JP4099943B2 - 光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方法 - Google Patents

光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方法に関し、特に、光利用効率が高く、記録媒体の高密度、高速の記録・再生を図ることができ、誤再生の防止が可能な光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光と磁界によって記録を行う光磁気ディスクあるいは磁気ディスクや、光のみによって記録を行う光ディスクの高記録密度化を図るため、記録あるいは再生に使用する近接場光の微小化が検討されている。
【0003】
この微小化された近接場光を用いた従来のディスク装置として、例えば、特開平11−250460号公報に示されるものがある。
【0004】
図16は、そのディスク装置を示す。このディスク装置80は、透明集光用媒体としての透明なレンズ状の保持部材81と、保持部材81の入射面81aに斜方向からレーザ光83aを出射するレーザ光源83と、保持部材81の底面81bに設けられた光波長以下の散乱体82と、光ディスク85からの反射光87を対物レンズ88を介して検出する光検出器89とを有する。このように構成されたディスク装置80において、レーザ光源83からのレーザ光83aを保持部材81の底面81bにおいて全反射するように斜方向から入射面81aに入射させ散乱体82の位置に集光して照射し、それによって散乱体82にプラズモン共鳴を生じさせ、そこから発生する散乱光(近接場光)84を光ディスク85の記録膜86に入射させる。そして、記録膜86からの反射光87を対物レンズ88により光検出器89に導いて検出する。保持部材81のみの場合に比べて数分の一以下の微小サイズの近接場光84が得られるので、記録密度を上げることができる。
また、励起されたプラズモンから近接場光を効率よく発生する方式として、例えば、文献「T.Matumoto,etal.,The 6th lnt. Conf.on Near Field Optics and Related Techs.(2000)、No.Mo013」に示されたシミュレーション結果がある。
図17は、その文献に示された方式を示す。この方式は、2個の微小金属体191,191’を対峙させた構造を有し、両者の先端部191a,191a’およびギャップ192の幅は、20nm程度と入射光193aのスポット193b径よりも大幅に小さく形成されている。また、入射光の偏光方向194は、ギャップ192を横切る方向に整えられている。このような構造により、微小金属体191,191’で励起されるプラズモンは、偏光方向194に振動し、その先端部191a,191a’に発生する電荷の極性が逆となるため、両者間でダイポールが形成され、効率よく近接場光を発生することが可能となる。また、近接場光のサイズは、ギャップ192と同程度となるため、強力で微細な近接場光を形成することが可能となる。
シミュレーション結果では、ギャップ192部のみから光が放出され、このダイポールの形成により、放射される光の強度は入射光の強度の2300倍に増強されたとある。また、マイクロ波を用いたダイポールアンテナによる実験例(R.D.Grober etal.,Appl.Phys.Lett.Vol.7,No.11,(1997)p.1354)でも、マイクロ波放射はアンテナのギャップ部のみに集中するとある。これは、金属のアンテナの導電率が十分高いため、このアンテナに強いダイポールが形成されるとともに、アンテナが入射マイクロ波に対して強いシールド効果を有するためである。
しかし、可視光の場合(図17)、アンテナ、すなわち微小金属体191,191’の厚さは100nm程度かそれ以下と薄いため、実際には可視光の波長での導電率を十分高く取ることができない。そのため、アンテナとしての増幅率、すなわちダイポールの強度は入射光に対して十分なシールド効果を及ぼすには至らず、かつ、入射光193aのスポット193b径は微小金属体191,191’に比べて大幅に大きいため、入射光193aの大半は、微小金属体191,191’とカップルせずに透過される。従って、このような構成により発生した、強力で微細な近接場光を、光記録に使用することを想定した場合、この入射光193aの透過した部分193cが、記録媒体を照射するため、それによって記録媒体が熱記録され、微細な記録マークを形成することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のディスク装置によると、レーザ光83aを斜めから保持部材81に入射しているので、保持部材81の入射面81aにおけるレーザ光83aの照射面積が小さくなるため、光利用効率は悪くなる。そのために、高出力の光源が必要になり、再生光の検出器が大型化する等の問題を招く。
一方、保持部材81の真上からレーザ光を照射したとすると、保持部材81の入射面81aにおける照射面積が広くなるため、光利用効率が向上するが、被集光面81bの光スポット位置から染み出す伝播光によって誤って他の記録領域を再生するおそれがある。
【0006】
従って、本発明の目的は、光利用効率が高く、記録媒体の高密度、高速の記録・再生を図ることができる光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、誤再生の防止が可能な光ヘッド、光磁気ヘッド、ディスク装置、および光ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、レーザ光を出射するレーザ光源と、透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、前記レーザ光源から前記透明集光用媒体に至る前記レーザ光の光路中に設けられ、前記レーザ光の中心部を遮光し、前記中心部の外側は遮光しないように構成された遮光体と、前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体とを備え、前記遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とする光ヘッドを提供する。
上記構成によれば、レーザ光源から出射されるレーザ光は、その中心部が遮光体によって遮光されて透明集光用媒体に入射し、その被集光面に光スポットを形成する。レーザ光源から出射されるレーザ光は、その中心部が遮光されているため、被集光面から伝播光が発生するのを防ぐ。光スポットの形成位置に設けられた微小金属体にレーザ光が照射されると、微小金属体のプラズモンが励起され、入射光の一桁以上の強度の高い近接場光が発生する。この近接場光により記録媒体を照射することにより、記録再生が可能となる。近接場光のサイズは、微小金属体のサイズにほぼ等しくなるため、微小金属体を微小化することにより、近接場光のサイズも微小化でき、高密度の記録が可能となる。
【0008】
本発明は、上記目的を達成するため、中心部の光強度が周辺部よりも弱いレーザ光を出射するレーザ光源と、透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体とを備え、前記レーザ光源の前記中心部は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とする光ヘッドを提供する。
【0010】
本発明は、上記目的を達成するため、レーザ光を出射するレーザ光源と、透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、前記レーザ光源から前記透明集光用媒体に至る前記レーザ光の光路中に設けられ、前記レーザ光の中心部を遮光し、前記中心部の外側は遮光しないように構成された遮光体と、前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体と、前記微小金属体の近傍に設けられ、記録情報に応じた変調磁界を発生する電磁石と、前記記録情報を磁気情報として検出する磁気抵抗センサとを備え、前記遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とする光磁気ヘッドを提供する。
【0011】
本発明は、上記目的を達成するため、表面に記録媒体が形成されたディスクと、レーザ光を出射するレーザ光源と、透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、前記レーザ光源から前記透明集光用媒体に至る前記レーザ光の光路中に設けられ、前記レーザ光の中心部を遮光し、前記中心部の外側は遮光しないように構成された遮光体と、前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体と、前記微小金属体からの出射光を前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動手段とを備え、前記遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とするディスク装置を提供する。
【0012】
本発明は、上記目的を達成するため、表面に記録媒体が形成されたディスクと、レーザ光を出射するレーザ光源と、透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、前記レーザ光源から前記透明集光用媒体に至る前記レーザ光の光路中に設けられ、前記レーザ光の中心部を遮光し、前記中心部の外側は遮光しないように構成された第1の遮光体と、前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体と、前記微小金属体からの出射光を前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動手段と、前記レーザ光源から前記光学系を介して前記記録媒体に照射したレーザ光に基づく反射光を前記透明集光用媒体を介して検出する検出手段と、前記透明集光用媒体の前記被集光面に集光する前記レーザ光のうち前記被集光面で反射した戻り光が前記検出手段に入射しないように前記戻り光を遮光する第2の遮光体とを備え、前記第1の遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とするディスク装置を提供する。
【0013】
本発明は、上記目的を達成するため、入射するレーザ光によって光スポットが形成される被集光面を有する透明集光用媒体を準備し、前記透明集光用媒体の前記被集光面の前記光スポットのサイズより小なるサイズを有する領域以外の領域をホトレジストで覆い、前記透明集光用媒体の前記被集光面の前記ホトレジストの存在しない領域を前記レーザ光の波長以下の所定の深さでエッチングによって除去することにより前記被集光面に凹部を形成し、前記凹部に金属材料を堆積させて微小金属体を形成することを特徴とする光ヘッドの製造方法を提供する。
【0014】
本発明は、上記目的を達成するため、入射するレーザ光によって光スポットが形成される被集光面を有する透明集光用媒体を準備し、前記透明集光用媒体の前記被集光面の前記光スポットの中心位置に集光イオンビーム(focused ion beam)法によって金属膜を堆積することにより、前記光スポットのサイズより小なるサイズの微小金属体を形成することを特徴とする光ヘッドの製造方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る光ヘッド1の主要部を示す。この光ヘッド1は、レーザビーム2aを出射する半導体レーザ2と、半導体レーザ2からのレーザビーム2aを平行ビーム2bに整形するコリメータレンズ3とコリメータレンズ3からの平行ビーム2bの中心部を遮光する遮光体16と、遮光体16によって中心部が遮光された平行ビーム2bを垂直方向に反射するミラー4と、ミラー4で反射した平行ビーム2bを収束させる対物レンズ5と、対物レンズ5により収束された光2cが入射し、被集光面6bに光スポット9を形成する透明集光用媒体6と、透明集光用媒体6の被集光面6bの近傍であって光スポット9の形成位置に設けられた微小金属体8とを有する。
【0016】
半導体レーザ2には、赤色レーザ(630nm)やAIGalnN系の青色レーザ(400nm)を用いることができる。青色レーザ(400nm)を用いることにより、光スポット径を0.13μm以下にすることができ、微小金属体8を照射する光の割合を増すことができる。また、半導体レーザ2には、レーザ用半導体のヘキ開面を光共振器に使用して活性層に平行に発振する、いわゆる端面発光型半導体レーザや、活性層に平行に形成した共振器により活性層の垂直方向に発振する、いわゆる面発光型半導体レーザを用いることができる。端面発光型半導体レーザを用いた場合は、ビーム広がり角が大きいため、コリメータレンズ3との距離を狭めることができ、光ヘッドの小型化が可能となる。面発光型半導体レーザを用いた場合は、出力ビームが円形であるため、コリメータレンズ3でのけられを少なくして集光することができ、光利用効率を上げることができる。
【0017】
透明集光用媒体6は、本実施の形態では、対物レンズ5からの収束光2cを球面状の入射面6aで屈折させ、その屈折光2dを被集光面6bの微小金属体8に集光されるように裁底球状(Super SIL構造)のものを用いる。また、透明集光用媒体6は、重フリントガラス(屈折率=1.91)や硫化カドミウムCdS(屈折率2.5),閃亜鉛鉱ZnS(屈折率2.37)等の結晶性材料を用いることができ、また、屈折率は1より大きれば上限はなく、さらに高い屈折率の材料を用いることもできる。本実施の形態では、屈折率1.91の重フリントガラスを用いるが、結晶性材料を用いた場合は、光スポット径を重フリントガラスより2割以上縮小できる。
【0018】
光スポット9のスポット径は、球面の中心6cからr/n(r、nはそれぞれ透明集光用媒体6の半径と屈折率)の位置に集光させる場合、次式(1)で表される。
1/2=kλ/(n・NAi)=kλ/(n2・NAo) ……(1)
ここに、D1/2:光強度が1/2となるところのスポット径
k:光ビームの強度分布に依存する比例常数(通常0.5程度)
λ:光ビームの波長
n:透明集光用媒体6の屈折率
NAi:透明集光用媒体6内部での開口数
NAo:透明集光用媒体6への入射光の開口数
【0019】
光スポット9は、式(1)に示すように、透明集光用媒体6の屈折率nに逆比例して微小化され、球面収差の小さな集光が可能となる。しかし、収束光2cの取り得る入射角θ、すなわち開口数NAoと屈折率nには相反関係があり、両者を独立に大きくできる訳ではない。屈折率nとNAoの最大値との積は約0.88であり、光線のけられを考慮すると実際には0.8程度以下となる。従って、最小光スポット径D1/2minは次式(2)のようになる。
1/2min=kλ/(0.8n)≒0.6λ/n(k=0.5の時)…(2)
【0020】
従って、透明集光用媒体6として非結晶としては最も大きな屈折率を有する重フリントガラス(屈折率=1.91)を用い、半導体レーザ2に赤色レーザ(波長630nm)を使用した場合、最小光スポット径D1/2minは0.20μmとなる。また、青色レーザ(400nm)用いた場合は、最小光スポット径D1/2minは約0.13μmとなる。また、それらの光スポット9は、ほぼガウス型の強度の広がり分布を有する。
【0021】
微小金属体8は、図1(a)に示すように、透明集光用媒体6の被集光面6bに埋め込まれている。微小金属体8の形状は、本実施の形態では、同図(b)に示すように円形であるが、同図(c)に示すように、光スポット9の径よりも小さな矩形状、あるいは同図(d)に示すように、一辺が光スポット9の径よりも長い矩形状でもよく、他の形状、例えば楕円形でもよい。ホトリソグラフィを用いた加工においては、微小金属体8が円形の場合は、加工し易く有利となり、また、トラック方向に直交する方向を長辺とする長方形状とすることにより、トラック方向に広がる近接場光のサイズを小さくできるので、円形と比較して記録マークのトラック方向の長さが短くなり、高記録密度化が可能になる。微小金属体8がトラック方向に直交する方向に平行な楕円軸を有する楕円形の場合は、記録マークのトラック方向の長さが短くなるとともに、プラズモン共嗚による近接場光の発生が増強されるため、低入力化が可能となる。本実施の形態では、微小金属体8の外径を50nmとした。被集光面6bから染み出す近接場光10のサイズは、ほぼ微小金属体8のサイズで決まり、50nmとなる。なお、微小金属体8のサイズは、光ディスクの高記録密度化技術および遮光体形成技術の進展に応じて50nmより小さくしてもよい。
また、同図(e)に示すように、スリット状のギャップ8cを形成するように2つの微小金属体8A,8Bを互いに近接して配置してもよい。スリットの長手方向は、記録トラックを横切る方向とする。このギャップ8cに収束ビーム2dの偏光方向9aがギャップ8cを横切るように、収束ビーム2dを照射すると、プラズモン励起によりギャップ8cの両側の対向縁部8b,8b’に誘起される電荷の極性が逆となるため、この間にダイポールが形成され、これらの微小金属体8A,8Bがアンテナとして作用し、強力な近接場光が発生される。また、収束ビーム2dをギャップ8cの長手方向に移動させることにより、近接場光の発生位置を移動させることができ、ドラッキングに好適である。
さらに、同図(f)に示すように、微小金属体8A,8Bの先端を台形に形成して向かい合わせた配置にしてもよい。これにより、発生する近接場光のサイズを微細化することができ、より微小な記録マークの形成が可能となる。
【0022】
また、微小金属体8は、例えば、チタン(Ti)からなり、レーザ光の波長より小なる厚さ(例えば10nm)を有する。なお、微小金属体8は、Tiの他、透明集光用媒体6との被着性のよい金属材料であれば、特に限定しない。特に、金属Agのように誘電率が小さい金属を使用することにより、プラズモン共鳴の条件により近づけることができる。プラズモン共鳴の条件は、一次のモード励起の場合、次式(2)のように示される(近接場ナノワォトニクスハンドブック:オプトロニクス社、1997、P.177)。
Re[Em(a)]=−2・Ed(a) ……(3)
ここに、Em(a)は微小金属体8の誘電率、
Ed(a)は微小金属体8を取り巻く媒体の誘電率である。
この式から分かるように、外側の媒体が空気の場合、微小金属体8の誘電率は−2のとき、共鳴条件を満たす。この条件において近接場光の強度は数桁増大しまた、この条件の周辺においても一桁以上の増強効果が得られる。
【0023】
図2(a)〜(d)は、微小金属体8の形成工程を示す。まず、裁底球状の透明集光用媒体6の底面である被集光面6bに電子ビーム露光用のフォトレジスト膜を塗布し、同図(a)に示すように、フォトレジスト膜70の微小金属体8に対応する部分を取り除くように電子ビームにより露光し、現像した後、同図(b)に示すように、被集光面6bをドライエッチングにより約100Å異方性にエッチングし、微小金属体8の被着面6fを形成する。エッチングガスとしてはCF4系のガスを使用する。次に、同図(c)に示すように、全面に微小金属体8用のTi膜71をスパッタリングにより約50nm被着した後、フォトレジスト膜70を溶解することにより、同図(d)に示すように、微小金属体8以外の部分のTi膜71をリフトオフする。このようにして微小金属体8が形成される。なお、T1膜は、ガラスとの優れた被着性を有する他の膜でもよい。また、透明集光用媒体6の披集光面6bに埋め込むように微小金属体8を形成することにより、被集光面6bとの凹凸が小さくなるため、記録媒体121上を浮上走行させるのに好適である。
【0024】
なお、図2(e)に示すように、微小金属体8を披集光面6bの表面に形成してもよい。これにより集光イオンビーム(focused ion beam)法のみにより金属膜を堆積して微小金属体8の形成が可能となり、リフトオフ工程を不要にでき、形成プロセスを大幅に簡素化できる。また、被集光面6bと記録媒体121との距離が長くなるため、被集光面6bからの近接場光と記録媒体121との距離が増し、この部分で記録再生がなされるのを防止でき、記録マークの微細化と信号のSN比の向上が可能となる。しかし、この構造では、微小金属体8が記録媒体121に接触してクラッシュを起こし易い。これを避けるため、図2(e)に示すように、金属体あるいはガラスからなるガードリング8aを設けるとよい。
【0025】
図3は、光学系の基本構成を示す。なお、同図では、ミラー4を省略して光軸を直線で表している。遮光体16の形状は、本実施の形態では、同図(b)に示すように、円形である。遮光体16のサイズは、臨界角θcよりも大きな角度θiで入射するように設定する。これにより、遮光体16の緑を通る光線2dが被集光面6cにおいて全反射されため、微小金属体8の周囲の披集光面6bから記録媒体121へ透過する伝播光はなくなる。また、微小金属体8への照射光は全反射光となり、微小金属体8への入射角が大きくなるため、プラズモン共鳴が生じ易くなり、近接場光はさらに増強される(近接場ナノフォトニクス:オプトロニクス社、1997、P,177)。また、レーザ光の中心部を遮光することにより、超解像効果を持たせることができ、光スポット9の直径を2割程度狭めることが可能となる。なお、遮光体16の形状は、同図(c)に示すように、一辺が平行ビーム2bより長い矩形状でもよい。この場合、図1(d)に示す矩形状の微小金属体8に適しており、両者の長手方向を平行に揃えることによりとプラズモンの励起効率を上げることができる。
【0026】
次に、上記第1の実施の形態に係る光ヘッド1の動作を説明する。半導体レーザ2からレーザビーム2aを出射すると、そのレーザビーム2aはコリメータレンズ3によって平行ビーム2bに整形され、その中心部は遮光体16で遮光され、さらにミラー4で反射された後、対物レンズ5によって収束され、透明集光用媒体6の入射面6aに入射する。入射面6aに入射した収束光2cは、入射面6aで屈折し、その屈折光2dは被集光面6bに集光し、被集光面6bに光スポット9が形成される。この光スポット9の被集光面6bの外表面には近接場光が染み出しており、それが微小金属体8により散乱される。また、微小金属体8自体をレーザ光によって照射することにより、微小金属体8中のプラズモンが励起され、そこから近接場光10が染み出す。これらの近接場光10は、ディスク12の記録媒体121中に伝播光となって入射し、この光によって記録媒体121への記録および再生が可能となる。
【0027】
上記第1の実施の形態に係る光ヘッド1によれば、近接場光10のサイズは、微小金属体8のサイズと程度となるため、記録媒体121と相互作用する近接場光スポットを微小化できる。
また、プラズモン励起を用いることにより、近接場光10の強度を単に披集光面6bの光スポットから染み出させた場合に比べて一桁以上強くできるため、高い光利用効率が得られる。従って、数ミリワットの比較的低出力の半導体レーザ2が光源として使用できる。
また、記録媒体121からの信号再生用反射光は、微小金属体8の周辺部から入射するため、効率良く透明集光用媒体6内に入射することができ、再生光を効率良く検出することが可能となり、再生信号のS/Nを上げることができる。この結果、従来、光デイスクメモリに常用されているSi光検出器が使用でき、ホトマルを使用しなくて済むので、光ヘッド1が小型・軽量化できるとともに、高速度の読み出しが可能となる。
また、半導体レーザ2から出射されるレーザ光2bは、その中央部が遮光体16によって遮光され、透明集光用媒体6に入射しないため、被集光面6bから伝播光が発生するのを防げ、その伝播光による誤再生を防止できる。
なお、被集光面6bの微小金属体8局辺部に使用するレーザ光の波長に合わせた反射防止膜(図示せず)を形成してもよい。これにより、さらに信号再生用反射光の透明集光用媒体6への入射効率を上げることができる。
また、対物レンズ5の代わりに透過型ホログラムや分布屈折率型集光媒体(図示せず)を使用してもよい。この場合には、ホログラムや分布屈折率型集光媒体と透明集光用媒体とは一体化でき、光ヘッド1の高さを下げることができる。
【0028】
図4(a)〜(e)は、本発明の第2の実施の形態に係る光ヘッドに用いる半導体レーザを示す。この半導体レーザは、第Iの実施の形態の遮光体16の代わりに、半導体レーザの光出力面の光スポット位置にその中心部を遮るように遮光体16を設けたものであり、(a),(b)は端面発光型半導体レーザを示し、(c),(d),(e)は、面発光型半導体レーザを示す。
【0029】
端面発光型半導体レーザ90は、同図(a),(b)に示すように、電流狭窄層94により発振領域93aを限定する埋め込みリッジ型構造のレーザを示すが、他の型のレーザ構造も使用可能である。この端面発光型半導体レーザ90は、同図(a)に示すように、半導体基板91、n型クラッド層92a、活性層93、p型クラッド層92b、電流狭窄層94、キャップ層95、n電極96aおよびp電極96bを有し、同図(b)に示すように、後端に設けられた高反射の誘電体多層膜97aと、出力面に設けられた低反射の誘電体多層膜97bと、誘電体多層膜97b上の活性層93aの中心部延長上に形成された遮光体16とを有する。このように構成された端面発光型半導体レーザ90は、次にように製造される。まず、n型GaAsからなる半導体基板91に、n型クラッド層92a、活性層93、p型クラッド層92b、電流狭窄層94、キャップ層95をエピタキシー成長により積層した後、n電極96aとp電極96bを形成する。その後、同図(b)に示すように、ヘキ開により適当な長さに切り出した後、共振器形成のために、後端には高反射の誘電体多層膜97aを、出力面には低反射の誘電体多層膜97bを形成した後、誘電体多層膜97b上の活性層93aの中心部延長上に遮光体16を形成する。
【0030】
遮光体16の形状としては、円形でも可能であるが、矩形状の方が縦方向の位置精度が緩和でき、好適である。また、矩形の長手方向を微小金属体8の長手方向と平行になるように端面発光型半導体レーザ90を設けることにより、効率良く微小金属体8を照射することができる。但し、端面発光型半導体レーザ90は、通常、活性層93の垂直方向に偏光しており、このままでは、収束光2cの偏光画はs偏波となるため、光路2b中に1/2波長板を挿入し、偏波面を90度回転し、p偏波とすることにより、プラズモンの励起の効率を上げることができる。この遮光体16により、発振領域93aの中心部での発振が抑えられ、発振モード98は中心強度が低いモードとなり、出力方向は98a,98bに示すように広がる。なお、発振モードは、遮光体16の戻り率に応じてTEM00モードあるはTEM00モードとなる。この半導体レーザ90のレーザ出力光を第1の実施の形態に示すようにコリメートし、対物レンズ5により集光して透明集光用媒体6に入射することにより、被集光面6bにおいて全反射する収束光が得られる。また、同時に超解像の集光効果を有しており、第1の実施の形態と同様に、TEM00モードを集光した場合よりも2割方小さな光スポットが得られる。これによって微小金属体8周囲の被集光面6bから記録媒体121へ透過する伝播光はなくなり、記録マークの微細化と、再生信号の高SN化が可能となる。また、微小金属体8への照射光は全反射光となり、また、入射角が増大するため、プラズモン共鳴が生じやすくなり、近接場光はさらに増強される(近接場ナノフォトニクス:オプトロニクス社、1997、P.177)。
【0031】
図4(c)〜(e)は、面発光型半導体レーザ90aを示す。面発光型半導体レーザ90aは、同図(c)に示すように、Asoxの拡散を用いた電流と発振領域の狭窄層94により発振領域93bを限定する埋め込みリッジ型構造のレーザを示すが、他の構成のものも使用可能である。この面発光型半導体レーザ90aは、半導体基板91、n型半導体高反射多層膜97c、n型スペーサ層92c、活性層93、p型スペーサ層92d、狭窄層94a、p型高反射多層膜97d、n電極96aおよびp電極96bを有する。このように構成された面発光型半導体レーザ90aは、次のように製造される。すなわち、n型GaAsからなる半導体基板91に、共振器用のn型半導体高反射多層膜97c、n型スペーサ層92c、活性層93、p型スペーサ層92d、電流と発振領域の狭窄層94a、p型高反射多層膜97cを順次エピタキシー成長により積層した後、n電極96aとp電極96bを形成する。p型電極96bの形成時に、同図(d),(e)に示すように、発振領域93aの中心部延長上にp型電極96b形成用の金属により遮光体16を同時に形成する。
【0032】
面発光型半導体レーザ90aは、出力光に対して軸対称であるため、同図(d)に示すように、面発光型半導体レーザ90aの光出力面における開口96cを2分するように矩形状の遮光体16を設けてもよい。また、同図(e)に示すように、開口96cの中心に円形の遮光体16を設けてもよい。この場合は、軸対称のTEM01モードとなる。また、このようにして上記の端面発光型半導体レーザ90の場合と同様の効果が得られる。また、このようにレーザ上に遮光体16を設けることにより、光路2b中に遮光体を設置する必要がなくなり、部品点数を減らせるとともに、位置合せの精度が緩和される。
【0033】
図5(a)〜(d)は、本発明の第3の実施の形態に係る光ヘッドの要部を示す。この第3の実施の形態は、第1および第2の実施の形態のように、遮光体を用いずに、少なくとも中心部の強度が周辺部よりも弱いレーザ光を出射する半導体レーザを用いたものである。同図(a)は、x=0,y=1のTEM01モードを示し、同図(b)は、r=1,θ=0のTEM01モードを示し、同図(c)は、x=1,y=0のTEM10モードを示し、同図(d)は、x=1,y=1のTEM11モードを示す。いずれの場合も、少なくとも中央部200が低い光強度を有し、斜線で施した周辺部の領域210に記録、再生に必要な光強度を有するレーザ光を出射する。
【0034】
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す。この光ヘッド1は、透明集光用媒体6を半球状(Solid Immersion lens:S I L型)にしたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。透明集光用媒体6の入射面6aに入射した収束光2cは、球面の中心に集光する。この場合、収束光2cは入射面6aにおいて屈折しないため、透明集光用媒体6中での開口数NAは、対物レンズ5の出射時のNAと変わらず、屈折によってNAを増大することはできない。従って、この場合の光スポット径は次式(4)のようになる。
1/2 =kλ/(n・NAo) ……(4)
ここに、NAo:SIL型の透明集光用媒体6への入射光の開口数
【0035】
上記第4の実施の形態に係る光ヘッド1によれば、第1の実施の形態と同様に近接場光10の直径は微小金属体8のサイズで決まり、光スポット9の直径に依存しないので、収差や位置ずれ等の影響は少ないため、NAoは0.8と従来のSILを用いた光ヘッドに比べて比較的大きくでき、第1の実施の形態のSuper SIL構造と同等の集光が可能となる。
【0036】
図7は、本発明の第5の実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す。この光ヘッド1は、同図(a)に示すように、レーザビーム2aを出射する半導体レーザ2と、半導体レーザ2からのレーザビーム2aを平行ビーム2bに整形するコリメータレンズ3と、コリメータレンズ3からの平行ビーム2bの中心部を遮光する遮光体16と、遮光体16によって中央部が遮光された平行ビーム2bを集光し、被集光面6bに光スポット9を形成する透明集光用媒体6と、透明集光用媒体6の反射面6eの表面に被着形成された反射膜11と、透明集光用媒体6の披集光面6bに埋め込まれた微小金属体8とを有する。
【0037】
透明集光用媒体6は、例えば、重フリントガラス(屈折率=1.91)からなり平行ビーム2bが入射する入射面6aと、入射面6aに入射した平行ビーム2bを反射させる反射面6eと、光スポット9が形成される被集光面6bとを有する反射面6eは、回転放物面の一部を用いている。回転放物面の断面(6e)の主軸をx軸に、垂直軸をy軸に採り、焦点位置を(p,0)とすると、断面(6e)は、次の式(5)で表される。
2=4px ……(5)
【0038】
また、回転放物面を用いて透明集光用媒体6の内部で集光する場合、原理的に無収差の集光が可能であり(光学:久保田広、岩波書店、P.283)、単一の集光性の反射体で光スポット9を集光することが可能になる。また、この方式では、透明集光用媒体6の屈折率と反射面6eによる集光の開口数NAに限定がなく、屈折率が高い場合でも、NAは1に近い値を採り得る。従って、この場合の光スポット径は次式(6)のように与えられる。
1/2 =kλ/(n・NAr) ……(6)
ここに、NAr:反射面6eの反射光の開口数
【0039】
回転放物面の焦点位置のpを0.125mmとし、回転放物面の上端を(x,y)=(2mm,1mm)とすると、この上端からの収束角は60度以上が得られ、この反射面6cのNAは0.98となり、従来のDVDにおけるNA=0.6の1.6倍以上に大きくなる。
【0040】
遮光体16は、本実施の形態では、コリメータレンズ3の光出力面に形成している。半導体レーザ2からの平行ビーム2bは、透明集光用媒体6の集光特性を考慮して楕円状を有しており、本実施の形態の遮光体16の形状もその楕円状の平行ビーム2bの形状に対応させて楕円状を有する。
【0041】
上記第5の実施の形態に係る光ヘッド1によれば、NArは、実際には設計余裕を見るため、0.9程度が限界であるが、赤色レーザ(波長630nm)と青色レーザ(400nm)を用いた場合、それぞれ光スポット径として0.19μm、0.12μmまで絞ることができ、微小金属体8から扉み出す近接場光10の光量すなわち光利用効率は第1の実施の形態に比べて約20%程度増加させることができる。
また、反射型の集光のため、色収差が生じない。
また、本実施の形態の光学系は、いわゆる無限系、すなわちコリメータレンズ3と透明集光用媒体6の入射面6aとの間のレーザビーム2bは平行となっているため、温度変動に対する焦点位置ずれが小さい。
また、レーザ光2bの光路中に設けた遮光体16により、第1の実施の形態と同様に、誤再生を防止できる。
透明集光用媒体6の反射面6eは、回転放物面を用いているため、平行光ビーム2bと透明集光用媒体6の相対位置がずれても、光スポット9の位置が変勤しないため、それぞれの位置合わせ精度が大幅に緩和でき、製作上非常に有利である。
【0042】
図8は、本発明の第6実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す。この光ヘッド1は、平面状の反射面6eを有する透明集光用媒体6を用い、反射面6eの表面に反射膜11として反射型ホログラムを用いたものであり、他は第5の実施の形態と同様に構成されている。反射型ホログラムとしては、凹凸型のバイナリホログラムでも有機感光材料等からなるボリュームホログラムでもよい。また、これらのホログラムの外側にアルミニウム等の高反射金属層からなる反射膜を被着してもよい。透明集光用媒体6の反射面6eを平面状とすることにより、第5の実施の形態と比較して生産性を上げることができる。
【0043】
図9は、本発明の第7の実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す。この光ヘッド1は、同図(a)に示すように、透明集光用媒体6にSIM(Solid Immersion Mirror)型と称せられているものを用いたものであり、レーザビーム2aを出射する半導体レーザ2と、半導体レーザ2からのレーザビーム2aを平行ビーム2bに整形するコリメータレンズ3と、コリメータレンズ3からの平行ビーム2bの中央部を遮光する遮光体16と、遮光体16によって中央部が遮光された平行ビーム2bを垂直方向に反射するミラー4と、ミラー4からの平行ビーム2bが入射する凹球面状の入射面6a、入射面6aに対向する位置に設けられた被集光面6b、および入射面6aの周囲に形成された非球面状の反射面6eを有する透明集光用媒体6と、透明集光用媒体6の反射面6eの表面に被着形成された反射膜11と、透明集光用媒体6の被集光面6bの光スポット9に対応する位置に設けられた微小金属体8と、透明集光用媒体6の被集光面6bに光スポット9より大なる内径を有する反射膜7とを有する。
【0044】
次に、第7の実施の形態に係る光ヘッド1の動作を説明する。半導体レーザ2からレーザビーム2aを出射すると、そのレーザビーム2aはコリメータレンズ3によって整形され、その中央部が遮光体16によって遮光され、ミラー4で反射された後、透明集光用媒体6の入射面6aに入射する。入射面6aに入射した平行ビーム2bは、入射面6aで拡散され、その拡散光2dは、反射膜7で反射し、その反射光2eは、反射膜11で反射して被集光面6bに集光し、被集光面6bに光スポット9が形成され、微小金属体8から近接場光10が染み出す。微小金属体8から染み出した近接場光10は、ディスク12の記録媒体121中に入射し、この光によって記録媒体121への記録および読み出しが可能になる。
【0045】
上記第7の実施の形態に係る光ヘッド1によれば、第1の実施の形態と同様にトラック方向Xの記録密度を増大させることができるとともに、第1の実施の形態で用いた対物レンズが不要であるので、構成の簡素化が図れる。また、透明集光用媒体6が膨張あるいは収縮しても集光点が変化しないので、温度変化にも対応できる。
【0046】
また、光スポットの径は、上記したように0.2μm程度以下であり、効率よく0.1μm以下の微小金属体8に光を入射するためには、光スポット9と微小金属体8の位置合わせは、少なくとも0.1μm以下の誤差で合わせる必要がある。第1の実施の形態で示したようなSILを用いた集光では、対物レンズ5を用いて集光を行い、その収束光をSILに入射するため、入射光、対物レンズ5およびSILの相対位置によって光スポット9の位置が変動するので、上記三者の位置を高精度に合わせなければならない。一方、第5および第6の実施の形態で示した光ヘッド1においては、集光のための対物レンズを用いず、かつ、平行ビーム2bを本実施例の透明集光用媒体6に直接入射させることにより、平行ビーム2bと透明集光用媒体6の相対位置がずれても、光スポット9の位置が変動しないようにできる。そのため、それぞれの位置合わせ精度が大幅に緩和でき、製作上非常に有利である。
【0047】
図10は、本発明の第8の実施の形態に係る光磁気ヘッドを示す。本実施の形態は、光アシスト磁気記録に適した光磁気ヘッドであり、本実施の形態においては、再生には、主にスピンバルブ膜18aと電極18bから構成されるGMR(Giant Magneto‐resistive)センサ18を、記録には、レーザ光10の他に電磁石17とを使用している点が第5の実施の形態と異なり、他は第5の実施の形態と同様に構成されている。このような構成により、微小金属体8から染み出す近接場光10を磁気記録媒体121の記録部に照射して記録部を加熱することにより保磁力を低下させ、電磁石17により印加される変調磁界とにより、磁性記録媒体121に記録する。磁気記録媒体121としては、通常のCo−Cr―Ta等の面内記録膜や垂直記録膜、TbDyFeCo/TeFeCo等の光磁気記録膜等が使用できる。
【0048】
遮光体16は、本実施の形態では、透明集光用媒体6の入射面6aに形成している。半導体レーザ2からの平行ビーム2bは、同図(d)に示すように、透明集光用媒体6の集光特性を考慮して楕円状を有しており、本実施の形態の遮光体16の形状もその楕円状の平行ビーム2bの形状に対応させて楕円状を有する。なお、平行ビーム2bの少なくとも中央部を遮光する形状ならば、同図(e)に示すように縦方向に長い矩形状でもよく、同図(f)に示すように、横方向に長い矩形状でもよい。
【0049】
この第8の実施の形態によれば、近接場光10により磁性記録媒体121を加熱することにより保磁力を下げて記録するため、常温において保磁力の高い磁性媒体でも記録でき、記録の熱安定性を増すことができる。この結果、記録磁区の縮小が図れ、高密度化が可能となる。なお、第3〜第8の実施の形態の光ヘッドにおいて、第2の実施の形態で用いた遮光体付き半導体レーザを用いてもよい。
【0050】
図11は、本発明の第9の実施の形態に係るディスク装置を示す。このディスク装置100は、円盤状のプラスチック板120の一方の面にGeSbTeの相変化材料からなる記録媒体121が形成され、図示しないモータによって回転軸30を介して回転する光ディスク12と、光ディスク12の記録媒体121に対し光記録/光再生を行う光ヘッド1と、光ヘッド1をトラッキング方向31に移動させるり二アモータ32と、リニアモータ32側から光ヘッド1を支持するサスペンション33と、光ヘッド1を駆動する光ヘッド駆動系34と、光ヘッド1から得られた信号を処理するとともに、光ヘッド駆動系34を制御する信号処理系35とを有する。リニアモータ32は、トラッキング方向31に沿って設けられた一対の固定部32aと、一対の固定部32a上を移動する可動コイル32bとを備える。この可動コイル32bから上記サスペンション33によって光ヘッド1を支持している。
【0051】
図12は、光ディスク12の詳細を示す。この光ディスク12は、光ヘッド1によって形成される近接場光10の微小化に対応して高記録密度化を図ったものである。プラスチック板120は、例えば、ポリカーボネート基板等が用いられ、この光ディスク12は、一方の面に、Al反射膜層(100nm厚)121ハSiO2層(100nm厚)121b、GeSbTe記録層(15nm厚)121c、SIN層(50nm厚)121dを積層して記録媒体121を形成したものである。本実施の形態では、マーク長は0.05μm、記録密度は130Gbits/inch2であり、12cmディスクでは210GBの記録容量に相当し、従来のDVDの45倍に高記録密度化できる。
【0052】
図13は、本発明の第9の実施の形態に係る光ヘッド1を示す。光ヘッド1は、光ディスク12上を浮上する浮上スライダ36を有し、この浮上スライダ36上に、例えば、AIGalnPからなり、波長630nmのレーザビーム2aを出射する端面発光型の半導体レーザ2と、半導体レーザ2から出射されたレーザビーム2aを平行ビーム2bに整形するコリメータレンズ3と、浮上スライダ36上に取り付けられた溶融石英板からなる座板37Aと、半導体レーザ2およびコリメータレンズ3を座板37A上に固定する溶融石英板からなるホルダ37Bと半導体レーザ2からの平行ビーム2bの中央部を遮光する遮光体16と、半導体レーザ2からの中央部が遮光された平行ビーム2bと光ディスク12からの反射光とを分離する偏光ビームスプリッタ13と、半導体レーザ2からの平行ビーム2bの直線偏光を円偏光にする1/4波長板38と、平行ビーム2bを垂直方向に反射するミラー4と、ミラー4で反射した平行ビーム2bを収束させる対物レンズ5および上部透明集光用媒体6’と、座板37Aに取り付けられ、光ディスク12からの反射光をビームスプリッタ13を介して入力する光検出器15と、を各々配置している。また、全体はヘッドケース39内に収納され、ヘッドケース39は、サスペンション33の先端に固定されている。
【0053】
上部透明集光用媒体6’は、例えば、屈折率n=1.91を有する重フリントガラスからなり、直径1mm、高さ約1.3mmを有し、図1〜図3に示す透明集光用媒体6と同様に、Super SIL構造であるが、浮上スライダ36を上部透明集光用媒体6’とほぼ等しい屈折率を有する透明媒体から構成し、浮上スライダ36の被集光面36aに光スポット9が形成される。すなわち、上部透明集光用媒体6’と浮上スライダ36とで一体の透明集光媒体を構成する。浮上スライダ36の被集光面36aには、第1の実施の形態と同様に、微小金属体8が設けられている。
【0054】
浮上スライダ36は、図13(b)に示すように、被集光面36aに形成される光スポット9の周辺部以外の部分に負圧を生じるように溝36bを形成している。スライダ凸部36cにおける正圧とこの溝36bによる負圧とサスペンション33のばね力との作用によって浮上スライダ36と光ディスク12との間隔が浮上量として一定に保たれる。
【0055】
光ヘッド駆動系34は、記録時に、半導体レーザ2の出力光を記録信号により変調することにより、記録媒体121に結晶/アモルファス間の相変化を生じさせ、その間の反射率の違いとして記録し、再生時には、半導体レーザ2の出力光を変調せずに、連続して照射し、記録媒体121での反射率の違いを反射光の変動として光検出器15により検出するようになっている。
【0056】
信号処理系35は、光検出器15が検出した光ディスク12からの反射光に基づいてトラッキング制御用の誤差信号およびデータ信号を生成し、誤差信号をハイパスフィルタとローパスフィルタによって高周波域の誤差信号と低周波域の誤差信号を形成し、これらの誤差信号に基づいて光ヘッド駆動系34に対しトラッキング制御を行うものである。ここでは、トラッキング用の誤差信号をサンプルサーボ方式(光ディスク技術、ラジオ技術社、P.95)によって生成するようになっており、このサンプルサーボ方式は、千鳥マーク(Wobblcd Track)を間欠的にトラック上に設け、それからの反射強度の変動から誤差信号を生成する方式である。サンプルサーボ方式の場合、記録信号とトラッキング誤差信号とは時分割的に分離されているので、両者の分離は再生回路におけるゲート回路によって行う。また、サンプルサーポ方式を用いる場合には、受光面が1つの光検出器を用いることになるので、自己結合効果を有する半導体レーザを光検出器として併用する、いわゆるSCOOP方式と組み合わせるのに好適である従って、半導体レーザ2の出力側端面に反射防止膜を施し、半導体レーザ2の後端面と、被集光面36bあるいは記録媒体121とにより半導体レーザ2の共振器を構成することにより、SCOOP型の光検出を行ってもよい。
【0057】
また、本実施の形態では、再生光が光検出器15に入射する手前に浮上スライダ36の被集光面36aにおいて全反射して光検出器15に到達するレーザ光を遮光するように、所定の開口16bを有し、光路の周辺部のみを遮光する遮光体16aを挿入している。上記の全反射光は、再生信号成分を有せず、ノイズの原因となり、また、むしろディスク12からの再生信号光よりも強いため、上記の全反射光が光検出器15に入射すると、DCレベルを上げることになるため、光検出器15のDC増幅率を上げることができず、SNを高く取れない。上記の全反射光は、光路の周辺部を通過し、また、ディスク12の反射光は、透明集光用媒体6内において原理的に臨界角よりも大きな角度を有することはないため、上記の遮光体16aにより両者を分離でき、光検出器15には、ディスク12からの信号再生光のみが入射するため、SNの高い信号再生が可能となる。
【0058】
次に、上記第9の実施の形態に係るディスク装置100の動作を説明する。光ディスク12は、図示しないモータによって所定の回転速度で回転し、浮上スライダ36は、光ディスク12の回転によって発生する正・負圧とサスペンション33のばね力との作用によって光ディスク12上を浮上走行する。光ヘッド駆動系35による駆動によって半導体レーザ2からレーザビーム2aが出射されると半導体レーザ2からのレーザビーム2aは、コリメータレンズ3により平行ビーム2bに整形された後、遮光体16によって中央部が遮光され、偏光ビームスプリッタ13および1/4波長板38を通り、上部透明集光用媒体6’の入射面6’aに入射する。平行ビーム2bは、1/4波長板38を通過する際に、1/4波長板38によって直線偏光から円偏光に変わる。円偏光の平行ビーム2bは、対物レンズ5に収束され、上部透明集光用媒体6’の入射面6’aで屈折して集光され、浮上スライダ36の被集光面36に集光する。浮上スライダ36の披集光面36aに微小の光スポット9が形成される。この光スポット9下の微小金属体8から光スポット9の光の一部が近接場光10として浮上スライダ36の下面36cの外側に漏れ出し、この近接場光10が光ディスク12の記録媒体121に伝播して記録および再生が行われる。すなわち、近接場光10の照射によって記録媒体121が融点以上に加熱され、アモルファスから結晶へと相変化を引き起こすことによって記録が行われる。一方、記録時より弱い強度の近接場光10を光ディスク12の記録媒体121に照射すると、記録媒体121のアモルファルと結晶とで異なる反射率で反射し、その反射した反射光は、入射光の経路を逆にたどり、上部透明集光用媒体6’の入射面6’aで屈折してミラー4で反射され、1/4波長板38で入射光2aと偏光画を90度異にする直線偏光光に成形された後、偏光ビームスプリッタ13で90度方向に反射され、光検出器15に入射し、再生が行われる。信号処理系35は、光検出器15に入射した光ディスク12からの反射光に基づいてトラッキング制御用の誤差信号およびデータ信号を生成し、誤差信号に基づいて光ヘッド駆動系34に対しトラッキング制御を行う。
【0059】
上記第9の実施の形態に係るディスク装置100によれば、上部透明集光用媒体6’の入射面6'aでの最大屈折角が60度となり、NAは0.86が得られる。この結果、スポット径D1/2約0.2μmの微小の光スポット10が得られ、サイズ50nmの微小金属体8から漏れ出す近接場光10が光ディスク12の記録媒体121に入射でき、超高密度(180Gbits/inch2)の超高密度の光記録/光再生が可能になる。
また、半導体レーザ2から出射されるレーザ光2bは、その中央部が遮光体16によって遮光され、透明集光用媒体6に入射しないため、被集光面36aから伝播光が発生するのを防げ、その伝播光による誤再生を防止できる。
また、サンプルサーボ方式の採用により、記録信号とトラッキング誤差信号とは時分割的に分離されているので、光検出器15としては、分割型のものは必要なく、例えば、1mm角のPINフォトダイオードを用いることができる。光検出器15として分割型である必要がないため、検出系を大幅に簡素・軽量化できる。
また、光ヘッド1のサイズは、長さ約8mm、幅約4mm、高さ約6mmであり、自動焦点制御を行わずに記録再生ができるため、自動焦点制御機構が不要となり、光ヘッド1の重量を大幅に減らすことができ、小型化が図れる。光ヘッド1の重量は約0.6g、リニアモータ32の可動コイル32bの重量等を合わせて可動部全体で約2gであり、トラッキングの周波数帯域は50kHz、利得60以上が得られた。
また、偏心を25μmに抑えたことにより、6000rpmの回転下において必要精度5nmを満たすトラッキングができる。この場合の平均転送レートは60Mbpsであり、UGAレベルのビデオ信号の記録再生が可能となった。
【0060】
なお、光記録媒体としては、凹凸ピットを有する再生専用ディスクや光磁気記録材料や相変化材料を用いた記録・再生用媒体、色素等の光吸収により凹凸ピツトを形成して記録を行う追記型媒体等の各種の記録媒体を用いることができる。
また、1/4波長板38を使用せず、偏光ビームスプリッタ13の代わりに非偏光性のビームスプリッタを使用することにより、光ディスクに直線偏光のレーザ光を照射してもよい。
また、本実施の形態のディスク装置では、光ヘッドとして第1の実施の形態の光ヘッドを使用したが、これに限るものではなく、第2乃至第8の形態の光ヘッドを使用することができる。また、記録媒体として、Co−Cr−Ta等の面内記録膜や垂直記録膜、TbDyFeCo/TeFeCo等の光磁気記録膜等の磁性記録媒体を使用することにより、第8の実施の形態の光磁気ヘッドを使用し、光アシスト磁気記録を行うディスク装置を構成することができる。
また、トラッキング制御用の誤差信号の生成には、上記実施の形態では、サンプルサーボ方式を用いたが、周囲的に記録トラックを蛇行させて、それによる反射光の変調を蛇行局波数に同期させて検出し、誤差信号を生成するウォブルドトラック方式を用いてもよい。
また、再生専用ディスクのトラッキングには、CDで行われているように3スポット方式を用いることも可能である。すなわち、コリメータレンズ3と偏光ビームスプリッタ13の間に回折格子を挿入し、かつ、その±一次光それぞれのディスクからの反射光を検出する光検出素子を主ビーム検出用素子の両側に配置しその出力の差分を取ることにより、誤差信号の生成が可能となる。
また、本実施の形態の光ヘッド1をそのまま追記型光ディスク(色素の光吸収により凹凸ビツトを形成したディスク)への記録および再生に用いることができる。
また、浮上スライダ36の下面36cの光スポット9が形成される位置の周辺に薄膜コイルを装着し、磁界変調を行うことにより、光磁気媒体を用いての光磁気記録も可能となる。但し、再生の場合には、光の偏波面の回転を偏光解析によって検出して信号を生成するため、1/4波長板38を取り外し、偏光ビームスプリッタ13を非偏光のスプリッタに変え、光検出素子の手前に検光子を配置する必要がある。
また、レーザ源として本実施の形態では、端面発光型半導体レーザを用いたが、面発光型レーザ(VCSEL)を用いることも可能である。面発光型半導体レーザの場合、基本モード(TEM00)の最大出力は、3mW程度と端面発光型半導体レーザの1/10以下であるが、本実施の形態では従来のディスク装置で使用されている光スポット径の数分の1に絞られているため、光密度が1桁以上高くできることから、面発光型半導体レーザでも記録が可能となる。また、面発光型半導体レーザの場合、温度による波長変動が小さく、色収差補正を不要にできる。
図14は、第10の実施の形態に係るディスク装置の光ヘッドの主要部を示す。このディスク装置における光ヘッド1は、浮上スライダ36に透明集光用媒体6を収容する収容孔36dを形成し、透明集光用媒体6をトラッキング方向40に走査させる一対の圧電素子41,41をホルダ42によって浮上スライダ36に設けたものであり、他は第9の実施の形態に係るディスク装置100と同様に構成されている。この透明集光用媒体6は、被集光面6cを有し、光ディスクとの距離調整のため、披集光面6bを下面36cから突出あるいはへこましてもよいが、被集光面6bは、浮上スライダ36の下面36cとほぼ同一平面をなすように配置される。
【0061】
一対の圧電素子41,41は、それぞれ同図(c)に示すように、電極端子410,410に接続された複数の電極膜411と、電極膜411間に形成された多層PZT薄膜(厚さ約20μm)412とがらなる。この圧電素子41は、上記ホルダ42に被着形成されており、これらの一対の圧電素予4 1,41により集光用透明媒体6を支えるとともに、光線に対して垂直方向、すなわちトラッキング方向40に走査する。このように一対の圧電素子41,41を用いてプツシュプル型のトラッキング動作をさせることにより、圧電素子が有するヒステリシス効果の影響を避け、時開遅れなしにトラッキングすることが可能となる。なお、変形方向が光軸方向となる圧電素子を用いて集光用透明媒体6を光軸方向に移動させてもよい。
【0062】
上記第10の実施の形態に係るディスク装置によれば、透明集光用媒体6の重量は、5mg以下と軽くできるため、透明集光用媒体6を支持する系の共振周波数を300kHz以上にでき、電極端子410,410間への印加電圧5Vで05μm以上の変位が得られる。
【0063】
また、この圧電素子41とリニアモータ32による2段制御により、80dBの利得で300kHzの帯域が得られ、高速回転時(3600rpm)下において5nmの精度でトラッキングを行うことができる。これにより、本実施の形態では転送レートを第1の実施の形態のディスク装置100の6倍、すなわち、360Mbpsに上げることができる。
【0064】
また、後述するマルチビームの光ヘッドを使用した場合には、さらに8倍となり、3Gbps近くの転送レートが得られる。また、12cmのディスクにおいて10ms以下の平均シーク速度を達成できる。これにより、3600rpm回転時のアクセス時間は20ms以下となる。
【0065】
図15は、本発明の第11の実施の形態に係るディスク装置を示す。第10の実施の形態では、シーク動作にリニアモータ32を使用したが、この第11の実施の形態では、ハードディスク装置に使用する回転型リニアモータ43を使用したものである。光ヘッド1は回動軸33aに回動可能に支持されたサスペンション33によって回転型リニアモータ43に接続されている。このような構成とすることにより、回転型リニアモータ43は光ディスク12の外側に配置できるため、光ヘッド1をさらに薄型にでき、ディスク装置100全体を小型化できる。また、これにより、光ディスク12を高速(3600rpm)に回転することができ、平均360Mbps以上のデータ転送レートが可能になる。
【0066】
なお、本実施の形態のディスク装置においても、第1〜第8の実施の形態の光ヘッドが使用できることは言うまでもない。また、本実施の形態においても、1/4波長板38を使用せず、偏光ビームスプリツタ13の代わりに非偏光のビームスプリッタを使用して、直線偏光光を金属媒体7に照射してもよい。
また、上記実施の形態では、遮光体16を平行ビーム2bの光路中や半導体レーザの光出力面に設けたが、ミラー4、対物レンズ5や透明集光用媒体6の入射面6aに設けてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、レーザ光を透明集光用媒体の被集光面上に集光させて微小な光スポットを形成し、その光スポット位置の近傍に微小金属体を配置して、微小かつ高強度の近接場光を得るようにしたので、光利用効率が高く、記録媒体の高密度、高速の記録・再生が可能となる。また、光利用効率の向上により小型・軽量の光源および光検出器を用いることが可能となるので、光ヘッドの小型化が図れ、データ転送レートの向上が図れる。
また、レーザ光の中央部は、遮光体によって遮光され、透明集光用媒体に入射しないため、透明集光用媒体の披集光面から伝播光が発生するのを防げ、その伝播光による誤再生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す図、(b)〜(f)は微小金属体の形状を示す図である。
【図2】(a)〜(d)は第1の実施の形態に係る微小金属体の形成方法を示す図、(e)は微小金属体の形成方法の他の例を示す図である。
【図3】(a)は第1の実施の形態の光学系を示す図、(b),(c)は遮光体の形状を示す図である。
【図4】(a)〜(e)は本発明の第2の実施の形態に係る光ヘッドの半導体レーザを示す図である。
【図5】(a)〜(d)は本発明の第3の実施の形態に係る光ヘッドの半導体レーザによる光パターンを示す図である。
【図6】本発明の第4実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す図である。
【図7】(a)は本発明の第5実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す図、(b)はその底面図、(c)はその側面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す図である。
【図9】(a)は本発明の第7の実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す図、(b)はその底面図である。
【図10】(a)は本発明の第8の実施の形態に係る光ヘッドの主要部を示す図、(b),(c)はその主要底面図、(d)〜(f)は遮光体の他の形状を示す図である。
【図11】(a)は本発明の第9の実施の形態に係るディスク装置を示す図、(b)は(a)のA―Λ断面図である。
【図12】第9の実施の形態に係る光ディスクの詳細を示す図である。
【図13】(a)は第9の実施の形態に係る光ヘッドを示す図、(b)はその底面図である。
【図14】(a)〜(c)は本発明の第10の実施の形態に係るディスク装置の光ヘッドの主要部を示す図である。
【図15】本発明の第11の実施の形態に係るディスク装置を示す図である。
【図16】従来のディスク装置を示す図である。
【図17】励起されたプラズモンから近接場光を効率よく発生する方式の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド
2 半導体レーザ
2a,2b,2b',2c,2c',2 d,2e レーザビーム
3 コリメータレンズ
4 ミラー
5 対物レンズ
6 透明集光用媒体
6' 上部透明集光用媒体
6a,6'a 入射面
6b 被集光面
6c 中心
6d 底面
6e 反射面
6f 披着面
7 反射膜
8 微小金属体
8a ガードリング
8A,8B 微小金属体
8b,8b’ 対向縁部
8c ギャップ
9 光スポット
9a 偏光方向
10 近接場光
11 反射膜
12 光ディスク
13 ビームスプリッタ
14 集光レンズ
15 光検出器
16,16a 遮光体
16b 開口
30 回転軸
31 トラッキング方向
32 リニアモータ
32a 固定部
32b 可動コイル
33 サスペンション
33a 回動軸
34 光ヘッド駆動系
35 信号処理系
36 浮上スライダ
36a 披集光面
36b 溝
36c 下面
36d 収容孔
37 溶融石英板
38 1/4波長板
39 ヘッドケース
40 トラッキング方向
41 圧電素子
42 ホルダ
43 回転型リニアモータ
70 フォトレジスト膜
71 Ti膜
90 端面発光型半導体レーザ電流狭窄層
90a 面発光型半導体レーザ
91 半導体基板
92a n型クラッド層
92b p型クラツド層
92c n型スペーサ層
92d D型スペーサ層
93,93a 活性層
93b 発振領域
94 電流狭窄層
94a 狭窄層
95 キャップ層
96a n電極
96b D電極
97a 誘電体多層膜
97b 誘電体多層膜
97c n型半導体高反射多層膜
97d p型高反射多層膜
98 発振モード
98a, 98b 出力方向
100 ディスク装置
120 プラスチック板
121 記録媒体
121a A1反射膜層
121b SiO2
121c GeSbTe記録層
121d SiN層
191,191’ 微小金属体
191a,191a’ 微小金属体の先端部
192 ギャップ
193a 入射光
193b スポット
193c 入射光の透過した部分
194 偏光方向
200 中央部
210 領域
410 電極端子
411 電極膜
412 多層PZT薄膜

Claims (23)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、
    前記レーザ光源から前記透明集光用媒体に至る前記レーザ光の光路中に設けられ、前記レーザ光の中心部を遮光し、前記中心部の外側は遮光しないように構成された遮光体と、
    前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体とを備え、
    前記遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とする光ヘッド。
  2. 所定の偏光方向を有するレーザ光を出射するレーザ光源と、
    透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、
    前記レーザ光源から前記透明集光用媒体に至る前記レーザ光の光路中に設けられ、前記レーザ光の中心部を遮光し、前記中心部の外側は遮光しないように構成された遮光体と、
    前記光スポットの中心位置の近傍に前記所定の偏光方向で対向するように設けられ、前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の一対の微小金属体とを備え、
    前記遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とする光ヘッド。
  3. 前記光学系は、前記レーザ光源からの前記レーザ光を平行光に整形する整形レンズを備え、前記遮光体は、前記平行光の光路中に設けられた構成の請求項1又は2記載の光ヘッド。
  4. 前記遮光体は、前記レーザ光源の出射面に設けられた構成の請求項1又は2記載の光ヘッド。
  5. 前記遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に設けられた構成の請求項1又は2記載の光ヘッド。
  6. 前記微小金属体は、楕円形を有し、前記遮光体は、一辺が前記微小金属体の楕円軸に光学的に平行な矩形状を有する構成の請求項1又は2記載の光ヘッド。
  7. 前記微小金属体は、一辺が前記光スポットよりも長い矩形状を有し、前記遮光体は、長辺が前記微小金属体の前記一辺に光学的に平行であり、かつ前記長辺が前記光ビームの径よりも長い矩形状を有する構成の請求項1又は2記載の光ヘッド。
  8. 前記レーザ光源は、中心部の光強度が周辺部よりも弱い前記レーザ光を出射する半導体レーザである構成の請求項1又は2記載の光ヘッド。
  9. 前記半導体レーザは、端面発光型半導体レーザであり、前記遮光体は、前記端面発光型半導体レーザの光出方面の光スポット位置に、活性層に垂直に設けられた構成の請求項8記載の光ヘッド。
  10. 前記半導体レーザは、面発光型半導体レーザであり、前記遮光体は、矩形状を有し、前記面発光型半導体レーザの光出力面の開口を2分するように設けられた構成の請求項8記載の光ヘッド。
  11. 前記半導体レーザは、面発光型半導体レーザであり、前記遮光体は、円形状を有し、前記面発光型半導体レーザの光出力面の開口の中心に設けられた構成の請求項8記載の光ヘッド。
  12. 前記半導体レーザは、TEM01モードあるいはTEM11モードの前記レーザ光を出射する構成の請求項記載の光ヘッド。
  13. 中心部の光強度が周辺部よりも弱いレーザ光を出射するレーザ光源と、
    透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、
    前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体とを備え、
    前記レーザ光源の前記中心部は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とする光ヘッド。
  14. 中心部の光強度が周辺部より弱く、かつ所定の偏光方向を有するレーザ光を出射するレーザ光源と、
    透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、
    前記光スポットの中心位置の近傍に前記所定の偏光方向で対向するように設けられ、前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の一対の微小金属体とを備え、
    前記レーザ光源の前記中心部は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とする光ヘッド。
  15. 前記レーザ光源は、TEM01モードあるいはTEM11モードの前記レーザ光を出射する半導体レーザである構成の請求項13又は14記載の光ヘッド。
  16. 前記一対の微小金属体は、前記光スポットの径よりも小さい幅のスリット状のギャップを形成するように設けられたことを特徴とする請求項2又は14記載の光ヘッド。
  17. 前記一対の微小金属体は、前記光スポットの径よりも小さい幅および長さを有するギャップを形成するように設けられたことを特徴とする請求項2又は14記載の光ヘッド。
  18. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、
    前記レーザ光源から前記透明集光用媒体に至る前記レーザ光の光路中に設けられ、前記レーザ光の中心部を遮光し、前記中心部の外側は遮光しないように構成された遮光体と、
    前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体と、
    前記微小金属体の近傍に設けられ、記録情報に応じた変調磁界を発生する電磁石と、
    前記記録情報を磁気情報として検出する磁気抵抗センサとを備え、
    前記遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とする光磁気ヘッド。
  19. 表面に記録媒体が形成されたディスクと、
    レーザ光を出射するレーザ光源と、
    透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、
    前記レーザ光源から前記透明集光用媒体に至る前記レーザ光の光路中に設けられ、前記レーザ光の中心部を遮光し、前記中心部の外側は遮光しないように構成された遮光体と、
    前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体と、
    前記微小金属体からの出射光を前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動手段とを備え、
    前記遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とするディスク装置。
  20. 前記微小金属体は、一辺が前記光スポットよりも長い矩形状を有し、
    前記遮光体は、長辺が前記微小金属体の前記一辺に光学的に沿い、かつ前記長辺が前記光ビームの径よりも長い矩形状を有し、
    前記移動手段は、前記微小金属体の前記一辺が前記記録媒体の記録トラックに直交する方向に前記微小金属体からの出射光をトラッキングさせる構成の請求項19記載のディスク装置。
  21. 表面に記録媒体が形成されたディスクと、
    レーザ光を出射するレーザ光源と、透明集光用媒体を有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記透明集光用媒体の被集光面に集光して光スポットを形成する光学系と、
    前記レーザ光源から前記透明集光用媒体に至る前記レーザ光の光路中に設けられ、前記レーザ光の中心部を遮光し、前記中心部の外側は遮光しないように構成された第1の遮光体と、
    前記光スポットの中心位置の近傍に設けられ、前記光スポットのサイズより小なるサイズ及び前記レーザ光の波長より小なる厚さを有する膜状の微小金属体と、
    前記微小金属体からの出射光を前記記録媒体に対して相対的に移動させる移動手段と、
    前記レーザ光源から前記光学系を介して前記記録媒体に照射したレーザ光に基づく反射光を前記透明集光用媒体を介して検出する検出手段と、
    前記透明集光用媒体の前記被集光面に集光する前記レーザ光のうち前記被集光面で反射した戻り光が前記検出手段に入射しないように前記戻り光を遮光する第2の遮光体とを備え、
    前記第1の遮光体は、前記透明集光用媒体の入射面に入射する前記レーザ光の入射角が前記透明集光用媒体の屈折率で決まる臨界角よりも大きくなるように設定された外形を有することを特徴とするディスク装置。
  22. 入射するレーザ光によって光スポットが形成される被集光面を有する透明集光用媒体を準備し、
    前記透明集光用媒体の前記被集光面の前記光スポットのサイズより小なるサイズを有する領域以外の領域をホトレジストで覆い、
    前記透明集光用媒体の前記被集光面の前記ホトレジストの存在しない領域を前記レーザ光の波長以下の所定の深さでエッチングによって除去することにより前記被集光面に凹部を形成し、
    前記凹部に金属材料を堆積させて微小金属体を形成することを特徴とする光ヘッドの製造方法。
  23. 入射するレーザ光によって光スポットが形成される被集光面を有する透明集光用媒体を準備し、
    前記透明集光用媒体の前記被集光面の前記光スポットの中心位置に集光イオンビーム(focused ion beam)法によって金属膜を堆積することにより、前記光スポットのサイズより小なるサイズの微小金属体を形成することを特徴とする光ヘッドの製造方法。
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