JPH08190581A - ユニット建物の設計方法およびユニット建物用cadシステム - Google Patents

ユニット建物の設計方法およびユニット建物用cadシステム

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JPH08190581A
JPH08190581A JP7003387A JP338795A JPH08190581A JP H08190581 A JPH08190581 A JP H08190581A JP 7003387 A JP7003387 A JP 7003387A JP 338795 A JP338795 A JP 338795A JP H08190581 A JPH08190581 A JP H08190581A
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JP
Japan
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unit
building
module
grid
design
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JP7003387A
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Inventor
Kazuki Kurita
一樹 栗田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大幅な設計変更にも柔軟迅速に対応でき、特
に、迅速かつ正確に内外装部品の設定を行うことができ
るユニット建物の設計方法およびユニット建物用CAD
システムの提供。 【構成】 ユニット建物用CADシステムを、ユニット
配置を含む建物の仕様を指定する基本設計情報を作成す
る基本設計システムS20と、各建物ユニット毎の具体
的仕様を含む生産設計情報を作成する生産準備システム
とで構成し、基本設計システムS20に、内外装設定の
基準線として用いられる各種モジュールやグリッドの生
成を行うモジュール・グリッド生成部S2114と、建
物の外周に配置される外壁の生成を行う外壁生成部31
と、建具入力部41とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はユニット建物の設計方法
およびユニット建物用CADシステムに関し、複数の箱
形建物ユニットを組み立てて建築されるプレハブ式建物
の設計に利用される。
【0002】
【背景技術】プレハブ式建物は、工業化によるコスト低
減および品質安定化等のメリットから、近年急速に普及
するに至っている。プレハブ式建物のうち、軸組みカー
テンウォール工法は在来工法に近いものであり、工場生
産された柱梁および壁用面材を組み立てて建築される。
また、木質パネル工法は工場で生産されたパネルを現場
で組み立てて建築される。これらの各プレハブ工法の建
物は、それぞれ軸材や面材等の単純な部材の集合体とし
て構成される。一方、プレハブ化建物のうち、ユニット
工法は工場で箱形の建物ユニットを生産し、現場で組み
立てるものであり、生産、輸送、現場施工が基本的にユ
ニット単位である。
【0003】これらのプレハブ式建物は、企画建築とし
て提供されることが一般的であった。企画建築とは、建
物の間取りや外観形状等の概略から、組み込み設備の種
類や内外装の仕様等の細部までを建物メーカーが設計し
たものである。但し、企画建築であっても、顧客の要望
に応じて、間取り、設備、仕様に関して幾つかのオプシ
ョンを選択できる場合が多い。
【0004】しかし、近年では施主の要望が多様化して
おり、画一的な企画建物ないしオプション選択では十分
な顧客満足が得られないようになっており、プレハブ建
物においても多様な個別設計の注文建築への対応が要望
されている。ここで、注文建築への対応にあたっては、
各建物毎に最初から設計しなおす必要があり、従来の企
画住宅に比べて建物メーカーの設計作業が膨大化する。
このため、プレハブ式建物の注文対応には、作業を効率
化するためにCAD(コンピュータ支援設計)システム
の導入が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したプ
レハブ式建物の中でも、ユニット建物は他のプレハブ工
法に比べて注文建築への対応およびCAD化が難しいと
いう問題があった。すなわち、軸組み式建物やパネル式
建物で注文建築に対応する場合には、施主注文に応じて
間取り等の概略をまとめ、それを具体化する詳細構造や
仕様部品をまとめて設計図面を作成し、施主の確認を経
て設計が完了し、部品生産ないし建築施工に至ることに
なる。つまり、この種の建物では、建物全体が単純に部
品の集合体として捉えられるため、間取りプランニング
等の概略から使用部材や構造等の詳細の設計までが一体
不可分で連続的である。このため、CAD化にあたって
は一連の設計内容を追うことで比較的簡単に行えるとと
もに、注文対応にあたっても設計作業をやり直すだけで
特段の困難はない。
【0006】しかし、ユニット建物においては、前述の
ように取り扱いがユニット単位であるため、その設計に
は単純な部材レベルと建物全体のレベルとの間に、ユニ
ット単体に関する中間的な設計レベルが必要である。特
に、各ユニットのフレームには、建物に組み込まれた状
態での構造強度を確保するとともに、輸送等の取り扱い
を考慮してユニット単体での自立強度を確保する必要が
あり、ユニット単体レベルの設計作業が煩雑なものとな
る。
【0007】このようなことから、ユニット建物での概
略設計の大幅な変更には、建物全体レベルでの再設計に
加え、その内容に応じて各ユニットの再設計等が必要と
なり、作業およびコストが膨大となる。さらに、膨大な
処理が必要になることから、CAD化にあたっては処理
を実行するコンピュータ装置の速度低下が生じ、あるい
は処理装置の高速化に伴うコスト上昇等が生じ、CAD
化が困難になるという問題がある。そして、CAD化の
遅れに伴って、ユニット建物の注文建築への対応も遅れ
ていた。
【0008】また、ユニット建物の設計においては、建
物の外周や内部に配置する各種の内外装部品、例えば、
サッシ、窓や扉、あるいはキッチン、トイレやバスユニ
ット等の設備類、間仕切壁などの建物の比較的狭い範囲
に設けられるもの、さらには、外壁パネルなどの建物の
外周全体という広い範囲に設けられるもの、を設定しな
ければならない。ところが、これらの内外装部品の設定
には、各部品の配置位置や種別等の詳細な設計情報の設
定が必要であることから、施主の注文に完全に応じるた
めには、かなり煩雑な設定作業を行わなければならず、
このことがユニット建物の設計におけるCAD化をより
困難なものとしていた。従って、迅速かつ正確であると
ともに施主の注文通りに内外装部品の設定を行うことが
できるユニット建物用CADシステムの構築が望まれて
いた。
【0009】本発明の目的は、大幅な設計変更にも柔軟
迅速に対応でき、特に、迅速かつ正確に内外装部品の設
定を行うことができるユニット建物の設計方法およびユ
ニット建物用CADシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、CADシステ
ム全体を基本設計と生産設計とに二分し、基本設計では
建物の基本的なユニット配置までの概要(施主に見える
部分の形状や仕様、施主が要望する機能等)を設計し、
注文に応じた建物を表す必要最小限の事項をまとめ、施
主打ち合わせにより設計変更が繰り返される部分の作業
負荷を軽減するとともに、生産設計では基本設計で決ま
った内容に対応した詳細(施主の見えない部分の構造や
部品構成)を設計することにより、ユニット単体レベル
の複雑な生産設計をも効率的に処理できるようにした。
特に、基本設計において、内外装の設定作業を、内外装
の配置位置を設定するための基準線を生成する作業と、
この基準線に従って外壁を配置する作業と、さらには建
具を配置する作業とに区分して行い、これらにより前記
目的を達成しようとするものである。
【0011】具体的には、本発明は、複数の建物ユニッ
トを組み立てて建設されるユニット建物の設計を行うユ
ニット建物の設計方法であって、先ず前記建物内におけ
るユニット配置を含む前記建物の仕様を指定する基本設
計情報を作成し、次に前記基本設計情報に基づいて各建
物ユニット毎の具体的仕様を含む生産設計情報を作成す
るとともに、前記基本設計情報を作成する際には、前記
ユニット配置を行った後に、前記建物ユニットの内部若
しくは周辺部に配置されて前記建物の内外装設定の基準
線として用いられる各種のモジュールまたはグリッドを
生成し、続いて前記モジュールまたはグリッドに従って
前記建物の外周に外壁を配置し、その後、前記建物の外
周若しくは内部に建具を配置することを特徴とする。
【0012】一方、本発明は、複数の建物ユニットを組
み立てて建設されるユニット建物の設計を行うためのユ
ニット建物用CADシステムであって、前記建物内にお
けるユニット配置を含む前記建物の仕様を指定する基本
設計情報を作成する基本設計システムと、前記基本設計
情報に基づいて各建物ユニット毎の具体的仕様を含む生
産設計情報を作成する生産準備システムとで構成される
とともに、前記基本設計システムが、前記建物ユニット
の内部若しくは周辺部に配置されて前記建物の内外装設
定の基準線として用いられる各種のモジュールまたはグ
リッドの生成を行うモジュール・グリッド生成部と、前
記モジュールまたはグリッドに従って前記建物の外周に
配置される外壁の生成を行う外壁生成部と、前記建物の
外周若しくは内部に配置される建具の入力を行う建具入
力部とを備えていることを特徴とする。ここで、建具と
は、サッシ、窓や扉等の狭い意味での建具だけではな
く、キッチン、トイレやバスユニット等の設備類、間仕
切壁なども含み、外壁以外の内外装部品(外壁に比べ、
建物の比較的狭い範囲に設けられるもの)を意味する。
【0013】また、前記モジュール・グリッド生成部
は、前記建物ユニットの辺上に配置されるユニットモジ
ュールの生成を行うユニットモジュール生成部と、前記
ユニットモジュールよりも内側に配置される内壁モジュ
ールの生成を行う内壁モジュール生成部と、前記建物ユ
ニットの辺であって前記建物の外周を形成する部分より
も外側に配置される面積算定芯モジュールの生成を行う
面積算定芯モジュール生成部と、前記建物ユニットの長
辺を分割する方向に配置される長辺グリッドの生成を行
う長辺グリッド生成部と、前記建物ユニットの短辺を分
割する方向に配置される短辺グリッドの生成を行う短辺
グリッド生成部とを備えていることが望ましい。
【0014】さらに、前記短辺グリッド生成部は、前記
建物ユニットの内部に配置される短辺内部グリッドの生
成を行う短辺内部グリッド生成部と、前記建物ユニット
の短辺であって前記建物の外周を形成する部分に交差し
て配置される短辺外部グリッドの生成を行う短辺外部グ
リッド生成部とを備えていることが望ましい。また、前
記短辺グリッド生成部は、前記建物ユニットの短辺を分
割する分割形態の異なる複数パターンのうちのいずれか
を選択する構成とされていることが望ましい。
【0015】そして、前記ユニットモジュール生成部、
前記内壁モジュール生成部、前記面積算定芯モジュール
生成部、前記長辺グリッド生成部、および前記外壁生成
部は、前記ユニット配置に基づいて前記各モジュール、
前記長辺グリッド、および前記外壁を自動生成する構成
とされていることが望ましい。さらに、前記建具入力部
は、親部品およびこれに付属する子部品をこの順に連続
して入力する構成とされていることが望ましい。
【0016】
【作用】このような本発明においては、基本設計で建物
の基本的なユニット配置までの概要(施主に見える部分
の形状や仕様、施主が要望する機能等)を設計し、施主
との打ち合わせを行って注文に応じた建物を表す必要最
小限の事項をまとめる。次に、生産設計では、基本設計
で決まった内容に対応した詳細(施主の見えない部分の
構造や部品構成)を設計し、工場生産に必要な図面や情
報をまとめる。
【0017】従って、施主打ち合わせにより設計変更が
繰り返される部分は簡略でよくなり、繰り返し行われる
部分の作業負荷が軽減されるとともに、ユニット単体レ
ベル等の複雑な生産設計は基本設計がまとまった後に一
度だけ行えばよくなり、個々に設計が必要な注文住宅へ
の対応が可能になる。また、基本設計では概要の設計が
主であるため、繰り返し作業があっても負荷が軽く、か
つ負荷の重い生産設計は繰り返しを避けられるため、各
々を個別にCAD化することで実用的なCADシステム
を構成することが可能となる。
【0018】そして、特に、基本設計において、内外装
の設定作業を、内外装設定の基準線として用いられる各
種のモジュールまたはグリッドを生成する作業と、この
モジュールまたはグリッドに従って外壁を配置する作業
と、さらには建具を配置する作業とに区分したので、内
外装設計が効率よく行われる。つまり、先ずモジュール
またはグリッドを生成しておき、次にこれに従って外壁
の配置を行うことで、外壁の配置位置の設定が容易にな
り、外壁の配置作業が円滑に行われる。また、建具の配
置作業においても、このモジュールまたはグリッドに従
った配置位置の設定を行うことが可能となる。さらに、
互いに作業内容が異なる外壁の配置作業と建具の配置作
業とを別途に行うようにしたことで、互いの作業内容や
配置状態を考慮することなく、それぞれの作業を進める
ことが可能となり、作業効率の向上が図られ、これらに
より前記目的が達成される。
【0019】また、基本設計をCAD化した基本設計シ
ステムのモジュール・グリッド生成部を、ユニットモジ
ュール生成部、内壁モジュール生成部、面積算定芯モジ
ュール生成部、長辺グリッド生成部、および短辺グリッ
ド生成部を備えた構成とした場合には、多くの種類の内
外装の設定に対応可能となるため、システムの多機能化
が図られるとともに、施主の注文に確実に応じることが
可能となる。
【0020】さらに、短辺グリッド生成部を、短辺内部
グリッド生成部と短辺外部グリッド生成部とを備えた構
成とした場合には、設計者の作業内容およびシステムと
しての処理内容がそれぞれ異なる短辺内部グリッドの生
成作業と短辺外部グリッドの生成作業とを区分したこと
により、設計者のシステム操作が簡易化されて設計者の
負担が軽減されるうえ、システムの処理フローも簡潔な
ものとなるので、作業効率の向上がより一層図られる。
そして、短辺グリッド生成部を、建物ユニットの短辺を
分割する分割形態の異なる複数パターンのうちのいずれ
かを選択する構成とした場合には、例えば、隣接する建
物ユニット間に所定の隙間(例えば、1/8モジュール
サイズの隙間等)を置くようなユニット配置を行う場合
等に容易に対応可能となる。
【0021】そして、ユニットモジュール生成部、内壁
モジュール生成部、面積算定芯モジュール生成部、長辺
グリッド生成部、および外壁生成部を、ユニット配置に
基づいて各モジュール、長辺グリッド、および外壁を自
動生成する構成とした場合には、これらを手入力で生成
する場合に比べ、設計者の負担が軽減されるうえ、迅速
かつ正確な生成により作業効率の向上がより一層図られ
る。
【0022】さらに、建具入力部を、親部品およびこれ
に付属する子部品をこの順に連続して入力する構成とし
た場合には、設計者が各部品間の親子関係(どの親部品
にはどの子部品を用いなければいけない、あるいはどの
部品しか用いることができないという関係)を詳細に把
握する必要がなくなり、設計者の負担が軽減されるう
え、作業時間が短縮されて作業効率の向上がより一層図
られるとともに、設計者の知識不足による誤入力も防止
される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 (全体構成)本実施例は、施主の注文に応じて多様なユ
ニット建物を設計しかつ生産施工を支援するCADシス
テムである。図1には本実施例の概略が示され、図2に
は本実施例で行われる処理流れの概略が示されている。
【0024】ユニット建物用CADシステムS10は、
基本設計およびその段階の周辺支援を行う基本設計シス
テムS20と、生産設計およびその周辺支援を行う生産
準備システムS30とで構成されている。各システムS
20、S30は、それぞれが既存のコンピュータシステ
ムにより構成され、設定された処理プログラムに基づい
て対話式の入力操作により所定の設計作業を実行するも
のである。
【0025】各システムS20、S30は、それぞれ操
作入力を行うための画像表示装置(ビットマップ式ディ
スプレイ等)および入力装置(文字やコマンド入力用の
キーボード、位置指定用のマウス、ライトペン、タブレ
ット、デジタイザ等)を備えるとともに、作成した図面
や積算リスト等の設計情報を出力するための印刷装置
(プリンタ、プロッタ等)および記憶装置(磁気ディス
ク等)ないしは他のコンピュータシステムに接続する通
信装置を備えている。これらは何れも既存の機器から適
宜選択されたものである。
【0026】(基本設計システムS20の概要)基本設
計システムS20は、建物メーカーの営業所等に設置さ
れ、営業担当者S11が操作して施主S12の注文に応
じた基本設計を行うものである。このために、基本設計
システムS20は、意匠設計サブシステムS21、積算
サブシステムS22、業務サブシステムS23、設計要
素データベースS24を備えている。
【0027】意匠設計サブシステムS21は、営業担当
者S11が操作して基本設計の内容を示す平面図F2
1、基礎伏図F22、屋根伏図F23、配線図F24
(それぞれ生産設計の際に参照される図であり、部品の
指定情報等も含む)を作成するとともに、これらの基本
設計内容から立面図F25、パース図F26(生産設計
に必要ではないが、施主S12に提示する図)を作成す
るためのものである。
【0028】積算サブシステムS22は、意匠設計サブ
システムS21で作成された各図F21〜F24の内容
に基づいて、使用される部品一覧等を示す積算リストL
21を作成するものである。業務サブシステムS23
は、意匠設計サブシステムS21で作成された各図F2
1〜F24の内容、および積算サブシステム22で作成
された積算リストL21の内容に基づいて、現場施工
(主に基礎施工)およびその部品の発注、建物の生産設
計の発注等を手配するための発注書L22、更には建物
建設の価格見積書L23を作成するものである。
【0029】設計要素データベースS24は、意匠設計
サブシステムS21での設計および積算サブシステムS
22での積算処理の際に参照されるものである。図11
にも示すように、設計要素データベースS24は、生産
準備システムS30の設計要素データベースS33の内
容が転送されるものであり、その内容として基本設計で
使用できる部品情報S1010、各部品の積算情報、設
計ルールS1020等が蓄積されている。
【0030】部品情報S1010は、建物の基本構造と
なるユニットの情報(寸法、種別等の概略;但し柱梁等
の詳細は生産設計で設計する)を始めとする各種部品の
情報であり、各部品を構成する最も基本的なレベルの部
品を示す単品部品図S1011と、各部品の積算情報S
1012(各子部品に必要なねじ等の品番や必要本数、
単価等)とを含んでいる。これらの部品情報S1010
は親部品、子部品等の形で階層化、パッケージ化されて
おり、例えば親部品「A型の窓」と指定すれば、子部品
として「サッシ」、「取付枠」等が自動的に選択される
ようになっている。
【0031】設計ルールS1020には、特定の構造や
部品の設置の際の取り扱い等が含まれており、例えば
「ユニット内に階段を設けた場合には階段室に面する梁
に補強を入れること」等の情報が含まれている。
【0032】さらに、設計要素データベースS24に
は、設計に必要な情報のみならず、各部品の施工作業手
順を示す生産マニュアルS1030が含まれている。生
産マニュアルS1030には、工程図面やマニュアルが
各部品と一セットで記録されており、各部品が使用され
る際には該当する工程図面やマニュアルが選択され、設
計情報と一緒に出力されるようになっている。
【0033】(基本設計システムS20での作業の流
れ)営業担当者S11は、施主S12の注文を受け(手
順P21;図2参照、以下同じ)、この注文に基づいて
基本設計システムS20を操作し、基本設計を行って各
図F21〜F26および各リストL21〜L23を作成
する(手順P22)。そして、作成した平面図F21、
立面図F25、パース図F26、見積書L23を設計案
として施主S12に提示し、その設計内容で良いか確認
をとる(手順P23)。ここで、施主S12から設計内
容の変更や追加等を受けた場合には、基本設計を修正し
(手順P24)、再び施主S12に提示し、これらを確
認が得られるまで繰り返す。
【0034】施主S12の確認が得られたら、その基本
設計の内容で生産準備に入る。具体的には、基礎伏図F
22と発注書L22を基礎施工者S13に送り、建設現
場S14に基礎W21を施工させるとともに(手順P2
5)、基本設計情報W22である平面図F21、屋根伏
図F23、配線図F24、積算リストL21とともに、
発注書L22を生産準備システムS30に送り、ユニッ
トを含む建物部分の生産設計を実行させる(手順P2
6)。以上が基本設計システムS20の概要である。
【0035】(生産準備システムS30の概要)生産準
備システムS30は、建物メーカーの設計部門等に設置
され、メーカー設計者S15が前述の基本設計情報W2
2に基づいて建物の生産設計を行うものである。このた
めに、生産準備システムS30は、生産設計サブシステ
ムS31、受発注積算サブシステムS32、設計要素デ
ータベースS33を備えている。
【0036】生産設計サブシステムS31は、メーカー
設計者S15が操作して基本設計情報W22の内容を具
体的に展開し、工場生産等に必要な個々の部品の詳細な
部品図F31、その組み立てを示す組立図F32、生産
および施工に関する工程図(作業の指示や作業途中の状
態の図示等を含むマニュアル)F33を作成するもので
ある。ここで、工場生産等に必要な部品情報としては、
指定された各部品の構成部品(親部品に対する子部品)
の情報(例えば種別、寸法、使用数、加工箇所等)であ
る。そして、構成部品とは、例えばユニットであればそ
のフレームの柱梁や内外装材、内部に組み込まれる設備
等であり、窓サッシであればその枠材や窓ガラス等であ
る。
【0037】受発注積算サブシステムS32は、生産設
計サブシステムS31で作成された各図F31〜F33
の内容に基づいて、使用される部品一覧等を示す積算リ
ストL31、および必要な資材を外部発注するための発
注書L32を作成するものである。なお、前述した部品
図F31、組立図F32、工程図F33が生産図面F3
0であり、これらの各図F31〜F33と積算リストL
31とを合せたものが生産設計情報W31となる。
【0038】設計要素データベースS33は、生産設計
サブシステムS31での設計および受発注積算サブシス
テムS32での積算処理の際に参照されるものであり、
基本設計で指定された各部品に関する詳細な情報および
設計ルール等が蓄積されている(図11参照)。ここ
で、設計要素データベースS33は、前述した基本設計
システムS20の設計要素データベースS24の内容
(部品情報S1010、設計ルールS1020、生産マ
ニュアルS1030)を有し、かつ各々に設計要素デー
タベースS24に設定された各部品等の記録項目に対し
て工場生産を行うための具体的かつ詳細な情報を適宜付
加したものとなっている。なお、設計要素データベース
S24には付加された内容以外の基本設計に必要な情報
のみが識別され、転送されるようになっている。
【0039】なお、設計要素データベースS33は、生
産設計サブシステムS31および受発注積算サブシステ
ムS32により適宜、情報の追加や訂正が行われるよう
になっており、更新された内容は基本設計システムS2
0の設計要素データベースS24にも反映され、相互の
連携が確保されるようになっている。
【0040】(生産準備システムS30での作業の流
れ)基本設計情報W22を受け取ったメーカー設計者S
15は生産準備システムS30を操作し、生産設計サブ
システムS31により基本設計情報W22の内容に応じ
た生産設計(手順P31;図2参照、以下同じ)、積算
(手順P32)、および部品発注(手順P33)を行
い、これにより資材調達(手順P34)、工場生産(手
順P35)、現場組み立て(手順P36)が行われる。
【0041】具体的には、生産準備システムS30から
資材業者S16へ、積算リストL31および発注書L3
2が送られ、これに応じた資材W32が工場S17およ
び現場S14に送られる。また、生産準備システムS3
0から工場S17へ、部品図F31、組立図F32、工
程図F33、積算リストL31が送られ、これらに基づ
いて資材W32から部品W33が生産され、建物ユニッ
トおよび現場施工部品として現場S14に送られる。さ
らに、生産準備システムS30から組立施工者S18
へ、組立図F32、工程図F33が送られ、現場組み立
てが行われる。これらにより、現場S14には、施主S
12の注文に応じた建物W34が建築されることにな
る。以上が生産準備システムS30の概要である。
【0042】(基本設計システムS20の詳細)図3に
は基本設計システムS20がより詳細に示されている。
基本設計システムS20は、前述したように、各図F2
1〜F26を作成する意匠設計サブシステムS21、積
算リストL21を作成する積算サブシステムS22、発
注書L22および見積書L23を作成する業務サブシス
テムS23、および設計要素情報を記憶する設計要素デ
ータベースS24を備えている。
【0043】このうち、意匠設計サブシステムS21
は、各図F21〜F26を作成するために、平面図セク
ションS211、基礎伏図セクションS212、屋根伏
図セクションS213、配線図セクションS214、立
面図セクションS215、パース図セクションS216
を備えている。
【0044】各セクションS211〜S214は、それ
ぞれ既存のCADシステムと同様に外部操作により画面
表示される画像を見ながら部品選択や位置指定を行うこ
とで各図を作成するものである。このうち、平面図以外
の各セクションS212〜S214には外部操作ととも
に、先に作成した平面図F21の情報が参照されるよう
になっている。例えば、基礎伏図F22において、全体
の概略形状は平面図F21で指定したユニット配置に準
じて自動設定され、これにより重複した入力操作を省略
できる等となっている。
【0045】(平面図セクションS211)平面図セク
ションS211は、建物W34の基本的な間取り配置等
から一階ないし上階、地下等の各階層の平面形状および
仕様等を平面図F21に設定してゆくものである。図4
に示すように、平面図セクションS211は躯体サブセ
クションS211Aおよび内外装サブセクションS21
1Bで構成されている。
【0046】躯体サブセクションS211Aは、ユニッ
ト設定モジュールS2111、玄関設定モジュールS2
112、バルコニー設定モジュールS2113を備えて
構成されている。内外装サブセクションS211Bは、
グリッド設定モジュールS2114、外壁設定モジュー
ルS2115、建具設定モジュールS2116を備えて
構成されている。
【0047】ユニット設定モジュールS2111は、操
作画面に表示された空白の平面図画像V2110に対
し、使用するユニットの種類や寸法等を選択し、そのユ
ニットを示す矩形を配列してゆくことで、建物の基本と
なるユニット構成V2111を設定するものである。使
用するユニットは設計要素データベースS24から選択
される。種類としては標準ユニット、階高ユニットの
別、バルコニーユニット等がある。寸法としては4、
5、6モジュールサイズ等の呼び寸法が用いられる。こ
れにより、平面図F21には使用するユニットの設計情
報(種類、寸法、位置等)が埋め込まれることになる。
【0048】玄関設定モジュールS2112は、設定さ
れたユニット構成V2111の一部に、玄関となる領域
V2112を指定するものである。これにより、平面図
F21の指定された玄関領域V2112には土間コンク
リート施工等の玄関用の設計情報(領域、種別等)が埋
め込まれる。バルコニー周辺設定モジュールS2113
は、バルコニーとして設定された部分に手摺や支柱等の
付属部材V2113の設計情報(種別、寸法、位置等)
を指定するものである。これにより、指定された情報は
平面図F21の各部に埋め込まれる。
【0049】グリッド設定モジュールS2114は、ユ
ニット配置V2111の内部および外部に内外装を設定
する位置の基準となるグリッド(仮想的な格子状枠)V
2114の設計情報(種別、位置等)を設定するもので
ある。なお、ここで言うグリッドとは、詳細は後述する
ように、長辺グリッド、短辺グリッドだけではなく、ユ
ニットモジュール、内壁モジュール、面積算定芯モジュ
ール等を含めた広い意味での基準線としてのグリッドで
あり、グリッド設定モジュールS2114は、本発明の
モジュール・グリッド生成部に相当するものである。外
壁設定モジュールS2115は、ユニット構成V211
1の外周に沿いかつグリッドV2114に従って外壁V
2115を設定するものである。この際、外壁の表面模
様等も仕様として設定される。この設定はユニット配置
の外周を自動的に追跡する自動モードと、逐次操作指定
してゆく手動モードとを選択できるようになっている。
建具設定モジュールS2116は、ユニット構成V21
11の内部にグリッドV2114に従って窓や扉、ある
いはキッチン、トイレやバスユニット等の設備類V21
16に関する設計情報(種別、仕様、寸法、位置等)を
設定するものである。なお、内外装サブセクションS2
11Bのさらに詳細な構成および作業の流れは、図12
〜図40を用いて後述する。
【0050】なお、各設定にあたって、設計情報のうち
使用できる部品や構造の種別や仕様等あるいは設置ルー
ル等は、それぞれ設計要素データベースS24を参照す
ることにより適宜選択される。例えば、画面上でユニッ
トを配置する際にはユニットの一覧が別ウインドウ表示
され、玄関を設定する際には建物の角隅の場合には角隅
用の構造のみが提示される等となっている。そして、平
面図F21には、各設定により埋め込まれたユニットな
いし設備類の指定等により、設計要素データベースS2
4に記憶された各々に関するより詳細な情報がリンクさ
れ、これらにより建物の基本的な設計情報が作成される
ようになっている。
【0051】(基礎伏図セクションS212)基礎伏図
セクションS212は、建物W34の基礎の設計情報を
基礎伏図F22に設定してゆくものである。図5に示す
ように、基礎伏図セクションS212は、基本設定モジ
ュールS2121、玄関設定モジュールS2122、天
端設定モジュールS2123、特殊天端設定モジュール
S2124、独立基礎設定モジュールS2125、補助
設定モジュールS2126を備えて構成されている。
【0052】基本設定モジュールS2121は、操作画
面に表示された空白の基礎伏図画像V2120に対し、
平面図F21を参照して基本的な基礎V2121を設定
するものである。基本的な基礎形状の設定とは、例えば
平面図F21のユニット構成V2111の外周に対応し
た位置に連続した布基礎を設定することである。また、
必要に応じて指定した領域に土間コンクリートが設定さ
れる。
【0053】玄関設定モジュールS2122は、平面図
F21に指定された玄関領域V2112に従って、玄関
土間コンクリートV2122を指定するものである。天
端設定モジュールS2123は、先に設定された基礎V
2121の基本的な布基礎上端高さを指定するものであ
る。基礎形状V2121の高さは全体が同じ高さである
場合が多いが、一部領域が異なる高さに設定される場合
もあり、このような場合には領域と高さを指定すること
になる。特殊天端設定モジュールS2124は、先に設
定された基礎V2121の基本的な布基礎上端高さと異
なる領域V2124を指定し、その高さを指定するもの
である。
【0054】独立基礎設定モジュールS2125は、基
礎V2121の内部あるいは外部に独立基礎V2125
を設定するものである。独立基礎V2125は、比較的
大型のユニットの長辺下梁を支持するために適宜設置さ
れるものであり、基礎形状V2121の内側部分のユニ
ット長辺に沿った位置に適宜指定される。補助設定モジ
ュールS2126は、基礎V2121の各部にユニット
のアンカーボルト接合用のシース缶、基礎V2121の
布基礎部分を貫通する点検口等の補助的な部品や構造V
2126の設定を行うものである。
【0055】これらの各設定にあたっても、平面図作成
時と同様に、設計情報のうち使用できる部品や構造の種
別や仕様等あるいは設置ルール等は、それぞれ設計要素
データベースS24を参照することにより適宜選択され
る。そして、基礎伏図F22には、各設定により埋め込
まれた基礎構成の指定等により、設計要素データベース
S24に記憶された各々に関するより詳細な情報がリン
クされ、これらにより建物の基礎に関する設計情報が作
成されるようになっている。
【0056】(屋根伏図セクションS213)屋根伏図
セクションS213は、建物W34の屋根の設計情報を
屋根伏図F23に設定してゆくものである。図6に示す
ように、屋根伏図セクションS213は、屋根形状設定
モジュールS2131と樋設定モジュールS2132と
で構成される。
【0057】屋根形状設定モジュールS2131は、標
準プログラムS2133、差し替えプログラムS213
4、プログラム編集部S2135、実行プログラムS2
136、プログラム実行部S2137を備えている。標
準プログラムS2133は、標準に指定された屋根種別
(例えば寄棟型)の各部形状、寸法、仕様を設定するた
めに必要な設定モジュールを画面表示ないし入力操作受
付する一連の動作(例えば、平面図F21から建物外形
を読み込んで画面表示し、その輪郭に応じた補助線を表
示し、棟線の位置入力を受け付ける等の各種動作)を処
理するプログラムである。
【0058】差し替えプログラムS2134は、標準
(寄棟型)の標準プログラムS2133に対し、その一
部を差し替えることで異なる屋根種別(軒先カット式寄
棟型、台形ユニット式寄棟型、切妻型等)を設定するた
めの動作プログラムを生成する差分プログラムであり、
例えば標準プログラムS2133の差し替え対象部分を
示す対象情報と差し替えられるプログラム内容を示す差
し替え情報との組合せを屋根種別の名称等の識別情報と
ともにまとめて構成されている。
【0059】プログラム編集部S2135は、外部入力
された屋根種別の指定に基づいて標準プログラムS21
33および差し替えプログラムS2134から実行プロ
グラムS2136を生成するものである。具体的には、
指定された屋根種別が標準の寄棟型ならば、標準プログ
ラムS2133をそのまま実行プログラムS2136と
する。一方、指定された屋根種別が標準以外の形式なら
ば、差し替えプログラムS2134から指定された形式
に該当する識別情報を検索し、この識別情報が附された
差し替え情報および対象情報を取り出し、標準プログラ
ムS2133の対象情報で指定される部分を差し替え情
報に入れ換えることで編集を行い、実行プログラムS2
136とする。
【0060】プログラム実行部S2137は、編集され
た実行プログラムS2136を実行することにより、操
作画面に所定の表示を行い、操作入力を受け付けること
により、先に指定された種別の屋根V2131の設計情
報を設定するものである。
【0061】樋設定モジュールS2132は、操作画面
に屋根V2131の画像を表示するとともに、樋の種別
(外樋や内樋等)の指定を受け、指定された形式の軒樋
V2132を屋根V2131の外周を巡るように自動設
定する。さらに、外部入力により縦樋位置を指定し、建
物外壁に沿った縦樋の情報を設定可能である。
【0062】配線図セクションS214は、平面図F2
1の各階層に対し、平面図F21で指定された設備類の
うち、給排水が必要なもの(バス、トイレ、キッチン、
エアコン等)、電気配線が必要なもの(照明、固定式の
電気器具、壁面等のスイッチ、コンセント等)につい
て、それぞれ必要な配管や配線を建物躯体内に指定する
ものである。指定方式等は既存のCADシステムに準じ
たものが利用される。
【0063】立面図セクションS215は、平面図F2
1および屋根伏図F23の設計情報に基づいて、建物の
立面図F25を自動生成する。具体的には、平面図F2
1および屋根伏図F23から外形を取り出し、指定され
た外装(窓サッシや縦樋等)の位置や仕様等を読み出
し、外壁の仕様から模様等を読み出し、これらにより建
物各方向の立面を作成する。これらの一連の処理は既存
のCADシステムに準じたものが利用される。
【0064】パース図セクションS216は、立面図セ
クションS215と同様に、平面図F21および屋根伏
図F23の設計情報に基づいて、建物のパース図F26
を自動生成する。このパース図作成処理も既存のCAD
システムに準じたものが利用される。
【0065】以上に述べた各セクションS211〜S2
16により、平面図F21ないしパース図F26が作成
される。このうち、立面図F25とパース図F26を除
く各図F21〜F24は積算サブシステムS22および
業務サブシステムS23に送られ、積算リストL21、
発注書L22、見積書L23の作成が行われる。
【0066】積算サブシステムS22は、平面図F2
1、基礎伏図F22、屋根伏図F23、配線図F24に
設定された設計情報に基づいて、必要な部品(例えば、
指定された外壁の仕様の外壁パネルが何枚必要か、ある
いは指定されたエアコン等の設置に付随して必要となる
部品は何か等)をリストアップして積算リストL21と
するとともに、価格の小計ないし合計を計算する。この
際、使用する部品の選択ないしは付随する部品の選択等
にあたっては設計要素データベースS24が参照され
る。
【0067】業務サブシステムS23は、平面図F21
〜配線図F24および積算リストL21の情報に基づい
て、必要な発注等の業務をまとめ、基礎施工者S13お
よび生産準備システムS30向けの発注書L22を作成
するとともに、施主S12に提示するための見積書L2
3を作成し、発注等を行う。すなわち、基礎伏図S21
2と発注書L22を基礎施工者S13に送り、平面図F
21、立面図F25、パース図F26、見積書L23を
営業担当者S11を介して施主S12に送り、平面図F
21、屋根伏図F23、配線図F24、積算リストL2
1、発注書L22を生産準備システムS30に送る。な
お、生産準備システムS30に送られる平面図F21、
屋根伏図F23、配線図F24、積算リストL21が基
本設計情報W22となる。
【0068】(生産準備システムS30の詳細)図7に
は生産準備システムS30がより詳細に示されている。
生産準備システムS30は、前述したように、基本設計
情報W22から生産図面F30(部品図F31、組立図
F32、工程図F33)を作成する生産設計サブシステ
ムS31と、生産図面F30から積算リストL31、発
注書L32を作成する受発注積算サブシステムS32
と、各々での処理の際に参照される設計要素情報を記憶
する設計要素データベースS33とを備えている。な
お、部品図F31は単品の部品に関する図面であり、他
部材への取付け指示を示す図も含む。組立図F32は複
数の単品から組み立てられる部品に関する図面であり、
各単品の組み合わせ状態や組立手順の説明等も含む。工
程図F33は全体の組立てに関する図面であり、工場施
工や現場施工でのマニュアル等に類する内容を含む。
【0069】(生産設計サブシステムS31)生産設計
サブシステムS31は、建物躯体部分の生産図面F30
を作成する躯体生産設計セクションS311、屋根部分
の生産図面F30を作成する屋根生産設計セクションS
312、建物各部に設置される部品や設備に関する生産
図面F30を作成する部品生産設計セクションS313
を備えている。各セクションS311〜S313は、そ
れぞれ既存のCADシステムと同様に外部操作により画
面表示される画像を見ながら部品選択や位置指定を行う
ことで各図を作成するものである。
【0070】(躯体生産設計セクションS311)躯体
生産設計セクションS311は、設計要素データベース
S33を参照しつつ、基本設計情報W22から建物W3
4の各階層の建物ユニット、各ユニットを構成するフレ
ームや外壁パネル、サッシ、内外装等の部品、各部品を
構成する子部品へと順次細部へ展開し、各々を詳細に設
計して生産図面F30(部品図F31、組立図F32、
工程図F33)を作成するものである。
【0071】図8に示すように、躯体生産設計セクショ
ンS311は、外壁パネル展開モジュールS3111、
標準ユニット展開モジュールS3112、特殊ユニット
展開モジュールS3113、玄関ユニット展開モジュー
ルS3114、躯体艤装部材展開モジュールS311
5、躯体出荷部材展開モジュールS3116を備えると
ともに、積算用データ作成モジュールS3117、部品
データ登録モジュールS3118を備えている。
【0072】外壁パネル展開モジュールS3111は、
図9のように、基本設計情報W22から各建物ユニット
の配置V3101を読み出し、外壁V3102が装着さ
れるユニットV3103を選別するとともに、選別され
た各ユニットV3103の外壁部分に基本設計情報W2
2が指定する仕様の外壁パネルV3104を割り付けて
ゆく。この際、基本設計情報W22に基づき、窓サッシ
等が配置される場合には、当該窓サッシを避けてその周
囲に小形外壁パネルを配列する等の処理を行う。これら
により、各ユニット毎に使用する外壁パネルおよび付随
する取付金具等の部品コードを決定し、各部品の部品図
F31、その組み立て状態を示す組立図F32、部品の
生産ないし組み立ての手順等を示す工程図F33として
生産図面F30に設定してゆく。
【0073】標準ユニット展開モジュールS3112
は、基本設計情報W22から各ユニットの仕様を読み出
し、標準ユニットと指定されたものについての部品展開
を行う。ここで、標準ユニットとは、標準高さ、階高、
階低の直方体ユニットであり、台形ユニット、セットバ
ックユニット等を除く。但し、標準ユニットであっても
玄関が指定されるユニットも除く。部品展開は、図9の
ように、順次選択したユニットV3103に対し、基本
設計情報W22からそのフレームV3105の外形寸法
および必要強度等を割り出し、このフレームV3105
を妻パネル、天井パネル、床パネル等の親部品V310
6に展開し、さらに前記寸法および強度の条件を満たす
鋼材等の子部品V3107に展開する。そして、各ユニ
ット毎に親部品、子部品レベルの部品図F31、組立図
F32、工程図F33をまとめて生産図面F30に設定
してゆく。
【0074】特殊ユニット展開モジュールS3113
は、台形ユニット、セットバックユニット等の特殊な構
造および設定が必要なユニットに関する部品展開を行う
ものである。このモジュールでは、各特殊ユニット毎に
異なる設定が付加されるが、基本的には前述した標準ユ
ニットの部品展開と同様な手順で生産図面F30の設定
が行われる。
【0075】玄関ユニット展開モジュールS3114
は、玄関に関する特殊な構造および設定が必要なユニッ
トに関する部品展開を行うものである。このモジュール
では、玄関の仕様毎に異なる設定が付加されるが、基本
的には前述した標準ユニットの部品展開と同様な手順で
生産図面F30の設定が行われる。
【0076】躯体艤装部材展開モジュールS3115
は、基本設計情報W22から建物内に設置される部品情
報を読み出し、工場施工段階で各ユニット内に艤装され
る部品についての詳細を展開するとともに、その組み付
けに必要な補助部品の展開を行い、各々の部品図F3
1、組立図F32、工程図F33をまとめるものであ
る。ここで、躯体艤装部材とは、例えばキッチンユニッ
ト、バスユニット、照明器具、収納建具、エアコン等、
各々がユニット内に収まるもの(例えば図9の部品V3
108)等である。
【0077】躯体出荷部材展開モジュールS3116
は、基本設計情報W22から建物内に設置される部品情
報を読み出し、工場施工段階で各ユニット内に艤装しな
い部品についての詳細を展開するとともに、その組み付
けに必要な補助部品の展開を行い、各々の部品図F3
1、組立図F32、工程図F33をまとめるものであ
る。ここで、躯体出荷部材とは、例えばユニットジョイ
ント材、シール材、配管パイプ等の各ユニット間に跨る
部品(例えば図9の部品V3109)、あるいは壁紙、
仕上げ材等の現場施工が適したもの等である。これらの
躯体出荷部材は、ユニットとともに現場へ出荷され、現
場組み立て時に施工されることになる。
【0078】積算用データ作成モジュールS3117
は、各展開モジュールS3111〜S3116で作成さ
れた生産図面F30に設定された各部品の部品コードお
よび数等をまとめて積算用データを作成するものであ
る。この積算用データは受発注積算サブシステムS32
1での積算作業に用いられる。
【0079】部品データ登録モジュールS3118は、
各展開モジュールS3111〜S3116で生産図面F
30を作成する間に、設計要素データベースS33に登
録されていないが使用頻度の高い子部品の組合せを新た
な親部品の組合せとして設計要素データベースS33に
自動的に追加登録するものである。
【0080】(屋根生産設計セクションS312)屋根
生産設計セクションS312は、設計要素データベース
S33を参照しつつ、基本設計情報W22から建物W3
4の屋根を構成する屋根パネルや支持構造等の親部品、
各部品を構成する子部品へと順次細部へ展開し、各々を
詳細に設計して生産図面F30(部品図F31、組立図
F32、工程図F33)を作成するものである。
【0081】図10に示すように、屋根生産設計セクシ
ョンS312は、屋根情報入力モジュールS3121、
屋根形状図作成モジュールS3122、屋根パネル割り
実行モジュールS3123、特殊形状情報入力モジュー
ルS3124を備えるとともに、屋根パネル展開モジュ
ールS3125、接合金物展開モジュールS3126、
垂直部品展開モジュールS3127、小屋パネル展開モ
ジュールS3128、補助部品展開モジュールS312
9を備えている。
【0082】屋根情報入力モジュールS3121は、基
本設計情報W22から建物の屋根に関する基本的な設計
情報を読み出すものである。この際、参照する情報は主
に屋根伏図F23であるが、屋根を支持する躯体構造
(主にユニット配置)を得るために平面図F21も参照
される。屋根形状図作成モジュールS3122は、屋根
情報入力モジュールS3121で読み出された屋根の設
計情報に基づき、操作画面に表示された空白の平面図画
像V3120に屋根形状V3122を自動的に描画する
ものである。
【0083】屋根パネル割り実行モジュールS3123
は、屋根情報入力モジュールS3121で読み出された
屋根の設計情報から外周輪郭形状や登り棟線等を識別
し、設計要素データベースS33に登録された屋根パネ
ル割り付けルールに基づいて、基本設計情報W22で指
定された屋根を構成するのに適切な屋根パネルの割り付
けV3123の設定を自動的に行うものである。特殊形
状情報入力モジュールS3124は、基本設計情報W2
2に指定されたドーマーや天窓等の特殊形状V3124
を画面上で指定するものである。
【0084】屋根パネル展開モジュールS3125は、
屋根パネル割り実行モジュールS3123で設定された
割り付けV3123および基本設計情報W22が指定す
る仕様に基づいて各屋根パネル毎に構造および部品の展
開を行い、使用する部品の部品コードを決定し、各部品
の部品図F31、その組み立て状態を示す組立図F3
2、部品の生産ないし組み立ての手順等を示す工程図F
33として生産図面F30に設定してゆく。
【0085】接合金物展開モジュールS3126は、屋
根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根パ
ネルの構造および屋根パネル割り実行モジュールS31
23で設定された割り付けV3123に基づいて、各屋
根パネルの接合に必要な接合部品の展開を行い、屋根パ
ネルと同様に生産図面F30に設定してゆく。ここで、
接合部品とは、屋根パネル同士を接合するパネル接合金
物、屋根パネルと小屋パネルとの接合を行う外周接合金
物、屋根架構面のユニット同士の接合を行う柱頭接合金
物等である。
【0086】垂直部品展開モジュールS3127は、屋
根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根パ
ネルの構造および屋根パネル割り実行モジュールS31
23で設定された割り付けV3123に基づいて、各屋
根パネルの支持に必要な垂直部品の展開を行い、屋根パ
ネルと同様に生産図面F30に設定してゆく。ここで、
垂直部品とは、屋根パネルを支持あるいは補強する束、
ブレース、谷木等である。
【0087】小屋パネル展開モジュールS3128は、
屋根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根
パネルの構造、屋根パネル割り実行モジュールS312
3で設定された割り付けV3123、および基本設計情
報W22に基づいて、屋根の底部(躯体最上階部分の上
面)に配置されて屋根構造のベースとなる小屋パネルの
構造および部品の展開を行い、屋根パネルと同様に生産
図面F30に設定してゆく。この際、小屋パネルの割り
付けは躯体最上階部分のユニット割りに準拠され、割り
付けられた小屋パネル毎に子部品に展開される。
【0088】補助部品展開モジュールS3129は、屋
根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根パ
ネルの構造、屋根パネル割り実行モジュールS3123
で設定された割り付けV3123、および基本設計情報
W22に基づいて、樋や鼻隠し等の軒先部品、軒天材等
の軒天部品、仕上げ材その他の屋根副資材等の補助部品
の展開を行い、屋根パネルと同様に生産図面F30に設
定してゆく。なお、屋根生産設計セクションS312に
は、図示しないが躯体生産設計セクションS311と同
様な積算用データ作成モジュールおよび部品データ登録
モジュールが設けられ、積算用データL31が出力され
る。
【0089】(部品生産設計セクションS313)部品
生産設計セクションS313は、躯体生産設計セクショ
ンS311および屋根生産設計セクションS312で1
セットとして取り扱われる部品についての詳細な生産設
計を行うものである。このような部品としては、インテ
リア、内装部品、間仕切り、設備機器など、室内で目に
つきやすい部品、あるいは機能として居住者に関係が大
きい部品が主である。設計の際には、指定された部品に
ついて、取付け部位の位置や形態等や、施主注文に応じ
た仕様を参照して種別を決定し、部品図F31および組
立図F32を作成する。
【0090】また、部品生産設計セクションS313
は、躯体生産設計セクションS311および屋根生産設
計セクションS312で設計を行う際に、基本設計情報
W22には該当する仕様等の部品が設計要素データベー
スS33に無い場合、必要に応じて該当する仕様等の部
品を詳細に設計し、設計要素データベースS33に追加
登録する処理を行うものである。但し、通常の部品でこ
のような処理は少なく、専ら種類が多岐に渡る間仕切り
に対して行われる。
【0091】(受発注積算サブシステムS32)受発注
積算サブシステムS32は、生産設計サブシステムS3
1で設定された積算用データ等を参照して積算リストL
31を作成する積算セクションS321と、積算セクシ
ョンS321で作成された積算リストL31等を参照し
て発注書L32を作成する営業受発注セクションS32
2および工場受発注セクションS323を備えている。
各セクションS311〜S313は、それぞれ既存のコ
ンピュータを用いた積算システムあるいは受発注管理シ
ステムと同様なものである。
【0092】積算セクションS321は、生産設計サブ
システムS31の各セクションS311〜S313から
送られる積算用データに基づいて、各セクションによる
生産図面F30に示された各部品を生産するにあたって
必要な子部品や資材等のリストをまとめ、価格等の情報
とともに積算リストL31を作成する。営業受発注セク
ションS322は、積算セクションS321で作成され
た積算リストL31に基づいて、部品生産用の資材を供
給する業者(子部品を生産する外部業者を含む)向けの
発注書L32を作成し、該当する資材の情報を記載した
積算リストL31とともに資材業者に送るものである。
工場受発注セクションS323は、積算セクションS3
21で作成された積算リストL31に基づいて、部品の
生産を実行する工場向けの発注書L32を作成し、該当
する部品の情報を記載した積算リストL31とともに工
場に送るものである。
【0093】(内外装サブセクションS211Bの詳細
な構成)図12に示すように、内外装サブセクションS
211Bは、グリッド設定モジュールS2114(本発
明のモジュール・グリッド生成部に相当するもの)、外
壁設定モジュールS2115、建具設定モジュールS2
116を備えて構成されている。
【0094】グリッド設定モジュール(モジュール・グ
リッド生成部)S2114は、建物ユニットの辺上に配
置されるユニットモジュールの生成を行うユニットモジ
ュール生成部11と、ユニットモジュールよりも内側に
配置される内壁モジュールの生成を行う内壁モジュール
生成部12と、建物ユニットの辺であって建物の外周を
形成する部分よりも外側に配置される面積算定芯モジュ
ールの生成を行う面積算定芯モジュール生成部13と、
建物ユニットの長辺を分割する方向に配置される長辺グ
リッドの生成を行う長辺グリッド生成部14と、建物ユ
ニットの短辺を分割する方向に配置される短辺グリッド
の生成を行う短辺グリッド生成部20とを備えて構成さ
れている。また、ユニットモジュール生成部11、内壁
モジュール生成部12、面積算定芯モジュール生成部1
3、および長辺グリッド生成部14は、それぞれユニッ
トモジュール、内壁モジュール、面積算定芯モジュー
ル、および長辺グリッドを自動生成するようになってい
るが、短辺グリッド生成部20では、自動生成は行われ
ない。
【0095】短辺グリッド生成部20は、建物ユニット
の内部に配置される短辺内部グリッドの生成を行う短辺
内部グリッド生成部21と、建物ユニットの短辺であっ
て建物の外周を形成する部分に交差して配置される短辺
外部グリッドの生成を行う短辺外部グリッド生成部22
とを備えて構成されている。
【0096】ここで、建物ユニットとしては、標準ユニ
ット(最も標準的な高さ寸法を有する矩形形状のユニッ
ト)、階高ユニット(標準ユニットよりも高さ寸法の大
きい矩形形状のユニット)、階低ユニット(標準ユニッ
トよりも高さ寸法の小さい矩形形状のユニット)、台形
ユニット(台形形状を有するユニット)、セットバック
ユニット(基準位置から引っ込んで配置される引っ込み
ユニット)、カーポートユニット(車庫ユニット)、ハ
ンガーユニット(基本ユニットの側面にぶら下がって配
置されるユニット)、バルコニーユニット、ピロティユ
ニット(庇ユニット)等が用意されている。そして、こ
れらのユニットの各設計情報は、設計要素データベース
S24に記憶されている。
【0097】ユニットモジュールとは、図13に示すよ
うに、各建物ユニットの辺上(但し、実際の建物ユニッ
ト間に形成される隙間分を考慮して大きく設定された仮
想的な建物ユニットの辺上)に無限線で生成される設計
用基準線である。内壁モジュールとは、図14に示すよ
うに、各ユニットモジュールよりも所定の寸法(本実施
例では1/8モジュールサイズ)だけ内側に無限線で生
成される設計用基準線である。面積算定芯モジュールと
は、図15に示すように、ユニット配置の外周(建物ユ
ニットの辺であって建物の外周を形成する部分)よりも
Xmmだけ外側に無限線で生成される設計用基準線であ
る。ここで、Xmmは、軽量気泡コンクリート使用時と
サイディング使用時とで異なる値に設定される。長辺グ
リッドとは、図16に示すように、各建物ユニット毎
に、ユニット長辺を分割する方向、つまりユニット短辺
に沿う方向に有限線(ユニットモジュール間を結ぶ有限
線)で生成される設計用基準線であり、ユニット短辺に
沿った内壁モジュール間を所定の間隔(本実施例では4
/8モジュールサイズ)で分割している。
【0098】短辺内部グリッドとは、図17〜図19に
示すように、各建物ユニット毎に、ユニット短辺を分割
する方向、つまりユニット長辺に沿う方向に有限線(ユ
ニットモジュール間を結ぶ有限線)で生成される設計用
基準線である。短辺内部グリッドには、短辺内部第一グ
リッドと短辺内部第二グリッドとの二種類がある。前者
の短辺内部第一グリッドは、ユニット長辺に沿った内壁
モジュール間を所定の規則に従った間隔(本実施例では
4/8モジュールサイズで、一箇所のみが余り幅となる
3/8モジュールサイズ)で分割しており、後者の短辺
内部第二グリッドは、各短辺内部第一グリッドの中央位
置に生成される(但し、短辺内部第一グリッドの間隔が
3/8モジュールサイズの箇所には生成されない)。
【0099】そして、短辺内部グリッドには、ユニット
短辺を分割する分割形態の異なる複数パターンが用意さ
れている。つまり、ユニット短辺が1.5モジュールサ
イズの場合には、図17(A),(B),(C)に示す
如く、3/8モジュールサイズ(余り幅)の間隔とする
箇所が、それぞれ図中上側、下側、中央に位置する三つ
のパターンA,B,Cがある。また、ユニット短辺が
2.0モジュールサイズの場合には、図18(A),
(B),(C),(D)に示す如く、3/8モジュール
サイズ(余り幅)の間隔とする箇所が、それぞれ図中上
側、下側、中下、中上に位置する四つのパターンA,
B,C,Dがある。さらに、ユニット短辺が2.5モジ
ュールサイズの場合には、図19(A),(B),
(C)に示す如く、3/8モジュールサイズ(余り幅)
の間隔とする箇所が、それぞれ図中上側、下側、中央に
位置する三つのパターンA,B,Cがある。
【0100】短辺外部グリッドとは、図20に示すよう
に、ユニット配置の外周の一部(建物ユニットの短辺で
あって建物の外周を形成する部分)に交差して配置さ
れ、ユニット短辺を分割する方向、つまりユニット長辺
に沿う方向に有限線(ユニットモジュールの両側に跨る
有限線)で生成される設計用基準線である。短辺外部グ
リッドは、ユニット長辺に沿った内壁モジュール間を所
定の規則に従った間隔(本実施例では4/8モジュール
サイズで、一箇所のみが余り幅となる3/8モジュール
サイズ)で分割している。
【0101】そして、短辺外部グリッドには、ユニット
短辺を分割する分割形態の異なる複数パターンが用意さ
れている。つまり、ユニット短辺が1.5モジュールサ
イズの場合には、図20(A),(B)に示す如く、3
/8モジュールサイズ(余り幅)の間隔とする箇所が、
それぞれ図中上側、下側に位置する二つのパターンA,
Bがある。また、ユニット短辺が2.0モジュールサイ
ズの場合には、3/8モジュールサイズ(余り幅)の間
隔とする箇所が、それぞれ中下、中上に位置する二つの
パターンC,Dがある。さらに、ユニット短辺が2.5
モジュールサイズの場合には、3/8モジュールサイズ
(余り幅)の間隔とする箇所が、中央に位置する一つの
パターンCがある。
【0102】これらのユニットモジュール、内壁モジュ
ール、面積算定芯モジュール、長辺グリッド、および短
辺グリッドは、各種の内外装部品の入力時などのロック
点として使用される。
【0103】外壁設定モジュールS2115は、建物の
外周に配置される外壁の自動生成を行う外壁生成部31
と、建物の外周であって外壁の外側に配置される軽量気
泡コンクリートまたはサイディングの自動生成を行う軽
量気泡コンクリート・サイディング生成部32と、軽量
気泡コンクリート模様の生成を行う軽量気泡コンクリー
ト模様生成部33とを備えて構成されている。軽量気泡
コンクリート模様生成部33は、軽量気泡コンクリート
模様の自動生成を行う軽量気泡コンクリート模様自動生
成部34と、軽量気泡コンクリート模様の手入力生成を
行う軽量気泡コンクリート模様入力生成部35とを備え
て構成されている。また、外壁生成部31、軽量気泡コ
ンクリート・サイディング生成部32、および軽量気泡
コンクリート模様自動生成部34は、建物の外周を自動
的に追跡して外壁、軽量気泡コンクリート・サイディン
グ、および軽量気泡コンクリート模様の自動生成を行う
ようになっている。
【0104】建具設定モジュールS2116は、建物の
外周若しくは内部に配置される建具の入力を行う建具入
力部41と、既入力された建具についての基本設計情報
の変更を行う建具変更部42と、既入力された建具につ
いての基本設計情報の削除を行う建具削除部43とを備
えて構成されている。
【0105】(内外装サブセクションS211Bの作業
の流れの詳細)内外装サブセクションS211Bにおい
ては、以下のようにしてユニット配置後の内外装設定を
行う。先ず、躯体サブセクションS211Aでユニット
配置を行った後に、グリッド設定モジュールS2114
のユニットモジュール生成部11、内壁モジュール生成
部12、面積算定芯モジュール生成部13、および長辺
グリッド生成部14により、それぞれユニットモジュー
ル、内壁モジュール、面積算定芯モジュール、および長
辺グリッドをユニット配置全体に渡って自動生成し、さ
らに、必要に応じて、短辺グリッド生成部20の短辺内
部グリッド生成部21および短辺外部グリッド生成部2
2により、分割パターンの手動選択を行いながら各短辺
グリッドの入力生成を行う。
【0106】次に、外壁生成部31により建物の外周に
外壁を自動生成するとともに、軽量気泡コンクリート・
サイディング生成部32により外壁の外側に軽量気泡コ
ンクリートまたはサイディングを自動形成し、さらに必
要に応じて軽量気泡コンクリート模様生成部33により
軽量気泡コンクリート模様を生成する。その後、建具入
力部41により建物の外周若しくは内部に建具を入力
し、必要に応じて、建具変更部42により建具の既入力
基本設計情報を変更したり、あるいは建具削除部43に
より建具の既入力基本設計情報を削除したりする。
【0107】(各モジュール生成部11〜13および長
辺グリッド生成部14での作業の流れ)図21に示す如
く、グリッド設定モジュール(モジュール・グリッド生
成部)S2114の各モジュール生成部11〜13およ
び長辺グリッド生成部14が同時に起動されると、既入
力されたモジュールまたは長辺グリッドが存在する場合
には、画像表示装置の画面上に、これらを全て削除して
よいか否かを設計者に問うメッセージMS1が表示され
る(画面G1)。また、各モジュール生成部11〜13
および長辺グリッド生成部14は、順次起動するように
してもよい。設計者は、このメッセージMS1に従って
入力装置を用いてYES/NOの選択を行う。YESを
選択すると、既に入力されているユニット配置に基づい
て各モジュールおよび長辺グリッドが自動的に生成さ
れ、これらがユニット配置と重ね合わされて画像表示装
置の画面上に表示される(画面G2)。
【0108】(短辺内部グリッド生成部22での作業の
流れ)図22に示す如く、先ず、画像表示装置の画面上
において、入力装置を用いて短辺内部第一グリッドを生
成するユニットを指示する(画面G10の入力操作M1
0)。次に、画像表示装置の画面上に表示された短辺内
部グリッドのパターン選択メニュー24に従って入力装
置を用いてどのパターンの短辺内部グリッドとするかの
選択を行う。ここでは「Bパターン(下に余り幅の空
き)」を選択するものとする(画面G11の入力操作M
11)。すると、画像表示装置の画面上に、短辺内部第
一グリッドが生成されて表示される(画面G12)。
【0109】続いて、別のユニットにも短辺内部第一グ
リッドを生成する場合には、画像表示装置の画面上にお
いて、再び入力装置を用いて短辺内部第一グリッドを生
成するユニットを指示する(画面G13の入力操作M1
2)。次に、図23に示す如く、画像表示装置の画面上
に表示された短辺内部グリッドのパターン選択メニュー
24に従って入力装置を用いてどのパターンの短辺内部
グリッドとするかの選択を行う。ここでは「Aパターン
(上に余り幅の空き)」を選択するものとする(画面G
14の入力操作M13)。すると、画像表示装置の画面
上の別のユニットにも短辺内部第一グリッドが生成され
て表示される(画面G15)。
【0110】同様にして、さらに別のユニットにも短辺
内部第一グリッドを生成する場合には、画像表示装置の
画面上において、再び入力装置を用いて短辺内部第一グ
リッドを生成するユニットを指示する(画面G16の入
力操作M14)。次に、画像表示装置の画面上に表示さ
れた短辺内部グリッドのパターン選択メニュー24に従
って入力装置を用いてどのパターンの短辺内部グリッド
とするかの選択を行う。ここでは「Cパターン(中に余
り幅の空き)」を選択するものとする(画面G17の入
力操作M15)。すると、画像表示装置の画面上のさら
に別のユニットにも短辺内部第一グリッドが生成されて
表示される(画面G18)。
【0111】(短辺外部グリッド生成部21での作業の
流れ)図24に示す如く、先ず、画像表示装置の画面上
において、入力装置を用いて短辺外部グリッドを生成す
るユニットを指示する(画面G20の入力操作M2
0)。次に、画像表示装置の画面上に表示された短辺外
部グリッドのパターン選択メニュー25に従って入力装
置を用いてどのパターンの短辺外部グリッドとするかの
選択を行う。ここでは「Bパターン(下に余り幅の空
き)」を選択するものとする(画面G21の入力操作M
21)。すると、画像表示装置の画面上に、短辺外部グ
リッドが生成されて表示される(画面G22)。また、
この自動生成の際には、短辺外部グリッド生成部21
は、ユニット配置に基づいて生成方向(両側のユニット
短辺のうちのどちらに生成するか)を自ら判断する。
【0112】続いて、別のユニットにも短辺外部グリッ
ドを生成する場合には、画像表示装置の画面上におい
て、再び入力装置を用いて短辺外部グリッドを生成する
ユニットを指示する(画面G23の入力操作M22)。
次に、図25に示す如く、画像表示装置の画面上に表示
された短辺外部グリッドのパターン選択メニュー25に
従って入力装置を用いてどのパターンの短辺外部グリッ
ドとするかの選択を行う。ここでは「Bパターン(下に
余り幅の空き)」を選択するものとする(画面G24の
入力操作M23)。すると、画像表示装置の画面上の別
のユニットにも短辺外部グリッドが生成されて表示され
る(画面G25)。
【0113】また、両側のユニット短辺が建物の外周を
形成する部分に相当するユニット26に短辺外部グリッ
ドを生成する場合には、先ず、画像表示装置の画面上に
おいて、入力装置を用いてこのユニット26が配置され
ている領域内を指示する(画面G26の入力操作M2
4)。次に、画像表示装置の画面上に表示された短辺外
部グリッドのパターン選択メニュー25に従って入力装
置を用いてどのパターンの短辺外部グリッドとするかの
選択を行う。ここでは「Bパターン(下に余り幅の空
き)」を選択するものとする(画面G27の入力操作M
25)。さらに、画像表示装置の画面上において、入力
装置を用いて短辺外部グリッドの生成方向を指示する
(画面G28の入力操作M26)。すると、図26に示
す如く、画像表示装置の画面上のユニット26の指示さ
れた方向の短辺(図中左側の短辺)に短辺外部グリッド
が生成されて表示される(画面G29)。
【0114】続いて、ユニット26の他方の短辺(図中
右側の短辺)に短辺外部グリッドを生成する場合には、
画像表示装置の画面上において、入力装置を用いてこの
ユニット26が配置されている領域内を指示する(画面
G30の入力操作M27)。次に、画像表示装置の画面
上に表示された短辺外部グリッドのパターン選択メニュ
ー25に従って入力装置を用いてどのパターンの短辺外
部グリッドとするかの選択を行う。ここでは「Aパター
ン(上に余り幅の空き)」を選択するものとする(画面
G31の入力操作M28)。さらに、画像表示装置の画
面上において、入力装置を用いて短辺外部グリッドの生
成方向を指示する(画面G32の入力操作M29)。す
ると、画像表示装置の画面上のユニット26の指示され
た方向の短辺(図中右側の短辺)に短辺外部グリッドが
生成されて表示される(画面G33)。
【0115】(外壁生成部31での作業の流れ)先ず、
図27の画面G40に示す如く、予め躯体サブセクショ
ンS211Aにより建物外周に常時開口する開口部分5
1の指定を行っておく。この開口部分51が形成される
ユニット52は、例えば、カーポートユニット等であ
る。このような開口部分51の指定は、ユニット52の
配置と同時に行われるものであってもよく、あるいはユ
ニット配置とは別途に行うものとしてもよい。
【0116】次に、外壁生成部31により建物外周の全
体への外壁36の配置を行う。この際、既存の壁37
(内壁および外壁)が存在する場合には、「全ての壁を
削除してよいですか?YES/NO」のメッセージMS40が
画面G40の下側に表示され、設計者はこれに従ってYE
S/NOの指示を行う。そして、画面G40のメッセージM
S40に対し、YES の指示を送ると、既存の壁37は削
除され、画面G41の如く、開口部分51の位置を除く
建物外周の全体に新たに外壁36が配置される。この
際、外壁36は、ユニット配置外周(建物外周)の内壁
モジュールを基準に自動生成される。なお、外壁36に
形成されている凹状の部分(画面G41の下側部分)
は、玄関領域53を示してしており、このような領域の
指定も躯体サブセクションS211Aによりユニット配
置時などに予め行っておくことが好ましい。
【0117】また、図28には、ユニット52をカーポ
ートユニットとした場合の開口部分51の拡大状態の例
が示されている。外壁36は、内壁モジュールからの偏
芯寸法Sで規定される中心位置Cおよび壁厚Tの指定に
より自動生成される。壁厚Tおよび偏芯寸法Sの設定
は、外壁生成部31に予め行っておく。そして、壁厚T
には、カーポート内部の壁面に設けられるサイディング
厚を付加してもよいが、ここでは付加しないものとす
る。なお、各ユニットの四隅等に描かれている四角形
は、ユニット柱54を示している。
【0118】(軽量気泡コンクリート・サイディング生
成部32での作業の流れ)先ず、図29の画面G50に
示す如く、前述した外壁生成部31の場合と同様に、予
め躯体サブセクションS211Aにより建物外周に常時
開口する開口部分51の指定を行っておく。この開口部
分51が形成されるユニット52は、例えば、カーポー
トユニット等である。
【0119】次に、軽量気泡コンクリート・サイディン
グ生成部32により建物外周の全体への軽量気泡コンク
リートまたはサイディングの配置を行う。ここでは軽量
気泡コンクリート38の配置を行うものとする。この
際、既存の軽量気泡コンクリート39が存在する場合に
は、「全ての軽量気泡コンクリートを削除してよいです
か?YES/NO」のメッセージMS50が画面G50の下側
に表示され、設計者はこれに従ってYES/NOの指示を行
う。そして、画面G50のメッセージMS50に対し、
YES の指示を送ると、既存の軽量気泡コンクリート39
は削除され、画面G51の如く、開口部分51の位置を
除く建物外周の全体に新たに軽量気泡コンクリート38
が配置される。この際、軽量気泡コンクリート38は、
ユニット配置外周(建物外周)の面積算定芯モジュール
を基準に自動生成される。
【0120】また、図30には、ユニット52をカーポ
ートユニットとした場合の開口部分51の拡大状態の例
が示されている。軽量気泡コンクリート38は、面積算
定芯モジュールを中心として軽量気泡コンクリート厚D
の指定により自動生成される。軽量気泡コンクリート厚
Dやサイディング厚の設定は、軽量気泡コンクリート・
サイディング生成部32に予め行っておく。なお、軽量
気泡コンクリート・サイディング生成部32には、この
ような自動生成を行うモードだけではなく、手入力によ
り軽量気泡コンクリートやサイディングを生成するモー
ドを設けておいてもよい。
【0121】(軽量気泡コンクリート模様自動生成部3
4での作業の流れ)先ず、図31の画面G60に示す如
く、前述した軽量気泡コンクリート・サイディング生成
部32により建物外周に軽量気泡コンクリート38を配
置しておく。次に、軽量気泡コンクリート38内に既存
の軽量気泡コンクリート模様が存在する場合には、軽量
気泡コンクリート模様自動生成部34により「全ての軽
量気泡コンクリート模様を削除してよいですか?YES/N
O」のメッセージMS60が画面G60の下側に表示さ
れ、設計者はこれに従ってYES/NOの指示を行う。そし
て、画面G60のメッセージMS60に対し、YES の指
示を送ると、既存の軽量気泡コンクリート模様は削除さ
れ、画面G61の如く、軽量気泡コンクリート38内に
新たに軽量気泡コンクリート模様が配置される。この
際、軽量気泡コンクリート模様は、既入力の軽量気泡コ
ンクリート38の基本設計情報に基づいて軽量気泡コン
クリート38の配置位置を追跡把握することにより自動
生成される。
【0122】(軽量気泡コンクリート模様入力生成部3
5での作業の流れ)図32に示す如く、画像表示装置の
画面上において、入力装置を用いて軽量気泡コンクリー
ト38が配置された領域内で軽量気泡コンクリート模様
を入力する位置を指示する(画面G70の入力操作M7
0)。すると、画像表示装置の画面上の軽量気泡コンク
リート38内の指示した位置に、軽量気泡コンクリート
模様が表示される(画面G71)。
【0123】(建具入力部41での作業の流れ)建具入
力部41では、親部品の指定、この親部品に付属する子
部品の指定、親部品および子部品の配置(配置位置の指
定および画像表示装置の画面上への描画)の順に作業が
行われる。なお、子部品は、必ずしも画像表示装置の画
面上に描画される必要はなく、その情報は内部指定情報
として保持されるものとしてもよい。
【0124】先ず、図33に示す如く、建具入力部41
により親部品の種類を選択指定するための親部品種類メ
ニュー44を画像表示装置の画面上に表示する(画面G
80)。そして、設計者は、親部品種類メニュー44に
従って入力装置を用いて親部品の種類の選択指定を行
う。ここでは「引違いサッシ」を指定するものとする
(入力操作M80)。さらに、建具入力部41により親
部品の詳細を選択指定するための親部品詳細メニュー4
5を画像表示装置の画面上に表示する(画面G81)。
そして、設計者は、親部品詳細メニュー45に従って入
力装置を用いて親部品の詳細の選択指定を行う。ここで
は「引違いサッシ1721」を指定するものとする(入
力操作M81)。ここまでの操作で親部品の指定が完了
する。
【0125】次ぎに、指定された親部品「引違いサッシ
1721」に対応する子部品を建具入力部41により自
動選択し、選択した子部品の名称を子部品メニュー46
として画像表示装置の画面上に表示する(画面G8
2)。子部品メニュー46は、最初に表示される段階で
は、右側欄の各項目(必要の有無および詳細種別)のデ
ータが予め設定された初期値となっている。そして、設
計者は、子部品の指定を行うにあたって、各子部品の必
要の有無および詳細種別(右側欄の内容)について変更
箇所がある場合には、変更する子部品の指定を行う。こ
こでは「ガラス」を選択指定するものとする(画面G8
3の入力操作M82)。なお、この時点で変更箇所がな
く、初期値のままでよい場合には、終了を選択する。
【0126】図34に示す如く、子部品「ガラス」が選
択指定された後に、建具入力部41により「ガラス」の
詳細種別を選択指定するための子部品詳細メニュー47
Aを画像表示装置の画面上に表示する(画面G84)。
そして、設計者は、子部品詳細メニュー47Aに従って
入力装置を用いて「ガラス」の詳細種別の選択指定を行
う。ここでは「網入透明」を指定するものとする(入力
操作M83)。すると、子部品メニュー46の「ガラ
ス」の右側欄の内容が「網入透明」に変更されて表示さ
れる(画面G85)。
【0127】続いて、他の子部品についても同様にして
右側欄の内容の変更を次のように順次行っていく。子部
品メニュー46上で子部品「シャッター」を選択し(画
面G86の入力操作M84)、建具入力部41により
「シャッター」の詳細種別を選択指定するための子部品
詳細メニュー47Bを画像表示装置の画面上に表示する
(画面G87)。そして、設計者は、子部品詳細メニュ
ー47Bに従って入力装置を用いて「シャッター」の詳
細種別の選択指定を行う。ここでは「手動露出」を指定
するものとする(入力操作M85)。なお、子部品「シ
ャッター」は必ず選択するものであるため、必要「無」
の指定は行うことができないようになっている。する
と、子部品メニュー46の「シャッター」の右側欄の内
容が「手動露出」に変更されて表示される(画面G8
8)。
【0128】図35に示す如く、子部品メニュー46上
で子部品「窓枠/障子」を選択し(画面G89の入力操
作M86)、建具入力部41により「窓枠/障子」の詳
細種別を選択指定するための子部品詳細メニュー47C
を画像表示装置の画面上に表示する(画面G90)。そ
して、設計者は、子部品詳細メニュー47Cに従って入
力装置を用いて「窓枠/障子」の詳細種別の選択指定を
行う。ここでは「化粧木枠」を指定するものとする(入
力操作M87)。すると、子部品メニュー46の「窓枠
/障子」の右側欄の内容が「化粧木枠」に変更されて表
示される(画面G91)。
【0129】子部品メニュー46上で子部品「FS/F
B(フラワーシェルフ/フラワーボックス)」を選択し
(画面G92の入力操作M88)、建具入力部41によ
り「FS/FB」が必要か否かを指定するための子部品
詳細メニュー47Dを画像表示装置の画面上に表示する
(画面G93)。そして、設計者は、子部品詳細メニュ
ー47Dに従って入力装置を用いて「FS/FB」の必
要の有無の選択指定を行う。ここでは「無」を指定する
ものとする(入力操作M89)。すると、図36に示す
如く、子部品メニュー46の「FS/FB」の右側欄の
内容が「無」に変更されて表示される(画面G94)。
【0130】さらに、子部品メニュー46上で子部品
「面格子」を選択し(画面G95の入力操作M90)、
建具入力部41により「面格子」が必要か否かを指定す
るための子部品詳細メニュー47Eを画像表示装置の画
面上に表示する(画面G96)。そして、設計者は、子
部品詳細メニュー47Eに従って入力装置を用いて「面
格子」の必要の有無の選択指定を行う。ここでは「有」
を指定するものとする(入力操作M91)。すると、子
部品メニュー46の「面格子」の右側欄の内容が「有」
に変更されて表示される(画面G97)。ここで、子部
品メニュー46上で終了を選択し(画面G98の入力操
作M92)、子部品の指定を完了する。
【0131】その後、図37に示す如く、画像表示装置
の画面上において、親部品を配置する原点を指定すると
ともに(画面G99の入力操作M93)、親部品を配置
する方向を指定する(画面G99の入力操作M94)。
ここでは外壁生成部31により生成された外壁36上に
重ねて配置するものとするが、建具は外壁36上への配
置に限定されるものではなく、建物の外周若しくは内部
の任意の位置に配置できるものとする。すると、画像表
示装置の画面上には、親部品である「引違いサッシ」
(必要な場合にはその子部品も含めて)が描かれる(画
面G100)。なお、子部品は必ずしも描画されなくて
もよく、親部品のみを描画してその子部品は内部指定情
報として保持しておくのみとしてもよい。
【0132】また、別の位置にも「引違いサッシ」を配
置したい場合には、同様にして配置原点の指定(画面G
101の入力操作M95)および配置方向の指定(画面
G101の入力操作M96)を行えばよい。すると、画
像表示装置の画面上の別の位置にも、親部品である「引
違いサッシ」およびその子部品が描かれる(画面G10
2)。以上の操作により、建具の入力を全て完了する。
【0133】(建具変更部42での作業の流れ)建具変
更部42では、既に入力された建具についての基本設計
情報(描画状態の親部品に付属している子部品の詳細種
別)の変更を行う。先ず、図38に示す如く、建具変更
部42により画像表示装置の画面上で描画状態の親部品
の配置原点を指示する。ここでは「引違いサッシ」を指
示するものとする(画面G110の入力操作M11
0)。次いで、建具変更部42により、指示した親部品
に対応する子部品メニュー46が画像表示装置の画面上
に表示される(画面G111)。この際、子部品メニュ
ー46の右側欄には、既入力された基本設計情報の現在
値が表示される。その後、前述した建具入力部41での
作業における画面G83〜G85の入力操作M82,M
83(図33および図34参照)と同様にして、子部品
メニュー46に従って詳細種別を変更したい子部品を指
定し、子部品の詳細種別の変更を行っていく。
【0134】(建具削除部43での作業の流れ)建具削
除部43では、既に入力された建具についての基本設計
情報の削除(描画状態の親部品の全削除、あるいは描画
状態の親部品に付属している子部品の削除)を行う。先
ず、図39に示す如く、建具削除部43により画像表示
装置の画面上で描画状態の親部品の配置原点を指示す
る。ここでは「引違いサッシ」を指示するものとする
(画面G120の入力操作M120)。次いで、親部品
の全削除を行うか、この親部品に付属している子部品の
削除(付属部品削除)を行うかを選択する(画面G12
1)。ここで、全削除を選択すると(入力操作M12
1)、指示した親部品「引違いサッシ」が画像表示装置
の画面上から削除される(画面G122)。この際、子
部品も同時に削除される。
【0135】一方、図40に示す如く、付属部品削除を
選択すると(画面G123の入力操作M122)、指示
した親部品に対応する子部品メニュー46が画像表示装
置の画面上に表示される(画面G124)。この際、子
部品メニュー46の右側欄には、予め設定された初期値
が表示される。
【0136】そして、子部品メニュー46に従って削除
したい子部品を指定する(画面G125)。ここでは
「面格子」を削除するものとする(入力操作M12
3)。すると、子部品メニュー46の「面格子」の右側
欄の内容が「無」に変更されて表示され(画面G12
6)、子部品「面格子」が削除される。削除する子部品
がない場合には、終了を選択する(画面G127の入力
操作M124)。
【0137】以下、本実施例の効果を説明する。 (全体構成の効果)本実施例のユニット建物用CADシ
ステムS10においては、先ず基本設計システムS20
により建物の概要に関する基本設計を行い、続く生産準
備システムS30により生産に必要な詳細な生産設計を
行うことができる。つまり、基本設計システムS20に
より、建物の基本的なユニット配置までの概要(施主S
12に見える部分の形状や仕様、施主が要望する機能
等)を設計し、施主との打ち合わせを行って注文に応じ
た建物を表す必要最小限の事項を基本設計情報W22と
してまとめることができる。また、生産準備システムS
30により、基本設計で決まった内容に対応した詳細
(施主の見えない部分の構造や部品構成)を設計し、工
場生産に必要な生産図面F30や積算リストL31等の
情報にまとめることができる。
【0138】従って、施主打ち合わせにより設計変更が
繰り返される部分は簡略でよくなり、繰り返し行われる
部分の作業負荷が軽減されるとともに、ユニット単体レ
ベル等の複雑な生産設計は基本設計がまとまった後に一
度だけ行えばよくなり、個々に設計が必要な注文住宅へ
の対応ができる。また、基本設計では概要の設計が主で
あるため、繰り返し作業があっても負荷が軽く、かつ負
荷の重い生産設計は繰り返しを避けられるため、各々を
個別にCAD化することで実用的なCADシステムを構
成することができる。
【0139】(設計要素データベースS24、S33の
効果)基本設計システムS20ないし生産準備システム
S30においては、それぞれ共通の設計要素情報を登録
した設計要素データベースS24、S33を参照し、共
通の設計基準に基づいて各々の設計を行うことにより、
基本設計で設定したが生産設計で対応できない等の不都
合を回避できるとともに、部品や構造のコード化、パッ
ケージ化による情報量や処理負荷の軽減を図ることがで
きる。また、設計要素データベースS24、S33の登
録は、生産準備システムS30側で行い、基本設計シス
テムS20に転送するようにしたため、登録内容に生産
上の困難部分を回避するルール等を予め盛り込むことが
でき、基本設計と生産設計を分割しても設計ないし生産
を確実に行うことができる。
【0140】さらに、設計要素データベースS24、S
33には「ルールとして登録されている」ものの「具体
的な部品が規定されていない」場合など、生産設計サブ
システムS31によって順次追加登録できるようにした
ため、予め使用可能性の低い部品等は部品登録を省略し
ておき、必要性や使用頻度に応じて追加することがで
き、設計要素データベースS24、S33のコンパクト
化を図ることができる。そして、これにより記憶装置等
の機材の簡略化、低コスト化が図れるとともに、登録内
容のメンテナンス性をも向上することができる。
【0141】(基本設計システムS20の全体的な効
果)基本設計システムS20では、意匠設計サブシステ
ムS21、積算サブシステムS22、業務サブシステム
S23で構成することで、図情報や積算情報を含む基本
設計情報W22の作成とともに進行管理等の業務を効率
よく行うことができる。すなわち、意匠設計サブシステ
ムS21により、平面図F21、基礎伏図F22、屋根
伏図F23、配線図F24の設計を行うことで、施主S
12との打ち合わせに必要な立面図F25やパース図F
26を自動作成することができる。
【0142】特に、意匠設計サブシステムS21では、
基礎伏図F22、屋根伏図F23、配線図F24の基本
的な設定(ユニット配置や外形、間取りや設備類の配置
等)の際に、平面図F21の設計情報が自動的に参照さ
れるため、同様な設定についての重複した操作を省力化
できるとともに、設計情報の一貫性、整合性を容易に確
保することができる。そして、積算サブシステムS22
では、平面図F21ないし配線図F24の設計情報を参
照して積算リストL21を自動作成できるとともに、業
務サブシステムS23では、施主S12向けの見積書L
23および基礎施工者S13や生産準備システムS30
向けの発注書L22をも自動作成することができる。
【0143】(基本設計システムS20の平面図セクシ
ョンS211の効果)基本設計システムS20の平面図
セクションS211では、ユニット設定、玄関設定、バ
ルコニー周辺設定を順次処理することで躯体に関する設
定を行い、グリッド設定、外壁設定、建具設定を順次処
理することで内外装に関する設定を行うことができる。
【0144】特に、躯体サブセクションS211Aで
は、基本的なユニット設定モジュールS2111の後で
玄関設定モジュールS2112を実行することで、土間
や上がり框等の特殊な処理が必要な玄関部分の設定をユ
ニット設定とは別に処理することができる。このため、
玄関となるべき部位であっても当該部位のユニットに関
する設定を他の部分と同様に前段のユニット設定モジュ
ールS2111で処理することができ、あるいは玄関専
用ユニットの設定等を行うために前段のユニット設定モ
ジュールS2111が複雑化する等の不都合を回避でき
る。
【0145】また、内外装サブセクションS211Bで
は、グリッド設定モジュールS2114により、先に設
定されたユニット配置上に基準位置を示すグリッドを設
定することができる。そして、このグリッドに基づいて
内外装を設定するようにしたので、詳細な位置寸法等の
指定を行うことなくグリッドに基づく正確な位置設定を
行うことができる。さらに、建具の設定を行う建具設定
モジュールS2116とは別に、外壁設定モジュールS
2115を設けることで、他の内外装とは処理の相違が
大きい外壁パネルの設定を確実かつ容易に行うことがで
きる。
【0146】(基本設計システムS20の基礎伏図セク
ションS212の効果)基本設計システムS20の基礎
伏図セクションS212では、基礎の基本設定、玄関設
定で領域を確定し、通常および特殊な天端を設定すると
ともに、独立基礎および補助的な設定を行うことで、基
礎の設計を行うことができる。
【0147】特に、基本設定モジュールS2121で全
体的な布基礎の設定を行った後、玄関設定モジュールS
2122を実行することで、土間や上がり框等の特殊な
処理が必要な玄関部分の設定を基本設定とは別に処理す
ることができる。また、基本設定モジュールS2121
で全体的な布基礎の設定を行った後、独立基礎設定モジ
ュールS2125を実行することで、布基礎とは異なり
設置の有無がある独立基礎の設定を適宜行うことができ
る。このため、基本設定モジュールS2121では玄関
や独立基礎を考慮することなく、包括的かつ連続的な基
礎の基本設定を行うことができ、処理の単純化により自
動化を容易に促進することができる。
【0148】さらに、天端設定モジュールS2123で
基本的な天端高さの設定を行ったのち、特殊天端設定モ
ジュールS2124で特殊な部分の天端高さを設定する
ことで、天端設定モジュールS2123の処理の単純化
が図れるとともに、特殊天端をも確実に設定することが
できる。
【0149】(基本設計システムS20の屋根伏図セク
ションS213の効果)基本設計システムS20の屋根
伏図セクションS213では、屋根形状設定モジュール
S2131で屋根の基本形状を設定し、続く樋設定モジ
ュールS2132で軒樋および縦樋の設定を行うことが
できる。
【0150】特に、屋根形状設定モジュールS2131
では、標準プログラムS2133および差替えプログラ
ムS2134を準備しておき、屋根形状に応じて標準プ
ログラムの一部を差替えプログラムで置換することで標
準以外の各種屋根形状に対応できるとともに、各種屋根
形状毎にそれぞれ完全な実行プログラムを用意する場合
に比べてプログラムサイズをコンパクト化でき、共通部
分を共用化することでメンテナンス性をも向上すること
ができる。
【0151】(生産準備システムS30の全体的な効
果)生産準備システムS30では、生産設計サブシステ
ムS31と受発注積算サブシステムS32とで構成する
ことで、生産に向けた詳細設計ないし積算発注等の業務
を効率よく行うことができる。特に、生産設計サブシス
テムS31により、基本設計情報W22に設定された内
容を詳細に設計することで、工場S17での生産や資材
業者S16への発注に必要な生産図面F30(部品図F
31、組立図F32、工程図F33)を自動作成するこ
とができる。この際、生産設計サブシステムS31で
は、躯体生産設計セクションS311、屋根生産設計セ
クションS312、部品生産設計セクションS313で
構成することにより、処理内容が大幅に異なる躯体と屋
根とを別個に処理できるとともに、各々で用いる部品等
をさらに別個に処理することができる。そして、受発注
積算サブシステムS32では、生産図面F30を参照し
て積算リストL31を自動作成できるとともに、資材業
者S16および工場S17向けの発注書L32をも自動
作成することができる。
【0152】(生産準備システムS30のマニュアル添
付に関する効果)生産準備システムS30では、生産設
計サブシステムS31において部品図F31、組立図F
32とともに、該当する部品等に関する生産マニュアル
(工程図F33)を作成することにより、工場や現場で
の施工作業を容易かつ確実にすることができる。特に、
生産設計サブシステムS31では、建物に使用する部品
に対応したマニュアルを選択して工場や現場に配布する
ため、使用する部品に対応しないマニュアルが配布され
る等の誤りや、全ての部品に対応したマニュアルを用い
るような冗長性を排除することができ、必要なマニュア
ルを確実に供給することで、作業を容易かつ効率よく行
うことができる。
【0153】(生産準備システムS30の躯体生産設計
セクションS311の効果)生産準備システムS30の
躯体生産設計セクションS311では、外壁パネル展
開、標準ユニット展開、特殊ユニット展開、玄関ユニッ
ト展開を順次処理することによりユニット部分の詳細を
設計することができ、躯体艤装部品展開および躯体出荷
部品展開によりユニットに艤装あるいは添付出荷される
部品までの詳細設計を行うことができる。
【0154】特に、一般的な標準ユニットを処理する標
準ユニット展開モジュールS3112と、それ以外の特
殊ユニットを処理する特殊ユニット展開モジュールS3
113とを分けることで、数が多い標準ユニットについ
ては当該ユニットに最適化された処理を行うことで全体
としての処理効率を高めることができる。一方で、特殊
ユニット展開モジュールS3113では特殊ユニットに
必要な多数のパラメータ設定等に確実に対応することが
できる。
【0155】また、各ユニット展開モジュールS311
2、S3113とは別に、玄関ユニット展開モジュール
S3114を設けることで、土間や上がり框等の特殊な
処理が必要な玄関部分の設定を標準および特殊のユニッ
ト設定とは別に処理することができ、玄関が形成される
ユニットが標準であっても特殊であっても確実な対応を
行うことができる。さらに、各ユニット展開モジュール
S3112〜S3114の処理に先だって、外壁パネル
展開モジュールS3111で各ユニットに適宜装着され
る外壁パネルの展開を行うことで、各ユニット展開の際
に具体的な外壁支持構造まで含めた詳細設計を行うこと
ができる。
【0156】そして、躯体生産設計セクションS311
では、前述したユニット展開の後、躯体艤装部品展開モ
ジュールS3115により工場S17で艤装施工する部
品を展開するとともに、躯体出荷部材展開モジュールS
3116により艤装施工せずにユニットとともに出荷す
る部材を展開することができる。これらの艤装部品と出
荷部材とを分けたことにより、躯体艤装部品展開モジュ
ールS3115ではユニット単位の処理を行うととも
に、躯体出荷部材展開モジュールS3116ではユニッ
ト間の部材等を建物単位で処理することができ、確実な
処理を行うことができる。
【0157】また、躯体生産設計セクションS311で
は、前述した各モジュールS3111〜S3116で展
開された生産図面F30に基づいて、積算用データ作成
モジュールS3117で積算用データL31を作成する
ことで、次の受発注積算サブシステムS312での処理
を容易にすることができる。さらに、部品データ登録モ
ジュールS3118により、生産図面F30および積算
用データL31を含む生産設計情報W31に基き、必要
に応じて前述した設計要素データベースS33への追加
登録等を行うことができる。
【0158】(生産準備システムS30の屋根生産設計
セクションS312の効果)生産準備システムS30の
屋根生産設計セクションS312では、屋根の基本形状
を設計した後、当該屋根形状を構成する細部の部品展開
を行うことにより、屋根の詳細設計を行うことができ
る。このうち、屋根の基本形状の設計においては、屋根
情報入力モジュールS3121で入力した基本設計情報
W22に基づいて屋根形状図作成モジュールS3122
で作図することで屋根の基本形状を得ることができる。
【0159】また、屋根パネル割り実行モジュールS3
123により、設計要素データベースS33に登録され
たルールに基づいて、屋根の基本形状を構成する屋根パ
ネルを適切に割り付けることができる。このため、屋根
の形状が様々であっても、割り付けられた屋根パネルを
それぞれ生産や輸送が容易な部品とすることができる。
【0160】これらの屋根情報入力ないし屋根パネル割
り実行の処理は、新たな設計情報の入力等が必要ないた
め、一連の処理として自動実行することができる。そし
て、特殊形状情報入力モジュールS3124により、自
動化できない特殊な処理あるいは特殊な部品の設定等を
も確実に行うことができる。
【0161】一方、細部の部品展開にあたっては、屋根
パネル展開モジュールS3125、接合金物展開モジュ
ールS3126、垂直部品展開モジュールS3127、
小屋パネル展開モジュールS3128、補助部品展開モ
ジュールS3129により分担して行うため、各々を順
次あるいは並行して処理することができる。
【0162】(内外装サブセクションS211Bの細部
の効果)基本設計において、内外装の設定作業を、内外
装設定の基準線として用いられる各種のモジュールまた
はグリッドを生成する作業と、このモジュールまたはグ
リッドに従って外壁を配置する作業と、さらには建具を
配置する作業とに区分し、それぞれグリッド設定モジュ
ール(モジュール・グリッド生成部)S2114、外壁
設定モジュールS2115、建具設定モジュールS21
16により別個に入力するようにしたので、内外装設計
を効率よく行うことができる。
【0163】つまり、先ず内壁モジュール生成部12に
より内壁モジュールを生成しておき、次にこの内壁モジ
ュールを基準として外壁36の配置を行うことができる
ので(図28参照)、外壁36の配置作業を円滑に行う
ことができるうえ、ユニット配置外周(建物外周)の追
跡把握と合せて外壁36の自動生成を実現できる。ま
た、面積算定芯モジュール生成部13により面積算定芯
モジュールを生成しておき、次にこの面積算定芯モジュ
ールを基準として軽量気泡コンクリート38の配置を行
うことができるので(図30参照)、軽量気泡コンクリ
ート38の配置作業を円滑に行うことができるうえ、ユ
ニット配置外周(建物外周)の追跡把握と合せて軽量気
泡コンクリート38の自動生成を実現できる。また、建
具の配置作業においても、モジュールまたはグリッドに
従った配置位置の設定を行うことが可能となり、建具の
配置作業の円滑化を図ることもできる。例えば、図37
に示した画面G99上での親部品の配置原点を指定する
入力操作M93を、予め生成されたモジュールまたはグ
リッドに従ったもの(モジュールまたはグリッドに従っ
てロックされるもの)とすることができる。さらに、互
いに作業内容が異なる外壁の配置作業と建具の配置作業
とを別途に行うようにしたことで、互いの作業内容や配
置状態を考慮することなく、それぞれの作業を進めるこ
とができ、作業効率の向上を図ることができる。
【0164】また、グリッド設定モジュール(モジュー
ル・グリッド生成部)S2114は、ユニットモジュー
ル生成部11、内壁モジュール生成部12、面積算定芯
モジュール生成部13、長辺グリッド生成部14、およ
び短辺グリッド生成部20を備えているので、外壁36
や軽量気泡コンクリート38だけではなく、多くの種類
の内外装の設定に対応でき、システムの多機能化を図る
ことができるうえ、施主の注文に確実に応じることがで
きる。
【0165】さらに、短辺グリッド生成部20は、短辺
外部グリッド生成部21と短辺内部グリッド生成部22
とを備えているので、設計者の作業内容およびシステム
としての処理内容がそれぞれ異なる短辺外部グリッドの
生成作業と短辺内部グリッドの生成作業とを区分したこ
とにより、設計者のシステム操作を簡易化できて設計者
の負担を軽減できるうえ、システムの処理フローを簡潔
なものとすることができるので、作業効率の向上をより
一層図ることができる。
【0166】そして、短辺外部グリッド生成部21およ
び短辺内部グリッド生成部22は、建物ユニットの短辺
を分割する分割形態の異なる複数パターンのうちのいず
れかを選択する構成となっているので、隣接する建物ユ
ニット間に所定の隙間(例えば、1/8モジュールサイ
ズの隙間等)を置くことにより生じる短辺分割形態の複
雑化に容易に対応できる。
【0167】そして、ユニットモジュール生成部11、
内壁モジュール生成部12、面積算定芯モジュール生成
部13、長辺グリッド生成部14、外壁生成部31、軽
量気泡コンクリート・サイディング生成部32、および
軽量気泡コンクリート模様自動生成部34は、ユニット
配置に基づいて各モジュール、長辺グリッド、外壁、軽
量気泡コンクリートやサイディング、および軽量気泡コ
ンクリート模様を自動生成できるので、これらを手入力
で生成する場合に比べ、設計者の負担を軽減できるう
え、迅速かつ正確な生成により作業効率の向上をより一
層図ることができる。
【0168】さらに、建具入力部41は、親部品および
これに付属する子部品をこの順に連続して入力する構成
となっているので、設計者が各部品間の親子関係(どの
親部品にはどの子部品を用いなければいけない、あるい
はどの部品しか用いることができないという関係)を詳
細に把握する必要がなくなるため、設計者の負担を軽減
できるうえ、作業時間を短縮できて作業効率の向上をよ
り一層図ることができるとともに、設計者の知識不足に
よる誤入力も防止できる。建具変更部42および建具削
除部43についても、同様な効果がある。
【0169】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形
等は本発明に含まれるものである。すなわち、前述した
システムの構成にあたり、使用するコンピュータシステ
ムの形式や規模等は実施にあたって適宜選択すればよ
く、入出力装置の形式や種類等も同様である。
【0170】また、コンピュータシステム上で前述した
システムを実現することは、既存のコンピュータ技術を
利用しつつ前述した実施例で明らかにされた機能に基づ
いて行えばよく、具体的アルゴリズム、操作画面あるい
は出力情報のデザイン等も適宜選択すればよく、前述し
た実施例において特に詳細に示された内外装サブセクシ
ョンS211Bの構成および作業の流れは、その一例で
ある。さらに、前述したシステムで入出力される基本設
計情報W22や生産設計情報W31の具体的な形式や内
容も実施にあたって適宜選択すればよく、設計要素デー
タベースS24、S33についても同様である。
【0171】そして、ユニット建物の設計という点で
は、設計に必要な図面および部品リスト等が出力できれ
ばよく、見積書L23、発注書L32等の作成機能は適
宜省略してもよい。さらに、前記実施例では基礎を現場
施工するために、基本設計システムS20で作成した基
礎伏図F23を現場に送ったが、プレキャストコンクリ
ートブロックを配列するプレハブ基礎等を用いる場合に
は、基礎伏図F23をも生産設計システムS30に送
り、プレハブ基礎部品の詳細設計を行うようにしてもよ
い。
【0172】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
施主に見える部分の形状や仕様、施主が要望する機能等
について、建物の基本的なユニット配置までの概要をま
とめて基本設計を行い、施主との打ち合わせを行って注
文に応じた建物を表す必要最小限の事項をまとめるとと
もに、基本設計で決まった内容に対応した詳細、つまり
施主の見えない部分の構造や部品構成等に関する生産設
計を行い、工場生産に必要な図面や情報をまとめること
ができる。従って、施主打ち合わせにより設計変更が繰
り返される部分は簡略でよくなり、繰り返し行われる部
分の作業負荷が軽減されるとともに、ユニット単体レベ
ル等の複雑な生産設計は基本設計がまとまった後に一度
だけ行えばよくなり、個々に設計が必要な注文住宅にも
対応することができる。また、基本設計では概要の設計
が主であるため、繰り返し作業があっても負荷が軽く、
かつ負荷の重い生産設計は繰り返しを避けられるため、
各々を個別にCAD化することで実用的なCADシステ
ムを構成することができる。
【0173】そして、特に、基本設計において、内外装
の設定作業を、内外装設定の基準線として用いられる各
種のモジュールまたはグリッドを生成する作業と、この
モジュールまたはグリッドに従って外壁を配置する作業
と、さらには建具を配置する作業とに区分したので、内
外装設計を効率よく行うことができるという効果があ
る。つまり、先ずモジュールまたはグリッドを生成して
おき、次にこれに従って外壁の配置を行うことで、外壁
の配置位置の設定を容易に行うことができ、外壁の配置
作業を円滑に行うことができるという効果がある。ま
た、建具の配置作業においても、このモジュールまたは
グリッドに従った配置位置の設定を行うようにすれば、
同様な効果を得ることができる。さらに、互いに作業内
容が異なる外壁の配置作業と建具の配置作業とを別途に
行うようにしたことで、互いの作業内容や配置状態を考
慮することなく、それぞれの作業を進めることができる
ので、作業効率の向上を図ることができるという効果が
ある。
【0174】また、基本設計をCAD化した基本設計シ
ステムのモジュール・グリッド生成部を、ユニットモジ
ュール生成部、内壁モジュール生成部、面積算定芯モジ
ュール生成部、長辺グリッド生成部、および短辺グリッ
ド生成部を備えた構成とした場合には、多くの種類の内
外装の設定に対応可能となり、システムの多機能化を図
ることができるうえ、施主の注文に確実に応じることが
できるという効果がある。
【0175】さらに、短辺グリッド生成部を、短辺内部
グリッド生成部と短辺外部グリッド生成部とを備えた構
成とした場合には、設計者の作業内容およびシステムと
しての処理内容がそれぞれ異なる短辺内部グリッドの生
成作業と短辺外部グリッドの生成作業とを区分したこと
により、設計者のシステム操作を簡易化できて設計者の
負担を軽減できるうえ、システムの処理フローも簡潔な
ものとなるので、作業効率の向上をより一層図ることが
できるという効果がある。
【0176】そして、短辺グリッド生成部を、建物ユニ
ットの短辺を分割する分割形態の異なる複数パターンの
うちのいずれかを選択する構成とした場合には、例え
ば、隣接する建物ユニット間に所定の隙間(例えば、1
/8モジュールサイズの隙間等)を置くようなユニット
配置を行う場合等に容易に対応できるという効果があ
る。
【0177】そして、ユニットモジュール生成部、内壁
モジュール生成部、面積算定芯モジュール生成部、長辺
グリッド生成部、および外壁生成部を、ユニット配置に
基づいて各モジュール、長辺グリッド、および外壁を自
動生成する構成とした場合には、これらを手入力で生成
する場合に比べ、設計者の負担を軽減できるうえ、迅速
かつ正確な生成により作業効率の向上をより一層図るこ
とができるという効果がある。
【0178】さらに、建具入力部を、親部品およびこれ
に付属する子部品をこの順に連続して入力する構成とし
た場合には、設計者が各部品間の親子関係(どの親部品
にはどの子部品を用いなければいけない、あるいはどの
部品しか用いることができないという関係)を詳細に把
握する必要がなくなり、設計者の負担を軽減できるう
え、作業時間を短縮できて作業効率の向上をより一層図
ることができるとともに、設計者の知識不足による誤入
力も防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体を示す模式図。
【図2】前記実施例の設計手順概要を示すフローチャー
ト。
【図3】前記実施例の基本設計システムの構成を示すブ
ロック図。
【図4】前記実施例の平面図セクションの構成を示すブ
ロック図。
【図5】前記実施例の基礎伏図セクションの構成を示す
ブロック図。
【図6】前記実施例の屋根伏図セクションの構成を示す
ブロック図。
【図7】前記実施例の生産準備システムの構成を示すブ
ロック図。
【図8】前記実施例の躯体生産設計セクションの構成を
示すブロック図。
【図9】前記実施例の生産準備システムの処理を示す模
式図。
【図10】前記実施例の屋根生産設計セクションの構成
を示すブロック図。
【図11】前記実施例の設計要素データベースの構成を
示すブロック図。
【図12】前記実施例の基本設計システムの中の内外装
サブセクションの詳細な構成を示すブロック図。
【図13】前記実施例のユニットモジュールの説明図。
【図14】前記実施例の内壁モジュールの説明図。
【図15】前記実施例の面積算定芯モジュールの説明
図。
【図16】前記実施例の長辺グリッドの説明図。
【図17】前記実施例の短辺内部グリッドの第一説明
図。
【図18】前記実施例の短辺内部グリッドの第二説明
図。
【図19】前記実施例の短辺内部グリッドの第三説明
図。
【図20】前記実施例の短辺外部グリッドの説明図。
【図21】前記実施例の内外装サブセクションの中の各
モジュール生成部および長辺グリッド生成部での作業の
流れの第一説明図。
【図22】前記実施例の各モジュール生成部および長辺
グリッド生成部での作業の流れの第二説明図。
【図23】前記実施例の内外装サブセクションの中の短
辺内部グリッド生成部での作業の流れの説明図。
【図24】前記実施例の内外装サブセクションの中の短
辺外部グリッド生成部での作業の流れの第一説明図。
【図25】前記実施例の短辺外部グリッド生成部での作
業の流れの第二説明図。
【図26】前記実施例の短辺外部グリッド生成部での作
業の流れの第三説明図。
【図27】前記実施例の内外装サブセクションの中の外
壁生成部での作業の流れの第一説明図。
【図28】前記実施例の外壁生成部での作業の流れの第
二説明図。
【図29】前記実施例の内外装サブセクションの中の軽
量気泡コンクリート・サイディング生成部での作業の流
れの第一説明図。
【図30】前記実施例の軽量気泡コンクリート・サイデ
ィング生成部での作業の流れの第二説明図。
【図31】前記実施例の内外装サブセクションの中の軽
量気泡コンクリート模様自動生成部での作業の流れの説
明図。
【図32】前記実施例の内外装サブセクションの中の軽
量気泡コンクリート模様入力生成部での作業の流れの説
明図。
【図33】前記実施例の内外装サブセクションの中の建
具入力部での作業の流れの第一説明図。
【図34】前記実施例の建具入力部での作業の流れの第
二説明図。
【図35】前記実施例の建具入力部での作業の流れの第
三説明図。
【図36】前記実施例の建具入力部での作業の流れの第
四説明図。
【図37】前記実施例の建具入力部での作業の流れの第
五説明図。
【図38】前記実施例の内外装サブセクションの中の建
具変更部での作業の流れの説明図。
【図39】前記実施例の内外装サブセクションの中の建
具削除部での作業の流れの第一説明図。
【図40】前記実施例の建具削除部での作業の流れの第
二説明図。
【符号の説明】
S10 ユニット建物用CADシステム S20 基本設計システム S30 生産準備システム S31 生産設計サブシステム W22 基本設計情報 W31 生産設計情報 W34 建物 S211B 内外装サブセクション S2114 グリッド設定モジュール(モジュール・グ
リッド生成部) 11 ユニットモジュール生成部 12 内壁モジュール生成部 13 面積算定芯モジュール生成部 14 長辺グリッド生成部 20 短辺グリッド生成部 21 短辺外部グリッド生成部 22 短辺内部グリッド生成部 31 外壁生成部 41 建具入力部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の建物ユニットを組み立てて建設さ
    れるユニット建物の設計を行うユニット建物の設計方法
    であって、先ず前記建物内におけるユニット配置を含む
    前記建物の仕様を指定する基本設計情報を作成し、次に
    前記基本設計情報に基づいて各建物ユニット毎の具体的
    仕様を含む生産設計情報を作成するとともに、 前記基本設計情報を作成する際には、前記ユニット配置
    を行った後に、前記建物ユニットの内部若しくは周辺部
    に配置されて前記建物の内外装設定の基準線として用い
    られる各種のモジュールまたはグリッドを生成し、続い
    て前記モジュールまたはグリッドに従って前記建物の外
    周に外壁を配置し、その後、前記建物の外周若しくは内
    部に建具を配置することを特徴とするユニット建物の設
    計方法。
  2. 【請求項2】 複数の建物ユニットを組み立てて建設さ
    れるユニット建物の設計を行うためのユニット建物用C
    ADシステムであって、前記建物内におけるユニット配
    置を含む前記建物の仕様を指定する基本設計情報を作成
    する基本設計システムと、前記基本設計情報に基づいて
    各建物ユニット毎の具体的仕様を含む生産設計情報を作
    成する生産準備システムとで構成されるとともに、 前記基本設計システムは、前記建物ユニットの内部若し
    くは周辺部に配置されて前記建物の内外装設定の基準線
    として用いられる各種のモジュールまたはグリッドの生
    成を行うモジュール・グリッド生成部と、前記モジュー
    ルまたはグリッドに従って前記建物の外周に配置される
    外壁の生成を行う外壁生成部と、前記建物の外周若しく
    は内部に配置される建具の入力を行う建具入力部とを備
    えていることを特徴とするユニット建物用CADシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したユニット建物用CA
    Dシステムにおいて、前記モジュール・グリッド生成部
    は、前記建物ユニットの辺上に配置されるユニットモジ
    ュールの生成を行うユニットモジュール生成部と、前記
    ユニットモジュールよりも内側に配置される内壁モジュ
    ールの生成を行う内壁モジュール生成部と、前記建物ユ
    ニットの辺であって前記建物の外周を形成する部分より
    も外側に配置される面積算定芯モジュールの生成を行う
    面積算定芯モジュール生成部と、前記建物ユニットの長
    辺を分割する方向に配置される長辺グリッドの生成を行
    う長辺グリッド生成部と、前記建物ユニットの短辺を分
    割する方向に配置される短辺グリッドの生成を行う短辺
    グリッド生成部とを備えていることを特徴とするユニッ
    ト建物用CADシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したユニット建物用CA
    Dシステムにおいて、前記短辺グリッド生成部は、前記
    建物ユニットの内部に配置される短辺内部グリッドの生
    成を行う短辺内部グリッド生成部と、前記建物ユニット
    の短辺であって前記建物の外周を形成する部分に交差し
    て配置される短辺外部グリッドの生成を行う短辺外部グ
    リッド生成部とを備えていることを特徴とするユニット
    建物用CADシステム。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載したユニ
    ット建物用CADシステムにおいて、前記短辺グリッド
    生成部は、前記建物ユニットの短辺を分割する分割形態
    の異なる複数パターンのうちのいずれかを選択する構成
    とされていることを特徴とするユニット建物用CADシ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項3から請求項5のいずれかに記載
    したユニット建物用CADシステムにおいて、前記ユニ
    ットモジュール生成部、前記内壁モジュール生成部、前
    記面積算定芯モジュール生成部、前記長辺グリッド生成
    部、および前記外壁生成部は、前記ユニット配置に基づ
    いて前記各モジュール、前記長辺グリッド、および前記
    外壁を自動生成する構成とされていることを特徴とする
    ユニット建物用CADシステム。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項6のいずれかに記載
    したユニット建物用CADシステムにおいて、前記建具
    入力部は、親部品およびこれに付属する子部品をこの順
    に連続して入力する構成とされていることを特徴とする
    ユニット建物用CADシステム。
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