JPH08147340A - ユニット建物の基礎の作図方法およびユニット建物の基礎作図用cadシステム - Google Patents

ユニット建物の基礎の作図方法およびユニット建物の基礎作図用cadシステム

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JPH08147340A
JPH08147340A JP6281745A JP28174594A JPH08147340A JP H08147340 A JPH08147340 A JP H08147340A JP 6281745 A JP6281745 A JP 6281745A JP 28174594 A JP28174594 A JP 28174594A JP H08147340 A JPH08147340 A JP H08147340A
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JP
Japan
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foundation
unit
building
design
height
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JP6281745A
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English (en)
Inventor
Kazuki Kurita
一樹 栗田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】建物側の設計変更にも迅速に対応できるうえ、
伏図のみで基礎を立体的に把握できるユニット建物の基
礎の作図方法およびユニット建物の基礎作図用CADシ
ステムの提供。 【構成】ユニット建物用の基礎を作図するCADシステ
ムに、基礎の平面形状を生成する伏図表記モジュールS
2127と、予め前記基礎の各部の天端高さに応じた複
数種類のハッチング表記が記憶され、作成された前記基
礎の伏図の標準的な天端高さと異なる天端高さを有する
各部に、その天端高さに対応したハッチング表記を行う
天端表記モジュールS2128とを設ける。複数種類の
ハッチングで伏図に基礎の天端高さを表現することが可
能となり、伏図のみで基礎を立体的に把握できるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はユニット建物の基礎の作
図方法およびユニット建物の基礎作図用CADシステム
に関し、複数の箱形建物ユニットを組み立てて建築され
るプレハブ式建物の基礎の設計に利用できる。
【0002】
【背景技術】プレハブ式建物は、工業化によるコスト低
減および品質安定化等のメリットから、近年急速に普及
するに至っている。プレハブ式建物のうち、軸組みカー
テンウォール工法は在来工法に近いものであり、工場生
産された柱梁および壁用面材を組み立てて建築される。
また、木質パネル工法は工場で生産されたパネルを現場
で組み立てて建築される。これらの各プレハブ工法の建
物は、それぞれ軸材や面材等の単純な部材の集合体とし
て構成される。一方、プレハブ化建物のうち、ユニット
工法は工場で箱形の建物ユニットを生産し、現場で組み
立てるものであり、生産、輸送、現場施工が基本的にユ
ニット単位である。
【0003】これらのプレハブ式建物は、企画建築とし
て提供されることが一般的であった。企画建築とは、建
物の間取りや外観形状等の概略から、組み込み設備の種
類や内外装の仕様等の細部までを建物メーカー側が独自
に設計したものである。但し、企画建築であっても、顧
客の要望に応じて、間取り、設備、仕様に関して幾つか
のオプションを選択できる場合が多い。
【0004】しかし、近年では施主の要望が多様化して
おり、画一的な企画建物ないしオプション選択では十分
な顧客満足が得られないようになっており、プレハブ建
物においても多様な個別設計の注文建築への対応が要望
されている。ここで、注文建築への対応にあたっては、
各建物毎に最初から設計しなおす必要があり、従来の企
画住宅に比べて建物メーカーの設計作業が膨大化する。
このため、プレハブ式建物の注文対応には、作業を効率
化するためにCAD(コンピュータ支援設計)システム
の導入が必要となる。
【0005】ところで、前述したプレハブ式建物の中で
も、ユニット建物は他のプレハブ工法に比べて注文建築
への対応およびCAD化が難しいという問題があった。
すなわち、軸組み式建物やパネル式建物で注文建築に対
応する場合には、施主注文に応じて間取り等の概略をま
とめ、それを具体化する詳細構造や仕様部品をまとめて
設計図面を作成し、施主の確認を経て設計が完了し、部
品生産ないし建築施工に至ることになる。つまり、この
種の建物では、建物全体が単純に部品の集合体として捉
えられるため、間取りプランニング等の概略から使用部
材や構造等の詳細の設計までが一体不可分で連続的であ
る。このため、CAD化にあたっては一連の設計内容を
追うことで比較的簡単に行えるとともに、注文対応にあ
たっても設計作業をやり直すだけで特段の困難はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ユニット建物
においては、前述のように取り扱いがユニット単位であ
るため、その設計には単純な部材レベルと建物全体のレ
ベルとの間に、ユニット単体に関する中間的な設計レベ
ルが必要である。ユニットを設計するにあたり、ユニッ
トのフレームには、建物に組み込まれた状態での構造強
度を確保するとともに、輸送等の取り扱いを考慮してユ
ニット単体での自立強度を確保する必要があり、ユニッ
ト単体レベルの設計作業が煩雑なものとなる。このよう
なことから、ユニット建物での概略設計の大幅な変更に
は、建物全体レベルでの再設計に加え、その内容に応じ
て各ユニットの再設計等が必要となり、作業およびコス
トが膨大となる。さらに、設計をCAD化する場合に
は、膨大な処理量をこなす必要があることから、処理を
実行するコンピュータ装置の速度が追いつかず、処理が
遅い等の不具合が生じる、あるいは、処理装置の高速化
に伴うコスト上昇等が生じ、CAD化が困難になる。
【0007】一方、基礎の設計についても、建物側と同
様にCAD化が要望されている。しかしながら、基礎の
設計は、ユニット建物の高さ、幅、重量等によって左右
されるので、建物側の設計変更後に、基礎の設計変更を
行わなければならないため、建物側の設計以上に設計作
業が遅れがちになり、処理を実行するコンピュータ装置
には、高速処理が要求される。このため、処理装置の高
速化に伴うコスト上昇等が生じ、CAD化が困難となる
という問題がある。また、CADが設計した基礎の伏図
をCADで作図するにあたり、図面枚数が増大すると、
CADといえども作図時間がかかり、作業効率を阻害す
るため、伏図のみで基礎を立体的に把握できる作図方法
が要望されていた。
【0008】本発明の目的は、建物側の設計変更にも迅
速に対応できるうえ、伏図のみで基礎を立体的に把握で
きるユニット建物の基礎の作図方法およびユニット建物
の基礎作図用CADシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、複
数の建物ユニットを組み立てて建築されるユニット建物
の基礎を作図するユニット建物の基礎の作図方法であっ
て、予め前記基礎の各部の天端高さに応じた複数種類の
ハッチング表記を設定しておき、前記ユニット建物に対
応して設定された前記基礎の平面形状を作図した後、前
記基礎の標準的な天端高さ以外の各部をその天端高さに
対応したハッチング表記で表すことを特徴とする。以上
において、前記基礎の標準的な天端高さとならない部分
として玄関部分および土間コンクリート部分を前記ハッ
チング表記で表すことが望ましい。また、前記玄関部分
および土間コンクリート部分について前記ハッチング表
記を行った後に、標準的な建物ユニットではない階高ユ
ニットやカーポートユニットが載置されるとともに、前
記基礎の標準的な天端高さとならない部分を前記ハッチ
ング表記で表すことが好ましい。さらに、前記階高ユニ
ットやカーポートユニットが載置される部分についての
ハッチング表記を行った後、前記玄関部分、前記土間コ
ンクリート部分、および、前記階高ユニットやカーポー
トユニットの載置部分以外で、前記基礎の標準的な天端
高さと異なる部分について前記ハッチング表記を行うこ
とが望ましい。
【0010】本発明の第2発明は、複数の建物ユニット
を組み立てて建築されるユニット建物の基礎を作図する
ユニット建物の基礎作図用CADシステムであって、前
記ユニット建物に対応して前記基礎の平面形状を生成す
る伏図表記モジュールと、予め前記基礎の各部の天端高
さに応じた複数種類のハッチング表記が記憶され、作成
された前記基礎の伏図の標準的な天端高さと異なる天端
高さを有する各部に、その天端高さに対応したハッチン
グ表記を行う天端表記モジュールとを備えたことを特徴
とする。以上において、前記天端表記モジュールとして
は、玄関部分および土間コンクリート部分を前記ハッチ
ング表記で表した後に、標準的な建物ユニットではない
階高ユニットやカーポートユニットが載置されるととも
に前記基礎の標準的な天端高さとならない部分を前記ハ
ッチング表記で表し、この後さらに、前記基礎の標準的
な天端高さと異なることを特記すべき部分について前記
ハッチング表記を行うものを採用するのが好ましい。
【0011】
【作用】このような本発明においては、基礎の各天端高
さに応じて線の間隔、太さ、および、傾斜角度等が異な
る各種のハッチングを用意すれば、これらの複数種類の
ハッチングで伏図に基礎の天端高さを表現することが可
能となり、これにより、伏図のみで基礎を立体的に把握
できるようになる。また、基礎の標準的な天端高さ以外
の各部の高さを各ハッチング表記で表現するようにした
ので、基礎の各部位に各天端高さを記載する必要がなく
なる。このため、最小限のハッチングで天端高さが表現
され、寸法を表す数字や引き出し線等が不要になり、寸
法を表す数字や引き出し線等と基礎の形を表す線とが錯
綜することが少なくなり、図面が見やすくなって基礎の
把握が容易になる。さらに、建物側の平面に応じて基礎
の平面形状を作図した後、建物側の平面形状や載置され
る建物ユニットに応じて設定された天端高さをハッチン
グ表記で表して作図すれば、建物ユニット等の種類の変
更等には、ハッチングの変更で対応できる等、建物側の
設計変更にも迅速に対応可能となるうえ、基礎の平面に
順次ハッチングを記入していくだけの作業となるので、
基礎の作図作業が機械的に行え、CAD化が容易とな
り、これにより前記目的が達成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 (全体構成)本実施例は、施主の注文に応じて多様なユ
ニット建物を設計しかつ生産施工を支援するCADシス
テムである。図1には本実施例の概略が示され、図2に
は本実施例で行われる処理流れの概略が示されている。
【0013】ユニット建物用CADシステムS10は、
基本設計およびその段階の周辺支援を行う基本設計シス
テムS20と、生産設計およびその周辺支援を行う生産
準備システムS30とで構成されている。各システムS
20、S30は、それぞれが既存のコンピュータシステ
ムにより構成され、設定された処理プログラムに基づい
て対話式の入力操作により所定の設計作業を実行するも
のである。
【0014】各システムS20、S30は、それぞれ操
作入力を行うための画像表示装置(ビットマップ式ディ
スプレイ等)および入力装置(文字やコマンド入力用の
キーボード、位置指定用のマウス、ライトペン、タブレ
ット、デジタイザ等)を備えるとともに、作成した図面
や部品リスト等の設計情報を出力するための印刷装置
(プリンタ、プロッタ等)および記憶装置(磁気ディス
ク等)ないしは他のコンピュータシステムに接続する通
信装置を備えている。これらは何れも既存の機器から適
宜選択されたものである。
【0015】(基本設計システムS20の概要)基本設
計システムS20は、建物メーカーの営業所等に設置さ
れ、営業担当者S11が操作して施主S12の注文に応
じた基本設計を行うものである。このために、基本設計
システムS20は、意匠設計サブシステムS21、積算
サブシステムS22、業務サブシステムS23、設計要
素データベースS24を備えている。
【0016】意匠設計サブシステムS21は、営業担当
者S11が操作して基本設計の内容を示す平面図F2
1、基礎伏図F22、屋根伏図F23、配線図F24
(それぞれ生産設計の際に参照される図であり、部品の
指定情報等も含む)を作成するとともに、これらの基本
設計内容から立面図F25、パース図F26(生産設計
に必要ではないが、施主S12に提示する図)を作成す
るためのものである。
【0017】積算サブシステムS22は、意匠設計サブ
システムS21で作成された各図F21〜F24の内容
に基づいて、使用される部品一覧等を示す積算リストL
21を作成するものである。業務サブシステムS23
は、意匠設計サブシステムS21で作成された各図F2
1〜F24の内容、および積算サブシステム22で作成
された積算リストL21の内容に基づいて、現場施工
(主に基礎施工)およびその部品の発注、建物の生産設
計の発注等を手配するための発注書L22、更には建物
建設の価格見積書L23を作成するものである。
【0018】設計要素データベースS24は、意匠設計
サブシステムS21での設計および積算サブシステムS
22での積算処理の際に参照されるものである。図11
にも示すように、設計要素データベースS24は、生産
準備システムS30の設計要素データベースS33の内
容が転送されるものであり、その内容として基本設計で
使用できる部品情報S1010、各部品の積算情報、設
計ルール1020等が蓄積されている。部品情報S10
10は、建物の基本構造となるユニットの情報(寸法、
種別等の概略;但し柱梁等の詳細は生産設計で設計す
る)を始めとする各種部品の情報であり、各部品を構成
する最も基本的なレベルの部品を示す単品部品図S10
11と、各部品の積算情報S1012(各子部品に必要
なねじ等の品番や必要本数、単価等)とを含んでいる。
これらの部品情報S1010は、親部品、子部品等の形
で階層化、パッケージ化されており、例えば親部品「A
型の窓」と指定すれば、子部品として「サッシ」、「取
付枠」等が自動的に選択されるようになっている。
【0019】設計ルールS1020には、特定の構造や
部品の設置の際の取り扱い等が含まれており、例えば
「ユニット内に階段を設けた場合には階段室に面する梁
に補強を入れること」等の情報が含まれている。さら
に、設計要素データベースS24には、設計に必要な情
報のみならず、各部品の施工作業手順を示す生産マニュ
アルS1030が含まれている。生産マニュアルS10
30には、工程図面やマニュアルが各部品と一セットで
記録されており、各部品が使用される際には該当する施
工図面やマニュアルが選択され、設計情報と一緒に出力
されるようになっている。
【0020】(基本設計システムS20での作業の流
れ)営業担当者S11は、施主S12の注文を受け(手
順P21;図2参照、以下同じ)、この注文に基づいて
基本設計システムS20を操作し、基本設計を行って各
図F21〜F26および各リストL21〜L23を作成
する(手順P22)。そして、作成した平面図F21、
立面図F25、パース図F26、見積書L23を設計案
として施主S12に提示し、その設計内容で良いか確認
をとる(手順P23)。ここで、施主S12から設計内
容の変更や追加等を受けた場合には、基本設計を修正し
(手順P24)、再び施主S12に提示し、これらを確
認が得られるまで繰り返す。
【0021】施主S12の確認が得られたら、その基本
設計の内容で生産準備に入る。具体的には、基礎伏図F
22と発注書L22を基礎施工者S13に送り、建設現
場S14に基礎W21を施工させるとともに(手順P2
5)、基本設計情報W22である平面図F21、屋根伏
図F23、配線図F24、積算リストL21とともに、
発注書L22を生産準備システムS30に送り、ユニッ
トを含む建物部分の生産設計を実行させる(手順P2
6)。以上が基本設計システムS20の概要である。
【0022】(生産準備システムS30の概要)生産準
備システムS30は、建物メーカーの設計部門等に設置
され、メーカー設計者S15が前述の基本設計情報W2
2に基づいて建物の生産設計を行うものである。このた
めに、生産準備システムS30は、生産設計サブシステ
ムS31、受発注積算サブシステムS32、設計要素デ
ータベースS33を備えている。
【0023】生産設計サブシステムS31は、メーカー
設計者S15が操作して基本設計情報W22の内容を具
体的に展開し、工場生産等に必要な個々の部品の詳細な
部品図F31、その組み立てを示す組立図F32、生産
および施工に関する工程図(作業の指示や作業途中の状
態の図示等を含むマニュアル)F33を作成するもので
ある。ここで、工場生産等に必要な部品情報としては、
指定された各部品の構成部品(親部品に対する子部品)
の情報(例えば種別、寸法、使用数、加工箇所等)であ
る。そして、構成部品とは、例えばユニットであればそ
のフレームの柱梁や内外装材、内部に組み込まれる設備
等であり、窓サッシであればその枠材や窓ガラス等であ
る。
【0024】受発注積算サブシステムS32は、生産設
計サブシステムS31で作成された各図F31〜F33
の内容に基づいて、使用される部品一覧等を示す積算リ
ストL31、および必要な資材を外部発注するための発
注書L32を作成するものである。なお、前述した部品
図F31、組立図F32、工程図F33が生産図面F3
0であり、これらの各図F31〜F33と積算リストL
31とを合せたものが生産設計情報W31となる。
【0025】設計要素データベースS33は、生産設計
サブシステムS31での設計および受発注積算サブシス
テムS32での積算処理の際に参照されるものであり、
基本設計で指定された各部品に関する詳細な情報および
設計ルール等が蓄積されている(図11参照)。ここ
で、設計要素データベースS33は、前述した基本設計
システムS20の設計要素データベースS24の内容
(部品情報S1010、設計ルールS1020、生産マ
ニュアルS1030)を有し、かつ、各々に設計要素デ
ータベースS24に設定された各部品等の記録項目に対
して工場生産を行うための具体的かつ詳細な情報を付加
したものとなっている。ここで、設計要素データベース
S24には付加された内容以外の基本設計に必要な情報
のみが識別され、転送されるようになっている。
【0026】なお、設計要素データベースS33は、生
産設計サブシステムS31および受発注積算サブシステ
ムS32により適宜、情報の追加や訂正が行われるよう
になっており、更新された内容は基本設計システムS2
0の設計要素データベースS24にも反映され、相互の
連携が確保されるようになっている。
【0027】(生産準備システムS30での作業の流
れ)基本設計情報W22を受け取ったメーカー設計者S
15は生産準備システムS30を操作し、生産設計サブ
システムS31により基本設計情報W22の内容に応じ
た生産設計(手順P31;図2参照、以下同じ)、積算
(手順P32)、および部品発注(手順P33)を行
い、これにより資材調達(手順P34)、工場生産(手
順P35)、現場組み立て(手順P36)が行われる。
【0028】具体的には、生産準備システムS30から
資材業者S16へ、積算リストL31および発注書L3
2が送られ、これに応じた資材W32が工場S17およ
び現場S14に送られる。また、生産準備システムS3
0から工場S17へ、部品図F31、組立図F32、工
程図F33、積算リストL31が送られ、これらに基づ
いて資材W32から部品W33が生産され、建物ユニッ
トおよび現場施工部品として現場S14に送られる。さ
らに、生産準備システムS30から組立施工者S18
へ、組立図F32、工程図F33が送られ、現場組み立
てが行われる。これらにより、現場S14には、施主S
12の注文に応じた建物W34が建築されることにな
る。以上が生産準備システムS30の概要である。
【0029】(基本設計システムS20の詳細)図3に
は基本設計システムS20がより詳細に示されている。
基本設計システムS20は、前述したように、各図F2
1〜F26を作成する意匠設計サブシステムS21、積
算リストL21を作成する積算サブシステムS22、発
注書L22および見積書L23を作成する業務サブシス
テムS23、および設計要素情報を記憶する設計要素デ
ータベースS24を備えている。
【0030】このうち、意匠設計サブシステムS21
は、各図F21〜F26を作成するために、平面図セク
ションS211、基礎伏図セクションS212、屋根伏
図セクションS213、配線図セクションS214、立
面図セクションS215、パース図セクションS216
を備えている。
【0031】各セクションS211〜S214は、それ
ぞれ既存のCADシステムと同様に外部操作により画面
表示される画像を見ながら部品選択や位置指定を行うこ
とで各図を作成するものである。このうち、平面図以外
の各セクションS212〜S214には外部操作ととも
に、先に作成した平面図F21の情報が参照されるよう
になっている。例えば、基礎伏図F22において、全体
の概略形状は平面図F21で指定したユニット配置に準
じて自動設定され、これにより重複した入力操作を省略
できる等となっている。
【0032】(平面図セクションS211)平面図セク
ションS211は、建物W34の基本的な間取り配置等
から一階ないし上階、地下等の各階層の平面形状および
仕様等を平面図F21に設定してゆくものである。図4
に示すように、平面図セクションS211は躯体サブセ
クションS211Aおよび内外装サブセクションS21
1Bで構成されている。
【0033】躯体サブセクションS211Aは、ユニッ
ト設定モジュールS2111、玄関設定モジュールS2
112、バルコニー設定モジュールS2113を備えて
構成されている。内外装サブセクションS211Bは、
グリッド設定モジュールS2114、外壁設定モジュー
ルS2115、建具設定モジュールS2116を備えて
構成されている。
【0034】ユニット設定モジュールS2111は、操
作画面に表示された空白の平面図画像V2110に対
し、使用するユニットの種類や寸法等を選択し、そのユ
ニットを示す矩形を配列してゆくことで、建物の基本と
なるユニット構成V2111を設定するものである。使
用するユニットは設計要素データベースS24から選択
される。種類としては標準ユニット、階高ユニットの
別、バルコニーユニット等がある。寸法としては4、
5、6モジュールサイズ等の呼び寸法が用いられる。こ
れにより、平面図F21には使用するユニットの設計情
報(種類、寸法、位置等)が埋め込まれることになる。
【0035】玄関設定モジュールS2112は、設定さ
れたユニット構成V2111の一部に、玄関となる領域
V2112を指定するものである。これにより、平面図
F21の指定された土間領域V2112には土間コンク
リート打設用の設計情報(領域、種別等)が埋め込まれ
る。バルコニー周辺設定モジュールS2113は、バル
コニーとして設定された部分に手摺や支柱等の付属部材
V2113の設計情報(種別、寸法、位置等)を指定す
るものである。これにより、指定された情報は平面図F
21の各部に埋め込まれる。
【0036】グリッド設定モジュールS2114は、ユ
ニット配置V2111の内部および外部に内外装を設定
する位置の基準となるグリッド(仮想的な格子状枠)V
2114の設計情報(種別、位置等)を設定するもので
ある。外壁設定モジュールS2115は、ユニット構成
V2111の外周に沿いかつグリッドV2114に従っ
て外壁V2115を設定するものである。この際、外壁
の表面模様等も仕様として設定される。この設定はユニ
ット配置の外周を自動的に追跡する自動モードと、逐次
操作指定してゆく手動モードとを選択できるようになっ
ている。建具設定モジュールS2116は、ユニット構
成V2111の内部にグリッドV2114に従って窓や
扉、あるいはキッチン、トイレやバスユニット等の設備
類V2116に関する設計情報(種別、仕様、寸法、位
置等)を設定するものである。
【0037】なお、各設定にあたって、設計情報のうち
使用できる部品や構造の種別や仕様等あるいは設置ルー
ル等は、それぞれ設計要素データベースS24を参照す
ることにより適宜選択される。例えば、画面上でユニッ
トを配置する際にはユニットの一覧が別ウインドウ表示
され、玄関を設定する際には建物の角隅の場合には角隅
用の構造のみが提示される等となっている。そして、平
面図F21には、各設定により埋め込まれたユニットな
いし設備類の指定等により、設計要素データベースS2
4に記憶された各々に関するより詳細な情報がリンクさ
れ、これらにより建物の基本的な設計情報が作成される
ようになっている。
【0038】(基礎伏図セクションS212)基礎伏図
セクションS212は、本発明に基づくものであって、
建物W34の基礎の設計情報を基礎伏図F22に設定す
るようになっている。図5に示すように、基礎伏図セク
ションS212は、基本設定モジュールS2121、土
間設定モジュールS2122、天端設定モジュールS2
123、特殊天端設定モジュールS2124、独立基礎
設定モジュールS2125、補助設定モジュールS21
26を備えて構成されている。また、基礎伏図セクショ
ンS212には、実際に作図用紙に基礎伏図を作図する
際に、伏図が基礎を立体的に表現するように、前記一連
のモジュールS2121〜S2126が設定したデータ
を再編集する伏図表記モジュールS2127および天端
表記モジュールS2128が設けられている。
【0039】基本設定モジュールS2121は、操作画
面に表示された空白の基礎伏図画像V2120に対し、
平面図F21を参照して基本的な基礎V2121を設定
するものである。基本的な基礎形状の設定とは、例えば
平面図F21のユニット構成V2111の外周に対応し
た位置に連続した布基礎やべた基礎を設定するととも
に、必要に応じて連続した基礎の内側に独立基礎を設定
することである。
【0040】土間設定モジュールS2122は、平面図
F21に指定された玄関領域V2112等に従って、土
間コンクリート部位V2122を指定するものである。
天端表示モジュールS2123は、先に設定された基礎
V2121の基本的な基礎上端高さを表すものである。
基礎形状V2121の高さは全体が同じ高さである場合
が多いが、一部で領域の高さが異なる場合もあり、この
ような場合には領域と高さを任意の値に設定することも
できる。特殊天端表示モジュールS2124は、先に設
定された基礎V2121において、天端が水平面でな
く、段差や傾斜のある領域V2124を指定し、その段
差や落差等についての寸法を表すものである。
【0041】独立基礎設定モジュールS2125は、基
礎V2121の外部にポーチ柱用等の独立基礎V212
5を設定するものである。独立基礎V2125は、比較
的大型のユニットの長辺下梁を支持するために適宜設置
されるものであり、基礎形状V2121の内側部分のユ
ニット長辺の中間位置に適宜指定される。補助設定モジ
ュールS2126は、基礎V2121の外周寸法と、こ
の基礎V2121に載置されるユニットの位置と、これ
らの各ユニットの高さを調整するためのレベル調整ボル
トの位置V2126と、前記各ユニットのアンカーボル
トを接合するためのシース管の位置とを表すためのもの
である。
【0042】これらの各設定にあたっても、平面図作成
時と同様に、設計情報のうち使用できる部品や構造の種
別や仕様等あるいは設置ルール等は、それぞれ設計要素
データベースS24を参照することにより適宜選択され
る。そして、基礎伏図F22には、各設定で読み込ませ
た基礎構成の指定等により、設計要素データベースS2
4に記憶された各々に関するより詳細な情報がリンクさ
れ、これらにより建物の基礎に関する設計情報が記入可
能となっている。
【0043】伏図表記モジュールS2127は、前述の
モジュールS2121〜S2126で作成した伏図設計
データに基づいて実際に製図用紙に作図する際に必要と
なる伏図作図データを生成するものである。この伏図作
図データは、基礎伏図セクションS212に割当てられ
た記憶領域に一時的に収納され、一部分に空白のある未
完成状態のものとなっている。完成した伏図作図データ
によってX−Yプロッタ等の出力装置が制御され、所望
の図面が作図されるようになっている。この伏図作図デ
ータは、CRT装置等の表示装置で表示可能な画像デー
タに逆変換可能とされ、完成したもの、および、生成途
中のものの両方が前述のCRT装置等で確認可能となっ
ている。天端表記モジュールS2128は、予め設定・
記憶された各種のハッチングデータを伏図表記モジュー
ルS2127が作成した伏図作図データの空白部分に埋
め込んで当該伏図作データを完成させるものである。各
ハッチングデータは、線の間隔、太さ、および、傾斜角
度等が、基礎の各天端高さに応じて設定されたものであ
る。なお、天端表記モジュールS2128は、基礎の標
準的な天端高さとなる部分についてのハッチング表記は
行わないようになっている。例えば、基礎に載置される
建物ユニットが通常の建物ユニットよりも背が高い階高
ユニットのみの場合、基礎の天端高さは、通常の建物ユ
ニット用の基礎よりも全体的に低くなるので、当該天端
高さが基礎の標準的な高さ寸法とされる。
【0044】(屋根伏図セクションS213)屋根伏図
セクションS213は、建物W34の屋根の設計情報を
屋根伏図F23に設定してゆくものである。図6に示す
ように、屋根伏図セクションS213は、屋根形状設定
モジュールS2131と樋設定モジュールS2132と
で構成される。
【0045】屋根形状設定モジュールS2131は、標
準プログラムS2133、差し替えプログラムS213
4、プログラム編集部S2135、実行プログラムS2
136、プログラム実行部S2137を備えている。標
準プログラムS2133は、標準に指定された屋根種別
(例えば寄棟型)の各部形状、寸法、仕様を設定するた
めに必要な設定モジュールを画面表示ないし入力操作受
付する一連の動作(例えば、平面図F21から建物外形
を読み込んで画面表示し、その輪郭に応じた補助線を表
示し、棟線の位置入力を受け付ける等の各種動作)を処
理するプログラムである。
【0046】差し替えプログラムS2134は、標準
(寄棟型)の標準プログラムS2133に対し、その一
部を差し替えることで異なる屋根種別(軒先カット式寄
棟型、台形ユニット式寄棟型、切妻型等)を設定するた
めの動作プログラムを生成する差分プログラムであり、
例えば標準プログラムS2133の差し替え対象部分を
示す対象情報と差し替えられるプログラム内容を示す差
し替え情報との組合せを屋根種別の名称等の識別情報と
ともにまとめて構成されている。
【0047】プログラム編集部S2135は、外部入力
された屋根種別の指定に基づいて標準プログラムS21
33および差し替えプログラムS2134から実行プロ
グラムS2136を生成するものである。具体的には、
指定された屋根種別が標準の寄棟型ならば、標準プログ
ラムS2133をそのまま実行プログラムS2136と
する。一方、指定された屋根種別が標準以外の形式なら
ば、差し替えプログラムS2134から指定された形式
に該当する識別情報を検索し、この識別情報が附された
差し替え情報および対象情報を取り出し、標準プログラ
ムS2133の対象情報で指定される部分を差し替え情
報に入れ換えることで編集を行い、実行プログラムS2
136とする。
【0048】プログラム実行部S2137は、編集され
た実行プログラムS2136を実行することにより、操
作画面に所定の表示を行い、操作入力を受け付けること
により、先に指定された種別の屋根V2131の設計情
報を設定するものである。
【0049】樋設定モジュールS2132は、操作画面
に屋根V2131の画像を表示するとともに、樋の種別
(外樋や内樋等)の指定を受け、指定された形式の軒樋
V2132を屋根V2131の外周を巡るように自動設
定する。さらに、外部入力により縦樋位置を指定し、建
物外壁に沿った縦樋の情報を設定可能である。
【0050】配線図セクションS214は、平面図F2
1の各階層に対し、平面図F21で指定された設備類の
うち、給排水が必要なもの(バス、トイレ、キッチン、
エアコン等)、電気配線が必要なもの(照明、固定式の
電気器具、壁面等のスイッチ、コンセント等)につい
て、それぞれ必要な配管や配線を建物躯体内に指定する
ものである。指定方式等は既存のCADシステムに準じ
たものが利用される。
【0051】立面図セクションS215は、平面図F2
1および屋根伏図F23の設計情報に基づいて、建物の
立面図F25を自動生成する。具体的には、平面図F2
1および屋根伏図F23から外形を取り出し、指定され
た外装(窓サッシや縦樋等)の位置や仕様等を読み出
し、外壁の仕様から模様等を読み出し、これらにより建
物各方向の立面を作成する。これらの一連の処理は既存
のCADシステムに準じたものが利用される。
【0052】パース図セクションS216は、立面図セ
クションS215と同様に、平面図F21および屋根伏
図F23の設計情報に基づいて、建物のパース図F26
を自動生成する。このパース図作成処理も既存のCAD
システムに準じたものが利用される。
【0053】以上に述べた各セクションS211〜S2
16により、平面図F21ないしパース図F26が作成
される。このうち、立面図F25とパース図F26を除
く各図F21〜F24は積算サブシステムS22および
業務サブシステムS23に送られ、積算リストL21、
発注書L22、見積書L23の作成が行われる。
【0054】積算サブシステムS22は、平面図F2
1、基礎伏図F22、屋根伏図F23、配線図F24に
設定された設計情報に基づいて、必要な部品(例えば、
指定された外壁の仕様の外壁パネルが何枚必要か、ある
いは指定されたエアコン等の設置に付随して必要となる
部品は何か等)をリストアップして積算リストL21と
するとともに、価格の小計ないし合計を計算する。この
際、使用する部品の選択ないしは付随する部品の選択等
にあたっては設計要素データベースS24が参照され
る。
【0055】業務サブシステムS23は、平面図F21
〜配線図F24および積算リストL21の情報に基づい
て、必要な発注等の業務をまとめ、基礎施工者S13お
よび生産準備システムS30向けの発注書L22を作成
するとともに、施主S12に提示するための見積書L2
3を作成し、発注等を行う。すなわち、基礎伏図S21
2と発注書L22を基礎施工者S13に送り、平面図F
21、立面図F25、パース図F26、見積書L23を
営業担当者S11を介して施主S12に送り、平面図F
21、屋根伏図F23、配線図F24、積算リストL2
1、発注書L22を生産準備システムS30に送る。な
お、生産準備システムS30に送られる平面図F21、
屋根伏図F23、配線図F24、積算リストL21が基
本設計情報W22となる。
【0056】(生産準備システムS30の詳細)図7に
は生産準備システムS30がより詳細に示されている。
生産準備システムS30は、前述したように、基本設計
情報W22から生産図面F30(部品図F31、組立図
F32、工程図F33)を作成する生産設計サブシステ
ムS31と、生産図面F30から積算リストL31、発
注書L32を作成する受発注積算サブシステムS32
と、各々での処理の際に参照される設計要素情報を記憶
する設計要素データベースS33とを備えている。
【0057】(生産設計サブシステムS31)生産設計
サブシステムS31は、建物躯体部分の生産図面F30
を作成する躯体生産設計セクションS311、屋根部分
の生産図面F30を作成する屋根生産設計セクションS
312、建物各部に設置される部品や設備に関する生産
図面F30を作成する部品生産設計セクションS313
を備えている。各セクションS311〜S313は、そ
れぞれ既存のCADシステムと同様に外部操作により画
面表示される画像を見ながら部品選択や位置指定を行う
ことで各図を作成するものである。
【0058】(躯体生産設計セクションS311)躯体
生産設計セクションS311は、設計要素データベース
S33を参照しつつ、基本設計情報W22から建物W3
4の各階層の建物ユニット、各ユニットを構成するフレ
ームや外壁パネル、サッシ、内外装等の部品、各部品を
構成する子部品へと順次細部へ展開し、各々を詳細に設
計して生産図面F30(部品図F31、組立図F32、
工程図F33)を作成するものである。
【0059】図8に示すように、躯体生産設計セクショ
ンS311は、外壁パネル展開モジュールS3111、
標準ユニット展開モジュールS3112、特殊ユニット
展開モジュールS3113、玄関ユニット展開モジュー
ルS3114、躯体艤装部材展開モジュールS311
5、躯体出荷部材展開モジュールS3116を備えると
ともに、積算用データ作成モジュールS3117、部品
データ登録モジュールS3118を備えている。
【0060】外壁パネル展開モジュールS3111は、
図9のように、基本設計情報W22から各建物ユニット
の配置V3101を読み出し、外壁V3102が装着さ
れるユニットV3103を選別するとともに、選別され
た各ユニットV3103の外壁部分に基本設計情報W2
2が指定する仕様の外壁パネルV3104を割り付けて
ゆく。この際、基本設計情報W22に基づき、窓サッシ
等が配置される場合には、当該窓サッシを避けてその周
囲に小形外壁パネルを配列する等の処理を行う。これら
により、各ユニット毎に使用する外壁パネルおよび付随
する取付金具等の部品コードを決定し、各部品の部品図
F31、その組み立て状態を示す組立図F32、部品の
生産ないし組み立ての手順等を示す工程図F33として
生産図面F30に設定してゆく。
【0061】標準ユニット展開モジュールS3112
は、基本設計情報W22から各ユニットの仕様を読み出
し、標準ユニットと指定されたものについての部品展開
を行う。ここで、標準ユニットとは、標準高さ、階高、
階低の直方体ユニットであり、台形ユニット、セットバ
ックユニット等を除く。但し、標準ユニットであっても
玄関が指定されるユニットも除く。部品展開は、図9の
ように、順次選択したユニットV3103に対し、基本
設計情報W22からそのフレームV3104の外形寸法
および必要強度等を割り出し、このフレームV3104
を妻パネル、天井パネル、床パネル等の親部品V310
5に展開し、さらに前記寸法および強度の条件を満たす
鋼材等の子部品V3106に展開する。そして、各ユニ
ット毎に親部品、子部品レベルの部品図F31、組立図
F32、工程図F33をまとめて生産図面F30に設定
してゆく。
【0062】特殊ユニット展開モジュールS3113
は、台形ユニット、セットバックユニット等の特殊な構
造および設定が必要なユニットに関する部品展開を行う
ものである。このモジュールでは、各特殊ユニット毎に
異なる設定が付加されるが、基本的には前述した標準ユ
ニットの部品展開と同様な手順で生産図面F30の設定
が行われる。
【0063】玄関ユニット展開モジュールS3114
は、玄関に関する特殊な構造および設定が必要なユニッ
トに関する部品展開を行うものである。このモジュール
では、玄関の仕様毎に異なる設定が付加されるが、基本
的には前述した標準ユニットの部品展開と同様な手順で
生産図面F30の設定が行われる。
【0064】躯体艤装部材展開モジュールS3115
は、基本設計情報W22から建物内に設置される部品情
報を読み出し、工場施工段階で各ユニット内に艤装され
る部品についての詳細を展開するとともに、その組み付
けに必要な補助部品の展開を行い、各々の部品図F3
1、組立図F32、工程図F33をまとめるものであ
る。ここで、躯体艤装部材とは、例えばキッチンユニッ
ト、バスユニット、照明器具、収納建具、エアコン等、
各々がユニット内に収まるもの(例えば図9の部品V3
107)等である。
【0065】躯体出荷部材展開モジュールS3116
は、基本設計情報W22から建物内に設置される部品情
報を読み出し、工場施工段階で各ユニット内に艤装しな
い部品についての詳細を展開するとともに、その組み付
けに必要な補助部品の展開を行い、各々の部品図F3
1、組立図F32、工程図F33をまとめるものであ
る。ここで、躯体出荷部材とは、例えばユニットジョイ
ント材、シール材、配管パイプ等の各ユニット間に跨る
部品(例えば図9の部品V3108)、あるいは壁紙、
仕上げ材等の現場施工が適したもの等である。これらの
躯体出荷部材は、ユニットとともに現場へ出荷され、現
場組み立て時に施工されることになる。
【0066】積算用データ作成モジュールS3117
は、各展開モジュールS3111〜S3116で作成さ
れた生産図面F30に設定された各部品の部品コードお
よび数等をまとめて積算用データを作成するものであ
る。この積算用データは受発注積算サブシステムS32
1での積算作業に用いられる。
【0067】部品データ登録モジュールS3118は、
各展開モジュールS3111〜S3116で生産図面F
30を作成する間に、設計要素データベースS33に登
録されていないが使用頻度の高い子部品の組合せを新た
な親部品の組合せとして設計要素データベースS33に
自動的に追加登録するものである。
【0068】(屋根生産設計セクションS312)屋根
生産設計セクションS312は、設計要素データベース
S33を参照しつつ、基本設計情報W22から建物W3
4の屋根を構成する屋根パネルや支持構造等の親部品、
各部品を構成する子部品へと順次細部へ展開し、各々を
詳細に設計して生産図面F30(部品図F31、組立図
F32、工程図F33)を作成するものである。
【0069】図10に示すように、屋根生産設計セクシ
ョンS312は、屋根情報入力モジュールS3121、
屋根形状図作成モジュールS3122、屋根パネル割り
実行モジュールS3123、特殊形状情報入力モジュー
ルS3124を備えるとともに、屋根パネル展開モジュ
ールS3125、接合金物展開モジュールS3126、
垂直部品展開モジュールS3127、小屋パネル展開モ
ジュールS3128、補助部品展開モジュールS312
9を備えている。
【0070】屋根情報入力モジュールS3121は、基
本設計情報W22から建物の屋根に関する基本的な設計
情報を読み出すものである。この際、参照する情報は主
に屋根伏図F23であるが、屋根を支持する躯体構造
(主にユニット配置)を得るために平面図F21も参照
される。屋根形状図作成モジュールS3122は、屋根
情報入力モジュールS3121で読み出された屋根の設
計情報に基づき、操作画面に表示された空白の平面図画
像V3120に屋根形状V3122を自動的に描画する
ものである。
【0071】屋根パネル割り実行モジュールS3123
は、屋根情報入力モジュールS3121で読み出された
屋根の設計情報から外周輪郭形状や登り棟線等を識別
し、設計要素データベースS33に登録された屋根パネ
ル割り付けルールに基づいて、基本設計情報W22で指
定された屋根を構成するのに適切な屋根パネルの割り付
けV3123の設定を自動的に行うものである。特殊形
状情報入力モジュールS3124は、基本設計情報W2
2に指定されたドーマーや天窓等の特殊形状V3124
を画面上で指定するものである。
【0072】屋根パネル展開モジュールS3125は、
屋根パネル割り実行モジュールS3123で設定された
割り付けV3123および基本設計情報W22が指定す
る仕様に基づいて各屋根パネル毎に構造および部品の展
開を行い、使用する部品の部品コードを決定し、各部品
の部品図F31、その組み立て状態を示す組立図F3
2、部品の生産ないし組み立ての手順等を示す工程図F
33として生産図面F30に設定してゆく。
【0073】接合金物展開モジュールS3126は、屋
根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根パ
ネルの構造および屋根パネル割り実行モジュールS31
23で設定された割り付けV3123に基づいて、各屋
根パネルの接合に必要な接合部品の展開を行い、屋根パ
ネルと同様に生産図面F30に設定してゆく。ここで、
接合部品とは、屋根パネル同士を接合するパネル接合金
物、屋根パネルと小屋パネルとの接合を行う外周接合金
物、屋根架構面のユニット同士の接合を行う柱頭接合金
物等である。
【0074】垂直部品展開モジュールS3127は、屋
根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根パ
ネルの構造および屋根パネル割り実行モジュールS31
23で設定された割り付けV3123に基づいて、各屋
根パネルの支持に必要な垂直部品の展開を行い、屋根パ
ネルと同様に生産図面F30に設定してゆく。ここで、
垂直部品とは、屋根パネルを支持あるいは補強する束、
ブレース、谷木等である。
【0075】小屋パネル展開モジュールS3128は、
屋根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根
パネルの構造、屋根パネル割り実行モジュールS312
3で設定された割り付けV3123、および基本設計情
報W22に基づいて、屋根の底部(躯体最上階部分の上
面)に配置されて屋根構造のベースとなる小屋パネルの
構造および部品の展開を行い、屋根パネルと同様に生産
図面F30に設定してゆく。この際、小屋パネルの割り
付けは躯体最上階部分のユニット割りに準拠され、割り
付けられた小屋パネル毎に子部品に展開される。
【0076】補助部品展開モジュールS3129は、屋
根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根パ
ネルの構造、屋根パネル割り実行モジュールS3123
で設定された割り付けV3123、および基本設計情報
W22に基づいて、樋や鼻隠し等の軒先部品、軒天材等
の軒天部品、仕上げ材その他の屋根副資材等の補助部品
の展開を行い、屋根パネルと同様に生産図面F30に設
定してゆく。なお、屋根生産設計セクションS312に
は、図示しないが躯体生産設計セクションS311と同
様な積算用データ作成モジュールおよび部品データ登録
モジュールが設けられる。
【0077】(部品生産設計セクションS313)部品
生産設計セクションS313は、躯体生産設計セクショ
ンS311および屋根生産設計セクションS312で1
セットとして取り扱われる部品についての詳細な生産設
計を行うものである。このような部品としては、インテ
リア、内装部品、間仕切り、設備機器など、室内で目に
つきやすい部品、あるいは機能として居住者に関係が大
きい部品が主である。設計の際には、指定された部品に
ついて、取付け部位の位置や形態等や、施主注文に応じ
た仕様を参照して種別を決定し、部品図F31および組
立図F32を作成する。また、部品生産設計セクション
S313は、躯体生産設計セクションS311および屋
根生産設計セクションS312で設計を行う際に、基本
設計情報W22には該当する仕様等の部品が設計要素デ
ータベースS33に無い場合、必要に応じて該当する仕
様等の部品を詳細に設計し、設計要素データベースS3
3に追加登録する処理を行うものである。但し、通常の
部品でこのような処理は少なく、専ら種類が多岐に渡る
間仕切りに対して行われる。
【0078】(受発注積算サブシステムS32)受発注
積算サブシステムS32は、生産設計サブシステムS3
1で設定された積算用データ等を参照して積算リストL
31を作成する積算セクションS321と、積算セクシ
ョンS321で作成された積算リストL31等を参照し
て発注書L32を作成する営業受発注セクションS32
2および工場受発注セクションS323を備えている。
各セクションS311〜S313は、それぞれ既存のコ
ンピュータを用いた積算システムあるいは受発注管理シ
ステムと同様なものである。
【0079】積算セクションS321は、生産設計サブ
システムS31の各セクションS311〜S313から
送られる積算用データに基づいて、各セクションによる
生産図面F30に示された各部品を生産するにあたって
必要な子部品や資材等のリストをまとめ、価格等の情報
とともに積算リストL31を作成する。営業受発注セク
ションS322は、積算セクションS321で作成され
た積算リストL31に基づいて、部品生産用の資材を供
給する業者(子部品を生産する外部業者を含む)向けの
発注書L32を作成し、該当する資材の情報を記載した
積算リストL31とともに資材業者に送るものである。
工場受発注セクションS323は、積算セクションS3
21で作成された積算リストL31に基づいて、部品の
生産を実行する工場向けの発注書L32を作成し、該当
する部品の情報を記載した積算リストL31とともに工
場に送るものである。
【0080】(基礎伏図セクションS212の動作説
明)次に、基礎伏図セクションS212による基礎の設
計手順について、具体的な例を挙げて説明する。この基
礎伏図セクション212は、先ず基本設定モジュールS
2121でユニット建物の外形に対応した基礎を設定
し、次いで、土間設定モジュールS2122で必要な領
域に土間コンクリートを設定し、続いて、天端表示モジ
ュールS2123および特殊天端表示モジュールS21
24で設定済の基礎各部の天端高さ寸法を数値で表した
後、独立基礎設定モジュールS2125でポーチ柱用等
の独立基礎を設定し、この後、補助設定モジュールS2
126で基礎各部の寸法表示を付す等の表記を行って伏
図設計データを作成する。
【0081】まず、基本設定モジュールS2121によ
る基礎設定について、具体例を挙げて詳細に説明する。
設計者が基本設定モジュールS2121を起動すると、
基本設定モジュールS2121は、最初に土間部分等を
除いた基礎の本体部分の設計を行う。基礎の本体部分を
設計するにあたり、基本設定モジュールS2121は、
設計者に対し建物の建築地域、建物の階数、および、そ
の地域の基礎地耐力等についてのデータ入力を要求す
る。設計者が要求されたデータを入力すると、基本設定
モジュールS2121は、入力されたデータに基づいて
布基礎およびべた基礎のどちらを設計すべきかの判断を
行う。例えば、関東地方等の一般的地域において平屋を
建築する場合、基礎地耐力が3tであれば、基本設定モ
ジュールS2121は、布基礎の設計を開始する。一
方、一般的地域において総3階建ての建物を建築する場
合、基礎地耐力が3tであれば、べた基礎の設計を行
う。
【0082】布基礎を設計するにあたり、基本設定モジ
ュールS2121は、建物の平面図等に関する情報を設
計要素データベースS24から引き出し、この情報に基
づき設計を行う。例えば、図12(A)に示されるよう
に、一階部分が六個の建物ユニット1を配置して構成さ
れる平屋建物2を建築する場合には、図12(B)に示
されるように、建物の外形の応じた基礎3を自動的に生
成する。生成された基礎3は、配置される建物ユニット
1に対応したものであり、建物2の外周に沿うとともに
建物ユニット1の長辺方向に延びる長辺基礎部4と、建
物2の外周に沿うとともに建物ユニット1の短辺方向に
延びる短辺基礎部5と、長辺基礎部4の中間部分を連結
するとともに建物ユニット1の短辺方向に延びる中基礎
部6とを有するものとなる。中基礎部6は、建物2の片
側の短辺基礎部5との間に架け渡される建物ユニット1
の一方の短辺を支持するために設けられたものである。
【0083】一階部分が六個の建物ユニット1からなる
建物でも、建物ユニット1の配列が異なると、基本設定
モジュールS2121が生成する基礎の形状は異なる。
例えば、図13(A)に示されるように、六個の建物ユ
ニット1が縦横に配置された建物2aに対しては、図1
3(B)に示されるように、これらの建物ユニット1の
配列に応じた中基礎部6a、および、この中基礎部6a
と直交する中直交基礎部7aを有する基礎3aが自動生
成される。中直交基礎部7aは、建物2の図中下側の長
辺基礎部4との間に架け渡される建物ユニット1の一方
の長辺を支持するために設けられたものである。また、
図14(A)に示されるように、建物ユニット1がその
短辺方向に5個以上配列される場合には、図14(B)
に示されるように、5個以上配列された建物ユニット1
のうち、中間部分の建物ユニット1の長辺を支持する位
置に中基礎部6bが生成される。
【0084】一方、図12に示した平屋建物2の基礎が
べた基礎の場合には、図15に示されるように、各建物
ユニット1の全周に沿った立ち上がり部8cを有するべ
た基礎3cが生成される。ここで、基礎を生成するにあ
たり考慮される建物ユニット1の大きさは、建物ユニッ
ト1の底面の大きさが基準となる。例えば、図16
(A)に示されるように、二階建の場合において外壁10
の下部11が上部12よりも屋内に向かって退いているオー
バーハングユニット1Aの場合には、図16(B)に示さ
れるように、一階の建物ユニットの底面13に応じて基礎
3dが自動生成される。
【0085】ところで、建物ユニットの中には、長辺方
向の寸法が長い長寸建物ユニット、通常の建物ユニット
よりも高さ寸法の大きい階高ユニット、外壁の上部が下
部よりも屋内に向かって退いているセットバックユニッ
ト、および、内部に自動車等の駐車スペースが確保され
たカーポートユニット等がある。このうち長寸建物ユニ
ット、階高ユニット、および、セットバックユニット
は、長辺の中間部分にも大きな荷重が加わるので、長辺
の中間部分をも基礎で支持する必要がある。このため、
基本設定モジュールS2121は、長寸建物ユニット、
階高ユニット、および、セットバックユニットが採用さ
れている場合に、布基礎の内側に独立基礎を自動生成す
る。
【0086】例えば、図17(A)に示されるように、
長辺方向の寸法の短い短寸建物ユニット1Bおよび長辺方
向の寸法の長い長寸建物ユニット1Cの両方が混在してい
る場合、図17(B)に示されるように、長寸建物ユニ
ット1Cが載置される部分の中央に独立基礎9dを有する
基礎3dが自動生成される。また、図18(A)に示さ
れるように、長寸建物ユニット1Cの他に階高ユニット1D
が使用される場合、図18(B)に示されるように、長
寸建物ユニット1Cおよび階高ユニット1Dの各々が載置さ
れる部分の中央に独立基礎9eをそれぞれ有する基礎3
eが自動生成される。さらに、図19(A)に示される
ように、建物が二階建であって長寸建物ユニット1Cの他
にセットバックユニット1Eが使用される場合、図19
(B)に示されるように、長寸建物ユニット1Cが載置さ
れる部分の中央、および,階高ユニット1Dの中間柱14に
応じた位置のそれぞれ配置された独立基礎9fを有する
基礎3fが自動生成される。
【0087】一方、カーポートユニットには、その床部
に自動車の大きな荷重が加わるので、床部の長辺を基礎
で支持する必要がある。このため、基本設定モジュール
S2121は、カーポートユニットが採用されている場
合に、床部の長辺に沿った基礎を自動生成する。例え
ば、図20(A)に示されるように、建物2gの図中右
下部分に底面全体がカーポートの床面となったカーポー
トユニット1Fが配置されている場合、図20(B)に示
されるように、カーポートユニット1Fの図中下方の長辺
部分には、通常の布基礎に代えてカーポート専用の布基
礎部31(図中の斜線で示す部分)が生成され、カーポー
トユニット1Fの図中上方の長辺部分には、カーポート専
用の布基礎部31(図中の斜線で示す部分)が追加され
る。また、図21(A)に示されるように、建物2hの
図中右下部分に、底面全体がカーポートの床面となった
カーポートユニット1F、および、底面が部分的にカーポ
ートの床面となったカーポートユニット1Gを相互に連結
したカーポートが設けられる場合、図21(B)に示さ
れるように、カーポートユニット1Fの図中下方の長辺部
分には、通常の布基礎に代えてカーポート専用の布基礎
部31(図中の斜線で示す部分)が生成され、カーポート
ユニット1Fの図中上方の長辺部分、および、カーポート
ユニット1Gに形成される床面の図中上方の長辺部分の各
々にカーポート専用の布基礎部31(図中の斜線で示す部
分)が追加される。
【0088】次に、基本設定モジュールS2121は、
建物の平面図に関する情報に基づいて玄関専用の基礎を
設計する。この玄関専用の基礎は、玄関空間となる玄関
領域の周囲に沿って形成されるものである。例えば、基
本設計の平面図が、図22(A)に示されるように、建
物2hの図中左下に配置された建物ユニット1hの長辺
の中間部分に玄関10hが形成されるものであるとす
る。なお、玄関10hは、建具が設置される開口部15の
外側に形成される屋外玄関領域16および玄関室17を有す
るものとなっている。この場合、基本設定モジュールS
2121は、図22(B)に示されるように、玄関10
h全体を囲むように玄関専用基礎32h(図中の斜線部
分)を自動生成する。但し、基礎3hの長辺基礎部4h
と重複する部分については、玄関専用基礎32hを形成す
る必要がないので、この部分については玄関専用基礎32
hの生成を省略する。
【0089】また、図23(A)に示されるように、玄
関10iが建物ユニット1iの長辺の図中左端に形成さ
れる場合には、図23(B)に示されるように、玄関1
0i全体を囲むように玄関専用基礎32iが自動生成され
る。この場合、玄関専用基礎32iが基礎3iの長辺基礎
部4iおよび短辺基礎部5iと重複する部分について
は、玄関専用基礎32iの生成が省略される。さらに、図
24(A)に示されるように、玄関10jが建物ユニッ
ト1jの全体に形成される場合には、図24(B)に示
されるように、建物ユニット1jの内側の長辺に沿った
玄関専用基礎32jのみが自動生成される。他の部分につ
いては、玄関専用基礎32jと基礎3jの長辺基礎部4
j、短辺基礎部5j、および、中基礎部6jとが重複
し、玄関専用基礎32jの生成が必要ないからである。ま
た、図25(A)に示されるように、玄関10kが二つ
の建物ユニット1kにまたがるとともに、玄関10kの
開口部15kが二つの建物ユニット1kの境界に沿って
形成される場合には、図25(B)に示されるように、
玄関10k全体を囲むように玄関専用基礎32kが形成さ
れるとともに、二つの建物ユニット1kの境界に段差が
できないように、これらの建物ユニット1kの境界に沿
って長辺基礎部4kと同仕様の中直交基礎部7kが生成
される。なお、この場合にも、基礎3kと重複する部分
については、玄関専用基礎32kの生成が省略される。玄
関専用基礎の生成を終えることにより、基礎の本体部分
の設計が完了し、基本設定モジュールS2121は停止
する。
【0090】基礎の本体部分の設計の次には、土間コン
クリートを打設する部位についての設計を行う。土間コ
ンクリートを打設する部位とは、玄関のたたき、カーポ
ートの床部、玄関ポーチの床部、および、テラスの床部
等の部位をいう。この土間コンクリートの打設部位の設
計は、土間設定モジュールS2122で行われ、以下に
その設計手順について説明する。土間設定モジュールS
2122は、建物の平面図に関する情報に基づいて土間
コンクリートの打設部位を設計する。例えば、基本設計
の平面図に、図26(A)に示されるように、建物2l
の図中左下にテラス11lが設定されているとする。こ
の場合、土間設定モジュールS2122は、図26
(B)に示されるように、テラス11lの床部全体を土
間コンクリートの打設部位(図中の斜線部分)として自
動設定するとともに、設定した領域内に打設部位の天端
高さ寸法値(GL+□)を記載する。
【0091】また、図27(A)に示されるように、建
物2mの図中左下に玄関ポーチ12mが設定されている
場合には、図27(B)に示されるように、玄関ポーチ
12mの外周縁から所定寸法aだけ室内側にオフセット
させた部分が土間コンクリートの打設部位(図中の斜線
部分)として自動設定される。なお、土間コンクリート
の打設部位の外壁と接する外周縁は、オフセットしな
い。このオフセットは、玄関ポーチ12mの表面を構成
するタイルの厚みを見込んだ結果である。当該タイルを
土間コンクリートの表面に貼り付けると、タイルの厚み
を含んだ土間コンクリートの各寸法が玄関ポーチ12m
の各寸法と一致するようになっている。さらに、図28
(A)に示されるように、建物2nに設定された玄関ポ
ーチ12nが階段状のものである場合には、図28
(B)に示されるように、玄関ポーチ12nの外周縁か
ら所定寸法だけ室内側にオフセットさせた部分が、玄関
ポーチ12nの形状に応じて段付きとなった土間コンク
リートの打設部位(図中の斜線部分)として自動設定さ
れる。また、図29(A)に示されるように、建物2o
の内部にカーポート13oが形成される場合には、図2
9(B)に示されるように、カーポートユニット1Fを載
置する長辺基礎部4o、短辺基礎部5o、中基礎部6
o、および、カーポート専用の布基礎32に囲まれた部分
の底部が、土間コンクリートの打設部位(図中の斜線部
分)として自動設定される。さらに、玄関については、
長辺基礎部、短辺基礎部、中基礎部、および、玄関専用
の基礎等に囲まれた部分の底部が土間コンクリートの打
設部位として自動設定される。
【0092】土間コンクリートの打設部位についての設
定が完了したら、天端表示モジュールS2123および
特殊天端表示モジュールS2124を起動し、設定済の
基礎各部の天端高さ寸法値等の記載を行う。基礎各部の
天端高さ寸法値等は、前述の基本設定モジュールS21
21が自動的に算出しているので、天端表示モジュール
S2123および特殊天端表示モジュールS2124
は、得られている基礎各部の天端高さ等の各寸法値を表
示する位置を、設計者が指定した領域に設定登録するも
のである。このうち、特殊天端表示モジュールS212
4は、玄関の開口部の内外に形成される土間コンクリー
トの段差部分や、基礎の天端面が水平となっていない部
分等の特殊な天端についての寸法表示に用いられるモジ
ュールとなっている。以下に、天端表示モジュールS2
123による寸法表示の手順について具体例を挙げて説
明する。天端表示モジュールS2123を起動すると、
表示装置の画面には、図30(A)に示されるように、
設計済の基礎3pの伏図が表示される。設計者は、次の
ような手順で天端の高さ寸法の表示位置の設定を行う。 基礎3pの天端の高さ寸法を表示すべき部分を指定す
る。 引出線の終点を指定する。 表示位置を指定する。 例えば、図30(A)において、長辺基礎部4p(図中
の斜線部分)の天端の高さ寸法の表示を行いたい部分に
ついて、上記〜を実行すると、図30(B)に示さ
れるように、長辺基礎部4pから引出線イが延び、その
終点部分に天端の高さ寸法(GL+□)が表示される。
【0093】続いて、特殊天端表示モジュールS212
4による寸法表示の手順について具体例を挙げて説明す
る。天端表示モジュールS2124を起動すると、表示
装置の画面には、図31(A)に示されるように、設計
済の基礎3qの伏図が表示される。設計者は、この状態
で特殊天端の高さ寸法を表示すべき部分を指定すれば、
当該寸法の表示位置を設定することができる。例えば、
図31(A)において、玄関10qの開口部15に形成さ
れる土間コンクリートの段差寸法の表示を行いたい場
合、当該部分を指定することにより、段差の近傍の領域
が斜線表示され、図31(B)に示されるように、開口
部15の両側に引出線ロが延び、その両端部分に各天端の
高さ寸法ハ、ニがそれぞれ表示される。
【0094】基礎各部の天端高さ寸法値等の表示位置の
設定が完了したら、独立基礎設定モジュールS2125
でポーチ柱用等の独立基礎を設定する。独立基礎設定モ
ジュールS2125は、建物の平面図に関する情報に基
づいてポーチ柱用等の独立基礎についての設計を行うも
のである。例えば、図32(A)に示されるように、建
物2rの図中左下方にはポーチ11rが、図中右下方に
はバルコニ14rが設けられ、これらのポーチ11rお
よびバルコニ14rの各々に柱18が設けられている場
合、独立基礎設定モジュールS2125は、図32
(B)に示されるように、柱18の位置に応じて独立基礎
19を自動生成する。
【0095】独立基礎19の設定完了後、補助設定モジュ
ールS2126で基礎各部の寸法表示を付し、レベル調
整ボルトの設置位置を設定し、必要に応じて、基礎への
建物ユニットの載置を表示するための設定を行う。基礎
各部の各寸法値等は、前述の基本設定モジュールS21
21が自動的に算出しているので、補助設定モジュール
S2126は、得られている基礎各部の各寸法値を表示
するために必要な寸法線を自動生成することができる。
例えば、図33(A)に示されるように、図中左側に玄
関専用の基礎32sと、図中右側に独立基礎9sとが設け
られた基礎3sについて、補助設定モジュールS212
6を起動すると、図33(B)に示されるように、基礎
3sの図中左方および下方に隣接する寸法線の束ホ、ヘ
が自動生成され、各寸法線の近傍の所定位置には寸法値
が記入される。
【0096】各寸法線は、それぞれ表示する対象が次の
ように規定されている。最も内側の寸法線トは、基礎3
sに埋設されるシース管33の中心位置を示すものであ
る。内側から二番目の寸法線チは、玄関専用基礎32s等
の建物ユニットの荷重を受けない基礎の中心線位置を示
すものである。内側から三番目の寸法線リは、基礎3s
の内側に設けられた独立基礎9sの中心位置を示すもの
である。外側から二番目の寸法線ヌは、基礎3sに載置
される各建物ユニットの長さを示すものである。最も外
側の寸法線ルは、基礎3sに載置された建物ユニットの
総長を示すものである。なお、各寸法線に表示される寸
法の表示位置は、手動操作により、図34に示されるよ
うに、所定の位置ヲから任意の位置ワへ移動することが
できるようになっている。
【0097】また、補助設定モジュールS2126は、
長辺寸法が所定寸法よりも大きい建物ユニットが載置さ
れる場合に、基礎の所定箇所に設けられるレベル調整ボ
ルトの位置を自動設定する。例えば、図35に示される
ように、図中左側に長辺寸法が所定寸法よりも小さい建
物ユニット1Bが載置されるとともに、図中右側に長辺寸
法が所定寸法よりも大きい建物ユニット1Cが載置される
基礎3tに対して、建物ユニット1Cの長辺の中心位置に
レベル調整ボルトの位置を示す記号(R.B.)を記載
する。さらに、補助設定モジュールS2126は、図3
6に示されるように、基礎3u上の建物ユニット1の載
置状態を一点鎖線で表示することができる。
【0098】続いて、基礎伏図セクションS212によ
る基礎伏図について説明する。基礎伏図の作図は、伏図
表記モジュールS2127および天端表記モジュールS
2128が生成する伏図作図データに基づいて行われ
る。この伏図作図データは、X−Yプロッタ等の作画装
置を制御するためのデータであって、上述のモジュール
S2121〜S2126による伏図設計データを作図に
適した伏図作図データに変換したものである。伏図作図
データを生成するにあたり、まず、伏図表記モジュール
S2127が基礎の平面形状に関するデータを生成し、
この後、天端表記モジュールS2128が基礎の天端高
さを表すハッチング表記に関するデータを自動生成す
る。ハッチング表記は、基礎の標準高さ以外の部分につ
いて行われる。ハッチング表記される各部については、
ハッチング表記の生成の順序が設定されている。このハ
ッチング表記の順序は、次のようになっている。 玄関部分および土間コンクリート部分のハッチング表
記。 階高ユニットやカーポートユニットが載置される部分
のハッチング表記。 上記,以外の部分のハッチング表記。 以下に、天端表記モジュールS2128の各ハッチング
表記について、具体的な例を挙げて説明する。
【0099】天端表記モジュールS2128は、まず、
伏図設計データから基礎各部の天端高さ寸法を読み取
り、標準天端高さを決定する。この後、この標準天端高
さと高さが異なる部分の位置データを伏図作図データに
組入れるとともに、予め記憶されている各種のハッチン
グの中から、当該部分の高さに応じたハッチングを選択
し、そのハッチングに関するデータを伏図作図データに
組入れる。例えば、図37(A)に示されるように、図
中左下部分に玄関10αを有するとともに、この玄関1
0αには、玄関ポーチ12α、および、土間16α,1
7αが形成される基礎3αを作図する場合がある。ただ
し、土間16αは、玄関10αの開口部分の屋外側に設
置される土間である一方、土間17αは、玄関10αの
開口部分の屋内側に設置される土間である。土間16α
の天端高さは、土間17αよりも低くなっている。ま
た、玄関10αの土間16αと接する玄関基礎部32
α、玄関ポーチ12α、および、土間16α,17αの
各天端高さは、基礎3αの高さ寸法Hと異なっている。
この場合、基礎3αの高さ寸法Hが標準の天端高さとさ
れ、この標準の天端高さと高さが異なる玄関基礎部32
α、玄関ポーチ12α、および、土間16α,17αに
は、図37(B)に示されるように、それぞれの高さ寸
法に応じたハッチングが表記される。この際、土間16
αおよび土間17αの天端高さは互いに異なるが、その
差は僅かであるため、同一のハッチングで表記される。
また、必要に応じて土間16αおよび土間17αの落差
寸法または天端高さ寸法を表示することができる。
【0100】このようにして自動生成された玄関部分の
ハッチング表記は、手動操作で訂正することができる。
例えば、土間16αを広げるとともに、土間17αを狭
める場合には、まず、図38(A)に示されるように、
CRT等の表示装置の画面に伏図を表示させ、土間16
αおよび土間17αの境界線に沿ったハッチング内にポ
インタ(図中の+印)を移動させた後、削除操作を行
う。これにより、土間16αおよび土間17αの境界線
に沿ったハッチングは、図38(B)に示されるよう
に、消滅する。次いで、新たな土間16αとなる領域を
ポインタで指定する。この指定操作は、図39(A)に
示すように、ポインタを〜の順序で移動させながら
新たな土間16αの四隅を指定することで行える。この
指定操作を行うと、図39(B)に示されるように、土
間16αの領域を示す新たなハッチングが生成される。
【0101】次に、階高ユニット等の背の高い建物ユニ
ットが載置される基礎の伏図において行われる天端表記
モジュールS2128のハッチング表記について、具体
的な例を挙げて説明する。図40に示されるように、基
礎3βの図中左側半分に階高ユニットを載置するために
天端高さの低い階高基礎部34βが設けられる場合に
は、図41に示されるように、基礎3βの図中左側のほ
ぼ全体にハッチングが自動的に生成され、このハッチン
グにより階高基礎部34βが表現される。また、図42
に示されるように、基礎3γの図中左下部分に階高ユニ
ットを載置するために天端高さの低い階高基礎部34γ
が設けられる場合には、図43に示されるように、図中
左下部分にハッチングが自動的に生成され、階高基礎部
34γが表現される。
【0102】ところで、図43(A)に示されるよう
に、建物の階高ユニット1D内に玄関10εが設けられる
ことがある。このような建物の伏図を作図すると、玄関
10εの領域を示すハッチングと、階高基礎部34εを
示すハッチングが錯綜する。そこで、このような場合に
は、図44(B)に示されるように、階高基礎部34ε
よりも玄関10εの領域を示すハッチングを優先して表
記する。
【0103】このようにして自動生成された階高基礎部
のハッチング表記は、手動操作で変更することができ
る。例えば、階高ユニットの載置位置が変更され、基礎
の階高基礎部の位置を変更しなければならない場合があ
る。この場合には、まず、図45(A)に示されるよう
に、位置が変更される階高基礎部34ζの内側にポイン
タを移動させた後、削除操作を行う。これにより、階高
基礎部34ζを示すハッチングは、図45(B)に示さ
れるように、消滅し、当該部分は、標準建物ユニット1C
が載置される標準基礎部35ζとして表記される。次い
で、図46(A)に示されるように、基礎3ζの標準基
礎部35ζであって新たに階高基礎部34ζとなる部分
カにポインタを移動した後、ハッチング生成操作を行
う。これにより、当該部分カは、図46(B)に示され
るように、ハッチングされて階高基礎部34ζとして表
記される。
【0104】続いて、内部に自動車等を収納するカーポ
ートユニットが載置される基礎についての天端表記モジ
ュールS2128のハッチング表記について、具体的な
例を挙げて説明する。例えば、図47に示されるよう
に、図中右側にカーポート36ηが設けられる基礎3η
は、カーポート専用の基礎部31ηが形成されている。
この基礎部31ηのカーポート36ηの開口となる部分
の天端高さは、カーポート36ηの土間37ηの高さ寸
法Gに揃えられる。このような基礎3ηについては、図
48に示されるように、高さ寸法Gに応じた天端高さの
基礎を表すハッチングによりカーポート専用の基礎部3
1ηが表記される一方、高さ寸法Gに応じた天端高さの
土間を表すハッチングにより土間37ηが表記される。
ただし、基礎部31ηのハッチングは、図49に示され
るように、カーポートユニット1Fに形成される開口部の
幅よりも両端を所定寸法bだけ短縮して表記される。こ
れは、カーポートユニット1Fに設置されるシャッタレー
ルの取付寸法の分だけ狭く表示することで、ハッチング
の幅が完成時のカーポートの開口部の全幅を表すように
するためである。
【0105】また、カーポート専用の基礎部を表すハッ
チングは、手動操作でも生成することができる。以下
に、このカーポート専用基礎部のハッチングの手動生成
について、具体的な例を挙げて説明する。例えば、図5
0(A)に示されるように、基礎3θの図中右側に二つ
建物ユニットをカーポートユニット1Fに変更して、図中
下方に開口を有するカーポートを形成しようとする場合
には、カーポートユニット1Fを載置させる部分の前記開
口側(図中右下)にポインタを移動し、カーポート専用
基礎部のハッチング手動生成操作を行う。これにより、
図50(B)に示されるように、載置されるカーポート
ユニット1Fに応じてカーポート専用の基礎部31θを表
すハッチングが生成される。また、基礎の一部分にカー
ポート専用の基礎部を表すハッチングが必要となる場合
がある。この場合には、図51(A)に示されるよう
に、基礎3ιのカーポート専用の基礎部31ιが設置さ
れる領域の一端にポインタを移動し、この位置で始点
指定操作を行った後、基礎部31ιの領域の他端にポイ
ンタを移動し、この位置で終点指定操作を行う。これ
により、図51(B)に示されるように、基礎3ιの図
中右上の一部分に基礎部31ιを表すハッチングが生成
される。
【0106】次に、標準の高さと異なる天端高さを有す
る独立基礎のハッチング表記について、具体的な例を挙
げて説明する。例えば、長寸標準建物ユニットおよび長
寸階高ユニットの両方が載置されることから、図52に
示されるように、基礎3κに標準高さの独立基礎9κお
よび階高ユニット用の低い独立基礎9λが設けられる場
合がある。この場合、図53に示されるように、独立基
礎9λの天端高さ寸法に応じたハッチングが独立基礎9
λの天端面の内部に自動生成される。また、設計変更に
より、長寸階高ユニットが長寸標準建物ユニットに変更
された場合には、手動操作により、独立基礎のハッチン
グを消去できる。例えば、図54(A)に示されるよう
に、基礎3μには、長寸階高ユニット用の独立基礎9μ
を形成したが、この独立基礎9μを長寸標準建物ユニッ
ト用の独立基礎に変更するには、独立基礎9μの領域内
部にポインタを移動した後、ハッチング消去操作を行え
ばよい。これにより、図54(B)に示されるように、
階高建物ユニット用であることを表す独立基礎9μのハ
ッチングは消去され、この結果、独立基礎9μは、長寸
標準建物ユニット用の独立基礎を表記することとなる。
【0107】以下、本実施例の効果を説明する。 (全体構成の効果)本実施例のユニット建物用CADシ
ステムS10においては、先ず基本設計システムS20
により建物の概要に関する基本設計を行い、続く生産準
備システムS30により生産に必要な詳細な生産設計を
行うことができる。つまり、基本設計システムS20に
より、建物の基本的なユニット配置までの概要(施主S
12に見える部分の形状や仕様、施主が要望する機能
等)を設計し、施主との打ち合わせを行って注文に応じ
た建物を表す必要最小限の事項を基本設計情報W22と
してまとめることができる。また、生産準備システムS
30により、基本設計で決まった内容に対応した詳細
(施主の見えない部分の構造や部品構成)を設計し、工
場生産に必要な生産図面F30や積算リストL31等の
情報にまとめることができる。
【0108】従って、施主打ち合わせにより設計変更が
繰り返される部分は簡略でよくなり、繰り返し行われる
部分の作業負荷が軽減されるとともに、ユニット単体レ
ベル等の複雑な生産設計は基本設計がまとまった後に一
度だけ行えばよくなり、個々に設計が必要な注文住宅へ
の対応ができる。また、基本設計では概要の設計が主で
あるため、繰り返し作業があっても負荷が軽く、かつ負
荷の重い生産設計は繰り返しを避けられるため、各々を
個別にCAD化することで実用的なCADシステムを構
成することができる。しかも、建物側の設計と基礎側の
設計を並行して行えるので、設計作業全体を迅速に行う
ことができる。
【0109】(基本設計システムS20の基礎伏図セク
ションS212の効果)基本設計システムS20の基礎
伏図セクションS212では、基礎の基本設定、玄関設
定で領域を確定し、通常および特殊な天端を設定すると
ともに、独立基礎の設定および補助的な設定を行うこと
で、基礎の設計を行うことができる。
【0110】特に、基本設定モジュールS2121で全
体的な布基礎の設定を行った後、土間設定モジュールS
2122を実行することで、専用設計の基礎が必要な玄
関部分の設定を基本設定とは別に処理することができ
る。また、基本設定モジュールS2121で全体的な布
基礎の設定を行った後、独立基礎設定モジュールS21
25を実行することで、布基礎とは異なり設置の有無が
ある独立基礎の設定を適宜行うことができる。このた
め、基本設定モジュールS2121では玄関や独立基礎
を考慮することなく、包括的かつ連続的な基礎の基本設
定を行うことができ、処理の単純化により自動化を容易
に促進することができる。
【0111】さらに、天端表示モジュールS2123、
および、特殊天端表示モジュールS2124で天端等の
高さの表示位置を手動操作で設定するようにしたので、
自動的に記録される他の寸法と錯綜することがなく、各
寸法が読みやすい図面を作成することができる。
【0112】また、基本設計で決定したユニット建物の
外形等に対応させることにより、基礎の種類や形状は自
ずと決定してしまうことから、基礎の種類や形状の設定
が容易となるうえ、基礎の種類や形状を設定した後に、
各種の細かい設定作業を行うようにしたので、これらの
設定作業も容易になり、基礎の設計作業全体が迅速にな
るうえ、CAD化を容易にすることができる。
【0113】さらに、予め基礎の各天端高さに応じて線
の間隔、太さ、および、傾斜角度等が異なる各種のハッ
チングを用意しておいたので、これらの複数種類のハッ
チングで伏図に基礎の天端高さを表現することが可能と
なり、伏図のみで基礎を立体的に把握することができ、
図面枚数の減少により、作図の効率を向上することがで
きる。
【0114】また、基礎の標準的な天端高さ以外の各部
の高さを各ハッチング表記で表現するようにしたので、
基礎の各部位に各天端高さを記載する必要がなくなるの
で、最小限のハッチングで天端高さが表現され、寸法を
表す数字や引き出し線等が不要になり、寸法を表す数字
や引き出し線等と基礎の形を表す線とが錯綜することが
少なくなり、図面が見やすくなり、基礎の把握が容易に
なる。
【0115】さらに、建物側の平面に応じて基礎の平面
形状を作図した後、建物側の平面形状や載置される建物
ユニットに応じて設定された天端高さをハッチング表記
で表して作図するようにしたので、建物ユニット等の種
類の変更等には、ハッチングの変更で対応できる等、建
物側の設計変更にも迅速に対応可能となるうえ、基礎の
平面に順次ハッチングを記入していくだけの作業となる
ので、基礎の作図作業が機械的に行え、CAD化を容易
とできる。
【0116】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形
等は本発明に含まれるものである。すなわち、前述した
システムの構成にあたり、使用するコンピュータシステ
ムの形式や規模等は実施にあたって適宜選択すればよ
く、入出力装置の形式や種類等も同様である。
【0117】また、コンピュータシステム上で前述した
システムを実現することは、既存のコンピュータ技術を
利用しつつ前述した実施例で明らかにされた機能に基づ
いて行えばよく、具体的アルゴリズム、操作画面あるい
は出力情報のデザイン等も適宜選択すればよい。さら
に、前述したシステムで入出力される基本設計情報W2
2や生産設計情報W31の具体的な形式や内容も実施に
あたって適宜選択すればよく、設計要素データベースS
24、S33についても同様である。
【0118】そして、ユニット建物の設計という点で
は、設計に必要な図面および部品リスト等が出力できれ
ばよく、見積書L23、発注書L32等の作成機能は適
宜省略してもよい。さらに、前記実施例では基礎を現場
施工するために、基本設計システムS20で作成した基
礎伏図F23を現場に送ったが、プレキャストコンクリ
ートブロックを配列するプレハブ基礎等を用いる場合に
は、基礎伏図F23をも生産設計システムS30に送
り、プレハブ基礎部品の詳細設計を行うようにしてもよ
い。
【0119】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
建物側の設計変更にも迅速に対応できるうえ、伏図のみ
で基礎を立体的に把握することができる。
【0120】また、施主に見える部分の形状や仕様、施
主が要望する機能等について、建物の基本的なユニット
配置までの概要をまとめて基本設計を行い、施主との打
ち合わせを行って注文に応じた建物を表す必要最小限の
事項をまとめるようにすれば、基本設計で決まった内容
に対応した詳細、つまり施主の見えない部分の構造や部
品構成等に関する生産設計を行い、工場生産に必要な図
面や情報をまとめることができる。
【0121】従って、施主打ち合わせにより設計変更が
繰り返される部分は簡略でよくなり、繰り返し行われる
部分の作業負荷が軽減されるとともに、ユニット単体レ
ベル等の複雑な生産設計は基本設計がまとまった後に一
度だけ行えばよくなり、個々に設計が必要な注文住宅に
も対応することができる。また、基本設計では概要の設
計が主であるため、繰り返し作業があっても負荷が軽
く、かつ負荷の重い生産設計は繰り返しを避けられるた
め、各々を個別にCAD化することで実用的なCADシ
ステムを構成することができる。
【0122】さらに、基本設計と生産設計とが、それぞ
れ共通の設計要素データベースを参照し、共通の設計基
準に基づいて各々の設計を行うことにより、基本設計で
設定したが生産設計で対応できない等の不都合を回避で
きるとともに、部品や構造のコード化、パッケージ化に
よる情報量や処理負荷の軽減を図ることができる。
【0123】そして、基本設計で得られた平面図に基づ
いて基礎を設計するので、生産設計と並行して行うこと
ができ、設計作業全体を遅延なく迅速に行うことがで
き、設計業務の効率を向上することができる。
【0124】また、基本設計で決定したユニット建物の
外形等に対応させることにより、基礎の種類や形状は自
ずと決定してしまうことから、基礎の種類や形状の設定
が容易となるうえ、基礎の種類や形状を設定した後に、
各種の細かい設定作業を行うようにしたので、これらの
設定作業も容易になり、基礎の設計作業全体が迅速にな
り、CADシステム全体の設計作業を迅速化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体を示す模式図である。
【図2】前記実施例の設計手順概要を示すフローチャー
トである。
【図3】前記実施例の基本設計システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図4】前記実施例の平面図セクションの構成を示すブ
ロック図である。
【図5】前記実施例の基礎伏図セクションの構成を示す
ブロック図である。
【図6】前記実施例の屋根伏図セクションの構成を示す
ブロック図である。
【図7】前記実施例の生産準備システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図8】前記実施例の躯体生産設計セクションの構成を
示すブロック図である。
【図9】前記実施例の生産準備システムの処理を示す模
式図である。
【図10】前記実施例の屋根生産設計セクションの構成
を示すブロック図である。
【図11】前記実施例の設計要素データベースの構成を
示すブロック図である。
【図12】前記実施例の基本設定モジュールの布基礎設
定動作を説明する図である。
【図13】前記実施例の基本設定モジュールの布基礎設
定動作を説明する図である。
【図14】前記実施例の基本設定モジュールの布基礎設
定動作を説明する図である。
【図15】前記実施例の基本設定モジュールのべた基礎
設定動作を説明する図である。
【図16】前記実施例の基本設定モジュールのオーバハ
ングユニットの取扱を説明する図である。
【図17】前記実施例の基本設定モジュールの独立基礎
設定動作を説明する図である。
【図18】前記実施例の基本設定モジュールの独立基礎
設定動作を説明する図である。
【図19】前記実施例の基本設定モジュールの独立基礎
設定動作を説明する図である。
【図20】前記実施例の基本設定モジュールがカーポー
ト専用の基礎を設定する動作を説明する図である。
【図21】前記実施例の基本設定モジュールがカーポー
ト専用の基礎を設定する動作を説明する図である。
【図22】前記実施例の基本設定モジュールが玄関専用
の基礎を設定する動作を説明する図である。
【図23】前記実施例の基本設定モジュールが玄関専用
の基礎を設定する動作を説明する図である。
【図24】前記実施例の基本設定モジュールが玄関専用
の基礎を設定する動作を説明する図である。
【図25】前記実施例の基本設定モジュールが玄関専用
の基礎を設定する動作を説明する図である。
【図26】前記実施例の土間設定モジュールがポーチの
土間領域を設定する動作を説明する図である。
【図27】前記実施例の土間設定モジュールが玄関ポー
チの土間領域を設定する動作を説明する図である。
【図28】前記実施例の土間設定モジュールが玄関ポー
チの土間領域を設定する動作を説明する図である。
【図29】前記実施例の土間設定モジュールがカーポー
トの土間領域を設定する動作を説明する図である。
【図30】前記実施例の天端表示モジュールが基礎の天
端高さ寸法を表示する動作を説明する図である。
【図31】前記実施例の特殊天端表示モジュールが基礎
の特殊天端である玄関のたたきの天端高さ寸法を表示す
る動作を説明する図である。
【図32】前記実施例の独立基礎設定モジュールがポー
チ柱等の独立基礎を設定する動作を説明する図である。
【図33】前記実施例の補助設定モジュールの寸法表示
動作を説明する図である。
【図34】前記実施例の補助設定モジュールで寸法表示
を移動する際の手動操作を説明する図である。
【図35】前記実施例の補助設定モジュールがレベル調
整ボルトの位置を表示する動作を説明する図である。
【図36】前記実施例の補助設定モジュールが基礎上に
おける建物ユニットの載置状態を表示する動作を説明す
る図である。
【図37】前記実施例の天端表記モジュールが玄関部分
のハッチングを表記する動作を説明する図である。
【図38】前記天端表記モジュールを用いて手動操作で
玄関部分のハッチング表記を消去する動作を説明する図
である。
【図39】前記天端表記モジュールを用いて手動操作で
玄関部分の領域を変更する動作を説明する図である。
【図40】前記天端表記モジュールが作図しようとする
階高ユニットが載置される基礎を示す斜視図である。
【図41】前記天端表記モジュールによる図39に示す
基礎のハッチング表記動作を説明する図である。
【図42】前記天端表記モジュールが作図しようとする
階高ユニットが載置される他の基礎を示す斜視図であ
る。
【図43】前記天端表記モジュールによる図41に示す
基礎のハッチング表記動作を説明する図である。
【図44】前記天端表記モジュールが階高ユニット内に
玄関が設けられる建物の基礎にハッチング表記を行う動
作を説明する図である。
【図45】前記天端表記モジュールを用いて手動操作で
階高基礎部のハッチングを消去する動作を説明する図で
ある。
【図46】前記天端表記モジュールを用いて手動操作で
階高基礎部のハッチングを生成する動作を説明する図で
ある。
【図47】前記天端表記モジュールが作図しようとする
カーポートのある基礎を示す斜視図である。
【図48】前記天端表記モジュールがカーポート専用の
基礎のハッチング表記を行う動作を説明する図である。
【図49】前記天端表記モジュールが生成したカーポー
ト専用基礎の要部を示す平面図である。
【図50】前記天端表記モジュールを用いて手動操作で
カーポート専用基礎のハッチングを生成する動作を説明
する図である。
【図51】前記天端表記モジュールを用いて手動操作で
カーポート専用基礎のハッチングを部分的に生成する動
作を説明する図である。
【図52】前記天端表記モジュールが作図しようとする
独立基礎を示す斜視図である。
【図53】前記天端表記モジュールが独立基礎のハッチ
ング表記を行う動作を説明する図である。
【図54】前記天端表記モジュールを用いて手動操作で
独立基礎のハッチングを消去する動作を説明する図であ
る。
【符号の説明】
S10 ユニット建物用CADシステム S12 施主 S14 現場 S17 工場 S20 基本設計システム S21 意匠設計サブシステム S211 平面図セクション S212 基礎伏図セクション S2127 伏図表記モジュール S2128 天端表記モジュール S213 屋根伏図セクション S214 配線図セクション S215 立面図セクション S216 パース図セクション S22 積算サブシステム S23 業務サブシステム S24、設計要素データベース S30 生産準備システム S31 生産設計サブシステム S311 躯体生産設計セクション S312 屋根生産設計セクション S313 部品生産設計セクション S32 受発注積算サブシステム S321 積算セクション S322 営業受発注セクション S323 工場受発注セクション S33 設計要素データベース F21 平面図 F22 基礎伏図 F23 屋根伏図 F24 配線図 F25 立面図 F26 パース図 F30 生産図面 F31 部品図 F32 組立図 F33 マニュアルである施工図 L21 積算リスト L22 発注書 L23 見積書 L31 積算リスト L32 発注書 W21 基礎 W22 基本設計情報 W31 生産設計情報 W33 部品 W34 建物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の建物ユニットを組み立てて建築され
    るユニット建物の基礎を作図するユニット建物の基礎の
    作図方法であって、 予め前記基礎の各部の天端高さに応じた複数種類のハッ
    チング表記を設定しておき、前記ユニット建物に対応し
    て設定された前記基礎の平面形状を作図した後、前記基
    礎の標準的な天端高さ以外の各部をその天端高さに対応
    したハッチング表記で表すことを特徴とするユニット建
    物の基礎の作図方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のユニット建物の基礎の作
    図方法において、前記基礎の標準的な天端高さとならな
    い部分として、玄関部分および土間コンクリート部分を
    前記ハッチング表記で表すことを特徴とするユニット建
    物の基礎の作図方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のユニット建物の基礎の作
    図方法において、前記玄関部分および土間コンクリート
    部分について前記ハッチング表記を行った後に、標準的
    な建物ユニットではない階高ユニットやカーポートユニ
    ットが載置されるために前記基礎の標準的な天端高さと
    ならない部分を前記ハッチング表記で表すことを特徴と
    するユニット建物の基礎の作図方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のユニット建物の基礎の作
    図方法において、前記階高ユニットやカーポートユニッ
    トが載置される部分についてのハッチング表記を行った
    後、前記玄関部分、前記土間コンクリート部分、およ
    び、前記階高ユニットやカーポートユニットの載置部分
    以外で、前記基礎の標準的な天端高さと異なる部分につ
    いて前記ハッチング表記を行うことを特徴とするユニッ
    ト建物の基礎の作図方法。
  5. 【請求項5】複数の建物ユニットを組み立てて建築され
    るユニット建物の基礎を作図するユニット建物の基礎作
    図用CADシステムであって、 前記ユニット建物に対応して前記基礎の平面形状を生成
    する伏図表記モジュールと、 予め前記基礎の各部の天端高さに応じた複数種類のハッ
    チング表記が記憶され、作成された前記基礎の伏図の標
    準的な天端高さと異なる天端高さを有する各部に、その
    天端高さに対応したハッチング表記を行う天端表記モジ
    ュールと、を備えたことを特徴とするユニット建物の基
    礎作図用CADシステム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のユニット建物の基礎作図
    用CADシステムにおいて、前記天端表記モジュール
    は、前記基礎の標準的な天端高さとならない部分とし
    て、玄関部分および土間コンクリート部分を前記ハッチ
    ング表記で表すものであることを特徴とするユニット建
    物の基礎作図用CADシステム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のユニット建物の基礎作図
    用CADシステムにおいて、前記天端表記モジュール
    は、前記玄関部分および土間コンクリート部分について
    前記ハッチング表記を行った後に、標準的な建物ユニッ
    トではない階高ユニットやカーポートユニットが載置さ
    れるとともに前記基礎の標準的な天端高さとならない部
    分を前記ハッチング表記で表すものであることを特徴と
    するユニット建物の基礎作図用CADシステム。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のユニット建物の基礎作図
    用CADシステムにおいて、前記天端表記モジュール
    は、前記階高ユニットやカーポートユニットが載置され
    る部分についてのハッチング表記を行った後、前記玄関
    部分、前記土間コンクリート部分、および、前記階高ユ
    ニットやカーポートユニットの載置部分以外で、前記基
    礎の標準的な天端高さと異なることを特記すべき部分に
    ついて前記ハッチング表記を行うものであることを特徴
    とするユニット建物の基礎作図用CADシステム。
JP6281745A 1994-11-16 1994-11-16 ユニット建物の基礎の作図方法およびユニット建物の基礎作図用cadシステム Withdrawn JPH08147340A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001282862A (ja) * 2000-03-28 2001-10-12 Daiwa House Ind Co Ltd 建物設計支援システム
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JP2010255408A (ja) * 2010-08-06 2010-11-11 Asahi Kasei Homes Co 建物の基礎の設計方法

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