JPH0412574Y2 - - Google Patents

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JPH0412574Y2
JPH0412574Y2 JP16114787U JP16114787U JPH0412574Y2 JP H0412574 Y2 JPH0412574 Y2 JP H0412574Y2 JP 16114787 U JP16114787 U JP 16114787U JP 16114787 U JP16114787 U JP 16114787U JP H0412574 Y2 JPH0412574 Y2 JP H0412574Y2
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electrode
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は送電線に雷撃による異常大電流が流れ
たとき、避雷機能によりそれを速やかに大地へ放
電するとともに、続流を抑制遮断して永久地絡を
防止することができるリング状放電電極を備えた
避雷碍子に関するものである。
(従来の技術及び考案が解決しようとする問題
点) 従来、送電線用避雷碍子装置は、鉄塔の支持ア
ームに対し取付アダプタにより避雷碍子を吊下固
定し、該避雷碍子の下端部に設けた課電側の電極
金具には、ホーン状をなす接地側の放電電極を設
け、一方、送電線側の例えば電線吊下金具には同
じくホーン状をなす課電側の放電電極を設け、両
放電電極の間に商用周波電圧及び開閉サージ電圧
に耐える絶縁強度に設定された気中放電ギヤツプ
を形成するようになつている。そして、送電線に
雷サージが侵入すると、そのサージ電流は前記気
中放電ギヤツプを閃絡して、避雷碍子の内部に収
納した電圧−電流特性が非直線性の限流素子を流
れ、支持アーム及び鉄塔を経て放電される。
前記ホーン状の放電電極は、素材径が細いこと
から電界が集中し易く、正極性及び負極性の雷サ
ージでその絶縁強度(閃絡電圧)があまり違わな
い特徴を有する一方、気中放電ギヤツプを長くし
ないと、商用周波電圧及び開閉サージの閃絡耐電
圧を確保することができない。このため、特に既
設の鉄塔においては、避雷碍子を装着する際、ス
ペース上の制約を受け、取付アダプタを上方へ立
ち上がらせて、放電ギヤツプを確保することが必
要であつた。
上記問題を解消するため、第6図に示すように
避雷碍子31下端の電極金具16にブラケツト2
1を支持し、これに支持プレート22を介してリ
ング状放電電極24を支持し、さらに、取付板2
5を介して補助放電電極26を支持したものが提
案された。そして、ホーン状放電電極と比較して
放電ギヤツプにおける閃絡耐電圧を第7図に示す
ように上昇する機能を有する前記リング状放電電
極24を使用し、課電側及び接地側の放電電極の
放電ギヤツプG長を極力短くし、既設の鉄塔にも
容易に適用することができ、かつ避雷碍子装置の
小型化を図るようになつていた。
ところが、前記リング状放電電極24には、避
雷碍子31の表面に降つた雨水が笠部31aから
直接リング状放電電極24に伝わり、又、電極金
具16、ブラケツト21及び支持プレート22を
経てリング状放電電極24に集中して流れ、この
放電電極24より下方に位置する課電側の放電電
極28に雨水が落下するので、実質的に放電ギヤ
ツプG長が短くなり、例えば、商用周波電圧ある
いは開閉サージ電圧に耐えることができなくな
り、雷サージが侵入しなくても、放電ギヤツプG
で閃絡が生じるという問題があつた。換言すれ
ば、リング状放電電極24を使用して放電ギヤツ
プ長を切り詰めた分、雨水による閃絡耐電圧への
影響が大きく、降雨時に問題が生じるのである。
本考案の目的は、降雨時にもリング状放電電極
の放電ギヤツプが実質的に低下するのをなくし
て、閃絡耐電圧を常に一定に保持することができ
るリング状放電電極を備えた避雷碍子を提供する
ことにある。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 本考案は前記問題点を解消するため、電圧−電
流特性が非直線性の限流素子を内蔵した避雷碍子
を垂直固定するとともに、同避雷碍子下端の課電
側電極金具に対し、電界緩和用のリング状放電電
極を前記避雷碍子の軸線と直交するように設け、
該リング状放電電極の上部には該リング状放電電
極と別体に形成され、かつ該リング状放電電極を
上方から覆い雨水を外側方へ飛散させる案内部材
を設け、該リング状放電電極の鉛直方向下方位置
に放電ギヤツプを形成するという手段を採つてい
る。
(作用) 本考案は前記手段を採つたことにより、次のよ
うに作用する。
避雷碍子の表面に降つた雨水は、避雷碍子の下
端部へと流れ、案内部材により放電電極の外側方
へ飛散されるので、課電側の放電電極と接地側の
放電電極との気中放電ギヤツプ間に雨水が連なる
ことはなく、閃絡耐電圧が常に一定に保持され
る。
(実施例) 以下、本考案を具体化した一実施例を第1図〜
第3図に基づいて説明する。
鉄塔の支持アーム1の先端部には連結金具2が
固着され、同連結金具2にはUクレビスリンク3
及びホーン取付金具4を介して懸垂碍子5を直列
に連結してなる支持碍子としての懸垂碍子連6が
線路方向及び同直交方向へ揺動可能に支持されて
いる。前記懸架碍子連6下端部のホーン取付金具
7には連結リンク8を介して送電線9を支持する
電線クランプ10が支持されている。前記ホーン
取付金具4,7には、懸垂碍子連6の沿面閃絡の
損傷をできるだけ軽減するためのアーキングホー
ン11,12が装着されている。
前記支持アーム1の先端部には取付アダプタ1
3がボルトにより固定され、同アダプタ13の先
端部下面には第1の避雷碍子14がその接地側の
電極金具15をもつて垂下固定されている。又、
第1の避雷碍子14の下端部、つまり課電側の電
極金具16には、第2の避雷碍子17の接地側の
電極金具15がボルトにより固定されている。さ
らに、第2の避雷碍子17の下端部に位置する課
電側の電極金具16には第3の避雷碍子18の接
地側の電極金具15がボルトにより固定されてい
る。
前記第1〜第3の避雷碍子14,17,18は
FRP等の耐張材料により円筒状に形成された耐
圧絶縁筒(図示略)と、その内部に直列に収容さ
れた酸化亜鉛(ZnO)を主材とする電圧−電流特
性が非直線性の限流素子(図示略)と、前記耐圧
絶縁筒の両端部に嵌合固定したキヤツプ状をなす
課電側及び接地側の電極金具16,15と、さら
に耐圧絶縁筒の外周に設けたゴムモールド19と
により一体状に形成されている。
なお、前記各電極金具15,16には、図示し
ない支持アームによりゴムモールド19の沿面閃
絡時の損傷を軽減するためのアーキングリング2
0がそれぞれ装着されている。
第1図及び第2図に示すように第3の避雷碍子
18の電極金具16には、ブラケツト21が溶着
固定され、該ブラケツト21の両側面には支持プ
レート22の基端がボルト23により固着され、
両支持プレート22にはリング状の放電電極24
が水平止着されている。又、前記支持プレート2
2の下面には、取付板25により円弧状の補助放
電電極26が取着されている。
前記ブラケツト21には前記リング状の放電電
極24の直上に位置して避雷碍子の表面に降つた
雨水を笠部19aや該ブラケツト21あるいは支
持プレート22からリング状放電電極24に移行
させないで、外側方に飛散させる案内部材として
の水切り笠27がその中心に透設した取付孔27
aをもつて嵌合取着されている。
一方、前記課電側のホーン取付金具7には、前
記リング状放電電極24と対向して所定の気中放
電ギヤツプGを形成する課電側の放電電極28が
支持されている。この放電電極28は、第2図に
示すようにヘアピン状に形成され、先端部の電界
を緩和するようになつている。又、前記補助放電
電極26は第2図に示すように円弧状に形成され
ているので、懸架碍子連6が第3図において線路
直交方向(同図の紙面直交方向)に揺動しても前
記放電ギヤツプGがほぼ一定に保持されるように
している。
次に、前記のように構成した送電線用避雷碍子
装置について、その作用を説明する。
今、雷撃により大電流が送電線9に印加される
と、この電流は電線クランプ10、放電電極28
から放電ギヤツGを経て放電電極24へ放電さ
れ、電極金具16から第3の避雷碍子18の限流
素子(図示略)に流れ、電極金具15,16、第
2及び第3の避雷碍子17,18の限流素子(図
示略)、電極金具15,16及び取付アダプタ1
3を経て支持アーム1へ流れ、さらに、鉄塔に流
れ大地へ放電される。その後生じる続流は前記限
流素子により抑制遮断される。
さて、前記実施例では、第1図に示すようにリ
ング状放電電極24の直上に水切り笠27を設け
たので、避雷碍子の表面に降つた雨水は、その下
端部へと流れ、水切り笠27によりリング状放電
電極24の外側方に飛散され、この結果、課電側
の放電電極28と接地側の補助放電電極26との
気中放電ギヤツプG間において雨水が連なること
はなく、又、リング状放電電極24の電界を高め
ることもなくなることから閃絡耐電圧が常に一定
に保持され、放電特性の信頼性が向上する。
又、前記実施例では補助放電電極26の先端部
を第2図に示すように円弧状としたので、懸架碍
子連6が揺動しても両放電電極26,28の放電
ギヤツプGがほぼ一定に保持されるため、放電特
性を安定化して信頼性を向上することができる。
なお、太径のリング状電極を用いる場合、正極
性と負極性の雷サージで閃絡電圧が大巾に異な
り、電線を吊架する碍子連6の閃絡を防止できな
いことが生じる。このことから、避雷碍子側と懸
垂碍子連6側の両放電電極の形状、太さについて
充分配慮し、閃絡電圧の差を最小限にとどめるよ
うな配慮が必要である。
考案の効果 異常詳述したように、この考案は降雨時に避雷
碍子の表面に降つた雨水を案内部材により放電電
極の外側方へ導き、放電電極の気中放電ギヤツプ
には雨水が移行することはなく、従つて、閃絡耐
電圧を常に一定に保持して放電特性を安定化する
ことができるとともに、特に、前記案内部材はリ
ング状放電電極と別体に形成され、かつ該リング
状放電電極を上方から覆うように構成されている
ので、リング状放電電極自体が雨滴に濡れること
もなく放電特性の信頼性を確実に向上することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化した一実施例を示す
要部の正面図、第2図は同じく右側面図、第3図
は避雷碍子装置全体を示す正面図、第4図は従来
のリング状放電電極付近の構成を示す断面図、第
5図は放電ギヤツプと閃絡耐電圧との関係を示す
グラフである。 1……支持アーム、6……懸架碍子連、9……
送電線、13……取付アダプタ、14……第1の
避雷碍子、15……接地側の電極金具、16……
課電側の電極金具、17……第2の避雷碍子、1
8……第3の避雷碍子、19……ゴムモールド、
21……ブラケツト、22……支持プレート、2
4……リング状放電電極、25……取付板、26
……補助放電電極、27……案内部材としての水
切り笠、28……課電側の放電電極、29……案
内部材としての水切り樋、30……放出口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 電圧−電流特性が非直線性の限流素子を内蔵
    した避雷碍子を垂直固定するとともに、同避雷
    碍子下端の課電側電極金具に対し、電界緩和用
    のリング状放電電極を前記避雷碍子の軸線と直
    交するように設け、該リング状放電電極の上部
    には該リング状放電電極と別体に形成され、か
    つ該リング状放電電極を上方から覆い雨水を外
    側方へ飛散させる案内部材を設け、該リング状
    放電電極の鉛直方向下方位置に放電ギヤツプを
    形成したことを特徴とするリング状放電電極を
    備えた避雷碍子。 2 前記案内部材は水切り笠である実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載のリング状放電電極を
    備えた避雷碍子。
JP16114787U 1987-10-21 1987-10-21 Expired JPH0412574Y2 (ja)

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JP2007282428A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Asahi Electric Works Ltd 架空絶縁電線の引留構造

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