JPH0338901Y2 - - Google Patents

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JPH0338901Y2
JPH0338901Y2 JP7998284U JP7998284U JPH0338901Y2 JP H0338901 Y2 JPH0338901 Y2 JP H0338901Y2 JP 7998284 U JP7998284 U JP 7998284U JP 7998284 U JP7998284 U JP 7998284U JP H0338901 Y2 JPH0338901 Y2 JP H0338901Y2
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wire
insulated wire
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side electrode
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 本考案の利用分野 本考案は高圧配電線路における絶縁電線の断線
防止装置に関するものであり、特に高圧配電線路
の絶縁階級を実質的に低下させることなく確実に
断線防止が行えるようにした新規な断線防止装置
を提案しようとするものである。
ロ 従来技術と本考案の目的 最近の高圧配電線路は芯線とその周囲を覆う絶
縁被覆とからなる絶縁電線を使用している。そし
てその絶縁電線2は普通第7図に示すように、腕
金8に取り付けた高圧ピン碍子3の碍子体4の頭
部5に対しバインド線、巻付グリツプ、クランプ
金具等の支持金具6によつて支持固定されてい
る。これを電気的な等価回路で示すと第8図のよ
うになる。
ただし、2bは絶縁電線2の芯線、6は支持金
具、Eはアース、C1は芯線2b−支持金具6間
の静電容量、C2は高圧ピン碍子3の碍子体4の
表面の対地静電容量を各々示す。
ところで、このように支持金具6でもつて碍子
体4の頭部5に絶縁電線2を支持固定する支持装
置1においては線路に雷サージhが侵入し異常の
過電圧が印加されると上記静電容量C1,C2の関
係がC1≫C2にあるため、同過電圧の大部分がC2
に加わりピン7と支持金具6間で閃絡し、支持金
具6の両端の末端6aからそれぞれ外側に(碍子
を中心にして左右電線に沿つて)沿面ストリマー
gが進展し、その絶縁被覆2aのどこかの弱点部
2a′で電線の絶縁破壊が起こり、その絶縁破壊点
で続流が固定して流れそのアーク熱により絶縁電
線2が断線したり、碍子体4が偏熱破壊したりす
る。そして上記のように一度断線を生じると故障
区間の発見及び復旧に長時間を要するため停電時
間が長くなり、かつ断線した絶縁電線2が充電状
態で放置されて公衆災害を招いたりする恐れがあ
る。それゆえ、このような雷サージによる絶縁電
線の断線事故防止策は極めて重要な問題であり、
現に一部の高圧配電線路においてはアークホーン
を取り付けたり、あるいはアークホーンと電圧非
直線性を有する限流素子とを直列接続した限流ホ
ーンを取り付けたりして対策が講じられそれなり
の効果を上げている。
しかしながら上記アークホーン(限流ホーンも
含めて)方式は依然として大きな問題がある。
即ち、上記アークホーン方式は侵入した雷サー
ジを高圧ピ碍子の充電側に付設したアークホーン
とアース側に付設したアークホーンあるいはどち
らか一方に付設したアークホーンによつて大地
(アース)に放電させるのであるが、この場合、
雷サージ等の異常の過電圧がアークホーンによつ
て放電ギヤツプを経て必ず大地に放電されるよう
に、同ホーンで形成する放電ギヤツプの放電開始
電圧を高圧ピン碍子(側)の閃絡電圧(碍子の充
電部側−大地間の閃絡電圧)に比べて一段と低く
設定している。つまり、このアークホーンを付設
することにより充電部側とアース側間が接近して
同ホーンが絶縁上の弱点部となり、ピン碍子はそ
の本来(アークホーンを取り付けていない状態)
の絶縁性能が発揮できず、どうしても高圧配電線
路の絶縁低下が避けられないと言う致命的な問題
を持つていた。
本案はかかる問題を解決するために提案する新
規な断線防止装置に関するものである。
ハ 考案の構成 そのために本案は第1の構成として、碍子体4
の頭部5に絶縁電線2をバインド線あるいは巻付
グリツプ等の支持金具6により支持固定しさらに
その碍子体4を同碍子体4に固着したピン7によ
りアース側の腕金8に取付固定してなる高圧配電
線路における絶縁電線支持装置1において、電圧
非直線性を有する限流素子11と、同素子11の
一方の端面11bに密接する充電側電極12と、
同素子11の他方の端面11cに密接する非充電
側電極13と、一方を非充電側電極13に接続す
ると共にさらに他方を絶縁電線2側の側方に突出
させた放電電極16と、上記限流素子11と非充
電側電極13と、上記限流素子11と非充電側電
極13と把持部12bを除く充電側電極12並び
に上記放電電極16の突出側の先端部16aを除
く同放電電極16の外周面を一体に被覆した絶縁
物17とからなる断線防止装置10を、上記充電
側電極12の把持部12bと同部12bのクラン
プ金具19とにより上記碍子体4の近傍の絶縁電
線2に対し電気的並びに機械的に接続すると共に
さらに上記放電電極16の先端部16aを上記支
持金具6の末端6aに接近する位置の絶縁電線2
の絶縁被覆2aの外周面に対し当接させたことを
特徴とする絶縁電線の断線防止装置を提案し、 また第2の構成として、上記第1の構成を基本
にしてさらに放電電極16が弾性を有するバネ部
材からなり而も同電極16の突出側の先端部16
a側には絶縁電線2が嵌まる凹状の電線支承部1
7aが設けられていることを特徴とする絶縁電線
断線防止装置を提案し、 さらに第3の構成として、上記第1の構成を基
本にしてさらに充電側電極12の把持部12bな
いしはクランプ金具19には絶縁電線2への取付
時同電線2の絶縁被覆2aを破つて芯線2bに接
触するための針形状の接触部12cが形成されて
いることを特徴とする絶縁電線の断線防止装置を
提案するものである。
ニ 実施例 以下、本案の実施例を第1図乃至第6図に基づ
き具体的に説明する。
1は周知の絶縁電線の支持装置を示すもので、
芯線2bとその周囲を覆う絶縁被覆2aとからな
る絶縁電線2を高圧ピン碍子3の碍子体4の頭部
5に対し、バインド線、巻付グリツプあるいはク
ランプ金具等の支持金具6によつて支持固定した
もので碍子体4は同碍子体4に固着したピン7を
介してアースした腕金8に対しナツト9によつて
取付けられている。10は本案の断線防止装置を
示すもので、同装置10は電圧非直線性を有する
炭化硅素(SiC)や酸化亜鉛(ZnO)からなる中
央に貫通孔11aを設けたドーナツ形の限流素子
11と、アルミあるいは銀等の金属溶射を施した
限流素子11の一方の端面11bに密接する銅、
アルミ等からなる充電側電極12と、同じく金属
溶射を施した素子11の他方の端面11cに密接
する銅、アルミ等からなる非充電側電極13と上
記限流素子11の貫通孔11aに挿入しその先端
のネジ部14aを上記充電側電極12のネジ部1
2aに螺入しかつ非充電側電極13より突出する
他端のネジ部14bにナツト15を螺合しこれを
締付けて限流素子11と充電側および非充電側の
各電極12,13とを一体に連結したFRP(強化
プラスチツク)等からなる絶縁ボルト14と、一
端を上記ナツト15によつて非充電側電極13に
接続し、その他端を絶縁電線2側の側方へ突出形
成したステンレス等のバネ部材よりなるホーン形
の放電電極16と、上記限流素子11および非充
電側電極13と充電側電極12の把持部12bお
よび側方へ突出した放電電極16の先端16aを
除いた同電極6の外周面を一体に絶縁被覆して充
電側電極12と放電電極16との間の沿面距離が
長くなるように形成したEPT等のゴムよりなる
絶縁物17からなり上記充電側電極12の把持部
12bと同部に金属ピン18によつて軸着したク
ランプ金具19とによつて碍子体近傍の絶縁電線
2に対し吊下状に取付けられる。20は電線取付
用の蝶ボルト、21は断面コ字形に形成した座金
兼用のナツト、22は必要に応じて充電側電極1
2およびクランプ金具19の外周を覆うようにし
た絶縁カバーを示す。
なお、上記の断線防止装置10を絶縁電線2に
取り付ける場合、絶縁電線2側の側方に突出形成
した放電電極16はその非被覆状態の先端部16
aが絶縁電線2の被覆2a外周面に対し確実に当
接するように、その絶縁物17の電線支承部17
aを凹状に形成して、絶縁電線2が嵌まるように
している外、充電側電極12およびクランプ金具
19の内周面には充電側電極12が絶縁電線2の
芯線2bと電気的に接続されるように針形状の接
触部12c,19aをそなえ蝶ボルト20の締付
時にこの接触部が絶縁被覆2aを突き破つて芯線
2bと接触するようにしている。
また第6図のものは本案の異なつた実施例を示
すもので前記実施例とは限流素子11を横向き
(横長)に配置したこととそれに伴つて充電側電
極12ならびに放電電極16の形状が一部変更さ
れてはいるが絶縁電線2への取付等は何ら変わつ
ていない。なお、図中前記実施例と同じ機能を有
する部材については同一記号を付してある。
ホ 作用 このように構成されたものにおいて、雷サージ
が侵入し、その衝撃過電圧が少なくとも高圧ピン
碍子3の閃絡電圧より大きければアース側のピン
7ないしは腕金8と支持金具6間で閃絡し、これ
により沿面ストリーマが支持金具6の末端6aか
ら絶縁電線2の絶縁被覆2aに沿つて進展し放電
電極16の先端部16aに到達すると、同サージ
は絶縁電線の芯線2b−充電側電極12−限流素
子11−非充電側電極13−放電側電極16−支
持金具6−碍子体4−ピン7ないしは腕金8の放
電経路で速やかにアース(大地)へ逃がされる。
そしてこの場合上記経路には限流素子11が直列
に介在されているため同素子11および碍子体4
の沿面ギヤツプにより商用周波の続流が阻止(遮
断)されて従来発生したような絶縁電線2の続流
アークによる断線事故防止が確実に防止される。
上記動作は絶縁電線2に正(プラス)の雷サージ
が印加された場合の説明であるが、雷サージの極
性が負(マイナス)の場合には上記と同じ放電経
路を通り、正の場合とは逆方向に放電電流が流れ
ることになる。
なお、本案の断線防止装置はその実施形態が、 ゴムまたは合成樹脂からなるシート状あるい
はパイプ状の絶縁補強体を碍子体の取り付け部
付近の絶縁電線の外周面に密着して同電線の絶
縁被覆が雷サージにより防止装置より先に絶縁
破壊しないようにすること。
ただし、この場合絶縁補強体は支持金具の末
端よりさらに外側に迄位置するように長いもの
を使用すること。
断線防止装置を支持金具の一方の末端だけで
なく両方の末端の近傍の絶縁電線に対し取り付
けること。
6KV級の高圧配電線路に限定されることな
く特高用の電線路に使用すること。ただし、絶
縁電線を使用していること。
等によつても本案の技術思想が具現化できること
は当然理解できることである。
ヘ 考案の効果 本案は以上の構成からなり、雷サージが侵入し
てきてもこれを限流素子を介してアースに速やか
に放電し、同時に続流を同素子によつて阻止(遮
断)するため従来みられたような続流アークによ
る絶縁電線の断線事故が確実に防止できるのは勿
論のこと、同防止装置の取付けは電線支持装置の
高圧ピン碍子、絶縁電線、支持金具等を動かした
りあるいは外したりすることなくそのまま利用
(使用)しその碍子体の近傍の絶縁電線に対し取
り付けるため、既設、新設を問わずこの種の電線
支持装置に広くかつ簡単に取り付けが行える特長
がある。また、同装置は絶縁電線に直接取り付け
るため取り付け場所を特に必要とせず而も取り付
けによつて美観を損なうことがない等の特長もあ
る。また本案の防止装置は上記のごとく取り付け
るためホーンを高圧ピン碍子に備えるようにした
ホーン方式のように高圧ピン碍子の本来の耐電圧
性能(充電部−アース間)を低下させて配電線路
の絶縁階級を実質的に下げることがない特長があ
る。
また、絶縁電線の芯線と電気的に接続する充電
側電極と支持金具末端の絶縁電線の被覆外周に当
接する非充電側電極に接続する放電電極との間の
絶縁沿面距離1と、充電側電極と放電電極との間
の絶縁電線の絶縁被覆における絶縁沿面距離2
が雷サージの侵入の際(限流素子への電圧の印加
時)にも外路(沿面閃絡)したりしないように非
充電側電極に接続する放電電極を絶縁電線側の側
方に突出形成して充電側電極から充分に絶縁距離
を確保するようにしているため支持金具の末端よ
り進展する沿面ストリマーを上記放電電極によつ
て捕捉し限流素子を介してアースへ確実に放電す
ることができる特長がある。
また、上記の放電電極はバネ性を有する部材か
らなり、而も先端には絶縁電線が嵌まる凹状の電
線支承部を形成しているため同部に位置する非被
覆状態の放電電極の先端部を絶縁電線の被覆外周
に確実に当接できるため、沿面に沿つて進展する
沿面ストリマーを適確に限流素子に導くことがで
きる特長がある。また、絶縁電線への取り付け時
充電側電極に備えた針形状の接触部が同電線の絶
縁被覆を突き破つて芯線と接触するため機械的な
取り付けと電気的な取り付けが同時に行える特長
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本案の実施例を示すもの
で、第1図は本案の断線防止装置の一部を破断し
た取付状態図、第2図は断線防止装置の要部を破
断した正面図、第3図は第2図において放電電極
を省略した場合の要部を破断した概略側面図、第
4図は第2図の底面図、第5図は放電電極の先端
部の破断図、第6図は異なつた実施例における断
線防止装置の要部を破断した正面図、第7図は従
来より周知の絶縁電線支持装置、第8図は第7図
の電気的等価回路図を各々示す。 1……絶縁電線支持装置、2……絶縁電線、2
a……絶縁被覆、2b……芯線、3……高圧ピン
碍子、4……碍子体、5……頭部、6……支持金
具、6a……末端、7……ピン、8……腕金、
0……断線防止装置、11……限流素子、12…
…充電側電極、12b……把持部、13……非充
電側電極、16……放電電極、16a……先端
部、17……絶縁物、17a……電線支承部、1
9……クランプ金具。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 碍子体4の頭部5に絶縁電線2をバインド線
    あるいは巻付グリツプ等の支持金具6により支
    持固定しさらにその碍子体4を同碍子体4に固
    着したピン7によりアース側の腕金8に取付固
    定してなる高圧配電線路における絶縁電線支持
    装置1において、電圧非直線性を有する限流素
    子11と、同素子11の一方の端面11bに密
    接する充電側電極12と、同素子11の他方の
    端面11cに密接する非充電側電極13と、一
    方を非充電側電極13に接続すると共にさらに
    他方を絶縁電線2側の側方に突出させた放電電
    極16と、上記限流素子11と非充電側電極1
    3と、上記限流素子11と非充電側電極13と
    把持部12bを除く充電側電極12並びに上記
    放電電極16の突出側の先端部16aを除く同
    放電電極16の外周面を一体に被覆した絶縁物
    17とからなる断線防止装置10を、上記充電
    側電極12の把持部12bと同部12bのクラ
    ンプ金具19とにより上記碍子体4の近傍の絶
    縁電線2に対し電気的並びに機械的に接続する
    と共にさらに上記放電電極16の先端部16a
    を上記支持金具6の末端6aに接近する位置の
    絶縁電線2の絶縁被覆2aの外周面に対し当接
    させたことを特徴とする絶縁電線の断線防止装
    置。 2 放電電極16が弾性を有するバネ部材からな
    り而も同電極16の突出側の先端部16a側に
    は絶縁電線2が嵌まる凹状の電線支承部17a
    が設けられていることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の絶縁電線の断線防止
    装置。 3 充電側電極12の把持部12bないしはクラ
    ンプ金具19には絶縁電線2への取付時同電線
    2の絶縁被覆2aを破つて芯線2bに接触する
    ための針形状の接触部12cが形成されている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の絶縁電線の断線防止装置。
JP7998284U 1984-05-30 1984-05-30 絶縁電線の断線防止装置 Granted JPS60192321U (ja)

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JPS60192321U JPS60192321U (ja) 1985-12-20
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