JPH11348855A - 廃棄自動車の解体リサイクルシステムおよびその方法 - Google Patents

廃棄自動車の解体リサイクルシステムおよびその方法

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JPH11348855A
JPH11348855A JP15720798A JP15720798A JPH11348855A JP H11348855 A JPH11348855 A JP H11348855A JP 15720798 A JP15720798 A JP 15720798A JP 15720798 A JP15720798 A JP 15720798A JP H11348855 A JPH11348855 A JP H11348855A
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vehicle
station
space
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JP15720798A
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Koji Miyata
考治 宮田
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MIYATA JIDOKI HANBAI KK
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MIYATA JIDOKI HANBAI KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D67/00Systematic disassembly of vehicles for recovery of salvageable components, e.g. for recycling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/56Reuse, recycling or recovery technologies of vehicles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル部品と不要部品を効率的に回収し
て廃棄車体の後処理を容易化した廃棄自動車の解体リサ
イクルシステムおよび方法を提供する。 【解決手段】 検査空間8に続かせた作業空間1に、廃
棄車両を上下動自在なハンガー7に吊り下げて車両セッ
トステーションと車体取り外しステーション間に配列し
た複数の作業ステーションを順次低速で移動させるルー
プ式キャリア6と、各作業ステーションにおいて廃棄車
両から取り外された部品を区分保管するリサイクル部品
保管部2と解体部品置き場3とを設け、また、作業空間
1と検査空間8との間には燃料回収装置21を下方に備
えた車両搬入装置20を設けたシステムと、このシステ
ムを用いて廃棄車両から部品を取り外してリサイクル部
品を回収し、不要な解体部品と廃棄車体を後処理工程へ
送り込む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄自動車から部
品を再使用可能なリサイクル部品と不要部品に区分けし
て効率的に回収して、残りの廃棄車体のプレス、裁断な
どの後処理を行い易くするとともに、不要部品を廃棄車
体の裁断片とともに資源として再利用できるようにする
ための廃棄自動車の解体リサイクルシステムおよび廃棄
自動車の解体リサイクル方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】資源の有効活用と地球環境の保全の観点
から、古自動車や事故自動車などはそのまま廃棄するこ
となく使用可能な部品を回収してリサイクルすることは
極めて重要なことであるが、廃車場に野積みされた廃棄
車両から使用可能な部品を回収する作業は極めて面倒で
手数を要するため、極く一部の部品の回収が行なわれて
いるだけで、その殆どはプレスしたり、シュレッダによ
り細片化されて埋め立てられている現状であり、廃棄自
動車から全ての使用可能な部品を回収してリサイクルで
きるシステムの開発は今後の自動車業界において極めて
重要な課題と思われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは前記のような課題を解決して、廃棄自動車
から部品を再使用可能なリサイクル部品と不要部品に区
分けして効率的に回収して、残りの廃棄車体のプレス、
裁断などの後処理を行い易くするとともに、不要部品を
廃棄車体の裁断片とともに資源として再利用できるよう
にする廃棄自動車の解体リサイクルシステムおよび廃棄
自動車の解体リサイクル方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、検査空間に作業空間を続かせ、
この作業空間には、廃棄車両を吊り下げる上下動自在な
ハンガーが車両セットステーションから車体取り外しス
テーション間に配列した複数の作業ステーションを低速
で順次移動するループ式キャリアを設けるとともに、各
作業ステーションにおいて廃棄車両から取り外された部
品を区分保管するリサイクル部品保管部と不要部品保管
部を設け、さらに、前記作業空間の車両セットステーシ
ョンと検査空間との間には燃料回収装置を下方に備えた
車両搬入装置を設けたことを特徴とする廃棄自動車の解
体リサイクルシステムと、検査空間において取り外し部
品の決定・指示などの受入れ検査がなされた廃棄車両を
この検査空間に続く作業空間内に設置したループ式キャ
リアに吊り下げられている上下動自在なハンガーに該作
業空間の車両セットステーションにおいて吊り下げ、こ
のハンガーに吊り下げられた廃棄車両を車体取り外しス
テーションまで低速で順次移動す間において前記両ステ
ーション間に配列した複数の作業ステーションでオイル
抜き、部品取り外しなどの諸作業を行なって取り外され
た部品を再使用可能なリサイクル部品と不要部品に区分
けしたうえ作業空間に設けられているリサイクル部品保
管部と不要部品保管部に保管し、最後に残された廃棄車
体を車体取り外しステーションにおいてハンガーから外
してプレス、裁断などの後処理工程へ送りこむようにし
たことを特徴とする廃棄自動車の解体リサイクル方法と
よりなるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参考にしながら詳細に説明する。1は作業空
間であって、この作業空間1にはその奥側に複数の部品
別整理棚2aを配列したリサイクル部品保管部2と、温
水洗浄機4aを備えた洗浄ステーション4と、部品検査
ステーション5とを設けるとともに、出口側には複数の
不要部品置場3aに区画された不要部品保管部3が設け
られている外、温水洗浄機4aを備えた洗浄ステーショ
ン4と部品検査ステーション5とが設けられている。6
はこの作業空間1の略中央に設置されているループ式キ
ャリアであって、このループ式キャリア6には廃棄車両
Aを吊り下げて作業空間1の車両セットステーション6
aから車体取り外しステーション6e間に配列した複数
の作業ステーション6b、6c、6dに低速で順次移動
する複数台の上下動自在なハンガー7が懸吊されてい
る。
【0006】8は作業空間1の搬入口側に続かせた検査
空間であって、この検査空間8と作業空間1との間には
燃料回収装置21を下方に備えた車両搬入装置20が設
けられている。図示する車両搬入装置20は、検査空間
8から作業空間1の搬入口側に前後の車輪間隔程度の間
隔をおいて配置されている入口側が高床式とされた2条
のコンベア20a、20aと、このコンベア20a、2
0aの先端から前記作業空間1の車両セットステーショ
ン6aの直下に向け敷設したレール9、9上を往復動す
るストッパ付きの台車12とよりなるものであり、ま
た、図示する燃料回収装置21は、2条のコンベア20
a、20aの入口側の高床部間にあって、上面に燃料受
入口22が形成されている回収タンク23と、この回収
タンク23の燃料受入口22の略中央よりタンク上面へ
出没する突き刺し式の孔明け具24とよりなるものとし
ている。
【0007】13は作業空間1内に移動自在に設けられ
て部品取外作業中に部品を保持して部品取外作業を補助
する部品保持装置であって、図示する部品保持装置13
は、梁に走行自在に懸吊されて図示しない部品吸引機構
に腕先の吸着口を連通させている自在アーム13aを備
えた安定用支持脚13b付きのバランサーとしている
が、この部品保持装置13は部品取外作業中に人手に代
わりリサイクル部品を保持して部品取外作業を補助する
ためのものであるから、ロボットなど他の機構とするこ
ともある。なお、図において14はループ式キャリア6
の支柱の中間に懸吊された作業工具ハンガー、17はエ
アコン用ガス抜き装置である。
【0008】このように構成されたシステムを利用して
廃棄自動車を解体してプレスや裁断などの後工程を容易
化するには、例えば、古自動車や事故自動車などの廃棄
車両Aを引張装置などを用いるか用いることなく自走さ
せて検査空間へ搬入する。そして、この検査空間8にお
ける受入れ検査で廃棄車体より取り外し再使用可能なリ
サイクル部品と、不要ではあるが取り外したい不要部品
を画定して作業指示書を作成し、これを作業者に手交す
るとともに、ここでバッテリーの取り外しなどの前処理
を行う。次に、フォークリフト16などを用いて検査空
間8と作業空間1との間に設けられている車両搬入装置
20のコンベア20a、20aの高床式とされている入
口側に廃棄車両Aを搬入する。そして、エアコン用ガス
抜き装置17によりエアコン用ガス抜きを行なうととも
に、コンベア20a、20aの入口側の高床部間の下方
にある燃料回収装置21の孔明け具24を突出させて車
両底部に露出している燃料タンクに差し込めば、この孔
明け具24により明けられた孔より燃料が流下して回収
タンク23の燃料受入口22より回収タンク23に燃料
が回収されるから、この燃料回収後はコンベア20a、
20aにより廃棄車両を先端にストッパで安定させてあ
る台車12上に移載し、ここで必要に応じてドア、フロ
ントガラスやリヤガラス、トランクリッドやボンネット
フード、フェンダーパネルなどの載置状態で取り外し易
い再使用可能なリサイクル部品を作業指示書に従い取り
外し、再使用可能なリサイクル部品をリサイクル部品2
に運んで保管し、再使用不能な不要部品は搬出容易な箇
所に設けてある不要部品保管部3へ運び込む。そして、
ストッパによる安定下を解いた台車12を走行させ、廃
棄車両Aを作業空間1の略中央に設置されているループ
式キャリア6のハンガー循環路下方の車両セットステー
ション6aに送り込む。
【0009】このようにして車両セットステーション6
aに送り込まれた廃棄車両Aは、ループ式キャリア6の
上下動自在なハンガー7が車両セットステーション6a
に送られてきたとき、このハンガー7を下降させてセッ
トし、このハンガー7を若干上昇させて吊り下げる。そ
して、この車両セットステーション6aで吊り下げられ
た廃棄車両Aから、例えばエンジン・ミッションオイル
とパワーステアリングオイルの抜き取りを行なったう
え、車両セットステーション6aから車体取り外しステ
ーション6f間に配列した複数の作業ステーション6
b、6c、6dの内最初の作業ステーション6bに低速
で移動させ、ここで、この作業ステーション6bにおい
てブレーキオイル、トルクコンパータオイル、不凍液な
どの抜き取りを行なう。続いて、次の作業ステーション
6cに移動させてタイヤ取り外し、ラジエータ取り外
し、マフラ取り外しを行なうとともに、エンジン取り外
し準備を行い、さらに、次の作業ステーション6dに低
速で移動させて足回り部品の取り外しと、エンジン・ミ
ッション本体の取り外しを行い、その後、車体取り外し
ステーション6eに低速で移動させてここで廃棄車体A
を車体取り外しステーション6eから降ろす。なお、こ
の車体取り外しステーション6eでは必要に応じて残部
品の取り外しを車体取り外し前後を問わず行なってもよ
い。そして、各作業ステーションにおいて取り外された
部品のうち、リサイクル部品はリサイクル部品保管部2
に運んで保管し、再使用不能な不要部品は不要部品保管
部3へ運び込む。また、車体取り外しステーション6f
に送られて部品が取り外された廃棄車体は、フォークリ
フトやトラックなどを利用してプレス機やシュレッダな
どによる後処理工程へ搬出する。
【0010】なお、各ステーションにおいて取り外され
た部品のうち再使用可能なリサイクル部品は、取り外し
後に作業空間1の奥側にある部品検査ステーション5に
送り込み、ここで検査のうえそのままリサイクル部品保
管部2の分別保管可能な部品別整理棚2aの所定棚板に
送り込むか、洗浄ステーション4に送り込んでここで温
水洗浄機4aで洗浄したのち、部品検査ステーション5
で検査のうえ部品別整理棚2aの所定棚板に送り込めば
よいが、リサイクル部品の取り外し時には部品保持装置
13の吸着口をリサイクル部品あてがって部品吸引機構
による吸引力を作用させ、この部品保持装置13による
保持下に取り外して破損がないようにすれば、作業者が
1人であっても重い部品の取外作業を的確容易に行なう
ことができるので、部品保持装置13を使用することが
特に好ましい。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、資源の有効活用と地球環境の保全の観点から、
古自動車や事故自動車などはそのまま廃棄することな
く、部品を再使用可能な部品と廃棄部品に分けて回収
し、再使用可能な部品はリサイクル部品として再利用す
るとともに、廃棄部品は残された車体の裁断片とともに
材料毎に分別して資源として有効利用するうえに便利な
廃棄自動車の解体リサイクルシステムおよびその方法と
して極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す配置説明図
である。
【符号の説明】
1 作業空間 2 リサイクル部品保管部 3 不要部品保管部 4 洗浄ステーション 5 検査ステーション 6 ループ式キャリア 6a 車両セットステーション 6b 作業ステーション 6c 作業ステーション 6d 作業ステーション 6e 車体取り外しステーション 7 ハンガー 8 検査空間 20 車両搬入装置 20a コンベア 21 燃料回収装置 22 燃料受入口 23 回収タンク 24 孔明け具
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 廃棄自動車の解体リサイクルシステム
およびその方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄自動車から部
品を再使用可能なリサイクル部品と不要部品に区分けし
て効率的に回収して、残りの廃棄車体のプレス、裁断な
どの後処理を行い易くするとともに、不要部品を廃棄車
体の裁断片とともに資源として再利用できるようにする
ための廃棄自動車の解体リサイクルシステムおよび廃棄
自動車の解体リサイクル方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】資源の有効活用と地球環境の保全の観点
から、古自動車や事故自動車などはそのまま廃棄するこ
となく使用可能な部品を回収してリサイクルすることは
極めて重要なことであるが、廃車場に野積みされた廃棄
車両から使用可能な部品を回収する作業は極めて面倒で
手数を要するため、極く一部の部品の回収が行なわれて
いるだけで、その殆どはプレスしたり、シュレッダによ
り細片化されて埋め立てられている現状であり、廃棄自
動車から全ての使用可能な部品を回収してリサイクルで
きるシステムの開発は今後の自動車業界において極めて
重要な課題と思われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは前記のような課題を解決して、廃棄自動車
から部品を再使用可能なリサイクル部品と不要部品に区
分けして効率的に回収して、残りの廃棄車体のプレス、
裁断などの後処理を行い易くするとともに、不要部品を
廃棄車体の裁断片とともに資源として再利用できるよう
にする廃棄自動車の解体リサイクルシステムおよび廃棄
自動車の解体リサイクル方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、検査空間に作業空間を続かせ、
この作業空間には、廃棄車両を吊り下げる上下動自在な
ハンガーが車両セットステーションから車体取り外しス
テーション間に配列した複数の作業ステーションを低速
で順次移動するループ式キャリアと、取り外される部品
を自在アームの腕先に設けられた吸着口で吸引保持する
部品吸引機構を備えた移動自在な部品保持装置とを設け
るとともに、各作業ステーションにおいて廃棄車両から
取り外された部品を区分保管するリサイクル部品保管部
と不要部品保管部を設け、さらに、前記作業空間の車両
セットステーションと検査空間との間には燃料回収装置
を下方に備えた車両搬入装置を設けたことを特徴とする
廃棄自動車の解体リサイクルシステムと、検査空間にお
いて取り外し部品の決定・指示などの受入れ検査がなさ
れた廃棄車両をこの検査空間に続く作業空間内に設置し
たループ式キャリアに吊り下げられている上下動自在な
ハンガーに該作業空間の車両セットステーションにおい
て吊り下げ、このハンガーに吊り下げられた廃棄車両を
車体取り外しステーションまで低速で順次移動す間に
おいて前記両ステーション間に配列した複数の作業ステ
ーションでオイル抜きを行なうとともに自在アームの腕
先を吸引保持用の吸着口とする部品吸引機構を備えた移
動自在な部品保持装置により部品を吸引保持させながら
部品取り外しを行なって取り外された部品を再使用可能
なリサイクル部品と不要部品に区分けしたうえ作業空間
に設けられているリサイクル部品保管部と不要部品保管
部に保管し、最後に残された廃棄車体を車体取り外しス
テーションにおいてハンガーから外してプレス、裁断な
どの後処理工程へ送りこむようにしたことを特徴とする
廃棄自動車の解体リサイクル方法とよりなるものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参考にしながら詳細に説明する。1は作業空
間であって、この作業空間1にはその奥側に複数の部品
別整理棚2aを配列したリサイクル部品保管部2と、温
水洗浄機4aを備えた洗浄ステーション4と、部品検査
ステーション5とを設けるとともに、出口側には複数の
不要部品置場3aに区画された不要部品保管部3が設け
られている外、温水洗浄機4aを備えた洗浄ステーショ
ン4と部品検査ステーション5とが設けられている。6
はこの作業空間1の略中央に設置されているループ式キ
ャリアであって、このループ式キャリア6には廃棄車両
Aを吊り下げて作業空間1の車両セットステーション6
aから車体取り外しステーション6e間に配列した複数
の作業ステーション6b、6c、6dに低速で順次移動
する複数台の上下動自在なハンガー7が懸吊されてい
る。
【0006】8は作業空間1の搬入口側に続かせた検査
空間であって、この検査空間8と作業空間1との間には
燃料回収装置21を下方に備えた車両搬入装置20が設
けられている。図示する車両搬入装置20は、検査空間
8から作業空間1の搬入口側に前後の車輪間隔程度の間
隔をおいて配置されている入口側が高床式とされた2条
のコンベア20a、20aと、このコンベア20a、2
0aの先端から前記作業空間1の車両セットステーショ
ン6aの直下に向け敷設したレール9、9上を往復動す
るストッパ付きの台車12とよりなるものであり、ま
た、図示する燃料回収装置21は、2条のコンベア20
a、20aの入口側の高床部間にあって、上面に燃料受
入口22が形成されている回収タンク23と、この回収
タンク23の燃料受入口22の略中央よりタンク上面へ
出没する突き刺し式の孔明け具24とよりなるものとし
ている。
【0007】13は作業空間1内に移動自在に設けられ
て部品取外作業中に部品を保持して部品取外作業を補助
する部品保持装置であって、図示する部品保持装置13
は、梁に走行自在に懸吊されて図示しない部品吸引機構
に腕先の吸着口を連通させている自在アーム13aを備
えた安定用支持脚13b付きのバランサーとしている
が、この部品保持装置13部品取外作業中に人手に代わ
りリサイクル部品を保持して部品取外作業を補助するた
めのものであるから、自在アームの腕先の吸着口に取り
外される部品を吸引保持する部品吸引機構を備えた移動
自在なものであればロボットなど他の機構とすることも
ある。なお、図において14はループ式キャリア6の支
柱の中間に懸吊された作業工具ハンガー、17はエアコ
ン用ガス抜き装置である。
【0008】このように構成されたシステムを利用して
廃棄自動車を解体してプレスや裁断などの後工程を容易
化するには、例えば、古自動車や事故自動車などの廃棄
車両Aを引張装置などを用いるか用いることなく自走さ
せて検査空間へ搬入する。そして、この検査空間8にお
ける受入れ検査で廃棄車体より取り外し再使用可能なリ
サイクル部品と、不要ではあるが取り外したい不要部品
を画定して作業指示書を作成し、これを作業者に手交す
るとともに、ここでバッテリーの取り外しなどの前処理
を行う。次に、フォークリフト16などを用いて検査空
間8と作業空間1との間に設けられている車両搬入装置
20のコンベア20a、20aの高床式とされている入
口側に廃棄車両Aを搬入する。そして、エアコン用ガス
抜き装置17によりエアコン用ガス抜きを行なうととも
に、コンベア20a、20aの入口側の高床部間の下方
にある燃料回収装置21の孔明け具24を突出させて車
両底部に露出している燃料タンクに差し込めば、この孔
明け具24により明けられた孔より燃料が流下して回収
タンク23の燃料受入口22より回収タンク23に燃料
が回収されるから、この燃料回収後はコンベア20a、
20aにより廃棄車両を先端にストッパで安定させてあ
る台車12上に移載し、ここで必要に応じてドア、フロ
ントガラスやリヤガラス、トランクリッドやボンネット
フード、フェンダーパネルなどの載置状態で取り外し易
い再使用可能なリサイクル部品を作業指示書に従い取り
外し、再使用可能なリサイクル部品をリサイクル部品2
に運んで保管し、再使用不能な不要部品は搬出容易な箇
所に設けてある不要部品保管部3へ運び込む。そして、
ストッパによる安定下を解いた台車12を走行させ、廃
棄車両Aを作業空間1の略中央に設置されているループ
式キャリア6のハンガー循環路下方の車両セットステー
ション6aに送り込む。
【0009】このようにして車両セットステーション6
aに送り込まれた廃棄車両Aは、ループ式キャリア6の
上下動自在なハンガー7が車両セットステーション6a
に送られてきたとき、このハンガー7を下降させてセッ
トし、このハンガー7を若干上昇させて吊り下げる。そ
して、この車両セットステーション6aで吊り下げられ
た廃棄車両Aから、例えばエンジン・ミッションオイル
とパワーステアリングオイルの抜き取りを行なったう
え、車両セットステーション6aから車体取り外しステ
ーション6f間に配列した複数の作業ステーション6
b、6c、6dの内最初の作業ステーション6bに低速
で移動させ、ここで、この作業ステーション6bにおい
てブレーキオイル、トルクコンパータオイル、不凍液な
どの抜き取りを行なう。続いて、次の作業ステーション
6cに移動させてタイヤ取り外し、ラジエータ取り外
し、マフラ取り外しを行なうとともに、エンジン取り外
し準備を行い、さらに、次の作業ステーション6dに低
速で移動させて足回り部品の取り外しと、エンジン・ミ
ッション本体の取り外しを行い、その後、車体取り外し
ステーション6eに低速で移動させてここで廃棄車体A
を車体取り外しステーション6eから降ろす。なお、こ
の車体取り外しステーション6eでは必要に応じて残部
品の取り外しを車体取り外し前後を問わず行なってもよ
い。そして、各作業ステーションにおいて取り外された
部品のうち、リサイクル部品はリサイクル部品保管部2
に運んで保管し、再使用不能な不要部品は不要部品保管
部3へ運び込む。また、車体取り外しステーション6f
に送られて部品が取り外された廃棄車体は、フォークリ
フトやトラックなどを利用してプレス機やシュレッダな
どによる後処理工程へ搬出する。
【0010】なお、各ステーションにおいて取り外され
た部品のうち再使用可能なリサイクル部品は、取り外し
後に作業空間1の奥側にある部品検査ステーション5に
送り込み、ここで検査のうえそのままリサイクル部品保
管部2の分別保管可能な部品別整理棚2aの所定棚板に
送り込むか、洗浄ステーション4に送り込んでここで温
水洗浄機4aで洗浄したのち、部品検査ステーション5
で検査のうえ部品別整理棚2aの所定棚板に送り込めば
よいが、リサイクル部品の取り外し時には部品保持装置
13の吸着口をリサイクル部品あてがって部品吸引機構
による吸引力を作用させ、この部品保持装置13による
保持下に取り外して破損がないようにすれば、作業者が
1人であっても重い部品の取外作業を的確容易に行なう
ことができるので、自在アームの腕先の吸着口に取り外
される部品を吸引保持する部品吸引機構を備えた移動自
在な部品保持装置13を使用することが必要である。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、資源の有効活用と地球環境の保全の観点から、
古自動車や事故自動車などはそのまま廃棄することな
く、部品を再使用可能な部品と廃棄部品に分けて回収
し、再使用可能な部品はリサイクル部品として再利用す
るとともに、廃棄部品は残された車体の裁断片とともに
材料毎に分別して資源として有効利用するうえに便利な
廃棄自動車の解体リサイクルシステムおよびその方法と
して極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す配置説明図
である。
【符号の説明】 1 作業空間 2 リサイクル部品保管部 3 不要部品保管部 4 洗浄ステーション 5 検査ステーション 6 ループ式キャリア 6a 車両セットステーション 6b 作業ステーション 6c 作業ステーション 6d 作業ステーション 6e 車体取り外しステーション 7 ハンガー 8 検査空間13 部品保持装置 13 a 自在アーム 20 車両搬入装置 20a コンベア 21 燃料回収装置 22 燃料受入口 23 回収タンク 24 孔明け具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査空間(8) に作業空間(1) を続かせ、
    この作業空間(1) には、廃棄車両を吊り下げる上下動自
    在なハンガー(7) が車両セットステーション(6a)から車
    体取り外しステーション(6e)間に配列した複数の作業ス
    テーションを低速で順次移動するループ式キャリア(6)
    を設けるとともに、各作業ステーションにおいて廃棄車
    両から取り外された部品を区分保管するリサイクル部品
    保管部(2) と不要部品保管部(3) を設け、さらに、前記
    作業空間(1) の車両セットステーション(6a)と検査空間
    (8) との間には燃料回収装置(21)を下方に備えた車両搬
    入装置(20)を設けたことを特徴とする廃棄自動車の解体
    リサイクルシステム。
  2. 【請求項2】 リサイクル部品保管部(2) と不要部品保
    管部(3) とは、いずれも複数に区画されたものである請
    求項1に記載の廃棄自動車の解体リサイクルシステム。
  3. 【請求項3】 燃料回収装置(21)を下方に備えた車両搬
    入装置(20)が、所要間隔をおいて配置される2条のコン
    ベア(20a) 、(20a) である請求項1または2に記載の廃
    棄自動車の解体リサイクルシステム。
  4. 【請求項4】 2条のコンベア(20a) 、(20a) はその入
    口側が高床部とされ、燃料回収装置(21)は、上面に燃料
    受入口(22)が形成されている回収タンク(23)と、この回
    収タンク(23)の上面より出没する孔明け具(24)とよりな
    るものとして前記高床部間に設けられている請求項3に
    記載の廃棄自動車の解体リサイクルシステム。
  5. 【請求項5】 検査空間において取り外し部品の決定・
    指示などの受入れ検査がなされた廃棄車両をこの検査空
    間に続く作業空間内に設置したループ式キャリアに吊り
    下げられている上下動自在なハンガーに該作業空間の車
    両セットステーションにおいて吊り下げ、このハンガー
    に吊り下げられた廃棄車両を車体取り外しステーション
    まで低速で順次移動す間において前記両ステーション間
    に配列した複数の作業ステーションでオイル抜き、部品
    取り外しなどの諸作業を行なって取り外された部品を再
    使用可能なリサイクル部品と不要部品に区分けしたうえ
    作業空間に設けられているリサイクル部品保管部と不要
    部品保管部に保管し、最後に残された廃棄車体を車体取
    り外しステーションにおいてハンガーから外してプレ
    ス、裁断などの後処理工程へ送りこむようにしたことを
    特徴とする廃棄自動車の解体リサイクル方法。
  6. 【請求項6】 取り外された部品のうち再使用可能なリ
    サイクル部品をリサイクル部品保管部へ送り込む前に洗
    浄と検査を行なうようにする請求項5に記載の廃棄自動
    車の解体リサイクル方法。
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