JPH1145455A - 光ピックアップ用光学素子および光ピックアップ用光学素子の製造方法および光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ用光学素子および光ピックアップ用光学素子の製造方法および光ピックアップ

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JPH1145455A
JPH1145455A JP9274823A JP27482397A JPH1145455A JP H1145455 A JPH1145455 A JP H1145455A JP 9274823 A JP9274823 A JP 9274823A JP 27482397 A JP27482397 A JP 27482397A JP H1145455 A JPH1145455 A JP H1145455A
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博庸 三船
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズとソリッドイマージョンレンズと
の一体構成,あるいははり合わせによる一体構成によ
り,対物レンズとソリッドイマージョンレンズとの位置
精度を容易に確保してスポットサイズの小径化を図り,
高密度の記録/再生を実現すること。 【解決手段】 所定の波長を有するコヒーレントな光を
コリメートし,該コリメートされた光を微小スポットと
して光記録媒体上に集光させ,該集光された光を用いて
光記録媒体に対する情報の記録/再生を行うための光ピ
ックアップ用光学素子において,上記コリメートされた
光を集光する対物レンズ102を,対物レンズ102の
集光長さに等しい厚さの基板101上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は光メモリに情報を記
録,あるいは情報が記録された光メモリから情報を再生
するために用いられ,特に,対物レンズとソリッドイマ
ージョンレンズ(半球形レンズ)を半導体製造プロセス
を用いて基板上に一体的に形成,あるいは別々に形成し
たものをはり合わせて一体構成する光ピックアップ用光
学素子および光ピックアップ用光学素子の製造方法およ
び光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】図45は,従来における光メモリ用光ピ
ックアップ装置の構成を示す説明図である。図におい
て,1は所定の波長および光束のレーザ光を出射する半
導体レーザ(以下,LDという),2は上記レーザ光を
平行光に光学補正するコリメータレンズ,3は偏光ビー
ムスプリッタ,4は1/4波長板,5はレーザ光を光デ
ィスクの記録面に集光させる対物レンズ,6は対物レン
ズ側に記録面が形成されている光ディスク,7はフォト
ダイオード(以下,PDという),8は集光レンズであ
る。なお,この他に,実際にはフォーカス検出やトラッ
ク検出のための光学部品があるが,ここでは省略してい
る。
【0003】以上の構成において,LD1から出射され
た紙面に対し平行な偏光の光は,コリメータレンズ2で
平行光に光学補正される。次いで,この光は,偏光ビー
ムスプリッタ3と1/4波長板4で構成された光アイソ
レータを通過することにより直線偏光から円偏光に変わ
る。光ディスク6の記録面で反射する際に円偏光の旋回
方向が変化し,1/4波長板4を通過すると,紙面に対
して垂直な光となる。さらに,上記光は,偏光ビームス
プリッタ3で反射されてPD7の方向に進行し,集光レ
ンズ8で集光され,PD7に入射される。
【0004】また,上記構成において,光の回析限界に
よりスポットサイズは光の波長程度までしか得られな
い。このスポットサイズは下記式(1)により表され
る。
【0005】W∝λ/sinθ’……(1) ここでθ’は対物レンズの出射角であり,レンズのNA
(開口数)とはNA=sinθ’という関係がある。な
お,λは光源の波長である。
【0006】そこで,顕微鏡の液浸法のように対物レン
ズと記録媒体との間にもう1つ半球形レンズ(ソリッド
イマージョンレンズ)を配置し,実効的なNAをあげる
という方法がスタンフォード大学のKino氏らによっ
て紹介されている。これは,図46(a)のようにソリ
ッドイマージョンレンズ10aを記録媒体に対して波長
以下に近接させることにより,レンズの端面に集光した
スポットサイズがレンズの屈折率の逆数に比例すること
を利用したものである。
【0007】ここで,レンズの屈折率をnとすると,ス
ポットサイズは下記式(2)により表される。 W’∝λ/nsinθ’ ……(2)
【0008】さらに,ソリッドイマージョンレンズが図
46(b)の10bに示すような,超半球状のレンズ
(レンズ厚r(1+1/n)のときに収差が少ない:た
だし,rは半径,nは屈折率)の場合は,ソリッドイマ
ージョンレンズ10b表面でスネルの法則が適用される
ので,スポットサイズをさらに次式(3)のように小さ
くすることができる。 W’∝λ/n2 sinθ’ ……(3)
【0009】ところで,上記の構成では記録面とソリッ
ドイマージョンレンズとの間隔を100nm前後という
ように光の波長以下に近接させなくてはならない。そこ
で,図47に示すような空気力学に基づく浮上型のヘッ
ドが提案されている(B.D.Terris,H.J.
Mamin,and D.Rugar,“Nearfi
eld optical data strage”,
Appl.Phys.Lett.,68,No.2,1
41,1996 およびUSP5,497,359号参
照)。
【0010】上記ヘッドは,スライダの上部に接着によ
りソリッドイマージョンレンズ10c(屈折率=1.8
3)を設け,さらに,ソリッドイマージョンレンズ10
cに対し,間隔をおいて対物レンズ5(NA=0.5)
が配置されている。そして,この構成により,830n
mの光源を用いた場合に360nmのスポットサイズが
得られる。
【0011】また,この他にソリッドイマージョンレン
ズを使用した参考技術文献として以下のものが開示され
ている。たとえば,記録媒体の厚みやレンズの厚みのば
らつきで生じる球面収差を補正するものが特開平8−2
12579号公報に,球面収差を低減するものが特開平
8−221772号公報に,コマ収差を低減するものが
特開平8−221790号公報に,それぞれ開示されて
いる。なお,これらの技術は前述とは異なり,浮上させ
ずにソリッドイマージョンレンズと対物レンズは,独立
したアクチュエータで制御する構成となっている。
【0012】さらに,マイクロレンズ製造に関連する参
考技術文献として以下のものが開示されている。たとえ
ば,凸マイクロレンズおよびその製造方法の特開平6−
194502号公報,長焦点凸マクロアレイレンズの特
開平6−208006号公報,両凸マイクロレンズアレ
イの製造方法の特開平7−181303号公報,両凸状
の様々なマイクロレンズ形状の材料・デバイス・製造方
法の特開平7−198906号公報,凹マイクロレンズ
およびその製造方法の特開平7−244206号公報で
ある。
【0013】また,エッチングにより曲面を形成する参
考技術文献として,たとえば特開平5−173003号
公報では,散乱光やディフューザーを用いてフォトレジ
ストに凸曲面あるいは凹曲面を直接形成した後,ドライ
エッチングする技術が開示されている。なお,ここでは
平板化することは行っていない。さらに,基板にウェッ
トエッチングを施して凹曲面を形成した後,屈折率の高
い材料を充填し,平板のマイクロレンズを形成して液晶
表示に用いるものが,特開平6−30090号公報,特
開平7−281007号公報,特開平8−171003
号公報,特開平8−179299号公報に開示されてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の技術にあっては,図47に示すよ
うな構成では,対物レンズとソリッドイマージョンレン
ズとの組み合わせによりレンズの開口数(NA)が大き
くなるため,上記2つのレンズの位置関係がずれた場合
に所定のスポットサイズが得られないという不具合があ
った。
【0015】換言すれば,対物レンズとソリッドイマー
ジョンレンズとの位置を所定の精度で確保することが困
難であるため,スポットサイズを小さく保持することが
できず,高密度の記録/再生が得られないという問題点
があった。
【0016】また,マイクロレンズには凸レンズ形状の
ものがあるが,これでは光学素子を積層するような用途
において基板が平坦でないため,別のレンズや他の受発
光素子などの光学素子を重ねる構造にすることができな
かった。
【0017】一方,ウェットエッチングにより凹曲面を
形成した平板型のマイクロレンズの製造方法,および基
板内で屈折率分布するようなレンズの製造方法がある。
しかしながら,基板の両面に位置精度よく自由な形状の
レンズを作製することが困難であったり,製造プロセス
が複雑であるため,1つの基板に様々な種類の構造を設
けることが難しいものであった。
【0018】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,対物レンズとソリッドイマージョンレンズとの一
体構成,あるいははり合わせによる一体構成により,対
物レンズとソリッドイマージョンレンズとの位置精度を
容易に確保してスポットサイズの小径化を図り,高密度
の記録/再生を実現することを第1の目的とする。
【0019】また,比較的簡単な方法で平板の基板にレ
ンズを形成し,他の光学素子などの他の光学部品などを
積層可能にすることを第2の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る光ピックアップ用光学素子にあっ
ては,所定の波長を有するコヒーレントな光を入射し,
前記光をコリメートし,該コリメートされた光を微小ス
ポットとして光記録媒体上に集光させ,該集光された光
を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/再生を行
うための光ピックアップ用光学素子において,前記コリ
メートされた光を集光する対物レンズを,該対物レンズ
の集光長さに等しい厚さの基板上に形成するものであ
る。
【0021】すなわち,基板上に対物レンズの集光長さ
に等しい厚さの対物レンズを一体的に形成し,構成する
ことにより,基板内で集光するためのスポットサイズを
小さくすることができるので,高密度の記録/再生が可
能となる。
【0022】また,請求項2に係る光ピックアップ用光
学素子にあっては,所定の波長を有するコヒーレントな
光を入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされ
た光を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該
集光された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記
録/再生を行うための光ピックアップ用光学素子におい
て,前記コリメートされた光を集光する対物レンズが形
成される基板と,前記基板の底面に屈折率の高い膜と,
からなり,前記基板と前記膜とを合わせた厚さが,前記
対物レンズの集光長さに等しい厚さである。
【0023】すなわち,基板および基板の底面に屈折率
の高い膜を設け,基板と膜とを合わせた厚さを対物レン
ズの集光長さに等しくして対物レンズを一体的に形成
し,構成することにより,屈折率の高い膜内で集光する
ので,小さいサイズのスポットが得られ,高密度の記録
/再生が可能となる。
【0024】また,請求項3に係る光ピックアップ用光
学素子にあっては,所定の波長を有するコヒーレントな
光を入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされ
た光を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該
集光された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記
録/再生を行うための光ピックアップ用光学素子におい
て,1枚の基板上に,前記コリメートされた光を集光す
る対物レンズと,前記対物レンズの光軸と同軸上に前記
基板より高い屈折率を有するソリッドイマージョンレン
ズと,を設けたものである。
【0025】すなわち,1枚の基板上に対物レンズとソ
リッドイマージョンレンズとをそれぞれの光軸を合わせ
て一体的に製造し,構成することにより,レンズ間の光
軸調整や位置ずれが排除され,基板内で集光するための
スポットサイズを小さくすることができるので,高密度
の記録/再生が可能となる。
【0026】また,請求項4に係る光ピックアップ用光
学素子の製造方法にあっては,所定の波長を有するコヒ
ーレントな光を入射し,前記光をコリメートし,該コリ
メートされた光を微小スポットとして光記録媒体上に集
光させ,該集光された光を用いて前記光記録媒体に対す
る情報の記録/再生を行うための光ピックアップ用光学
素子を製造する光ピックアップ用光学素子の製造方法に
おいて,基板の片側の面に凸曲面を形成して前記コリメ
ートされた光を集光する対物レンズを製造する工程と,
前記基板に形成された対物レンズとは反対面に凹曲面を
形成し,該凹曲面に対して前記基板より高い屈折率を有
する材料を堆積させてソリッドイマージョンレンズを製
造する工程と,を含むものである。
【0027】すなわち,半導体製造プロセスを用い,基
板の片側の面に凸曲面を形成して対物レンズを製造し,
さらに上記形成された対物レンズとは反対面に凹曲面を
形成し,該凹曲面に対して上記基板より高い屈折率を有
する材料を堆積させてソリッドイマージョンレンズを製
造することにより,比較的容易に,かつ経済的に,精度
の高い光ピックアップ用光学素子を製造することが可能
となる。
【0028】また,請求項5に係る光ピックアップ用光
学素子にあっては,前記基板に対し,前記対物レンズお
よび前記ソリッドイマージョンレンズの屈折率が高いも
のである。
【0029】すなわち,基板に対し,対物レンズおよび
ソリッドイマージョンレンズの屈折率を高くすることに
より,屈折率の高いレンズ中にスポットを形成できるの
で,小さいサイズのスポットが得られる。
【0030】また,請求項6に係る光ピックアップ用光
学素子の製造方法にあっては,所定の波長を有するコヒ
ーレントな光を入射し,前記光をコリメートし,該コリ
メートされた光を微小スポットとして光記録媒体上に集
光させ,該集光された光を用いて前記光記録媒体に対す
る情報の記録/再生を行うための光ピックアップ用光学
素子を半導体製造プロセスを用いて製造する光ピックア
ップ用光学素子の製造方法において,基板の片側の面に
凹曲面を形成して前記コリメートされた光を集光する対
物レンズを製造する工程と,前記基板に形成された対物
レンズとは反対面に凹曲面を形成し,該凹曲面に対して
前記基板より高い屈折率を有する材料を堆積させてソリ
ッドイマージョンレンズを製造する工程と,前記2つの
凹曲面に対し,前記基板より高い屈折率を有する材料を
堆積する工程と,を含むものである。
【0031】すなわち,半導体製造プロセスを用い,基
板の片側の面に凹曲面を形成して対物レンズを製造し,
さらに上記形成された対物レンズとは反対面に凹曲面を
形成し,上記2つの凹曲面に対して上記基板より高い屈
折率を有する材料を堆積させてソリッドイマージョンレ
ンズを製造することにより,比較的容易に,かつ経済的
に,精度の高い光ピックアップ用光学素子を製造するこ
とが可能となる。
【0032】また,請求項7に係る光ピックアップ用光
学素子にあっては,所定の波長を有するコヒーレントな
光を入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされ
た光を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該
集光された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記
録/再生を行うための光ピックアップ用光学素子におい
て,前記コリメートされた光を集光する対物レンズが形
成された第1の基板と,前記光記録媒体側に近接し,前
記第1の基板よりも屈折率の高いソリッドイマージョン
レンズが形成された第2の基板と,からなり,前記第1
の基板と前記第2の基板とを所定位置ではり合わせて一
体構成するものである。
【0033】すなわち,半導体製造プロセスを用い,第
1の基板に対物レンズを形成し,さらに第2の基板に第
1の基板よりも屈折率の高いソリッドイマージョンレン
ズを形成し,この2つの基板をはり合わせて,光ピック
アップ用光学素子を構成することにより,屈折率の高い
レンズ中にスポットを形成し,小さいサイズのスポット
が得られるので,高密度な記録/再生が可能になると共
に,対物レンズとソリッドイマージョンレンズがはり合
わせにより一体化された構造なので,レンズ間の光軸調
整が不要となり,小型軽量化も実現する。
【0034】また,請求項8に係る光ピックアップ用光
学素子にあっては,前記第1の基板と前記第2の基板の
屈折率がそれぞれ異なるものである。
【0035】すなわち,第1の基板と第2の基板の屈折
率とをそれぞれ異ならせることにより,屈折率の高いレ
ンズ中にスポットを形成できるので,小さいサイズのス
ポットが得られる。
【0036】また,請求項9に係る光ピックアップ用光
学素子の製造方法にあっては,所定の波長を有するコヒ
ーレントな光を入射し,前記光をコリメートし,該コリ
メートされた光を微小スポットとして光記録媒体上に集
光させ,該集光された光を用いて前記光記録媒体に対す
る情報の記録/再生を行うための光ピックアップ用光学
素子を半導体製造プロセスを用いて製造する光ピックア
ップ用光学素子の製造方法において,第1の基板に凸曲
面を形成して前記コリメートされた光を集光する対物レ
ンズを製造する工程と,第2の基板に凸曲面を形成して
ソリッドイマージョンレンズを製造する工程と,前記2
つの基板に形成された対物レンズおよびソリッドイマー
ジョンレンズの両光軸を一致させ,はり合わせする工程
と,を含むものである。
【0037】すなわち,半導体製造プロセスを用い,第
1の基板に凸曲面を形成して対物レンズを製造し,第2
の基板に凸曲面を形成してソリッドイマージョンレンズ
を製造し,この2つの基板に形成された対物レンズおよ
びソリッドイマージョンレンズの両光軸を一致させ,は
り合わせすることにより,比較的容易に,かつ経済的
に,精度の高い光ピックアップ用光学素子を製造するこ
とが可能となる。
【0038】また,請求項10に係る光ピックアップ用
光学素子の製造方法にあっては,所定の波長を有するコ
ヒーレントな光を入射し,前記光をコリメートし,該コ
リメートされた光を微小スポットとして光記録媒体上に
集光させ,該集光された光を用いて前記光記録媒体に対
する情報の記録/再生を行うための光ピックアップ用光
学素子を半導体製造プロセスを用いて製造する光ピック
アップ用光学素子の製造方法において,第1の基板に凹
曲面を形成して前記コリメートされた光を集光する対物
レンズを製造する工程と,第2の基板に凹曲面を形成し
てソリッドイマージョンレンズを製造する工程と,前記
2つの基板に該基板とは異なる屈折率の材料を堆積する
工程と,前記堆積後の2つの基板に形成された対物レン
ズおよびソリッドイマージョンレンズの両光軸を一致さ
せ,はり合わせする工程と,を含むものである。
【0039】すなわち,半導体製造プロセスを用い,第
1の基板に凹曲面を形成して対物レンズを製造し,第2
の基板に凹曲面を形成してソリッドイマージョンレンズ
を製造し,この2つの基板に該基板とは異なる屈折率の
材料を堆積させ,該堆積後の2つの基板に形成された対
物レンズおよびソリッドイマージョンレンズの両光軸を
一致させ,はり合わせすることにより,比較的容易に,
かつ経済的に,精度の高い光ピックアップ用光学素子を
製造することが可能となる。
【0040】また,請求項11に係る光ピックアップ用
光学素子の製造方法にあっては,所定の波長を有するコ
ヒーレントな光を入射し,前記光をコリメートし,該コ
リメートされた光を微小スポットとして光記録媒体上に
集光させ,該集光された光を用いて前記光記録媒体に対
する情報の記録/再生を行うための光ピックアップ用光
学素子を半導体製造プロセスを用いて製造する光ピック
アップ用光学素子の製造方法において,第1の基板に凸
曲面を形成して前記コリメートされた光を集光する対物
レンズを製造する工程と,第2の基板に凹曲面を形成し
てソリッドイマージョンレンズを製造する工程と,前記
2つの基板に形成された対物レンズおよびソリッドイマ
ージョンレンズの両光軸を一致させ,はり合わせする工
程と,を含むものである。
【0041】すなわち,半導体製造プロセスを用い,第
1の基板に凸曲面を形成して対物レンズを製造し,第2
の基板に凹曲面を形成してソリッドイマージョンレンズ
を製造し,この2つの基板に形成された対物レンズおよ
びソリッドイマージョンレンズの両光軸を一致させ,は
り合わせすることにより,比較的容易に,かつ経済的
に,精度の高い光ピックアップ用光学素子を製造するこ
とが可能となる。
【0042】また,請求項12に係る光ピックアップ用
光学素子にあっては,前記対物レンズと前記ソリッドイ
マージョンレンズとを対となす組あるいは前記対物レン
ズを,複数個以上設けて前記基板にアレイ状に配列する
ものである。
【0043】すなわち,対物レンズとソリッドイマージ
ョンレンズからなる組,あるいは対物レンズを少なくと
も2つ以上を基板にアレイ状に配列することにより,同
時に複数の光学素子を構成することが可能となるので,
比較的容易に,かつ経済的に,精度の高い光ピックアッ
プ用光学素子を製造することが可能となる。
【0044】また,請求項13に係る光ピックアップ用
光学素子にあっては,所定の波長を有するコヒーレント
な光を入射し,前記光をコリメートし,該コリメートさ
れた光を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,
該集光された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の
記録/再生を行うための光ピックアップ用光学素子にお
いて,1枚の基板上に,前記コリメートされた光を集光
する対物レンズと,前記対物レンズの光軸と同軸上に前
記基板より高い屈折率を有するソリッドイマージョンレ
ンズと,前記対物レンズ上に前記光の光路を切り替える
光路切り替え手段と,前記対物レンズと前記光路切り替
え手段との間に,前記光の偏光状態を変える偏光手段
と,を設けたものである。
【0045】すなわち,1つの基板上に,対物レンズと
ソリッドイマージョンレンズとを同軸状に形成すると共
に,対物レンズ上に偏光手段(たとえば,1/4波長
板)を設け,さらに偏光手段上に光路を切り替える光路
切り替え手段を設けることで,光学部品を一体構成さ
せ,光ピックアップの小型軽量化を実現し,さらに外部
の受発光部分との光の入出力が精度よく,かつ簡単に行
える。
【0046】また,請求項14に係る光ピックアップに
あっては,コリメートされた光ビームを微小スポットと
して光記録媒体上に集光させ,該集光された光ビームを
用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/再生を行う
光ピックアップにおいて,前記請求項13に記載の光ピ
ックアップ用光学素子を用いる光ピックアップであっ
て,一つの基板上に,前記光ビームを出射する発光手段
と,前記光記録媒体からの反射光を受光する受光手段
と,を備えたものである。
【0047】すなわち,請求項13に記載の光ピックア
ップ用光学素子を用い,さらに,その一つの基板上に,
光ビームを出射する発光手段と光記録媒体からの反射光
を受光する受光手段とを一体構成させることにより,受
発光部分を含めた光学部品の一体構成による小型軽量化
が実現し,さらに,すべての素子が基板上に構成される
ので,組み立て時における光軸調整などのアライメント
が不要になる。
【0048】また,請求項15に係る光ピックアップに
あっては,コリメートされた光ビームを微小スポットと
して光記録媒体上に集光させ,該集光された光ビームを
用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/再生を行う
光ピックアップにおいて,前記請求項13に記載の光ピ
ックアップ用光学素子を用いる光ピックアップであっ
て,少なくとも一つ以上の基板上に,前記光ビームを出
射する発光手段と,前記光記録媒体からの反射光を受光
する受光手段と,を備えたものである。
【0049】すなわち,請求項13に記載の光ピックア
ップ用光学素子を用い,さらに,光ビームを出射す発光
手段と光記録媒体からの反射光を受光する受光手段とを
少なくとも1つ以上の基板に一体構成させることによ
り,受発光部分を含めた光学部品の一体構成による小型
軽量化が実現し,さらに,すべての素子が基板上に構成
されるので,組み立て時における光軸調整などのアライ
メントが不要になる。
【0050】また,請求項16に係る光ピックアップに
あっては,前記請求項14または15に記載の光ピック
アップを,所定のパターンに基づいてアレイ状に配置・
構成するものである。
【0051】すなわち,請求項14または15に記載の
光ピックアップをアレイ状に配置・構成することによ
り,同時に多くのデータを読み書きすることが可能とな
ると共に,光ピックアップ全体における読み書きに要す
る時間が短縮される。
【0052】また,請求項17に係る光ピックアップ用
光学素子の製造方法にあっては,フォトリソグラフィに
基づいてレンズなどの光学素子を製造する光ピックアッ
プ用光学素子の製造方法において,レンズを形成するた
めの基板上に所定の厚さで感光性樹脂を塗布する第1の
工程と,前記第1の工程で塗布された前記感光性樹脂の
上にパターンマスクを配置し,該パターンマスク上に光
源から出射した光を拡散する光拡散手段を配置し,前記
光を照射する第2の工程と,前記第2の工程の後に現像
処理を行い,前記感光性樹脂に光強度分布の形状に近い
状態の凹曲面の形成する第3の工程と,前記第3の工程
の後,前記の感光性樹脂に対して等方性および(あるい
は)異方性のドライエッチングを行って微小凹曲面を形
成する第4の工程と,前記第4の工程の後,前記基板上
に残った感光性樹脂を剥離し,前記基板に対し屈折率の
高い材料を埋め込む第5の工程と,を含むものである。
【0053】すなわち,少なくとも,基板の片面にフォ
トリソグラフィ用の感光性樹脂の層を平坦な光学材料上
に形成し,上記フォト感光性樹脂にフォトリソグラフィ
用の光を拡散して照射して微小な凹曲面を形成する。さ
らに,この感光性樹脂と光学材料に対して等方性および
(あるいは)異方性のドライエッチングを行って微小凹
曲面を形成し,該微小凹曲面に屈折率の異なる材料を埋
め込んで,所定の光学デバイスを作製することにより平
板型のレンズの製造を比較的簡単に実現したので,他の
光学素子などの他の光学部品などの積層が可能になる。
【0054】また,請求項18に係る光ピックアップ用
光学素子の製造方法にあっては,前記第2の工程におい
て,前記パターンマスクと前記光拡散手段とを1つにし
たマスクを用いるものである。
【0055】すなわち,フォトリソグラフィで使用する
マスクに光拡散の作用をもたせて露光することにより,
通常の半導体製造用の露光機に設置して使うことが可能
となる。
【0056】また,請求項19に係る光ピックアップ用
光学素子の製造方法にあっては,前記第2の工程に用い
る前記光拡散手段は,半透明な光学ガラスで構成するも
のである。
【0057】すなわち,1つのマスクで拡散する部分と
そうでない部分を選択的に設けることにより,1枚の基
板上に断面が矩形状のパターンと凹曲面の平面レンズを
同時に作製することが可能になる。
【0058】また,請求項20に係る光ピックアップ用
光学素子の製造方法にあっては,前記第2の工程に用い
る前記光拡散手段は,所望の拡散状態が得られる回析格
子で構成するものである。
【0059】すなわち,マスク上に回析格子を設けるこ
とにより,通常の半導体製造用の露光機に設置して使う
ことが可能となり,しかも,回析格子の格子パターンに
よって任意の光強度を得ることが可能となり,所望の形
状の凹曲面を有する平面レンズが得られる。
【0060】また,請求項21に係る光ピックアップ用
光学素子の製造方法にあっては,一枚の基板上に,前記
請求項17に記載の光ピックアップ用光学素子の製造方
法に基づいて,対物レンズとなる第1の凹曲面を形成
し,さらにソリッドイマージョンレンズとなる第2の凹
曲面を形成し,前記第1および第2の凹曲面に基板に対
して屈折率の異なる材料を堆積させるものである。
【0061】すなわち,屈折率の高いレンズ中にスポッ
トを形成することができる光学デバイスを製造すること
が可能なため,高密度な記録再生が実現し,かつ,対物
レンズとソリッドイマージョンレンズが一体化されるの
で,レンズ同士の光軸調整が不要となり,その結果,小
型軽量化が可能となる。
【0062】また,請求項22に係る光ピックアップ用
光学素子の製造方法にあっては,前記請求項17に記載
の光ピックアップ用光学素子の製造方法に基づいて,第
1の基板に凹曲面を形成してコリメートされた光を集光
する対物レンズを製造する工程と,前記対物レンズと同
一の製造方法に基づいて,第2の基板に凹曲面を形成し
てソリッドイマージョンレンズを製造する工程と,前記
第1の基板および第2の基板に該基板とは異なる屈折率
の材料を堆積する工程と,前記堆積後の2つの基板に形
成された前記対物レンズおよび前記ソリッドイマージョ
ンレンズの両光軸を一致させ,はり合わせする工程と,
を含むものである。
【0063】すなわち,屈折率の高いレンズ中にスポッ
トを形成することができる光学デバイスを製造すること
が可能なため,高密度な記録再生が実現し,かつ,対物
レンズとソリッドイマージョンレンズが一体化されるの
で,レンズ同士の光軸調整が不要となり,その結果,小
型軽量化が可能となる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下,本発明の光ピックアップ用
光学素子および光ピックアップ用光学素子の製造方法お
よび光ピックアップについて添付図面を参照し,詳細に
説明する。
【0065】〔実施の形態1〕図1は,実施の形態1に
係る光ピックアップ用光学素子の構成を示す説明図であ
る。この光ピックアップ用光学素子は,基板101の上
部にコリメート光を集光するための対物レンズ102が
一体化されている。また,基板101の対物レンズ10
2部分における厚さは対物レンズ102の集光する厚さ
に設定されている。
【0066】上記のように構成された光ピックアップ用
光学素子において,コリメート光は対物レンズ102に
より収れんする光となり,基板101の底面で集光す
る。また,この実施の形態ではソリッドイマージョンレ
ンズは設けられていないが,基板101内で最小のスポ
ットが形成されるので,基板101内での光の波長は基
板101の屈折率の逆数がかけられ,前述した式(2)
で表されるようなスポットサイズとなる。
【0067】そして,上記対物レンズ102が形成され
た基板101を光学素子として光メモリの記録再生部に
使用する。その際,光学素子は図示していないが目的の
ピットに動作するようなアクチェータや光源,受光部が
具備される。なお,図1における下部分は,上記光学素
子自身が所望の浮上量で浮上できるようなパターニング
がなされているが,アクチェータを使って浮上量を制御
できるように構成してもよい。また,上記光学素子を浮
上以外の方法で記録面との間隔を保持してもよい。
【0068】〔実施の形態2〕図2は,実施の形態2に
係る光ピックアップ用光学素子の構成を示す説明図であ
る。この光ピックアップ用光学素子は,前述した図1の
構成に対し,基板101の底面に屈折率の高い膜201
が設けられている。
【0069】すなわち,対物レンズ102の最小スポッ
トサイズの位置に屈折率の高い膜201を設けることに
より,屈折率の高い膜201内では,光の波長に基板1
01の屈折率の逆数がかけられ,前述した式(2)で表
されるようなスポットサイズとなる。
【0070】〔実施の形態3〕図3は,実施の形態3に
係る光ピックアップ用光学素子の構成を示す説明図であ
る。図において,この光ピックアップ用光学素子は,コ
リメートされた光を集光させる働きを有する対物レンズ
102と,記録媒体に近接する位置にある対物レンズ1
02と光軸が一致し,基板101より屈折率の高いソリ
ッドイマージョンレンズ301を一枚の基板101上に
形成した構成とする。
【0071】すなわち,1つの基板101に対物レンズ
102(図3における上面側)とソリッドイマージョン
レンズ301(図3における下面側)とを設ける。
【0072】なお,対物レンズ102の形状は球面,あ
るいは収差を考慮した非球面でもよい。さらに,ソリッ
ドイマージョンレンズ301の形状も屈折作用が得られ
れば,半球あるいは超半球であってもよい。ただし,ソ
リッドイマージョンレンズ301の屈折率だけが基板1
01と異なる。さらに,基板101の厚さは,この光学
系で最小スポットサイズが基板101の底面で得られる
長さとする。
【0073】上記構成において,スポットサイズを小さ
くしたい場合には,前述の式(2)および式(3)より
屈折率が大きいほどスポットサイズを小さくすることが
できるので,ソリッドイマージョンレンズ301は基板
101の屈折率よりも大きな屈折率を有する材料を選択
すればよい。
【0074】たとえば,基板101の材料として,BK
7(波長768.2nmでの屈折率1.5115)を選
択し,ソリッドイマージョンレンズ301の材料とし
て,LaF2(波長768.2nmでの屈折率1.73
35)あるいはSFS1(波長768.2nmでの屈折
率1.8927)を選択する。
【0075】図4は,実施の形態3に係る光ピックアッ
プ用光学素子の他の構成を示す説明図である。図におい
て,図3と同様の条件で,対物レンズ102を,基板1
01の表面から下の位置に対し,凸形状をなして構成す
る。
【0076】〔実施の形態4〕ここでは,基板の1つの
面に対して凸曲面を形成して対物レンズとし,もう一方
の面に対して凹曲面を形成後,該凹曲面に,基板より屈
折率の高い材料を堆積してソリッドイマージョンレンズ
を製造する方法について述べる。
【0077】対物レンズ102を形成する材料は光ピッ
クアップ用光学素子を用いるコリメートされた光の波長
により任意に選択できる。たとえば,前述したように基
板101の材料としてBK7(波長768.2nmでの
屈折率1.5115)を選択し,ソリッドイマージョン
レンズ301の材料として,LaF2(波長768.2
nmでの屈折率1.7335)あるいはSFS1(波長
768.2nmでの屈折率1.8927)を用いる。上
記基板材料の片側面に対物レンズ102を以下の手順で
形成する。
【0078】図5〜図14は,実施の形態4に係る光ピ
ックアップ用光学素子の製造工程を示す説明図である。
上記基板材料の片側面に対物レンズ102を以下の手順
で形成する。
【0079】(工程1)まず,図5に示すように基板1
01上に感光性材料501を塗布する。塗布する感光性
材料501の厚さは,基板101上に形成する対物レン
ズの高さと,後に感光性材料501をレジストしてエッ
チングを行う基板材料のエッチング速度とレジストのエ
ッチング速度との比(選択比)により設定する。たとえ
ば,両者のエッチング速度が等しい場合(選択比1)に
は,レジストの高さは形成する対物レンズの高さと等し
くする。また,基板材料のエッチング速度がレジストの
エッチング速度より2倍大きい場合(選択比2)には,
レジストの高さは対物レンズの高さの1/2でよい。
【0080】また,基板101上に塗布する感光性材料
501としては,通常の半導体製造に用いられるフォト
レジストあるいは感光性ドライフィルムを使用する。具
体的には,OFPR−800(ポジ型レジスト),OM
R−85(ネガ型レジスト)などを用いればよい。ポジ
型あるいはネガ型の選択によりレジストに形状を転写す
る工程(フォトリソ工程)に用いる写真マスクの形状が
変化するが,基本的な形成手順は変わらない。なお,こ
の実施の形態ではポジ型レジストを用いる場合について
説明する。
【0081】(工程2)次に,図6に示すように,基板
101上に形成したレジスト上に対物レンズ径と同等の
パターンを形成したマスク(フォトマスク)を介して光
を照射し,感光性材料501を感光させる。これによ
り,光照射後に現像すると基板101上に対物レンズ径
と同等のパターン樹脂601が残る。
【0082】(工程3)続いて,図7に示すように,上
記残存したパターン樹脂601に対し,熱および(ある
いは)圧力を加え,重力および表面張力の効果によりレ
ジスト表面を凸レンズ形状701に形成する。なお,作
用させる温度と圧力はレジスト形状により異なるが,温
度においては200〜400度,圧力は1〜10気圧の
範囲で選べばよい。
【0083】(工程4)さらに,このようにして形成し
た凸レンズ形状701の樹脂をマスクとして基板ガラス
を基板に垂直な方向にエッチング(異方性エッチング)
を行う。このエッチングの手段としては,半導体製造プ
ロセスで通常用いられるドライエッチングが可能であ
る。具体的には反応性イオンエッチング法(RIE)や
電子サイクロトロン共鳴エッチング法(ECR)などで
ある。ドライエッチングに用いるガスは基板材料により
選択する。
【0084】たとえば基板材料がガラスの場合は,CF
4 ,CHF3 などを用いる。また,エッチング速度や選
択性の調整のために上記のエッチッグガスに,N2 ,O
2 ,Arなどのガスを混入してもよい。すなわち,上記
工程により,基板101上に図8に示すような対物レン
ズ102が形成される。
【0085】(工程5)次に,基板101の対物レンズ
102を形成した反対側に,基板101より屈折率の高
い凹レンズを形成する。なお,凹レンズの形成も上記凸
レンズの形成と基本的に同様に行う。なお,この実施の
形態ではネガ型レジストを使用する場合を例にとって説
明する。
【0086】図9に示すように,ネガ型レジストを基板
上ソリッドイマージョンレンズを形成する面に塗布し,
前述のフォトリソ工程を用い,基板101上にソリッド
イマージョンレンズが形成される部分901を除いた周
囲に樹脂902が残存するようにする。
【0087】(工程6)次いで,図10に示すように,
ソリッドイマージョンレンズを形成する部分901も含
んだ全面にレジスト1001を塗布する。これは樹脂の
熱変形を促進させるための塗布であり,塗布厚さは少な
くてよい。具体的には5ミクロン以下の必要に応じた厚
さでよい。
【0088】(工程7)続いて,図11に示すように,
前述と同様に熱および(あるいは)圧力の作用で樹脂9
01を変形させ,凹レンズ形状1101を形成する。
【0089】(工程8)さらに,同様のエッチング方法
を用い,図12に示すように,基板101上に凹レンズ
形状部1201を形成する。
【0090】(工程9)次いで,図13に示すように,
凹レンズ形状部1201に,基板101より屈折率の高
い材料を形成する。この実施の形態では所望の屈折率を
有した材料をターゲットとし,これをスパッタ法を用い
て凹レンズ形状を含んだ基板101面にスパッタ膜13
01を形成する。
【0091】(工程10)さらに,図14に示すよう
に,基板101面のエッチバックおよび平坦化により凹
レンズ形状部1201に選択的にスパッタ膜1401を
残存させる。
【0092】このように,上記図5〜図14の工程によ
り光ピックアップ用光学素子が製造される。なお,実際
には基板101上に多数のヘッドがアレイ状にあるの
で,これを切断して個別のヘッドを製造する。
【0093】〔実施の形態5〕図15は,実施の形態5
に係る光ピックアップ用光学素子の構成を示す説明図で
ある。この光ピックアップ用光学素子は,前述の対物レ
ンズが基板101面に対して凸形状であるのに対し,基
板101面に対して凹形状となっている。このとき,対
物レンズ102およびソリッドイマージョンレンズ30
1の屈折率は,基板101の屈折率よりも高くなるよう
に設定する。また,基板厚さは,この光学系で最小スポ
ットサイズが基板101の底面で得られる長さとする。
【0094】〔実施の形態6〕ここでは,基板101の
両面に対して凹曲面を形成し,この2つの凹曲面に基板
101より屈折率の高い材料を堆積することにより,2
つのレンズを製造する例について説明する。
【0095】基板101上で対物レンズ102およびソ
リッドイマージョンレンズ301を凹レンズで形成する
方法は,前述した実施の形態4と同様の方法を用いるこ
とができる。
【0096】すなわち,ネガ型レジストを基板101上
の対物レンズ102を形成する面に塗布し,前述のフォ
トリソ工程を用いて基板101上に対物レンズ102が
形成される部分を除いた周囲に樹脂が残存するように形
成する(図5参照)。
【0097】次に,対物レンズ102を形成する場所も
含んだ全面にレジストを塗布する。これは樹脂の変形を
促進するための塗布であり,塗布厚さは少なくてよい。
具体的には5ミクロン以下の必要に応じた厚さでよい
(図6参照)。
【0098】次いで,熱および(あるいは)圧力の作用
で樹脂を変形させて凹レンズ形状とし(図7参照),通
常の異方性エッチングにより,基板101上に凹レンズ
形状を形成する(図8参照)。こうして,基板101上
に形成した凹レンズ形状の対物レンズと全く同様に基板
101の反対側に凹レンズ形状のソリッドイマージョン
レンズ301を形成することができる(図9参照)。
【0099】さらに,実施の形態4と同様に,上記基板
101の両面に形成した凹レンズ形状部に基板材料より
高い屈折率を有する材料を堆積させる。
【0100】すなわち,所望の屈折率を有した材料をタ
ーゲットとしたスパッタ法を用い,凹レンズ形状を含ん
だ基板101面にスパッタ膜を形成し(図10参照),
基板101面のエッチバックおよび平坦化により,凹レ
ンズ形状部に選択的にスパッタ膜を残存させ,基板材料
より高い屈折率を有する凹レンズ形状の対物レンズを得
る(図11参照)。
【0101】また,上記対物レンズの反対側に形成する
ソリッドイマージョンレンズについても全く同様の方法
を用いて製造することができる(図12参照)。なお,
実際には基板101上に多数のヘッドがアレイ状にある
ので,これを切断して個別のヘッドを製造する。
【0102】〔実施の形態7〕ここでは,コリメートさ
れた光を集光させる働きをもつ対物レンズ102を形成
した基板101と,記録媒体に近接する位置にある基板
よりも屈折率の高いソリッドイマージョンレンズ301
を形成した基板とをはり合わせ,一体化する例について
説明する。
【0103】図16は,実施の形態7に係る光ピックア
ップ用光学素子の構成を示す説明図である。この光ピッ
クアップ用光学素子は,対物レンズ102を具備した基
板101とソリッドイマージョンレンズ301を具備し
た基板1601とから構成されている。
【0104】対物レンズ102を基板101には下面の
左側に突起1602が設けられ,さらにソリッドイマー
ジョンレンズ301を具備した基板1601の上部右側
には突起1603が設けられ,この突起1602と突起
1603とが両基板に設けられたくぼみ状穴に嵌合し,
両基板の位置が決められる。なお,上記位置決めのため
の突起およびそのくぼみ状穴の形状は,はめ込みやすい
形状であれば,その形状は問うものでなく,また,その
数も幾つであってもよい。
【0105】また,上記2つの基板の接合を強固にする
ための手段として,接着剤あるいは電気化学的な方法な
どを用いる。ただし,この場合,上記突起やくぼみ状穴
のある位置は,対物レンズ102とソリッドイマージョ
ンレンズ301の光路を遮るような位置には配置しない
ように考慮する。
【0106】図17は,実施の形態7に係る光ピックア
ップ用光学素子の他の構成例(1)を示す説明図であ
り,図16の構成に加え,ソリッドイマージョンレンズ
301側の基板1601側のレンズ上側に中空部170
1を設けた構成とする。
【0107】図18は,実施の形態7に係る光ピックア
ップ用光学素子の他の構成例(2)を示す説明図であ
り,ソリッドイマージョンレンズ301を基板1601
の上部に設け,対物レンズ102側の基板101にはソ
リッドイマージョンレンズ301が配置されるように下
側の面にくぼみ状穴を設けた構成とする。
【0108】図19は,実施の形態7に係る光ピックア
ップ用光学素子の他の構成例(3)を示す説明図であ
る。この光ピックアップ用光学素子は,上記と同様に2
つの基板が設けられ,対物レンズ102は下に凸の形状
をなしている。この2つの基板には前述の実施の形態と
同様に相互の基板を所定の位置関係ではり合わせできる
ような突起とくぼみ状穴が設けられ,これにより嵌合
し,図示のようなヘッドを構成する。
【0109】なお,上記位置決めのための突起およびそ
のくぼみ状穴の形状は,はめ込みやすい形状であれば,
その形状は問うものでなく,また,その数も幾つであっ
てもよい。また,上記2つの基板の接合を強固にするた
めの手段として,接着剤あるいは電気化学的な方法など
を用いる。
【0110】ただし,上記のおいて,突起やくぼみ状穴
のある位置は,対物レンズ102とソリッドイマージョ
ンレンズ301の光路を遮るような位置には配置しない
ように考慮する。
【0111】また,上記実施の形態では2つの基板をは
り合わせるために,嵌合型の構造となっているが,この
他にたとえば図20に示すように,幾つかのマーカーを
付し,そのマーカーを用いて位置合わせし,接合しても
よい。
【0112】〔実施の形態8〕図21は,実施の形態8
に係る光ピックアップ用光学素子の製造工程における光
軸合わせを示す説明図である。図において,対物レンズ
102とソリッドイマージョンレンズ301を形成した
2つの基板を,双方のレンズの光軸を一致させてはり合
わせるための手段として,対物レンズの光軸を中心とし
た円周上に,位置合わせ手段2101a〜2101dを
対物レンズ102を挟んで対向するように複数個形成
し,ソリッドイマージョンレンズ301を形成した基板
でも同様にソリッドイマージョンレンズ301の光軸を
中心として円周上に位置合わせ手段2102a〜210
2dを形成しておき,両者の位置合わせ手段2101a
〜2101d,2102a〜2102dを一致させるよ
うに接合する。
【0113】なお,位置合わせの手段としては,前述し
た図16〜図18のように一方が凸形状で,他方が凹形
状であるような立体的なものが可能である。また,基板
上に凸形状あるいは凹形状を形成する手段としては,前
述した実施の形態4,6の凸レンズ形状あるいは凹レン
ズ形状を形成する方法を用いればよい。
【0114】また,上記において,位置合わせ手段をマ
ーカーとする場合は,たとえば図22に示すような平面
的なマーカーを用いる。これは半導体製造プロセスで通
常用いられる手法と同様であり,位置合わせを行う双方
の基板に位置合わせのための精度を考慮したマーカーを
形成し,この2つのマーカーの重ね合わすことによって
位置合わせを行う。
【0115】上記位置合わせのためのマーカーの形成
は,実施の形態4,6で説明した基板上に凸レンズ形状
あるいは凹レンズ形状を形成する工程において,たとえ
ばクロムなどの金属膜を形成し,エッチングする工程を
導入し,通常の半導体製造プロセスで用いられている手
法と同様に形成できる。
【0116】このようにして,双方の基板を,両レンズ
の光軸を一致させて位置合わせを行った後にはり合わせ
る手段としては,接着剤を用いてもよく,また,双方の
基板を電気化学的(アノーティック・ボンディングや高
温ボンディング)な方法を用いてもよい。
【0117】〔実施の形態9〕ここでは,対物レンズと
ソリッドイマージョンレンズとで対をなす組あるいは対
物レンズを2つ以上設け,アレイ状に配列する例につい
て説明する。
【0118】図23は,実施の形態9に係る光ピックア
ップ用光学素子の構成を示す説明図である。この光ピッ
クアップ用光学素子は,図示の如く,対物レンズ102
a〜102cとソリッドイマージョンレンズ301a〜
301cとの組が3つのアレイ状となっている。この光
ピックアップ用光学素子は,前述した製造方法により容
易に製造できる。
【0119】上記により3つのスポットが形成される。
また,図示していないが,基板101上面からコリメー
トされた光が入射される。この場合の光源は,レンズア
レイに対応するようなアレイ状の光源やレンズアレイ全
体を照射するような単独の光源などを用いる。アレイ状
の光源を用いると独立した駆動が可能であるので,記録
/再生/消去の各動作を別々に行うことができる。ま
た,単独の光源を用いる場合には,再生を3ヵ所から同
時に読み出すことが可能である。
【0120】〔実施の形態10〕 (実施の形態10の構成)図24は,実施の形態10に
係る光ピックアップ用光学素子の構成を示す説明図であ
る。この光ピックアップ用光学素子は,図示の如く,光
源からのコリメートされた光を集光させる対物レンズ1
02と,記録面に近接する位置にある対物レンズと光軸
が一致し,基板101より屈折率の高いソリッドイマー
ジョンレンズ301を一枚の基板101に形成すると共
に,対物レンズ102上に偏光手段としての1/4波長
板2401と,1/4波長板2401上に配置され,斜
面に誘電体多層膜2402aが形成され,光路を切り替
えるための光路切り替え手段としてのプリズム2402
とが設けられている。
【0121】さらに,上記構成を詳細に説明する。対物
レンズ102とソリッドイマージョンレンズ301の両
方のレンズは,基板101に対して深さ方向にレンズ面
を形成しており,屈折率の効果を上げるために基板10
1よりも屈折率の高い材料で形成されている。また,対
物レンズ102とソリッドイマージョンレンズ301と
は光軸が一致するように配置されている。
【0122】ソリッドイマージョンレンズ301の形状
が半球である場合,対物レンズ102の焦点位置に半球
の端面が配置されるように構成させる。また,ソリッド
イマージョンレンズ301の形状が超半球(レンズ厚r
(1+1/n)のときに収差が少ない;ただし,rは半
径,nは屈折率)の場合は,超半球レンズの中心からn
rだけ下の位置に対物レンズ102の焦点位置がくるよ
うに配置すると,ちょうど超半球レンズの端面に集光す
る。また,対物レンズ102の形状は,球面あるいは非
球面である。
【0123】基板101の材料は,たとえばBK7や石
英などのガラスを用いる。また,ソリッドイマージョン
レンズ301の材料としては,LaSFN18(屈折率
=1.90522,波長656.3nm,SCHOTT
社カタログ参照)やSF59(屈折率=1.9432
5,波長656.3nm,SCHOTT社カタログ参
照)などがある。なお,対物レンズ102を構成する基
板とソリッドイマージョンレンズ301を構成する基板
とを別々に作製しておき,これを上記関係となるように
貼り合わせてもよい。
【0124】1/4波長板2401の材料としては複屈
折作用のある材料の特性を用い,光の偏光状態を常光線
と異常光線とで波長の1/4だけ変える。常光線の屈折
率をno,異常光線の屈折率をneとすると,1/4波
長板2401の厚さは,λ/{4(ne−no)}で表
される。たとえば,水晶では,常光線の屈折率が1.5
38,異常光線の屈折率が1.547なので,波長36
2.8nmの場合の厚さは17.58μmとなる。
【0125】プリズム2402にはその斜面に誘電体多
層膜2402aが成膜されている。この誘電体多層膜2
402aで各偏光(p偏光とs偏光)に対する反射率と
透過率が異なることを利用し,光路を分離している。ま
た,プリズム2402の基板101に対して垂直な面
は,ARコーティングが施されている。このように構成
された1/4波長板2401とプリズム2402に対し
て接着されている。また,プリズム2402の斜面の誘
電体多層膜2402aは蒸着処理により形成される。
【0126】(実施の形態10の動作)次に,以上のよ
うに構成された光ピックアップ用光学素子の動作につい
て説明する。図24において,上部からのコリメートさ
れた光はプリズム2402に入射する。このときコリメ
ート光はp偏光に直線偏光されている。入射した光は図
の下向きに進む。この光が1/4波長板2401を透過
すると,常光線と異常光線との間でπ/2の位相差が生
じ,光は円偏光となる。ただし,1/4波長板2401
は,結晶の光軸を入射光の偏光方向に対して45度だけ
傾けて配置されてる。このため,この円偏光の光は対物
レンズ102で収れんされ,ソリッドイマージョンレン
ズ301の端面で集光される。
【0127】また,データを読み出す場合には,上記光
が光記録面で反射し,対物レンズ102でコリメートさ
れ,再び1/4波長板2401を通過するとs偏光とな
り,対物レンズ102でコリメート光となってプリズム
2402の斜面(誘電体多層膜2402a)で反射さ
れ,図24において右側に進む。
【0128】〔実施の形態11−1〕 (実施の形態11−1の構成)図25は,実施の形態1
1−1に係る光ピックアップの構成を示す説明図であ
る。この光ピックアップは,同一の基板101上に,上
記実施の形態10で説明した光ピックアップ用光学素子
と,発光部2501と,受光部2502と,偏光ビーム
スプリッタとして機能するプリズム2503と,が配置
されている。発光部2501は発光手段としてのLD
(レーザダイオード)2504とコリメートレンズ25
05とを備え,受光部2502は受光手段としてのPD
(フォトデティクタ)2506と集光レンズ2507と
を備えている。
【0129】コリメートレンズ2505と集光レンズ2
507は共に平板上にレンズを形成したもので,基板1
01に垂直に配置されている。LD2504は,基板1
01に対して垂直に配置された銅などのブロックで配置
されている。また,このブロックはLD2504の放熱
を兼ねている。なお,カンに封入されたLDを使用して
もよい。
【0130】PD2506はSi基板そのものを垂直に
配置している。また,PD2506はLD2504と同
様にカンに封入されたものを使用してもよい。さらに,
これらデバイスを駆動するための電気回路などを基板1
01に配置してもよい。プリズム2402は斜面で全反
射するようなコーティングが施されている。また,プリ
ズム2402およびプリズム2503のいずれも光が入
射する側の面はARコーティングが施されている。
【0131】プリズム2402の基板101側には,実
施の形態10で述べた1/4波長板2401を配置し,
該1/4波長板2401の下には対物レンズ102が形
成されている。また,この対物レンズ102とソリッド
イマージョンレンズ301との位置関係は,実施の形態
10と同様である。また,コリメートレンズ2505や
集光レンズ2507,LD2504,PD2506は,
たとえば基板101にエッチングされた溝により位置決
めされた後,接着剤などで固定する。
【0132】(実施の形態11−1の動作)次に,以上
のように構成された光ピックアップの動作について説明
する。図25において,LD2504から出射されたレ
ーザ光は,コリメートレンズ2505でコリメートさ
れ,プリズム2503に入射する。なお,このときのレ
ーザ光は,p偏光に直線偏光されている。次いで,入射
された光はプリズム2503の斜面で屈折されてプリズ
ム2402に進む。この光がプリズム2402で反射さ
れ,1/4波長板2401を透過すると,常光線と異常
光線との間でπ/2の位相差が生じ,その光は円偏光と
なる。
【0133】ただし,1/4波長板2401は,結晶の
光軸を入射光の偏光方向に対して45度だけ傾けて配置
されている。この円偏光の光が対物レンズ102で収れ
ん光にされ,ソリッドイマージョンレンズ301の端面
で集光する。データを読み出す際は,この光が光記録面
で反射して対物レンズ102でコリメートされ,再び1
/4波長板2401を通過するとs偏光になり,プリズ
ム2402に進む。このプリズム2503ではs偏光の
光は反射するので,集光レンズ2507側で反射され,
集光レンズ2507で収れん光となり,PD2506上
に集光される。
【0134】また,図示していないが,フォーカシング
・エラー信号の検出は,ナイフエッジ法あるいは非点収
差法のいずれを用いてもよい。さらにトラッキング・エ
ラーの検出も必要に応じて適切な方法を用いて行う。
【0135】〔実施の形態11−2〕 (実施の形態11−2の構成)図26は,実施の形態1
1−2に係る光ピックアップの構成を示す説明図であ
り,有限系の光学系を示している。この光ピックアップ
は,上記実施の形態11−1に対して,コリメートレン
ズと集光レンズを排除し,1つの基板102に,対物レ
ンズ102と,ソリッドイメージョンレンズ301と,
1/4波長板2401と,プリズム2601と,LD2
504と,PD2506とが一体的に支持・構成されて
いる。
【0136】プリズム2601は,その斜面部分に誘電
体多層膜がコーティングされている。また,LD250
4およびPD2506と接する面はARコーティングを
施してある。LD2504とPD2506はプリズム2
601面に接するように配置されている。この例では,
プリズム2601面にエッチングで溝を形成し,そこに
LD2504およびPD2506を接着してある。な
お,この配置方法はこれに限定されるものではない。ま
た,LD2504およびPD2506の駆動回路が配置
されている。
【0137】(実施の形態11−2の動作)次に,以上
のように構成された光ピックアップの動作について説明
する。図26において,LD2504から出射されたレ
ーザ光は,プリズム2601に入射する。このときのレ
ーザ光は発散光で,かつp偏光に直線偏光されている。
入射した光はプリズム2601を透過し,1/4波長板
2401を透過する。1/4波長板2401を透過する
と,常光線と異常光線との間でπ/2の位相差が生じ,
その光は円偏光となる。
【0138】ただし,1/4波長板2401は,結晶の
光軸を入射光の偏光方向に対して45度だけ傾けて配置
されている。この円偏光の光が対物レンズ102で収れ
ん光にされ,ソリッドイマージョンレンズ301の端面
で集光する。データを読み出す際は,この光が光記録面
で反射して対物レンズ102でコリメートされ,再び1
/4波長板2401を通過するとs偏光になり,プリズ
ム2402に進む。このプリズム2503ではs偏光の
光は反射するので,集光レンズ2507側で反射され,
集光レンズ2507で収れん光となり,PD2506上
に集光される。
【0139】上記のように,この実施の形態11−2で
は,実施の形態11−1に対してコリメートレンズと集
光レンズを排除した構成であるので,光ピックアップを
簡単な構成にすることができる。
【0140】また,図示していないが,フォーカシング
・エラー信号の検出は,ナイフエッジ法あるいは非点収
差法のいずれを用いてもよい。さらにトラッキング・エ
ラーの検出も必要に応じて適切な方法を用いて行う。
【0141】〔実施の形態12〕 (実施の形態12の構成)図27は,実施の形態12に
係る光ピックアップの構成を示す説明図である。この実
施の形態12では,対物レンズ102とソリッドイマー
ジョンレンズ301と1/4波長板2401とが1つの
基板102に構成され,2つのプリズム2701〜27
02を構成する別の基板と,コリメートレンズ2505
と集光レンズ2507とが構成される別の基板と,さら
にLD2504とPD2507とが搭載されたPCB基
板など,4種類の基板を積層して光ピックアップを構成
している。なお,プリズム2701は,その斜面に誘電
体多層膜がコーティングされている。また,プリズム2
702は,斜面で全反射するように構成されている。
【0142】(実施の形態12の動作)次に,以上のよ
うに構成された光ピックアップの動作について説明す
る。図27において,LD2504から出射されたレー
ザ光は,コリメートレンズ2505でコリメートされ,
プリズム2701に入射する。このときのレーザ光はp
偏光に直線偏光されている。入射した光はプリズム27
01の斜面で反射され,プリズム2702に進む。プリ
ズム2702ではp偏光の光を透過し,1/4波長板2
401を透過する。1/4波長板2401を透過する
と,常光線と異常光線との間でπ/2の位相差が生じ,
その光は円偏光となる。
【0143】ただし,1/4波長板2401は,結晶の
光軸を入射光の偏光方向に対して45度だけ傾けて配置
されている。この円偏光の光が対物レンズ102で収れ
ん光にされ,ソリッドイマージョンレンズ301の端面
で集光する。データを読み出す際は,この光が光記録面
で反射して対物レンズ102でコリメートされ,再び1
/4波長板2401を通過するとs偏光になり,対物レ
ンズ102でコリメート光になってプリズム2701に
進む。このプリズム2701でp偏光の光は反射され,
プリズム2702に進む。さらにプリズム2702で反
射され,集光レンズ2507で収れん光となり,PD2
506上に集光される。
【0144】〔実施の形態13−1〕 (実施の形態13−1の構成)図28は,実施の形態1
3−1に係る光ピックアップの構成を示す説明図であ
る。この光ピックアップは,前述した図26の光ピック
アップ(これら全体を2801とする)をアレイ状に配
置して構成されている。すなわち,この実施の形態13
−1では,図示の如く2×3のアレイ状となっている。
【0145】また,上記ピックアップアレイへのデータ
の入出力は,各光ピックアップ2801に対して独立し
て行われるように構成されている。すなわち,LD25
04とPD2506の駆動回路は,各光ピックアップ2
801ごとにに設けられている。また,図28では,ア
レイの配置は縦横とも等間隔であるが,これ以外に,た
とえば図29に示すような配置であってもよい。なお,
図29ではアレイ配置を平面図で示してある。
【0146】(実施の形態13−1の動作)次に,以上
のように構成された光ピックアップの動作は,基本的に
は前述した実施の形態11−1(図26)と同様であ
る。LD2504とPD2506の駆動方法は,アレイ
に対応させて制御する必要がある。つまり,書き込み時
にはLD2504は書き込みデータに合わせて変調さ
れ,読み込み時にはLD2504は直流的にONされ,
光記録面から反射してきた光信号を各PD2506が読
み込む。
【0147】〔実施の形態13−2〕 (実施の形態13−2の構成)図30は,実施の形態1
3−2に係る光ピックアップの構成を示す説明図であ
る。この光ピックアップは,前述した図27の光ピック
アップ(これら全体を3001とする)をアレイ状に配
置して構成されている。
【0148】すなわち,対物レンズ102と,ソリッド
イマージョンレンズ301と1/4波長板2401との
アレイ基板と,プリズム2701とプリズム2702と
のアレイ基板と,集光レンズ2507とコリメートレン
ズ2505とのアレイ基板と,LD2504とPD25
07とを搭載した基板とを積み重ねた構成となってい
る。
【0149】(実施の形態13−2の動作)次に,以上
のように構成された光ピックアップの動作は,前述した
実施の形態13−1と同様に,データの入出力は各光ピ
ックアップ3001に対して独立して行う。また,基本
的な動作は実施の形態12(図27)と同様であるの
で,ここでの説明は省略する。
【0150】〔実施の形態14〕この実施の形態14で
は,少なくとも,基板の片面にフォト感光性樹脂の層を
平坦な光学材料上に形成し,上記フォト感光性樹脂にフ
ォトリソグラフィ用の光を光拡散手段で拡散して照射
し,微小な凹曲面を形成する。さらに,このフォト感光
性樹脂と光学材料に対して等方性および(あるいは)異
方性のドライエッチングを行って微小凹曲面を形成し,
該微小凹曲面に屈折率の異なる材料を埋め込んで,所定
の光学デバイスを作製する。以下,順に説明する。
【0151】(工程1)図31は,実施の形態14に係
る光ピックアップ用光学素子の製造工程(1)を示す説
明図である。図31に示す工程では,基板101の片面
に後述する選択比に基づく厚さの感光性樹脂3101を
スピナーなどでコーティングする。
【0152】さらに,この工程に用いる材料などについ
て詳述する。レンズを形成する基板材料は用途に応じて
任意に選択することができる。たとえば材料としては基
板としてBK7(波長768.2nmでの屈折率1.5
115)を用る。
【0153】上記の基板材料の片面に感光性樹脂310
1を所定の厚さで塗布する。塗布する感光性樹脂310
1の厚さは,基板101上に形成するレンズの高さと,
後に感光性樹脂3101を現像してエッチングを行う際
の基板材料のエッチング速度と感光性樹脂3101のエ
ッチング速度の比(選択比)により設定する。たとえば
両者のエッチング速度が等しい場合(選択比1)には感
光性樹脂3101の高さは形成するレンズの高さと等し
く設定する。また,感光性材料のエッチング速度に対し
て基板材料のエッチング速度が2倍大きい場合(選択比
2)には感光性樹脂3101の高さはレンズの高さの1
/2でよい。
【0154】また,基板101上に塗布する感光性樹脂
3101の材料としては,通常の半導体製造で用いられ
るフォトレジストあるいは感光性ドライフィルムを使用
することができる。具体的には,東京応化社製OFPR
−800(ポジ型レジスト),OMR−85(ネガ型レ
ジスト)などを用いる。ポジ型あるいはネガ型の選択に
よりレジストの形状を転写する工程(フォトリソ工程)
に用いるマスクの形状が変化するが,基本的な形成手順
は変わらない。この実施の形態では,ポジ型レジストを
用い場合について説明する。
【0155】(工程2)図32は,実施の形態14に係
る光ピックアップ用光学素子の製造工程(2)を示す説
明図である。上記工程1の後,基板101上に形成した
レジスト上に,所望とするレンズ径と同等あるいは小さ
い径のパターンを形成した拡散板マスク3201を介し
て光を照射し,レジストを感光させる。このとき,拡散
板マスク3201自体に光を散乱させる性質があるの
で,露光機から出た光は拡散板マスク3201内で散乱
し,レジストを照射する。
【0156】(工程3)図33は,実施の形態14に係
る光ピックアップ用光学素子の製造工程(3)を示す説
明図である。上記工程2の後,現像を行うと図33に示
すように,基板101上に断面が凹曲面のレジストが残
る。この残存したレジストに必要に応じて熱および(ま
たは)圧力を作用させて重力および表面張力の効果を用
い,凹曲面を成形して所望の凹レンズ形状に形成する。
作用させる温度はレンズ形状により異なるが,温度にお
いては130度から400度,また,圧力は1から10
気圧の範囲を選ぶことができる。
【0157】(工程4)図34および図35は,実施の
形態14に係る光ピックアップ用光学素子の製造工程
(4)を示す説明図である。上記工程3で形成した凹レ
ンズ形状のレジストをマスクとして基板ガラスを基板1
01に垂直に方向にエッチング(異方性エッチング)す
る。このエッチング手段としては半導体製造プロセスで
通常用いられるドライエッチングを採用する。具体的に
は,反応性イオンエッチング法(RIE:平行平板型リ
アクティブ・イオン・ドライ・エッチング),あるいは
導入ガスをイオン化し,その生じたイオンを基板101
に向かって電気的に加速し,基板に直交な方向からエッ
チング面により衝突させることでエッチングを行う物理
化学的な電子サイクロトロン共鳴エッチング法(EC
R)などのドライエッチングを用いる。
【0158】ドライエッチングに用いるガスは基板材料
により選択することができる。たとえば基板材料がガラ
スの場合にはCF4 ,CHF3 などを用いることができ
る。また,エッチング速度,選択性の調整のために上記
のガスにN2 ,O2 ,Arなどのガスを混入することも
できる。エッチングは所望の形状(径,深さ)が得られ
るようにレジストがなくなるまで,あるいは所定の量だ
けレジストをエッチングする。レジストが残っている場
合はアッシングなどによりレジストのみを除去する。こ
のようにして基板101に凹レンズ形状3501を形成
する。
【0159】(工程5)図36および図37は,実施の
形態14に係る光ピックアップ用光学素子の製造工程
(5)を示す説明図である。ここでは上記工程4で形成
した凹レンズ形状3501の部分に基板101より屈折
率の高い材料を形成する。この実施の形態では所望の屈
折率を有した材料をターゲットとしたスパッタ法により
凹レンズ形状3501を含んだスパッタ膜3601を形
成する。さらに基板面のエッチバックおよび平坦化によ
り凹レンズ形状3501の部分に選択的にスパッタ膜3
601を残存させる。このようにして平板レンズを作製
する。基板101上に数多くのレンズを形成し,必要に
応じて切断して個別のレンズとする。また,凹曲面に埋
め込む材料としてLaF2(波長768.2nmでの屈
折率1.7335)またはSFS1(波長768.2n
mでの1.8927)を用いることができる。なお,ス
パッタ法以外にも光硬化性樹脂材料をコーティングする
方法を用いてもよい。
【0160】(具体例)ここで前述した工程1〜5にお
ける具体的な材料や処理などについて説明する。基板1
01には合成石英を,ポジレジストとして東京応化工業
社製OFPR−800を使用する。また,拡散板マスク
としてオパールガラスを用いる。合成石英上にレジスト
をスピンコートにより膜厚5μmのコーティングを行
う。これをプリベークした後,拡散板マスクを使った露
光を行って現像する。引き続いて,200°Cでポスト
ベークする。次にECRエッチングを行う。この際のガ
スはAr,O2 ,CF4 を使用する。エッチングが終了
すると,残っているレジストを除去する。次いでスパッ
タでSFS1の膜を成膜する。最後に表面を表面研磨に
より平坦化すると共に,所望の膜厚となるように研磨す
る。
【0161】さらに,この実施の形態14の工程をまと
めて説明する。まず,基板101に感光性樹脂3101
をスピナーなどでコーティングする。半導体製造装置な
ど通常の露光装置の光源から出射した光を拡散光として
マスク上にあるパターンを照射する。すると,光はフォ
トマスクを透過あるいは吸収反射し,感光性樹脂310
1には透過した散乱光が照射される。たとえば散乱光が
完全拡散状態とすると,光の拡散する位置での角度に対
する光強度は,角度のコサインのn乗に比例する。マス
クに対して基板101の感光性樹脂3101面の位置を
密着させずに,ある距離を隔てておくことにより,感光
性樹脂3101上にはコサインのn乗に比例したような
形の強度分布が生じ,この状態の光で感光性樹脂310
1を露光する。この後,現像処理を行うと感光性樹脂3
101には光強度分布の形状に近い状態の凹曲面が形成
される。この状態でドライエッチングを行って凹曲面を
基板に形成する。残った感光性樹脂3101を剥離した
後に,基板101よりも屈折率の高い材料を埋め込み,
平板レンズを作製する。
【0162】〔実施の形態15〕この実施の形態15で
は,実施の形態14で述べた拡散光の実現例について説
明する。図38は,実施の形態15に係る拡散光の第1
の実現例を示す説明図である。この例では,拡散光の実
現方法として,パターンマスク3801の上に拡散板3
802を配置し,そこで拡散光を生成する。なお,ここ
で用いるパターンマスク3801は透明なガラス基板の
Crでパターンニングした通常のものである。
【0163】すなわち,図38に示すように,露光時に
はパターンマスク3801の上に拡散板3802を置い
て露光する。その後は,実施の形態14で説明したと同
様に,エッチングおよび高屈折率の材料の埋め込み処理
を行う。また,断面が矩形上の凹形状を凹曲面作製の際
に同時に作製することも可能である。このときには,1
つのマスクで凹曲面の部分には拡散するガラスを置き,
溝の部分には透明なガラスのままの状態で露光すればよ
い。
【0164】〔実施の形態16〕図39は,実施の形態
16に係る拡散光の第2の実現例を示す説明図である。
この例では,拡散光の実現方法として,パターンマスク
3801の上に回析格子3901を配置し,そこで拡散
光を生成する。回析格子3901は,所望とする拡散状
態が得られるような完全拡散ではない光強度分布となる
ような格子パターンを形成する。このときには非球面形
状など所望の形状が得られるように1次回析光や高次回
析光を含めた光強度分布が得られる回析格子パターンを
設計することができる。
【0165】また,回析格子の代わりに微小な開口によ
る回析現象を利用する方法もある。円形開口の回析の光
強度はエアリーディスクとして知られており,強度を表
す関数はベッセル関数になる。この0次光を使って感光
性樹脂3101に凹曲面を形成することもできる。
【0166】〔実施の形態17〕この実施の形態17で
は,前述した実施の形態14で説明した製造方法に基づ
いて,基板上の対物レンズおよびソリッドイマージョン
レンズを作製する。まず,一方のレンズを作製し,続い
て基板の反対側にもう一方のレンズを作製する。以下,
工程順に説明する。
【0167】(工程1)図40は,実施の形態17に係
る光ピックアップ用光学素子の製造工程(1)を示す説
明図である。図40に示す工程では,すでに一方の面に
は対物レンズ102が形成されており,もう一方の面に
は感光性樹脂3101をコーティングし,拡散板マスク
3201を用いて露光する状態を示している。
【0168】塗布する感光性材料3101の厚さは,基
板101上に形成するレンズの高さと,後に感光性材料
3101を現像してエッチングを行う際の基板材料のエ
ッチング速度と感光性樹脂のエッチング速度の比(選択
比)により設定する。たとえば両者のエッチング速度が
等しい場合(選択比1)には感光性樹脂の高さは形成す
るレンズの高さと等しく設定する。また,感光性材料の
エッチング速度に対して基板材料のエッチング速度が2
倍大きい場合(選択比2)には感光性樹脂の高さはレン
ズの高さの1/2でよい。
【0169】この実施の形態17では,これまでの実施
の形態と同様に感光性材料としてポジ型レジストを用い
る場合を例にとって説明する。すでに一方の面に形成さ
れているレンズと正確な位置合わせを行うために,対物
レンズ102側に位置合わせ用にアライメントマークと
マスクのアライメントマークを予め設けておき,露光す
る際にはそのマークで位置合わせを行う。
【0170】(工程2)図41は,実施の形態17に係
る光ピックアップ用光学素子の製造工程(2)を示す説
明図である。この工程2では,工程1の露光後の処理と
して実施の形態14と同様に現像処理を行う。この現像
により図41に示す如く,基板101上に断面が凹曲面
の樹脂が残る。この残存したレジストに必要に応じて熱
および(または)圧力を作用させて重力および表面張力
の効果を用い,凹曲面を成形して所望の凹レンズ形状に
形成する。作用させる温度はレンズ形状により異なる
が,温度においては130度から400度,また,圧力
は1から10気圧の範囲を選ぶことができる。
【0171】(工程3)図42および図43は,実施の
形態17に係る光ピックアップ用光学素子の製造工程
(3)を示す説明図である。上記工程2で形成した凹レ
ンズ形状のレジストをマスクとして基板ガラスを基板に
垂直に方向にエッチング(異方性エッチング)する。こ
のエッチング手段としては半導体製造プロセスで通常用
いられるドライエッチングを採用する。具体的には,反
応性イオンエッチング法(RIE),電子サイクロトロ
ン共鳴エッチング法(ECR)などのドライエッチング
を用いる。
【0172】ドライエッチングに用いるガスは基板材料
により選択することができる。たとえば基板材料がガラ
スの場合にはCF4 ,CHF3 などを用いることができ
る。また,エッチング速度,選択性の調整のために上記
のガスにN2 ,O2 ,Arなどのガスを混入することも
できる。エッチングは所望の形状(径,深さ)が得られ
るようにレジストがなくなるまで,あるいは所定の量だ
けレジストをエッチングする。レジストが残っている場
合はアッシングなどによりレジストのみを除去する。こ
のようにして基板101に凹レンズ形状4301を形成
する。
【0173】(工程4)図44は,実施の形態17に係
る光ピックアップ用光学素子の製造工程(4)を示す説
明図である。ここでは上記工程3で形成した凹レンズ形
状4301の部分に基板101より屈折率の高い材料を
形成する。この実施の形態では所望の屈折率を有した材
料をターゲットとしたスパッタ法により凹レンズ形状4
301を含んだスパッタ膜4401を形成する。さらに
基板面のエッチバックおよび平坦化により凹レンズ形状
3501の部分に選択的にスパッタ膜4401を残存さ
せる。このようにして平板レンズを作製する。基板10
1上に数多くのレンズを形成し,必要に応じて切断して
個別のレンズとする。なお,スパッタ法以外にも光硬化
性樹脂材料をコーティングする方法を用いてもよい。
【0174】さて,このようにして作製したヘッドを浮
上させる場合,前述した図15と同様に,空気力学的構
造を考慮し,その下部部分に凹形状をエッチングにより
作製する。この凹形状をマイクロレンズの部分には拡散
するガラスを用い,溝の部分には透明なガラスを用い
る。
【0175】〔実施の形態18〕この実施の形態18で
は,以上説明した実施の形態14〜17の製造方法に基
づいて,コリメートされた光を集光させる働きを有する
対物レンズ102と,ソリッドイマージョンレンズ30
1と,をそれぞれ別々の基板上に形成する。そして,こ
の対物レンズ102とソリッドイマージョンレンズ30
1との光軸を合わせた状態ではり合わせ,接合する。
【0176】この接合例を前述の図16を用いて説明す
る。対物レンズ102を具備した基板101とソリッド
イマージョンレンズ301を具備した基板1601の2
つを,実施の形態14〜17の製造方法に基づいて作製
する。なお,この2つの基板は同一材料で作製する。対
物レンズ102を具備した基板101には,その下面に
位置決め用の突起(左側)とくぼみ(右側)とを設け
る。さらに,ソリッドイマージョンレンズ301を具備
した基板1601には,対物レンズ102に対応する位
置にくぼみ(左側)と突起(右側)とを設ける。この2
つの基板を突起とくぼみとを位置合わせて接合し,図1
6に示す如くヘッドを形成する。
【0177】なお,上記において,突起やくぼみの形状
ははめ込みやすい構造であれば,どのような構造であっ
てもよく,また,数もいくつあってもよい。さらに,2
つの基板の固定を強固にするため,接着剤を用いても,
あるいは電気化学的なはり合わせでもよい。ただし,こ
の突起やくぼみは,対物レンズ102とソリッドイマー
ジョンレンズ301の光路を遮るような部分を除いた位
置に設ける。また,接着剤は基板101とほぼ同等の屈
折率を有する紫外線硬化性樹脂を用いる。
【0178】次に,上記とは異なる接合例を前述の図2
0を用いてについて説明する。ここでは,実施の形態1
4〜17の製造方法に基づいて作製した,対物レンズ1
02を具備した基板101とソリッドイマージョンレン
ズ301を具備した基板1601とをそれぞれ所定の位
置に設けたマーカーを用いて接合する。なお,図20で
はマーカーを3つで示したが,もちろん数は必要に応じ
て設ければよい。
【0179】また,上記の他に前述した図21と同様の
接合を行ってもよい。まず,図21(a)に示すよう
に,位置合わせ手段を対物レンズ102の光軸を中心と
した円周上に対物レンズ102を挟んで対向するように
複数個形成する。他方,図21(b)に示すように,ソ
リッドイマージョンレンズ301を形成した基板にも位
置合わせ手段を図21(a)の位置合わせ手段と対応す
る位置に設ける。そして,この2つの基板の位置合わせ
手段同士を合わせて接合する。なお,この場合における
位置合わせ手段として,たとえば一方が凸形状であり,
他方が凹形状であるような立体的なものを用いる。基板
上に凸形状あるいは凹形状を形成する方法としては,レ
ジスト成形とエッチングによって凸形状あるは凹形状を
形成する方法を用いる。
【0180】また,位置合わせ手段をマーカーとする場
合は,図22に示したように平面的なマーカーを用いる
ことも可能である。これは半導体製造プロセスで通常用
いられている方法と同様であり,位置合わせを行う双方
の基板に位置合わせのための精度を考慮したマーカーを
形成し,マーカー同士の重なりによって位置合わせを行
う。この位置合わせ用のマーカーは,実施の形態14〜
17で説明した工程を導入し,通常の半導体製造プロセ
スで用いられる方法と同様に形成することができる。
【0181】このようにして,双方の基板に設けた両レ
ンズの光軸を一致させて位置合わせした後,固定方法と
して接着剤を用いてもよく,あるいは双方の基板をアノ
ーティック・ボンディングや高温ボンディングなどの電
気化学的な方法で接着してもよい。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る光ピ
ックアップ用光学素子(請求項1)によれば,基板上に
対物レンズの集光長さに等しい厚さの対物レンズを一体
的に形成し,構成することにより,基板内で集光するた
めのスポットサイズを小さくすることができるため,高
密度の記録/再生が可能となる。
【0183】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子(請求項2)によれば,基板および基板の底面に屈
折率の高い膜を設け,基板と膜とを合わせた厚さを対物
レンズの集光長さに等しくして対物レンズを一体的に形
成し,構成することにより,屈折率の高い膜内で集光す
るため,小さいサイズのスポットが得られ,高密度の記
録/再生が可能となる。
【0184】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子(請求項3)によれば,1枚の基板上に対物レンズ
とソリッドイマージョンレンズとをそれぞれの光軸を合
わせて一体的に製造し,構成することにより,レンズ間
の光軸調整や位置ずれが排除され,基板内で集光するた
めのスポットサイズを小さくすることができるので,高
密度の記録/再生が可能となる。
【0185】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項4)によれば,半導体製造プロ
セスを用い,基板の片側の面に凸曲面を形成して対物レ
ンズを製造し,さらに上記形成された対物レンズとは反
対面に凹曲面を形成し,該凹曲面に対して上記基板より
高い屈折率を有する材料を堆積させてソリッドイマージ
ョンレンズを製造するため,比較的容易に,かつ経済的
に,精度の高い光ピックアップ用光学素子を製造するこ
とができる。
【0186】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子(請求項5)によれば,基板に対し,対物レンズお
よびソリッドイマージョンレンズの屈折率を高くするこ
とにより,屈折率の高いレンズ中にスポットを形成でき
るため,小さいサイズのスポットが得られる。
【0187】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項6)によれば,半導体製造プロ
セスを用い,基板の片側の面に凹曲面を形成して対物レ
ンズを製造し,さらに上記形成された対物レンズとは反
対面に凹曲面を形成し,上記2つの凹曲面に対して上記
基板より高い屈折率を有する材料を堆積させてソリッド
イマージョンレンズを製造するため,比較的容易に,か
つ経済的に,精度の高い光ピックアップ用光学素子を製
造することができる。
【0188】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子(請求項7)によれば,半導体製造プロセスを用
い,第1の基板に対物レンズを形成し,さらに第2の基
板に第1の基板よりも屈折率の高いソリッドイマージョ
ンレンズを形成し,この2つの基板をはり合わせて,光
ピックアップ用光学素子を構成することにより,屈折率
の高いレンズ中にスポットを形成し,小さいサイズのス
ポットが得られるため,高密度な記録/再生が可能にな
ると共に,対物レンズとソリッドイマージョンレンズが
はり合わせにより一体化された構造なので,レンズ間の
光軸調整が不要となり,小型軽量化も実現する。
【0189】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子(請求項8)によれば,第1の基板と第2の基板の
屈折率とをそれぞれ異ならせることにより,屈折率の高
いレンズ中にスポットを形成できるため,小さいサイズ
のスポットが得られる。
【0190】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項9)によれば,半導体製造プロ
セスを用い,第1の基板に凸曲面を形成して対物レンズ
を製造し,第2の基板に凸曲面を形成してソリッドイマ
ージョンレンズを製造し,この2つの基板に形成された
対物レンズおよびソリッドイマージョンレンズの両光軸
を一致させ,はり合わせするため,比較的容易に,かつ
経済的に,精度の高い光ピックアップ用光学素子を製造
することができる。
【0191】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項10)によれば,半導体製造プ
ロセスを用い,第1の基板に凹曲面を形成して対物レン
ズを製造し,第2の基板に凹曲面を形成してソリッドイ
マージョンレンズを製造し,この2つの基板に該基板と
は異なる屈折率の材料を堆積させ,該堆積後の2つの基
板に形成された対物レンズおよびソリッドイマージョン
レンズの両光軸を一致させ,はり合わせするため,比較
的容易に,かつ経済的に,精度の高い光ピックアップ用
光学素子を製造することができる。
【0192】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項11)によれば,半導体製造プ
ロセスを用い,第1の基板に凸曲面を形成して対物レン
ズを製造し,第2の基板に凹曲面を形成してソリッドイ
マージョンレンズを製造し,この2つの基板に形成され
た対物レンズおよびソリッドイマージョンレンズの両光
軸を一致させ,はり合わせするため,比較的容易に,か
つ経済的に,精度の高い光ピックアップ用光学素子を製
造することができる。
【0193】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子(請求項12)によれば,対物レンズとソリッドイ
マージョンレンズからなる組,あるいは対物レンズを少
なくとも2つ以上を基板にアレイ状に配置することによ
り,同時に複数の光学素子を構成することが可能となる
ため,比較的容易に,かつ経済的に,精度の高い光ピッ
クアップ用光学素子を製造することができる。
【0194】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子(請求項13)によれば,1つの基板上に,対物レ
ンズとソリッドイマージョンレンズとを同軸状に形成す
ると共に,対物レンズ上に偏光手段(たとえば,1/4
波長板)を設け,さらに偏光手段上に光路を切り替える
光路切り替え手段を設けることにより,光学部品を一体
構成することができるので,光ピックアップの小型軽量
化を実現し,さらに外部の受発光部分との光の入出力が
精度よく,かつ簡単に行うことができる。
【0195】また,本発明に係る光ピックアップ(請求
項14)によれば,請求項13に記載の光ピックアップ
用光学素子を用い,さらに,その一つの基板上に,光ビ
ームを出射する発光手段と光記録媒体からの反射光を受
光する受光手段とを一体構成させることにより,受発光
部分を含めた光学部品の一体構成による小型軽量化が実
現し,さらに,すべての素子が基板上に構成されるの
で,組み立て時における光軸調整などのアライメントが
不要なため,組立性やサービス性が向上する。
【0196】また,本発明に係る光ピックアップ(請求
項15)によれば,請求項13に記載の光ピックアップ
用光学素子を用い,さらに,光ビームを出射す発光手段
と光記録媒体からの反射光を受光する受光手段とを少な
くとも1つ以上の基板に一体構成させることにより,受
発光部分を含めた光学部品の一体構成による小型軽量化
が実現し,さらに,すべての素子が基板上に構成される
ので,組み立て時における光軸調整などのアライメント
が不要なため,組立性やサービス性が向上する。
【0197】また,本発明に係る光ピックアップ(請求
項16)によれば,請求項14または15に記載の光ピ
ックアップをアレイ状に配置・構成したため,同時に多
くのデータを読み書きすることができると共に,光ピッ
クアップ全体における読み書きに要する時間を短縮する
ことができる。
【0198】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項17)によれば,少なくとも,
基板の片面にフォトリソグラフィ用の感光性樹脂の層を
平坦な光学材料上に形成し,上記フォト感光性樹脂にフ
ォトリソグラフィ用の光を拡散して照射して微小な凹曲
面を形成し,この感光性樹脂と光学材料に対して等方性
および(あるいは)異方性のドライエッチングを行って
微小凹曲面を形成し,該微小凹曲面に屈折率の異なる材
料を埋め込んで,所定の光学デバイスを作製することに
より平板型のレンズの製造を比較的簡単に実現したた
め,他の光学素子などの他の光学部品などを積層するこ
とができる。
【0199】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項18)によれば,フォトリソグ
ラフィで使用するマスクに光拡散の作用をもたせて露光
するため,通常の半導体製造用の露光機に設置して使う
ことができる。
【0200】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項19)によれば,1つのマスク
で拡散する部分とそうでない部分を選択的に設けること
が可能なため,1枚の基板上に断面が矩形状のパターン
と凹曲面の平面レンズを同時に作製することができる。
【0201】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項20)によれば,マスク上に回
析格子を設けたため,通常の半導体製造用の露光機に設
置して使うことができ,しかも,回析格子の格子パター
ンによって任意の光強度を設定することが可能であるの
で,所望の形状の凹曲面を有する平面レンズを得ること
ができる。
【0202】また,本発明に係る光ピックアップ用光学
素子の製造方法(請求項21,22)によれば,屈折率
の高いレンズ中にスポットを形成する光学デバイスを製
造することが可能なため,高密度な記録再生が実現し,
かつ,対物レンズとソリッドイマージョンレンズが一体
化されるため,レンズ同士の光軸調整が不要となり,そ
の結果,小型軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る光ピックアップ用光学素子
の構成を示す説明図である。
【図2】実施の形態2に係る光ピックアップ用光学素子
の構成を示す説明図である。
【図3】実施の形態3に係る光ピックアップ用光学素子
の構成を示す説明図である。
【図4】実施の形態3に係る光ピックアップ用光学素子
の他の構成を示す説明図である。
【図5】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素子
の製造工程(1)を示す説明図である。
【図6】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素子
の製造工程(2)を示す説明図である。
【図7】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素子
の製造工程(3)を示す説明図である。
【図8】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素子
の製造工程(4)を示す説明図である。
【図9】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素子
の製造工程(5)を示す説明図である。
【図10】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素
子の製造工程(6)を示す説明図である。
【図11】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素
子の製造工程(7)を示す説明図である。
【図12】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素
子の製造工程(8)を示す説明図である。
【図13】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素
子の製造工程(9)を示す説明図である。
【図14】実施の形態4に係る光ピックアップ用光学素
子の製造工程(10)を示す説明図である。
【図15】実施の形態5に係る光ピックアップ用光学素
子の構成を示す説明図である。
【図16】実施の形態7に係る光ピックアップ用光学素
子の構成を示す説明図である。
【図17】実施の形態7に係る光ピックアップ用光学素
子の他の構成例(1)を示す説明図である。
【図18】実施の形態7に係る光ピックアップ用光学素
子の他の構成例(2)を示す説明図である。
【図19】実施の形態7に係る光ピックアップ用光学素
子の他の構成例(3)を示す説明図である。
【図20】実施の形態7に係る光ピックアップ用光学素
子のはり合わせをマーカーで位置合わせする例を示す説
明図である。
【図21】実施の形態8に係る光ピックアップ用光学素
子の製造工程における光軸合わせをマーカーを用いて行
う例を示す説明図である。
【図22】実施の形態8に係る位置合わせ手段のマーカ
ー例を示す説明図である。
【図23】実施の形態9に係る光ピックアップ用光学素
子の構成を示す説明図である。
【図24】実施の形態10に係る光ピックアップ用光学
素子の構成を示す説明図である。
【図25】実施の形態11−1に係る光ピックアップの
構成を示す説明図である。
【図26】実施の形態11−2に係る光ピックアップの
構成を示す説明図である。
【図27】実施の形態12に係る光ピックアップの構成
を示す説明図である。
【図28】実施の形態13−1に係る光ピックアップの
構成を示す説明図である。
【図29】実施の形態13−1に係る他のアレイ配置例
を示す平面図である。
【図30】実施の形態13−2に係る光ピックアップの
構成を示す説明図である。
【図31】実施の形態14に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(1)を示す説明図である。
【図32】実施の形態14に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(2)を示す説明図である。
【図33】実施の形態14に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(3)を示す説明図である。
【図34】実施の形態14に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(4−1)を示す説明図である。
【図35】実施の形態14に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(4−2)を示す説明図である。
【図36】実施の形態14に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(5−1)を示す説明図である。
【図37】実施の形態14に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(5−2)を示す説明図である。
【図38】実施の形態15に係る拡散光の第1の実現例
を示す説明図である。
【図39】実施の形態16に係る拡散光の第2の実現例
を示す説明図である。
【図40】実施の形態17に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(1)を示す説明図である。
【図41】実施の形態17に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(2)を示す説明図である。
【図42】実施の形態17に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(3−1)を示す説明図である。
【図43】実施の形態17に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(3−2)を示す説明図である。
【図44】実施の形態17に係る光ピックアップ用光学
素子の製造工程(4)を示す説明図である。
【図45】従来における光メモリピックアップ装置の構
成を示す説明図である。
【図46】従来におけるソリッドイマージョンレンズを
用いた光学系の集光例を示す説明図である。
【図47】従来における対物レンズとソリッドイマージ
ョンレンズとを組み合わせた浮上ヘッド例を示す説明図
である。
【符号の説明】
101 基板 102 対物レンズ 201 屈折率の高い膜 301 ソリッドイマージョンレンズ 501 感光性材料 601 パターン樹脂 701 凸レンズ形状 1101 凹レンズ形状 1201 凹レンズ形状部 1301,1401 スパッタ膜 1601 基板 1602,1603 突起 2101a〜2101d,2102a〜2102d 位
置合わせ手段 2401 1/4波長板 2402,2503,2601,2701,2702
プリズム 2501 発光部 2502 受光部 2504 LD 2505 コリメートレンズ 2506 PD 2507 集光レンズ 2801,3001 光ピックアップ 3101 感光性樹脂 3201 拡散板マスク 3501 凹曲面形状 3601,4401 スパッタ膜 3802 拡散板 3901 回析格子 4301 凹レンズ形状

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の波長を有するコヒーレントな光を
    入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた光
    を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集光
    された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/
    再生を行うための光ピックアップ用光学素子において,
    前記コリメートされた光を集光する対物レンズを,該対
    物レンズの集光長さに等しい厚さの基板上に形成するこ
    とを特徴とする光ピックアップ用光学素子。
  2. 【請求項2】 所定の波長を有するコヒーレントな光を
    入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた光
    を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集光
    された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/
    再生を行うための光ピックアップ用光学素子において,
    前記コリメートされた光を集光する対物レンズが形成さ
    れる基板と,前記基板の底面に屈折率の高い膜と,から
    なり,前記基板と前記膜とを合わせた厚さが,前記対物
    レンズの集光長さに等しい厚さであることを特徴とする
    光ピックアップ用光学素子。
  3. 【請求項3】 所定の波長を有するコヒーレントな光を
    入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた光
    を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集光
    された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/
    再生を行うための光ピックアップ用光学素子において,
    1枚の基板上に,前記コリメートされた光を集光する対
    物レンズと,前記対物レンズの光軸と同軸上に前記基板
    より高い屈折率を有するソリッドイマージョンレンズ
    と,を設けたことを特徴とする光ピックアップ用光学素
    子。
  4. 【請求項4】 所定の波長を有するコヒーレントな光を
    入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた光
    を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集光
    された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/
    再生を行うための光ピックアップ用光学素子を製造する
    光ピックアップ用光学素子の製造方法において,基板の
    片側の面に凸曲面を形成して前記コリメートされた光を
    集光する対物レンズを製造する工程と,前記基板に形成
    された対物レンズとは反対面に凹曲面を形成し,該凹曲
    面に対して前記基板より高い屈折率を有する材料を堆積
    させてソリッドイマージョンレンズを製造する工程と,
    を含むことを特徴とする光ピックアップ用光学素子の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記基板に対し,前記対物レンズおよび
    前記ソリッドイマージョンレンズの屈折率が高いことを
    特徴とする請求項1ないし3に記載の光ピックアップ用
    光学素子。
  6. 【請求項6】 所定の波長を有するコヒーレントな光を
    入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた光
    を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集光
    された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/
    再生を行うための光ピックアップ用光学素子を半導体製
    造プロセスを用いて製造する光ピックアップ用光学素子
    の製造方法において,基板の片側の面に凹曲面を形成し
    て前記コリメートされた光を集光する対物レンズを製造
    する工程と,前記基板に形成された対物レンズとは反対
    面に凹曲面を形成し,該凹曲面に対して前記基板より高
    い屈折率を有する材料を堆積させてソリッドイマージョ
    ンレンズを製造する工程と,前記2つの凹曲面に対し,
    前記基板より高い屈折率を有する材料を堆積する工程
    と,を含むことを特徴とする光ピックアップ用光学素子
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 所定の波長を有するコヒーレントな光を
    入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた光
    を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集光
    された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/
    再生を行うための光ピックアップ用光学素子において,
    前記コリメートされた光を集光する対物レンズが形成さ
    れた第1の基板と,前記光記録媒体側に近接し,前記第
    1の基板よりも屈折率の高いソリッドイマージョンレン
    ズが形成された第2の基板と,によりなリ,前記第1の
    基板と前記第2の基板とを所定位置ではり合わせ,一体
    構成することを特徴とする光ピックアップ用光学素子。
  8. 【請求項8】 前記第1の基板と前記第2の基板の屈折
    率がそれぞれ異なることを特徴とする請求項7に記載の
    光ピックアップ用光学素子。
  9. 【請求項9】 所定の波長を有するコヒーレントな光を
    入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた光
    を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集光
    された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/
    再生を行うための光ピックアップ用光学素子を半導体製
    造プロセスを用いて製造する光ピックアップ用光学素子
    の製造方法において,第1の基板に凸曲面を形成して前
    記コリメートされた光を集光する対物レンズを製造する
    工程と,第2の基板に凸曲面を形成してソリッドイマー
    ジョンレンズを製造する工程と,前記2つの基板に形成
    された対物レンズおよびソリッドイマージョンレンズの
    両光軸を一致させ,はり合わせする工程と,を含むこと
    を特徴とする光ピックアップ用光学素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 所定の波長を有するコヒーレントな光
    を入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた
    光を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集
    光された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録
    /再生を行うための光ピックアップ用光学素子を半導体
    製造プロセスを用いて製造する光ピックアップ用光学素
    子の製造方法において,第1の基板に凹曲面を形成して
    前記コリメートされた光を集光する対物レンズを製造す
    る工程と,第2の基板に凹曲面を形成してソリッドイマ
    ージョンレンズを製造する工程と,前記2つの基板に該
    基板とは異なる屈折率の材料を堆積する工程と,前記堆
    積後の2つの基板に形成された対物レンズおよびソリッ
    ドイマージョンレンズの両光軸を一致させ,はり合わせ
    する工程と,を含むことを特徴とする光ピックアップ用
    光学素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 所定の波長を有するコヒーレントな光
    を入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた
    光を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集
    光された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録
    /再生を行うための光ピックアップ用光学素子を半導体
    製造プロセスを用いて製造する光ピックアップ用光学素
    子の製造方法において,第1の基板に凸曲面を形成して
    前記コリメートされた光を集光する対物レンズを製造す
    る工程と,第2の基板に凹曲面を形成してソリッドイマ
    ージョンレンズを製造する工程と,前記2つの基板に形
    成された対物レンズおよびソリッドイマージョンレンズ
    の両光軸を一致させ,はり合わせする工程と,を含むこ
    とを特徴とする光ピックアップ用光学素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記対物レンズと前記ソリッドイマー
    ジョンレンズとを対となす組あるいは前記対物レンズ
    を,複数個以上設けて前記基板にアレイ状に配列するこ
    とを特徴とする請求項1ないし3,5,7または8いず
    れかに記載の光ピックアップ用光学素子。
  13. 【請求項13】 所定の波長を有するコヒーレントな光
    を入射し,前記光をコリメートし,該コリメートされた
    光を微小スポットとして光記録媒体上に集光させ,該集
    光された光を用いて前記光記録媒体に対する情報の記録
    /再生を行うための光ピックアップ用光学素子におい
    て,1枚の基板上に,前記コリメートされた光を集光す
    る対物レンズと,前記対物レンズの光軸と同軸上に前記
    基板より高い屈折率を有するソリッドイマージョンレン
    ズと,前記対物レンズ上に前記光の光路を切り替える光
    路切り替え手段と,前記対物レンズと前記光路切り替え
    手段との間に,前記光の偏光状態を変える偏光手段と,
    を設けたことを特徴とする光ピックアップ用光学素子。
  14. 【請求項14】 コリメートされた光ビームを微小スポ
    ットとして光記録媒体上に集光させ,該集光された光ビ
    ームを用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/再生
    を行う光ピックアップにおいて,前記請求項13に記載
    の光ピックアップ用光学素子を用いる光ピックアップで
    あって,一つの基板上に,前記光ビームを出射する発光
    手段と,前記光記録媒体からの反射光を受光する受光手
    段と,を備えたことを特徴とする光ピックアップ。
  15. 【請求項15】 コリメートされた光ビームを微小スポ
    ットとして光記録媒体上に集光させ,該集光された光ビ
    ームを用いて前記光記録媒体に対する情報の記録/再生
    を行う光ピックアップにおいて,前記請求項13に記載
    の光ピックアップ用光学素子を用いる光ピックアップで
    あって,少なくとも一つ以上の基板上に,前記光ビーム
    を出射する発光手段と,前記光記録媒体からの反射光を
    受光する受光手段と,を備えたことを特徴とする光ピッ
    クアップ。
  16. 【請求項16】 前記請求項14または15に記載の光
    ピックアップを,所定のパターンに基づいてアレイ状に
    配置・構成すること特徴とする光ピックアップ。
  17. 【請求項17】 フォトリソグラフィに基づいてレンズ
    などの光学素子を製造する光ピックアップ用光学素子の
    製造方法において,レンズを形成するための基板上に所
    定の厚さで感光性樹脂を塗布する第1の工程と,前記第
    1の工程で塗布された前記感光性樹脂の上にパターンマ
    スクを配置し,該パターンマスク上に光源から出射した
    光を拡散する光拡散手段を配置し,前記光を照射する第
    2の工程と,前記第2の工程の後に現像処理を行い,前
    記感光性樹脂に光強度分布の形状に近い状態の凹曲面の
    形成する第3の工程と,前記第3の工程の後,前記の感
    光性樹脂に対して等方性および(あるいは)異方性のド
    ライエッチングを行って微小凹曲面を形成する第4の工
    程と,前記第4の工程の後,前記基板上に残った感光性
    樹脂を剥離し,前記基板に対し屈折率の高い材料を埋め
    込む第5の工程と,を含むことを特徴とする光ピックア
    ップ用光学素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の工程において,前記パター
    ンマスクと前記光拡散手段とを1つにしたマスクを用い
    ることを特徴とする請求項17に記載の光ピックアップ
    用光学素子の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の工程に用いる前記光拡散手
    段は,半透明な光学ガラスで構成することを特徴とする
    請求項17に記載の光ピックアップ用光学素子の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 前記第2の工程に用いる前記光拡散手
    段は,所望の拡散状態が得られる回析格子で構成するこ
    とを特徴とする請求項17に記載の光ピックアップ用光
    学素子の製造方法。
  21. 【請求項21】 一枚の基板上に,前記請求項17に記
    載の光ピックアップ用光学素子の製造方法に基づいて,
    対物レンズとなる第1の凹曲面を形成し,さらにソリッ
    ドイマージョンレンズとなる第2の凹曲面を形成し,前
    記第1および第2の凹曲面に基板に対して屈折率の異な
    る材料を堆積させることを特徴とする光ピックアップ用
    光学素子の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記請求項17に記載の光ピックアッ
    プ用光学素子の製造方法に基づいて,第1の基板に凹曲
    面を形成してコリメートされた光を集光する対物レンズ
    を製造する工程と,前記対物レンズと同一の製造方法に
    基づいて,第2の基板に凹曲面を形成してソリッドイマ
    ージョンレンズを製造する工程と,前記第1の基板およ
    び第2の基板に該基板とは異なる屈折率の材料を堆積す
    る工程と,前記堆積後の2つの基板に形成された前記対
    物レンズおよび前記ソリッドイマージョンレンズの両光
    軸を一致させ,はり合わせする工程と,を含むことを特
    徴とする光ピックアップ用光学素子の製造方法。
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