JPH11333027A - ゴルフボールの研磨装置、該装置を用いた研磨方法及びゴルフボール - Google Patents

ゴルフボールの研磨装置、該装置を用いた研磨方法及びゴルフボール

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JPH11333027A
JPH11333027A JP10164309A JP16430998A JPH11333027A JP H11333027 A JPH11333027 A JP H11333027A JP 10164309 A JP10164309 A JP 10164309A JP 16430998 A JP16430998 A JP 16430998A JP H11333027 A JPH11333027 A JP H11333027A
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polishing
golf ball
ball
rotating shaft
polished
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Takehiko Yamaguchi
武彦 山口
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    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B11/00Machines or devices designed for grinding spherical surfaces or parts of spherical surfaces on work; Accessories therefor
    • B24B11/02Machines or devices designed for grinding spherical surfaces or parts of spherical surfaces on work; Accessories therefor for grinding balls
    • B24B11/04Machines or devices designed for grinding spherical surfaces or parts of spherical surfaces on work; Accessories therefor for grinding balls involving grinding wheels
    • B24B11/10Machines or devices designed for grinding spherical surfaces or parts of spherical surfaces on work; Accessories therefor for grinding balls involving grinding wheels of cup type

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ゴルフボールを固定する固定手段と、こ
の固定手段に固定されるゴルフボールに向かって進退可
能に取り付けられた研磨手段とを備えたゴルフボールの
研磨装置であって、上記研磨手段は回転軸の先端部に取
り付けられたゴルフボールの外表面と類似した形状を形
成した研磨面を有する研磨部と、この研磨部の径方向外
側で研磨部の研磨面形状の延長線とほぼ一致するならい
面を形成したならい部とを有し、これら研磨部とならい
部は回転軸の軸方向に沿って一体に進退可能に取り付け
られていることを特徴とするゴルフボール。 【効果】 ゴルフボール表面上の研磨の必要な部分に限
定して効率良く研磨を行うことができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボール表面
上の研磨の必要な部分に限定して効率良く研磨を行うこ
とができるゴルフボールの研磨装置、該装置を用いた研
磨方法及びゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールに関し、コアとカバーから
なるツーピース構造ゴルフボールやコアと2層以上のカ
バーからなる多層構造ゴルフボールのカバー(外皮)
は、通常熱可塑性樹脂材料を用いた射出成形により形成
されている。
【0003】この射出成形は、例えば、図4に示すよう
に、金属製の上型2と下型3とを分離可能に接合するこ
とにより内部に球状キャビティ4を形成した射出成形用
モールド1を用いて行われている。
【0004】具体的には、ツーピース構造のゴルフボー
ルについてコアの周囲にカバーを成形する場合を例にと
って説明すると、上記モールド1のキャビティ壁面7に
はボール表面(カバー表面)にディンプルを型付けする
ための突起(図示せず)を多数備えており、上下型2,
3の分割面PLはキャビティの赤道Hに対応する位置と
なる。この球状キャビティのそれぞれの北極及び南極を
中心とする正三角形Tの各頂点位置に、モールドの分割
面PLと直交する方向に各々3本延びるコア支持用ピン
6が進出することによりキャビティ4の中央部にコア5
を保持すると共に、球状キャビティの両極の位置にはガ
ス抜き用ピン10が設けられている(図5参照)。な
お、これらピンは、金型分割面PL付近に配設されるカ
バー材射出用ゲートから事実上最も離れた遠い位置とな
る。
【0005】この状態でカバー材の射出成形は、モール
ド分割面PLの位置に設けられたゲート(図示せず)を
通じて行われるが、カバー材の射出完了直前にコア支持
用ピンはそれらの先端がキャビティ壁面のレベルまで後
退し、射出成形は終了する。
【0006】そして、射出成形時において、キャビティ
壁面7とコア5との間に存在するエアは、図4,5に示
したように、ガス抜き用ピン10とガス抜き用孔9間の
間隙、コア支持用ピン6とコア支持用ピン孔6a間の間
隙を通じて排出され、このガス抜き、または排気の際に
カバー材が上記間隙内にはみ出し(侵入し)、そのまま
硬化してこれら間隙に対応した位置にバリが形成され
る。
【0007】一方、このようにしてゴルフボールの表面
に局部的に生じたバリは種々の方法を用いて除去するこ
とができるが、その一例として、先端面が研削砥石で形
成された複数の軸体を備えた研削装置による研削方法が
ある(特開昭63−109880号公報)。
【0008】この研削方法は、図6,7に示したよう
に、同一平面上に互に120°位相をずらしてかつ中心
軸線が互いにゴルフボール配置位置に配置されるゴルフ
ボールGの中心点oで交わるように配置され、それぞれ
軸方向移動可能かつ軸まわりに回転可能に配設された3
個の軸体bを有し、これら軸体bの先端面(研磨面)c
をそれぞれゴルフボールG表面の曲率と同じ曲率を有す
るゴルフボール表面と係合する凹状球面に形成すると共
に、前記軸体bをそれぞれ軸方向に移動させかつ回転さ
せる機構を具備した研削装置aを用いてボール表面を研
削するものである。なお、dは研磨面の中央部に設けら
れた円板状凹部である。
【0009】上記研削方法は、各軸体をそれぞれ同一方
向に回転させながらボールに押し当てて研削を行い、軸
体のボールに対する押圧及び/又は軸体の回転速度を3
個の軸体相互間でそれぞれ変化をもたせて行うことでボ
ールが研削に伴い回転し、ボール表面全体が満遍なく研
削できるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この研
削方法によるとボール表面のバリを有している領域は勿
論、バリを有していない領域の表面まで研削されてしま
い、ボールの飛び性能が低下するという問題がある。
【0011】即ち、ゴルフボールの表面には、飛び性能
を向上させるため多数のディンプル(窪み)を有してお
り、これらディンプルは通常深さが±5μm以下の精密
さをもって形成されているが、バリを有しない区域を含
め一様に研削されるため、このようなディンプルを含む
ボール表面に折角付与した表面精度が研磨作業によって
損なわれてしまう。その結果、ボール表面の精度低下
(特にディンプル深さの精度低下)はヒットされたゴル
フボールが吹け上がったり、左右にぶれたりする原因と
なり、飛び性能の低下となって現れる。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、ゴルフボール表面上の必要な部分に限定して効率良
く研磨することができるゴルフボールの研磨装置、該装
置を用いた研磨方法及びゴルフボールを提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成する下記のゴルフボールの研磨装置、該装置を用いた
研磨方法及びゴルフボールを提供する。
【0014】請求項1:ゴルフボールを固定する固定手
段と、この固定手段に固定されるゴルフボールに向かっ
て進退可能に取り付けられた研磨手段とを備えたゴルフ
ボールの研磨装置であって、上記研磨手段は回転軸の先
端部に取り付けられたゴルフボールの外表面と類似した
形状を形成した研磨面を有する研磨部と、この研磨部の
径方向外側で研磨部の研磨面形状の延長線とほぼ一致す
るならい面を形成したならい部とを有し、これら研磨部
とならい部は回転軸の軸方向に沿って一体に進退可能に
取り付けられていることを特徴とするゴルフボールの研
磨装置。
【0015】請求項2:上記ならい部が水平回転軸を中
心に回転可能なローラー状ならいにより形成され、研磨
部の回転と共に又は独自にボール上を水平回転軸を中心
に回転可能に設けられている請求項1記載の研磨装置。
【0016】請求項3:ゴルフボール固定手段にゴルフ
ボールを固定すると共に、回転軸の先端部に取り付けら
れ、ゴルフボールの外表面と類似した形状を形成した研
磨面を有する研磨部と、この研磨部の径方向外側で研磨
部の研磨面形状の延長線とほぼ一致するならい面を形成
したならい部を具備する研磨手段をゴルフボールに向か
って押し当てると共に、回転軸を通じて研磨部を回転さ
せることにより研磨することを特徴とするゴルフボール
の研磨方法。
【0017】請求項4:請求項3記載の方法で研磨した
ゴルフボール。本発明によれば、ボール表面のバリ以外
の領域の研磨が可及的に抑制でき、設計目標とするボー
ル表面形状(特にディンプル深さ)が実質上損なわれる
ことがないため、ボールの飛び性能に悪影響を及ぼすこ
とがないものである。
【0018】即ち、ゴルフボールを固定する固定手段
と、この固定手段に固定されるゴルフボールに向かって
進退可能に取り付けられた研磨手段とを備えたゴルフボ
ールの研磨装置であって、上記研磨手段は回転軸の先端
部に取り付けられたゴルフボールの外表面と類似した形
状を形成した研磨面を有する研磨部と、この研磨部の径
方向外側で研磨部の研磨面形状の延長線とほぼ一致する
ならい面を形成したならい部とを有し、これら研磨部と
ならい部は回転軸の軸方向に沿って一体に進退可能に取
り付けられているゴルフボールの研磨装置を用いてゴル
フボールの研磨を行うことにより、研磨に際してならい
部がボール表面に当たると、研磨部は実質上その位置よ
り先に進むことができないので、ボール表面の必要以上
の研磨を確実に防止でき、研磨の必要な領域(特に両極
部に形成されたコア支持用ピン位置及びガス抜き用ピン
位置のバリ)にのみ限定して正確な研磨が行え、設計目
標とするボール表面形状(特にディンプル深さ)が精度
高く維持され、ディンプル効果が十分発揮し得、飛び性
能が損なわれることのないものである。
【0019】また、本発明によれば、特に射出成形によ
りコアの周囲にカバーを形成した場合に、両極付近のコ
ア支持用ピン及びガス抜き用ピン位置に形成された限定
的なバリの研磨除去がディンプル深さを損なうことなく
確実に行えるものである。
【0020】そして、本発明のゴルフボールはボール全
体において均一なディンプル深さが維持され、ヒットさ
れたゴルフボールが吹け上がったり、左右にぶれたりす
ることがなく、優れた飛び性能を有する上に、外観性に
も優れた高品質なものである。
【0021】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明の実施例
につき図面を参照して説明する。図1は、ゴルフボール
Gの一方の極及びその近傍に生じたバリを研磨する装置
の一例を示す装置の斜視図、図2は研磨手段を中心とし
た側面拡大図であり、このゴルフボールの研磨装置20
は、ベース盤27に固定されたボール固定手段21と研
磨手段22とを備える。なお、図示を省略しているがゴ
ルフボールGの表面には多数のディンプルが形成されて
いる。
【0022】このゴルフボールの研磨装置において、研
磨手段22はゴルフボールGの少なくとも一方の極の部
分に向かって進退可能に配置される。この場合、図示を
省略しているが、ボール固定手段21によりボールの赤
道を中心とする部分を把持し、研磨手段22をボールG
の両極位置に一対設けることも可能であるが、図1に示
したように、ボールGの一方の極の位置(図1では北極
位置)に進退可能に研磨手段22を設けることが推奨さ
れ、この場合ボールGの北極区域(北極圏)を先ず研磨
し、次いでボールを180度回転させて南極区域(南極
圏)を研磨する。
【0023】上記ボール固定手段21は、上面がゴルフ
ボールGの表面形状に準じる曲面、即ち、ボール曲面に
相応してボールが載置されている窪み(凹部)を有する
ボール固定台25と、この固定台25の両側からそれぞ
れ左右側方に突出する一対の側方突出部材28,28
と、この突出部材28,28先端面にそれぞれネジ29
によって基端側が着脱可能に取り付けられる逆L字状の
ボール押え26,26とを備える。これらボール押え2
6,26の先端面は、ボールGの曲面と適合し得る形状
に形成されており、ボールGを固定台25の窪みに該ボ
ールGの両極を通る軸をほぼ垂直にして載置すると共
に、上記ネジ29によってボール押え26,26を固定
台に取り付けると、これらボール押え26,26がそれ
ぞれボールG方向に進出してボールの赤道面近傍を挟持
し、ボールGがしっかりとボール固定台25に固定され
るものである。
【0024】上記研磨手段22は、上記ベース盤27に
固定された支持柱35と、この支持柱35に設けられた
回転軸支持体37と、この回転軸支持体37に設けられ
た軸受36に回転可能に支承された回転軸30と、この
回転軸30の下端部に取り付けられ、この回転軸30と
一体に回転する研磨部23と、ならい部24とを備え
る。
【0025】上記回転軸30は、図示していない駆動手
段と連結され、この駆動手段の駆動により、上記回転軸
30が図中矢印A方向またはその反対方向に回転される
ようになっている。
【0026】ここで、上記回転軸30をその軸方向に沿
って移動可能に配設する手段としては、支持柱35を上
記ベース盤27の両側に設けると共に、上記回転軸支持
体37は水平板部31の両端下縁部に側板部34を一体
に連設したアングル状に形成し(なお、図1では、支持
柱35及び側板部34は一方のみを示す)、上記支持柱
35の上端面から下方に向けて形成した摺動溝35aに
上記側板部34を摺動可能に挿入し、図示していない駆
動源により上記側板部34を上下動(図中矢印C方向)
させることにより、側板部34と一体連設する水平板部
31の軸受36に回転可能に支承された回転軸30を上
下動させる手段とすることができる。或いは上記回転軸
支持体37を支持柱35に固定し、回転軸30を適宜な
駆動源によって図中矢印B方向に上下動させるようにし
てもよい。
【0027】この場合、ならい部のならい板32の上部
を研磨手段の水平板部31下面に固定することにより、
回転軸支持体37の昇降に伴ってならい部24を一体に
昇降可能に形成することもできる。
【0028】上記研磨部23は、図2に示したように、
垂直方向に延びる回転軸30の先端部に取り付けられゴ
ルフボールGの外表面と類似した形状、即ちボール表面
の曲率と同じ曲率を有し、ボール表面と係合する形状を
形成した研磨面23aを備えている。
【0029】この研磨部23は複数個、通常2〜12個
のセグメントに分割された円柱状砥石から形成されてお
り、この研磨部23の各セグメント間には隙間sが設け
られており、この隙間sを介して研磨くずを外に逃がす
ように形成されている。なお、研磨部は必要に応じてボ
ールと接する先端部のみを砥石としても差し支えない。
また研磨部の直径Dはコア支持用ピン孔のバリ位置をカ
バーし得る通常15〜30mmの範囲である。本実施例
では研磨部は6個のセグメントからなる直径Dが24m
mの円柱形状に形成されている。
【0030】この場合、研磨部の研磨面23aは砥石に
限られず、本発明の目的を損なわない限り、研磨面内に
カッターまたはバイトの刃をはめ込んだ構造とすること
もできる。
【0031】上記ならい部24は、回転軸30を中心に
研磨部23の径方向外側に同心円状に配置された円盤状
のならい板32の周縁部から下方に突出した複数のなら
い33を備えており、各ならい33のならい面33aは
ボール曲面に相応した形状を有している。なお、ならい
部のならい面33aにはボール表面を傷つけることを防
止するためにゴム等の弾性体を取り付けてもよい。本実
施例ではならい部はならい板32の周縁部から突設した
4つのならい33から形成されている。
【0032】本発明において、ならい部24は、図1,
2の例に限定されるものではなく、ならい部全体を下方
が開放した円柱形状としても差し支えない。
【0033】また、図3に示したように、ならい部24
を複数のローラー状のならい38により形成することが
できる。これらローラー状のならい38は当然のことな
がら研磨部の研磨面23aの実質延長上にならい部の側
壁40に設けられた水平回転軸39を中心に回転可能、
且つ各ならい部のならい面38aはゴルフボールの曲面
とほぼ一致する形状に形成されている。
【0034】この場合、ならい部のならい33,38の
ならい面33a,38aのレベルは研磨部の研磨面23
aの延長線上(同一レベル)か、若干軸方向(ボールG
方向)に突出させて固定することが好ましい。
【0035】なお、図3の例では、ならい部のリング状
ならい38は180°異なる位置に一対設けているが、
例えばリング状ならいを90°間隔で4個設けても、1
20°間隔で3個設けても構わない。
【0036】本発明の研磨装置20を用いて研磨を行う
場合は、研磨対象であるコア支持用ピン位置やガス抜き
用ピン位置に限定的に生じたバリが北極位置に来るよう
にボール固定手段21により固定されたゴルフボールG
に対して、図示を省略している駆動源の作動により、回
転軸30を中心に図中矢印A方向又はその反対方向に通
常回転速度1,000〜10,000rpmで回転させ
ることにより、回転軸30の先端部に設けられた研磨部
23とならい部24が回転し、この状態でボールGに向
かって押圧を加えることにより研磨部23とならい部2
4が回転軸30に沿って一体に進出する。この押圧は、
研磨手段の水平板部31に対する回転軸30のスライド
機構による図1中矢印B方向の進退の送りを加えること
によるか、或いは回転軸支持体37を図中矢印C方向に
進退の送りを加えることにより行うことができる。
【0037】なお、図示を省略しているが、研磨手段の
研磨部には回転軸に対して歳差運動を行う歳差機構を設
けることができ、この機構の作動により研磨部がボール
の頭部をなでまわすような動きにより研磨を行うことが
できるので、コア支持用ピン位置やガス抜き用ピン位置
に限定的に生じたバリの研磨により効果的である。
【0038】本発明のゴルフボールの研磨装置は、以上
の構成を備えることにより、ボール曲面と相応した形状
に形成された研磨部の研磨面及びならい部のならい面を
有しているので、研磨に際してならい部がボール表面に
当たると、研磨部は実質上その位置より先に進むことが
できないので、研磨部の不所望な進退による研磨が確実
に防止でき、研磨の必要な領域にのみ限定して正確な研
磨が行え、ボール表面のディンプル深さが磨減してディ
ンプル効果が発揮し得なくなることのないものである。
【0039】次に、本発明のゴルフボールの研磨装置を
用いた研磨方法は、ゴルフボール固定手段にゴルフボー
ルを固定すると共に、回転軸の先端部に取り付けられ、
ゴルフボールの外表面と類似した形状を形成した研磨面
を有する研磨部と、この研磨部の径方向外側で研磨部の
研磨面形状の延長線とほぼ一致するならい面を形成した
ならい部を具備する研磨手段をゴルフボールに向かって
押し当てると共に、回転軸を通じて研磨部を回転させる
ことにより研磨を行うものである。
【0040】そして、図示した研磨方法において、研磨
手段はゴルフボールの少なくとも一方の極の部分に向か
って進退可能に配設されており、図示を省略している
が、固定手段によりボールの赤道を中心とする部分を把
持し、研磨手段をボールの両極位置に一対設けることも
可能であるが、図1に示したように、ボールの一方の極
の位置(図1では北極位置)に進退可能に研磨手段を設
けることが推奨され、この場合ボールの北極区域(北極
圏)を先ず研磨し、引き続いてボールを180度回転さ
せて南極区域(南極圏)を研磨することにより、両極部
に生じたバリを研磨することができる。
【0041】この場合、研磨に当たり、コア支持用ピン
位置やガス抜き用ピン位置に生じたバリと云えども極点
を中心に僅かながら距離を置いてリング状に形成されて
いるため、そのまま磨減し除去することもできるが、研
磨手段の研磨部の回転軸心とボールの両極を通る軸の方
向を若干ずらせた状態でボールを固定台上にセットして
研磨を行うことが作業効率の面から推奨される。
【0042】本発明のゴルフボールの研磨装置及び研磨
方法は、図4,5を用いて前述したように、射出成形に
よりコアの周囲にカバーを成形した場合に、コア支持用
ピン位置やガス抜き用ピン位置に対応して限定的に生じ
るバリの研磨に好適なものであるが、これに限られるも
のではなく、赤道周囲に生じたゲート跡等の研磨にも勿
論適用できるものである。
【0043】なお、ゴルフボールについて、バリ研磨に
当たり研磨部が接する区域に設けられるディンプルがバ
リ研磨によって浅くなるおそれがあるときは、その分予
め深くディンプルを形成しておくことも可能である。
【0044】また、本発明によれば、従来の研削方法の
ように、ボール表面のバリを有している領域は勿論、バ
リを有していない領域の表面まで満遍なく研削されてし
まい、ディンプル深さの精度が低下し、このためヒット
されたゴルフボールが吹け上がったり、左右にぶれたり
して、ボールの飛び性能が低下するという問題を効果的
に解決し得るものである。
【0045】本発明により研磨されたゴルフボールは、
設計目標とするボール表面形状(特にディンプル深さ)
が実質上損なわれることがないので、ディンプル効果が
十分発揮し得、優れた飛び性能を有する上に、外観性に
も優れた高品質なものである。
【0046】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差し支え
ない。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、ゴルフボール表面上の
研磨の必要な部分に限定して効率良く研磨を行うことが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るゴルフボールの研磨装
置の斜視図である。
【図2】同研磨手段の拡大側面図である。
【図3】同別の研磨手段の拡大側面図である。
【図4】従来及び本発明の射出成形用モールドの断面図
である。
【図5】同モールドの極方向から見た平面図である。
【図6】従来の研削装置の概略側面図である。
【図7】同装置の軸体の縦断面図である。
【符号の説明】
20 ゴルフボール研磨装置 21 ボール固定手段 22 研磨手段 23 研磨部 24 ならい部 25 固定台 26 ボール押え 27 ベース盤 30 回転軸 37 回転軸支持体 G ゴルフボール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフボールを固定する固定手段と、こ
    の固定手段に固定されるゴルフボールに向かって進退可
    能に取り付けられた研磨手段とを備えたゴルフボールの
    研磨装置であって、上記研磨手段は回転軸の先端部に取
    り付けられたゴルフボールの外表面と類似した形状を形
    成した研磨面を有する研磨部と、この研磨部の径方向外
    側で研磨部の研磨面形状の延長線とほぼ一致するならい
    面を形成したならい部とを有し、これら研磨部とならい
    部は回転軸の軸方向に沿って一体に進退可能に取り付け
    られていることを特徴とするゴルフボールの研磨装置。
  2. 【請求項2】 上記ならい部が水平回転軸を中心に回転
    可能なローラー状ならいにより形成され、研磨部の回転
    と共に又は独自にボール上を水平回転軸を中心に回転可
    能に設けられている請求項1記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】 ゴルフボール固定手段にゴルフボールを
    固定すると共に、回転軸の先端部に取り付けられ、ゴル
    フボールの外表面と類似した形状を形成した研磨面を有
    する研磨部と、この研磨部の径方向外側で研磨部の研磨
    面形状の延長線とほぼ一致するならい面を形成したなら
    い部を具備する研磨手段をゴルフボールに向かって押し
    当てると共に、回転軸を通じて研磨部を回転させること
    により研磨することを特徴とするゴルフボールの研磨方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法で研磨したゴルフボ
    ール。
JP10164309A 1998-05-28 1998-05-28 ゴルフボールの研磨装置、該装置を用いた研磨方法及びゴルフボール Pending JPH11333027A (ja)

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