JPH03163169A - モノアゾレーキ顔料、その製造方法および顔料分散体 - Google Patents

モノアゾレーキ顔料、その製造方法および顔料分散体

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JPH03163169A
JPH03163169A JP2212027A JP21202790A JPH03163169A JP H03163169 A JPH03163169 A JP H03163169A JP 2212027 A JP2212027 A JP 2212027A JP 21202790 A JP21202790 A JP 21202790A JP H03163169 A JPH03163169 A JP H03163169A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は各種の用途、特に印刷インキ用、塗料用顔料と
して有用なモノアゾレーキ顔料およびそれを用いた顔料
分散体に関する。さらに詳しくは、顔料親油性度を高め
、耐水性が向上したモノアゾレーキ顔料に関する。
(従来の技術) 従来、可溶性基を有する芳香族アミンをジアゾ成分とし
、β−才キシナフトエ酸、β−ナフトール等をカップラ
ー戒分としてカップリングしてなるモノアゾレーキ顔料
は、印刷インキ、塗料、プチスチックの着色等の各種用
途に広く使用されている。これらのモノアゾレーキ顔料
は、その色調を透明、鮮明にするため、また分散性を向
上させるため口ジン処理がなされている。このロジン処
理は、通常、カップラー成分中または染料中にロジンア
ルカリ塩溶液(ロジンソープ)を添加し、ついで塩化カ
ルシウ五等のレーキ金属塩を添加して不溶性のロジンレ
ーキ金属塩として顔料の表面上に析出させるものである
上記従来法で得られるロジン処理は、顔料の鮮明性、分
散性を向上させるが、オフセットインキに使用した場合
、印刷適性の低下をきたし特に耐水トラブルの一要因と
考えられていた。
(発明が解決しようとする課題) したがって、本発明においては、透明性、鮮明性、分散
性等の向上を損なわずに、印刷適性に悪影響を及ぼさな
いロジン処理モノアゾレーキ顔料を提供することを目的
としている。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明は、顔料レーキ金属がカルシウム、バ
リウム、ストロンチウム、マンガンから選ばれる少なく
とも一種であり、ロジン不溶化処理金属が亜鉛、アルミ
ニウム、銅、マンガン(ただし、顔料レーキ金属かマン
ガンである場合を除く。)から選ばれる少なくとも一種
であるロジン処理を施したモノアゾレーキ顔料および該
ロジン処理を施したモノアゾレーキ顔料を含む顔料分散
体に関する。
さらに本発明は、上記口ジン処理を施したモノアゾレー
キ顔料に関し、モノアゾレーキ顔料とロジン水可溶塩と
の混合物に、ロジン不溶化用金属の金属塩を添加し、p
Hを4.0〜1 1. 5に調整することによりロジン
の不溶化処理を施してなるモノアゾレーキ顔料の製造方
法、モノアゾ染料およびロジン水可溶塩を顔料レーキ用
金属により顔料レーキとロジンの不溶化処理をした後、
ロジン不溶化用金属の金属塩を添加し、pHを4.0〜
11.5に調整し、上記ロジンに結合した金属のみを置
換することよりなるロジン処理を施してなるモノアゾレ
ーキ顔料の製造方法、モノアゾ染料とロジン水可溶塩と
の混合物に、ロジン不溶化用金属の金属塩をロジンの化
学量論的反応量添加し、次いで顔料レーキ用金属の金属
塩を添加して上記モノアゾ染料をレーキ化することより
なるロジン処理を施してなるモノアゾレーキ顔料の製造
・方法、に関する。
本発明のモノアゾレーキ顔料は、芳香族アミンをジアゾ
化したジアゾ成分とカップラー成分とをカップリングし
た染料をレーキ化したものである。
ジアゾ成分は、可溶性基を有する芳香族アミンをジアゾ
化したものであり、このような芳香族アミンとしては、
例えば、l−アミノー4−メチルベンゼンー2−スルホ
ン酸(p一トルイジンーm−スルホン酸)、l−アミノ
ー4メチル−5−クロロベンゼン−2−スルホン酸、!
−アミノー4−クロロー5一メチルベン,ゼン−2−ス
ルホン酸、1−アミノー4−メチルベンゼン−3−スル
ホン酸、1−アミノー3メチル−4−スルホン酸等があ
る。
カップラー成分は、β一才キシナフトエ酸が代表的であ
るが、β−ナフトール、アセトアセトアニライドであっ
ても良い。また上記力ップラー或分の誘導体、例えば、
低級アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子で置
換された化合物であってもよい。
本発明のモノアゾレーキ顔料は従来公知のモノアゾレー
キ顔料の製造方法に準じて行うことができる。
すなわち可溶性基を有する芳香族アミンを常法に従って
ジアゾ化し、一方、上述のカップラー戒分を常法に従い
、下漬液を調整し、両者を常法に従ってカップリングし
、染料を顔料レーキ化用金属によりレーキ化するか、あ
るいはジアゾ成分およびまたはカップラー成分に予め顔
料レーキ化金属を加えておきカップリングする。顔料レ
ーキ化用金属としては、カルシウム、バリウム、ストロ
ンチウム、マンガン等がある。
なお、分散剤、結晶成長防止剤として効果を有すると考
えられているロジンは、ロジンのナトリウム塩、アンモ
ニウム塩等水可溶塩として、予め、カップラー中、また
は染料中に添加しておくことが好ましい。ロジンの添加
量は色素に対し2〜50重量%が好ましい。
本発明は、顔料レーキ金属とロジン不溶化処理金属とを
異種のものとすることに特徴がある。
上記工程で得られたカップリングレーキ化スラリー中に
は、レーキ顔料、レーキ用顔料により不溶化したロジン
及び塩類、未反応原料類、過剰レーキ金属イオン等の存
在する。本発明のモノア・ゾレーキ顔料の製造法に一つ
に従えば、上記工程により得られたモノアゾレーキ顔料
と顔料レーキ用金属で不溶化したロジンを含む混合物か
らロジンと結合した金属のみを除去しロジン不溶化用金
属で置換する。具体的操作としては、カップリングレー
キ化スラリーのpHを5〜3に調整することにより、ロ
ジンと結合した金属のみが選択的に解離させる。酸とし
ては、塩酸等の鉱酸、酢酸等の有機酸などがある。この
ロジン金属塩から解離した金属及び過剰添加レーキ金属
を除去するには下記に示したようないくつかの方法があ
る。
■ pH5〜3に調整したスラリーを濾過、洗浄し、遊
離金属を除去する。
■ pH5〜3に調整したスラリーをイオン交換樹脂に
より遊離金属を除去する方法。
■ pH5〜3に調整したスラリーに硫酸ナトリウムを
加え、硫酸塩として析出させ、遊離金属を除去する。
遊離金属を除去して得られたレーキ顔料、ロジン酸の混
合物、例えば、上記■の方法で得られた混合プレスケー
キをスラリーし、pHを9〜l2、好ましくは11.0
程度にするとスラリーはレーキ顔料とロジンソープとな
るので、スラリーのロジンソープを不溶化するため、ロ
ジン不溶化金属の金属塩を添加することにより本発明の
モノアゾレーキ顔料が得られる。
ロジン不溶化金属としては、亜鉛、アルミニウム、銅、
マンガンがある。これらのロジン不溶化金属は、例えば
塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩などの金属塩として添加するこ
とができる。これら口ジンの亜鉛塩、アルミニウム塩、
銅塩あるいはマンガン塩は、他の金属塩に比べ水に対す
る溶解性が小さく処理顔料の親油性を効果的に向上させ
るため、印刷適性を向上させ・る。水に対する溶解性は
金属により不溶化したロジンあるいはロジンの不溶化処
理をした顔料またはこの顔料を含むインキ等を水で抽出
した際の抽出水の表面張力、比伝導度を測定することに
より類推できる。
さらに、本発明のモノアゾレーキ顔料は以下の方法によ
っても得ることができる。
(1)モノアゾ染料とロジンの水可溶塩とのスラリーを
、pHを9〜l2、好ましくは約11に調整し、次いで
ロジン不溶化用金属の金属塩をロジンを不溶化するのに
必要なだけのロジンの化学量論的量添加する。次いで、
スラリーのpHを7.5〜11.5に調整しロジンを水
不溶性塩として生成し、次いで顔料レーキ用金属を添加
してモノアゾ染料をレーキ化する。
(2)常法によりカップリングしレーキ化して得られる
ロジン処理レーキ顔料スラリーにロジン不溶化処理用金
属の金属塩を添加し、pHを4.0〜1 1. 5、好
ましくは4.0〜7.5に調節することにより、ロジン
に結合した不溶化金属のみを置換する。
本発明の顔料分散体は上記で得られたロジン処理モノア
ゾレーキ顔料と分散樹脂用ビヒクルとからなる。
印刷インキ用ビヒクルとしては、例えば、オフセットイ
ンキでは、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アル
キド樹脂、または、これら乾性油変性樹脂等の樹脂20
〜50重量部、アマニ油、桐油、大豆油等の植物油0〜
30重量部、n−パラフィン、イソパラフィン、アロマ
テック、ナフテン、α−才レフィン等の溶剤lO〜60
重量部からなる。このオフセットインキ用ビヒクルに本
発明のモノアゾレーキ顔料を配合し、その他のインキ溶
剤、ドライヤー、レベリング改良剤、増粘剤等の公知の
添加剤を適宜配合して印刷インキ組成物とする。
また、グラビアインキとしては、ガムロジン、ウッドロ
ジン、トール油ロジン、石灰化口ジン、ライムロジン、
ロジンエステル、マレイン酸樹脂、ギルソナイト、ダン
マル、セラック、ボリアミド樹脂、ビニル樹脂、ニトロ
セルロール、環化ゴム、塩化ゴム、エチルセルロース、
酌酸セルロース、エチレン一酢酸ビニル共重合体樹脂、
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等の
樹脂混合物10〜50重量部、n−へキサン、トルエン
、エタノール、メタノール、アセトン、詐酸エチル、乳
酸エチル、セロソルブ、ジアセトンアルコール、クロル
ベンゼン、エチルエーテル、アセタールエチルエーテル
、アセト酢酸エチル、酢酸プチルセロソルブ等の溶剤3
0〜80重量部、本発明のモノアゾレーキ顔料3〜35
重量部、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム
、セッコウ、アルミナ白、クレー、シリカ、シリカ白、
タルク、ケイ酸カルシウム、沈降性炭酸マグネシウム等
の体質顔料O〜20重量部からなり、その他補助剤とし
て、可塑剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤等
を適宜含むものである。
塗料では本発明の顔料0.1〜15重量96、塗料用ビ
ヒクル99.9〜55重量%、その他の補助剤や体質顔
料0〜30重量%からなり、塗料用ビヒクルはアクリル
樹脂、アルキド樹脂、エボキシ樹脂、塩化ゴム、塩化ビ
ニル、合成樹脂エマルジョン、シリコーン樹脂、水溶性
樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、メラミン樹脂、ユ
リア樹脂またはこれらの混合物80〜20重量%と炭化
水素、アルコール、ケトン、エーテルアルコール、エー
テル、エステル、水等の溶剤60〜10重量%からなる
ものである。
以下実施例について説明する。例中、部は重量部を%は
重量%を表わす。
(実施例) 実施例l 1−アミノー4−メチルベンゼン−2−スルホン酸90
.6部、l−アミノー4−メチルベンゼン−3ースルホ
ン酸29部、2−アミノナフタレン−■−スルホン酸1
. 8部を水1500部と水酸化ナトリウム20部から
なる溶液に溶解させる。
35%塩酸124部を加え酸析後、氷1000部を加え
0℃に冷却する。水100部に溶解させた亜硝酸ソーダ
35部を加え3゜C以下で30分撹拌したものをジアゾ
戒分とする。
一方、β一才キシナフトエ酸95部を水3000部と水
酸化ナトリウム51部からなる溶液に溶解させ15℃に
冷却したものをカップラー成分とする。
カップラー成分にジアゾ成分を20分要して滴下し、カ
ップリング反応を行う。30分撹拌後、1096ロジン
ソープ509部(色素に対し樹脂固形分として24%)
を加え、1%水酸化ナトリウム水溶液でpHを11.5
に調整する。次に35%塩化カルシウム水溶液を300
部加え3時間撹拌し、レーキ化反応を完結させる。
3%塩酸溶液を注意深く加えpHを5.0に調整する。
1時間室温で撹拌し、ロジンカルシウムのカルシウムを
解離させ、カルシウムイオンとロジン酸とした後、濾過
、水洗し、カルシウムイオン及び未反応原料、塩類を除
去する。得られたプレスケーキを5000部の水にスラ
リーし、1 %水酸化ナトリウム溶液でpHを1 1.
 0に調整する。室温で!時間撹拌し、ロジン酸をロジ
ンソーダとした後、水200部に溶解した硝酸亜鉛31
部を加えロジン亜鉛として不溶化する。pHが6.5に
下がるが、1%水酸化ナトリウム溶液でpH@10.0
に調整する。
1時間室温で撹拌後、濾過、水洗、乾燥、粉砕し、26
3部のモノアゾレーキ顔料を得た。
比較の為、カップリングレーキ後、濾過、水洗し、ロジ
ンの亜鉛置換処理をしない顔料(従来法の顔料)も合成
した。
本実施例で得られた顔料と上記従来法て得られた顔料に
ついて、接触角を比較した。水に対しては、従来法で得
られた顔料は40”で、本実施例で得られた顔料では4
8°であった。またヨウ化メチレンに対しては、従来法
で得られた顔料は251で、本実施例で得られた顔料で
は20゜となり、本実施例で得られた顔料は従来法の顔
料に比べ疎水性かつ親油性であった。
またカロリーメーターで水に対するIB潤熱を測定する
と、従来法の顔料は5. 3 cal/gに対し,本実
施例の顔料は3. 4 cal/gと疎水性になった。
また顔料の抽出水の比伝導度を測定した。顔料5gを蒸
留水200ccにケン濁させ、85゜Cで1時間撹拌し
、室温まで冷却後、Nα6Cの濾紙で濾別し、濾液の比
伝導度を測定すると、従来法で得られた顔料では1 3
 0 us/anで本実施例で得られた顔料は30us
/anであった。
また表面張力は、従来法で得られた顔料では60.4 
dyn/anで本実施例で得られた顔料では6 8. 
3 dyn/側であり、本実施例で得られた顔料組成物
からは水に対する溶出分が少ない。
次に上記で得られた顔料のオフセットインキテストを行
った。使用ワニスはタマノール36l (荒川化学製:
ロジン変性フェノール樹脂)50部に対し、アマニ油2
0部、5号ソルベント(日本石油株式会社:インキ溶剤
)30部を加え、200度にて加熱溶解し製造した。つ
いで、このワニス98部にオクチル酸アルミニウム2部
を加えゲルワニスとした。
得られたゲルワニス70部と顔料20部、1号ブルベン
ト(日本石油株式会社:インキ溶剤)10部を配合し、
三本ロールで混合練肉しタック値が9.0のオフセット
インキを得た。
本実施例で得られた顔料のオフセットインキは、従来法
で得られた顔料のオフセットインキに比べ、分散性に優
れ(従来法の顔料は3パスで粗粒子が消失するのに対し
、本実施例の顔料は2パスで消失した。)透明性、鮮明
性、着色力(目視判定)は、ほぼ同程度であった。しか
し、本実施例で得られた顔料のオフセッキインキは従来
法の顔料のオフセットインキに比べ、インキの乳化変動
(インキに水を強制乳化したときの流動性変動)が小さ
く、またインキの見かけの表面張力も高く、抽出水(イ
ンキを水に乳化処理して得られた水可溶分を含む抽出水
)の表面張力も高かった(表−1)。
表−1 乳化変動 半径値”  +0.35    +0.15
スロープ”−0.25    +0.IO見かけの表面
張力  5 0. 2 dyn/cm  5 4. 5
 dyn/an抽出水の表面張力  5 9. 5 d
yn/an  6 g. 5 dyn/am1)スブレ
ッドメーターによる測定 また、酸性でロ過、水洗、リスラリー後、ロジンのレー
キ金属として、水200部に溶解した塩化マンガン7.
6部、塩化第2銅7.2部、または硫酸アルミニウム2
0.5部を加え、同様な処理をして各々236部、23
7部、232部のモノアゾレーキ顔料を得た。
また、比較のため、カップリングレーキ化後、口過、水
洗し、ロジンの異種金属処理をしない顔料(従来法の顔
料)も合威した。各顔料の物性値を表一2にまとめた。
表−2 表−2から、ロジンの異種金属処理をした顔料は、未処
理顔料に比べ疎水性大であった。また、抽出水の比電導
度は低く表面張力は高いことから、水に対する溶出分が
少ないことが分かる。
実施例2 !−アミノー4−メチルベンゼン−2−スルホン酸92
部、l−アミノー4−メチルベンゼン−3ースルホン酸
9.2部を常法に従ってジアゾ化し35%塩化カルシウ
ム水溶液300部を加え、ジアゾ液を得る。
一方、β−才キシナフトエ酸95部を常法に従って溶解
し、10%ロジンソープ212部(色素分に対し10%
)加えてカップラー液を得る。カップラー液にジアゾ液
を20分要して滴下し、カップリング反応、レーキ化反
応を行う。なお、カップリング、レーキ化終了後のpH
は12.0部であった。3時間撹拌後、3%塩酸溶液を
注意深く加え、pHを3. 0に調整する。
1時間室温で撹拌後、濾過、水洗を行う。プレスケーキ
をリスラリーし、l%水酸化ナトリウムでpHを11.
0に調整し、室温で1時間撹拌後、水2oO部に溶解し
た硫酸アルミニウム14部を加える。
3.5に下がったpHを1%水酸化ナトリウム溶液で9
. 0に調整する。1時間、室温で撹拌後、濾過、水洗
、乾燥、粉砕し、234部のモノアゾレーキ顔料を得た
比較の為、カップリングレーキ後、濾過、水洗しロジン
のアルミニウム置換処理をしない顔料(従来法の顔料)
も合成した。
本実施例で得られた顔料と上記従来法で得られた顔料に
ついて実施例1で説明したと同様な物性値を測定した。
接触角、カロリーメーターとも、実施例の顔料は従来法
顔料に比べ疎水性、かつ親油性であり、又、抽出水の比
伝導度は低く表面張力は高かった。
次に上記で得られた顔料の出版グラビアインキテストを
行った。実施例で得られた顔料の出版グラビアインキは
、従来法の顔料に比べ透明、鮮明かつ着色力に優れてい
た。この試験法は220ccマヨネーズビンに下記の組
成で仕込みペイントコンディショナーで2時間振とうし
、濃色インキとした。
顔料                 10部ライム
ロジン系ワニス         90部(固形分20
%、トルエン75%、可塑剤5%)直径3mmガラスビ
ーズ        100部60″光沢値は従来法の
顔料から調整したインキより7%大であった。また濃色
インキ1部に白インキIO部を混練した淡色インキを作
成し着色力を判定した。着色力は、従来法の顔料から調
整したインキに比べ約5%大であった。
また、下記組成をペイントコンディショナーで90分振
とうした油性塗料を比較したところ着色力、光沢ともに
従来法より優れていた。
顔料            8部 アルキド樹脂ワニス    50部 メラミン樹脂ワニス    30部 シンナー         12部 2叩φスチールビーズ  300部 実施例3 ■−アミノー4−メチル−3−クロロー2−スルホン酸
ソーダ125部を水1500部に溶解させる。
35%塩酸112部を加え、酸析後常温まで放冷し氷t
ooo分を加え、0℃に冷却する。水100部に溶解さ
せた亜硫酸ソーダ35部を加え3℃以下で撹拌したもの
をジアゾ成分とする。
一方、β−才キシナフトエ酸95部を常法に従って溶解
し、10%ロジンソープ212部(色素分に対し10%
)加えてカップラー液を得る。
カップラー成分にジアゾ成分を20分要して滴下し、カ
ップリング反応を行い、30分撹拌後、80℃に昇温し
、塩化バリウム125部を加えレーキ化反応を完結させ
る。
口過、水洗後、プレスケーキをリスラリーし、I%水酸
化ナトリウム塩でpHを1 1. 0に調整し、室温で
1時間撹拌後、水200部に溶解した硫酸アルミニウム
14部を加える。pHを9.0に調整後、ロ過、水洗、
乾燥し、238部のモノアゾレーキ顔料を得た。比較の
ため、カップリングレーキ後、ロ過、水洗しアルミニウ
ム置換処理をしない顔料(従来法の顔料)も合威した。
本実施例で得られた顔料は従来法で得られた顔料に比較
して疎水性であり、また、表面張力も高かった。
実施例4 1−アミノー4−メチル−3−クロルー2−スルホン酸
ソーダ125部を80゜Cの水1500部に溶解させる
。3596塩酸112部を加え、酸析後常温まで放冷し
、氷1000部を加え、O℃に放冷する。
水100部に溶解させた亜硝酸ソーダ35部を加え3゜
C以下で撹拌したものをジアゾ成分とする。
一方、β−才キシナフトエ酸95部を常法に従って溶解
し、10%口ジンソープ212部(色素分に対し10%
)加えてカップラー液を得る。
カップラー成分にジアゾ成分を20分間要して滴下し、
カップリング反応を行い、30分撹拌後50℃に昇温し
、塩化ストロンチウムl88部を加えレーキ化反応を完
結させる。
ロ過、水洗後、プレスケーキをリスラリーし、l%水酸
化ナトリウム塩でpHをl1.0に調整し、室温で1時
間撹拌後、水200部に溶解した硫酸アルミニウム14
部を加える。pHを9.0に調整後、ロ過、水洗、乾燥
、粉砕し238部のモノアゾレーキ顔料を得た。比較の
ため、カップリングレーキ後、口過、水洗したロジンを
アルミニウム置換処理をしない顔料(従来法の顔料)も
合成した。
本実施例で得られた顔料は従来法で得られた顔料に比較
して疎水性であり、また、表面張力も高かった。
実施例5 l−アミノー4−メチルベンゼン−2−スルホン酸90
.6部、1−アミノー4−メチルベンゼン−3ースルホ
ン酸2.9部、2−アミノナフタレン−1一スルホン酸
1.8部を水1500部と水酸化ナトリウム20部から
なる溶液に溶解させる。
3596塩酸124部を加え酸析後、氷1000部を加
えO″Cに冷却する。水100部に溶解させた亜硝酸ソ
ーダ35部を加え3℃以下で30分撹拌したものをジア
ゾ威分とする。
一方、β−才キシナフトエ酸95部を水3000部と水
酸化ナトリウム51部からなる溶液に溶解させ15℃に
冷却したものをカップラー成分とする。
カップラー成分にジアゾ成分を20分要して滴下し、カ
ップリング反応を行う。30分撹拌後、lO%ロジンソ
ープ509部(色素に対し樹脂固形分として24%)を
加え、1%水,酸化ナトリウム水溶液でpHを11.5
に調整する。
水200部に溶解した硝酸亜鉛を25部加えロジン亜鉛
を析出させる。pHは8.5まで低下するが196水酸
化ナトリウム液でpHを11.0に調整する。
次に3596塩化カルシウム水溶液を300部加え3時
間撹拌し、染料のレーキ化反応を完結させる。スラリー
を60℃まで加熱後、ロ過、精製、乾燥、粉砕し、26
4部のモノアゾレーキ顔料を得た。比較のため、異種金
属処理をしない従来法の顔料も合成した。
本実施例で得られた顔料は従来法で得られた顔料に比較
して疎水性であり、また、表面張力も高かった。
実施例6 l−アミノー4−メチルベンゼン−2−スルホン酸9 
0. 6部、l−アミノー4−メチルベンゼンー3一ス
ルホン酸2.9部、2−アミノナフタレン−1一スルホ
ン酸1.8部を水1500部と水酸化ナトリウム20部
からなる溶液に溶解させる。
35%塩酸124部を加え酸析後、氷1000部を加え
0℃に冷却する。水100部に溶解させた亜硝酸ソーダ
35部を加え3℃以下で30分撹拌したものをジアゾ成
分とする。
一方、β一才キシナフトエ酸95部を水3000部と水
酸化ナトリウム51部からなる溶液に溶解させ15℃に
冷却したものをカップラー成分とする。
カップラー成分にジアゾ成分を20分要して滴下し、カ
ップリング反応を行う。30分撹拌後、10%ロジンソ
ープ509部(色素に対し樹脂固形分として24%)を
加え、1%水酸化ナトリウム水溶液でpHを11.5に
調整する。
水200部に溶解した塩化アルミニウム14部を加える
とpHは6.0に低下する。196水酸化ナトリウム水
溶液でpHを7.0に調整し、60℃まで加熱後.、ロ
過、精製、乾燥、粉砕し264部のモノアゾレーキ顔料
を得た。比較のため、異種金属処理をしない従来法の顔
料も合成した。
本実施例で得られた顔料は従来法で得られた顔料に比較
して疎水性であり、 また、 表面張力も高かっ た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、顔料レーキ金属がカルシウム、バリウム、ストロン
    チウム、マンガンから選ばれる少なくとも一種であり、
    ロジン不溶化処理金属が亜鉛、アルミニウム、銅、マン
    ガン(ただし、顔料レーキ金属がマンガンである場合を
    除く。)から選ばれる少なくとも一種であるロジン処理
    を施したモノアゾレーキ顔料。 2、顔料レーキ金属がカルシウム、バリウム、ストロン
    チウム、マンガンから選ばれる少なくとも一種の金属で
    あるモノアゾレーキ顔料とロジン水可溶塩との混合物に
    、亜鉛、アルミニウム、銅、マンガン(ただし、顔料レ
    ーキ金属がマンガンである場合を除く。)から選ばれる
    少なくとも一種のロジン不溶化用金属の金属塩を添加し
    、pHを4.0〜11.5に調整することによりロジン
    の不溶化処理を施してなるモノアゾレーキ顔料の製造方
    法。 3、モノアゾ染料およびロジン水可溶塩をカルシウム、
    バリウム、ストロンチウム、マンガンから選ばれる少な
    くとも一種の金属により顔料レーキとロジンの不溶化処
    理をした後、亜鉛、アルミニウム、銅、マンガン(ただ
    し、顔料レーキ金属がマンガンである場合を除く。)か
    ら選ばれる少なくとも一種のロジン不溶化用金属の金属
    塩を添加し、pHを4.0〜11.5に調整し、上記ロ
    ジンに結合した金属のみを置換することよりなるロジン
    処理を施してなるモノアゾレーキ顔料の製造方法。 4、モノアゾ染料とロジン水可溶塩との混合物に、亜鉛
    、アルミニウム、銅、マンガン(ただし、顔料レーキ金
    属がマンガンである場合を除く。)から選ばれる少なく
    とも一種のロジン不溶化用金属の金属塩をロジンの化学
    量論的反応量添加し、次いでカルシウム、バリウム、ス
    トロンチウム、マンガンから選ばれる少なくとも一種の
    金属塩を添加して上記モノアゾ染料をレーキ化すること
    よりなるロジン処理を施してなるモノアゾレーキ顔料の
    製造方法。 5、請求項1記載のモノアゾレーキ顔料と分散樹脂ビヒ
    クルとからなる顔料分散体。
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