JP3372344B2 - ゴルフボール表面研削方法 - Google Patents
ゴルフボール表面研削方法Info
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- B24B11/02—Machines or devices designed for grinding spherical surfaces or parts of spherical surfaces on work; Accessories therefor for grinding balls
- B24B11/04—Machines or devices designed for grinding spherical surfaces or parts of spherical surfaces on work; Accessories therefor for grinding balls involving grinding wheels
- B24B11/10—Machines or devices designed for grinding spherical surfaces or parts of spherical surfaces on work; Accessories therefor for grinding balls involving grinding wheels of cup type
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B45/00—Apparatus or methods for manufacturing balls
Description
法及びゴルフボールに関する。
ァーやトップアマチュアが使用するバラタカバー糸巻き
ボールと、一般アマチュアが好んで用いるノンカットカ
バーであるアイオノマーカバー糸巻きボール及びアイオ
ノマーカバーツーピースソリッドボールと、主に練習場
で用いられるワンピースソリッドボールと、がある。
となっているアイオノマーカバーを持つゴルフボール
は、糸巻きボールであれ、ソリッドボールであれ、クラ
ブのフェース溝による表面ささくれ傷がつきやすいとい
う問題点をかかえている。
バー等はその柔らかさゆえに、クラブのフェース溝によ
りよくスピンがかかる構造になっているが、ノンカット
タイプの比較的剛性の高いアイオノマーをカバーに持つ
ゴルフボールは、特にショートアイアン(例えば、9番
アイアンやピッチングウェッジ、サンドウェッジ等)の
フェース溝により、ボール表面にペイントが塗装してあ
っても、そのカバーの硬さのために、ペイント部と共に
カバー部が削り取られる現象いわゆる「ささくれ」が発
生する。
に成形される際に、圧縮成形ならば約 130〜170 ℃、射
出成形ならば約 180〜250 ℃に溶融させられ、金型に型
沿いし、その後、冷却固化して成形されていることによ
る。具体的には、溶融したアイオノマー樹脂が金属表面
に触れながら冷却固化する際、そのアイオノマー樹脂の
成分であるオレフィン(例えば、エチレン等)と、不飽
和カルボン酸と一部金属イオン化したものの共重合成分
が均一に分布せず、表面部分がオレフィンで被覆される
ためペイントとの密着力が比較的弱く、かつ、アイオノ
マーカバーの極表面部分の可撓性が損なわれて、ゴルフ
クラブ(アイアンクラブ)のフェース溝により、ペイン
トごと削り取られ易くなるものと推測される。
冷却固化して形成されたゴルフボールの表面部分を薄皮
1枚削り取ることにより、表面活性度を高めると共にペ
イントとの密着力を高めれば、ささくれ傷に強いゴルフ
ボールを得ることができる。
る技術は古くから公知であるが、これらの主たる目的
は、成形後の金型割面のバリの除去、及び、高精度の真
球度を得るものである。
は、金型割面バリを前もって除去することなく、一度に
全面を研削(研磨)するものである。
と共に表面を均一に研削するためには、研削量を約3/10
0mm 以上(通常約5/100mm )とせねばならず、これだけ
研削すれば、ゴルフボールごとにディンプルの大きさや
深さが変化することになり、飛行性能上好ましくなかっ
た。
径と同一の曲率半径を有する凹曲面とされ、接触面積が
比較的大きく、研削時においてボール表面が比較的高温
となり、樹脂が溶融し、美しく研削できないという欠点
もあった。
ール表面の温度をあまり上昇させることなく、ゴルフボ
ールの薄肉表皮を研削除去してささくれ傷に強いゴルフ
ボールを得ることができるゴルフボール表面研削方法の
提供にある。
であって、かつディンプル形状及び寸法精度が高いゴル
フボールの提供にある。
めに、本発明に係る一のゴルフボール表面研削方法は、
まず、金型により成形したゴルフボールの金型割面バリ
を前もって研削する。
ルフボールの表面に当接する円環状研削面の曲率半径が
該ゴルフボールの半径より大きい研削部材を、その軸心
廻りに回転させつつ、上記研削面にて上記ゴルフボール
の薄肉表皮を研削除去するものである。
120°ずらされて放射状に延びる同一平面上の3本の軸
線上に配置し、次に、各研削部材を上記一定点から等距
離に保持しつつ、各軸線廻りに同一方向に同一回転数に
て回転させ、各円環状研削面にて上記ゴルフボールの薄
肉表皮を研削除去するものである。
の半径より大きく設定されているので、ゴルフボールの
表面に対する接触面積が小さく、研削時の発熱を少なく
することができる。これによって、研削量を極めて小さ
く設定することができ、高精度の研削を実現する。
ントとの密着力が比較的弱い部分を除去することがで
き、表面活性度を高めることと共に、ペイントとの密着
力を高めることができる。
で、安定した形状寸法を有するディンプルを形成するこ
とができる。
詳説する。
方法に使用するゴルフボール表面研削装置を示し、ゴル
フボール1の表面1aを研削している状態を示してい
る。
らされて放射状に延びる同一平面上の3本の軸線A,
B,C上にその軸心が配置される研削部材2,2,2を
備える。ところで、本発明に於て、3本の軸線A,B,
Cの成す角度 120°については、実質的に 120°であれ
ばよいものとする。
筒体からなる本体部3と、該本体部3に連設される筒状
の軸部4と、からなる。
角形の円環状切欠き部が設けられ、先端に向って順次拡
開する円環状研削面5が形成される。
を、約45°(具体的には、39〜51°程度)としている。
1参照)(研削部材2をその軸心Lを含む平面に沿って
切断した際に、その断面における研削面5の曲率半径)
は、研削面5が平面であるので無限大(∞)となり、こ
の装置にて研削しようとするゴルフボール1(モールド
成型後、金型割面のバリを前もって研削したもの)の半
径rより大きく設定される。
面5に開口する複数のスリット6(軸心Lに平行)が図
3に示すように、周方向に沿って所定ピッチ(この場
合、30°ピッチ)に配設されることが望ましい。
とボール1との間から追い出すため等に設けられ、その
数、長さ寸法及び幅寸法等も自由に変更することができ
るが、このスリット6…を省略することも可能である。
度♯80〜800 、特に♯200 〜300 とするのが好ましい。
特に、ダイヤモンド砥粒が好ましい。即ち、あまり荒け
れば、美しく研削できず、逆に細かければ、研削時間が
大となると共に研削時に高温となるからである。
〜35mm程度とし、本体部3の内径寸法dとしては、22〜
28mm程度とするのが好ましいが、肉厚Tを2〜7mm程度
となるように、外径寸法D及び内径寸法dを設定するの
が好ましい。即ち、肉厚Tが2mmより小さければ、強度
的に劣り、逆に7mmより大きければ、円環状研削面5に
無駄な部分が多くなるからである。
図示省略の駆動機構に支持され、該駆動機構の駆動に
て、その軸心L廻りに回転駆動される。また、研削部材
2は、その軸心L方向に沿って移動することができ、一
定点O間の距離を調整することができる。なお、研削部
材2の回転数としては、 200〜400rpm、好ましくは、25
0 〜350rpmとする。
表面研削装置を使用して、本発明に係るゴルフボール表
面研削方法を説明する。
バリを、別のバリ切削除去装置にて除去し、そのゴルフ
ボール1を、図5に示すように、3個の研削部材2,
2,2にて保持する。
ル1の表面1aの一部が、各研削部材2,2,2の円環
状研削面5のみに当接し、各研削部材2,2,2が一定
点Oから等距離に配置される。
2を同一方向に同一回転数にて回転させ、ゴルフボール
1の薄肉表皮7(図4参照)を研削除去する。本発明に
おいて、同一回転数とは、実質的に同一であればよいも
のとする。
て、円環状研削面5の曲率半径Rは無限大(∞)である
ので、ゴルフボール1の表面1aの研削面5に対する接
触面積が小であり、研削時に、表面1aの温度が余り上
昇せず、高能率に研削が可能である。
法としては、薄肉表皮7が除去された後のカバー表面8
と、これに塗布されるペイントとの密着力が比較的強い
ものとなるような量(寸法)である。具体的には、薄肉
表皮7(肉厚としては、例えば、0.01〜0.02mmとなる。
又、研削量としては10〜30mg、好ましくは10〜26mgとな
る。)を除去することであり、上述の装置を使用すれ
ば、このような薄肉表皮7の研削が可能である。
装置を使用して研削した後、ペイントを施して製品とし
てのゴルフボールを製造し、その性能等を調べた。
のバリ除去装置にて除去し、その後、図例のゴルフボー
ル表面研削装置を使用して薄肉表皮7を除去し、次に、
ペイント前処理を施した後、ウレタンクリアを1回塗布
し、次に、マーキングを施し、その後、トップコートと
してウレタンクリアを塗布してゴルフボールを完成さ
せ、このゴルフボールについてボール飛行性能(キャリ
ー)等の性能試験を行って、その結果を表1に示した。
なお、ゴルフボールのカバーはアイオノマーが主体(50
%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以
上)であればよい。
法Dが32mmであり、本体部3の内径寸法dが25mmであ
り、研削面5の番手が♯230 である研削部材2を3個使
用した場合であり、研削の際、研削面5への圧力を3kg
とし、300rpmの回転数にて同一方向に(4〜8秒間)回
転させた。
は、ツルーテンパー社製のスイングロボットにより9番
アイアンにてヘッドスピード32m/s で打撃したときのボ
ール表面の傷の状態をいう。即ち、のゴルフボール
では、アイアンクラブ表面のフェース溝により、ペイン
ト表面上にスジ状の線が付いたが、外観は良好であっ
た。
クラブにてヘッドスピード45m/S で打撃したときの飛行
距離であり、弾道仰角とは、そのときの打ち出し角度を
いい、弾道仰角幅とは、弾道仰角のバラツキ幅である。
面5の曲率半径Rをゴルフボール1の半径rと同一に設
定して形成した場合を示し、金型割面バリを前もって研
削せずに行った。この場合、ボール切削重量が50mgと多
くなると共に、ディンプル深さ変化量も 3.0/100mm と
多くなって、飛行性能が低下すると共に、弾道仰角のバ
ラツキ幅が増加した。
との間に削りカスがたまり、摩擦熱により、カバー材料
が融触して研削面に融着し、このためボール表面に多数
の傷が付いた。
材2を使用したが、の場合と同様、金型割面バリを前
もって研削せずに行った。
が比較的早く研削面とボールの間から追い出されるた
め、削りカスの悪影響がなく外観は良好であったが、ボ
ール切削重量及びディンプル深さ変化量が多く、そのた
め、のゴルフボールと同様、飛行性能が低下すると共
に、弾道仰角のバラツキ幅が増加した。
ものと同一の研削部材を使用し、この場合、研削量、つ
まり、ボール切削重量を25mgと減らした。
の研削を行わなかったので、金型割面の一部に削り残り
が有り、外観上好ましくなく、飛行性能も低かった。
の研削のみ行った場合を示している。この場合、ボール
外観は良好であるが、ゴルフクラブのフェース溝によ
り、ペイントが削り取られ、「ささくれ」が発生し、好
ましくなかった。
置を使用して形成したのゴルフボールは、ゴルフク
ラブで打撃した際に生じる「ささくれ」(ペイント部と
共にカバー部が削り取られる現象)を有効に防止するこ
とができ、しかも、ディンプルの寸法、形状を高精度に
形成することができ、飛行性能等が優れたものとなる。
この場合、研削部材2が、円錐形状の盲状孔部10を有す
る中実体からなる本体部11と、該本体部11に連設される
軸部12と、からなる。
環状研削面5とされる。従って、この研削面5の曲率半
径Rも、ゴルフボール1の半径rより大きく設定され、
上述の図2等に示す研削部材2と同様、表面1aの高温
をあまり上昇させることなく、薄肉表皮7を研削除去す
ることができる。
を、約45°(具体的には、39〜51°程度)とする。
環状研削面5はその曲率半径Rが無限大(∞)である
が、ゴルフボール1の半径rに比べてはるかに大きい凹
状の弯曲面とするも可能である。
前(つまり、モールド成型されたゴルフボール素材であ
って薄肉表皮7が研削除去されずに金型割面バリのみが
除去されたもの)の半径であっても、研削後(薄肉表皮
7が研削除去されたもの)の半径であってもよい。つま
り、研削前後におけるゴルフボール1の半径rはほとん
ど差がないのに対して、円環状研削面5の曲率半径Rは
これらの半径rに比べて極めて大に設定されるからであ
る。
で、次に記載する効果を奏する。
よれば、研削時において、ゴルフボール1の表面1aの
温度をあまり上昇させることなく美しく薄肉表皮7を研
削することができ、また、薄肉表皮7を研削することに
より、ペイント密着強度が大であってささくれ傷に強い
ゴルフボールを提供できる。研削部材2を、一定点Oか
ら相互に 120°ずらされて放射状に延びる同一平面上の
3本の軸線A,B,C上に配置して、これらの研削部材
2を各軸心L廻りに回転させるものでは、薄肉表皮7を
極めて薄い略均一の肉厚として研削することができ、デ
ィンプルの形状、寸法を高精度に仕上げることができ
る。
り、完成したボールの外観を良好にすることができると
共に、研削部材2によるボール切削重量を適切にし、ま
た、ディンプル深さ変化量を小さくできる。従って、作
製されるゴルフボールの飛行性能を低下させることがな
く、また、弾道仰角のバラツキ幅を抑えることができ
る。
する研削部材の要部拡大断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 金型により成形したゴルフボールの金型
割面バリを前もって研削し、その後、先端に向って拡開
してゴルフボール1の表面1aに当接する円環状研削面
5の曲率半径Rが該ゴルフボール1の半径rより大きい
研削部材2を、その軸心廻りに回転させつつ、上記研削
面5にて上記ゴルフボール1の薄肉表皮7を研削除去す
ることを特徴とするゴルフボール表面研削方法。 - 【請求項2】 上記研削部材2を、一定点Oから相互に
120°ずらされて放射状に延びる同一平面上の3本の軸
線A,B,C上に配置し、次に、各研削部材2,2,2
を上記一定点Oから等距離に保持しつつ、各軸線A,
B,C廻りに同一方向に同一回転数にて回転させ、各円
環状研削面5,5,5にて上記ゴルフボール1の薄肉表
皮7を研削除去する請求項1記載のゴルフボール表面研
削方法。
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