JPH1173640A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH1173640A
JPH1173640A JP9232767A JP23276797A JPH1173640A JP H1173640 A JPH1173640 A JP H1173640A JP 9232767 A JP9232767 A JP 9232767A JP 23276797 A JP23276797 A JP 23276797A JP H1173640 A JPH1173640 A JP H1173640A
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magnetic
powder
magnetic layer
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recording medium
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JP9232767A
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Nobuyuki Nagai
信之 永井
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Sony Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/68Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
    • G11B5/70Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
    • G11B5/708Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by addition of non-magnetic particles to the layer

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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズを効果的に低減することができる磁気
記録媒体を提供する。 【解決手段】 磁気記録媒体1は、非磁性支持体2上
に、非磁性粉末と強磁性粉末とを結合剤中に分散させて
なる磁性層が形成されている。磁性層中の非磁性粉末
は、磁性層中の非磁性粉末と強磁性粉末の合計量に対し
て、20重量%以上、80重量%以下で含有されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強磁性粉末と非磁
性粉末とからなる磁性層を有する磁気記録媒体に関し、
特に高密度記録に好適なノイズの小さい磁気記録媒体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、オーディオ用テープ、
ビデオテープ、バックアップ用データーカートリッジ、
フロッピーディスク等として広く利用されている。近
年、特に記録波長の短波長化、或いはデジタル記録方式
等の高密度記録の検討が盛んに行われており、電磁変換
特性の優れた磁気記録媒体の開発が要求されている。
【0003】このように電磁変換特性の優れた磁気記録
媒体を得るためには、磁性層を構成する強磁性粉末の改
良、磁性層の薄膜化、磁気記録媒体自体の表面の平滑化
等が検討されている。
【0004】強磁性粉末の改良としては、例えば、強磁
性粉末として強磁性合金粉末を使用したり、強磁性粉末
自体を微細化するといった改良が挙げられる。具体的に
は、これら改良が積極的に進められた結果、飽和磁化量
が140Am2/kg以上の強磁性粉末や、長軸長0.
1μm以下の強磁性粉末が開発されている。
【0005】また、強磁性粉末の他の改良としては、例
えば、強磁性粉末の保磁力を増加させたり、その保磁力
分布を均一化させるといった改良が挙げられる。具体的
には、保磁力が160kA/m以上の強磁性粉末が開発
されたり、保磁力分布を反映する強磁性粉末の粒子サイ
ズがより一層均一化されている。
【0006】一方、塗布型の磁気記録媒体においては、
電磁変換特性を向上させるために、上述したように磁性
層の薄膜化が検討されている。これは、記録時の自己減
磁損失を低減することにより電磁変換特性を向上させる
方法であり、近年種々の塗布方式が提案されている。
【0007】つまり、非磁性支持体上に直接磁性層が形
成される従来の塗布型の磁気記録媒体では、磁性層を
0.05μm乃至0.5μm程度まで薄膜化した場合、
非磁性支持体の表面形状の影響を受け易く、平滑な表面
を得ることが困難となるため、記録再生時のスペーシン
グ損失が増加するといった問題がある。
【0008】これを解決するために、上記塗布型の磁気
記録媒体においては、磁性層と非磁性支持体との間に非
磁性の下塗層(以下、非磁性層と称する。)を形成する
ことにより、磁性層を薄膜化するとともに、平滑面を実
現する方法が、特開平5−210838号公報等で考案
されている。
【0009】さらに、このような2層を有する塗布型の
磁気記録媒体の塗布方式においては、電磁変換特性の向
上やノイズの低減等の目的から、塗布欠陥や塗り筋のな
い均一な塗膜にすることが要求され、その方法としてダ
イコーターにより、上記磁性層と非磁性層を非磁性支持
体上に同時に塗布する、いわゆる同時重層塗布方式が特
開平5−285443号公報等で提案されている。上記
同時重層塗布方式は、磁性層と非磁性層との接着性を向
上させる方法としても有効なため、近年の重層塗布型磁
気記録媒体の中心的な塗布方式になってきている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな磁気記録媒体においては、更なる高密度記録化が要
求されてきており、そのためにはノイズの大幅な低減が
必要となってきている。
【0011】特に、MRヘッド等の高感度のヘッドと組
み合わせて用いられる場合には、再生出力の増大よりも
ノイズの低減がより要求されている。
【0012】そこで、本発明は、このような従来の実状
に鑑みて提案されたものであり、従来の好ましい再生出
力を保持するとともに、更なるノイズの低減を図ること
が可能となる磁気記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明に係る磁気記録媒体は、非磁性支持体上に少なく
とも非磁性粉末と強磁性粉末とを結合剤中に分散してな
る磁性層が形成されており、上記磁性層中の非磁性粉末
が上記磁性層中の非磁性粉末と強磁性粉末の合計量に対
して、20重量%以上、80重量%以下で含有されてい
ることを特徴とするものである。
【0014】ここで、上記非磁性粉末は、非磁性酸化鉄
であることが好ましく、特にα−Fe23がより好まし
い。
【0015】また、上記強磁性粉末がメタル強磁性粉末
であると好ましい。さらに、このメタル強磁性粉末は、
保磁力が150.0kA/m以上、飽和磁化量が13
0.0Am2/kg以上であると好ましい。
【0016】また、本発明に係る磁気記録媒体として
は、非磁性支持体上に非磁性粉末を結合剤中に分散して
なる非磁性層が形成され、上記非磁性層上に上記磁性層
が形成されているものであっても良い。
【0017】以上のように構成された本発明に係る磁気
記録媒体によれば、非磁性粉末と強磁性粉末とから磁性
層が構成され、上記非磁性粉末が、磁性層中の非磁性粉
末と強磁性粉末の合計量に対して、20重量%以上、8
0重量%以下で含有されているため、磁性層中の非磁性
粉末が磁性層中の磁性粉末間の磁気的相互作用を小さく
することができ、結果として再生出力を保持するととも
に、ノイズの小さい磁気記録媒体を提供することができ
る。
【0018】また、非磁性粉末が非磁性酸化鉄であると
より効果的に磁性粉末間の磁気的相互作用を小さくする
ことができ、ノイズを効果的に小さくすることができ
る。ここで、非磁性酸化鉄としてα−Fe23である
と、より効果的にノイズを小さくすることができる。
【0019】さらに、磁性層中の磁性粉末として、保磁
力が150.0kA/m以上、飽和磁化量が130.0
Am2/kg以上であるメタル強磁性粉末が用いられる
と、このようなかなり磁力が大きい磁性粉末を用いるこ
とにより、非磁性粉末が多量に含有されても、磁束密度
の低下による再生出力の低減をより効果的に抑えて、再
生出力を保持することができるとともに、ノイズを効果
的に小さくすることができる。
【0020】また、非磁性支持体上に非磁性層と上述の
磁性層とが順次形成されている磁気記録媒体とすること
により、磁性層の更なる薄膜化及び平滑化を図ることが
でき、再生出力等の電磁変換特性の点で有利になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気記録媒体
の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0022】本発明を適用した磁気記録媒体1は、図1
に示すように、非磁性支持体2の一方の面上に磁性層3
が形成されたものである。特に、本発明を適用した磁気
記録媒体1においては、磁性層3が、強磁性粉末及び非
磁性粉末を結合剤中に分散させてなるものである。
【0023】非磁性支持体2の材料としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレー
ト等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン類、セルローストリアセテート、セルロースジアセ
テート等のセルロース類、ビニル系樹脂、ポリイミド
類、ポリカーボネート類に代表されるような高分子材料
あるいは金属、ガラス、セラミックス等が挙げられる。
【0024】磁性層3に含有される非磁性粉末として
は、ルチルやアナターゼ等の酸化チタン、酸化アルミニ
ウム、非磁性酸化鉄が挙げられ、好ましくは、α−Fe
23等の酸化鉄、α−FeOOHやγ−FeOOH等の
オキシ水酸化鉄等の非磁性酸化鉄が良い。
【0025】なお、上記非磁性粉末は、目的に応じて適
量の不純物をドープすることも可能であるし、分散性の
改良、導電性の付与、色調の改善等の目的で、Zn、A
l、Si、Ti、Sn、Sb、Zr等の化合物で表面処
理することも可能である。
【0026】また、本発明で使用されるオキシ水酸化鉄
としては、α−FeOOH、β−FeOOH、γ−Fe
OOH等が挙げられ、特に、α−FeOOH、γ−Fe
OOHが好ましい。これらオキシ水酸化鉄は、Co、N
i、Cr、Mn、Mg、Ca、Ba、Sr、Zn、T
i、Mo、Ag、Cu等の金属化合物が共存していても
良く、表面にアルミニウム化合物や希土類元素化合物が
存在していても良い。また、本発明においては、これら
オキシ水酸化鉄が脱水して得られる中間生成物である酸
化鉄をも、オキシ水酸化鉄の概念中に含めるものとす
る。
【0027】また、本発明に用いられる非磁性粉末は、
上記磁性層3中の非磁性粉末と強磁性粉末の合計量に対
して、20重量%以上、80重量%以下で含有されてい
る。
【0028】このように、非磁性粉末の含有量が20重
量%以上、80重量%以下となされていると、強磁性粉
末間の相互作用が抑えられて、ノイズが効果的に抑えら
れる。
【0029】つまり、非磁性粉末の含有量が20重量%
以下であると、強磁性粉末間の磁気的相互作用を十分低
減することができないため、ノイズを効果的に抑えるこ
とができない。また、非磁性粉末の含有量が80重量%
以上であると、相対的に磁性粉末の量が経るため、磁束
密度の低下による再生出力の低減が生じてしまうからで
ある。
【0030】磁性層3に含有される強磁性粉末の材料と
しては、メタル強磁性粉末であることが好ましく、例え
ばFe、Co、Ni等の金属、あるいはFe−Co、F
e−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al、Fe−Al
−P、Fe−Ni−Si−Al、Fe−Ni−Si−A
l−Mn、Fe−Mn−Zn、Fe−Ni−Zn、Co
−Ni、Co−P、Fe−Co−Ni、Fe−Co−N
i−Cr、Fe−Co−Ni−P、Fe−Co−B、F
e−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−Al、Fe−
Co−V等の合金が挙げられる。さらに、γ−Fe
23、Fe34等の酸化鉄や、バリウムフェライト等の
鉄化合物においても、同様な効果が見られる。
【0031】特に、本発明に用いられるメタル強磁性粉
末としては、保磁力が150.0kA/m以上であるこ
とが好ましい。また、本発明に用いられるメタル強磁性
粉末としては、飽和磁化量が130.0Am2/kg以
上であることが好ましい。
【0032】このように、メタル強磁性粉末の保磁力や
飽和磁化量が一定値以上のものを用いることによって、
磁性層3中の非磁性粉末の含有量が多い磁気記録媒体に
おいても、十分な磁束密度を確保できるので、十分な再
生出力を得ることができる。
【0033】つまり、保磁力が150.0kA/m以下
であると、磁性層3中の非磁性粉末が多量に配合された
本発明を適用した磁気記録媒体1においては、十分な磁
束密度が確保できず、再生出力の著しい低下を生ずるか
らである。また、飽和磁化量についても同様に、飽和磁
化量が130.0kA/m以下であると、磁性層3中に
非磁性粉末が多量に配合された本発明を適用した磁気記
録媒体1においては、十分な磁束密度が確保できず、再
生出力の著しい低下を生ずるからである。
【0034】上記の非磁性粉末及び強磁性粉末を分散さ
せる結合剤としては、従来より磁気記録媒体用の結合剤
として使用される公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
反応型樹脂等が使用可能であり、重量平均分子量が15
000〜200000のものが好ましい。これらの結合
剤は、磁気記録媒体1に走行耐久性、可撓性、靭性を付
与したり、非磁性支持体2との接着を良好にする等の目
的で使用される。
【0035】上記結合剤として用いられる熱可塑性樹脂
としては、例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共
重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アク
リル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステル−塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩
化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩
化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビ
ニル共重合体、メタクリル酸エステル−エチレン共重合
体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリトニトリ
ル共重合体、アクリトニトリル−ブタジエン共重合体、
ポリアミド樹脂、ポエイビニルブチラール、セルロース
誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロース
ダイアセテートセルローストリアセテート、セルロース
プロピオネート、ニトロセルロース)、スチレンブタジ
エン共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
アミノ樹脂、合成ゴム等が用いられる。
【0036】また、上記結合剤として用いられる熱硬化
性樹脂または反応型樹脂としては、例えばフェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、
ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒト樹脂等が用いら
れる。
【0037】なお、上述した結合剤には、顔料の分散性
を向上させる目的で、−SO3M、−OSO3M、−CO
OM、P=0(OM)2等の極性官能基が導入されても
よい。ここで、式中のMは、水素原子あるいはリチウ
ム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属である。ま
た、上記極性官能基としては、上述の他にNR12、−
NR123 +-の末端基を有する側鎖型のもの、ある
いは>NR12 +-の主鎖型のものを用いてもよい。こ
こで、式中のR1、R2、R3は、水素原子あるいは炭化
水素基であり、X-は弗素、塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン元素イオンあるいは無機、有機イオンである。さ
らに、−OH、−SH、−CN、エポキシ基等の極性官
能基もある。これら極性官能基の量は、10-1〜10-8
mol/gであり、好ましくは、10-2〜10-6mol
/gがよい。なお、これら結合剤は、1種単独で用いら
れてもよいが、2種以上を併用することも可能である。
【0038】また、上記結合剤の使用量は、上述の非磁
性粉末と強磁性粉末の合計量100重量部に対して、本
発明に適用する塩化ビニル系結合剤と併せて1〜100
重量部、好ましくは、10〜50重量部である。上記塩
化ビニル系結合剤を1種単独で用いる場合は、同様に非
磁性粉末と強磁性粉末の合計量100重量部に対して、
1〜100重量部、好ましくは、10〜50重量部がよ
い。これは、結合剤の使用量が多すぎると、磁性層中の
磁性材料の示す割合が小さくなり、磁気記録媒体の飽和
磁束密度が小さくなるために出力が低くなることと、ド
ライブでの繰り返し摺動により塗膜の塑性流動が生じや
すく、走行耐久性が低下するためである。
【0039】また、結合剤の使用量が少なすぎると、非
磁性粉末の分散不良や塗膜の力学的強度が低下するとい
った問題が生じるためである。
【0040】また、磁性層3に研磨材粒子として、例え
ば酸化アルミニウム(α、β、γ)、酸化クロム、炭化
珪素、ダイヤモンド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ
素、チタンカーバイト、炭化チタン、酸化チタン(ルチ
ル、アナターゼ)等を含有させてもよい。これら研磨材
粒子は、非磁性粉末と強磁性粉末の合計量100重量部
に対して、20重量部、好ましくは10重量部以下に含
有されるとよい。また、研磨材粒子のモース硬度は、4
以上、好ましくは5以上がよい。さらに、研磨材粒子の
比重は、2〜6、好ましくは3〜5がよい。しかも、研
磨材粒子の平均粒径は、0.5μm以下、好ましくは
0.3μm以下がよい。
【0041】なお、上述した結合剤には、その結合剤を
架橋硬化させるポリイソシアネートを併用することが可
能である。このポリイソシアネートとしては、トルエン
ジイソシアネート又はこの付加体、あるいはアルキレン
ジイソシアネート又はこの付加体等が用いられる。これ
らポリイソシアネートの上記結合剤への配合量は、結合
剤100重量部に対して、5〜80重量部、好ましく
は、10〜50重量部がよい。
【0042】なお、磁性層3には、潤滑剤及び界面活性
剤を含有させることが可能である。上記潤滑剤として
は、黒鉛、二硫化モリブデン、二硫化ダングステン、シ
リコーンオイル、炭素数10〜22までの脂肪酸、また
はこれらのオリゴマー等が用いられる。これら潤滑剤
は、磁性層3にのみ添加することも可能であるし、多層
膜を形成する場合はいずれの層に添加することも可能で
ある。上記界面活性剤としては、ノニオン系、アニオン
系、カチオン系、両性の界面活性剤を用いることがで
き、種類、量を目的に応じて各層に使い分けたり、1層
のみに使用することが可能である。
【0043】磁性層3は、非磁性支持体2上に各層の形
成材料を塗料化して塗布乾燥して形成する。この塗料化
に用いられる溶剤としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール
等のアルコール系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、酢酸プロピル、乳酸エチル、エチレングリコー
ルアセテート等のエステル系溶媒、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、2ーエトキシエタノール、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、メ
チレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、
クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素
系溶媒等が用いられる。
【0044】なお、非磁性支持体2上の上記磁性層3が
形成された面とは反対側の一主面上2aには、磁気記録
媒体1の走行性の向上や帯電防止及び転写防止等を目的
として、バックコート層を設けてもよい。また、磁性層
3と非磁性支持体2との間には、接着性を強化するため
に、下塗層を形成することも可能である。ただし、この
下塗層は、後述の非磁性層12とは異なるものであるこ
とは言うまでもない。
【0045】また、特に本発明を適用した磁気記録媒体
10としては、図2に示すように、非磁性支持体11上
に、非磁性粉末が結合剤中に分散されてなる非磁性層1
2と、この非磁性層12上に非磁性粉末と強磁性粉末が
結合剤中に分散されてなる磁性層13とが形成されてい
るものでも良い。
【0046】ここで、非磁性層12に用いられる非磁性
粉末や結合剤としては、上述のもののいずれを用いても
良い。また、磁性層13に用いられる強磁性粉末や結合
剤についても、上述のいずれを用いても良く、上記の磁
性層3と同様な構成となる。
【0047】このとき、上記磁性層13の厚みは、0.
02μm以上、0.5μm以下であることが好ましい。
【0048】これは、磁性層13の厚みが0.02μm
以下であると、十分な電磁変換特性を確保することがで
きないためである。また、磁性層13の厚みが0.5μ
m以上であると、記録波長の短波長化に対して記録減磁
の現象が起きてしまうためである。
【0049】つぎに、以上のように構成された磁気記録
媒体1の製造工程について詳細を説明する。磁気記録媒
体1は、例えば以下に示した製造工程によって製造され
る。
【0050】すなわち、磁気記録媒体1は、非磁性支持
体2上に塗布される塗料を作製する塗料作製工程と、上
述した塗料を非磁性支持体2上に塗布する磁性層塗布工
程と、非磁性支持体2上の磁性層とは反対側の面上2a
にバックコート層を形成するバックコート層形成工程
と、磁性層3とバックコート層とが形成された磁気記録
媒体1を裁断する裁断工程の各工程を経て製造される。
【0051】まず、上記塗料作製工程は、混練工程、混
合工程、分散工程の各工程から構成される。混練工程及
び分散工程には、ロールミル、ボールミル、サンドミ
ル、アジター、ニーダー、エクストルーダー、ホモイナ
イザー、超音波分散機等の混合機が用いられる。まず、
混練工程にて、強磁性粉末や非磁性粉末や結合剤や添加
剤や分散剤等を混ぜ合わせる。次に、混合工程および分
散工程にて、温度をかけて溶け合わせ、混合機で繰り返
し混合した後、フィルターによりろ過する。
【0052】次に、このようにして作製された塗料を非
磁性支持体2上に磁性層塗布工程を施して磁性層3を非
磁性支持体2上に塗布し形成する。この磁気記録媒体1
の塗布工程としては、上記のように形成された塗料を非
磁性支持体2上に塗布するが、このときグラビア塗布、
ダイコート塗布等の従来公知の方法がいずれも使用可能
である。
【0053】また、磁気記録媒体10として、上述のよ
うに、磁性層13と非磁性支持体11との間に、非磁性
層12を設けているものを製造する場合には、上記磁性
層13を形成する前に、非磁性粉末を結合剤中に分散し
て塗料化したものを塗布して非磁性層12を形成し、そ
の上に上記磁性層13用の塗料を塗布して磁性層13を
形成する。このとき、非磁性層12に使用される非磁性
粉末、結合剤は、従来公知の材料がいずれも使用可能で
ある。
【0054】このように、非磁性支持体11上に非磁性
層12及び磁性層13を形成する場合、1層づつ塗布乾
燥を行う方式、いわゆるウェット・オン・ドライ塗布方
式と、乾燥されていない湿潤状態にある非磁性層12上
に磁性層13を重ねて塗布する方式、いわゆるウエット
・オン・ウエット塗布方式とがあるが、いずれも使用可
能である。
【0055】ウエット・オン・ウエット塗布方式は、非
磁性層12が湿潤状態で、その非磁性層12上に磁性層
13の磁性塗料を塗布するので、非磁性層12の表面が
平滑化されるともに、磁性層13の表面性も良好とな
り、かつ非磁性層12と磁性層13との接着性も向上す
る。この結果、特に高密度記録のために高出力、低ノイ
ズの要求される磁気記録媒体としての要求性能を満たし
たものとなり、かつ膜剥離がなくなり、膜強度が向上す
る。また、ドロップアウトも低減することが可能であ
り、信頼性が向上する。
【0056】一方、ウエット・オン・ドライ塗布方式
は、特開平6−236543公報にも示されるように、
非磁性層として、その上に形成された磁性層の塗料に対
して十分な耐溶剤性のあるものを選択する必要がある。
また、この方式では、表面の平滑性が損なわれ、その結
果電磁変換特性に支障をきたす。
【0057】そこで、2層構造の磁気記録媒体10の磁
性層塗布工程としては、以下で上述のウエット・オン・
ウエット塗布方式を用いる。なお、このウエット・オン
・ウエット塗布方式によって形成される非磁性層12及
び磁性層13は、図2に示すような明確な境界が存在す
る場合と、一定の厚みを以て両層の成分が混在してなる
境界領域が存在する場合とがある。いずれの場合も、本
発明の実施の形態に含まれる。
【0058】次に、上述のような磁性層塗布工程の後、
磁性層3を形成した磁気記録媒体1を乾燥機に導入し、
カレンダー装置に導いてカレンダー処理を施し、巻き取
りロールに巻き取る。
【0059】次に、この磁気記録媒体1の磁性層3の形
成された面とは反対側の一主面2a上に、バックコート
層形成工程にて、バックコート層を形成する。
【0060】なお、非磁性層12及び磁性層13を有す
る磁気記録媒体10においても、磁気記録媒体1と同様
にして、カレンダー処理を施し、非磁性支持体11上の
磁性層12とは反対側の面11a上にバックコート層を
形成する。
【0061】最終的に、上記のバックコート層形成工程
の後、この磁気記録媒体1は、裁断工程にて長さ方向に
沿って所定幅、例えば8mm幅に切断されて、複数本の
磁気テープが製造される。
【0062】なお、非磁性層12及び磁性層13を有す
る磁気記録媒体10においても、磁気記録媒体1と同様
にして、裁断工程にて複数本の磁気テープが製造され
る。
【0063】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について、具
体的な実験結果に基づいて詳細に説明する。
【0064】実施例1 まず、磁性層に含有される強磁性粉末として、保磁力1
78.6kA/m、飽和磁化量146.2Am2/kg
のメタル強磁性粉末を使用し、非磁性粉末としてα−F
23を使用し、磁性層中の非磁性粉末の含有量が非磁
性粉末及び強磁性粉末の合計量に対して30重量%にな
るように、下記の組成にて塗料化を行った。
【0065】塗料化は、上述した方法にて、強磁性粉
末、非磁性粉末、結合剤、添加剤、溶剤を混合し、エク
ストルーダーにより混練した後、サンドミルで4時間分
散し、フィルターでろ過した。
【0066】 <磁性層用塗料組成> 強磁性粉末:メタル強磁性粉末(長軸長0.10μm、X線粒径16.0nm、 保磁力178.6kA/m、飽和磁化量146.2Am2/kg) 70重量部 非磁性粉末:α−Fe23(比表面積54m2) 30重量部 結合剤: 塩化ビニル系共重合体(日本ゼオン製 MR−110) 14重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(重量平均分子量35000、東洋紡 製) 3重量部 添加剤:α−Al23 5重量部 ステアリン酸 1重量部 ヘプチルステアレート 1重量部 溶剤:メチルエチルケトン 150重量部 シクロヘキサノン 150重量部 そして、塗布直前に、ポリイソシアネートを3重量部加
え、厚さ7μmのポリエチレンテレフタレートからなる
フィルム上に磁性層厚が3μmとなるように塗布し、ソ
レノイドコイルにより配向処理を施した後、乾燥、カレ
ンダー処理及び硬化処理を行った。更に、下記の組成の
バックコート層用塗料を上記磁性層の塗料面とは反対側
に塗布し、8mm幅にスリットしてテープ化した。
【0067】 <バックコート層用塗料組成> 粉末:カーボンブラック(商品名:旭#50) 100重量部 結合剤:ポリエステルポリウレタン(商品名:ニッポランN−2304) 100重量部 溶剤:メチルエチルケトン 500重量部 トルエン 500重量部実施例2 α−Fe23の量を50重量部、メタル強磁性粉末の量
を50重量部とし、磁性層中の非磁性粉末の含有量が非
磁性粉末と磁性粉末の合計量に対して50重量%となる
ようにした以外は、実施例1と同様にして磁気テープを
作製した。
【0068】実施例3 α−Fe23の量を70重量部、メタル強磁性粉末の量
を30重量部とし、磁性層中の非磁性粉末の含有量が非
磁性粉末と磁性粉末の合計量に対して70重量%となる
ようにした以外は、実施例1と同様にして磁気テープを
作製した。
【0069】実施例4 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が172.
4kA/m、飽和磁化量が148.0Am2/kg、長
軸長が0.11μm及びX線粒径が23nmであるメタ
ル強磁性粉末を使用した以外は、実施例2と同様にして
磁気テープを作製した。
【0070】実施例5 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が159.
8kA/m、飽和磁化量が147.2Am2/kg、長
軸長が0.20μm及びX線粒径が17nmであるメタ
ル強磁性粉末を使用した以外は、実施例2と同様にして
磁気テープを作製した。
【0071】実施例6 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が155.
4kA/m、飽和磁化量が150.4Am2/kg、長
軸長が0.20μm及びX線粒径が24nmであるメタ
ル強磁性粉末を使用した以外は、実施例2と同様にして
磁気テープを作製した。
【0072】比較例1 磁性層中に非磁性粉末を混入されずに、強磁性粉末の含
有量を100重量%とした以外は、実施例1と同様にし
て磁気テープを作製した。
【0073】比較例2 α−Fe23の量を10重量部、メタル強磁性粉末の量
を90重量部とし、磁性層中の非磁性粉末の含有量が非
磁性粉末と磁性粉末の合計量に対して10重量%となる
ようにした以外は、実施例1と同様にして磁気テープを
作製した。
【0074】比較例3 α−Fe23の量を90重量部、メタル強磁性粉末の量
を10重量部とし、磁性層中の非磁性粉末の含有量が非
磁性粉末と磁性粉末の合計量に対して90重量%となる
ようにした以外は、実施例1と同様にして磁気テープを
作製した。
【0075】比較例4 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が53.4
kA/m、飽和磁化量が82.1Am2/kg、比表面
積が32m2/gであるFe34を使用した以外は、実
施例2と同様にして磁気テープを作製した。
【0076】比較例5 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が175.
3kA/m、飽和磁化量が110.6Am2/kg、X
線粒径が14nm及び長軸長0.10μmであるメタル
強磁性粉末を使用した以外は、実施例1と同様にして磁
気テープを作製した。
【0077】比較例6 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が175.
3kA/m、飽和磁化量が110.6Am2/kg、X
線粒径が14nm及び長軸長0.10μmであるメタル
強磁性粉末を使用した以外は、実施例2と同様にして磁
気テープを作製した。
【0078】比較例7 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が175.
3kA/m、飽和磁化量が110.6Am2/kg、X
線粒径が14nm及び長軸長0.10μmであるメタル
強磁性粉末を使用した以外は、実施例3と同様にして磁
気テープを作製した。
【0079】比較例8 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が142.
7kA/m、飽和磁化量が135.4Am2/kg、X
線粒径が18nm及び長軸長0.10μmであるメタル
強磁性粉末を使用した以外は、実施例1と同様にして磁
気テープを作製した。
【0080】比較例9 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が142.
7kA/m、飽和磁化量が135.4Am2/kg、X
線粒径が18nm及び長軸長0.10μmであるメタル
強磁性粉末を使用した以外は、実施例2と同様にして磁
気テープを作製した。
【0081】比較例10 磁性層に含まれる強磁性粉末として、保磁力が142.
7kA/m、飽和磁化量が135.4Am2/kg、X
線粒径が18nm及び長軸長0.10μmであるメタル
強磁性粉末を使用した以外は、実施例3と同様にして磁
気テープを作製した。
【0082】以上のようにして作製された各磁気テープ
について、以下に示すように、表面粗度、磁気特性及び
電磁変換特性を測定し、その結果を表1及び表2に示し
た。
【0083】表面粗度の特性評価については、光干渉方
式による非接触型表面粗さ計を用いて中心線平均粗さ
(Ra)を測定した。また、磁気特性の評価としては、
保磁力、残留磁束密度について、試料振動型磁力計を用
いて測定した。
【0084】また、電磁変換特性の測定は、固定ヘッド
式電特測定機を用いて行った。この測定機は、回転する
ドラムとこれに接触するヘッドとから構成されている。
ここで、磁気テープは、ドラムに巻き付けられる。ま
ず、各テープの最適記録電流で10MHzの矩形波信号
を記録し、スペクトラムアナライザーにより10MHz
の出力レベルを検出する。なお、テープとヘッド間の相
対速度は、3.33m/sとする。また、9MHzにお
いてのノイズと10MHzの出力レベルとの差を10M
HzC/Nとした。このとき、10MHzの出力と、1
0MHz C/Nの値としては、比較例1の値を0dB
として計算した。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】<実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較
例3の比較結果>先ず、表1及び表2から明らかなよう
に、磁性層中の非磁性粉末量が20重量%以上、80重
量%以下である実施例1〜実施例6は、磁性層中の非磁
性粉末量が上記の範囲外である比較例1〜比較例3より
も、10MHzでのC/Nが著しく高い。
【0088】また、実施例1〜実施例6における10M
Hz出力、つまり再生出力の低下は問題のないレベルで
あるが、特に、比較例3における再生出力の低下は著し
い。
【0089】したがって、本発明を適用した磁気記録媒
体では、磁性層中の非磁性粉末量が20重量%以上、8
0重量%以下であることにより、再生出力をほぼ保持す
るとともに、ノイズを著しく低下することができると判
明した。
【0090】言い換えれば、磁性層中の非磁性粉末量が
20重量%以下である磁気記録媒体では、十分磁性粉末
間の相互作用を小さくすることができないため、ノイズ
が大きいといえる。また、磁性層中の非磁性粉末量が8
0重量%以上である磁気記録媒体では、磁性粉末間の相
互作用を極端に小さくされてしまうため、磁束密度の低
下に伴う再生出力の低減が生じてしまう。
【0091】<実施例1〜実施例6及び比較例4〜比較
例7の比較結果>表1及び表2から明らかなように、メ
タル強磁性粉末の飽和磁化量が130.0Am2/kg
以上である実施例1〜実施例6は、飽和磁化量が13
0.0Am2/kg以下である比較例4〜比較例7より
も、10MHzでのC/Nが著しく高い。
【0092】また、実施例1〜実施例6は、比較例4〜
比較例7よりも、10MHzの出力、つまり再生出力が
高い。
【0093】したがって、本発明を適用した磁気記録媒
体では、メタル強磁性粉末の飽和磁化量が130.0A
2/kg以上であることにより、再生出力をほぼ維持
するとともに、ノイズを低減することができると判明し
た。
【0094】つまり、メタル強磁性粉末の飽和磁化量が
130.0Am2/kg以上であると、磁性粉末間の相
互作用を十分小さくすることができるので、ノイズを低
減することが可能となるとともに、再生に必要十分な磁
束密度を確保することができるために、再生出力をほぼ
維持することができているといえる。
【0095】言い換えれば、メタル強磁性粉末の飽和磁
化量が130.0Am2/kg以下である磁性粉末を用
いると、再生に必要十分な磁束密度を確保することがで
きないため、再生出力の低減を抑えられないことにな
る。
【0096】<実施例1〜実施例6及び比較例8〜比較
例10の比較結果>表1及び表2から明らかなように、
メタル強磁性粉末の保磁力が150.0kA/m以上で
ある実施例1〜実施例6は、保磁力が150.0kA/
m以下である比較例8〜比較例10よりも、10MHz
でのC/Nが著しく高い。
【0097】また、実施例1〜実施例6は、比較例8〜
比較例10よりも、10MHzの出力、つまり再生出力
が高い。
【0098】したがって、本発明を適用した磁気記録媒
体では、メタル強磁性粉末の保磁力が150.0kA/
m以上であることにより、再生出力をほぼ維持するとと
もに、ノイズを低減することができると判明した。
【0099】つまり、メタル強磁性粉末の保磁力が15
0.0kA/m以上であると、磁性粉末間の相互作用を
十分小さくすることができるので、ノイズを低減するこ
とが可能となるとともに、再生に必要十分な磁束密度を
確保することができるために、再生出力をほぼ維持する
ことができているといえる。
【0100】言い換えれば、メタル強磁性粉末の保磁力
が150.0kA/m以下である磁性粉末を用いると、
再生に必要十分な磁束密度を確保することができないた
め、再生出力の低減を抑えられないことになる。
【0101】つぎに、非磁性層と磁性層とを有する2層
型の磁気記録媒体の実施例を示す。
【0102】実施例7 非磁性層用塗料として下記の組成にて塗料化を行った。
このとき、非磁性層用塗料の塗料化は、上述した方法と
同様に、非磁性粉末、結合剤、添加剤、溶剤を混合し、
エクストルーダーにより混練した後、サンドミルで4時
間分散した。
【0103】 <非磁性層用塗料> 非磁性粉末:α−Fe23(比表面積54m2/g) 100重量部 結合剤:塩化ビニル系共重合体(重量平均分子量10000、官能基[−SO3 K] =7×10-5mol/g) 16重量部 添加剤:ステアリン酸 1重量部 ヘプチルステアレート 1重量部 溶剤:メチルエチルケトン 105重量部 シクロヘキサノン 105重量部 そして、塗布直前にポリイソシアネートを実施例1と同
様な磁性層用塗料に3重量部、非磁性層用塗料に3重量
部それぞれ添加し、各塗料を4リップ方式ダイコーター
を用いて、厚さ7μmのポリエチレンテレフタレートか
らなるフィルム上に、非磁性層を2μm、磁性層を0.
2μmとなるように同時重層塗布した。
【0104】その後、実施例1と同様にして、ソレノイ
ドコイルにより配向処理を施した後、乾燥、カレンダー
処理及び硬化処理を行った。更に、実施例1と同様なバ
ックコート層用塗料を上記磁性層の塗料面とは反対側に
塗布し、8mm幅にスリットしてテープ化した。
【0105】実施例8 磁性層において、α−Fe23の量を50重量部、メタ
ル強磁性粉末の量を50重量部として磁性層中の非磁性
粉末の含有量が非磁性粉末と磁性粉末の合計量に対して
50重量%となるようにした以外は、実施例7と同様に
して磁気テープを作製した。
【0106】実施例9 磁性層において、α−Fe23の量を70重量部、メタ
ル強磁性粉末の量を30重量部として磁性層中の非磁性
粉末の含有量が非磁性粉末と磁性粉末の合計量に対して
70重量%となるようにした以外は、実施例7と同様に
して磁気テープを作製した。
【0107】比較例11 磁性層中に非磁性粉末を含有させずに、メタル強磁性粉
末の量を100重量%となるようにした以外は、実施例
7と同様にして磁気テープを作製した。
【0108】比較例12 磁性層において、α−Fe23の量を10重量部、メタ
ル強磁性粉末の量を90重量部として磁性層中の非磁性
粉末の含有量が非磁性粉末と磁性粉末の合計量に対して
10重量%となるようにした以外は、実施例7と同様に
して磁気テープを作製した。
【0109】比較例13 磁性層において、α−Fe23の量を90重量部、メタ
ル強磁性粉末の量を10重量部として磁性層中の非磁性
粉末の含有量が非磁性粉末と磁性粉末の合計量に対して
90重量%となるようにした以外は、実施例7と同様に
して磁気テープを作製した。
【0110】比較例14 磁性層における磁性粉末として、保磁力が175.3k
A/m、飽和磁化量が110.6Am2/kg、X線粒
径が14nm及び長軸長が0.10μmであるメタル強
磁性粉末を使用した以外は、実施例7と同様にして磁気
テープを作製した。
【0111】比較例15 磁性層における磁性粉末として、保磁力が175.3k
A/m、飽和磁化量が110.6Am2/kg、X線粒
径が14nm及び長軸長が0.10μmであるメタル強
磁性粉末を使用した以外は、実施例8と同様にして磁気
テープを作製した。
【0112】比較例16 磁性層における磁性粉末として、保磁力が175.3k
A/m、飽和磁化量が110.6Am2/kg、X線粒
径が14nm及び長軸長が0.10μmであるメタル強
磁性粉末を使用した以外は、実施例9と同様にして磁気
テープを作製した。
【0113】比較例17 磁性層における磁性粉末として、保磁力が142.7k
A/m、飽和磁化量が135.4Am2/kg、X線粒
径が18nm及び長軸長が0.10μmであるメタル強
磁性粉末を使用した以外は、実施例7と同様にして磁気
テープを作製した。
【0114】比較例18 磁性層における磁性粉末として、保磁力が142.7k
A/m、飽和磁化量が135.4Am2/kg、X線粒
径が18nm及び長軸長が0.10μmであるメタル強
磁性粉末を使用した以外は、実施例8と同様にして磁気
テープを作製した。
【0115】比較例19 磁性層における磁性粉末として、保磁力が142.7k
A/m、飽和磁化量が135.4Am2/kg、X線粒
径が18nm及び長軸長が0.10μmであるメタル強
磁性粉末を使用した以外は、実施例9と同様にして磁気
テープを作製した。
【0116】以上のようにして作製された各磁気テープ
について、以下に示すように、表面粗度、磁気特性及び
電磁変換特性を測定し、その結果を表3に示した。
【0117】表面粗度の特性評価については、光干渉方
式による非接触型表面粗さ計を用いて中心線平均粗さ
(Ra)を測定した。また、磁気特性の評価としては、
保磁力、残留磁束密度について、試料振動型磁力計を用
いて測定した。
【0118】また、電磁変換特性の測定は、固定ヘッド
式電特測定機を用いて行った。この測定機は、回転する
ドラムとこれに接触するヘッドとから構成されている。
ここで、磁気テープは、ドラムに巻き付けられる。ま
ず、各テープの最適記録電流で10MHzの矩形波信号
を記録し、スペクトラムアナライザーにより10MHz
の出力レベルを検出する。なお、テープとヘッド間の相
対速度は、3.33m/sとする。また、9MHzにお
いてのノイズと10MHzの出力レベルとの差を10M
HzC/Nとした。このとき、10MHzの出力と、1
0MHz C/Nの値としては、比較例1の値を0dB
として計算した。
【0119】
【表3】
【0120】<実施例7〜実施例9と比較例11〜比較
例13の比較結果>表3から明らかなように、磁性層中
の非磁性粉末の含有量が20重量%〜80重量%である
実施例7〜実施例9は、非磁性粉末の含有量が上記の範
囲外である比較例11〜比較例13よりも、10MHz
C/N値が大きく、ノイズの低下が著しいことがわか
る。
【0121】また、実施例7〜実施例9は、再生出力の
低下が問題ないレベルであり、つまりほぼ再生出力を維
持しているといえる。一方、特に比較例13は、再生出
力の低下が著しく、必要十分な再生出力を確保できてい
ない。
【0122】したがって、2層型の磁気記録媒体におい
ても、上述の実施例1〜実施例6のような磁性層のみか
らなる磁気記録媒体と同様に、磁性層中の非磁性粉末の
含有量が20重量%〜80重量%であることが好ましい
と判明した。この理由は、実施例1〜実施例6で述べた
理由と同じである。
【0123】<実施例7〜実施例9と比較例14〜比較
例16の比較結果>表3から明らかなように、メタル強
磁性粉末の飽和磁化量が130.0Am2/kg以上で
ある実施例7〜実施例9は、飽和磁化量が130.0A
2/kg以下である比較例14〜比較例16よりも、
10MHzでのC/Nが著しく高い。
【0124】また、実施例7〜実施例9は、比較例14
〜比較例16よりも、10MHzの出力、つまり再生出
力が高い。
【0125】したがって、本発明を適用した磁気記録媒
体では、メタル強磁性粉末の飽和磁化量が130.0A
2/kg以上であることにより、再生出力をほぼ維持
するとともに、ノイズを低減することができると判明し
た。
【0126】つまり、メタル強磁性粉末の飽和磁化量が
130.0Am2/kg以上であると、磁性粉末間の相
互作用を十分小さくすることができるので、ノイズを低
減することが可能となるとともに、再生に必要十分な磁
束密度を確保することができるために、再生出力をほぼ
維持することができているといえる。
【0127】言い換えれば、メタル強磁性粉末の飽和磁
化量が130.0Am2/kg以下である磁性粉末を用
いると、再生に必要十分な磁束密度を確保することがで
きないため、再生出力の低減を抑えられないことにな
る。
【0128】<実施例7〜実施例9と比較例17〜比較
例19の比較結果>表3から明らかなように、メタル強
磁性粉末の保磁力が150.0kA/m以上である実施
例7〜実施例9は、保磁力が150.0kA/m以下で
ある比較例17〜比較例19よりも、10MHzでのC
/Nが著しく高い。
【0129】また、実施例7〜実施例9は、比較例17
〜比較例19よりも、10MHzの出力、つまり再生出
力が高い。
【0130】したがって、本発明を適用した磁気記録媒
体では、メタル強磁性粉末の保磁力が150.0kA/
m以上であることにより、再生出力をほぼ維持するとと
もに、ノイズを低減することができると判明した。
【0131】つまり、メタル強磁性粉末の保磁力が15
0.0kA/m以上であると、磁性粉末間の相互作用を
十分小さくすることができるので、ノイズを低減するこ
とが可能となるとともに、再生に必要十分な磁束密度を
確保することができるために、再生出力をほぼ維持する
ことができているといえる。
【0132】言い換えれば、メタル強磁性粉末の保磁力
が150.0kA/m以下である磁性粉末を用いると、
再生に必要十分な磁束密度を確保することができないた
め、再生出力の低減を抑えられないことになる。
【0133】なお、表1、表2及び表3の結果から、例
えば、実施例1〜実施例3と実施例7〜実施例9との比
較より、非磁性層と磁性層の2層構造とした実施例7〜
実施例9は、磁性層を薄く形成することができるため、
再生出力が大きく、記録波長の短波長化に対応してより
高密度化を図ることができるといえる。
【0134】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る磁気記録媒体によれば、非磁性粉末と強磁性粉末とか
ら磁性層が構成され、上記非磁性粉末が磁性層中の非磁
性粉末と強磁性粉末の合計量に対して、20重量%以
上、80重量%以下で含有されているため、磁性層中の
非磁性粉末が磁性層中の磁性粉末間の磁気的相互作用を
小さくすることができ、結果として再生出力をほぼ保持
するとともに、ノイズの小さい磁気記録媒体を提供する
ことができる。
【0135】また、非磁性粉末が非磁性酸化鉄であると
より効果的に磁性粉末間の磁気的相互作用を小さくする
ことができ、ノイズを効果的に小さくすることができ
る。ここで、非磁性酸化鉄としてα−Fe23であると
好ましい。
【0136】さらに、磁性層中の磁性粉末として、保磁
力が150.0kA/m以上、飽和磁化量が130.0
Am2/kg以上であるメタル強磁性粉末が用いられる
と、このようなかなり磁力が大きい磁性粉末を用いるこ
とにより、非磁性粉末が多量に含有されても、磁束密度
の低下による再生出力の低減を抑えることができ、再12
生出力をより効果的に保持することができるとともに、
ノイズをより効果的に小さくすることができる。
【0137】また、非磁性支持体上に非磁性層と上述の
磁性層とが順次形成されている磁気記録媒体を用いるこ
とにより、磁性層の更なる薄膜化及び平滑化を図ること
ができ、記録時の短波長にも対応可能で、再生出力等の
電磁変換特性の点で有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気記録媒体の一例を示す要
部断面図である。
【図2】本発明を適用した磁気記録媒体の他の例を示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1,10 磁気記録媒体、2,11 非磁性支持体、
3,13 磁性層、12非磁性層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に少なくとも非磁性粉末
    と強磁性粉末とを結合剤中に分散してなる磁性層が形成
    されており、 上記磁性層中の非磁性粉末が、上記磁性層中の非磁性粉
    末と強磁性粉末の合計量に対して、20重量%以上、8
    0重量%以下で含有されていることを特徴とする磁気記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 上記非磁性粉末が、非磁性酸化鉄である
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記非磁性酸化鉄が、α−Fe23であ
    ることを特徴とする請求項2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記磁性層中の強磁性粉末が、メタル強
    磁性粉末であることを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 上記メタル強磁性粉末は、保磁力が15
    0.0kA/m以上、飽和磁化量が130.0Am2
    kg以上であることを特徴とする請求項4記載の磁気記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 非磁性支持体上に非磁性粉末を結合剤中
    に分散してなる非磁性層が形成され、 上記非磁性層上に上記磁性層が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 上記磁性層の厚みが0.02μm以上、
    0.5μm以下であることを特徴とする請求項6記載の
    磁気記録媒体。
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