JP2019117407A - 駆動伝達装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭いスペースに配置することができ、かつ、延出部の強度を十分に確保することができる駆動伝達装置および画像形成装置を提供する。【解決手段】第一回転軸たるスクリュウ駆動軸63には、第二回転軸たるスクリュウ軸の軸端部に取り付けられた第二連結部材たる第二カップリングに接続される第一カップリング161が取り付けられている。第一カップリング161には、軸方向に延びる複数の延出部たる駆動爪部161cが回転方向に間隔をあけて形成されている。各駆動爪部161cには、駆動爪部161cを補強する補強リブ161eが設けられている【選択図】図6

Description

本発明は、駆動伝達装置、及び、その駆動伝達装置を備えた、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体や現像ローラなどの回転体を備えており、この回転体を回転駆動させて画像を形成する。回転体の多くは、交換可能なように画像形成装置本体から着脱自在に構成されている。そのため、画像形成装置本体の駆動源から回転体へ駆動力を伝達する駆動伝達手段には、両者を着脱可能に接続するカップリングが設けられている。
特許文献1には、次のような駆動伝達装置たるカップリングが記載されている。すなわち、第一回転軸たる駆動軸の端部に設けられた第一連結部材たる出力側係合部材と、第二回転軸たるスリーブ軸の端部に設けられ第二連結部材たる入力側係合部材とを備えたカップリングである。出力側係合部材は、軸方向に延びる延出部たる出力側係合突起を有している。入力側係合部材は、出力側係合部材の出力側係合突起と当接するスリーブ軸の法線方向に延びる被当接部たる入力側係合突起を有している。
近年、画像形成装置の小型化などの影響により、カップリングの周囲に十分なスペースを確保することが困難となってきている。このため、カップリングの外径寸法を短くして、狭いスペースでも、カップリングを配置できるようにした。
しかしながら、カップリングの外径寸法を短くすると、出力側係合部材の軸方向に延びる複数の延出部たる出力側係合突起が細くなり、出力側係合突起の強度が不足して、駆動伝達時に出力側係合突起が折れ曲がったり、破損したりするという課題が発生した。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、狭いスペースに配置することができ、かつ、延出部の強度を十分に確保することができる駆動伝達装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、第一回転軸の軸端部に取り付けられ、軸方向に延びる複数の延出部が回転方向に間隔をあけて形成された第一連結部材と、第二回転軸の軸端部に取り付けられ、駆動伝達時に前記第一連結部材の各延出部が当接する複数の被当接部を有する第二連結部材とを備え、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間の駆動伝達を行う駆動伝達装置において、各延出部にそれぞれ、該延出部を補強する補強リブを設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、狭いスペースに配置することができ、かつ、延出部の強度を十分に確保することができる。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機のプロセスカートリッジを示す拡大構成図。 駆動伝達装置及びその近傍の概略構成図。 従来のスクリュウカップリングの概略構成図。 スクリュウカップリングの外径や駆動爪部の本数と駆動爪部の外径の関係について説明する図。 本実施形態のスクリュウカップリングの第一カップリングを示す図。 第一カップリングの正面図。 本実施形態のスクリュウカップリングの第二カップリングの横断面図。 本実施形態のスクリュウカップリングの第二カップリングの正面図。 スクリュウカップリングの外径や爪部挿入穴の内径や数の関係について説明する図。 第一カップリングが軸方向に対して傾いて第二カップリングに接続されているときの回転方向各位置における駆動爪部の爪部挿入穴との接触状態について説明する図。 駆動爪部の爪部挿入穴との当接位置が軸方向で異なる場合の不具合を説明する図。 爪部挿入穴の開口側端部に突出部を設けた第二カップリングの斜視図。 突出部を設けた効果について説明する図。 突出部を爪部挿入穴の開口側端部に設ける効果について説明する図。 本実施形態のスクリュウカップリングによるスクリュウ駆動軸とスクリュウ軸との連結について説明する図。 受けピンや中間部材を設けない場合の不具合について説明する図。 受けピンを設けない実施形態について説明する図。 中間部材を設けない実施形態について説明する図。 補強リブの回転方向上流側を、下流側に比べて厚くした実施形態について説明する図。 駆動爪部に突起部を設けた例を示す図。 図21に示す例において、駆動爪部の先端の突起部が、回転方向どの位置でも軸方向において、爪部挿入穴のほぼ同じ位置で当接することを説明する図。 図21に示す例における効果について説明する図。 図21に示す構成の第一カップリングを射出成型する場合の金型のスライド方向について説明する図。 中間部材をピンに突き当てるように構成した実施形態について説明する図。
以下、本発明を画像形成装置としての複写機に適用した実施形態について説明する。まず、図1を用いて、この複写機の概略について説明する。この複写機は、原稿を走査して読み取って得た画像情報をデジタル化して画像形成に用いるいわゆるデジタルカラー複写機としての機能を有している。また、この複写機は、原稿の画像情報を遠隔地と授受するファクシミリの機能や、コンピュータが扱う画像情報を用紙上に印刷するいわゆるプリンタの機能も有している。
図1において、複写機は、中間転写ベルト11を用いた中間転写方式で記録シートに画像を形成するものであって、且つ、各色のトナー像をそれぞれ専用のプロセスカートリッジで作像するタンデム方式の電子写真装置である。複写機の鉛直方向における最下部には、多段状の給紙部2が設けられている。また、その上方に画像形成部1、さらにその情報にスキャナ部3がそれぞれ設けられている。給紙部2の各段には、記録部材である普通紙や、OHPシート、第二原図などの記録シートからなるシート束を収容する給紙トレイ21が配設されている。
画像形成部1のほぼ中央には、ベルトループ内側に配設された複数のローラによって無端状の中間転写ベルト11を張架している転写装置10が配設されている。中間転写ベルト11は、図中時計回り方向に回転(表面移動)する。中間転写ベルト11の上方には、中間転写ベルト11の表面移動方向に沿って、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナー像を作像するための4つのプロセスカートリッジ40Y,40M,40C,40Kが配設されている。以下、色分け符号であるY,M,C,Kについては、適宜省略する。また、4つのプロセスカートリッジ40の上方には2つの潜像書込手段としての光書込ユニット20a,20bが設けられている。
図2は、4つプロセスカートリッジ40Y,40M,40C,40Kのうちの1つを示す概略構成図である。
各プロセスカートリッジ40には、潜像担持体としてのドラム状の感光体41が設けられている。各感光体41は、それぞれ、図中反時計回り方向に回転可能に設けられており、その周囲には、公知の帯電装置42、現像装置43、感光体クリーニング装置44、潤滑剤塗布装置45が設けられている。
帯電装置42は、感光体41に当接するように配置された帯電ローラ42aと、この帯電ローラ42aに当接して回転する帯電ローラクリーナ42bとから主として構成されている。帯電ローラ42aは、帯電バイアスを印加され、感光体41表面に電荷を与えて感光体41を一様帯電する。帯電ローラクリーナ42bは、帯電ローラ42aの表面に付着したトナーなどの付着物を除去する。
現像装置43は、図中矢印I方向に表面移動しながら感光体41の表面の潜像にトナーを供給して潜像を現像する現像剤担持体としての現像ローラ43aを有している。また、現像ローラ43aに現像剤を供給しながら図紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて現像剤を搬送する供給搬送部材としての供給スクリュウ43bを有している。供給スクリュウ43bは、回転軸とこの回転軸に設けられた羽部とを備え、回転することにより軸方向に現像剤を搬送するものである。
現像ローラ43aと供給スクリュウ43bとの対向部よりも現像ローラ表面移動方向下流側には、現像ローラ43a上の現像剤を現像に適した厚さに規制する現像剤規制部材としての現像ドクタ43cが設けられている。また、現像ローラ43aと感光体41との対向領域である現像領域よりも現像ローラ表面移動方向下流側には、現像領域を通過した現像済みの現像剤を回収する回収スクリュウ43dが設けられている。この回収スクリュウ43dは、現像ローラ43aから回収した回収現像剤を供給スクリュウ43bと同方向に搬送するものである。供給スクリュウ43bを収容する供給搬送路43eは、現像ローラ43aの側方に配設されている。また、回収スクリュウ43dを収容する現像剤回収搬送路としての回収搬送路43fは現像ローラ43aの下方に並設されている。
現像装置43は、供給搬送路43eの下方で現像剤を回収搬送路43fと平行な方向に撹拌搬送する攪拌搬送路43gを有している。攪拌搬送路43gは、現像剤を攪拌しながら供給スクリュウ43bとは逆方向である図中奥方向に向けて搬送する攪拌スクリュウ43hを有している。
供給搬送路43eと攪拌搬送路43gとは第一仕切り壁によって仕切られている。第一仕切り壁の供給搬送路43eと攪拌搬送路43gとを仕切る箇所は図中手前側と奥側との両端は開口部となっており、供給搬送路43eと攪拌搬送路43gとが連通している。なお、供給搬送路43eと回収搬送路43fとも第一仕切り壁によって仕切られているが、第一仕切り壁の供給搬送路43eと回収搬送路43fとを仕切る箇所には開口部が設けられていない。また、攪拌搬送路43gと回収搬送路43fとの2つの搬送路は第二仕切り壁によって仕切られている。第二仕切り壁は、図中手前側が開口部となっており、攪拌搬送路43gと回収搬送路43fとが連通している。
現像ローラ43a上の現像剤は、現像ドクタ43cによって薄層化された後、感光体41との現像ローラ43aとの対向領域である現像領域に搬送されて現像に寄与する。現像後の現像剤は回収搬送路43fに回収された後、図紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送され、第二仕切り壁に設けられた開口部を通って攪拌搬送路43gに進入する。なお、攪拌搬送路43gにおける現像剤搬送方向上流側端部の第二仕切り壁の開口部の付近で攪拌搬送路43gの上側に設けられた現像剤補給口から攪拌搬送路43g内にトナーが補給される。
攪拌搬送路43gから現像剤の供給を受けた供給搬送路43eでは、現像ローラ43aに現像剤を供給しながら、供給スクリュウ43bで供給搬送路43eの現像剤搬送方向最下流側近傍に現像剤を搬送する。そして、現像ローラ43aに供給され現像に用いられず供給搬送路43eの現像剤搬送方向最下流近傍まで搬送された余剰現像剤は、第一仕切りの余剰開口部を通じて攪拌搬送路43gに供給される。
現像ローラ43aから回収搬送路43fに送られ、回収スクリュウ43dによって回収搬送路43fの現像剤搬送方向最下流近傍まで搬送された回収現像剤は第二仕切り壁の回収開口部を通じて攪拌搬送路43gに供給される。そして、攪拌搬送路43gは、供給された余剰現像剤と回収現像剤とを攪拌しながら、攪拌スクリュウ43hで攪拌搬送路43gの現像剤搬送方向最下流側近傍であり、且つ供給搬送路43eの現像剤搬送方向最上流側近傍の位置まで搬送する。かかる位置まで搬送された現像剤は、第一仕切り壁の供給開口部を通じて供給搬送路43eに進入する。
攪拌搬送路43gでは、攪拌スクリュウ43hによって、回収現像剤、余剰現像剤及び現像剤補給口から必要に応じて補給されるトナーを、回収搬送路43f及び供給搬送路43eの現像剤と逆方向に攪拌搬送する。そして、現像剤搬送方向最下流側近傍で連通している供給搬送路43eの現像剤搬送方向最上流側近傍に攪拌された現像剤を移送する。
攪拌搬送路43gの現像剤搬送方向最下流側近傍の供給開口部の真下付近には、トナー濃度センサーが設けられている。トナー濃度センサーからの出力に応じて、トナー補給制御装置が駆動されて、撹拌搬送路43g内にトナーが補給される。
感光体クリーニング装置44は、感光体41の回転軸方向に長尺な弾性部材であるクリーニングブレード44aと、排出スクリュ44bとから主に構成されている。クリーニングブレード44aにおけるその長尺方向に延びる一辺(当接辺)をエッジ部として感光体41の表面に押しつけて、感光体41表面上の転写残トナー等の不要な付着物を引き離し除去する。除去されたトナーは、排出スクリュ44bによって感光体クリーニング装置44の外に排出される。
潤滑剤塗布装置45は、塗布ブラシとして潤滑剤塗布ブラシと、固形潤滑剤45bと、均しブレード45cとから主に構成されている。固形潤滑剤45bは、ブラケット45dに保持され、加圧手段により潤滑剤塗布ブラシ側に加圧されている。潤滑剤塗布ブラシは、感光体41の回転方向に対して連れまわり方向に回転し、固形潤滑剤45bを削りとって感光体41上に潤滑剤を塗布する。均しブレード45cにおけるその長尺方向に延びる一辺(当接辺)をエッジ部として感光体41の表面に押しつけて、感光体41表面上の潤滑剤を均す。
図1において、転写装置10は、中間転写ベルト11やベルトクリーニング装置17、4つの一次転写ローラ46などを有している。中間転写ベルト11は、張架ローラ14、駆動ローラ15、二次転写対向ローラ16を含む複数のローラによってテンション張架されている。そして、ベルト駆動モータによって駆動される駆動ローラ15の回転によって図中時計回りに無端移動せしめられる。
4つの一次転写ローラ46は、それぞれ中間転写ベルト11の内周面側に接触するように配設され、電源から一次転写バイアスの印加を受ける。また、中間転写ベルト11をその内周面側から感光体41に向けて押圧してそれぞれ一次転写ニップを形成する。各一次転写ニップには、一次転写バイアスの影響により、感光体と一次転写ローラとの間に一次転写電界が形成される。感光体41条のトナー像は、この一次転写電界やニップ圧の影響によって中間転写ベルト11上に一次転写される。
また、転写装置10は、二次転写手段を構成する二次転写ローラ22を中間転写ベルト11の下方に有している。この二次転写ローラ22が中間転写ベルト11を介して二次転写対向ローラ16に圧接するようになっている。そして、この二次転写ローラ22が、自らと中間転写ベルト11との間に送り込まれる記録シートに対し、中間転写ベルト11上のトナー画像を一括二次転写する。二次転写対向ローラ16よりも中間転写ベルト11表面移動方向下流側には、ベルトクリーニング装置17が設けられており、このベルトクリーニング装置17によって画像転写後に中間転写ベルト11の表面に残留する残留トナーが除去される。また、ベルトクリーニング装置17には、潤滑剤塗布機構を備えており、中間転写ベルト11の表面に潤滑剤を塗布している。
二次転写ローラ22の紙搬送方向下流側には、記録シート上に形成されたトナー画像をシート表面に定着せしめる定着装置25が設けられている。無端状の定着ベルト26には定着加圧ローラ27が圧接されている。画像転写後の記録シートは、一対のローラ23間に架け渡された無端状の搬送ベルト24によって定着装置25へ搬送される。また、二次転写ローラ22の下方には、シート表裏両面に画像を形成する際にシートを反転させるシート反転装置28が設けられている。
以上の構成を具備する複写機でカラー原稿のコピーをとるときには、コンタクトガラス上にセットされた原稿の画像をスキャナ部3によって読み取る。また、中間転写ベルト11を回転させて、公知の画像形成プロセスによって各感光体41上にそれぞれトナー像を形成する。次に各感光体上に形成したトナー像を順次重ね合わせて中間転写ベルト11に一次転写して、中間転写ベルト11上に4色重ね合わせトナー像を形成する。
一方、中間転写ベルト11に対する4色重ね合わせトナー像の画像形成動作と並行して、給紙部2の選択された給紙トレイ21から記録シートを1枚ずつ分離給紙して、レジストローラ29に向けて搬送する。分離搬送された記録シートは、レジストローラ29のニップに突き当たることによって搬送が一時止められて待機される。レジストローラ29は、中間転写ベルト11上に形成された4色重ね合わせトナー像と、記録シートの先端との位置関係を所定の位置にするように、タイミングをとって回転駆動が開始される。このレジストローラ29の回転により、待機されている記録シートが再び給紙される。これにより、この記録シートの所定位置に対し、二次転写ローラ22によって中間転写ベルト11上の4色重ね合わせトナー像が二次転写されて、記録シート上にフルカラートナー像が形成される。
このようにしてフルカラートナー像が形成された記録シートは、二次転写ローラ22よりも搬送経路の下流側にある定着装置25に送り込まれる。この定着装置25は、二次転写ローラ22によって二次転写されたフルカラートナー像を記録シート上に定着せしめるものである。フルカラートナー像が定着された記録シートは、排紙ローラ30によって装置外部へ排紙される。記録シートの両面に画像を形成する両面プリントモードにおいて、第一面だけにフルカラートナー像を定着させた記録シートが定着装置25から排出された場合には、その記録シートは排紙ローラ30ではなく、シート反転装置28に送られる。そして、シート反転装置28によって表裏面を反転せしめられた後、レジストローラ29に再搬送される。その後、二次転写ローラ22と定着装置25とを経由することで、第二面にも、フルカラー画像が形成される。
図3は、現像装置43の現像ローラ43aなどに駆動を伝達する駆動伝達装置50及びその近傍の概略構成図である。
画像形成装置本体には、感光体41や現像装置43を駆動する駆動装置がそれぞれ設けられている。現像装置43の駆動源である現像モータ60と、感光体41の駆動源であり、減速機71と一体構成された感光体モータ70とが、本体側板80に支持手段で支持された駆動側板81に固定されている。感光体モータ70と一体構成された減速機71の出力軸71aと感光体軸41aとが感光体カップリング72で連結されている。感光体モータ70の駆動力が、減速機71、感光体カップリング72などを介して感光体41に伝達され、感光体41が回転駆動する。
現像モータ60の出力軸60aに歯切りされたモータギヤに、現像駆動軸61に固定された現像駆動ギヤ62と、スクリュウアイドラギヤ64aが噛み合っている。現像駆動軸61は、現像カップリング65により現像ローラ43aの現像ローラ軸431aが連結されている。また、スクリュウアイドラギヤ64aには、スクリュウ駆動軸63に設けられたスクリュウ駆動ギヤ64bが噛み合っている。スクリュウ駆動軸63には、スクリュウカップリング66により供給スクリュウ43bのスクリュウ軸431bが連結されている。供給スクリュウ43bのスクリュウ軸431bには供給ギヤ67が設けられており、この供給ギヤ67には、回収スクリュウ43dのスクリュウ軸に設けられたギヤ69と、攪拌スクリュウ43hのスクリュウ軸に設けられたギヤ68とが噛み合っている。
現像モータ60の駆動力が、現像駆動ギヤ62、現像カップリング65などを介して現像ローラ43aに伝達され、現像ローラ43aが回転駆動する。また、現像モータ60の駆動力が、スクリュウ駆動ギヤ64b、スクリュウカップリング66などを介して、各スクリュウ43b,43d,43hに伝達され、各スクリュウ43b,43d,43hが回転駆動する。
本実施形態では、感光体41、現像装置43、帯電装置42(図2参照)、感光体クリーニング装置44(図2参照)および潤滑剤塗布装置45(図2参照)を、図中の一点鎖線で示した一つのプロセスカートリッジ40として、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成している。
次に、駆動伝達装置50に設けられたスクリュウカップリング66について説明する。
スクリュウカップリング66の周囲には、現像カップリング65や現像装置43にトナーボトル内のトナーを補給するためのトナー補給経路が設けられている。また、現像装置43に隣接するプロセスカートリッジの感光体クリーニング装置の廃トナー搬送路や排出スクリュ44bに駆動力を伝達する駆動伝達装置なども配置されている。その結果、スクリュウカップリング66の周囲に十分なスペースがなく、スクリュウカップリング66としては、外径が小さいカップリングを用いるのが好ましい。
図4は、従来のスクリュウカップリング660の概略構成図である。図4(a)は、従来のスクリュウカップリング660の概略横断面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A断面図である。
従来のスクリュウカップリング660は、第一回転軸たるスクリュウ駆動軸63に取り付けらた第一連結部材たる第一カップリング161と、第二回転軸たるスクリュウ軸431bに取り付けられた第二連結部材たる第二カップリング162とを有している。第一カップリング161は、スクリュウ駆動軸63が挿入される筒状の軸挿入部161aと、円盤状の土台部161bと、土台部161bから軸方向に真直ぐ延びる円柱状の4本の駆動爪部161cとを有している。4本の駆動爪部161cは、土台部161bに回転方向に等間隔で配置されている。
軸挿入部161aには、軸方向に延びる長穴状のピン嵌合穴161dが設けられている。このピン嵌合穴161dにピン63bを挿入し、スクリュウ駆動軸63のピン穴にピン63bを圧入することで、第一カップリング161がスクリュウ駆動軸63に取り付けられている。また、第一カップリングの軸挿入部161aの内径D2は、スクリュウ駆動軸63の外径D3よりも大きくなっており、軸挿入部161aとスクリュウ駆動軸63との間に所定の隙間を有している。これにより、第一カップリング161は、ピン63bを中心にして所定の範囲で首振り可能となる。
スクリュウ駆動軸63には、リング状のバネ受け63aが挿嵌されており、コイルスプリング63cが、バネ受け63aと第一カップリング161との間に配設されている。軸挿入部161aのピン嵌合穴161dは、軸方向に延びる長穴状であり、第一カップリング161は、コイルスプリング63cが圧縮する方向に所定範囲移動可能にスクリュウ駆動軸63に取り付けられている。
第二カップリング162は、スクリュウ軸431bが嵌合する筒状の軸嵌合部162aと、カップ部162bとを有している。カップ部162bには、第一カップリング161の駆動爪部161cが挿入される爪部挿入穴162cが、回転方向に等間隔で4箇所設けられている。爪部挿入穴162cの内径は、駆動爪部161cの外径よりも大きくして、スクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとの間に軸心ずれがあっても、駆動爪部161cが爪部挿入穴162cに挿入可能となっている。
第一カップリング161の駆動爪部161cが、第二カップリング162の爪部挿入穴162cに挿入されることにより、スクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bが連結される。現像モータ60の駆動力でスクリュウ駆動軸63が回転駆動すると、爪部挿入穴162c内の駆動爪部161cが、爪部挿入穴162cの内周面に当接して駆動爪部161cを介して現像モータ60の駆動力が、第二カップリング162に伝達される。これにより、スクリュウ軸431bが回転駆動する。
先の図3に示したプロセスカートリッジ40を軸方向に移動させてプロセスカートリッジ40を装置本体内に挿入すると、第二カップリング162の爪部挿入穴162cに第一カップリング161の駆動爪部161cが挿入される。これにより、スクリュウ軸431bとスクリュウ駆動軸63とが連結される。このとき、爪部挿入穴162cと駆動爪部161cとの位相が合っていない場合、駆動爪部161cが、カップ部162bの爪部挿入穴162cの間の面に突き当たる。すると、第一カップリング161がコイルスプリング63cを圧縮する方向に移動し、駆動爪部161cが、爪部挿入穴162cに挿入できない場合でも、プロセスカートリッジ40を装置本体に挿入することができる。この場合、現像モータ60を回転駆動させると、第一カップリング161が回転駆動し、駆動爪部161cと爪部挿入穴162cとの位相が合う。すると、コイルスプリング63cの付勢力で第一カップリング161が第二カップリング側へと移動し、駆動爪部161cが爪部挿入穴162cに入り込む。これにより、スクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとが連結され、スクリュウ軸431bが回転駆動する。
また、スクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとの間に軸心ずれがあった場合は、第一カップリング161が軸方向に対して傾く。これにより、駆動爪部161cが爪部挿入穴162cに挿入され、スクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとを連結することができる。
近年、画像形成装置としての複写機の小型化を図るためスクリュウカップリングの周囲のスペースが狭くなってきており、スクリュウカップリングの外径をφ12mm以下に抑える必要が生じてきた。スクリュウカップリングの外径が短くなるほど、駆動爪部161cの外径も短くする必要が生じる。
図5は、スクリュウカップリングの外径や駆動爪部161cの本数と駆動爪部161cの外径の関係について説明する図である。
図5(a)に示すように、スクリュウカップリングの外径がφ20mm程度であれば、4本の駆動爪部161cの外径をφ5mm程度にすることができる。これよりも大きいと、軸心ずれを十分に許容できなくなる。すなわち、軸心ずれを十分許容できるようにするには、爪部挿入穴162cと駆動爪部161cとの間に所定の隙間が必要となる。しかし、駆動爪部161cの外径をφ5mmよりも大きくすると、スクリュウカップリングの外径がφ20mm程度のとき、軸心ずれを十分に許容可能な爪部挿入穴162cをカップ部162bに設けるのが困難となるからである。
また、スクリュウカップリングの外径がφ10mm程度では、図5(b)に示すように、駆動爪部161cの外径φ3mm程度確保することができる。
駆動爪部161cの本数が多ければ多いほど、スクリュウ軸431bとスクリュウ駆動軸63との間に軸心ずれがあったとき、駆動爪部161cが爪部挿入穴162c内でスムーズに移動する。このため、駆動爪部161cの本数は、多いほど好ましい。これは、駆動爪部161cの本数が増えると、駆動伝達時の駆動爪部161cの爪部挿入穴162cの内周面との当接圧が減少し、駆動爪部161cと爪部挿入穴内周面との摩擦力を低減することができる。これにより、スクリュウ軸431bとスクリュウ駆動軸63との間に軸心ずれがあったとき、駆動爪部161cが爪部挿入穴内をスムーズに移動し、軸反力を低減することができ、バンティングなどの濃度ムラが発生するのを良好に抑制できる。また、駆動爪部161cや爪部挿入穴内周面の磨耗を低減することができ、スクリュウカップリングの寿命を延ばすことができる。
しかしながら、図5(c)に示すように、外径がφ10mmのスクリュウカップリング66において、駆動爪部161cを4本から5本にした場合、φ2mm程度しか駆動爪部161cの外径を確保できなかった。図5(c)に示すスクリュウカップリングで駆動伝達を行ったところ、駆動爪部161cの強度不足により駆動爪部161cが変形するなどの不具合が発生してしまった。
また、第一カップリングをスプライン軸とし、第二カップリングを内歯車としたカップリングもあるが、外径がφ10mm以下のカップリングにおいて、歯を形成するのは困難であり、装置のコストアップに繋がるという不具合がある。
また、先の図4に示した従来のスクリュウカップリングにおいては、次のような課題もあった。
すなわち、図4に示す従来のスクリュウカップリング660は、第一カップリング161を、軸方向に所定範囲移動可能にスクリュウ駆動軸63に取り付けている。また、第一カップリング161とバネ受け63aとの間にコイルスプリング63cを配置し、コイルスプリング63cで第一カップリング161を第二カップリング162側に付勢している。また、軸挿入部161aの内径D2は、スクリュウ駆動軸63の外径D3よりも大きくして第一カップリング161を首振り可能に構成している。
このように、従来のスクリュウカップリング660においては、第一カップリング161を、コイルスプリング63cで付勢している。よって、スクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとの間の軸心ずれを許容するため、第一カップリング161が軸方向に対して傾いたとき、第一カップリング161は、コイルスプリング63cから軸方向と平行に戻すような付勢力を受ける。このため、第一カップリング161がスムーズに首振りせず、第二カップリングに第一カップリングを接続できない場合があるという課題である。また、第一カップリングが傾いてスクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとが連結された場合、駆動爪部を介して第二カップリングに法線方向の付勢力が作用する。その結果、例えば、スクリュウ軸431bが撓んでしまい、振動などが発生して、バンティングなどの異常画像が発生するという課題もあった。
さらに、従来のカップリングにおいては、コイルスプリング63cがスクリュウ駆動軸63と軸挿入部161aとの間の隙間に入り込むおそれもあった。
本実施形態のスクリュウカップリング66は、本出願人の鋭意研究により、従来スクリュウカップリング660の課題を解決した。以下、本実施形態のスクリュウカップリング66について、図面を用いて説明する。なお、先の図4に示した従来のスクリュウカップリング660と共通する構成については、適宜省略して説明する。
図6は、本実施形態のスクリュウカップリング66の第一カップリング161を示す図である。図6(a)は、第一カップリング161を示す斜視図であり、図6(b)は、第一カップリングの側面図であり、図6(c)は、第一カップリング161の平面図である。また、図7は、第一カップリング161の正面図である。
本実施形態の第一カップリング161は、外径φ10mmであり、土台部161bに外径φ3mmの円柱状の5本の駆動爪部161cが回転方向に等間隔で設けられている。また、本実施形態の第一カップリング161は、各駆動爪部161cを補強する補強リブ161eが設けられている。補強リブ161eは、各駆動爪部161cから第一カップリング161の回転中心に向かってのび、第一カップリング161の回転中心部で連結されている。
このように、本実施形態のスクリュウカップリング66は、各駆動爪部161cを補強リブ161eで補強することにより、駆動爪部161cの外径が短くても、駆動伝達時に駆動爪部161cが変形するのを抑制することができる。さらに、各駆動爪部161cの補強リブ161eを連結することで、各駆動爪部161c同士が連結され、各駆動爪部161cをさらに補強することができる。
また、図7に示すように、各駆動爪部161cと補強リブ161eとの連結部161e’は、R形状となっている。連結部161e’をR形状とすることにより、連結部161e’の強度を高めることができる。
駆動爪部161cは、駆動伝達時に第二カップリング162の爪部挿入穴162cの内周面に当接して駆動伝達を行うため、駆動爪部161cは回転方向にトルクを受ける。このとき、駆動爪部161cと補強リブ161eとの連結部161e’に応力が集中し、連結部161e’が破損しやすい。本実施形態においては、連結部161e’をR形状にして連結部161e’の強度を高めることで、連結部161e’が破損するのを抑制することができる。
また、本実施形態においては、駆動伝達時において、補強リブ161eが被当接部としての第二カップリング162の爪部挿入穴162cの内周面に当たらないように補強リブ161eを、駆動爪部161cに連結させている。具体的には、図7に示すように、補強リブ161eの連結部161e’付近の長さ(厚み)L2を、駆動爪部161cの直径L1よりも短くしている。また、R形状の連結部161e’の駆動爪部側端部R1を、図中一点鎖線で示す各駆動爪部161cの中心を結んだ駆動連結円Eよりも回転中心側に設けた。より具体的には、連結部161e’の駆動爪部側端部R1を、駆動爪部161cの爪部挿入穴162cの内周面に当接する範囲Sよりも回転中心側に設けた。これにより、駆動伝達時に補強リブ161eが爪部挿入穴162cの内周面に当接するのを防止することができ、駆動伝達時に駆動爪部161cが爪部挿入穴162cの内周面から離間するのを抑制することができる。
また、現像モータ60として、一方向のみ回転駆動するものを用いた場合、図20に示すように、補強リブ161eの回転方向上流側を、下流側に比べて厚くしてもよい。具体的説明すると、図20に示すように、第一カップリング161の回転中心O1と、駆動爪部161cの中心O3とを結んだ線分βを基準にして、補強リブ161eの回転方向下流側の厚みL21よりも、回転方向上流側の厚みL22を厚くするのである。
かかる構成とすることで、線分βを基準にして回転方向下流側においては、補強リブ161eの厚みL21が、駆動爪部161cの半径L1/2よりも短くなっている。これにより、補強リブ161eが被当接部としての第二カップリング162の爪部挿入穴162cの内周面に当たらない。よって、駆動伝達時に駆動爪部161cを爪部挿入穴162cの内周面に当接させることができる。
回転方向が、図中矢印方向(図中反時計周り方向)のみの場合は、駆動爪部161cの図中時計回り方向側の面は、第二カップリング162の爪部挿入穴162cの内周面に当接して駆動伝達を行うことがない。従って、補強リブ161eが第二カップリング162の爪部挿入穴162cの内周面に当たらないように、駆動爪部161cに対して凹ます必要がない。よって、回転方向が、図中矢印方向のみの場合は、線分βを基準にして回転方向上流側においては、補強リブ161eの厚みL22を、駆動爪部161cの半径L1/2とほぼ同じ長さにする。これにより、先の図7に示す構成に比べて、補強リブ161eの厚みを厚くすることができ、剛性を高めることができ、駆動爪部161cを良好に補強できる。その結果、駆動爪部161cの変形などの不具合を良好に抑制できる。
また、先の図7に示す構成に比べて、補強リブ161eの肉厚と駆動爪部161cの肉厚との差を小さくでき、偏肉とならない形状とすることができる。これにより、第一カップリング161を樹脂の成型品とする場合、先の図7に示す構成に比べて、成形性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、図6に示すように、コイルスプリング63cと第一カップリング161との間にコイルスプリング63cの付勢力を受ける受け部材としての受けピン64dが、スクリュウ駆動軸63に圧入されている。また、受けピン64dとコイルスプリング63cとの間にリング状の中間部材64eが配設されている。
中間部材64eは、軸方向に移動可能にスクリュウ駆動軸63に取り付けられている。具体的には、中間部材64eの内径をスクリュウ駆動軸63に対して僅かに大きくした。これにより、中間部材64eとスクリュウ駆動軸63との間の隙間を、スクリュウ駆動軸63に対して移動可能、かつ、コイルスプリング63cを構成する金属線の直径よりも小さくできる。
また、第一カップリング161の軸挿入部161aの受けピン64dと対向する箇所は、軸方向に大きく切り欠いた受けピン逃げ部161fが形成されている。
また、補強リブ161eの回転中心部161gは、駆動爪部161cよりも第二カップリング162側へ突出している。そして、補強リブ161eの駆動爪部161cから回転中心部に向かう部分の先端面は、回転中心部に近づくに連れて、第二カップリングに近接するような傾斜面となっている。傾斜面の傾斜角度αは、第一カップリングの自重による軸方向に対する傾斜角度βよりも大きくなっている。
図8は、本実施形態のスクリュウカップリング66の第二カップリング162の横断面図であり、図9は、本実施形態のスクリュウカップリング66の第二カップリングの正面図である。
本実施形態の第二カップリング162も、外径φ10mmであり、図8に示すように、第二カップリング162のカップ部162bの中心部には、連結時に第一カップリング161の補強リブ161eが入り込むリブ挿入穴162dが設けられている。このリブ挿入穴162dの周囲に等間隔で5箇所、爪部挿入穴162cが設けられており、各爪部挿入穴162cは、リブ挿入穴162dに連結されている。
爪部挿入穴162cの回転方向一方の内周面は、上述した駆動連結円E上に中心をもつ円K2の円弧であり、他方の内周面は、駆動連結円E上であって円K2とは異なる位置に中心を持つ円K1の円弧となっている。すなわち、爪部挿入穴162cは、円K2と、円K1との重なった部分の形状となっている。かかる構成とすることで、爪部挿入穴162cの回転方向方向長さG2を、法線方向長さG1長さよりも短くできる。
図10は、スクリュウカップリングの外径や爪部挿入穴の内径や数の関係について説明する図である。
先の図5を用いて説明したように、スクリュウカップリングの外径がφ20mm程度のとき、4本の駆動爪部161cの外径はφ5mm程度である。この場合、図10(a)に示すように、軸心ずれを許容できる爪部挿入穴162cの内径は、φ7mm程度となる。このときは、爪部挿入穴同士の間隔を十分広く取れ、第二カップリング162の強度を維持することができる。また、スクリュウカップリングの外径がφ10mm程度のとき、先に説明したように駆動爪部161cの外径φ3mm程度となり、この場合は、図10(b)に示すように、軸心ずれを許容できる爪部挿入穴162cの内径は、φ4mm程度となる。この場合も、爪部挿入穴同士の間隔を広く取れ、第二カップリング162の強度を維持することができる。
しかし、本実施形態のように、スクリュウカップリングの外径がφ10mm程度で、外径がφ3mm程度の駆動爪部161cを5つ配置した場合は、図10(c)に示すように、爪部挿入穴162cが丸穴であると、穴同士の間隔が狭くなる。その結果、第二カップリングの強度が不足するおそれがある。
このため、本実施形態では、上述したように、爪部挿入穴162cを、円K2と、円K1との重なった部分の形状として、駆動爪部の回転方向方向長さG2を、法線方向長さG1よりも短くした。これにより、先の図10(c)に示したように、爪部挿入穴を丸穴とした場合に比べて、穴同士の間隔を広げることができ、第二カップリングの強度低下を抑えることができる。また、軸心ずれを許容可能な法線方向の長さは、3mm程度を確保することができる。
また、図8、図9に示すように、爪部挿入穴162cの縁は、穴内部に向けて傾斜して駆動爪部161cを爪部挿入穴162cに案内するための爪部案内面162fが形成されている。また、爪部挿入穴162c間のリブ挿入穴162dの縁も、穴内部に向けて傾斜して補強リブ161eをリブ挿入穴162dに案内するためのリブ案内面162gが形成されている。
スクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとに軸心ずれがないときは、第一カップリング161は、軸に対して傾くことなく、第二カップリング162に接続される。このとき、駆動爪部161cは、図9に示す爪部挿入穴162cの内周面の駆動連結円Eが交差する箇所に当接する。一方、スクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとの間に軸心ずれがあると、第一カップリング161が軸に対して傾いて第二カップリング162に接続される。この状態で駆動伝達を行うと、駆動爪部161cは、軸心ずれがないときの爪部挿入穴162cと駆動爪部161cとの当接位置(図9に示す爪部挿入穴162cの駆動連結円Eと交差部)を中心にして爪部挿入穴162cの内周面を所定範囲で摺動する。そして、駆動爪部161cは、回転方向のある位置では、最もリブ挿入穴162dに近接し、その位置から回転方向180°移動した位置では、最もリブ挿入穴162dから離間する。
第一カップリング161を首振り(軸に対して傾斜)させたとき、最も変位するのが、駆動爪部161cの先端である。このため、第一カップリング161が軸に対して傾いた状態で第二カップリング162に接続すると、回転方向において駆動爪部161cが最もリブ挿入穴162dに近接する位置で、駆動爪部161cの先端が爪部挿入穴162cに収まらず、リブ挿入穴162dに位置するおそれがある。この状態で駆動伝達を行うと、駆動爪部161cの先端が、爪部挿入穴162cの間のリブ挿入穴162dの縁に引っ掛かるおそれがある。その結果、軸反力が生じ、振動などが発生するおそれがある。駆動爪部先端の最大移動量は、第一カップリング161を第二カップリング162に接続したときに第一カップリング161が取りうる最大傾斜角度をθ、駆動爪部161cの長さをX(図6(c)参照)としたとき、Xsinθで表すことができる。この最大傾斜角度θは、メカ的に駆動側及び現像装置43側の軸中心のバラツキから発生する最大の軸心ずれ量で第二カップリング162に接続する際の第一カップリング161の傾斜角度であり、所謂、最大の軸心ずれ量での傾斜角度である。
よって、駆動連結円Eの直径をD1、リブ挿入穴162dの内径をD4としたとき、(D1−D4)/2>XSINθにすれば、以下の効果を得られる。すなわち、第一カップリング161が軸に対して傾いた状態で第二カップリング162に接続したとき、回転方向において駆動爪部161cが最もリブ挿入穴162dに近接する位置においても、駆動爪部161cの先端が、爪挿入穴内162cからリブ挿入穴へ飛び出すことがなく、爪挿入穴162dに収めることができる。これにより、駆動伝達時に駆動爪部161cの先端が、リブ挿入穴162dの縁に引っ掛かることがない。これにより、軸心ずれがあったときでも、駆動爪部161cを確実に爪部挿入穴内でスムーズに移動させることができ、振動が発生するのを抑制することができる。
また、第一カップリング161は、金属部材もしくは第二カップリングよりも曲げ弾性率が高い樹脂、第二カップリング162は、樹脂で形成するのが好ましい。第一カップリング161を金属部材で形成することで、樹脂で形成した場合に比べて、強度を高めることができ、駆動爪部161cの破損や変形をより一層抑制することができる。また、第一カップリング161を第二カップリングよりも曲げ弾性率が高い樹脂で形成することで強度を確保しつつ、射出成型により安価に製造することが可能となり、金属部材で形成した場合に比べてコストダウンを図ることができる。一方、第二カップリング162は、樹脂で形成しても、変形したりすることがない。よって、第二カップリング162を樹脂で形成することで、射出成型により安価に製造することができ、装置のコストダウンを図ることができる。
図11は、第一カップリング161が軸方向に対して傾いて第二カップリング162に接続されているときの回転方向各位置における駆動爪部161cの爪部挿入穴との接触状態について説明する図である。
図11(a)に示すように、スクリュウ軸431bの中心O1に対して、スクリュウ駆動軸63の中心O2が図中上側へずれていた場合、軸心ずれ方向に対して図中左側90度のところでは、図11(b)に示すように、駆動爪部161cの先端が爪部挿入穴162cの内周面に当接する。一方、軸心ずれ方向に対して図中右側90度のところでは、図11(c)に示すように、駆動爪部161cの根元側が爪部挿入穴162cの内周面に当接する。なお、軸心ずれ方向に位置するときは、爪部挿入穴162cの内周面が円弧状の凹面であるため、駆動爪部161cの先端側と根元側の2箇所が爪部挿入穴162cの内周面に当接する。
駆動伝達は、駆動爪部161cの爪部挿入穴162c内周面との当接箇所で行われる。よって、軸心ずれ方向に対して図中左側90度のところでは、図11(b)に示すように、爪部挿入穴162cの内部側で駆動伝達が行われ、第二カップリング162を図中下側へ押し込む。一方、軸心ずれ方向に対して図中右側90度のところでは、図11(c)に示すように、爪部挿入穴162cの開口側で駆動伝達が行われ、第二カップリング162を図中上側へ押し込む。
てこの原理からわかるように支点となる軸嵌合部162aから離れた側の力が支配的となるため、図中上下方向(軸心ずれ方向)においては、図中上側の力が支配的となる。その結果、図12に示すように、駆動対象である供給スクリュウに図中矢印F3に示すように、図中上側(軸心ずれ方向)に力を与えてしまう。一方、図11(a)に示す上下方向上側の位置と下側の位置とで駆動爪部161cが爪部挿入穴内周面に当たる位置は、軸方向で同じである。従って、互いに力を打ち消しあい、供給スクリュウ43bに図中左右方向(軸心ずれ方向に対して直交する方向)に力を与えてしまうことはない。
軸心ずれがあるとき、供給スクリュウ43bに軸心ずれ方向に力を与えないようにするため、図13に示す構成とするのが好ましい。すなわち、駆動伝達時の回転方向において、爪部挿入穴162cの駆動爪部161cよりも下流側の内周面の開口側端部に内周面から突出する突出部162eを設けるのである。かかる構成とすることで、回転方向のどの位置においても駆動爪部161cを、爪部挿入穴162cの開口側に設けた突出部162eに当接させることができる。これにより、図14に示すように、回転方向どの位置でも爪部挿入穴162cの開口側で駆動伝達が行われ、回転方向以外に供給スクリュウに力を与えてしまうのを抑制できる。
また、図15(b)に示すように、爪部挿入穴162cの開口側に突出部162eを設けることで、図15(a)に示すように、爪部挿入穴162cの内部に突出部162eを設けた場合に比べて、第一カップリングの傾き量を多く確保できる。これにより、軸心ずれの許容範囲を広くすることができる。
また、先の図11(a)に示すように、軸心ずれがあるとき、駆動伝達時に駆動爪部161cが、爪部挿入穴内周面を法線方向に図で示すZの範囲で移動する。本実施形態では、駆動爪部161cを円柱形状として、駆動伝達時において爪部挿入穴162cの内周面と当接する面を円弧形状の凸面としている。これにより、爪部挿入穴162cの内周面をスムーズに移動することができる。本実施形態においては、駆動爪部を円柱形状としているが、駆動伝達時において爪部挿入穴162cの内周面と当接する面が円弧形状の凸面であればよく、例えば、断面半円形状などでもよい。また、本実施形態では、駆動爪部を円柱形状としているが、駆動爪部を内部が中空の円筒形状としてもよい。駆動爪部を円柱形状や円筒形状として外周を円形状とすることにより、正回転、逆回転の両方、駆動爪部の円弧形状の凸面の部分を、爪部内周面に当接させることができる。
また、本実施形態においては、駆動伝達時において、爪部挿入穴162cの駆動爪部161cと当接する内周面を円弧状の凹面としている。内周面が平面である場合、軸心ずれがあって、駆動爪部161cが、爪部挿入穴162cの内周面と摺動するとき、駆動爪部161cの一点が内周面と摺動することになる。その結果、駆動爪部161cと爪部挿入穴162cの内周面と摺動による磨耗により駆動爪部161cの内周面との当接面が平坦面となってしまうおそれがある。一方、爪部挿入穴162cの内周面を円弧形状の凹面とすることで、軸心ずれがあるとき、駆動爪部161cの爪部挿入穴162cの内周面との当接位置が刻々と変化する。その結果、図11(a)に示すSの範囲が駆動爪部161cの爪部挿入穴162cの内周面と摺動することになる。よって、駆動爪部161cと爪部挿入穴162cの内周面と摺動により磨耗したとしても円弧状の凸面を維持することができ、経時にわたり爪部挿入穴162cの内周面をスムーズに駆動爪部161cが移動することができる。
また、本実施形態においては、爪部挿入穴の回転方向一方側、他方側両方の内周面を円弧状の凹面としている。これにより、正回転時、逆回転時の両方、駆動爪部を爪部挿入穴の円弧状凹面の内周面に当接させることができる。また、現像モータ60として、一方向のみ回転駆動するものを用いた場合は、爪部挿入穴の内周面の回転方向一方側のみを円弧状の凹面とし、他方側は、平面としてもよい。
また、現像モータ60として、一方向のみ回転駆動するものを用いた場合、駆動爪部161cに突起部を設けて、供給スクリュウ43bに軸心ずれ方向に力を与えないようにしてもよい。
図21は、駆動爪部161cに突起部161δを設けた例を示す図である。
図21に示すように、駆動爪部161cの先端に突起部161δを設けている。この図21に示す構成は、駆動爪部161cの回転方向下流側の先端部以外を切り欠くような形状として、駆動爪部161cの先端に突起部161δを形成した。これは、第一カップリングの小径化の結果、駆動爪部161cの外径を大きくとれないためである。
このように、駆動爪部161cの回転方向下流側の先端部以外を切り欠くような形状として、駆動爪部161cの先端に突起部161δを形成することで、駆動爪部161cの剛性が低下してしまう。しかし、一方向のみ回転するものの場合、先の図20に示したように、補強リブ161eの回転方向上流側の厚みを厚くすることができ、駆動爪部161cの剛性低下を補強リブ161eの補強で補うことができる。よって、駆動爪部161cの先端に突起部161δを設ける構成を採用しても、駆動爪部161cが変形するような不具合が生じることがない。
このように、駆動爪部161cに突起部161δを設けた構成においても、図22(a)に示すように、軸心ずれ方向に対して駆動時の回転方向に90°回転した位置、および、図22(b)に示すように、軸心ずれ方向に対して駆動時の回転方向と反対方向に90°回転した位置において、駆動爪部161cの突起部161δを爪部挿入穴に当接させることができる。これにより回転方向どの位置でも駆動爪部161cの突起部161δを爪部挿入穴162cに当接させることができ、駆動爪部161cが爪部挿入穴内周面に当たる位置を軸方向でほぼ同じにすることができる。これにより、図23に示すように、駆動爪部161cから第二カップリング162へ加わる駆動力が互いに力を打ち消しあい、供給スクリュウ43bに軸心ずれ方向に力を与えてしまうことがない。
また、駆動爪部161cに突起部161δを設ける構成においては、第一カップリング161を第二カップリングよりも曲げ弾性率が高い樹脂で形成するのが好ましい。これにより、駆動爪部161cの先端に突起部161δを有する第一カップリング161を射出成型で成型することができ、簡単に駆動爪部161cの先端に突起部161δを有する第一カップリング161を製造することができる。
駆動爪部161cの先端に突起部161δを設けた第一カップリングを樹脂の射出成型により成型する場合、駆動爪部161cを成型する金型を5個用い、成型後、これら金型を図24に示す矢印方向にスライド移動させる。これにより、駆動爪部161cの先端に突起部161δを設けた第一カップリングを樹脂の射出成型により成型することができる。
また、図13に示した第二カップリング162の爪部挿入穴162cの開口側端部に突出部162eを設けた構成に比べて、駆動爪部161cに突起部161δの高さを高くすることができる。これは、第二カップングの爪部挿入穴162cを成型する金型は、第二カップリングを成型後、成型された第二カップングの爪部挿入穴162cから抜き出す必要がある。第二カップリング162の爪部挿入穴162cの開口側端部に突出部162eを設けた場合、爪部挿入穴162cを成型する金型を無理抜きする必要が生じる。爪部挿入穴162cを成型する金型を無理抜き可能にするには、突出部162eの爪部挿入穴162cからの突出量を多くすることができない。
一方、駆動爪部161cの先端に突起部161δを設けた第一カップリング161の場合は、第一カップリング161成型後、図24の矢印方向に金型をスライドさせることで、先端に突起部161δを有する駆動爪部161cを成型することができる。これにより、突起部161δの高さが高くても、第一カップリング161を成型することができ、確実に、突起部161δを、第二カップングの爪部挿入穴162cに当接させることができる。
図16は、本実施形態のスクリュウカップリング66によるスクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとの連結について説明する図である。
先の図3に示したプロセスカートリッジ40を軸方向に移動させてプロセスカートリッジ40を装置本体内に挿入していくと、図16(a)に示すように、スクリュウ軸431bに取り付けられた第二カップリング162が、図中矢印Y方向へ移動し、第一カップリング161に近づいていく。
本実施形態では、第一カップリング161の補強リブ161eの回転中心部が、駆動爪部161cよりも第二カップリング162側へ突出している。このため、第二カップリング162が、図中矢印Y方向へ移動していくと、まず、補強リブ161eの回転中心部が、第二カップリング162のリブ挿入穴162d(図9参照)に挿入される。これにより、補強リブ161eの回転中心部で第二カップリング162を大まかに位置決めした状態で、駆動爪部161cを爪部挿入穴162cに挿入することができ、駆動爪部161cの爪部挿入穴162cへの挿入性を向上させることができる。
また、プロセスカートリッジ40は、ある程度のがたつきをもって装置本体内に挿入される。そのため、第一カップリング161と第二カップリング162との法線方向の位置関係がずれた状態で、第一カップリング161と第二カップリング162との接続が行われる場合がある。この場合、補強リブ161eの回転中心部が、爪部挿入穴間のリブの挿入穴の縁に突き当たるおそれがある。しかし、本実施形態においては、先の図9に示すように、リブ挿入穴162dの縁には、補強リブ161eをリブ挿入穴162dに案内するためのリブ案内面162gが形成されている。よって、補強リブ161eの回転中心部がリブの挿入穴の縁に突き当たっても、そのまま、プロセスカートリッジ40を軸方向へ移動させていくと、補強リブ161eの回転中心部がリブ案内面162gに案内されてリブ挿入穴に挿入される。これにより、第一カップリング161と第二カップリング162との法線方向の位置関係が多少ずれた状態で、第一カップリング161と第二カップリング162との接続が行われても、補強リブ161eの回転中心部をリブ挿入穴162dに挿入することができる。
また、第一カップリング161と第二カップリング162との法線方向の位置関係がずれた状態で、接続が行われる場合、駆動爪部161cの先端や補強リブ162eの駆動爪部161cから回転中心部に向かう部分の先端面が爪部挿入穴162cの縁に突き当たるおそれもある。しかし、本実施形態においては、補強リブ161eの駆動爪部161cから回転中心部に向かう部分の先端面を、回転中心部に近づくに連れて、第二カップリングに近接するような傾斜面としている。また、先の図9に示すように、爪部挿入穴162cの縁には、駆動爪部を爪部挿入穴に案内する爪部案内面162fを形成している。よって、駆動爪部161cの先端や補強リブの駆動爪部161cから回転中心部に向かう部分の先端面が爪部挿入穴162cの縁に突き当たっても、そのまま、プロセスカートリッジ40を軸方向へ移動させていくと、爪部案内面162fや補強リブ161eの傾斜した先端面により案内して駆動爪部161cを、爪部挿入穴162cに挿入することができる。
また、本実施形態のスクリュウカップリング66は、受けピン64dがコイルスプリング63cの付勢力を受けている。よって、第一カップリング161が、コイルスプリング63c側へ押し込まれない限り、第一カップリング161にコイルスプリング63cの付勢力が働かない。このため、第一カップリング161の駆動爪部161cを第二カップリング162内に挿入するとき、第一カップリング161は、自重により傾いている場合がある。本実施形態では、このように、第一カップリング161が自重で傾いたいるときでも、補強リブ161eの回転中心部が最初に第二カップリング162に挿入されるように、構成されている。具体的には、補強リブ161eの駆動爪部161cから回転中心部に向かう部分の先端面の傾斜角度αを第一カップリングの自重による軸方向に対する傾斜角度βよりも大きくなるように構成したのである。なお、本実施形態では、第一カップリングの自重による軸方向に対する傾斜角度βの方が、第一カップリング161を第二カップリング162に接続したときに第一カップリング161が取りうる最大傾斜角度θよりも大きくなっている。
かかる構成とすることで、第一カップリング161が自重で傾いても、補強リブ161eの回転中心部の先端が、駆動爪部161cの先端よりも第二カップリング側に位置させることができる。これにより、第一カップリング161が自重で傾いているときも、補強リブ161eの回転中心部を、最初に第二カップリング162のリブ挿入穴162dに挿入することができる。これにより、第一カップリングが自重で傾いていても、補強リブ161eの回転中心部で第二カップリング162を大まかに位置決めした状態で、駆動爪部161cを爪部挿入穴162cに挿入することができる。よって、第一カップリングが自重で傾いていても、駆動爪部161cの爪部挿入穴162cへの挿入性を向上させることができる。
また、第一カップリング161が取り付けられたスクリュウ駆動軸63dがスクリュウ軸431bに対して下方に軸心ずれが生じた状態でも、自重で傾いた第一カップリング161が、第二カップリング162に挿入可能となるように設計する。具体的には、上記状態のとき、駆動爪部161cの先端が、第二カップリング162の外周よりも内側にあり、補強リブ161eの回転中心部161gの半分以上が、リブ挿入穴と対向するように、設計するのである。これにより、上記状態で、自重で傾いた第一カップリング161を第二カップリングに挿入するとき、補強リブの回転中心部161gをリブ挿入穴に挿入することができ、かつ、駆動爪部161cを爪挿入穴162cに挿入することができる。
また、補強リブ161eの駆動爪部161cから回転中心部に向かう部分の先端面の傾斜角度αを第一カップリングの自重による傾斜角度βよりも大きくなるように構成することで、次の効果もある。すなわち、第一カップリングが自重で傾いたときも、補強リブ161eの駆動爪部161cから回転中心部に向かう部分の先端面を、軸と直交する方向に対して傾斜させることができる。これにより、第一カップリングが自重で傾いたときも、補強リブ161eの駆動爪部161cから回転中心部に向かう部分の先端面で、駆動爪部161cを爪部挿入穴162cに案内することができる。
駆動爪部161cが爪挿入穴162cに挿入されていくと、第一カップリングの傾斜角度が、徐々に小さくなっていき、軸心ずれに対応する傾斜角度となる。
駆動爪部161cと爪部挿入穴162cとの回転方向の位相差が僅かであれば、爪部挿入穴の縁に形成された爪部案内面162fにより、駆動爪部161cを案内して爪部挿入穴162cに挿入することができる。しかし、駆動爪部161cが爪部挿入穴162c間の中央に位置するなど、駆動爪部161cと爪部挿入穴162cとの回転方向の位相差が大きいと、プロセスカートリッジ40の装着動作では駆動爪部161cが爪部挿入穴162cに入らない。この場合は、図16(b)に示すように第一カップリングが第二カップリングに押し込まれる。すると、第一カップリングが中間部材64eに当接し、コイルスプリング63cを圧縮しながら中間部材64eをとともに図中右方向へと移動する。第一カップリング161は受けピン逃げ部161fが形成されているため、受けピン64dに当接して軸方向の移動が規制されることなく、第一カップリング161を軸方向に移動させることができる。
このように、本実施形態においても、プロセスカートリッジ40の装着動作では駆動爪部161cが爪部挿入穴に入らない場合は、第一カップリング161が軸方向に移動して、プロセスカートリッジ40を装着することができる。また、プロセスカートリッジ40の装着動作では駆動爪部161cが爪部挿入穴に入らない場合は、第一カップリング161が軸方向に移動して逃げることで、スクリュウカップリングの破損を抑制することができる。
プロセスカートリッジ装着後、現像モータ60を回転駆動させ、第一カップリング161を回転駆動させて、駆動爪部161cと爪部挿入穴162cとの位相を合わせる。すると、図16(c)に示すように、コイルスプリング63cの付勢力で第一カップリング161および中間部材64eが第二カップリング側へと移動し、駆動爪部161cが爪部挿入穴162cに入り込む。これにより、スクリュウ駆動軸63とスクリュウ軸431bとが連結され、スクリュウ軸431bが回転駆動する。また、中間部材64eが、受けピン64dに突き当たり、駆動爪部161cが爪部挿入穴162cに入り込んだ後は、コイルスプリング63cの付勢力が第一カップリング161に及ばない。
また、図16(c)に示すように、ピン63bがピン嵌合穴161dのコイルスプリング側端部に突き当たっているとき、中間部材64eと第一カップリング161との間に隙間Jを有している。よって、中間部材64eを介してコイルスプリング63cを押し込むことなく、第一カップリング161を傾かせることができる。これにより、軸心ずれがあっても、第一カップリング161がスムーズに傾いて第二カップリング162に接続することができる。
また、軸心ずれにより第一カップリング161が傾いて第二カップリング162に接続されても、第一カップリング161の傾きを阻止するようなコイルスプリング63cの付勢力が生じない。よって、コイルスプリング63cの付勢力でスクリュウ軸431bやスクリュウ駆動軸63が撓んで、軸反力が生じるのを抑制することができる。
コイルスプリング63cの付勢力を受ける受けピン64dとしては、スプリングピンや平行ピンを用いることができる。スプリングピンは、平行ピンに比べて安価であり、受けピン64dとしてスプリングピンを用いることで、装置のコストダウンを図ることができる。一方、平行ピンは、スプリングピンに比べて、軸精度が高い。よって、受けピン64dとして平行ピンを用いることで、中間部材64eと第一カップリング161との間の隙間Jの精度を高めることができる。これにより、第一カップリング161が傾いたとき、第一カップリング161が中間部材64eに当接するのをスプリングピンにした場合に比べて抑えることができる。
また、本実施形態においては、中間部材64eを設けて、第一カップリング161が中間部材64eを介してコイルスプリング63cを圧縮することで、以下の効果を得ることができる。すなわち、中間部材64eを設けていない場合、第一カップリング161の軸挿入部161aの端部がコイルスプリング63cに当接してコイルスプリング63cを圧縮することになる。軸挿入部161aの内径D2は、スクリュウ駆動軸63の外径D3よりも大きく、軸挿入部161aとスクリュウ駆動軸63とには、所定の隙間を有している。その結果、第一カップリングの軸挿入部161aの端部でコイルスプリング63cを直接圧縮する場合、図17に示すように、コイルスプリング63cが軸挿入部161aとスクリュウ駆動軸63との隙間に入り込んでしまうおそれがある。これにより、軸挿入部161aとスクリュウ駆動軸63との隙間に入り込んだコイルスプリング63cに引っ掛かって、第一カップリング161が軸方向に移動しないおそれがある。その結果、駆動爪部161cと爪部挿入穴162cとの位相が合っても、駆動爪部161cが爪部挿入穴162cに入り込まないおそれがある。
一方、本実施形態では、中間部材64eを設けることで、コイルスプリング63cが、軸挿入部161aとスクリュウ駆動軸63との隙間に入り込むのを防止することができる。具体的には、本実施形態では、中間部材64eとスクリュウ駆動軸63との間の隙間をコイルスプリング63cを構成する金属線の直径よりも小さくしている。これにより、コイルスプリング63cが中間部材64eとスクリュウ駆動軸63との隙間に入り込むことがなく、コイルスプリング63cがこの隙間を通って、最終的に軸挿入部161aとスクリュウ駆動軸63との隙間に入り込むようなことが生じない。よって、駆動爪部161cと爪部挿入穴162cとの位相が合ったとき、第一カップリング161が軸方向に移動して駆動爪部161cを、爪部挿入穴162cに確実に入り込ませることができる。
また、中間部材64eは、樹脂で形成するのが好ましい。中間部材64eを金属とすると、中間部材64eと金属材料からなる第一カップリング161との接触が金属同士の接触となる。その結果、第一カップリング161が中間部材64eに当接したとき、金属音などの異音が発生したり、削れが生じたりするおそれがある。中間部材64eを樹脂とすることにより、第一カップリングが中間部材に当接したときに異音が発生したり、削れが発生したりするのを抑制することができる。
また、装置の構成によっては、図18に示すように受けピン64dをなくしてもよいし、図19に示すように中間部材64eをなくしてもよい。例えば、図18に示すように、第一カップリング161が傾斜しても、ほとんどコイルスプリング63cを圧縮せず、第一カップリング161が傾いたときも付勢力がほとんど生じないような構成のときは、受けピン64dを無くしてもよい。
また、例えば、コイルスプリング63cを構成する金属線の直径が、軸挿入部161aとスクリュウ駆動軸63との隙間よりも大きいなど、コイルスプリング63cが軸挿入部161aとスクリュウ駆動軸63との隙間に入り込むことがない構成のときは、中間部材64eを無くしてもよい。この場合は、図19(b)に示すように、駆動爪部161cが、爪部挿入穴に入り込まずに、第二カップリング162により軸方向に押されると、軸挿入部161aの端部がコイルスプリング63cに当接する。そして、コイルスプリング63cを圧縮しながら、第一カップリング161が軸方向へと移動する。そして、駆動爪部161cと爪部挿入穴との位相があうと、コイルスプリング63cの付勢力で第一カップリング161が第二カップリング側へ移動して駆動爪部161cが爪部挿入穴162cに入り込み連結される。
また、図19(c)に示すように、ピン63bがピン嵌合穴161dのコイルスプリング側端部に突き当たっているとき、コイルスプリング63cと第一カップリング161との間に隙間Jを有している。よって、コイルスプリング63cを押し込むことなく、第一カップリング161を傾かせることができる。これにより、軸心ずれがあっても、第一カップリング161がスムーズに傾いて第二カップリング162に接続することができる。
また、軸心ずれにより第一カップリング161が傾いて第二カップリング162に接続されても、第一カップリング161の傾きを阻止するようなコイルスプリング63cの付勢力が生じない。よって、コイルスプリングの付勢力でスクリュウ軸やスクリュウ駆動軸が撓んで、軸反力が生じるのを抑制することができる。
また、中間部材64eをスクリュウ駆動軸63から第一カップリング161へ駆動力を伝達するためのピン63bに突き当てて、受けピン64dをなくしてもよい。
図25(a)は、中間部材64eをピン63bに突き当てるように構成した第一カップリング161の周辺を示す概略構成図である。また、図25(b)は、図25(a)に示す構成において、第一カップリング161を取り外した状態を示す図である。また、図25(c)は、図25(b)の真上から見た図である。
図25(b)、図25(c)に示すように、スクリュウ駆動軸63の先端を2箇所切り欠いて、断面形状を、直線部と円弧部とからなる長円形状にしている。ピン63bは、スクリュウ駆動軸63の先端を切り欠いて形成した平面63δに対して直交する方向に、スクリュウ駆動軸63を貫通している。
中間部材64eには、軸方向に延びてピン63bに突き当たる突き当て部64δを有している。この突き当て部64δは、スクリュウ駆動軸63の先端を切り欠いて形成した平面63δに沿って延びており、軸方向からみたときのスクリュウ駆動軸63の投影面内に収まるように形成されている。これにより、軸挿入部161aの内周面と、突き当て部64δとの間に、スクリュウ駆動軸63と同程度の隙間が形成され、第一カップリング161のピン63bと平行な方向の首振りが可能となる
このように、中間部材64eに設けた突き当て部64δが、ピン63bに突き当たることにより、駆動爪部161cが爪部挿入穴162cに入り込んだ後は、コイルスプリング63cの付勢力が第一カップリング161に及ばない。また、この図25に示す構成とすることで、受けピン64dが不要となり、部品点数を削減することができ、装置のコストダウンを図ることができる。また、受けピン64dを、スクリュウ駆動軸63に圧入する工程が不要となり、組み立て工数が削減され、装置のコストダウンを図ることができる。さらには、第一カップリング161に切り欠状の受けピン逃げ部161fを設ける必要がなくなり、第一カップング161の強度を上げることができる。また、切り欠状の受けピン逃げ部161fを設ける必要がなくなる結果、第一カップリング161の樹脂の射出成型で成型しやすくできる。
また、上述では、第一カップリング161を軸方向に対して傾き可能に構成したが、第二カップリングを軸方向に対して傾き可能に構成してもよいし、第一、第二カップリングの両方を軸方向に対して傾き可能に構成してもよい。また、第二カップリング162を、スクリュウ駆動軸63に取り付けて、第一カップリング161をスクリュウ軸431bに取り付けてもよい。
また、現像駆動軸61と現像ローラ軸431aとを連結する現像カップリング65を、スクリュウカップリング66と同じ構成のカップリングとしてもよい。また、出力軸71aと感光体軸41aとを連結する感光体カップリング72を、スクリュウカップリング66と同じ構成のカップリングとしてもよい。さらに、潤滑剤塗布ブラシ45aの軸と、駆動側の軸との連結や、中間転写ベルト11を駆動するベルト駆動モータ側の軸と駆動ローラ15(図1)の軸との連結に、スクリュウカップリング66と同じ構成のカップリングを用いてもよい。また、一次転写ローラ46、二次転写ローラ22、定着ベルトの駆動ローラ、定着加圧ローラ27、帯電ローラ42aなど軸と、駆動側の軸との連結に、スクリュウカップリング66と同じ構成のカップリングを用いてもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
スクリュウ駆動軸63などの第一回転軸の軸端部に取り付けられ、軸方向に延びる複数の駆動爪部161cなどの延出部が回転方向に間隔をあけて形成された第一カップリング161などの第一連結部材と、スクリュウ軸431bなどの第二回転軸の軸端部に取り付けられ、駆動伝達時に前記第一連結部材の各延出部が当接する複数の被当接部(本実施形態では、爪部挿入穴162cの内周面)を有する第二連結部材とを備え、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間の駆動伝達を行うスクリュウカップリング66などの駆動伝達装置において、各延出部に、該延出部を補強する補強リブ161eを設けた。
(態様1)によれば、補強リブにより延出部を補強したので、カップリングの外径寸法を短くして、延出部の外径が小さくなっても、延出部の強度を維持することができる。これにより、カップリングの外径寸法を短くして、延出部の外径を小さくしても、駆動伝達時に延出部が折れ曲がったり、破損したりするのを抑制することができる。よって、狭いスペースに駆動伝達装置を配置でき、かつ、延出部の強度を十分に確保することができる。
(態様2)
(態様1)において、駆動爪部161cなどの各延出部の補強リブ161eを連結させた。
これによれば、実施形態で説明したように、補強リブ161eを介して各駆動爪部161c同士が連結され、各駆動爪部161cをさらに補強することができる。
(態様3)
(態様1)または(態様2)において、前記補強リブ161eは、駆動爪部161cなどの各延出部から回転中心に向かって延びて、前記回転中心で連結する。
これによれば、正回転駆動時、逆回転駆動時において、補強リブ161eが被当接部(本実施形態では、爪部挿入穴162cの内周面)に接触することなく、補強リブ161eを連結することができる。
(態様4)
(態様1)乃至(態様3)いずれかにおいて、前記補強リブ161eが前記被当接部(本実施形態では、爪部挿入穴162cの内周面)に接触しないよう補強リブ161eを駆動爪部などの延出部に接続させた。
これにより、駆動爪部161cなどの各延出部を確実に被当接部(本実施形態では、爪部挿入穴162cの内周面)に当接させることができる。
(態様5)
(態様1)乃至(態様4)いずれかにおいて、前記補強リブ161eの駆動爪部161cなどの延出部との接続箇所をR形状とした。
これによれば、実施形態で説明したように、応力が集中する補強リブ161eと駆動爪部161cなどの延出部との接続箇所の強度を上げることができ、接続箇所が破損するのを抑制することができる。
(態様6)
(態様5)によれば、前記R形状の延出部側の端部(図7に示すR1)が、各延出部の中心を結んだ駆動連結円E(図7参照)よりも回転中心側に位置する。
これによれば、実施形態で説明したように、駆動伝達時に補強リブ161eが被当接部(本実施形態では爪部挿入穴162cの内周面)に当接するのを防止することができ、駆動爪部161cなどの延出部を確実に被当接部に当接させることができる。
(態様7)
(態様1)乃至(態様6)いずれかにおいて、少なくとも第一カップリング161などの第一連結部材および第二カップリングなどの第二連結部材のいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、少なくとも駆動爪部161cなどの延出部の駆動伝達時に被当接部(本実施形態では、爪部挿入穴162cの内周面)に当接する面および前記被当接部を円弧形状とした。
これによれば、実施形態で説明したように、スクリュウ駆動軸63などの第一回転軸と、スクリュウ軸431bなど第二回転軸との間に軸心ずれがある場合、第一カップリング161などの第一連結部材および第二カップリングなどの第二連結部材のいずれか一方が軸方向に対して傾いて連結される。このとき、駆動爪部161cなどの延出部は、爪部挿入穴162cの内周面などの被当接部を摺動する。このとき、延出部の駆動伝達時に被当接部に当接する面を円弧形状とすることにより、スムーズに被当接部を摺動させることができる。
また、被当接部を円弧形状とすることで、実施形態で説明したように、延出部が被当接部と摺動すると、延出部の被当接部との接触箇所を変化させることができ、延出部の一点が磨耗するのを防止することができる。これにより、経時に亘り爪部の円弧形状を維持することができ、経時にわたり延出部をスムーズに被当接部に対して摺動させることができる。
(態様8)
(態様1)乃至(態様7)において、駆動爪部161cなどの延出部を、3つ以上備える。
これによれば、実施形態で説明したように、2つの場合に比べて、駆動爪部161cなどの延出部とにかかる駆動トルクを低減することができ、延出部が破損したり変形したりするのを抑制することができる。また、延出部と爪部挿入穴162cの内周面などの被当接部との当接圧を低減することができ、延出部と被当接部との間の摩擦力を低減することができる。これにより、軸心ずれがあったとき、延出部をスムーズに被当接部に対して摺動させることができる。
(態様9)
(態様1)乃至(態様8)いずれかにおいて、第二カップリング162などの第二連結部材は、各駆動爪部161cなどの延出部が挿入される複数の爪部挿入穴162cなどの延出部挿入穴と、前記補強リブ161eが挿入されるリブ挿入穴162dとを有し、各延出部の補強リブは、各延出部から回転中心に向かって延び、回転中心で連結しており、前記補強リブの回転中心部分を、複数の延出部よりも前記第二連結部材側へ突出させた。
これによれば、実施形態で説明したように、第二カップリング162などの第二連結部材に、第一カップリング161などの第一連結部材を接続するとき、まず、補強リブ161eの回転中心部が、第二連結部材のリブ挿入穴162dに挿入される。これにより、補強リブ161eの回転中心部で第二カップリング162を大まかに位置決めした状態で、駆動爪部161cなどの延出部を爪部挿入穴162cなどの爪挿入穴162cに挿入することができる。その結果、延出部の爪挿入穴への挿入性を向上させることができる。
(態様10)
(態様9)において、第一カップリング161などの第一連結部材は、軸方向に対して所定角度傾き可能にスクリュウ駆動軸63などの第一回転軸に取り付けられており、前記第一連結部材が、自重で軸方向に対して傾いた状態のときでも、前記補強リブ161eの回転中心部分の先端が、複数の駆動爪部161cなどの延出部の先端よりも第二カップリング162の第二連結部材側に位置する。
これによれば、実施形態で説明したように、第一カップリング161などの第一連結部材が自重で傾いているときも、補強リブ161eの回転中心部を、最初にリブ挿入穴162dに挿入することができ、(態様8)に記載の効果を得ることができる。
(態様11)
(態様1)乃至(態様10)いずれかにおいて、第二カップリングなどの第二連結部材が、樹脂部材であり、第一カップリング161などの第一連結部材が、金属部材もしくは前記第二連結部材より曲げ弾性率が高い樹脂である。
これによれば、実施形態で説明したように、第一カップリング161などの第一連結部材の強度を高めることができ、駆動爪部161cなどの延出部が破損したり変形したりするのを抑制することができる。また、第二カップリング162など第二連結部材を安価に製造することができる。
(態様12)
(態様1)乃至(態様11)いずれかにおいて、少なくとも第一カップリング161などの第一連結部材および第二カップリング162などの第二連結部材のいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、第二連結部材は、各駆動爪部161cなどの延出部が挿入される複数の爪部挿入穴162cなどの延出部挿入穴を有し、爪挿入穴の入り口側に、延出部が当接する突出部162eなどの突起部を設けた。
これによれば、実施形態で説明したように、第一カップリング161など第一連結部が第二カップリング162など第二連結部材に対して傾いて接続されたとしても、駆動爪部161cなどの延出部の第二連結部材との当接箇所を、延出部挿入穴の入り口側にできる。これにより、回転方向どの位置でも延出部挿入穴の入り口側で駆動伝達が行われ、回転方向以外に供給スクリュウ43bなどの被駆動対象に力を与えてしまうのを抑制できる。
(態様13)
(態様1)乃至(態様11)いずれかにおいて、第一カップリング161などの第一連結部材および第二カップリング162などの第二連結部材の少なくともいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、駆動爪部161cなどの各延出部の先端に、回転方向に突出して前記第二連結部材の爪部挿入穴162cの内周面などの被当接部と当接する突起部161δを設けた。
これによれば、図21〜図24を用いて説明したように、第一カップリング161など第一連結部材が第二カップリング162など第二連結部材に対して傾いて接続されたとしても、駆動爪部161cなどの延出部の先端に形成した突起部161δを爪部挿入穴162cの内周面などの被当接部に当接させることができる。これにより、回転方向どの位置でも延出部の先端でで駆動伝達が行われ、回転方向以外に供給スクリュウ43bなどの被駆動対象に力を与えてしまうのを抑制できる。
また、各連結部材を樹脂の射出成型で成型する場合は、第二カップリングなどの第二連結部材の爪部挿入穴162cなどの延出部挿入穴の入り口側に突起を設ける場合に比べて、突起の高さを高くすることができる。これにより、確実に突起部161δを、爪部挿入穴162cの内周面などの被当接部に当接させることができる。
(態様14)
(態様1)乃至(態様13)いずれかにおいて、前記補強リブ161eは、駆動爪部161cなどの各延出部から回転中心に向かって延び、前記回転中心で連結しており、第一カップリング161などの第一連結部材を軸方向から見たとき、前記延出部の中心と前記回転中心とを結んだ線分を基準にして、前記補強リブの駆動伝達時の回転方向上流側の厚みを、下流側の厚みよりも厚くした。
これによれば、図20を用いて説明したように、補強リブ161eの駆動伝達時の回転方向下流側の厚みを薄くしたので、駆動爪部161cなどの延出部の回転方向下流側端部より回転方向上流側に補強リブ161eを、位置させることができ、延出部を確実に爪部挿入穴の内周面などの被当接部に当接させることができる。また、補強リブ161eの回転方向上流側の厚みを下流側の厚みよりも厚くすることで、下流側の厚みと同じにした場合に比べて、補強リブの強度を高めることができ、延出部を良好に補強することができる。
(態様15)
(態様1)乃至(態様14)いずれかにおいて、第一カップリング161などの第一連結部材および第二カップリングなどの第二連結部材の少なくともいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、第二連結部材は、各駆動爪部161cなどの延出部が挿入される複数の爪部挿入穴162cなどの延出部挿入穴を有し、各延出部挿入穴の回転方向長さを、法線方向長さよりも短くした。
これによれば、実施形態で説明したように、延出部挿入穴を丸穴とし、回転方向長さを法線方向長さと同じにした場合に比べて、延出部挿入穴同士の間隔を広げることができ、第二カップリング162など第二連結部材の強度を高めることができる。また、法線方向に長くすることで、第一カップリングの第二カップリングに対する傾き量を多く確保することができ、軸心ずれの許容量を増やすことができる。
(態様16)
(態様1)乃至(態様15)いずれかにおいて、第一カップリング161などの第一連結部材および第二カップリングなどの第二連結部材の少なくともいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、第二連結部材は、回転中心に前記補強リブ161eが挿入されるリブ挿入穴162dと、リブ挿入穴162dに繋がり各駆動爪部161cなどの延出部が挿入される複数の爪部挿入穴162cなどの延出部挿入穴とを有し、前記第一連結部材と前記第二連結部材とを連結させたときに、軸方向に対して傾斜可能な連結部材が取りうる最大傾斜角度をθ、前記延出部の軸方向長さをX、各延出部の中心を結んだ駆動連結円の直径をD1、前記リブ挿入穴の内径をD4としたとき、(D1−D4)/2>XSINθを満たす。
これによれば、実施形態で説明したように、第一カップリング161などの第一連結部材および第二カップリング162などの第二連結部材が最大傾斜角度で傾いたときでも、駆動伝達時に、駆動爪部161cなどの延出部の先端が爪部挿入穴162cなどのリブ挿入穴に位置することが無くなる。これにより、軸心ずれがあったときでも、延出部を確実に延出部挿入穴内でスムーズに移動させることができ、振動が発生するのを抑制することができる。
(態様17)
(態様1)乃至(態様16)いずれかにおいて、第一カップリング161などの第一連結部材および第二カップリング162などの第二連結部材のいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能、かつ、軸方向に所定範囲移動可能に回転軸に取り付けられる移動連結部材(本実施形態では、第一カップリング161)であり、移動連結部材が、他方の連結部材側から離間する方向に移動してきたとき、移動連結部材を他方の連結部材側へ付勢するコイルスプリング63cなどの付勢手段と、前記移動連結部材が、他方の連結部材との間で駆動伝達を行うときに位置する駆動伝達位置にあるとき、前記付勢手段の付勢力を受けて、前記移動連結部材に前記付勢手段の付勢力が及ばないようにする受けピン64dなどの受け部材とを備えた。
これによれば、実施形態で説明したように、駆動爪部161cなどの延出部と爪部挿入穴162cなどの延出部挿入穴との位相が合っておらず、延出部が延出部挿入穴にうまく入り込まなかったときは、移動連結部材が軸方向に移動して逃げる。これにより、カップリングの破損を抑制することができる。
また、軸心ずれにより第一カップリング161などの移動連結部材が軸方向に対して傾いて第二カップリング162などの他方の連結部材に接続されても、傾きを阻止するようなコイルスプリング63cなど付勢手段の付勢力が移動連結部材に生じない。よって、付勢手段の付勢力でスクリュウ軸431bなどの第二回転軸やスクリュウ駆動軸63などの第一回転軸が撓んで、軸反力が生じるのを抑制することができる。
(態様18)
(態様17)において、受けピン64dなどの受け部材は、第一カップリング161などの移動連結部材が駆動伝達位置に位置するとき、移動連結部材とコイルスプリング63cなどの付勢手段との間に位置するように回転軸に取り付けられるスプリングピンまたは平行ピンである。
これによれば、実施形態で説明したように、受けピン64dなどの受け部材をスプリングピンにすることにより、受け部材を平行ピンにした場合に比べて、コストダウンを図ることができる。一方、受け部材を平行ピンとすることで、スプリングピンとした場合に比べて、位置精度を高めることができ、第一カップリング161などの移動連結部材と受け部材とのクリアランスを規定のクリアランスにでき、移動連結部材を規定角度傾けることができる。
(態様19)
(態様17)または(態様18)において、第一カップリング161などの移動連結部材には、移動連結部材が第二カップリング162などの他方の連結部材側とは反対側へ移動する際、受けピン64dなどの受け部材に当たらないようにするための受けピン逃げ部161fなどの逃げ部が設けられている。
これによれば、実施形態で説明したように、第一カップリング161などの移動連結部材と受けピン64dなどの受け部材とのクリアランス以上、移動連結部材を軸方向に移動させることができる。これにより、駆動爪部161cが爪挿入穴にうまく入り込まなかったとき、各連結部材に軸方向に力が加わらない位置まで移動連結部材を軸方向に移動させることができ、カップリングの破損を抑制することができる。
(態様20)
(態様17)乃至(態様19)いずれかにおいて、第一カップリング161などの移動連結部材は、内径が取り付けられる回転軸の外径よりも大きく、前記回転軸の端部が挿入される軸挿入部161aなどの取り付け穴部を有し、受けピン64dなどの受け部材とコイルスプリング63cなどの付勢手段との間に配置され、軸方向移動可能な中間部材64eを有する。
これによれば、実施形態で説明したように、コイルスプリング63cなどの付勢手段が、軸挿入部161aなどの取り付け穴部とスクリュウ駆動軸63などの回転軸との間に入り込むのを抑制することができる。また、移動連結部材が他方の連結部材から離間する方向に移動してきて、中間部材に当接すると、中間部材は、移動連結部材とともに他方の連結部材から離間する方向に移動する。これにより、駆動爪部161cが爪挿入穴にうまく入り込まなかったとき、各連結部材に軸方向に力が加わらない位置まで移動連結部材を逃がすことができ、カップリングの破損を抑制することができる。
(態様21)
(態様1)乃至(態様16)いずれかにおいて、第一カップリング161などの第一連結部材および第二カップリング162などの第二連結部材のいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能、かつ、軸方向に所定範囲移動可能に回転軸に取り付けられる移動連結部材(本実施形態では、第一カップリング161)であり、移動連結部材は、内径が取り付けられるスクリュウ駆動軸63などの回転軸の外径よりも大きく、回転軸の端部が挿入される軸挿入部161aなどの取り付け穴部を有し、前記移動連結部材が、他方の連結部材側とは反対側へ移動してきたとき、前記移動連結部材を他方の連結部材側へ付勢するコイルスプリング63cなどの付勢手段と、前記移動連結部材と前記付勢手段との間に配置され、軸方向移動可能な中間部材64eとを備えた。
これによれば、図18を用いて説明したように、コイルスプリング63cなどの付勢手段が、軸挿入部161aなどの取り付け穴部とスクリュウ駆動軸63などの回転軸との間に入り込むのを抑制することができる。また、移動連結部材が他方の連結部材から離間する方向に移動してきて、中間部材に当接すると、中間部材は、移動連結部材とともに他方の連結部材から離間する方向に移動する。これにより、駆動爪部161cが爪挿入穴にうまく入り込まなかったとき、各連結部材に軸方向に力が加わらない位置まで移動連結部材を軸方向に移動するができ、カップリングの破損を抑制することができる。
(態様22)
(態様21)において、前記回転軸の外から突出し、前記第一カップリング161などの移動連結部材に挿入されて、前記回転軸と前記移動連結部材との間で駆動伝達を行うピン63bなどの駆動伝達部材を備え、前記中間部材64eは、軸方向に突出して前記駆動伝達部材に突き当たって、前記移動連結部材に中間部材を介してコイルスプリング63cなどの付勢手段の付勢力が及ばないようにする突き当て部64δを有する。
これによれば、図25を用いて説明したように、軸心ずれにより第一カップリング161などの移動連結部材が軸方向に対して傾いて第二カップリング162などの他方の連結部材に接続されても、傾きを阻止するようなコイルスプリング63cなど付勢手段の付勢力が移動連結部材に生じない。よって、付勢手段の付勢力でスクリュウ軸431bなどの第二回転軸やスクリュウ駆動軸63などの第一回転軸が撓んで、軸反力が生じるのを抑制することができる。
また、受けピン64dなどの受け部材を設ける構成に比べて、部品点数を削減することができ、装置のコストダウンを図ることができる。さらに、受けピンなどの受け部材を回転軸に取り付ける工程が不要となり、組み立て工数を削減することができ、製造のコストダウンを図ることができる。
(態様23)
(態様20)乃至(態様22)いずれかにおいて、前記中間部材64eと第一カップリング161などの移動連結部材が取り付けられたスクリュウ駆動軸63などの回転軸と隙間が、移動連結部材の軸挿入部161aなどの取り付け穴部と前記回転軸との隙間よりも小さい。
これによれば、前記中間部材64eと移動連結部材が取り付けられたスクリュウ駆動軸63などの回転軸との隙間が、軸挿入部161aなどの取り付け穴部と前記回転軸との隙間以上の場合に比べて、コイルスプリング63cなどの付勢手段が、軸挿入部161aなどの取り付け穴部とスクリュウ駆動軸63などの回転軸との間に入り込むのを抑制することができる。
(態様24)
(態様20)乃至(態様23)いずれかにおいて、前記中間部材64eが樹脂であり、第一カップリング161などの移動連結部材が金属である。
これによれば、実施形態で説明したように、第一カップリング161などの移動連結部材の強度を高めることができ、移動連結部材と中間部材とが当接したときに貴族音などの異音が発生するのを抑制することができる。
(態様25)
画像形成装置において、(態様1)乃至(態様24)いずれかに記載の駆動伝達装置を備える。
これによれば、カップリングの配置スペースを狭くすることが可能となり、装置の小型化を図ることができる。
40:プロセスカートリッジ
43:現像装置
43b:供給スクリュウ
50:駆動伝達装置
60:現像モータ
63:スクリュウ駆動軸
63c:コイルスプリング
63b:ピン
64d:受けピン
64e:中間部材
64δ:突き当て部
66:スクリュウカップリング
161:第一カップリング
161a:軸挿入部
161b:土台部
161c:駆動爪部
161d:ピン嵌合穴
161e:補強リブ
161e’:連結部
161f:受けピン逃げ部
161g:リブ中心部
161δ:突起部
162:第二カップリング
162a:軸嵌合部
162b:カップ部
162c:爪部挿入穴
162d:リブ挿入穴
162e:突出部
162f:爪部案内面
162g:リブ案内面
431b:スクリュウ軸
D1:駆動連結円Eの直径
D2:軸挿入部の内径
D3:スクリュウ駆動軸の外径
D4:リブ挿入穴の内径
E:駆動連結円
O1:第一カップリングの回転中心
O3:駆動爪部の中心
特許第5451028号公報
本発明の目的は、連結部材の破損を抑制し、かつ、軸反力が生じるのを抑制することができる駆動伝達装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、第一回転軸の軸端部に取り付けられ、軸方向に延びる複数の延出部が回転方向に間隔をあけて形成された第一連結部材と、第二回転軸の軸端部に取り付けられ、駆動伝達時に前記第一連結部材の各延出部が当接する複数の被当接部を有する第二連結部材とを備え、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間の駆動伝達を行う駆動伝達装置において、前記第一連結部材および前記第二連結部材のいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能、かつ、軸方向に所定範囲移動可能に回転軸に取り付けられる移動連結部材であり、前記移動連結部材が、他方の連結部材から離間する方向に移動してきたとき、前記移動連結部材を他方の連結部材側へ付勢する付勢手段と、前記移動連結部材が、他方の連結部材との間で駆動伝達を行うときに位置する駆動伝達位置にあるとき、前記付勢手段の付勢力を受けて、前記移動連結部材に前記付勢手段の付勢力が及ばないようにする受け部材とを備え、前記受け部材は、前記移動連結部材が駆動伝達位置に位置するとき、前記移動連結部材と付勢手段との間に位置するように回転軸に取り付けられたスプリングピンまたは平行ピンであることを特徴とするものである。
本発明によれば、連結部材の破損を抑制し、かつ、軸反力が生じるのを抑制することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
スクリュウ駆動軸63などの第一回転軸の軸端部に取り付けられ、軸方向に延びる複数の駆動爪部161cなどの延出部が回転方向に間隔をあけて形成された第一カップリング161などの第一連結部材と、スクリュウ軸431bなどの第二回転軸の軸端部に取り付けられ、駆動伝達時に前記第一連結部材の各延出部が当接する複数の被当接部(本実施形態では、爪部挿入穴162cの内周面)を有する第二連結部材とを備え、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間の駆動伝達を行うスクリュウカップリング66などの駆動伝達装置において、各延出部に、該延出部を補強する補強リブ161eを設けた。
近年、画像形成装置の小型化などの影響により、カップリングの周囲に十分なスペースを確保することが困難となってきている。このため、カップリングの外径寸法を短くして、狭いスペースでも、カップリングを配置できるようにした。
しかしながら、カップリングの外径寸法を短くすると、出力側係合部材の軸方向に延びる複数の延出部たる出力側係合突起が細くなり、出力側係合突起の強度が不足して、駆動伝達時に出力側係合突起が折れ曲がったり、破損したりするという課題が発生した。
態様1は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、狭いスペースに配置することができ、かつ、延出部の強度を十分に確保することができる駆動伝達装置および画像形成装置を提供することである。
(態様1)によれば、補強リブにより延出部を補強したので、カップリングの外径寸法を短くして、延出部の外径が小さくなっても、延出部の強度を維持することができる。これにより、カップリングの外径寸法を短くして、延出部の外径を小さくしても、駆動伝達時に延出部が折れ曲がったり、破損したりするのを抑制することができる。よって、狭いスペースに駆動伝達装置を配置でき、かつ、延出部の強度を十分に確保することができる。

Claims (25)

  1. 第一回転軸の軸端部に取り付けられ、軸方向に延びる複数の延出部が回転方向に間隔をあけて形成された第一連結部材と、
    第二回転軸の軸端部に取り付けられ、駆動伝達時に前記第一連結部材の各延出部が当接する複数の被当接部を有する第二連結部材とを備え、
    前記第一回転軸と前記第二回転軸との間の駆動伝達を行う駆動伝達装置において、
    各延出部にそれぞれ、該延出部を補強する補強リブを設けたことを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 請求項1に記載の駆動伝達装置において、
    各延出部の補強リブを連結させたことを特徴とする駆動伝達装置。
  3. 請求項2に記載の駆動伝達装置において、
    前記補強リブは、各延出部から回転中心に向かって延び、前記回転中心で連結することを特徴とする駆動伝達装置。
  4. 請求項1または2に記載の駆動伝達装置において、
    前記補強リブが前記被当接部に接触しないよう補強リブを前記延出部に接続させたことを特徴とする駆動伝達装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記補強リブの延出部との接続箇所をR形状としたことを特徴とする駆動伝達装置。
  6. 請求項5に記載の駆動伝達装置において、
    前記R形状の延出部側の端部が、各延出部の中心を結んだ駆動連結円よりも回転中心側に位置することを特徴とする駆動伝達装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記第一連結部材および前記第二連結部材の少なくともいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、
    少なくとも前記延出部の駆動伝達時に被当接部に当接する面および前記被当接部を円弧形状としたことを特徴とする駆動伝達装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記延出部を、3つ以上備えることを特徴とする駆動伝達装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記第二連結部材は、各延出部が挿入される複数の延出部挿入穴と、前記補強リブが挿入されるリブ挿入穴とを有し、
    前記補強リブは、各延出部から回転中心に向かって延び、回転中心で連結しており、
    前記補強リブの回転中心部分を、複数の延出部よりも前記第二連結部材側へ突出させたことを特徴とする駆動伝達装置。
  10. 請求項9に記載の駆動伝達装置において、
    前記第一連結部材は、軸方向に対して所定角度傾き可能に前記第一回転軸に取り付けられており、
    前記第一連結部材が、自重で軸方向に対して傾いた状態のときでも、前記補強リブの回転中心部分の先端が、複数の延出部の先端よりも前記第二連結部材側に位置することを特徴とする駆動伝達装置。
  11. 請求項1乃至10いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記第二連結部材が、樹脂部材であり、前記第一連結部材が、金属部材もしくは前記第二連結部材より曲げ弾性率が高い樹脂であることを特徴とする駆動伝達装置。
  12. 請求項1乃至11いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記第一連結部材および前記第二連結部材の少なくともいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、
    前記第二連結部材は、各延出部が挿入される複数の延出部挿入穴を有し、
    前記延出部挿入穴の入り口側に、前記延出部が当接する突起部を設けたことを特徴とする駆動伝達装置。
  13. 請求項1乃至11いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記第一連結部材および前記第二連結部材の少なくともいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、
    各延出部の先端に、回転方向に突出して前記第二連結部材の被当接部と当接する突起部を設けたことを特徴とする駆動伝達装置。
  14. 請求項1乃至13いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記補強リブは、各延出部から回転中心に向かって延び、前記回転中心で連結しており、
    前記第一連結部材を軸方向から見たとき、前記延出部の中心と前記回転中心とを結んだ線分を基準にして、前記補強リブの駆動伝達時の回転方向上流側の厚みを、下流側の厚みよりも厚くしたことを特徴とする駆動伝達装置。
  15. 請求項1乃至14いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記第一連結部材および前記第二連結部材の少なくともいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、
    前記第二連結部材は、各延出部が挿入される複数の延出部挿入穴を有し、
    各延出部挿入穴の回転方向長さを、法線方向長さよりも短くしたことを特徴とする駆動伝達装置。
  16. 請求項1乃至15いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記第一連結部材および前記第二連結部材の少なくともいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能であり、
    前記補強リブは、各延出部から回転中心に向かって延び、回転中心で連結しており、
    前記第二連結部材は、回転中心に前記補強リブが挿入されるリブ挿入穴と、該リブ挿入穴に繋がり各延出部が挿入される複数の延出部挿入穴とを有し、
    前記第一連結部材と前記第二連結部材とを連結させたときに、軸方向に対して傾斜可能な連結部材が取りうる最大傾斜角度をθ、
    前記延出部の軸方向長さをX、
    各延出部の中心を結んだ駆動連結円の直径をD1、
    前記リブ挿入穴の内径をD4としたとき、
    (D1−D4)/2>XSINθを満たすことを特徴とする駆動伝達装置。
  17. 請求項1乃至16いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記第一連結部材および前記第二連結部材のいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能、かつ、軸方向に所定範囲移動可能に回転軸に取り付けられる移動連結部材であり、
    前記移動連結部材は、前記移動連結部材が、他方の連結部材から離間する方向に移動してきたとき、前記移動連結部材を他方の連結部材側へ付勢する付勢手段と、前記移動連結部材が、他方の連結部材との間で駆動伝達を行うときに位置する駆動伝達位置にあるとき、前記付勢手段の付勢力を受けて、前記移動連結部材に前記付勢手段の付勢力が及ばないようにする受け部材とを備えたことを特徴とする駆動伝達装置。
  18. 請求項17に記載の駆動伝達装置において、
    前記受け部材は、前記移動連結部材が駆動伝達位置に位置するとき、前記移動連結部材と付勢手段との間に位置するように回転軸に取り付けられスプリングピンまたは平行ピンであることを特徴とする駆動伝達装置。
  19. 請求項17または18に記載の駆動伝達装置において、
    前記移動連結部材には、前記移動連結部材が他方の連結部材側とは反対側へ移動する際、前記受け部材に当たらないようにするための逃げ部が設けられていることを特徴とする駆動伝達装置。
  20. 請求項17乃至19いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記移動連結部材は、内径が取り付けられる回転軸の外径よりも大きく、回転軸の端部が挿入される取り付け穴部を有し、
    前記受け部材と前記付勢手段との間に配置され、軸方向移動可能な中間部材を有することを特徴とする駆動伝達装置。
  21. 請求項1乃至16いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記第一連結部材および前記第二連結部材のいずれか一方は、軸方向に対して所定角度傾き可能、かつ、軸方向に所定範囲移動可能に回転軸に取り付けられる移動連結部材であり、
    前記移動連結部材は、内径が取り付けられる回転軸の外径よりも大きく、回転軸の端部が挿入される取り付け穴部を有し、
    前記移動連結部材が、他方の連結部材側とは反対側へ移動してきたとき、前記移動連結部材を他方の連結部材側へ付勢する付勢手段と、
    前記移動連結部材と前記付勢手段との間に配置され、軸方向移動可能な中間部材とを備えたことを特徴とする駆動伝達装置。
  22. 請求項21に記載の駆動伝達装置において、
    前記回転軸の外から突出し、前記移動連結部材に挿入されて、前記回転軸と前記移動連結部材との間で駆動伝達を行う駆動伝達部材を備え、
    前記中間部材は、軸方向に突出して前記駆動伝達部材に突き当たって、前記移動連結部材に中間部材を介して前記付勢手段の付勢力が及ばないようにする突き当て部を有することを特徴とする駆動伝達装置。
  23. 請求項20乃至22いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記中間部材と前記移動連結部材が取り付けられた回転軸と隙間が、前記移動連結部材の取り付け穴部と前記回転軸との隙間よりも小さいことを特徴とする駆動伝達装置。
  24. 請求項20乃至23いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記中間部材が樹脂であり、前記移動連結部材が金属であることを特徴とする駆動伝達装置。
  25. 請求項1乃至24いずれかに記載の駆動伝達装置を備えた画像形成装置。
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