JPH1161760A - 住宅の設計方法 - Google Patents

住宅の設計方法

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JPH1161760A
JPH1161760A JP9222591A JP22259197A JPH1161760A JP H1161760 A JPH1161760 A JP H1161760A JP 9222591 A JP9222591 A JP 9222591A JP 22259197 A JP22259197 A JP 22259197A JP H1161760 A JPH1161760 A JP H1161760A
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JP
Japan
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house
common
common part
design
section
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JP9222591A
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Inventor
Kazushi Shirahama
一志 白浜
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅の設計を効率よく行うことが出来るとと
もに、施主の要望を満足させることが可能な住宅の設計
方法を提供する。 【解決手段】 住宅の設計方法において、複数の住宅1
の一部を構成するとともに、複数の住宅1で共通する間
取りを有する共通部2を予め設計する予備設計工程と、
次いで、前記複数の住宅1に含まれる各住宅1を設計す
るに際し、該住宅1の敷地100における前記共通部2
の配置位置を決めて、前記配置位置に前記共通部2の設
計を割り付ける共通部割付工程と、次いで、前記住宅1
の共通部2を除く部分であり、かつ、各住宅1毎に任意
に間取りが決められる自由設計部3を前記共通部2に隣
接して設計する自由設計工程と、を含むことより、住宅
1を設計する際に、住宅の共通部2の設計は簡略化され
るとともに、自由設計部3の間取り等は自由に設計出来
ることとなって、従来に比べて住宅の設計の効率化が図
れるとともに、施主の要望の満足させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一部に互いに共通
する構造を有する複数の住宅に適用される設計方法に関
する。
【0002】
【背景の技術】従来、住宅の設計には、例えば、注文住
宅のように、施主の要望に応じて間取り等の設計を自由
に行う方法と、例えば、予め、住宅メーカーによって間
取り等をタイプ化した住宅群の中から一つのタイプを選
択する方法(タイプ選択住宅と称する)等が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記注
文住宅の場合、施主の要望をほぼ満足させた住宅を設計
するためには、往々にして住宅の設計プランが何度も変
更されていたので、設計プランを決定するのに非常に手
間がかかっていた。一方、前記タイプ選択住宅の場合、
施主は、予め用意されたプラン群の中から選択しなけれ
ばならないので、必ずしも要望が十分には満たされない
場合もあった。さらに、住宅メーカーは、前記タイプ選
択住宅の場合であっても、様々な敷地条件に応じて数多
くのプランを用意しておかなければならないので、それ
らプラン群の設計も非常に煩雑であった。
【0004】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ため為されたものであって、住宅の設計を効率よく行う
ことが出来るとともに、施主の要望を満足させることが
可能な住宅の設計方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜図8に示す
ように、住宅の設計方法において、複数の住宅1の一部
を構成するとともに、複数の住宅1で共通する間取りを
有する共通部2を予め設計する予備設計工程と、次い
で、前記複数の住宅1に含まれる各住宅1を設計するに
際し、該住宅1の敷地100における前記共通部2の配
置位置を決めて、前記配置位置に前記共通部2の設計を
割り付ける共通部割付工程と、次いで、前記住宅1の共
通部2を除く部分であり、かつ、各住宅1毎に任意に間
取りが決められる自由設計部3を前記共通部2に隣接し
て設計する自由設計工程と、を含むことを特徴としてい
る。
【0006】請求項1記載の発明によれば、予備設計工
程によって、複数の住宅1の一部を構成するとともに、
複数の住宅1で共通する間取りを有する共通部2が予め
設計され、次いで、共通部割付工程によって、複数の住
宅1に含まれる各住宅1を設計するに際し、該住宅1の
敷地100における共通部2の配置位置が決められ、こ
の配置位置に共通部2の設計が割り付けられ、次いで、
自由設計工程によって、住宅1の共通部2を除く部分で
あり、かつ、各住宅1毎に任意に間取りが決められる自
由設計部3が共通部2に隣接して設計される。従って、
住宅1を設計する際に、住宅の共通部2の設計は簡略化
されるとともに、自由設計部3の間取り等は自由に設計
出来ることとなって、従来に比べて住宅の設計の効率化
が図れるとともに、施主の要望を満足させることが出来
る。
【0007】ここで、共通部2は、任意に定めてよい
が、例えば、採光を必要としない玄関4、廊下5、階段
6、トイレ7,23、浴室21、洗面室22、収納部屋
などとしてもよい。自由設計部3も、共通部2同様、任
意に定めてよいが、例えば、採光を必要とするダイニン
グ、リビング31、居室36などとしてもよい。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の住
宅の設計方法において、前記共通部2は、居室と比べて
採光を必要としない住宅1の部所で構成され、前記共通
部割付工程において、前記敷地100における各方位の
採光性に基づいて、前記共通部2の配置位置を決めるこ
とを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明によれば、共通部2
は、居室とくらべて採光を必要としない住宅1の部所で
構成され、共通部割付工程において、敷地100におけ
る各方位の採光性に基づいて、共通部2の配置位置が決
められる。従って、共通部2を敷地100内で採光の劣
る方位に配置させることにより、前記自由設計部3が敷
地100内で採光の優れる方位に配置されることとなっ
て、効率よく住宅1の間取り設計を行うことが出来る。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の住宅の設計方法において、前記共通部2は、前記
住宅1の角部11を含むように構成され、前記共通部2
に含まれる前記住宅1の角部11に、二方向から入出可
能な玄関部4を備え、前記玄関部4に入出可能な方向
と、前記敷地100の道路10に面する側の方位とが略
一致するように共通部2が配置されることを特徴として
いる。
【0011】請求項3記載の発明によれば、共通部2
は、住宅1の角部11を含むように構成され、共通部2
に含まれる住宅1の角部11に、二方向から入出可能な
玄関部4が備えられ、玄関部4に入出可能な方向と、敷
地100の道路10に面する側の方位とが略一致するよ
うに共通部2が配置されている。従って、直交する二方
向として、例えば、北側と東側とした場合に、敷地10
0の道路10に面する側の方位に応じて、北側から玄関
部4に出入りするように共通部2を配置させたり、或い
は東側から玄関部4に出入りするように共通部2を配置
させることが出来るので、共通部2の配置位置の選択肢
が増えることとなって、共通部2に玄関部4を含んだ場
合でも共通部2の配置がし易くなる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載の住宅の設計方法において、前記共通部2の
水平断面形状を略矩形状にしたことを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明によれば、共通部2は
水平断面が略矩形状とされているので、共通部2の四方
の面の何れかを自由設計部3に隣接させて配置させるこ
とが出来ることとなって、例えば、水平断面がL字状の
ものや三角形状のものなどと比べて共通部2の配置がし
易くなる。また、共通部2内での住宅の各部所の配置
も、他の形状に比べてし易くなる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の住宅の設計方法において、前記住宅1は、
二階建て以上の住宅1であって、前記共通部2を二つ以
上の階に設けるとともに、下階の前記共通部2の上に上
階の前記共通部2を配置することを特徴としている。
【0015】請求項5記載の発明によれば、住宅1は、
二階建て以上の住宅1であって、共通部2が二つ以上の
階に設けられるとともに、下階の共通部2の上に上階の
共通部2が配置されている。従って、例えば、共通部2
として、下階と上階に跨って階段6を設ける場合や下階
及び上階にトイレ7,23、浴室21などの水周り関係
を設ける場合などでは、それらの部所を効率よく設ける
ことが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
住宅の設計方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、
本発明に係る住宅の設計方法を説明する前に、本発明を
適用して設計した住宅の構造について説明する。図1
は、本発明に係る住宅の一階の平面図であり、図2は、
同じく二階の平面図である。また、図3は、図1及び図
2の住宅のa方向の側面図であり、図4は、図1及び図
2の住宅のb方向の側面図である
【0017】図1〜図4に示す住宅1は、西側が道路
(図示省略)に面した敷地内に設けられ、水平断面が略
矩形状の2階建ての住宅であり、一階及び二階にそれぞ
れ共通部2と自由設計部3が設けられている。前記共通
部2は、複数の住宅1の一部を構成するとともに、複数
の住宅1で共通する間取りを有する部分であって、住宅
メーカーで間取り等が予め設計されており(予備設計工
程)、場合によっては、複数の共通部2プランが用意さ
れていて、その中から一つのプランを選択出来るように
なっているものもある。
【0018】一階の共通部2(2a)は、図1に示すよ
うに、水平断面が略矩形状を有している。この一階の共
通部2aは、住宅1の角部11となる北西角部に配置さ
れた玄関部4と、この玄関部4の東側に配置された廊下
5と、その更に東側に配置された二階と通じる階段6
と、及びトイレ室7などによって概略構成されている。
【0019】前記玄関部4には、住宅1の角部11の北
側の外壁面12と西側の外壁面13の一部が後退して玄
関テラス41となる凹所が形成され、この玄関テラス4
1の東側の壁42に玄関ドア43が設けられている。こ
の玄関テラス41は、北側及び西側が開口しており、本
住宅1では、道路(図示省略)がこの玄関テラス41の
西側に面しているため、外部への出入りは、主に西側か
ら行うようになっている。
【0020】また、前記玄関ドア41を開けて住宅1内
に入ると、玄関ホール44が配置され、この玄関ホール
44の北側には下駄箱45が設けられている。この玄関
ホール44の東側には、間仕切り壁46と引き戸47が
設けられ、この引き戸47より更に東側に進むと廊下5
を介してトイレ室7が配置されている。また、この一階
の共通部2aの北側の外壁面12には、前記間仕切り壁
46を挟んで窓48(図3参照)が設けられている。
【0021】前記自由設計部3は、複数の住宅1の各住
宅毎に任意に決められた間取りを有する部分であって、
通常、施主が自由に間取り等を設計することが出来るよ
うになっている(自由設計工程)。この自由設計部3
は、図1に示すように、水平断面が略矩形状を有してい
る。この一階の自由設計部3には、前記共通部2の前記
玄関部4の南側に、壁49を介してリビング31が配置
され、このリビング31の東側であって、前記共通部2
の前記トイレ室7の南側に、仕切り壁7aを介してキッ
チン32が配置され、このキッチン32の東側に仕切り
壁32aを介して和室33が隣接して配置されている。
【0022】前記リビング31には、前記壁49と前記
仕切り壁7aの間に形成された開口部31aを介して前
記共通部2の前記廊下5から出入りが出来るようになっ
ている。また、前記和室33の西側の壁には引き戸33
aが設けられ、この引き戸33aを介してリビング31
と和室33との出入りが可能となっている。また、前記
リビング31の西側の壁面13及び南側の壁面14に
は、窓31b,31b(図4参照)が設けられており、
リビング31内に西側及び南側から太陽光が入るように
なっている。
【0023】前記和室33の東側には、押入33bが設
けられ、南側の壁面14には、窓33cが設けられてお
り、和室33内に南側から太陽光が入るようになってい
る。前記キッチン32には、流し台32bと、コンロ3
2cと、冷蔵庫32dと、収納庫32eなどが設けら
れ、このキッチン32と前記リビング31は連通された
構造となっている。前記共通部2と前記自由設計部3
は、前記玄関部4と前記リビング31とを仕切る壁49
及び前記トイレ室7及び前記階段6と前記キッチン32
とを仕切る壁7aによって仕切られている。
【0024】続いて、住宅の二階の構造について説明す
る。二階の共通部2(2b)は、図2に示すように、前
記一階の共通部2aと同様に水平断面が略矩形状を有
し、一階の共通部2aの上に配置されている。この二階
の共通部2bには、その西側角部に浴室21が配置さ
れ、この浴室21の東側に洗面室22が配置され、その
東側には、トイレ室23と廊下24がそれぞれ図1の左
と右に配置され、その更に東側には、前記階段6が配置
されている。
【0025】前記浴室21の北側の外壁面12には、窓
21aが設けられ、前記浴室21と前記洗面室22の間
には、間仕切り壁21bと引き戸21cが設けられてい
て、この引き戸21cを介して洗面室22から浴室21
に出入りが出来るようになっている。前記洗面室22の
東側には、間仕切り壁22aと引き戸22bが設けられ
ていて、この洗面室22は、前記トイレ室23と間仕切
り壁22aによって仕切られ、この間仕切り壁22aを
挟んで洗面室22側とトイレ室23側の北側の外壁面1
2に窓22c、23aが設けられている。また、この洗
面室22には、前記廊下24から引き戸22bを介して
出入り出来るようになっている。
【0026】前記トイレ室23には、南側に引き戸23
bが設けられ、この引き戸23bを介して前記廊下24
より出入りが出来るようになっている。二階の前記自由
設計部3bには、前記共通部2bの前記浴室21と前記
洗面室22の南側に仕切り壁21dと収納部34を介し
て寝室35が配置され、この寝室35の東側に居室36
が配置されている。
【0027】前記寝室35の西側の外壁面13及び南側
の外壁面14には窓35a(図4参照)が設けられてお
り、太陽光を寝室35内に採り入れることが出来るよう
になっているとともに、西側の外壁面13にはバルコニ
ー35b(図4参照)が設けられている。前記寝室35
と前記居室36は、間仕切り壁35cによって間仕切ら
れるとともに、この間仕切り壁35cの一部に開口部3
5dが設けられ、この開口部35dから前記寝室35と
前記居室36の出入りが出来るようになっている。
【0028】前記居室36は、南側の外壁面14に窓3
6aが設けられているとともに、東側の外壁面15に出
窓36bが設けられており、太陽光を居室36内に採り
入れることが出来るようになっている。
【0029】次に、本発明に係る住宅1の設計方法につ
いて図5〜図8を用いて説明する。図5〜図8は、道路
10の配置に対応する共通部2と自由設計部3の配置の
実施例を示した断面図であり、図5は敷地100の北側
に道路10が配置されている場合、図6は敷地100の
西側に道路10が配置されている場合、図7は敷地10
0の東側に道路10が配置されている場合、図8は敷地
100の南側に道路10が配置されている場合、をそれ
ぞれ示している。
【0030】ここで、採光量は南側が最も多く、その次
に東側と西側が多く、北側が最も少ないものと仮定す
る。また、前記共通部2は、断面形状が略矩形状となっ
ていて、且つ玄関部4を含んでおり、自由設計部3も断
面形状が略矩形状となっている。
【0031】まず、本発明の住宅を設計する際、予め、
予備設計工程として、複数の住宅1で共通する間取りを
有する断面形状が略矩形状の共通部2の設計を行う。こ
の場合の共通部2は、図1〜図4に示したように、玄関
部4を含むとともに、住宅の部所の中で採光を必要とし
ない部所によって構成される。続いて、共通部割付工程
として、予備設計工程で設計された共通部2を、玄関部
4の出入り方向を考慮して住宅1の敷地100内で採光
の劣る方位に面して配置位置を決定する。次いで、自由
設計工程として、自由設計部3を前記共通部2に隣接さ
せて設けるとともに、自由設計部内の間取り等の設計を
行う。
【0032】具体的には、図5に示す敷地100の北側
に道路10が配置されている場合は、前記共通部2を採
光量の少ない北側に配置させ、次いで、前記自由設計部
3を前記共通部2の長辺20側に隣接させて配置させ
る。これによって、敷地100内で採光量の比較的多い
南側や東側の場所に面して前記自由設計部3を設けるこ
とが出来る。なお、この場合、前記共通部2を北側に配
置させることが好ましくないときは、西側或いは東側に
配置させてもよい。
【0033】また、図6に示す敷地100の西側に道路
10が配置されている場合は、前記共通部2を、採光量
の少ない北側に配置させ、次いで、前記自由設計部3を
前記共通部2の長辺20側に隣接させて配置させる。こ
れによって、敷地100内で採光量の比較的多い南側や
東側の場所に面して前記自由設計部3を設けることが出
来る。なお、この場合、前記共通部2を北側に配置させ
ることが好ましくないときは、西側に配置させてもよ
い。
【0034】また、図7に示す敷地100の東側に道路
10が配置されている場合は、前記共通部2を、採光量
の少ない北側に配置させ、次いで、前記自由設計部3を
前記共通部2の長辺20側に隣接させて配置させる。こ
れによって、敷地100内で採光量の比較的多い南側や
東側の場所に面して前記自由設計部3を設けることが出
来る。なお、この場合、前記共通部2を北側に配置させ
ることが好ましくないときは、東側に配置させてもよ
い。
【0035】また、図8に示す敷地100の南側に道路
10が配置されている場合、理想的なのは、前記共通部
2を北側に配置させることであるが、前記共通部2は玄
関部4を有しているため、北側に配置させることが出来
ないので、この場合には、前記共通部2を、比較的採光
量の少ない前記自由設計部3の西側或いは東側に配置さ
せ、次いで、前記自由設計部3を前記共通部2の長辺2
0側に隣接させて配置させる。これによって、敷地10
0内で採光量の比較的多い南側や東側の場所に面して前
記自由設計部3を設けることが出来る。
【0036】以上、本発明に係る住宅1の設計方法によ
れば、予備設計工程によって、共通部2が予め設計さ
れ、次いで、共通部割付工程によって、共通部2の配置
位置が決められ、この配置位置に共通部2の設計が割り
付けられ、次いで、自由設計工程によって、自由設計部
3が共通部2に隣接して設計されるので、住宅1を設計
する際に、住宅1の共通部2の設計は簡略化されるとと
もに、自由設計部3の間取り等は自由に設計出来ること
となって、従来に比べて住宅1の設計の効率化が図れる
とともに、施主の要望の満足させることが出来る。ま
た、共通部2の割付は、敷地100における採光性に優
れる方位に基づいて、その配置位置が決められるので、
採光をあまり必要としない住宅の部所で構成された共通
部2を敷地100内で採光の劣る方位に配置させること
により、前記自由設計部3を敷地100内で採光の優れ
る方位に配置させることが出来ることとなって、効率よ
く住宅の間取り設計を行うことが出来る。
【0037】また、共通部2に含まれる玄関部4は、二
方向から出入り可能になっていて、玄関部4に入出可能
な方向と、敷地100の道路10に面する側の方位とが
略一致するように共通部2が配置されているので、共通
部2の配置位置の選択肢が増えることとなって、共通部
2に玄関部4を含んだ場合でも共通部2の配置がし易く
なる。また、共通部2は水平断面が略矩形状とされてい
るので、共通部2の四方の面の何れかを自由設計部3に
隣接させて配置させることが出来ることとなって、共通
部2の配置がし易い。また、一階の共通部2aの上に二
階の共通部2bが配置されているので、階段6を設ける
場合やトイレ7,23、浴室21などの水周り関係を設
ける場合などでは、それらの部所を効率よく設けること
が出来る。
【0038】なお、自由設計部3の面積は、敷地100
の大きさに応じて適宜変更可能なことは勿論である。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、予備設計
工程によって、複数の住宅の一部を構成するとともに、
複数の住宅で共通する間取りを有する共通部が予め設計
され、次いで、共通部割付工程によって、複数の住宅に
含まれる各住宅を設計するに際し、該住宅の敷地におけ
る共通部の配置位置が決められ、この配置位置に共通部
の設計が割り付けられ、次いで、自由設計工程によっ
て、住宅の共通部を除く部分であり、かつ、各住宅毎に
任意に間取りが決められる自由設計部が共通部に隣接し
て設計されるので、住宅の共通部の設計は簡略化される
とともに、自由設計部の間取り等は自由に設計出来るこ
ととなって、従来に比べて住宅設計の効率化が図れると
ともに、施主の要望の満足させることが出来る。
【0040】請求項2記載の発明によれば、共通部は、
居室と比べて採光を必要としない住宅の部所で構成さ
れ、共通部割付工程において、敷地における各方位の採
光性に基づいて、共通部の配置位置が決められるので、
共通部を敷地内で採光の劣る方位に配置させることによ
り、前記自由設計部が敷地内で採光の優れる方位に配置
されることとなって、効率よく住宅の間取り設計を行う
ことが出来る。
【0041】請求項3記載の発明によれば、共通部は、
住宅の角部を含むように構成され、共通部に含まれる住
宅の角部に、二方向から入出可能な玄関部が備えられ、
玄関不に入出可能な方向と、敷地の道路に面する側の方
位とが略一致するように共通部が配置されているので、
直交する二方向として、例えば、北側と東側とした場合
に、敷地の道路に面する側の方位に応じて、北側から玄
関部に出入りするように共通部を配置させたり、或いは
東側から玄関部に出入りするように共通部を配置させる
ことが出来るので、共通部の配置位置の選択肢が増える
こととなって、共通部に玄関部を含んだ場合でも共通部
を配置し難くなることがない。
【0042】請求項4記載の発明によれば、共通部は水
平断面が略矩形状とされているので、共通部の四方の面
の何れかを自由設計部に隣接させて配置させることが出
来ることとなって、例えば、水平断面がL字状のものや
三角形状のものなどと比べて共通部の配置がし易くな
る。また、共通部内での住宅の各部所の配置も、他の形
状に比べてし易くなる。
【0043】請求項5記載の発明によれば、住宅1は、
二階建て以上の住宅であって、共通部が二つ以上の階に
設けられるとともに、下階の共通部の上に上階の共通部
が配置されているので、例えば、共通部として、下階と
上階に跨って階段を設ける場合や下階及び上階にトイ
レ、浴室などの水周り関係を設ける場合などでは、それ
らの部所を効率よく設けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る住宅の一階の平面図である。
【図2】本発明に係る住宅の二階の平面図である。
【図3】図1及び図2の住宅のa方向の側面図である。
【図4】図1及び図2の住宅のb方向の側面図である。
【図5】図1〜図4に記載の住宅において、敷地の北側
に道路が配置されている場合の共通部と自由設計部の配
置の実施例を示した平面図である。
【図6】図1〜図4に記載の住宅において、敷地の西側
に道路が配置されている場合の共通部と自由設計部の配
置の実施例を示した平面図である。
【図7】図1〜図4に記載の住宅において、敷地の東側
に道路が配置されている場合の共通部と自由設計部の配
置の実施例を示した平面図である。
【図8】図1〜図4に記載の住宅において、敷地の南側
に道路が配置されている場合の共通部と自由設計部の配
置の実施例を示した平面図である。
【符号の説明】
1 住宅 2 共通部 3 自由設計部 4 玄関部 10 道路 11 角部 20 長辺 100 敷地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の住宅において、該住宅の一部を構
    成するとともに、複数の住宅で共通する間取りを有する
    共通部を予め設計する予備設計工程と、 次いで、前記複数の住宅に含まれる各住宅を設計するに
    際し、該住宅の敷地における前記共通部の配置位置を決
    めて、前記配置位置に前記共通部の設計を割り付ける共
    通部割付工程と、 次いで、前記住宅の共通部を除く部分であり、かつ、各
    住宅毎に任意に間取りが決められる自由設計部を前記共
    通部に隣接して設計する自由設計工程と、 を含むことを特徴とする住宅の設計方法。
  2. 【請求項2】 前記共通部は、居室に比べて採光を必要
    としない住宅の部所で構成され、前記共通部割付工程に
    おいて、前記敷地における各方位の採光性に基づいて、
    前記共通部の配置位置を決めることを特徴とする請求項
    1に記載の住宅の設計方法。
  3. 【請求項3】 前記共通部は、前記住宅の角部を含むよ
    うに構成され、前記共通部に含まれる前記住宅の角部
    に、二方向から入出可能な玄関部を備え、 前記玄関部に入出可能な方向と、前記敷地の道路に面す
    る側の方位とが略一致するように共通部の配置位置を決
    めることを特徴とする請求項1又は2に記載の住宅の設
    計方法。
  4. 【請求項4】 前記共通部の水平断面形状を略矩形状に
    したことを特徴とする請求項1〜3の何れかの一つに記
    載の住宅の設計方法。
  5. 【請求項5】 前記住宅は、二階建て以上の住宅であっ
    て、 前記共通部を二つ以上の階に設けるとともに、下階の前
    記共通部の上に上階の前記共通部を配置することを特徴
    とする請求項1〜4の何れかの一つに記載の住宅の設計
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001282880A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Misawa Homes Co Ltd 住宅の仮想構築方法、仮想構築システムおよび記録媒体
JP4590059B2 (ja) * 2000-04-13 2010-12-01 ミサワホーム株式会社 建物の設計方法
JP2010282477A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Toyota Home Kk 設計支援装置、設計支援プログラム、及び建物集合体

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