JPH1153971A - 碍子保護装置 - Google Patents

碍子保護装置

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JPH1153971A
JPH1153971A JP21453297A JP21453297A JPH1153971A JP H1153971 A JPH1153971 A JP H1153971A JP 21453297 A JP21453297 A JP 21453297A JP 21453297 A JP21453297 A JP 21453297A JP H1153971 A JPH1153971 A JP H1153971A
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Kenji Takeda
憲治 武田
Mitsuyoshi Mamiya
三嘉 間宮
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 外部内絡を生じた場合、碍子体の上部のヒダ
がアーク熱により偏熱破壊することを防止する。 【解決手段】 限流素子35を内臓する絶縁カバー21
内に、碍子体2のヒダ2dの上面及び下面を覆い、ヒダ
2d部でのアークの流れを防止するアーク遮断部材44
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は高圧あるいは特別
高圧の配電線路において使用する絶縁カバー形の碍子保
護装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来碍子体の頭部にキャップ金具を設
け、該キャップ金具により被覆の一部を剥がした絶縁電
線を支持すると共に、碍子体の下端に固着したベース金
具に付設するピンを介して同碍子体を電柱の腕金に取付
支持するようにした電線支持装置に対し、上記キャップ
金具の外周を絶縁カバーで被覆し、該絶縁カバーの内面
側には電圧非直線性を有する限流素子を備え、該限流素
子の充電側電極を上記キャップ金具に対して、接触片を
介して弾性的に密着させて接続し、また同素子の接地側
電極には放電電極が接続されており、該放電電極は上記
絶縁カバーの下面側の限流素子側(絶縁カバーの縁側)
に設けられ、放電ギャップを介して上記碍子体の下部に
備えたベース金具に対向させた絶縁カバー形の碍子保護
装置は既に提案されている。
【0003】上記装置は、続流アークによる碍子破損及
び絶縁電線の断線事故からの保護を目的とするもので、
雷サージ等の異常電圧が配電線路に侵入し絶縁電線を伝
搬して来ると上記放電ギャップで閃絡を発生させ、絶縁
電線―キャップ金具―充電部側電極―限流素子―接地側
電極―放電電極―放電ギャップ―ベース金具―腕金―大
地の経路で放電する。つまり、放電時に雷サージが電圧
非直線性に優れた限流素子を通過することにより続流ア
ークの発生を阻止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、過大な異常
電圧例えば、限流素子の放電耐量を超えるような異常電
圧が絶縁電線を介して碍子保護装置に侵入すると、該碍
子保護装置に収納された限流素子において外部閃絡が発
生しそれに伴い、碍子体のキャップ金具等の充電部と接
地側のベース金具の間で続流アークが流れる。また、続
流アークにより素子も破壊する。この時、上記続流アー
クによってキャップ金具の一部が溶け、その溶けたキャ
ップ金具の金属蒸気及び続流アークそのものが絶縁カバ
ー内に位置する碍子体のヒダの表面をなめるため、比較
的薄肉形状の碍子体のヒダが偏熱破壊してしまう(割れ
る)ことがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は上記問題点を
解決するもので、第1の発明は碍子体(2)の頭部(2
b)に絶縁電線(5)を支持するキャップ金具(6)を
付設すると共に該キャップ金具(6)を絶縁電線(5)
と電気的に接続し、該キャップ金具(6)の外周及び碍
子体(2)の上部のヒダ(2d)を、内面側に電圧非直
線性を有する限流素子(35)を備えた絶縁カバー(2
1)で被覆し、該限流素子(35)の充電側電極(3
8)は上記キャップ金具(6)に対し電気的に接続さ
れ、同素子(35)の接地側電極(39)は放電電極
(42)に接続されており、該放電電極(42)は絶縁
カバー(21)の下面に設けられ、放電ギャップ(g)
を介して碍子体(2)の下部に備えたベース金具(1
2)に対向させるようにしたものにおいて、上記絶縁カ
バー(21)内に、碍子体(2)のヒダ(2d)の外面
を覆い、該ヒダ(2d)部でのアークの流れを遮断する
アーク遮断部材(44)を設けたことを特徴とする碍子
保護装置を提案するものである。
【0006】請求項2記載の第2の発明は、上記アーク
遮断部材が、絶縁カバー(2)とは別体に形成した防護
カバー(44)で形成され、該防護カバー(44)を絶
縁カバー(21)内の収納空間(45)に嵌合固定した
ことを特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の第3の発明は、上記アーク
遮断部材が、絶縁カバー(21)と一体に形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図に示す実施例に基づき、本願発
明の実施の形態について説明する。図1乃至図10は第
1実施例を示す。
【0009】まず、電線支持装置1について説明する。
該装置1における碍子体2の胴部には下端が開口する深
溝2aが形成され、頭部2bの外周には掛け止め用の凹
部2c並びにヒダ2dが形成されている。
【0010】3はクランプ金具であり、同金具3は、下
部4aを上記掛け止め用の凹部2cに係止させるととも
に上部を上方に突出させた2本の支持ボルト4と、中央
に被覆を一部剥がした絶縁電線5を嵌入させるための嵌
合凹部6aを設けるとともに上記の支持ボルト4に挿通
したキャップ金具6と、支持ボルト4に螺挿して該支持
ボルト4とキャップ金具6を共に碍子体2の頭部2bに
固定するためのナット7と、両側を上記両支持ボルト4
に挿通させ更に下方に突出する中央部8aを絶縁電線5
の上面側に当接させるようにした押え金具8と、該押え
金具8の上面側において支持ボルト4に螺挿して押え金
具8を下方側に押圧するようにしたナット9と、上記キ
ャップ金具6の嵌合凹部6aにその凹部10aが嵌まる
ようにした上記支持ボルト4の一方に嵌挿した押え座金
10と、碍子体2の頭部2bに密着状態で被着したゴム
パッキン11とにより構成されている。なお、クランプ
金具3は、そのキャップ金具6をセメント等の接着剤で
碍子体2の頭部2bに対して固着するようにした従来構
成であってもよい。
【0011】また、碍子体2の下端2eには、セメント
等の接着剤13により固着したベース金具が設けられて
おり、同金具12の下面側には下方へ突出するボルト状
のピン14が固設され、このピン14を腕金15の取付
穴15aに対しその上面側から差し込み、さらに腕金1
5の下面から突出した同ピン14のネジ部に対しナット
をネジ着して碍子体2は腕金15に取付固定されてい
る。さらにベース金具12の上面側には半導電性材料で
形成された碍子ベースカバー16が設けられ、続流アー
クが流れた場合に該アークが碍子体2の外周面(表面)
から離れて流れるようになっており、碍子体2の偏熱破
壊が防止されている。
【0012】次に、絶縁カバータイプの碍子保護装置2
0について説明する。21は絶縁カバーであり、被覆を
一部剥がした絶縁電線5を支持する際に充電部となるキ
ャップ金具6とクランプ金具3の外周を覆うようにして
碍子体2の頭部2bに対し取脱自在に被着されるもの
で、全体がキャップ形になっておりその上端は閉鎖さ
れ、また下端中央部には開口穴22を備えた構成になっ
ている。
【0013】なお、上記絶縁カバー21は耐候性、絶縁
性を有するとともに、難燃材を添加し難燃性を向上させ
ると共に自己消火性も向上させたポリエチレンやEVA
樹脂等の合成樹脂あるいはEPMやEPDM等のゴムか
らなり、水平に形成した上壁の連結部23を中心にして
後述する上部壁24及び電線挿通部25、下部壁26、
放電電極支持板27が左右(縦)方向に2つに分割され
た分割体21A、21Bを合体(被着)させた構成にな
っている。
【0014】24A、24Bは分割体21A、21Bの
上部壁であり、該上部壁24A、24Bは鉛直に形成さ
れ、分割体21A、21Bの合体(被着)時には上部壁
24A、24Bの両者によって円筒形状となるように形
成されている。また26A、26Bは上部壁24A、2
4Bから連続して形成される下部壁であり、分割体21
A、21Bの合体(被着)時には下方へ行くにしたがっ
て広がる末広がりの筒形状となるように形成されてい
る。
【0015】25A、25Bは上記絶縁カバー21の上
部壁24と下部壁26との間に位置し、絶縁カバー21
の側方に向かって突出形成された筒状で先細の電線挿通
部であり、同部25A、25Bの口径は挿通する絶縁電
線5の外周径より若干大きく形成されている。28、2
9、30、31は分割体21A、21Bの合体被着時の
嵌合部であり、対向して設けられた4組の止着用の鉤と
穴から構成されている。
【0016】32は絶縁カバー21の両分割体21A、
21Bにおける下部壁26A、26Bの下方の合わせ面
に計4個設けられた放圧窓であり、平常時は一方の放圧
窓32Aに設けられた鉤34と他方の放圧窓32Bに設
けられた穴33から構成される止着部によって閉鎖され
ているが、外部閃絡等により限流素子35が破壊され、
絶縁カバー21内でアークが発生した場合に、該アーク
によってカバー21内の圧力が上昇すると、それにより
上記鉤34と穴33が外れ、放圧窓32が折り曲げ式の
ヒンジ36を中心にしてカバー21の側方へ向かって開
放し、カバー21内のアーク並びに圧力が速やかにカバ
ー21外に放出されるようになっており、絶縁カバー2
1全体の破損を防止している。なお上記鉤34と穴33
からなる止着部の止着力は上記絶縁カバー21の嵌合部
28、29、30、31の止着力より小さい力で止着さ
れている。このような構成により、絶縁カバー21の両
側において観音開き状の放圧窓が形成されている。
【0017】37a、37b、37c、37dは下部壁
26A、26Bの内面側に突出形成された鍔状の遮蔽部
であり、各遮蔽部は上下方向に段状に形成されており、
その内の上側の3つの遮蔽部37a、37b、37c
は、絶縁カバー21を碍子体2の頭部2bに被着した場
合にその端部37a′、37b′、37c′がキャップ
金具6の側周面に近接するように設けられており、また
一番下側に設けられた遮蔽部37dの端部37d′は碍
子体2の頭部2bのヒダ2dの上面側の側周面に近接す
るように設けられているため、上記絶縁カバー21内に
塩分等の導電性粒子(汚損物質)が浸入しにくくなって
いる。
【0018】35は電圧非直線性に優れた酸化亜鉛(Z
nO)を主成分とする平面から見た断面形状が円弧状の
限流素子で、同素子35の上側には充電側電極38を、
下側には接地側電極39を設け、上記限流素子35並び
に充電側電極38、接地側電極39は合成樹脂やゴム等
により一体にモールドされている。さらに上記限流素子
35は絶縁カバー21の一方の分割体21Aに形成した
収納部40に上記充電側電極38が絶縁カバー21内に
突出するようにして内蔵されている。
【0019】また、上記収納部40における内側壁の上
部と下部には、限流素子35が破壊されてアークが発生
し、収納部40内の内部圧力が上昇した場合に、該圧力
を絶縁カバー21内に放圧するための放圧孔が設けられ
ている(特に図示されていない)。
【0020】27は絶縁カバー21の下面に接着または
溶着された放電電極支持板であり、上記絶縁カバー21
と同一部材を用いて形成され、中央部に半円切欠部を形
成した半円形に形成され、絶縁カバー21を開放状態で
碍子体2の頭部2bに被着し、その後閉じた場合に碍子
体2のヒダ2dの下面側に入り、半円切欠部で碍子体2
の側周面に沿うような開口穴22を形成して絶縁カバー
21の下面を閉鎖している。また上記開口穴22の周縁
には後述の放電電極42がモールドされており放電電極
42の下面側に複数の放電用の放電孔27bが設けられ
ている。なお上記放電電極支持板27の絶縁カバー21
の内面側には後述する防護カバー44の凹部44aに嵌
まる凸部27aが設けられ防護カバー44の位置決めを
している。
【0021】41は導電性の金属板からなる接続板であ
り、42は上記分割された両放電電極支持板27に夫々
設けられ、かつ上記開口穴22部に配置し、モールドさ
れた放電電極であり、碍子体2の側周面に近接して設け
られている。上記接続板41は片方の放電電極支持板2
7の内面側に設けられ、該支持板27が絶縁カバー21
の下面に対し接着または溶着することで該接続板41の
一方を上記限流素子35の接地側電極39に弾性的に接
続され、他方を上記放電電極42と接続している。また
上記放電電極42は上方から見て半円弧状に形成され、
絶縁カバー21の分割体21A、21Bを碍子体2の頭
部2bに被着させた場合に、碍子体2の側周面に近接す
ると共に両放電電極42の端面が接触あるいは近接して
1つのリング形状となるようになっている。この放電電
極42と碍子体2との間隙Dは、碍子体2の沿面ストリ
ーマを放電電極42で補足できる寸法に設定するもの
で、例えば約3mmに設定する。
【0022】43は上記充電側電極38に対し嵌合固定
された接触片であり、ステンレス板、リン青銅板あるい
は真鍮板等の弾性を備えた導電材料からなる板材で形成
されており、絶縁カバー21を碍子体2へ被着したとき
に、内側片部43aがキャップ金具6の側周面に対し弾
力的に密着して充電側電極38と充電部のキャップ金具
6間が電気的に接続されるようになっている
【0023】44はアーク遮断部材を形成する保護カバ
ーで、上記絶縁カバー21と同一の材料で形成され、碍
子体2の頭部2bに被着した場合に、該絶縁カバー21
が碍子体2のヒダ2dの上面及び下面を覆い、該被覆さ
れた部分のヒダ2dにおけるアークの舐めを阻止するか
抑制するように形成されている。該防護カバー44は碍
子体2のヒダ2dを覆う本体部44aと、本体部44a
の底面側に放電電極支持板27の凸部27aに嵌合し位
置決めをする凹部44bと、碍子体2の頭部2bへの被
着時に本体部44a間においてヒダ2dが露出しないよ
うにすると同時に碍子体2の頭部2bに被着される時に
もう一方の側の本体部を案内するようになっている覆い
部44cとから構成される部材44A、44Bを2つ用
いて構成されている。
【0024】また上記防護カバー44は絶縁カバー21
内の遮蔽部37dと放電電極支持板27との間の収納空
間45に収納され絶縁カバー21を碍子体2の頭部2b
に被着すると同時に防護カバー44を碍子体2のヒダ2
dに取付けられるようになっている。また防護カバー4
4は、該カバー44の端部が上記放電電極27のモール
ド部分に当接し、かつ遮蔽部37dを防護カバー44の
持つ弾性により本体部44aの上面側が押さえることで
上記収納空間45に嵌合される。なお防護カバー44の
下面に設けられた凹部44bが放電電極支持板27の凸
部27aに嵌合することで防護カバー44の位置決めが
なされると共に防護カバー44の横方向に対するずれを
防止している。
【0025】次に上記構成の碍子保護装置20について
動作を説明する。上記のように限流素子35を内蔵した
絶縁カバー21を碍子体2の頭部2bに取付けることに
より保護装置がセットされ、かかる状態において、雷サ
ージ等の異常電圧が絶縁電線5を伝搬してくれば、異常
電圧は、絶縁電線5−キャップ金具6−接触片43−充
電側電極38−限流素子35−接地側電極39−接続板
41−放電電極42−放電ギャップg−ベース金具12
−腕金15−大地の経路で放電され、それと同時に商用
周波の続流は上記放電経路中に介在する限流素子35に
よって遮断されるため続流アークの発生が阻止されアー
クによる碍子体2の偏熱破壊や絶縁電線5の断線事故が
防止される。
【0026】ここで、過大な異常電圧が絶縁電線を介し
て浸入してくると、外部閃絡により限流素子35は破壊
されてキャップ金具6の充電部から接地側のベース金具
12間で続流アークが流れる。この時、該続流アークの
熱によりキャップ金具6の一部が溶け、その溶けたキャ
ップ金具6の金属蒸気及び続流アークが発生するが、碍
子体2のヒダ2dには防護カバー44が被せられている
ため、上記アークの碍子体2のヒダ2dでの舐め回しが
阻止されるか或いは抑制され、ヒダ2dの偏熱破壊は起
こらない。
【0027】また、仮に塩分などの導電性粒子が碍子体
2の表面に付着して碍子体表面の抵抗値が低下した場合
においても、上記絶縁カバー21を碍子体2の頭部2b
へ被着することにより、リング状に設けられた放電電極
42が碍子体2の外周面に近接あるいは直接に配置され
るため、ベース金具12から伸びる沿面ストリーマが上
記リング状の放電電極42により確実に捕捉され、異常
電圧が侵入してきた場合でも、確実に正規の放電経路を
経て大地に放電されるため、上記限流素子35によって
続流アークが阻止され、確実な保誤動作が期待できる。
【0028】また、過大な異常電圧により外部閃絡が発
生し、限流素子35がアークにより破壊され、内部圧力
が高まると、その圧力は、放圧孔を通じて絶縁カバー2
1内に放圧され、更にその圧力により各放圧窓32が図
5に示すように開口してその開口部より外部へ放圧され
る。これにより、上記圧力によって絶縁カバー21が大
きく開いて碍子体2より外れて落下することを防止でき
る。なお、上記放圧窓32が開放された後にも続流アー
クが継続して流れている場合は、開放によって露出した
キャップ金具6とベース金具12間にアークが移行して
流れることになるが、該アーク続流は変電所の遮断器に
よって例えば0.4秒後にすみやかに遮断されることに
なる。
【0029】図11は第2実施例を示す。本第2実施例
は、上記第1実施例における防護カバー44を排し、絶
縁カバー21にアーク遮断部材を一体成形したものであ
る。
【0030】すなわち、図11に示すように、絶縁カバ
ー21の内面であって、かつ碍子体2の上部ヒダ2dの
外面と対面する部分に、上部ヒダ2dの上面と下面に沿
った内面形状を有するアーク遮断部分44Dを一体成形
し、該部分44Dをアーク遮断部材としたものである。
該部分44Dは、上記第1実施例における防護カバー4
4と同様に、上部ヒダ2dの全周に渡って嵌合されるよ
うに形成されている。その他の構造は上記第1実施例と
同様である。
【0031】本第2実施例においても、アーク遮断部分
44Dの内面が上部ヒダ2dに接触することにより、上
記第1実施例と同様に、上部ヒダ2dにおけるアークの
舐め回しが防止或いは抑制され、ヒダ2dの偏熱破壊を
防止できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本願発明の碍子保護装置
においては、限流素子を内蔵する絶縁カバー内に碍子体
のヒダの外面を覆うアーク遮断部材を設けているため、
仮に内蔵する限流素子が過大な異常電圧により、外部閃
絡を招いても碍子体のヒダ部表面におけるアークの舐め
回しが防止又は抑制され、碍子体のヒダ部での偏熱破壊
を防止することができる。
【0033】また、請求項2及び3に記載の発明によれ
ば、更に、絶縁カバーを碍子体の頭部に被着すると同時
にアーク遮断部材を碍子体のヒダの外面を覆うように取
付できるため、アーク遮断部材の設置作業が簡単にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の碍子保護装置を碍子体に取付けた状態
の断面図。
【図2】図1における碍子保護装置の拡大断面図。
【図3】絶縁カバーを開いた分割体を内面側から見た
図。
【図4】絶縁カバーの側面図。
【図5】絶縁カバーの放圧窓が開放した状態の側面図。
【図6】防護カバーを示す正面図。
【図7】同じく背面図。
【図8】同じく平面図。
【図9】同じく底面図。
【図10】防護カバーを構成する部材を示す図であり、
(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は側面図を示
す。
【図11】アーク遮断部材の他の例を示す要部側断面
図。
【符号の説明】
1 電線支持装置 2 碍子体 2b 頭部 2d ヒダ 5 絶縁電線 6 キャップ金具 12 ベース金具 20 碍子保護装置 21 絶縁カバー 35 限流素子 38 充電側電極 39 接地側電極 42 放電電極 44 防護カバー 44D アーク遮断部分 45 収納空間 g ギャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 碍子体の頭部に絶縁電線を支持するキャ
    ップ金具を付設すると共に該キャップ金具を絶縁電線と
    電気的に接続し、該キャップ金具の外周及び碍子体の上
    部のヒダを、内面側に電圧非直線性を有する限流素子を
    備えた絶縁カバーで被覆し、該限流素子の充電側電極は
    上記キャップ金具に対し電気的に接続され、同素子の接
    地側電極は放電電極に接続されており、該放電電極は絶
    縁カバーの下面に設けられ、放電ギャップを介して碍子
    体の下部に備えたベース金具に対向させるようにしたも
    のにおいて、 上記絶縁カバー内に、碍子体のヒダの外面を覆い、該ヒ
    ダ部でのアークの流れを遮断するアーク遮断部材を設け
    たことを特徴とする碍子保護装置。
  2. 【請求項2】 アーク遮断部材が、絶縁カバーとは別体
    に形成した防護カバーで形成され、該防護カバーを絶縁
    カバー内の収納空間に嵌合固定したことを特徴とする請
    求項1記載の碍子保護装置。
  3. 【請求項3】 アーク遮断部材が、絶縁カバーと一体に
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の碍子保
    護装置。
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Cited By (2)

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JP2006244802A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Fujikura Ltd 電線引留構造
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