JPH11310730A - 顔料及びその製造方法 - Google Patents

顔料及びその製造方法

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JPH11310730A
JPH11310730A JP12064598A JP12064598A JPH11310730A JP H11310730 A JPH11310730 A JP H11310730A JP 12064598 A JP12064598 A JP 12064598A JP 12064598 A JP12064598 A JP 12064598A JP H11310730 A JPH11310730 A JP H11310730A
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貞幸 富岡
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永年 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明性と着色力に優れた、印刷インキ用に適し
た顔料を得る。 【解決手段】 ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が9.89°に強い線を示すX線回折図形を有
する、C.I.Pigment Yellow 12と、
式(II)で示されるジスアゾ顔料誘導体とを含有する
顔料。この顔料はアセト酢酸アニリドと、特定の極性基
含有アセト酢酸アニリド化合物と、3,3’−ジクロロ
ベンジジンのテトラゾ液との反応物を105〜130℃
に加熱して得る。 式(II) 【化1】 (式中、Zは、メチル基、メトキシ基、水酸基、塩素原
子から成る群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の置
換基を有していてもよいフェニル基であって、カルボン
酸基、スルホン酸基及びこれらのアルカリ金属塩からな
る群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の置換基を有
するフェニル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料およびその製
造方法に関する。詳しくは、透明性と着色力に優れた
顔料、透明性と着色力に優れた顔料の製造方法、に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料を含有する印刷インキの透明
性と着色力を改良する方法として、例えば、特公昭45
−11026号公報には、ジスアゾ顔料に、それらのス
ルホン酸化合物を混合する方法が、特公昭55−490
87号公報には、カップリング成分としてカルボン酸基
及び/またはスルホン酸基を有する極性カップリング成
分と非極性カップリング成分との混合物を使用して成る
ジスアゾ顔料を用いる方法が、特開昭63−72762
号公報及び特開昭63−178169号公報には、極性
カップリング成分と非極性カップリング成分とからなる
ジスアゾ顔料誘導体を含有するジスアゾ顔料組成物を用
いる方法が、それぞれ示されている。なかでも、特公昭
55−49087号公報で開示された製法により得られ
たジスアゾ顔料が透明性と着色力を改良する効果が大き
い事が知られていた。
【0003】また、透明性と着色力を向上させる方法と
して、WO97/31067号公報には、非極性カップ
リング成分とベンジジン類のテトラゾ成分とのカップリ
ング方法に関して開示されている。
【0004】しかしながら、特公昭55−49087号
公報やWO97/31067号公報による透明性や着色
力の改良効果には限度があり、優れた透明性と着色力を
有する顔料の開発が望まれていた。
【0005】印刷業界において、印刷物の鮮明性を高め
るため、透明性と着色力が高い印刷インキがもとめられ
ている。透明性と着色力が高い印刷インキを開発するた
め、顔料の検討が数々なされている。
【0006】透明性と着色力を向上させる効果が大きい
従来技術として、特公昭55−49087号公報が知ら
れていた。特公昭55−49087号公報で開示された
製法は、非極性カップリング成分(式A)と極性カップ
リング成分(式B)とからなる混合カップリング成分
と、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ成分とを
反応させてジスアゾ顔料を得るものである。特公昭55
−49087号公報で開示された製法により透明性と着
色力が向上する機構は、微量生成するジスアゾ顔料誘導
体(式C)がジスアゾ顔料結晶表面に吸着し、結晶成長
を抑制するものと考えられる。しかしながら、吸着力が
不十分であり、完全に結晶成長を抑制する事ができず、
現在の印刷業界が要求している透明性と着色力を得るこ
とは出来なかった。
【0007】
【化5】CH3COCH2CONH−Z1 … 式A
【0008】(式中、Z1 は、メチル基、メトキシ基、
塩素原子等の置換基を有していてもよいフェニル基を示
す。)
【0009】
【化6】CH3COCH2CONH−Z2 … 式B
【0010】(式中、Z2 は、メチル基、メトキシ基、
水酸基、塩素原子から有していてもよいフェニル基であ
って、カルボン酸基、スルホン酸基置換基を有するフェ
ニル基を示す。)
【0011】式C
【0012】
【化7】
【0013】(式中、Z1 は、メチル基、メトキシ基、
塩素原子等の置換基を有していてもよいフェニル基を示
す。式中、Z2 は、メチル基、メトキシ基、水酸基、塩
素原子から有していてもよいフェニル基であって、カル
ボン酸基、スルホン酸基置換基を有するフェニル基を示
す。)
【0014】透明性と着色力を若干向上させる効果があ
る従来技術として、特開昭63−72762号公報及び
特開昭63−178169号公報が知られていた。開昭
63−72762号公報及び特開昭63−178169
号公報で開示された製法は、ジスアゾ顔料誘導体(式
C)を別途合成し、ジスアゾ顔料に混合するものであ
る。透明性と着色力が向上する機構は、添加したジスア
ゾ顔料誘導体(式C)がジスアゾ顔料結晶表面に吸着
し、結晶成長を抑制するものと考えられる。
【0015】しかしながら、合成時の撹拌による粒子間
の衝突、あるいは、濾過工程、乾燥工程、粉砕工程にお
いて加えられる力により、ジスアゾ顔料やジスアゾ顔料
誘導体の粒子は凝集状態となり、ジスアゾ顔料の一次粒
子表面にジスアゾ顔料誘導体を均一に吸着させる事が困
難となり、透明性と着色力の改良程度は小さいものであ
った。
【0016】したがって、現在の印刷業界が要求してい
る透明性と着色力を得ることは出来なかった。
【0017】また、透明性と着色力を若干向上させる効
果がある従来技術として、WO97/31067号公報
が知られていた。WO97/31067号公報に開示さ
れた方法は、非極性カップリング成分を析出させる事な
く、酸性水溶液中でベンジジン類のテトラゾ成分とのカ
ップリングを行うジスアゾ顔料の製造方法に関するもの
である。
【0018】この方法は、カップリング反応率を向上さ
せることにより、未反応の非極性カップリング成分を少
なくしようとするものである。透明性と着色力を向上さ
せる機構は、ジスアゾ顔料にくらべて、着色力が全くな
く、光の透過率が低く、透明性が低い(隠蔽性が高い)
未反応の非極性カップリング成分を取り除いた事により
発現されるものである。したがって、顔料の結晶成長を
抑制する事はできず、透明性と着色力の改良程度は小さ
いものであり、現在の印刷業界が要求している透明性と
着色力を得ることは出来なかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明が解
決しようとする課題は、透明性と着色力に優れた顔
料、透明性と着色力に優れた顔料の製造方法を提供す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、透明性
と着色力に優れた黄色顔料、透明性と着色力に優れた
黄色顔料の製造方法を開発すべく、鋭意研究した結果、
C.I.Pigment Yellow 12と、以下の
式(II)で示されるジスアゾ顔料誘導体とを含有する
ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu−Kα)が9.
89°に強い線を示すX線回折図形を有する黄色顔料が
透明性と着色力に優れている事、アセト酢酸アニリド
と、以下の式(III)で示される極性基含有アセト酢
酸アニリド化合物と、3,3’−ジクロロベンジジンの
テトラゾ液との反応物を105〜130℃に加熱する顔
料の製造方法が、顔料が透明性と着色力に優れた顔料を
提供するのに有用な事を見い出し本発明を完成するに至
った。
【0021】式(II)
【0022】
【化8】
【0023】(式中、Zは、メチル基、メトキシ基、水
酸基、塩素原子から成る群から選ばれる同一又は異なる
1〜4個の置換基を有していてもよいフェニル基であっ
て、 カルボン酸基、スルホン酸基及びこれらのアルカ
リ金属塩からなる群から選ば れる同一又は異なる1〜
4個の置換基を有するフェニル基を示す。)
【0024】式(III)
【0025】
【化9】 CH3COCH2CONH−Z … 式(III)
【0026】(式中、Zは、メチル基、メトキシ基、水
酸基、塩素原子から成る群から選ばれる同一又は異なる
1〜4個の置換基を有していてもよいフェニル基であっ
て、カルボン酸基、スルホン酸基及びこれらのアルカリ
金属塩からなる群から選ばれる同一又は異なる1〜4個
の置換基を有するフェニル基を示す。)
【0027】即ち本発明は次の発明を提供するものであ
る。
【0028】(1) ブラッグ角度(2θ±0.15
°:Cu−Kα)が9.89°に強い線を示すX線回折
図形を有する、C.I.Pigment Yellow
12と、上記式(II)で示されるジスアゾ顔料誘導体
とを含有する顔料。
【0029】(2) 上記式(II)で示されるジスア
ゾ顔料誘導体が、アセト酢酸アニリドと、上記式(II
I)で示される極性基含有アセト酢酸アニリド化合物
と、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ液との反
応物である上記(1)記載の顔料。
【0030】(3) アセト酢酸アニリドと、上記式
(III)で示される極性基含有アセト酢酸アニリド化
合物とを予め混合してから、それと3,3’−ジクロロ
ベンジジンのテトラゾ液とを反応させて、C.I.Pi
gment Yellow 12と上記式(II)で示さ
れるジスアゾ顔料誘導体との両方を含有させた上記
(1)記載の顔料。
【0031】(4) アセト酢酸アニリドと、上記式
(III)で示される極性基含有アセト酢酸アニリド化
合物とのモル比が、90/10〜99.5/0.5であ
る上記(2)または(3)記載の顔料。
【0032】(5) アセト酢酸アニリドと、上記式
(III)で示される極性基含有アセト酢酸アニリド化
合物と、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ液と
の反応物を105〜130℃に加熱する顔料の製造方
法。
【0033】(6) アセト酢酸アニリドと、上記式
(III)で示される極性基含有アセト酢酸アニリド化
合物とのモル比が、90/10〜99.5/0.5であ
る上記(5)記載の製造方法。
【0034】
【発明の実施の形態】
【0035】本発明の顔料は、ブラッグ角度(2θ±
0.15°:Cu−Kα)が9.89°に強い線を示す
X線回折図形を有することと、C.I.Pigment
Yellow 12と、上記式(II)で示されるジス
アゾ顔料誘導体とを含有することを特徴とする。
【0036】尚、C.I.Pigment Yello
w 12とは、式(I)で示されるものである。
【0037】式(I)
【0038】
【化10】
【0039】本発明の顔料は、上記新規結晶型を有し、
式(II)で示されるジスアゾ顔料誘導体のC.I.P
igment Yellow 12の粒子表面への強固な
吸着もしくはジスアゾ顔料誘導体とC.I.Pigme
nt Yellow 12との混晶結晶の形成により、結
晶成長が完全に抑制されており、表面に極性基を有さな
いC.I.Pigment Yellow 12に比べ
て、透明性と着色力に優れた印刷インキを提供できるも
のである。
【0040】また、本発明の製造方法は、アセト酢酸ア
ニリドと、上記式(III)で示される極性基含有アセ
ト酢酸アニリド化合物と、3,3’−ジクロロベンジジ
ンのテトラゾ液との反応物を105〜130℃に加熱す
る事を特徴とする。
【0041】これにより、本発明の顔料は、ブラッグ角
度(2θ±0.15°:Cu−Kα)が9.89°に強
い線を示すX線回折図形を有することと、C.I.Pi
gment Yellow 12と、上記式(II)で示
されるジスアゾ顔料誘導体とを含有する顔料が容易に得
られ、ジスアゾ顔料の結晶表面にジスアゾ顔料誘導体を
均一かつ強固に吸着させる事、もしくは、ジスアゾ顔料
とジスアゾ顔料誘導体との混晶結晶を形成させる事によ
り、ジスアゾ顔料表面に極性基を導入する事が可能とな
り、結晶成長が完全に抑制され、透明性と着色力に優れ
た印刷インキを提供できる。
【0042】本発明の顔料は、ブラッグ角度(2θ±
0.15°:Cu−Kα)が9.89°に強い線を示す
X線回折図形を有する、上記式(I)で示されるジスア
ゾ顔料(C.I.Pigment Yellow 12)
と上記式(II)で示されるジスアゾ顔料誘導体とを含
有する顔料である。
【0043】上記ジスアゾ顔料とジスアゾ顔料誘導体
は、公知慣用の製造方法で製造することが可能である
が、好適には以下の製造方法により製造できる。
【0044】本発明において、上記式(I)で示される
ジスアゾ顔料は、アセト酢酸アニリドと、3,3’−ジ
クロロベンジジンのテトラゾ液との反応による反応物で
ある事が好ましく、上記式(II)で示されるジスアゾ
顔料誘導体は、アセト酢酸アニリドと、式(III)で
示される極性基含有アセト酢酸アニリド化合物と、3,
3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ液との反応による
反応物である事が好ましい。
【0045】テトラゾ液との反応をさせる方法として
は、例えば特公昭55−49087号公報やWO97/
31067号公報の方法がある。
【0046】なかでも、透明性と着色力が高い顔料を簡
便な方法により得られる点から、アセト酢酸アニリド
と、上記式(III)で示される極性基含有アセト酢酸
アニリド化合物とを予め混合してから、それと3,3’
−ジクロロベンジジンのテトラゾ液とを反応させてジス
アゾ顔料(C.I.Pigment Yellow 1
2)と、上記式(II)で示されるジスアゾ顔料誘導体
との両方を含有させる様にする事が好ましい。
【0047】より好ましくは、例えばアセト酢酸アニリ
ドからなる非極性カップラー成分と、式(III)で示
される極性基含有アセト酢酸アニリド化合物からなるカ
ップラー成分を含むカップラー水溶液と、3,3’−ジ
クロロベンジジンのテトラゾ成分を含むテトラゾ水溶液
とを、バッチ式撹拌槽内の酸性水溶液中に、前記非極性
カップラー成分と前記極性カップラー成分との合計供給
モル速度とテトラゾ成分の供給モル速度との比が、20
0:80から200:99となるように連続的に注入し
てカップリング反応させる様にすることにより、本発明
の顔料を得ることが出来る。
【0048】この方法では、カップラー水溶液として、
アセト酢酸アニリドからなる非極性カップラー成分と、
式(III)で示される極性基含有アセト酢酸アニリド
化合物からなるカップラー成分とを同時に含むものが用
いられ、それが連続的にバッチ式撹拌槽内の酸性水溶液
中に供給されるため、両カップラー成分とが析出しな
い、または、ごく僅かに析出する状態で、3,3’−ジ
クロロベンジジンのテトラゾ成分を含むテトラゾ水溶液
との反応が進行する。
【0049】このため、透明性と流動性を改良する効果
がある式(II)で示されるジスアゾ顔料誘導体の生成
が多く、透明性と流動性を改良する効果がない、ジスア
ゾ顔料(C.I.Pigment Yellow 12)
以外のジスアゾ化合物の生成が少なくなる、または、全
く生成しないため、現在の印刷業界が要求している透明
性と流動性を得る事ができる。
【0050】本発明において使用される式(III)で
示される極性基含有アセト酢酸アニリド化合物の具体例
としては、例えば2−アセトアセチルアミノベンゼンス
ルホン酸、3−アセトアセチルアミノベンゼンスルホン
酸、4−アセトアセチルアミノベンゼンスルホン酸、2
−アセトアセチルアミノ−5−メチルベンゼンスルホン
酸、2−アセトアセチルアミノ−4−クロロ−5−メチ
ルベンゼンスルホン酸、2−アセトアセチルアミノ−5
−クロロ−4−メチルベンゼンスルホン酸、2−アセト
アセチルアミノ−5−クロロ−4−メチルベンゼンスル
ホン酸、4−アセトアセチルアミノ−2,5−ジクロロ
ベンゼンスルホン酸、2−アセトアセチルアミノ安息香
酸、3−アセトアセチルアミノ安息香酸、4−アセトア
セチルアミノ安息香酸、3−アセトアセチルアミノ−4
−クロロ安息香酸、2−アセトアセチルアミノテレフタ
ル酸、3−アセトアセチルアミノイソフタル酸、4−ア
セトアセチルアミノ−2−ヒドロキシ安息香酸、5−ア
セトアセチルアミノ−2−ヒドロキシ安息香酸等および
これらのアルカリ金属塩がある。
【0051】なかでも、4−アセトアセチルアミノベン
ゼンスルホン酸、2−アセトアセチルアミノ安息香酸、
3−アセトアセチルアミノ安息香酸、4−アセトアセチ
ルアミノ安息香酸、5−アセトアセチルアミノ−2−ヒ
ドロキシ安息香酸が、透明性と着色力が著しく改良され
る点から好ましい。
【0052】本発明において、アセト酢酸アニリドと、
式(III)で示される極性基含有アセト酢酸アニリド
化合物とのモル比は、90/10〜99.5/0.5で
ある事が好ましく、なかでも、93/7〜99/1であ
る事が透明性と着色力を高める効果が高い事から特に好
ましい。
【0053】本発明で使用されるカップラー水溶液は、
上記両カップラー成分を含む。このカップラー水溶液
は、アルカリ溶液であることが好ましく、両カップラー
成分をアルカリとともに溶解し、アルカリ性溶液とする
ことにより得ることが出来る。
【0054】アルカリとしては、例えば水酸化ナトリウ
ムまたは水酸化カリウム等の無機塩基が挙げられる。
【0055】本発明で使用される3,3’−ジクロロベ
ンジジンのテトラゾ成分を含むテトラゾ水溶液は、3,
3’−ジクロロベンジジンを公知の方法でテトラゾ化し
て得られるものを含む。この水溶液としては、酸性水溶
液が好ましく、特に塩酸酸性水溶液が好ましく使用され
る。
【0056】本発明では、上記カップラー水溶液がアル
カリ溶液で、かつ、テトラゾ水溶液が塩酸水溶液である
場合の組み合わせが好ましい。
【0057】本発明では、予め、バッチ式撹拌槽内に酸
性水溶液が仕込まれる。バッチ式撹拌槽としては、公知
慣用のものがいずれも使用できるが、通常は、撹拌が必
要な液媒体毎に水槽に加える必要がある液媒体を保持す
る水槽と、その液媒体を撹拌する撹拌翼を有する撹拌機
とから構成されているものである。本発明で使用される
バッチ式撹拌槽内の酸性水溶液は、カップリング反応系
をpH3〜6.9の範囲、好ましくは3.5〜6.3に
保つ事ができれば良く、従来法のカップリングで使用さ
れる公知の酸の水溶液でよい。
【0058】上記pH領域の保持は、テトラゾ成分の分
解や縮合などの副反応を最小化するために好ましく、反
応開始から終了時まで上記pHの範囲に維持すること
が、より好ましい。
【0059】このためには、反応途中において酸あるい
はアルカリを断続的にあるいは連続的に添加することに
よっても良いが、バッチ式撹拌槽内に酸性水溶液中に、
pH緩衝剤を存在させることが好ましい。操作の容易さ
の面からはpH緩衝性のある水溶液系、例えば、従来の
カップリング反応で良く使用される『酢酸−酢酸ナトリ
ウム』系や『ギ酸−ギ酸ナトリウム』系等の緩衝性水溶
液を用いると、pHの変動が少なく、pHの維持が容易
となり好ましいものとなる。
【0060】本発明において、バッチ式撹拌槽内の酸性
水溶液中への、両カップラー成分を含むカップラー水溶
液と、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ成分を
含むテトラゾ水溶液との注入は、例えば別々の注入管を
通し酸性水溶液中に並行して行うことが好ましい。
【0061】カップラー水溶液とテトラゾ水溶液とが直
接に接触すると、カップラー成分の析出が起きて固体と
なり、透明性と流動性を改良する効果がある生成物が少
なく、透明性と流動性を改良する効果がない生成物が多
くなってしまう可能性があるため、透明性と流動性の改
良効果が小さくなる場合がある。
【0062】これを避けるため、酸性水溶液を満たした
バッチ式撹拌槽を備える撹拌槽では、注入管出口を互い
に離した位置に設け注入を行い(並行注入という場合が
ある。)、十分に撹拌を行い、確実にテトラゾ成分とカ
ップラー成分とが酸性水溶液中で反応するようにする事
が好ましい。
【0063】また、酸性水溶液を撹拌槽より抜き出して
外部循環させ、この循環ラインのそれぞれにテトラゾ水
溶液とカップラー水溶液とを、あるいは、一方を循環ラ
インに他方を撹拌槽へ注入するようにしても良い。
【0064】本発明において、好適には両カップラー成
分の供給モル速度とテトラゾ成分の供給モル速度との比
が、200:80から200:99となるように、好ま
しくは200:90から200:99となるように連続
的に注入してカップリング反応させる事により顔料が製
造できる。
【0065】こうする事で、テトラゾ成分は酸性水溶液
に注入後、直ちに全てがカップラー成分と反応し、未反
応のテトラゾが反応系内に残存しなくなる。その結果、
テトラゾ成分の分解や縮合による副反応が防止され、色
の汚れが防止される。
【0066】供給モル速度の比は、反応の全期間を通じ
て一定値に保つ必要はなく、上記供給モル速度比の範囲
内で、注入の進行につれて変化させてもよい。また、カ
ップラー水溶液の注入開始をテトラゾ水溶液の注入に先
行させてもよい。さらに、ノニオン系界面活性剤、カチ
オン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ロジン溶液
のような表面処理剤を注入し、生成した顔料粒子の表面
処理を同時に行っても良い。
【0067】以上のように、テトラゾとカップラー成分
とを上記のモル比で並行注入すると、注入終了時点で反
応系内にはテトラゾ成分は全く存在していないが、反応
可能なカップラー成分が少し残っている状態となってい
る。そこで、両カップラー成分を含むカップラー水溶液
と、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ成分を含
むテトラゾ水溶液とを、バッチ式撹拌槽内の酸性水溶液
中に、連続的に注入した後、テトラゾ水溶液だけを追加
的に注入する事が出来る。例えば、並行注入終了後、テ
トラゾ水溶液のみを追加注入して、完全にカップラー成
分と反応させ、更にカップリング反応率を高める事もで
きる。
【0068】本発明において、両カップラー成分を含む
カップラー水溶液の酸性水溶液への注入は、カップラー
水溶液を酸性水溶液と混合した時に、溶解していた両カ
ップラー成分が析出しないような条件を選択する事が好
ましい。
【0069】本発明において、両カップラー成分の濃度
の和が0.1〜1モル/リットルであるカップラー水溶
液と、濃度が0.05〜0.8モル/リットルであるテ
トラゾ水溶液を酸性水溶液に注入する事が操作上、また
経済上、負担が軽い点で好ましい。
【0070】本発明において、酸性水溶液への、カップ
ラー水溶液およびテトラゾ水溶液の1分間当たりの注入
量は、特に制限されないが、酸性水溶液中で両カップラ
ー成分が析出しないような範囲で決められる。
【0071】酸性水溶液と、カップラー水溶液およびテ
トラゾ水溶液の1分間当たりの注入量との比率は、10
00:1〜1000:50の範囲で行う事が好ましい。
【0072】本発明において、カップリング中の温度や
pHの値などの反応条件およびこの制御法は、従来のカ
ップリング反応での公知の条件値および制御法から選択
され、特段の制約はない。pHや温度を時間あるいは注
入量と共に変化させても、あるいは終始一定に保っても
良い。
【0073】なお、本発明が好ましい実施形態で実施さ
れる場合には、酸性であるテトラゾ水溶液とアルカリ性
であるカップラー水溶液とが並行して注入されるので、
これらの水溶液中の酸とアルカリとが中和されるように
それぞれの溶液のpHや流量を調整する事により、初期
のpHを最後まで保った状態でカップリング反応を行う
ことができる。
【0074】しかしながら、本発明において、ブラッグ
角度(2θ±0.15°:Cu−Kα)が9.89°に
強い線を示すX線回折図形を有する新規結晶型の顔料を
得るためには、例えばアセト酢酸アニリドと、極性基含
有アセト酢酸アニリド化合物と、3,3’−ジクロロベ
ンジジンのテトラゾ液との反応物を105〜130℃に
加熱する事が必要である。なかでも、105〜120℃
に加熱する事が好ましい。
【0075】この加熱温度が低いとブラッグ角度(2θ
±0.15°:Cu−Kα)が10.40°に強い線を
示すX線回折図形を有する従来技術の顔料、例えば、特
公昭55−49087号公報、特開昭63−72762
号、特開昭63−178169号公報、WO97/31
067号公報に記載の顔料が得られ、透明性と着色力が
低く、印刷業界の要望に応える事ができない。
【0076】また、加熱温度が高いと、ブラッグ角度
(2θ±0.15°:Cu−Kα)が10.40°に強
い線を示すX線回折図形を有する従来技術の顔料とな
り、透明性と着色力が大幅に低くなる。
【0077】アセト酢酸アニリドと、3,3’−ジクロ
ロベンジジンのテトラゾ液との反応によるジスアゾ顔料
は、加熱する事により、結晶成長が進行し、透明性と着
色力が低下する事が一般的である。また、アセト酢酸ア
ニリドと、極性基含有アセト酢酸アニリド化合物と、
3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ液との反応物
からなる顔料も、透明性と着色力が低下する程度が若干
小さいものの、加熱する事により、結晶成長が進行し、
透明性と着色力が低下する事が一般的である。
【0078】しかしながら、本発明において、限定的な
加熱温度範囲において、透明性と着色力に優れた新規結
晶型の顔料が得られる。
【0079】アセト酢酸アニリドと、極性基含有アセト
酢酸アニリド化合物と、3,3’−ジクロロベンジジン
のテトラゾ液との反応物からなる顔料は、加熱する事に
より、下記に記述した第1段階、第2段階、第3段階を
進行すると考えられる。
【0080】(第一段階):アセト酢酸アニリドと、極
性基含有アセト酢酸アニリド化合物〔式(III)〕
と、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ液との反
応物を使用する事により生成するジスアゾ顔料誘導体
〔式(II)〕が、アセト酢酸アニリドと、3,3’−
ジクロロベンジジンのテトラゾ液との反応物に相当する
ジスアゾ顔料(C.I.Pigment Yellow
12)結晶表面に吸着し、結晶成長を抑制するものと考
えられる。
【0081】しかしながら、従来実施されている常圧条
件での加熱、すなわち100℃未満の加熱ではジスアゾ
顔料誘導体の吸着が不十分であり、完全に結晶成長を抑
制する事ができず、現在の印刷業界が要求している透明
性と着色力を得ることは出来ない。ブラッグ角度(2θ
±0.15°:Cu−Kα)が10.40°に強い線を
示すX線回折図形を有する従来技術の顔料となる。
【0082】(第2段階):105〜130℃に加熱す
る事により、ジスアゾ顔料の結晶表面に粒子表面にジス
アゾ顔料誘導体を均一かつ強固に吸着させる事、もしく
は、ジスアゾ顔料とジスアゾ顔料誘導体との混晶結晶を
形成させる事により、ジスアゾ顔料表面に極性基を導入
する事が可能となり、結晶成長が完全に抑制され、現在
の印刷業界が要求している透明性と着色力を得る事が出
来きる。ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu−K
α)が9.89°に強い線を示すX線回折図形を有する
本発明の顔料となる。
【0083】(第3段階):130℃を越える温度に加
熱する事により、ジスアゾ顔料の結晶表面に粒子表面吸
着していたジスアゾ顔料誘導体が脱着する、もしくは、
ジスアゾ顔料とジスアゾ顔料誘導体との混晶結晶が破壊
され従来技術の結晶型に変換される。結晶成長が急速に
進み、現在の印刷業界が要求している透明性と着色力を
得ることは出来ない。ブラッグ角度(2θ±0.15
°:Cu−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回
折図形を有する従来技術の顔料となる。
【0084】すなわち、本発明の顔料は上記の第2段階
に相当する顔料であると考えられる。従って、本発明の
製法では、限定的な加熱温度範囲が重要な意味を持つこ
とになる。
【0085】本発明の顔料は、従来公知の界面活性剤、
例えば、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、高分子界面活性剤やロジン
等の樹脂酸で表面処理を行うことも可能である。
【0086】本発明の顔料は、印刷インキに使用した場
合、現在の印刷業界が要求している優れた透明性と着色
力を得る事が出来る。なお、本発明の顔料は、塗料、プ
ラスチック、カラーフィルター用途に使用する事も可能
である。
【0087】本発明の製造方法により得られたジスアゾ
顔料は、印刷インキ用ビヒクルと混練されて、透明性と
流動性に優れた印刷インキに使用する事ができる。
【0088】オフセットインキ用ビヒクルは、例えば、
ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂
又はこれら乾性油変性樹脂等の樹脂と、必要に応じて、
アマニ油、桐油、大豆油等の植物油と、n−パラフィ
ン、イソパラフィン、アロマテック、ナフテン、α−オ
レフィン等の溶剤から成るものであって、それらの混合
割合は、重量比で、樹脂:植物油:溶剤=20〜50
部:0〜30部:10〜60部の範囲が好ましい。
【0089】本発明のジスアゾ顔料を配合したオフセッ
トインキ用ビヒクルは、必要に応じて、インキ溶剤、ド
ライヤー、レベリング改良剤、増粘剤等の公知の添加剤
を適宜配合して印刷インキと成る。
【0090】また、グラビアインキ用ビヒクルは、例え
ばガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、石灰化
ロジン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン酸樹
脂、ギルソナイト、ダンマル、セラック、ポリアミド樹
脂、ビニル樹脂、ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴ
ム、エチルセルロース、酢酸セルロース、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキッド樹脂等の樹脂混合物と、n−ヘキサン、
トルエン、エタノール、メタノール、アセトン、酢酸エ
チル、乳酸エチル、セロソルブ、イソプロピルアルコー
ル、クロルベンゾール、エチルエーテル、アセタールエ
チルエーテル、アセト酢酸エチル、酢酸ブチルセロソル
ブ等の溶剤から成るものであって、それらの混合割合
は、重量比で、樹脂混合物:溶剤=10〜50部:30
〜80部の範囲が好ましい。
【0091】本発明のジスアゾ顔料を配合したグラビア
インキ用ビヒクルは、必要に応じて、例えば硫酸バリウ
ム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、アルミナ
白、クレー、シリカ、シリカ白、タルク、ケイ酸カルシ
ウム、沈降性炭酸マグネシウム等の体質顔料の他、補助
剤として、可塑剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電防
止剤等の公知の添加剤を適宜配合して印刷インキと成
る。
【0092】
【実施例】以下、実施例、比較例及び試験例を用いて本
発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施
例に限定されるものではない。なお、以下の例中におけ
る「部」および「%」は、特に断りのない限り、いずれ
も重量基準である。
【0093】<実施例1>3,3’−ジクロロベンジジ
ン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナト
リウムを使用して常法によりテトラゾ化し、5℃、0.
125モル/リットルのテトラゾ水溶液を調整した。一
方、アセト酢酸アニリド336.3部と2−アセトアセ
チルアミノ安息香酸22.1部を水酸化ナトリウム12
0部を含む水溶液に溶解し、20℃、0.259モル/
リットルのカップラー水溶液を調整した。
【0094】また、酸性水溶液として80%酢酸300
gと水酸化ナトリウム80部と水とからなる15℃、p
H4.7の緩衝溶液5000gを調整し、撹拌機を有す
る反応器に仕込んだ。
【0095】このpH緩衝溶液中の互いに離れた位置に
出口を持つ2本の注入管を通してpH緩衝溶液中に注入
を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポ
ンプにより同じ体積流量(64.3ml/分)で120
分注入し、同時に注入を終了した。注入の間、液面より
採取した反応液からはテトラゾは検出されなかった。そ
の後、反応系内にテトラゾが極僅か認められるまでテト
ラゾ水溶液のみを注入した。なお、テトラゾの検出は、
β−ナフトールによる発色反応を用いて行った。
【0096】110℃で1時間加熱撹拌後、濾過、水洗
し、90℃の乾燥機で乾燥して、顔料(発明顔料1)を
得た。
【0097】質量分析計にて測定を行った結果、ジスア
ゾ顔料(式1−A)に相当するm/z=628と、ジス
アゾ顔料誘導体(式1−B)に相当するm/z=672
とにピークを有していた。
【0098】X線回折測定装置(理学電機株式会社製R
INT 1100)にて測定を行った結果、ブラッグ角
度(2θ±0.15°:Cu−Kα)が9.89°に強
い線を示すX線回折図形を有した。図1は、得られたX
線回折図形である。
【0099】式1−A
【0100】
【化11】
【0101】式1−B
【0102】
【化12】
【0103】<比較例1−1>110℃で1時間加熱撹
拌する代わりに、90℃で1時間加熱撹拌する事以外
は、実施例1と同様にして顔料(比較顔料1−1)を得
た。
【0104】質量分析計にて測定を行った結果、ジスア
ゾ顔料(式1−A)に相当するm/z=628と、ジス
アゾ顔料誘導体(式1−B)に相当するm/z=672
とにピークを有していた。
【0105】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu−Kα)が1
0.40に強い線を示すX線回折図形を有した。図2
は、得られたX線回折図形である。
【0106】<ジスアゾ顔料の製造方法の比較例1−2
>3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モル
の塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使用して常法に
よりテトラゾ化し、5℃、0.125モル/リットルの
テトラゾ水溶液を調整した。一方、アセト酢酸アニリド
336.3部と2−アセトアセチルアミノ安息香酸2
2.1部を水酸化ナトリウム144部を含む水溶液に溶
解し、20℃、0.259モル/リットルのカップラー
水溶液を調整した。
【0107】また、酸性水溶液として80%酢酸300
gと水とからなる20℃の酢酸溶液5000gを調整
し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。
【0108】この酢酸溶液にカップラー水溶液を64.
3ml/分の流量で120分間注入してカップラーを沈
殿させた。このカップラースラリー中に出口を持つ注入
管をセットし、テトラゾ水溶液を64.3ml/分の流
速で注入を開始した。反応液面でテトラゾが極僅か認め
られるまで、約120分かけて注入した。なお、テトラ
ゾの検出は、β−ナフトールによる発色反応を用いて行
った。
【0109】90℃で1時間加熱撹拌後、濾過、水洗
し、90℃の乾燥機で乾燥して、顔料(比較顔料1−
2)を得た。
【0110】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図2と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回折図形を
有した。
【0111】<ジスアゾ顔料の製造方法の比較例1−3
>アセト酢酸アニリド336.3部と2−アセトアセチ
ルアミノ安息香酸22.1部を使用する代わりに、アセ
ト酢酸アニリド354部を使用する事以外は、実施例1
と同様にして顔料(比較顔料1−3)を得た。
【0112】質量分析計にて測定を行った結果、ジスア
ゾ顔料(式1−A)に相当するm/z=628にピーク
を有したが、ジスアゾ顔料誘導体(式1−B)に相当す
るm/z=672とにピークを有していなかった。
【0113】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図2と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回折図形を
有した。
【0114】<比較例1−4>110℃で1時間加熱撹
拌する代わりに、75℃で1時間加熱撹拌する事以外
は、実施例1と同様にして顔料(比較顔料1−4)を得
た。
【0115】質量分析計にて測定を行った結果、ジスア
ゾ顔料(式1−A)に相当するm/z=628と、ジス
アゾ顔料誘導体(式1−B)に相当するm/z=672
とにピークを有していた。
【0116】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図2と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回折図形を
有した。
【0117】<試験例1>以下の方法により、実施例1
により得られた顔料(発明顔料1)、比較例1−1によ
り得られた顔料(比較顔料1−1)、比較例1−2によ
り得られた顔料(比較顔料1−2)、比較例1−3によ
り得られた顔料(比較顔料3)、比較例1−4により得
られた顔料(比較顔料4)をインキ化した。
【0118】顔料0.4部と平版インキワニス(ロジン
変性フェノール樹脂含有)1.6部をフーバー式マーラ
ーにて練肉して、試験インキを調整した。
【0119】上記方法により調整した各試験インキにつ
いて、透明性と着色力を測定し、その結果を表1にまと
めて示した。
【0120】<透明性の評価方法>黒インキを用いて黒
帯を印刷した白い展色紙に試験インキを展色し、黒帯の
上の展色状態を目視で観察する。黒帯の上に試験インキ
が展色される事により黒帯が見えにくいものを不透明と
判断し、目視判定7とする。黒帯が見えやすいものを透
明と判断し、目視判定5とする。
【0121】<着色力の評価方法>試験インキ0.2部
を白インキ2部に混ぜて淡色インキを作製した。白い展
色紙に淡色インキを展色し、着色力を目視で評価した。
なお、実施例で得られた顔料(発明顔料)の着色力を1
00%とした百分率で表示を行った。
【0122】
【表1】
【0123】<実施例2>2−アセトアセチルアミノ安
息香酸22.1部を使用する代わりに、5−アセトアセ
チルアミノ−2−ヒドロキシ安息香酸23.7部を使用
した事以外は、実施例1と同様にして、ジスアゾ顔料を
含むウェット顔料(発明顔料2)を得た。
【0124】質量分析計にて測定を行った結果、ジスア
ゾ顔料(式1−A)に相当するm/z=628と、ジス
アゾ顔料誘導体(式2−B)に相当するm/z=688
とにピークを有していた。
【0125】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図1と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が9.89°に強い線を示すX線回折図形を有
した。
【0126】式2−B
【0127】
【化13】
【0128】<比較例2−1>110℃で1時間加熱撹
拌する代わりに、90℃で1時間加熱撹拌する事以外
は、実施例2と同様にして顔料(比較顔料2−1)を得
た。
【0129】質量分析計にて測定を行った結果、ジスア
ゾ顔料(式1−A)に相当するm/z=628と、ジス
アゾ顔料誘導体(式2−B)に相当するm/z=688
とにピークを有していた。
【0130】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図2と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回折図形を
有した。
【0131】<ジスアゾ顔料の製造方法の比較例2−2
>2−アセトアセチルアミノ安息香酸22.1部を使用
する代わりに、5−アセトアセチルアミノ−2−ヒドロ
キシ安息香酸23.7部を使用した事以外は、比較例1
−2と同様にして、顔料(比較顔料2−2)を得た。
【0132】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図2と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回折図形を
有した。
【0133】<試験例2>試験例1と同様にして、実施
例2により得られた顔料(発明顔料2)、比較例2−1
により得られた顔料(比較顔料2−1)、比較例2−2
により得られた顔料(比較顔料2−2)をインキ化し
た。各試験インキについて、透明性と着色力を測定し、
その結果を表2にまとめて示した。
【0134】
【表2】
【0135】<実施例3>2−アセトアセチルアミノ安
息香酸22.1部使用する代わりに、4−アセトアセチ
ルアミノベンゼンスルホン酸のカリウム塩29.5部を
使用した事以外は、実施例1と同様にして、顔料(発明
顔料3)を得た。
【0136】本顔料は、ジスアゾ顔料(式1−A)と、
ジスアゾ顔料誘導体(式3−B)を含有している。
【0137】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図1と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が9.89°に強い線を示すX線回折図形を有
した。
【0138】式3−B
【0139】
【化14】
【0140】<比較例3−1>110℃で1時間加熱撹
拌する代わりに、90℃で1時間加熱撹拌する事以外
は、実施例3と同様にして顔料(比較顔料3−1)を得
た。
【0141】本顔料は、ジスアゾ顔料(式1−A)と、
ジスアゾ顔料誘導体(式3−B)を含有している。
【0142】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図2と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回折図形を
有した。
【0143】<ジスアゾ顔料の製造方法の比較例3−2
>2−アセトアセチルアミノ安息香酸22.1部を使用
する代わりに、4−アセトアセチルアミノベンゼンスル
ホン酸のカリウム塩29.5部を使用した事以外外は、
比較例1−2と同様にして、顔料(比較顔料3−2)を
得た。
【0144】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図2と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回折図形を
有した。
【0145】<試験例3>試験例1と同様にして、実施
例3により得られた顔料(発明顔料3)、比較例3−1
により得られた顔料(比較顔料3−1)、比較例3−2
により得られた顔料(比較顔料3−2)をインキ化し
た。各試験インキについて、透明性と着色力を測定し、
その結果を表3にまとめて示した。
【0146】
【表3】
【0147】<実施例4>アセト酢酸アニリド336.
3部と2−アセトアセチルアミノ安息香酸22.1部を
使用する代わりに、アセト酢酸アニリド346.9部と
2−アセトアセチルアミノ安息香酸8.8部を使用した
事以外は、実施例1と同様にして顔料(発明顔料4)を
得た。
【0148】本顔料は、ジスアゾ顔料(式1−A)と、
ジスアゾ顔料誘導体(式1−B)を含有している。
【0149】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図1と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が9.89°に強い線を示すX線回折図形を有
した。
【0150】<比較例4−1>110℃で1時間加熱撹
拌する代わりに、90℃で1時間加熱撹拌する事以外
は、実施例4と同様にして顔料(比較顔料4−1)を得
た。
【0151】質量分析計にて測定を行った結果、ジスア
ゾ顔料(式1−A)と、ジスアゾ顔料誘導体(式1−
B)を含有している。
【0152】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図2と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回折図形を
有した。
【0153】<試験例4>試験例1と同様にして、実施
例4により得られた顔料(発明顔料4)、比較例4−1
により得られた顔料(比較顔料4−1)をインキ化し
た。各試験インキについて、透明性と着色力を測定し、
その結果を表4にまとめて示した。
【0154】
【表4】
【0155】<実施例5>アセト酢酸アニリド336.
3部と2−アセトアセチルアミノ安息香酸22.1部を
使用する代わりに、アセト酢酸アニリド325.7部と
2−アセトアセチルアミノ安息香酸35.4部を使用し
た事、および、110℃で1時間加熱する代わりに12
0℃で1時間加熱する事以外は、実施例1と同様にして
顔料(発明顔料5)を得た。
【0156】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図1と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が9.89°に強い線を示すX線回折図形を有
した。
【0157】<比較例5−1>120℃で1時間加熱す
る代わりに90℃で1時間加熱する事以外は、実施例5
と同様にして顔料(比較顔料5−1)を得た。
【0158】X線回折測定装置にて測定を行った結果、
図2と同様に、ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
−Kα)が10.40°に強い線を示すX線回折図形を
有した。
【0159】<試験例5>試験例1と同様にして、実施
例5により得られた顔料(発明顔料5)、比較例5−1
により得られた顔料(比較顔料5−1)をインキ化し
た。各試験インキについて、透明性と着色力を測定し、
その結果を表5にまとめて示した。
【0160】
【表5】
【0161】発明顔料は、ブラッグ角度(2θ±0.1
5°:Cu−Kα)が9.89°、に強い線を示すX線
回折図形を有し、透明性と着色力に優れたインキを与え
る事がわかる。一方、比較顔料は、ブラッグ角度(2θ
±0.15°:Cu−Kα)が10.40°に強い線を
示すX線回折図形を有し、透明性と着色力が劣ったイン
キを与える事がわかる。
【0162】
【発明の効果】本発明の顔料は、特定のジスアゾ顔料誘
導体で修飾された、新規X線回折図を示す新規結晶型顔
料であり、透明性と着色力に優れている。本発明の製造
方法では、カップリング成分とテトラゾ成分との反応を
特定温度範囲で行うので、新規X線回折図を示す新規結
晶型顔料を、容易に、選択的に得ることが出来る。
【0163】従って、本発明の新規結晶型顔料とインキ
ビヒクルよりなる印刷インキは、透明性と着色力に優れ
たものとすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた発明顔料1のX線回折図形
である。
【図2】比較例1−1で得られた比較顔料1−1のX線
回折図形である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラッグ角度(2θ±0.15°:Cu
    −Kα)が9.89°に強い線を示すX線回折図形を有
    する、C.I.Pigment Yellow 12と、
    式(II)で示されるジスアゾ顔料誘導体とを含有する
    顔料。 【化1】 (式中、Zは、メチル基、メトキシ基、水酸基、塩素原
    子から成る群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の置
    換基を有していてもよいフェニル基であって、カルボン
    酸基、スルホン酸基及びこれらのアルカリ金属塩からな
    る群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の置換基を有
    するフェニル基を示す。)
  2. 【請求項2】 式(II)で示されるジスアゾ顔料誘導
    体が、アセト酢酸アニリドと、式(III)で示される
    極性基含有アセト酢酸アニリド化合物と、3,3’−ジ
    クロロベンジジンのテトラゾ液との反応物である請求項
    1記載の顔料。 【化2】 CH3COCH2CONH−Z … 式(III)(式
    中、Zは、メチル基、メトキシ基、水酸基、塩素原子か
    ら成る群から選ば れる同一又は異なる1〜4個の置換基を有していてもよ
    いフェニル基であって、カルボン酸基、スルホン酸基及
    びこれらのアルカリ金属塩からなる群から選ばれる同一
    又は異なる1〜4個の置換基を有するフェニル基を示
    す。)
  3. 【請求項3】 アセト酢酸アニリドと、式(III)で
    示される極性基含有アセト酢酸アニリド化合物とを予め
    混合してから、それと3,3’−ジクロロベンジジンの
    テトラゾ液とを反応させて、C.I.Pigment
    Yellow12と式(II)で示されるジスアゾ顔料
    誘導体との両方を含有させた請求項1記載の顔料。 【化3】 CH3COCH2CONH−Z … 式(III) (式中、Zは、メチル基、メトキシ基、水酸基、塩素原
    子から成る群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の置
    換基を有していてもよいフェニル基であって、カルボン
    酸基、スルホン酸基及びこれらのアルカリ金属塩からな
    る群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の置換基を有
    するフェニル基を示す。)
  4. 【請求項4】 アセト酢酸アニリドと、式(III)で
    示される極性基含有アセト酢酸アニリド化合物とのモル
    比が、90/10〜99.5/0.5である請求項2ま
    たは3記載の顔料。
  5. 【請求項5】 アセト酢酸アニリドと、式(III)で
    示される極性基含有アセト酢酸アニリド化合物と、3,
    3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ液との反応物を1
    05〜130℃に加熱する顔料の製造方法。 【化4】 CH3COCH2CONH−Z … 式(III) (式中、Zは、メチル基、メトキシ基、水酸基、塩素原
    子から成る群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の置
    換基を有していてもよいフェニル基であって、カルボン
    酸基、スルホン酸基及びこれらのアルカリ金属塩からな
    る群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の置換基を有
    するフェニル基を示す。)
  6. 【請求項6】 アセト酢酸アニリドと、式(III)で
    示される極性基含有アセト酢酸アニリド化合物とのモル
    比が、90/10〜99.5/0.5である請求項5記
    載の製造方法。
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