JP2009013324A - ジスアゾ顔料、その製造方法および印刷インキ組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明性、着色力に優れた印刷インキを調整できるジスアゾ顔料の製造方法を提供すること。
【解決手段】ロジン酸の析出物の存在する緩衝溶液中で、アセトアセトアニリド類とベンジジン類のテトラゾ成分とを、カップリング反応させることを特徴とするロジン処理ジスアゾ顔料の製造方法およびこの方法で得られるロジン処理ジスアゾ顔料組成物の製造方法。さらに、ロジン酸の析出物の量が、アセトアセトアニリド類100重量部に対して、0.2〜25重量部であることを特徴とする上記ジスアゾ顔料の製造方法。
【選択図】なし
【解決手段】ロジン酸の析出物の存在する緩衝溶液中で、アセトアセトアニリド類とベンジジン類のテトラゾ成分とを、カップリング反応させることを特徴とするロジン処理ジスアゾ顔料の製造方法およびこの方法で得られるロジン処理ジスアゾ顔料組成物の製造方法。さらに、ロジン酸の析出物の量が、アセトアセトアニリド類100重量部に対して、0.2〜25重量部であることを特徴とする上記ジスアゾ顔料の製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、ジスアゾ顔料に関し、詳細には従来のジスアゾ顔料に比較して細かな一次粒子を得る事を可能とし、得られた印刷インキの透明性、着色力に優れたジスアゾ顔料、およびこれを配合した印刷インキに関する。
ベンジジン類のテトラゾ溶液と、アセトアセトアニリド類のカップラー液とをカップリングして得られたジスアゾ顔料をインキなどの色材として使用する場合、生成する粒子径が透明性、着色力の特性に大きな影響を与える。このため、カップリング反応の段階で生成粒子の粒子径を制御するには、高度な温度管理や撹拌状態の管理が必要とされていた。
このような粒子径の制御を改良した技術としては、伊藤征司郎編集、朝倉書店発行「顔料の辞典」に記載されているように、(1)カップリング成分に対して異種カップリング成分を併用したり、ジアゾ成分に対して異種ジアゾ成分を併用する方法、(2)ロジン等の樹脂類で顔料表面を処理する方法などがある。
このような粒子径の制御を改良した技術としては、伊藤征司郎編集、朝倉書店発行「顔料の辞典」に記載されているように、(1)カップリング成分に対して異種カップリング成分を併用したり、ジアゾ成分に対して異種ジアゾ成分を併用する方法、(2)ロジン等の樹脂類で顔料表面を処理する方法などがある。
しかしながら(1)の方法は、生成した一次粒子が粒子成長することを抑制する効果は認められるが、生成する粒子に対しては、反応温度ならびに撹拌状態に影響を受け、十分に一次粒子の粒径を制御するには不十分であった。
また(2)の方法に関して、ジスアゾ顔料における一般的な表面処理は、カップリング後の弱酸性スラリーにアルカリを加えアルカリ性とし、ロジンソープを加えた後、酸性にしてロジンを不溶化、或いは金属を加えて不溶化することで行われているが、一次粒子が凝集して二次粒子となってから顔料表面を樹脂処理されることになり、樹脂処理された以降の粒子成長を抑制することは可能であるが、一次粒子の粒径制御には何ら効果を発揮するものではなかった。
また(2)の方法に関してはさらに、酸性水溶液中に、ロジンの可溶性塩水溶液と、アセトアセトアニリド類を含むカップラー水溶液と、ベンジジンのテトラゾ化物を含むテトラゾ溶液とを注入してカップリング反応を行う方法が知られている(特許文献1)。しかしながら上記のジスアゾ顔料は分散性、透明性などがやや改善されてはいるが、粒子径を制御する点においては未だその程度は不十分であった。
また粒子制御を狙った知見としては特許文献2に示されるように酸性の緩衝溶液中に顔料を吸着させる物質の存在下カップリングを行う方法が知られている。しかしながら上記の知見において吸着物質は無機化合物をはじめとするインキを作製する上で相溶性のない物質を核剤として利用しており、インキとしての性能を向上させるには不十分であった。
特開2000-273344号公報
特開2003-119405号公報
本発明は立体障害により粒子の成長が阻害され、結果として粒径の細かい顔料が生成するものであり、特許文献2に示された吸着物質を用いた粒径の均一化とは異なる。本発明の目的は、立体障害により生成するアゾ顔料の一次粒子の粒径を制御する製造方法およびその顔料組成物を提供することにある。
本発明者らは、アゾ顔料を合成する際にロジン酸の析出物の存在する緩衝溶液中で、アセトアセトアニリド類とベンジジン類のテトラゾ成分とを、カップリング反応させることを特徴とするロジン処理ジスアゾ顔料の製造方法およびこの方法で得られるロジン処理ジスアゾ顔料組成物を見出し本発明に至った。
すなわち本発明は、ロジン酸の析出物の存在する緩衝溶液中で、アセトアセトアニリド類とベンジジン類のテトラゾ成分とをカップリング反応させることを特徴とするロジン処理ジスアゾ顔料の製造方法に関する。
また本発明は、ロジン酸の析出物の量が、アセトアセトアニリド類100重量部に対して、0.2〜25重量部であることを特徴とする上記ジスアゾ顔料の製造方法に関する。
また本発明は、ジスアゾ顔料がC.I.Pigment Yellow 12であることを特徴とする上記ジスアゾ顔料の製造方法に関する。
また本発明は、上記製造方法により得られることを特徴とするジスアゾ顔料に関する。
さらに本発明は、上記ジスアゾ顔料と印刷インキビヒクルとからなることを特徴とする印刷インキに関する。
また本発明は、ロジン酸の析出物の量が、アセトアセトアニリド類100重量部に対して、0.2〜25重量部であることを特徴とする上記ジスアゾ顔料の製造方法に関する。
また本発明は、ジスアゾ顔料がC.I.Pigment Yellow 12であることを特徴とする上記ジスアゾ顔料の製造方法に関する。
また本発明は、上記製造方法により得られることを特徴とするジスアゾ顔料に関する。
さらに本発明は、上記ジスアゾ顔料と印刷インキビヒクルとからなることを特徴とする印刷インキに関する。
本願の製造方法によって、従来のジスアゾ顔料に比較して細かな一次粒子を得る事が可能となり、結果として透明性、着色性に優れたジスアゾ顔料を得ることができた。
本発明においてベンジジン類としては、3,3’−ジクロロベンジジンや2,2’,5,5’−テトラクロロベンジジン、3,3’−ジアニシジン等がある。テトラゾ水溶液の濃度は0.1〜0.5モル/Kgであることが好ましい。
本発明においてアセトアセトアニリド類としては、アセトアセトアニリド、アセトアセト−o−トルイジド、アセトアセト−m−キシリジド、アセトアセト−o−アニシジド、アセトアセト−2,5−ジメトキシアニリド、アセトアセト−p−アニシジド、アセトアセト−2,5−ジメトキシ−4−クロロアニリド、アセトアセト−o−クロロアニリド等がある。カップラーはアルカリ水溶液として調整するが、2種以上のカップラーの混合溶液でも良く、他の物質を混合させても良い。カップラー水溶液の濃度は0.2〜1.5モル/Kgであることが好ましい。
本発明においてアセトアセトアニリド類としては、アセトアセトアニリド、アセトアセト−o−トルイジド、アセトアセト−m−キシリジド、アセトアセト−o−アニシジド、アセトアセト−2,5−ジメトキシアニリド、アセトアセト−p−アニシジド、アセトアセト−2,5−ジメトキシ−4−クロロアニリド、アセトアセト−o−クロロアニリド等がある。カップラーはアルカリ水溶液として調整するが、2種以上のカップラーの混合溶液でも良く、他の物質を混合させても良い。カップラー水溶液の濃度は0.2〜1.5モル/Kgであることが好ましい。
酸性水溶液としては、カップリング反応系をpH3〜6.5の範囲に保つことができれば良く、従来法のカップリングで使われる公知のもので良い。例えば従来のカップリングで使われる酢酸−酢酸ソーダ等の系が適当である。
酸性水溶液中へのテトラゾ水溶液、カップラー水溶液の注入は別々の注入管を通して並行して行なう。
酸性水溶液中へのテトラゾ水溶液、カップラー水溶液の注入は別々の注入管を通して並行して行なう。
本発明で用いるロジン類とは公知慣用のロジン類がいずれも挙げられるが、より具体的にはアビエチン酸を主成分とするロジン、不均化ロジン、部分水素添加ロジン、完全水素添加ロジン、マレイン酸変性ロジン、フマル酸変性ロジン、重合ロジンなどが挙げられる。加えるロジン類とアゾ顔料の重量比は、いかなる割合であっても何ら制限されるものでは無い。しかしながら、アゾ顔料の用途である印刷インキでの耐候性などの諸特性を考えた場合、粒径にも影響されるが、ロジン酸の析出物の量がアセトアニリド類100重量部に対して、0.2重量部以下では析出させたロジン酸の量が少なすぎて効果が薄れる可能性がある。またロジン酸の析出物の量がアセトアニリド類100重量部に対して、25重量部を越えると析出物が多すぎてカップリング反応に支障をきたす可能性がある。従って、ロジン酸の析出物の量がアセトアニリド類100重量部に対して、0.2〜25重量部であることが好ましい。より好ましくはロジン酸の析出物の量がアセトアニリド類100重量部に対して、2〜10重量部である。
本発明におけるアゾ顔料を製造する大まかなフローを不溶性アゾを例にして説明すると、高速攪拌させた水にロジン類を添加し、苛性、酢酸を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液中にすることで、ロジン類をロジン酸として析出させる。この溶液中にテトラゾ溶液とカップラー溶液をそれぞれ定量供給して添加し、徐々にアゾ顔料を合成する。その際生成してくる顔料分子が析出したロジン酸上で生成するため、立体障害により粒子の成長が阻害され、結果として粒子の細かい顔料が生成する。
[実施例]
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。実施例において「部」はすべて重量部、「%」はすべて重量%を示す。
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。実施例において「部」はすべて重量部、「%」はすべて重量%を示す。
実施例1
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.125モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド261部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、高速攪拌させた水1000部に不均化ロジンを固形分換算で24部を添加し、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液中にすることでロジン類をロジン酸として析出させ、25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより40分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了した。
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.125モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド261部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、高速攪拌させた水1000部に不均化ロジンを固形分換算で24部を添加し、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液中にすることでロジン類をロジン酸として析出させ、25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより40分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了した。
注入の間、液面より採取した反応液からはテトラゾは検出されなかった。この時点でのカップラー基準の反応率は95.1%であった。その後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテトラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準のカップリング反応率は97.8%であった。なお、テトラゾの検出はβ-ナフトールによる発色反応を用いて行い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して得た未反応カップラー量から求めた。
以後、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10.5に調整し、含有のロジン類を溶解した後、塩酸水溶液でpH5.8に調整し、8%硫酸アルミニウム水溶液20部を加えたのち、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料1−1)を得た。
実施例2
カップリング終了後、水酸化ナトリウムを用いpHをアルカリ側にし、含有のロジン類を溶解する所作を行なわず濾過、精製すること以外は、実施例1と同様な方法で、本発明顔料1−2を得た。
カップリング終了後、水酸化ナトリウムを用いpHをアルカリ側にし、含有のロジン類を溶解する所作を行なわず濾過、精製すること以外は、実施例1と同様な方法で、本発明顔料1−2を得た。
比較例1
緩衝溶液に、ロジン酸の添加を行わず、カップリング終了後、pH10.5に調整後に不均化ロジンを固形分24部を添加すること以外は、実施例1と同様な方法で、比較顔料1−3を得た。
緩衝溶液に、ロジン酸の添加を行わず、カップリング終了後、pH10.5に調整後に不均化ロジンを固形分24部を添加すること以外は、実施例1と同様な方法で、比較顔料1−3を得た。
<試験例1>
以下の方法によって、実施例1 及び比較例1−1 , 1−2 , 1−3 , 1−4 により得られたウエット顔料組成物をインキ化し評価した。
フラッシャーに70 ℃ に加熱した平版インキ用ワニス( 東洋インキ製造( 株) 製ロジン変成フェノール樹脂を含有するワニス)230 部を添加したのち、顔料固形分換算で8 0 部に相当する得られたウエット顔料組成物添加し、20分混練しながら、フラッシングを行った。遊離した水を除いたのち、真空脱水しながら、フラッシャー温度を100℃ に昇温し、水分を除去した。水分が除去されたのを確認したのち、平版インキ用ワニス( 東洋インキ製造(株) 製ロジン変成フェノール樹脂を含有するワニス) 250 部及びインキ用溶剤30 部を徐々に加え、試験用インキを作成した。
上記インキを作成中に測定した水分の遊離するまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した各試験インキの透明性と刷り濃度及びインキ中の顔料の半価幅について測定し、その結果を表1 にまとめて示した。
以下の方法によって、実施例1 及び比較例1−1 , 1−2 , 1−3 , 1−4 により得られたウエット顔料組成物をインキ化し評価した。
フラッシャーに70 ℃ に加熱した平版インキ用ワニス( 東洋インキ製造( 株) 製ロジン変成フェノール樹脂を含有するワニス)230 部を添加したのち、顔料固形分換算で8 0 部に相当する得られたウエット顔料組成物添加し、20分混練しながら、フラッシングを行った。遊離した水を除いたのち、真空脱水しながら、フラッシャー温度を100℃ に昇温し、水分を除去した。水分が除去されたのを確認したのち、平版インキ用ワニス( 東洋インキ製造(株) 製ロジン変成フェノール樹脂を含有するワニス) 250 部及びインキ用溶剤30 部を徐々に加え、試験用インキを作成した。
上記インキを作成中に測定した水分の遊離するまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した各試験インキの透明性と刷り濃度及びインキ中の顔料の半価幅について測定し、その結果を表1 にまとめて示した。
<フラッシング排水の着色度評価法>
フラッシング排水の着色度は、作成したジスアゾ顔料の非乾燥物をフラッシャーにてフラッシングしてインキ化する際に排出する排水を無色の100 mlガラス瓶に取り、グレースケールにて着色度を目視で比較し、濁りで透過しない状態を1 、全く着色が無い状態を5とする。
<透明性の評価方法>
黒インキを用いて黒帯を印刷した白い展色紙に、試験インキを展色し、黒帯の上の展色状態を目視で観察する。黒帯の上に試験インキが展色されることにより黒帯が全く見えない状態のものを不透明と判断し、目視判定1 とする。黒帯上に試験インキが展色されているのがわかりにくいものを透明と判断し、目視判定10 とする。
フラッシング排水の着色度は、作成したジスアゾ顔料の非乾燥物をフラッシャーにてフラッシングしてインキ化する際に排出する排水を無色の100 mlガラス瓶に取り、グレースケールにて着色度を目視で比較し、濁りで透過しない状態を1 、全く着色が無い状態を5とする。
<透明性の評価方法>
黒インキを用いて黒帯を印刷した白い展色紙に、試験インキを展色し、黒帯の上の展色状態を目視で観察する。黒帯の上に試験インキが展色されることにより黒帯が全く見えない状態のものを不透明と判断し、目視判定1 とする。黒帯上に試験インキが展色されているのがわかりにくいものを透明と判断し、目視判定10 とする。
<着色力の評価方法>
プリーフバウの盛り量3.00mgに対する刷り濃度にて着色力の有無を判断した。
<流動性の評価方法>
スプレッドメーターに一定容量の試験インキを測り盛り、測定開始後1 分後にインキが流動した中心からの距離を計測する。測定値の大きいものを流動性が高いと判定する。なお、実施例で得られたウエット顔料組成物の測定値を1 0 0 % とした百分率で測定値を表示した。
<X線回折測定方法>
上記インキ化法にて均一に分散させた各インキに対し、X線回折測定において、8.0〜11.8度(2θ)にある強度ピークの半価幅の測定を行い、インキ中の顔料粒子径の測定方法とした。
プリーフバウの盛り量3.00mgに対する刷り濃度にて着色力の有無を判断した。
<流動性の評価方法>
スプレッドメーターに一定容量の試験インキを測り盛り、測定開始後1 分後にインキが流動した中心からの距離を計測する。測定値の大きいものを流動性が高いと判定する。なお、実施例で得られたウエット顔料組成物の測定値を1 0 0 % とした百分率で測定値を表示した。
<X線回折測定方法>
上記インキ化法にて均一に分散させた各インキに対し、X線回折測定において、8.0〜11.8度(2θ)にある強度ピークの半価幅の測定を行い、インキ中の顔料粒子径の測定方法とした。
X線回折スペクトルは下記条件で測定を実施した。
装置:Rigaku Ultima2001
X線源:CuKα
電圧:40kV
電流:40mA
測定範囲:5.0°から35.0°
ステップ角:0.02°
装置:Rigaku Ultima2001
X線源:CuKα
電圧:40kV
電流:40mA
測定範囲:5.0°から35.0°
ステップ角:0.02°
実施例3
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.125モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド247部と、4−アセトアセチルアミノスルファニル酸(K塩)25部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、高速攪拌させた水1000部に不均化ロジンを固形分換算で4.8部を添加し、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液中にすることでロジン類をロジン酸として析出させ、25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより30分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了した。
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.125モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド247部と、4−アセトアセチルアミノスルファニル酸(K塩)25部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、高速攪拌させた水1000部に不均化ロジンを固形分換算で4.8部を添加し、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液中にすることでロジン類をロジン酸として析出させ、25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより30分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了した。
注入の間、液面より採取した反応液からはテトラゾは検出されなかった。この時点でのカッフ゜ラー基準の反応率は95.0%であった。その後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテトラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準のカップリング反応率は97.5%であった。なお、テトラゾの検出はβ-ナフトールによる発色反応を用いて行い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して得た未反応カップラー量から求めた。
以後、苛性ソーダ水溶液を加えてpHを10.5に調整し、不均化ロジンを固形分換算で19.2部を追加添加後、塩酸水溶液でpH5.8に調整、8%硫酸アルミニウム水溶液20部を加えたのち、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料2−1)を得た。
比較例2
緩衝溶液に、ロシ゛ン酸の添加を行わず、カップリング終了後、pH10.5に調整後にロシ゛ン類を固形分24部を添加すること以外は、実施例3と同様な方法で、比較顔料2−2を得た。上記インキを作成中に測定した水分の遊離するまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した各試験インキの透明性と刷り濃度及びインキ中の顔料の半価幅について測定し、その結果を表2 にまとめて示した。
緩衝溶液に、ロシ゛ン酸の添加を行わず、カップリング終了後、pH10.5に調整後にロシ゛ン類を固形分24部を添加すること以外は、実施例3と同様な方法で、比較顔料2−2を得た。上記インキを作成中に測定した水分の遊離するまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した各試験インキの透明性と刷り濃度及びインキ中の顔料の半価幅について測定し、その結果を表2 にまとめて示した。
実施例4
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.32モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド251部と、2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.54部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸7.37部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、高速攪拌させた水1000部に不均化ロジンを固形分換算で4.8部を添加し、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液中にすることでロジン類をロジン酸として析出させ、25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより40分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了した。
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.32モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド251部と、2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.54部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸7.37部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、高速攪拌させた水1000部に不均化ロジンを固形分換算で4.8部を添加し、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液中にすることでロジン類をロジン酸として析出させ、25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより40分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了した。
注入の間、液面より採取した反応液からはテトラゾは検出されなかった。この時点でのカップラー基準の反応率は95.0%であった。その後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテトラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準のカップリング反応率は97.1%であった。なお、テトラゾの検出はβ-ナフトールによる発色反応を用いて行い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して得た未反応カップラー量から求めた。
以後、製造したスラリーを80℃まで過熱したのち、苛性ソーダ水溶液を加えてpHを10.5に調整し、不均化ロジンを固形分換算で19.2部を追加添加後、塩酸水溶液でpH5.8に調整し、8%硫酸アルミニウム水溶液20部を加えたのち、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料3−1)を得た。
比較例3
緩衝溶液に、ロジン酸の添加を行わず、カップリング終了後、pH10.5に調整後にロジン類を固形分24部を添加すること以外は、実施例4と同様な方法で、比較顔料3−2を得た。上記インキを作成中に測定した水分の遊離するまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した各試験インキの透明性と刷り濃度及びインキ中の顔料の半価幅について測定し、その結果を表3にまとめて示した。
緩衝溶液に、ロジン酸の添加を行わず、カップリング終了後、pH10.5に調整後にロジン類を固形分24部を添加すること以外は、実施例4と同様な方法で、比較顔料3−2を得た。上記インキを作成中に測定した水分の遊離するまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した各試験インキの透明性と刷り濃度及びインキ中の顔料の半価幅について測定し、その結果を表3にまとめて示した。
実施例5
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.32モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド247部と、2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.54部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸7.37部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド5.56部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、1.17モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、高速攪拌させた水1000部に不均化ロジンを固形分換算で4.8部を添加し、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液中にすることでロジン類をロジン酸として析出させ、25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより40分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了した。
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.32モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド247部と、2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.54部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸7.37部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド5.56部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、1.17モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、高速攪拌させた水1000部に不均化ロジンを固形分換算で4.8部を添加し、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液中にすることでロジン類をロジン酸として析出させ、25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより40分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了した。
注入の間、液面より採取した反応液からはテトラゾは検出されなかった。この時点でのカップラー基準の反応率は95.0%であった。その後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテトラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準のカップリング反応率は97.1%であった。なお、テトラゾの検出はβ-ナフトールによる発色反応を用いて行い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して得た未反応カップラー量から求めた。
以後、製造したスラリーを80℃まで過熱したのち、苛性ソーダ水溶液を加えてpHを10.5に調整し、不均化ロジンを固形分換算で19.2部を追加添加後、塩酸水溶液でpH5.8に調整し、8%硫酸アルミニウム水溶液20部を加えたのち、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−1)を得た。
実施例6
バッファに入れる不均化ロジンを固形分換算で12部にし、後処理にて加える不均化ロジンを固形分換算で12部にすること以外は実施例5と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−2)を得た。
実施例7
バッファに入れる不均化ロジンを固形分換算で24部にし、後処理にて不均化ロジンを加えないこと以外は実施例5と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−3)を得た。
バッファに入れる不均化ロジンを固形分換算で12部にし、後処理にて加える不均化ロジンを固形分換算で12部にすること以外は実施例5と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−2)を得た。
実施例7
バッファに入れる不均化ロジンを固形分換算で24部にし、後処理にて不均化ロジンを加えないこと以外は実施例5と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−3)を得た。
実施例8
バッファに入れる不均化ロジンを固形分換算で36部にし、後処理にて不均化ロジンを加えないこと以外は実施例5と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−4)を得た。
バッファに入れる不均化ロジンを固形分換算で36部にし、後処理にて不均化ロジンを加えないこと以外は実施例5と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−4)を得た。
実施例9
バッファに入れる不均化ロジンを固形分換算で48部にし、後処理にて20Nロジンを加えないこと以外は実施例5と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−5)を得た。
バッファに入れる不均化ロジンを固形分換算で48部にし、後処理にて20Nロジンを加えないこと以外は実施例5と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−5)を得た。
実施例10
バッファに入れるロジン類をマレイン酸変性ロジンにすること以外は実施例7と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−6)を得た。
バッファに入れるロジン類をマレイン酸変性ロジンにすること以外は実施例7と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(発明顔料4−6)を得た。
比較例4
緩衝溶液に、ロジン類の添加を行わず、カップリング終了後、pH10.5に調整後に不均化ロジンを固形分換算で固形分24部を添加すること以外は、実施例7と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(比較顔料4−7)を得た。
上記インキを作成中に測定した水分の遊離するまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した各試験インキの透明性と刷り濃度及びインキ中の顔料の半価幅について測定し、その結果を表4にまとめて示した。
緩衝溶液に、ロジン類の添加を行わず、カップリング終了後、pH10.5に調整後に不均化ロジンを固形分換算で固形分24部を添加すること以外は、実施例7と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(比較顔料4−7)を得た。
上記インキを作成中に測定した水分の遊離するまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した各試験インキの透明性と刷り濃度及びインキ中の顔料の半価幅について測定し、その結果を表4にまとめて示した。
比較例5
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.32モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド247部と、2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.54部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸7.37部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド5.56部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、1.17モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液を25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ3本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液と不均化ロジンを固形分換算で24部を溶かしたアルカリ溶液を、それぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより40分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了すること以外は実施例7と同様に行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(比較顔料4−8)を得た。
3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使って常法によりテトラゾ化し、10℃、0.32モル/リットルのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセトアセトアニリド247部と、2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.54部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸7.37部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド5.56部を水酸化ナトリウム106部を含む水溶液に溶解し、25℃、1.17モル/リットルのカップラー水溶液を調製した。また、水酸化ナトリウム32部、80%酢酸91部を加え所定濃度の酢酸−酢酸ナトリウムによる緩衝溶液を25℃、pH4.7の緩衝溶液2500部を調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。さらにこの緩衝溶液に、互いに離れた位置に出口を持つ3本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液と不均化ロジンを固形分換算で24部を溶かしたアルカリ溶液を、それぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより40分で反応が終了するように設定し、同時に注入を終了すること以外は実施例7と同様に行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(比較顔料4−8)を得た。
比較例6
緩衝溶液に、ロジン類の添加を行わず、代わりに東洋インキ社製スチレンーアクリル微粒子懸濁液トークリルW−163−50を固形分換算で固形分120部添加し、カップリング終了後、pH10.5に調整後に不均化ロジンを固形分換算で固形分24部を添加すること以外は、実施例7と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(比較顔料4−9)を得た。
緩衝溶液に、ロジン類の添加を行わず、代わりに東洋インキ社製スチレンーアクリル微粒子懸濁液トークリルW−163−50を固形分換算で固形分120部添加し、カップリング終了後、pH10.5に調整後に不均化ロジンを固形分換算で固形分24部を添加すること以外は、実施例7と同様に合成を行い、ジスアゾ顔料を含むウェット顔料組成物(比較顔料4−9)を得た。
Claims (5)
- ロジン酸の析出物の存在する緩衝溶液中で、アセトアセトアニリド類とベンジジン類のテトラゾ成分とをカップリング反応させることを特徴とするロジン処理ジスアゾ顔料の製造方法。
- ロジン酸の析出物の量が、アセトアセトアニリド類100重量部に対して、0.2〜25重量部であることを特徴とする請求項1記載のジスアゾ顔料の製造方法。
- ジスアゾ顔料がC.I.Pigment Yellow 12であることを特徴とする請求項1または2記載のジスアゾ顔料の製造方法。
- 請求項1〜3いずれか記載の製造方法により得られることを特徴とするジスアゾ顔料。
- 請求項4記載のジスアゾ顔料と印刷インキビヒクルとからなることを特徴とする印刷インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007178120A JP2009013324A (ja) | 2007-07-06 | 2007-07-06 | ジスアゾ顔料、その製造方法および印刷インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007178120A JP2009013324A (ja) | 2007-07-06 | 2007-07-06 | ジスアゾ顔料、その製造方法および印刷インキ組成物 |
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JP2007178120A Pending JP2009013324A (ja) | 2007-07-06 | 2007-07-06 | ジスアゾ顔料、その製造方法および印刷インキ組成物 |
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CN114752228A (zh) * | 2022-05-16 | 2022-07-15 | 广东艾德仕新材料有限公司 | 一种改性复合颜料黄的制备方法及应用 |
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2007
- 2007-07-06 JP JP2007178120A patent/JP2009013324A/ja active Pending
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