JPH1092549A - 限流アークホーン - Google Patents
限流アークホーンInfo
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- JPH1092549A JPH1092549A JP24355396A JP24355396A JPH1092549A JP H1092549 A JPH1092549 A JP H1092549A JP 24355396 A JP24355396 A JP 24355396A JP 24355396 A JP24355396 A JP 24355396A JP H1092549 A JPH1092549 A JP H1092549A
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- lightning
- horn
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Abstract
(57)【要約】
【課題】落雷により電線に避雷素子ユニットの放電耐量
に近似した雷サージが繰り返し侵入しても、落雷による
電線の断線を発生させることなく、避雷素子ユニットの
機能を保持して、多重雷等に対処できるようにする。 【解決手段】避雷素子ユニット11の課電側に第1アー
クホーン12を、接地側に第2アークホーン13を設け
て、第1アークホーン12と電線間に第1放電ギャップ
G1を形成するとともに、第1,第2アークホーン1
2,13間に避雷素子ユニット11に並列に第2放電ギ
ャップG2を形成し、避雷素子ユニット11の放電耐量
に近似した雷サージを第2放電ギャップGへもフラッシ
ュオーバさせて避雷素子ユニット11の機能を保護す
る。
に近似した雷サージが繰り返し侵入しても、落雷による
電線の断線を発生させることなく、避雷素子ユニットの
機能を保持して、多重雷等に対処できるようにする。 【解決手段】避雷素子ユニット11の課電側に第1アー
クホーン12を、接地側に第2アークホーン13を設け
て、第1アークホーン12と電線間に第1放電ギャップ
G1を形成するとともに、第1,第2アークホーン1
2,13間に避雷素子ユニット11に並列に第2放電ギ
ャップG2を形成し、避雷素子ユニット11の放電耐量
に近似した雷サージを第2放電ギャップGへもフラッシ
ュオーバさせて避雷素子ユニット11の機能を保護す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、限流アークホーン
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】限流アークホーンの一形式として、実公
平2−14285号公報、および実公平2−31945
号公報に示されているように、電線を支持する碍子の取
付部位に非直線抵抗素子を備えた避雷素子ユニットを配
設して、同避雷素子ユニットの課電側のアークホーンと
前記電線との間に所定間隔を保持した放電ギャップを設
けてなる限流アークホーンがある。
平2−14285号公報、および実公平2−31945
号公報に示されているように、電線を支持する碍子の取
付部位に非直線抵抗素子を備えた避雷素子ユニットを配
設して、同避雷素子ユニットの課電側のアークホーンと
前記電線との間に所定間隔を保持した放電ギャップを設
けてなる限流アークホーンがある。
【0003】当該限流アークホーンにおいては、落雷に
起因する雷インパルス過電圧により前記電線側から前記
アークホーンへフラッシュオーバさせて前記避雷素子ユ
ニットを通して接地側へ放電させることにより続流を遮
断して、落雷による電線の断線を防止するものである。
起因する雷インパルス過電圧により前記電線側から前記
アークホーンへフラッシュオーバさせて前記避雷素子ユ
ニットを通して接地側へ放電させることにより続流を遮
断して、落雷による電線の断線を防止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当該形式の
限流アークホーンにおいては、落雷により、電線に避雷
素子ユニットの放電耐量に近似した雷サージが繰り返し
侵入して、電線と避雷素子ユニット側のアークホーン間
でフラッシュオーバが発生すると、避雷素子ユニットを
構成する非直線抵抗素子が劣化により破壊されて続流遮
断機能が損なわれるとともに、アークホーンが離脱して
放電ギャップが消失し、その後の雷サージにより碍子が
フラッシュオーバして続流により大きな損傷を受ける。
限流アークホーンにおいては、落雷により、電線に避雷
素子ユニットの放電耐量に近似した雷サージが繰り返し
侵入して、電線と避雷素子ユニット側のアークホーン間
でフラッシュオーバが発生すると、避雷素子ユニットを
構成する非直線抵抗素子が劣化により破壊されて続流遮
断機能が損なわれるとともに、アークホーンが離脱して
放電ギャップが消失し、その後の雷サージにより碍子が
フラッシュオーバして続流により大きな損傷を受ける。
【0005】このため、当該形式の限流アークホーンに
おいては、落雷により、電線に避雷素子ユニットの放電
耐量に近似した雷サージが繰り返し侵入した場合には、
その後の落雷(多重雷の場合等)に対する続流の遮断機
能を全く喪失するとともに、電線に対する碍子の絶縁支
持機能をも喪失させ、ひいては電線の断線をまねくこと
になる。
おいては、落雷により、電線に避雷素子ユニットの放電
耐量に近似した雷サージが繰り返し侵入した場合には、
その後の落雷(多重雷の場合等)に対する続流の遮断機
能を全く喪失するとともに、電線に対する碍子の絶縁支
持機能をも喪失させ、ひいては電線の断線をまねくこと
になる。
【0006】従って、本発明の目的は、たとえ落雷によ
り、電線に避雷素子ユニットの放電耐量に近似した雷サ
ージが繰り返し侵入した場合においても、落雷による電
線の断線を発生させることなく、避雷素子ユニットにお
ける続流の遮断機能を保持し得るようにするとともに、
碍子の絶縁支持機能を保持し得るようにして、多重雷、
およびその後の落雷に対処できるようにすることにあ
る。
り、電線に避雷素子ユニットの放電耐量に近似した雷サ
ージが繰り返し侵入した場合においても、落雷による電
線の断線を発生させることなく、避雷素子ユニットにお
ける続流の遮断機能を保持し得るようにするとともに、
碍子の絶縁支持機能を保持し得るようにして、多重雷、
およびその後の落雷に対処できるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は限流アークホー
ンに関し、特に、電線を支持する碍子の取付部位に非直
線抵抗素子を備えた避雷素子ユニットを配設して、同避
雷素子ユニットの課電側のアークホーンと前記電線との
間に所定間隔を保持した放電ギャップを設けてなり、落
雷に起因する雷インパルス過電圧により前記電線側から
前記アークホーンへフラッシュオーバさせて前記避雷素
子ユニットを通して接地側へ放電させることにより続流
を遮断して、電線の断線を防止する形式の限流アークホ
ーンを適用対象とするものである。
ンに関し、特に、電線を支持する碍子の取付部位に非直
線抵抗素子を備えた避雷素子ユニットを配設して、同避
雷素子ユニットの課電側のアークホーンと前記電線との
間に所定間隔を保持した放電ギャップを設けてなり、落
雷に起因する雷インパルス過電圧により前記電線側から
前記アークホーンへフラッシュオーバさせて前記避雷素
子ユニットを通して接地側へ放電させることにより続流
を遮断して、電線の断線を防止する形式の限流アークホ
ーンを適用対象とするものである。
【0008】しかして、本発明は上記した形式の限流ア
ークホーンにおいて、前記避雷素子ユニットの接地側に
第2のアークホーンを設けて、同第2のアークホーンと
前記アークホーンとの間に前記避雷素子ユニットに並列
する第2の放電ギャップを設け、同第2の放電ギャップ
を、前記避雷素子ユニットの放電耐量における端子間電
圧より所定量低い電圧でフラッシュオーバするように設
定したことを特徴とするものである。
ークホーンにおいて、前記避雷素子ユニットの接地側に
第2のアークホーンを設けて、同第2のアークホーンと
前記アークホーンとの間に前記避雷素子ユニットに並列
する第2の放電ギャップを設け、同第2の放電ギャップ
を、前記避雷素子ユニットの放電耐量における端子間電
圧より所定量低い電圧でフラッシュオーバするように設
定したことを特徴とするものである。
【0009】本発明に係る限流アークホーンにおいて
は、前記第2の放電ギャップを、前記避雷素子ユニット
の放電耐量の70%でフラッシュオーバするように設定
することができる。
は、前記第2の放電ギャップを、前記避雷素子ユニット
の放電耐量の70%でフラッシュオーバするように設定
することができる。
【0010】また、本発明に係る限流アークホーンにお
いては、前記碍子にて支持される電線が絶縁電線であ
り、同電線の課電側ホーンを、同電線を碍子に支持する
バインド線とすること、または同電線の芯線に接続した
ホーンとすることができる。
いては、前記碍子にて支持される電線が絶縁電線であ
り、同電線の課電側ホーンを、同電線を碍子に支持する
バインド線とすること、または同電線の芯線に接続した
ホーンとすることができる。
【0011】
【発明の作用・効果】このように構成した限流アークホ
ーンにおいては、落雷に起因する雷インパルス過電圧に
より、電線側から放電ギャップ(第1の放電ギャップ)
を通して第1のアークホーンへフラッシュオーバして避
雷素子ユニットを通して接地側へ放電させることによ
り、続流を遮断して落雷による電線の断線を防止する。
ーンにおいては、落雷に起因する雷インパルス過電圧に
より、電線側から放電ギャップ(第1の放電ギャップ)
を通して第1のアークホーンへフラッシュオーバして避
雷素子ユニットを通して接地側へ放電させることによ
り、続流を遮断して落雷による電線の断線を防止する。
【0012】ところで、当該限流アークホーンにおいて
は、電線に対して設けた第1の放電ギャップ間でフラッ
シュオーバする雷インパルスフラッシュオーバ電圧を捕
捉するために、避雷素子ユニットと並列に第2の放電ギ
ャップを設けている。
は、電線に対して設けた第1の放電ギャップ間でフラッ
シュオーバする雷インパルスフラッシュオーバ電圧を捕
捉するために、避雷素子ユニットと並列に第2の放電ギ
ャップを設けている。
【0013】このため、雷サージが例えば避雷素子ユニ
ットの放電耐量より小さい場合には、落雷に起因する雷
インパルス過電圧は、電線側から第1の放電ギャップを
通して第1のアークホーンへフラッシュオーバし、避雷
素子ユニットを通して接地側へ放電させることによっ
て、続流を遮断して落雷による電線の断線を防止する。
ットの放電耐量より小さい場合には、落雷に起因する雷
インパルス過電圧は、電線側から第1の放電ギャップを
通して第1のアークホーンへフラッシュオーバし、避雷
素子ユニットを通して接地側へ放電させることによっ
て、続流を遮断して落雷による電線の断線を防止する。
【0014】また、雷サージが大きく、例えば避雷素子
ユニットの放電耐量に近似した場合には、避雷素子ユニ
ットの端子間電圧が上昇するので、落雷に起因する雷イ
ンパルス過電圧は電線側から第1の放電ギャップを通し
て第1のアークホーンへフラッシュオーバするととも
に、雷サージの一部は第1のアークホーンから第2の放
電ギャップを通して第2のアークホーンへもフラッシュ
オーバする。
ユニットの放電耐量に近似した場合には、避雷素子ユニ
ットの端子間電圧が上昇するので、落雷に起因する雷イ
ンパルス過電圧は電線側から第1の放電ギャップを通し
て第1のアークホーンへフラッシュオーバするととも
に、雷サージの一部は第1のアークホーンから第2の放
電ギャップを通して第2のアークホーンへもフラッシュ
オーバする。
【0015】このため、落雷に起因する雷サージは、部
分的には避雷素子ユニットを通して接地側へ放電させる
ことができるとともに、その一部を第2のアークホーン
を通して接地側へ放電させることができて、続流を遮断
して落雷による電線の断線を防止する。
分的には避雷素子ユニットを通して接地側へ放電させる
ことができるとともに、その一部を第2のアークホーン
を通して接地側へ放電させることができて、続流を遮断
して落雷による電線の断線を防止する。
【0016】従って、当該限流アークホーンにおいて
は、落雷により、電線に避雷素子ユニットの放電耐量に
近似した雷サージが繰り返し侵入しても、第2のアーク
ホーンが機能して、避雷素子ユニットを構成する非直線
抵抗素子の劣化による破壊を防止し、その後の雷サージ
に対して避雷素子ユニットの続流遮断機能を保持すると
ともに、アークホーンにより形成される放電ギャップを
保持するので、碍子の電線に対する絶縁支持機能を保持
し、多重雷、およびその後の落雷に十分に対処すること
ができる。
は、落雷により、電線に避雷素子ユニットの放電耐量に
近似した雷サージが繰り返し侵入しても、第2のアーク
ホーンが機能して、避雷素子ユニットを構成する非直線
抵抗素子の劣化による破壊を防止し、その後の雷サージ
に対して避雷素子ユニットの続流遮断機能を保持すると
ともに、アークホーンにより形成される放電ギャップを
保持するので、碍子の電線に対する絶縁支持機能を保持
し、多重雷、およびその後の落雷に十分に対処すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明するに、図1および図2には、本発明の一例に係る限
流アークホーンが示されている。当該限流アークホーン
10は、避雷素子ユニット11、第1アークホーン1
2、および第2アークホーン13にて構成されているも
ので、電柱の上部に配設されて横方向に突出する支持腕
21に取付けられて起立する碍子22に、支持金具23
を介して取付けられている。支持金具23は、碍子本体
22aの下端部のベース金具22bに締付けられている
取付バンド22cに連結されて外側下方へ突出してお
り、避雷素子ユニット11はその突出端部に取付けられ
て起立状態に支持されている。
明するに、図1および図2には、本発明の一例に係る限
流アークホーンが示されている。当該限流アークホーン
10は、避雷素子ユニット11、第1アークホーン1
2、および第2アークホーン13にて構成されているも
ので、電柱の上部に配設されて横方向に突出する支持腕
21に取付けられて起立する碍子22に、支持金具23
を介して取付けられている。支持金具23は、碍子本体
22aの下端部のベース金具22bに締付けられている
取付バンド22cに連結されて外側下方へ突出してお
り、避雷素子ユニット11はその突出端部に取付けられ
て起立状態に支持されている。
【0018】碍子22は、従来公知のタイトップ型碍子
で、その頂部の外周に設けた環状溝部に沿って配線した
絶縁電線24を、同絶縁電線24の外周にコイル状に巻
回されたバインド線25を介して支持している。
で、その頂部の外周に設けた環状溝部に沿って配線した
絶縁電線24を、同絶縁電線24の外周にコイル状に巻
回されたバインド線25を介して支持している。
【0019】当該限流アークホーン10において、避雷
素子ユニット11は公知のものであって、重合した複数
の非直線抵抗素子11aの両端を上下一対の端子金具1
1b,11cにて挟持してなる避雷素子をシリコーンゴ
ム、エチレンプロピレンゴム等弾力性の絶縁材料にて被
覆してなるもので、各端子金具11b,11cの各端部
が絶縁被覆体11dから上下方向に突出している。第1
アークホーン12は上側の端子金具11bの上端にねじ
止めされて取付けられており、また第2アークホーン1
3は下側の端子金具11cの下端に支持金具23と共に
ねじ止めされて取付けられている。
素子ユニット11は公知のものであって、重合した複数
の非直線抵抗素子11aの両端を上下一対の端子金具1
1b,11cにて挟持してなる避雷素子をシリコーンゴ
ム、エチレンプロピレンゴム等弾力性の絶縁材料にて被
覆してなるもので、各端子金具11b,11cの各端部
が絶縁被覆体11dから上下方向に突出している。第1
アークホーン12は上側の端子金具11bの上端にねじ
止めされて取付けられており、また第2アークホーン1
3は下側の端子金具11cの下端に支持金具23と共に
ねじ止めされて取付けられている。
【0020】第1アークホーン12はリング状のもの
で、リング部12aの内径寸法は碍子本体22aの外径
寸法より大きく形成されており、取付部12bの先端に
て上側の端子金具11bの上端部に取付けられて水平状
に延び、リング部12aは碍子本体22aの外周を包囲
している。第1アークホーン12のリング部12aは絶
縁電線24の下方に位置し、バインド線25との間に第
1放電ギャップG1を形成している。
で、リング部12aの内径寸法は碍子本体22aの外径
寸法より大きく形成されており、取付部12bの先端に
て上側の端子金具11bの上端部に取付けられて水平状
に延び、リング部12aは碍子本体22aの外周を包囲
している。第1アークホーン12のリング部12aは絶
縁電線24の下方に位置し、バインド線25との間に第
1放電ギャップG1を形成している。
【0021】一方、第2アークホーン13は板状のもの
で、上下両端部13a,13bが水平状に屈曲して形成
されており、下端部13bにて下側の端子金具11cの
下端部に取付けられていて、上方へ傾斜して延びてい
る。第2アークホーン13の上端部13aは第1アーク
ホーン12の取付部12bの近傍に位置し、第1アーク
ホーン12との間に第2放電ギャップG2を形成してい
る。第2放電ギャップG2は、避雷素子ユニット11の
放電耐量における端子間電圧の70%程度の電圧でフラ
ッシュオーバするように設定されている。
で、上下両端部13a,13bが水平状に屈曲して形成
されており、下端部13bにて下側の端子金具11cの
下端部に取付けられていて、上方へ傾斜して延びてい
る。第2アークホーン13の上端部13aは第1アーク
ホーン12の取付部12bの近傍に位置し、第1アーク
ホーン12との間に第2放電ギャップG2を形成してい
る。第2放電ギャップG2は、避雷素子ユニット11の
放電耐量における端子間電圧の70%程度の電圧でフラ
ッシュオーバするように設定されている。
【0022】このように構成した限流アークホーン10
においては、落雷に起因する雷インパルス過電圧によ
り、絶縁電線24のバインド線25から第1アークホー
ン12へフラッシュオーバして避雷素子ユニット11を
通して接地側へ放電させることにより、続流を遮断して
落雷による絶縁電線24の断線を防止する。
においては、落雷に起因する雷インパルス過電圧によ
り、絶縁電線24のバインド線25から第1アークホー
ン12へフラッシュオーバして避雷素子ユニット11を
通して接地側へ放電させることにより、続流を遮断して
落雷による絶縁電線24の断線を防止する。
【0023】しかして、当該限流アークホーン10にお
いては、第1放電ギャップG1間でフラッシュオーバす
る雷インパルスフラッシュオーバ電圧を捕捉するため
に、避雷素子ユニット11と並列に第2放電ギャップG
2を設けて、第2放電ギャップG2を、避雷素子ユニット
11の放電耐量における端子間電圧の70%の電圧でフ
ラッシュオーバするように設定している。但し、第2ア
ークホーン13と絶縁電線24との離間距離は、第1放
電ギャップG1と第2放電ギャップG2の和より十分に大
きく設定しておく。
いては、第1放電ギャップG1間でフラッシュオーバす
る雷インパルスフラッシュオーバ電圧を捕捉するため
に、避雷素子ユニット11と並列に第2放電ギャップG
2を設けて、第2放電ギャップG2を、避雷素子ユニット
11の放電耐量における端子間電圧の70%の電圧でフ
ラッシュオーバするように設定している。但し、第2ア
ークホーン13と絶縁電線24との離間距離は、第1放
電ギャップG1と第2放電ギャップG2の和より十分に大
きく設定しておく。
【0024】これにより、雷サージが小さい場合には、
落雷に起因する雷インパルス過電圧を、バインド線25
から第1放電ギャップG1を通して第1アークホーン1
2へフラッシュオーバし、避雷素子ユニット11を通し
て接地側へ放電させることによって、続流を遮断して落
雷による電線の断線を防止することができる。
落雷に起因する雷インパルス過電圧を、バインド線25
から第1放電ギャップG1を通して第1アークホーン1
2へフラッシュオーバし、避雷素子ユニット11を通し
て接地側へ放電させることによって、続流を遮断して落
雷による電線の断線を防止することができる。
【0025】また、雷サージが大きく、例えば、避雷素
子ユニット11の放電耐量の70%まで近似した場合に
は、避雷素子ユニット11の端子間電圧が第2放電ギャ
ップG2のフラッシュオーバ電圧を越え、落雷に起因す
る雷インパルス過電圧は、バインド線25から第1放電
ギャップG1を通して第1アークホーン12へフラッシ
ュオーバするとともに、雷サージの一部は第1アークホ
ーン12から第2放電ギャップG2を通して第2アーク
ホーン13へもフラッシュオーバする。
子ユニット11の放電耐量の70%まで近似した場合に
は、避雷素子ユニット11の端子間電圧が第2放電ギャ
ップG2のフラッシュオーバ電圧を越え、落雷に起因す
る雷インパルス過電圧は、バインド線25から第1放電
ギャップG1を通して第1アークホーン12へフラッシ
ュオーバするとともに、雷サージの一部は第1アークホ
ーン12から第2放電ギャップG2を通して第2アーク
ホーン13へもフラッシュオーバする。
【0026】このため、落雷に起因する雷サージは、部
分的に避雷素子ユニット11を通して接地側へ放電させ
ることができるとともに、その一部を第2アークホーン
13を通して接地側へ放電させることができる。
分的に避雷素子ユニット11を通して接地側へ放電させ
ることができるとともに、その一部を第2アークホーン
13を通して接地側へ放電させることができる。
【0027】従って、当該限流アークホーン10におい
ては、落雷により、絶縁電線24に、避雷素子ユニット
11の放電耐量に近似した雷サージが繰り返し侵入した
場合には、第2アークホーン13が機能して、避雷素子
ユニット11を構成する非直線抵抗素子11aの劣化に
よる破壊を防止し、その後の雷サージに対して避雷素子
ユニット11の続流遮断機能を保持するとともに、第1
アークホーン12が絶縁被覆電線24に対して形成する
第1放電ギャップG1の消失を防止し、かつ碍子22の
絶縁電線24に対する絶縁支持機能を保持し、多重雷、
およびその後の落雷に十分に対処することができる。
ては、落雷により、絶縁電線24に、避雷素子ユニット
11の放電耐量に近似した雷サージが繰り返し侵入した
場合には、第2アークホーン13が機能して、避雷素子
ユニット11を構成する非直線抵抗素子11aの劣化に
よる破壊を防止し、その後の雷サージに対して避雷素子
ユニット11の続流遮断機能を保持するとともに、第1
アークホーン12が絶縁被覆電線24に対して形成する
第1放電ギャップG1の消失を防止し、かつ碍子22の
絶縁電線24に対する絶縁支持機能を保持し、多重雷、
およびその後の落雷に十分に対処することができる。
【0028】また、当該限流アークホーン10において
は、第2アークホーン13として断面積の大きい板状の
アークホーンを水平配置して採用しているので、第2ア
ークホーン13がアークにより局部的に溶損しても、第
2放電ギャップG2が拡大されることはなく、避雷素子
ユニット11の多重雷に対する保護能力が一層向上され
る。
は、第2アークホーン13として断面積の大きい板状の
アークホーンを水平配置して採用しているので、第2ア
ークホーン13がアークにより局部的に溶損しても、第
2放電ギャップG2が拡大されることはなく、避雷素子
ユニット11の多重雷に対する保護能力が一層向上され
る。
【0029】図3には、本発明の他の一例に係る限流ア
ークホーン10Aが示されている。当該限流アークホー
ン10Aにおいては、絶縁電線24側のアークホーンと
して、絶縁電線24に配設したホーンユニット26を利
用しているものである。
ークホーン10Aが示されている。当該限流アークホー
ン10Aにおいては、絶縁電線24側のアークホーンと
して、絶縁電線24に配設したホーンユニット26を利
用しているものである。
【0030】ホーンユニット26は、本出願人が先に出
願した実公平2−31945号公報に開示しているホー
ンユニットと実質的に同一構成のもので、絶縁電線24
の外周に取付けた絶縁性カバー26aと、絶縁性カバー
26aの下端に嵌着した絶縁性プラグ26bと、絶縁性
プラグ26bに螺着されて絶縁電線24の芯線24aに
接続したホーン部26cにて形成されている。
願した実公平2−31945号公報に開示しているホー
ンユニットと実質的に同一構成のもので、絶縁電線24
の外周に取付けた絶縁性カバー26aと、絶縁性カバー
26aの下端に嵌着した絶縁性プラグ26bと、絶縁性
プラグ26bに螺着されて絶縁電線24の芯線24aに
接続したホーン部26cにて形成されている。
【0031】一方、当該限流アークホーン10Aは、避
雷素子ユニット11の碍子22に対する取付手段、およ
び第1アークホーン14を除き、限流アークホーン10
と同一構成のものである。当該限流アークホーン10A
においては、避雷素子ユニット11がその下端部にて、
碍子22を支持する支持腕21の下面側に取付けた支持
金具27の先端に取付けられて起立状に支持されてお
り、第2アークホーン13は限流アークホーン10の第
2アークホーン13と全く同様に、避雷素子ユニット1
1における下側の端子金具11cにねじ止めされて、上
方へ傾斜して延びている。
雷素子ユニット11の碍子22に対する取付手段、およ
び第1アークホーン14を除き、限流アークホーン10
と同一構成のものである。当該限流アークホーン10A
においては、避雷素子ユニット11がその下端部にて、
碍子22を支持する支持腕21の下面側に取付けた支持
金具27の先端に取付けられて起立状に支持されてお
り、第2アークホーン13は限流アークホーン10の第
2アークホーン13と全く同様に、避雷素子ユニット1
1における下側の端子金具11cにねじ止めされて、上
方へ傾斜して延びている。
【0032】しかして、当該限流アークホーン10Aに
おいて、第1アークホーン14は板状のもので、避雷素
子ユニット11における上側の端子金具11bの上端部
にねじ止めされて、第2アークホーン13とアークホー
ンユニット26間に略水平状に延びている。これによ
り、当該限流アークホーン10Aにおいては、第1アー
クホーン14とアークホーンユニット26のホーン部2
6c間に第1放電ギャップG1が形成され、第1アーク
ホーン14と第2アークホーン13間に第2放電ギャッ
プG2が形成されている。第2放電ギャップG2は、避雷
素子ユニット11の放電耐量における端子間電圧の70
%程度の電圧でフラッシュオーバするように設定されて
いる。
おいて、第1アークホーン14は板状のもので、避雷素
子ユニット11における上側の端子金具11bの上端部
にねじ止めされて、第2アークホーン13とアークホー
ンユニット26間に略水平状に延びている。これによ
り、当該限流アークホーン10Aにおいては、第1アー
クホーン14とアークホーンユニット26のホーン部2
6c間に第1放電ギャップG1が形成され、第1アーク
ホーン14と第2アークホーン13間に第2放電ギャッ
プG2が形成されている。第2放電ギャップG2は、避雷
素子ユニット11の放電耐量における端子間電圧の70
%程度の電圧でフラッシュオーバするように設定されて
いる。
【0033】従って、当該限流アークホーン10Aにお
いては、上記した限流アークホーン10と同様の作用効
果を奏するものである。
いては、上記した限流アークホーン10と同様の作用効
果を奏するものである。
【図1】本発明の一例に係る限流アークホーンを碍子の
取付部位に配設した状態を示す側面図である。
取付部位に配設した状態を示す側面図である。
【図2】同限流アークホーンの平面図である。
【図3】本発明の他の一例に係る限流アークホーンを碍
子の取付部位に配設した状態を示す側面図である。
子の取付部位に配設した状態を示す側面図である。
10,10A…限流アークホーン、11…避雷素子ユニ
ット、11a…非直線抵抗素子、11b,11c…端子
金具、11d…絶縁被覆体、12…第1アークホーン、
12a…リング部、12b…取付部、13…第2アーク
ホーン、13a,13b…端部、14…第1アークホー
ン、21…支持腕、22…碍子、22a…碍子本体、2
2b…ベース金具、22c…取付バンド、23…支持金
具、24…絶縁電線、24a…芯線、25…バインド
線、26…アークホーンユニット、26a…絶縁性カバ
ー、26b…絶縁性プラグ、26c…ホーン部、27…
支持金具、G1…第1放電ギャップ、G2…第2放電ギャ
ップ。
ット、11a…非直線抵抗素子、11b,11c…端子
金具、11d…絶縁被覆体、12…第1アークホーン、
12a…リング部、12b…取付部、13…第2アーク
ホーン、13a,13b…端部、14…第1アークホー
ン、21…支持腕、22…碍子、22a…碍子本体、2
2b…ベース金具、22c…取付バンド、23…支持金
具、24…絶縁電線、24a…芯線、25…バインド
線、26…アークホーンユニット、26a…絶縁性カバ
ー、26b…絶縁性プラグ、26c…ホーン部、27…
支持金具、G1…第1放電ギャップ、G2…第2放電ギャ
ップ。
Claims (4)
- 【請求項1】電線を支持する碍子の取付部位に非直線抵
抗素子を備えた避雷素子ユニットを配設して、同避雷素
子ユニットの課電側のアークホーンと前記電線との間に
所定間隔を保持した放電ギャップを設けてなり、落雷に
起因する雷インパルス過電圧により前記電線側から前記
アークホーンへフラッシュオーバさせて前記避雷素子ユ
ニットを通して接地側へ放電させることにより続流を遮
断して、電線の断線を防止するための限流アークホーン
において、前記避雷素子ユニットの接地側に第2のアー
クホーンを設けて、同第2のアークホーンと前記アーク
ホーンとの間に前記避雷素子ユニットに並列する第2の
放電ギャップを設け、同第2の放電ギャップを、前記避
雷素子ユニットの放電耐量における端子間電圧より所定
量低い電圧でフラッシュオーバするように設定したこと
を特徴とする限流アークホーン。 - 【請求項2】請求項1に記載の限流アークホーンにおい
て、前記第2の放電ギャップを、前記避雷素子ユニット
の放電耐量の70%でフラッシュオーバするように設定
することを特徴とする限流アークホーン。 - 【請求項3】請求項1に記載の限流アークホーンにおい
て、前記碍子にて支持される電線が絶縁電線であり、同
電線の課電側ホーンが同電線を碍子に支持するバインド
線であることを特徴する限流アークホーン。 - 【請求項4】請求項1に記載の限流アークホーンにおい
て、前記碍子にて支持される電線が絶縁電線であり、同
電線の課電側ホーンが同電線の芯線に接続されたホーン
であることを特徴する限流アークホーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24355396A JPH1092549A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 限流アークホーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24355396A JPH1092549A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 限流アークホーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1092549A true JPH1092549A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17105580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24355396A Pending JPH1092549A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 限流アークホーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1092549A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6592780B2 (en) | 1996-09-20 | 2003-07-15 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Wavelength-converting casting composition and white light-emitting semiconductor component |
JP2008262865A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Mitsubishi Electric Corp | がいし装置 |
KR100946210B1 (ko) * | 2007-09-13 | 2010-03-09 | 에너지 서포트 코포레이션 | 가공전선의 과전압 보호장치 |
KR101166307B1 (ko) * | 2010-07-27 | 2012-07-18 | 전유철 | 전주용 피뢰기 설치구조 |
CN106356162A (zh) * | 2016-10-24 | 2017-01-25 | 王巨丰 | 一种灭弧防雷击绝缘子 |
KR20170003632U (ko) * | 2016-04-12 | 2017-10-20 | (주)에스엠텍 | 배전선로 단선방지 및 lp애자 파손방지를 위한 내뢰혼 |
CN110137934A (zh) * | 2019-05-30 | 2019-08-16 | 广州开能电气实业有限公司 | 放电间隙结构及无工频续流放电间隙装置 |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP24355396A patent/JPH1092549A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6592780B2 (en) | 1996-09-20 | 2003-07-15 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Wavelength-converting casting composition and white light-emitting semiconductor component |
JP2008262865A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Mitsubishi Electric Corp | がいし装置 |
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CN110137934A (zh) * | 2019-05-30 | 2019-08-16 | 广州开能电气实业有限公司 | 放电间隙结构及无工频续流放电间隙装置 |
CN110137934B (zh) * | 2019-05-30 | 2023-12-19 | 广州开能电气技术有限公司 | 放电间隙结构及无工频续流放电间隙装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050301 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050628 |