JPH11345737A - 電子部品および電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品および電子部品の製造方法

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JPH11345737A
JPH11345737A JP10153331A JP15333198A JPH11345737A JP H11345737 A JPH11345737 A JP H11345737A JP 10153331 A JP10153331 A JP 10153331A JP 15333198 A JP15333198 A JP 15333198A JP H11345737 A JPH11345737 A JP H11345737A
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electronic component
plating film
plating
electrode
metal
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JP10153331A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Kunishi
多通夫 国司
Masanori Endo
正則 遠藤
Tamotsu Tokuda
有 徳田
Yukiko Fujii
裕紀子 藤井
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
    • C23C28/02Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material
    • C23C28/021Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material including at least one metal alloy layer

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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半田濡れ性を維持しつつ、耐銀喰われ性、耐
ホイスカ性に富む、Pbフリー化が可能なSn合金メッ
キ皮膜を、Agからなる外部電極上に形成した、電子部
品およびその電子部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 メッキ処理前半のメッキ浴中の電流密度
をメッキ処理後半より相対的に高くして、Sn合金メッ
キ皮膜100wt%中、Co,Ni,Znのうち少なく
とも1種類の金属を1wt%以上含有する内層と、1w
t%未満(ただし、0wt%は含まず)含有する外層と
を、Ag外部電極上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、Sn合金メッキ
皮膜が形成された電子部品およびその電子部品の製造方
法に関するもので、半田付けのためのSn合金メッキ皮
膜形成法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明の従来技術として、チップ型セ
ラミック電子部品、ここではより具体的に、積層セラミ
ックコンデンサを例にして説明する。
【0003】積層セラミックコンデンサは、図1に示す
ように、誘電体セラミック層1と静電容量を得るための
内部電極層2とが交互に積層されたセラミック積層体3
に、内部電極層2と電気的接続するための外部電極4が
形成されたものである。外部電極4は、Ag電極4aが
下地層として形成され、その上にNi電極4bが中間層
として形成され、さらにその上にSn電極またはSn−
Pb合金電極4cが最外層として形成されたものからな
る。ここでAg電極4aは内部電極との電気的接続を行
なうために形成され、Ni電極4bはAgが半田付け時
に喰われるのを防止したりホイスカ発生を防止するため
に形成され、Sn電極またはSn−Pb合金電極4cは
半田付け時に半田濡れ性を確保するために形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Sn電
極を形成するときには次のような問題がある。つまり、
このSn電極は電解メッキにより形成されるが、Snメ
ッキ皮膜は、一般的にホイスカが発生しやすいという問
題がある。また、Sn−Pb合金電極について言えば、
規制物質のPbを含有しているため、環境問題から、S
n−Pb合金電極に替わる半田濡れ性を確保する別の電
極が必要となっている。
【0005】また、Sn電極またはSn−Pb合金電極
を電解メッキにより形成する際、この最外層電極を形成
する前にNi電極が同じく電解メッキにより形成される
が、SnまたはSn−Pbのメッキ浴の中に前工程のN
iメッキ浴が混入することがある。残留Niメッキ液が
SnまたはSn−Pbのメッキ浴の中に入り込むと、メ
ッキ付着力が低下し、良質のメッキ皮膜が形成されない
ことになる。
【0006】この問題を解決するには、Niメッキ工程
の後で洗浄工程を設け、次のSnまたはSn−Pbのメ
ッキ浴の中に残留Niメッキ液が入り込まないように対
処する必要がある。また、SnまたはSn−Pbのメッ
キ浴の使用回数が増えた場合には、新しいメッキ浴に入
れ替えするといった対策を講じることになる。しかしな
がら、このような問題解決では、いずれも工程が増える
ことになり、工程管理が必要となり、コストアップにつ
ながることになる。
【0007】このような問題を根本的に解決するには、
Pbを含まない電極材料、ホイスカが発生しない電極材
料、Agが半田付け時に喰われるのを保護できる電極、
半田濡れ性を確保できる電極を、1つのメッキ浴から作
製することができることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決することができ、種々の要求にも応えられる半田組
成および皮膜形成法を提供することを目的とする。
【0009】つまり、第1のこの発明は、電子部品にお
いて、電子部品素子と、前記電子部品素子の両端面に設
けられた外部電極と、前記外部電極上に形成されたSn
合金メッキ皮膜とを有し、前記Sn合金メッキ皮膜は、
Snと、Co,Ni,Znのうち少なくとも1種の金属
を含有してなる内層と、Snからなる外層とを有するこ
とを特徴とする。
【0010】第2のこの発明は、前記電子部品におい
て、Sn合金メッキ皮膜は、Snと、Co,Ni,Zn
のうち少なくとも1種の金属を含有してなる内層と、S
nと、Co,Ni,Znのうち少なくとも1種の金属を
含有し、かつ前記金属は、前記内層の金属の添加量より
も少ない添加量からなる外層とを有することを特徴とす
る。
【0011】第3のこの発明は、前記電子部品におい
て、前記内層に含有される前記金属は、前記内層のSn
合金メッキ皮膜100wt%のうち、1wt%以上であ
ることが好ましい。
【0012】第4のこの発明は、前記電子部品におい
て、前記外層に含有される前記金属は、前記外層のSn
合金メッキ皮膜100wt%のうち、1wt%未満(た
だし、0wt%は含まず)であることが好ましい。
【0013】第5のこの発明は、前記電子部品におい
て、前記内層の膜厚は、0.5μm以上であることが好
ましい。
【0014】第6のこの発明は、前記電子部品におい
て、前記外層の膜厚は、0.05μm〜0.3μmであ
ることが好ましい。
【0015】第7のこの発明は、前記電子部品におい
て、前記外部電極は、Agからなることが好ましい。
【0016】第8のこの発明は、前記電子部品の製造方
法において、電子部品素子の両端面に外部電極を設け、
SnとCo,Ni,Znのうち少なくとも1種類の金属
を合金化してなるメッキ浴を作製し、メッキ処理前半の
メッキ浴の電流密度を、メッキ処理後半のメッキ浴中の
電流密度より相対的に高くして、外部電極上にメッキ皮
膜を形成する、各工程を備えることを特徴とする。
【0017】この第1の発明によれば、電子部品素子の
両端面に形成された外部電極の表面に、Snと、Co,
Ni,Znのうち少なくとも1種の金属を含有するSn
合金からなる内層と、Snからなる外層とを有するSn
合金メッキ皮膜を形成することにより、Pbを含まず、
半田濡れ性、耐銀喰われ性、耐ホイスカ性に優れた外部
電極を有する電子部品を得ることができる。Snからな
る外層は、Sn100%を示しているが、不可避的に存
在する不純物が含有されている場合も含む。
【0018】この第2の発明によれば、電子部品素子の
両端面に形成された外部電極の表面に、Snと、Co,
Ni,Znのうち少なくとも1種の金属を含有するSn
合金からなる内層と、Snと、Co,Ni,Znのうち
少なくとも1種の金属を含有し、かつ前記金属の添加量
は、内層の前記金属の添加量より少ないSn合金からな
る外層とを有するSn合金メッキ皮膜を形成することに
より、Pbを含まず、半田濡れ性、耐銀喰われ性、耐ホ
イスカ性に優れた外部電極を有する、電子部品を得るこ
とができる。
【0019】この第3から第6の発明によれば、前記内
層に含有される前記金属を1wt%以上、前記内層の膜
厚を0.5μm以上とし、前記外層に含有される前記金
属を1wt%未満(ただし、0wt%は含まず)、前記
外層の膜厚を、0.05μm〜0.3μmとすることに
より、耐銀喰われ性、耐ホイスカ性に優れた内層と、耐
ホイスカ性、半田濡れ性に優れた外層とからなるSn合
金メッキ皮膜を得ることができる。
【0020】前記内層に含有される前記金属の含有量
は、1wt%未満では、耐銀喰われ性、耐ホイスカ性の
抑制効果が不十分で好ましくない。一方、上限は特に限
定されるものではないが、Sn含有率を低くするため浴
中Sn濃度を低くしすぎると、水素が発生して荒れた皮
膜となり、好ましくない。したがって、浴中Sn濃度は
ある程度高く(合金比率Sn80wt%以上)する必要
がある。実際に製造する場合には、前記内層に含有され
る前記金属の含有量の上限は、20wt%までが好まし
い。
【0021】前記内層の膜厚は、0.5μmより薄いと
耐銀喰われ性の抑制効果が不十分で好ましくない。一
方、上限は特に限定されるものではないが、セラミック
素体上への異常成長が問題とならない程度に抑える必要
がある。さらに、特性が劣化しないようめっき液への浸
漬時間は短いほうが望ましい。したがって、必要最低限
の膜厚に抑えることが望ましく、実際に製造する場合に
は、前記内層の膜厚の上限は10μm程度が好ましい。
【0022】前記外層は、半田濡れ性に優れた100%
近いSnメッキ皮膜が望ましく、前記外層に含有される
前記金属の含有量は、1wt%以上になると、半田濡れ
性が劣化し始めるので好ましくない。
【0023】前記外層の膜厚は、薄いほどホイスカが発
生しにくく、また、薄くても十分な半田濡れ性が得られ
ることから、0.05μm〜0.3μmに選ばれる。
【0024】この第7の発明によれば、Sn合金メッキ
皮膜の下地となる前記外部電極は、該電子部品の内部電
極との電気的接続のし易さから、Agに選ばれる。
【0025】この第8の発明によれば、上記Sn合金メ
ッキ皮膜を得るためのメッキ浴は、電流密度が低い場合
には、ほぼSn100%の皮膜となる。したがって、初
期段階は電流密度を高くしてメッキし、最終段階のみ電
流密度を0.1A/dm2に低くしてメッキすれば、内
層に耐銀喰われ性や耐ホイスカ性に優れたSn合金メッ
キ皮膜が、外層に半田濡れ性に優れた100%もしくは
ほぼ100%近いSnメッキ皮膜が形成される。これ
は、Snの析出電位が、Co,Ni,Znの析出電位よ
りも卑な電位にあり、電流密度が低い場合はSnのみが
優先析出されるためである。
【0026】これらの発明によれば、電子部品素子に形
成されたAgからなる電極の表面に、2層のSn合金メ
ッキ皮膜を一つの浴から形成することができ、Pbを含
まず、半田濡れ性、耐銀喰われ性、耐ホイスカ性に優れ
た外部電極を有する電子部品を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
積層セラミックコンデンサに基づき説明する。まず、積
層セラミックコンデンサのうち、セラミック積層体を作
製した。このセラミック積層体は次のようにして準備し
た。まず、チタン酸バリウムを主成分とするセラミック
グリーンシートを作製し、このセラミックグリーンシー
トの表面に、Ag−Pdからなる内部電極用ペーストを
スクリーン印刷した。このセラミックグリーンシートを
複数枚積層し、圧着した積層体とした。この積層体を積
層方向、つまり厚み方向に沿って切断し、切断端面に内
部電極用ペーストが交互に露出したチップ積層体を準備
した。このチップ積層体を空気中で1300℃、1時間
焼成し、セラミック積層体を得た。
【0028】このセラミック積層体の両端面に、内部電
極と電気的に接続する外部電極を形成した。この外部電
極は、下地層としてAg焼付け電極を形成したものを準
備しておいた。
【0029】次いで、表1に示すメッキ浴を用意し、電
流密度の大きさと、Sn−Co浴、Sn−Ni浴、Sn
−Zn浴は錫塩濃度、Sn−Pb浴は鉛塩濃度を調節
し、表2記載のSn含有率と膜厚のメッキが得られるよ
うにした。このメッキ浴を用い、さらに、メッキ浴の電
流密度を最終段階のみ0.1A/dm2に低くしてメッ
キすることにより、下地層Ag電極の上に2層のSn合
金電極を形成した外部電極を有する、試料番号1〜37
の積層セラミックコンデンサを得た。
【0030】
【表1】
【0031】続いて、上記の積層セラミックコンデンサ
をサンプルに用いて、以下の3種類の試験を行なった。
【0032】半田濡れ性試験は、サンプルを半田溶融槽
に2秒浸漬した後、半田に覆われている面積を測定し
た。なお、Sn60%、Pb40%からなるSn−Pb
合金の半田材と、非ハロゲン系のフラックスを用い、溶
融温度は230℃とした。
【0033】耐銀喰われ性試験は、サンプルを270℃
の半田溶融槽に30秒浸漬した後、Agが半田に喰われ
ず残っている面積を測定した。なお、半田材とフラック
ス材は、半田濡れ性試験と同じものを用いた。
【0034】耐ホイスカ性試験は、サンプルを50℃の
恒温槽に60日間放置した後、メッキ部の端から5mmの
周辺部を除いた中央部を金属顕微鏡で観察した。
【0035】以上の試験結果を表2に示す。
【0036】なお、半田濡れ性試験は、半田に覆われて
いる面積が、全体の85%未満を×、85%以上90%
未満を△、90%以上95%未満を○、95%以上を◎
と判定した。
【0037】耐銀喰われ性試験は、Agが半田に喰われ
ず残っている面積が、全体の50%未満を×、50%以
上75%未満を△、75%以上90%未満を○、90%
以上を◎と判定した。
【0038】耐ホイスカ性試験は、Snメッキ皮膜並み
のホイスカ発生具合を示す場合を×、Snメッキ皮膜よ
り発生具合は少ないものの、ホイスカの発生が認められ
る場合を△、ホイスカの発生がほとんど認められない場
合を○、ホイスカの発生が全く認められない場合を◎と
判定した。
【0039】総合評価は、◎:非常に良好である、○:
良好である、△:実用上ほぼ差し支えない、×:実用上
問題ありを表している。
【0040】
【表2】
【0041】半田濡れ性は、最外層に100wt%のS
nメッキが施されているサンプルは、すべて良好な濡れ
性を示した。しかし、外層メッキ皮膜中のCo,Ni,
Znの含有率が1wt%になると濡れ性が劣化し始め、
2wt%では極端に濡れ性が低下した。外層メッキ皮膜
は、0.05μmでも良好な半田濡れ性が得られ、膜厚
が薄くても十分な半田濡れ性を示した。
【0042】耐銀喰われ性は、Sn−Co合金、Sn−
Zn合金においては、内層メッキ皮膜中のCo,Znの
含有率が0.5wt%ではあまり抑制効果を示さないも
のの、1wt%で抑制効果を示し始め、5wt%で顕著
となった。Sn−Ni合金では、内層メッキ皮膜中のN
i含有率が0.5wt%で抑制効果を示し始め、1wt
%で顕著となった。内層メッキ皮膜の膜厚は、0.1μ
mではあまり抑制効果を示さないものの、0.5μmで
は抑制効果を示し始め、3μmで顕著となった。
【0043】耐ホイスカ性は、Sn−Co合金、Sn−
Zn合金においては、内層メッキ皮膜におけるCo,Z
nの含有率が0.5wt%ではあまり抑制効果を示さな
いものの、1wt%で抑制効果を示し始め、5wt%で
顕著となった。Sn−Ni合金では、内層メッキ皮膜に
おけるNiの含有率が1wt%でホイスカの発生が認め
られなかった。また、外層メッキ皮膜の厚みが0.5μ
mの場合は、内層メッキの組成によらず、いずれもホイ
スカが発生した。
【0044】なお、上記メッキ皮膜特性は、メッキ浴種
を変えても同様の特性が得られたことから、Sn,C
o,Ni,Znの合金比率によるところが大きいと考え
られる。したがって浴種は上記合金が得られるような浴
組成であれば特に限定されない。
【0045】
【発明の効果】上述のように、この発明によれば、Sn
と、Co,Ni,Znのうち少なくとも1種の金属を含
有することにより、従来のSnメッキもしくはSn−P
b合金メッキの半田濡れ性を維持しつつ、Pbフリーで
あり、Ni中間メッキなしでホイスカの発生やAg下地
メッキの銀喰われを防止できる、Sn合金メッキを得る
ことができる。
【0046】また、中間層のNi電極が不要となり、下
地層のAg焼付け電極の上にSn合金電極を電解メッキ
により形成すればよく、Sn合金メッキ浴へのNiメッ
キ液の混入がなくなり、中間洗浄工程の省略、メッキ浴
寿命の延命化を図ることができ、メッキ工程の短時間化
を実現できる。
【0047】さらに、メッキ浴の電流密度を変化させる
ことにより、一つのメッキ浴のSn合金メッキから2層
の外部電極を形成することができ、Pbを含まず、半田
濡れ性、耐銀喰われ性、耐ホイスカ性に優れた外部電極
を有する電子部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層セラミックコンデンサの部分切欠斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 誘電体セラミック層 2 内部電極層 3 セラミック積層体 4 外部電極 4a Ag電極 4b Ni電極 4c Sn電極またはSn−Pb電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 裕紀子 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品素子と、前記電子部品素子の両
    端面に設けられた外部電極と、前記外部電極上に形成さ
    れたSn合金メッキ皮膜とを有し、 前記Sn合金メッキ皮膜は、Snと、Co,Ni,Zn
    のうち少なくとも1種の金属を含有してなる内層と、S
    nからなる外層とを有することを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 前記Sn合金メッキ皮膜は、 Snと、Co,Ni,Znのうち少なくとも1種の金属
    を含有してなる内層と、 Snと、Co,Ni,Znのうち少なくとも1種の金属
    を含有し、かつ前記金属は、前記内層の金属の添加量よ
    りも少ない添加量からなる外層とを有することを特徴と
    する請求項1記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 前記内層に含有される前記金属は、前記
    内層のSn合金メッキ皮膜100wt%のうち、1wt
    %以上であることを特徴とする請求項1および請求項2
    記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 前記外層に含有される前記金属は、前記
    外層のSn合金メッキ皮膜100wt%のうち、1wt
    %未満(ただし、0wt%は含まず)であることを特徴
    とする請求項2または請求項3記載の電子部品。
  5. 【請求項5】 前記内層の膜厚は、0.5μm以上であ
    ることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに
    記載の電子部品。
  6. 【請求項6】 前記外層の膜厚は、0.05μm〜0.
    3μmであることを特徴とする請求項1から請求項6の
    いずれかに記載の電子部品。
  7. 【請求項7】 前記外部電極は、Agからなることを特
    徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の電子
    部品。
  8. 【請求項8】 電子部品素子の両端面に外部電極を設
    け、 Snと、Co,Ni,Znのうち少なくとも1種類の金
    属を合金化してなるメッキ浴を作製し、 メッキ処理前半のメッキ浴の電流密度を、メッキ処理後
    半のメッキ浴中の電流密度より相対的に高くして、 外部電極上にメッキ皮膜を形成する、 各工程を備えることを特徴とする、電子部品の製造方
    法。
JP10153331A 1998-06-02 1998-06-02 電子部品および電子部品の製造方法 Pending JPH11345737A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8138606B2 (en) 2006-04-06 2012-03-20 Hitachi Cable, Ltd. Wiring conductor, method for fabricating same, terminal connecting assembly, and Pb-free solder alloy
JP2020102548A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 株式会社村田製作所 電子部品およびその製造方法

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