JP2001236685A - 光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方法 - Google Patents
光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方法Info
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Abstract
の記録・再生を図ることができ、誤記録あるいは誤再生
の防止が可能な光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装
置、および光ヘッドの製造方法を提供する。 【解決手段】 透明集光用媒体6の入射面6aに収束光
2cが入射すると、その屈折光2dは被集光面6bに集
光して光スポット9を形成する。この光スポット9の被
集光面6bの外表面に形成された開口7aには、近接場
光が染み出しており、それが微小金属体8により散乱さ
れる。また、微小金属体8おいてもレーザ光照射により
プラズモン共鳴が発生し、そこから近接場光10が滲み
出す。これらの近接場光10は、ディスク12の記録媒
体121中に伝播光となって入射し、この光によって記
録媒体121への記録がなされる。
Description
ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方法に関
し、特に、光利用効率が高く、記録媒体の高密度、高速
の記録・再生を図ることができ、誤記録あるいは誤再生
の防止が可能な光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装
置、および光ヘッドの製造方法に関する。
ディスクあるいは磁気ディスクや、光のみによって記録
する光ディスクの高記録密度化を図るため、記録あるい
は再生に使用する近接場光の微小化が検討されている。
ディスク装置として、例えば、USP5,883,87
2および特開平11−176007号公報、および文献
「アプライドフィジックスレター(Applied Physics Let
ters)Vol.65(6)、1994、P.658」に
示されるものがある。
および特開平11−176007号公報に示されたディ
スク装置を示す。このディスク装置1は、レーザ光を出
射するレーザ光源2と、レーザ光源2から出射されたレ
ーザ光を収束させる対物レンズ5と、対物レンズ5から
の収束光を集光して底面の被集光面6bに光スポット9
を形成するソリッドイマージョンレンズ(Solid Immersi
on Lens :SIL)6と、SIL6の被集光面6bの表面
に設けられ、光スポット9より小さいサイズの微小開口
7aを有する遮光体7と、微小開口7aを介してディス
ク12に照射された光による反射光とレーザ光源2から
の出射光とを分離するビームスプリッタ13と、ビーム
スプリッタ13によって分離された反射光を検出する光
検出器15とを有する。この開口7aは、遮光体7をS
IL6の被集光面6bの表面全体に被着した後、収束オ
ンビーム(Focused lon Beam)法を用いてミリングする
ことにより形成されている。このように構成されたディ
スク装置1において、レーザ光源2から出射されたレー
ザ光は、対物レンズ5により収束され、SIL6の被集
光面6bに集光する。この開口7aのサイズは、光スポ
ット9のサイズよりも十分小さいので、この開口7aか
らは、伝播光は殆ど放出されず、被集光面6bの開口7
a部表面には、近接場光10が漏れ出すのみとなる。こ
の近接場光10にディスク12の記録層を近付けると、
この近接場光10は伝播光となって記録層に伝播し、情
報の記録および再生が行われる。近接場光10のサイズ
は、開口7aのサイズで決まるので、SIL6のみの場
合に比べて数分の一以下と言った微小なサイズの記録・
再生光が得られ、これを記録に使用することにより記録
密度を上げることが可能となる。
微鏡を示す。この近接場光顕微鏡80は、プラズモン共
鳴により光強度を増大した近接場光を微小物体の観測に
用いたものであり、青色レーザ光83aを斜方向に出射
するアルゴンイオンレーザ83と、アルゴンイオンレー
ザ83から出射された青色レーザ光83aを底面の被集
光面81aの中心部に集光する半球形レンズ(SIL)
81と、半球形レンズ81の平面部表面81aの中心部
に被着された30nm径のAgからなる微小金属球82
と、光ディスク125からの反射光87を対物レンズ8
8を介して検出するフォトマルチプライア(PM)89
とを有する。このように構成された近接場光顕微鏡80
において、アルゴンイオンレーザ83からの青色レーザ
光83aを半球形レンズ81の平面部表面81bにおい
て全反射するように斜方向から半球形レンズ81の半球
状の入射面81aに入射させ、微小金属球82の位置に
集光して照射し、それによって微小金属球82にプラズ
モン共鳴を生じさせ、そこから発生する近接場光84を
光ディスク125の記録膜86に入射させる。そして、
記録膜86からの反射光87を半球形レンズ80上の対
物レンズ88によりPM89に集光し、検出する。ま
た、光ディスク125をピエゾ素子でX−Y方向に走査
し、それと同期してPM89の出力信号をモニタテレビ
(図示せず)の輝度信号に入力することにより、記録膜
86の記録マークの画像表示を行っている。この装置
は、近接場光顕微鏡であるが、光記録に使用することも
可能である。半球形レンズ81のみの場合に比べて数分
の一以下の微小サイズの近接場光84が得られ、これを
記録に使用することにより記録密度を上げることが可能
となる。また、励起されたプラズモンから近接場光を効
率よく発生する方式として、例えば、文献「T.Mat
umoto,etal.,The 6th lnt.C
onf.on Near Field Optics
and Related Techs.(2000)、
No.Mo013」に示されたシミュレーション結果が
ある。図22は、その文献に示された方式を示す。この
方式は、2個の微小金属体91,91’を対峙させた構
造を有し、両者の先端部91a,91a’およびギャッ
プ92の幅は、20nm程度と入射光93aのスポット
93b径よりも大幅に小さく形成されている。また、入
射光の偏光方向94は、ギャップ92を横切る方向に整
えられている。このような構造により、微小金属体9
1,91’で励起されるプラズモンは、偏光方向94に
振動し、その先端部91a,91a’に発生する電荷の
極性が逆となるため、両者間でダイポールが形成され、
効率よく近接場光を発生することが可能となる。また、
近接場光のサイズは、ギャップ92と同程度となるた
め、強力で微細な近接場光を形成することが可能とな
る。しかし、シミュレーション結果では、ギャップ92
部のみから光が放出され、このダイポールの形成によ
り、放射される光の強度は入射光の強度の2300倍に
増強されたとある。また、マイクロ波を用いたダイポー
ルアンテナによる実験例(R.D.Grober et
al.,Appl.Phys.Lett.Vol.7,
No.11,(1997)p.1354)でも、マイク
ロ波放射はアンテナのギャップ部のみに集中するとあ
る。これは、金属のアンテナの導電率が十分高いため、
このアンテナに強いダイポールが形成されるとともに、
アンテナが入射マイクロ波に対して強いシールド効果を
有するためである。しかし、可視光の場合(図22)、
アンテナ、すなわち微小金属体91,91’の厚さは1
00nm程度かそれ以下と薄いため、実際には可視光の
波長での導電率を十分高く取ることができない。そのた
め、アンテナとしての増幅率、すなわちダイポールの強
度は入射光に対して十分なシールド効果を及ぼすには至
らず、かつ、入射光93aのスポット93b径は微小金
属体91,91’に比べて大幅に大きいため、入射光9
3aの大半は、微小金属体91,91’とカップルせず
に透過される。従って、このような構成により発生し
た、強力で微細な近接場光を、光記録に使用することを
想定した場合、この入射光93aの透過した部分93c
が、記録媒体を照射するため、それによって記録媒体が
熱記録され、微細な記録マークを形成することができな
い。
れた従来のディスク装置によると、記録・再生に寄与す
る光は、微小開口7aから染み出す近接場光10のみで
あり、被集光面6bに集光されたレーザ光の大半は反射
される。遮光体7がレーザ光を十分遮光するためには、
通常数十nmの厚さが必要である。近接場光の染み出し
長さは、一般に開口径と同程度であり、従って開口7a
の径を50nm程度に絞ると、開口7aの径と深さが同
程度となる。これらの理由から、ディスク12の記録層
を開口7aに近接させても、記録層に入射する近接場光
は被集光面6bに集光されたレーザ光に比べて僅かなも
のとなり、また、光利用効率が低く、記録・再生の転送
レートを上げられないという問題がある。特に再生時に
は、再びディスク12からの反射光を微小開口7aを通
して検出器15に入射させる必要があが、反射光は等方
的に拡散するので広がり角が大きく、この微小開口7a
に戻る割合は低い。また、レーザ光の強度を上げると、
遮光体7で吸収されるレーザ光が増加し、遮光体7が加
熱・溶融することになり、結局は、高密度・高速の記録
再生は、達成できないという問題がある。
微鏡を光ディスクの記録に利用しようとすると、以下の
ような問題がある。すなわち、本近接場光顕微鏡では、
プラズモン共鳴を生じさせるために、被集光面81bに
おいて全反射させる必要から、レーザ光83aを斜めか
ら半球形レンズ81に入射している。本従来例で得られ
たスポット径は10μmであり、微小金属体82の径3
0nmの3千倍以上である。この光スポットの微小金属
体82を照射した部分の光のみがプラズモン励起に寄与
する訳であり、光利用効率はこの場合も極めて低い。従
って再生光の検出に大型のフォトマルが必要となるとい
う問題がある。また、上記被集光面81bの光スポット
位置からは、近接場光が染み出しており、この光の方
が、微小金属体82で励起されたプラズモンから発生す
る近接場光よりもはるかに強くなり、この光により誤っ
て記録ないし再生されるという問題がある。また、後藤
等(第73回微小光学合同研究会資料第27頁〜第33頁)
は、面発光レーザの出力部先端に、直接テーパー導光部
と更にその先端に超微小の同軸型テーパー導波路を備え
た超微小開口を有する記録ヘッドを提案している。しか
しながら、同軸部分以前のテーパ面で全反射した成分だ
けが同軸部分の中心に到達し、それ以外はカットさせる
ことでビームを絞るように構成されているため、到達し
たビームの光量分布は、中心部自体の光量が少ないだけ
でなく、裾野の部分の光量はさらに弱く、ビーム径が必
然的に小さくなってしまう。従って、同軸部分にビーム
が入射する段になると、ほとんどは中心導体先端で蹴ら
れてしまい、残りの弱い光のみが周辺から漏れ出して伝
播光として用いられるに過ぎないため、転送レートを上
げるのは困難と推測される。
く、記録媒体の高密度、高速の記録・再生を図ることが
でき、誤記録あるいは誤再生の防止が可能な光ヘッド、
光磁気ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方
法を提供することにある。
を達成するため、入射したレーザ光を集光して光スポッ
トが形成される被集光面を有する透明集光用媒体と、前
記透明集光用媒体の前記被集光面側の面に設けられ、前
記光スポットのサイズより小なる開口を前記光スポット
の形成位置に有する遮光体と、前記遮光体の前記開口の
中心に設けられ、前記開口より小なるサイズを有する微
小金属体とを備えたことを特徴とする光ヘッドを提供す
る。上記構成によれば、透明集光用媒体の媒体側から集
光することにより、集光スポットは透明集光媒体の屈折
率の逆数に比例して微小化されるため、高効率で、か
つ、大気中での集光に比べて微小な光スポットが得られ
る。その集光されたレーザ光を微小金属体を中心に有す
る開口部に照射することにより、光利用効率の高い記録
再生が可能となる。すなわち、本発明は、透明集光用媒
体の被集光面の表面に形成された近接場光の、微小金属
体による散乱と、微小金属体における表面プラズモン励
起により強められた近接場光を利用するものである。こ
れらの表面プラズモン励起により得られた近接場光を記
録媒体に近付けると、その近接場光は記録媒体内に入射
して伝播光となり、光利用効率のよい記録再生を可能と
する。また、この近接場光の広がりは、微小金属体のサ
イズ程度となるため、微小金属体を微細化することによ
り、記録マークのサイズも微細化でき、高密度記録が可
能となる。そして本発明おいては、開口より外側に集光
された部分のレーザ光は、遮光体によって遮光され、記
録媒体に入射しないため、それによる誤記録あるいは誤
再生を防止できる。さらに、再生時には、ディスクから
の反射光を、中心部の微小金属体の周囲にあたる比較的
大きなドーナツ状の開口部分から入射させられるため、
効率よく反射光を取り込むことも可能となる。次に、第
2の発明は、上記目的を達成するため、入射したレーザ
光を集光して光スポットが形成される被集光面を有する
透明集光用媒体と、前記透明集光用媒体の前記被集光面
側の面に設けられ、前記光スポットのサイズより小なる
開口を前記光スポットの形成位置に有する遮光金属体
と、前記遮光金属体の前記開口の中心に設けられ、前記
開口より小さく、前記光スポットより小なるサイズを有
する微小金属体とを備え、前記遮光金属体および前記微
小金属体は、前記レーザ光の前記透明集光用媒体中にお
ける波長の約1/2以上の厚さを有することを特徴とす
る光ヘッドを提供する。第2の発明は、開口からの伝播
光を記録再生に効率的に利用できる点に特徴がある。ま
ず被集光面で集光されて高い強度を有する光スポット
が、同軸構造を有する開口部に照射される。即ち、遮光
体を金属で構成し、比較的厚く、すなわち、媒体内のレ
ーザ光の波長の1/2程度か、それより厚くすることに
より、その付近のレーザ光は電界と磁界が遮光金属体と
平行方向で伝播方向の成分を有しないモード、すなわ
ち、TEM(Transverse Electromagnetic)波となる。
このモードの波は、カットオフ波長がなく、波長以下の
狭いドーナツ状開口を通って、原理的には損失なく伝播
することが可能となる。そして、同軸構造部分に光が入
射するときに、光学的に集光させた光スポットのスポッ
ト径は微小金属体のサイズよりも大きく、また光量分布
も広いため、同軸構造部分に十分な量の光を供給するこ
とができる。このため、高い強度を有する光スホット
を、効率よくスポットサイズの小さいレーザ光として微
小開口から取り出すことができ、効率のよい高転送レー
トの記録再生が可能となる。そして、記録マークのサイ
ズを微細化でき、高密度記録が可能となる。なお、本発
明における微小金属体のサイズとは、光が微小金属体に
入射するときの、光の進行方向に垂直な断面の面積を指
すものであり、これは微小金属体の形状が円柱状に限ら
ず、多角形や三次元構造でもよいため用いるものであ
る。
施の形態に係る光ヘッド1の主要部を示す。この光ヘッ
ド1は、レーザビーム2aを出射する半導体レーザ2
と、半導体レーザ2からのレーザビーム2aを平行ビー
ム2bに整形するコリメータレンズ3と、コリメータレ
ンズ3からの平行ビーム2bを垂直方向に反射するミラ
ー4と、ミラー4で反射した平行ビーム2bを収束させ
る対物レンズ5と、対物レンズ5により収束された光2
cが入射し、被集光面6bに光スポット9を形成する透
明集光用媒体6と、透明集光用媒体6の被集光面6bの
表面に、光スポット9よりも小さいサイズの開口7aを
有する金属からなる遮光体7と、開口7aの中央に設け
られた微小金属体8とを有する。開口7aと微小金属体
8からドーナツ状開口部を形成する。
nm)や現在開発中のAlGalnN系の青色レーザ
(400nm)を用いることができる。青色レーザ(4
00nm)を用いることにより、光スポット径を0.1
3μm以下にすることができ、開口7aを照射する光の
割合を増すことができる。また、半導体レーザ2には、
レーザ用半導体のヘキ開面を光共振器に使用し、活性層
に平行に発振する、いわゆる端面発光型半導体レーザ
や、活性層に平行に形成した共振器により、活性層の垂
直方向に発振する、いわゆる面発光型半導体レーザを用
いることができる。端面発光型半導体レーザを用いた場
合は、ビーム広がり角が大きいため、コリメータレンズ
3との距離を狭めることができ、光ヘッドの小型化が可
能となる。また、面発光型半導体レーザを用いた場合
は、出力ビームが円形であるため、コリメータレンズ3
でのけられを少なくして集光することができ、光利用効
率を上げることができる。
(屈折率=1.91)や硫化カドミウムCdS(屈折率
2.5),閃亜鉛鉱ZnS(屈折率2.37)等の結晶
性材料を用いることができ、また、屈折率は1より大き
れば上限はなく、さらに高い屈折率の材料を用いること
もできる。本実施の形態では、屈折率1.91の重フリ
ントガラスを用いる。結晶性材料を用いることにより、
光スポット径を重フリントガラスより2割以上縮小でき
る。また、透明集光用媒体6は、図2(a)に示すよう
に、球面状の入射面6aに入射した対物レンズ5からの
収束光2cを入射面6aで屈折させ、その屈折光2dを
底面の被集光面6bの微小金属体8に集光されるように
裁底球状(Super SIL構造)を有している。
6cからr/n(r、nはそれぞれ透明集光用媒体6の
半径と屈折率)の位置に集光させる場合、次式(1)で
表される。 D1/2=kλ/(n・NAi)=kλ/(n2・NAo) ……(1) ここに、D1/2:光強度が1/2となるところのスポッ
ト径 k:光ビームの強度分布に依存する比例常数(通常0.
5程度) λ:光ビームの波長 n:透明集光用媒体6の屈折率 NAi:透明集光用媒体6内部での開口数 NAo:透明集光用媒体6への入射光の開口数
透明集光用媒体6の屈折率nに逆比例して微小化され、
球面収差の小さな集光が可能となる。しかし、収束光2
cの取り得る入射角θ、すなわち開口数NAoと屈折率
nには相反関係があり、両者を独立に大きくできる訳で
はない。屈折率nとNAの最大値との積は約0.88で
あり、光線のけられを考慮すると実際には0.8程度以
下となる。従って、最小光スポット径D1/2minは次
式(2)のようになる。 D1/2min=kλ/(0.8n)≒0.6λ/n(k=0.5の時)…(2 )
しては最も大きな屈折率を有する重フリントガラス(屈
折率=1.91)を用い、半導体レーザ2に赤色レーザ
(波長630nm)を使用した場合、最小光スポット径
D1/2minは0.20μmとなる。また、青色レーザ
(400nm)用いた場合は、最小光スポット径D1/ 2
minは約0.13μmとなる。また、それらの光スポ
ット9は、ほぼガウス型の強度の広がり分布を有する。
小金属体8の平面形状を示す。遮光体7の開口7aの形
状は、本実施の形態では、図2(b),(c)に示すよ
うに円形であるが、図2(d)に示すように、光スポッ
ト9の径よりも小さな矩形状、あるいは他の形状、例え
ば楕円形でもよい。また、微小金属体8の形状は、本実
施の形態では、図2(b)に示すように円形であるが、
図2(c),(d)に示すように、矩形状あるいは楕円
形でもよい。ホトリソグラフィを用いた加工において
は、微小金属体8が円形の場合は、加工し易く有利とな
り、また、トラック方向に直交する方向を長辺とする長
方形状とすることにより、トラック方向に広がる近接場
光のサイズを小さくできるので、円形と比較して記録マ
ークのトラック方向の長さが短くなり、高記録密度化が
可能になる。微小金属体8がトラック方向に直交する方
向に平行な楕円軸を有する楕円形の場合は、記録マーク
のトラック方向の長さが短くなるとともに、プラズモン
共鳴による近接場光の発生が増強されるため、低入力化
が可能となる。本実施の形態では、遮光体7の開口7a
の径を0.1μm、微小金属体8の外径を50nmとし
た。開口7aから染み出す近接場光10のサイズは、ほ
ぼ微小金属体8のサイズで決まる。なお、微小金属体8
のサイズは、光ディスクの高記録密度化技術および遮光
体形成技術の進展に応じて50nmより小さくしてもよ
い。また、同図(e)に示すように、光スポット9の径
よりも小さな開口7aを有し、さらに開口7aの縁から
内側に向うように微小金属体の一対の凸部としての対向
縁部7c,7c’を設けてスリット状のギャップ7dを
形成した遮光体7を使用してもよい。この開口7aの短
手方向の間隔、すなわちギャップ7dに収束ビーム2d
の偏光方向がギャップ7dを横切るように、収束ビーム
2dを照射すると、同図に示すように、プラズモン励起
によりギャップ7dの対向縁部7c,7c’に誘起され
る電荷の極性が逆となるため、この間にダイポールが形
成され、この遮光体7がアンテナとして作用し、強力な
近接場光が発生される。この構成により、プラズモン励
起は、ギャップ7dの両側の対向縁部7c,7c’に限
定されるため、発生する近接場光のトラック垂直方向の
サイズも微細化することができ、より微小な記録マーク
の形成が可能となる。
小金属体8の断面形状を示す。微小金属体8は、遮光体
7よりも薄い厚さを有する。例えば、遮光体7の厚さを
50nmとしたとき、微小金属体8の厚さを20nm程
度とする。遮光体7の厚さを厚くすることにより、その
部分における近接場光の発生を低減することができ、微
小金属体8を薄くすることにより、プラズモンを励起
し、効率良く近接場光を記録媒体側に発生させることが
できる。また、遮光体7および微小金属体8は、同図
(a)に示すように、透明集光用媒体の底面6dより内
部に埋め込んでもよく、被集光面6bの外側に突出する
ように形成してもよい。また、同図(b)に示すよう
に、遮光体7を内部に埋め込み、微小金属体8を底面6
dの外側に突出するように形成してもよい。遮光体7あ
るいは微小金属体8を内部に埋め込む場合は、遮光体7
あるいは微小金属体8の表面が透明集光用媒体6の底面
6dと同一面となる位置か、底面6dより内側の位置と
なるように形成するとよい。これにより、遮光体7およ
び微小金属体8の記録媒体121との接触を防ぐことが
できる。また、遮光体7の開口7aの縁部7bは、同図
(a)〜(d)に示すように、傾斜面としてもよい。こ
れにより、収束光2fを2gの方向に反射させ、効率良
く微小金属体8に照射することができる。透明集光用媒
体6の微小金属体8近傍部分6eを同図(c),(d)
に示すように、テーパー形とすることにより、さらに集
光効率を上げることができる。テーパー形の斜面は、同
図(c)に示すように遮光膜7で覆ってもよく、同図
(d)に示すように、覆わなくてもよい。
であるが、透明集光用媒体6との被着性のよいもの、例
えば、チタン(Ti)等の金属や、プラズモン共鳴励起
の生じ易さ等で選択される。特に、金属Agのように誘
電率が小さい金属を使用することにより、プラズモン共
鳴の条件により近づけることができる。プラズモン共鳴
の条件は、一次のモード励起の場合、次式(2)のよう
に示される(近接場ナノフォトニクスハンドブック:オ
プトロニクス社、1997、P.177)。 Re[Em(a)]=−2・E(a) ……(3) ここに、Em(a)は微小金属体8の誘電率、Ed(a)は
微小金属体8を取り巻く媒体の誘電率である。この式か
ら分かるように、外側の媒体が空気の場合、微小金属体
8の誘電率は−2のとき、共鳴条件を満たす。この条件
において近接場光の強度は数桁増大し、また、この条件
の周辺においても一桁以上の増強効果が得られる。
く、誘電体多層膜からなる反射膜でもよい。但し、この
場合には、遮光効率を十分高めるために、金属の場合よ
りも膜厚を厚くする必要がある。
小金属体8の一括形成工程を示す。まず、裁底球状の透
明集光用媒体の底面6dに電子ビーム露光用のフォトレ
ジスト膜を塗布し、同図(a)に示すように、ドーナツ
状開口部に対応するフォトレジスト膜の部分70a、お
よび遮光体7の周囲に対応するフォトレジスト膜の部分
70bを残すようにフォトレジスト膜に電子ビームによ
り露光し、現像した後、同図(b)に示すように、底面
6dをドライエッチングにより約50nm異方性にエッ
チングし、遮光体7の被着面である被集光面6bを形成
する。エッチングガスとしてはCF4系のガスを使用す
る。次に、同図(c)に示すように、全面に遮光体7お
よび微小金属体8用のTi膜71をスパッタリングによ
り約50nm被着した後、フォトレジスト膜70(70
a,70b)を溶解することにより、同図(d)に示す
ように、遮光体7および微小金属体8以外の部分のTi
膜71をリフトオフする。このようにして遮光体7およ
び微小金属体8が一括形成される。なお、Ti膜は、ガ
ラスとの優れた被着性を有する他の膜でもよい。また、
遮光体7や特に微小金属体8の被着には、収束イオンビ
ーム法を用いてもよい。これによりリフトオフ工程を不
要とすることができる。また、上記作製法を用いること
により、比較的自由に遮光体7および微小金属体8の形
状を整えることが可能となる。
体の底面6dに埋め込むように遮光体7および微小金属
体8を形成すると、底面6dとの凹凸が小さくなるた
め、記録媒体121上を浮上走行させるのに好適であ
る。また、遮光体7および微小金属体8を被集光面6b
の外側に突出するように形成した場合は、収束イオンビ
ーム法のみによって遮光体7および微小金属体8の形成
が可能となり、プロセスを大幅に簡素化できる。また、
被集光面6bと記録媒体121との距離を離せるため、
微小金属体8周囲の光スポット9からの伝播光と記録媒
体121との相互作用が減少するため、微小金属体8の
外側の記録媒体121に記録再生を行うことが防止で
き、記録密度を増大できるとともに、信号のSN比が向
上する。
ド1の動作を説明する。半導体レーザ2からレーザビー
ム2aを出射すると、そのレーザビー2aはコリメータ
レンズ3によって平行ビーム2bに整形され、ミラー4
で反射された後、対物レンズ5によって収束され、透明
集光用媒体6の入射面6aに入射する。入射面6aに入
射した収束光2cは、入射面6aで屈折し、その屈折光
2dは被集光面6bに集光し、被集光面6bに光スポッ
ト9が形成される。この光スポット9の被集光面6bの
外表面に開口7aと微小金属体8との間、すなわちドー
ナツ状開口部には、近接場光が染み出しており、それが
微小金属体8により散乱される。また、微小金属体8お
いてもレーザ光の照射によりプラズモンが励起され、そ
こから近接場光10が滲み出す。これらの近接場光10
は、ディスク12の記録媒体121中に伝播光となって
入射し、この光によって記録媒体121への記録がなさ
れる。また、再生時には、記録媒体121からの反射光
が開口7aを通して透明集光用媒体6に戻り、検出光学
系に導かれて、再生信号処理がなされる。
よれば、ドーナツ状開口部から染み出す近接場光10の
サイズは、微小金属体8のサイズと程度となるため、開
口のみの場合に比べて近接場光10のサイズを大幅に狭
めることができる。また、プラズモン共鳴を用いること
により、近接場光の強度を単に被集光面の光スポットか
ら染み出させた場合に比べて一桁以上強くできるため、
高い光利用効率が得られる。従って、数ミリワットの比
較的低出力の半導体レーザ2が光源として使用できる。
また、再生時の記録媒体121からの反射光は、微小金
属体8のサイズに比べて比較的大きな開口7aを通して
透明集光用媒体6内に入射するため、再生光を効率良く
検出することが可能となり、再生信号のS/Nを上げる
ことができる。この結果、従来、光ディスクメモリに常
用されているSi光検出器が使用でき、ホトマルを使用
しなくて済むので、光ヘッド1が小型・軽量化できると
ともに、高速度の読み出しが可能となる。また、遮光体
7により、光スポット9の周辺部から記録媒体121に
入射する光を遮光できるため、光ヘッド1の各光学系の
ずれや熱膨張等による光スポットの位置や径の変動が記
録に影響を与えるのを防ぐことができ、光ヘッドの製作
条件が大幅に緩和される。また、単独の金属体にレーザ
光を照射して近接場光を得る場合に比べて、記録再生時
に余分な光が記録媒体に入射するのを低減できる。な
お、ドーナツ状開口部の被集光面6bの表面に、使用す
るレーザ光の波長に合わせた反射防止膜(図示せず)を
形成してもよく、これによりさらに信号再生用反射光の
透明集光用媒体6への入射効率を上げることができる。
また、透明集光用媒体に入射する前のレーザピーム2a
ないし平行ビーム2bの光路中に、少なくともレーザビ
ームの中心部を遮光するように、円形あるいは矩形状の
遮光板(図示せず)を挿入してもよい。このように構成
することにより、被集光面6bに集光するレーザ光は、
被集光面6bにおいて全反射され、開口7aから伝播す
る成分はなくなるため、微小金属体8に比べてサイズの
大きな開口部からの光が記録再生に影響を与え、誤記録
・誤再生を引き起こすことを抑えることができる。
光ヘッドのドーナツ状開口部を示す。本実施の形態で
は、ドーナツ状開口部の構造は、近接場光よりもむしろ
伝播光を発生するのに適した同軸構造とし、それ以外は
第1の実施の形態と同様である。伝播光を発生させる場
合は、同図に示すように、金属からなる遮光体7および
微小金属体8の厚さは、媒体6内のレーザ光の波長の1
/2程度以上となるように厚くする。これによって、こ
の付近に収束したレーザ光2dの電界と磁界のベクトル
は、進行方向の成分が減少し、金属体(遮光体7および
微小金属体8)と同一平面内の成分がほとんどとなり、
TEM波状となる。このモードの電磁波には、同軸ケー
ブルを伝播するモードのようにカットオフ波長がなく、
波長以下の狭い開口7aを通り抜けて伝播することがで
きる。このため、ドーナツ状開口部の外径、すなわち、
周辺の遮光体7に設けられた開口7aの直径を50nm
程度と小さくしても、効率良く伝播光が取り出せ、高密
度の記録再生が可能となる。青色レーザは重フリントガ
ラスの透明集光媒体6中では波長が約200nmとな
る。そこで、本実施の形態においては、光源として波長
400nmの青色レーザを用い、遮光体7として開口7
a径が50nmのAg薄膜を100nm被着する。金属
体である遮光体7および微小金属体8の断面は、同図
(b),(c)に示すように、テーバー面7b,8aを
設けてもよく、また、同図(d)に示すように、ドーナ
ツ開口部全体をテーパー形にしてもよく、さらに、図示
は省略するが、同図(b)〜(d)においてテーパー面
7b,8aの出射側を円筒形としてもよい。これらによ
り、さらに集光効率を高めることができる。また、図4
に示されているように、開口内では透明集光用媒体6の
一部が微小金属体8を取り囲んでおり、透明集光用媒体
6の被集光面6b側には遮光体7と微小金属体8が構成
されている。必ずしも被集光面6b側で透明集光媒体
6、遮光体7および微小金属体8が平坦になるようにし
なくてもよいが、これらを平坦に形成したほうが、伝播
光の伝播効率が向上する。微小金属体7bのサイズは、
集光された光スポットの入射箇所において、光スポット
サイズよりも小さいサイズを持たせる必要がある。さら
に伝播効率を上げるには、光スポット径は開口サイズ以
上にしたほうがよい。ドーナツ開口部の外形の1/3前
後とした場合、光損失は最も少なくなる。すなわち、ド
ーナツ開口部の外形を50nmとした場合、微小金属体
7bのサイズは16nm前後にすればよく、本実施例に
おいては20nmとする。このようにして、第1の実施
の形態と同様に、開口7aから出射する光は50nmと
微小サイズでありながら伝播光を取り出しているため、
効率よく光強度の高い光を得ることができ、効率のよい
高密度の記録再生が可能となる。また、本実施の形態で
は、ドーナツ状開口から伝播光を効率よく取り出し、記
録媒体に入射できるため、記録媒体と光ヘッド光学系と
の結合が強いので、この記録媒体乃至遮光体7および微
小金属体8を半導体レーザの光共振器用のミラーの一方
として使用し、半導体レーザの自己結合効果を用いる、
いわゆるSCOOP型の再生信号検出を行ってもよい。
光ヘッドの主要部を示す。この光ヘッド1は、透明集光
用媒体6を半球状(Solid Immersion Lens:SIL型)
にしたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成
されている。透明集光用媒体6の入射面6aに入射した
収束光2cは、球面の中心に集光する。この場合、収束
光2cは入射面6aにおいて屈折しないため、透明集光
用媒体6中での開口数NAは、対物レンズ5の出射時の
NAと変わらず、屈折によってNAを増大することはで
きない。従って、この場合の光スポット径は次式(4)
のようになる。 D1/2=kλ/(n・NAo) ……(4 ) ここに、NAo:SIL型の透明集光用媒体6への入射
光の開口数
よれば、第1の実施の形態と同様に、近接場光10の直
径は微小金属体8のサイズで決まり、光スポット9の直
径に依存しないので、収差や位置ずれ等の影響は少ない
ため、NAoは0.8と従来のSILを用いた光ヘッド
に比べて比較的大きくでき、第1の実施の形態のSup
er SIL構造と同等の集光が可能となる。
光ヘッドの主要部を示す。この光ヘッド1は、同図
(a)に示すように、レーザビーム2aを出射する半導
体レーザ2と、半導体レーザ2からのレーザビーム2a
を平行ビーム2bに整形するコリメータレンズ3と、コ
リメータレンズ3からの平行ビーム2bを集光し、被集
光面6bに光スポット9を形成する透明集光用媒体6
と、透明集光用媒体6の反射面6eの表面に被着形成さ
れた反射膜11とを有する。そして、透明集光用媒体6
の被集光面6bの表面には、第1あるいは第2の実施の
形態と同様に、開口7aを有する遮光体7、および微小
金属体8が設けられている。
ガラス(屈折率1.91)からなり、平行ビーム2bが
入射する入射面6aと、入射面6aに入射した平行ビー
ム2bを反射させる反射面6eと、光スポット9が形成
される被集光面6bとを有する。反射面6eは、回転放
物面の一部を用いている。回転放物面の断面(6e)の
主軸をx軸に、垂直軸をy軸に採り、焦点位置を(p,
0)とすると、断面(6e)は、次の式(5)で表され
る。 y2=4px ……(5) また、回転放物面を用いて透明集光用媒体6の内部で集
光する場合、原理的に無収差の集光が可能であり(光
学:久保田広、岩波書店、P.283)、単一の集光性
の反射体で光スポット9を集光することが可能になる。
また、この方式では、透明集光用媒体6の屈折率と反射
面6eによる集光の開口数NAに限定がなく、屈折率が
高い場合でも、NAは1に近い値を採り得る。従って、
この場合の光スポット径は次式(6)のように与えられ
る。 D1/2=kλ/(n・NAr) ……(6 ) ここに、NAr:反射面6eの反射光の開口数 回転放物面の焦点位置のpを0.125mmとし、回転
放物面の上端を(x,y)=(2mm,1mm)とする
と、この上端からの収束角は60度以上が得られ、この
反射面6eのNAは0.98となり、従来のDVDにお
けるNA=0.6の1.6倍以上に大きくなる。
よれば、NArは、実際には設計余裕を見るため、0.
9程度が限界であるが、赤色レーザ(波長630nm)
と青色レーザ(400nm)を用いた場合、それぞれ光
スポット径として0.19μm、0.12μmまで絞る
ことができ、微小金属体8から滲み出す近接場光10の
光量すなわち光利用効率は第1の実施の形態に比べて約
20%程度増加させることができる。また、反射型の集
光のため、色収差が生じない。また、本実施の形態の光
学系は、いわゆる無限系、すなわちコリメータレンズ3
と透明集光用媒体6の入射面6aとの間のレーザビーム
2bは平行となっているため、温度変動に対する焦点位
置ずれが小さい。また、透明集光用媒体6の反射面6e
は、回転放物面を用いているため、平行光ビーム2bと
透明集光用媒体6の相対位置がずれても、光スポットの
位置が変動しないため、それぞれの位置合わせ精度が大
幅に緩和でき、製作上非常に有利である。
光ヘッドの主要部を示す。この光ヘッド1は、平面状の
反射面6eを有する透明集光用媒体6を用い、反射面6
eの表面に反射膜11として反射型ホログラムを用いた
ものであり、他は第4の実施の形態と同様に構成されて
いる。反射型ホログラムとしては、凹凸型のバイナリホ
ログラムでも有機感光材料等からなるボリュ−ムホログ
ラムでもよい。また、これらのホログラムの外側にアル
ミニウム等の高反射金属層からなる反射膜を被着しても
よい。透明集光用媒体6の反射面6eを平面状とするこ
とにより、第4の実施の形態と比較して生産性を上げる
ことができる。
光ヘッドの主要部を示す。この光ヘッド1は、同図
(a)に示すように、透明集光用媒体6にSIM(Solid
Immersion Mirror)型と称せられているものを用いたも
のであり、レーザビーム2aを出射する半導体レーザ2
と、半導体レーザ2からのレーザビーム2aを平行ビー
ム2bに整形するコリメータレンズ3と、コリメータレ
ンズ3からの平行ビーム2bを垂直方向に反射するミラ
ー4と、ミラー4からの平行ビーム2bが入射する凹球
面状の入射面6a、入射面6aに対向する位置に設けら
れた被集光面6b、および入射面6aの周囲に形成され
た非球面状の反射面6eを有する透明集光用媒体6と、
透明集光用媒体6の反射面6eの表面に被着形成された
反射膜11とを有する。そして、透明集光用媒体6の被
集光面6bの表面には、第1あるいは第2の実施の形態
と同様に、開口7aを有する遮光体7、および微小金属
体8が設けられている。
の動作を説明する。半導体レーザ2からレーザビーム2
aを出射すると、そのレーザビーム2aはコリメータレ
ンズ3によって整形され、ミラー4で反射された後、透
明集光用媒体6の入射面6aに入射する。入射面6aに
入射した平行ビーム2bは、入射面6aで拡散され、そ
の拡散光2dは、遮光体7で反射し、その反射光2e
は、反射膜11で反射して被集光面6bに集光し、被集
光面6bに光スポット9が形成され、微小金属体8から
近接場光10が滲み出す。微小金属体8から滲み出した
近接場光10は、ディスク12の記録媒体121中に入
射し、この光によって記録媒体121への記録および読
み出しが可能になる。
よれば、第1の実施の形態と同様に、トラック方向Xの
記録密度を増大させることができるとともに、第1の実
施の形態で用いた対物レンズが不要であるので、構成の
簡素化が図れる。また、透明集光用媒体6が膨張あるい
は収縮しても集光点が変化しないので、温度変化にも対
応できる。
光磁気ヘッドを示す。本実施の形態は、光アシスト磁気
記録に適した光磁気ヘッドであり、本実施の形態におい
ては、再生には、主にスピンバルブ膜18aと電極18
bから構成されるGMR(Giant Magneto-resistive)
センサ18を、記録には、レーザ光10の他に電磁石1
7とを使用している点が第4の実施の形態と異なり、他
は第4の実施の形態と同様に構成されている。このよう
な構成により、微小金属体8から染み出す近接場光10
を磁気記録媒体121の記録部に照射して記録部を加熱
することにより保磁力を低下させ、電磁石17により印
加される変調磁界とにより、磁性記録媒体121に記録
する。磁気記録媒体121としては、通常のCo−Cr
−Ta等の面内記録膜や垂直記録膜、TbDyFeCo
/TeFeCo等の光磁気記録膜等が使用できる。ま
た、第2の実施の形態の光へッドに用いた遮光金属体7
と徴小金属体8を用いることにより、開口7aから放出
される伝播光を記録媒体121に照射して加熱・記録し
てもよい。本実施の形態においては、再生に矩形の検出
部(図示せず)を有するGMRセンサを使用するため、
微小金属体8の外形乃至開口7aの形状をも矩形とする
ことにより、記録マーク形状とGMRセンサ形状を一致
させられるため、再生の解像度を上げることができ、高
密度化が可能となる。
10により磁性記録媒体121を加熱することにより保
磁力を下げて記録するため、常温において保磁力の高い
磁性媒体でも記録でき、記録の熱安定性を増すことがで
きる。この結果、記録磁区の縮小が図れ、高密度化が可
能となる。
るディスク装置を示す。このディスク装置100は、円
盤状のプラスチック板120の一方の面にGeSbTe
の相変化材料からなる記録媒体121が形成され、図示
しないモータによって回転軸30を介して回転する光デ
ィスク12と、光ディスク12の記録媒体121に対し
光記録/光再生を行う光ヘッド1と、光ヘッド1をトラ
ッキング方向31に移動させるリニアモータ32と、リ
ニアモータ32側から光ヘッド1を支持するサスペンシ
ョン33と、光ヘッド1を駆動する光ヘッド駆動系34
と、光ヘッド1から得られた信号を処理するとともに、
光ヘッド駆動系34を制御する信号処理系35とを有す
る。リニアモータ32は、トラッキング方向31に沿っ
て設けられた一対の固定部32aと、一対の固定部32
a上を移動する可動コイル32bとを備える。この可動
コイル32bから上記サスペンション33によって光ヘ
ッド1を支持している。
この光ディスク12は、光ヘッド1によって形成される
近接場光10の微小化に対応して高記録密度化を図った
ものである。プラスチック板120は、例えば、ポリカ
ーボネート基板等が用いられ、この光ディスク12は、
一方の面に、Al反射膜層(100nm厚)121a、
SiO2層(100nm厚)121b、GeSbTe記
録層(15nm厚)121c、SiN層(50nm厚)
121dを積層して記録媒体121を形成したものであ
る。本実施の形態では、マーク長は0.05μm、記録
密度は130Gbits/inch2であり、12cm
ディスクでは210GBの記録容量に相当し、従来のD
VDの45倍に高記録密度化できる。
る光ヘッド1を示す。光ヘッド1は、光ディスク12上
を浮上する浮上スライダ36を有し、この浮上スライダ
36上に、例えば、AlGalnPからなり、波長63
0nmのレーザビーム2aを出射する端面発光型の半導
体レーザ2と、半導体レーザ2から出射されたレーザビ
ーム2aを平行ビーム2bに整形するコリメータレンズ
3と、浮上スライダ36上に取り付けられた溶融石英板
からなる座板37Aと、半導体レーザ2およびコリメー
タレンズ3を座板37A上に固定する溶融石英板からな
るホルダ37Bと、半導体レーザ2からの平行ビーム2
bと光ディスク12からの反射光とを分離する偏光ビー
ムスプリッタ13と、半導体レーザ2からの平行ビーム
2bの直線偏光を円偏光にする1/4波長板38と、平
行ビーム2bを垂直方向に反射するミラー4と、ミラー
4で反射した平行ビーム2bを収束させる対物レンズ5
および上部透明集光用媒体6’と、座板37Aに取り付
けられ、光ディスク12からの反射光をビームスプリッ
タ13を介して入力する光検出器15とを各々配置して
いる。また、全体はヘッドケース39内に収納され、ヘ
ッドケース39は、サスペンション33の先端に固定さ
れている。
率n=1.91を有する重フリントガラスからなり、直
径1mm、高さ約1.3mmを有し、図1に示す透明集
光用媒体6と同様に、Super SIL構造である
が、浮上スライダ36を上部透明集光用媒体6’とほぼ
等しい屈折率を有する透明媒体36から構成し、浮上ス
ライダ36の被集光面36aに光スポット9が形成され
る。すなわち、上部透明集光用媒体6’と浮上スライダ
36とで一体の透明集光媒体を構成する。浮上スライダ
36の被集光面36aには、第1あるいは第2の実施の
形態と同様に、開口7aを有する遮光体7、および微小
金属体8が設けられている。
ように、被集光面36aに形成される光スポット9の周
辺部以外の部分に負圧を生じるように溝36bを形成し
ている。スライダ凸部36cにおける正圧とこの溝36
bによる負圧とサスペンション33のばね力との作用に
よって浮上スライダ36と光ディスク12との間隔が、
浮上量として一定に保たれる。
レーザ2の出力光を記録信号により変調することによ
り、記録媒体121に結晶/アモルファス間の相変化を
生じさせ、その間の反射率の違いとして記録し、再生時
には、半導体レーザ2の出力光を変調せずに、連続して
照射し、記録媒体121での反射率の違いを反射光の変
動として光検出器15により検出するようになってい
る。
た光ディスク12からの反射光に基づいてトラッキング
制御用の誤差信号およびデータ信号を生成し、誤差信号
をハイパスフィルタとローパスフィルタによって高周波
域の誤差信号と低周波域の誤差信号を形成し、これらの
誤差信号に基づいて光ヘッド駆動系34に対しトラッキ
ング制御を行うものである。ここでは、トラッキング用
の誤差信号をサンプルサーボ方式(光ディスク技術、ラ
ジオ技術社、P.95)によって生成するようになって
おり、このサンプルサーボ方式は、千鳥マーク(Wob
bled Track)を間欠的にトラック上に設け、
それからの反射強度の変動から誤差信号を生成する方式
である。サンプルサーボ方式の場合、記録信号とトラッ
キング誤差信号とは時分割的に分離されているので、両
者の分離は再生回路におけるゲート回路によって行う。
また、サンプルサーボ方式を用いる場合には、受光面が
1つの光検出器を用いることになるので、自己結合効果
を有する半導体レーザを光検出器として併用する、いわ
ゆるSCOOP方式と組み合わせるのに好適である。従
って、半導体レーザ2の出力側端面に反射防止膜を施
し、半導体レーザ2の後端面と、透明集光媒体6の被集
光面6b乃至記録媒体とにより半導体レーザ2の共振器
を構成することにより、SCOOP型の光検出を行って
もよい。
ク装置100の動作を説明する。光ディスク12は、図
示しないモータによって所定の回転速度で回転し、浮上
スライダ36は、光ディスク12の回転によって発生す
る正・負圧とサスペンション33のばね力との作用によ
って光ディスク12上を浮上走行する。光ヘッド駆動系
35による駆動によって半導体レーザ2からレーザビー
ム2aが出射されると、半導体レーザ2からのレーザビ
ーム2aは、コリメータレンズ3により平行ビーム2b
に整形された後、偏光ビームスプリッタ13および1/
4波長板38を通り、上部透明集光用媒体6’の入射面
6'aに入射する。平行ビーム2bは、1/4波長板38
を通過する際に、1/4波長板38によって直線偏光か
ら円偏光に変わる。円偏光の平行ビーム2bは、対物レ
ンズ5に収束され、上部透明集光用媒体6’の入射面
6'aで屈折して集光され、浮上スライダ36の被集光面
36aに集光する。浮上スライダ36の被集光面36a
に微小の光スポット9が形成される。この光スポット9
下の微小金属体8から光スポット9の光の一部が近接場
光10として浮上スライダ36の下面36cの外側に漏
れ出し、この近接場光10が光ディスク12の記録媒体
121に伝播して記録および再生が行われる。すなわ
ち、近接場光10の照射によって記録媒体121が融点
以上に加熱され、アモルファスから結晶へと相変化を引
き起こすことによって記録が行われる。一方、記録時よ
り弱い強度の近接場光10を光ディスク12の記録媒体
121に照射すると、記録媒体121のアモルファルと
結晶とで異なる反射率で反射し、その反射した反射光
は、入射光の経路を逆にたどり、上部透明集光用媒体
6’の入射面6'aで屈折してミラー4で反射され、1/
4波長板38で入射光2aと偏光面を90度異にする直
線偏光光に成形された後、偏光ビームスプリッタ13で
90度方向に反射され、光検出器15に入射し、再生が
行われる。信号処理系35は、光検出器15に入射した
光ディスク12からの反射光に基づいてトラッキング制
御用の誤差信号およびデータ信号を生成し、誤差信号に
基づいて光ヘッド駆動系34に対しトラッキング制御を
行う。
100によれば、上部透明集光用媒体6’の入射面6'
aでの最大屈折角が60度となり、NAは0.86が得
られる。この結果、スポット径D1/2約0.2μmの微
小の光スポット10が得られ、サイズ50nmの遮光体
7周囲の近接場光10が光ディスク12の記録媒体12
1に入射でき、超高密度(180Gbits/inch
2)の超高密度の光記録/光再生が可能になる。また、
サンプルサーボ方式の採用により、記録信号とトラッキ
ング誤差信号とは時分割的に分離されているので、光検
出器15としては、分割型のものは必要なく、例えば、
1mm角のPINフォトダイオードを用いることができ
る。光検出器15として分割型である必要がないため、
検出系を大幅に簡素・軽量化できる。また、光ヘッド1
のサイズは、長さ約8mm、幅約4mm、高さ約6mm
であり、自動焦点制御を行わずに記録再生ができるた
め、自動焦点制御機構が不要となり、光ヘッド1の重量
を大幅に減らすことができ、小型化が図れる。光ヘッド
1の重量は約0.6g、リニアモ−タ32の可動コイル
32bの重量等を合わせて可動部全体で約2gであり、
トラッキングの周波数帯域は50kHz、利得60以上
が得られた。また、偏心を25μmに抑えたことによ
り、6,000rpmの回転下において必要精度5nm
を満たすトラッキングができる。この場合の平均転送レ
−トは60Mbpsであり、UGAレベルのビデオ信号
の記録再生が可能となった。
有する再生専用ディスクや光磁気記録材料や相変化材料
を用いた記録・再生用媒体、色素等の光吸収により凹凸
ピットを形成して記録を行う追記型媒体等の各種の記録
媒体を用いることができる。また、1/4波長板38を
使用せず、偏光ビームスプリッタ13の代わりに非偏光
性のビームスプリッタを使用することにより、光ディス
クに直線偏光のレーザ光を照射してもよい。また、本実
施の形態のディスク装置では、光ヘッドとして第1の実
施の形態の光ヘッドを使用したが、これに限るものでは
なく、第3乃至第7の形態の光ヘッドをしようすること
ができる。また、記録媒体として、Co−Cr−Ta等
の面内記録膜や垂直記録膜、TbDyFeCo/TeF
eCo等の光磁気記録膜等の磁性記録媒体を使用するこ
とにより、第7の実施の形態の光磁気ヘッドを使用し、
光アシスト磁気記録を行うディスク装置を構成すること
ができる。また、トラッキング制御用の誤差信号の生成
には、上記実施の形態では、サンプルサーボ方式を用い
たが、周囲的に記録トラックを蛇行させて、それによる
反射光の変調を蛇行周波数に同期させて検出し、誤差信
号を生成するウォブルドトラック方式を用いてもよい。
また、再生専用ディスクのトラッキングには、CDで行
われているように3スポット方式を用いることも可能で
ある。すなわち、コリメータレンズ3と偏光ビームスプ
リッタ13の間に回折格子を挿入し、かつ、その±一次
光それぞれのディスクからの反射光を検出する光検出素
子を主ビーム検出用素子の両側に配置し、その出力の差
分を取ることにより、誤差信号の生成が可能となる。ま
た、本実施の形態の光ヘッド1をそのまま追記型光ディ
スク(色素の光吸収により凹凸ビットを形成したディス
ク)への記録および再生に用いることができる。また、
浮上スライダ36の下面36cの光スポット9が形成さ
れる位置の周辺に薄膜コイルを装着し、磁界変調を行う
ことにより、光磁気媒体を用いての光磁気記録も可能と
なる。但し、再生の場合には、光の偏波面の回転を偏光
解析によって検出して信号を生成するため、1/4波長
板38を取り外し、偏光ビームスプリッタ13を非偏光
のスプリッタに変え、光検出素子の手前に検光子を配置
する必要がある。また、レーザ源として本実施の形態で
は、端面発光型レーザを用いたが、面発光型レーザ(V
CSEL)を用いることも可能である。面発光型レーザ
の場合、基本モード(TEM00)の最大出力は、3m
W程度と端面発光型レーザの1/10以下であるが、本
実施の形態では従来のディスク装置で使用されている光
スポット径の数分の1に絞られているため、光密度が1
桁以上高くできることから、面発光型半導体レーザでも
記録が可能となる。また、面発光型半導体レーザの場
合、温度による波長変動が小さく、色収差補正を不要に
できる。
ク装置の光ヘッドの主要部を示す。このディスク装置に
おける光ヘッド1は、浮上スライダ36に透明集光用媒
体6を収容する収容孔36dを形成し、透明集光用媒体
6をトラッキング方向40に走査させる一対の圧電素子
41、41をホルダ42によって浮上スライダ36に設
けたものであり、他は第8の実施の形態に係るディスク
装置100と同様に構成されている。この透明集光用媒
体6は、被集光面6bを有し、光ディスクとの距離調整
のため、被集光面6bを下面36bから突出あるいはへ
こましてもよいが、被集光面6bは、浮上スライダ36
の下面36bとほぼ同一平面をなすように配置される。
13(c)に示すように、電極端子410,410に接
続された複数の電極膜411と、電極膜411間に形成
された多層PZT薄膜(厚さ約20μm)412とから
なる。この圧電素子41は、上記ホルダ42に被着形成
されており、これらの一対の圧電素子41,41により
集光用透明媒体6を支えるとともに、光線に対して垂直
方向、すなわちトラッキング方向40に走査する。この
ように一対の圧電素子41,41を用いてプッシュプル
型のトラッキング動作をさせることにより、圧電素子が
有するヒステリシス効果の影響を避け、時間遅れなしに
トラッキングすることが可能となる。なお、変形方向が
光軸方向となる圧電素子を用いて集光用透明媒体6を光
軸方向に移動させてもよい。
によれば、透明集光用媒体6の重量は、5mg以下と軽
くできるため、透明集光用媒体6を支持する系の共振周
波数を300kHz以上にでき、電極端子410,41
0間への印加電圧5Vで0.5μm以上の変位が得られ
る。また、この圧電素子41とリニアモータ32による
2段制御により、80dBの利得で300kHzの帯域
が得られ、高速回転時(3600rpm)下において5
nmの精度でトラッキングを行うことができる。これに
より、本実施の形態では転送レートを第1の実施の形態
のディスク装置100の6倍、すなわち、360Mbp
sに上げることができる。また、後述するマルチビ−ム
の光ヘッドを使用した場合には、さらに8倍となり、3
Gbps近くの転送レ−トが得られる。また、12cm
のディスクにおいて10ms以下の平均シーク速度を達
成できる。これにより、3600rpm回転時のアクセ
ス時間は20ms以下となる。
係るディスク装置を示す。第10の実施の形態では、シ
ーク動作にリニアモータ32を使用したが、この第8の
実施の形態では、ハードディスク装置に使用する回転型
リニアモータ43を使用したものである。光ヘッド1は
回動軸33aに回動可能に支持されたサスペンション3
3によって回転型リニアモータ43に接続されている。
このような構成とすることにより、回転型リニアモータ
43は光ディスク12の外側に配置できるため、光ヘッ
ド1をさらに薄型にでき、ディスク装置100全体を小
型化できる。また、これにより、光ディスク12を高速
(3600rpm)に回転することができ、平均360
Mbps以上のデータ転送レートが可能になる。
ても、第1乃至第7の実施の形態の光ヘッドが使用でき
ることは言うまでもない。また、本実施の形態において
も、1/4波長板38を使用せず、偏光ビームスプリッ
タ13の代わりに非偏光のビームスプリッタを使用し
て、直線偏光光を金属媒体7に照射してもよい。
係るディスク装置を示す。このディスク装置100は、
図6に示す透明集光用媒体6を用いた光ヘッド1を、5
枚重ねのディスクスタック型のディスク装置に適用した
ものであり、プラスチック基板120の上下面に記録媒
体121,121がそれぞれ被着された5枚の光ディス
ク12と、各光ディスク12の記録媒体121上を浮上
走行する10個の光ヘッド1と、回動軸44によって光
ヘッド1を回動可能に支持するサスペンション33と、
サスペンション33を駆動する回転型リニアモータ45
とを有する。記録媒体121としては、相変化型の媒体
でも光磁気型の媒体でもよい。回転型リニアモータ45
は、サスペンション33が結合された可動片45aと、
ヨーク45bによって連結され、可動片45aを駆動す
る電磁石45c,45cとからなる。この光ヘッド1の
構造は、基本的には図7に示すものと同様であり、回転
放物面を有する透明集光用媒体6とAlGalnN系の
レーザ(630nm)を使用しており、光スポット径は
0.2μmである。ディスク径は12cm、トラックピ
ッチとマーク長はそれぞれ0.07μm、0.05μm
であり、片面の容量は300GB、両面では600GB
である。
置100によれば、5枚の光ディスク12に情報を記録
できるので、3TBの大容量化が可能になる。なお、光
ヘッド1は、図7,図8に示すものを用いてもよい。こ
れにより、光ヘッド1の高さを1mm以下にでき、ディ
スク装置の高さを小型化でき、体積容量を上げることが
できる。
係るディスク装置の主要部を示す。このディスク装置1
00は、独立駆動可能な複数(例えば、8個)のレーザ
素子を備え、複数のレーザ素子から複数のレーザビーム
2aを出射する半導体レーザ2と、半導体レーザ2から
のレーザビーム2aを所定の入射ビーム2b’に整形す
るコリメータレンズ3と、入射ビーム2b’を所定の方
向に反射させるミラー4と、ミラー4で反射した入射ビ
ーム2b’を収束させる対物レンズ5と、対物レンズ5
により収束された収束光2c’が入射し、被集光面6b
に複数の光スポット9を形成する図1と同様の透明集光
用媒体6と、透明集光用媒体6の被集光面6bの表面に
被着形成された遮光体7と、円盤状のプラスチック板1
20の一方の面にGeSbTeの相変化材料からなる記
録媒体121が形成され、図示しないモータによって回
転する光ディスク12と、光ディスク12で反射した光
を入射ビーム2b’と分離する偏光ビームスプリッタ1
3と、ビームスプリッタ13で分離されたレーザビーム
2eを集光レンズ14を介して入力する8分割の光検出
器15とを有する。
レーザ2は、端面発光半導体レーザであり、活性層20
a、p型電極20b、n型電極20cを有する。p型電
極20bの間隔d1 を例えば15μmにすることによ
り、レーザビーム2aの間隔を15μmにしている。
示す。遮光体7は、レーザビーム2aの数に対応して8
個の開口7aを有し、各開口7aの中央には微小金属体
8が形成されている。コリメータレンズ3のNAは0.
16、透明集光用媒体6でのNAは0.8、レーザビー
ム2aの間隔d1 は15μmであるので、被集光面6b
での光スポット9の間隔、すなわち、開口7a中の微小
金属体8の間隔d2 は3μmにしている。微小金属体8
のアレイ軸方向7bは、各微小金属体8がそれぞれ隣接
するトラックの真上に位置するように、光デイスク12
のトラックに対してわずかに傾けてある。すなわち、そ
れぞれの隣接各微小金属体8の記録トラックに対する垂
直方向の間隔はトラックピッチ(この場合、0.07μ
m)pに等しくなるように配列されている。微小金属体
8のアレイ軸方向とトラック(図略)の傾き角は23ミ
リラジアンであり、この傾きはレーザアレイではその支
持台の傾き、微小金属体アレイでは形成時のフォトリゾ
グラフィによる調整で行う。
スク装置100の動作を説明する。半導体レーザ2から
複数のレーザビーム2aが出射されると、半導体レーザ
2からの複数のレーザビーム2aは、コリメータレンズ
3により所定の入射ビーム2b’に整形された後、偏光
ビームスプリッタ13を通り、ミラー4で反射し、対物
レンズ5によって収束され、透明集光用媒体6の入射面
6aで屈折して集光され、被集光面6bに集光する。被
集光面6bに複数の光スポット9が形成される。この複
数の光スポット9下の複数の微小金属体8から複数の近
接場光10が透明集光用媒体6の外側に滲み出し、この
近接場光10が光ディスク12の記録媒体121に伝播
して光記録あるいは光再生が行われる。光ディスク12
で反射した反射光は、入射光の経路を逆にたどり、透明
集光用媒体6の入射面6aで屈折してミラー4で反射さ
れ、偏光ビームスプリッタ13で入射ビーム2b’と分
離された後、集光レンズ14により8分割の光検出器1
5に集光される。
置100によれば、8個の微小金属体8からの8個の独
立に変調可能な近接場光10により、独立に8本の記録
トラックを同時に記録・再生することができ、記録再生
の転送レートを8倍にすることができる。また、微小金
属体8のアレイの長さは20μm程度であり、その間の
トラックの曲がりは0.007μmとトラック幅の1/
10程度であるので、これによるトラックずれは無視で
きる。また、複数の微小金属体8を1つのビームスポッ
トで照射し、いずれかの微小金属体8から照射された近
接場光を用いると、トラッキングの周波数帯域を下げる
ことができる。また、端面発光半導体レーザは、図17
に示されるように、活性層20aの積層面方向に沿って
発光点が形成されるので、半導体レーザの設置する向
き、言い換えれば活性層の向きを縦置きするか、横置き
するかで照射されるビーム列の方向が変わるので、任意
に選択できる。また、単一の発光点を有する端面発光半
導体レーザであっても、ビーム形状が活性層の方向によ
って変形するため、半導体レーザの設置方向を縦置き、
あるいは横置きすることで、所望のビーム形状および偏
光方向を選択することができる。なお、微小金属体8の
数は必ずしも8個に限るものではなく、用途により増減
可能である。また、透明集光用媒体6は、他の実施の形
態に示すものを用いてもよい。
係るディスク装置の光ヘッドを示す。この光ヘッド1
は、図8に示す光ヘッド1を図9に示すディスク装置1
00に適用したものである。光ヘッド1は、光ディスク
12上を浮上する浮上スライダ36を有し、この浮上ス
ライダ36上に、例えば、AlGalnPからなり、波
長630nmのレーザビーム2aを出射する端面発光型
の半導体レーザ2と、半導体レーザ2から出射されたレ
ーザビーム2aを平行ビーム2bに整形するコリメータ
レンズ3と、浮上スライダ36上に取り付けられた溶融
石英板からなるホルダ37Aと、半導体レーザ2および
コリメータレンズ3をホルダ37A上に固定する溶融石
英板からなるホルダ37Bと、半導体レーザ2を圧電素
子41を介して支持するホルダ37Cと、半導体レーザ
2からの平行ビーム2bと光ディスク12からの反射光
とを分離する偏光ビームスプリッタ13と、半導体レー
ザ2からの平行ビーム2bの直線偏光を円偏光にする1
/4波長板38と、平行ビーム2bを垂直方向に反射す
るミラー4と、ミラー4で反射した平行ビーム2bを収
束させる図8に示す上部透明集光用媒体6”と、上部透
明集光用媒体6”の反射面6eに被着形成された反射層
11と、座板37Aに取り付けられ、光ディスク12か
らの反射光をビームスプリッタ13を介して入力する光
検出器15とを各々配置している。また、全体はヘッド
ケース39内に収納され、ヘッドケース39は、サスペ
ンション33の先端に固定されている。浮上スライダ3
6の下面36aには、図8に示したのと同様に、開口7
aを有する遮光体7、および微小金属体8が被着形成さ
れている。
置100によれば、浮上スライダ36の下面36aに形
成された光スポット9から外部に滲み出す近接場光を微
小孔7aによって絞っているので、第8の実施の形態の
ディスク装置100と同様に超高密度の光記録/光再生
が可能になるとともに、光ヘッド1の高さ方向の小型化
が図れる。
示すディスク装置100に適用してもよい。また、本発
明の光ヘッドは、レーザや検出部等の重くなる部分を固
定部に置き、可動部には対物レンズと折り返しミラー等
の軽量素子のみを乗せる、いわゆる分離型としてもよ
い。しかし、前述したように本発明の光ヘッドにおいて
は、透明集光用媒体状に形成する光スポットと微小開口
とは、0.1μm以下といった高精度の位置合わせを必
要とする。このとき、分離型では、光ディスクの上下動
や可動部の動き、温度変化によるひずみ等のため、可動
部と固定部をこのような精度で合わせるのが、困難な場
合がある。したがって、少なくとも発光素子と透明集光
用媒体とを同じ筐体中に設置して一体とすることが好ま
しい。こうすることで、変動、ひずみによる光スポット
と微小金属体8の位置ずれを防止することが可能とな
る。光ディスクに記録された情報を読み出す方式は、実
施例に記載したような反射光を検出する方式に限らず、
公知のGMR(Giant Magnetic-resistive) センサのよ
うに磁気を読み出す方式等に対しても本発明は当然適用
できる。また、上述の実施の形態においては、コリメー
トレンズ、反射鏡、対物レンズ、上部透明集光用媒体と
いった光学機能を1個の光学要素で構成しているが、複
数の光学要素を組み合わせて機能させてもよく、少なく
とも、透明集光用媒体の表面上に集光による光スポット
が形成され、その位置に微小孔が位置するように遮光膜
を設ければよい。また、透明集光用媒体は必ずしも一体
形成しなくても良く、複数の部材を接合して形成しても
良い。例えば、集光機能を持たせた側の面と浮上スライ
ダーの機能を持たせるためには、各面がそれぞれ高い作
製精度を要するので、分離して作製し、平坦面同士を接
合するなどしてもよい。また開口部内に位置する凸部
を、透明集光用媒体と同程度の透明材料を付着させて形
成させることで、本発明の透明集光用媒体として形成し
てもよい。また、開口の伝播光の透過部分に透明集光用
媒体の1/2乗程度の屈折率を有する膜を設けると、反
射防止膜として機能させることも可能になる。例えば、
重フリントガラスは屈折率が2程度であるので、屈折率
1.4程度の膜、例えばSIO2膜等を被着させるとよ
い。
レーザ光を透明集光用媒体の被集光面上に集光させて微
小な光スポットを形成し、その光スポット位置に微小開
口を有する遮光体を配置し、微小開口の中央に微小金属
体を配置して、微小かつ高強度の近接場光あるいは伝播
光を得るようにしたので、光利用効率が高く、記録媒体
の高密度、高速の記録・再生が可能となる。また、光利
用効率の向上により小型・軽量の光源および光検出器を
用いることが可能となるので、光ヘッドの小型化が図
れ、データ転送レートの向上が図れる。また、開口より
外側に集光された部分のレーザ光は、遮光体によって遮
光され、記録媒体に入射しないため、それによる誤記録
あるいは誤再生を防止できる。
ッドの主要部を示す図、(b)〜(e)は遮光体の形状
を示す図である。
示す断面図、(e)〜(h)は導波型の遮光体を示す断
面図である。
体の形成方法を示す図である。
係る光ヘッドの集光部を示す要部断面図である。
部を示す図である。
ドの主要部を示す図、(b)はその底面図である。
要部を示す図である。
ッドの主要部を示す図、(b)はその遮光体を示す図で
ある。
ッドの主要部を示す図、(b)はその主要部底面を示す
図である。
ィスク装置を示す図、(b)は(a)のA−A断面図で
ある。
示す図である。
ある。
に係るディスク装置の光ヘッドの主要部を示す図であ
る。
装置を示す図である。
装置を示す図である。
装置の主要部を示す図である。
す図である。
ある。
ディスク装置の光ヘッドの縦断面図、(b)は横断面図
である。
く発生する方式の一例を示す図である。
ザビーム 3 コリメータレンズ 4 ミラー 5 対物レンズ 6 透明集光用媒体 6’,6” 上部透明集光用媒体 6a,6'a 入射面 6b 被集光面 6c 中心 6e 反射面 6d 底面 7 遮光体 7a 開口 7b 縁部 7c,7c’ 対向縁部 7d ギャップ 8 微小金属体 8a テーパー面 9 光スポット 10 近接場光 11 反射膜 12 光ディスク 12h 保護膜 12i 記録層 12j 干渉層 12k 反射層 13 ビームスプリッタ 14 集光レンズ 15 光検出器 16 遮光体 20a 活性層 20b p型電極 20c n型電極 30 回転軸 31 トラッキング方向 32 リニアモータ 32a 固定部 32b 可動コイル 33 サスペンション 33a 回動軸 34 光ヘッド駆動系 35 信号処理系 36 浮上スライダ 36a 被集光面 36c 下面 36b 溝 36d 収容孔 37 溶融石英板 38 1/4波長板 39 ヘッドケース 40 トラッキング方向 41 圧電素子 42 ホルダ 43,45 回転型リニアモータ 44 回動軸 45a 可動片 45b ヨーク 45c 電磁石 50 光プローブ 51 光ファイバのコア 52 微小金属体 53 遮光金属膜 54 光ファイバのクラッド 55 レジン 56 光プローブ先端部 57 入射レーザ光 58 近接場光 70 フォトレジスト膜 71 Ti膜 91,91’ 微小金属体 91a,91a’ 微小金属体の先端部 92 ギャップ 93a 入射光 93b スポット 93c 入射光の透過した部分 94 偏光方向 100 ディスク装置 120 プラスチック板 121 記録媒体 121a Al反射膜層 121b SiO2層 121c GeSbTe記録層 121d SiN層 410 電極端子 411 電極膜 412 多層PZT薄膜 d1 レーザビームの間隔 d2 微小金属体の間隔 p トラックピッチ θ 入射角
Claims (25)
- 【請求項1】入射したレーザ光を集光して光スポットが
形成される被集光面を有する透明集光用媒体と、 前記透明集光用媒体の前記被集光面側の面に設けられ、
前記光スポットのサイズより小なる開口を前記光スポッ
トの形成位置に有する遮光体と、 前記遮光体の前記開口の中心に設けられ、前記開口より
小なるサイズを有する微小金属体とを備えたことを特徴
とする光ヘッド。 - 【請求項2】前記遮光体の前記開口は、円形あるいは矩
形の形状を有する構成の請求項1載の光ヘッド。 - 【請求項3】前記微小金属体は、円形、矩形あるいは楕
円形の外形を有する構成の請求項1載の光ヘッド。 - 【請求項4】前記微小金属体は、前記遮光体の厚さより
薄い厚さを有する構成の請求項1記載の光ヘッド。 - 【請求項5】前記遮光体は、前記開口の縁部に、前記光
スポットを形成する前記レーザ光を前記開口側へ反射す
る傾斜面を有する構成の請求項1記載の光ヘッド。 - 【請求項6】前記透明集光用媒体は、前記微小金属体の
周辺部に突部を有し、前記突部に、前記光スポットを形
成する前記レーザ光を前記開口側へ反射する傾斜面を有
する構成の請求項1記載の光ヘッド。 - 【請求項7】前記遮光体および前記微小金属体の底面
は、前記透明集光用媒体の前記被集光面と同一平面をな
す構成の請求項1記載の光ヘッド。 - 【請求項8】前記微小金属体は、前記透明集光用媒体の
前記被集光面から突出して設けられてなる構成の請求項
1記載の光ヘッド。 - 【請求項9】入射したレーザ光を集光して光スポットが
形成される被集光面を有する透明集光用媒体と、 前記透明集光用媒体の前記被集光面側の面に設けられ、
前記光スポットのサイズより小なる開口を前記光スポッ
トの形成位置に有する遮光金属体と、 前記遮光金属体の前記開口の中心に設けられ、前記開口
より小さく、前記光スポットより小なるサイズを有する
微小金属体とを備え、 前記遮光金属体および前記微小金属体は、前記レーザ光
の前記透明集光用媒体中における波長の約1/2以上の
厚さを有することを特徴とする光ヘッド。 - 【請求項10】前記透明集光用媒体は、前記微小金属体
の周囲を囲み、前記開口内に位置する凸部を備えた構成
の請求項9記載の光ヘッド。 - 【請求項11】前記遮光金属体は、前記開口の縁部に、
前記光スポットを形成する前記レーザ光を前記微小金属
体側へ反射する傾斜面を有する構成の請求項9記載の光
ヘッド。 - 【請求項12】前記微小金属体は、周辺部に、前記光ス
ポットを形成する前記レーザ光を前記開口側へ反射する
傾斜面を有する構成の請求項9記載の光ヘッド。 - 【請求項13】前記遮光金属体および前記微小金属体
は、前記光スポットを形成する前記レーザ光を出射する
レーザの光共振器の一方のミラーを構成する請求項9記
載の光ヘッド。 - 【請求項14】所定の偏光方向を有するレーザ光を集光
して光スポットが形成される被集光面を有する透明集光
用媒体と、 前記透明集光用媒体の前記被集光面側の面に設けられ、
前記光スポットのサイズより小なる開口を前記光スポッ
トの形成位置に有する遮光体と、 少なくとも前記所定の偏光方向で対向する一対の凸部
が、前記開口内に位置するように設けられた微小金属体
とを備えたことを特徴とする光ヘッド。 - 【請求項15】前記遮光体と前記微小金属体は、金属膜
により一体に形成されてなることを特徴とする請求項1
4記載の光ヘッド。 - 【請求項16】前記遮光体が有する前記開口は、前記光
スポットのサイズよりも小さい略円形を有し、 前記微小金属体の前記一対の凸部は、前記開口の前記略
円形から内側に突出していることを特徴とする請求項1
4記載の光ヘッド。 - 【請求項17】入射したレーザ光を集光して光スポット
が形成される被集光面を有する透明集光用媒体と、 前記透明集光用媒体の前記被集光面側の面に設けられ、
前記光スポットのサイズより小なる開口を前記光スポッ
トの形成位置に有する遮光体と、 前記遮光体の前記開口の中心に設けられ、前記開口より
小なるサイズを有する微小金属体と、 前記微小金属体の底面と同一平面上に検出部を有する磁
気抵抗センサとを備えたことを特徴とする光磁気ヘッ
ド。 - 【請求項18】前記遮光体は、金属膜からなり、 前記遮光体および前記微小金属体は、前記レーザ光の前
記透明集光用媒体中における波長の約1/2以上の厚さ
を有し、 前記微小金属体は、前記光スポットより大なるサイズを
有する構成の請求項17記載の光磁気ヘッド。 - 【請求項19】表面に記録媒体が形成されたディスク
と、 レーザ光を出射するレーザ光出射手段と、 前記レーザ光出射手段からの前記レーザ光が被集光面に
集光されて光スポットが形成される透明集光用媒体を有
する光学系と、 前記透明集光用媒体の前記被集光面側の面に設けられ、
前記光スポットのサイズより小なる開口を前記光スポッ
トの形成位置に有する遮光体と、 前記遮光体の前記開口の中心に設けられ、前記開口より
小なるサイズを有する微小金属体と、 前記記録媒体に対して相対的に前記開口からの出射光を
移動させる移動手段とを備えたことを特徴とするディス
ク装置。 - 【請求項20】表面に記録媒体が形成されたディスク
と、 レーザ光を出射するレーザ光出射手段と、 前記レーザ光出射手段からの前記レーザ光が被集光面に
集光されて光スポットが形成される透明集光用媒体を有
する光学系と、 前記透明集光用媒体の前記被集光面側の面に設けられ、
前記光スポットのサイズより小なる開口を前記光スポッ
トの形成位置に有する遮光金属体と、 前記遮光金属体の前記開口の中心に設けられ、前記開口
より小さく、前記光スポットより小なるサイズを有する
微小金属体と、 前記記録媒体に対して相対的に前記開口からの出射光を
移動させる移動手段とを備え、 前記遮光金属体および前記微小金属体は、前記レーザ光
の前記透明集光用媒体中における波長の約1/2以上の
厚さを有することを特徴とするディスク装置。 - 【請求項21】前記微小金属体は、長方形、楕円形等の
細長形状の外形を有し、 前記移動手段は、前記細長形状の長軸が前記記録媒体の
記録トラックに直交する方向に前記開口からの出射光を
トラッキングさせる構成の請求項19あるいは20記載
のディスク装置。 - 【請求項22】前記透明集光用媒体は、その側面両側に
設けられた圧電素子によりトラック直交方向に走査され
ることにより、前記開口からの出射光をトラッキングさ
せる構成の請求項19あるいは20記載のディスク装
置。 - 【請求項23】表面に記録媒体が形成されたディスク
と、 所定の偏光方向を有するレーザ光を出射するレーザ光出
射手段と、 前記レーザ光出射手段からの前記レーザ光が被集光面に
集光されて光スポットが形成される透明集光用媒体を有
する光学系と、 前記透明集光用媒体の前記被集光面側の面に設けられ、
前記光スポットのサイズより小なる開口を前記光スポッ
トの形成位置に有する遮光体と、 少なくとも前記所定の偏光方向で対向する一対の凸部
が、前記開口内に位置するように設けられた微小金属体
と、 前記記録媒体に対して相対的に前記開口からの出射光を
移動させる移動手段とを備えたことを特徴とするディス
ク装置。 - 【請求項24】入射したレーザ光を集光して光スポット
が形成される被集光面を有する透明集光用媒体を準備
し、 前記透明集光用媒体の底面の前記光スポットのサイズよ
り小なるサイズを有するドーナツ状の領域をホトレジス
トで覆い、前記透明集光用媒体の前記底面の前記ホトレ
ジストの存在しない領域を前記レーザ光の波長以下の所
定の深さでエッチングによって除去することにより前記
被集光面を底面とする凹部を形成し、 前記凹部に金属材料を堆積させて前記ドーナツ状の開口
を有する金属体を形成することを特徴とする光ヘッドの
製造方法。 - 【請求項25】前記金属体の前記開口の中心部に、集光
イオンビーム(Focused Ion Beam)により金属材料を堆
積することにより微小金属体を形成する工程を含む構成
の請求項24記載の光ヘッドの製造方法。
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---|---|---|---|
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