JP2003271675A - 木造住宅の構造部材の製作データ作成システム - Google Patents

木造住宅の構造部材の製作データ作成システム

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JP2003271675A
JP2003271675A JP2002072815A JP2002072815A JP2003271675A JP 2003271675 A JP2003271675 A JP 2003271675A JP 2002072815 A JP2002072815 A JP 2002072815A JP 2002072815 A JP2002072815 A JP 2002072815A JP 2003271675 A JP2003271675 A JP 2003271675A
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structural
structural member
production
wooden house
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JP2002072815A
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Hiroshi Yamamoto
博史 山本
Masanori Hori
真規 堀
Masato Shishikura
正人 宍倉
Kazuya Tanioka
和哉 谷岡
Masanobu Hara
昌伸 原
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造住宅の構造部材の製作データ作成業務に
伴う労力・工数の削減を図る。 【解決手段】 木造住宅の構造部材である「梁、柱」な
どの「躯体材」、及び、「根太、垂木、」などの「羽柄
材」について、これら構造部材を分類ナンバーで検索可
能に構成したデータベースと、邸ごとの形・間取り等の
仕様を特定する設計データを入力する入力手段91と、
前記データベース及び設計データを記憶する記憶手段9
2と、前記設計データに対し必要とされる構造部材をデ
ータベースより展開し、設計データの仕様に合わせた構
造部材単体の寸法・属性データを作成するとともに、該
寸法・属性データより構造部材単体の製作図面データ及
びNC制御データを作成する演算手段93と、これらデ
ータを複数の出力形式・形態で出力可能とする出力手段
94と、これらデータを表示可能とする表示手段95
と、から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図1に示すような
木造住宅1を構成する部材の設計・選定に係る業務にて
運用されるシステムに関するものであり、より詳しく
は、木造住宅の構造部材である躯体材及び羽柄材の製作
データの作成に関する業務、即ち、「構造計算」・「製
作図面データの作成」・「NC制御データの作成」をサ
ポートするシステムに関する分野である。
【0002】
【従来の技術】従来、予め住宅の構成部材を工場で加工
し、施工現場で組み立てる形態として、「安全・快適で
高品質な住宅を低コストで提供する」、所謂「住宅の工
業化」といった考え方に基づく住宅生産が行なわれてお
り、図1に示されるような木造住宅1においてもこのよ
う住宅生産が行なわれている。
【0003】この木造住宅1の躯体を構成する構造部材
は、「梁、柱」などの「躯体材」、及び、「垂木・隅木
・垂木掛・野地板・破風板、筋違・間柱、窓台・まぐ
さ、垂れ壁フレーム・破風フレーム、根太、床構造用合
板、外壁サイディング」などの「羽柄材」の二種類に大
別される。これらの構造部材は、住宅の間取り設計など
に合わせた「構造計算」が行なわれ、その製作寸法や属
性の設計が行なわれる。例えば、前記「躯体材」では、
構造計算に基づいた梁成(高さ寸法)等の決定、即ち
「梁伏せ」により、梁単体の製作寸法・属性の設計を行
ない、これに伴い「製作図面」の作成が行なわれる。そ
して、所謂「CAMシステム」により「製作図面」に基
づいて「NC制御データ」を作成し、各構造部材の加工
・生産を行なうものである。
【0004】以上の「構造計算」・「製作図面データの
作成」・「NC制御データの作成」は、製作データを作
成するための作業として必須のものである。これは、図
2に示すごとく、例えば梁2・2・・・、柱3において
は他の構造部材の配置を考慮した「構造金物」5の配置
・接合穴6・6・・・等の設定は勿論のこと、木材のコ
ストを考慮しつつ必要十分な強度性能を確保できる断面
幅を設定することとするため、各部位によって梁2・2
・・・の梁成等が異なることになり、その設定の組み合
せは無限通りとなる。このため、予め構造部材毎に複数
の寸法・属性を設定し、各寸法・属性ごとに部品コード
を設定するとともに、必要な部材を部品コードで選択し
て、コンピュータの演算処理により展開(特定)すると
いったことは実質不可能といえる。このことから、上述
のように、邸ごとに各構造部材の製作データが作成され
ているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、邸ごとに行な
われる構造部材の「構造計算」・「製作図面データの作
成」・「NC制御データの作成」といった製作データの
作成に関する業務には、多大な労力と工数を要してい
る。従って、上述した「住宅の工業化」の成熟を図る上
でも、これらの業務をシステム化し、労力・工数の削減
を図る必要がある。
【0006】本発明は、以上の問題点に鑑み、木造住宅
における構造部材の「構造計算」・「製作図面データの
作成」・「NC制御データの作成」といった製作データ
作成に関する業務において、これらの業務に伴う労力・
工数の削減を図るシステムを提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載のごと
く、木造住宅の構造部材である「梁、柱」などの「躯体
材」、及び、「根太、垂木」などの「羽柄材」につい
て、これら構造部材を分類ナンバーで特定する構成とす
るとともに、邸ごとに必要となる構造部材を前記分類ナ
ンバーで特定し、特定された各構造部材単体について、
邸ごとの形・間取り等の設計データに基づく構造計算に
より構造部材単体の寸法・属性データを作成し、これら
寸法・属性データを製作データとして加工工場等へ出力
することである。
【0008】また、請求項2に記載のごとく、前記構造
計算は、コンピュータによる演算処理により行なわれる
ものとし、この構造計算による前記構造部材単体の寸法
・属性データの作成に伴い、「製作図面データの作成」
・「NC制御データの作成」が行なわれることである。
【0009】また、請求項3に記載のごとく、木造住宅
の構造部材である「梁、柱」などの「躯体材」、及び、
「根太、垂木」などの「羽柄材」について、これら各構
造部材を分類ナンバーで検索可能に構成したデータベー
スと、邸ごとの形・間取り等の仕様を特定する設計デー
タを入力する入力手段と、前記データベース及び設計デ
ータを記憶する記憶手段と、前記設計データに対し必要
とされる構造部材をデータベースより展開し、設計デー
タの仕様に合わせた構造部材単体の寸法・属性データを
作成するとともに、該寸法・属性データより構造部材単
体の製作図面データ及びNC制御データを作成する演算
手段と、これらデータを複数の出力形式・形態で出力可
能とする出力手段と、これらデータを表示可能とする表
示手段と、から構成することである。
【0010】また、請求項4に記載のごとく、前記演算
手段は、前記設計データを基に構造計算を行なうこと
で、梁単体の寸法・属性データの作成を行なうことであ
る。
【0011】また、請求項5に記載のごとく、前記製作
図面データ及びNC制御データを出力する形態には、製
作段階において加工が必要となる情報を出力する形態
と、施工段階において加工が必要となる情報を出力する
形態とが含まれることである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。本発明の木造住宅の構造部材の
製作データ作成システムの概要として、図3に示すごと
く、木造住宅の構造部材である「梁、柱」などの「躯体
材」、及び、「垂木・隅木・垂木掛・野地板・破風板、
筋違・間柱、窓台・まぐさ、垂れ壁フレーム・破風フレ
ーム、根太、床構造用合板、外壁サイディング」などの
「羽柄材」について、これら各構造部材を分類ナンバー
で特定する構成とする(100)とともに、邸ごとに必
要となる構造部材を分類ナンバーで特定し、特定された
各構造部材単体について、邸ごとの形・間取り等の設計
データに基づく構造計算(200)により構造部材単体
の寸法・属性データを作成し(300)、これら寸法・
属性データを製作データとして加工工場等へ出力するも
のである。また、前記構造計算は、コンピュータによる
演算処理により行なわれるものとし、この構造計算によ
る前記構造部材単体の寸法・属性データの作成に伴い、
「製作図面データの作成」・「NC制御データの作成」
が行なわれるものである。また、前記構造計算では、邸
ごとの形・耐力壁の配置・各階の荷重等を基にした梁の
配置及び強度計算が行なわれるものである。また、前記
加工データは、各構造部材について、製作段階における
構造部材の形状を特定するデータ(400)と、施工段
階における構造部材の形状を特定するデータ(500)
とを含むものである。
【0013】また、図4に示すごとく、本発明の木造住
宅の構造部材の製作データ作成システムを実施する構成
として、木造住宅の構造部材である「梁、柱」などの
「躯体材」、及び、「垂木・隅木・垂木掛・野地板・破
風板、筋違・間柱、窓台・まぐさ、垂れ壁フレーム・破
風フレーム、根太、床構造用合板、外壁サイディング」
などの「羽柄材」について、これら構造部材を分類ナン
バーで検索可能に構成したデータベースと、邸ごとの形
・間取り等の仕様を特定する設計データを入力する入力
手段91と、前記データベース及び設計データを記憶す
る記憶手段92と、前記設計データに対し必要とされる
構造部材をデータベースより展開し、設計データの仕様
に合わせた構造部材単体の寸法・属性データを作成する
とともに、該寸法・属性データより構造部材単体の製作
図面データ及びNC制御データを作成する演算手段93
と、これらデータを複数の出力形式・形態で出力可能と
する出力手段94と、これらデータを表示可能とする表
示手段95と、からなる構成とするものである。また、
前記演算手段93は、前記設計データを基に構造計算を
行なうことで、梁単体の寸法・属性データの作成を行な
うものである。また、前記データの出力形態には、製作
段階において加工が必要となる情報を示す製作図面を出
力する形態と、施工段階において加工が必要となる情報
を示す施工図面を出力する形態とが含まれるものであ
る。尚、図4に示すシステムの構成図においては、上記
内容を具体的に示すべく、データの流れも加味したもの
としている。また、システム構成においては、実際の業
務の運用において、「構造部材単体の寸法・属性デー
タ」を作成する第一段階A、「製作図面データ」・「N
C制御データ」を作成する第二段階B、の二つに分けた
運用形態を想定したものとなっており、図4では各段階
で個別のパーソナルコンピュータを使用して上記システ
ム構成を形成する実施例を示している。尚、両段階を分
けずに運用する形態でもよいことは言うまでも無い。
【0014】以上のシステム構成により本発明を実施す
るものである。尚、実施の形態は、汎用のコンピュータ
を用いても実施可能とするものであり、以下の表示画面
及び処理を実行可能とするプログラムを作成し、ソフト
ウェアとして実施することや、汎用のCADシステムに
組み込む形としても実施可能である。これより以下で
は、上記表示手段95に表示される表示画面(図6、図
7、図9〜図13)、及び作業手順のフローチャート
(図5)を用いて説明する。
【0015】まず、システムの起動により、図6に示す
ような作図画面21を表示させる。該作図画面21で
は、建物の設計データ、即ち、建物各階の外形、柱の配
置、間取りの等のデータの入力作業が行なわれる(図5
に示すステップ71)ものであり、同画面上に示される
起点(グリッド)表示に従って、所定のピッチで柱の配
置等の作業が行なわれるようになっている。ここで設計
データとして入力されるものとしては、上記外形等の
他、ビルトインエアコン・トイレ・システムキッチン・
浴室等の各種設備や、カーテンボックス・扉・サッシ等
の開口部材も配置される。また、所謂「あらわし梁」が
予め設定されている場合においては、該当する位置に
「あらわし梁」を配置するとともに、所定の梁成が設定
される。このように入力された設計データは、邸ごとの
設計データとして、システムの記憶手段92に記憶され
る。
【0016】次に、演算手段93による構造部材の構造
計算が行われる(ステップ72)。上記作業画面21上
において、必要な設計データを入力後、「構造計算」の
コマンドを実行することにより、演算手段93が設計デ
ータに入力された値に基づき、各階における「梁伏せ自
動処理」を実行する。この「梁伏せ自動処理」により、
作業画面21において、梁が自動的に図形表示されると
ともに、各梁の強度性能の考慮に基づく梁成が数値表示
される。具体的には、梁の図形の近傍に、210・27
0・330(mm)等の数値を表記し、各種梁の梁成
(高さ寸法)を確認できるようにしている。
【0017】以上は演算手段93による「梁伏せの自動
処理」であるが、いわゆる「マニュアル操作」により梁
を配置することも可能であり、オペレーターが作業画面
21上において、上述した設計データの入力の際に、梁
の図形を配置するとともに、梁成の設定を個別に行なう
ことも可能である(ステップ73)。そして、この「マ
ニュアル操作」を行なった後、同様に「構造計算」のコ
マンドを実行することで、これら「マニュアル操作」に
よる梁伏せを考慮した「梁伏せ」が行なわれるものであ
る(ステップ74)。さらに、「梁伏せの自動処理」を
行なった後に、「マニュアル操作」で所定の梁の属性を
変更することも可能である。
【0018】以上の「梁伏せ」の結果において、構造計
算の結果として、各構造部材の強度性能が適切でない場
合には、作業画面21上において該当する構造部材の表
示色を変える等して「エラー表示」がされる。このよう
に構造計算の結果が良好でない場合には、再び「マニュ
アル操作」により、必要な設計変更が行なわれる(ステ
ップ73)。例えば、「エラー表示」がされた梁をクリ
ックして、梁の属性を表示させ、強度性能が不足してい
る場合は、梁成の数値を増やす等の変更をするととも
に、属性の数値を変更した後、再度、構造計算を行なう
ものである。さらに、図7に示すごとく、この構造解析
の結果を一覧表示(表示窓37)することにより、各階
の構造計算の結果を一覧表示させることもできる。この
一覧表示に表示される項目として、「許容耐力を超えた
梁本数」・「指定梁成を超えた梁本数」・「許容耐力を
超えた母屋・母屋梁本数」等である。
【0019】次に、演算手段93は、入力された設計デ
ータに対し必要とされる構造部材をデータベースより展
開するとともに(ステップ75)、展開された構造部材
単体、即ち、建物を構成する構造部材単体の寸法・属性
データの作成が行なわれる(ステップ76)。ここで、
「設計データに対し必要とされる構造部材」とは、図8
に示す一覧に表示される部材であって、木造住宅の構造
部材である「梁、柱」などの「躯体材」、及び、「垂木
・隅木・垂木掛・野地板・破風板、筋違・間柱、窓台・
まぐさ、垂れ壁フレーム・破風フレーム、根太、床構造
用合板、外壁サイディング」などの「羽柄材」である。
これら「躯体材」と「羽柄材」は、分類ナンバーで特定
されるものであり、一つの構造部材の種別に対して、一
つの分類ナンバーが付されるものである。このように、
構造部材を分類ナンバーで特定する構成とするのは、上
記従来技術で述べたごとく、属性の設定が無限通りに存
在し、構造部材の細かな寸法設定・属性設定に基づく部
品コード設定が行なえないため、構造部材を分類ナンバ
ーで特定して、建物に必要とされる構造部材を特定(管
理)することを目的とするものである。そして、構造部
材の詳細な寸法・属性については、「製作図面」・「N
C制御データ」により特定して、木材等を加工して、最
終的に出荷される部材を形づくるものである。
【0020】また、「設計データに対し必要とされる構
造部材」のデータベースからの展開(特定)、及び、展
開された構造部材単体の寸法・属性データの特定は、建
物各階の外形、柱の配置、間取りの等の設計データに基
づいて、演算処理により行なわれるものである。具体的
には、図9に示すような複合図面36を作成することで
あり、例えば、作業画面21のブロックを複数のブロッ
クに分割し、特定の一のブロック23に対し、設計デー
タとして入力された開口部24を除く部分に外壁サイデ
ィング25を納めることや、ブロック26において、軒
先の形状を刳り貫くようにして、外壁サイディング27
の外形を決定する等である。
【0021】以上の演算処理により構造部材単体の寸法
・属性データを特定し、該寸法・属性データに基づい
て、各構造部材単体に対応する「製作図面」が作成され
る(ステップ77)とともに、「NC制御データ」が作
成されるものである(ステップ78)。
【0022】以上のように作成された「製作図面」及び
「NC制御データ」を出力手段94により出力するもの
である。図10は、前記外壁サイディング27の「製作
図面42」としての出力での表示の一形態を示したもの
であり、図9に示す複合図面36において、所望の部材
を選択することで、拡大表示することができるものであ
る。この「製作図面」は、紙面、又は、データで出力さ
れ、加工工場等へ渡されるものである(ステップ7
9)。一方、図11は、同部材の施工状態の形態を示す
「施工図面43」としての形式による出力での表示の一
形態を示したものである。このように、出力手段94か
らのデータの出力形態には、製作段階において加工が必
要となる情報(製作図面42)を出力する形態と、施工
段階において加工が必要となる情報(施工図面43)を
出力する形態とがあり、必要に応じていずれかの図面を
出力可能とするものである。このように二つの異なる形
態での出力可能な構成としたのは、例に挙げた外壁サイ
ディング27のように、刳り貫き箇所29を有するよう
な特殊部材が発生することは殆どないとため、このよう
な特殊部材についての詳細な加工を加工工場において行
なわず、施工現場において加工することで、設計側と加
工側との間における特殊部材のデータのやり取りや、特
殊部材に対する特別な流通管理といった煩雑な作業を省
くことにより、システムの運用を円滑に行なおうとする
ものである。また、「NC制御データ」のデータ形式に
おいては、複数のフォーマットで出力可能としており、
外部の業者に加工を依頼する際においては、外部の業者
の有するNC加工機に対応するフォーマットで出力可能
としている。
【0023】また、以上のように作成された構造部材単
体の「構造部材単体の寸法・属性データ」・「製作図
面」・「NC制御データ」の各データを基にデータベー
ス構築し、これら一邸分の構造部材の一括管理するシス
テムを構築することもできる。このシステムを実施する
際に使用する作業画面22の一形態を図12に示す。こ
のシステムにより、一度完成したデータにおいて、変更
が生じた場合、例えば、「あらわし梁」の梁成の変更等
が生じた場合において、該当する「あらわし梁」を検索
するとともに、作業テーブル33において、梁成の数値
を変更することにより、同画面を表示したままにして、
「製作図面」・「NC制御データ」の更新までも行なう
ことを可能とするものである。言い換えれば、構造部材
の設計変更が生じた場合に、上記ステップ71〜ステッ
プ79を繰り返し行なうことなく、柔軟に設計変更に対
応することを可能とし、システムの円滑な運用を可能と
するものである。図13は、このような変更作業におい
て使用される作業画面41の表示の一態様を示す図面で
あり、上記作業テーブル33による変更作業のほか、構
造部材の外形を確認しながらの変更作業が行なえるもの
である。また、上述したものと同様、この表示をそのま
ま「製作図面」として出力することも可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成したので、次
のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1の
ごとく、木造住宅の構造部材である「梁、柱」などの
「躯体材」、及び、「根太、垂木」などの「羽柄材」に
ついて、これら構造部材を分類ナンバーで特定する構成
とするとともに、邸ごとに必要となる構造部材を前記分
類ナンバーで特定し、特定された各構造部材単体につい
て、邸ごとの形・間取り等の設計データに基づく構造計
算により構造部材単体の寸法・属性データを作成し、こ
れら寸法・属性データを製作データとして加工工場等へ
出力するので、木造住宅における構造部材単体の寸法・
属性設定に要する労力・工数の削減が図られる。即ち、
従来では、構造部材にコード番号で分類するということ
が行なわれていなかったが、本発明では、分類ナンバー
を用いて分類することにより、データベースからの部材
の展開を可能とし、この展開処理を有効に活用して製作
データを作成することができる。
【0025】また、請求項2に記載のごとく、前記構造
計算は、コンピュータによる演算処理により行なわれる
ものとし、この構造計算による前記構造部材単体の寸法
・属性データの作成に伴い、「製作図面データの作成」
・「NC制御データの作成」が行なわれるので、展開さ
れた構造部材の加工に必要なデータ、即ち、製作データ
の作成に要する労力・工数の削減が図られる。
【0026】また、請求項3に記載のごとく、木造住宅
の構造部材である「梁、柱」などの「躯体材」、及び、
「根太、垂木」などの「羽柄材」について、これら各構
造部材を分類ナンバーで検索可能に構成したデータベー
スと、邸ごとの形・間取り等の仕様を特定する設計デー
タを入力する入力手段と、前記データベース及び設計デ
ータを記憶する記憶手段と、前記設計データに対し必要
とされる構造部材をデータベースより展開し、設計デー
タの仕様に合わせた構造部材単体の寸法・属性データを
作成するとともに、該寸法・属性データより構造部材単
体の製作図面データ及びNC制御データを作成する演算
手段と、これらデータを複数の出力形式・形態で出力可
能とする出力手段と、これらデータを表示可能とする表
示手段と、から構成するので、これらの手段よりシステ
ムを構成し、演算手段による自動処理を行なうことで、
木造住宅における構造部材の製作データ作成に要する労
力・工数を飛躍的に削減できる。
【0027】また、請求項4に記載のごとく、前記演算
手段は、前記設計データを基に構造計算を行なうこと
で、梁単体の寸法・属性データの作成を行なうので、梁
伏せの作業での強度性能の設定に要する労力・工数の削
減が図られる。
【0028】また、請求項5に記載のごとく、前記製作
図面データ及びNC制御データを出力する形態には、製
作段階において加工が必要となる情報を出力する形態
と、施工段階において加工が必要となる情報を出力する
形態とが含まれるので、加工工場においては構造部材の
特殊な形状の部分については加工を行なわず、施工現場
において加工する形態とすることで、設計側と加工側と
の間における特殊部材のデータのやり取りや、特殊部材
に対する特別な流通管理といった煩雑な作業を省くこと
により、システムの運用が円滑に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムを適用する木造住宅の概要を
示す図である。
【図2】本発明のシステムを適用する木造住宅の梁・柱
・接合部材の配置関係を示す図である。
【図3】本発明の木造住宅の構造部材の製作データ作成
システムの概要を示す図である。
【図4】木造住宅の構造部材の製作データ作成システム
を実施する構成の一形態を示す図である。
【図5】本発明のシステムを実施する際のフローの一形
態を示す図である。
【図6】梁伏せ作業を行なう作業画面の表示の一形態を
示す図である。
【図7】同作業画面における構造計算結果の表示の一形
態を示す図である。
【図8】本発明のシステムで取り扱う構造部材の一覧を
示す図である。
【図9】複合図面を作成する作業画面の表示の一形態を
示す図である。
【図10】構造部材の「製作図面」としての出力表示の
一形態を示す図である。
【図11】構造部材の「施工図面」としての出力表示の
一形態を示す図である。
【図12】一邸分の構造部材の一括管理するシステムに
おいて使用する作業画面の表示の一態様を示す図であ
る。
【図13】変更作業において使用される作業画面の表示
の一態様を示す図である。
【符号の説明】
91 入力手段 92 記憶手段 93 演算手段 94 出力手段 95 表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宍倉 正人 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 谷岡 和哉 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 原 昌伸 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA03 BA08 DA09 GA02 KA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造住宅の構造部材である「梁、柱」な
    どの「躯体材」、及び、「根太、垂木」などの「羽柄
    材」について、これら構造部材を分類ナンバーで特定す
    る構成とするとともに、邸ごとに必要となる構造部材を
    前記分類ナンバーで特定し、特定された各構造部材単体
    について、邸ごとの形・間取り等の設計データに基づく
    構造計算により構造部材単体の寸法・属性データを作成
    し、これら寸法・属性データを製作データとして加工工
    場等へ出力する、木造住宅の構造部材の製作データ作成
    システム。
  2. 【請求項2】 前記構造計算は、コンピュータによる演
    算処理により行なわれるものとし、この構造計算による
    前記構造部材単体の寸法・属性データの作成に伴い、
    「製作図面データの作成」・「NC制御データの作成」
    が行なわれる、木造住宅の構造部材の製作データ作成シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 木造住宅の構造部材である「梁、柱」な
    どの「躯体材」、及び、「根太、垂木」などの「羽柄
    材」について、これら各構造部材を分類ナンバーで検索
    可能に構成したデータベースと、邸ごとの形・間取り等
    の仕様を特定する設計データを入力する入力手段と、前
    記データベース及び設計データを記憶する記憶手段と、
    前記設計データに対し必要とされる構造部材をデータベ
    ースより展開し、設計データの仕様に合わせた構造部材
    単体の寸法・属性データを作成するとともに、該寸法・
    属性データより構造部材単体の製作図面データ及びNC
    制御データを作成する演算手段と、これらデータを複数
    の出力形式・形態で出力可能とする出力手段と、これら
    データを表示可能とする表示手段と、から構成する、こ
    とを特徴とする木造住宅の構造部材の製作データ作成シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、前記設計データを基に
    構造計算を行なうことで、梁単体の寸法・属性データの
    作成を行なう、ことを特徴とする請求項3に記載の木造
    住宅の構造部材の製作データ作成システム。
  5. 【請求項5】 前記製作図面データ及びNC制御データ
    を出力する形態には、製作段階において加工が必要とな
    る情報を出力する形態と、施工段階において加工が必要
    となる情報を出力する形態とが含まれる、ことを特徴と
    する請求項4に記載の木造住宅の構造部材の製作データ
    作成システム。
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