JP2506099B2 - 送電線用避雷碍子装置 - Google Patents

送電線用避雷碍子装置

Info

Publication number
JP2506099B2
JP2506099B2 JP62029091A JP2909187A JP2506099B2 JP 2506099 B2 JP2506099 B2 JP 2506099B2 JP 62029091 A JP62029091 A JP 62029091A JP 2909187 A JP2909187 A JP 2909187A JP 2506099 B2 JP2506099 B2 JP 2506099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lightning
insulator
transmission line
lightning protection
drainage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62029091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63198215A (ja
Inventor
哲也 中山
淳 渥美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP62029091A priority Critical patent/JP2506099B2/ja
Publication of JPS63198215A publication Critical patent/JPS63198215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2506099B2 publication Critical patent/JP2506099B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は送電線に雷撃による異常大電流が流れたと
き、避雷機能によりそれを速やかに大地へ放電するとと
もに、続流を抑制遮断して永久地絡を防止することがで
きる送電線用避雷碍子装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、送電線用避雷碍子装置として、鉄塔の支持アー
ムの先端部に対し、支持碍子を介して送電線を支持し、
同じく支持アームには取付ブラケットを水平に片持ち固
定し、その先端部下面には避雷碍子を垂下固定し、その
下端部に取着した接地側の放電電極としてのアーキング
ホーンと、前記支持碍子の下端に取着した課電側の放電
電極としてのアーキングホーンとを所定の放電間隙をも
って対向させていた。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、前記従来の送電線用避雷碍子装置は、降雨
時において、支持アームに降った雨水が支持アームの先
端部に収束して多量に流れ、これが水平の取付ブラケッ
トへ移動するとともに、避雷碍子へ流動し、さらに、11
0〜154KV以上の高電圧用になるとブラケットも大型化
し、これに付着した雨水が同様に避雷碍子へ流動し、そ
の下端のアーキングホーンから対向する課電側のアーキ
ングホーンへ飛散するため、放電間隙が実質的に短くな
り、気中絶縁強度を低下するのみでなく、避雷碍子の沿
面絶縁距離も低下させるため、雷撃に続く続流の遮断が
不能になるという虞があった。
又、避雷碍子の表面には塵埃を含んだ雨水が多量に流
れるので、同表面の汚損も進行し易く、この点からも避
雷碍子の沿面前記強度を早期に低下させ、避雷碍子装置
としての信頼性に欠けるという問題がある。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解消するため、鉄塔の支持アー
ムに対し支持碍子を介して送電線を吊下支持するととも
に、支持ブラケットを介して避雷碍子を下向きに支持
し、その下端部に取着した接地側の放電電極を前記送電
線側に取着した課電側の放電電極に所定の放電間隙をも
って対向した送電線用避雷碍子装置において、前記避雷
碍子は複数直列に連結構成され、それらの避雷碍子の各
連結部及び最上端部、最下端部にはそれぞれ導電性材料
よりなる水切り笠を取着し、最上端部から最下端部にな
るほど水切り笠径を小さくするという手段を採ってい
る。
(作用) 本発明は前記手段を採ったことにより、次のように作
用する。
支持アームから取付ブラケットを介して避雷碍子側へ
移動した雨水は水切り笠により避雷碍子及び接地側の放
電電極へは移動しないので、放電間隙を常に一定に保持
して、雷撃に続く続流が確実に遮断され、電気的信頼性
が向上する。
又、避雷碍子の最上端部に水切り笠を設けたので、支
持アームからの雨水による避雷碍子の汚損を防止してそ
の沿面絶縁強度を長期にわたって維持することができ
る。
さらに、複数の水切り笠の径は、最上端部から最下端
部へ行くに従い小さく設定されているので、雨水が下部
に位置する水切り笠には滴下されないので、雨水が連な
ることによる絶縁耐力の低下を確実に防止することがで
きる。
又、前記各水切り笠は、導電性材料により形成されて
いるので、各避雷碍子に設けたアーキングリングの電界
が緩和され、コロナの発生を抑制でき、限流素子の電圧
分担を均一にすることができる。
(実施例) 以下、本発明を具体化した一実施例を第1図〜第3図
に基づいて説明する。
鉄塔の支持アーム1の先端部には連結金具2が固着さ
れ、同連結金具2にはUクレビスリンク3及びホーン取
付金具4を介して懸垂碍子5を直列に連結してなる支持
碍子としての懸垂碍子連6が線路方向及び同直交方向へ
揺動可能に支持されている。この実施例では前記連結金
具2、Uクレビスリンク3及びホーン取付金具4により
上部吊下金具を構成している。前記懸垂碍子連6下端部
のホーン取付金具7には連結リンク8を介して送電線9
を支持する電線クランプ10が支持されている。この実施
例では前記ホーン取付金具7、連結リンク8及び電線ク
ランプ10により下部吊下金具を構成している。前記ホー
ン取付金具4,7には、懸垂碍子連6の沿面閃絡の損傷を
できるだけ軽減するためのアーキングホーン11、12が装
着されている。
前記支持アーム2の先端部には取付ブラケット13がボ
ルトより水平方向に固定され、同アダプタ13の先端部下
面には第一の避雷碍子14Aがその接地側の電極金具15を
もってボルト16により垂下固定されている。又、第一の
避雷碍子14Aの下端部、つまり課電側の電極金具17には
第二の避雷碍子14Bがその接地側の電極金具15をもって
ボルト16により垂下固定され、さらに第二の避雷碍子14
Bの下端部の課電側の電極金具17にも第三の避雷碍子14C
がボルト16により垂下固定されている。第三の避雷碍子
14Cの下端部に設けた課電側の電極金具17にはホーン状
をなす接地側の放電電極18が支持されている。
一方、前記ホーン取付金具7には第3図に示すように
ほぼ線路方向にホーン状をなす課電側の放電電極19がボ
ルトにより片持ち支持され、同放電電極19と前記放電電
極18との間には所定の気中放電間隙Gが設けられてい
る。前記放電電極17の先端部は第3図に示すように線路
直交方向から見て、ほぼ円弧状に形成され、懸垂碍子連
6が線路方向に揺動しても放電間隙Gがほぼ一定に保持
されるようにしている。
前記第一〜第三の避雷碍子14A〜14Cは、FRP等の耐張
材料により円筒状に形成された耐圧絶縁筒(図示略)
と、その内部に直列に収容された酸化亜鉛(ZoO)を主
材とする電圧−電流特性が非直線性の限流素子(図示
略)と、前記耐圧絶縁筒の両端部に嵌合固定したキャッ
プ状をなす課電側及び接地側の電極金具17,15と、さら
に耐圧絶縁筒の外周に設けたゴムモールド20とより形成
されている。
なお、前記第一〜第三の避雷碍子14A〜14Cの課電側及
び接地側の電極金具17,15にはゴムモールド20の沿面閃
絡時の損傷を軽減するためのアーキングリング21,22が
設けられている。
前記第一の避雷碍子14Aの上端部には導電性材料より
なる第一の水切り笠23が装着されている。この第一の水
切り笠23は第2図に示すようにほぼ円錐台形状に形成さ
れ、その上端水平部23aにはボルト16の挿通用透孔23bが
透設されている。そして、前記取付ブラケット13と電極
金具15との間に第一の水切り笠23の水平部23aを介在さ
せた状態で前記ボルト16により取付ブラケット13、水切
り笠23及び第一の避雷碍子14Aを互いに締付固定してい
る。
又、第一と第二の避雷碍子14A,14Bの連結部及び第二
と第三の避雷碍子14B,1Cの連結部にも、前記第一の水切
り笠23と同様の第二及び第三の水切り笠24,25が介在さ
れ、ボルト16により締付固定され、さらに第三の避雷碍
子14C下端の電極金具17には第四の水切り笠26がボルト1
6により締付固定されている。
前記第一〜第四の水切り笠23〜26の外径は、第一から
第四へ行くほど小径となっている。この理由は上位の水
切り笠の外周縁から滴下された雨水が下位の水切り笠に
当たらないようにするためである。
次に、前記のように構成した送電線用避雷碍子装置に
ついて、その作用を説明する。
今、大規模雷撃により想定を越える異常大電流が送電
線9に印加されると、この電流は電線クランプ10、放電
電極19から放電間隙Gを経て放電電極18へ放電され、電
極金具17から第三の避雷碍子14C内の限流素子(図示
略)に流れ、接地側の電極金具15から第二の避雷碍子14
Bへ流れ、さらに第一の避雷碍子14Aの限流素子に流れ、
電極金具15、取付ブラケット13を経て支持アーム1へ流
れ、さらに、鉄塔に流れ大地へ放電される。その後生じ
る続流は前記限流素子により抑制遮断される。
さて、前記実施例では、第一〜第三の限流素子14A〜1
4Cの最上端部、各避雷碍子の連結部及び最下端部に対
し、第一〜第四の水切り笠23〜26を設けたので、支持ア
ーム1から取付ブラケット13へ移動した雨水は、第一の
水切り笠23により外側方へ放散され、従って、第一〜第
三の避雷碍子14A〜14Cに移ることがなく、各避雷碍子の
表面絶縁強度が確保される。又、第一〜第三の避雷碍子
14A〜14Cに直接かかった雨水は第二〜第四の水切り笠24
〜26により外側方へ放散されるので、各避雷碍子の沿面
絶縁強度が確保される。
一方、接地側の放電電極18には第一〜第三の避雷碍子
14A〜14Cの上の雨水が伝うことはなく、このため、接地
側及び課電側の放電電極18,19の放電間隙Gの気中絶縁
距離を、降雨時にも適正に維持することができ、電気的
信頼性を向上することができる。
前記実施例では水切り笠23〜26を導電性材料により形
成したので、各避雷碍子14A〜14Cのアーキングリング2
1,22の電界を緩和し、コロナの発生を抑制することがで
きると同時に限流素子の電圧分担を均一にすることがで
きる。
なお、本発明は次のように具体化することができる。
前記水切り笠23〜26の外周面に水を一箇所へ集中さ
せるための凸部を形成すること。
水切り笠23〜26の形状を、平板状にしてその外周縁
を斜状に形成すること。
発明の効果 以上詳述したように、この発明は支持アームから取付
ブラケットを介して避雷碍子側へ移動した雨水は水切り
笠により避雷碍子及び接地側の放電電極へは移動しない
ので、接地側及び課電側の放電電極間の放電間隙を常に
一定に保持して、雷撃に続く続流遮断を確実に行い、電
気的信頼性を向上することができる効果がある。
又、避雷碍子の最上端部に水切り笠を設けたので、避
雷碍子の汚損を防止してその沿面絶縁強度を長期にわた
って維持することができる効果がある。
さらに、この発明では複数の水切り笠の径は、最上端
部から最下端部へ行くに従い小さく設定されているの
で、雨水が下部に位置する水切り笠には滴下されず、雨
水が連なることによる絶縁耐力の低下を確実に防止する
ことができる。
さらに、この発明では、前記各水切り笠は、導電性材
料により形成されているので、各避雷碍子に設けたアー
キングリングの電界が緩和され、コロナの発生を抑制で
き、限流素子の電圧分担を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を具体化した一実施例を示す要部の正面
図、第2図は水切り笠の拡大斜視図、第3図は送電線用
避雷碍子装置全体を示す正面図である。 1…支持アーム、6…支持碍子としての懸垂碍子5、9
…送電線、13…取付ブラケット、14A〜14C…第一〜第三
の避雷碍子、15(17)…接地(課電)側の電極金具、16
…ボルト、18(19)…接地(課電)側の放電電極、23〜
26…第一〜第四の水切り笠G…放電間隙。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄塔の支持アームに対し支持碍子を介して
    送電線を吊下支持するとともに、支持ブラケットを介し
    て避雷碍子を下向きに支持し、その下端部に取着した接
    地側の放電電極を前記送電線側に取着した課電側の放電
    電極に所定の放電間隙をもって対向した送電線用避雷碍
    子装置において、前記避雷碍子は複数直列に連結構成さ
    れ、それらの避雷碍子の各連結部及び最上端部、最下端
    部にはそれぞれ導電性材料よりなる水切り笠を取着し、
    最上端部から最下端部になるほど水切り笠径を小さくし
    たことを特徴とする送電線用避雷碍子装置。
  2. 【請求項2】前記水切り笠はほぼ円錐台形状に形成され
    ている特許請求の範囲第1項に記載の送電線用避雷碍子
    装置。
JP62029091A 1987-02-11 1987-02-11 送電線用避雷碍子装置 Expired - Lifetime JP2506099B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62029091A JP2506099B2 (ja) 1987-02-11 1987-02-11 送電線用避雷碍子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62029091A JP2506099B2 (ja) 1987-02-11 1987-02-11 送電線用避雷碍子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63198215A JPS63198215A (ja) 1988-08-16
JP2506099B2 true JP2506099B2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=12266680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62029091A Expired - Lifetime JP2506099B2 (ja) 1987-02-11 1987-02-11 送電線用避雷碍子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2506099B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282428A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Asahi Electric Works Ltd 架空絶縁電線の引留構造
CN112117065A (zh) * 2020-09-22 2020-12-22 江西省萍乡市南溪电瓷电器制造有限公司 一种瓷绝缘子的防水装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5135096A (ja) * 1974-09-20 1976-03-25 Hitachi Ltd Denryokugaikan

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63198215A (ja) 1988-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0432114A (ja) 避雷碍子装置
JP2506099B2 (ja) 送電線用避雷碍子装置
JP2505443B2 (ja) 送電線用避雷碍子装置
JPH1092549A (ja) 限流アークホーン
JPH0254813A (ja) 避雷碍子装置
JP2509741B2 (ja) 送電線用避雷碍子装置
JPH0412574Y2 (ja)
JPH04296412A (ja) 避雷碍子装置
JP2552041B2 (ja) 避雷碍子装置
JPH0758603B2 (ja) 碍子装置における放電電極
JP2620365B2 (ja) 避雷碍子装置
JP2505444B2 (ja) 避雷碍子装置の放電電極
JP2564324B2 (ja) 耐雷ホーン碍子装置
JP2516297B2 (ja) 避雷碍子装置
JPS62295312A (ja) 複連碍子連用耐雷碍子装置
JPH0338901Y2 (ja)
JP2952004B2 (ja) 避雷碍子装置の放電電極
JP2509742B2 (ja) 送電線用避雷碍子装置
JP2509598B2 (ja) 送電線用避雷碍子装置
JPH0242021Y2 (ja)
JP2564347B2 (ja) 避雷碍子装置
JPH0724169B2 (ja) 避雷碍子装置の放電電極
JPH08335416A (ja) V吊型避雷碍子装置
JPH0254608B2 (ja)
JPH0554952A (ja) 避雷碍子装置