JPH0749537B2 - モノアゾレーキ顔料および印刷インキ組成物 - Google Patents
モノアゾレーキ顔料および印刷インキ組成物Info
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- JPH0749537B2 JPH0749537B2 JP1022256A JP2225689A JPH0749537B2 JP H0749537 B2 JPH0749537 B2 JP H0749537B2 JP 1022256 A JP1022256 A JP 1022256A JP 2225689 A JP2225689 A JP 2225689A JP H0749537 B2 JPH0749537 B2 JP H0749537B2
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- Japan
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- parts
- pigment
- ink
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- printing ink
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は,各種の用途,特に印刷インキの着色に有用な
モノアゾレーキ顔料及びそれを用いた印刷インキ組成物
に関する。
モノアゾレーキ顔料及びそれを用いた印刷インキ組成物
に関する。
(従来の技術) 従来,可溶性基を有する芳香族アミンとβ−ナフトール
またはβ−オキシナフトエ酸とから得られるモノアゾレ
ーキ顔料は,印刷インキ,塗料,プラスチックの着色等
に広く使用され,特にピグメントレッド57(C.I.1585
0)はプロセス紅インキ用顔料として多用されている。
これらのモノアゾレーキ顔料は,その色調を鮮明にし,
かつ着色力を向上するため1〜30重量%の割合でロジン
処理がなされており,上述のピグメントレッド57に至っ
ては色素分に対して20〜30重量%のロジンが処理されて
いる。
またはβ−オキシナフトエ酸とから得られるモノアゾレ
ーキ顔料は,印刷インキ,塗料,プラスチックの着色等
に広く使用され,特にピグメントレッド57(C.I.1585
0)はプロセス紅インキ用顔料として多用されている。
これらのモノアゾレーキ顔料は,その色調を鮮明にし,
かつ着色力を向上するため1〜30重量%の割合でロジン
処理がなされており,上述のピグメントレッド57に至っ
ては色素分に対して20〜30重量%のロジンが処理されて
いる。
これらの顔料を印刷インキに用いると,例えば,グラビ
アインキでは高粘度のインキしか得られず,かつ経時安
定性が不良となり,オフセットインキでは湿し水中にロ
ジン成分が溶出し,オフセットインキを水に乳化したと
きの流動性変化やインキ乳化水の表面張力の低下をきた
し,印刷適性が低下するという欠点がある。
アインキでは高粘度のインキしか得られず,かつ経時安
定性が不良となり,オフセットインキでは湿し水中にロ
ジン成分が溶出し,オフセットインキを水に乳化したと
きの流動性変化やインキ乳化水の表面張力の低下をきた
し,印刷適性が低下するという欠点がある。
このような欠点を改善するためロジンレス顔料またはロ
ジンの使用量を1〜7重量%に減少させた顔料の合成法
の検討がなされてきたが,色相が不鮮明で着色力が低下
する。
ジンの使用量を1〜7重量%に減少させた顔料の合成法
の検討がなされてきたが,色相が不鮮明で着色力が低下
する。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは上記のごとき欠点を解決する方法として,
モノアゾレーキ顔料を合成する際に−CONHR基(ただし,
Rは前記と同じ)を有するベンゼン系アミンをジアゾ成
分の一部として使用して得られるモノアゾレーキ顔料が
上述の欠点を解決し,優れた鮮明性,透明性を有し,印
刷インキ用および塗料用顔料としても非常に改良された
顔料組成物を与えることを見出した。
モノアゾレーキ顔料を合成する際に−CONHR基(ただし,
Rは前記と同じ)を有するベンゼン系アミンをジアゾ成
分の一部として使用して得られるモノアゾレーキ顔料が
上述の欠点を解決し,優れた鮮明性,透明性を有し,印
刷インキ用および塗料用顔料としても非常に改良された
顔料組成物を与えることを見出した。
(課題を解決するための手段) 本発明を詳細に説明すると,本発明において使用するジ
アゾ成分としての芳香族アミンは公知であり,例えば1
−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸,1−ア
ミノ−4−メチル−5−クロルベンゼン−2−スルホン
酸,1−アミノ−4−メチル−5−クロルベンゼン−2−
スルホン酸,1−アミノナフタリン−2−スルホン酸,1−
アミノ−4−クロル−5−メチルベンゼン−2−スルホ
ン酸等がある。
アゾ成分としての芳香族アミンは公知であり,例えば1
−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸,1−ア
ミノ−4−メチル−5−クロルベンゼン−2−スルホン
酸,1−アミノ−4−メチル−5−クロルベンゼン−2−
スルホン酸,1−アミノナフタリン−2−スルホン酸,1−
アミノ−4−クロル−5−メチルベンゼン−2−スルホ
ン酸等がある。
またカップラー成分も公知の化合物でβ−ナフトール,
β−オキシナフトエ酸,ナフトールAS等がある。
β−オキシナフトエ酸,ナフトールAS等がある。
上記の原料を用いるアゾ顔料の製造方法は,従来からの
モノアゾ顔料の製造方法に準じて行うことができる。す
なわち−CONHR基を有するベンゼン系アミンをジアゾ成
分に添加し,常法に従ってジアゾ化する。そして,上述
のカップラー成分と常法に従って混合しカップリングし
て,染料をレーキ化剤によりレーキ化するか,あるいは
ジアゾ成分,カップラー成分にあらかじめレーキ化剤を
加えておきカップリングすることにより,本発明方法に
よる諸適性の改善されたモノアゾレーキ顔料が得られ
る。
モノアゾ顔料の製造方法に準じて行うことができる。す
なわち−CONHR基を有するベンゼン系アミンをジアゾ成
分に添加し,常法に従ってジアゾ化する。そして,上述
のカップラー成分と常法に従って混合しカップリングし
て,染料をレーキ化剤によりレーキ化するか,あるいは
ジアゾ成分,カップラー成分にあらかじめレーキ化剤を
加えておきカップリングすることにより,本発明方法に
よる諸適性の改善されたモノアゾレーキ顔料が得られ
る。
もちろん,ジアゾ成分やカップラー成分中,染料中また
は顔料スラリー中に水溶性樹脂,界面活性剤,その他の
添加剤を加えて顔料の表面処理を行うこともできる。
は顔料スラリー中に水溶性樹脂,界面活性剤,その他の
添加剤を加えて顔料の表面処理を行うこともできる。
本発明において−CONHR基を有するベンゼン系アミン
は,ベンゼン核の1個ないし2個の水素原子が,炭素数
1〜20の飽和または不飽和のアルキル基,炭素数1〜20
のアルコキシ基,アリール基,ハロゲン原子およびニト
ロ基から選ばれる置換基で置換されていても良い。ま
た,−CONHR基のRとしては,水素原子,炭素数1〜20
の飽和または不飽和のアルキル基および置換されていて
もよいアリール基から選ばれる基を表わす。
は,ベンゼン核の1個ないし2個の水素原子が,炭素数
1〜20の飽和または不飽和のアルキル基,炭素数1〜20
のアルコキシ基,アリール基,ハロゲン原子およびニト
ロ基から選ばれる置換基で置換されていても良い。ま
た,−CONHR基のRとしては,水素原子,炭素数1〜20
の飽和または不飽和のアルキル基および置換されていて
もよいアリール基から選ばれる基を表わす。
より具体的には,例えば,3−アミノ−4−メチルベンズ
アミド,3−アミノ−4−エチルベンズアミド,3−アミノ
−4−メトキシベンズアミド,3−アミノ−4−エトキシ
ベンズアミド,3−アミノベンズアミド,3−アミノ−4−
メチルベンズアニリド,3−アミノ−4−メトキシ−2′
−クロロベンズアニリド,3−アミノ−4−メトキシ−
2′−メチル−3′−クロロベンズアニリド,3−アミノ
−N−エイコサンベンズアミド,3−アミノ−4−メトキ
シ−N−エイコサンベンズアミド,4−アミノ−N−ドデ
シルベンズアミド,3−アミノ−4−エチル−N−エイコ
センベンズアミド,3−アミノ−N−ブチルベンズアミ
ド,3−アミノ−N−オクチルベンズアミドなどである。
アミド,3−アミノ−4−エチルベンズアミド,3−アミノ
−4−メトキシベンズアミド,3−アミノ−4−エトキシ
ベンズアミド,3−アミノベンズアミド,3−アミノ−4−
メチルベンズアニリド,3−アミノ−4−メトキシ−2′
−クロロベンズアニリド,3−アミノ−4−メトキシ−
2′−メチル−3′−クロロベンズアニリド,3−アミノ
−N−エイコサンベンズアミド,3−アミノ−4−メトキ
シ−N−エイコサンベンズアミド,4−アミノ−N−ドデ
シルベンズアミド,3−アミノ−4−エチル−N−エイコ
センベンズアミド,3−アミノ−N−ブチルベンズアミ
ド,3−アミノ−N−オクチルベンズアミドなどである。
本発明の−CONHR基を有するベンゼン系アミンはジアゾ
成分中0.1〜20モル%が好ましい。0.1モル%より少ない
と,高着色力で鮮明性大,透明性大,流動性が良好とい
う効果が認められず,20モル%より多く用いても,用い
た分の効果が得られない。
成分中0.1〜20モル%が好ましい。0.1モル%より少ない
と,高着色力で鮮明性大,透明性大,流動性が良好とい
う効果が認められず,20モル%より多く用いても,用い
た分の効果が得られない。
本発明の印刷インキ用ビヒクルとしては,例えば,オフ
セットインキでは,ロジン変性フェノール樹脂,石油樹
脂,アルキッド樹脂,または,これら乾性油変性樹脂等
の樹脂20〜50重量部,アマニ油,桐油,大豆油等の植物
油0〜30重量部,n−パラフィン,イソパラフィン,アロ
マテック,ナフテン,α−オレフィン等の溶剤10〜60重
量部を合計が100重量部になるように配合してなるもの
である。このオフセットインキ用ビヒクルに本発明のモ
ノアゾレーキ顔料を配合し,その他のインキ溶剤,ドラ
イヤー,レベリング改良剤,増粘剤等の公知の添加剤を
適宜配合して印刷インキ組成物とする。また,グラビア
インキとしては,ガムロジン,ウッドロジン,トール油
ロジン,石灰化ロジン,ライムロジン,ロジンエステ
ル,マレイン酸樹脂,ギルソナイト,ダンマル,セラッ
ク,ポリアミド樹脂,ビニル樹脂,ニトロセルロース,
環化ゴム,塩化ゴム,エチルセルロース,酢酸セルロー
ス,エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂,ウレタン樹
脂,ポリエステル樹脂,アルキッド樹脂等の樹脂混合物
10〜50重量部,n−ヘキサン,トルエン,エタノール,メ
タノール,アセトン,酢酸エチル,乳酸エチル,セロソ
ルブ,ジアセトンアルコール,クロルベンゾール,エチ
ルエーテル,アセタールエチルエーテル,アセト酢酸エ
チル,酢酸ブチルセロソルブ等の溶剤30〜80重量部,本
発明のモノアゾレーキ顔料3〜35重量部,硫酸バリウ
ム,炭酸バリウム,炭酸カルシウム,セッコウ,アルミ
ナ白,クレー,シリカ,シリカ白,タルク,ケイ酸カル
シウム,沈降性炭酸マグネシウム等の体質顔料0〜20重
量部を合計が100重量部になるように配合してなり,そ
の他補助剤として,可塑剤,紫外線防止剤,酸化防止
剤,帯電防止剤等を適宜含むものである。
セットインキでは,ロジン変性フェノール樹脂,石油樹
脂,アルキッド樹脂,または,これら乾性油変性樹脂等
の樹脂20〜50重量部,アマニ油,桐油,大豆油等の植物
油0〜30重量部,n−パラフィン,イソパラフィン,アロ
マテック,ナフテン,α−オレフィン等の溶剤10〜60重
量部を合計が100重量部になるように配合してなるもの
である。このオフセットインキ用ビヒクルに本発明のモ
ノアゾレーキ顔料を配合し,その他のインキ溶剤,ドラ
イヤー,レベリング改良剤,増粘剤等の公知の添加剤を
適宜配合して印刷インキ組成物とする。また,グラビア
インキとしては,ガムロジン,ウッドロジン,トール油
ロジン,石灰化ロジン,ライムロジン,ロジンエステ
ル,マレイン酸樹脂,ギルソナイト,ダンマル,セラッ
ク,ポリアミド樹脂,ビニル樹脂,ニトロセルロース,
環化ゴム,塩化ゴム,エチルセルロース,酢酸セルロー
ス,エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂,ウレタン樹
脂,ポリエステル樹脂,アルキッド樹脂等の樹脂混合物
10〜50重量部,n−ヘキサン,トルエン,エタノール,メ
タノール,アセトン,酢酸エチル,乳酸エチル,セロソ
ルブ,ジアセトンアルコール,クロルベンゾール,エチ
ルエーテル,アセタールエチルエーテル,アセト酢酸エ
チル,酢酸ブチルセロソルブ等の溶剤30〜80重量部,本
発明のモノアゾレーキ顔料3〜35重量部,硫酸バリウ
ム,炭酸バリウム,炭酸カルシウム,セッコウ,アルミ
ナ白,クレー,シリカ,シリカ白,タルク,ケイ酸カル
シウム,沈降性炭酸マグネシウム等の体質顔料0〜20重
量部を合計が100重量部になるように配合してなり,そ
の他補助剤として,可塑剤,紫外線防止剤,酸化防止
剤,帯電防止剤等を適宜含むものである。
(実施例) 以下,実施例により本発明を説明する。例中,部とは重
量部を,%とは重量%をそれぞれ表わす。
量部を,%とは重量%をそれぞれ表わす。
実施例1 1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸16.7
部を水400部および水酸化ナトリウム4部と共に室温で3
0分間撹拌し,完全に溶解させる。35%塩酸25部を加
え,酸性化したのち下記化合物(1)2部を加え溶解さ
せる。氷20部を加え0℃ないし3℃に冷却する。水25部
に溶解した亜硝酸ソーダ7部を加え,5℃以下で30分間撹
拌を続けたものをジアゾ成分とする。
部を水400部および水酸化ナトリウム4部と共に室温で3
0分間撹拌し,完全に溶解させる。35%塩酸25部を加
え,酸性化したのち下記化合物(1)2部を加え溶解さ
せる。氷20部を加え0℃ないし3℃に冷却する。水25部
に溶解した亜硝酸ソーダ7部を加え,5℃以下で30分間撹
拌を続けたものをジアゾ成分とする。
一方,β−オキシナフトエ酸17部を天然ロジン1部,水
1000部,水酸化ナトリウム10部と共に15℃にて溶解さ
せ,これをカップラー成分とする。このカップラー成分
に上記ジアゾ成分を30分要し滴下したのち,さらに1時
間撹拌を続けカップリング反応を完結させる。カップリ
ング液のpHは9.5〜10.0であった。次いで35%塩化カル
シウム水溶液58部を加え,2時間撹拌してレーキ化反応を
完結される。80℃に加熱後,濾過,水洗,乾燥,粉砕し
43部のモノアゾレーキ顔料を得た。
1000部,水酸化ナトリウム10部と共に15℃にて溶解さ
せ,これをカップラー成分とする。このカップラー成分
に上記ジアゾ成分を30分要し滴下したのち,さらに1時
間撹拌を続けカップリング反応を完結させる。カップリ
ング液のpHは9.5〜10.0であった。次いで35%塩化カル
シウム水溶液58部を加え,2時間撹拌してレーキ化反応を
完結される。80℃に加熱後,濾過,水洗,乾燥,粉砕し
43部のモノアゾレーキ顔料を得た。
この得られた顔料をインキ化し,顔料組成物としてテス
トを行なった。
トを行なった。
上記で得られた顔料をインキ化し,テストを行った。使
用ワニスはタマノール361(荒川化学製:ロジン変性フ
ェノール樹脂)50部に対し,アマニ油20部,5号ソルベン
ト(日本石油株式会社:インキ溶剤)30部を加え,200℃
にて加熱溶解し製造した。ついで,このワニス98部にオ
クチル酸アルミニウム2部を加えゲルワニスとした。
用ワニスはタマノール361(荒川化学製:ロジン変性フ
ェノール樹脂)50部に対し,アマニ油20部,5号ソルベン
ト(日本石油株式会社:インキ溶剤)30部を加え,200℃
にて加熱溶解し製造した。ついで,このワニス98部にオ
クチル酸アルミニウム2部を加えゲルワニスとした。
得られたゲルワニス70部と化合物(1)を用いて得た本
発明の赤色顔料20部,1号ソルベント(日本石油株式会
社:インキ溶剤)10部を配合し,三本ロールで混合練肉
しタック値が9.0のオフセットインキを得た。この得ら
れたオフセットインキは化合物(1)を加えてない顔料
から得られたインキに比較し,著しく透明,鮮明(目視
判定)でかつ着色力に優れていた。なお,着色力につい
ては,白インキと濃色インキとを混合したものを展色
(トローダウン)して判定した。本発明の顔料を使用し
たインキは着色力があり,比較顔料のインキと同等とな
るにはさらに約10%の白インキを添加することができ
た。
発明の赤色顔料20部,1号ソルベント(日本石油株式会
社:インキ溶剤)10部を配合し,三本ロールで混合練肉
しタック値が9.0のオフセットインキを得た。この得ら
れたオフセットインキは化合物(1)を加えてない顔料
から得られたインキに比較し,著しく透明,鮮明(目視
判定)でかつ着色力に優れていた。なお,着色力につい
ては,白インキと濃色インキとを混合したものを展色
(トローダウン)して判定した。本発明の顔料を使用し
たインキは着色力があり,比較顔料のインキと同等とな
るにはさらに約10%の白インキを添加することができ
た。
実施例2 1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸16.7
部と下記化合物(2)2部を加え常法に従ってジアゾ化
し,35%塩化カルシウム水溶液58部を添加してジアゾ液
を得る。
部と下記化合物(2)2部を加え常法に従ってジアゾ化
し,35%塩化カルシウム水溶液58部を添加してジアゾ液
を得る。
一方,常法に従ってβ−オキシナフトエ酸19部と天然ロ
ジン1部を溶解しカップラー液を得る。上記ジアゾ液に
カップラー液を急速に混合し,カップリング反応,レー
キ化反応を完結させ,80℃に加熱後,濾過,水洗し固形
分43部を得た。
ジン1部を溶解しカップラー液を得る。上記ジアゾ液に
カップラー液を急速に混合し,カップリング反応,レー
キ化反応を完結させ,80℃に加熱後,濾過,水洗し固形
分43部を得た。
この得られた顔料から調整したオフセットインキは,下
記化合物(2)を使用しない従来の顔料に比較し,著し
く透明,鮮明でかつ着色力に優れていた。
記化合物(2)を使用しない従来の顔料に比較し,著し
く透明,鮮明でかつ着色力に優れていた。
実施例3 1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸16.4
部および2−アミノナフタリン−1−スルホン酸0.3部
と下記化合物(3)を常法に従ってジアゾ化後,35%塩
化カルシウム水溶液58部を添加してジアゾ成分を得る。
β−オキシナフトエ酸19部と天然ロジン1部を溶解して
カップラー成分を得る。両成分を混合し,カップリング
反応,レーキ化反応を完結させ,80℃に加熱後,濾過,
水洗し44.5部のモノアゾレーキ顔料を得た。
部および2−アミノナフタリン−1−スルホン酸0.3部
と下記化合物(3)を常法に従ってジアゾ化後,35%塩
化カルシウム水溶液58部を添加してジアゾ成分を得る。
β−オキシナフトエ酸19部と天然ロジン1部を溶解して
カップラー成分を得る。両成分を混合し,カップリング
反応,レーキ化反応を完結させ,80℃に加熱後,濾過,
水洗し44.5部のモノアゾレーキ顔料を得た。
この得られた顔料から調整したオフセットインキは,化
合物(3)を使用しない従来の顔料に比較し,著しく透
明,鮮明でかつ着色力に優れていた。
合物(3)を使用しない従来の顔料に比較し,著しく透
明,鮮明でかつ着色力に優れていた。
実施例4 実施例2における化合物(2)に代えて,下記化合物
(4)2部を用い,他は実施例2と同様にして42部のモ
ノアゾレーキ顔料を得た。
(4)2部を用い,他は実施例2と同様にして42部のモ
ノアゾレーキ顔料を得た。
この得られた顔料から調整した出版グラビアインキは化
合物(4)を使用しない従来の顔料に比較し,著しく透
明,鮮明でかつ着色力に優れていた。
合物(4)を使用しない従来の顔料に比較し,著しく透
明,鮮明でかつ着色力に優れていた。
また,この試験法は200ccマヨネーズビンに下記の組成
で仕込み, 顔 料 10部 ライムロジン系ワニス(固形分20%,トルエン75%,可
塑剤5%) 90部 直径3mmガラスビーズ 100部 ペイントコンディショナーで2時間振とうし,これを濃
色インキとした。また濃色インキ1部に白色インキ10部
を混練した淡色インキを作成し,着色力を判定した。着
色力は化合物(4)を加えていない顔料から調整したイ
ンキに比べ約10%大であった。
で仕込み, 顔 料 10部 ライムロジン系ワニス(固形分20%,トルエン75%,可
塑剤5%) 90部 直径3mmガラスビーズ 100部 ペイントコンディショナーで2時間振とうし,これを濃
色インキとした。また濃色インキ1部に白色インキ10部
を混練した淡色インキを作成し,着色力を判定した。着
色力は化合物(4)を加えていない顔料から調整したイ
ンキに比べ約10%大であった。
実施例5 1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸16.7
部と下記化合物(5)2部を加え,常法に従ってジアゾ
化し,35%塩化カルシウム水溶液58部を添加してジアゾ
液を得る。
部と下記化合物(5)2部を加え,常法に従ってジアゾ
化し,35%塩化カルシウム水溶液58部を添加してジアゾ
液を得る。
一方常法に従ってβ−オキシナフトエ酸19部と天然ロジ
ン1部を溶解しカップラー液を得る。上記ジアゾ液にカ
ップラー液を急速に混合し,カップリング反応,レーキ
化反応を完結させ,70℃に加熱後,濾過,水洗し固形分4
3部を得た。
ン1部を溶解しカップラー液を得る。上記ジアゾ液にカ
ップラー液を急速に混合し,カップリング反応,レーキ
化反応を完結させ,70℃に加熱後,濾過,水洗し固形分4
3部を得た。
この得られた顔料から調整したオフセットインキは下記
化合物(5)を使用しない従来の顔料に比較し,著しく
透明,鮮明でかつ着色力に優れていた。
化合物(5)を使用しない従来の顔料に比較し,著しく
透明,鮮明でかつ着色力に優れていた。
本発明のモノアゾレーキ顔料は従来のアゾ顔料に比較し
て,高着色力で鮮明性大,透明性大である。またこれら
の効果を満足した上で流動性も良好となっている。
て,高着色力で鮮明性大,透明性大である。またこれら
の効果を満足した上で流動性も良好となっている。
また従来の多量にロジン処理されたアゾ顔料は印刷イン
キに用いた場合,印刷適性を低下させるのに対し,本発
明のアゾ顔料では印刷適性は良好である。また本発明の
アゾ顔料はフラッシング操作時の熱安定性にも優れてい
る。すなわち,従来のアゾ顔料ではフラッシング時の加
熱操作中に顔料粒子の結晶成長や凝集が起こり,インキ
の不透明化,着色力の著しい低下が生じたが,本発明の
アゾ顔料はこの様な欠点は生じることなく,熱的に安定
な顔料である。
キに用いた場合,印刷適性を低下させるのに対し,本発
明のアゾ顔料では印刷適性は良好である。また本発明の
アゾ顔料はフラッシング操作時の熱安定性にも優れてい
る。すなわち,従来のアゾ顔料ではフラッシング時の加
熱操作中に顔料粒子の結晶成長や凝集が起こり,インキ
の不透明化,着色力の著しい低下が生じたが,本発明の
アゾ顔料はこの様な欠点は生じることなく,熱的に安定
な顔料である。
Claims (2)
- 【請求項1】ジアゾ成分として,可溶性基を有するベン
ゼン系アミン,および,−CONHR基(ただし,Rは,水素
原子,炭素数1〜20の飽和または不飽和のアルキル基お
よび置換されていてもよいアリール基から選ばれる基を
表わす。)を有するベンゼン系アミンを含み,上記−CO
NHR基を有するベンゼン系アミンはジアゾ成分の0.1〜20
モル%であるジアゾ成分と,β−ナフトールおよびβ−
オキシナフトエ酸類から選ばれるカップラー成分とをカ
ップリングし,カップリングと同時またはカップリング
後にレーキ化してなるモノアゾレーキ顔料。 - 【請求項2】請求項1記載のモノアゾレーキ顔料と印刷
インキビヒクルとからなることを特徴とする印刷インキ
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1022256A JPH0749537B2 (ja) | 1989-01-30 | 1989-01-30 | モノアゾレーキ顔料および印刷インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1022256A JPH0749537B2 (ja) | 1989-01-30 | 1989-01-30 | モノアゾレーキ顔料および印刷インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02202557A JPH02202557A (ja) | 1990-08-10 |
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1989
- 1989-01-30 JP JP1022256A patent/JPH0749537B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH02202557A (ja) | 1990-08-10 |
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