JPH10230822A - 中古自動車の処理設備および処理方法 - Google Patents

中古自動車の処理設備および処理方法

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JPH10230822A
JPH10230822A JP5414897A JP5414897A JPH10230822A JP H10230822 A JPH10230822 A JP H10230822A JP 5414897 A JP5414897 A JP 5414897A JP 5414897 A JP5414897 A JP 5414897A JP H10230822 A JPH10230822 A JP H10230822A
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JP
Japan
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fuel
collecting
oil
station
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JP5414897A
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English (en)
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Yoshimasa Ishii
良昌 石井
Takeshi Sagawa
健 佐川
Nobuhiro Iwakura
暢宏 岩倉
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Original Assignee
JGC Corp
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中古自動車の解体及びリサイクル部品の回収
作業の高効率化、容易化と共に安全性の向上を図ること
にある。 【解決手段】 入荷した中古自動車の部品の検査・選別
ステーション100と、燃料油及びその他油類を回収す
る燃料油回収ステーション200と、フロン回収ステー
ション300と、不凍液等を回収する雑液回収ステーシ
ョン400と、バッテリー回収ステーション500と、
エンジン回収ステーション600と、前記以外の部品を
回収するその他部品回収ステーション700と、前記各
ステーションの処理後の自動車本体をプレス成形する車
体プレスステーション800と、少なくとも1つの部品
等の保管エリア900とを備え、燃料油回収ステーショ
ンを耐火・防爆仕様の建屋1000内に配置するととも
に、中古自動車本体を前段ステーションから次段ステー
ションに自動搬送する設備を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中古自動車の処理
設備および処理方法、特に、廃車となった中古自動車か
ら有害物、危険物を除去し、リサイクル使用可能な有用
物を回収した後、車体をプレスする中古自動車の処理設
備および処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の我が国における廃車台数は年々増
加の一途をたどり、一方、廃車の処理によって生じたシ
ュレッダーダスト(ごみ)の埋め立て処分場は限界に近
い状況にある。このため、再生利用可能な部品や材料を
完全に取り外して回収再利用し、シュレッダーダストを
できるだけ少なくすることが要望されている。廃車を解
体処理するにあたって、従来は、有害物のフロンを回収
する作業、危険物のガソリン、軽油およびエンジンオイ
ル、ブレーキフルードを回収する作業、バッテリーを取
り外す作業、エンジンを取り外す作業を作業員がそれぞ
れ独立して個々に行っている。また、特開平6−127
348号公報には、中古車両の解体方法として、中古車
両を解体場に固定した状態で上記のような各作業を行う
工程が開示され、再生利用可能なユニットの回収処理と
再生利用不可能なユニットの廃棄処理を行うことが記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
みる解体のための各種作業は、作業員による独立した個
々の作業であるので、廃車解体に多大な時間や労力を要
し、非能率かつ非効率であった。このため、1日当りの
処理能力は数台であり、処理コストが高くなる、という
問題があった。また、上記公報による中古車両の解体方
法は、中古車両を解体場に固定した状態で各種回収、解
体作業を行うため、作業員にとって作業がやり難く、効
率面で問題があり、また、特に有害物のフロンの除去作
業や危険物のガソリン、軽油等の回収作業を他の解体作
業と同一の解体場で行うため、安全面や衛生面において
問題がある。また、上記公報には、危険物のガソリン、
軽油等の燃料油の回収に際し、効率よく、容易かつ安全
に抜き取ることについての配慮がされていない。
【0004】本発明の課題は、中古自動車の解体および
リサイクル部品の回収作業の高効率化と容易化を図ると
共に、安全性および衛生面の向上を図るに好適な中古自
動車の処理設備および処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、入荷した中
古自動車を検査して回収する部品を予め選別する検査・
選別ステーションと、燃料油およびその他油類を分別回
収する燃料油回収ステーションと、フロン回収ステーシ
ョンと、不凍液等の前記以外の液体を回収する雑液回収
ステーションと、バッテリー回収ステーションと、エン
ジン回収ステーションと、前記以外の部品を個別に回収
するその他部品回収ステーションと、前記各ステーショ
ンで処理された後の自動車本体をプレス成形する車体プ
レスステーションと、少なくとも1つの部品等の保管エ
リアとを備え、燃料油回収ステーションを耐火・防爆仕
様の建屋内に配置するとともに、中古自動車本体を前段
ステーションから次段ステーションに自動搬送する設備
を備えることによって、解決される。ここで、燃料回収
ステーションには、中古自動車の燃料タンク下面に貫通
孔を形成するとともに、貫通孔から残留燃料油を回収す
る燃料抜出装置を備える。また、燃料抜出装置は、先端
に槍状貫通具を取り付けた上下可動軸と、その周囲を気
密に覆う燃料受け容器とを備え、槍状貫通具は、穂先部
から円錐状に拡大するえら状部を有し、可動軸の上方へ
の移動時に前記貫通孔を形成するとともに、下方への抜
出し時に貫通孔の端部を下方に引き下げる機能を有す
る。また、槍状貫通具の貫通孔形成部をベリリウム銅等
の防爆材料によって構成する。また、上記課題は、入荷
した中古自動車を検査して回収する部品を予め選別する
検査・選別工程と、燃料油およびその他油類を個別に回
収する燃料油その他油類回収工程と、フロン回収工程
と、不凍液等の前記以外の液体を回収する雑液回収工程
と、バッテリー回収工程と、エンジン回収工程と、前記
以外の部品を回収するその他部品回収工程と、エンジン
回収工程およびその他部品回収工程で回収された部品を
リサイクル可能か否かを判別する判別工程と、前記各工
程で部品その他を回収した自動車本体をプレス成形する
車体プレス工程とを有し、燃料油その他油類回収工程を
耐火・防爆仕様の建屋内で実施するとともに、判別工程
および車体プレス工程を除く検査・選別工程から車体プ
レス工程までの各工程は自動搬送設備上で自動車本体を
処理することによって、解決される。ここで、検査・選
別工程は、回収する部品の全てに予めマーキングする。
また、燃料油その他油類回収工程は、中古自動車の燃料
タンクの下面に貫通孔を形成し、その貫通孔から燃料油
を回収する。また、燃料タンク下面に形成される貫通孔
は、その端部を下方に向けて形成され、燃料を残留させ
ることなく回収する。
【0006】本発明は、作業員が移動することなく、解
体車両本体を各作業ステーション間にわたって自動搬送
し、各作業ステーションにおいて必要な部品の回収、解
体の処理作業のみを行うので、作業効率が向上する。ま
た、検査・選別ステーションにおいて予め回収部品を選
別し、マーキングするので、選別した部品の回収が容易
になる。また、引火性または可燃性の燃料、油類の回収
ステーションを耐火構造、防爆仕様の独立した建屋に配
置し、この建屋において引火性の燃料および可燃性の油
類の回収作業を行うので、安全性の向上が図られる。ま
た、本発明による槍状貫通具は、中古車の燃料タンクを
貫通し、抜き取ることによって、簡単に燃料タンクに穴
をあけることができ、また、槍状貫通具の穂先本体を貫
通した後、抜き取るときに、一旦つぼまった補助片が広
がるため、穴の周囲部のめくれが下方向になり、燃料を
完全に抜き取ることができ、これにより、燃料抜取り用
の穴の形成および残余の燃料の抜き取りを効率よく、容
易かつ安全に行うことができる。さらに、本発明は、自
動搬送により、各作業ステヘションの作業員への負荷が
減少できるとともに、フロン回収、雑液回収等の作業を
効率的にでき、作業衛生面の向上も図られる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態による中
古自動車の処理設備の全体構成を示す。図1において、
100は入荷した中古車を解体、リサイクル部品を回収
するための検査・選別ステーション、200は燃料油、
その他の油類の回収ステーション、300はフロン回収
ステーション、400は前記以外の不凍液等の雑液回収
ステーション、500はバッテリー回収ステーション、
600はエンジン回収ステーション、700は前記以外
のその他の部品回収ステーション、800はプレス品出
荷のための車体プレスステーション、900は回収部品
保管エリアを示し、1000、1100は建屋を表わ
す。第1の建屋1000は、耐火構造、防爆仕様とし、
燃料油、その他油類回収ステーション200を設備す
る。また、第2の建屋1100は、第1の建屋1000
と別棟建にし、フロン回収ステーション300、前記以
外の不凍液等の雑液回収ステーション400、バッテリ
ー回収ステーション500、エンジン回収ステーション
600、前記以外のその他の部品回収ステーション70
0、車体プレスステーション800および保管エリア9
00を設備する。ここで、本実施形態は、中古車の入荷
から解体までを一貫したラインとし、各作業ステーショ
ン間を移動台車(図示せず)により順次自動搬送する
(作業員は移動しない。)。また、各作業ステーション
における作業のための車両の上昇、下降は、作業姿勢お
よび作業内容に合わせたリフト(図示せず)を設置す
る。
【0008】図2に、本発明の実施形態による中古自動
車の処理方法フローを示す。まず、中古自動車が第1の
建屋1000に隣接した検査・選別ステーション100
に入庫すると、車両を移動台車に搭載し、リサイクル可
能な部品(バッテリー、エンジン、その他の部品)を検
査、選別し、リサイクル可能な部品に指示カードを貼付
る(処理20)。続いて、タイヤを回収し(処理2
1)、リサイクル可能か否かを判別する(処理22)。
リサイクル可能な場合は保管エリア900に保管し(処
理23)、使用不可能な場合は処理業者に出荷する。次
に、車両を移動台車により第1の建屋1000内の燃料
油、その他の油類回収ステーション200に自動的に送
り、最初に、燃料抜出装置(後述する。)を用いてガソ
リンまたは軽油を回収し(処理24)、ガソリンまたは
軽油タンクに収め、リサイクル燃料として地下タンク等
に保管する(処理25)。回収された燃料は、自動車用
燃料にリサイクルすることもできるし、自家発電用燃料
として供給し、当処理設備の電源供給に利用することも
できる。さらに、エンジンオイル、ミッションオイル等
の油類をそれぞれ回収し(処理24)、これらを廃油タ
ンクとしてドラム缶に詰め(処理26)、オイル類を焼
却炉に運び、後述する雑油とともに焼却処理する(処理
27)。この焼却処理の際に発生する熱を当処理設備に
有効利用することが好ましい。次に、これらの処理を終
了した車両を移動台車に搭載して第2の建屋1100の
フロン回収ステーション300に自動搬送し、フロン回
収装置(図示せず)を用いてフロンを回収し(処理2
8)、フロン回収ボンベに収める(処理29)。続い
て、車両を移動台車に搭載して、不凍液、ウォッシャー
液等を雑液回収ステーション400に搬送し、雑液を回
収し(処理30)、廃液タンクに収納する(処理3
1)。これらの廃液は、前記廃油と合わせて焼却処理す
る(処理27)。続くバッテリー回収ステーション50
0においては、バッテリーを取外して回収し(処理3
2)、リサイクル使用可能とするために、再生処理する
(処理33)。エンジン回収ステーション600におい
ては、エンジンを取外して回収し(処理34)、リサイ
クル使用可能か否かを判別し(処理22)、使用可能で
あれば、保管エリア900に保管する(処理23)。そ
の他の部品回収ステーション700においては、前記以
外のリサイクル使用可能な部品、例えば、ドア、バンパ
ー、フェンダー、ラジエータ、ショックアブソーバ等の
部品を取外して回収し(処理35)、それぞれの部品が
リサイクル使用可能か否かを判別し(処理22)、使用
可能であれば、保管エリア900に保管する(処理2
3)。処理34、35において、リサイクル使用が不可
能である場合には、それぞれ廃棄部品として出荷する。
上記各ステーションでリサイクル部品等を回収し終った
車両本体は、車体プレスステーション800に自動搬送
され、二方プレスを用いて車体をプレス成型し(処理3
6)、プレス品として出荷する。ここで、検査・選別処
理(処理20)、タイヤの回収処理(処理21)、燃料
その他油類の回収処理(処理24)、フロンの回収処理
(処理28)、雑液の回収処理(処理30)、バッテリ
ーの回収処理(処理32)、エンジンの回収処理(処理
34)およびその他部品の回収処理(処理35)は、自
動車本体を自動搬送しながら、その設備上で実行する。
【0009】このように、本実施形態では、作業員が移
動することなく、解体車両を各作業ステーション間にわ
たって自動搬送し、各作業ステーションにおいて部品の
回収、リサイクル部品の判別の各種処理作業を行うの
で、作業効率が向上する。また、燃料油、その他の油類
の回収ステーションを耐火構造、防爆仕様の独立した建
屋に設備し、この建屋において引火性の燃料および可燃
性の油類の回収作業を行うので、安全性の向上が図られ
る。
【0010】次に、本発明による燃料抜出装置を実施形
態として説明する。図3は、燃料抜出装置Aの全体構成
であり、その断面図を示す。図3において、燃料抜出装
置Aは、車輪2を有する台車1に上下移動機構付き台座
3を設置し、この台座3上の両サイドに側壁4を立設す
ると共に、台座上に可動軸6を有するピストン5をセッ
トし、可動軸6の先端部に燃料受け容器7を設ける。燃
料受け容器7には、可動軸6の先端に槍状貫通具8(詳
細は後述する。)を据え付け、密封するためのシーラー
9、燃料の漏洩を防止するシール材10、燃料の抜取り
口11、N2の注入口12を設ける。また、燃料受け容
器7は、側壁4に固定部材13によって固定する。さら
に、台車1には、補助設備として、N2ボンベ14、N2
ボンベ14に配管を介して取り付けたコルダー15、ガ
ス濃度測定器16を搭載し、車輪18付き、燃料の回収
口19を有する回収タンク17を連結する。燃料の抜取
り口11と燃料の回収口19をバルブ22を通してパイ
プ24で連絡し、回収タンク17の燃料レベルをレベル
計23により検出し、バルブ22を開閉する。なお、2
0はキャップ付き燃料注入口21を有する中古車の燃料
タンクを表わす。
【0011】燃料抜出装置Aにおいて、燃料受け容器7
は台座3によって上昇、下降し、燃料受け容器7が上昇
した時にはシーラー9によって燃料タンク20と密着
し、また、槍状貫通具8はピストン5によって上下移動
し、槍状貫通具8が上方移動した時には、燃料タンク2
0に槍状貫通具8を貫通し、穴をあけ、燃料タンク20
内の残余の燃料を燃料受け容器7に抜き取る。ここで、
鎖線で示す槍状貫通具8は燃料タンク20の底板を貫通
した状態を表わす。抜き取った燃料は、燃料受け容器7
の燃料の抜取り口11からパイプ24およびバルブ22
を通して回収タンク17に回収する。回収タンク17の
燃料レベルが予め定めたレベルに達したとき、レベル計
23によりバルブ22を閉じる。また、N2ボンベ14
からバルブとコルダー15を介して燃料タンク20に、
一方、燃料受け容器7にパイプ24およびバルブ22を
介してN2ガスを供給し、N2ガスパージする。ガス濃度
測定器16は、燃料のガスが十分少なくなったことを確
認してから次のステーションに進むために、燃料タンク
20内のガス濃度を測定する。
【0012】図4は、ガス抜き装置Bを示す。ガス抜き
装置Bは、排気ブロワー30と燃料タンク20(一部の
み図示)の燃料注入口21および回収タンク17(一部
のみ図示)の燃料の回収口19を可撓性パイプ31、3
2を連結し、燃料タンク20および回収タンク17に溜
ったガスを排気ブロワー30によって吸引し、大気に放
出する。
【0013】図5に、燃料抜出装置Aおよびガス抜き装
置Bの動作フローを示す。燃料タンク20の残余の燃料
を抜き取るに当って、まず、台座3によって燃料受け容
器7を上昇させ、シーラー9を燃料タンク20に密着さ
せる。つぎに、燃料タンク20の燃料注入口21のキャ
ップを取り、ガス濃度測定器16によって燃料タンク2
0内のガス濃度を測定する。ガス濃度が爆発濃度以上の
ときは、ガス抜き装置Bを用いて燃料タンク20および
回収タンク17内のガスを排気ブロワー30によって吸
引し、燃料タンク20および燃料受け容器7をN2パー
ジする。一方、ガス濃度が爆発濃度以下のときは、ピス
トン5によって槍状貫通具8を押し上げ、この槍状貫通
具8によって燃料タンク20を貫通し、穴をあけ、燃料
タンク20内の残余の燃料を燃料受け容器7に抜き取
る。
【0014】図6は、槍状貫通具8の構成とその断面図
を示す。槍状貫通具8は、槍状の穂先本体40、ピン4
3を軸に矢印方向に回動する補助片41、補助片41を
穂先本体40にスプリングバックさせるスプリング42
から構成し、穂先部から円錐状に拡大するえら状部を形
成する。この槍状貫通具8をピストン5の可動軸6に取
り付け、固定する。ここで、槍状貫通具8の貫通孔形成
部である穂先本体40と補助片41は、防爆のため、ベ
リリウム銅等の防爆材料を用いる。
【0015】図7に、槍状貫通具8の貫通、抜き取りま
での動作を示す。(1)は、槍状貫通具8が燃料タンク
20の底板20’を貫通する直前であり、この状態で
は、底板20’の端部20”を図示のように燃料タンク
20の内部方向に折り曲げ、穴をあけ、また、補助片4
1はその先端が底板20’の端部20”に沿って矢印方
向に回動する(つぼまった状態になる。)。(2)は、
槍状貫通具8の貫通後の状態であり、補助片41はスプ
リング42のスプリングバックによって穂先本体40に
戻され、つぼまった状態から広がった状態になる。
(3)は、槍状貫通具8を燃料タンク20の底板20’
から抜き取る直前であり、この抜き取に際して、スプリ
ングバックによって広がった補助片41の先端が底板2
0’の端部20”に接触し、槍状貫通具8を抜き取る過
程で底板20’の端部20”を図示のように燃料タンク
20の外部方向に折り曲げ、穴の周囲部のめくれを下方
向に形成する。燃料タンク20内の燃料(〇〇〇印)は
この穴から抜き取られる。このように、本実施形態の槍
状貫通具8では、燃料タンク20の底板20’を貫通
し、抜き取ることによって、燃料タンク20に簡単に穴
をあけることができ、また、槍状貫通具8の穂先本体4
0を貫通した後、抜き取るときに、一旦つぼまった補助
片41がスプリングバックによって広がるので、穴の周
囲部のめくれが下方向になり、燃料を完全に抜き取るこ
とができ、これにより、穴の形成および残余の燃料の抜
き取りを効率よく、容易かつ安全に行うことができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
作業員が移動することなく、解体車両は各作業ステーシ
ョン間にわたって自動搬送され、各作業ステーションに
おいて予め選別された部品の回収作業を行うので、作業
効率が向上する。また、燃料油、その他の油類の回収ス
テーションを耐火構造、防爆仕様の独立した建屋に設備
し、この建屋において引火性の燃料および可燃性のの油
類の回収作業を行うので、安全性の向上が図られる。ま
た、本発明による槍状貫通具によれば、中古車の燃料タ
ンクを貫通し、抜き取ることによって、簡単に燃料タン
クに穴をあけることができ、また、槍状貫通具の穂先本
体を貫通した後、燃料を抜き取るときに、一旦つぼまっ
た補助片が広がるので、穴の周囲部のめくれが下方向に
なり、燃料を完全に抜き取ることができ、これにより、
燃料抜取り用の穴の形成および残余の燃料の抜き取りを
効率よく、容易かつ安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による中古自動車の処理設
備の全体構成図
【図2】本発明の処理方法フロー
【図3】本発明の燃料抜出装置の全体構成図
【図4】ガス抜き装置の構成図
【図5】本発明の燃料抜出装置およびガス抜き装置の動
作フロー
【図6】本発明の槍状貫通具の構成と断面図
【図7】本発明の槍状貫通具の動作説明図
【符号の説明】
100…検査・選別ステーション 200…燃料油、その他の油類の回収ステーション 300…フロン回収ステーション 400…雑液
回収ステーション 500…バッテリー回収ステーション 600…エン
ジン回収ステーション 700…その他の部品回収ステーション 800…車体
プレスステーション 900…保管エリア 1000、1
100…建屋 A…燃料抜出装置 1…台車 3…に
上下移動機構付き台座 5…ピストン 6…可動軸 7…燃
料受け容器 8…槍状貫通具 9…シーラー 10…
シール材 11…燃料の抜取り口 14…N2ボンベ 16…
ガス濃度測定器 17…回収タンク 19…燃料の回収口 20…中古車の燃料タンク 21…燃料注入口 22…
バブル 23…レベル計 B…ガス抜き装置 30…排気ブロワー 31、32…可撓性パイプ 40…槍状の穂先本体 41…補助片 42…スプリング 43…
ピン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入荷した中古自動車を解体するととも
    に、リサイクル可能な部品を回収する中古自動車の処理
    設備において、入荷した中古自動車を検査して回収する
    部品を予め選別する検査・選別ステーションと、燃料油
    およびその他油類を分別回収する燃料油回収ステーショ
    ンと、フロン回収ステーションと、不凍液等の前記以外
    の液体を回収する雑液回収ステーションと、バッテリー
    回収ステーションと、エンジン回収ステーションと、前
    記以外の部品を個別に回収するその他部品回収ステーシ
    ョンと、前記各ステーションで処理された後の自動車本
    体をプレス成形する車体プレスステーションと、少なく
    とも1つの部品等の保管エリアとを備え、前記燃料油回
    収ステーションを耐火・防爆仕様の建屋内に配置すると
    ともに、中古自動車本体を前段ステーションから次段ス
    テーションに自動搬送する設備を備えた中古自動車の処
    理設備。
  2. 【請求項2】 前記燃料回収ステーションには、中古自
    動車の燃料タンク下面に貫通孔を形成するとともに、前
    記貫通孔から残留燃料油を回収する燃料抜出装置を備え
    た請求項1記載の中古自動車の処理設備。
  3. 【請求項3】 前記燃料抜出装置は、先端に槍状貫通具
    を取り付けた上下可動軸と、その周囲を気密に覆う燃料
    受け容器とを備え、前記槍状貫通具は、穂先部から円錐
    状に拡大するえら状部を有し、前記可動軸の上方への移
    動時に前記貫通孔を形成するとともに、下方への抜出し
    時に前記貫通孔の端部を下方に引き下げる機能を有する
    請求項2記載の中古自動車の処理設備。
  4. 【請求項4】 前記槍状貫通具の貫通孔形成部をベリリ
    ウム銅等の防爆材料によって構成した請求項3記載の中
    古自動車の処理設備。
  5. 【請求項5】 入荷した中古自動車を解体するととも
    に、リサイクル可能な部品を回収する中古自動車の処理
    方法において、入荷した中古自動車を検査して回収する
    部品を予め選別する検査・選別工程と、燃料油およびそ
    の他油類を個別に回収する燃料油その他油類回収工程
    と、フロン回収工程と、不凍液等の前記以外の液体を回
    収する雑液回収工程と、バッテリー回収工程と、エンジ
    ン回収工程と、前記以外の部品を回収するその他部品回
    収工程と、エンジン回収工程およびその他部品回収工程
    で回収された部品をリサイクル可能か否かを判別する判
    別工程と、前記各工程で部品その他を回収した自動車本
    体をプレス成形する車体プレス工程とを有し、前記燃料
    油その他油類回収工程を耐火・防爆仕様の建屋内で実施
    するとともに、前記判別工程および車体プレス工程を除
    く検査・選別工程から車体プレス工程までの各工程は自
    動搬送設備上で自動車本体を処理する中古自動車の処理
    方法。
  6. 【請求項6】 前記検査・選別工程は、回収する部品の
    全てに予めマーキングする請求項5記載の中古自動車の
    処理方法。
  7. 【請求項7】 前記燃料油その他油類回収工程は、前記
    中古自動車の燃料タンクの下面に貫通孔を形成し、その
    貫通孔から燃料油を回収する請求項5記載の中古自動車
    の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記燃料タンク下面に形成される貫通孔
    は、その端部を下方に向けて形成され、燃料を残留させ
    ることなく回収する請求項7記載の中古自動車の処理方
    法。
JP5414897A 1997-02-21 1997-02-21 中古自動車の処理設備および処理方法 Pending JPH10230822A (ja)

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US7516868B2 (en) 2003-04-02 2009-04-14 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Fuel tank structure

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