JPH1168488A - 可変増幅利得回路および可変減衰利得回路 - Google Patents

可変増幅利得回路および可変減衰利得回路

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JPH1168488A
JPH1168488A JP9229504A JP22950497A JPH1168488A JP H1168488 A JPH1168488 A JP H1168488A JP 9229504 A JP9229504 A JP 9229504A JP 22950497 A JP22950497 A JP 22950497A JP H1168488 A JPH1168488 A JP H1168488A
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JP
Japan
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resistance
resistor
resistors
gain
circuit
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Application number
JP9229504A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Wakairo
宏幸 若色
Kazuyuki Fujiwara
一之 藤原
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Nippon Precision Circuits Inc
Original Assignee
Nippon Precision Circuits Inc
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/24Frequency- independent attenuators
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G1/00Details of arrangements for controlling amplification
    • H03G1/0005Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal
    • H03G1/0088Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using discontinuously variable devices, e.g. switch-operated

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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板上で抵抗を構成する可変利得回路
において、最小抵抗に対する総抵抗の大きさを従来より
小さくし、回路の小型化を図る。 【解決手段】 演算増幅器1、第1の抵抗群を構成する
抵抗R1〜Rn+1、第2の抵抗群を構成する抵抗Rx1〜R
xm、スイッチSW1〜SWnおよび制御手段を構成しスイ
ッチSW1〜SWnを制御する制御回路2等からなる。な
お、制御回路2はスイッチSW1〜SWnのうち常に1つ
だけオンとなるように制御するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、可変増幅利得回路および
可変減衰利得回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーディオ、テレビ、通信機器等
に用いられるアナログ音声信号のボリューム調整装置と
して、図81に示すような可変増幅利得回路や可変減衰
利得回路が採用されている。
【0003】同図において、R1〜Rn+1は抵抗、101
は演算増幅器、Sw1〜Swnは制御回路102により制
御されるトランジスタスイッチである。
【0004】簡単に説明すると、トランジスタスイッチ
Swiがオンしている場合、演算増幅器101の反転入
力端子へは電流が流れないため、端子iは反転入力端子
と同電位となり図82と等価な回路となる。なお、この
ときスイッチSwiのオン抵抗は利得と無関係となる。
【0005】図82のriとrfはそれぞれ、ri=R1+
R2+・・+Ri、rf=Ri+1+・・+Rn+Rn+1、とな
るので、このときの入力電圧Vinに対する出力電圧Vou
tの利得Gi(dB)は、
【0006】
【数1】
【0007】で求まる。
【0008】式(1)からR1〜Rn+1は、それぞれのス
イッチがオンすることで得ようとする増幅利得または減
衰利得によって決定される。
【0009】なお、このような回路は小型化を図るため
半導体素子を用いて製造されている場合が多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のものは、大きな
増幅利得、または大きな減衰利得を得ようとする場合や
利得ステップを小さくしようとする場合、最小抵抗に対
して総抵抗が膨大な大きさになってしまう。
【0011】特に、半導体素子を用いて上記回路を構成
する場合、半導体製造上の抵抗素子の微細化能力、精度
獲得能力により、最小抵抗の大きさに下限が存在するこ
とが多いので、最小抵抗が大きくなるのに伴い全体の抵
抗の面積が広くなり回路規模が大きくなってしまうとい
う問題を有していた。
【0012】また、大きな増幅利得または大きな減衰利
得を得ようとすればするほど抵抗の面積が増加するの
で、回路規模の制限から大きな増幅利得または大きな減
衰利得が得られなかった。
【0013】以下、図81に示した従来の回路を用いた
場合、最小抵抗に対して総抵抗がどれ程のものになるか
を増幅に用いた場合と減衰に用いた場合に分けてそれぞ
れ説明する。まず、図81に示した回路を可変増幅利得
回路として用いた場合を説明する。
【0014】この回路は、スイッチ数や各スイッチがオ
ンすることで得ようとする増幅利得によって、抵抗列中
の最小抵抗がR1〜Rn+1のどの抵抗になるかは異なって
くる。
【0015】例えば、一般に用いられるような負の同一
ステップa(dB)で利得を可変とする場合、R1また
はR2が最小抵抗となることが多い。以下、この場合で
説明する。
【0016】スイッチSW1 、SW2がオンすることで
得られる電圧利得をそれぞれG1、G2とすると(G2=
G1+a)、
【0017】
【数2】
【0018】
【数3】
【0019】と表すことができる。なお、G1がこの回
路における最大増幅利得になる。
【0020】R1が最小抵抗となるとき、総抵抗Rallを
最小抵抗R1で表すと、
【0021】
【数4】
【0022】となる。なお、
【0023】
【数5】
【0024】が成り立つ場合、R1が最小抵抗となる。
【0025】また、R2が最小抵抗となるとき、総抵抗
Rallを最小抵抗R2で表すと、
【0026】
【数6】
【0027】となる。なお、
【0028】
【数7】
【0029】が成り立つ場合、R2が最小抵抗となる。
【0030】例えば、G1=50dB、G2=40dB
(利得ステップ−10dB)の場合、式(5)が成り立
つのでR1が最小抵抗となり、式(4)からRall=31
7.2×R1となるので、総抵抗としては最小抵抗の3
17.2倍も必要となる。
【0031】また、G1=60dB、G2=59dB(利
得ステップ−1dB)の場合、式(7)が成り立つので
R2が最小抵抗となり、式(6)からRall=8212.
9×R2となるので、総抵抗としては最小抵抗の821
2.9倍も必要となる。
【0032】このように、最小抵抗に対する総抵抗は非
常に大きくなっていた。
【0033】ただし、一般に増幅回路設計時には理想増
幅利得に対する利得余裕を許容するため、式(4)
(6)から得られるRallに対し誤差を持つ。
【0034】続いて、図81に示した回路を可変減衰利
得回路として用いた場合を説明する。
【0035】この場合も、スイッチ数や各スイッチがオ
ンすることで得ようとする減衰利得によって、抵抗列中
の最小抵抗がR1〜Rn+1のどの抵抗になるかは異なって
くる。
【0036】例えば、一般に用いられるような負の同一
ステップa(dB)で利得を可変とする場合、Rnまた
はRn+1が最小抵抗となることが多い。以下、この場合
で説明する。
【0037】スイッチSWn-1 、SWnがオンすること
で得られる電圧利得をそれぞれGn-1、Gnとすると(G
n=Gn-1+a)、
【0038】
【数8】
【0039】
【数9】
【0040】と表すことができる。なお、Gnがこの回
路における最大減衰利得になる。
【0041】Rn+1が最小抵抗となるとき、総抵抗Rall
を最小抵抗Rn+1で表すと、
【0042】
【数10】
【0043】となる。なお、
【0044】
【数11】
【0045】が成り立つ場合、Rn+1が最小抵抗とな
る。
【0046】また、Rnが最小抵抗となるとき、総抵抗
Rallを最小抵抗Rnで表すと、
【0047】
【数12】
【0048】となる。なお、
【0049】
【数13】
【0050】が成り立つ場合、Rnが最小抵抗となる。
【0051】例えば、Gn-1=−40dB、Gn=−50
dB(利得ステップ−10dB)の場合、式(11)が
成り立つのでRn+1が最小抵抗となり、式(10)から
Rall=317.2×Rn+1となるので、総抵抗としては
最小抵抗の317.2倍も必要となる。
【0052】また、Gn-1=−59dB、Gn=−60d
B(利得ステップ−1dB)の場合、式(13)が成り
立つのでRnが最小抵抗となり、式(12)からRall=
8212.9×Rnとなるので、総抵抗としては最小抵
抗の8212.9倍も必要となる。
【0053】このように、最小抵抗に対する総抵抗は非
常に大きくなっていた。
【0054】ただし、一般に増幅回路設計時には理想増
幅利得に対する利得余裕を許容するため、式(10)
(12)から得られるRallに対し誤差を持つ。
【0055】なお、上記それぞれの例では同一利得ステ
ップで利得が可変のものを取り上げたが、同一利得ステ
ップでない場合も上記のような構成では最小抵抗に対す
る総抵抗は非常に大きくなっていた。
【0056】
【課題を解決するための手段】本発明は、演算増幅器
と、半導体基板上に設けられ、直列接続された複数の抵
抗よりなり、その一端が上記演算増幅器の出力側と接続
し、その他端が信号入力端子を構成するとともに、上記
複数の抵抗の接続点がそれぞれもしくはいずれかが上記
演算増幅器の反転入力端子と接続可能な第1の抵抗群
と、上記半導体基板上に設けられた複数の抵抗からな
り、その複数の抵抗のそれぞれの一端が上記信号入力端
子と接続し、その複数の抵抗のそれぞれの他端が上記第
1の抵抗群内のそれぞれ異なる上記接続点のいずれかと
それぞれ接続する第2の抵抗群と、上記第1の抵抗群内
の抵抗の接続点のうち上記演算増幅器の反転入力端子と
接続可能なものと上記反転入力端子との接続を制御する
ことにより上記演算増幅器の利得を制御する制御手段と
を備えているので、可変増幅利得回路において大きな利
得を得ようとする場合や利得ステップを小さくしようと
する場合でも、最小抵抗に対する総抵抗の大きさを小さ
くでき、回路面積を大幅に小型化できる。
【0057】また、演算増幅器と、半導体基板上に設け
られ、直列接続された複数の抵抗よりなり、その一端が
上記演算増幅器の出力側と接続し、その他端が信号入力
端子を構成するとともに、上記複数の抵抗の接続点がそ
れぞれもしくはいずれかが上記演算増幅器の反転入力端
子と接続可能な第1の抵抗群と、上記半導体基板上に設
けられた複数の抵抗からなり、その複数の抵抗のそれぞ
れの一端が上記演算増幅器の出力側と接続し、その複数
の抵抗のそれぞれの他端が上記第1の抵抗群内のそれぞ
れ異なる上記接続点のいずれかとそれぞれ接続する第2
の抵抗群と、上記第1の抵抗群内の抵抗の接続点のうち
上記演算増幅器の反転入力端子と接続可能なものと上記
反転入力端子との接続を制御することにより上記演算増
幅器の利得を制御する制御手段とを備えているので、可
変減衰利得回路において大きな利得を得ようとする場合
や利得ステップを小さくしようとする場合でも、最小抵
抗に対する総抵抗の大きさを小さくでき、回路面積を大
幅に小型化できる。
【0058】
【発明の実施の形態】本願の請求項1に係る発明は、演
算増幅器と、半導体基板上に設けられ、直列接続された
複数の抵抗よりなり、その一端が上記演算増幅器の出力
側と接続し、その他端が信号入力端子を構成するととも
に、上記複数の抵抗の接続点がそれぞれもしくはいずれ
かが上記演算増幅器の反転入力端子と接続可能な第1の
抵抗群と、上記半導体基板上に設けられた複数の抵抗か
らなり、その複数の抵抗のそれぞれの一端が上記信号入
力端子と接続し、その複数の抵抗のそれぞれの他端が上
記第1の抵抗群内のそれぞれ異なる上記接続点のいずれ
かとそれぞれ接続する第2の抵抗群と、上記第1の抵抗
群内の抵抗の接続点のうち上記演算増幅器の反転入力端
子と接続可能なものと上記反転入力端子との接続を制御
することにより上記演算増幅器の利得を制御する制御手
段とを備えている。
【0059】本願の請求項2に係る発明は、演算増幅器
と、半導体基板上に設けられ、直列接続された複数の抵
抗よりなり、その一端が上記演算増幅器の出力側と接続
し、その他端が信号入力端子を構成するとともに、上記
複数の抵抗の接続点がそれぞれもしくはいずれかが上記
演算増幅器の反転入力端子と接続可能な第1の抵抗群
と、上記半導体基板上に設けられた複数の抵抗からな
り、その複数の抵抗のそれぞれの一端が上記演算増幅器
の出力側と接続し、その複数の抵抗のそれぞれの他端が
上記第1の抵抗群内のそれぞれ異なる上記接続点のいず
れかとそれぞれ接続する第2の抵抗群と、上記第1の抵
抗群内の抵抗の接続点のうち上記演算増幅器の反転入力
端子と接続可能なものと上記反転入力端子との接続を制
御することにより上記演算増幅器の利得を制御する制御
手段とを備えている。
【0060】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
【0061】まず、可変増幅利得回路の例から示す。
【0062】図1は、可変増幅利得回路の一般例を示し
た回路図で、演算増幅器1、第1の抵抗群を構成する抵
抗R1〜Rn+1、第2の抵抗群を構成する抵抗Rx1〜Rx
m、スイッチSW1〜SWnおよび制御手段を構成しスイ
ッチSW1〜SWnを制御する制御回路2等からなる。な
お、制御回路2はスイッチSW1〜SWnのうち常に1つ
だけオンとなるように制御するものである。また、各抵
抗Rx1〜Rxmは、半導体基板上に形成し、Poly silicon
(ポリシリコン)やThin Film Resistor(薄膜抵抗)、
拡散抵抗などの抵抗素子を用いるのが一般的である。
【0063】この例では、スイッチSW1〜SWnにより
各抵抗R1〜Rn+1間の接続点がすべて演算増幅器1反転
入力端子と接続可能となっている。
【0064】図2も可変増幅利得回路の一般例を示した
回路図で、演算増幅器1、第1の抵抗群を構成する抵抗
R1〜Rn+1、第2の抵抗群を構成する抵抗Rx1〜Rxm、
スイッチSW1〜SWiおよび制御手段を構成しスイッチ
SW1〜SWiを制御する制御回路2等からなる。この場
合も、制御回路2はスイッチSW1〜SWiのうち常に1
つだけオンとなるように制御するものである。この例で
は、第2の抵抗群の一部をスイッチが接続されていない
抵抗間の接続点に接続させている。
【0065】以下、図1、2の具体例を説明する。
【0066】まず、図1の例を説明する。
【0067】説明を簡単にするために第1の抵抗群とし
て3個の抵抗を用い、スイッチを2個設けた場合の例を
図3を参照して具体的に説明する。
【0068】本例では、第1の抵抗群として直列接続す
る抵抗R1、R2、R3を備え、抵抗R3の一端は演算増幅
器1の出力側と接続し、抵抗R1の一端は信号入力端子
Vinと接続し、第2の抵抗群として一端が信号入力端子
Vinと接続し他端が抵抗R2とR3の接続点と接続する抵
抗Rx1を備え、抵抗R1とR2の接続点およびR2とR3の
接続点と演算増幅器1の反転入力端子との間にスイッチ
SW1、SW2を備えてある。なお、図1と同一番号のも
のは同一のものとする。
【0069】このような構成で、例えばスイッチSW1
のオンにより25dB、スイッチSW2のオンにより2
0dBの理想増幅利得を得ようとする場合、抵抗R1、
R2、R3およびRx1の抵抗比を例えば図4(a)(b)
に示したように設定すればよい。なお、同図において、
各抵抗比はそれぞれの場合で最小抵抗を1としたときの
比を示している。ただし、決定された各抵抗の比から得
られる増幅利得は理想増幅利得に対し利得余裕をもつの
が一般的であり、この例および後述する例においては、
理想増幅利得に対して決定された増幅利得は±0.2d
Bの利得余裕を許容するものとする。
【0070】この場合の比較例として、上述した従来例
で同じ理想増幅利得を得る場合の回路構成を図5に示し
た。この場合、上述した式(5)が成り立ち、抵抗R2
が最小抵抗となり、各抵抗値は図6に示すようになる。
この場合も、図4と同様に各抵抗比は最小抵抗を1とし
たときの比で示している。
【0071】図4、図6の総抵抗を比較してみれば明ら
かなように、従来構成においては必要であった総抵抗は
最小抵抗の約26.5倍であったのに対して、本実施例
では必要な総抵抗は最小抵抗の約11.9倍や10.8
倍にできる。よって、抵抗の占める回路面積を大幅に小
型化できる。また、従来と同じ面積を抵抗として用いる
場合、より大きな増幅利得を得ることが可能となる。
【0072】また、図3の構成で、例えばスイッチSW
1のオンにより60dB、スイッチSW2のオンにより4
0dBの理想増幅利得を得ようとする場合、抵抗R1、
R2、R3およびRx1の抵抗比を例えば図7(a)(b)
に示したように設定すればよい。なお、同図において
も、各抵抗比はそれぞれの場合で最小抵抗を1としたと
きの比を示している。
【0073】上述した図5を採用して上記と同じ理想増
幅利得を得ようとする場合、上述した式(7)が成り立
ち、抵抗R1が最小抵抗となり、各抵抗値は図8に示す
ようになる。この場合も、図4と同様に各抵抗比は最小
抵抗を1としたときの比で示している。
【0074】図7、図8の総抵抗を比較してみれば明ら
かなように、従来構成においては必要であった総抵抗は
最小抵抗の1001倍であったのに対して、この例では
必要な総抵抗は最小抵抗の約131.3倍や147.6
倍にできる。よって、回路面積を大幅に小型化できる。
また、従来と同じ面積を抵抗として用いる場合、より大
きな増幅利得を得ることが可能となる。
【0075】次に、第1の抵抗群として4個の抵抗を用
い、スイッチを3個設けた場合の例を図9、10を参照
して具体的に説明する。
【0076】図9、10においては、第1の抵抗群とし
て直列接続する抵抗R1、R2、R3、R4を備え、抵抗R
4の一端は演算増幅器1の出力側と接続し、抵抗R1の一
端は信号入力端子Vinと接続してある。
【0077】図9では第2の抵抗群として一端が信号入
力端子Vinと接続し他端が抵抗R3とR4の接続点と接続
する抵抗Rx1を備え、抵抗R1とR2の接続点、抵抗R2
とR3の接続点および抵抗R3とR4の接続点と演算増幅
器1の反転入力端子との間にスイッチSW1、SW2、S
W3 を備えてある。
【0078】図10では、第2の抵抗群として一端が信
号入力端子Vinと接続し他端が抵抗R2とR3の接続点と
接続する抵抗Rx1を備え、抵抗R1とR2の接続点、抵抗
R2とR3の接続点および抵抗R3とR4の接続点と演算増
幅器1の反転入力端子との間にスイッチSW1、SW2、
SW3 を備えてある。なお、図9、10において、図1
と同一番号のものは同一のものとする。
【0079】このような構成で、例えばスイッチSW1
のオンにより40dB、スイッチSW2のオンにより3
5dB、スイッチSW3のオンにより30dBの理想増
幅利得を得ようとする場合、抵抗R1、R2、R3、R4
およびRx1の抵抗比を例えば図11(a)(b)に示し
たように設定すればよい。なお、図11(a)は図9の
構成を採用した場合の例で、図11(b)は図10の構
成を採用した場合の例である。同図においても、各抵抗
比はそれぞれの場合で最小抵抗を1としたときの比を示
している。
【0080】なお、従来の場合図12で示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
上述した式(5)が成り立ち、抵抗R2が最小抵抗とな
り、各抵抗値は図13に示すようになる。この場合も、
図4と同様に各抵抗比は最小抵抗を1としたときの比で
示している。
【0081】また、図9、10の構成で、例えばスイッ
チSW1のオンにより40dB、スイッチSW2のオンに
より20dB、スイッチSW3のオンにより0dBの理
想増幅利得を得ようとする場合、抵抗R1、R2、R3お
よびRx1の抵抗比を例えば図14(a)(b)に示した
ように設定すればよい。なお、同図においても、各抵抗
比はそれぞれの場合で最小抵抗を1としたときの比を示
している。
【0082】上述した図12を採用して上記と同じ理想
増幅利得を得ようとする場合、上述した式(7)が成り
立ち、抵抗R1が最小抵抗となり、各抵抗値は図15に
示すようになる。この場合も、各抵抗比は最小抵抗を1
としたときの比で示している。
【0083】次に、第1の抵抗群として7個の抵抗を用
い、スイッチを6個設けた場合の例を図16を参照して
さらに具体的に、特に各抵抗の比の決定の仕方を含めて
詳細に説明する。
【0084】同図において、第1の抵抗群として直列接
続する抵抗R1〜R7を備え、抵抗R7の一端は演算増幅
器1の出力側と接続し、抵抗R1の一端は信号入力端子
Vinと接続してある。そして、第2の抵抗群として一端
が信号入力端子Vinと接続し他端が抵抗R4とR5の接続
点と接続する抵抗Rx1および一端が信号入力端子Vinと
接続し他端が抵抗R2とR3の接続点と接続する抵抗Rx2
を備え、抵抗R1〜R7のそれぞれの接続点と演算増幅器
1の反転入力端子との間にスイッチSW1〜SW6を備え
てある。なお、図1と同一番号のものは同一のものとす
る。
【0085】このような構成で、例えばスイッチSW1
〜SW6を順番にオンすることにより得られる理想増幅
利得を50dB、40dB、30dB、20dB、10
dB、0dBとする。
【0086】スイッチSW4、SW5またはSW6がオン
するとき、図16の回路は図17と等価な回路になる。
同様に、スイッチSW2またはSW3がオンするとき図1
6の回路は図18と等価な回路となる。同様にスイッチ
SW1がオンするとき図16の回路は図19と等価な回
路となる。
【0087】例えば、スイッチSW6がオンするとき、
図17における抵抗r2は図16の抵抗R7、図17の抵
抗r1は図16の抵抗R1〜R6、Rx1、Rx2の合成抵抗
が相当する。同様に、例えばスイッチSW3がオンする
とき、図18における抵抗r3は(R5+R6+R7)、抵
抗r2はR4、抵抗rx1はRx1、抵抗r1はR1、R2、R
3、Rx2の合成抵抗がそれぞれ相当する。
【0088】図17の利得は、
【0089】
【数14】
【0090】で表され、また図18の利得は
【0091】
【数15】
【0092】で表される。また、図19の利得は、
【0093】
【数16】
【0094】で表される。
【0095】式(14)〜(16)およびそれぞれのス
イッチがオンすることで得ようとする理想増幅利得、さ
らに理想増幅利得に対して許容できる利得余裕から抵抗
R1〜R7、Rx1、Rx2の比、および最小抵抗がどの抵
抗になるかが決定される。ただし、抵抗R1〜R7、Rx
1、Rx2のうちいくつかは予め任意の値に決定しておく
ことが必要となる。例えば、R7、(R1+R2)、(R3
+R4)を予め決定しておくことで抵抗R1〜R7、Rx
1、Rx2の比がそれぞれ決定され、その決定された抵抗
比によって、理想増幅利得にいくらかの利得余裕をもつ
増幅利得が決まる。このようにして決定した各抵抗比の
一例を図20に示す。なお、同図において、各抵抗比は
それぞれの場合で最小抵抗を1としたときの比を示して
いる。
【0096】なお、従来の場合図21で示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
上述した式(5)が成り立ち、抵抗R1が最小抵抗とな
り、各抵抗値は図22に示すようになる。この場合も、
各抵抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0097】このように、従来の方法で必要な総抵抗は
最小抵抗の約313倍であるのに対して、必要な総抵抗
は最小抵抗の約31倍ですむ。
【0098】次に、図23に示すように、第1の抵抗群
として8個の抵抗R1〜R8および第2の抵抗群として2
つの抵抗Rx1、Rx2を用い、7個のスイッチSW1〜S
W7を設けた場合の例を説明する。なお、図1と同一番
号のものは同一のものとする。
【0099】このような構成で、例えばスイッチSW1
〜SW7を順番にオンすることにより得られる理想増幅
利得を30dB、25dB、20dB、15dB、10
dB、5dB、0dBとすると、抵抗R1〜R8、Rx1、
Rx2の抵抗比を例えば図24に示したように設定すれば
よい。
【0100】なお、従来の場合図25で示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
上述した式(7)が成り立ち、抵抗R2が最小抵抗とな
り、各抵抗値は図26に示すようになる。この場合も、
各抵抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0101】次に、図27、28に示すように、第1の
抵抗群として5個の抵抗R1〜R5および第2の抵抗群と
して1つの抵抗Rx1を用い、4個のスイッチSW1〜S
W4を設けた場合の例を説明する。なお、図1と同一番
号のものは同一のものとする。
【0102】このような構成で、例えばスイッチSW1
〜SW4を順番にオンすることにより得られる理想増幅
利得を40dB、25dB、20dB、0dBとする
と、抵抗R1〜R5、Rx1の抵抗比を例えば図29(a)
(b)に示したように設定すればよい。なお、図29
(a)(b)はそれぞれ図27、28に対応したもので
ある。
【0103】なお、従来の場合図30に示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
各抵抗値は図31に示すようになる。この場合も、各抵
抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0104】また、図32、33に示すような構成で、
例えばスイッチSW1〜SW4を順番にオンすることによ
り得られる理想増幅利得を32dB、26dB、22d
B、20dBとすると、それぞれの抵抗比を例えば図3
4(a)(b)に示したように設定すればよい。なお、
図34(a)(b)はそれぞれ図32、33に対応した
ものである。また、図33は上述した図2の具体例であ
り、第2の抵抗群を構成する抵抗の一端は、スイッチと
接続していない抵抗間の接続点に接続してある。
【0105】従来の場合図35に示すような構成とな
り、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、各抵
抗値は図36に示すようになる。この場合も、各抵抗比
は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0106】また、図37に示すような構成で、例えば
スイッチSW1〜SW8を順番にオンすることにより得ら
れる理想増幅利得を70dB、60dB、50dB、4
0dB、30dB、20dB、10dB、0dBとする
と、それぞれの抵抗比を例えば図38に示したように設
定すればよい。
【0107】なお、従来の場合図39に示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
各抵抗値は図40に示すようになる。この場合も、各抵
抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0108】このように、従来と比べて最小抵抗に対す
る総抵抗の大きさを小さくできるので、最小抵抗の大き
さに制限が伴う半導体抵抗素子で抵抗を構成する場合、
抵抗部分の面積を小さくできる。また、従来と同じ面積
を使用した場合、より大きい増幅利得が得られる。
【0109】なお、上記の各例では第1の抵抗群におけ
る抵抗数を3〜9、第2の抵抗群における抵抗数を1〜
3のいずれかとし、それぞれの組み合わせのいくつかを
あげて説明した。
【0110】これらはあくまでも例示に過ぎず、図1に
おいては第1の抵抗群の抵抗数(n+1)およびスイッチ数n
は必要とするステップ数に応じて決められる。また、第
2の抵抗群の抵抗数mは最大(n-2)個とし、その接続位置
も抵抗R2とR3の接続点からRnとRn+1の接続点の間に
位置する任意の接続点を選ぶことができる。
【0111】図1においては、どのような構成を選んだ
としても得られる利得は各抵抗の値を用いて上記であげ
たような式で表すことができ、この数式をもとに各抵抗
値を適宜な値に設定することができる。
【0112】なお、本発明者は、図1の構成における各
抵抗値と利得の関係を表す一般式(nおよびmを用いたも
の)を導き出しているが、この一般式は膨大な項数にお
よび紙面上では到底表し切れないので、割愛した。
【0113】また、図2においても抵抗の数や接続位
置、各抵抗値を適宜設定できる。
【0114】上記では、可変増幅利得回路の例を示した
が、次に可変減衰利得回路の例を示す。
【0115】図41、42は可変減衰利得回路の一般例
を示した回路図である。先に示した可変増幅利得回路と
異なる点は、可変増幅利得回路では第2の抵抗群を構成
する抵抗Rx1〜Rxmの一端が信号入力端子Vinと接続し
ているのに対して、可変減衰利得回路ではそれが演算増
幅器1の出力側とそれぞれ接続している点である。他の
構成はほぼ同様なので説明は省略する。
【0116】まず、図41の具体例を示して説明する。
【0117】図43に示すような構成で、例えばスイッ
チSW1、SW2を順番にオンすることにより得られる理
想増幅利得を−20dB、−25dBとすると、それぞ
れの抵抗比を例えば図44(a)や、図44(b)に示
したように設定すればよい。
【0118】なお、従来の場合図45に示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
各抵抗値は図46に示すようになる。この場合も、各抵
抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0119】また、図43の構成で、例えばスイッチS
W1、SW2を順番にオンすることにより得られる理想増
幅利得を−40dB、−60dBとすると、それぞれの
抵抗比を例えば図47(a)や、図47(b)に示した
ように設定すればよい。
【0120】なお、従来の場合、すなわち図45の構成
で、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、各抵
抗値は図48に示すようになる。この場合も、各抵抗比
は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0121】また、図49、50に示すような構成で、
例えばスイッチSW1〜SW3を順番にオンすることによ
り得られる理想増幅利得を−30dB、−35dB、−
40dBとすると、それぞれの抵抗比を例えば図51
(a)(b)に示したように設定すればよい。なお、図
51(a)(b)はそれぞれ図49、50に対応したも
のである。
【0122】なお、従来の場合図52に示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
各抵抗値は図53に示すようになる。この場合も、各抵
抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0123】また、図49、50に示すような構成で、
例えばスイッチSW1〜SW3を順番にオンすることによ
り得られる理想増幅利得を0dB、−20dB、−40
dBとすると、それぞれの抵抗比を例えば図54(a)
(b)に示したように設定すればよい。なお、図54
(a)(b)はそれぞれ図49、50に対応したもので
ある。
【0124】なお、従来の場合上述した通り図52に示
すような構成となり、上記と同じ理想増幅利得を得よう
とする場合、各抵抗値は図55に示すようになる。この
場合も、各抵抗比は最小抵抗を1としたときの比で示し
ている。
【0125】次に、第1の抵抗群として7個の抵抗を用
い、スイッチを6個設けた場合の例を図56を参照して
さらに具体的に、特に各抵抗の比の決定の仕方を含めて
詳細に説明する。
【0126】同図において、第1の抵抗群として直列接
続する抵抗R1〜R7を備え、抵抗R7の一端は演算増幅
器1の出力側と接続し、抵抗R1の一端は信号入力端子
Vinと接続してある。そして、第2の抵抗群として一端
が演算増幅器1の出力側と接続し他端がR3とR4の接続
点と接続する抵抗Rx1および一端が演算増幅器1の出力
側と接続し他端がR5とR6の接続点と接続する抵抗Rx2
を備え、抵抗R1〜R7のそれぞれの接続点と演算増幅器
1の反転入力端子との間にスイッチSW1〜SW6を備え
てある。なお、上述した図と同一番号のものは同一のも
のとする。
【0127】このような構成で、例えばスイッチSW1
〜SW6を順番にオンすることにより得られる理想増幅
利得を0dB、−10dB、−20dB、−30dB、
−40dB、−50dBとする。
【0128】スイッチSW1、SW2またはSW3がオン
するとき、図56の回路は図57の等価回路になる。同
様に、スイッチSW4またはSW5オンするとき図56の
回路は図58の等価回路となる。同様にスイッチSW6
がオンするとき図56の回路は図59の等価回路とな
る。
【0129】例えば、スイッチSW1がオンするとき、
図57における抵抗r1は図56の抵抗R1、図57の抵
抗r2は図56の抵抗R2〜R7、Rx1、Rx2の合成抵抗
が相当する。同様に、例えばスイッチSW4がオンする
とき、図58における抵抗r1は(R1+R2+R3)、抵
抗r2はR4、抵抗rx1はRx1、抵抗r3はR5、R6、R
7、Rx2の合成抵抗がそれぞれ相当する。
【0130】図57の利得は、
【0131】
【数17】
【0132】で表され、また図58の利得は
【0133】
【数18】
【0134】で表される。また、図59の利得は、
【0135】
【数19】
【0136】で表される。
【0137】式(17)〜(19)およびそれぞれのス
イッチがオンすることで得ようとする理想減衰利得、さ
らに理想減衰利得に対して許容できる利得余裕から抵抗
R1〜R7、Rx1、Rx2の比、および最小抵抗がどの抵抗
になるかが決定される。ただし、抵抗R1〜R7、Rx1、
Rx2のうちいくつかは予め任意の値に決定しておくこと
が必要となる。例えば、R1、(R4+R5)、(R6+R
7)を予め決定しておくことで抵抗R1〜R7、Rx1、Rx
2の比がそれぞれ決定され、その決定された抵抗比によ
って、理想減衰利得にいくらかの利得余裕をもつ減衰利
得が決まる。このようにして決定した各抵抗比の一例を
図60に示す。なお、同図において、各抵抗比はそれぞ
れの場合で最小抵抗を1としたときの比を示している。
【0138】なお、従来の場合図61で示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
各抵抗値は図62に示すようになる。この場合も、各抵
抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0139】この実施例によれば、従来の方法で必要な
総抵抗は最小抵抗の約313倍であるのに対して、必要
な総抵抗は最小抵抗の約31倍ですむ。
【0140】また、図63に示すような構成で、例えば
スイッチSW1〜SW7を順番にオンすることにより得ら
れる理想増幅利得を0dB、−5dB、−10dB、−
15dB、−20dB、−25dB、−30dBとする
と、抵抗R1〜R8、Rx1、Rx2の抵抗比を例えば図64
に示したように設定すればよい。
【0141】なお、従来の場合図65で示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
各抵抗値は図66に示すようになる。この場合も、各抵
抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0142】また、図67、68に示すような構成で、
例えばスイッチSW1〜SW4を順番にオンすることによ
り得られる理想増幅利得を0dB、−20dB、−25
dB、−40Bとすると、抵抗R1〜R5、Rx1の抵抗比
を例えば図69(a)(b)に示したように設定すれば
よい。なお、図69(a)(b)はそれぞれ図67、6
8に対応したものである。
【0143】なお、従来の場合図70に示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
各抵抗値は図71に示すようになる。この場合も、各抵
抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0144】また、図72、73に示すような構成で、
例えばスイッチSW1〜SW4を順番にオンすることによ
り得られる理想増幅利得を−20dB、−22dB、−
26dB、−32dBとすると、それぞれの抵抗比を例
えば図74(a)(b)に示したように設定すればよ
い。なお、図74(a)(b)はそれぞれ図72、73
に対応したものである。また、図73は図42の具体例
である。
【0145】なお、従来の場合図75に示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
各抵抗値は図76に示すようになる。この場合も、各抵
抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0146】また、図77に示すような構成で、例えば
スイッチSW1〜SW8を順番にオンすることにより得ら
れる理想増幅利得を0dB、−10dB、−20dB、
−30dB、−40dB、−50dB、−60dB、−
70dBとすると、それぞれの抵抗比を例えば図78に
示したように設定すればよい。
【0147】なお、従来の場合図79に示すような構成
となり、上記と同じ理想増幅利得を得ようとする場合、
各抵抗値は図80に示すようになる。この場合も、各抵
抗比は最小抵抗を1としたときの比で示している。
【0148】このように、従来と比べて最小抵抗に対す
る総抵抗の大きさを小さくできるので、最小抵抗の大き
さに制限が伴う半導体抵抗素子で抵抗を構成する場合、
抵抗部分の面積を小さくできる。また、従来と同じ面積
を使用した場合、より大きい減衰利得が得られる。
【0149】なお、上記可変減衰利得回路の各例では上
述した可変増幅利得回路の例と同様に第1の抵抗群にお
ける抵抗数を3〜9、第2に抵抗群における抵抗数を1
〜3のいずれかとし、それぞれの組み合わせのいくつか
をあげて説明した。
【0150】これらはあくまでも例示に過ぎず、図41
においては第1の抵抗群の抵抗数(n+1)およびスイッチ
数nは必要とするステップ数に応じて決められる。ま
た、第2の抵抗群の抵抗m数は最大(n-2)個とし、その接
続位置も抵抗R2とR3の接続点からRnとRn+1の接続点
の間に位置する任意の接続点を選ぶことができる。
【0151】図41においては、どのような構成を選ん
だとしても得られる利得は各抵抗の値を用いて上記であ
げたような式で表すことができ、この数式をもとに各抵
抗値を適宜な値に設定することができる。
【0152】なお、本発明者は、図41の構成における
各抵抗値と利得の関係を表す一般式(nおよびmを用いた
もの)を導き出しているが、この一般式は膨大な項数に
および紙面上では到底表し切れないので、割愛した。
【0153】また、図42においても抵抗の数や接続位
置、各抵抗値を適宜設定できる。
【0154】
【発明の効果】本発明によれば、同じ利得を得る場合、
従来と比べて最小抵抗に対する総抵抗の大きさを小さく
できる。よって、最小抵抗の大きさに制限が伴う半導体
基板上で抵抗を構成する場合、抵抗部分の面積を小さく
できる。また、従来と同じ面積を使用した場合、より大
きい増幅利得またはより大きい減衰利得が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示した回路図。
【図2】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図3】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図4】図3の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図5】図3の従来例を示した回路図。
【図6】図5の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図7】図3の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図8】図5の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図9】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図10】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図11】図9、10の各抵抗の抵抗比を示した説明
図。
【図12】図9、10の従来例を示した回路図。
【図13】図12の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図14】図9、10の各抵抗の抵抗比を示した説明
図。
【図15】図12の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図16】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図17】図16の等価回路を示した回路図。
【図18】図16の等価回路を示した回路図。
【図19】図16の等価回路を示した回路図。
【図20】図16の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図21】図16の従来例を示した回路図。
【図22】図21の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図23】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図24】図23の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図25】図23の従来例を示した回路図。
【図26】図25の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図27】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図28】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図29】図27、28の各抵抗の抵抗比を示した説明
図。
【図30】図27、28の従来例を示した回路図。
【図31】図30の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図32】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図33】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図34】図32、33の各抵抗の抵抗比を示した説明
図。
【図35】図32、33の従来例を示した回路図。
【図36】図35の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図37】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図38】図37の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図39】図38の従来例を示した回路図。
【図40】図39の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図41】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図42】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図43】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図44】図43の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図45】図43の従来例を示した回路図。
【図46】図45の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図47】図43の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図48】図45の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図49】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図50】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図51】図49、50の各抵抗の抵抗比を示した説明
図。
【図52】図49、50の従来例を示した回路図。
【図53】図52の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図54】図49、50の各抵抗の抵抗比を示した説明
図。
【図55】図52の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図56】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図57】図56の等価回路を示した回路図。
【図58】図56の等価回路を示した回路図。
【図59】図56の等価回路を示した回路図。
【図60】図56の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図61】図56の従来例を示した回路図。
【図62】図61の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図63】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図64】図63の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図65】図63の従来例を示した回路図。
【図66】図65の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図67】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図68】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図69】図67、68の各抵抗の抵抗比を示した説明
図。
【図70】図67、68の従来例を示した回路図。
【図71】図70の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図72】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図73】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図74】図72、73の各抵抗の抵抗比を示した説明
図。
【図75】図72、73の従来例を示した回路図。
【図76】図75の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図77】本発明の他の実施例を示した回路図。
【図78】図77の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図79】図78の従来例を示した回路図。
【図80】図79の各抵抗の抵抗比を示した説明図。
【図81】従来例を示した回路図。
【図82】図81の等価回路を示した回路図。
【符号の説明】
1 演算増幅器 2 制御手段 R1〜Rn+1 第1の抵抗群 Rx1〜Rxm 第2の抵抗群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算増幅器と、半導体基板上に設けら
    れ、直列接続された複数の抵抗よりなり、その一端が上
    記演算増幅器の出力側と接続し、その他端が信号入力端
    子を構成するとともに、上記複数の抵抗の接続点がそれ
    ぞれもしくはいずれかが上記演算増幅器の反転入力端子
    と接続可能な第1の抵抗群と、 上記半導体基板上に設けられた複数の抵抗からなり、そ
    の複数の抵抗のそれぞれの一端が上記信号入力端子と接
    続し、その複数の抵抗のそれぞれの他端が上記第1の抵
    抗群内のそれぞれ異なる上記接続点のいずれかとそれぞ
    れ接続する第2の抵抗群と、 上記第1の抵抗群内の抵抗の接続点のうち上記演算増幅
    器の反転入力端子と接続可能なものと上記反転入力端子
    との接続を制御することにより上記演算増幅器の利得を
    制御する制御手段とを備えたことを特徴とする可変増幅
    利得回路。
  2. 【請求項2】 演算増幅器と、 半導体基板上に設けられ、直列接続された複数の抵抗よ
    りなり、その一端が上記演算増幅器の出力側と接続し、
    その他端が信号入力端子を構成するとともに、上記複数
    の抵抗の接続点がそれぞれもしくはいずれかが上記演算
    増幅器の反転入力端子と接続可能な第1の抵抗群と、 上記半導体基板上に設けられた複数の抵抗からなり、そ
    の複数の抵抗のそれぞれの一端が上記演算増幅器の出力
    側と接続し、その複数の抵抗のそれぞれの他端が上記第
    1の抵抗群内のそれぞれ異なる上記接続点のいずれかと
    それぞれ接続する第2の抵抗群と、 上記第1の抵抗群内の抵抗の接続点のうち上記演算増幅
    器の反転入力端子と接続可能なものと上記反転入力端子
    との接続を制御することにより上記演算増幅器の利得を
    制御する制御手段とを備えたことを特徴とする可変減衰
    利得回路。
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