JP4590059B2 - 建物の設計方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物に必要な設備が備えられるユーティリティールームと、居室と、通路とを備えた建物の平面図を作成するための建物の設計方法に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、建物として、箱状の建物ユニットを複数組合わせることにより建築されるユニット式建物が利用されている。このようなユニット式建物によれば、工業化によるコスト低減および品質安定化等のメリットが得られる。
このユニット式建物においても、建築現場で複数の建物ユニットを組合わせるにあたり、設計図が必要となるため、建築工事に先だって設計図を作成する設計作業を行っている。
ここで、ユニット式建物を製造するメーカーでは、施主となる顧客の様々な要望に応えるために、建築現場で柱と梁とを相互に接合する軸組工法の建物と同様に、一棟毎に個別に設計を行わなければならず、注文された建物すべてについて設計を行うこととなり、新規に設計する新規設計の作業量が膨大となる。
また、メーカーでは、顧客と打合せをし、顧客の要望を反映した設計図を作成するように努力しているが、一回の図面作成で顧客を満足させるのが困難なため、設計変更を何度も行う場合があり、設計変更の作業量も膨大となる。
以上のように、新規に建物を設計する新規設計作業に加えて、平面図の変更を行う設計変更作業を行わなければならないので、建物の設計が完了するまでに行う全体の設計作業量は、さらに膨大となる。
【0003】
そこで、本出願人は、全体の設計作業量を軽減するために、建物の設計方法を提案している(特開平8−241028号公報参照)。
すなわち、特開平8−241028号公報では、多くの顧客が要望しそうな典型的な平面図である基本プランを設定し、建物ユニットを平面的に縮小した基本モデルを複数組合わせることにより、前述の基本プランを形成するようにしておく。
そして、基本モデルとは異なる建物ユニットを平面的に縮小した交換モデルおよび追加モデルを用意しておき、基本プランの基本モデルのいずれかと交換モデルとを交換可能とするとともに、当該基本プランに追加モデルを追加可能とすることで、基本プランの間取りを一部変更し、間取りの異なる複数種類の応用プランを作成できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような設計方法では、顧客が要望する間取りの平面図が基本プランと全く異なる場合、基本プランが利用できず、顧客の様々な要望に充分に応えられないという問題がある。
ここで、基本プランと全く異なる平面図を作成しようとすると、基本プランを利用できないことから、新規に平面図を作成する場合と同様の設計作業を行わなければならないため、設計作業が煩雑となるという問題がある。
また、交換モデルおよび追加モデルの種類が少ないと、基本プランのバリエーションが制限されることから、交換モデルおよび追加モデルの種類を増やすことが考えられるが、交換モデルおよび追加モデルの種類を増やすと、基本モデル、交換モデルおよび追加モデルの相互の組合せが複雑となるとともに、交換モデルおよび追加モデルの選択に時間を要し、設計作業に時間がかかるようになるので、前述のような基本プランを利用する設計方法では、顧客の様々な要望に応えると同時に、建物の設計作業を容易に行えるようにするという目的を達成できない。
なお、軸組工法の建物を設計する設計作業においても、顧客の様々な要望に応じた平面図を作成する設計作業量は膨大となる。
【0005】
本発明の目的は、顧客の様々な要望に応えられるとともに、建物の設計作業が容易となる建物の設計方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図面をも参照して説明すると、建物に必要な設備が備えられるユーティリティールームと、居室と、通路とを備えた建物の平面図を作成するための建物の設計方法であって、前記平面図を構成するコアとして、広さや形状の異なる居室を平面的に縮小したモデルであり、内部が仕切られていないと見なせる大空間を形成し、かつ、構造的に自立している箱状の複数種類のメインコア30を画面に表示させるメインコア表示手段75と、様々なユーティリティールームおよび通路を平面的に縮小したモデルである複数種類のサブコア40を画面に表示させるサブコア表示手段76を用意し、前記メインコア表示手段75により表示される複数種類の前記メインコア30からオペレータに少なくとも一種類の前記メインコア30を選択させ、その後、前記サブコア表示手段76により表示される複数種類の前記サブコア40からオペレータに少なくとも一種類の前記サブコア40を選択させ、当該選択した前記メインコア30を表示し、その後、前記サブコア40を表示させることを特徴とする。
【0007】
このような本発明では、メインコア30およびサブコア40を利用して建物の平面図を作成するにあたり、簡単な規則を設定しておけば、建築技術に精通していない営業マンでも、当該規則に則ってメインコア30およびサブコア40を組合わせる、あるいは、組み換えることで、規模や形状の異なる様々な建物の平面図を容易に作成、あるいは、変更できるようになる。
このような設計方法は、軸組工法の建物、ユニット式建物およびパネル式建物の平面図を作成する場合にも適用できる。そして、前述の設計方法の適用により、当該建物の平面図の作成だけでなく作成した平面図の変更も容易に行えるようになる。
特に、ユニット式建物の平面図を作成する場合には、そのメーカーの製造規格を詳しく知らない設計者でも、平面図が作成可能となる。
これにより、顧客の様々な要望に応えることができるうえ、建物の平面図を何度も変更しても、メインコア30およびサブコア40を組み換えて容易に平面図を変更できることから、建物の設計が完了するまでに行う全体の設計作業量が軽減され、建物の設計作業が容易となる。
また、パネル式建物の平面図を作成する場合には、内部が仕切られていないと見なせる大空間が形成可能であり、かつ、構造的に自立している箱状のものをメインコア30とすれば、それ自体で充分な強度が確保されるうえ、サブコア40やメインコア30内に設置される間仕切壁コア68がメインコア30の補強となるため、充分な強度を有する建物の設計が行えるようになる。
【0008】
以上において、前記建物は、複数の階層を含んで構成され、下階に設定される下階メインコア31A〜37Aと、上階に設定される上階メインコア31B〜37B とは、互いに関連するもの同士がメインコア群を形成し、このメインコア群は、前記下階メインコア31A〜37Aと前記上階メインコア31B〜37Bとの異なる組合せにより、複数種類のものが用意され、サブコアである下階に設定される下階サブコア41A〜48Aと、上階に設定される上階サブコア41B〜48Bとは、互いに関連するもの同士がサブコア群を形成し、このサブコア群は、前記下階サブコア41A〜48Aと前記上階サブコア41B〜48Bとの異なる組合せにより、複数種類のものが用意されていることが望ましい。
【0009】
ここで、一の下階メインコアに対して、複数の上階メインコアが関連するメインコア群を採用すれば、一階のメインコア31A〜37Aを一つ選択すると、選択したメインコアを含むメインコア群に属する二階のメインコア31B〜37Bを選択することとなるので、各階層のメインコアの種類が多種あっても、当該二階のメインコア31B〜37Bの選択範囲が自動的に狭まり、メインコア30の選択に要する時間が短縮され、メインコア30の選択が容易となる。
また、サブコア40についても、メインコア30と同様に、上階のサブコアの選択範囲が自動的に狭くなることから、サブコアの選択に要する時間が短縮され、サブコア40の選択が容易となる。
【0010】
一方、一の下階メインコアに対して、一の上階メインコアが関連するメインコア群を採用すれば、下階メインコア31A〜37Aを一つ選択すると、選択したメインコアを含むメインコア群に属する上階メインコア31B〜37Bの選択も自動的に決定されるので、各階層のメインコアの種類が多種あっても、当該上階メインコア31B〜37Bの選択が不要となり、メインコア30の選択に要する時間が短縮され、メインコア30の選択が容易となる。
また、サブコア40についても、メインコア30と同様に、上階サブコアの選択が不要となることから、サブコアの選択に要する時間が短縮され、サブコア40の選択が容易となる。
【0011】
また、前記メインコア群および前記サブコア群は、階層の異なるメインコア31A〜37A,31B〜37Bおよびサブコア41A〜48A,41B〜48Bのうち、同一平面位置に配置されるもの同士を組合わせたものであることが望ましい。
このようにすれば、選択したメインコア31A〜37Aを下階の所定平面位置に設置すると、選択した下階メインコア31A〜37Aを含むメインコア群に属する上階の各メインコア31B〜37Bの設置位置も自動的に決定されるので、上階の各メインコア31B〜37Bの設置位置の設定が不要となり、建物の全階層に対してメインコア30の位置設定に要する時間が短縮され、メインコア30の設置位置の設定が容易となる。
また、サブコアについても、メインコアと同様に、上階の各サブコアの設置位置の設定が不要となることから、建物の全階層に対してサブコアの位置設定に要する時間が短縮され、サブコア40の選択が容易となる。
【0012】
さらに、前記建物の外装部分を平面的に縮小したモデルである複数種類のエクステリアコア50を画面に表示させるエクステリアコア表示手段76を用意し、前記エクステリアコア表示手段76により表示される複数種類の前記エクステリアコア50からオペレータに少なくとも一種類の前記エクステリアコア50を選択させ、当該選択したエクステリアコア50を利用して前記外装部分を設計することが望ましい。
このように、建物の内装部分の設計が完了した後、建物の外装部分の設計を行うと、当該建物の内装部分を形成するメインコア30およびサブコア40の各辺の属性に応じて、エクステリアコア50を選択することが可能となる。この属性に応じた選択により、エクステリアコア50の選択範囲が狭まり、当該エクステリアコア50の選択が容易となるうえ、エクステリアコア50の誤った選択が防止され、建物の外装部分の設計が容易に行えるようになる。
【0013】
また、前記エクステリアコア50として、一階に配置される一階用エクステリアコア51,52と二階以上のフロアのいずれにも配置可能な上階用エクステリアコア53とが用意されていることが望ましい。
このようにすれば、建物の外装部分の設計を行うにあたり、各フロアのメインコア30の属性に応じて、エクステリアコア50を選択することが可能となる。
この属性に応じた選択により、エクステリアコア50の選択範囲が狭まり、当該エクステリアコア50の選択が容易となるうえ、一階用エクステリアコア51,52を二階以上の階層に設置したり、上階用エクステリアコア53を一階に設置するといった誤った設置が防止され、当該エクステリアコア50の設置位置の誤りが低減され、建物の外装部分の設計が容易に行えるようになる。
【0014】
さらに、前記エクステリアコア50として、形式および形状が異なる複数種類の屋根をそれぞれ平面的に縮小したモデルである屋根コア54が用意されていることが望ましい。
このように、屋根の形式および形状を選択すれば、屋根の入力としては、大きさだけでよく、屋根コア54の大きさが建物の平面形状の大きさに応じて自動的に調整されるようになり、屋根コア54の細かな選択・位置設定作業が不要となり、屋根設計作業が迅速となり、建物の設計が容易に行えるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第一実施形態]
図1には、本発明の第一実施形態に係る建物設計システム1が示されている。この建物設計システム1が設計する建物は、工場で製造された床および壁を形成するための構造面材であるパネルを建築現場で組み合わせることにより、短期間で建築されるパネル式建物である。
なお、パネル式建物には、必要な設備が備えられるユーティリティールームと、居住者がその空間で比較的長時間過ごす居室と、これらのユーティリティールームや居室を連絡する通路とが一般的に備えられている。
建物設計システム1には、演算装置10および記憶装置20を含んで構成される中央処理装置2と、CRT等を利用した表示装置3およびキーボードやマウス等の入力装置4を含んで構成されるマン−マシンインターフェイスと、設計図を紙面に描くX−Yプロッタ装置5および見積書等を印刷するためのプリンタ6とが設けられている。
建物設計システム1は、ユーティリティールーム、居室等を平面的に縮小したモデルをデジタルデータ化したコアデータを組合わせて平面図を作成するものである。
なお、コアとしては、居室の平面縮小モデルであるメインコアと、居室以外のトイレ、浴室、洗面室および階段室等のユーティリティールームの平面縮小モデルであるサブコア等が設定されている。
【0016】
演算装置10は、マイクロプロセッサ等からなる高速演算素子を有するものであり、各種のソフトウェアがインストールされており、インストールされた複数のソフトウェアを同時に並行処理するマルチタスク機能を有している。
演算装置10には、前述のソフトウェアにより、設計手順の異なる四種類の設計モードでパネル式建物の平面図の作成が可能な平面図作成手段11と、完成した平面図データを蓄積している図面データ蓄積手段21の平面図データの中から所望のものを検索する図面検索手段12と、平面図作成手段11によって作成された平面図を元にして立面図を作成する立面図作成手段13と、構成する平面図作成手段11によって作成された平面図に記されたパネル式建物の積算を行う見積書作成手段14と、パネル式建物が建築される敷地の敷地図面を作成する敷地図面作成手段10A と、各手段10A ,11〜14が手順通りに作動するように制御する制御部15とが設けられている。
【0017】
平面図作成手段11は、複数種類のコアを入力することにより平面図を新規に作成するとともに、作成した平面図に含まれるコアを他のコアと交換して平面図の変更を行うものである。
平面図作成手段11には、図2に示されるように、設計される建物の図面を特定するために、基本情報である施主の氏名および住所、ならびに、建築される建物の階層数を設計者であるオペレータに入力させるための基本情報入力手段16と、複数のコアの入力を行うとともに、入力したコアの一部を別のコアと交換するためのコア設計手段17とが設けられている。
このうち、基本情報入力手段16は、基本情報入力画面を表示装置3に表示させ、この基本情報入力画面に基本情報をオペレータに入力させるようになっている。
【0018】
コア設計手段17は、各種のコアデータを蓄積するコアデータ蓄積手段22のコアのうち、オペレータが入力した入力条件を満足する複数のコアを表示装置3に表示し、この表示装置3に表示されたコアの中からオペレータに選択させて、コアの入力を行うものである。
コア設計手段17は、平面図を新規に作成する際、コアデータ蓄積手段22の中から前述の条件に見合ったコアを検索して抜き出すコア検索手段18と、作成途中の平面図または完成した平面図を構成するコアの一部をオペレータに指定させて削除し、コアデータ蓄積手段22に蓄積されたコアデータの中から検索された別のコアに置き換えるためのコア交換手段19とが設けられている。
【0019】
コア検索手段18には、メインコアデータおよびサブコアデータを蓄積するコアデータ蓄積手段22の中から適当なメインコアまたはサブコアを検索して抜き出すメイン・サブコア検索手段18A と、エクステリアコアデータを蓄積するコアデータ蓄積手段22の中から適当なエクステリアコアを検索して抜き出すエクステリアコア検索手段18B と、インテリアコアデータを蓄積するコアデータ蓄積手段22の中から適当なインテリアコアを検索して抜き出すインテリアコア検索手段18C とが設けられている。
【0020】
ここで、メインコアおよびサブコアは、フロア毎に複数種類のものが設定されている。
フロア毎に設定されたメインコアまたはサブコアが相互に関連する場合、その関連あるもの同士がメインコア群およびサブコア群を形成している。
これらのメインコア群およびサブコア群は、それぞれ一の下階メインコアおよび一の下階サブコアに対して、それぞれ一種類が設定されている。
すなわち、一の下階メインコアは、一の上階メインコアと関連しており、この上階メインコアと、一のメインコア群を形成している。
一方、一の下階サブコアは、下階メインコアと同様に、一の上階サブコアと関連しており、この上階サブコアと、それぞれ一のサブコア群を形成している。
これにより、一の下階メインコアまたは一の下階サブコアを入力すると、その上に設けられる上階のメインコアまたは上階のサブコアの選択が自動的に決定され、メインコアおよびサブコアの選択が容易に行えるようになっている。
【0021】
メイン・サブコア検索手段18A で抜き出された複数のメインコアまたはサブコアは、コア設計手段17により生成されるとともに、表示装置3に表示される選択画面にそれぞれ示されるようになっている。この選択画面のうちの一のメインコアまたは一のサブコアが、オペレータによるマウスのクリック操作等で選択可能となっている。
また、コア設計手段17は、選択画面で選択した各コアを貼り付ける台紙として利用可能な作図画面を表示装置3に表示させ、選択したメインコアまたはサブコアは、オペレータによるマウスのドラッグ操作により、その位置が決定可能となっている。そして、このドラッグ操作により、メインコアおよびサブコアの座標設定が行われるようになっている。
ここで、コア設計手段17には、サブコアまたはエクステリアコアを、メインコアに隣接設置する際、互いに隣接する辺同士の属性が適合しているか否かを判定する属性適合判定手段17A が設けられている。
この属性適合判定手段17A により、互いに隣接するメインコアおよびサブコアの辺同士の属性が不一致であると、表示装置3の画面上にエラーが表示されるようになっている。
【0022】
メイン・サブコア検索手段18A には、上階に配置すべき上階メインコアまたは上階サブコアの検索範囲を絞るためのメイン・サブコア群検索手段が設けられている。
このメイン・サブコア群検索手段は、二階より上のフロア、換言すれば、上階の平面図を作成する際に、選択した下階メインコアを含むメインコア群を検索して抜き出し、その抜き出されたメインコア群に含まれるメインコアをコアデータ蓄積手段の中から検索するものである。
また、メイン・サブコア群検索手段は、サブコアについても同様に、上階の平面図を作成する際に、選択した下階サブコアを含むサブコア群を検索して抜き出し、その抜き出されたサブコア群に含まれるサブコアをコアデータ蓄積手段の中から検索するものである。
このメイン・サブコア群検索手段で抜き出された一の上階メインコアまたは一の上階サブコアは、コア設計手段17により生成されるとともに、表示装置3に表示される選択画面に示されるようになっている。
【0023】
ここで、コア設計手段17には、上階メインコアまたは上階サブコアの位置を自動的に決めて設置するコア自動設置手段17B が設けられている。このコア自動設置手段17B は、オペレータが選択した上階メインコアまたは上階サブコアの位置を、当該上階メインコアまたは上階サブコアと関連する下階メインコアまたは下階サブコアと同一平面位置となるように、自動的に設定するものである。
これにより、上階メインコアまたは上階サブコアの設置位置の設定が不要となることから、メインコアまたはサブコアの設置位置の設定が容易に行えるようになっている。
【0024】
エクステリアコア検索手段18B は、建物の外装部分を平面的に縮小したモデルであるエクステリアコアを検索するものである。
さらに、具体的に説明すると、建物の内部の設計が完了した後、建物の外装部分を設計する際に、エクステリアコアのデータが蓄積されたコアデータ蓄積手段22の中から適当なエクステリアコアを、オペレータが設定した所定の条件に基づいて検索して抜き出すものである。
このエクステリアコア検索手段18B で抜き出された複数のエクステリアコアは、コア設計手段17により生成されるとともに、表示装置3に表示される選択画面に示されるようになっている。この選択画面のうちの一のエクステリアコアがオペレータによるマウスのクリック操作等で選択可能となっている。
また、コア設計手段17は、選択画面で選択した各コアを貼り付ける台紙として利用可能な作図画面を表示装置3に表示させ、選択したエクステリアコアは、オペレータによるマウスのドラッグ操作により、その位置が決定可能となっている。このドラッグ操作により、エクステリアコアの座標設定が行われるようになっている。
また、属性適合判定手段17A は、サブコアの場合と同様に、互いに隣接するメインコアおよびエクステリアコアの辺同士の属性が不一致であると、表示装置3の画面上にエラーを表示するようになっている。
インテリアコア検索手段18C は、建物の内装部分に設置される家具等を平面的に縮小したモデルであるインテリアコアのデータを蓄積するコアデータ蓄積手段22の中から適当なインテリアコアを検索して抜き出すものである。
【0025】
立面図作成手段13は、完成した平面図の外表面に用いられている部品を抜き出し、完成した平面図から立面図を作成するための複数種類の部品のデータを蓄積する立面データ蓄積手段23の中から各部品を抽出して、当該完成した平面図から立面図である正面図と側面図とを作成するものである。
見積書作成手段14は、完成した平面図から部品の数量を抜き出し、各部品の拾い書を自動的に作成するとともに、建築工事における見積書を作成するものである。
敷地図面作成手段10A は、敷地図面作成画面を表示装置3に表示させ、その画面上で、マウスのクリック操作等により敷地の角隅を指定する方法を利用して敷地図面を作成するものである。
【0026】
図面検索手段12には、既に設計済の複数種類の建物の平面図に関するデータを蓄積した設計済図面データ蓄積手段21A の中から適当な平面図を検索して抜き出す設計済図面検索手段12A と、カタログ等に提案された複数種類の平面図に関するデータを蓄積した企画設計図面データ蓄積手段21B の中から適当な平面図を検索して抜き出す企画設計図面検索手段12B とが設けられている。
なお、オペレータが入力した入力条件を満足し、かつ、設計済図面検索手段12A または企画設計図面検索手段12B で抜き出された複数の平面図は、コア設計手段17により生成されるとともに、表示装置3に表示される選択画面に示されるようになっている。
このうち、選択画面のうちの一の平面図がオペレータによるマウスのクリック操作等で選択可能となっている。
【0027】
ここで、コア交換手段19には、選択した平面図を変更するために、当該平面図を形成する元のメインコアまたはサブコアを、別のメインコアまたはサブコアに交換するためのメイン・サブコア交換手段19A と、当該平面図を形成する元のエクステリアコアを、別のエクステリアコアに交換するためのエクステリアコア交換手段19B と、当該平面図を形成する元のインテリアコアを、別のインテリアコアに交換するためのインテリアコア交換手段19C とが設けられている。
なお、コア設計手段17によって設計が完了した平面図の変更についても、コア交換手段19が利用可能となっている。
設計済図面検索手段12A または企画設計図面検索手段12B で検索された平面図を構成する元のメインコアまたは元のサブコアと置換される別のメインコアまたは別のサブコアは、コアデータ蓄積手段22から検索されて抜き出されたものである。また、抜き出されたメインコアまたはサブコアは、メイン・サブコア交換手段19A により、元のメインコアまたは元のサブコアと同一平面位置に設置されるようになっている。
【0028】
また、設計済図面検索手段12A または企画設計図面検索手段12B で検索された平面図を構成する元のエクステリアコアまたは元のインテリアコアを、別のエクステリアコアまたは別のインテリアコアと置換する際、前述の別のエクステリアコアまたは別のインテリアコアは、メインコアまたはサブコアと同様に、コアデータ蓄積手段22から検索されて抜き出されたものである。また、抜き出されたエクステリアコアまたはインテリアコアは、エクステリアコア交換手段19B またはインテリアコア交換手段19C により、元のエクステリアコアまたは元のインテリアコアと同一平面位置に設置されるようになっている。
なお、平面図作成手段11に設定された四種類の設計モードは、コアを利用して平面図を作成するためのコア設計モードと、建物が建築される敷地を設定する敷地設計モードと、設計済図面を利用して平面図を作成するための設計済図面設計モードと、企画設計図面を利用して平面図を作成するための企画設計図面設計モードとが設定されている。これらの設計モードは、図3に示されるように、メニュー画面70に表示される四つのアイコン71〜74を操作することにより選択可能となっている。
【0029】
図1に戻って、記憶装置20は、大容量のハードディスク装置を含んで構成されたものである。
この記憶装置20には、複数種類の図面に関するデータが蓄積された図面データ蓄積手段21と、建物の内装部分および外装部分を平面的に縮小したモデルである複数種類のコアに関するコアデータが蓄積されたコアデータ蓄積手段22と、完成した平面図から立面図を作成するための大きさおよび形状が異なる屋根および窓等の複数種類の部品のデータが蓄積された立面データ蓄積手段23と、パネル式建物を設計するにあたり必要となる各部品の部品名およびその部品の単価についてのデータが蓄積された積算データ蓄積手段24とが設けられている。
図面データ蓄積手段21には、既に設計済の複数種類の建物の平面図に関するデータを蓄積した設計済図面データ蓄積手段21A と、カタログ等に提案された複数種類の平面図に関するデータを蓄積した企画設計図面データ蓄積手段21B とが構築されている。設計済図面データ蓄積手段21A には、平面図作成手段11で作成した平面図が格納されるようになっている。
【0030】
コアデータ蓄積手段22には、図4に示されるように、複数種類のメインコアデータが蓄積されたメインコアデータ蓄積手段22A と、複数種類のサブコアデータが蓄積されたサブコアデータ蓄積手段22B と、複数種類のエクステリアコアデータが蓄積されたエクステリアコアデータ蓄積手段22C と、複数種類のインテリアコアデータが蓄積されたインテリアコアデータ蓄積手段22D とが設けられている。
次に、各コアデータ蓄積手段22A〜22Dに蓄積された各コアの代表的なコアについて説明する。
メインコアデータ蓄積手段22A に蓄積される代表的なメインコアとして、図5に示されるように、縦寸法および横寸法の異なる複数種類のメインコア31〜37が設定されている。
これらのメインコア31〜37は、内部が仕切られていないと見なせる大空間が形成可能であり、かつ、構造的に自立しているものである。メインコア31〜37には、南側に窓等を設けるための開口7が設けられている。
メインコアの縦寸法および横寸法の代表例として、5建物モジュール(以下、「M」と略す。)および10M、6Mおよび10M、8Mおよび9Mおよび8Mおよび8M等が挙げられる。なお、建物モジュールは、基準寸法単位であり、1Mが例えば、910mmとなっている。
サブコアデータ蓄積手段22B に蓄積される代表的なサブコアとして、大きさおよび形状の異なるものが複数種類のサブコア41〜48が設定されている。これらのサブコアのうち、一階のサブコア41A〜48Aには、図6に示されるように、玄関8A、トイレ8B、洗面室8C、洗面室8Dおよび階段室8Eが設けられ、二階のサブコア41B〜48Bには、トイレ8B、洗面室8C、浴室8Dおよび階段室8Eが設けられている。なお、サブコアの用途としては、トイレ付、浴室付、洗面室付等が設定されている。
【0031】
エクステリアコアデータ蓄積手段22C に蓄積されるエクステリアコアとして、図7に示されるように、一階に配置される一階用エクステリアコアと、二階以上のフロアのいずれにも配置可能な上階用エクステリアコアと、屋根コア54とが設定されている。
一階用エクステリアコアとして、サンルームコア51およびカーポートコア52とが設定されている。
代表的なサンルームコア51として、幅寸法の異なる三種類のサンルームコア51A,51B,51C とが設定されている。
代表的なカーポートコア52として、自動車が一台駐車可能な縦置きタイプのカーポートコア52A および横置きタイプのカーポートコア52B が設定されている。
上階用エクステリアコアである代表的なバルコニコア53として、開放型のバルコニコア53A と、閉鎖型の二種類のバルコニコア53B,53C とが設定されている。
【0032】
代表的な屋根コア54として、水平に延びる大棟と、この大棟の両端から斜め下方に延びる下り棟とを有する寄棟式屋根コア55と、水平方向に延びる棟の両側に、当該棟から軒先に向かって傾斜した屋根面が形成された切妻式屋根コア56とが設定されている。
代表的な寄棟式屋根コア55として、平面形状が矩形状に形成された矩形型寄棟式コア55A と、平面形状がL字状に形成されたL字型寄棟式コア55B とが設定されている。
代表的な切妻式屋根コア56として、寄棟式屋根コア55と同様に、平面形状が矩形状に形成された矩形型切妻式コア56A と、平面形状がL字状に形成されたL字型切妻式コア56B とが設定されている。
屋根コア55,56は、メインコア30およびサブコア40を組合わせることにより形成される平面図の大きさに応じて自動的に調整されるようになっている。
代表的なインテリアコア60として、図8に示されるように、ソファーコア61A,61Bと、テーブルコア62A,62Bと、鏡台コア63と、テレビ受信機コア64と、ベットコア65と、椅子コア66と、スタンドコア67と、間仕切壁コア68とが設定されている。
【0033】
次に、本実施形態の建物設計システム1のコア設計モードで建物を設計する手順について説明する。
まず、建物の設計手順の説明に先立って、設計対象となったパネル式建物について説明する。パネル式建物80は、図9および図10に示されるように、二階建て住宅となっている。
パネル式建物80の一階部分40A の図中右下の角隅部分には、図9に示されるように、玄関ポーチ81A を備えた玄関81が設けられている。この玄関81の図中上方には、玄関ホール82が設けられ、この玄関ホール82の図中左側にリビング・ダイニング・キッチン83が設けられている。このリビング・ダイニング・キッチン83の図中下方には、サンルーム84が設けられている。玄関ホール82の図中上方には、トイレ85が設けられ、このトイレ85に隣接して洗面所86および階段室87が設けられている。
パネル式建物80の二階部分40B には、一階部分40A の階段室87と同一平面位置に階段室91が設けられている。この階段室91の図中下方には、トイレ92が設けられ、このトイレ92の図中下方に洗面室93および浴室94が隣接して設けられている。トイレ92の図中左側には、廊下95を挟んで第一寝室96および第二寝室97が設けられ、この第二寝室97に隣接してバルコニ98が設けられている。第一寝室96および第二寝室97の図中左側には、第三寝室99が設けられている。
また、パネル式建物80には、図10(A)、(B)に示されるように、当該建物80の外周面から外側へ突出する前述の玄関81、サンルーム84およびバルコニ98が設けられ、切妻式の屋根が設けられている。
【0034】
前述のようなパネル式建物80の平面図および立面図を建物設計システム1で作成するにあたり、まず、建物設計システム1を起動する。すると、基本情報入力画面が表示され、基本情報として、施主の氏名および住所、建物の階層数を入力する。この入力が完了すると、図3に示したメニュー画面70が表示され、コア設計モードアイコン71を選択すると、条件入力画面が表示され、所望のコアの大きさの範囲(25畳〜40畳)を入力する。
すると、図5に示されるように、複数のメインコア30が選択画面75に表示される。ここにおいて、オペレータがメインコア34を選択すると、選択した下階メインコア34A が作図画面に表示され、図11(A)に示されるように、当該下階メインコア34A の設置位置を決定する。
一階のメインコアの設定が終了すると、一階のサブコアの条件入力画面が表示され、サブコアの検索条件として、その桁方向の寸法範囲(2M〜10M)を入力する。すると、図6に示されるように、複数のサブコア40が選択画面76に表示される。ここにおいて、オペレータがサブコア42を選択すると、選択した下階サブコア42A が作図画面に表示され、図11(B)に示されるように、当該下階サブコア42A を下階メインコア34A の図中右側に設置する。
ここで、下階メインコア34A および上階メインコア34B は、1対1に対応している。
すなわち、下階メインコア34A を含むメインコア群には、上階メインコア34B のみが存在するので、上階メインコアとして、一階部分に下階メインコア34A を設置すると、二階部分に上階メインコア34B が、図11(A)に示されるように、下階メインコア34A と同一平面位置となるように、自動的に設置され、メインコア30の設定の終了アイコンを指定し、当該設定を終了する。
【0035】
ここで、下階サブコア42A および上階サブコア42B は、メインコア30と同様に、1対1に対応している。
すなわち、下階サブコア34A を含むサブコア群には、上階サブコア42B のみが存在するので、一階部分に下階サブコア42A を設置すると、上階サブコアとして、二階部分に上階サブコア42B が、図11(B)に示されるように、下階サブコア42A と同一平面位置となる上階メインコア34B の図中右側に自動的に設置され、サブコア40の設定の終了アイコンを指定し、当該設定を終了する。
【0036】
サブコアの設定が完了すると、図7に示されるように、エクステリアコアの選択画面77が表示され、一階用エクステリアコアとして、サンルームコア51B を選択する。この選択が完了すると、選択したサンルームコア51B が作図画面に表示され、図11(C)に示されるように、当該サンルームコア51B を下階メインコア34A の図中下方側に設置する。
すると、選択画面77が表示され、上階用エクステリアコアとして、バルコニコア53C を選択する。この選択が完了すると、選択したバルコニコア53C が作図画面に表示され、図11(C)に示されるように、当該バルコニコア53C を上階メインコア34B および上階サブコア42B の図中下方側に設置し、上階用エクステリアコアの設定の終了アイコンを指定し、当該設定を終了する。
【0037】
上階用エクステリアコアの設定が完了すると、複数の屋根コアが選択画面77に表示され、矩形型切妻式コア56A を選択する。すると、選択した矩形型切妻式コア56A が作図画面に表示され、図11(C)に示されるように、矩形型切妻式コア56A の大きさが二階の平面図の大きさに応じて自動的に調整されるようになる。エクステリアコアの設定の終了アイコンを指定し、当該設定を終了する。
【0038】
エクステリアコアの設定が完了すると、図8に示されるように、複数のインテリアコア60が選択画面78に表示され、これらのインテリアコア60の中からいずれか一つ選択する。この選択が完了すると、選択したインテリアコアが作図画面に表示され、当該インテリアコアを下階メインコア34A 内の任意の位置に設置する。
ここで、インテリアコアの選択および設置は、何回も繰り返して必要なものを必要なだけ選択および設置ができるようになっている。
なお、二階のインテリアレイアウトは、一階のインテリアレイアウトと同様に、検索条件を満足する複数のインテリアコア60の中からいずれか一つを選択させ、当該インテリアコアを作図画面上で上階メインコア34B内に設置させるになっている。これにより、一階および二階のインテリアレイアウトが終了する。
次に、敷地を作成するか否かの指定アイコンが表示され、「敷地を作成する」を指定すると、敷地作成画面が表示され、マウスのクリック操作等により敷地の角隅を指定して線分を引く等の適宜な方法で敷地図面を作成する。すると、敷地図面と一階の平面図が同一作図画面上に表示され、当該平面図を敷地図面内に設置させる。これにより、一階の平面図および二階の平面図の作成が完了する。
そして、建物の外観を表示するか否かの指定アイコンが表示され、「外観を表示する」を指定すると、図10に示した建物の正面図および左側面図に自動的に表示されるようになっている。
最後に、見積書を作成するか否かの指定アイコンが表示され、「見積書を作成する」を指定すると、パネル式建物80を構成する各部品の拾い書が自動的に作成されるとともに、見積書が自動的に作成される。これにより、建物の設計作業が完了する。
【0039】
次に、敷地設計モードアイコン72を選択した場合について説明する。
まず、敷地設計モードアイコン72を選択すると、敷地作成画面が表示され、適宜な方法で敷地を作成する。
すると、メインコアの条件入力画面が表示され、前述したコア設計モードと同様に、建物の平面図、立面図および見積書を作成する。
【0040】
次に、設計済図面設計モードアイコン73を選択した場合について説明する。
まず、設計済図面設計モードアイコン73を選択すると、条件入力画面が表示され、建物の平面積の広さの範囲等の検索条件を入力する。すると、複数の建物の平面図が選択画面に表示され、これらの平面図の中からいずれか一つを選択する。すると、選択した一階および二階の平面図40C,40Dが作図画面に表示され、図12に示されるように、当該平面図40C,40Dの設置位置を決定する。
ここで、一階の平面図40C が予め作成しておいた建築予定地となる敷地40E の外側へ、例えば、サブコア49A の一部が敷地40E からはみ出す場合、当該サブコア49A を指定し、平面図を構成するメインコアに応じて、大きさの範囲等の検索条件を入力する。この検索条件を満足する複数のサブコア40の中からいずれか一つを選択する。
すると、下階サブコア49A が作図画面上から削除され、下階サブコア49A が配置されていた下階メインコア33A の図中上方側に下階サブコア44A を設置する。すると、上階サブコア44B が上階メインコア33B の図中上方側に自動的に設置されるようになる。
これにより、既に建築された建物の平面図を元に、コアを一部組み換えることで、新規の平面図が作成されるようになる。
なお、設計済図面設計モードでは、完成した平面図から、コア設計モードと同様に、建物の立面図および見積書が作成されるようになっている。
【0041】
次に、企画設計図面設計モードアイコン74を選択した場合について説明する。
まず、企画設計図面設計モードアイコン74を選択すると、条件入力画面が表示され、建物の平面積等の検索条件を入力する。この検索条件を満足する複数の建物の平面図が選択画面に表示され、これらの平面図の中からいずれか一つを選択する。すると、選択した建物の一階および二階の平面図が作図画面に表示され、当該平面図の設置位置を決定するようになっている。
ここで、一階の平面図が予め作成しておいた建築予定地となる敷地の外側へはみ出す場合、設計済図面設計モードと同様に、コアを一部組み換えることで、新規の平面図が作成されるようになる。
なお、企画設計図面設計モードでは、完成した平面図から、コア設計モードと同様に、建物の立面図および見積書が作成されるようになっている。
【0042】
このような本第一実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、各コア30〜60を利用して建物の平面図を作成するにあたり、建物設計システム1に、メインコア30、サブコア40およびエクステリアコア50の組合せを規定するアルゴリズムを設定したので、コア30,40,50の誤った組合せが自動的に排除され、建築技術に精通していない営業マンでも、各コア30〜60を組合わせることで、規模や形状の異なる様々な建物の平面図を容易、かつ、迅速に作成できる。
これにより、顧客の様々な要望に応えることができるうえ、建物の平面図を何度も変更しても、各コア30〜60を組み換えて容易に平面図を変更できることから、建物の設計が完了するまでに行う全体の設計作業量が軽減され、建物の設計作業を容易に行うことができる。
また、パネル式建物80の平面図を作成する場合には、内部が仕切られていないと見なせる大空間を形成し、かつ、構造的に自立している箱状のものをメインコア30としたので、それ自体で充分な強度を確保できるうえ、サブコア40やメインコア30内に設置される間仕切壁がメインコア30の補強となるため、充分な強度を有する建物の設計を行うことができる。
【0043】
また、下階メインコア34A を一つ選択すると、選択したメインコアを含むメインコア群に属する上階メインコア31B〜37Bの選択が自動的に決定されるので、各階層のメインコアの種類が多種あっても、当該上階メインコア31B〜37Bの選択が不要となり、メインコア30の選択に要する時間が短縮され、メインコア30の選択を容易に行うことができる。
また、サブコア40についても、メインコア30と同様に、上階サブコア41B〜48Bの選択が不要となることから、サブコア40の選択に要する時間が短縮され、サブコア40の選択を容易に行うことができる。
【0044】
さらに、選択したメインコア31A〜37Aを下階の所定平面位置に設置すると、選択したメインコア31A〜37Aを含むメインコア群に属する上階の各メインコア31B〜37Bの設置位置が自動的に決定されるので、上階の各メインコア31B〜37Bの設置位置の設定が不要となり、建物の全階層に対してメインコア30の位置設定に要する時間が短縮され、メインコア30の設置位置の設定を容易に行うことができる。
また、サブコアについても、メインコアと同様に、上階の各サブコアの設置位置の設定が不要となることから、建物の全階層に対してサブコアの位置設定に要する時間が短縮され、サブコア40の選択を容易に行うことができる。
【0045】
また、建物の内装部分の設計が完了した後、建物の外装部分の設計を行うようにしたので、当該建物の内装部分を形成するメインコア30およびサブコア40の各辺の属性に応じて、エクステリアコア50を選択することができる。
この属性に応じた選択により、エクステリアコア50の選択範囲が狭まり、当該エクステリアコア50の選択が容易となるうえ、エクステリアコア50の誤った選択が防止され、建物の外装部分の設計を容易に行うことができる。
【0046】
さらに、建物の外装部分の設計を行うにあたり、各フロアのメインコア30の属性に応じて、エクステリアコア50を選択することをできる。
この属性に応じた選択により、エクステリアコア50の選択範囲が狭まり、当該エクステリアコア50の選択が容易となるうえ、一階用エクステリアコア51,52を二階以上の階層に設置したり、上階用エクステリアコア53を一階に設置するといった誤った設置が防止され、当該エクステリアコア50の設置位置の誤りが低減され、建物の外装部分の設計を容易に行うことができる。
【0047】
また、屋根の形式および形状を指定するだけで、屋根コア54の大きさが建物の平面形状の大きさに応じて自動的に調整されるようにしたので、屋根コア54の細かな選択・位置設定作業が不要となり、屋根設計作業が迅速となり、建物の設計を容易に行うことができる。
【0048】
[第二実施形態]
図13には、本発明の第二実施形態が示されている。
本第二実施形態は、前記第一実施形態における平面図を作成するためのツールであるコンピュータ2を、紙等で作成したコアとしたものである。
すなわち、コアは、図5および図6に示したメインコア30およびサブコア40を元にして、紙等で作成したシート状のものである。
メインコア30を構成する各メインコア31〜37は、当該メインコア31〜37の大きさおよび形状に応じた平面モデルであり、それぞれ二枚ずつ作成されている。
一の下階メインコア31A (32A〜37A)は、一の上階メインコア31B (32B〜37B)に関連しており、この上階メインコア31B (32B〜37B)と、一のメインコア群を形成している。
サブコア40を構成する各サブコア41〜48は、一階のサブコア41A〜48Aおよび二階のサブコア41B〜48Bの大きさおよび形状に応じた平面モデルであり、それぞれ一枚ずつ作成されている。
一の下階サブコア41A (42A〜48A)は、一の上階サブコア41B(42B〜48B )と関連しており、この上階サブコア41B(42B〜48B)と、一のサブコア群を形成している。
【0049】
また、建物の平面図を作成するにあたり、メインコア35およびサブコア46は、図13に示されるように、貼って剥がせるテープおよび糊等で台紙100 に貼り付けられるようになっている。これにより、メインコア30およびサブコア40は、台紙100 から何度でも自由に剥がせるようになっている。
台紙100 上には、平面視で格子状となった前述のグリッドGが建物モジュールに応じて形成されている。これらのグリッドG間の間隔は、一目盛0.5 Mに設定されている。台紙100 上には、平面図を作成するための基準線となる通り心101,102がグリッドGに沿って設定されるようになっている。
【0050】
次に、建物の平面図を作成する手順を、作成する際の規則と併せて説明する。
まず、台紙100 上にグリッドGに沿って通り心101,102を設定した後、メインコア31〜37の中から所望のメインコア、例えば、図5に示したメインコア35を選択する。その選択したメインコア35をその図中左下の角隅が通り心101,102の交点Kと重なるように貼り付ける。
ここで、コアを台紙100 上に貼り付けるにあたり、コアの端縁がグリッドGに揃うように貼り付ける。
そして、複数のサブコア41〜48の中から所望のサブコア、例えば、図6に示したサブコア46を選択する。
ここで、サブコア41〜48を選択するにあたり、既に配置したメインコア35とは、互いに接する辺が同じ長さとなり、かつ、当該メインコア35とは、互いに接する辺が同じ属性となるサブコアを選択する。
なお、図13に示されるように、メインコア35およびサブコア46の各辺に属性を特定するA〜Dを当該辺に記しておけば、サブコア41〜48の選択の際、辺同士の属性の適合判定が容易に行えるようになる。
その選択したサブコア46をメインコア35の図中上方側の辺に接するように貼り付ける。これにより、建物の簡単な平面図の作成が完了する。
この際、サブコア46を配置するにあたり、メインコア35の図中左右の辺とサブコア46の図中左右の辺とが一直線となるように配置する。
なお、ここでは、メインコア35およびサブコア46の属性イの辺同士が隣接配置されている。
また、メインコア35およびサブコア46で形成した平面図の全体の輪郭が矩形状になるようにする。
さらに、メインコア35およびサブコア46が形成する矩形の各辺の寸法が建物モジュールの整数倍となるようにする。
【0051】
このような本第二実施形態によっても、前記第一実施形態と同様の作用・効果が得られる他、以下のような効果が付加できる。
すなわち、紙等で形成した台紙100 およびメインコア30およびサブコア40を利用して平面図を作成するにあたり、簡単な規則を設定したので、建築技術に精通していない営業マンおよび施主等でも、当該規則に則って選択したメインコア30およびサブコア40を台紙100 に貼り付けることで、規模や形状の異なる様々な建物の簡単な平面図を容易に作成できる。
また、メインコア30およびサブコア40を、貼って剥がせるテープおよび糊で台紙100 に貼り付けるようにしたので、メインコア30およびサブコア40を台紙100 から自由に剥がせるようになり、平面図を何度も変更しても、メインコア30およびサブコア40を組み換えて平面図を容易に変更できる。
【0052】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形などを含むものである。
すなわち、建物としては、床および壁を形成するための構造面材であるパネルを建築現場で組合わせることにより建築されるパネル式建物に限らず、箱状の建物ユニットを複数組合わせるユニット式建物を含むプレハブ式建物、柱および梁等の軸組材を建築現場で組み立てる軸組工法の建物でもよい。
また、建物としては、二階建ての建物に限らず、平屋の建物、三階以上の建物でもよい。
【0053】
さらに、前記実施形態では、図面データ蓄積手段およびコアデータ蓄積手段等を備えた記憶手段と、平面図作成手段および図面検索手段等を備えた演算手段とを一体に設けた中央処理装置を採用したが、図面データ蓄積手段およびコアデータ蓄積手段等を備えた記憶手段を第一のコンピュータに設け、平面図作成手段および図面検索手段等を備えた演算手段を第二のコンピュータに設け、これらの第一および第二のコンピュータを別々の場所に設置するとともに、電話回線を含む通信手段を介して相互に接続してもよい。
【0054】
また、メインコア群としては、一の下階メインコアに対して、一の上階メインコアが関連するものに限らず、一の下階メインコアに対して、複数の上階メインコアが関連するものでもよい。
サブコア群としては、一の下階サブコアに対して、一の上階サブコアが関連するものに限らず、一の下階サブコアに対して、複数の上階サブコアが関連するものでもよい。
この際、建物が三階以上の階層を有する場合、二階を基準とすれば、二階のコアを下階コアとし、三階のコアを上階コアとするように、基準となる階層を変更していくことで、各階層のコアを選択することが望ましい。
前述のようなメインコア群およびサブコア群を採用すれば、下階メインコアを一つ選択すると、選択した下階メインコアを含むメインコア群に属する上階メインコアを選択することとなるので、各階層のメインコアの種類が多種あっても、上階メインコアの選択範囲が自動的に狭まり、メインコアの選択に要する時間がされ、メインコアの選択を容易に行うことができる。
また、サブコアについても、メインコアと同様に、上階サブコアの選択範囲が自動的に狭まることから、サブコアの選択もメインコアと同様に行えることから、サブコアの選択に要する時間がされ、サブコアの選択を容易に行うことができる。
【0055】
さらに、エクステリアコアとしては、一階に配置される一階用エクステリアコア、および、二階以上のフロアのいずれにも配置可能な上階用エクステリアコアに限らず、いずれのフロアにも配置可能な汎用エクステリアコアを含むものでもよい。
また、一階用エクステリアコアとしては、サンルームコアおよびカーポートコアに限らず、下屋を平面的に縮小したモデルである下屋コアを追加してもよく、用途や目的に応じて必要な種類のコアを適宜設ければよい。
そして、インテリアコアとしては、前記実施形態で示されるものに限らず、机コアや椅子コア等、他の種類のコアを追加してもよく、用途や目的に応じて必要な種類のコアを適宜設ければよい。
また、屋根コアとしては、前記実施形態で示されるものに限らず、平面形状がL字形とされ、寄棟式屋根コアと切妻式屋根コアとを組合わせた屋根コア等、他の種類のコアを追加してもよく、用途や目的に応じて必要な種類のコアを適宜設ければよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明の建物の設計方法によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、請求項1に記載の建物の設計方法によれば、メインコアおよびサブコアを利用して建物の平面図を作成するにあたり、簡単な規則を設定しておけば、建築技術に精通していない営業マンでも、当該規則に則ってメインコアおよびサブコアを組合わせる、あるいは、組み換えることで、規模や形状の異なる様々な建物の平面図を容易に作成、あるいは、変更できるようになる。
このような設計方法は、軸組工法の建物、ユニット式建物およびパネル式建物の平面図を作成する場合にも適用できる。そして、前述の設計方法の適用により、当該建物の平面図の作成だけでなく作成した平面図の変更も容易に行えるようになる。
特に、ユニット式建物の平面図を作成する場合には、そのメーカーの製造規格を詳しく知らない設計者でも、平面図が作成可能となる。
これにより、顧客の様々な要望に応えることができるうえ、建物の平面図を何度も変更しても、メインコアおよびサブコアを組み換えて容易に平面図を変更できることから、建物の設計が完了するまでに行う全体の設計作業量が軽減され、建物の設計作業が容易となる。
また、パネル式建物の平面図を作成する場合には、内部が仕切られていないと見なせる大空間が形成可能であり、かつ、構造的に自立している箱状のものをメインコアとすれば、それ自体で充分な強度が確保されるうえ、サブコアやメインコア30内に設置される間仕切壁コアがメインコアの補強となるため、充分な強度を有する建物の設計を行うことができる。
【0057】
また、請求項2に記載の建物の設計方法によれば、一の下階メインコアに対して、複数の上階メインコアが関連するメインコア群を採用すれば、一階のメインコアを一つ選択すると、選択したメインコアを含むメインコア群に属する二階のメインコアを選択することとなるので、各階層のメインコアの種類が多種あっても、当該二階のメインコアの選択範囲が自動的に狭まり、メインコアの選択に要する時間が短縮され、メインコアの選択を容易に行うことができる。
また、サブコアについても、メインコアと同様に、上階のサブコアの選択範囲が自動的に狭くなることから、サブコアの選択に要する時間が短縮され、サブコアの選択を容易に行うことができる。
一方、一の下階メインコアに対して、一の上階メインコアが関連するメインコア群を採用すれば、下階メインコアを一つ選択すると、選択したメインコアを含むメインコア群に属する上階メインコアの選択も自動的に決定されるので、各階層のメインコアの種類が多種あっても、当該上階メインコアの選択が不要となり、メインコアの選択に要する時間が短縮され、メインコアの選択を容易に行うことができる。
また、サブコアについても、メインコアと同様に、上階サブコアの選択が不要となることから、サブコアの選択に要する時間が短縮され、サブコアの選択を容易に行うことができる。
【0058】
さらに、請求項3に記載の建物の設計方法によれば、選択したメインコアを下階の所定平面位置に設置すると、選択したメインコアを含むメインコア群に属する上階の各メインコアの設置位置も自動的に決定されるので、上階の各メインコアの設置位置の設定が不要となり、建物の全階層に対してメインコアの位置設定に要する時間が短縮され、メインコアの設置位置の設定を容易に行うことができる。
また、サブコアについても、メインコアと同様に、上階の各サブコアの設置位置の設定が不要となることから、建物の全階層に対してサブコアの位置設定に要する時間が短縮され、サブコアの選択を容易に行うことができる。
【0059】
また、請求項4に記載の建物の設計方法によれば、建物の内装部分の設計が完了した後、建物の外装部分の設計を行うと、当該建物の内装部分を形成するメインコアおよびサブコアの各辺の属性に応じて、エクステリアコアを選択することができる。
この属性に応じた選択により、エクステリアコアの選択範囲が狭まり、当該エクステリアコアの選択が容易となるうえ、エクステリアコアの誤った選択が防止され、建物の外装部分の設計を容易に行うことができる。
【0060】
さらに、請求項5に記載の建物の設計方法によれば、建物の外装部分の設計を行うにあたり、各フロアのメインコアの属性に応じて、エクステリアコアを選択することができる。
この属性に応じた選択により、エクステリアコアの選択範囲が狭まり、当該エクステリアコアの選択が容易となるうえ、一階用エクステリアコアを二階以上の階層に設置したり、上階用エクステリアコアを一階に設置するといった誤った設置が防止され、当該エクステリアコアの設置位置の誤りが低減され、建物の外装部分の設計を容易に行うことができる。
【0061】
また、請求項6に記載の建物の設計方法によれば、屋根の形式および形状を選択すると、屋根の入力としては、大きさだけでよく、屋根コアの大きさが建物の平面形状の大きさに応じて自動的に調整されるようになり、屋根コアの細かな選択・位置設定作業が不要となり、屋根設計作業が迅速となり、建物の設計を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る建物設計システムを示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係る平面図作成手段を示すブロック図である。
【図3】同実施形態に係るメニュー画面を示す概略図である。
【図4】同実施形態に係るコアデータ蓄積手段を示すブロック図である。
【図5】同実施形態に係るメインコアを示す平面図である。
【図6】同実施形態に係るサブコアを示す平面図である。
【図7】同実施形態に係るエクステリアコアを示す平面図である。
【図8】同実施形態に係るインテリアコアを示す平面図である。
【図9】同実施形態に係る建物の一階および二階を示す平面図である。
【図10】同実施形態に係る建物の外観を示す立面図である。
【図11】同実施形態に係る建物の設計手順を説明するための平面図である。
【図12】同実施形態に係る他の建物の一階および二階を示す平面図である。
【図13】本発明の第二実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 建物設計システム
30 メインコア
31A〜37A 下階メインコア
31B〜37B 上階メインコア
40 サブコア
41A〜48A 下階サブコア
41B〜48B 上階サブコア
50 エクステリアコア
51,52 一階用エクステリアコア
53 上階用エクステリアコア
54 屋根コア

Claims (6)

  1. 建物に必要な設備が備えられるユーティリティールームと、居室と、通路とを備えた建物の平面図を作成するための建物の設計方法であって、
    前記平面図を構成するコアとして、広さや形状の異なる居室を平面的に縮小したモデルであり、内部が仕切られていないと見なせる大空間を形成し、かつ、構造的に自立している箱状の複数種類のメインコアを画面に表示させるメインコア表示手段と、様々なユーティリティールームおよび通路を平面的に縮小したモデルである複数種類のサブコアを画面に表示させるサブコア表示手段を用意し、
    前記メインコア表示手段により表示される複数種類の前記メインコアからオペレータに少なくとも一種類の前記メインコアを選択させ、その後、
    前記サブコア表示手段により表示される複数種類の前記サブコアからオペレータに少なくとも一種類の前記サブコアを選択させ、
    当該選択した前記メインコアを表示し、その後、前記サブコアを表示させることを特徴とする建物の設計方法。
  2. 請求項1に記載の建物の設計方法において、
    前記建物は、複数の階層を含んで構成され、下階に設定される下階メインコアと、上階に設定される上階メインコアとは、互いに関連するもの同士がメインコア群を形成し、このメインコア群は、前記下階メインコアと前記上階メインコアとの異なる組合せにより、複数種類のものが用意され、下階に設定される下階サブコアと、上階に設定される上階サブコアとは、互いに関連するもの同士がサブコア群を形成し、このサブコア群は、前記下階サブコアと前記上階サブコアとの異なる組合せにより、複数種類のものが用意されていることを特徴とする建物の設計方法。
  3. 請求項2に記載の建物の設計方法において、
    前記メインコア群および前記サブコア群は、階層の異なるメインコアおよびサブコアのうち、同一平面位置に配置されるもの同士を組合わせたものであることを特徴とする建物の設計方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の建物の設計方法において、
    前記建物の外装部分を平面的に縮小したモデルである複数種類のエクステリアコアを画面に表示させるエクステリアコア表示手段を用意し、
    前記エクステリアコア表示手段により表示される複数種類の前記エクステリアコアからオペレータに少なくとも一種類の前記エクステリアコアを選択させ、当該選択したエクステリアコアを利用して前記外装部分を設計することを特徴とする建物の設計方法。
  5. 請求項4に記載の建物の設計方法において、
    前記エクステリアコアとして、一階に配置される一階用エクステリアコアと二階以上のフロアのいずれにも配置可能な上階用エクステリアコアとが用意されていることを特徴とする建物の設計方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の建物の設計方法において、
    前記エクステリアコアとして、形式および形状が異なる複数種類の屋根をそれぞれ平面的に縮小したモデルである屋根コアが用意されていることを特徴とする建物の設計方法。
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