JPH08147339A - ユニット建物の屋根用cadシステム - Google Patents

ユニット建物の屋根用cadシステム

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JPH08147339A
JPH08147339A JP6283287A JP28328794A JPH08147339A JP H08147339 A JPH08147339 A JP H08147339A JP 6283287 A JP6283287 A JP 6283287A JP 28328794 A JP28328794 A JP 28328794A JP H08147339 A JPH08147339 A JP H08147339A
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JP
Japan
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roof
line
eaves
design
setting
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JP6283287A
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English (en)
Inventor
Kazuki Kurita
一樹 栗田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】建物側の設計に応じて迅速に屋根の設計を行え
るユニット建物の屋根用CADシステムの提供。 【構成】ユニット建物の屋根用CADシステムに、前記
ユニット建物の形状に応じてそれぞれ形状の異なる複数
種類の屋根を設計する基本処理プログラムとして寄棟設
定プログラムS2133 および切妻設定プログラムS2134
と、手動操作よって屋根の細部設定を行う補助処理プロ
グラムS2135 とを設ける。屋根を設計するにあたり、建
物本体の形状から屋根の形状の概略は自ずと決定するの
で、基本処理プログラムで屋根の概略を自動設計し、補
助処理プログラムS2135 の手動操作で屋根の細部を設定
し設計を迅速に行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニット建物の屋根用
CADシステムに関し、複数の箱形建物ユニットを組み
立てて建築されるプレハブ式建物の屋根の設計、およ
び、当該屋根設計の機械化に利用できる。
【0002】
【背景技術】プレハブ式建物は、工業化によるコスト低
減および品質安定化等のメリットから、近年急速に普及
するに至っている。プレハブ式建物のうち、軸組みカー
テンウォール工法は在来工法に近いものであり、工場生
産された柱梁および壁用面材を組み立てて建築される。
また、木質パネル工法は工場で生産されたパネルを現場
で組み立てて建築される。これらの各プレハブ工法の建
物は、それぞれ軸材や面材等の単純な部材の集合体とし
て構成される。一方、プレハブ化建物のうち、ユニット
工法は工場で箱形の建物ユニットを生産し、現場で組み
立てるものであり、生産、輸送、現場施工が基本的にユ
ニット単位である。
【0003】これらのプレハブ式建物は、企画建築とし
て提供されることが一般的であった。企画建築とは、建
物の間取りや外観形状等の概略から、組み込み設備の種
類や内外装の仕様等の細部までを建物メーカーが設計し
たものである。但し、企画建築であっても、顧客の要望
に応じて、間取り、設備、仕様に関して幾つかのオプシ
ョンを選択できる場合が多い。
【0004】しかし、近年では施主の要望が多様化して
おり、画一的な企画建物ないしオプション選択では十分
な顧客満足が得られないようになっており、プレハブ建
物においても多様な個別設計の注文建築への対応が要望
されている。ここで、注文建築への対応にあたっては、
各建物毎に最初から設計しなおす必要があり、従来の企
画住宅に比べて建物メーカーの設計作業が膨大化する。
このため、プレハブ式建物の注文対応には、作業を効率
化するためにCAD(コンピュータ支援設計)システム
の導入が必要となる。
【0005】ところで、前述したプレハブ式建物の中で
も、ユニット建物は他のプレハブ工法に比べて注文建築
への対応およびCAD化が難しいという問題があった。
すなわち、軸組み式建物やパネル式建物で注文建築に対
応する場合には、施主注文に応じて間取り等の概略をま
とめ、それを具体化する詳細構造や仕様部品をまとめて
設計図面を作成し、施主の確認を経て設計が完了し、部
品生産ないし建築施工に至ることになる。つまり、この
種の建物では、建物全体が単純に部品の集合体として捉
えられるため、間取りプランニング等の概略から使用部
材や構造等の詳細の設計までが一体不可分で連続的であ
る。このため、CAD化にあたっては一連の設計内容を
追うことで比較的簡単に行えるとともに、注文対応にあ
たっても設計作業をやり直すだけで特段の困難はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ユニット建物
においては、前述のように取り扱いがユニット単位であ
るため、その設計には単純な部材レベルと建物全体のレ
ベルとの間に、ユニット単体に関する中間的な設計レベ
ルが必要である。ユニットを設計するにあたり、ユニッ
トのフレームには、建物に組み込まれた状態での構造強
度を確保するとともに、輸送等の取り扱いを考慮してユ
ニット単体での自立強度を確保する必要があり、ユニッ
ト単体レベルの設計作業が煩雑なものとなる。このよう
なことから、ユニット建物での概略設計の大幅な変更に
は、建物全体レベルでの再設計に加え、その内容に応じ
て各ユニットの再設計等が必要となり、作業およびコス
トが膨大となる。さらに、設計をCAD化する場合に
は、膨大な処理量をこなす必要があることから、処理を
実行するコンピュータ装置の速度が追いつかず、処理が
遅い等の不具合が生じる、あるいは、処理装置の高速化
に伴うコスト上昇等が生じ、CAD化が困難になる。
【0007】特に、屋根は、建物本体に応じた平面形状
としなければならないうえ、屋根部分を除く建物本体の
形状が同一でも、異なる形状の屋根を設ける場合がある
ので、建物側の設計および屋根自体の設計の両方に設計
変更の要因があり、変更事項が錯綜する場合が多く、建
物側の設計以上に設計作業が遅れがちになり、処理を実
行するコンピュータ装置は、高速化が必要となり、処理
装置の高速化に伴うコスト上昇等が生じ、CAD化が困
難となるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、建物側の設計に応じて迅
速に屋根の設計を行えるユニット建物の屋根用CADシ
ステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、CADシステ
ム全体を基本設計と生産設計とに二分し、基本設計では
建物の基本的なユニット配置までの概要(施主に見える
部分の形状や仕様、施主が要望する機能等)を設計し、
注文に応じた建物を表す必要最小限の事項をまとめ、施
主打ち合わせにより設計変更が繰り返される部分の作業
負荷を軽減するとともに、生産設計では、基本設計に従
い建物側の設計と屋根側の設計とを並行して行い、屋根
の設計の遅れを防止し、ユニット建物全体の設計を迅速
化しようとするものである。
【0010】具体的には、本発明は、複数の建物ユニッ
トを組み立てて建築されるユニット建物の基礎を設計す
るユニット建物の屋根用CADシステムであって、前記
ユニット建物の形状に応じてそれぞれ形状の異なる複数
種類の屋根を設計する複数種類の基本処理プログラム
と、手動操作よって屋根の細部設定を行う補助処理プロ
グラムとが設けられていることを特徴とする。
【0011】以上において、前記基本処理プログラムと
しては、寄棟屋根を設計するものや、切妻屋根を設計す
るもの等が採用できる。また、前記基本処理プログラム
は、前記ユニット建物の平面図の上に屋根の形状を示唆
する補助線を自動生成する補助線生成ルーチンを含んで
構成するのが好ましい。さらに、前記補助処理プログラ
ムは、前記補助線を利用して屋根の形状を示す屋根線の
手動設定を行う屋根線設定ルーチンを含んで構成するの
が望ましい。また、前記基本処理プログラムは、切妻屋
根の補助線を生成するにあたり、形状または寸法の異な
る複数種類の破風が載ったメニューを提示し、このメニ
ューの中から手動操作で一つの破風を選択させることに
より、選択された破風を用いて屋根全体の設計を行う破
風設定ルーチン、および、軒先を途中でカットした形状
の屋根を設定する軒先カット処理ルーチンを含んで構成
するのが望ましい。
【0012】さらに、前記補助処理プログラムは、寄棟
屋根の屋根周縁を示す軒先線、屋根の傾斜する稜線を示
す登り棟線、および、屋根の水平な稜線を示す棟線につ
いての手動設定を行う屋根線設定ルーチン、または、切
妻屋根の水平な端縁を示す軒先線、屋根の傾斜した端縁
を示す登り軒先線、および、屋根の水平な稜線を示す棟
線についての手動設定を行う屋根線設定ルーチンを含ん
で構成されていることが望ましい。また、前記屋根線設
定ルーチンは、手動操作により任意の部分に設計不要領
域を設定可能とされ、この不要領域内に属する前記補助
線の一部分を無視するもの、あるいは、前記保持線生成
ルーチンがユニット建物の平面図の上に自動生成した補
助線であって、棟の異なる複数の屋根を示す補助線を利
用して前記複数の屋根を合成して複合屋根を手動操作に
より設定するものであることが望ましい。
【0013】
【作用】このような本発明においては、基本設計で建物
の基本的なユニット配置までの概要(施主に見える部分
の形状や仕様、施主が要望する機能等)を設計し、施主
との打ち合わせを行って注文に応じた建物を表す必要最
小限の事項をまとめる。次に、生産設計では、基本設計
で決まった内容に対応した詳細(施主の見えない部分の
構造や部品構成)を設計し、工場生産に必要な図面や情
報をまとめる。従って、施主打ち合わせにより設計変更
が繰り返される部分は簡略でよくなり、繰り返し行われ
る部分の作業負荷が軽減されるとともに、ユニット単体
レベル等の複雑な生産設計は基本設計がまとまった後に
一度だけ行えばよくなり、個々に設計が必要な注文住宅
への対応が可能になる。このため、基本設計で決定した
ユニット建物の建物本体に応じて屋根を設計することが
可能となるので、屋根側の設計と建物側の生産設計とを
並行して行うことができ、設計作業全体の迅速化が可能
となる。しかも、屋根の設計においては、建物本体の形
状が決定しまえば、この建物本体の形状に応じて設計す
れば、屋根の形状の概略は自ずと決定してしまう。この
ため、基本処理プログラムで屋根の概略設計を自動的に
行うとともに、補助処理プログラムの手動操作で屋根の
細部の設定を行うことにより、細かい配慮がなされた設
計を迅速に行えるようになるうえ、細部変更等の設計変
更についても容易かつ迅速に対応可能となり、これによ
り前記目的が達成される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 (全体構成)本実施例は、施主の注文に応じて多様なユ
ニット建物を設計しかつ生産施工を支援するCADシス
テムである。図1には本実施例の概略が示され、図2に
は本実施例で行われる処理流れの概略が示されている。
【0015】ユニット建物用CADシステムS10は、
基本設計およびその段階の周辺支援を行う基本設計シス
テムS20と、生産設計およびその周辺支援を行う生産
準備システムS30とで構成されている。各システムS
20、S30は、それぞれが既存のコンピュータシステ
ムにより構成され、設定された処理プログラムに基づい
て対話式の入力操作により所定の設計作業を実行するも
のである。
【0016】各システムS20、S30は、それぞれ操
作入力を行うための画像表示装置(ビットマップ式ディ
スプレイ等)および入力装置(文字やコマンド入力用の
キーボード、位置指定用のマウス、ライトペン、タブレ
ット、デジタイザ等)を備えるとともに、作成した図面
や部品リスト等の設計情報を出力するための印刷装置
(プリンタ、プロッタ等)および記憶装置(磁気ディス
ク等)ないしは他のコンピュータシステムに接続する通
信装置を備えている。これらは何れも既存の機器から適
宜選択されたものである。
【0017】(基本設計システムS20の概要)基本設
計システムS20は、建物メーカーの営業所等に設置さ
れ、営業担当者S11が操作して施主S12の注文に応
じた基本設計を行うものである。このために、基本設計
システムS20は、意匠設計サブシステムS21、積算
サブシステムS22、業務サブシステムS23、設計要
素データベースS24を備えている。
【0018】意匠設計サブシステムS21は、営業担当
者S11が操作して基本設計の内容を示す平面図F2
1、基礎伏図F22、屋根伏図F23、配線図F24
(それぞれ生産設計の際に参照される図であり、部品の
指定情報等も含む)を作成するとともに、これらの基本
設計内容から立面図F25、パース図F26(生産設計
に必要ではないが、施主S12に提示する図)を作成す
るためのものである。
【0019】積算サブシステムS22は、意匠設計サブ
システムS21で作成された各図F21〜F24の内容
に基づいて、使用される部品一覧等を示す積算リストL
21を作成するものである。業務サブシステムS23
は、意匠設計サブシステムS21で作成された各図F2
1〜F24の内容、および積算サブシステム22で作成
された積算リストL21の内容に基づいて、現場施工
(主に基礎施工)およびその部品の発注、建物の生産設
計の発注等を手配するための発注書L22、更には建物
建設の価格見積書L23を作成するものである。
【0020】設計要素データベースS24は、意匠設計
サブシステムS21での設計および積算サブシステムS
22での積算処理の際に参照されるものである。図11
にも示すように、設計要素データベースS24は、生産
準備システムS30の設計要素データベースS33の内
容が転送されるものであり、その内容として基本設計で
使用できる部品情報S1010、各部品の積算情報、設
計ルール1020等が蓄積されている。部品情報S10
10は、建物の基本構造となるユニットの情報(寸法、
種別等の概略;但し柱梁等の詳細は生産設計で設計す
る)を始めとする各種部品の情報であり、各部品を構成
する最も基本的なレベルの部品を示す単品部品図S10
11と、各部品の積算情報S1012(各子部品に必要
なねじ等の品番や必要本数、単価等)とを含んでいる。
これらの部品情報S1010は、親部品、子部品等の形
で階層化、パッケージ化されており、例えば親部品「A
型の窓」と指定すれば、子部品として「サッシ」、「取
付枠」等が自動的に選択されるようになっている。
【0021】設計ルールS1020には、特定の構造や
部品の設置の際の取り扱い等が含まれており、例えば
「ユニット内に階段を設けた場合には階段室に面する梁
に補強を入れること」等の情報が含まれている。さら
に、設計要素データベースS24には、設計に必要な情
報のみならず、各部品の施工作業手順を示す生産マニュ
アルS1030が含まれている。生産マニュアルS10
30には、工程図面やマニュアルが各部品と一セットで
記録されており、各部品が使用される際には該当する施
工図面やマニュアルが選択され、設計情報と一緒に出力
されるようになっている。
【0022】(基本設計システムS20での作業の流
れ)営業担当者S11は、施主S12の注文を受け(手
順P21;図2参照、以下同じ)、この注文に基づいて
基本設計システムS20を操作し、基本設計を行って各
図F21〜F26および各リストL21〜L23を作成
する(手順P22)。そして、作成した平面図F21、
立面図F25、パース図F26、見積書L23を設計案
として施主S12に提示し、その設計内容で良いか確認
をとる(手順P23)。ここで、施主S12から設計内
容の変更や追加等を受けた場合には、基本設計を修正し
(手順P24)、再び施主S12に提示し、これらを確
認が得られるまで繰り返す。
【0023】施主S12の確認が得られたら、その基本
設計の内容で生産準備に入る。具体的には、基礎伏図F
22と発注書L22を基礎施工者S13に送り、建設現
場S14に基礎W21を施工させるとともに(手順P2
5)、基本設計情報W22である平面図F21、屋根伏
図F23、配線図F24、積算リストL21とともに、
発注書L22を生産準備システムS30に送り、ユニッ
トを含む建物部分の生産設計を実行させる(手順P2
6)。以上が基本設計システムS20の概要である。
【0024】(生産準備システムS30の概要)生産準
備システムS30は、建物メーカーの設計部門等に設置
され、メーカー設計者S15が前述の基本設計情報W2
2に基づいて建物の生産設計を行うものである。このた
めに、生産準備システムS30は、生産設計サブシステ
ムS31、受発注積算サブシステムS32、設計要素デ
ータベースS33を備えている。
【0025】生産設計サブシステムS31は、メーカー
設計者S15が操作して基本設計情報W22の内容を具
体的に展開し、工場生産等に必要な個々の部品の詳細な
部品図F31、その組み立てを示す組立図F32、生産
および施工に関する工程図(作業の指示や作業途中の状
態の図示等を含むマニュアル)F33を作成するもので
ある。ここで、工場生産等に必要な部品情報としては、
指定された各部品の構成部品(親部品に対する子部品)
の情報(例えば種別、寸法、使用数、加工箇所等)であ
る。そして、構成部品とは、例えばユニットであればそ
のフレームの柱梁や内外装材、内部に組み込まれる設備
等であり、窓サッシであればその枠材や窓ガラス等であ
る。
【0026】受発注積算サブシステムS32は、生産設
計サブシステムS31で作成された各図F31〜F33
の内容に基づいて、使用される部品一覧等を示す積算リ
ストL31、および必要な資材を外部発注するための発
注書L32を作成するものである。なお、前述した部品
図F31、組立図F32、工程図F33が生産図面F3
0であり、これらの各図F31〜F33と積算リストL
31とを合せたものが生産設計情報W31となる。
【0027】設計要素データベースS33は、生産設計
サブシステムS31での設計および受発注積算サブシス
テムS32での積算処理の際に参照されるものであり、
基本設計で指定された各部品に関する詳細な情報および
設計ルール等が蓄積されている(図11参照)。ここ
で、設計要素データベースS33は、前述した基本設計
システムS20の設計要素データベースS24の内容
(部品情報S1010、設計ルールS1020、生産マ
ニュアルS1030)を有し、かつ、各々に設計要素デ
ータベースS24に設定された各部品等の記録項目に対
して工場生産を行うための具体的かつ詳細な情報を付加
したものとなっている。ここで、設計要素データベース
S24には付加された内容以外の基本設計に必要な情報
のみが識別され、転送されるようになっている。
【0028】なお、設計要素データベースS33は、生
産設計サブシステムS31および受発注積算サブシステ
ムS32により適宜、情報の追加や訂正が行われるよう
になっており、更新された内容は基本設計システムS2
0の設計要素データベースS24にも反映され、相互の
連携が確保されるようになっている。
【0029】(生産準備システムS30での作業の流
れ)基本設計情報W22を受け取ったメーカー設計者S
15は生産準備システムS30を操作し、生産設計サブ
システムS31により基本設計情報W22の内容に応じ
た生産設計(手順P31;図2参照、以下同じ)、積算
(手順P32)、および部品発注(手順P33)を行
い、これにより資材調達(手順P34)、工場生産(手
順P35)、現場組み立て(手順P36)が行われる。
【0030】具体的には、生産準備システムS30から
資材業者S16へ、積算リストL31および発注書L3
2が送られ、これに応じた資材W32が工場S17およ
び現場S14に送られる。また、生産準備システムS3
0から工場S17へ、部品図F31、組立図F32、工
程図F33、積算リストL31が送られ、これらに基づ
いて資材W32から部品W33が生産され、建物ユニッ
トおよび現場施工部品として現場S14に送られる。さ
らに、生産準備システムS30から組立施工者S18
へ、組立図F32、工程図F33が送られ、現場組み立
てが行われる。これらにより、現場S14には、施主S
12の注文に応じた建物W34が建築されることにな
る。以上が生産準備システムS30の概要である。
【0031】(基本設計システムS20の詳細)図3に
は基本設計システムS20がより詳細に示されている。
基本設計システムS20は、前述したように、各図F2
1〜F26を作成する意匠設計サブシステムS21、積
算リストL21を作成する積算サブシステムS22、発
注書L22および見積書L23を作成する業務サブシス
テムS23、および設計要素情報を記憶する設計要素デ
ータベースS24を備えている。
【0032】このうち、意匠設計サブシステムS21
は、各図F21〜F26を作成するために、平面図セク
ションS211、基礎伏図セクションS212、屋根伏
図セクションS213、配線図セクションS214、立
面図セクションS215、パース図セクションS216
を備えている。
【0033】各セクションS211〜S214は、それ
ぞれ既存のCADシステムと同様に外部操作により画面
表示される画像を見ながら部品選択や位置指定を行うこ
とで各図を作成するものである。このうち、平面図以外
の各セクションS212〜S214には外部操作ととも
に、先に作成した平面図F21の情報が参照されるよう
になっている。例えば、基礎伏図F22において、全体
の概略形状は平面図F21で指定したユニット配置に準
じて自動設定され、これにより重複した入力操作を省略
できる等となっている。
【0034】(平面図セクションS211)平面図セク
ションS211は、建物W34の基本的な間取り配置等
から一階ないし上階、地下等の各階層の平面形状および
仕様等を平面図F21に設定してゆくものである。図4
に示すように、平面図セクションS211は躯体サブセ
クションS211Aおよび内外装サブセクションS21
1Bで構成されている。
【0035】躯体サブセクションS211Aは、ユニッ
ト設定モジュールS2111、玄関設定モジュールS2
112、バルコニー設定モジュールS2113を備えて
構成されている。内外装サブセクションS211Bは、
グリッド設定モジュールS2114、外壁設定モジュー
ルS2115、建具設定モジュールS2116を備えて
構成されている。
【0036】ユニット設定モジュールS2111は、操
作画面に表示された空白の平面図画像V2110に対
し、使用するユニットの種類や寸法等を選択し、そのユ
ニットを示す矩形を配列してゆくことで、建物の基本と
なるユニット構成V2111を設定するものである。使
用するユニットは設計要素データベースS24から選択
される。種類としては標準ユニット、階高ユニットの
別、バルコニーユニット等がある。寸法としては4、
5、6モジュールサイズ等の呼び寸法が用いられる。こ
れにより、平面図F21には使用するユニットの設計情
報(種類、寸法、位置等)が埋め込まれることになる。
【0037】玄関設定モジュールS2112は、設定さ
れたユニット構成V2111の一部に、玄関となる領域
V2112を指定するものである。これにより、平面図
F21の指定された土間領域V2112には土間コンク
リート打設用の設計情報(領域、種別等)が埋め込まれ
る。バルコニー周辺設定モジュールS2113は、バル
コニーとして設定された部分に手摺や支柱等の付属部材
V2113の設計情報(種別、寸法、位置等)を指定す
るものである。これにより、指定された情報は平面図F
21の各部に埋め込まれる。
【0038】グリッド設定モジュールS2114は、ユ
ニット配置V2111の内部および外部に内外装を設定
する位置の基準となるグリッド(仮想的な格子状枠)V
2114の設計情報(種別、位置等)を設定するもので
ある。外壁設定モジュールS2115は、ユニット構成
V2111の外周に沿いかつグリッドV2114に従っ
て外壁V2115を設定するものである。この際、外壁
の表面模様等も仕様として設定される。この設定はユニ
ット配置の外周を自動的に追跡する自動モードと、逐次
操作指定してゆく手動モードとを選択できるようになっ
ている。建具設定モジュールS2116は、ユニット構
成V2111の内部にグリッドV2114に従って窓や
扉、あるいはキッチン、トイレやバスユニット等の設備
類V2116に関する設計情報(種別、仕様、寸法、位
置等)を設定するものである。
【0039】なお、各設定にあたって、設計情報のうち
使用できる部品や構造の種別や仕様等あるいは設置ルー
ル等は、それぞれ設計要素データベースS24を参照す
ることにより適宜選択される。例えば、画面上でユニッ
トを配置する際にはユニットの一覧が別ウインドウ表示
され、玄関を設定する際には建物の角隅の場合には角隅
用の構造のみが提示される等となっている。そして、平
面図F21には、各設定により埋め込まれたユニットな
いし設備類の指定等により、設計要素データベースS2
4に記憶された各々に関するより詳細な情報がリンクさ
れ、これらにより建物の基本的な設計情報が作成される
ようになっている。
【0040】(基礎伏図セクションS212)基礎伏図
セクションS212は、本発明に基づくものであって、
建物W34の基礎の設計情報を基礎伏図F22に設定す
るようになっている。図5に示すように、基礎伏図セク
ションS212は、基本設定モジュールS2121、土
間設定モジュールS2122、天端設定モジュールS2
123、特殊天端設定モジュールS2124、独立基礎
設定モジュールS2125、補助設定モジュールS21
26を備えて構成されている。
【0041】基本設定モジュールS2121は、操作画
面に表示された空白の基礎伏図画像V2120に対し、
平面図F21を参照して基本的な基礎V2121を設定
するものである。基本的な基礎形状の設定とは、例えば
平面図F21のユニット構成V2111の外周に対応し
た位置に連続した布基礎やべた基礎を設定するととも
に、必要に応じて連続した基礎の内側に独立基礎を設定
することである。
【0042】土間設定モジュールS2122は、平面図
F21に指定された土間領域V2112等に従って、土
間コンクリート部位V2122を指定するものである。
天端表示モジュールS2123は、先に設定された基礎
V2121の基本的な基礎上端高さを表示するものであ
る。基礎形状V2121の高さは全体が同じ高さである
場合が多いが、一部で領域の高さが異なる場合もあり、
このような場合には領域と高さを任意の値に設定するこ
ともできる。特殊天端表示モジュールS2124は、先
に設定された基礎V2121において、天端が水平面で
なく、段差や傾斜のある領域V2124を指定し、その
段差や落差等についての寸法を表示するものである。
【0043】独立基礎設定モジュールS2125は、基
礎V2121の外部にポーチ柱用等の独立基礎V212
5を設定するものである。独立基礎V2125は、比較
的大型のユニットの長辺下梁を支持するために適宜設置
されるものであり、基礎形状V2121の内側部分のユ
ニット長辺に沿った位置に適宜指定される。補助設定モ
ジュールS2126は、基礎V2121の外周寸法と、
この基礎V2121に載置されるユニットの位置と、こ
れらの各ユニットの高さを調整するためのレベル調整ボ
ルトの位置と、前記各ユニットのアンカーボルトを接合
するためのシース管の位置とを表示するためのものであ
る。
【0044】これらの各設定にあたっても、平面図作成
時と同様に、設計情報のうち使用できる部品や構造の種
別や仕様等あるいは設置ルール等は、それぞれ設計要素
データベースS24を参照することにより適宜選択され
る。そして、基礎伏図F22には、各設定により埋め込
まれた基礎構成の指定等により、設計要素データベース
S24に記憶された各々に関するより詳細な情報がリン
クされ、これらにより建物の基礎に関する設計情報が作
成されるようになっている。
【0045】(屋根伏図セクションS213)屋根伏図
セクションS213は、建物W34の屋根の設計情報を
屋根伏図F23に設定してゆくものである。図6に示す
ように、屋根伏図セクションS213は、屋根形状設定
モジュールS2131と樋設定モジュールS2132と
で構成される。
【0046】屋根形状設定モジュールS2131は、設
計すべき屋根の形式に対応する数の基本処理プログラ
ム、例えば、寄棟屋根を設計するための寄棟設定プログ
ラムS2133、および、切妻屋根を設計するための切
妻設定プログラムS2134等を有し、これらのプログ
ラムにより所望の形式の屋根を設計するものである。屋
根形状設定モジュールS2131には、切妻設定プログ
ラムS2134等の基本処理プログラムの他に、屋根の
細部を設定するための補助処理プログラムS2135
と、これらのプログラムS2133〜S2135群を必
要に応じて切り替えて実行させる制御部S2136と、
建物側のデータに基づいて前述のプログラムS2133
〜S2135を実際に実行するプログラム実行部S21
37とが備えられている。
【0047】寄棟設定プログラムS2133は、ユニッ
ト建物の平面図の上に寄棟屋根の形状を示唆する補助線
を自動生成する補助線生成ルーチンを有するものであ
る。この補助線生成ルーチンは、必要に応じて前記ユニ
ット建物の平面図の上に自動生成した補助線の一部分を
削除可能とされている。例えば、一階部分が下屋となっ
た二階建ての建物の屋根を設計するにあたり、一階部分
全体を覆おう屋根の補助線を設定した後、設定した補助
線から下屋以外の部分を削除することで、一階部分の屋
根に相当する補助線を生成することが可能となってい
る。また、補助線生成ルーチンは、ユニット建物の平面
図の上に棟の異なる複数の屋根の補助線を自動生成可能
とされたものである。例えば、建物側の平面形状がL字
型状で、棟が互いに交差する二つの屋根を設ける必要が
ある場合には、前記L字の建物の各辺にそれぞれ屋根の
補助線を設定することが可能となっている。補助線生成
ルーチンで前記複数の屋根を示す補助線の生成により、
補助処理プログラムS2135の屋根線設定ルーチンに
おける手動操作で、前記複数の屋根を示す補助線を合成
して形状の複雑な複合屋根を設定することが可能となっ
ている。
【0048】切妻設定プログラムS2134は、ユニッ
ト建物の平面図の上に切妻屋根の形状を示唆する補助線
を自動生成する補助線生成ルーチンと、切妻屋根の補助
線を生成するにあたり、形状または寸法の異なる複数種
類の破風が載ったメニューを提示し、このメニューの中
から手動操作で一つの破風を選択させる破風設定ルーチ
ンとを有するものである。切妻設定プログラムS213
4の補助線生成ルーチンは、寄棟設定プログラムS21
33の補助線生成ルーチンと同様に、生成した補助線の
一部分を削除可能とされ、かつ、建物の平面図の上に棟
の異なる複数の屋根を示す補助線を自動生成可能なもの
である。
【0049】補助処理プログラムS2135は、切妻設
定プログラムS2134等の基本処理プログラムが生成
した補助線を利用して屋根の形状を示す屋根線の手動入
力を行う屋根線設定ルーチンや、軒先を途中でカットし
た形状の屋根を設定する軒先カット処理ルーチン等を含
んで構成されたものである。補助処理プログラムS21
35には、前記ルーチンの他に、寄棟屋根の屋根周縁を
示す軒先線、屋根の傾斜する稜線を示す登り棟線、およ
び、屋根の水平な稜線を示す棟線についての手動設定を
行う寄棟細部設定ルーチン、および、切妻屋根の水平な
端縁を示す軒先線、屋根の傾斜した端縁を示す登り軒先
線、および、屋根の水平な稜線を示す棟線についての手
動設定を行う切妻細部設定ルーチンが備えられている。
【0050】制御部S2136は、手動入力された屋根
種別の指定に基づいて複数種類の基本処理プログラムの
中から適当なプログラムを呼び出すとともに、補助線の
生成が完了した後に、基本処理プログラムを補助処理プ
ログラムS2135に切り替えてプログラム実行部S2
137に実行させるもののである。具体的には、指定さ
れた屋根種別が寄棟屋根ならば、寄棟設定プログラムS
2133を呼び出す。一方、指定された屋根種別が切妻
屋根ならば、切妻設定プログラムS2134を呼び出
す。
【0051】プログラム実行部S2137は、建物側の
データを読み込むとともに、読み込んだデータに基づい
て制御部S2136に呼び出された基本処理プログラム
を実際に実行して設計を行うものであり、手動操作時に
おいては、自動生成された補助線が示す屋根を手動入力
されたデータで変更して所望の屋根を生成する機能を有
している。
【0052】樋設定モジュールS2132は、操作画面
に屋根V2131の画像を表示するとともに、樋の種別
(外樋や内樋等)の指定を受け、指定された形式の軒樋
V2132を屋根V2131の外周を巡るように自動設
定する。さらに、外部入力により縦樋位置を指定し、建
物外壁に沿った縦樋の情報を設定可能である。
【0053】配線図セクションS214は、平面図F2
1の各階層に対し、平面図F21で指定された設備類の
うち、給排水が必要なもの(バス、トイレ、キッチン、
エアコン等)、電気配線が必要なもの(照明、固定式の
電気器具、壁面等のスイッチ、コンセント等)につい
て、それぞれ必要な配管や配線を建物躯体内に指定する
ものである。指定方式等は既存のCADシステムに準じ
たものが利用される。
【0054】立面図セクションS215は、平面図F2
1および屋根伏図F23の設計情報に基づいて、建物の
立面図F25を自動生成する。具体的には、平面図F2
1および屋根伏図F23から外形を取り出し、指定され
た外装(窓サッシや縦樋等)の位置や仕様等を読み出
し、外壁の仕様から模様等を読み出し、これらにより建
物各方向の立面を作成する。これらの一連の処理は既存
のCADシステムに準じたものが利用される。
【0055】パース図セクションS216は、立面図セ
クションS215と同様に、平面図F21および屋根伏
図F23の設計情報に基づいて、建物のパース図F26
を自動生成する。このパース図作成処理も既存のCAD
システムに準じたものが利用される。
【0056】以上に述べた各セクションS211〜S2
16により、平面図F21ないしパース図F26が作成
される。このうち、立面図F25とパース図F26を除
く各図F21〜F24は積算サブシステムS22および
業務サブシステムS23に送られ、積算リストL21、
発注書L22、見積書L23の作成が行われる。
【0057】積算サブシステムS22は、平面図F2
1、基礎伏図F22、屋根伏図F23、配線図F24に
設定された設計情報に基づいて、必要な部品(例えば、
指定された外壁の仕様の外壁パネルが何枚必要か、ある
いは指定されたエアコン等の設置に付随して必要となる
部品は何か等)をリストアップして積算リストL21と
するとともに、価格の小計ないし合計を計算する。この
際、使用する部品の選択ないしは付随する部品の選択等
にあたっては設計要素データベースS24が参照され
る。
【0058】業務サブシステムS23は、平面図F21
〜配線図F24および積算リストL21の情報に基づい
て、必要な発注等の業務をまとめ、基礎施工者S13お
よび生産準備システムS30向けの発注書L22を作成
するとともに、施主S12に提示するための見積書L2
3を作成し、発注等を行う。すなわち、基礎伏図S21
2と発注書L22を基礎施工者S13に送り、平面図F
21、立面図F25、パース図F26、見積書L23を
営業担当者S11を介して施主S12に送り、平面図F
21、屋根伏図F23、配線図F24、積算リストL2
1、発注書L22を生産準備システムS30に送る。な
お、生産準備システムS30に送られる平面図F21、
屋根伏図F23、配線図F24、積算リストL21が基
本設計情報W22となる。
【0059】(生産準備システムS30の詳細)図7に
は生産準備システムS30がより詳細に示されている。
生産準備システムS30は、前述したように、基本設計
情報W22から生産図面F30(部品図F31、組立図
F32、工程図F33)を作成する生産設計サブシステ
ムS31と、生産図面F30から積算リストL31、発
注書L32を作成する受発注積算サブシステムS32
と、各々での処理の際に参照される設計要素情報を記憶
する設計要素データベースS33とを備えている。
【0060】(生産設計サブシステムS31)生産設計
サブシステムS31は、建物躯体部分の生産図面F30
を作成する躯体生産設計セクションS311、屋根部分
の生産図面F30を作成する屋根生産設計セクションS
312、建物各部に設置される部品や設備に関する生産
図面F30を作成する部品生産設計セクションS313
を備えている。各セクションS311〜S313は、そ
れぞれ既存のCADシステムと同様に外部操作により画
面表示される画像を見ながら部品選択や位置指定を行う
ことで各図を作成するものである。
【0061】(躯体生産設計セクションS311)躯体
生産設計セクションS311は、設計要素データベース
S33を参照しつつ、基本設計情報W22から建物W3
4の各階層の建物ユニット、各ユニットを構成するフレ
ームや外壁パネル、サッシ、内外装等の部品、各部品を
構成する子部品へと順次細部へ展開し、各々を詳細に設
計して生産図面F30(部品図F31、組立図F32、
工程図F33)を作成するものである。
【0062】図8に示すように、躯体生産設計セクショ
ンS311は、外壁パネル展開モジュールS3111、
標準ユニット展開モジュールS3112、特殊ユニット
展開モジュールS3113、玄関ユニット展開モジュー
ルS3114、躯体艤装部材展開モジュールS311
5、躯体出荷部材展開モジュールS3116を備えると
ともに、積算用データ作成モジュールS3117、部品
データ登録モジュールS3118を備えている。
【0063】外壁パネル展開モジュールS3111は、
図9のように、基本設計情報W22から各建物ユニット
の配置V3101を読み出し、外壁V3102が装着さ
れるユニットV3103を選別するとともに、選別され
た各ユニットV3103の外壁部分に基本設計情報W2
2が指定する仕様の外壁パネルV3104を割り付けて
ゆく。この際、基本設計情報W22に基づき、窓サッシ
等が配置される場合には、当該窓サッシを避けてその周
囲に小形外壁パネルを配列する等の処理を行う。これら
により、各ユニット毎に使用する外壁パネルおよび付随
する取付金具等の部品コードを決定し、各部品の部品図
F31、その組み立て状態を示す組立図F32、部品の
生産ないし組み立ての手順等を示す工程図F33として
生産図面F30に設定してゆく。
【0064】標準ユニット展開モジュールS3112
は、基本設計情報W22から各ユニットの仕様を読み出
し、標準ユニットと指定されたものについての部品展開
を行う。ここで、標準ユニットとは、標準高さ、階高、
階低の直方体ユニットであり、台形ユニット、セットバ
ックユニット等を除く。但し、標準ユニットであっても
玄関が指定されるユニットも除く。部品展開は、図9の
ように、順次選択したユニットV3103に対し、基本
設計情報W22からそのフレームV3104の外形寸法
および必要強度等を割り出し、このフレームV3104
を妻パネル、天井パネル、床パネル等の親部品V310
5に展開し、さらに前記寸法および強度の条件を満たす
鋼材等の子部品V3106に展開する。そして、各ユニ
ット毎に親部品、子部品レベルの部品図F31、組立図
F32、工程図F33をまとめて生産図面F30に設定
してゆく。
【0065】特殊ユニット展開モジュールS3113
は、台形ユニット、セットバックユニット等の特殊な構
造および設定が必要なユニットに関する部品展開を行う
ものである。このモジュールでは、各特殊ユニット毎に
異なる設定が付加されるが、基本的には前述した標準ユ
ニットの部品展開と同様な手順で生産図面F30の設定
が行われる。
【0066】玄関ユニット展開モジュールS3114
は、玄関に関する特殊な構造および設定が必要なユニッ
トに関する部品展開を行うものである。このモジュール
では、玄関の仕様毎に異なる設定が付加されるが、基本
的には前述した標準ユニットの部品展開と同様な手順で
生産図面F30の設定が行われる。
【0067】躯体艤装部材展開モジュールS3115
は、基本設計情報W22から建物内に設置される部品情
報を読み出し、工場施工段階で各ユニット内に艤装され
る部品についての詳細を展開するとともに、その組み付
けに必要な補助部品の展開を行い、各々の部品図F3
1、組立図F32、工程図F33をまとめるものであ
る。ここで、躯体艤装部材とは、例えばキッチンユニッ
ト、バスユニット、照明器具、収納建具、エアコン等、
各々がユニット内に収まるもの(例えば図9の部品V3
107)等である。
【0068】躯体出荷部材展開モジュールS3116
は、基本設計情報W22から建物内に設置される部品情
報を読み出し、工場施工段階で各ユニット内に艤装しな
い部品についての詳細を展開するとともに、その組み付
けに必要な補助部品の展開を行い、各々の部品図F3
1、組立図F32、工程図F33をまとめるものであ
る。ここで、躯体出荷部材とは、例えばユニットジョイ
ント材、シール材、配管パイプ等の各ユニット間に跨る
部品(例えば図9の部品V3108)、あるいは壁紙、
仕上げ材等の現場施工が適したもの等である。これらの
躯体出荷部材は、ユニットとともに現場へ出荷され、現
場組み立て時に施工されることになる。
【0069】積算用データ作成モジュールS3117
は、各展開モジュールS3111〜S3116で作成さ
れた生産図面F30に設定された各部品の部品コードお
よび数等をまとめて積算用データを作成するものであ
る。この積算用データは受発注積算サブシステムS32
1での積算作業に用いられる。
【0070】部品データ登録モジュールS3118は、
各展開モジュールS3111〜S3116で生産図面F
30を作成する間に、設計要素データベースS33に登
録されていないが使用頻度の高い子部品の組合せを新た
な親部品の組合せとして設計要素データベースS33に
自動的に追加登録するものである。
【0071】(屋根生産設計セクションS312)屋根
生産設計セクションS312は、設計要素データベース
S33を参照しつつ、基本設計情報W22から建物W3
4の屋根を構成する屋根パネルや支持構造等の親部品、
各部品を構成する子部品へと順次細部へ展開し、各々を
詳細に設計して生産図面F30(部品図F31、組立図
F32、工程図F33)を作成するものである。
【0072】図10に示すように、屋根生産設計セクシ
ョンS312は、屋根情報入力モジュールS3121、
屋根形状図作成モジュールS3122、屋根パネル割り
実行モジュールS3123、特殊形状情報入力モジュー
ルS3124を備えるとともに、屋根パネル展開モジュ
ールS3125、接合金物展開モジュールS3126、
垂直部品展開モジュールS3127、小屋パネル展開モ
ジュールS3128、補助部品展開モジュールS312
9を備えている。
【0073】屋根情報入力モジュールS3121は、基
本設計情報W22から建物の屋根に関する基本的な設計
情報を読み出すものである。この際、参照する情報は主
に屋根伏図F23であるが、屋根を支持する躯体構造
(主にユニット配置)を得るために平面図F21も参照
される。屋根形状図作成モジュールS3122は、屋根
情報入力モジュールS3121で読み出された屋根の設
計情報に基づき、操作画面に表示された空白の平面図画
像V3120に屋根形状V3122を自動的に描画する
ものである。
【0074】屋根パネル割り実行モジュールS3123
は、屋根情報入力モジュールS3121で読み出された
屋根の設計情報から外周輪郭形状や登り棟線等を識別
し、設計要素データベースS33に登録された屋根パネ
ル割り付けルールに基づいて、基本設計情報W22で指
定された屋根を構成するのに適切な屋根パネルの割り付
けV3123の設定を自動的に行うものである。特殊形
状情報入力モジュールS3124は、基本設計情報W2
2に指定されたドーマーや天窓等の特殊形状V3124
を画面上で指定するものである。
【0075】屋根パネル展開モジュールS3125は、
屋根パネル割り実行モジュールS3123で設定された
割り付けV3123および基本設計情報W22が指定す
る仕様に基づいて各屋根パネル毎に構造および部品の展
開を行い、使用する部品の部品コードを決定し、各部品
の部品図F31、その組み立て状態を示す組立図F3
2、部品の生産ないし組み立ての手順等を示す工程図F
33として生産図面F30に設定してゆく。
【0076】接合金物展開モジュールS3126は、屋
根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根パ
ネルの構造および屋根パネル割り実行モジュールS31
23で設定された割り付けV3123に基づいて、各屋
根パネルの接合に必要な接合部品の展開を行い、屋根パ
ネルと同様に生産図面F30に設定してゆく。ここで、
接合部品とは、屋根パネル同士を接合するパネル接合金
物、屋根パネルと小屋パネルとの接合を行う外周接合金
物、屋根架構面のユニット同士の接合を行う柱頭接合金
物等である。
【0077】垂直部品展開モジュールS3127は、屋
根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根パ
ネルの構造および屋根パネル割り実行モジュールS31
23で設定された割り付けV3123に基づいて、各屋
根パネルの支持に必要な垂直部品の展開を行い、屋根パ
ネルと同様に生産図面F30に設定してゆく。ここで、
垂直部品とは、屋根パネルを支持あるいは補強する束、
ブレース、谷木等である。
【0078】小屋パネル展開モジュールS3128は、
屋根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根
パネルの構造、屋根パネル割り実行モジュールS312
3で設定された割り付けV3123、および基本設計情
報W22に基づいて、屋根の底部(躯体最上階部分の上
面)に配置されて屋根構造のベースとなる小屋パネルの
構造および部品の展開を行い、屋根パネルと同様に生産
図面F30に設定してゆく。この際、小屋パネルの割り
付けは躯体最上階部分のユニット割りに準拠され、割り
付けられた小屋パネル毎に子部品に展開される。
【0079】補助部品展開モジュールS3129は、屋
根パネル展開モジュールS3125で設定された屋根パ
ネルの構造、屋根パネル割り実行モジュールS3123
で設定された割り付けV3123、および基本設計情報
W22に基づいて、樋や鼻隠し等の軒先部品、軒天材等
の軒天部品、仕上げ材その他の屋根副資材等の補助部品
の展開を行い、屋根パネルと同様に生産図面F30に設
定してゆく。なお、屋根生産設計セクションS312に
は、図示しないが躯体生産設計セクションS311と同
様な積算用データ作成モジュールおよび部品データ登録
モジュールが設けられる。
【0080】(部品生産設計セクションS313)部品
生産設計セクションS313は、躯体生産設計セクショ
ンS311および屋根生産設計セクションS312で1
セットとして取り扱われる部品についての詳細な生産設
計を行うものである。このような部品としては、インテ
リア、内装部品、間仕切り、設備機器など、室内で目に
つきやすい部品、あるいは機能として居住者に関係が大
きい部品が主である。設計の際には、指定された部品に
ついて、取付け部位の位置や形態等や、施主注文に応じ
た仕様を参照して種別を決定し、部品図F31および組
立図F32を作成する。また、部品生産設計セクション
S313は、躯体生産設計セクションS311および屋
根生産設計セクションS312で設計を行う際に、基本
設計情報W22には該当する仕様等の部品が設計要素デ
ータベースS33に無い場合、必要に応じて該当する仕
様等の部品を詳細に設計し、設計要素データベースS3
3に追加登録する処理を行うものである。但し、通常の
部品でこのような処理は少なく、専ら種類が多岐に渡る
間仕切りに対して行われる。
【0081】(受発注積算サブシステムS32)受発注
積算サブシステムS32は、生産設計サブシステムS3
1で設定された積算用データ等を参照して積算リストL
31を作成する積算セクションS321と、積算セクシ
ョンS321で作成された積算リストL31等を参照し
て発注書L32を作成する営業受発注セクションS32
2および工場受発注セクションS323を備えている。
各セクションS311〜S313は、それぞれ既存のコ
ンピュータを用いた積算システムあるいは受発注管理シ
ステムと同様なものである。
【0082】積算セクションS321は、生産設計サブ
システムS31の各セクションS311〜S313から
送られる積算用データに基づいて、各セクションによる
生産図面F30に示された各部品を生産するにあたって
必要な子部品や資材等のリストをまとめ、価格等の情報
とともに積算リストL31を作成する。営業受発注セク
ションS322は、積算セクションS321で作成され
た積算リストL31に基づいて、部品生産用の資材を供
給する業者(子部品を生産する外部業者を含む)向けの
発注書L32を作成し、該当する資材の情報を記載した
積算リストL31とともに資材業者に送るものである。
工場受発注セクションS323は、積算セクションS3
21で作成された積算リストL31に基づいて、部品の
生産を実行する工場向けの発注書L32を作成し、該当
する部品の情報を記載した積算リストL31とともに工
場に送るものである。
【0083】(屋根形状設定モジュールS2131の概
略動作説明)屋根形状設定モジュールS2131による
屋根の設計手順を説明する。最初に、屋根形状設定モジ
ュールS2131の動作の概略を説明する。まず、プロ
グラム実効部S2137が建物側のデータを読み取り、
このデータに基づいてCRT等の表示画面に屋根が設置
される建物の平面図を表示する。次いで、手動入力によ
り設計する屋根形式を選択すると、基本処理プログラム
が起動される。起動した基本処理プログラムに対して軒
先カットの有無や破風の形状等の設定を行うと、基本処
理プログラムは、屋根の形状を示唆する補助線を自動生
成する。補助線の生成が完了すると、基本処理プログラ
ムは補助処理プログラムに差し替えられ、次に、補助処
理プログラムが起動する。補助処理プログラムに対し
て、屋根の軒先線、棟線等の細部について手動設定を行
うと、補助処理プログラムは、屋根の形状を示す屋根線
を生成する。この際、基本処理プログラムが生成した補
助線を利用することにより、屋根の細部の手動設定が容
易に行えるようになっている。そして、屋根線の生成終
了により、屋根の設計が完了する。
【0084】(屋根形状設定モジュールS2131の具
体例による動作説明)次に、屋根形状設定モジュールS
2131による屋根設定について、具体例を挙げて詳細
を説明する。例として、図12に示されるように、建物
1Aの全体を覆う標準的な寄棟屋根2Aを設計する場合につ
いて説明する。まず、プログラム実効部S2137は、
建物の平面データを読み込み、図13(A)に示される
ように、建物1Aの平面図K101を画面に表示する。この
際、設計対象となる屋根が覆う室内領域は、外周部分が
破線K102等で表示される。平面図K101が画面に表示され
た直後に、図13(B)に示されるように、画面左下に
タブレットメニューK103が表示され、妻線を指示する入
力を行うか否かを確認してくる。このタブレットメニュ
ーは、オペレータの手元に配置されるタブレット等の入
力装置の操作を案内するものである。ここでは、寄棟屋
根を設計するので、「NO」を入力する。この「NO」
入力により、寄棟設定プログラムS2133が起動され
る。なお、切妻屋根を設計する場合は、「YES」を入
力する。
【0085】妻線指示入力が完了すると、図13(C)
に示されるように、画面左下に新たなタブレットメニュ
ーK104が表示され、軒先を途中でカットした屋根にする
か否かを確認するために、軒先カット指示入力を要求し
てくる。ここでは、標準的な寄棟屋根を設計するので、
軒先を途中でカットした屋根にはしないため、「NO」
を入力する。なお、軒先を途中でカットした屋根を設計
する場合は、「YES」を入力する。軒先カット指示を
入力した後には、図14(D)に示されるように、画面
から平面図K101が一旦消去され、代わりに、ポップアッ
プメニューK105が表示される。このポップアップメニュ
ーK105には、複数種類の屋根梁高さ寸法、および、各屋
根梁高さに組み合わされる標準軒の出寸法が示されてい
る。ポップアップメニューK105に表示された寸法のうち
の一つを選択して、屋根の勾配を決定する。なお、ポッ
プアップメニューK105に掲載される寸法は、図に示した
三種類に限らず、予め必要な数だけ複数ページに渡って
記載しておくことができる。
【0086】屋根の勾配が決定すると、寄棟設定プログ
ラムS2133の補助線生成ルーチンにより、図14
(E)に示されるように、屋根2Aの軒先や棟等を示唆す
る補助線K106が生成される。この補助線K106は、寄棟屋
根2Aの軒先を示唆する軒先補助線K107、登り棟を示唆す
る登り棟補助線K108、および、棟を示唆する棟補助線K1
09を備えたものとなっている。補助線K106の生成が完了
すると、寄棟設定プログラムS2133は、停止して補
助処理プログラムS2135と差し替えられる。差し替
えられた補助処理プログラムS2135は直ちに起動す
る。補助処理プログラムS2135が起動されると、補
助処理プログラムS2135の屋根線設定ルーチンによ
り、寄棟屋根2Aの軒先線、登り棟線、および、棟線等の
屋根線についての手動設定が順次行える。ここで、この
手動設定を行うにあたり、寄棟設定プログラムS213
3が生成した補助線K106を利用すると、屋根線の設定が
極めて容易に行える。
【0087】寄棟屋根2Aの軒先線の設定は、軒先を示唆
する軒先補助線K107の各線分について軒先の端点位置を
指示することで行われる。例えば、図14(F)に示す
ように、四角形状に生成された軒先補助線K107の場合
は、四つの角を連続して指示すればよい。すなわち、
左下の端点指示、右下の端点指示、右上の端点指
示、左上の端点指示、左下の端点の再指示を連続し
て行う(連続指示モードによる指示操作)。同じ端点を
二度指示することで、軒先線が屋根の全周に形成される
ことととなる。軒先線の設定が完了すると、図の如く、
一点鎖線の補助線K107の上に実線の軒先線K110が生成さ
れる。
【0088】寄棟屋根2Aの登り棟線の設定は、登り棟を
示唆する登り棟補助線K108の各線分について、登り棟の
勾配の下側の端点位置を指示した後、登り棟の上側の端
点位置を指示することで行われる。例えば、右下の登り
棟補助線K108から反時計回りで各線分の両端点の指示を
行う場合について説明する。まず、図15(G)に示す
ように、左下の登り棟補助線K108の線分について、勾
配下側の端点指示、と、勾配上側の端点指示とを連続
して行う。この後、右下の登り棟補助線K108の線分につ
いて、勾配下側の端点指示と、勾配上側の端点指示
とを連続して行う。続いて、右上の登り棟補助線K108の
線分について、勾配下側の端点指示と、勾配上側の
端点指示とを連続して行う。最後に、左上の登り棟補助
線K108の線分について、勾配下側の端点指示と、勾
配上側の端点指示とを連続して行った後、登り棟線の設
定完了を入力する。登り棟線の設定が完了すると、図の
如く、一点鎖線の補助線K108の上に実線の登り棟線K111
が生成される。
【0089】寄棟屋根2Aの棟線の設定は、棟を示唆する
棟補助線K109について、棟の両端点位置を指示すること
で行われる。例えば、図15(H)に示すように、棟補
助線K109の上に棟の左側の端点指示と、右側の端点
指示とを連続的に行った後、棟線の設定完了を入力す
る。棟線の設定が完了すると、図の如く、一点鎖線の補
助線K109の上に実線の棟線K112が生成される。以上で屋
根線の設定が完了し、次に、屋根高さの基準点の設定を
行う。屋根高さの基準点の設定は、図16(I)に示す
ように、建物の外壁の輪郭を示す平行な二本の外壁線K1
13の間を、一点指示することで行われる。屋根高さの
基準点の設定が完了すると、図16(J)に示すよう
に、各屋根線K110〜K112に囲まれた部分にハッチングが
かかることにより、屋根面が生成され、屋根2Aの設計が
完了する。
【0090】次に、軒先を途中でカットした屋根を設計
する場合について説明する。図17に示されるように、
建物1Bの全体を覆う屋根2Bは、四辺のうち三辺に通常の
軒先3Bが形成され、残りの一辺に途中でカットされた軒
先4Bが形成されている。この軒先4Bには、垂直に切り立
った垂直端面5Bが形成されている。このような屋根2Bを
設計するためにプログラム実効部S2137を起動する
と、プログラム実効部S2137は、前述の屋根2Aを設
計するときと同様に、建物の平面データを読み込み、建
物1Bの平面図K201を画面に表示する(図13(A)参
照)。この際、設計対象となる屋根が覆う室内領域は、
外周部分が破線K202等で表示される。平面図K201が画面
表示された後、画面左下にタブレットメニューK203が表
示され、妻線を指示する入力を行うか否かを確認してく
る(図13(B)参照)。ここでは、寄棟屋根を設計す
るので、「NO」を入力する。この「NO」入力によ
り、寄棟設定プログラムS2133が起動される。
【0091】妻線指示入力が完了すると、画面左下に新
たなタブレットメニューK204が表示され、軒先を途中で
カットした屋根にするか否かを確認するために、軒先カ
ット指示入力を要求してくる(図13(C)参照)。こ
こで、途中でカットされた軒先4Bを有する屋根にするた
め、「YES」を入力する。この「YES」入力によ
り、寄棟設定プログラムS2133の軒先カット処理ル
ーチンが起動される。起動された軒先カット処理ルーチ
ンに対して、軒先カットを行う辺を指示する操作、例え
ば、図18(A)に示されるように、図中の位置にポ
インタを移動してクリック操作すると、指示された辺の
図中αで示す範囲の色が、例えば、黄色に変化する。こ
れにより、軒先カットを行う辺を指示が完了する。
【0092】軒先カット指示が完了すると、寄棟設定プ
ログラムS2133の補助線生成ルーチンにより、図1
8(B)に示されるように、屋根2Bの軒先や棟等を示唆
する補助線K206が生成される。この補助線K206は、通常
の軒先3Bを示唆する軒先補助線K207、登り棟を示唆する
登り棟補助線K208、棟を示唆する棟補助線K209、途中で
カットされた軒先4Bを示唆する特殊軒先補助線K210、お
よび、登り軒先を示唆する登り軒先補助線K211を備えた
ものとなっている。補助線K106の生成が完了すると、寄
棟設定プログラムS2133は、停止して補助処理プロ
グラムS2135と差し替えられる。差し替えられた補
助処理プログラムS2135は直ちに起動する。補助処
理プログラムS2135が起動されると、補助処理プロ
グラムS2135の屋根線設定ルーチンにより、寄棟屋
根2Bの軒先線、登り棟線、および、棟線等の屋根線につ
いての手動設定が順次行える。ここで、この手動設定を
行うにあたり、寄棟設定プログラムS2133が生成し
た補助線K206を利用すると、屋根線の設定が極めて容易
に行える。
【0093】寄棟屋根2Bの軒先3Bを示す屋根線の設定
は、軒先3Bを示唆する軒先補助線K207の各線分について
軒先の端点位置を指示することで行われる。例えば、軒
先補助線K207がU字形状に生成された場合は、図18
(C)に示すように、屋根2Bの四つの角を連続して指示
すればよい。すなわち、左下の端点指示、右下の端
点指示、右上の端点指示、左上の端点指示を連続し
て行う(連続指示モードによる指示操作)。この設定が
完了すると、図の如く、一点鎖線の補助線K207の上に実
線の軒先線K212が生成される。寄棟屋根2Bの軒先4Bの水
平部分を示す屋根線の設定は、軒先4Bを示唆する特殊軒
先補助線K210の端点位置を指示することで行われる。例
えば、図19(D)に示されるように、補助線K210と
左下方の登り棟補助線K208とが交差する点を端点として
指示した後、補助線K210と左上方の登り棟補助線K208
とが交差する点を端点として指示することで行える(単
独指示モードによる指示操作)。この設定が完了する
と、図の如く、一点鎖線の補助線K210の上に実線の軒先
線K213が生成される。
【0094】寄棟屋根2Bの軒先4Bの傾斜部分を示す屋根
線の設定は、軒先4Bを示唆する登り軒先補助線K211の端
点位置を指示することで行われる。例えば、図19
(E)に示されるように、図中上方の補助線K211およ
び軒先線K212が交差する点を始点として指示してから、
同補助線K211および図中左上の登り棟補助線K208の交
差点を終点として指示した後、図中下方の補助線K211
および軒先線K212が交差する点を始点として指示してか
ら、同補助線K211および図中左下の登り棟補助線K208
の交差点を終点として指示することで行える。この設定
が完了すると、図の如く、一点鎖線の補助線K211の上に
実線の登り軒先線K214が生成される。
【0095】寄棟屋根2Bの登り棟線の設定は、登り棟を
示唆する登り棟補助線K208の各線分について、登り棟の
勾配の下側の端点位置を指示した後、登り棟の上側の端
点位置を指示することで行われる。例えば、図19
(F)に示すように、左下の登り棟補助線K208の線分に
ついて、勾配下側の端点指示と、勾配上側の端点指
示とを連続して行う。この後、右下の登り棟補助線K208
の線分について、勾配下側の端点指示と、勾配上側
の端点指示とを連続して行う。続いて、右上の登り棟補
助線K208の線分について、勾配下側の端点指示と、
勾配上側の端点指示とを連続して行う。最後に、左上の
登り棟補助線K208の線分について、勾配下側の端点指
示と、勾配上側の端点指示とを連続して行うことで設
定される。登り棟線の設定が完了すると、図の如く、一
点鎖線の補助線K208の上に実線の登り棟線K215が生成さ
れる。
【0096】寄棟屋根2Bの棟線の設定は、棟を示唆する
棟補助線K209について、棟の両端点位置を指示すること
で行われる。例えば、図20(G)に示すように、棟補
助線K209の上に棟の左側の端点指示と、右側の端点
指示とを連続的に行った後、棟線の設定完了を入力す
る。棟線の設定が完了すると、図の如く、一点鎖線の補
助線K209の上に実線の棟線K216が生成される。以上のよ
うに、屋根線の設定が完了すると、図20(H)に示さ
れるように、画面から平面図K201が一旦消去され、代わ
りに、ポップアップメニューK217が表示される。このポ
ップアップメニューK217には、複数種類の屋根高さ寸法
が示されている。ポップアップメニューK217に表示され
た寸法のうちの一つを選択して、屋根の高さを決定す
る。
【0097】次いで、屋根高さの基準点を設定する操作
を行う。この設定操作は、図21(I)に示すように、
建物の外壁の輪郭を示す平行な二本の外壁線K217の間に
ある一点、例えば、図中のの点を指示することで行わ
れる。屋根高さの基準点の設定が完了すると、図21
(J)に示すように、各屋根線K210〜K216に囲まれた部
分にハッチングがかかることにより、屋根面が生成さ
れ、屋根2Bの設計が完了する。
【0098】続いて、上面の一部が傾斜した台形ユニッ
トを備えた建物に設置される屋根を設計する場合につい
て説明する。図22に示されるように、建物1Cは、寄棟
屋根2Cを有するとともに、四つの建物ユニット3C, 4Cを
含んで構成されている。建物ユニット3C, 4Cのうち建物
ユニット4Cは、上部が水平面5Cと傾斜面6Cとから構成さ
れる台形ユニットとなっている。このような建物1Cの屋
根2Cを設計するためにプログラム実効部S2137を起
動すると、プログラム実効部S2137は、建物1Cの平
面データを読み込み、図23(A)に示されるように、
建物1Cの平面図K301を画面に表示する。この際、建物1C
の屋根が載置される室内領域のうち水平となった部分の
外周部分が破線K302等で表示される。このため、台形ユ
ニット4Cの傾斜面6Cは、破線K302の外側となる。平面図
K301が画面表示された後、画面左下には、妻線指示入力
用のタブレットメニューK303が表示される(図23
(B)参照)。このタブレッメニューK303に対して「N
O」を入力し、寄棟設定プログラムS2133を起動す
る。
【0099】この後、画面には、軒先カット指示入力用
のタブレットメニューK304が表示される(図23(C)
参照)。ここでは、軒先カットが不要なため、「NO」
を入力する。軒先カット指示が完了すると、寄棟設定プ
ログラムS2133の補助線生成ルーチンにより、図2
4(D)に示されるように、屋根2Cの軒先や棟等を示唆
する補助線K306が生成される。この補助線K306は、通常
の軒先を示唆する軒先補助線K307、登り棟を示唆する登
り棟補助線K308、棟を示唆する棟補助線K309、台形ユニ
ット4Cの傾斜面6Cに沿って傾斜する屋根部の軒先を示唆
する軒先補助線K310、および、登り軒先を示唆する登り
軒先補助線K311を備えたものとなっている。補助線K306
の生成が完了すると、寄棟設定プログラムS2133
は、停止して補助処理プログラムS2135と差し替え
られる。差し替えられた補助処理プログラムS2135
は直ちに起動する。補助処理プログラムS2135が起
動されると、補助処理プログラムS2135の屋根線設
定ルーチンにより、寄棟屋根2Cの軒先線、登り棟線、お
よび、棟線等の屋根線についての手動設定が順次行え
る。
【0100】寄棟屋根2Cの軒先を示す屋根線の設定は、
軒先を示唆する軒先補助線K307の各線分について軒先の
端点位置を指示することで行われる。例えば、軒先補助
線K307がU字形状に生成された場合は、図24(E)に
示すように、屋根2Cの四つの角を連続して指示すればよ
い。すなわち、左上の端点指示、左下の端点指示、
右下の端点指示、右上の端点指示を連続して行う
(連続指示モードによる指示操作)。この設定が完了す
ると、図の如く、一点鎖線の補助線K307の上に実線の軒
先線K312が生成される。台形ユニット4Cの傾斜面6Cに沿
って傾斜する軒先を示す屋根線の設定は、軒先補助線K3
10に当該軒先の端点位置を指示することで行われる。例
えば、図24(F)に示されるように、補助線K310と
図中左側の登り軒先補助線K310とが交差する点を端点と
して指示した後、補助線K310と右側の登り軒先補助線
K310とが交差する点を端点として指示することで行える
(単独指示モードによる指示操作)。この設定が完了す
ると、図の如く、一点鎖線の補助線K310の上に実線の軒
先線K313が生成される。
【0101】軒先の傾斜部分を示す屋根線の設定は、軒
先を示唆する登り軒先補助線K311に端点位置を指示する
ことで行われる。例えば、図25(G)に示されるよう
に、図中右側の補助線K311および軒先線K313が交差す
る点を始点として指示してから、同補助線K311および
図中右上の登り棟補助線K308の交差点を終点として指示
した後、図中左側の補助線K311および軒先線K313が交
差する点を始点として指示してから、同補助線K311お
よび図中左下の登り棟補助線K308の交差点を終点として
指示することで行える。この設定が完了すると、図の如
く、一点鎖線の補助線K311の上に実線の登り軒先線K314
が生成される。
【0102】寄棟屋根2Cの登り棟線の設定は、登り棟を
示唆する登り棟補助線K308の各線分について、登り棟の
勾配の下側の端点位置を指示した後、登り棟の上側の端
点位置を指示することで行われる。例えば、図25
(H)に示すように、図中左下の登り棟補助線K308の線
分について、勾配下側の端点指示と、勾配上側の端
点指示とを連続して行う。この後、右下の登り棟補助線
K308の線分について、勾配下側の端点指示と、勾配
上側の端点指示とを連続して行う。続いて、右上の登り
棟補助線K308の線分について、勾配下側の端点指示
と、勾配上側の端点指示とを連続して行う。最後に、
左上の登り棟補助線K308の線分について、勾配下側の
端点指示と、勾配上側の端点指示とを連続して行うこ
とで設定される。登り棟線の設定が完了すると、図の如
く、一点鎖線の補助線K308の上に実線の登り棟線K315が
生成される。
【0103】寄棟屋根2Cの棟線の設定は、棟を示唆する
棟補助線K309について、棟の両端点位置を指示すること
で行われる。例えば、図25(I)に示すように、棟補
助線K309の上に棟の左側の端点指示と、右側の端点
指示とを連続的に行った後、棟線の設定完了を入力す
る。棟線の設定が完了すると、図の如く、一点鎖線の補
助線K309の上に実線の棟線K316が生成される。以上のよ
うに、屋根線の設定の完了後、前述の寄棟屋根2Bを設計
する場合と同様に、屋根高さの設定、および、屋根高さ
の基準点の設定を順次行う。すなわち、図26(J)に
示されるように、平面図K301に代わって表示されたポッ
プアップメニューK317を用いて屋根の高さを決定する。
この後、画面表示は、図25(K)に示されるように、
平面図K301を表示する画面に戻るので、平面図K301に対
して屋根高さの基準点を設定する操作を行う。この設定
操作は、建物の外壁の輪郭を示す平行な二本の外壁線K3
17の間にある一点、例えば、図中のの点を指示するこ
とで行われる。屋根高さの基準点の設定が完了すると、
図26(L)に示すように、各屋根線K310〜K316に囲ま
れた部分にハッチングがかかることにより、屋根面が生
成され、屋根2Cの設計が完了する。
【0104】次に、一階部分に形成された下屋に設置さ
れる屋根を設計する場合について説明する。図27に示
されるように、建物1Dの寄棟屋根2Dは、一階部分に形成
された下屋3Dのみを覆おうものとなっている。また、屋
根2Dには、建物1Dの一階部分および二階部分の境界部分
にそって軒延長部4Dが設けられている。このような建物
1Dの屋根2Dを設計するためにプログラム実効部S213
7を起動すると、プログラム実効部S2137は、建物
1Dの平面データを読み込み、図28(A)に示されるよ
うに、建物1Dの平面図K401を画面に表示する。この際、
建物1Dの屋根が載置される室内領域の外周部分が破線K4
02で表示される。平面図K401が画面表示された後、画面
左下には、妻線指示入力用のタブレットメニューK403が
表示される(図28(B)参照)。このタブレッメニュ
ーK402に対して「NO」を入力し、寄棟設定プログラム
S2133を起動する。この後、画面には、軒先カット
指示入力用のタブレットメニューK404が表示され(図2
7(C)参照)、軒先カットが不要なため、「NO」を
入力する。
【0105】軒先カット指示が完了すると、寄棟設定プ
ログラムS2133の補助線生成ルーチンにより、図2
9(D)に示されるように、屋根2Dの軒先や棟等を示唆
する補助線K406が生成される。この補助線K406は、軒先
を示唆する軒先補助線K407、登り棟を示唆する登り棟補
助線K408、および、棟を示唆する棟補助線K409を備えた
ものとなっている。補助線K306の生成が完了すると、寄
棟設定プログラムS2133は、停止して補助処理プロ
グラムS2135と差し替えられる。差し替えられた補
助処理プログラムS2135は直ちに起動する。補助処
理プログラムS2135が起動されると、補助処理プロ
グラムS2135の屋根線設定ルーチンにより、二階と
なるため屋根を設計する必要のない設計不要領域の設定
と、寄棟屋根2Dの軒先線、登り棟線、および、棟線等の
屋根線についての手動設定とが行える。
【0106】設計不要領域の設定は、設計不要領域に屋
根の軒延長部4Dを示唆する補助線を設定することにより
行える。すなわち、図29(E)に示されるように、
屋根が設置される領域と、屋根が設置されない領域との
境界線が軒先補助線K4O7と交差する交差点を指示した
後、建物の外壁を示す二本の外壁線K410のうちの内側
のものと前記境界線K407との交差点を指示する。これら
, の指示操作により、図の如く、平面図K401を図中
左右に分割する境界補助線K411が生成される。そして、
図29(F)に示されるように、屋根の軒延長部4Dの
延出方向を、境界補助線K411の図中右側の一点を指示す
ることにより設定する。
【0107】軒延長部4Dの延出方向が設定されると、軒
延長部4Dの延出寸法を入力する。この延出寸法の入力操
作は、予め設定された基準寸法を整数倍することにより
行われる。具体的には、図30(G)に示されるよう
に、画面にメッセージK412が表示され、基準寸法(図中
には「###.#」で示されている。)の倍数である整
数Nを手動操作で入力する。軒延長部4Dの延出寸法を入
力すると、図30(H)に示されるように、軒延長部4D
の登り軒先を示唆する登り軒先補助線K413が生成され
る。これにより、屋根2Dの図中上方の軒延長部4Dを示唆
する補助線の設定と、設計不要領域の設定とが同時に完
了する。平面図K401の下方について、前記〜の操作
を行うことにより、図30(I)に示されるように、建
物1Dの反対側の軒延長部4Dの登り軒先を示唆する登り軒
先補助線K413が生成される。
【0108】登り軒先補助線K413の生成の完了後には、
各屋根線の手動設定を行う。まず、軒先を示す屋根線の
設定を行う。この設定は、軒先補助線K307の各線分につ
いて軒先の端点位置を指示することで行われる。例え
ば、図31(J)に示すように、屋根2Cの四つの角を連
続して指示することで行える。すなわち、右上の端点
指示、左上の端点指示、左下の端点指示、右上の
端点指示を連続して行う(連続指示モードによる指示操
作)。この設定が完了すると、図の如く、一点鎖線の補
助線K407の上に実線の軒先線K414が生成される。次に、
軒延長部4Dの登り軒先の設定を行う。この設定は、図3
1(K)に示されるように、図中上方の軒先線K414お
よび登り軒先補助線K413の交差点を指示してから、該
登り軒先補助線K413と、図中最も上方の外壁線K410との
交差点を指示した後、図中下方の軒先線K414および登
り軒先補助線K413の交差点を指示してから、該登り軒
先補助線K413と、図中最も下方の外壁線K410との交差点
を指示することにより行う。この設定が完了すると、図
の如く、一点鎖線の補助線K413の上に実線の軒先線K415
が生成される。
【0109】続いて、寄棟屋根2Dの登り棟線の設定を行
う。この設定は、登り棟を示唆する登り棟補助線K408の
各線分について、登り棟の勾配の下側の端点位置を指示
した後、登り棟の上側の端点位置を指示することで行わ
れる。例えば、図31(L)に示すように、図中左下の
登り棟補助線K408の線分について、勾配下側の端点指
示と、勾配上側の端点指示とを連続して行う。この
後、右下の登り棟補助線K408の線分について、勾配下
側の端点指示と、勾配上側の端点指示とを連続して行
う。登り棟線の設定が完了すると、図の如く、一点鎖線
の補助線K408の上に実線の登り棟線K416が生成される。
次いで、寄棟屋根4Dの棟線の設定を行う。この設定は、
棟を示唆する棟補助線K409について、棟の両端点位置を
指示することで行われる。例えば、図32(M)に示す
ように、棟補助線K409の上に棟の左側の端点指示と、
右側の端点指示とを連続的に行った後、棟線の設定完
了を入力する。棟線の設定が完了すると、図の如く、一
点鎖線の補助線K409の上に実線の棟線K417が生成され
る。
【0110】続いて、軒延長部4Dと外壁との境界となる
屋根線の設定を行う。この屋根線には、屋根2Dの桁方向
に延びる水平壁際線および屋根2Dの傾斜に沿って延びる
登り壁際線とがある。水平壁際線の設定は、図32
(N)に示されるように、外側の外壁線K410の図中左
下の角を指示してから、図中下方の登り軒先線K415
と、図中最も下方の外壁線K410との交差点を指示した
後、外側の外壁線K410の図中左上の角を指示してか
ら、図中上方の登り軒先補助線K413と、図中最も上方
の外壁線K410との交差点を指示することにより行う。登
り壁際線の設定は、図33(O)に示されるように、
外側の外壁線K410の図中左下の角を指示してから、図
中最も左側の外壁線K410と、棟線K417との交差点を指示
した後、外側の外壁線K410の図中左上の角を指示して
から、図中最も左側の外壁線K410と、棟線K417との交
差点を指示することにより行う。以上により屋根線の設
定は完了する。屋根線の設定の完了後、前述の寄棟屋根
2Bを設計する場合と同様に、屋根高さの設定、および、
屋根高さの基準点の設定を順次行うと、図33(P)に
示すように、各屋根線K414〜K417および外壁線K410のう
ち水平壁際線および登り壁際線となるものに囲まれた部
分にハッチングがかかり、これにより、屋根面が生成さ
れ、屋根2Dの設計が完了する。
【0111】続いて、建物の平面形状がL字型状に折れ
曲がっている等の理由により、複数の寄棟屋根を合成し
た形状の屋根を設計する場合について簡単に説明する。
例えば、図34に示されるように、建物1Eは、平面形状
がL字型状に折れ曲がったものとなっている。このた
め、寄棟屋根2Eは、異なる棟3E, 4Eをそれぞれ有する寄
棟屋根5E, 6Eを合成したものとなっている。このような
建物1Eの屋根2Eを設計するためにプログラム実効部S2
137を起動すると、プログラム実効部S2137は、
建物1Eの平面データを読み込む。すると、寄棟設定プロ
グラムS2133の補助線生成ルーチンは、図34
(A)に示されるように、建物1Eの平面図K501、およ
び、建物1Eの平面形状に応じて二つの屋根5E, 6Eをそれ
ぞれ示唆する補助線K502,K503を生成する。これらの補
助線K502,K503の生成の完了後に、補助設定プログラム
S2135の屋根線設定ルーチンを起動し、補助線K50
2,K503を利用しながら屋根線を設定する。この際、屋
根5Eおよび屋根6Eの境界部分については、図35(B)
に示されるように、屋根5Eの棟線K505の図中左側の端点
および屋根6Eの棟線K506の図中下側の端点とを結ぶ登り
棟を示す登り棟線K504と、屋根5Eおよび屋根6Eが形成す
る登り棟を示す屋根線K507と、屋根5Eおよび屋根6Eが形
成する谷部を示す屋根線K508とが生成される。なお、こ
れらの屋根線K504〜K508等の屋根線は、手動操作により
適宜設計変更が可能となっている。例えば、棟3E, 4Eの
高さレベルが同一レベルの屋根を設定したい場合には、
手動操作により、平面図K501において登り棟と軒先とが
なす角度を変更する等により、屋根線K505〜K508を一点
に交差させればよい。
【0112】次に、標準的な切妻屋根を設計する場合に
ついて説明する。図36に示されるように、建物1Fに
は、当該建物1F全体を覆う切妻屋根2Fが設けられてい
る。このような切妻屋根2Fを設計するために、まず、プ
ログラム実効部S2137は、建物の平面データを読み
込み、図37(A)に示されるように、建物1Fの平面図
M101を画面に表示するとともに、平面図M101の室内領域
の外周部分を破線M102等で表す。平面図M101が画面に表
示されると、図37(B)に示されるように、画面左下
にタブレットメニューM103が表示され、妻線を指示する
入力を行うか否かを確認してくる。ここでは、切妻屋根
を設計するので、「YES」を入力する。この「YE
S」入力により、切妻設定プログラムS2134が起動
される。
【0113】切妻設定プログラムS2134が起動する
と、最初に破風設定ルーチンにより、屋根に形成すべき
破風の手動設定を行う。この設定は、例えば、予め大断
面破風および小断面破風の二種類の破風が登録ており、
画面に大断面破風の設定を行うか否かのメッセージを表
示した後、大断面破風を選ぶ場合には「YES」を入力
する一方、大断面破風を選ぶ場合には「NO」を入力す
ることで行える。破風設定の完了後、屋根に妻方向を設
定する妻方向設定を行う。この設定は、図37(C)に
示されるように、建物の妻方向となる辺を指示すること
で行われる。具体的には、平面図M101の図中左側の辺
を指示した後、平面図M101の右側の辺を指示すること
で行える。
【0114】妻方向設定が完了すると、図38(D)に
示されるように、画面左下に新たなタブレットメニュー
M104が表示され、軒先を途中でカットした屋根にするか
否かを確認するために、軒先カット指示入力を要求して
くる。ここでは、標準的な切妻屋根を設計するので、軒
先を途中でカットした屋根にはしないため、「NO」を
入力する。軒先カット指示を完了すると、切妻設定プロ
グラムS2134の補助線生成ルーチンにより、図38
(E)に示されるように、屋根2Fの軒先や棟等を示唆す
る補助線M105が生成される。この補助線M105は、切妻屋
根2Fの軒先を示唆する軒先補助線M106、登り軒先を示唆
する登り軒先補助線M107、および、棟を示唆する棟補助
線M108を備えたものとなっている。補助線M105の生成が
完了すると、切妻設定プログラムS2134は、停止し
て補助処理プログラムS2135と差し替えられる。差
し替えられた補助処理プログラムS2135は直ちに起
動する。補助処理プログラムS2135の起動後に、切
妻屋根2Fの妻面に設けられる小屋壁の設定を行うととも
に、補助処理プログラムS2135の屋根線設定ルーチ
ンにより、軒先線、登り軒先線、および、棟線等の屋根
線の設定を行う。
【0115】切妻屋根2Fの小屋壁の設定は、設置される
小屋壁の両端点を指示することにより行える。例えば、
図38(F)に示すように、四角形状に生成された平面
図M101の四つの角を連続して指示すればよい。すなわ
ち、左下の端点指示、右下の端点指示、右上の端
点指示、左上の端点指示、を連続して行う。この設定
により、図の如く、建物1Fの外壁を示す二本の外壁線M1
09の間に小屋壁の設置位置を示す小屋壁線M110が生成さ
れる。切妻屋根2Fの軒先線の設定は、例えば、図39
(G)に示すように、四角形状に生成された補助線M105
の四つの角を連続して指示すればよい。すなわち、左
下の端点指示、右下の端点指示、右上の端点指示、
左上の端点指示、を連続して行う。この設定により、
図の如く、一点鎖線の補助線M106の上に実線の軒先線M1
11が生成される。
【0116】切妻屋根2Fの登り軒先線の設定は、登り軒
先を示唆する登り軒先補助線M107の各線分について、登
り軒先の勾配の下側の端点位置を指示した後、登り軒先
の上側の端点位置を指示することで行われる。例えば、
図39(H)に示すように、図中左側の登り軒先補助線
M107について、勾配下側の端点指示、と、勾配上側
の端点指示とを連続して行う。この後、図中右側の登り
軒先補助線M107について、勾配下側の端点指示と、
勾配上側の端点指示とを連続して行う。そして、図中右
側の登り軒先補助線M107についても同様の操作(図中
〜参照)を行い、登り軒先線の設定が完了させる。こ
れにより、図の如く、一点鎖線の補助線M107の上に実線
の登り軒先線M112が生成される。
【0117】寄棟屋根2Fの棟線の設定は、棟を示唆する
棟補助線M108について、棟の両端点位置を指示すること
で行われる。例えば、図40(I)に示すように、棟補
助線M108の上に棟の左側の端点指示と、右側の端点
指示とを連続的に行った後、棟線の設定完了を入力す
る。棟線の設定が完了すると、図の如く、一点鎖線の補
助線M108の上に実線の棟線M113が生成される。以上によ
り屋根線の設定は完了する。屋根線の設定の完了後、前
述の寄棟屋根2Bを設計する場合と同様に、屋根高さの設
定、および、屋根高さの基準点の設定を順次行うと、図
40(J)に示すように、各屋根線M111〜M113に囲まれ
た部分にハッチングがかかり、これにより、屋根面が生
成され、屋根2Fの設計が完了する。
【0118】続いて、上面の一部が傾斜した台形ユニッ
トを備えた建物に設置される切妻屋根を設計する場合に
ついて説明する。図41に示されるように、建物1Gは、
切妻屋根2Gを有するとともに、四つの建物ユニット3G,
4Gを含んで構成されている。建物ユニット3G, 4Gのうち
建物ユニット4Gは、上部が水平面5Gと傾斜面6Gとから構
成される台形ユニットとなっている。このような建物1G
の屋根2Gを設計するためにプログラム実効部S2137
を起動すると、建物1Gの平面データが読み込まれ、図4
2(A)に示されるように、建物1Gの平面図M201を画面
に表示する。この際、建物1Gの屋根が載置される室内領
域のうち、上面が水平となった領域の外周部分が破線M2
02等で表示される。このため、台形ユニット4Gの傾斜面
6Gは、破線M202の外側となる。平面図M201が画面表示さ
れた直後、画面左下には、妻線指示入力用のタブレット
メニューM203が表示される(図42(B)参照)。この
タブレッメニューM203に対して「YES」を入力し、切
妻設定プログラムS2133を起動する。
【0119】切妻設定プログラムS2134が起動した
ら、破風設定ルーチンにより、屋根に形成すべき破風の
手動設定を行った後、屋根に妻方向を設定する妻方向設
定を行う。この設定は、図42(C)に示されるよう
に、建物の妻方向となる辺を指示することで行われる。
具体的には、平面図M201の図中左側の辺を指示した
後、平面図M201の右側の辺を指示することで行える。
【0120】妻方向設定が完了すると、図43(D)に
示されるように、画面左下に軒先カット指示入力用のタ
ブレットメニューM204が表示される。ここでは、軒先カ
ットが不要なため、「NO」を入力する。軒先カット指
示が完了すると、切妻設定プログラムS2133の補助
線生成ルーチンにより、図43(E)に示されるよう
に、屋根2Gの軒先や棟等を示唆する補助線M205が生成さ
れる。この補助線M205は、切妻屋根2Gの軒先を示唆する
軒先補助線M206、登り軒先を示唆する登り軒先補助線K2
07、および、棟を示唆する棟補助線M208を備えたものと
なっている。補助線M205の生成が完了すると、切妻設定
プログラムS2134は、停止して補助処理プログラム
S2135と差し替えられる。差し替えられた補助処理
プログラムS2135は直ちに起動する。
【0121】補助処理プログラムS2135の起動後
に、切妻屋根2Gの妻面に設けられる小屋壁の設定と、軒
先線、登り軒先線および棟線等の屋根線の設定とを行
う。切妻屋根2Gの小屋壁の設定は、設置される小屋壁の
両端点を指示することにより行える。例えば、図43
(F)に示すように、四角形状に生成された破線M202の
四つの角を連続して指示すればよい。すなわち、左下
の端点指示、右下の端点指示、右上の端点指示、
左上の端点指示、を連続して行う。この設定により、図
の如く、建物1Gの外壁を示す二本の外壁線M209の間に小
屋壁の設置位置を示す小屋壁線M210が生成される。
【0122】切妻屋根2Gの軒先を示す屋根線の設定は、
軒先を示唆する軒先補助線M206の各線分について軒先の
端点位置を指示することで行われる。例えば、図44
(G)に示すように、屋根2Gの四つの角を連続して指示
すればよい。すなわち、左下の端点指示、右下の端
点指示、右上の端点指示、左上の端点指示を連続し
て行う。この設定が完了すると、図の如く、一点鎖線の
補助線M206の上に実線の軒先線M211が生成される。切妻
屋根2Gの登り軒先線の設定は、登り軒先を示唆する登り
軒先補助線M207の各線分について、登り軒先の勾配の下
側の端点位置を指示した後、登り軒先の上側の端点位置
を指示することで行われる。例えば、図44(H)に示
すように、図中左下の登り軒先補助線M207の線分につい
て、勾配下側の端点指示と、勾配上側の端点指示と
を連続して行う。この後、右下の登り軒先補助線M207の
線分について、勾配下側の端点指示と、勾配上側の
端点指示とを連続して行う。続いて、右上の登り軒先補
助線M207の線分について、勾配下側の端点指示と、
勾配上側の端点指示とを連続して行う。最後に、左上の
登り軒先補助線M207の線分について、勾配下側の端点
指示と、勾配上側の端点指示とを連続して行うことで
設定される。登り軒先線の設定が完了すると、図の如
く、一点鎖線の補助線M207の上に実線の登り軒先線M212
が生成される。
【0123】切妻屋根2Gの棟線の設定は、棟を示唆する
棟補助線M208について、棟の両端点位置を指示すること
で行われる。例えば、図45(I)に示すように、棟補
助線M208の上に棟の左側の端点指示と、右側の端点
指示とを連続的に行った後、棟線の設定完了を入力す
る。棟線の設定が完了すると、図の如く、一点鎖線の補
助線M208の上に実線の棟線M213が生成される。以上によ
り屋根線の設定は完了する。屋根線の設定の完了後、前
述の寄棟屋根2Bを設計する場合と同様に、屋根高さの設
定、および、屋根高さの基準点の設定を順次行うと、図
45(J)に示すように、各屋根線M211〜M213に囲まれ
た部分にハッチングがかかり、これにより、屋根面が生
成され、屋根2Gの設計が完了する。
【0124】続いて、棟の高さの異なる二つの切妻屋根
を合成した屋根を設計する場合について説明する。図4
6に示されるように、建物1Hには、当該建物1H全体を覆
う切妻屋根2Hが設けられている。切妻屋根2Hは、二つの
切妻屋根3H,4Hを有するものである。切妻屋根3Hは、比
較的低い位置に設けられた棟5Hを有する一方、切妻屋根
3Hは、比較的高い位置に設けられた棟6Hを有している。
このような切妻屋根2Hの設計するために、プログラム実
効部S2137を起動し、建物1Hの平面データを読み込
ませると、図47(A)に示されるように、建物1Gの平
面図M301を画面に表示するとともに、平面図M301の室内
領域の外周部分を破線M302等で表す。平面図M301が画面
に表示されると、図47(B)に示されるように、画面
左下にタブレットメニューM303が表示され、妻線を指示
する入力を行うか否かを確認してくる。ここでは、切妻
屋根を設計するので、「YES」を入力する。この「Y
ES」入力により、切妻設定プログラムS2134が起
動される。
【0125】切妻設定プログラムS2134の起動後、
最初に前述の破風設定ルーチンにより、屋根に形成すべ
き破風の手動設定を行う。破風設定の完了後、屋根に妻
方向を設定する妻方向設定を行う。この設定は、建物の
妻方向となる外壁を指示することで行われる。例えば、
図47(C)に示されるように、平面図M101の図中左
側の外壁7Hを指示してから、平面図M101の右側の外壁
8Hを指示した後、平面図M101の中央部分の外壁9Hを指
示することにより行う。妻方向設定が完了すると、図4
8(D)に示されるように、画面左下に新たなタブレッ
トメニューM304が表示され、軒先カット指示入力を要求
してきたら「NO」を入力する。軒先カット指示を完了
すると、切妻設定プログラムS2134の補助線生成ル
ーチンにより、図48(E)に示されるように、屋根2H
の軒先や棟等を示唆する補助線M305が生成される。この
補助線M305は、切妻屋根2Hの軒先を示唆する軒先補助線
M306、登り軒先を示唆する登り軒先補助線M307、屋根3H
の棟5Hを示唆する棟補助線M308、および、屋根4Hの棟6H
を示唆する棟補助線M309を備えたものとなっている。補
助線M305の生成が完了すると、切妻設定プログラムS2
134は、停止して補助処理プログラムS2135と差
し替えられる。差し替えられた補助処理プログラムS2
135は直ちに起動する。補助処理プログラムS213
5の起動後に、切妻屋根2Hの妻面を形成する小屋壁の設
定を行うとともに、補助処理プログラムS2135の屋
根線設定ルーチンにより、軒先線、登り軒先線、およ
び、棟線等の屋根線の設定を行う。
【0126】切妻屋根2Hの小屋壁の設定は、設置すべき
小屋壁の両端点を指示することにより行える。例えば、
図48(F)に示すように、図中左側の辺の下方の端
点指示、同辺の上方の端点指示、図中右側の辺の下
方の端点指示、同辺の上方の端点指示、平面図M301
の中央を上下に延びる壁を示す壁面線M310と棟補助線M3
08との交差点指示、壁面線M310の上方の端点指示を連
続して行う。この設定により、図の如く、建物1Hの外壁
を示す二本の平行な外壁線M311および壁面線M310の間
に、それぞれ小屋壁の設置位置を示す小屋壁線M312が生
成される。切妻屋根2Hの軒先線の設定は、例えば、図4
9(G)に示すように、各軒先補助線M306について軒先
端点となる位置を連続して指示すればよい。すなわち、
図中下方の軒先補助線M306の左側の端点指示、同軒
先補助線M306の右側の端点指示、補助線M305の外周に
おいて段付部分の中段を構成する軒先補助線M306と壁面
線M310との交差点指示、同中段の軒先補助線M306の右
側の端点指示、図中上方の軒先補助線M306の左側の端
点指示、同軒先補助線M306の右側の端点指示を連続し
て行う。この設定により、図の如く、一点鎖線の補助線
M306の上に実線の軒先線M311が生成される。
【0127】切妻屋根2Hの登り軒先線の設定は、図49
(H)に示すように、登り軒先を示唆する登り軒先補助
線M307の各線分について、登り軒先の勾配の下側の端点
位置を指示した後、登り軒先の上側の端点位置を指示す
ることで行われる。図49(H)においては、例えば、
次のα〜μのように指示すればよい。 α)図中左側の登り軒先補助線M307の下側の端点指示 β)同登り軒先補助線M307と棟補助線M309との交差点指
示 γ)図中右側の登り軒先補助線M307の下側の端点指示 δ)同登り軒先補助線M307と軒補助線M308との交差点指
示 ε)図中右側の登り軒先補助線M307の上側の端点指示 ζ)同登り軒先補助線M307と軒補助線M308との交差点指
示 η)図中右側の登り軒先補助線M307の上側の端点指示 θ)同登り軒先補助線M307と棟補助線M309との交差点指
示 ι)図中中央の登り軒先補助線M307の上側の端点指示 κ)同登り軒先補助線M307と棟補助線M309との交差点指
示 λ)図中中央の登り軒先補助線M307と軒補助線M308との
交差点指示 μ)同登り軒先補助線M307と棟補助線M309との交差点指
示 このようにして登り軒先線の設定が完了すると、図の如
く、一点鎖線の補助線M307の上に実線の登り軒先線M312
が生成される。
【0128】寄棟屋根2Hの棟線の設定は、棟を示唆する
棟補助線M308,M309 について、棟5H, 6Hの両端点位置を
指示することで行われる。例えば、図49(I)に示す
ように、棟補助線M309の左側の端点指示、図中中央
の登り軒先線M312と棟補助線M309との交差点指示、図
中中央の登り軒先線M312と棟補助線M308との交差点指
示、棟補助線M308の右側の端点指示、図中中央の壁
面線M310と棟補助線M308の交差点指示、図中中央の登
り軒先線M312と棟補助線M308との交差点指示、を連続的
に行うことで棟線を設定する。棟線の設定が完了する
と、図の如く、一点鎖線の補助線M308, M309の上にそれ
ぞれ実線の棟線M313, M314が生成される。次に、屋根3H
が建物2Hの中央部分の外壁9Hに突き当たる部分には、屋
根3Hおよび外壁9Hの境界線となる登り壁際線を設定す
る。登り壁際線の設定は、屋外側の壁面線M310につい
て、屋根9Hが突き当たる部分の両端点位置を指示するこ
とで行われる。例えば、図50(J)に示されるよう
に、図中中段の軒先線M311と屋外側の壁面線M310との
交差点指示、屋外側の壁面線M310と棟線M313との交差
点指示、を連続的に行うことで設定する。以上により屋
根線等の設定は完了する。屋根線の設定の完了後、前述
の寄棟屋根2Bを設計する場合と同様に、屋根高さの設
定、および、屋根高さの基準点の設定を順次行うと、図
50(K)に示すように、各屋根線M311〜M314に囲まれ
た部分にハッチングがかかり、これにより、屋根面が生
成され、屋根2Hの設計が完了する。
【0129】以下、本実施例の効果を説明する。 (全体構成の効果)本実施例のユニット建物用CADシ
ステムS10においては、先ず基本設計システムS20
により建物の概要に関する基本設計を行い、続く生産準
備システムS30により生産に必要な詳細な生産設計を
行うことができる。つまり、基本設計システムS20に
より、建物の基本的なユニット配置までの概要(施主S
12に見える部分の形状や仕様、施主が要望する機能
等)を設計し、施主との打ち合わせを行って注文に応じ
た建物を表す必要最小限の事項を基本設計情報W22と
してまとめることができる。また、生産準備システムS
30により、基本設計で決まった内容に対応した詳細
(施主の見えない部分の構造や部品構成)を設計し、工
場生産に必要な生産図面F30や積算リストL31等の
情報にまとめることができる。
【0130】従って、施主打ち合わせにより設計変更が
繰り返される部分は簡略でよくなり、繰り返し行われる
部分の作業負荷が軽減されるとともに、ユニット単体レ
ベル等の複雑な生産設計は基本設計がまとまった後に一
度だけ行えばよくなり、個々に設計が必要な注文住宅へ
の対応ができる。また、基本設計では概要の設計が主で
あるため、繰り返し作業があっても負荷が軽く、かつ負
荷の重い生産設計は繰り返しを避けられるため、各々を
個別にCAD化することで実用的なCADシステムを構
成することができる。しかも、建物側の設計と屋根側の
設計を並行して行えるので、設計作業全体を迅速に行う
ことができる。
【0131】(屋根形状設定モジュールS2131のの
効果)しかも、屋根の設計においては、建物本体の形状
が決定しまえば、この建物本体の形状に応じて設計すれ
ば、屋根の形状の概略は自ずと決定してしまう。このた
め、寄棟設定プログラムS2133や切妻設定プログラ
ムS2134等の基本処理プログラムで屋根の概略設計
を自動的に行うとともに、補助処理プログラムS213
5の手動操作で屋根の細部の設定を行うことにより、細
かい配慮がなされた設計を迅速に行うことができるう
え、細部変更等の設計変更についても容易かつ迅速に対
応できる。
【0132】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形
等は本発明に含まれるものである。すなわち、前述した
システムの構成にあたり、使用するコンピュータシステ
ムの形式や規模等は実施にあたり適宜選択すればよく、
周辺装置の形式や種類等も同等である。
【0133】また、コンピュータシステム上で前述した
システムを実現することは、既存のコンピュータ技術を
利用しつつ前述した実施例で明らかにされた機能に基づ
いて行えばよく、具体的アルゴリズム、操作画面あるい
は出力情報のデザイン等も適宜選択すればよい。さら
に、前述したシステムで入出力される基本設計情報W2
2や生産設計情報W31の具体的な形式や内容も実施に
あたって適宜選択すればよく、設計要素データベースS
24、S33についても同様である。
【0134】そして、ユニット建物の設計という点で
は、設計に必要な図面および部品リスト等が出力できれ
ばよく、見積書L23、発注書L32等の作成機能は適
宜省略してもよい。さらに、前記実施例では基礎を現場
施工するために、基本設計システムS20で作成した基
礎伏図F23を現場に送ったが、プレキャストコンクリ
ートブロックを配列するプレハブ基礎等を用いる場合に
は、基礎伏図F23をも生産設計システムS30に送
り、プレハブ基礎部品の詳細設計を行うようにしてもよ
い。
【0135】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
施主に見える部分の形状や仕様、施主が要望する機能等
について、建物の基本的なユニット配置までの概要をま
とめて基本設計を行い、施主との打ち合わせを行って注
文に応じた建物を表す必要最小限の事項をまとめるとと
もに、基本設計で決まった内容に対応した詳細、つまり
施主の見えない部分の構造や部品構成等に関する生産設
計を行い、工場生産に必要な図面や情報をまとめること
ができる。
【0136】従って、施主打ち合わせにより設計変更が
繰り返される部分は簡略でよくなり、繰り返し行われる
部分の作業負荷が軽減されるとともに、ユニット単体レ
ベル等の複雑な生産設計は基本設計がまとまった後に一
度だけ行えばよくなり、個々に設計が必要な注文住宅に
も対応することができる。また、基本設計では概要の設
計が主であるため、繰り返し作業があっても負荷が軽
く、かつ負荷の重い生産設計は繰り返しを避けられるた
め、各々を個別にCAD化することで実用的なCADシ
ステムを構成することができる。
【0137】さらに、基本設計と生産設計とが、それぞ
れ共通の設計要素データベースを参照し、共通の設計基
準に基づいて各々の設計を行うことにより、基本設計で
設定したが生産設計で対応できない等の不都合を回避で
きるとともに、部品や構造のコード化、パッケージ化に
よる情報量や処理負荷の軽減を図ることができる。
【0138】そして、基本設計で得られた平面図に基づ
いて屋根を設計するので、建物側の設計と並行して行う
ことができ、設計作業全体を遅延なく迅速に行うことが
でき、設計業務の効率を向上することができる。
【0139】また、屋根の設計においては、建物本体の
形状が決定しまえば、この建物本体の形状に応じて設計
すれば、屋根の形状の概略は自ずと決定してしまう。こ
のため、基本処理プログラムで屋根の概略設計を自動的
に行うとともに、補助処理プログラムS2135の手動
操作で屋根の細部の設定を行うことにより、細かい配慮
がなされた設計を迅速に行うことができるうえ、細部変
更等の設計変更についても容易かつ迅速に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体を示す模式図。
【図2】前記実施例の設計手順概要を示すフローチャー
ト。
【図3】前記実施例の基本設計システムの構成を示すブ
ロック図。
【図4】前記実施例の平面図セクションの構成を示すブ
ロック図。
【図5】前記実施例の基礎伏図セクションの構成を示す
ブロック図。
【図6】前記実施例の屋根伏図セクションの構成を示す
ブロック図。
【図7】前記実施例の生産準備システムの構成を示すブ
ロック図。
【図8】前記実施例の躯体生産設計セクションの構成を
示すブロック図。
【図9】前記実施例の生産準備システムの処理を示す模
式図。
【図10】前記実施例の屋根生産設計セクションの構成
を示すブロック図。
【図11】前記実施例の設計要素データベースの構成を
示すブロック図。
【図12】前記実施例で設計しようとする寄棟屋根を示
す斜視図。
【図13】前記実施例の屋根形状設定モジュールの動作
説明図。
【図14】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図1
3の後に続く動作説明図。
【図15】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図1
4の後に続く動作説明図。
【図16】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図1
5の後に続く動作説明図。
【図17】前記実施例で設計しようとする別の寄棟屋根
を示す斜視図。
【図18】前記実施例の屋根形状設定モジュールの動作
説明図。
【図19】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図1
8の後に続く動作説明図。
【図20】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図1
9の後に続く動作説明図。
【図21】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図2
0の後に続く動作説明図。
【図22】前記実施例で設計しようとするさらに異なる
寄棟屋根を示す斜視図。
【図23】前記実施例の屋根形状設定モジュールの動作
説明図。
【図24】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図2
3の後に続く動作説明図。
【図25】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図2
4の後に続く動作説明図。
【図26】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図2
5の後に続く動作説明図。
【図27】前記実施例で設計しようとする下屋に設置さ
れる寄棟屋根を示す斜視図。
【図28】前記実施例の屋根形状設定モジュールの動作
説明図。
【図29】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図2
8の後に続く動作説明図。
【図30】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図2
9の後に続く動作説明図。
【図31】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図3
0の後に続く動作説明図。
【図32】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図3
1の後に続く動作説明図。
【図33】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図3
2の後に続く動作説明図。
【図34】前記実施例で設計しようとする複合屋根を示
す斜視図。
【図35】前記実施例の屋根形状設定モジュールの動作
説明図。
【図36】前記実施例で設計しようとする切妻屋根を示
す斜視図。
【図37】前記実施例の屋根形状設定モジュールの動作
説明図。
【図38】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図3
7の後に続く動作説明図。
【図39】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図3
8の後に続く動作説明図。
【図40】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図3
9の後に続く動作説明図。
【図41】前記実施例で設計しようとする別の切妻屋根
を示す斜視図。
【図42】前記実施例の屋根形状設定モジュールの動作
説明図。
【図43】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図4
2の後に続く動作説明図。
【図44】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図4
3の後に続く動作説明図。
【図45】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図4
4の後に続く動作説明図。
【図46】前記実施例で設計しようとする棟違いの切妻
屋根を示す斜視図。
【図47】前記実施例の屋根形状設定モジュールの動作
説明図。
【図48】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図4
7の後に続く動作説明図。
【図49】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図4
8の後に続く動作説明図。
【図50】前記実施例の屋根形状設定モジュールの図4
9の後に続く動作説明図。
【符号の説明】
S10 ユニット建物用CADシステム S12 施主 S14 現場 S17 工場 S20 基本設計システム S21 意匠設計サブシステム S211 平面図セクション S212 基礎伏図セクション S213 屋根伏図セクション S2131 屋根形状設定モジュール S2133 基本処理プログラムとしての寄棟設定プロ
グラム S2134 基本処理プログラムとしての切妻設定プロ
グラム S2135 補助処理プログラム S214 配線図セクション S215 立面図セクション S216 パース図セクション S22 積算サブシステム S23 業務サブシステム S24、設計要素データベース S30 生産準備システム S31 生産設計サブシステム S311 躯体生産設計セクション S312 屋根生産設計セクション S313 部品生産設計セクション S32 受発注積算サブシステム S321 積算セクション S322 営業受発注セクション S323 工場受発注セクション S33 設計要素データベース F21 平面図 F22 基礎伏図 F23 屋根伏図 F24 配線図 F25 立面図 F26 パース図 F30 生産図面 F31 部品図 F32 組立図 F33 マニュアルである施工図 L21 積算リスト L22 発注書 L23 見積書 L31 積算リスト L32 発注書 W21 基礎 W22 基本設計情報 W31 生産設計情報 W33 部品 W34 建物

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の建物ユニットを組み立てて建築され
    るユニット建物の屋根を設計するユニット建物の屋根用
    CADシステムであって、 前記ユニット建物の形状に応じてそれぞれ形状の異なる
    複数種類の屋根を設計する複数種類の基本処理プログラ
    ムと、 手動操作よって屋根の細部設定を行う補助処理プログラ
    ムと、が設けられていることを特徴とするユニット建物
    の屋根用CADシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のユニット建物の屋根用C
    ADシステムにおいて、前記複数種類の基本処理プログ
    ラムのうちの一つは、寄棟屋根を設計するものであるこ
    とを特徴とするユニット建物の屋根用CADシステム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のユニット建物の屋根用C
    ADシステムにおいて、前記複数種類の基本処理プログ
    ラムのうちの一つは、切妻屋根を設計するものであるこ
    とを特徴とするユニット建物の屋根用CADシステム。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    ユニット建物の屋根用CADシステムにおいて、 前記基本処理プログラムは、前記ユニット建物の平面図
    の上に屋根の形状を示唆する補助線を自動生成する補助
    線生成ルーチンを含んで構成され、かつ、 前記補助処理プログラムは、前記補助線を利用して屋根
    の形状を示す屋根線の手動設定を行う屋根線設定ルーチ
    ンを含んで構成されていることを特徴とするユニット建
    物の屋根用CADシステム。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    ユニット建物の屋根用CADシステムにおいて、前記基
    本処理プログラムは、軒先を途中でカットした形状の屋
    根を設定する軒先カット処理ルーチンを含んで構成され
    ていることを特徴とするユニット建物の屋根用CADシ
    ステム。
  6. 【請求項6】請求項3に記載のユニット建物の屋根用C
    ADシステムにおいて、前記基本処理プログラムは、切
    妻屋根の補助線を生成するにあたり、形状または寸法の
    異なる複数種類の破風が載ったメニューを提示し、この
    メニューの中から手動操作で一つの破風を選択させるこ
    とにより、選択された破風を用いて屋根全体の設計を行
    う破風設定ルーチンを含んで構成されていることを特徴
    とするユニット建物の屋根用CADシステム。
  7. 【請求項7】請求項2に記載のユニット建物の屋根用C
    ADシステムにおいて、前記補助処理プログラムは、寄
    棟屋根の屋根周縁を示す軒先線、屋根の傾斜する稜線を
    示す登り棟線、および、屋根の水平な稜線を示す棟線に
    ついての手動設定を行う屋根線設定ルーチンを含んで構
    成されていることを特徴とするユニット建物の屋根用C
    ADシステム。
  8. 【請求項8】請求項3に記載のユニット建物の屋根用C
    ADシステムにおいて、前記補助処理プログラムは、切
    妻屋根の水平な端縁を示す軒先線、屋根の傾斜した端縁
    を示す登り軒先線、および、屋根の水平な稜線を示す棟
    線についての手動設定を行う屋根線設定ルーチンを含ん
    で構成されていることを特徴とするユニット建物の屋根
    用CADシステム。
  9. 【請求項9】請求項4に記載のユニット建物の屋根用C
    ADシステムにおいて、前記屋根線設定ルーチンは、手
    動操作により任意の部分に設計不要領域を設定可能とさ
    れ、この不要領域内に属する前記補助線の一部分を無視
    するものであることを特徴とするユニット建物の屋根用
    CADシステム。
  10. 【請求項10】請求項4に記載のユニット建物の屋根用
    CADシステムにおいて、前記補助線生成ルーチンは、
    前記ユニット建物の平面図の上に棟の異なる複数の屋根
    を示す補助線を自動生成可能なものであり、かつ、屋根
    線設定ルーチンは、前記補助線を利用して前記複数の屋
    根を合成して複合屋根を手動設定可能なものであること
    を特徴とするユニット建物の屋根用CADシステム。
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