JPH1141085A - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JPH1141085A
JPH1141085A JP9194309A JP19430997A JPH1141085A JP H1141085 A JPH1141085 A JP H1141085A JP 9194309 A JP9194309 A JP 9194309A JP 19430997 A JP19430997 A JP 19430997A JP H1141085 A JPH1141085 A JP H1141085A
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Akihiko Hashiguchi
昭彦 橋口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造プロセス、温度、動作電圧のばらつきの影
響が少なく、高速に動作することが可能な出力バッファ
回路を提供する。 【解決手段】PMOSトランジスタPT11を介して電
源電圧VDDの供給ラインに接続された基準ノードRN
11と、基準電位VREFと基準ノードの電位とを比較
し、両電位が一致するようにPMOSトランジスタPT
11に流れる電流値を制御し、基準ノードRN11の電
位をVDDと出力電圧との間の値に設定された基準電位
に保持するオペアンプAMP11と、基準ノードRN1
1と出力端子TOUT1,TOUT2との間に接続され
たPMOSトランジスタPT12,PT13と、出力端
子TOUT1、TOUT2とVDDより低い第2の電源
との間にそれぞれ接続された終端抵抗素子R11,R1
2とを備え、PMOSトランジスタPT12,PT13
のゲートに逆相の信号VIN,VINBを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相補的にデータを
出力する出力バッファ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体回路の出力部分のインターフェー
スには、論理H(以下これをVOHとよぶ)の電位の定
義や、論理L(以下これをVOLとよぶ)の電位の定義
が、非常に細かい電位の範囲でなされているものがあ
る。
【0003】たとえば、疑似ECL回路と呼ばれるもの
においては、VOHおよびVOLは下記の(1)、
(2)式に示すように定義されている。
【0004】
【数1】 VOH=(VDD−1.025 V)〜(VDD−0.88V) …(1)
【0005】
【数2】 VOL=(VDD−1.81V)〜(VDD−1.62V) …(2)
【0006】そして、それぞれの設定電位の幅はVOH
で145mV、VOLで190mVである。
【0007】この疑似ECLインターフェースは、終端
方法として、図4のようなものが定義される。図4にお
いて、DVCは半導体デバイス、TOUTは出力端子を
それぞれ示している。この終端方法は、抵抗素子(50
Ω)R1を出力端子TOUTと電源電圧VDDより2V
低い電圧(VDD−2V)の供給ラインとの間に接続す
るものである。
【0008】このようなインターフェースとしての出力
バッファ回路をMOS(Metal OxideSemiconductor) 系
で実現する場合、たとえば図5に示すような構成が可能
である。
【0009】この出力バッファ回路1は、PMOSトラ
ンジスタPM1、差動型の演算増幅器(以下、オペアン
プという)AMP1、終端抵抗素子R1により構成され
ている。PMOSトランジスタPM1のソースは電源電
圧VDDの供給ラインに接続され、ドレインはオペアン
プAMP1の出力端子TOUTに接続されている。オペ
アンプAMP1の非反転入力端子(+)は出力端子(P
MOSトランジスタPM1のドレイン)に接続され(出
力信号(電圧)VOUTが入力され)、反転入力端子
(−)は入力信号(電圧)VINの入力ラインに接続さ
れている。
【0010】オペアンプAMP1は、入力電圧VINよ
り出力電圧VOUTが低ければ、その出力であるノード
NAの電位(以下VNA)を下げてPMOSトランジス
タPM1の電流能力をあげる。これに対して、入力電圧
VINより出力電圧VOUTが高ければノードNAの電
位VNAを上げてPMOSトランジスタPM1の電流能
力を下げる。つまりVOUTは負帰還がかかっている。
結果として、入力電圧VINと出力電圧VOUTの電位
は等しくなるので、VINをVOHやVOLに設定すれ
ば出力端子TOUTから出力電圧VOUTがVOHやV
OLとして出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
回路では、出力信号VOUTは図6に示すようなアンダ
ーシュート/オーバーシュートを引き起こす。このこと
について、図6に関連付けてさらに詳述する。
【0012】上述したように、入力電圧VINが上昇す
ると、オペアンプAMP1はその出力電位VNAを下
げ、PMOSトランジスタPM1の電流能力を上げる。
出力電圧VOUTが入力電圧VINと同電位になると、
オペアンプAMP1はその出力電位VNAを下げること
を停止するが、オペアンプAMP1、PMOSトランジ
スタPM1にはその挙動が動作するのには若干の時間的
な遅れが生じる。よって、図6に示すように、オペアン
プAMP1の出力電位VNAを必要以上に下げてしま
う。その結果、出力電圧VOUTは入力電圧VINより
電位が高くなり、オペアンプAMP1に入力される。以
上の動作が繰り返されることによって、出力電圧VOU
Tにはアンダーシュート/オーバーシュートの現象が発
現してしまう。
【0013】この問題を避けるために、オペアンプAM
P1のゲインを下げることも考えられるが、結果とし
て、出力電圧VOUTの遷移時間を延ばしてしまい、高
速動作が困難になる。
【0014】また、図7および図8に示すような構成に
することにより、上述したアンダーシュート/オーバー
シュートの現象の発現を防止することができる。
【0015】図7の回路は、PMOSトランジスタPT
1,PT2,PT3およびNMOSトランジスタNT1
を電源電圧VDDと接地電位GNDとの間に直列に接続
し、PMOSトランジスタPT2およびPT3をゲート
とドレインを接続していわゆるダイオードとして機能さ
せ、抵抗分圧するかたちで出力電圧VOUTを得るよう
に構成されている。
【0016】図8の回路は、電源電圧VDDと接地電位
GNDとの間にPMOSトランジスタPT1およびNM
OSトランジスタNT1を直列に接続し、また出力端子
TOUTと接地電位GNDとの間にNMOSトランジス
タNT1に並列にPMOSトランジスタPT4を接続
し、さらに電源電圧VDDと接地電位GNDとの間にダ
イオード接続したPMOSトランジスタPT2,PT3
を接続し、それらの接続点をPOSトランジスタPT
1,PT4のゲートに接続して、図7の回路と同様に、
抵抗分圧するかたちで出力電圧VOUTを得るように構
成されている。
【0017】しかしながら、図7および図8の回路は、
PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとが混在
する回路である等の理由から、いずれも、プロセスばら
つきの影響を取り除けない。特に、NMOSとPMOS
のばらつきの程度が異なると実用的でない。
【0018】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、製造プロセス、温度、動作電圧
のばらつきの影響が少なく、高速に動作することが可能
な出力バッファ回路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、相補的にデータを出力する出力バッファ
回路であって、第1の出力ノードおよび第2の出力ノー
ドと、基準ノードと、上記基準ノードの電位を第1の電
源電圧より低い電位に保持するノード電位保持手段と、
上記基準ノードと上記第1の出力ノードとの間に接続さ
れた第1のトランジスタと、上記基準ノードと上記第2
の出力ノードとの間に接続された第2のトランジスタ
と、上記第1の出力ノードと第1の電源より低い第2の
電源との間に接続された第1の負荷素子と、上記第2の
出力ノードと第2の電源との間に接続された第2の負荷
素子とを有し、上記第1のトランジスタおよび第2のト
ランジスタは、相補的に導通制御される。
【0020】また、本発明では、上記基準ノードは第3
の負荷素子を介して第1の電源に接続され、上記ノード
電位保持手段は、基準電位と上記基準ノードの電位とを
比較し、両電位が一致するように上記第3の負荷素子に
流れる電流値が一定となるように制御する。
【0021】また、本発明では、上記第1および第2の
トランジスタは、同一導電型の絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタである。
【0022】また、本発明では、上記第3の負荷素子
は、上記第1および第2のトランジスタは、同一導電型
の絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、上記ノー
ド電位保持手段は、反転入力端子に上記基準電位が接続
され、非反転入力端子に上記基準ノードが接続され、出
力端子が上記第3の負荷素子としての電界効果トランジ
スタのゲートに接続された演算増幅器を有する。
【0023】また、本発明では、上記第1および第2の
負荷素子は、抵抗素子である。
【0024】また、本発明では、上記基準電位は、第1
の電源電圧と出力信号電位との間の値に設定されてい
る。
【0025】本発明によれば、ノード電位保持手段によ
り、たとえば基準ノードの電位と基準電位とが比較さ
れ、両電位が一致するように第3の負荷素子に流れる電
流値が一定となるように制御される。これにより、基準
ノードの電位が、たとえば第1の電源電圧と出力信号電
位との間の値に設定されている基準電位に設定される。
その結果、基準ノードの電位がほとんど変化しないの
で、第1および第2の出力ノードからの出力電圧はそれ
ぞれ、第1および第2のトランジスタと出力の終端抵抗
素子としての第1と第2の抵抗素子との抵抗分割で電位
が決定される。これにより、出力トランジスタとしての
第1および第2のトランジスタのON抵抗がばらついた
場合でも、たとえば疑似ECL回路で定義される出力で
あるVOHおよびVOLはスペックを満たし、また、プ
ロセス、温度、動作電圧のばらつきの影響を少なくし、
高速に動作する。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る出力バッフ
ァ回路の一実施形態を示す回路図である。この出力バッ
ファ回路10は、たとえば疑似ECLインタフェース用
回路として用いられる。
【0027】出力バッファ回路10は、図1に示すよう
に、第1の負荷素子としての抵抗値50Ωの終端抵抗素
子R11、第2の負荷素子としての抵抗値50Ωの終端
抵抗素子R12、第3の負荷素子としてPMOSトラン
ジスタPT11、第1のトランジスタとしてのPMOS
トランジスタPT12、第2のトランジスタとしてのP
MOSトランジスタPT13、オペアンプ(演算増幅
器)AMP11、第1の出力ノードとしての出力端子T
OUT1、および第2の出力ノードとしての出力端子T
OUT2により構成されている。
【0028】PMOSトランジスタPT11のソースは
電源電圧VDDの供給ラインに接続され、ドレインはP
MOSトランジスタPT12,PT13のソースに接続
されいている。そして、これらの接続点により基準ノー
ドRN11が構成され、この基準ノードRN11がオペ
アンプAMP11の非反転入力端子(+)に接続されて
いる。オペアンプAMP11の反転入力端子(−)は基
準電位VREFの供給ラインに接続され、出力端子(ノ
ードNA)がPMOSトランジスタPT11のゲートに
接続されている。
【0029】PMOSトランジスタPT12のドレイン
出力端子TOUT1に接続され、PMOSトランジスタ
PT13のドレイン出力端子TOUT2に接続されてい
る。出力端子TOUT1と電源電圧VDDより2V低い
電圧(VDD−2V)の供給ライン(第2の電源)との
間に終端抵抗素子R11が接続されている。同様に、出
力端子TOUT2と電源電圧VDDより2V低い電圧
(VDD−2V)の供給ラインとの間に終端抵抗素子R
12が接続されている。そして、PMOSトランジスタ
PT12のゲートが入力信号(電圧)VINの入力ライ
ンに接続され、PMOSトランジスタPT13のゲート
が入力信号(電圧)VINの反転信号VINBの入力ラ
インに接続されている。
【0030】オペアンプAMP11の反転入力端子
(−)が接続される基準電位VREFは、電源電圧VD
Dと出力電圧VOUTとの間の電位に設定される。たと
えば出力電圧が(VDD−0.88V)である場合に、
基準電位は(VDD−0.8V)に設定される。
【0031】オペアンプATP11は、基準電位VRE
Fより基準ノードRN11の電位が低ければ、その出力
であるノードNAの電位(以下VNA)を下げてPMO
SトランジスタPM11の電流能力をあげる。これに対
して、基準電位VREFより基準ノードRN11の電位
が高ければノードNAの電位VNAを上げてPMOSト
ランジスタPT11の電流能力を下げる。つまり、オペ
アンプAMP11は、基準ノードRN11を基準電位V
REFと同じ電位に保持するノード電位保持手段として
機能する。
【0032】なお、図1の回路において、PMOSトラ
ンジスタPT11に流れる電流をI11とすると、電流
I11は、PMOSトランジスタPT12に流れる電流
I12とPMOSトランジスタPT13に流れる電流I
13との和(I11=I12+I13)となる。
【0033】次に、上記構成による動作および電流特性
について、第2に関連付けて説明する。
【0034】図2(A)は第1および第2の出力ノード
である出力端子TOUT1,TOUT2から出力される
出力電圧VOUTおよびVOUTBを示している。出力
用トランジスタであるPMOSトランジスタPT12の
ゲートおよびPMOSトランジスタPT13のゲートに
供給される入力電圧VINとVINBは前述したように
相補的であるから、PMOSトランジスタPT12,P
T13は同時に非活性化されることもない。よって、V
OUTの電位が高い時間は、VOUTBの電位は低い。
【0035】また、図2(B)は、PMOSトランジス
タPT11〜PT13に流れる電流I11,I12,I
13の特性を示している。PMOSトランジスタPT1
1が流す電流は、PMOSトランジスタPT12のみま
たはPMOSトランジスタPT13のみの電流である。
もし、PMOSトランジスタPT12とPMOSトラン
ジスタPT13の電流能力が等しければ、PMOSトラ
ンジスタPT11にはPMOSトランジスタPT12ま
たはPMOSトランジスタPT13の一方が流すだけの
定電流が流れることになる。したがって、PMOSトラ
ンジスタPT11は電流がほとんど変化しないので、基
準ノードRN11の電位(以下VN11と呼ぶ)もほと
んど変化せず、その結果オペアンプAMP11の出力の
電位VNAもほとんど変化しない。
【0036】基準ノードRN11の電位VN11がほと
んど変化しないので、出力電圧VOUT、VOUTBは
それぞれ、PMOSトランジスタPT12、PT13と
出力の終端抵抗素子R11,R12との抵抗分割で電位
が決定される。つまり、PMOSトランジスタPT1
2,PT13の抵抗値をそれぞれRPT12、RPT1
3と置けば、PMOSトランジスタPT12またはPM
OSトランジスタPT13が活性化されている場合に
は、出力電圧VOUTおよびVOUTBは、下記の
(3)式および(4)式で与えられる電位を持つことに
なる。
【0037】
【数3】 VOUT={VN11−(VDD−2V)}・R/(R+RPT12) +VDD−2V …(3)
【0038】
【数4】 VOUTB={VN11−(VDD−2V)}・R/(R+RPT13) +VDD−2V …(4)
【0039】次に、VOUTを例にとり、具体的にこの
出力回路の特性を説明する。今、終端抵抗素子R11,
R12の抵抗値Rが50Ωで、VN11=VDD−0・
8V、PMOSトランジスタPT12のON抵抗PRT
12が7Ωだったとすれば、VOUTは次式で与えられ
る。
【0040】
【数5】 VOUT=(VDD−0.8−VDD+2V)・50/(50+7) +VDD−2V =VDD+1.2・50/57−2=VDD−0.95(V) …(5)
【0041】これは疑似ECLインターフェースのVO
Hスペックである、VDD−0.88〜VDD−1.025 の範
囲に入る。
【0042】さらに、プロセスや温度、電圧の変化によ
り、抵抗値RPT12が0.7 〜1.4倍の範囲でばらつい
た場合を考察する。もし、抵抗値RPT12が0.7 倍で
あれば、VOUTは次式で与えられる。
【0043】
【数6】 VOUT=VDD+1.2・50/(50+7・0.7)−2 =VDD−0.91(V) …(6)
【0044】また、抵抗値RPT12が1.4 倍であれ
ば、VOUTは次式で与えられる。
【0045】
【数7】 VOUT=VDD+1.2・50/(50+7・1.4)−2 =VDD−0.10(V) …(7)
【0046】これら(6)式および(7)式で示すVO
UTは、いずれの場合も疑似ECLインターフェースの
VOHスペックであり、VDD−0.88〜VDD−1.025
の範囲に入る。つまり、上記(3)式および(4)式で
示す抵抗値RPT12,RPT13がばらついた場合で
も、基準ノードRN11の電位VN11を適切に設定す
ることで十分にスペック内に収めることが可能である。
【0047】また、PMOSトランジスタPT12のゲ
ートへの入力電圧VINおよびPMOSトランジスタP
T13のゲートへの入力電圧VINBはいわゆるCMO
Sのフル振幅であるので、PMOSトランジスタPT1
2,PT13のゲインは非常に大きく、VOUTおよ
び、VOUTBは非常に急峻な過渡特性を示す。
【0048】以上に、疑似ECLインターフェースのV
OHのスペックを満たす具体例を説明した。同様な方法
によりVOLのスペックを満たす回路も簡単に実現でき
る。たとえば抵抗値RPT13=200Ωとすれば、V
OUTは次式で与えられる。
【0049】
【数8】 VOUT=(VDD−0.8−VDD+2V)・50/(50+200) +VDD−2V =VDD+1.2・50/250−2=VDD−1.76(V) …(8)
【0050】仮に抵抗値RPT13がが0.7倍になっ
た場合、VOUTは次式で与えられる。
【0051】
【数9】 VOUT=(VDD−0.8−VDD+2V)・50/(50+140) +VDD−2V =VDD+1.2・50/190−2=VDD−1.68(V) …(9)
【0052】さらに、抵抗値RPT13がが1.4倍に
なった場合、VOUTは次式で与えられる。
【0053】
【数10】 VOUT=(VDD−0.8−VDD+2V)・50/(50+280) +VDD−2V =VDD+1.2・50/280−2=VDD−1.79(V) …(10)
【0054】いずれの場合でも疑似ECLインターフェ
ースのVOLのスペックを満たす。これら(8)式〜
(10)式で示すVOUTは、いずれの場合も疑似EC
LインターフェースのVOLのスペックを満たす。
【0055】つまり、図1の回路においては、出力トラ
ンジスタとしてのPMOSトランジスタPT12,PT
13のソース電圧を、実際のスペックに近づけること
で、プロセス等のばらつきを抑えることが可能になる。
【0056】図3にトランジスタ能力のばらつきと本発
明の効果を明らかにするグラフを示す。図中、縦軸は出
力電圧、横軸はトランジスタのON抵抗をそれぞれ示し
ている。また、図3中、複数のグラフ中の2本のプロッ
トは、トランジスタのソース電圧をパラメータとしてプ
ロットしたものである。図3中、Aで示す曲線がPMO
SトランジスタPT12,PT13のソース側(基準ノ
ード)の電位をVDDにした場合の電圧特性を示してい
る。これに対して、Bで示す曲線がPMOSトランジス
タPT12,PT13のソース側(基準ノード)の電位
を(VDDー0.8V)にした場合の電圧特性を示して
いる。
【0057】図3から明らかなように、ソース側電位を
電源電圧VDDにしたものは、トランジスタのON抵抗
が0.7 倍〜1.4 倍にばらつくと、VOHのスペックを満
たさない。一方、ソース側電位を0.8Vの電位に設定
すれば、トランジスタのON抵抗が0.7 倍〜1.4 倍にば
らついた場合でもVOHスペックを満たしている。
【0058】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、PMOSトランジスタPT11を介して電源電圧V
DDの供給ラインに接続された基準ノードRN11と、
基準電位VREFと基準ノードの電位とを比較し、両電
位が一致するようにPMOSトランジスタPT11に流
れる電流値が一定となるように制御し、基準ノードRN
11の電位をVDDと出力電圧との間の値に設定された
基準電位に保持するオペアンプAMP11と、基準ノー
ドRN11と出力端子TOUT1との間に接続されたP
MOSトランジスタPT12と、基準ノードRN11と
出力端子TOUT2との間に接続されたPMOSトラン
ジスタPT13と、出力端子TOUT1、TOUT2と
VDDより低い第2の電源との間にそれぞれ接続された
終端抵抗素子R11,R12とを備え、PMOSトラン
ジスタPT12,PT13のゲートに逆相の信号VI
N,VINBを供給するように構成したので、出力トラ
ンジスタとしてのPMOSトランジスタPT12,PT
13のソース側の電位を一定のレベルに制御することが
でき、設定されるべき電位に与える、プロセスのばらつ
き、動作温度のばらつき、動作電圧のばらつきなどを原
因とするトランジスタの電源能力のばらつきの影響が少
なく、高速動作可能である。
【0059】なお、この実施形態では、p型の電界効果
トランジスタであるPMOSトランジスタを用いた場合
を例に説明したが、本発明がn型のトランジスタを用い
る場合にも適用できることはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
設定されるべき電位に与える、プロセスのばらつき、動
作温度のばらつき、動作電圧のばらつきなどを原因とす
るトランジスタの電源能力のばらつきの影響が少なく、
高速動作可能となるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る出力バッファ回路の一実施形態を
示す回路図である。
【図2】(A)は出力電圧VOUTおよびVOUTBの
特性を示す図、(B)はPMOSトランジスタに流れる
電流特性を示す図である。
【図3】トランジスタ能力のばらつきと本発明の効果を
明らかにするグラフを示す図である。
【図4】疑似ECLインターフェースの説明図である。
【図5】第1の従来例を示す回路図である。
【図6】図5の回路の動作を説明するための図である。
【図7】第2の従来例を示す回路図である。
【図8】第3の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】 10…出力バッファ回路、R11…第1の負荷素子とし
ての終端抵抗素子、R12…第2の負荷素子としての終
端抵抗素子、PT11…第3の負荷素子としてPMOS
トランジスタ、PT12…第1のトランジスタとしての
PMOSトランジスタ、PT13…第2のトランジスタ
としてのPMOSトランジスタ、AMP11…オペアン
プ(演算増幅器)、TOUT1…第1の出力ノードとし
ての出力端子、TOUT2…第2の出力ノードとしての
出力端子。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相補的にデータを出力する出力バッファ
    回路であって、 第1の出力ノードおよび第2の出力ノードと、 基準ノードと、 上記基準ノードの電位を第1の電源電圧より低い電位に
    保持するノード電位保持手段と、 上記基準ノードと上記第1の出力ノードとの間に接続さ
    れた第1のトランジスタと、 上記基準ノードと上記第2の出力ノードとの間に接続さ
    れた第2のトランジスタと、 上記第1の出力ノードと第1の電源より低い第2の電源
    との間に接続された第1の負荷素子と、 上記第2の出力ノードと第2の電源との間に接続された
    第2の負荷素子と、を有し、 上記第1のトランジスタおよび第2のトランジスタは、
    相補的に導通制御される出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 上記基準ノードは第3の負荷素子を介し
    て第1の電源に接続され、 上記ノード電位保持手段は、基準電位と上記基準ノード
    の電位とを比較し、両電位が一致するように上記第3の
    負荷素子に流れる電流値が一定となるように制御する請
    求項1記載の出力バッファ回路。
  3. 【請求項3】 上記第1および第2のトランジスタは、
    同一導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタである
    請求項1記載の出力バッファ回路。
  4. 【請求項4】 上記第1および第2のトランジスタは、
    同一導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタである
    請求項2記載の出力バッファ回路。
  5. 【請求項5】 上記第1および第2のトランジスタの導
    電型はp型である請求項3記載の出力バッファ回路。
  6. 【請求項6】 上記第1および第2のトランジスタの導
    電型はp型である請求項4記載の出力バッファ回路。
  7. 【請求項7】 上記第3の負荷素子は、絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタであり、 上記ノード電位保持手段は、反転入力端子に上記基準電
    位が接続され、非反転入力端子に上記基準ノードが接続
    され、出力端子が上記第3の負荷素子としての電界効果
    トランジスタのゲートに接続された演算増幅器を有する
    請求項2記載の出力バッファ回路。
  8. 【請求項8】 上記第3の負荷素子は、上記第1および
    第2のトランジスタと同一導電型の絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタであり、 上記ノード電位保持手段は、反転入力端子に上記基準電
    位が接続され、非反転入力端子に上記基準ノードが接続
    され、出力端子が上記第3の負荷素子としての電界効果
    トランジスタのゲートに接続された演算増幅器を有する
    請求項4記載の出力バッファ回路。
  9. 【請求項9】 上記第1、第2および第3のトランジス
    タの導電型はp型である請求項8記載の出力バッファ回
    路。
  10. 【請求項10】 上記第1および第2の負荷素子は、抵
    抗素子である請求項1記載の出力バッファ回路。
  11. 【請求項11】 上記第1および第2の負荷素子は、抵
    抗素子である請求項2記載の出力バッファ回路。
  12. 【請求項12】 上記第1および第2の負荷素子は、抵
    抗素子である請求項3記載の出力バッファ回路。
  13. 【請求項13】 上記第1および第2の負荷素子は、抵
    抗素子である請求項7記載の出力バッファ回路。
  14. 【請求項14】 上記第1および第2の負荷素子は、抵
    抗素子である請求項8記載の出力バッファ回路。
  15. 【請求項15】 上記基準電位は、第1の電源電圧と出
    力信号電位との間の値に設定されている請求項2記載の
    出力バッファ回路。
  16. 【請求項16】 上記基準電位は、第1の電源電圧と出
    力信号電位との間の値に設定されている請求項4記載の
    出力バッファ回路。
  17. 【請求項17】 上記基準電位は、第1の電源電圧と出
    力信号電位との間の値に設定されている請求項7記載の
    出力バッファ回路。
  18. 【請求項18】 上記基準電位は、第1の電源電圧と出
    力信号電位との間の値に設定されている請求項8記載の
    出力バッファ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008271307A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Nec Electronics Corp 半導体回路
US9479172B2 (en) 2015-01-22 2016-10-25 Megachips Corporation Differential output buffer

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