JPH1164603A - 反射防止膜と反射防止膜付き基材、および該反射防止膜付き基材を用いたプラズマディスプレイパネル前面板 - Google Patents

反射防止膜と反射防止膜付き基材、および該反射防止膜付き基材を用いたプラズマディスプレイパネル前面板

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JPH1164603A
JPH1164603A JP9235486A JP23548697A JPH1164603A JP H1164603 A JPH1164603 A JP H1164603A JP 9235486 A JP9235486 A JP 9235486A JP 23548697 A JP23548697 A JP 23548697A JP H1164603 A JPH1164603 A JP H1164603A
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antireflection film
substrate
refractive index
layer
index layer
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JP9235486A
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Kiyotaka Takematsu
清隆 竹松
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射防止、電磁波カット、赤外線カットの点
で優れ、且つPDPの発光色を所定の透過率で透過させ
画面表示できるPDP前面板を提供する。 【解決手段】 2層以上の薄膜を積層してなり、1層以
上の金属層を含むことを特徴とする反射防止膜で、金属
層が金属酸化物層に挟まれている。該反射防止膜は、基
材上に形成されるもので、基材側から、低屈折率層、高
屈折率層、金属層、高屈析率層、低屈折率層の順番で形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射防止膜、該反
射防止膜を付けた基材、及び該反射防止膜を付けた基材
を用いたプラズマディスプレイパネル前面板(以下PD
P前面板とも言う)に関するもので、特に、多重干渉効
果に加え電磁波シールド効果を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラズマディスプレイパネル(以
下PDPとも記す)は、その奥行きの薄いこと、軽量で
あることから種々の表示装置に利用されつつある。PD
Pを用いた映像装置では、表示面が平面であるため、外
光が差し込んだ際に広い範囲で反射した光が同時に目に
入り画面が見にくくなる場合があり、外光の反射防止が
必要である。また、PDPの発光はプラズマ放電を利用
しているので不要な電磁波を外部に漏洩する。その周波
数成分は30MHz〜130MHzの帯域にわたる。し
たがって、他の機器(例えば情報処理装置等)へ弊害を
与えないよう電磁波は極力抑制する必要がある。また、
近赤外線の波長はリモートコントロール装置あるいは光
通信等で使用される赤外線の波長領域に近いため、これ
らの機器、装置をPDPの近傍で動作させた場合に正常
な動作を阻害するおそれがある。更に、PDPの発光を
所定の透過率で透過させ画面表示する必要もある。
【0003】PDPにおいては、従来、反射防止、電磁
波カット、赤外線カットの方法としては、アクリル板に
反射防止、電磁波カット、赤外線カットの各種機能を有
するフィルムを貼り、これをPDP前面に置きこれらに
対応していた。即ち、反射防止としてのAR(Anti
−Reflection)フィルム、電磁波カットとし
ての銀蒸着フィルム、赤外線カットとしての赤外線反射
フィルムをアクリル板に併せて貼り対応していた。尚、
このようなPDPの前面に置く板を以降はPDP前面板
と呼ぶ。しかし、この方法では、電磁波カットとして銀
蒸着フィルムを用いるため、結果として反射率が高くな
ってしまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、PDP
においては、PDP前面板として、反射防止、電磁波カ
ット、赤外線カットの点で優れ、且つPDPの発光色を
所定の透過率で透過させ画面表示できるものが求められ
ていた。本発明は、このような状況のもと、反射防止、
電磁波カット、赤外線カットの点で優れ、且つPDPの
発光色を所定の透過率で透過させ画面表示できるPDP
前面板を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の反射防止膜は、
2層以上の薄膜を積層してなり、1層以上の金属層を含
むことを特徴とするものである。そして、上記金属層が
金属酸化物層に挟まれていることを特徴とするものであ
る。そしてまた、上記反射防止膜は、基材上に形成され
るもので、基材側から、低屈折率層、高屈折率層、金属
層、高屈析率層、低屈折率層の順番で形成されているこ
とを特徴とするものであり、低屈折率層は珪素酸化物で
あり、高屈折率層はZrO2、ZnO、TiO2、Sb
205、SnO2、ITO、CeO2、HfO2から選
ばれたものであり、金属層は金、銀、銅のいずれかであ
ることを特徴とするものである。また、上記反射防止膜
の基材側の珪素酸化物がSiOxで、1.5≦x≦1.
9であることを特徴とするものである。そしてまた、上
記反射防止膜は基材上に形成されるもので、基材側から
順に、低屈折率層、高屈折率層、金属層、高屈折率層、
低屈折率層の膜厚d1、d2、d3、d4、d5を、そ
れぞれ、 110nm≦d1≦140nm 20nm≦d2≦40nm 5nm≦d3≦15nm 120nm≦d4≦160nm 80nm≦d5≦100nm とすることを特徴とするものである。また、上記反射防
止膜が20MHz〜10000MHzの周波数範囲の電
磁波に対する減衰率を20デシベル以上としたことを特
徴とするものである。また、上記において、900nm
〜1100nmの範囲の波長を有する近赤外線に対する
反射率を40%以上としたことを特徴とするものであ
る。また、上記において、450nm〜650nmの範
囲の波長を有する可視光線に対する反射率を2%以下と
したことを特徴とするものである。また、上記におい
て、450nm〜650nmの範囲の波長を有する可視
光線に対する透過率を60%以上としたことを特徴とす
るものである。また、上記において、450nm〜65
0nmの範囲の波長を有する可視光線に対する吸収を1
0%以下としたことを特徴とするものである。更に、上
記反射防止膜の、少なくとも一方の表面には、撥水、撥
油性コーティング(防汚コーティング)がなされている
ことを特徴とするものであり、該撥水、撥油性コーティ
ングがフツ素化アルキルシリル化合物からなることを特
徴とするものである。防汚コーティングとしてはシロキ
サン系、フッ素系防汚コーティングを用いることができ
る。高い防汚性能と隣接する珪素酸化物層との密着性を
高めるため、パーフルオロアルキルシリル化合物を用い
ることがさらに望ましい。
【0006】本発明の反射防止膜付き基材は、上記本発
明の反射防止膜が透明基材上に形成されていることを特
徴とするものである。そして、上記において、反射防止
膜が透明基材上に1層以上の他の層を介して形成されて
いることを特徴とするものであり、他の層のうちの1つ
がハードコート層であることを特徴とするものである。
また、上記において、透明基材がプラスチツクフィルム
であることを特徴とするものである。また、上記プラス
チツクフィルムがPETであることを特徴とするもので
ある。また、上記反射防止膜付き基材のプラスチックフ
ィルムの反射防止膜側でない面に粘着剤が塗布されて、
さらにその上に保護フィルムがラミネートされているこ
とを特徴とするものである。
【0007】本発明のプラズマディスプレイパネル前面
板(PDP前面板)は、上記本発明の反射防止膜付き基
材をガラス板にラミネートされてなることを特徴とする
ものであり、上記本発明の反射防止膜付き基材をアクリ
ル板にラミネートされてなることを特徴とするものてあ
る。そして、上記PDP前面板の金属層の全周面におい
て該金属層と電気接触している接続手段を備えているこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の反射防止膜は、このような構成にする
ことにより、反射防止、電磁波カット、赤外線カットの
点で優れた反射防止膜の提供を可能としており、本発明
の反射防止膜付き基材は、このような構成にすることに
より、反射防止、電磁波カット、赤外線カットの点で優
れた反射防止膜付き基材の提供を可能としている。具体
的には、反射防止膜は基材上に形成されるもので、2層
以上の薄膜を積層してなり、1層以上の金属層を含み、
金属層が金属酸化物層に挟まれており、基材側から、低
屈折率層、高屈折率層、金属層、高屈析率層、低屈折率
層の順番で形成されており、且つ低屈折率層は珪素酸化
物であり、高屈折率層はZrO2、ZnO、TiO2、
Sb205、SnO2、ITO、CeO2、HfO2か
ら選ばれたものであり、金属層は金、銀、銅のいずれか
であり、基材側から順に、低屈折率層、高屈折率層、金
属層、高屈折率層、低屈折率層の膜厚d1、d2、d
3、d4、d5を、それぞれ、 110nm≦d1≦140nm 20nm≦d2≦40nm 5nm≦d3≦15nm 120nm≦d4≦160nm 80nm≦d5≦100nm とすることにより、これを達成している。即ち、金属層
を設けていることにより、高い導電性(電磁波遮蔽効
果)を確保しながら、反射を抑えることを可能としてい
る。また、多重干渉効果、金属層のプラズマ周波数以下
の光(赤外線)を反射する効果を組合せることにより、
900nm〜1100nmの近赤外線線を反射する。
【0009】また、20MHz〜10000MHzの周
波数範囲の電磁波に対する減衰率を20デシベル以上と
したことにより、PDP前面板用の電磁波シールドばか
りでなく、広い範囲の電磁波シールドに用いられるもの
としている。同様に、900nm〜1100nmの範囲
の波長を有する近赤外線に対する反射率を40%以上、
450nm〜650nmの範囲の波長を有する可視光線
に対する反射率を2%以下、450nm〜650nmの
範囲の波長を有する可視光線に対する透過率を60%以
上、450nm〜650nmの範囲の波長を有する可視
光線に対する吸収を10%以下であることにより、PD
P前面板への適用ができるかりでなく、広い範囲での適
用が可能である。
【0010】本発明のプラズマディスプレイパネル前面
板(PDP前面板)は、このような構成にすることによ
り、反射防止、電磁波カット、赤外線カットの点で優
れ、且つPDPの発光色を所定の透過率で透過させ画面
表示できるPDP前面板の提供を容易に可能としてい
る。即ち、ガラス、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂基板等の透明基板に、プラスチックフィルムを
基材とした上記本発明の反射防止膜付き基材をラミネー
トして、PDP前面板として用いることを可能としてい
る。
【0011】
【実施の形態】本発明の反射防止膜と反射防止膜を付き
基材の実施の形態の1例を図に基づいて説明する。図1
(a)は、本発明の反射防止膜と、該反射防止膜を用い
た反射防止膜付き基材の断面図の一部であり、図1
(b)はその平面図で、図1(c)は、図1(a)に示
す反射防止膜付き基材の変形例の断面図の一部である。
図1中、100、100Aは反射防止膜付き基材、11
0は反射防止膜、111は低屈折率層、112は高屈折
率層、113金属層、114は高屈折率層、115は低
屈折率層、120は基材、130はハードコート層、1
50は反射防止面、155は電極面(Ag面)、160
は粘着剤、170は保護層である。図1に示す反射防止
層110は、5層の薄膜(111〜115)を積層して
なり、1層の金属層113を含んでいる。そして、薄膜
111、112、114、115は金属酸化物層からな
り、金属層113がこれらの金属酸化物層に挟まれてい
る。図1(a)に示す反射防止膜110は、基材120
上にハードコート層130を介して形成されており、反
射防止膜110は、基材120側から、低屈折率層11
1、高屈折率層112、金属層113、高屈析率層11
4、低屈折率層115の順に設けている。
【0012】電磁波を効果的に遮蔽するための金属層1
13の厚さは5nm以上とすることが望ましい。また可
視光の透過率を確保(吸収を抑える、または,反射率を
広い範囲に渡って提言する)するため金属層の厚さは1
5nm以下にすることが望ましい。広範囲の可視光の反
射率を効果的に低減させるため、近赤外線を効果的に反
射させるため金属酸化物の層構成を上記のようにするこ
とが望ましい。金属層113としては導電性に優れた
金、銀、銅が望ましい。低屈折率層112および114
は屈折率が比較的低く、耐擦傷性に優れた珪素酸化物が
望ましい。さらに、反射防止層と基材の密着性を高める
ため基材側の硅素酸化物の酸化数は1.5〜1.9が望
ましい。さらに望ましくは1.7〜1.8が望ましい。
高屈折率層111および115は低屈折率層112ない
し114との屈折率差が大きく耐候性に優れた、ZnO
(屈折率1.90)、TiO2(屈折率2.3〜2.
7)、CeO2(屈折率1.95)、Sb2O5(屈折
率1.71)、SnO2、ITO(屈折率1.95)、
Y2O3(屈折率1.87)、La2O3(屈折率1.
95)、ZrO2(屈折率2.05)が望ましい。広範
囲の可視光の反射率を効果的に低減させるため、近赤外
線を効果的に反射させるため、反射防止膜110として
は、低屈折率層111、高屈折率層112、金属層11
3、高屈折率層114、低屈折率層115の膜厚をそれ
ぞれd1、d2、d3、d4、d5とすると、 110nm≦d1≦140nm 20nm≦d2≦40nm 5nm≦d3≦15nm 120nm≦d4≦160nm 80nm≦d5≦100nm であることが望ましい。
【0013】ハードコート層130としては、DPH
A、TMPTA、PETA等のポリエステルアクリレー
ト、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等の
多官能アクリレートを熱硬化、または電離放射線により
硬化させて形成することができる。尚、ここでは、「ハ
ード性能を有する」或いは「ハードコート」とは、JI
SK5400で示される鉛筆硬度試験で、H以上の硬度
を示すものをいう。
【0014】基材120としては、透明なもの(透明基
材)が一般には用いられる。透明基材としてのプラスチ
ックフィルムは、トリアセチルセルロースフィルム、ジ
アセチルセルロースフィルム、アセテートブチレートセ
ルロースフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポ
リアクリル系樹脂フィルム、ポリウレタン系樹脂フィル
ム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、,ポリスルホンフィルム、ポリエーテルフィルム、
トリメチルペンテンフィルム、ポリエーテルケトンフィ
ルム、(メタ)アクリロニトリルフィルム等が使用でき
るが、特に、二軸延伸ポリエステルが透明性、耐久性に
優れている点で好通に用いられる。その厚みは、通常は
8μm〜1000μm程度のものが好適に用いられる。
透明基材としての透明基板は、ガラス、ポリアクリル系
樹脂、ポリカーボネート樹脂基板が好適に用いられる。
【0015】次に、反射防止膜付き基材100の変形例
を挙げる。反射防止膜付き基材100Aは、図1(c)
に示すように、図1(a)に示すものに対し、反射防止
膜110側でない基材120の片面に粘着剤160を塗
布し、更にその上に保護層170をラミネートしたもの
である。
【0016】尚、後述するPDP前面板に反射防止膜付
き基材100が用いられる場合には、その外観は図1
(b)に示すように、反射防止面150の外周囲は金属
層と電気的に接続する電極面(Ag)面155を備えて
いる。反射防止膜110、反射防止膜付き基材100の
用途は特にPDP前面板には限定されなく、また、反射
防止膜110の層構成、反射防止膜付き基材100の構
成も、上記に限定されることはない。
【0017】次いで、本発明のプラズマディスプレイパ
ネル前面板(PDP前面板)の実施の形態を図に基いて
説明する。図2(a)は、本発明のPDP前面板の概略
断面図であり、図2(b)はその平面図である。図2
中、200はPDP前面板、210、215は反射防止
フィルム、220は透明基板、250は反射防止面、2
55(155)は電極面、260はアースである。図2
に示すPDP前面板200は、図1に示す本発明の反射
防止膜付き基材である反射防止フィルム210、215
をそれぞれ、透明基板220の片面にラミネートしたも
ので、図2(b)に示すように、PDP前面板200の
金属層(図1に示す金属層123)の全周面において、
電極面255は金属層(図1に示す金属層123)と電
気接触している。尚、すでに述べた通り、透明基板とし
ては、ガラス、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート
樹脂基板が好適に用いられる。図2に示すPDP前面板
200は透明基板220の両面に反射防止フィルム(2
10および215)を設けたものであるが、反射防止フ
ィルムを透明基板の少なくとも一方に設けるだけでも効
果がある。そして、反射防止フィルムを透明基板の一方
に設ける場合、清掃等により観察者側の方が傷みを受け
易いことを考えると、PDP側に反射防止フィルムを設
ける方が好ましい。
【0018】
【実施例】更に、反射防止膜付き基材100の実施例1
を挙げ、図1に基づいて説明する。実施例の反射防止膜
付き基材100は図1に示す構成のものである。そし
て、基材120としてPETフィルムを用い、反射防止
膜110の低屈折率層121、高屈折率層122、金属
層123、高屈折率層124、低屈折率層125を、そ
れぞれ、SiO2、TiO2、Ag、TiO2、SiO
2とし、且つ、それぞれの膜厚124nm、28nm、
10nm、142nm、88nmとしたものである。
尚、ハードコート層としては、ハードコート樹脂PET
−D31(大日精化工業株式会社製)を電子線により硬
化させたものを用いた。
【0019】次いで、上記実施例の反射防止膜付き基材
100の製造方法を簡単に説明しておく。先ず、PET
フィルム(東洋紡製A4350、厚さ188μm)上に
ハードコート樹脂PET−D31をバーコータ一によ
り、ドライ厚み6μmに塗布し、電子線を150KVで
4Mrad照射して樹脂層を硬化した。その後、マグネ
トロンスパッタリング法により、低屈折率層121、高
屈折率層122、金属層123、高屈折率層124、低
屈折率層125を前記厚さで順次形成した。尚、金属層
(Ag層)123積層後、全周面にマスクを施すことに
よりアース用電極(図1(b)の電極面155)を作製
した。次いで、バーコーターにより、防汚コート剤KP
‐801M(信越化学製)を2nm塗布した。このよう
にして得られた反射防止膜の透過率、反射率のグラフを
図1、図2に示す。また、反射防止膜の4端子法による
シート抵抗は2.0Ω/□であった。また、450nm
〜650nmの範囲の波長を有する可視光線に対する反
射率は1.5%以下、透過率は80%以上、吸収は3%
以下となった。そして、900nm〜1100nmの範
囲の波長を有する近赤外線の透過率は40%以下であっ
た。また、20MHz〜10000MHzの範囲の周波
数を有する電磁放射に対する減衰率は20デシベル以上
であった。
【0020】次いで、反射防止膜付き基材100の実施
例2を挙げる。実施例2は、実施例1の反射防止膜付き
基材に対し、その基材面側に粘着剤を塗布し、保護層を
ラミネートしたものである。
【0021】更に、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル前面板(PDP前面板)の実施例を挙げる。実施例P
DP前面板は、アクリル板の両面に、それぞれ、前述の
実施例2の反射防止膜付き基材を用い、その保護層を剥
がし、粘着剤により貼り合わせたものである。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上記のように、金属層を反射
防止膜の層構成に組込むことにより、高い導電性(電磁
波遮閉効果)を確保しながら反射を抑えることができ、
赤外線カット性能も付与できる反射防止膜、および該反
射防止膜付き基材の提供を可能し、更には、反射防止、
電磁波カット、赤外線カットの点で優れ、且つPDPの
発光色を所定の透過率で透過させ画面表示できるPDP
前面板の提供を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射防止膜および反射防止膜付き基材
の実施の形態の1例を示した図
【図2】本発明のPDP前面板の実施の形態の1例を示
した図
【図3】実施例の反射防止膜付き基材における反射防止
膜の透過率を示した図
【図4】実施例の反射防止膜付き基材における反射防止
膜の反射率を示した図
【符号の説明】
100、100A 反射防止膜付き基材 110 反射防止膜 111 低屈折率層 112 高屈折率層 113 金属層 114 高屈折率層 115 低屈折率層 120 基材 130 ハードコート層 150 反射防止面 155 電極面(Ag面) 160 粘着剤 170 保護層 200 PDP前面板 210、215 反射防止フィルム 220 透明基板 250 反射防止面 255 電極面 260 アース

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2層以上の薄膜を積層してなり、1層以
    上の金属層を含むことを特徴とする反射防止膜。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射防止膜の金属層が金
    属酸化物層に挟まれていることを特徴とする反射防止
    膜。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2記載の反射防止膜は、
    基材上に形成されるもので、基材側から、低屈折率層、
    高屈折率層、金属層、高屈析率層、低屈折率層の順番で
    形成されていることを特徴とする反射防止膜。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、低屈折率層は珪
    素酸化物であり、高屈折率層はZrO2、ZnO、Ti
    O2、Sb205、SnO2、ITO、CeO2、Hf
    O2から選ばれたものであり、金属層は金、銀、銅のい
    ずれかであることを特徴とする反射防止膜。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の反射防止膜の基材側の珪
    素酸化物がSiOxで、1.5≦x≦1.9であること
    を特徴とする反射防止膜。
  6. 【請求項6】 請求項4ないし5記載の反射防止膜は基
    材上に形成されるもので、基材側から順に、低屈折率
    層、高屈折率層、金属層、高屈折率層、低屈折率層の膜
    厚d1、d2、d3、d4、d5を、それぞれ、 110nm≦d1≦140nm 20nm≦d2≦40nm 5nm≦d3≦15nm 120nm≦d4≦160nm 80nm≦d5≦100nm とすることを特徴とする反射防止膜。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載において、20M
    Hz〜10000MHzの周波数範囲の電磁波に対する
    減衰率を20デシベル以上としたことを特徴とする反射
    防止膜。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7記載において、900
    nm〜1100nmの範囲の波長を有する近赤外線に対
    する反射率を40%以上としたことを特徴とする反射防
    止膜。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8記載において、450
    nm〜650nmの範囲の波長を有する可視光線に対す
    る反射率を2%以下としたことを特徴とする反射防止
    膜。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9記載において、45
    0nm〜650nmの範囲の波長を有する可視光線に対
    する透過率を60%以上としたことを特徴とする反射防
    止膜。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10記載において、4
    50nm〜650nmの範囲の波長を有する可視光線に
    対する吸収を10%以下としたことを特徴とする反射防
    止膜。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11記載の反射防止膜
    の、少なくとも一方の表面には、撥水、撥油性コーティ
    ングがなされていることを特徴とする反射防止膜。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の撥水、撥油性コーテ
    ィングがフツ素化アルキルシリル化合物からなることを
    特徴とする反射防止膜。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13記載の反射防止膜
    が透明基材上に形成されていることを特徴とする反射防
    止膜付き基材。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の反射防止膜が透明基
    材上に1層以上の他の層を介して形成されていることを
    特徴とする反射防止膜付き基材。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の反射防止膜におい
    て、他の層のうちの1つがハードコート層であることを
    特徴とする反射防止膜付き基材。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし16に記載の透明基
    材がプラスチツクフィルムであることを特徴とする反射
    防止膜付き基材。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のプラスチツクフィル
    ムがPETであることを特徴とする反射防止膜付き基
    材。
  19. 【請求項19】 請求項17ないし18記載の反射防止
    膜付き基材のプラスチックフィルムの反射防止膜側でな
    い面に粘着剤が塗布されて、さらにその上に保護フィル
    ムがラミネートされていることを特徴とする反射防止膜
    付き基材。
  20. 【請求項20】 請求項17ないし19記載の反射防止
    膜付き基材をガラス板にラミネートされてなることを特
    徴とするプラズマディスプレイパネル前面板。
  21. 【請求項21】 請求項17ないし19記載の反射防止
    膜付き基材をアクリル板にラミネートされてなることを
    特徴とするプラズマディスプレイパネル前面板。
  22. 【請求項22】 請求項20ないし21記載のPDP前
    面の金属層の全周面において金属層と電気接触している
    接続手段を備えていることを特徴とするプラズマディス
    プレイパネル前面板。
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