JPH1144978A - 回転力伝達部材 - Google Patents

回転力伝達部材

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JPH1144978A
JPH1144978A JP9199791A JP19979197A JPH1144978A JP H1144978 A JPH1144978 A JP H1144978A JP 9199791 A JP9199791 A JP 9199791A JP 19979197 A JP19979197 A JP 19979197A JP H1144978 A JPH1144978 A JP H1144978A
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JP
Japan
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photosensitive drum
coupling
transmitting member
rotation
image
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JP9199791A
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Akito Nagayama
昭人 永山
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Canon Finetech Nisca Inc
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Copyer Co Ltd
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なくて低コストの回転力伝達部材
を提供する。 【解決手段】カップリング130の中心に形成された孔
132に回転軸140を貫通させ、この回転軸140に
平行ピン142でカップリング130を固定した。ま
た、回転軸140の外周面に圧縮コイルばね150を取
り付け、圧縮コイルばね150の一端152を止め輪
(ストッパ)146に当接して動けないようにすると共
に、他端154をカップリング130の内壁面130a
に当接させて、圧縮コイルばね150によってカップリ
ング130を回転軸140の先端部148に向けて付勢
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定方向に回転す
る感光ドラムとこの感光ドラムを回転させる回転手段と
を備えた画像形成装置における、回転手段の回転力を感
光ドラムに伝達する回転力伝達部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真方式を利用した画像形
成装置が広く使用されている。この電子写真方式の画像
形成装置は、例えば、ドラム状の像担持体(感光ドラ
ム)を所定のプロセススピードで回転させながら、この
感光ドラムを一様に帯電し、原稿に記録された画像の情
報を担持する光を感光ドラムに照射してこの感光ドラム
に静電潜像を形成し、現像剤を用いて静電潜像を現像し
て現像像を形成し、この現像像を記録紙などの記録媒体
に転写して定着し、プリント画像(コピー画像)を得る
装置である。この画像形成装置の感光ドラムは、通常、
メイン駆動モータと呼ばれる駆動モータからの駆動力に
よって回転している。
【0003】また、この画像形成装置には、通常、転写
後に感光ドラムに残留したトナーを掻き落として、感光
ドラムを清掃するクリーナ装置も内蔵されている。クリ
ーナ装置には、掻き落とされたトナー(廃トナー)をこ
の装置の奥に搬送する搬送スクリューが配置されてお
り、廃トナーは搬送スクリューで搬送されてクリーナ装
置の内部に貯えられる。搬送スクリューは、感光ドラム
の回転に伴って回転するように、複数のギアを介して感
光ドラムのドラムギアに連結されている。
【0004】クリーナ装置に多量の廃トナーが貯えられ
て満杯に近付くと、搬送スクリューの近傍にも廃トナー
が貯まり、搬送スクリューが回転しにくくなる。また、
搬送されずにクリーナ装置の入口近傍に滞留した廃トナ
ーが感光ドラムの表面を傷付けて画像不良になるおそれ
もある。そこで、満杯近くになった廃トナーによって搬
送スクリューが回転しにくくなり、駆動がつながってい
る感光ドラムの回転抵抗が増えることを利用して、クリ
ーナ装置が廃トナーで満杯に近付いたことをユーザに知
らせる技術が提案されている。
【0005】この技術は、上述したメイン駆動モータの
駆動力(回転力)を感光ドラムに伝達する際に感光ドラ
ムの回転抵抗が大きくなると駆動力を伝達しなくなる回
転力伝達部材を用いる技術である。
【0006】図8、図9を参照して、従来の回転力伝達
部材を説明する。
【0007】図8は、従来の回転力伝達部材を示す断面
図である。図9(a)は、図8の回転力伝達部材の第2
伝達部材を示す斜視図であり、(b)は第3伝達部材を
示す斜視図であり、(c)は(b)の第3伝達部材を背
面から示す斜視図である。
【0008】回転力伝達部材10は、第1伝達部材12
の溝に平行ピン19が嵌め込まれ、回転軸20の回転と
共に第1伝達部材12も回転するように構成されてい
る。第1伝達部材12の内部には、第2伝達部材14、
第3伝達部材16、及び圧縮コイルばね18が組み込ま
れている。
【0009】第2伝達部材14は、外側に凸部14aが
3箇所形成されている。この凸部14aが嵌り込むため
の凹部(図示せず)が第1伝達部材12に形成されてお
り、第2伝達部材14は第1伝達部材12の回転と共に
回転するように構成されている。さらに、第2伝達部材
14は矢印A方向及びその反対方向に移動自在に構成さ
れている。
【0010】第2伝達部材14に形成されている台形状
の凸部14bは、第3伝達部材16の台形状の凹部16
aに係合するように構成されている。圧縮コイルばね1
8の矢印A方向の付勢力と係合部分の摩擦力とによって
第3伝達部材16は第2伝達部材14の回転と共に回転
するように構成されている。この第3伝達部材16には
ピン22が圧入されている。このピン22はリブ56
(図3参照)に当接し、感光ドラム52(図3参照)の
回転が第3伝達部材16に伝達される。また、第3伝達
部材16の抜け止めとして、止め輪24が回転軸20に
固定されている。後述する図3に示すように、感光ドラ
ム52の端部には放射状のリブ56が形成されており、
このリブ56に回転力伝達部材10のピン22が引っ掛
かるようになっている。メイン駆動モータが回転する
と、この回転に伴って回転軸20及びピン22が回転
し、ピン22の回転によってリブ56も回転し、感光ド
ラム52が回転する。クリーナ装置に多量の廃トナーが
貯えられて満杯に近付き感光ドラム52の回転抵抗が大
きくなると、この回転抵抗がピン22に伝わってこのピ
ン22や回転軸20が回転しにくくなる。回転軸20や
ピン22はメイン駆動モータ(図示せず)の回転に伴っ
て回転しようとするが、感光ドラム52の回転抵抗が大
きいので、第2伝達部材14が圧縮コイルばね18の付
勢力に抗して図9(b)に示す位置まで後退し、係合部
分が外れて駆動が伝わらなくなる。
【0011】しかし、第2伝達部材14は圧縮コイルば
ね18によって矢印A方向に付勢されているので、台形
状の凸部14bと凹部16aとが再び係合すると、図9
(a)に示す位置に戻り、メイン駆動モータの回転に伴
ってピン22が回転しようとする。しかし、回転の抵抗
力が大きいので係合部分が外れる。このように、台形状
の凸部14bと凹部16aとが引っ掛かったり、外れた
りすることにより、「カタカタ」という音が連続的に発
生する。この音によって、ユーザは、クリーナ装置に多
量の廃トナーが貯えられて満杯になったことを知らされ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した構造の回転力
伝達部材10を用いることによりクリーナ装置が廃トナ
ーで満杯になったことが判明する。しかし、この回転力
伝達部材10は、第1伝達部材12、第2伝達部材1
4、第3伝達部材16などから構成されており、部品点
数が多くコストが高い。しかも、第3伝達部材16にピ
ン22が圧入されているので、その分、さらにコストが
かかる。
【0013】本発明は、上記事情に鑑み、部品点数が少
なくて低コストの回転力伝達部材を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の回転力伝達部材は、所定方向に回転しながら
静電潜像が形成される感光ドラムと、該感光ドラムを前
記所定方向に回転させる回転手段とを備え、前記感光ド
ラムに形成された静電潜像にトナーを供給して現像像を
形成し、該現像像を記録媒体に転写して画像を形成する
画像形成装置における、前記回転手段の回転力を前記感
光ドラムに伝達する回転力伝達部材において、(1)前
記回転手段の回転に伴って回転する、前記感光ドラムの
中心軸の延長線上に延びる回転軸 (2)該回転軸に固定されて該回転軸と共に回転する、
該回転軸の長手方向に移動自在なカップリング (3)該カップリングを前記感光ドラムに向けて付勢す
るばねを備え、(4)前記カップリングは、前記感光ド
ラムに接触して前記回転軸の回転を該感光ドラムに直接
に伝達すると共に、該感光ドラムの回転抵抗が所定値以
上になったときに該感光ドラムから外れるように傾斜し
た傾斜部が形成されたものであることを特徴とするもの
である。
【0015】ここで、(5)前記感光ドラムは、該感光
ドラムの端部にリブを有するものであり、(6)前記カ
ップリングの前記傾斜部は、前記リブに当接するもので
あってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
回転力伝達部材の実施形態を説明する。
【0017】図1は、本発明の回転力伝達部材が使われ
ている両面画像形成装置を示す模式図である。
【0018】両面画像形成装置30では、電源スイッチ
(図示せず)が投入されるとコピー可能な状態(スタン
バイ状態)になる。このスタンバイ状態のときに、操作
部(図示せず)を操作することにより、カセット32,
34及び手差しトレイ36のうちのいずれから記録紙を
給紙するかが選択される。また、操作部で紙サイズ自動
選択モード(APSモード)を選択することにより、原
稿台ガラス38上に載置された原稿のサイズをフォトセ
ンサ(図示せず)で読み取ってカセット32,34及び
手差しトレイ36のうちのいずれかから自動的に記録紙
が給紙される。ここでは、カセット32に収納されてい
る記録紙が選択された場合について説明するが、カセッ
ト34もしくは手差しトレイ36の記録紙が選択されて
もほぼ同様の動作となる。
【0019】操作部のコピースタートボタンが押される
と、メイン駆動モータ(本発明にいう回転手段の一例で
あり、図示せず)が回転し始め、カセット32に収納さ
れている記録紙がピックアップローラ40によって給紙
され、フィーデングローラ42とセパレーションローラ
44とによって一枚だけ分離されて搬送され、さらに、
第1縦パスローラ46、及び第2縦パスローラ48によ
って、停止中のレジストローラ50にまで搬送される。
レジストローラ50の直前(記録紙搬送方向のやや上流
側)には、記録紙を検知するレジ前センサ(図示せず)
が配置されており、このレジ前センサで記録紙が検知さ
れてから所定時間が経過した後、第1縦パスローラ46
及び第2縦パスローラ48の回転を停止する。これによ
り、記録紙先端がレジストローラ50に当接したままの
状態で記録紙が第1縦パスローラ46及び第2縦パスロ
ーラ48によって所定時間だけ搬送されることとなるの
で、レジストローラ50と第2縦パスローラ48との間
に約10mmの記録紙ループが形成される。このループ
の形成によって、レジストローラ50のニップ部に記録
紙先端が揃うので、記録紙の斜行を矯正できる。レジス
トローラ50にまで搬送された記録紙は、上述したよう
にループを形成した状態で待機しており、感光ドラム5
2上のトナー像が転写領域54に到達するタイミングに
合わせて転写領域54に搬送される。
【0020】第1縦パスローラ46の直前(第1縦パス
ローラ46よりも記録紙搬送方向のやや上流側)には、
搬送中の記録紙を検知する縦パスセンサ(図示せず)が
配置されている。この縦パスセンサによって、記録紙が
検知されたタイミングから所定時間を経過した後、原稿
照明ランプ62が点灯し、原稿台ガラス38に載置され
た原稿(図示せず)が照明され始める。これが画像形成
動作のスタートとなる。原稿照明ランプ62はスキャナ
ユニット60内に搭載されており、このスキャナユニッ
ト60は、原稿台ガラス38の下方に配置されている。
【0021】スキャナユニット60は、原稿照明ランプ
62と第1ミラー64を有する第1ミラーユニット6
6、及び、第2ミラー68と第3ミラー70を有する第
2ミラーユニット72を備えている。原稿を照明する際
には、スキャナユニット60を走査させる光学モータ
(図示せず)が回転する。原稿からの反射光は、画像信
号として、第1ミラー64、第2ミラー68、第3ミラ
ー70、レンズを有するレンズ駆動系74、第4ミラー
76、第5ミラー78、第6ミラー80を経て感光ドラ
ム52に照射され、これにより感光ドラム52に原稿画
像が結像される。
【0022】感光ドラム52は、図1の紙面に垂直方向
に延びる回転軸を有しており、矢印B方向に回転してい
る。原稿からの反射光が照射される照射位置よりも感光
ドラム52の回転方向上流側には、感光ドラム52を一
様に帯電する一次帯電器82が配置されている。この一
次帯電器82によって感光ドラム52が一様に帯電され
て帯電面が形成される。この帯電面に、原稿からの反射
光が照射されて静電潜像が形成される。
【0023】上記の照射位置よりも感光ドラム52の回
転方向下流側には、静電潜像を現像する現像器84が配
置されている。感光ドラム52と現像器84とに挟まれ
た領域は、静電潜像が現像される現像領域である。感光
ドラム52の回転によって静電潜像が現像領域に到達す
ると、現像器84から静電潜像にトナーが供給されてト
ナー像(現像像)が形成される。
【0024】現像領域よりも感光ドラム52の回転方向
下流側には、トナー像を記録紙に転写する転写帯電器8
6が配置されている。感光ドラム52と転写帯電器86
とに挟まれた領域は、トナー像が記録紙に転写される転
写領域54である。感光ドラム52の回転によってトナ
ー像が転写領域54に到達する以前に、所定のタイミン
グでレジストローラ50が回転し始め、記録紙を転写領
域54に搬送する。転写領域54に搬送されてきた記録
紙には感光ドラム52上のトナー像が転写される。トナ
ー像が転写された記録紙は、除電針(図示せず)によっ
て感光ドラム52から分離され、矢印C方向に回転する
搬送部88によって定着器90に搬送される。
【0025】定着器90では、記録紙に付着したトナー
が高温度の定着ローラ92に接触して溶け、トナーに含
まれる微小鉄粉が記録紙にクサビ状に突き刺さり、これ
によりトナーが記録紙に確実に定着する。定着の終了し
た記録紙は、第1及び第2排紙ローラ94,96によっ
て機外に排出される。
【0026】また、記録紙の両面に画像が形成される場
合(両面複写の場合)は、一方の面に画像が形成された
記録紙を第1及び第2排紙ローラ94,96によって機
外に排出する前に、第2排紙ローラ96を逆転させて両
面搬送ユニット98に記録紙を搬送して収容する。両面
搬送ユニット98に収容されている記録紙の他方の面に
画像を形成するときは、搬送ローラ99で記録紙をレジ
ストローラ50まで搬送する。その後は、上述したと同
様のプロセスで画像を形成する。
【0027】ところで、感光ドラム52では、その表面
から約90%前後のトナーが記録紙に転写されるが、残
りのトナーは感光ドラム52に残留する。この残留した
残留トナーは、クリーナ装置100によって感光ドラム
52から除去される。また、感光ドラム52に残留した
残留電荷は除電ランプ(図示せず)によって除電され
る。これらにより、感光ドラム52は次の画像形成に入
り得る状態になる。
【0028】上記したクリーナ装置100によって感光
ドラム52から除去されたトナー(廃トナー)は、搬送
スクリュー102でクリーナ装置100の奥に搬送され
るようになっている。この搬送スクリュー102は、感
光ドラム52を回転させるメイン駆動モータによって、
感光ドラム52と共に回転するように構成されている。
図2を参照して感光ドラム52と搬送スクリュー102
の連結を説明する。
【0029】図2は、感光ドラム52と搬送スクリュー
102の連結を模式的に示す平面図である。
【0030】感光ドラム52の長手方向の一端部にはド
ラムギア53が固定されている。このドラムギア53に
噛み合うギア104がクリーナ装置100に配置されて
いる。クリーナ装置100には、ギア104の他、この
ギア104が一端に固定された中心軸106と、中心軸
106の他端に固定されたギア108と、ギア108に
噛み合うギア110が配置されている。ギア110の中
心に搬送スクリュー102の一端部が固定されており、
ギア110が回転すると搬送スクリュー102も回転す
るようになっている。従って、ドラムギア53が回転す
ると同時に感光ドラム52が回転し、同様に連結されて
いるギア104,108,110が回転して搬送スクリ
ュー102も回転し、廃トナーがクリーナ装置100の
奥に搬送される。
【0031】感光ドラム52は、上述したようにメイン
駆動モータによって回転する。メイン駆動モータの回転
力は、回転力伝達部材120を介して感光ドラム52に
伝達される。この伝達を、図3から図7までを参照して
説明する。
【0032】図3は、感光ドラム52を長手方向からみ
た側面図である。図4は、回転力伝達部材120のカッ
プリングを切断して側方から視た断面図である。図5
は、図4のカップリングを示す正面図であり、図6は、
図4のカップリングを示す側面図である。図7は、回転
力の伝達を示す模式図である。
【0033】図3に示すように、感光ドラム52の端部
にはドラムギア53が固定され、その中心軸55から放
射状に延びる3本のリブ56が形成されている。このリ
ブ56に回転力伝達部材120からの回転力が伝達され
る。
【0034】図4から図6までに示すように、回転力伝
達部材120は、中心に孔132が形成された円板状の
基部134を有する樹脂製のカップリング130を備え
ている。基部134の一方の面134aには、互いに等
間隔離れて円弧状に湾曲した突出部136が3つ形成さ
れている。各突出部136の一方の側壁にはそれぞれ、
基部134から離れるほど内側に傾斜した傾斜面(本発
明にいう傾斜部の一例である)138が形成されてい
る。この傾斜面138は、後述するように、感光ドラム
52のリブ56の側面56aに接触して、回転軸140
の回転力を感光ドラム52に直接に伝達する。また、基
部134の他方の面134bには、孔132と同じサイ
ズの孔が連通して形成された筒状部139が形成されて
いる。この筒状部139の内側であって回転軸140の
外周面には、後述するように、圧縮コイルばね150が
取り付けられている。なお、上記した基部134、突出
部136、及び筒状部139を有するカップリング13
0は射出成形で一体的に容易に製造される。
【0035】上記した孔132には、図4に示すよう
に、回転軸140が貫通している。カップリング130
は平行ピン142で回転軸に固定されており、回転軸1
40の後端部144にはメイン駆動モータ(図示せず)
の回転力が伝達される。このため、メイン駆動モータが
回転すると回転力伝達部材120も回転する。また、上
述したように、筒状部139の内側であって回転軸14
0の外周面には圧縮コイルばね150が取り付けられて
いる。この圧縮コイルばね150の一端152は、回転
軸140の溝に固定された止め輪(ストッパ)146に
当接して動けないようになっている。一方、圧縮コイル
ばね150の他端154は内壁面130aに当接してお
り、カップリング130は圧縮コイルばね150によっ
て回転軸140の先端部148に向けて(矢印D方向
に)付勢されている。
【0036】上記の回転力伝達部材120が、メイン駆
動モータの回転力を感光ドラム52に伝達する際の動き
を説明する。
【0037】感光ドラム52を回転させるためには、各
突出部136の傾斜面138がリブ56の側面56aに
当接するように、回転力伝達部材120を配置してお
く。メイン駆動モータからの回転力が回転軸140に伝
達されると回転軸140と共にカップリング130も回
転する。この回転力によって各突出部136の傾斜面1
38がリブ56の側面56aを押して感光ドラム52も
回転する。感光ドラム52が回転すると、図2で説明し
たように、搬送スクリュー102も回転して廃トナーを
クリーナ装置100の奥に搬送する。
【0038】ところが、クリーナ装置100に多量の廃
トナーが貯えられて満杯に近付くと、搬送スクリュー1
02の近傍に溜まった廃トナーによって搬送スクリュー
102が回転しにくくなり感光ドラム52の回転抵抗が
大きくなる。この回転抵抗は、図7に模式的に示すよう
に、Fで表わされる。回転抵抗Fは、圧縮コイルばね1
50の付勢力Fsとは反対向きの力Fxと、この力Fx
に直交する力Fyに分解される。
【0039】クリーナ装置100内の廃トナーが少ない
うちは、搬送スクリュー102はほとんど抵抗無しに回
転でき、感光ドラム52の回転抵抗もほとんどない。こ
のため、圧縮コイルばね150の付勢力Fsが力Fxよ
りも大きく、突出部136の傾斜面138がリブ56の
側面56aに強く当接して感光ドラム52が回転する。
【0040】一方、クリーナ装置100に多量の廃トナ
ーが貯えられて満杯に近付くと、クリーナ装置100の
奥側に搬送できない廃トナーによって搬送スクリュー1
02が回転しにくくなり感光ドラム52の回転抵抗Fが
大きくなる。力Fxが圧縮コイルばね150の付勢力F
sよりも大きくなると、突出部136が矢印E方向に押
されて、図4のカップリング130も矢印E方向に押さ
れる。この結果、突出部136の傾斜面138がリブ5
6の側面56aから外れる(離れる)。
【0041】しかし、突出部136は圧縮コイルばね1
50によって矢印D方向に付勢されているので、リブ5
6とリブ56との間に突出部136が位置すると、突出
部136は圧縮コイルばね150によって矢印D方向に
押し出される。メイン駆動モータの回転に伴って突出部
136は回転するので、突出部136の傾斜面138が
リブ56の側面56aに再び当接して感光ドラム52を
回転させようとする。しかし、上述と同様に、感光ドラ
ム52の回転抵抗Fが大きいので、突出部136が矢印
E方向に再び押されて、図4のカップリング130も矢
印E方向に押される。この結果、突出部136の傾斜面
138がリブ56の側面56aから再び外れる。このよ
うに、突出部136の傾斜面138がリブ56の側面5
6aに当接したり、外れたりすることにより、「カタカ
タ」という音が連続的に発生する。この音によって、ユ
ーザは、クリーナ装置に多量の廃トナーが貯えられて満
杯になったことが分かる。
【0042】上述したように、回転力伝達部材120の
構成部品はカップリング130、回転軸140、圧縮コ
イルばね150、止め輪(ストッパ)146、及び、平
行ピン142であるので、従来の回転力伝達部材10
(図8参照)よりも部品点数が少なくて低コストとな
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転力伝
達部材は、回転軸、ばね、及び傾斜面が形成されたカッ
プリングを有しており、従来の回転力伝達部材よりも部
品点数が少ないので、低コストとなる。
【0044】ここで、感光ドラムが、感光ドラムの端部
にリブを有するものであり、かつ、カップリングの傾斜
部がリブに当接するものである場合は、カップリングの
回転力が感光ドラムにいっそう確実に伝達される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転力伝達部材が使われている両面画
像形成装置を示す模式図である。
【図2】図1の両面画像形成装置の感光ドラムと搬送ス
クリューの連結を模式的に示す平面図である。
【図3】図2の感光ドラムを長手方向からみた側面図で
ある。
【図4】回転力伝達部材のカップリングを切断して側方
から視た断面図である。
【図5】図4のカップリングを示す正面図である。
【図6】図4のカップリングを示す側面図である。
【図7】回転力伝達部材から感光ドラムへの回転力の伝
達を示す模式図である。
【図8】従来の回転力伝達部材を示す模式図である。
【図9】(a)は、図8の回転力伝達部材の第2伝達部
材を示す斜視図であり、(b)は第3伝達部材を示す斜
視図であり、(c)は(b)の第3伝達部材を背面から
示す斜視図である。
【符号の説明】
30 両面画像形成装置 52 感光ドラム 56 リブ 120 回転力伝達部材 130 カップリング 136 突出部 138 傾斜面 140 回転軸 150 圧縮コイルばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に回転しながら静電潜像が形成
    される感光ドラムと、該感光ドラムを前記所定方向に回
    転させる回転手段とを備え、前記感光ドラムに形成され
    た静電潜像にトナーを供給して現像像を形成し、該現像
    像を記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置に
    おける、前記回転手段の回転力を前記感光ドラムに伝達
    する回転力伝達部材において、 前記回転手段の回転に伴って回転する、前記感光ドラム
    の中心軸の延長線上に延びる回転軸と、 該回転軸に固定されて該回転軸と共に回転する、該回転
    軸の長手方向に移動自在なカップリングと、 該カップリングを前記感光ドラムに向けて付勢するばね
    とを備え、 前記カップリングは、 前記感光ドラムに接触して前記回転軸の回転を該感光ド
    ラムに直接に伝達すると共に、該感光ドラムの回転抵抗
    が所定値以上になったときに該感光ドラムから外れるよ
    うに傾斜した傾斜部が形成されたものであることを特徴
    とする回転力伝達部材。
  2. 【請求項2】 前記感光ドラムは、 該感光ドラムの端部にリブを有するものであり、 前記カップリングの前記傾斜部は、 前記リブに当接するものであることを特徴とする請求項
    1に記載の回転力伝達部材。
JP9199791A 1997-07-25 1997-07-25 回転力伝達部材 Withdrawn JPH1144978A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100837572B1 (ko) 2007-04-12 2008-06-11 다이모스(주) 사륜구동차량의 액티브 토크 커플링
JP2009229530A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および駆動力伝達装置
JP2019117407A (ja) * 2014-08-27 2019-07-18 株式会社リコー 駆動伝達装置及び画像形成装置

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