JP2882142B2 - モノアゾレーキ顔料組成物およびその用途 - Google Patents

モノアゾレーキ顔料組成物およびその用途

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の用途、特に印刷イ
ンキの非集合性、流動性に優れたモノアゾレーキ顔料及
びそれを用いた印刷インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可溶性基を有する芳香族系アミン
とナフトール類又はオキシナフトエ酸とから得られるモ
ノアゾレーキ顔料は、印刷インキ、塗料、プラスチック
等の着色に広く使用され、特にピグメントレッド57
(C.I.15850)はプロセス紅インキ用顔料とし
て多用されている。これらのモノアゾレーキ顔料は、そ
の色調を鮮明にし、かつ着色力を向上するため1〜20
重量%の割合でロジン処理がなされており上述のピグメ
ントレッド57に至っては色素分に対して10〜20重
量%程度のロジンが処理されている。
【0003】これらの顔料はロジンにより粒子表面を被
覆したものであるが、このまま印刷インキに用いると、
例えばグラビアインキでは高粘度のインキしか得られ
ず、かつ経時安定性が不良となり、オフセットインキで
は湿し水中にロジン成分が溶出し、オフセットインキを
水に乳化したときの流動性変化やインキ乳化水の表面張
力の低下をきたし、印刷適性が低下するという欠点があ
る。このような欠点を改善するためロジンレス顔料また
は、ロジンの使用量を1〜7重量%に減少させた顔料の
合成法の検討がなされてきたが色相が不鮮明で着色力が
低下する。また、有機色素とロジン類を化学結合させた
顔料分散剤をインキ製造時に添加する方法(特開昭62
−195053号公報)が知られているが完全ではなく
不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記のご
とき欠点を解決する方法としてモノアゾレーキ顔料を合
成する際に使用するベース成分またはカップラー成分の
一部をロジン類と化学結合しているベースまたはカップ
ラーで置換したモノアゾレーキ顔料が、上述の従来の欠
点を十分に解決し、優れた鮮明性、透明性、流動性を有
し、印刷インキ用顔料としても非常に改良された顔料組
成物を与えることを見い出した。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ロジ
ン化された芳香族系アミンを0.1〜30モル%含む可
溶性基含有芳香族系アミンから得られるジアゾ成分と、
ナフトール類又はオキシナフトエ酸とを混合カップリン
グし、カップリングと同時又はカップリング後にレーキ
化してなるモノアゾレーキ顔料であり、請求項2の発明
は、可溶性基含有芳香族系アミンから得られるジアゾ成
分と、ロジン化されたナフトール類又はオキシナフトエ
酸を0.1〜30モル%含むナフトール類又はオキシナ
フトエ酸とを混合カップリングし、カップリングと同時
又はカップリング後にレーキ化してなるモノアゾレーキ
顔料組成物であり、請求項3の発明は、上記モノアゾレ
ーキ顔料を印刷インキビヒクルに含有せしめてなる印刷
インキ組成物である。
【0006】本発明において使用するジアゾ成分として
の芳香族系アミンは公知であり、例えば、2−アミノベ
ンゼンスルホン酸、3−アミノベンゼンスルホン酸、4
−アミノベンゼンスルホン酸、2−アミノ−4−クロロ
ベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4−クロロベンゼン
スルホン酸、2−アミノ−5−クロロベンゼンスルホン
酸、2−アミノ−4−メチルベンゼンスルホン酸、2−
アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸、3−アミノ−
4−メチルベンゼンスルホン酸、2−アミノ−4−メト
キシベンゼンスルホン酸、2−アミノ−5−メトキシベ
ンゼンスルホン酸、2−アミノ−5−エチルベンゼンス
ルホン酸、2−アミノ−5−クロロ−4−メチルベンゼ
ンスルホン酸、2−アミノ−4−クロロ−5−メチルベ
ンゼンスルホン酸、2−アミノ−1−ナフタレンスルホ
ン酸、5−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸、8−ア
ミノ−1−ナフタレンスルホン酸、5−アセチルアミノ
−2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸等がある。ま
た、カップラー成分も公知の化合物でβ−ナフトール、
β−オキシナフトエ酸、ナフトールAS等がある。
【0007】本発明におけるモノアゾレーキ顔料による
作用は顔料に化学結合しているロジン類と印刷インキ用
ビヒクルに含まれるロジン変性樹脂等との相互作用によ
るものと推定される。
【0008】ロジン化されたベースまたはカップラーを
合成する方法としては、カルボキシル基またはアミノ基
を有するロジン類とカルボキシル基またはアミノ基と反
応し得る官能基を有するベースまたはカップラーとを反
応させる方法とカルボキシル基またはアミノ基と反応し
得る官能基を有するロジン類とカルボキシル基またはア
ミノ基を有するベースまたはカップラーとを反応させる
方法などが考えられる。カルボキシル基またはアミノ基
と反応し得る官能基は例えば−SO2 Cl、−COC
l、−CH2 Clおよび−CH2 NHCOCH2 Cl、
【化1】 等であるが、ベースまたはカップラーとロジン類とが化
学結合し得れば、その結合基の種類は本質的に大きく影
響することはない。使用されるロジン類は、ロジン、ロ
ジンアミン、マレイン化ロジン、不均化ロジン、重合ロ
ジン、水添ロジン、酸化ロジンおよびロジン変性フェノ
ール樹脂等がある。
【0009】上述のロジン化されたベースまたはカップ
ラーを用いるモノアゾ顔料の製造方法は、従来からの方
法に準じて行なうことができる。すなわち、ベース類に
ついては、ロジン化されたベースを芳香族系アミンから
得られるジアゾ成分に添加し、常法に従ってジアゾ化す
る。そしてカップラー成分と常法に従って混合カップリ
ングして、染料をレーキ化剤によりレーキ化するか、あ
るいは、ジアゾ成分、カップラー成分にあらかじめレー
キ化剤を加えておきカップリングすることにより、本発
明方法による諸適性の改善されたモノアゾレーキ顔料が
得られる。カップラー類についても同様であり、ロジン
化されたカップラーをβ−ナフトールまたはβ−オキシ
ナフトエ酸等のカップラー成分に添加し混合カップリン
グ成分として用いる。もちろん、ジアゾ成分やカップラ
ー成分中、染料中または染料スラリー中に水溶性樹脂、
界面活性剤、その他の添加剤を加えて顔料の表面処理を
行なうこともできる。
【0010】本発明で用いられるロジン化されたベース
を芳香族アミンからなるジアゾ成分に対して混合する割
合は0.1〜30モル%が好ましい。0.1モル%より
少ないと期待される効果は得られず、また30モル%よ
り多く用いても用いた分の効果が得られない。ロジン化
されたカップラーも同様であり、ナフトール類またはオ
キシナフトエ酸からなるカップラー成分に対して混合す
る割合は0.1〜30モル%が好ましい。0.1モル%
より少ないと期待される効果は得られず、また30モル
%より多く用いても用いた分の効果が得られない。
【0011】以上の如き本発明のモノアゾレーキ顔料は
従来のモノアゾレーキ顔料に比較して非集合性、流動性
に著しい効果が認められ、高着色である。従来のロジン
処理されたモノアゾレーキ顔料は印刷インキに用いた場
合、印刷適性を低下させるのに対し、本発明によるモノ
アゾレーキ顔料はこのような欠点が克服されている。本
発明のモノアゾレーキ顔料の作用機構としては、顔料粒
子と化学結合しているロジン成分が、印刷インキ用ビヒ
クルに含まれる樹脂成分との間に相互作用が生じ、結果
的に顔料粒子の表面に樹脂吸着層が形成されるためと推
定できる。本発明のモノアゾレーキ顔料の用途としては
主に印刷インキが挙げられる。
【0012】用いられる印刷インキ用ビヒクルとして
は、例えば、オフセットインキでは、ロジン変性フェノ
ール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、または、これら
乾性油変性樹脂等の樹脂20〜50重量部、アマニ油、
桐油、大豆油等の植物油0〜40重量部、n−パラフィ
ン、イソパラフィン、アロマテック、ナフテン、α−オ
レフィン等の溶剤10〜60重量部からなる。このオフ
セットインキ用ビヒクルに本発明のモノアゾレーキ顔料
を配合し、その他のインキ溶剤、ドライヤー、レベリン
グ改良剤、増粘剤等の公知の添加剤を適宜配合して印刷
インキ組成物とする。また、グラビアインキとしては、
ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、石灰化ロ
ジン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン酸樹
脂、ギルソナイト、ダンマル、セラック、ポリアミド樹
脂、ビニル樹脂、ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴ
ム、エチルセルロース、酢酸セルロース、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキッド樹脂等の樹脂混合物10〜50重量部、
n−ヘキサン、トルエン、エタノール、メタノール、ア
セトン、酢酸エチル、乳酸エチル、セロソルブ、ジアセ
トンアルコール、クロルベンゾール、エチルエーテル、
アセタールエチルエーテル、アセト酢酸エチル、酢酸ブ
チルセロソルブ等の溶剤30〜80重量部、本発明のモ
ノアゾレーキ顔料3〜35重量部、硫酸バリウム、炭酸
バリウム、炭酸カルシウム、セッコウ、アルミナ白、ク
レー、シリカ、シリカ白、タルク、ケイ酸カルシウム、
沈降性炭酸マグネシウム等の体質顔料0〜20重量部か
らなり、その他補助剤として、可塑剤、紫外線防止剤、
酸化防止剤、帯電防止剤等を適宜含むものである。
【0013】以下に実施例、比較例を挙げて説明する。
例中「部」、「%」とは「重量部」、「重量%」をそれ
ぞれ示す。
【0014】〔製造例1〕トルエン2000部にβ−オ
キシナフトエ酸ナトリウム210部とロジンアミン(商
品名:ロジンアミンD,ハーキュレス社製)285部を
溶解し、三塩化リン69部を加えて80℃で5時間攪拌
する。水2000部を加えて水酸化ナトリウムにより弱
アルカリ性として水蒸気蒸留を行い、トルエンを除去す
る。次いで濾過、水洗、乾燥してロジン化カップラー
(a)410部を得た。
【0015】〔製造例2〕メタノール1100部にロジ
ンアミン(商品名:ロジンアミンD,ハーキュレス社
製)285部を溶解させる。次いでp−アセチルアミノ
ベンゼンスルホニルクロリド233部を徐々に添加して
いく。60℃にて3時間攪拌を行なう。次に塩酸水溶液
を加え、加熱攪拌してアセチル基の加水分解反応を行な
う。アルカリ水溶液にて中和した後に濾過、水洗し乾燥
させ白色粉末状態のロジン化ベース(b)420部を得
た。
【0016】〔製造例3〕キシレン2000部に8−ア
ミノ−2−ナフトール100部とロジングリシジルエス
テル(商品名:KE−828,荒川化学(株)製)21
0部を加え、6時間加熱還流し攪拌する。次いで水蒸気
蒸留にてキシレンを留去する。濾過、水洗、乾燥してロ
ジン化カップラー(c)250部を得た。
【0017】実施例1 2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸18.5部
を水400部および水酸化ナトリウム4部と共に室温で
30分間攪拌し完全に溶解させる。さらに35%塩酸2
5部を加え、さらに35%塩化カルシウム水溶液58部
と氷20部を加え0℃ないし3℃に冷却する。水25部
に溶解した亜硝酸ソーダ7部を加え、5℃以下で30分
間攪拌を続けたものをジアゾ成分とする。一方、β−オ
キシナフトエ酸18部とロジン化カップラー(a)2.
4部をエタノール700部、水300部、水酸化ナトリ
ウム10部と共に溶解させ、これをカップラー成分とす
る。上記ジアゾ液にカップラー液をすみやかに混合し、
カップリング反応、レーキ化反応を完結させる。カップ
リング液のpHは10.0〜10.5であった。70℃
に加熱後、濾過、水洗、乾燥し45部のモノアゾレーキ
顔料を得た。
【0018】得られた顔料をインキ化し、テストを行っ
た。使用ワニスはタマノール361(荒川化学製:ロジ
ン変性フェノール樹脂)50部に対し、アマニ油20
部、5号ソルベント(日本石油株式会社:インキ溶剤)
30部を加え、200℃にて加熱溶解し製造した。つい
で、このワニス98部にオクチル酸アルミニウム2部を
加えゲルワニスとした。得られたゲルワニス70部と化
合物(1)を用いて得た本発明の赤色顔料20部、1号
ソルベント(日本石油株式会社:インキ溶剤)10部を
配合し、三本ロールで混合練肉しタック値が9.0のオ
フセットインキを得た。
【0019】この得られたオフセットインキはロジン化
カップラー(a)を加えてない顔料から得られたインキ
に比較し、著しく透明、鮮明(目視判定)でかつ着色力
に優れていた。なお、着色力については、白インキと濃
色インキとを混合したものを展色(ドローダウン)して
判定した。本発明の顔料を使用したインキは着色力があ
り、比較顔料のインキと同等となるにはさらに約10%
の白インキを添加することができた。また、従来のロジ
ンが20重量%程度処理されている顔料から得られたイ
ンキに比較して、印刷適性がきわめて良好であった。
【0020】実施例2 2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸17.0部
とロジン化ベース(b)5.2部を加え常法に従ってジ
アゾ化する。一方、常法に従ってβ−オキシナフトエ酸
19部と天然ロジン1部を溶解しカップラー液を得る。
このカップラー成分に上記ジアゾ成分を30分要し滴下
したのち、さらに1時間攪拌を続けカップリング反応を
完結させる。次いで35%塩化カルシウム水溶液58部
を加え、2時間攪拌してレーキ化反応を完結させる。8
0℃に加熱後、濾過、水洗、乾燥し固形分45部を得
た。
【0021】この得られた顔料から調整したオフセット
インキはロジン化ベース(b)を使用しない従来の顔料
に比較し流動性に優れ、鮮明でかつ着色力も優れてい
た。印刷適性も良好であった。
【0022】実施例3 2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸19.0部
を常法に従ってジアゾ化し、35%塩化カルシウム水溶
液58部を添加してジアゾ液を得る。一方、β−オキシ
ナフトエ酸17.0部とロジン化カップラー(c)5.
2部を溶解し、カップラー液を得る。上記ジアゾ液にカ
ップラー液を急速に混合し、カップリング反応、レーキ
化反応を完結させ、70℃に加熱後、濾過、水洗し固形
分41部を得た。この得られた顔料から調整した出版グ
ラビアインキはロジン化カップラー(c)を使用しない
従来の顔料に比較し、著しく鮮明で着色力に優れてい
た。また、この試験法は200ccマヨネーズビンに下
記の組成で仕込み試験した。
【0023】1.ベースインキの作成 ライムロジン:84部 トルエン :46部 顔料 :25部 の配合物155gを225ミリリットルのマヨネーズビ
ンに3mmφスチールボール180gと共に仕込み、4
0分間ペイントコンディショナー(以下PCという)で
分散する。 2.調整インキの作成 ベースインキ:54.5部 ライムロジン:39部 トルエン :10部 の配合物85gを140ミリリットルマヨネーズビンに
入れ、PCで5分間ミキシングした後、シェルカップ#
2で15秒となるようにトルエン量を調整した。 3.淡色インキの作成 ベースインキ:3.1部 白インキ :30部 の配合物33gを70ミリリットルマヨネーズビンに入
れ、PCで5分間ミキシングして淡色インキを作成し
た。 4.インキ塗布 (1)ベースインキおよび調整インキは#3バーコータ
ーを用いてコート紙に塗布する。調整インキはノンペネ
トレート紙にも塗布する。 (2)淡色インキは#6バーコーターを用いてコート紙
に塗布する。 5.粘度測定 ベースインキの粘度をB型回転粘度計を用いて測定す
る。
【0024】実施例1および実施例2において得られた
オフセットインキの流動性を表1に示す。比較として実
施例1におけるロジン化カップラー(a)をβ−オキシ
ナフトエ酸に代えて同様にして得られた顔料を(a−
1)とし、この顔料より作製したオフセットインキを
(A−1)とした。また、実施例2におけるロジン化ベ
ース(b)を2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン
酸に代えて同様にして得られた顔料を(b−1)とし、
この顔料より作製したオフセットインキを(B−1)と
した。さらに実施例1におけるβ−オキシナフトエ酸を
ロジン化カップラー(a)に代えて同様にして得られた
顔料を(a−2)とし、この顔料(a−2)を(a−
1)に対して(a−2)/(a−1)=10/90にな
る様に混合しオフセットインキ(A−2)を作製した。
実施例2についても2−アミノ−5−メチルベンゼンス
ルホン酸をロジン化ベース(b)に代えて同様にして得
られた顔料を(b−2)とし、この顔料(b−2)を
(b−1)に対して(b−2)/(b−1)=20/8
0になる様に混合しオフセットインキ(B−2)を作製
した。実施例1および2における本発明からなるオフセ
ットインキと(A−1)、(A−2)、(B−1)、
(B−2)の比較インキについてその流動性をスプレッ
ドメーターにより測定した。本発明によるものが比較例
よりも優れていた。
【0025】
【表1】
【0026】実施例3におけるロジン化カップラー
(c)をβ−オキシナフトエ酸に代えて同様にして得ら
れた顔料を(c−1)としこの顔料より作製したグラビ
アインキを(C−1)とした。さらに実施例3における
β−オキシナフトエ酸をロジン化カップラー(c)に代
えて同様にして得られた顔料を(c−2)とし、この顔
料(c−2)を(c−1)に対して(c−2)/(c−
1)=25/75になる様に混合しグラビアインキ(C
−2)を作製した。各々のグラビアインキについてBM
型粘度計によりその粘度を測定した。結果は表2のとお
りで本発明によるものが流動性に優れていた。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明のモノアゾレーキ顔料は、従来の
アゾ顔料に比較して非集合性、流動性に著しい効果が認
められ、高着色力で鮮明である。また従来の多量にロジ
ン処理されたアゾ顔料は印刷インキに用いた場合、印刷
適性を低下させるのに対し、本発明のアゾ顔料では印刷
適性は良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/20 - 67/22 C09B 41/00 C09B 63/00 C09D 11/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジン化された芳香族系アミンを0.1
    〜30モル%含む可溶性基含有芳香族系アミンから得ら
    れるジアゾ成分と、ナフトール類又はオキシナフトエ酸
    とを混合カップリングし、カップリングと同時又はカッ
    プリング後にレーキ化してなるモノアゾレーキ顔料組成
    物。
  2. 【請求項2】 可溶性基含有芳香族系アミンから得られ
    るジアゾ成分と、ロジン化されたナフトール類又はオキ
    シナフトエ酸を0.1〜30モル%含むナフトール類又
    はオキシナフトエ酸とを混合カップリングし、カップリ
    ングと同時又はカップリング後にレーキ化してなるモノ
    アゾレーキ顔料組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のモノアゾレ
    ーキ顔料組成物を印刷インキビヒクル含有せしめてな
    る印刷インキ組成物。
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