JP2005037584A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロセスカートリッジを画像形成装置本体の所定位置に装着することにより、プロセスカートリッジ側に設けた像担持体等の位置決めを精度良く行うことができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも、像担持体ユニットと他の1つのユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、前記像担持体ユニットの一端側を位置決めするパネルと、前記像担持体の他端側を位置決めするパネルとを略同一形状に構成し、一方のパネルを装置本体側の固定部に設けるとともに、他方のパネルを前記プロセスカートリッジを構成する側板上に設けたことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図3
【解決手段】少なくとも、像担持体ユニットと他の1つのユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、前記像担持体ユニットの一端側を位置決めするパネルと、前記像担持体の他端側を位置決めするパネルとを略同一形状に構成し、一方のパネルを装置本体側の固定部に設けるとともに、他方のパネルを前記プロセスカートリッジを構成する側板上に設けたことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、装置本体に対して挿脱可能なプロセスカートリッジを、その装着状態において精度良く位置決めできるように構成した複写機やプリンタ等の画像形成装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やレーザビームプリンタ等の電子写真方式を利用した画像形成装置において、像担持体や帯電装置、或いは、現像装置等の複数のプロセス手段をユニット化してプロセスカートリッジを構成し、装置本体に対して一体的に挿脱可能とすることにより、メンテナンスの容易性を図るようにしたものが知られている。
【0003】
本発明者等においても、例えば、上下方向に延設した構成の中間転写ベルトからなる中間転写体を含む中間転写体ユニットと、当該中間転写ベルトの上下方向に沿って設けた複数の像担持体とを含むプロセスカートリッジを装置本体に装着する動作で、当該プロセスカートリッジの枠体に一体的に保持される前記中間転写体ユニットの1側板に設けた嵌合穴と、装置本体側に設けた位置決めピンとを嵌合せしめ、装置本体に対する中間転写体ユニットの位置決めを行わせる構成の画像形成装置が考えられている。
【0004】
そのプロセスカートリッジは凡そ次のような構成を有していた。
図11は、中間転写体ユニット、4つのドラム状感光体からなる像担持体、および、4つの現像装置を一体的に装置本体に対して抜き差しできるプロセスカートリッジの構成を示す模式図である。
【0005】
図12に示すように、強固かつ高精度に作製されたプロセスカートリッジの側板(前面パネルおよび後面パネル)の内側には中間転写体ユニットの側板1、側板2のそれぞれから外方に突出させた合計4本のピンを収容保持できるフック状の保持部材が設けられている。
【0006】
換言すれば、中間転写体ユニットはプロセスカートリッジ(ここでは、前記のパネルに相当する)に対して着脱自在であり、矢示方向にある装置本体の所定位置に差し込まれる場合には、自身の側板1に設けられている嵌合穴に対して、前面パネルに着脱自在に設けることができる固定部材のピンが差し込まれて前記プロセスカートリッジとの一体化が図られる。
【0007】
前記側板1に設けた嵌合穴と同様の嵌合穴は側板2にも準備されており、一方、装置本体固定部には当該嵌合穴と嵌合するピンが設けられ、プロセスカートリッジの挿入(装着)終了時には両者の嵌合を介して装置本体に対する中間転写体ユニットの位置決めがなされる。
【0008】
なお、位置決めピンと側板2に設けられる嵌合穴とは上下2箇所の位置で嵌合するようになっているが、図では上側のみ示してある。
【0009】
このようなプロセスカートリッジを装着したとき、前記像担持体や中間転写体ユニットは装置本体の基準位置に対して所定位置に所定の姿勢が保たれた状態に位置決めされる必要がある。
【0010】
仮に、例えば、像担持体の両端部の位置が水平面内においてずれた状態(例えば、上から見たときに、奥側の端部は所定位置にあるが、手前側の端部が、所定位置からずれた位置にある状態)で位置決めされると、装置本体側に設けられる、例えば、レーザ露光手段からの発光光路長が像担持体の左右において異なるために、当該像担持体上に到達したドットの大きさに相違が生じ、結果として、作製される画像は鮮鋭性が低下したものとなってしまう。
【0011】
また、前記の状態と90度異なる状態、即ち、像担持体の両端部の位置が垂直面内においてずれた位置に位置決めされると、その傾き分によって像担持体上に到達したドットが変形し、結果として、作製される画像は前述と同様に品質が低下したものとなってしまう。
【0012】
このような不具合は、特にカラー画像形成装置で作製されるカラー画像により顕著に印象づけられる。
【0013】
このため、一般的には、画像形成装置の組み立て時に微調整が行われ、高精密な画像形成装置においては、CCDアレイを利用して、例えば、プロセスカートリッジの前面パネルに設けた前述の固定部材や保持部材の僅かな位置移動を行って、像担持体等の位置を矯正しているのが現状である。
【0014】
なお、従来、斯様なプロセスカートリッジの位置決めを行うピン等の手段は前述したように装置本体側の固定部(フレーム、壁等)に植設されており、また、前記固定部には各種手段に動力を伝達するための駆動機構等、多くの部材が取り付けられていた。
【0015】
従来、プロセスカートリッジを装置本体に固定する方法については種々の提案がされているが、これらは、プロセスカートリッジに組み込まれるユニット同士の位置が精度良く出てさえいれば、当該プロセスカートリッジを装置の所定位置に装着するのみで全ての精度が保たれるという前提にたっての提案であり、その前提に係わる装置側の構成とプロセスカートリッジ側の構成とについての提案はなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、プロセスカートリッジを画像形成装置本体の所定位置に装着することにより、プロセスカートリッジ側に設けた像担持体等の位置決めを精度良く行うことができる画像形成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記の構成によって達成できる。
【0018】
(1)少なくとも、像担持体ユニットと他の1つのユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、
前記像担持体ユニットの一端側を位置決めするパネルと、前記像担持体の他端側を位置決めするパネルとを略同一形状に構成し、一方のパネルを装置本体側の固定部に設けるとともに、他方のパネルを前記プロセスカートリッジを構成する側板上に設けたことを特徴とする画像形成装置。
【0019】
(2)少なくとも、像担持体ユニットと他の1つのユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、
前記像担持体ユニットの一端側を位置決めする嵌合穴を有するパネルと、前記像担持体の他端側を位置決めする嵌合穴を有するパネルとを具備し、一方のパネルを装置本体側の固定部に設けるとともに、他方のパネルを前記プロセスカートリッジを構成する側板としたことを特徴とする画像形成装置。
【0020】
(3)少なくとも、像担持体ユニットと中間転写体ユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、
前記像担持体ユニットを構成する像担持体を貫通してその両端部から突出する軸を支持する軸受け用穴と、前記軸受け用穴に対して所定の関係位置を有する位置決め用穴とを形成したパネルを、前記画像形成装置本体側の固定部に設けるとともに、前記プロセスカートリッジを構成する側板の内、前記装置本体側の固定部に対して遠い側の第1の側板上に設けたことを特徴とする画像形成装置。
【0021】
(4)前記画像形成装置本体側に設けられる前記パネルには、像担持体を駆動する駆動手段を設けてあることを特徴とする前記(1)乃至前記(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0022】
(5)前記像担持体ユニットは複数あることを特徴とする前記(1)乃至前記(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0023】
(作用)
上記構成の画像形成装置によれば、像担持体または像担持体ユニットの位置決めに使用する2枚のパネルを、1つは装置本体側の固定部に設けるとともに、他の1つをプロセスカートリッジ側に設けることにより、当該プロセスカートリッジを装置所定位置に押し込むだけで、装置本体に対して前記像担持体を所定位置に高精度に位置決めできる。
【0024】
換言すれば、装置組み立て時における像担持体の位置調整に関しては簡単、かつ、短時間で行うことができ、また、製品となった画像形成装置においては、高精度な位置決めができるので、高品質の画像を安定して作製できる。
【0025】
更に、例えば、どれか1つの像担時体ユニットを交換する必要が生じた場合、位置決めのための機構的な精度は既に維持されているので、改めて調整をする必要はなく、また、継続して高品質画像を作製できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、デジタルカラー複写機からなる画像形成装置の模式図である。
図に示す画像形成装置は、装置本体上部に自動原稿送り装置1を有するとともに、内部に画像読み取り装置2、画像形成部3、ベルトからなる中間転写体ユニット4、給紙部5、定着装置T、反転排紙・再給紙部6、および、反転搬送手段であるADU7を有している。
【0028】
前記自動原稿送り装置1は、原稿を1枚ずつ送り出して画像読み取り位置へと搬送し、画像読み取りが終わった原稿を所定の場所に排出する装置である。
【0029】
前記自動原稿送り装置1は、原稿を載置する原稿載置台101、載置された原稿を分離する原稿分離手段103、分離された原稿を搬送する原稿搬送部105、搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段107、排紙された原稿を載置する原稿排紙台109、および、原稿の両面の画像を読み取る両面コピーモードにおいて、当該原稿の表裏面を反転させるべく使用されるローラ対からなる原稿反転手段111を有している。
【0030】
処理プロセスがらみで述べるに、前記原稿載置台101上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、原稿分離手段103によって1枚づつ分離され、前記原稿搬送部105を介して画像読み取り位置に向けて搬送される。
【0031】
前記画像読み取り位置は、前記原稿搬送部105の下方部に設けられており、そこで、画像読み取り装置2を構成するスリット201を介して、原稿の画像が読み取られ、読み取られた原稿は原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
【0032】
なお、両面コピーモードにおいては、片面が読み取られて搬送されてくる原稿は前記原稿反転手段111により二点鎖線の矢印で示す方向に搬送され、進行方向における後端を咬んでいる状態で当該原稿反転手段111の駆動が停止された後の逆方向回転により前記原稿搬送部105を介して再度、画像読み取り位置に導かれ、しかる後、前記原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
【0033】
上記の工程は、原稿載置台101上に載置された原稿の枚数分繰り返される。
前記画像読み取り装置2は、前記スリット201、原稿を照射するためのランプ213と原稿からの反射光を反射させる第1ミラー215とを一体化してなる第1ミラーユニット205、第1ミラー215からの光を反射させる第2ミラー217と第3ミラー219とを略V字状に一体化してなる第2ミラーユニット207と、当該第3ミラー219からの反射光を撮像素子上に結像させる結像レンズ209、および、結像レンズ209によって結像された光像を光電変換して画像情報を得るライン状の撮像素子(以下、CCDという)211を有している。
【0034】
前記画像情報は、適宜の画像処理を施された後、一旦、図示しないメモリに蓄積されるようになっている。
【0035】
前記自動原稿送り装置1によって送られている原稿を、画像読み取り装置2で読み取る態様においては、第1ミラーユニット205及び第2ミラーユニット207は、図示の如き位置に固定されている。
【0036】
前記画像読み取り装置2によって読み取られた各色毎の画像信号はメモリより順次取り出され、静電荷潜像形成手段である各露光光学系にそれぞれ電気信号として入力される。
【0037】
前記画像形成部3は色分解画像に応じたトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4組の画像形成手段(以下、画像形成ユニットという)30を含む。
【0038】
それぞれの画像形成ユニット30は、例えば、有機光導電体を含有させたポリカーボネイトなどの樹脂よりなる感光層をドラム状の金属基体上に設けてなる像担持体(以下、感光体ドラムともいう)310を含む像担時体ユニット、スコロトロン形式からなる帯電器320、画像書き込み手段(静電荷潜像形成手段、露光手段と同義)である露光光学系330、静電荷潜像を顕像化する現像装置D、転写手段340、転写後の感光体ドラム310の表面をクリーニングするブレード(クリーニング手段)を含むクリーニング装置350を主要構成要素とする。
【0039】
前記現像装置Dは、磁性キャリア(以下、単にキャリアという)と非磁性トナー(以下、単にトナーという)とを含む二成分現像剤を内蔵し、また、位置固定であって周方向に複数の磁極を配列せしめた磁石を内蔵する、可回転、かつ、非磁性の円筒形状からなる現像剤担持体(現像スリーブ)等を有している。
【0040】
なお、前記露光光学系330はレーザ光学系で構成される露光ユニットであり、また、前記転写手段340は後述する回転ベルト401を介して前記感光体ドラム310の周面一部に対向している。
【0041】
上述した4組の前記画像形成ユニットの機械的構成は基本的に同じであるので、参照符号はイエロー(Y)のトナー像を作製する1組みのユニットについてのみ付し、他は省略することとする。
【0042】
それぞれの画像形成ユニット30は、ベルト設置部において縦(上下)方向に長く配設された、中間転写体ユニット(以下、ベルトユニットという)4を構成するループ状の回転ベルト(以下、中間転写ベルトという)401の一平面(張設面)Aに沿って、上から、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に配列されている。
【0043】
前記中間転写ベルト401と、当該中間転写ベルトを回転可能に懸架する駆動ローラ405、支持ローラ406、407、および、バックアップローラ410等がベルトユニット4を構成し、また、前記バックアップローラ410は、中間転写ベルト401を挟んで当該バックアップローラと押圧しながら回転するように対向配置した転写ローラ510とで二次転写手段を構成している。
【0044】
前記ローラ405は、装置本体側に設けた動力伝達系の連結手段と自身が有する連結手段を介して連結しているが、具体的構成は後述する。
【0045】
本実施の形態においては、像担持体310を含む4つの像担持体ユニットと、4つの現像装置Dと、ベルトユニット4とは、プロセスカートリッジとして、装置本体に対して一体的に抜き差し可能(着脱可能)に構成され、また、プロセスカートリッジに対してそれぞれが個別に着脱できるように構成されている。
【0046】
上記から理解されるように、本明細書における「プロセスカートリッジ」なる語は、画像形成に必要な複数の異なった機能を有する手段、または、部材を一体的に取り扱い(抜き差し)できるように組み込み可能な枠体を指し、或いは、それら手段、部材を組み込んだ状態にある構造体を指し、或いは、組み込まれる手段、部材そのものを指すためにも用いられる。
【0047】
上記の画像形成ユニット30とベルトユニット4の構成とによる画像形成は次のようになされる。
【0048】
画像形成プロセスの開始に伴って、反時計方向に回転する感光体ドラム310の表面は帯電器320により所定の極性に帯電される。
【0049】
次いで、露光光学系330による第1の色信号、即ち、イエロー(Y)の画像信号に対応する露光が施され、当該(Y)の画像に対応する静電荷潜像(以下、単に潜像という)が前記感光体ドラム310上に形成される。
【0050】
前記潜像は現像装置Dの現像剤による接触または非接触現像処理により反転現像されて(Y)のトナー像に変換された後、転写手段340の作用によって中間転写ベルト401上に転写される。
【0051】
第1の色信号による画像形成開始から所定の時間後に順次開始される他の色信号による画像形成は上記と同様のプロセスにより、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各画像形成ユニットによって作られ、それぞれのトナー像が前記(Y)のトナー像のある画像領域と重畳するように順次転写され、前記中間転写ベルト401上に重ね合わせのカラートナー像が形成される。
【0052】
一方、転写処理終了後の前記感光体ドラム310の表面はクリーニング手段350で清掃され、新たな画像形成のための準備が整えられる。
【0053】
なお、前記感光体ドラム310、あるいは、中間転写ベルト401に対する個々の画像形成プロセスの開始タイミングは、前記中間転写ベルト401の一方の側、本実施の形態においては外側であって、前記中間転写ベルトの回転方向に見て、前記転写ローラ510のある位置から1組目(イエロー)の画像形成ユニットが設けてある位置までの区間に付設したレジストセンサ413が、当該中間転写ベルト401に設けた、例えば、塗料を用いて形成した基準マークを検知した時を起点として計時を行い、所定時間経過毎に、順次、(Y)、(M)、(C)、(K)プロセスを開始させるように構成してある。
【0054】
前記レジストセンサ413による検知信号を取り込み、計時を監視するとともに、個々のプロセス等に関する制御はコンピュータを含む制御部(制御手段)Sで行う。
【0055】
次に、中間転写ベルト上に形成されたカラートナー画像が用紙Pに転写され、装置外に排紙されるまでの工程に絡めて、装置のその他の構成につき簡単に述べる。
【0056】
前記中間転写ベルト401上における画像形成に対応した適宜のタイミングで、用紙Pが給紙部5の送り出し部501(511、521)に位置する給紙ローラ503(513、523)によって給紙され、レジストローラ551に向けて搬送される。
【0057】
しかる後、前記用紙Pは、前記レジストローラ551の回転再開によって前記中間転写ベルト401上のカラートナー像領域と重畳するように再給紙され、二次転写部において前記バックアップローラ410と前記転写ローラ510とにより前記中間転写ベルトとともに押圧挟持されながらニップ部から送り出され、この間に、前記中間転写ベルト401上に担持(形成)されたカラートナー画像が前記用紙P上に転写される。
【0058】
転写の際、前記転写ローラ510には適宜の転写バイアス電圧を印加するように構成することが望ましい。
【0059】
トナー像が転写された前記用紙Pは、例えば、不図示の分離爪の作用を受けながら前記中間転写ベルト401から分離され、定着装置Tに向けて搬送される。
【0060】
前記定着装置Tは定着ヒータを内蔵する定着ローラT1と、当該定着ローラと圧接しながら回転する圧着ローラT2とを有し、画像を形成しているカラートナーは、両ローラによる加熱・加圧により溶融され、用紙P上に定着される。
【0061】
定着装置Tによる定着処理終了後の用紙Pは、その下流に設けてある排紙ローラ603により搬送され、装置本体外に設けてある排紙トレイ上に排出される。
【0062】
一方、二次転写終了後の前記中間転写ベルト401の表面はブレードからなるクリーニング手段415によってクリーニングされ、新たなトナー像を担持する準備がなされる。
【0063】
なお、現像処理により現像剤中のトナーが消費されるが、これは、現像装置Dの適宜の場所にトナー濃度検知センサを設けておき、当該センサからの情報に基づいて前記現像装置内にトナーを供給するようになっており、公知技術で対応できる。
【0064】
また、図において、通路切替部材601の実線位置は定着処理後に用紙Pの上下面を反転させて排出する場合に保持される位置であり、破線位置は、定着装置から送り出された用紙をそのまま排出する際に保持される位置である。
【0065】
例えば、用紙Pの反転排出においては、前記定着装置Tから送り出された用紙Pは前記通路切替部材601の右側の辺に沿って下方に案内され、ローラ対602によって進行方向における後端が挟持された状態で停止され、その後の当該ローラ対602の逆回転により上昇され、前記切替部材601の左側の辺を通って前記排紙ローラ603に達し、機外に排出される。
【0066】
更に、前記ADU7を用いる両面コピーモードの場合の用紙Pの挙動は、反転排出の場合と同様に、片面に画像が形成された定着処理後の用紙Pを前記切替部材601の右側の辺に沿って下方に導き、進行方向における用紙Pの後端をローラ対605により挟持した状態で搬送停止せしめた後、当該ローラ対605を逆回転せしめ、ガイド板Gに沿って上昇させ、複数のローラ対701、703、705を有するADU7に導く事で用紙Pの反転を達成する。
【0067】
用紙Pの第2面に対する画像形成プロセスは前述と同じであり、前記定着装置Tから送り出された後の排出については前述した何れかを選択することになる。
【0068】
次に、本願発明に係わるプロセスカートリッジと画像形成装置本体との関係を示す模式図である図2、図3について、図1を適宜参照しつつ説明する。
【0069】
図2は、図1のプロセスカートリッジ部を左側からみた図、図3は左前方からみた斜視図であり、説明の便宜上、不要なものは削除してある。
【0070】
図中、プロセスカートリッジ8は、前側の側板850と、前記側板850の外側に固定して設けた略L字状の第1パネル800と、前記側板850と所定の間隔をもって対向する後側の側板801とを有し、前記側板801、850との間に設けた複数のロッドからなる補強部材Rを介して全体が一体化されている。
【0071】
970は装置本体側に設けた板状の固定部材(固定部)であり、902は前記固定部材970の外側に固定して設けた第2パネルで、当該第2パネル902は前記第1パネル800とほぼ同じ大きさ、形状を有し、かつ、第1パネルに対向した状態に設けられている。
【0072】
前記第1パネル800、および、第2パネル902が取り付けられる前記側板850、および、固定部材970上には、前記パネルを縮小した形状の開口980(図3において、側板850上の開口は不図示)が形成されており、取り付け状態において漏光なきように構成してある。
【0073】
但し、前記開口の形状や大きさ等は適宜決定できるものであり、所期目的を達成することができるものであればよい。
【0074】
なお、前記側板850、および、固定部材970に対する前記第1パネル800、第2パネル902の取り付け位置は、側板および固定部材上に設けたピン818と、パネル上に設けた嵌合穴819との嵌合により定められる(図3において、固定部材側のピン、嵌合穴は不図示)。
【0075】
前記パネル上に設けた嵌合穴819と、感光体ドラムのドラム軸を支持する軸受け用穴(軸受け或いは保持手段811が設置されている穴)とは高精度に作製されている。
【0076】
855は、装置本体(固定部)と前記プロセスカートリッジ8との間に設けたガイドレールであり、前記プロセスカートリッジ8の矢印方向への往復移動を可能とする。
【0077】
なお、前記プロセスカートリッジ8の下側にも、前記ガイドレール855と同様のガイドレールが設けてあるが図では省略した。
【0078】
同様に、前記側板801、850間には複数のローラ群に懸架された中間転写ベルト401を含むベルトユニットが配設されるが、構成が不明瞭になるので図では省略した。
【0079】
図3で抽出拡大して示す部材822は、同図では示されないが、ベルトユニットの両側側板から外方に向けて突出するように植設されたピンを受け入れることができる溝を有する保持部材であり、側板801および第1パネル800または側板850上のそれぞれの上下2箇所の位置に固定して設けてある。
【0080】
前記保持部材は、プロセスカートリッジ8を装置本体から抜き出したときにベルトユニット4の落下を防ぐ機能を有するとともに、プロセスカートリッジ8を挿入する状態において、後述する位置決めピン910、970と自身の側板に形成してある嵌合穴との嵌合が円滑に行われるように、上下方向における所定の高さ位置にベルトユニット4を仮保持する機能を有する。
【0081】
9は前記第2パネル上に設けた第1駆動ユニットで、ベルトユニット4の駆動ローラ405を駆動するための駆動モータ(駆動手段)や、当該駆動モータの出力回転数を減速するギヤトレインや、ベルトユニット4の位置決めを行う位置決めピン910等を有する。
【0082】
前記第2パネル902の下方には、前記ベルトユニット4の側板を介して位置決めを行うもう1つの位置決めピン971が設けてあり、また、これら位置決めピン910、971に対応する前記第1パネル800上の2箇所位置には、前記ベルトユニットの前記位置決めピンに相当する位置決めピン815が嵌合する嵌合穴(不図示)が設けてある。
【0083】
前記位置決めピン815を一体的に有するロック部材817は、前記第1パネル800に対して着脱可能であり、また、ピンと嵌合穴との嵌合後、ロック部材を、例えば所定方向に回動することで、ロック部材自身をパネルに固定できる様になっている。
【0084】
990は、像担持体ユニットを構成する感光体ドラム310を貫通して延びる長さを有するドラム軸であり、当該ドラム軸990は、前記第1パネル800、および、第2パネル902に設けた軸受け用穴に嵌合せしめたベアリングからなる保持手段(軸受け)811により保持される。
【0085】
第2パネル側における軸受け部の構成は、図4の模式図で示される。
即ち、装置本体側において、ドラム軸990はベアリングからなる保持手段993を介して第2パネル902により保持されている。
【0086】
二点鎖線で示す994は、前記保持手段993を取り付けるための軸受け用穴である。
【0087】
前記ドラム軸990上には、感光体ドラム310の一部に設けられる係合部(係合部材)と係合する円筒状のカップリング991が設けてある。
【0088】
前記カップリング991は、当該カップリングと前記保持手段993との間に設けられたコイルスプリング992により常時、図における左斜め下方向に付勢され、図示するように、最も突出した位置で停止するようになっている。
【0089】
換言すれば、上記構成において、感光体ドラム310との係合動作において前記カップリング991が押されたとき圧縮されるコイルスプリング992の付勢力により、感光体ドラムとの結合を堅固なものとすることができ、作動時、当該ドラム軸990に接続した、駆動モータ、減速手段等を含む動力伝達装置996からの動力をもって前記感光体ドラム310を所定方向に回転する。
【0090】
なお、本実施の形態における第2パネル902上には、全てのドラム軸990のそれぞれに対して、前述と同じ動力伝達装置996を設けてある。
【0091】
説明を図2、3に戻す。
図中、812は感光体ドラム310を含む像担持体ユニットを一時的に支持させるための支持部材で、例えば、プロセスカートリッジ8を装置本体から抜き出すと、装置本体側に残る前記ドラム軸990と感光体ドラムとの一体化が解除され、何もないとユニットが落下して破損を生じてしまう問題の対応策である。
【0092】
そのため、例えば、像担持体ユニットの側板に、係止部(材)或いはピンを設けるとともに、前記支持部材812に前記係止部と係合する係合部、または、ピンを受けることのできる溝、或いは窪みを設けておき、感光体ドラムがドラム軸から離れるのに伴って自動的に前記係止部またはピンを介して前記像担持体ユニットを受けさせることにより、上述のような不具合を解決しようとするものである。
【0093】
この支持部材812による像担持体ユニット(感光体ドラムと同義)の支持位置は、前記ドラム軸990で支持されている像担持体ユニットの垂直方向における位置に対して数mm程度下方の位置とすることができる。
【0094】
本実施の形態においては、約1.5mm下方の位置で支持する構成とした。
いずれにせよ、前記支持部材812によりプロセスカートリッジを支持している状態から、当該プロセスカートリッジを装置本体内に押し込むことにより、前記筒状の感光体ドラム310の中空部にドラム軸990がスムーズに入り込み、ドラム側の係合部と前記ドラム軸上のカップリングとが容易に係合できるように構成することが好ましい。
【0095】
前記支持部材に鑑み、像担持体ユニットの一側部の部分構成を図5の拡大斜視図で示す。
【0096】
図中、像担持体ユニットは、感光体ドラム310と、当該感光体ドラムを持ち運び可能とする枠体とを主要構成要素として成り立っている。
【0097】
前記感光体ドラム310の側面には、前記カップリング991と係合する係合部(不図示)を持ったフランジ311が固定して設けてあり、他の側面にもフランジ(不図示)がある。
【0098】
前記枠体は板材からなり、また、前記感光体ドラム310の側面に近接して設けた側面部位312と、前記側面部位312の下方において連結し、前記感光体ドラム310の下側に位置する周面よりも下方に突出するとともに、感光体ドラムの直径よりも小さい間隔を持って対向する袴部位314と、前記側面部位の上部において連結し、感光体ドラムの上方の周面に近接して水平方向に延びる天井部位とからなり、また、前記水平部位313上であって前記側面部位312よりも外側に延びた水平部位313の端部には、下方に突出する係合部材(係合部位)315が形成してある。
【0099】
813は支持部材812に設けてある溝で、前記係合部材315と係合している。
【0100】
図はドラム軸による保持が解除された像担持体ユニットの状態を示し、前記係合部材315を介してユニット全体が支持部材812に支持され、感光体ドラム310は枠対の袴部位314より保持されている。
【0101】
上記構成において、感光体ドラム310が接触する袴部位は、ドラムの損傷を発生させないように、柔らかい材料を貼付しておくか、或いは、フランジ311の径をドラム径よりも大きく形成し、当該フランジを介して感光体ドラム310を前記袴部位で保持するようにすることもできる。
【0102】
プロセスカートリッジ8が装置本体から引き出され、像担持体ユニットが図5で示すような状態から、図2に示す位置までプロセスカートリッジを押し込むと、プロセスカートリッジはガイドレールに支持案内されながら移動する。
【0103】
その動作途上において、ドラム軸990の円錐状の先端が側板801上に設けたバカ穴814を貫通し、枠体の側面部位およびフランジ311を通過して感光体ドラム310の中空部内を移動し、やがて、他側面側に設けたフランジ、枠体の側面部位を貫通して第1パネル800に設けた保持手段811により軸受けされる。
【0104】
上記動作において、感光体ドラム310は枠体の袴部位314から離れ、また、ドラム軸上のカップリング991と感光体ドラム側の係合部との係合を介して、感光体ドラムに対する動力伝達経路が完成する。
【0105】
また、後述するベルトユニット4も側板850と801との間に向けられ、側板850側においては、前記ロック部材817のピン815とベルトユニット4の側板に形成された嵌合穴とが嵌合し、また、ベルトユニットの奥側においては、奥側の側板に植設したピンが前記側板801の内側に設けられた保持部材により保持され、正常な位置よりも僅かに下方の位置に位置する状態から、前記側板801を貫通して相対的に移動する前記位置決めピン910、971とベルトユニットの側板に設けられた嵌合穴との嵌合を介して位置決めされる。
【0106】
上記態様において、前記側板850と固定部材970およびそれらに設けられる第1パネル800および第2パネル902とは高精度に位置決めされており、また、パネル上に形成された各種の穴位置も、高精度な位置関係を持っている。
【0107】
特に、第1、第2パネルを同一或いはほぼ同一の形状サイズとする場合には、同じ型装置(加工装置)を用いて、同じ方法で形成できるので高精度という点では極めて有利である。
【0108】
そして、プロセスカートリッジを構成する各ユニットの側板上に各種部材を高精度に位置するのみならず、プロセスカートリッジを装置の所定位置に挿入したときの装置本体側におけるユニット位置規制を、プロセスカートリッジの前面側に向けたパネルと同様のパネルを用いることにより、装置本体側に備えられる画像形成用の手段との位置も高精度に保つことができる。
【0109】
これは、プロセスカートリッジはプロセスカートリッジとして構成し、装置本体に対するプロセスカートリッジの位置決めは、本体固定部を構成する大きな板部材上に、多数の部材とともに位置決めピンを設けるような従来の構成に比して、高精度な位置決めを容易に達成することができる。
【0110】
また、像担持体、或いは、後述する中間転写ベルトを駆動するモータ等の駆動手段を含む専用の動力伝達装置を前記第2パネル上に持たせてあるので、動力伝達経路の構成を簡素化できる。
【0111】
次に、図6を用いてベルトユニットの構成を説明する。
図6は、ベルトユニットの側板形状と、主要部或いは主要部材を説明するための模式図で、図2の側板801側から見た図である。
【0112】
なお、説明は、必要に応じて既出の図を参照する形で説明する。
図において、中間転写ベルト401は、対向して配設された側板400で保持される駆動ローラ405と、中間転写ベルトを介して従動する支持ローラ406、407およびバックアップローラ410等のローラ群によって可回転に懸架されている。
【0113】
感光体ドラム310と対向する中間転写ベルト401のループ内にはローラからなる転写手段340が配置され、それら転写手段340のそれぞれに近接した上部位置には、前記像担持体310の周面に対する中間転写ベルト401の巻き付き角を大きくすることによって転写手段340による転写性を上げるための補助ローラ450が設けてある。
【0114】
上側3個の転写ローラ450は、バネにより常時、転写ベルト側に付勢されており、かつ、画像形成時に駆動制御されて、対応する前記補助ローラ450と一体的に転写ベルト側(図の左斜め上方)に変位されて機械的に位置が保たれ、画像形成終了後は、所期位置に復帰するようになっているが、この制御機構については本発明に直接関係するところではないので詳細な説明は省略する。
【0115】
460は前記側板400の外側から突出しているピンで、前記保持部材822の溝(収納部)に落とし込まれ、結果として、ベルトユニット4をプロセスカートリッジに懸架状態で保持させる機能を有する。
【0116】
470および471は側板の上部側および下部側に設けた位置決めのための穴(嵌合穴)であり、プロセスカートリッジを装置本体に装着したとき、装置本体側に設けられている前記位置決めピン910、971と嵌合することにより、ベルトユニットの位置が決められる。
【0117】
472は箱形の補強部材を示し、側板400と当該側板に対向して設けられる側板との間に設けられている。
【0118】
480は第1連結手段で、前記駆動ローラ405の軸端部に固定されており、装置本体側に設けられた連結手段と連結することにより、ギヤトレインを介して、駆動モータに接続される。
【0119】
前記第1連結手段480の具体的な構造は、図7の斜視図に示される如く、円筒コロの先端であって、軸心対象の2箇所の位置に突起481を形成した態様にある。
【0120】
次に、図8を用いてベルトユニットの位置決めのための位置決めユニットの構成について説明する。
【0121】
位置決めユニット9は、所定の間隔を持って対向配置された第1の側板900および第2の側板901と、両側板に設けた複数のヘリカルギヤの噛み合いからなるギヤトレイン部903と、前記第1の側板の外側に設けた駆動モータ905と、ベルトユニットの装置本体内における位置を規制する位置決めピン910と、前記第1連結手段480と連結する第2連結手段920とを主要構成要素として具備する。
【0122】
前記両側板は、ロッドステー930、931等により間隔と平行度が保たれており、また、ユニット自身は、前記第2の側板901を介して、最終的に装置本体側の固定部に設けた第2パネル902上に取り付け固定される。
【0123】
前記位置決めピン910の一端部は、ネジ911で第1の側板900に結合(締結)固定され、また、第2の側板901に設けられた嵌合穴を貫通した状態で支持されている。
【0124】
より具体的には、前記位置決めピン910は、小径の基部913と、基部よりも大径の中間部915と、前記中間部よりも小径であり、かつ、途中から先端に向かうに従って順次小径をなす部分(この部分を、以下、テーパ部という)917を含む先端部919とからなっている。
【0125】
そして、前記第2の側板901との関係は、基部913の小径と中間部915の大径とで形成される段差部916と第2側板の外面(図において上側の面)が皿バネ等の弾性部材により押圧状態で固定されている。
【0126】
なお、前記第2連結手段920は、前記2枚の側板900、901により支持される態様にあり、ロッドの先端側にピン921を固定した構成を有している。
【0127】
前記ピン921は、プロセスカートリッジ8が装置に装着されるのに伴って前記第1連結手段480と係合し、ギヤトレインで減速した後の前記駆動モータ905の動力を前記駆動ローラ405に伝達する動力伝達系を確立する。
【0128】
側板と第2連結手段との結合の構成は、例えば、前記位置決めピンと側板との結合の構成と同じにすることができる。
【0129】
図9は、プロセスカートリッジ8が装置内の所定位置に差し込まれる直前の、プロセスカートリッジと装置本体の固定部に設けた位置決めピンとの状態を示す部分的な模式図、図10はプロセスカートリッジの装着完了状態を示す部分的な模式図である。
【0130】
図中、970は装置本体側の固定部材、902は第2パネル、971は前記第2パネル902に設けた下側の位置決めピンを示す。
【0131】
図9の状態からプロセスカートリッジ8を図において左側に押し込むと、当該プロセスカートリッジ8は不図示のレールで支持された状態で移動し、やがて位置決めピン910および971が、側板801に設けた開口を介して、ベルトユニットの側板400に設けた位置決めのための穴と嵌合を開始すると、前記側板400は位置決めピンの先端に設けたテーパ部にガイドされ、その後、前記側板400の外面が前記位置決めピン910、971の段差部に近接した位置までくると装着が完了し、ベルトユニットの位置決めがなされる。
【0132】
この時点で、前記第1連結手段480と第2連結手段920との連結(係合)も完了し、駆動ローラ405に対する動力伝達経路が完成される。
【0133】
この後、感光体ドラム310、中間転写ベルト401、転写手段340を構成するローラ等の関係が定まると画像形成準備が完了する。
【0134】
なお、以上の説明においてパネルの材質等について触れていないが、適宜の剛体であり、できれば線膨張係数がほぼ同一の材料であることが好ましい。
【0135】
また、第1パネルを側板850上に設けた構成を示したが、このパネル自身に側板850の機能を持たせ、側板を省くことも可能である。
【0136】
【発明の効果】
簡単な構成により、装置本体内におけるプロセスカートリッジの位置決め、実質的には、プロセスカートリッジに対して着脱自在に設けた像担持体ユニットや、中間転写体ユニットの位置決めを、容易に、かつ、高精度に達成することができるので、組み立て調整時間を短縮することができ、更に、設定後は、適宜のユニットを交換した場合でも、格別な調整をしなくとも、その高精度な位置決めを保有できるので、安定して、高品質の画像を形成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカラー複写機からなる画像形成装置の模式図である。
【図2】プロセスカートリッジと画像形成装置本体との関係を示す模式図である。
【図3】プロセスカートリッジと画像形成装置本体との関係を示す模式図である。
【図4】第2パネル側における軸受け部の構成を示す模式図である。
【図5】像担持体ユニットの一側部の部分構成を示す拡大斜視図である。
【図6】ベルトユニットの側板形状と、主要部或いは主要部材を説明するための模式図である。
【図7】第1連結手段の具体的な構造を示す斜視図である。
【図8】ベルトユニットの位置決めのための位置決めユニットの構成を説明するための図である。
【図9】プロセスカートリッジが装置内の所定位置に差し込まれる直前の、プロセスカートリッジと装置本体の固定部に設けた位置決めピンとの状態を示す部分的な模式図である。
【図10】プロセスカートリッジの装着完了状態を示す部分的な模式図である。
【図11】プロセスカートリッジの構成を示す模式図である。
【図12】図11を左側からみたときの模式図である。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置
2 画像読み取り部
3 画像形成部
4 中間転写体ユニット
5 給紙部
6 反転排紙・再給紙部
8 プロセスカートリッジ
9 位置決めユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、装置本体に対して挿脱可能なプロセスカートリッジを、その装着状態において精度良く位置決めできるように構成した複写機やプリンタ等の画像形成装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やレーザビームプリンタ等の電子写真方式を利用した画像形成装置において、像担持体や帯電装置、或いは、現像装置等の複数のプロセス手段をユニット化してプロセスカートリッジを構成し、装置本体に対して一体的に挿脱可能とすることにより、メンテナンスの容易性を図るようにしたものが知られている。
【0003】
本発明者等においても、例えば、上下方向に延設した構成の中間転写ベルトからなる中間転写体を含む中間転写体ユニットと、当該中間転写ベルトの上下方向に沿って設けた複数の像担持体とを含むプロセスカートリッジを装置本体に装着する動作で、当該プロセスカートリッジの枠体に一体的に保持される前記中間転写体ユニットの1側板に設けた嵌合穴と、装置本体側に設けた位置決めピンとを嵌合せしめ、装置本体に対する中間転写体ユニットの位置決めを行わせる構成の画像形成装置が考えられている。
【0004】
そのプロセスカートリッジは凡そ次のような構成を有していた。
図11は、中間転写体ユニット、4つのドラム状感光体からなる像担持体、および、4つの現像装置を一体的に装置本体に対して抜き差しできるプロセスカートリッジの構成を示す模式図である。
【0005】
図12に示すように、強固かつ高精度に作製されたプロセスカートリッジの側板(前面パネルおよび後面パネル)の内側には中間転写体ユニットの側板1、側板2のそれぞれから外方に突出させた合計4本のピンを収容保持できるフック状の保持部材が設けられている。
【0006】
換言すれば、中間転写体ユニットはプロセスカートリッジ(ここでは、前記のパネルに相当する)に対して着脱自在であり、矢示方向にある装置本体の所定位置に差し込まれる場合には、自身の側板1に設けられている嵌合穴に対して、前面パネルに着脱自在に設けることができる固定部材のピンが差し込まれて前記プロセスカートリッジとの一体化が図られる。
【0007】
前記側板1に設けた嵌合穴と同様の嵌合穴は側板2にも準備されており、一方、装置本体固定部には当該嵌合穴と嵌合するピンが設けられ、プロセスカートリッジの挿入(装着)終了時には両者の嵌合を介して装置本体に対する中間転写体ユニットの位置決めがなされる。
【0008】
なお、位置決めピンと側板2に設けられる嵌合穴とは上下2箇所の位置で嵌合するようになっているが、図では上側のみ示してある。
【0009】
このようなプロセスカートリッジを装着したとき、前記像担持体や中間転写体ユニットは装置本体の基準位置に対して所定位置に所定の姿勢が保たれた状態に位置決めされる必要がある。
【0010】
仮に、例えば、像担持体の両端部の位置が水平面内においてずれた状態(例えば、上から見たときに、奥側の端部は所定位置にあるが、手前側の端部が、所定位置からずれた位置にある状態)で位置決めされると、装置本体側に設けられる、例えば、レーザ露光手段からの発光光路長が像担持体の左右において異なるために、当該像担持体上に到達したドットの大きさに相違が生じ、結果として、作製される画像は鮮鋭性が低下したものとなってしまう。
【0011】
また、前記の状態と90度異なる状態、即ち、像担持体の両端部の位置が垂直面内においてずれた位置に位置決めされると、その傾き分によって像担持体上に到達したドットが変形し、結果として、作製される画像は前述と同様に品質が低下したものとなってしまう。
【0012】
このような不具合は、特にカラー画像形成装置で作製されるカラー画像により顕著に印象づけられる。
【0013】
このため、一般的には、画像形成装置の組み立て時に微調整が行われ、高精密な画像形成装置においては、CCDアレイを利用して、例えば、プロセスカートリッジの前面パネルに設けた前述の固定部材や保持部材の僅かな位置移動を行って、像担持体等の位置を矯正しているのが現状である。
【0014】
なお、従来、斯様なプロセスカートリッジの位置決めを行うピン等の手段は前述したように装置本体側の固定部(フレーム、壁等)に植設されており、また、前記固定部には各種手段に動力を伝達するための駆動機構等、多くの部材が取り付けられていた。
【0015】
従来、プロセスカートリッジを装置本体に固定する方法については種々の提案がされているが、これらは、プロセスカートリッジに組み込まれるユニット同士の位置が精度良く出てさえいれば、当該プロセスカートリッジを装置の所定位置に装着するのみで全ての精度が保たれるという前提にたっての提案であり、その前提に係わる装置側の構成とプロセスカートリッジ側の構成とについての提案はなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、プロセスカートリッジを画像形成装置本体の所定位置に装着することにより、プロセスカートリッジ側に設けた像担持体等の位置決めを精度良く行うことができる画像形成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記の構成によって達成できる。
【0018】
(1)少なくとも、像担持体ユニットと他の1つのユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、
前記像担持体ユニットの一端側を位置決めするパネルと、前記像担持体の他端側を位置決めするパネルとを略同一形状に構成し、一方のパネルを装置本体側の固定部に設けるとともに、他方のパネルを前記プロセスカートリッジを構成する側板上に設けたことを特徴とする画像形成装置。
【0019】
(2)少なくとも、像担持体ユニットと他の1つのユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、
前記像担持体ユニットの一端側を位置決めする嵌合穴を有するパネルと、前記像担持体の他端側を位置決めする嵌合穴を有するパネルとを具備し、一方のパネルを装置本体側の固定部に設けるとともに、他方のパネルを前記プロセスカートリッジを構成する側板としたことを特徴とする画像形成装置。
【0020】
(3)少なくとも、像担持体ユニットと中間転写体ユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、
前記像担持体ユニットを構成する像担持体を貫通してその両端部から突出する軸を支持する軸受け用穴と、前記軸受け用穴に対して所定の関係位置を有する位置決め用穴とを形成したパネルを、前記画像形成装置本体側の固定部に設けるとともに、前記プロセスカートリッジを構成する側板の内、前記装置本体側の固定部に対して遠い側の第1の側板上に設けたことを特徴とする画像形成装置。
【0021】
(4)前記画像形成装置本体側に設けられる前記パネルには、像担持体を駆動する駆動手段を設けてあることを特徴とする前記(1)乃至前記(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0022】
(5)前記像担持体ユニットは複数あることを特徴とする前記(1)乃至前記(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0023】
(作用)
上記構成の画像形成装置によれば、像担持体または像担持体ユニットの位置決めに使用する2枚のパネルを、1つは装置本体側の固定部に設けるとともに、他の1つをプロセスカートリッジ側に設けることにより、当該プロセスカートリッジを装置所定位置に押し込むだけで、装置本体に対して前記像担持体を所定位置に高精度に位置決めできる。
【0024】
換言すれば、装置組み立て時における像担持体の位置調整に関しては簡単、かつ、短時間で行うことができ、また、製品となった画像形成装置においては、高精度な位置決めができるので、高品質の画像を安定して作製できる。
【0025】
更に、例えば、どれか1つの像担時体ユニットを交換する必要が生じた場合、位置決めのための機構的な精度は既に維持されているので、改めて調整をする必要はなく、また、継続して高品質画像を作製できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、デジタルカラー複写機からなる画像形成装置の模式図である。
図に示す画像形成装置は、装置本体上部に自動原稿送り装置1を有するとともに、内部に画像読み取り装置2、画像形成部3、ベルトからなる中間転写体ユニット4、給紙部5、定着装置T、反転排紙・再給紙部6、および、反転搬送手段であるADU7を有している。
【0028】
前記自動原稿送り装置1は、原稿を1枚ずつ送り出して画像読み取り位置へと搬送し、画像読み取りが終わった原稿を所定の場所に排出する装置である。
【0029】
前記自動原稿送り装置1は、原稿を載置する原稿載置台101、載置された原稿を分離する原稿分離手段103、分離された原稿を搬送する原稿搬送部105、搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段107、排紙された原稿を載置する原稿排紙台109、および、原稿の両面の画像を読み取る両面コピーモードにおいて、当該原稿の表裏面を反転させるべく使用されるローラ対からなる原稿反転手段111を有している。
【0030】
処理プロセスがらみで述べるに、前記原稿載置台101上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、原稿分離手段103によって1枚づつ分離され、前記原稿搬送部105を介して画像読み取り位置に向けて搬送される。
【0031】
前記画像読み取り位置は、前記原稿搬送部105の下方部に設けられており、そこで、画像読み取り装置2を構成するスリット201を介して、原稿の画像が読み取られ、読み取られた原稿は原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
【0032】
なお、両面コピーモードにおいては、片面が読み取られて搬送されてくる原稿は前記原稿反転手段111により二点鎖線の矢印で示す方向に搬送され、進行方向における後端を咬んでいる状態で当該原稿反転手段111の駆動が停止された後の逆方向回転により前記原稿搬送部105を介して再度、画像読み取り位置に導かれ、しかる後、前記原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
【0033】
上記の工程は、原稿載置台101上に載置された原稿の枚数分繰り返される。
前記画像読み取り装置2は、前記スリット201、原稿を照射するためのランプ213と原稿からの反射光を反射させる第1ミラー215とを一体化してなる第1ミラーユニット205、第1ミラー215からの光を反射させる第2ミラー217と第3ミラー219とを略V字状に一体化してなる第2ミラーユニット207と、当該第3ミラー219からの反射光を撮像素子上に結像させる結像レンズ209、および、結像レンズ209によって結像された光像を光電変換して画像情報を得るライン状の撮像素子(以下、CCDという)211を有している。
【0034】
前記画像情報は、適宜の画像処理を施された後、一旦、図示しないメモリに蓄積されるようになっている。
【0035】
前記自動原稿送り装置1によって送られている原稿を、画像読み取り装置2で読み取る態様においては、第1ミラーユニット205及び第2ミラーユニット207は、図示の如き位置に固定されている。
【0036】
前記画像読み取り装置2によって読み取られた各色毎の画像信号はメモリより順次取り出され、静電荷潜像形成手段である各露光光学系にそれぞれ電気信号として入力される。
【0037】
前記画像形成部3は色分解画像に応じたトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4組の画像形成手段(以下、画像形成ユニットという)30を含む。
【0038】
それぞれの画像形成ユニット30は、例えば、有機光導電体を含有させたポリカーボネイトなどの樹脂よりなる感光層をドラム状の金属基体上に設けてなる像担持体(以下、感光体ドラムともいう)310を含む像担時体ユニット、スコロトロン形式からなる帯電器320、画像書き込み手段(静電荷潜像形成手段、露光手段と同義)である露光光学系330、静電荷潜像を顕像化する現像装置D、転写手段340、転写後の感光体ドラム310の表面をクリーニングするブレード(クリーニング手段)を含むクリーニング装置350を主要構成要素とする。
【0039】
前記現像装置Dは、磁性キャリア(以下、単にキャリアという)と非磁性トナー(以下、単にトナーという)とを含む二成分現像剤を内蔵し、また、位置固定であって周方向に複数の磁極を配列せしめた磁石を内蔵する、可回転、かつ、非磁性の円筒形状からなる現像剤担持体(現像スリーブ)等を有している。
【0040】
なお、前記露光光学系330はレーザ光学系で構成される露光ユニットであり、また、前記転写手段340は後述する回転ベルト401を介して前記感光体ドラム310の周面一部に対向している。
【0041】
上述した4組の前記画像形成ユニットの機械的構成は基本的に同じであるので、参照符号はイエロー(Y)のトナー像を作製する1組みのユニットについてのみ付し、他は省略することとする。
【0042】
それぞれの画像形成ユニット30は、ベルト設置部において縦(上下)方向に長く配設された、中間転写体ユニット(以下、ベルトユニットという)4を構成するループ状の回転ベルト(以下、中間転写ベルトという)401の一平面(張設面)Aに沿って、上から、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に配列されている。
【0043】
前記中間転写ベルト401と、当該中間転写ベルトを回転可能に懸架する駆動ローラ405、支持ローラ406、407、および、バックアップローラ410等がベルトユニット4を構成し、また、前記バックアップローラ410は、中間転写ベルト401を挟んで当該バックアップローラと押圧しながら回転するように対向配置した転写ローラ510とで二次転写手段を構成している。
【0044】
前記ローラ405は、装置本体側に設けた動力伝達系の連結手段と自身が有する連結手段を介して連結しているが、具体的構成は後述する。
【0045】
本実施の形態においては、像担持体310を含む4つの像担持体ユニットと、4つの現像装置Dと、ベルトユニット4とは、プロセスカートリッジとして、装置本体に対して一体的に抜き差し可能(着脱可能)に構成され、また、プロセスカートリッジに対してそれぞれが個別に着脱できるように構成されている。
【0046】
上記から理解されるように、本明細書における「プロセスカートリッジ」なる語は、画像形成に必要な複数の異なった機能を有する手段、または、部材を一体的に取り扱い(抜き差し)できるように組み込み可能な枠体を指し、或いは、それら手段、部材を組み込んだ状態にある構造体を指し、或いは、組み込まれる手段、部材そのものを指すためにも用いられる。
【0047】
上記の画像形成ユニット30とベルトユニット4の構成とによる画像形成は次のようになされる。
【0048】
画像形成プロセスの開始に伴って、反時計方向に回転する感光体ドラム310の表面は帯電器320により所定の極性に帯電される。
【0049】
次いで、露光光学系330による第1の色信号、即ち、イエロー(Y)の画像信号に対応する露光が施され、当該(Y)の画像に対応する静電荷潜像(以下、単に潜像という)が前記感光体ドラム310上に形成される。
【0050】
前記潜像は現像装置Dの現像剤による接触または非接触現像処理により反転現像されて(Y)のトナー像に変換された後、転写手段340の作用によって中間転写ベルト401上に転写される。
【0051】
第1の色信号による画像形成開始から所定の時間後に順次開始される他の色信号による画像形成は上記と同様のプロセスにより、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各画像形成ユニットによって作られ、それぞれのトナー像が前記(Y)のトナー像のある画像領域と重畳するように順次転写され、前記中間転写ベルト401上に重ね合わせのカラートナー像が形成される。
【0052】
一方、転写処理終了後の前記感光体ドラム310の表面はクリーニング手段350で清掃され、新たな画像形成のための準備が整えられる。
【0053】
なお、前記感光体ドラム310、あるいは、中間転写ベルト401に対する個々の画像形成プロセスの開始タイミングは、前記中間転写ベルト401の一方の側、本実施の形態においては外側であって、前記中間転写ベルトの回転方向に見て、前記転写ローラ510のある位置から1組目(イエロー)の画像形成ユニットが設けてある位置までの区間に付設したレジストセンサ413が、当該中間転写ベルト401に設けた、例えば、塗料を用いて形成した基準マークを検知した時を起点として計時を行い、所定時間経過毎に、順次、(Y)、(M)、(C)、(K)プロセスを開始させるように構成してある。
【0054】
前記レジストセンサ413による検知信号を取り込み、計時を監視するとともに、個々のプロセス等に関する制御はコンピュータを含む制御部(制御手段)Sで行う。
【0055】
次に、中間転写ベルト上に形成されたカラートナー画像が用紙Pに転写され、装置外に排紙されるまでの工程に絡めて、装置のその他の構成につき簡単に述べる。
【0056】
前記中間転写ベルト401上における画像形成に対応した適宜のタイミングで、用紙Pが給紙部5の送り出し部501(511、521)に位置する給紙ローラ503(513、523)によって給紙され、レジストローラ551に向けて搬送される。
【0057】
しかる後、前記用紙Pは、前記レジストローラ551の回転再開によって前記中間転写ベルト401上のカラートナー像領域と重畳するように再給紙され、二次転写部において前記バックアップローラ410と前記転写ローラ510とにより前記中間転写ベルトとともに押圧挟持されながらニップ部から送り出され、この間に、前記中間転写ベルト401上に担持(形成)されたカラートナー画像が前記用紙P上に転写される。
【0058】
転写の際、前記転写ローラ510には適宜の転写バイアス電圧を印加するように構成することが望ましい。
【0059】
トナー像が転写された前記用紙Pは、例えば、不図示の分離爪の作用を受けながら前記中間転写ベルト401から分離され、定着装置Tに向けて搬送される。
【0060】
前記定着装置Tは定着ヒータを内蔵する定着ローラT1と、当該定着ローラと圧接しながら回転する圧着ローラT2とを有し、画像を形成しているカラートナーは、両ローラによる加熱・加圧により溶融され、用紙P上に定着される。
【0061】
定着装置Tによる定着処理終了後の用紙Pは、その下流に設けてある排紙ローラ603により搬送され、装置本体外に設けてある排紙トレイ上に排出される。
【0062】
一方、二次転写終了後の前記中間転写ベルト401の表面はブレードからなるクリーニング手段415によってクリーニングされ、新たなトナー像を担持する準備がなされる。
【0063】
なお、現像処理により現像剤中のトナーが消費されるが、これは、現像装置Dの適宜の場所にトナー濃度検知センサを設けておき、当該センサからの情報に基づいて前記現像装置内にトナーを供給するようになっており、公知技術で対応できる。
【0064】
また、図において、通路切替部材601の実線位置は定着処理後に用紙Pの上下面を反転させて排出する場合に保持される位置であり、破線位置は、定着装置から送り出された用紙をそのまま排出する際に保持される位置である。
【0065】
例えば、用紙Pの反転排出においては、前記定着装置Tから送り出された用紙Pは前記通路切替部材601の右側の辺に沿って下方に案内され、ローラ対602によって進行方向における後端が挟持された状態で停止され、その後の当該ローラ対602の逆回転により上昇され、前記切替部材601の左側の辺を通って前記排紙ローラ603に達し、機外に排出される。
【0066】
更に、前記ADU7を用いる両面コピーモードの場合の用紙Pの挙動は、反転排出の場合と同様に、片面に画像が形成された定着処理後の用紙Pを前記切替部材601の右側の辺に沿って下方に導き、進行方向における用紙Pの後端をローラ対605により挟持した状態で搬送停止せしめた後、当該ローラ対605を逆回転せしめ、ガイド板Gに沿って上昇させ、複数のローラ対701、703、705を有するADU7に導く事で用紙Pの反転を達成する。
【0067】
用紙Pの第2面に対する画像形成プロセスは前述と同じであり、前記定着装置Tから送り出された後の排出については前述した何れかを選択することになる。
【0068】
次に、本願発明に係わるプロセスカートリッジと画像形成装置本体との関係を示す模式図である図2、図3について、図1を適宜参照しつつ説明する。
【0069】
図2は、図1のプロセスカートリッジ部を左側からみた図、図3は左前方からみた斜視図であり、説明の便宜上、不要なものは削除してある。
【0070】
図中、プロセスカートリッジ8は、前側の側板850と、前記側板850の外側に固定して設けた略L字状の第1パネル800と、前記側板850と所定の間隔をもって対向する後側の側板801とを有し、前記側板801、850との間に設けた複数のロッドからなる補強部材Rを介して全体が一体化されている。
【0071】
970は装置本体側に設けた板状の固定部材(固定部)であり、902は前記固定部材970の外側に固定して設けた第2パネルで、当該第2パネル902は前記第1パネル800とほぼ同じ大きさ、形状を有し、かつ、第1パネルに対向した状態に設けられている。
【0072】
前記第1パネル800、および、第2パネル902が取り付けられる前記側板850、および、固定部材970上には、前記パネルを縮小した形状の開口980(図3において、側板850上の開口は不図示)が形成されており、取り付け状態において漏光なきように構成してある。
【0073】
但し、前記開口の形状や大きさ等は適宜決定できるものであり、所期目的を達成することができるものであればよい。
【0074】
なお、前記側板850、および、固定部材970に対する前記第1パネル800、第2パネル902の取り付け位置は、側板および固定部材上に設けたピン818と、パネル上に設けた嵌合穴819との嵌合により定められる(図3において、固定部材側のピン、嵌合穴は不図示)。
【0075】
前記パネル上に設けた嵌合穴819と、感光体ドラムのドラム軸を支持する軸受け用穴(軸受け或いは保持手段811が設置されている穴)とは高精度に作製されている。
【0076】
855は、装置本体(固定部)と前記プロセスカートリッジ8との間に設けたガイドレールであり、前記プロセスカートリッジ8の矢印方向への往復移動を可能とする。
【0077】
なお、前記プロセスカートリッジ8の下側にも、前記ガイドレール855と同様のガイドレールが設けてあるが図では省略した。
【0078】
同様に、前記側板801、850間には複数のローラ群に懸架された中間転写ベルト401を含むベルトユニットが配設されるが、構成が不明瞭になるので図では省略した。
【0079】
図3で抽出拡大して示す部材822は、同図では示されないが、ベルトユニットの両側側板から外方に向けて突出するように植設されたピンを受け入れることができる溝を有する保持部材であり、側板801および第1パネル800または側板850上のそれぞれの上下2箇所の位置に固定して設けてある。
【0080】
前記保持部材は、プロセスカートリッジ8を装置本体から抜き出したときにベルトユニット4の落下を防ぐ機能を有するとともに、プロセスカートリッジ8を挿入する状態において、後述する位置決めピン910、970と自身の側板に形成してある嵌合穴との嵌合が円滑に行われるように、上下方向における所定の高さ位置にベルトユニット4を仮保持する機能を有する。
【0081】
9は前記第2パネル上に設けた第1駆動ユニットで、ベルトユニット4の駆動ローラ405を駆動するための駆動モータ(駆動手段)や、当該駆動モータの出力回転数を減速するギヤトレインや、ベルトユニット4の位置決めを行う位置決めピン910等を有する。
【0082】
前記第2パネル902の下方には、前記ベルトユニット4の側板を介して位置決めを行うもう1つの位置決めピン971が設けてあり、また、これら位置決めピン910、971に対応する前記第1パネル800上の2箇所位置には、前記ベルトユニットの前記位置決めピンに相当する位置決めピン815が嵌合する嵌合穴(不図示)が設けてある。
【0083】
前記位置決めピン815を一体的に有するロック部材817は、前記第1パネル800に対して着脱可能であり、また、ピンと嵌合穴との嵌合後、ロック部材を、例えば所定方向に回動することで、ロック部材自身をパネルに固定できる様になっている。
【0084】
990は、像担持体ユニットを構成する感光体ドラム310を貫通して延びる長さを有するドラム軸であり、当該ドラム軸990は、前記第1パネル800、および、第2パネル902に設けた軸受け用穴に嵌合せしめたベアリングからなる保持手段(軸受け)811により保持される。
【0085】
第2パネル側における軸受け部の構成は、図4の模式図で示される。
即ち、装置本体側において、ドラム軸990はベアリングからなる保持手段993を介して第2パネル902により保持されている。
【0086】
二点鎖線で示す994は、前記保持手段993を取り付けるための軸受け用穴である。
【0087】
前記ドラム軸990上には、感光体ドラム310の一部に設けられる係合部(係合部材)と係合する円筒状のカップリング991が設けてある。
【0088】
前記カップリング991は、当該カップリングと前記保持手段993との間に設けられたコイルスプリング992により常時、図における左斜め下方向に付勢され、図示するように、最も突出した位置で停止するようになっている。
【0089】
換言すれば、上記構成において、感光体ドラム310との係合動作において前記カップリング991が押されたとき圧縮されるコイルスプリング992の付勢力により、感光体ドラムとの結合を堅固なものとすることができ、作動時、当該ドラム軸990に接続した、駆動モータ、減速手段等を含む動力伝達装置996からの動力をもって前記感光体ドラム310を所定方向に回転する。
【0090】
なお、本実施の形態における第2パネル902上には、全てのドラム軸990のそれぞれに対して、前述と同じ動力伝達装置996を設けてある。
【0091】
説明を図2、3に戻す。
図中、812は感光体ドラム310を含む像担持体ユニットを一時的に支持させるための支持部材で、例えば、プロセスカートリッジ8を装置本体から抜き出すと、装置本体側に残る前記ドラム軸990と感光体ドラムとの一体化が解除され、何もないとユニットが落下して破損を生じてしまう問題の対応策である。
【0092】
そのため、例えば、像担持体ユニットの側板に、係止部(材)或いはピンを設けるとともに、前記支持部材812に前記係止部と係合する係合部、または、ピンを受けることのできる溝、或いは窪みを設けておき、感光体ドラムがドラム軸から離れるのに伴って自動的に前記係止部またはピンを介して前記像担持体ユニットを受けさせることにより、上述のような不具合を解決しようとするものである。
【0093】
この支持部材812による像担持体ユニット(感光体ドラムと同義)の支持位置は、前記ドラム軸990で支持されている像担持体ユニットの垂直方向における位置に対して数mm程度下方の位置とすることができる。
【0094】
本実施の形態においては、約1.5mm下方の位置で支持する構成とした。
いずれにせよ、前記支持部材812によりプロセスカートリッジを支持している状態から、当該プロセスカートリッジを装置本体内に押し込むことにより、前記筒状の感光体ドラム310の中空部にドラム軸990がスムーズに入り込み、ドラム側の係合部と前記ドラム軸上のカップリングとが容易に係合できるように構成することが好ましい。
【0095】
前記支持部材に鑑み、像担持体ユニットの一側部の部分構成を図5の拡大斜視図で示す。
【0096】
図中、像担持体ユニットは、感光体ドラム310と、当該感光体ドラムを持ち運び可能とする枠体とを主要構成要素として成り立っている。
【0097】
前記感光体ドラム310の側面には、前記カップリング991と係合する係合部(不図示)を持ったフランジ311が固定して設けてあり、他の側面にもフランジ(不図示)がある。
【0098】
前記枠体は板材からなり、また、前記感光体ドラム310の側面に近接して設けた側面部位312と、前記側面部位312の下方において連結し、前記感光体ドラム310の下側に位置する周面よりも下方に突出するとともに、感光体ドラムの直径よりも小さい間隔を持って対向する袴部位314と、前記側面部位の上部において連結し、感光体ドラムの上方の周面に近接して水平方向に延びる天井部位とからなり、また、前記水平部位313上であって前記側面部位312よりも外側に延びた水平部位313の端部には、下方に突出する係合部材(係合部位)315が形成してある。
【0099】
813は支持部材812に設けてある溝で、前記係合部材315と係合している。
【0100】
図はドラム軸による保持が解除された像担持体ユニットの状態を示し、前記係合部材315を介してユニット全体が支持部材812に支持され、感光体ドラム310は枠対の袴部位314より保持されている。
【0101】
上記構成において、感光体ドラム310が接触する袴部位は、ドラムの損傷を発生させないように、柔らかい材料を貼付しておくか、或いは、フランジ311の径をドラム径よりも大きく形成し、当該フランジを介して感光体ドラム310を前記袴部位で保持するようにすることもできる。
【0102】
プロセスカートリッジ8が装置本体から引き出され、像担持体ユニットが図5で示すような状態から、図2に示す位置までプロセスカートリッジを押し込むと、プロセスカートリッジはガイドレールに支持案内されながら移動する。
【0103】
その動作途上において、ドラム軸990の円錐状の先端が側板801上に設けたバカ穴814を貫通し、枠体の側面部位およびフランジ311を通過して感光体ドラム310の中空部内を移動し、やがて、他側面側に設けたフランジ、枠体の側面部位を貫通して第1パネル800に設けた保持手段811により軸受けされる。
【0104】
上記動作において、感光体ドラム310は枠体の袴部位314から離れ、また、ドラム軸上のカップリング991と感光体ドラム側の係合部との係合を介して、感光体ドラムに対する動力伝達経路が完成する。
【0105】
また、後述するベルトユニット4も側板850と801との間に向けられ、側板850側においては、前記ロック部材817のピン815とベルトユニット4の側板に形成された嵌合穴とが嵌合し、また、ベルトユニットの奥側においては、奥側の側板に植設したピンが前記側板801の内側に設けられた保持部材により保持され、正常な位置よりも僅かに下方の位置に位置する状態から、前記側板801を貫通して相対的に移動する前記位置決めピン910、971とベルトユニットの側板に設けられた嵌合穴との嵌合を介して位置決めされる。
【0106】
上記態様において、前記側板850と固定部材970およびそれらに設けられる第1パネル800および第2パネル902とは高精度に位置決めされており、また、パネル上に形成された各種の穴位置も、高精度な位置関係を持っている。
【0107】
特に、第1、第2パネルを同一或いはほぼ同一の形状サイズとする場合には、同じ型装置(加工装置)を用いて、同じ方法で形成できるので高精度という点では極めて有利である。
【0108】
そして、プロセスカートリッジを構成する各ユニットの側板上に各種部材を高精度に位置するのみならず、プロセスカートリッジを装置の所定位置に挿入したときの装置本体側におけるユニット位置規制を、プロセスカートリッジの前面側に向けたパネルと同様のパネルを用いることにより、装置本体側に備えられる画像形成用の手段との位置も高精度に保つことができる。
【0109】
これは、プロセスカートリッジはプロセスカートリッジとして構成し、装置本体に対するプロセスカートリッジの位置決めは、本体固定部を構成する大きな板部材上に、多数の部材とともに位置決めピンを設けるような従来の構成に比して、高精度な位置決めを容易に達成することができる。
【0110】
また、像担持体、或いは、後述する中間転写ベルトを駆動するモータ等の駆動手段を含む専用の動力伝達装置を前記第2パネル上に持たせてあるので、動力伝達経路の構成を簡素化できる。
【0111】
次に、図6を用いてベルトユニットの構成を説明する。
図6は、ベルトユニットの側板形状と、主要部或いは主要部材を説明するための模式図で、図2の側板801側から見た図である。
【0112】
なお、説明は、必要に応じて既出の図を参照する形で説明する。
図において、中間転写ベルト401は、対向して配設された側板400で保持される駆動ローラ405と、中間転写ベルトを介して従動する支持ローラ406、407およびバックアップローラ410等のローラ群によって可回転に懸架されている。
【0113】
感光体ドラム310と対向する中間転写ベルト401のループ内にはローラからなる転写手段340が配置され、それら転写手段340のそれぞれに近接した上部位置には、前記像担持体310の周面に対する中間転写ベルト401の巻き付き角を大きくすることによって転写手段340による転写性を上げるための補助ローラ450が設けてある。
【0114】
上側3個の転写ローラ450は、バネにより常時、転写ベルト側に付勢されており、かつ、画像形成時に駆動制御されて、対応する前記補助ローラ450と一体的に転写ベルト側(図の左斜め上方)に変位されて機械的に位置が保たれ、画像形成終了後は、所期位置に復帰するようになっているが、この制御機構については本発明に直接関係するところではないので詳細な説明は省略する。
【0115】
460は前記側板400の外側から突出しているピンで、前記保持部材822の溝(収納部)に落とし込まれ、結果として、ベルトユニット4をプロセスカートリッジに懸架状態で保持させる機能を有する。
【0116】
470および471は側板の上部側および下部側に設けた位置決めのための穴(嵌合穴)であり、プロセスカートリッジを装置本体に装着したとき、装置本体側に設けられている前記位置決めピン910、971と嵌合することにより、ベルトユニットの位置が決められる。
【0117】
472は箱形の補強部材を示し、側板400と当該側板に対向して設けられる側板との間に設けられている。
【0118】
480は第1連結手段で、前記駆動ローラ405の軸端部に固定されており、装置本体側に設けられた連結手段と連結することにより、ギヤトレインを介して、駆動モータに接続される。
【0119】
前記第1連結手段480の具体的な構造は、図7の斜視図に示される如く、円筒コロの先端であって、軸心対象の2箇所の位置に突起481を形成した態様にある。
【0120】
次に、図8を用いてベルトユニットの位置決めのための位置決めユニットの構成について説明する。
【0121】
位置決めユニット9は、所定の間隔を持って対向配置された第1の側板900および第2の側板901と、両側板に設けた複数のヘリカルギヤの噛み合いからなるギヤトレイン部903と、前記第1の側板の外側に設けた駆動モータ905と、ベルトユニットの装置本体内における位置を規制する位置決めピン910と、前記第1連結手段480と連結する第2連結手段920とを主要構成要素として具備する。
【0122】
前記両側板は、ロッドステー930、931等により間隔と平行度が保たれており、また、ユニット自身は、前記第2の側板901を介して、最終的に装置本体側の固定部に設けた第2パネル902上に取り付け固定される。
【0123】
前記位置決めピン910の一端部は、ネジ911で第1の側板900に結合(締結)固定され、また、第2の側板901に設けられた嵌合穴を貫通した状態で支持されている。
【0124】
より具体的には、前記位置決めピン910は、小径の基部913と、基部よりも大径の中間部915と、前記中間部よりも小径であり、かつ、途中から先端に向かうに従って順次小径をなす部分(この部分を、以下、テーパ部という)917を含む先端部919とからなっている。
【0125】
そして、前記第2の側板901との関係は、基部913の小径と中間部915の大径とで形成される段差部916と第2側板の外面(図において上側の面)が皿バネ等の弾性部材により押圧状態で固定されている。
【0126】
なお、前記第2連結手段920は、前記2枚の側板900、901により支持される態様にあり、ロッドの先端側にピン921を固定した構成を有している。
【0127】
前記ピン921は、プロセスカートリッジ8が装置に装着されるのに伴って前記第1連結手段480と係合し、ギヤトレインで減速した後の前記駆動モータ905の動力を前記駆動ローラ405に伝達する動力伝達系を確立する。
【0128】
側板と第2連結手段との結合の構成は、例えば、前記位置決めピンと側板との結合の構成と同じにすることができる。
【0129】
図9は、プロセスカートリッジ8が装置内の所定位置に差し込まれる直前の、プロセスカートリッジと装置本体の固定部に設けた位置決めピンとの状態を示す部分的な模式図、図10はプロセスカートリッジの装着完了状態を示す部分的な模式図である。
【0130】
図中、970は装置本体側の固定部材、902は第2パネル、971は前記第2パネル902に設けた下側の位置決めピンを示す。
【0131】
図9の状態からプロセスカートリッジ8を図において左側に押し込むと、当該プロセスカートリッジ8は不図示のレールで支持された状態で移動し、やがて位置決めピン910および971が、側板801に設けた開口を介して、ベルトユニットの側板400に設けた位置決めのための穴と嵌合を開始すると、前記側板400は位置決めピンの先端に設けたテーパ部にガイドされ、その後、前記側板400の外面が前記位置決めピン910、971の段差部に近接した位置までくると装着が完了し、ベルトユニットの位置決めがなされる。
【0132】
この時点で、前記第1連結手段480と第2連結手段920との連結(係合)も完了し、駆動ローラ405に対する動力伝達経路が完成される。
【0133】
この後、感光体ドラム310、中間転写ベルト401、転写手段340を構成するローラ等の関係が定まると画像形成準備が完了する。
【0134】
なお、以上の説明においてパネルの材質等について触れていないが、適宜の剛体であり、できれば線膨張係数がほぼ同一の材料であることが好ましい。
【0135】
また、第1パネルを側板850上に設けた構成を示したが、このパネル自身に側板850の機能を持たせ、側板を省くことも可能である。
【0136】
【発明の効果】
簡単な構成により、装置本体内におけるプロセスカートリッジの位置決め、実質的には、プロセスカートリッジに対して着脱自在に設けた像担持体ユニットや、中間転写体ユニットの位置決めを、容易に、かつ、高精度に達成することができるので、組み立て調整時間を短縮することができ、更に、設定後は、適宜のユニットを交換した場合でも、格別な調整をしなくとも、その高精度な位置決めを保有できるので、安定して、高品質の画像を形成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカラー複写機からなる画像形成装置の模式図である。
【図2】プロセスカートリッジと画像形成装置本体との関係を示す模式図である。
【図3】プロセスカートリッジと画像形成装置本体との関係を示す模式図である。
【図4】第2パネル側における軸受け部の構成を示す模式図である。
【図5】像担持体ユニットの一側部の部分構成を示す拡大斜視図である。
【図6】ベルトユニットの側板形状と、主要部或いは主要部材を説明するための模式図である。
【図7】第1連結手段の具体的な構造を示す斜視図である。
【図8】ベルトユニットの位置決めのための位置決めユニットの構成を説明するための図である。
【図9】プロセスカートリッジが装置内の所定位置に差し込まれる直前の、プロセスカートリッジと装置本体の固定部に設けた位置決めピンとの状態を示す部分的な模式図である。
【図10】プロセスカートリッジの装着完了状態を示す部分的な模式図である。
【図11】プロセスカートリッジの構成を示す模式図である。
【図12】図11を左側からみたときの模式図である。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置
2 画像読み取り部
3 画像形成部
4 中間転写体ユニット
5 給紙部
6 反転排紙・再給紙部
8 プロセスカートリッジ
9 位置決めユニット
Claims (5)
- 少なくとも、像担持体ユニットと他の1つのユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、
前記像担持体ユニットの一端側を位置決めするパネルと、前記像担持体の他端側を位置決めするパネルとを略同一形状に構成し、一方のパネルを装置本体側の固定部に設けるとともに、他方のパネルを前記プロセスカートリッジを構成する側板上に設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 少なくとも、像担持体ユニットと他の1つのユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、
前記像担持体ユニットの一端側を位置決めする嵌合穴を有するパネルと、前記像担持体の他端側を位置決めする嵌合穴を有するパネルとを具備し、一方のパネルを装置本体側の固定部に設けるとともに、他方のパネルを前記プロセスカートリッジを構成する側板としたことを特徴とする画像形成装置。 - 少なくとも、像担持体ユニットと中間転写体ユニットとを含むプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿脱可能に設けた画像形成装置において、
前記像担持体ユニットを構成する像担持体を貫通してその両端部から突出する軸を支持する軸受け用穴と、前記軸受け用穴に対して所定の関係位置を有する位置決め用穴とを形成したパネルを、前記画像形成装置本体側の固定部に設けるとともに、前記プロセスカートリッジを構成する側板の内、前記装置本体側の固定部に対して遠い側の第1の側板上に設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成装置本体側に設けられる前記パネルには、像担持体を駆動する駆動手段を設けてあることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体ユニットは複数あることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2003199050A JP2005037584A (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | 画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8145096B2 (en) | 2007-11-21 | 2012-03-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus having a process cartridge removable from a main body of the apparatus having improved usability |
JP2021039252A (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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2003
- 2003-07-18 JP JP2003199050A patent/JP2005037584A/ja active Pending
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JP2021039252A (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
JP7327012B2 (ja) | 2019-09-04 | 2023-08-16 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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