JPH1159532A

JPH1159532A - 電気自転車

Info

Publication number: JPH1159532A
Application number: JP9216367A
Authority: JP
Inventors: Toshiro Hayashi; 俊郎林; Yuuichi Nanae; 裕一名苗; Hiroyoshi Hayashi; 広佳林; Naomasa Sato; 直正佐藤; Hiroyuki Ito; 浩之伊藤
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1997-08-11
Filing date: 1997-08-11
Publication date: 1999-03-02

Abstract

(57)【要約】【課題】ホイールベースを長くしたり、サドルの位置
が不自然になることを避け、さらに、部品点数を減少さ
せると共に転倒時における充電式電池の損傷を避けるこ
とを課題とする。【解決手段】操作者の操作により移動する際に、移動
するための力の一部をモータ９によって補助するように
なっている電気自転車１において、トップチューブ１０
内に電池収納空間１１を設け、トップチューブの後端に
上記電池収納空間を開閉する蓋体１３が設けられ、シー
トピラー１７をシートチューブ１２から取り外した状態
で上記蓋体の開閉が可能になるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は新規な電気自転車に
関する。詳しくは、部品点数の削減を図ると共に転倒時
における充電式電池の損傷を防止する技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】操作者の踏力を補助するためのモータを
備えた自転車が提案されている。従来のこのような自転
車は、電気自転車とも呼ばれており、操作者の踏力は、
クランク軸、チェーンあるいは主軸に組み込んだ機械的
なトルクセンサにより検出され、該検出した踏力に応じ
て適量のトルクをモータにより補助（アシスト）するよ
うになっている。

【０００３】ところで、このような電気自転車は、自転
車に搭載したバッテリからの通電によりモータが作動す
る。即ち、モータを補助動力としたものにあっては、モ
ータの電力源として充電式電池を搭載している。

【０００４】そして、従来の補助動力付自転車にあって
は、充電式電池をシートチューブの後ろに搭載したり、
又は、ダウンチューブ上に搭載したりしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、充電式電池
をシートチューブの後ろに搭載するようにすると、シー
トチューブと後輪との間に充電式電池を搭載するスペー
スを確保するためにホイールベースを長くしなければな
らず、また、サドルの位置が不自然になってしまうと言
う問題がある。

【０００６】また、充電式電池をダウンチューブ上に搭
載するようにすると、充電式電池を覆うカバー及びそれ
とデザイン的に適合させたフレームカバーが必要となり
コストと部品点数の増加を招き、また、転倒時に充電式
電池を破損する可能性が大きいと言う問題がある。

【０００７】そこで、本発明は、ホイールベースを長く
したり、サドルの位置が不自然になることを避け、さら
に、部品点数を減少させると共に転倒時における充電式
電池の損傷を避けることを課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明電気自転車は、上
記した課題を解決するために、フレームチューブ内に電
池収納空間を設け、該電池収納空間内に上記モータに対
して電力を供給する充電式電池を収納するようにしたも
のである。

【０００９】従って、本発明電気自転車にあっては、フ
レームチューブ内に設けた電池収納空間内に充電式電池
を収納するので、充電式電池を覆うカバーが不要にな
り、部品点数を削減することができ、また、転倒時にお
ける充電式電池の損傷を防止することができる。さら
に、充電式電池の搭載のためにホイールベースを長くす
る必要が無く、且つ、サドルの位置が不自然になってし
まうこともない。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に、本発明電気自転車の実施
の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。

【００１１】図１乃至図４は本発明電気自転車の第１の
実施の形態を示すものである。

【００１２】電気自転車１は、フレーム２、ハンドル
３、クランク４、サドル５、前輪６、後輪７、チェー
ン、ベルトまたはドライブシャフト８、モータ９等を備
えている。

【００１３】モータ９は、後輪７に組み込まれている。
クランク４、前輪６、後輪７、チェーン、ベルトまたは
ドライブシャフト８は、走行時の回転部である。また、
クランク４は、操作者の操作により回転が発生する被操
作部となっており、該被操作部の回転はチェーン、ベル
トまたはドライブシャフト８を介して後輪７に伝達さ
れ、該後輪７が電気自転車１を移動させるための駆動輪
として機能する。

【００１４】モータ９は、後輪７を直接回転させるいわ
ゆるダイレクトモータとして構成され、モータ９とクラ
ンク４との同期等により後輪を直接アシストするように
なっている。

【００１５】フレーム２を構成する各チューブ（フレー
ムチューブ）のうちトップチューブ１０は角筒状に形成
され、該トップチューブ１０の内部空間が電池収納空間
１１とされている。

【００１６】トップチューブ１０の後端はシートチュー
ブ１２の上端部に連結固定され、また、該トップチュー
ブ１０内部に形成された電池収納空間１１は後端が開口
１１ａされ、該開口１１ａを開閉する蓋体１３がトップ
チューブ１０の後端部に回動自在に設けられ、該蓋体１
３には電池収納空間１１の上記開口１１ａを閉塞した状
態に保持するキー部材１３ａが付設されている。

【００１７】電池収納空間１１内の前端部下面にはコネ
クタ１１ｂが配設され、該コネクタ１１ｂは図示しない
制御回路を介して上記モータ９と接続されている。

【００１８】また、電池収納空間１１の後端寄りの位置
の下面にはロック部材１１ｃが配設されている。該ロッ
ク部材１１ｃは図示しない弾発手段が関連されていて、
その先端部が電池収納空間１１内に突出する方向への移
動力を弾発的に付勢されている。

【００１９】さらに、電池収納空間１１の左右両側面に
はほぼ前後方向に延びる突条状のガイド部材１４ｌ、１
４ｒが形成されている。尚、これらガイド部材１４ｌ、
１４ｒはその高さが異なるように配置されている。

【００２０】充電式電池１５、例えば、くり返し充電可
能な２次電池であるリチウムイオンバッテリーは、上記
電池収納空間１１内に収納し得る形状及び大きさを有す
るほぼ角柱状をしている。該充電式電池１５の前端部下
面が切り欠かれ、該切欠部１５ａの後面に上記コネクタ
１１ｂと結合されるコネクタ１５ｂが配設されている。
また、充電式電池１５の下面の後端寄りの位置には係合
凹部１５ｃが形成されている。

【００２１】さらに、充電式電池１５の両側面にはガイ
ド溝１６ｌ、１６ｒが形成されている。これらガイド溝
１６ｌ、１６ｒはそれぞれ上記ガイド部材１４ｌ、１４
ｒに適合した位置に形成されている。さらにまた、充電
式電池１５の後端部には取出の際に把持するための把手
１５ｄが形成されている。

【００２２】充電式電池１５の電池収納空間１１内への
収納は次のようにして為される。

【００２３】先ず、シートピラー（シートポストとも言
う。）１７をシートチューブ１２に締め付けている図示
しない締付ネジを緩めて、シートピラー１７をシートチ
ューブ１２から引き抜く（図２参照）。これによって、
トップチューブ１０の後端が開放されるので、キー部材
１３ａによるロックを外して蓋体１３を回動させて電池
収納空間１１の開口１１ａを開く。そこで、充電式電池
１５を切欠部１５ａがある方から電池収納空間１１内に
挿入して行く。この時、ロック部材１１ｃを弾発部材に
よって付勢されている力に抗して下方へ移動させてお
く。また、この際充電式電池１５の向きを間違うと、ガ
イド部材１４ｌ、１４ｒが充電式電池１５のガイド溝１
６ｌ、１６ｒに挿入されず、従って、充電式電池１５を
電池収納空間１１内に挿入することができず、これが充
電式電池１５の誤挿入を防止する手段となっている。

【００２４】そして、充電式電池１５を電池収納空間１
１内に完全に挿入されると、そのコネクタ１５ｂが電池
収納空間１１のコネクタ１１ｂと結合され、また、その
係合凹部１５ｃにロック部材１１ｃが係合して、充電式
電池１５の電池収納空間１１からの脱落が防止される。

【００２５】上記したように、充電式電池１５が電池収
納空間１１内に完全に挿入された状態で、蓋体１３を回
動させて電池収納空間１１の後部開口１１ａを閉じ、且
つ、キー部材１１ｃによってその状態をロックし、それ
から、シートピラー１７をシートチューブ１２に挿入し
図示しない締付ネジを締め付けてシートピラー１７をシ
ートチューブ１２に固定する。

【００２６】この第１の実施の形態にかかる電気自転車
１にあっては、充電式電池１５をトップチューブ１０の
内部に形成した電池収納空間１１内に収納するようにし
たので、特別なカバー等を必要とせず、部品点数を削減
することができ、さらに、転倒時における充電式電池１
５の損傷を防止することができる。

【００２７】更に、ホイールベースを長くする必要が無
く、また、サドルの位置が不自然になることもない。

【００２８】また、電池収納空間１１の後側にシートピ
ラー１７が位置し、そのために、電池収納空間１１の開
口１１ａが蓋体１３の他にシートピラー１７によっても
保護され、例えば、転倒時等のように強い衝撃が加わっ
た場合でも、充電式電池１５が電池収納空間１１から飛
び出してしまうようなことがない。

【００２９】尚、充電式電池１５を電池収納空間１１か
ら取り出すときは、ロック部材１１ｃを下方へ移動させ
て係合凹部１５ｃとの係合を解いた状態で、後端の把手
１５ｄを把持して充電式電池１５を電池収納空間１１か
ら後方へ引き出せば良い。

【００３０】図５及び図６は本発明電気自転車の第２の
実施の形態を示すものである。尚、この第２の実施の形
態はその電池収納空間が形成されるフレームチューブと
その形態が上記第１の実施の形態と異なるのみで、その
他の部分は第１の実施の形態におけるとほぼ同じである
ので、上記異なる部分について詳細に説明し、その他の
部分については上記第１の実施の形態における同様の部
分に付した符号と同じ符号を付して説明を省略する。

【００３１】この電気自転車１Ａはトップチューブを有
しない形態を示す。

【００３２】この電気自転車１Ａにおいて、フレームチ
ューブの一であるダウンチューブ１８は横断面形状で縦
長の長方形をした２本の角筒状をしたチューブ要素１８
Ｌ、１８Ｒによって構成されている。そして、これらチ
ューブ要素１８Ｌ、１８Ｒの前端部はヘッドチューブ１
９の両脇に固定されている。そして、これらチューブ要
素１８Ｌ、１８Ｒの内部が電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒ
とされている。

【００３３】該電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒはその前端
が開口２０Ｌａ、２０Ｒａされている。また、チューブ
要素１８Ｌ、１８Ｒの前端部には蓋体２１Ｌ、２１Ｒ
（図面では一方のもの２１Ｒのみ示す。）が着脱自在に
取り付けられ、該蓋体２１Ｌ、２１Ｒにはそれがチュー
ブ要素１８Ｌ、１８Ｒの前端部に取り付けられて電池収
納空間２０Ｌ、２０Ｒの開口２０Ｌａ、２０Ｒａを覆っ
た状態をロックするキー部材２１Ｌａ、２１Ｒａが設け
られている。

【００３４】電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒ内の後端部下
面にはコネクタ２０Ｌｂ、２０Ｒｂが配設され、該コネ
クタ２０Ｌｂ、２０Ｒｂは図示しない制御回路を介して
上記モータ９と接続されている。

【００３５】また、電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒの前端
寄りの位置の下面にはロック部材２０Ｌｃ、２０Ｒｃが
配設されている。該ロック部材２０Ｌｃ、２０Ｒｃには
図示しない弾発手段が関連されていて、その先端部が電
池収納空間２０Ｌ、２０Ｒ内に突出する方向への移動力
を弾発的に付勢されている。

【００３６】さらに、電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒの各
一の側面にはほぼ前後方向に延びる突条状のガイド部材
２２Ｌ、２２Ｒが形成されている。

【００３７】充電式電池２３Ｌ、２３Ｒ（図面では一方
のもの２３Ｒのみ示す。）、例えば、くり返し充電可能
な２次電池であるリチウムイオンバッテリーは、上記電
池収納空間２０Ｌ、２０Ｒ内に収納し得る形状及び大き
さをしたほぼ角柱状をしている。該充電式電池２３Ｌ、
２３Ｒの後端部下面が切り欠かれ、該切欠部２３Ｌａ、
２３Ｒａの前面に上記コネクタ２０Ｌｂ、２０Ｒｂと結
合されるコネクタ２３Ｌｂ、２３Ｒｂが配設されてい
る。また、充電式電池２３Ｌ、２３Ｒの下面の前端寄り
の位置には係合凹部２３Ｌｃ、２３Ｒｃが形成されてい
る。さらに、充電式電池２３Ｌの左側面及び充電式電池
２３Ｒの右側面にはそれぞれガイド溝２４Ｌ、２４Ｒが
形成されている。

【００３８】充電式電池２３Ｌ、２３Ｒの電池収納空間
２０Ｌ、２０Ｒ内への収納は次のようにして為される。

【００３９】先ず、蓋体２１Ｌ、２１Ｒをチューブ要素
１８Ｌ、１８Ｒから取り外して電池収納空間２０Ｌ、２
０Ｒの開口２０Ｌａ、２０Ｒａを開く。そこで、充電式
電池２３Ｌ、２３Ｒを切欠部２３Ｌａ、２３Ｒａがある
方から電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒ内に挿入して行く。
この時、ロック部材２０Ｌｃ、２０Ｒｃを弾発部材によ
って付勢されている力に抗して下方へ移動させておく。
また、この際充電式電池２３Ｌ、２３Ｒの挿入する電池
収納空間２０Ｌ、２０Ｒを間違うと、ガイド部材２２
Ｌ、２２Ｒが充電式電池２３Ｌ、２３Ｒのガイド溝２４
Ｌ、２４Ｒに挿入されず、従って、充電式電池２３Ｌ、
２３Ｒを電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒ内に挿入すること
ができず、このことが充電式電池２３ｌ、２３ｒの誤挿
入を防止する手段となっている。

【００４０】そして、充電式電池２３Ｌ、２３Ｒが電池
収納空間２０Ｌ、２０Ｒ内に完全に挿入されると、その
コネクタ２３Ｌｂ、２３Ｒｂが電池収納空間２０Ｌ、２
０Ｒのコネクタ２０Ｌｂ、２０Ｒｂと結合され、また、
その係合凹部２３Ｌｃ、２３ｒｃにロック部材２０Ｌ
ｃ、２０Ｒｃが係合して、充電式電池２３Ｌ、２３Ｒの
電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒからの脱落が防止される。

【００４１】また、充電式電池２３Ｌ、２３Ｒを電池収
納空間２０Ｌ、２０Ｒから取り外す場合は、先ず、キー
部材２１Ｌａ、２１Ｒａによるロックを解除して蓋体２
１Ｌ、２１Ｒをチューブ要素１８Ｌ、１８Ｒの前端部か
ら取り外して電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒの前面開口２
０Ｌａ、２０Ｒａを開き、更に、ロック部材２０Ｌｃ、
２０Ｒｃをそれに付勢されている弾発力に抗して下方へ
移動させて係合凹部２３Ｌｃ、２３Ｒｃとの係合を解除
し、その状態で充電式電池２３Ｌ、２３Ｒを前方へ引き
出せばよい。

【００４２】上記したように、充電式電池２３Ｌ、２３
Ｒが電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒ内に完全に挿入された
状態で、蓋体２１Ｌ、２１Ｒをチューブ要素１８Ｌ、１
８Ｒに取り付けて電池収納空間２０Ｌ、２０Ｒの前部開
口２０Ｌａ、２０Ｒａを閉じ、且つ、キー部材２１Ｌ
ａ、２１Ｒａによってその状態をロックする。これによ
って、充電式電池２３Ｌ、２３Ｒの電池収納空間２０
Ｌ、２０Ｒへの収納が完了する。

【００４３】この第２の実施の形態にかかる電気自転車
１Ａにあっては、充電式電池２３Ｌ、２３Ｒをダウンチ
ューブ１８の内部に形成した電池収納空間２０Ｌ、２０
Ｒ内に収納するようにしたので、特別なカバー等を必要
とせず、部品点数を削減することができ、更に、転倒時
における充電式電池２３Ｌ、２３Ｒの損傷を防止するこ
とができる。

【００４４】さらに、充電式電池の搭載のためにホイー
ルベースを長くする必要が無く、且つ、サドルの位置が
不自然になることもない。

【００４５】さらにまた、ダウンチューブ１８が左右に
並んで配置されその前端がヘッドチューブ１９の両脇に
位置した２つのチューブ要素１８Ｌ、１８Ｒから成り、
これらチューブ要素１８Ｌ、１８Ｒに電池収納空間２０
Ｌ、２０Ｒを形成したので、充電式電池２３Ｌ、２３Ｒ
を２つに分割して設けることができるので、充電式電池
２３Ｌ、２３Ｒ１個宛の重量及び形状を小さくすること
ができ、取り扱いが容易となる。

【００４６】図７及び図８は本発明電気自転車の第３の
実施の形態を示すものである。尚、この第３の実施の形
態はその電池収納空間が形成されるフレームチューブと
その形態が上記第１の実施の形態と異なるのみで、その
他の部分は第１の実施の形態におけるとほぼ同じである
ので、上記異なる部分について詳細に説明し、その他の
部分については上記第１の実施の形態における同様の部
分に付した符号と同じ符号を付して説明を省略する。

【００４７】この電気自転車１Ｂはトップチューブを有
しない形態を示す。

【００４８】フレームチューブの一であるダウンチュー
ブ２５はほぼ角筒状を為すと共に、その後端寄りの位置
で主部２５Ｆと後端部２５Ｂとに分かれ、該主部２５Ｆ
と後端部２５Ｂとが一方の側部でヒンジ２６で結合さ
れ、この部分でフレーム２を２つ折りにすることができ
るようになっている。即ち、この電気自転車１Ｂは所謂
折り畳み自転車として構成されている。尚、ダウンチュ
ーブ２５の主部２５Ｆと後端部２５Ｂとを真っ直ぐに連
結した状態は図示しないロック手段によってロックされ
るようになっている。

【００４９】そして、ダウンチューブ２５の主部２５Ｆ
の内部が電池収納空間２７とされ、その後端が開口２７
ａとされている。

【００５０】電池収納空間２７内の前端部下面にはコネ
クタ２７ｂが配設され、該コネクタ２７ｂは図示しない
制御回路を介して上記モータ９と接続されている。

【００５１】また、電池収納空間２７の後端寄りの位置
の下面にはロック部材２７ｃが配設されている。該ロッ
ク部材２７ｃは図示しない弾発手段が関連されていて、
その先端部が電池収納空間２７内に突出する方向への移
動力を弾発的に付勢されている。

【００５２】さらに、電池収納空間２７の左右両側面に
はほぼ前後方向に延びる突条状のガイド部材２８ｌ、２
８ｒが形成されている。尚、これらガイド部材２８ｌ、
２８ｒはその高さが異なるように配置されている。

【００５３】充電式電池２９、例えば、くり返し充電可
能な２次電池であるリチウムイオンバッテリーは、上記
電池収納空間２７内に収納し得る形状を及び大きさを有
するほぼ角柱状をしている。該充電式電池２９の前端部
下面が切り欠かれ、該切欠部２９ａの後面に上記コネク
タ２７ｂと結合されるコネクタ２９ｂが配設されてい
る。また、充電式電池２９の下面の後端寄りの位置には
係合凹部２９ｃが形成されている。さらに、充電式電池
２９の両側面にはガイド溝３０ｌ、３０ｒが形成されて
いる。これらガイド溝３０ｌ、３０ｒはそれぞれ上記ガ
イド部材２８ｌ、２８ｒに適合した位置に形成されてい
る。

【００５４】充電式電池２９の電池収納空間２７内への
収納は次のようにして為される。

【００５５】先ず、ダウンチューブ２５の主部２５Ｆと
後端部２５Ｂとの間の図示しないロック手段によるロッ
クを解除して、主部２５Ｆと後端部２５Ｂとを折畳み方
向に折り曲げる（図８参照）。これによって電池収納空
間２７の後端開口２７ａが開放される。そこで、充電式
電池２９を切欠部２９ａがある方から電池収納空間２７
内に挿入して行く。この時、ロック部材２７ｃを弾発部
材によって付勢されている力に抗して下方へ移動させて
おく。また、この際充電式電池２９の向きを間違うと、
ガイド部材２８ｌ、２８ｒを充電式電池２９のガイド溝
３０ｌ、３０ｒに挿入することができず、従って、充電
式電池２９を電池収納空間２７内に挿入することができ
ないので、これが充電式電池２９の誤挿入を防止する手
段となる。

【００５６】そして、充電式電池２９が電池収納空間２
７内に完全に挿入されると、そのコネクタ２９ｂが電池
収納空間２７のコネクタ２７ｂと結合され、また、その
係合凹部２９ｃにロック部材２７ｃが係合して、充電式
電池２９の電池収納空間２７からの脱落が防止される。

【００５７】尚、充電式電池２９を電池収納空間２７か
ら取り出すときは、ロック部材２７ｃを下方へ移動させ
て係合凹部２９ｃとの係合を解いた状態で、充電式電池
２９を電池収納空間２７から後方へ引き出せば良い。

【００５８】上記したように、充電式電池２９が電池収
納空間２７内に完全に挿入された状態で、ダウンチュー
ブ２５の後端部２５Ｂを主部２５Ｆに対して真直になる
ようにし、その状態を図示しないロック手段によりロッ
クする。これにより電池収納空間２７の後端開口２７ａ
が閉塞される。

【００５９】上記したように、この第３の実施の形態に
かかる電気自転車１Ｂにあっては、充電式電池２９をダ
ウンチューブ２５の内部に形成した電池収納空間２７内
に収納するようにしたので、特別なカバー等を必要とせ
ず、部品点数を削減することができ、さらに、転倒時に
おける充電式電池の損傷を防止することができる。

【００６０】また、充電式電池の搭載のためにホイール
ベールを長くする必要が無く、且つ、サドルの位置が不
自然になることもない。

【００６１】さらに、ダウンチューブ２５がその後端寄
りの部分で折り畳み可能とされ、ダウンチューブ２５の
該折り畳み部から前方の部分２５Ｆに電池収納空間２７
を形成したので、折り畳み自転車としての形態を損なう
ことなく電気自転車とすることができる。

【００６２】尚、上記各実施の形態に示したように、充
電式電池としてリチウムイオンバッテリーを使用する
と、ニッカド電池を使用する場合に比較して、充電式電
池を小型で軽量とすることができ、例えば、第３の実施
の形態に示したように、折り畳み式の自転車に適用した
場合、軽量なものとすることができて、折り畳み式とす
ることの利点を生かすことができる。

【００６３】

【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明電気自転車は、操作者の操作により移動する
際に、移動するための力の一部をモータによって補助す
るようになっている電気自転車において、フレームチュ
ーブ内に電池収納空間を設け、該電池収納空間内に上記
モータに対して電力を供給する充電式電池を収納するよ
うにしたことを特徴とする。

【００６４】従って、本発明電気自転車にあっては、フ
レームチューブ内に設けた電池収納空間内に充電式電池
を収納するので、充電式電池を覆うカバーが不要にな
り、部品点数を削減することができ、また、転倒時にお
ける充電式電池の損傷を防止することができる。

【００６５】さらに、充電式電池の搭載のためにホイー
ルベースを長くする必要が無く、且つ、サドルの位置が
不自然になることもない。

【００６６】また、請求項２及び請求項３に記載した発
明にあっては、トップチューブ内に電池収納空間を設
け、該トップチューブの後端に上記電池収納空間を開閉
する蓋体を設け、シートピラーをシートチューブから取
り外した状態で上記蓋体の開閉が可能になるようにした
ので、電池収納空間の後端が蓋体の他にシートピラーに
よっても保護され、転倒時のように強い衝撃を受けて
も、充電式電池が電池収納空間から飛び出して破損され
る危険が更に減少する。

【００６７】さらに、請求項４に記載した発明にあって
は、ダウンチューブが左右に並んで配置されその前端が
ヘッドチューブの両脇に位置した２つのチューブ要素か
ら成り、上記各チューブ要素に電池収納空間が形成さ
れ、その前端に電池収納空間を開閉する蓋体が設けられ
たので、充電式電池を２つに分割して設けることがで
き、１個宛の重量及び形状が小さくなり、取扱いが容易
となる。

【００６８】さらにまた、請求項５に記載した発明にあ
っては、ダウンチューブがその後端寄りの位置で折り畳
み可能とされ、該ダウンチューブの折り畳み部から前方
の部分に電池収納空間が形成され、ダウンチューブを折
り畳んだときに電池収納空間の後端が開口されるように
したので、折畳み自転車としての形態を損ねることなく
電気自転車とすることができる。

【００６９】尚、上記した各実施の形態において示した
各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際し
て行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図２乃至図４と共に本発明電気自転車の第１の
実施の形態を示すものであり、本図は充電式電池を電池
収納空間に収納した状態を一部を切り欠いて示す側面図
である。

【図２】充電式電池を電池収納空間から取り外した状態
を一部を切り欠いて示す側面図である。

【図３】電池収納空間の蓋体を開放した状態を示す拡大
背面図である。

【図４】充電式電池の拡大背面図である。

【図５】図６と共に本発明電気自転車の第２の実施の形
態を示すものであり、本図は充電式電池を電池収納空間
から取り外した状態を一部を切り欠いて示す側面図であ
る。

【図６】電池収納空間を前方から見た状態の要部の拡大
正面図である。

【図７】図８と共に本発明電気自転車の第３の実施の形
態を示すものであり、本図は充電式電池を電池収納空間
内に収納した状態を一部を切り欠いて示す側面図であ
る。

【図８】充電式電池を電池収納空間から取り外した状態
を示す要部の斜視図である。

【符号の説明】

１…電気自転車、２…フレーム、９…モータ、１０…ト
ップチューブ（フレームチューブ）、１１…電池収納空
間、１２…シートチューブ、１３…蓋体、１５…充電式
電池、１７…シートピラー、１Ａ…電気自転車、１８…
ダウンチューブ（フレームチューブ）、１８Ｌ、１８Ｒ
…チューブ要素、１９…ヘッドチューブ、２０Ｌ、２０
Ｒ…電池収納空間、２１Ｌ、２１Ｒ…蓋体、２３Ｌ、２
３Ｒ…充電式電池、１Ｂ…電気自転車、２５…ダウンチ
ューブ（フレームチューブ）、２７…電池収納空間、２
７ａ…開口、２９…充電式電池

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者佐藤直正東京都品川区北品川６丁目７番35号ソニー株式会社内 (72)発明者伊藤浩之東京都港区赤坂２丁目17番22号赤坂ツインタワー本館15階オージャス株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】操作者の操作により移動する際に、移動
するための力の一部をモータによって補助するようにな
っている電気自転車において、フレームチューブ内に電池収納空間を設け、該電池収納空間内に上記モータに対して電力を供給する
充電式電池を収納するようにしたことを特徴とする電気
自転車。
【請求項２】トップチューブ内に電池収納空間を設け
たことを特徴とする請求項１に記載の電気自転車。
【請求項３】トップチューブの後端に上記電池収納空
間を開閉する蓋体が設けられ、シートピラーをシートチューブから取り外した状態で上
記蓋体の開閉が可能になることを特徴とする請求項２に
記載の電気自転車。
【請求項４】ダウンチューブが左右に並んで配置され
その前端がヘッドチューブの両脇に位置した２つのチュ
ーブ要素から成り、上記各チューブ要素に電池収納空間が形成され、その前
端に電池収納空間を開閉する蓋体が設けられたことを特
徴とする請求項１に記載の電気自転車。
【請求項５】ダウンチューブがその後端寄りの位置で
折り畳み可能とされ、該ダウンチューブの折り畳み部から前方の部分に電池収
納空間が形成され、ダウンチューブを折り畳んだときに
電池収納空間の後端が開口されるようにしたことを特徴
とする請求項１に記載の電気自転車。