JPH05320532A - モノアゾレーキ顔料、その製造方法および顔料分散体 - Google Patents

モノアゾレーキ顔料、その製造方法および顔料分散体

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JPH05320532A
JPH05320532A JP14836292A JP14836292A JPH05320532A JP H05320532 A JPH05320532 A JP H05320532A JP 14836292 A JP14836292 A JP 14836292A JP 14836292 A JP14836292 A JP 14836292A JP H05320532 A JPH05320532 A JP H05320532A
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rosin
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monoazo
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Hitoshi Sugamo
等 巣鴨
Nobuyuki Tomitani
信之 富谷
Tokuo Shishido
徳夫 宍戸
Noboru Mizuno
昇 水野
Hiroshi Kamoi
博 鴨井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロジンの使用量を最小限に抑え、新しい表面処
理技術により、オフセットインキの適性を低下させるこ
と無く、分散性を向上させるモノアゾレーキ顔料、その
製造方法及び顔料分散体を提供する。 【構成】可溶性基を有する芳香族アミンのジアゾニウム
塩とカップラー成分とをカップリングさせたアゾ染料を
レーキ化してなるモノアゾレーキ顔料および該モノアゾ
レーキ顔料を被覆するロジンと炭化水素ワックスとから
なる被覆処理されたモノアゾレーキ顔料、その製造方法
および該被覆処理モノアゾレーキ顔料とビヒクルとから
なる顔料分散体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の用途、特に印刷
インキ用、塗料用顔料として有用なモノアゾレーキ顔
料、その製造方法および該顔料を用いた顔料分散体に関
する。さらに詳しくは、機械的分散性、ぬれ等の分散性
を向上せしめたモノアゾレーキ顔料、その製造方法およ
び該顔料を用いた顔料分散体に関する。
【0002】
【従来の技術】可溶性基を有する芳香族アミンをジアゾ
成分とし、β−オキシナフトエ酸、β−ナフトール等を
カップラー成分としてカップリングして得られたモノア
ゾレーキ顔料は、印刷インキ、塗料、プラスチックス等
の着色等の各種用途に広く使用されている。これらのモ
ノアゾレーキ顔料は、その色調を透明、鮮明にするた
め、また分散性を向上させるためロジン処理がなされて
きた。このロジン処理は、通常カップラー成分中または
染料中にロジンのアルカリ塩溶液(いわゆるロジンソー
プ)を添加し、ついで塩化カルシウム等のレーキ用金属
塩を添加してロジンソープを不溶性のロジンレーキ金属
塩として顔料の表面上に析出させる方法である。
【0003】上記のロジン処理は、顔料の粒子形状を微
細に制御し、かつ顔料の被覆物質として凝集を抑え、分
散性を向上させ、その結果、顔料の透明性、鮮明性を向
上させるという優れた効果を有し、処理量が多いほどそ
の効果は大きい。しかし、その反面、ロジン処理には幾
つかの弊害が伴う。処理量が多いと、例えば、オフセッ
トインキにおける流動性の低下、耐水性不良に起因する
印刷適性の低下、グラビアインキにおける高粘度化、塗
料における耐衝撃性の低下等が生ずる。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、ロジンの
使用量を最小限に抑え、新しい表面処理技術により、オ
フセットインキにおける上記適性を低下させること無
く、分散性を向上させるモノアゾレーキ顔料、その製造
方法及び顔料分散体を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、可溶性基を有
する芳香族アミンのジアゾニウム塩とカップラー成分と
をカップリングさせたアゾ染料をレーキ化してなるモノ
アゾレーキ顔料と、該モノアゾレーキ顔料を被覆するロ
ジンおよび炭化水素ワックスとからなる被覆処理された
モノアゾレーキ顔料を提供する。さらに本発明は、可溶
性基を有する芳香族アミンのジアゾニウム塩とカップラ
ー成分とをカップリングさせたアゾ染料中に、ロジンの
水可溶性塩および炭化水素ワックスの水分散体を添加
し、ついでレーキ化することからなる被覆処理されたモ
ノアゾレーキ顔料の製造方法、あるいは、可溶性基を有
する芳香族アミンのジアゾニウム塩とカップラー成分と
を、ロジンの水可溶性塩および炭化水素ワックスの水分
散体の存在下に、カップリングし、レーキ化することか
らなる被覆処理されたモノアゾレーキ顔料の製造方法を
提供する。本発明はさらに、上記被覆処理モノアゾレー
キ顔料とビヒクルとからなる顔料分散体を提供する。
【0006】本発明のモノアゾレーキ顔料とは、芳香族
アミンをジアゾ化したジアゾ成分とカップラー成分とを
カップリングした染料をレーキ化したものである。本発
明において、可溶性基を有する芳香族アミンとしては、
例えば1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン
酸(p−トルイジン−m−スルホン酸)、1−アミノ−
4−メチル−5−クロロベンゼン−2−スルホン酸、1
−アミノ−4−クロロ−5−メチルベンゼン−2−スル
ホン酸、1−アミノ−4−メチルベンゼン−3−スルホ
ン酸、1−アミノ−3−メチルベンゼン−4−スルホン
酸等が例示される。
【0007】カップラー成分は、β−オキシナフトエ酸
が代表的であるが、β−ナフトール、アセトアセトアニ
ライドであってもよい。また上記カップラー成分の誘導
体、例えば、低級アルキル基、アルコキシ基またはハロ
ゲン原子で置換された化合物であってもよい。
【0008】本発明のモノアゾレーキ顔料は、従来公知
のモノアゾレーキ顔料の製造方法に準じて実施できる。
すなわち、可溶性基を有する芳香族アミンを常法に従っ
てジアゾ化し、一方、上述のカップラー成分を常法に従
って調製し、両者を常法に従ってカップリングし、得ら
れた染料を顔料レーキ化用金属によりレーキ化する。ま
た、ジアゾ成分および/またはカップラー成分に予め顔
料レーキ化用金属を加えておきカップリングさせてもよ
い。顔料レーキ化用金属としては、カルシウム、バリウ
ム、ストロンチウム、マンガン等が例示される。
【0009】本発明は、炭化水素ワックスの水分散体を
ロジンの水可溶塩と共に顔料に添加して顔料表面を被覆
処理させることに特徴を有する。炭化水素ワックスは、
ロジンの水可溶塩例えばナトリウム塩、アンモニウム塩
に予め分散させておき、カップラー成分中、染料中ある
いは顔料中に添加してもよい。使用しうる炭化水素ワッ
クスとしては、パラフィンワックス、マイクロワック
ス、ペトロレータムワックス、ポリエチレンワックス、
合成ワックス、カルナウバワックス、モンタンワック
ス、みつろうワックス、酸化マイクロワックス、酸化ポ
リエチレンワックス等があり、好ましい軟化点はロジン
ソープへの分散させる作業上の面から55℃〜90℃の
範囲である。
【0010】本発明の被覆処理されたモノアゾレーキ顔
料は、例えば、炭化水素ワックスをロジンの水可溶塩に
添加し20〜80℃で攪拌して分散させ、この分散液を
モノアゾレーキ染料中へ加え、ついで10〜90℃の温
度範囲でレーキ用金属を加えレーキ化して製造される。
ロジンの使用量は、染料に対し3〜20重量%、好まし
くは透明性、鮮明性、着色力を考慮し、5〜15重量%
である。炭化水素ワックスの使用量は、染料に対し3〜
20重量%、好ましくは分散性、着色力を考慮し、5〜
15重量%である。炭化水素ワックスは、ロジンに対し
10〜100重量%、好ましくは50〜100重量%の
範囲で添加される。
【0011】本発明は、印刷インキ用ビヒクル、塗料用
ビヒクル等に顔料を分散した顔料分散体を提供する。印
刷インキ用ビヒクルは、例えば、オフセットインキでは
ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、
またはこれらの乾性油変性樹脂等の樹脂20〜50重量
部、アマニ油、桐油、大豆油等の植物油0〜30重量
部、n−パラフィン、イソパラフィン、アロマテック、
ナフテン、α−オレフィン等の溶剤10〜60重量部か
らなる。このオフセットインキ用ビヒクルに本発明の被
覆処理されたモノアゾレーキ顔料を配合し、その他のイ
ンキ溶剤、ドライヤー、レベリング改良剤、増粘剤等の
公知の添加剤を適宜配合して印刷インキ組成物とされ
る。
【0012】グラビアインキ用ビヒクルは、例えば、ガ
ムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、石灰化ロジ
ン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン酸樹脂、
ギルソナイト、ダンマル、セラック、ポリアミド樹脂、
ビニル樹脂、ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴム、
エチルセルロース、酢酸セルロース、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
アルキド樹脂等の樹脂またはこれらの混合物10〜50
重量部、n−ヘキサン、トルエン、エタノール、メタノ
ール、アセトン、酢酸エチル、乳酸エチル、セロソル
ブ、ジアセトンアルコール、クロルベンゼン、エチルエ
ーテル、アセタールエチルエーテル、アセト酢酸エチ
ル、酢酸ブチルセロソルブ等の溶剤30〜80重量部か
らなる。上記重量部のビヒクルに本発明のモノアゾレー
キ顔料3〜35重量部、硫酸バリウム、炭酸バリウム、
炭酸カルシウム、石膏、アルミナ白、クレー、シリカ、
シリカ白、タルク、ケイ酸カルシウム、沈降性炭酸マグ
ネシウム等の体質顔料0〜20重量部を加え、その他補
助剤として、可塑剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電
防止剤等を適宜添加してグラビアインキ組成物とされ
る。
【0013】塗料用ビヒクルは、例えば、アクリル樹
脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ゴム、塩化ビニ
ル、合成樹脂エマルジョン、シリコーン樹脂、水溶性樹
脂、ポリウレタン、ポリエステル、メラミン樹脂、ユリ
ア樹脂またはこれらの混合物80〜20重量%と炭化水
素、アルコール、ケトン、エーテルアルコール、エーテ
ル、エステル、水等の溶剤60〜10重量%とからな
る。この塗料用ビヒクル99.9〜55重量%に本発明
の顔料0.1〜15重量%、その他の補助剤や体質顔料
0〜30重量%を加えて塗料とされる。
【0014】以下実施例に基づき本発明をより詳細に説
明する。例中、特に断りの無い限り部は重量部を、%は
重量%を意味する。 実施例1 1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸9
0.6部、1−アミノ−4−メチルベンゼン−3−スル
ホン酸2.9部、2−アミノナフタレン−1−スルホン
酸1.8部を水1500部と水酸化ナトリウム20部か
らなる溶液に溶解する。これに35%塩酸124部を加
え酸析後、氷1000部を加え0℃に冷却する。水10
0部と亜硫酸ナトリウム35部からなる溶液を加え、3
℃以下で30分間攪拌してジアゾ成分を得た。
【0015】β−オキシナフトエ酸95部を水3000
部と水酸化ナトリウム51部とからなる溶液に溶解し、
15℃に冷却したものをカップラー成分とする。カップ
ラー成分にジアゾ成分を20分間で滴下し、カップリン
グ反応を進め、30分間攪拌して染料を得た。次に、軟
化点53℃分子量700のパラフィンワックス21.2
部(色素に対し10%)を、25%ロジンソープ84.
8部(色素に対し樹脂固形分として10%)に加え、6
0℃でロジンソープ中に均一に分散させた。このワック
ス−ロジン水性分散液を上記染料に加え1%水酸化ナト
リウムでpH11.5に調整した。これに35%塩化カ
ルシウム水溶液を300部加え、3時間攪拌を続けてレ
ーキ化反応を完結した。これを80℃に加熱後、濾過、
水洗、乾燥、粉砕して254部のモノアゾレーキ顔料を
得た。
【0016】比較例1 ワックス−ロジン溶液の代わりに25%ロジンソープ8
4.8部(染料に対し樹脂固形分として10%)を使用
した他は上記と同様に操作してモノアゾレーキ顔料を得
た。
【0017】比較例2 ワックス−ロジン溶液の代わりに25%ロジンソープ1
69.6部(染料に対し樹脂固形分として20%)を使
用した他は上記と同様に操作してモノアゾレーキ顔料を
得た。
【0018】参考例1 実施例1、比較例1および比較例2で得られた顔料のオ
フセットインキ用としての試験を実施した。使用ビヒク
ルはタマノール361(荒川化学(株)製、ロジン変性
フェノール樹脂)50部に対し、アマニ油20部、5号
ソルベント(日本石油(株)製、インキ溶剤)30部を
加え、200℃に加熱して溶解した。このビヒクル98
部にオクチル酸アルミニウム2部を加えオフセットイン
キ用ビヒクルとした。以下次の試験を実施した。
【0019】1.インキワニスへの濡れ試験:得られた
オフセットインキ用ビヒクル70部を紙コップに入れ、
これに各顔料20部を加え、均一になるように混合攪拌
してプレミックスインキを作成した。比較例1の顔料
は、均一になるまでに8分、比較例2の顔料は6分を要
したが、実施例1の顔料は4分で均一になった。このこ
とは、ワックス処理によりビヒクルへの濡れが向上した
ことを意味する。
【0020】2.分散性試験:プレミックスインキを3
本ロールで練肉すると、比較例1の顔料は4パスで、比
較例2の顔料は3パスで粗粒子が消失した。これに対
し、実施例1の顔料は、2パスで粗粒子が消失した。こ
のことは、ワックス処理により分散性が向上したことを
意味する。
【0021】3.流動性試験:3本ロールで練肉したイ
ンキの流動性(25℃、60秒のフロー)をスプレッド
メーターで測定した。比較例1の顔料は17.2であっ
た。比較例2の顔料は15.8と大きく流動性が低下し
たのに対し、実施例1の顔料は17.3であり、流動性
の低下は見られなかった。このことは、ロジン処理量の
増大は流動性を低下させるのに対し、ワックス処理は流
動性を低下させないことを意味する。
【0022】4.光沢度試験:タック9.0〜9.5に
調製したインキをアート紙へ展色刷りしたときの光沢
は、比較例1の顔料に比べ、比較例2の顔料は−7%と
低下したのに対し、実施例1の顔料は+2%と高光沢で
あった。
【0023】5.オフセット印刷適性試験:インキを水
に乳化して得られた水可溶分を含むインキ抽出水を作成
し、表面張力を測定した。比較例1の顔料は64.3d
yne/cmであった。比較例2の顔料は50.6dy
ne/cmと大きく表面張力が低下したのに対し、実施
例1の顔料は64.4dyne/cmであり比較例1と
相違が無かった。このことは、ロジン処理量の増大は、
オフセット印刷適性に悪影響を与えることが推定される
のに対し、ワックス処理は、悪影響を与えないものと推
定される。
【0024】実施例2 1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸92
部、1−アミノ−4−メチルベンゼン−3−スルホン酸
9.2部を水1500部と水酸化ナトリウム20部から
なる溶液に溶解した。これに35%塩酸124部を加え
酸析後、氷1000部を加え0℃に冷却した。この冷却
液に水100部に亜硫酸ナトリウム35部を溶解した溶
液を加え、3℃以下で30分間攪拌してジアゾ成分を得
た。
【0025】次に、軟化点61℃、分子量570のみつ
ろうワックス10.6部(色素に対し5%)を25%ロ
ジンソープ84.8部(色素に対し、樹脂固形分として
10%)に加え、70℃でロジンソープ中に均一に分散
させた。この水性分散液を、β−オキシナフトエ酸95
部を水3000部と水酸化ナトリウム51部からなる溶
液に溶解した水溶液中に加え、15℃に調整し、カップ
ラー成分を得た。カップラー成分にジアゾ成分を20分
間かけて滴下し、カップリング反応を進めた。これに3
5%塩化カルシウム水溶液300部を加え、3時間攪拌
してレーキ化反応を完結させた。ついで80℃に加熱し
た後、濾過、水洗、乾燥、粉砕して233部のモノアゾ
レーキ顔料を得た。
【0026】比較例3 ワックス−ロジン分散液の代わりに25%ロジンソープ
84.8部(染料に対樹脂固形分として10%)を使用
した他は上記と同様に操作してモノアゾレーキ顔料を得
た。
【0027】比較例4 ワックス−ロジン分散液の代わりに25%ロジンソープ
127.2部(染料に対樹脂固形分として15%)を使
用した他は上記と同様に操作してモノアゾレーキ顔料を
得た。
【0028】参考例2 実施例2および比較例3、比較例4で得られた顔料につ
いて、グラビアインキ試験を実施した。 濃色インキの調製:顔料10部、ライムロジン系ワニス
(固形分20%、トルエン75%、可塑剤5%)90部
および直径3mmのガラスビーズを220ccのマヨネ
ーズビンに入れ、ペイントコンディショナーで2時間振
盪して、濃色インキを調製した。
【0029】1.粘度試験:濃色インキの粘度をNo.
3ザーンカップで測定した。比較例3の顔料は31秒で
あった。比較例4の顔料は48秒と粘度が高かったのに
対し、実施例2の顔料は31秒と粘度の上昇は見られな
かった。このことは、ロジン処理量の増大は粘度を上昇
させるのに対し、ワックス処理は上昇させないことを意
味する。
【0030】2.着色力の判定:濃色インキ1部に白イ
ンキ10部を混練した淡色インキを調整してコート紙に
展色したときの着色力を目視で判定した。比較例3の顔
料に比べ比較例4の顔料は約−3%、実施例2の顔料は
約+2%と高着色力であった。このことは、アルキド処
理により分散性が向上し、高着色力になったことを意味
する。なお、濃色インキを低質紙へ展色したときの裏抜
けは実施例2の顔料が最も少く、着色力が比較例3、4
の顔料より大であった。
【0031】3.光沢度試験:各濃色インキにトルエン
をくわえ、No.3ザーンカップで15秒となる様に調
整後、コート紙に展色したときの光沢は、比較例3の顔
料に比べ比較例4の顔料は−5%と低下したのに対し、
実施例2の顔料は+2%と高光沢であった。このこと
は、ワックス処理により分散性が向上し、高光沢になっ
たことを意味する。
【0032】油性塗料の調製:顔料8部、アルキド樹脂
ワニス50部、メラミン樹脂ワニス30部およびシンナ
ー12部を直径2mmのスチールビーズと共に220c
cのマヨネーズビンに入れ、ペイントコンディショナー
で90分振とうして油性塗料を調整した。この油性塗料
の着色力、光沢、耐衝撃性とも、実施例2の顔料が比較
例3、比較例4の顔料よりも優れていた。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ロジンの使用量を最小
限にした新規表面処理により、印刷適性を低下させるこ
となく、機械的分散性、濡れなどの分散性を向上せしめ
たモノアゾレーキ顔料、該顔料の製造方法および該顔料
の分散体が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 昇 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 鴨井 博 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶性基を有する芳香族アミンのジアゾ
    ニウム塩とカップラー成分とをカップリングさせたアゾ
    染料をレーキ化してなるモノアゾレーキ顔料および該モ
    ノアゾレーキ顔料を被覆するロジンと炭化水素ワックス
    とからなる被覆処理されたモノアゾレーキ顔料。
  2. 【請求項2】 可溶性基を有する芳香族アミンのジアゾ
    ニウム塩とカップラー成分とをカップリングさせたアゾ
    染料中に、ロジン水可溶性塩および炭化水素ワックスの
    水分散体を添加し、レーキ化することからなる被覆処理
    されたモノアゾレーキ顔料の製造方法。
  3. 【請求項3】 可溶性基を有する芳香族アミンのジアゾ
    ニウム塩とカップラー成分とを、ロジンの水可溶性塩お
    よび炭化水素ワックスの水分散体の存在下にカップリン
    グし、レーキ化することからなる被覆処理されたモノア
    ゾレーキ顔料の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の被覆処理モノアゾレーキ
    顔料とビヒクルとからなる顔料分散体。
JP14836292A 1992-05-15 1992-05-15 モノアゾレーキ顔料、その製造方法および顔料分散体 Pending JPH05320532A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002090446A1 (de) * 2001-05-10 2002-11-14 Clariant Gmbh Verfahren zur herstellung von pigmentgranulaten
WO2013035776A1 (ja) * 2011-09-07 2013-03-14 Dic株式会社 顔料組成物とその製造方法、及び水性インクジェットインキ

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