JP3039741B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録方法Info
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Description
度である画像を提供可能なインクジェット記録方法に関
し、特に、透光性あるいは表面光沢性に優れた記録画像
を提供するのに適したインクジェット記録方法に関す
る。
画像を形成する記録媒体としては、特公平3−2666
5号公報に記載されている様に、基紙上に微粉シリカと
ポリビニルアルコールのような水溶性バインダーを公報
に記載されている様に、基紙上に微粉シリカとポリビニ
ルアルコールのような水溶性バインダーを含む塗工層を
設けた記録紙や、特公平3−25352号公報に記載さ
れている様に、キャストコート紙にけん化度50〜90
モル%のポリビニルアルコールと架橋剤を含有する皮膜
を形成した光沢紙、さらには特開昭60−220750
号公報に記載されている様に、ポリエステルフィルム上
にけん化度70〜90モル%の水溶性ポリビニルアルコ
ールからなる親水性皮膜を設けたオーバーヘッドプロジ
ェクター(OHP)用記録シートが用いられてきた。
多色化などインクジェット記録装置の性能の向上に伴
い、インクジェット用記録媒体に対しても、より高度で
広範な特性が要求されている。即ち (1)インクの吸収能力が高いこと(吸収容量が大き
く、吸収時間が早い) (2)ドットの光学濃度が高く、ドット周辺がぼけない
こと (3)ドット形状が真円に近く、その周辺が滑らかであ
ること (4)温度、湿度の変化で特性の変化が小さく、カール
をおこさないこと (5)ブロッキングをおこさないこと などの特性を同時に満足させることが要求される。更に (6)画像が長期保存に安定で変質しないこと(特に、
高温高湿環境下) (7)記録媒体自体が長期保存に安定で変質しないこと
(特に、高温高湿環境下)などの保存性も要求される。
OHP用に使用可能な透明性に優れる画像や、表面に高
光沢を有する画像を形成することに対する要求もあり、
透光性に優れる記録シートや、表面光沢を有する記録シ
ート(光沢紙)も必要とされている。これらの記録シー
トは、記録面での入射光の拡散反射を抑制するために、
極力透明な被覆層を設ける必要があるため、従来技術の
項で述べたようにポリビニルアルコール等の親水性樹脂
を主体とするインク受容層を設けることにより形成され
てきた。
像を形成するための記録方法において、記録の高速化、
画像の高密度化、カラー化が進むにつれ、記録シートの
インク定着不良による画像品位の低下が深刻な問題とな
っている。即ち、これらの記録シートの記録面は従来の
コート紙や普通紙のような多孔質構造ではないために、
インクの吸収能力が不十分であるため、画像濃度の高い
部分即ちインク打ち込み量の多い部分でインクのあふれ
出しによる画像汚れや、記録面において未定着のインク
滴が凝集したような濃度ムラ(ビーディング)を起こ
し、また特にカラープリントの場合、異なった色の境界
部の混色による色汚れ(境界にじみ)を起こす。これら
の現象は著しく画像の鮮明性を低下させる。
いるポリビニルピロリドンを主体とするインク受容層を
設けた記録シートはインクの吸収能力は常温常湿で比較
的良好であるが、高温高湿下がインクの乾きが極めて遅
くブロッキングを起こしやすく、また記録面の機械的強
度が弱くキズがつきやすいという欠点を有する。
有する記録シートを用いた記録方法において、顕著な問
題であるビーディングや境界にじみの問題に関して、従
来、記録シートの方から改良する試みは成されてきたが
十分に効果的な記録シートは得られてなく、また、イン
ク、記録シートの双方の面からのこれらの問題を解決す
るための検討は、ほとんどなされていなかった。
性をバランス良く同時に満足するインクジェット記録方
法を提供することであり、特に、濃度が高く、高解像度
であり、透明性あるいは表面光沢性に優れた記録画像を
提供可能なインクジェット記録方法を提供することであ
る。
明によって達成される。
ー及びブラックインクの小滴を記録信号に従って記録ヘ
ッドのオリフィスから吐出させ、記録媒体に付着させる
ことによりカラー記録を行うインクジェット記録方法に
於て、上記のインクの有する表面張力が25〜35dy
ne/cmの範囲内であり、且つ上記の記録媒体が基材
及び該基材上に設けられた、けん化度が75〜98モル
%、重合度が100〜500の範囲内のポリビニルアル
コールまたはその誘導体を主体として形成される被覆層
を含むことを特徴とするインクジェット記録方法であ
る。
が、ポリアルキレンオキサイド、またはその誘導体を含
むこと、被覆層が、カチオン性基を有するビニル系モノ
マーと疎水性基を有するビニル系モノマーとの共重合体
である親水性アクリル樹脂を含むこと、被覆層中に0.
5%以上の量のエポキシ化合物を含有すること、及び記
録媒体の基材がプラスチックフィルムであるインクジェ
ット記録方法であることを含む。
び水混和性グリコール類またはグリコールエーテル類を
主体に組成されたものであるインクジェット記録方法で
あること、少なくとも各色のインクを吐出するオリフィ
スを1色あたり2つ以上有し、同時に同色のインク滴を
2滴以上吐出させることにより記録を行うインクジェッ
ト記録方法であること、少なくとも3KHz以上の周波
数で各色インクの小滴を吐出するインクジェット記録方
法であること、少なくとも各色のインクの最大記録密度
が6nl/mm2 以上であるインクジェット記録方法で
あること、インクの吐出をインク熱エネルギーによって
行うインクジェット記録方法であることを含む。
た、例えばオーバーヘッドプロジェクター等に使用可能
な透光性の画像や、銀塩写真に匹敵するような表面に高
光沢を有する画像の形成方法について検討を行う中で、
前記組成物を被覆してなる記録媒体に対して、前記の特
定範囲の表面張力を有するインクを用いてインクジェッ
ト記録を行うことにより、前記の要求性能を満足する画
像が形成可能であり、特に、上記のような記録画像を形
成する際に顕著な問題であった、ビーディングや境界に
じみの発生のない高品位な記録画像の形成が可能なこと
を見いだし、本発明を完成するに至ったものである。
ーディングや境界にじみの問題は、すでに述べたような
記録媒体のインク吸収性の不足による問題であるだけで
なく、記録シートに付着したインクと記録シート表面と
の濡れ性にも関わる問題である。即ち、ベタ印字、ある
いはそれに近い記録のなされている部分では、インクの
記録シート表面に対する濡れ性が不十分であると、イン
ク滴が記録シート表面に着弾する位置の微少なズレなど
が原因となり、シート表面で隣り合った画素の未定着の
インク滴同士が、数個乃至数十個の単位で不規則につな
がった形で集合し孤立した状態となり、マクロ的にみる
と記録部の濃淡ムラとなってみえるビーディング現象が
起こる。逆に、濡れ性が良好な場合には、未定着のイン
ク滴のほぼ全てが均一につながり集合状態となるため、
記録部は濃淡ムラを発生せずに均一な状態に見える。と
ころが一方で、濡れ性が良すぎる場合には、これが異な
る色のインクで記録された境界部分で起こるため、色混
じりを発生し、境界が不鮮明となる境界にじみの問題が
起こる。以上のように、これらの問題は、記録媒体側だ
けでの改良を進めても十分に解決策が得られにくい問題
であることがわかった。
するように、インクの表面張力を調整することは上記の
問題を解決するための一つの手段である。しかしなが
ら、本発明者等の検討結果によると、記録シート表面を
構成する材料により上記のインクの表面張力の好適範囲
は異なるばかりでなく、好適範囲が極端に狭かったり、
両者を両立する範囲が存在しない場合もあり、また、最
適化した際の画像品位のレベルも異なることがわかっ
た。このような検討結果から、本発明者等は、記録媒体
形成材料としてインクとの組み合わせの相乗効果を考慮
したうえで特定の材料を選択し、更に、その材料に対し
て最も適した表面張力を有するインクとを組み合わせる
ことにより、従来、得ることのできなかった高品位な透
光性画像及び表面光沢性画像を形成することが可能であ
ることを知見し、本発明に至った。
は、直線透過率が30%以上のものである。直線透過率
(T%)とは、サンプルに垂直に入射し、サンプルを透
過し、サンプルから少なくとも8cm離れた距離にある
入射光路の延長線上にある受光スリットを透過し、検出
器に受光される直線光の分光透過率を、例えば323型
日立自記分光光度計(日立製作所製)等を使用して測定
し、さらに測定された分光透過率から、色の3刺激値の
Y値を求め、次式より求められる値である。
とは、少なくとも一方の面の60度鏡面光沢が30%以
上のもでのある。60度鏡面光沢とは、JIS−Z−8
741に基づいて測定された値である。
さらに詳しく説明する。
特定のポリビニルアルコールを含む被覆層を有する記録
媒体を用いることにある。上記のポリビニルアルコール
は、酢酸ビニルのホモポリマーを、酸またはアルカリで
所定のけん化度にケン化することにより得ることができ
る。また、ポリビニルアルコールの誘導体としては、酢
酸ビニルと、例えば塩化ビニル、エチレン、マレイン
酸、イタコン酸、アクリル酸、ジメチルアミノエチルメ
タアクリレート、あるいはその4級化物等とのコポリマ
ーをケン化した得られる変性ポリビニルアルコールや、
ポリビニルアルコール分子中の水酸基と反応性を有する
化合物、例えばメラミン樹脂、イソシアネート化合物、
アルデヒド類、エポキシ化合物、ホウ素あるいはクロム
等を含有する化合物等とポリビニルアルコールとの反応
生成物、例えばポリビニルアセタール、ポリビニルホル
マール等が挙げられる。
ん化度の範囲は、75〜98%の範囲、より好ましくは
85〜90%の範囲である。この範囲外のものを用いた
記録媒体を本発明に用いると、インク吸収能が低く、ビ
ーディング、境界にじみ等の画像品位が悪い。
の範囲内である。この点では、重合度は高いほうがイン
ク吸収能が優れるため好ましいとされていた従来技術と
は異なる。ポリビニルアルコールに好ましい低い表面張
力を有するインクを用いた場合には、重合度500をこ
えるポリビニルアルコールを用いるより、上記範囲のポ
リビニルアルコールを用いたほうがビーディング、境界
にじみ等の画像品位が良好である。
ビニルアルコールを含有する組成物を、基材表面の少な
くとも片方の面に被覆して基材表面に被覆層(インク受
容層)を有する記録媒体とするものであるが、この組成
物には本発明の目的達成を防げない範囲において各種バ
インダー、フィラー添加剤を併用することができる。バ
インダーの一例としては従来公知のデンプン、カチオン
化デンプン、カゼイン、ゼラチン、アクリル樹脂、無水
マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、SBRラテ
ックス、アルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス等が挙げられるがこれらに限定されない。フィラーの
一例としてはシリカ、アルミナ、ケイ酸アルミニウム、
ケイ酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、タク
ル、クレイ、ハオドロタルサイト、炭酸カルシウム、酸
化チタン、酸化亜鉛等の無機顔料、及びポリエチレン、
ポリスチレン、ポリアクリレート等のプラスチックピグ
メント等が挙げられるがこれらに限定されない。添加剤
の具体的な一例としては各種界面活性剤、染料固着剤
(耐水化剤)、消泡剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、紫外
線吸収剤、分散剤、粘度調整剤、pH調整剤、防カビ
剤、可塑剤等が挙げられる。これらの添加剤については
従来公知の化合物から目的に応じて任意に選択すればよ
い。
下記の材料を含むとより効果的である。
レンオキサイド、またはその誘導体を挙げることができ
る。ポリアルキレンオキサイドは、活性水素基を2個以
上有する化合物にエチレンオキシド及び/またはプロピ
レンオキシド等を付加して得られるポリヒドロキシ化合
物である。活性水素基を2個以上有する化合物としては
例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、1,4ブタンジオール、1,6ヘキ
サンジオール、テトラエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピルア
ミン、ブチルアミン、オクチルアミン、シクロヘキシル
アミン、ビスフェノールA、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イ
ソプロパノールアミン等が挙げられる。ポリアルキレン
オキサイドの誘導体としては、上記ポリヒドロキシ化合
物とこれらと反応性を有する化合物との反応生成物が挙
げられる。これらのものは、少なくとも2万以上の重量
平均分子量を有することが望ましい。分子量の低いもの
はインク受容層を形成した後でも粘着性が強く、ブロッ
キング等を発生しやすい。
合物としては、下記のものが挙げられる。即ち、上記の
重量平均分子量1000以上のポリヒドロキシ化合物
に、多価カルボン酸、またはその酸無水物、またはその
低級アルキルエステルを反応させて得られる重量平均分
子量2万以上のポリマーである。ポリヒドロキシ化合物
と反応させる多価カルボン酸の具体例としては、マロン
酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、イタコン酸、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸、ダイマー酸、ピロメリット酸、トリメリット
酸などが挙げられる。その低級アルキルエステルの一例
としてはモノメチル、ジメチル、モノエチル、ジエチ
ル、モノプロピル、ジプロピル、モノブチル、ジブチル
エステルなどが挙げられる。かかるポリヒドロキシ化合
物と多価カルボン酸、またはその酸無水物、またはその
低級アルキルエステルとの反応は80〜250℃の加熱
下で0.001〜20mmHgの減圧下で脱水または脱
アルコール(エステル交換)反応を30分〜10時間行
うことにより得られる。ここで得られる高分子化合物の
分子量が2万未満の場合は皮膜強度が弱く、耐ブロッキ
ング性が不満足なものとなる。次に合成例を挙げてこの
ポリマーをより具体的に説明するが、本発明はそれらの
合成例のみに限定されるものではない。
0部を仕込み、130℃の加熱下でエチレンオキシド1
2000部を徐々に加えながら反応させた。反応生成物
(中間体)の重量平均分子量をヒドロキシル価とアルカ
リ価を測定して計算したところ約8000であった。次
にこの生成物100部をとりテレフタル酸ジメチル2部
を加え、125℃に昇温させたのち、1mmHgの減圧
下でメタノールを除去した。得られたポリマーの重量平
均分子量を高速液体クロマトグラフィーで測定したとこ
ろ約150000であった。
一つの材料としては、カチオン性基を有するビニル系モ
ノマーと疎水性基を有するビニル系モノマーとの共重合
体である親水性アクリル樹脂を挙げることができる。こ
の親水性アクリル樹脂は、少なくとも下記の2つの群よ
り選択された各1種以上のモノマーにより形成される。
カチオン性基を有するモノマーとしては、例えばジメチ
ルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメ
タアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、
ジエチルアミノエチルメタアクリレート、メチルエチル
アミノエチルアクリレート、メチルエチルアミノエチル
アクリレート、ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミ
ノスチレン、メチルエチルアミノスチレン、およびその
4級化化合物等、側鎖に1〜3級アミン乃至4級アンモ
ニウム塩基を有するものを挙げることができる。疎水性
基を有するモノマーとしては、例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル等のアクリル酸アルキルエスチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタ
クリル酸アルキルエステル、スチレン、ビニルトルエ
ン、酢酸ビニル、エチレン等が挙げられる。これらの共
重合割合は、1/9〜9/1の範囲が好ましい。また、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリルレート等のその他の親水性モノマーを、
必要に応じて含んでもよい。
を被覆層中に0.5重量%以上の割合で含有させること
により、記録面の機械的強度をより向上させることが可
能である。エポキシ化合物の具体例としては、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ネオペンチルアルコールジグリシジルエ
ーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロ
ールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
の少なくとも片方の面上に、前記のポリビニルアルコー
ルに加えて、上記の材料を含むインク受容層を設ける
と、前記のすべての要求特性をバランスよく満足し、更
に記録媒体自体、及び画像を高温高湿環境下に長期間放
置した場合の記録媒体自体、及び画像の変質の発生を極
力抑えることができるため好ましい。
オキサイドまたはその誘導体は、インク受容層中に2〜
10重量%の割合で含まれることが好ましい。上記の範
囲より少ないと、特に、高温高湿環境下に長期間放置し
た場合の、記録媒体自体の変質(インク吸収性の低下)
が発生しやすくなる。上記の範囲より多いと、カチオン
性基を有するビニル系モノマーと疎水性基を有するビニ
ル系モノマーとの共重合体である親水性アクリル樹脂を
併用しても、高温高湿環境下に長期間放置した場合の変
質(ドットが経時的ににじみ、画像の鮮明性が低下す
る。)が発生しやすくなる。従来、ポリビニルアルコー
ルとポリアルキレンオキサイドとは、相溶性に乏しく混
合して被膜を形成すると、経時的に分離し白濁すること
が知られていたが、上記の態様においてはカチオン性基
を有するビニル系モノマーと疎水性基を有するビニル系
モノマーとの共重合体である親水性アクリル樹脂と併用
することにより、OHP用記録シートとして十分に使い
うる透明性に優れた記録媒体を調整することが可能とな
る。この点においてインク受容層中のカチオン性基を有
するビニル系モノマーと疎水性基を有するビニル系モノ
マーとの共重合体である親水性アクリル樹脂の含有量
は、少なくともポリアルキレンオキサイドまたはその誘
導体より大きいことが望ましい。上記の態様における、
カチオン性基を有するビニル系モノマーと疎水性基を有
するビニル系モノマーとの共重合体である親水性アクリ
ル樹脂は、インク受容層中に10〜40重量%の割合で
含まれることが好ましい。上記の範囲より少ないと、ポ
リアルキレンオキサイド、またはその誘導体を上記の範
囲で含有しても高温高湿環境下での画像の経時的なにじ
みを発生しやすくなる。上記の範囲を超えると、画像上
にムラを発生するため好ましくない。
としては、上質紙、中質紙、アート紙、ボンド紙、再生
紙、バライタ紙、キャストコート紙、ダンボール紙等の
紙や、ポリエチレンテレフタレート、ジアセテート、ト
リアセテート、セロハン、セルロイド、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ポリビニルクロライド、ポリビニリデ
ンクロライド、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のプラスチックからなるフィルムもしくは
板、ガラス板、あるいは木綿、レーヨン、アクリル、ナ
イロン、絹、ポリエステルなどの布を使用することがで
きる。記録媒体の記録目的、記録画像の用途、あるいは
その上部に被覆される組成物との密着性などの諸条件に
応じて上記基材の中から適宜選択される。透明記録シー
ト、または表面光沢性記録シートを調整する場合には、
プラスチックフィルムがよい。
たっては、まず前記被覆層形成用組成物を、必要により
他の添加剤と共に、水あるいはアルコール、または他の
適当な有機溶媒に溶解、または分散し、塗工液を調整す
る。
ー法、ブレードコーター法、エアナイフコーター法、ゲ
ートロールコーター法、バーコーター法、サイズプレス
法、スプレーコート法、グラビアコーター法、カーテン
コーター法などにより基材表面に塗工する。その後、例
えば熱風乾燥炉、熱ドラム等を用いて乾燥し、本発明の
記録媒体が得られる。さらに必要に応じてスーパーカレ
ンダー処理なでを施してもよい。
0.2〜50g/m2 、より好ましくは1〜30g/m
2 の範囲内である。塗工量が少ない場合には基材の一部
が表面に露出していてもよい。また、塗工量が0.2g
/m2 に満たない場合には、インク受容層を設けなかっ
た場合に比べて塗料の発色性の点で効果がなく、一方、
50g/m2 を越えて設けた場合には特に、低温低湿環
境下に於けるカールの発生が著しく好ましくない。塗工
量を厚さで表した場合の塗工量は0.5〜100μmの
厚みになる範囲か好適である。
特徴は、表面張力が25〜35dyne/cm、より好
ましくは25〜33dyne/cmの範囲内のインクを
用いて以上に説明した記録媒体に記録を行うことにあ
る。表面張力が35dyne/cmを越えたインクを用
いた場合には、本発明の記録媒体を用いたとしてもビー
ディングが顕著であり好ましくない。また、25dyn
e/cm以下であるとビーディングの発生のない画像は
得られるものの、境界にじみが悪くなる。なお、本発明
で言う表面張力は25℃において測定された値ある。
ための色素と該色素を溶解または分散するための液媒体
を必須成分とし、必要に応じて各種の分散剤、界面活性
剤、粘度調整剤、比抵抗調製剤、pH調製剤、防カビ
剤、記録剤の溶解(あるいは分散)安定化剤等を添加し
調整される。
料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素、分
散染料、油性染料、各種顔料等が挙げられるが、従来公
知のものは、特に制限なく使用することができる。この
ような色素の含有量は、液媒体成分の種類、インクに要
求される特性等に依存して決定されるが、従来のインク
中において一般には約0.1〜20重量%を占める割合
で使用されており、本発明においてもこの割合と同様で
よい。
き色素を溶解または分散する液溶媒としては、水または
水と水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有す
る多価アルコールを含有するものである。
ては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブタノール等のアルキルアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;
アセトン、アセトンアルコール等のケトン、ケトアルコ
ール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリエチレングリコール、チオジグリコール、ジエチレ
ングリコール、1.2.6−ヘキサントリオール、ポリ
エチレングリコール等のアルキレングリコール類;グリ
セリン類;(ジ)エチレングリコールモノメチル(また
はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノ(ま
たはジ)メチル(またはエチル)エーテル等の多価アル
コールのアルキルエーテル類;スルホラン、n−メチル
−2−ピロリドン、1.3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノンが挙げられ、これらの1種以上が使用される。
用いて、更に必要に応じて界面活性剤等を添加して、前
記所定の表面張力に調整される。
レンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエー
テル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンオクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル類;ソルビタンモノオレー
ト、ソルビタントレステアレート等のソルビタン脂肪酸
エステル類;グリセリルモノステアレート、グリセリル
モノオレート等のグリセリン脂肪酸エステル類;ポリオ
キシエチレンアルキルアミン類、ポリオキシエチレンア
ルキルアミド類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
類、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、ペンタエ
リスリトール脂肪酸エステル類、アセチレングリコー
ル、アセチレンアルコール、フッ素系界面活性剤等の非
イオン性界面活性剤が挙げられ、これ以外にも、アルキ
ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ア
ルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルスルフォコハ
ク酸塩類等の陰イオン性界面活性剤、塩化ベンザコニウ
ム、セチルトリメチルアンモニウムクロラドの4級アン
モニウム塩類の陽イオン性界面活性剤を挙げることがで
きるが、もちろんこれらには限定されない。上記の中で
特に好ましいものとしては、アセチレングリコール、ア
セチレンアルコールが挙げられる。
ンアルコールを含有するインクの例としては、特開昭6
3−139964号公報に記載のインクが挙げられる
が、左記、公報に記載されたインクの表面張力の好適な
範囲は35〜65dyne/cmであって、本発明のイ
ンクの好適な表面張力の範囲とは異なる。このように本
発明においては、従来、比較的好ましいとされていなか
った重合度の低い範囲内のポリビニルアルコールを主体
とする被覆層を有する記録シート及び、低い表面張力の
インクを用いて記録を実施することにより、従来の検討
では、達成できなかったビーディング、境界にじみを発
生しない高品位な透光性画像及び表面光沢性画像の形成
を可能とした。
クをノズルより効果的に離脱させて、射程体である記録
媒体にインクを付与し得る方式であればいかなる方式で
もよいが、特に、特開昭54−59936号公報に記載
されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたインク
が急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用力に
よって、インクをノズルから吐出させるインクジェット
方式は有効に使用することができる。
一例のインクジェット記録装置を以下に説明する。その
装置の主要部であるヘッド構成例を図1、図2及び図3
に示す。
ガラス、セラミック又はプラスチック板等を、感熱記録
に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示されて
いるが、これに限定されるものではない)とを接着して
得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成され
る保護膜16、アミニウム電極17−1、17−2、ニ
クロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、
アルミナ等の放熱性の良い基板20よりなっている。
2まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成し
ている。
報が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急
激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり、記録
シート25に向かって飛翔する。図3には図1に示すヘ
ッドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マル
チヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1
に説明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作
されている。
の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断図であ
る。
クジェット記録装置の1例を示す。図4において、61
はワイピング部材としてのブレードであり、その一端は
ブレード保持部材によって保持されて固定端となり、カ
ンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドに
より記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体6
3によってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行わ
れる。
出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリジであ
る。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接して領
域の移動が可能となる。
2は不図示のモータにより駆動される紙送りローラであ
る。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向
する位置へ記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれ
て排紙ローラ53を配した排紙される。
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の突出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為の記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
性の記録画像あるいは表面光沢に優れる記録画像をイン
クジェット記録方式を用いて形成するにあたり、記録の
高速化、高密度化、カラー化に伴って発生した、ビーデ
ィング、境界にじみの問題を解決することを主目的とし
ている。したがって、低速あるいは低密度の記録におい
ては、このような問題はさほど顕著ではないために、本
発明は効果的ではない。本発明が、効果的であるインク
ジェット記録方法は、少なくとも3KHz以上の駆動周
波数で各色インクの小滴を記録ヘッドのオリフィスから
吐出させて記録を行うカラーインクジェット記録方法で
あり、少なくとも各色のインクを吐出するオリフィスを
1色あたり2つ以上有し、同時に同色のインク滴を2滴
以上吐出可能なインクジェット記録装置を用いた記録方
法であって、更に、各色のインク単色の最大記録密度が
6nl/mm2 以上であるインクジェット記録方法であ
る。
の記録システムを用いた場合の単位面積あたりに付着さ
せうる単色インク滴の最大のドット数に、吐出されるイ
ンク滴の体積をかけ合わせたものである。
する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断りのな
い限り重量基準である。
成用塗工液をワイヤーバーを用いて、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚さ100μm;ルミラー 東レ
製)に、乾燥後の塗布厚が20μmになるように塗布し
たのち、100℃にて10分間乾燥して本発明、及び比
較用の記録シートを調整した。
H 信越化学製) 10部 水 90部 シート2 本発明で使用するポリビニルアルコール(SMR−30
H 信越化学製) 10部 水 90部 シート3 本発明で使用するポリビニルアルコール(B−03 電
気化学工業製) 10部 水 90部 シート4 本発明で使用するポリビニルアルコール(B−03 電
気化学工業製) 14部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR−40明成化
学製) 1部 メチルメタアクリレートとアクリル系4級アンモニウム
塩化合物との共重合体である親水性アクリル樹脂(ジュ
リマーSP−50 日本純薬製)5部 水/イソプロピルアルコール混合溶剤
80部 シート5 けん化度98〜99%、重合度約1700であるポリビ
ニルアルコール(PVA−117 クラレ製) 10部 水 90部 シート6 けん化度80〜89%、重合度約1800であるカチオ
ン性ポリビニルアルコール(PVA−C−318−2A
クラレ製) 10部 水 90部 上記の記録シートの調製に用いた基材フィルムをそのま
ま使用してシート7とした。
レフタレートフィルム(メリネックス ICI製)を用
いた以外はシート1と同様にしてシート8を、アート紙
を基材とした以外はシート4と同様にしてシート9を調
整した。
び比較用のインクを用いて、熱エネルギーによりインク
を発泡させてインクを吐出させるインクジェット記録装
置により下記条件でカラー記録をおこなった。記録に使
用した記録シート及びインクの組み合わせについては、
表1に記載した。 インク組成 染料 4部 グリセリン 6部 チオジグリコール 6部 尿素 8部 アセチレングリコール(商品名;サーフィノール104
日信化学製) x部 水 76−x部 染料 Y:C.I.ダイレクトイエロー#86 M:C.I.アシッドレッド#23 C:C.I.ダイレクトブルー#199 Bk:C.I.フードブラック#2 インクA x=0.3 表面張力=46dyne/cm
インクB x=1 表面張力=29dyne/cm インクC x=3 表面張力=26dyne/cm イ
ンクD x=10 表面張力=21dyne/cm インクE x=1 表面張力=31dyne/cm ア
セチレングリコールに代えて、アセチレンアルコール
(商品名;サーフィノール61 日信化学製)を使用。 インクF x=1.5 表面張力=33dyne/cm
アセチレングリコールに代えて、ポリオキシエチレン
ノニフェニルエーテル (商品名;イノゲン EA−5
0 第一化学製)を使用。 記録条件 吐出周波数 :5KHz 吐出液滴の容量 :50pl 記録密度 :360DPI 単色の最大記録密度 :10nl/mm2 得られたカラープリントサンプルについて以下の項目に
ついて評価を行った。
した印画物のブラック(Bk)の画像濃度を、透光性画
像である場合にはマクベス透過濃度計TD−904を、
それ以外の場合にはマクベス濃度計RD−918を用い
て評価した。
評価した。
色インクの混合色である、レッド、グリーン、ブルーそ
れぞれのベタ印字部において、濃淡ムラが認められない
ものを○、印字物と眼とを25cm離した距離からの目
視でも確認できるものを×、その中位のものを△とし
た。
色インクの混合物である、レッド、グリーン、ブルーそ
れぞれが隣接するベタ印字部において、印字物と眼とを
25cm離した距離からの目視にて鮮明に境界線を確認
できるものを○、色混じりが起きて1つの線として認識
できないものを×、その中位のものを△とした。
ー(型番;CL−303 ライオン製)にて投影した際
の投影画像にて、表面光沢性記録画像については、画像
を目視にて総合評価した。
濃度の投影画像が得られるものを○、境界で色混じりを
発生し、印字部に濃淡ムラがあるものを×、インクの流
れ出しが発生し、投影画像を判読し得ないものを××、
○と×の中位を△とした。
学濃度が高く、高品位で、高精細なオーバーヘッドプロ
ジェクター等により画像を投影して使用する用途に適用
可能な透光性の記録画像や、銀塩写真に匹敵する表面に
高光沢を有する記録画像の形成が可能となった。
図。
図。
観斜視図。
Claims (11)
- 【請求項1】 シアン、マゼンタ、イエロー及びブラッ
クインクの小滴を記録信号に従って記録ヘッドのオリフ
ィスから吐出させ、記録媒体に付着させることによりカ
ラー記録を行うインクジェット記録方法に於て、表面張
力が25〜35dyne/cmの範囲内であるインク
と、基材及び該基材上に設けられた、けん化度が75〜
98モル%、重合度が100〜500の範囲内のポリビ
ニルアルコールまたはその誘導体を主体として形成され
る被覆層を含む記録媒体とを用いることを特徴とするイ
ンクジェット記録方法。 - 【請求項2】 前記の被覆層が、ポリアルキレンオキサ
イド、またはその誘導体を含む請求項1に記載のインク
ジェット記録方法。 - 【請求項3】 前記の被覆層が、カチオン性基を有する
ビニル系モノマーと疎水性基を有するビニル系モノマー
との共重合体である親水性アクリル樹脂を含む請求項1
に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項4】 シアン、マゼンタ、イエロー及びブラッ
クインクの小滴を記録信号に従って記録ヘッドのオリフ
ィスから吐出させ、記録媒体に付着させることによりカ
ラー記録を行うインクジェット記録方法に於て、表面張
力が25〜35dyne/cmの範囲内であるインク
と、 基材及び基材の少なくとも一方の面上に設けたインク受
容層を含み、該インク受容層が、 (i)ポリビニルアルコール、またはその誘導体 (ii)ポリアルキレンオキサイド、またはその誘導体 (iii)カチオン性基を有するビニル系モノマーと疎
水性基を有するビニル系モノマーとの共重合体である親
水性アクリル樹脂とを、含有する記録媒体を用いること
を特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項5】 前記の被覆層が、0.5%以上のエポキ
シ化合物を含有する請求項1あるいは4に記載のインク
ジェット記録方法。 - 【請求項6】 基材がプラスチックフィルムである請求
項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット記録方
法。 - 【請求項7】 インクの液媒体成分が、水及び水混和性
グリコール類またはグリコールエーテル類を主体に組成
されたものである請求項1あるいは4に記載のインクジ
ェット記録方法。 - 【請求項8】 少なくとも各色のインクを吐出するオリ
フィスを1色あたり2つ以上有し、略同時に同色のイン
ク滴を2滴以上吐出させることにより、記録を行う請求
項1あるいは4に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項9】 少なくとも3KHz以上の周波数で各色
インクの小滴を吐出する請求項1あるいは4に記載のイ
ンクジェット記録方法。 - 【請求項10】 少なくとも各色のインクの最大記録密
度が6nl/mm2以上である請求項1あるいは4に記
載のインクジェット記録方法。 - 【請求項11】 インクの吐出をインクに熱エネルギー
を作用させることによって行う請求項1あるいは4に記
載のインクジェット記録方法。
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DE69403396T DE69403396T2 (de) | 1993-07-16 | 1994-07-15 | Tintenstrahlaufzeichnungsverfahren und Verfahren zur Herstellung von farbigen Bildern |
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EP19940111046 EP0634289B1 (en) | 1993-07-16 | 1994-07-15 | Ink-jet recording method and color image forming method |
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-
1993
- 1993-07-16 JP JP17678293A patent/JP3039741B2/ja not_active Expired - Lifetime
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