JPH11300696A - 局部打抜き屑の除去装置 - Google Patents

局部打抜き屑の除去装置

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JPH11300696A
JPH11300696A JP11000898A JP11000898A JPH11300696A JP H11300696 A JPH11300696 A JP H11300696A JP 11000898 A JP11000898 A JP 11000898A JP 11000898 A JP11000898 A JP 11000898A JP H11300696 A JPH11300696 A JP H11300696A
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receiving piece
piece
punched
vibration
punching
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JP11000898A
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Jiyouji Otsuka
攘治 大塚
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Osaka Soda Co Ltd
Original Assignee
Daiso Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26DCUTTING; DETAILS COMMON TO MACHINES FOR PERFORATING, PUNCHING, CUTTING-OUT, STAMPING-OUT OR SEVERING
    • B26D7/00Details of apparatus for cutting, cutting-out, stamping-out, punching, perforating, or severing by means other than cutting
    • B26D7/18Means for removing cut-out material or waste
    • B26D2007/1881Means for removing cut-out material or waste using countertools

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局部打抜き屑の除去操作に際し、下型に付設
される抜き屑受け片と上型側の突き押し片とにより、抜
き屑を挟んで除去する過程で打抜き屑を確実に落下させ
て、局部打抜き屑の除去が確実に行えるようにする。 【解決手段】 紙器などのブランクから局部打抜き屑を
除去する局部打抜き屑除去装置1において、打抜き屑除
去用上型付設の突き押し片と対向して打抜き屑除去用下
型側に取付けられる打抜き屑受支機構10は、先端が前
記突き押し片端と対向して配される抜き屑受け片20
と、この抜き屑受け片20を上下方向に案内する案内手
段19にて移動自在に支持するようにして前記下型の下
面に装着する支持フレーム11、および前記抜き屑受け
片20を復帰させる戻しばね28を備え、前記抜き屑受
け片20の先端と前記突き押し片端とによって打抜き屑
を挟んで下降する間に、その抜き屑受け片20の先端に
振動を付加する振動付与手段35を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙器用可撓性シー
トの打抜き工程で、函などのブランクを形成する際に生
じる中間独立孔部分や細い切込み部分などの局部から、
打抜き屑を効率よく除去できるようにされた局部打抜き
屑の除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙器の製造工程では、可撓性シー
ト材料(原料シート)から所望形状の函等のブランクを
打抜く作業における形打抜き工程で、原料シートから所
要形状にブランクを一度に切り離すことなく次の処理工
程(打抜き屑の除去工程)に移行させ、打抜き屑を除去
する処理を行っている。その打抜き屑の除去工程では、
ブランクの周縁部や中間独立孔部分、あるいは狭い切込
み部分などの局部に生じる打抜き屑を能率良く除去処理
するための手段として、上型に取付く突き押し片と下型
に設けられた抜き落とし孔に臨んで上下に移動可能に設
けられる抜き屑受け片とにより、下型の上昇によって突
き押し片にて抜き落とされる打抜き屑を挟んで落とす際
に、その下側の抜き屑受け片が下降するにつれて突き押
し片に対してずれるように変位させて打抜き屑を弾き落
とすような動作をする局部打抜き屑の除去装置を用いる
ことが、本発明者の先発明として特公平6−94117
号公報、あるいは特公平8−11394号公報によって
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特公平6−941
17号公報、あるいは特公平8−11394号公報によ
って知られる先行技術のものは、従来小型の打抜き屑の
除去手段としてある程度の作用効果を奏することが認め
られたが、最近では紙器の製造工程で使用される打抜き
装置の作業速度が次第に高速化されるに伴い、その局部
打抜き屑除去装置では円滑な打抜き屑の除去ができなく
なるという問題点が生じている。
【0004】この局部打抜き屑の除去処理が円滑でない
現象として、上型側の突き押し片と下型側の抜き屑受け
片とにより挟まれて打抜かれた部分から一旦抜き取られ
た屑が、下型の下降によって、この下型に付設されて下
降していた抜き屑受け片が復元する際に打抜き屑が弾き
落とされず、再び挟まれて持ち上げられるという現象が
しばしば発生する。この原因は、打抜き屑の処理工程で
の操作速度が速いために、一旦抜き取られた屑が落下す
る直前に抜き屑受け片に付着して持ち上げられるとい
う、いわばタイミングのずれによることが一因であると
考えられる。このようにして打抜き屑が戻されると、ブ
ランクが次の工程に移動される間にその移動部で抜き残
された打抜き屑の噛み込みなどの障害を発生させる原因
となり、製品に傷がついて不具合になるなどの問題点が
ある。
【0005】このように、函などのブランクに形成され
る小さな独立した孔部や細幅の切込み部など局部の打抜
き屑を除去するための手段については、簡単なようでな
かなか厄介な問題が生じてその解決に多くの難点があ
る。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、局部打抜き屑の除去操作時に、下
型側に付設される抜き屑受け片が抜き落としの過程で突
き押し片とによる挟み付け操作の終末に達する直前でそ
の打抜き屑の挟持部に振動を与えるようにして抜き屑受
け片が復帰する前に打抜き屑を落下させて確実な局部打
抜き屑の持ち上がり現象を解消し、局部打抜き屑の除去
が確実に行える局部打抜き屑の除去装置を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による局部打抜き屑
除去装置は、可撓性シート材料から紙器などのブランク
の打抜き工程で局部打抜き屑を除去する局部打抜き屑除
去装置において、打抜き屑除去用上型に付設の突き押し
片と対向するように、打抜き屑除去用下型側に取付けら
れる打抜き屑受支機構は、先端が前記突き押し片端と対
向するように配される抜き屑受け片と、この抜き屑受け
片を上下方向に案内する案内手段によって移動自在に支
持するようにして前記下型の下面に装着する支持フレー
ム、および前記抜き屑受け片を復帰させる戻しばねを備
え、前記抜き屑受け片の先端と前記突き押し片端とによ
って打抜き屑を挟んで下降する間に、その抜き屑受け片
先端に振動を付加する振動付与手段を備えていることを
特徴とするものである。
【0008】このようにされる本発明によれば、ブラン
クの形打抜き工程において所要のつなぎを残して打抜き
加工された可撓性シートが、次の打抜き屑除去工程にお
いてブランクから周縁部や独立した孔部,切込み部など
の抜き屑を除去する際に、打抜き屑除去用上型に対して
下型が上昇すると、その下型側に取付く打抜き屑受支機
構の抜き屑受け片先端が対応する抜き屑となる部分の下
側に接触した状態で上型に取付く突き押し片端に抜き屑
となる部分が接して、その突き押し片端と抜き屑受け片
先端とによって抜き屑となる部分の一部が挟まれる。こ
の抜き屑となる部分の前記挟み位置を予め片寄せておけ
ば、さらに下型の上昇に伴い静止状態にある突き押し片
によって挟んでいる抜き屑となる部分が抜き屑受け片と
ともに押し下げられてつなぎ部分を切り離される。この
際、抜き屑受け片は支持フレームに設けられた案内手段
によって予め設定されている姿勢で戻しばねの押し上げ
力に抗して下降する間、振動付与手段によって振動が付
加されるので、突き押し片と抜き屑受け片にて挟まれて
ブランクから切り離された抜き屑が不安定状態になって
落下し、下型の下降行程に移行する際再び持ち上げられ
ることなく確実に除去できるのである。したがって、打
抜き屑が抜き孔などに押し戻される現象を排除できて打
抜き屑処理工程での障害発生を防止でき、不良品が発生
するのを予防できるという効果を奏するのである。
【0009】本発明における前記抜き屑受け片の案内手
段は、前記支持フレームの下部に抜き屑受け片の下部案
内支持部を設けるとともに、その支持フレームの上部側
面に案内長孔を設けられ、前記抜き屑受け片にはその中
間部に設けた支持孔に嵌まる鋼球を前記支持フレームの
案内長孔に係合させるとともに、下端部を前記支持フレ
ームの下部案内支持部に挿入して案内支持される構成で
あるのがよい。こうすると、抜き屑受け片は、下端部を
支持フレームの下部案内支持部にて、また中間部を組み
込まれた鋼球が支持フレームの案内長孔にて、ともに案
内支持されて下降時設定された方向に無理なく導かれ、
介在される戻しばねにより抜き屑の除去操作後、確実に
復帰できる作用効果を奏するのである。
【0010】また、前記抜き屑受け片先端に振動を付加
する振動付与手段としては、その抜き屑受け片における
前後方向側面の一部に凹凸面を形成し、この凹凸面形成
部に対向する支持フレーム側の内部に背後から弾性体に
より推力を付加される可振体を配設して、その可振体を
前記抜き屑受け片の凹凸面に押し付けるように構成する
のが好ましい。こうすると、抜き屑受け片が上型の突き
押し片により抜き屑となる部分を挟んで押し下げられる
際、その下降動作に伴い、定位置にある前記可振体が凹
凸面に対して出入りする変位でその抜き屑受け片に急激
に振動を与え、突き押し片端と抜き屑受け片先端とによ
る抜き屑の挟み状態がより不安定になって、その結果、
抜き屑を確実に落下させることができる。
【0011】また、前記振動付与手段としては、抜き屑
受け片の下端部に凹凸面を設けるとともに支持フレーム
の下部案内支持部内対向位置に可振体を配置させて、そ
の可振体を前記凹凸面に押し当てるようにするのがよ
い。また、前記抜き屑受け片の中間部に凹凸面を設ける
とともに支持フレームの中間部内対向位置に可振体を配
置させてその可振体を前記凹凸面に押し当てるようにす
るのがよい。あるいは、前記可振体と凹凸面形成位置と
を支持フレーム並びに抜き屑受け片の中間部と下端部に
設けるようにしてもよい。これらいずれの個所に振動付
与手段を設けても同様の効果が得られるのであり、特
に、複数箇所に設けることで振動の周波を異ならせて微
妙な振動を与え抜き屑の落下をより確実にすることがで
きる。
【0012】前記振動付与手段における可振体は、背後
から弾性体による推力を付与される鋼球であるのがよ
い。また、可振体として先端部が丸みを帯びたピンと推
力付与弾性体との組合わせであってもよい。可振体が曲
面を備えるものであれば、凹凸面に対して無理なく変位
できる状態を呈し、確実に振動を伝達することができ
る。なお、前記弾性体としては、ばね,ゴムおよびゴム
のような弾性物が採用できる。
【0013】また、前記振動付与手段としては、前記抜
き屑受け片が定常位置から突き押し片による押し下げ後
退時に、その突き押し片の軸芯線延長線上から先端が側
方に変位するように、支持フレームに傾斜する案内長孔
を設けられて、この案内長孔の一方の孔縁を凹凸にし
て、抜き屑受け片に組み込まれる鋼球が前記案内長孔の
凹凸縁に接して振動を付与されるように構成することが
できる。こうすることにより、上型の突き押し片とによ
る抜き屑除去操作時に、突き押し片による抜き屑の押し
下げ力が高まるに伴い、抜き屑受け片の先端部が振動を
起しながら側方へ変位することにより抜き屑を確実に落
下させて除去することができるという効果を奏するので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明による局部打抜き屑
の除去装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照し
つつ説明する。
【0015】図1に本発明に係る局部打抜き屑の除去装
置の一実施例正面図が、図2に図1の要部を表わす縦断
面図が、図3に図2のA−A視断面図が、図4は振動付
与手段を抜き屑受け片の案内手段に併設した個所を表わ
す拡大図が、また、図5に打抜き屑除去装置における下
型に打抜き屑受支機構を取付けた態様を示す図が、図6
に局部打抜き屑の除去装置の作動態様を示す図がぞれぞ
れ示されている。
【0016】本実施例の局部打抜き屑の除去装置1は、
打抜き屑除去用型の上型2には所要位置に突き押し片5
が所定の長さ下向きに突き出して植設され、下型3にお
ける抜き屑落し孔4に隣接する下面に打抜き屑受支機構
10が取付けられ、この打抜き屑受支機構10の抜き屑
受け片20を前記抜き屑落し孔4内に臨ませて、その抜
き屑受け片20の先端を前記突き押し片5の端に対向す
るように配設される。
【0017】打抜き屑受支機構10は、打抜き屑除去用
下型3に取付けられて支持される支持フレーム11と、
この支持フレーム11に組み込まれて上下方向に作動す
る抜き屑受け片20と、この抜き屑受け片20を常時上
向きに付勢する戻しばね28と、その抜き屑受け片20
に後退時振動を付加する振動付与手段35(38)およ
びその抜き屑受け片20の案内手段19とによって構成
されている。
【0018】前記支持フレーム11は、二枚の側板片1
2と内部で前記抜き屑受け片20を上下方向に作動させ
るスペースを形成するためのスぺーサー13とを重ね
て、複数箇所でボルト・ナット14によって締結されて
図1〜図3で示されるような外形に形成されている。そ
して、支持フレーム11の前上部にはスぺーサー13に
よって両側板片12間に凹部15が形成され、この凹部
15に抜き屑受け片20の基部21が受け入れられるよ
うにされている。また、支持フレーム11の下部には前
方に突き出す支持部16が形成され、この支持部16内
に抜き屑受け片20の下部を案内支持する下部案内支持
機構30が組み込まれている。なお、支持フレーム11
の上端から突き出す鉤形の部分はスぺーサー13と一体
に形成された位置決め突片17である。このようにされ
る支持フレーム11は、図5で示されるように、支持フ
レーム11の後部に設けた取付孔11aを貫通する皿ボ
ルト7にて下型3の下面に直交する姿勢で取り付けら
れ、前記位置決め突片17とによって姿勢を崩すことな
く定着される。
【0019】抜き屑受け片20は、基部21に孔22が
設けられ、この孔22に後述する案内手段19を構成す
る鋼球23(以下、ボール23という)が回転自在に嵌
め込まれている。このような抜き屑受け片20の基部2
1から突き出すように形成される主体部24の上側には
抜き屑を受け止める突片25が常態で前記支持フレーム
11の位置決め突片17の上端面に並ぶ長さで設けら
れ、その突片25とは反対の方向に支持脚26が主体部
24から突き出した形状にされている。
【0020】前記抜き屑受け片20は、支持フレーム1
1に対して、前述のように基部21を支持フレーム11
の凹部15内にて、孔22に嵌め込まれたボール23の
両側にはみ出している部分を支持フレーム11の両側板
片12,12に設けられている案内長孔18,18にそ
れぞれ係合させて基部21で支持され、そのボール23
と案内長孔18とにてなる案内手段19によって、抜き
屑受け片20が上下移動する間に突片25を定常位置か
ら鈎片17の下側に後退変位するように操作され、かつ
支持脚26の下端部を支持フレーム11の支持部16内
に設けられた下部案内支持機構30によって揺動可能に
案内支持されている。なお、復元力は支持脚26に被嵌
して抜き屑受け片20の主体部24下面と支持フレーム
11の支持部16との間に介在する戻しばね28によっ
て付勢される。
【0021】前記下部案内支持機構30は、支持フレー
ム11の下部に形成される支持部16内で上下に貫通す
る貫通孔16′内に相対向して設けられ、抜き屑受け片
20の支持脚26に対して前後からコイルバネ33,3
4により付勢されるボール31,32を押し当てて、前
述のように抜き屑受け片20が案内手段19によって前
後に変位しながら上下運動する際に支持脚26を変位自
在に案内できるようにされている。なお、前記ボール3
1,32を保持するために、凹部16a,16bが形成
され、これら凹部16a,16bにコイルバネ33,3
4をそれぞれ介在させてボール31,32が収まるよう
にされている。
【0022】さらに、前記下部案内支持機構30の一方
のボール31に対して支持脚26側には、所要の区間で
凹凸36が形成され、この凹凸36に対して常時前記コ
イルバネ33による付勢で当接するボール31が、支持
脚26の昇降により出入りすることにより当該部分で発
生する振動を、支持脚26を介して抜き屑受け片20に
伝播させるようにした振動付与手段35が形成されてい
る。
【0023】なお、別の振動付与手段38としては、前
記振動付与手段35のほかに、図4に示されるように、
抜き屑受け片20の案内手段19における支持フレーム
11側の案内長孔18の縁に凹凸37を付して、抜き屑
受け片20側のボール23が移動する際にそのボール2
3と前記案内長孔18の縁に付された凹凸37との接触
で抜き屑受け片20に振動を与えるようにしてもよい。
この上部における振動付与手段38は、前記支持部16
に設けられる振動付与手段35と併用するようにしても
よい。
【0024】このように構成される本実施例の局部打抜
き屑の除去装置1は、図5で示されるように抜き屑処理
工程における打抜き屑除去用下型3下面に、打抜き屑受
支機構10の支持フレーム11を、抜き屑落し孔4内に
抜き屑受け片20の突片25を挿入して、その先端2
5′が下型上面からやや下がった状態で、打抜き屑除去
用上型2の突き押し片5と対向するように臨ませて皿ボ
ルト7にて取付けられる。
【0025】打抜き屑の除去操作時には、打抜き屑除去
用下型3の上面に、前工程で形打抜きされた被処理シー
トDが所定位置に送り込まれ、打抜き屑除去用下型3が
上昇すると、上型2に付設される突き押し片5に対して
被処理シートDの目的とする打抜き部d′に接して、こ
の打抜き部d′を押し下げる。すると、図6に表わされ
る局部打抜き屑の除去装置の作動態様を示す図のよう
に、押し下げられる打抜き部d′の下面には、対向配置
されている抜き屑受け片20の突片25先端25′が当
接して、突き押し片5とその抜き屑受け片20の突片2
5とによって打抜き部d′が挟まれた状態となる。
【0026】さらに、下型3が上昇を続けると、突き押
し片5により打抜き部d′を介して下側の抜き屑受け片
20が押し下げられ、その突き押し片5と抜き屑受け片
20の突片25とで挟まれた状態で打抜き部d′から抜
き屑dが切り離されて下降する。この下降が進行する
と、図7に表わされる局部打抜き屑の除去装置の作動態
様を示す図のように、抜き屑受け片20は、支持フレー
ム11との案内手段19によってボール23を介して基
部21が斜め下向きに後退させられて、突片25を位置
決め突片17の下側に後退することになる。この結果、
突き押し片5とによって挟んでいた抜き屑dは平衡が崩
れて弾かれた状態で抜き屑落し孔4から下部に落下す
る。
【0027】この抜き屑受け片20の後退動作が行われ
る際、この抜き屑受け片20の支持脚26に設けられる
凹凸36と支持フレーム11の支持部16内に組み込ま
れている下部案内支持機構30のボール31,32によ
る案内で、その支持脚26が下降する際に、ボール31
と凹凸36との変則的な接触による振動が支持脚26を
介して突片25に伝播され、その突片25と突き押し片
5とで挟まれて下降する抜き屑dが、当初の突片25と
突き押し片5とによる挟み位置からその突片25の移動
変位による挟み位置のずれに加えて振動が与えられるこ
とにより、位置ずれによって姿勢の平衡が崩れた瞬間に
落下を早め、確実に弾かれて抜き屑落し孔4から外に落
下させられる。やがて、下型3が最上昇した後、下降行
程に移行するに伴い抜き屑受け片20は戻しばね28の
復元力で上昇して元の位置に復帰する。これらの操作
は、ごく短い時間で行われる、言い換えれば瞬間的に操
作され、上昇時にも振動が付与されているので、抜き屑
受け片20の突片25先端25′による受支位置の偏心
による抜き屑dの落下操作がより確実に行われる。した
がって、一旦突き落とされた抜き屑dは、再び持ち上げ
られて残留するようなことはない。
【0028】前述の打抜き屑受支機構10において、支
持フレーム11の上部にて形成される振動付与手段38
をさらに付加すれば、抜き屑受け片20にはその下降後
退動作時に、支持脚26への振動付与手段35と協働し
て振動が付加されることになるので、より効果的に抜き
屑dを排除することができる。
【0029】次に、図8に局部打抜き屑の除去装置にお
ける他の実施例が示されている。この実施例の局部打抜
き屑の除去装置1Aは、基本的に前記実施例のものと同
一であるが、抜き屑受け片が偏心後退しない構成のもの
である。
【0030】この局部打抜き屑の除去装置1Aにおける
打抜き屑受支機構10Aは、打抜き屑除去用下型3に取
付けられて支持される支持フレーム11aと、この支持
フレーム11aに組み込まれて上下方向に作動する抜き
屑受け片20aと、この抜き屑受け片20aを常時上向
きに付勢する戻しばね28と、その抜き屑受け片20a
の後退時振動を付加する振動付与手段38aおよびその
抜き屑受け片20aの案内手段19aとによって構成さ
れている。
【0031】支持フレーム11aは、前記実施例のもの
と同様に、二枚の側板片と内部で前記抜き屑受け片20
aを上下方向に作動させるスペースを形成するためのス
ぺーサーとを重ねて、複数箇所でボルト・ナット14に
よって締結されて図8で示されるような外形に形成され
ている。そして、前部にスぺーサーによって両側板片間
に凹部15aを形成して、この凹部15aに抜き屑受け
片20aの基部21aが受け入れられるようにされてい
る。また、支持フレーム11aの下部には前方に突き出
す支持部16aが形成され、この支持部16aに抜き屑
受け片20aの基部21aから下向きに延長される支持
脚26aを受け入れて案内する貫通孔16″が設けられ
ている。また、支持フレーム11aの頂部に所要長さ
(下型の厚みに相当する長さ)の位置決め片17aがス
ぺーサーと一体にして突出させてある。
【0032】抜き屑受け片20aは、基部21aに孔2
2aが設けられ、この孔22aに案内手段19aを構成
するボール23aが回転自在に嵌め込まれている。この
ような抜き屑受け片20aの基部21aから側方に突き
出す主体部24aの上側には抜き屑を受け止める突片2
5aが常態で前記支持フレーム11の位置決め突片17
aの上端面に並ぶ長さで設けられ、その突片25aとは
反対の方向に支持脚26aが主体部24aから突き出し
た形状にされている。なお、前記突片25aの先端25
a′は、前下がりの曲面に形成され、抜き屑の排除を容
易なようにされている。
【0033】このようにされる抜き屑受け片20aは、
前記実施例と同様に、支持フレーム11aに対して、基
部21aを支持フレーム11aの凹部15a内にて、孔
22aに嵌め込まれたボール23aの両側にはみ出して
いる部分を支持フレーム11aの両側板片に設けられて
いる案内長孔18aにそれぞれ係合させて基部21aで
支持され、そのボール23aと案内長孔18aとにてな
る案内手段19a並びに支持部16dの貫通孔16″に
よって、所要距離上下に移動できるように組み込まれて
いる。なお、復元力は支持脚26aに被嵌して抜き屑受
け片20aの主体部24a下面と支持フレーム11aの
支持部16dとの間に介在する戻しばね28によって付
勢されるようになっている。
【0034】また、支持フレーム11aの内部には、前
記凹部15a個所で、抜き屑受け片20aの基部21a
における後端面部に対向する位置に窪穴13aが設けら
れ、この窪穴13aにコイルバネ38bが収められて、
このコイルバネ38bにより推力を付勢されるボール3
8cが配され、前記抜き屑受け片20aの基部21aに
おける後端面部に形成される凹凸39にそのボール38
cが当接するようにして、抜き屑受け片20aの上下動
に際して、前記凹凸39とボール38cとの接触変動に
より発生する振動がその抜き屑受け片20aに伝播して
突片25aの先端25a′が激しく振動するようにされ
た振動付与手段38aが設けられている。
【0035】このように構成される局部打抜き屑の除去
装置1Aでは、前記実施例と同様に打抜き屑除去用下型
3下面に、打抜き屑受支機構10Aの支持フレーム11
aを、抜き屑落し孔4内に抜き屑受け片20aの突片2
5aを挿入して、その先端25a′が下型3の上面とほ
ぼ同じか、やや下がった状態で、打抜き屑除去用上型の
突き押し片5と対向するように臨ませて皿ボルト7にて
取付けられる。
【0036】打ち抜き屑の除去操作については、図示省
略するが、抜き屑除去工程で打抜き屑除去用下型3の上
面にある被処理シートDの打抜き部d′に上型付設の突
き押し片5が接して、この打抜き部d′を押し下げる状
態になると、その下側に対向配置されている抜き屑受け
片20の突片25先端25′が当接して、突き押し片5
とその抜き屑受け片20の突片25とによって打抜き部
d′が挟まれた状態となる。
【0037】さらに、下型3が上昇を続けると、突き押
し片5により打抜き部d′を介して下側の抜き屑受け片
20aが押し下げられ、その突き押し片5と抜き屑受け
片20aの突片25aとで挟まれた状態で打抜き部d′
から抜き屑が切り離されて下降する。すると、突き押し
片5と抜き屑受け片20aの突片25a先端25a′と
によって挟まれて引き下げられる抜き屑は、その突片2
5a先端25a′が前下がりの曲面に形成されているの
と、突き押し片5の垂下軸線に対して突片25aの軸心
を僅かにずらせておくことにより、その抜き屑受け片2
0aが下降量を増すほどに圧縮ばね構造(コイルバネ)
にされている戻しばね28による推力が次第に大きくな
って、抜き屑の挟まれている部分でのバランスが次第に
崩れる。このような状態に加えて下降する抜き屑受け片
20aには振動付与手段38aにより振動が加えられる
ので、前記抜き屑の挟み部分での不均衡がより促進され
て、抜き屑は挟み位置から弾かれて確実に落下して除去
されるのである。
【0038】上述のように、本発明の局部打抜き屑の除
去装置は、抜き屑受け片の後退時において、上型の突き
押し片の軸線から側方に変位する形式であっても、真っ
直ぐ後退する形式であっても、その抜き屑受け片側の後
退時に振動を発生させて抜き取り当初は確実に受け止め
るようにしてブランクとの繋ぎ部を確実に切り離し、そ
の後において抜き屑の受け部で急速に不均衡になる機能
付与させるようにすることで、従来一旦切り離した抜き
屑が再び元に戻される現象をしばしば発生していたの
が、作業の高速化に係らず抜き屑を確実に除去できるよ
うになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る局部打抜き屑の除去装置
の一実施例正面図である。
【図2】図2は、図1の要部を表わす縦断面図である。
【図3】図3は、図2のA−A視断面図である。
【図4】図4は、振動付与手段を抜き屑受け片の案内手
段に併設した個所を表わす拡大図である。
【図5】図5は、打抜き屑除去装置における下型に打抜
き屑受支機構を取付けた態様を示す図である。
【図6】図6は、局部打抜き屑の除去装置の作動態様を
示す図である。
【図7】図7は、局部打抜き屑の除去装置の作動態様を
示す図である。
【図8】図8は、本発明に係る局部打抜き屑の除去装置
における他の実施例図で、その一部を切断して表わし、
下型との取付関係を付記したものである。
【符号の説明】
1,1A 局部打抜き屑の除去装置 2 打抜き屑除去用上型 3 打抜き屑除去用下型 4 抜き屑落し孔 5 突き押し片 7 皿ボルト 10,10A 打抜き屑受支機構 11,11a 支持フレーム 15,15a 凹部 16,16a 支持部 17,17a 位置決め突片 18,18a 案内長孔 19,19a 案内手段 20,20a 抜き屑受け片 21,21a 抜き屑受け片の基部 23,23a ボール 24,24a 抜き屑受け片の主体部 25,25a 抜き屑受け片の突片 25′,25a′ 突片の先端 26,26a 支持脚 28 戻しばね 30 下部案内支持機構 31,32,38c ボール 33,34,38b コイルバネ 35,38、38a 振動付与手段 36,37,39 凹凸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性シート材料から紙器などのブラン
    クの打抜き工程で局部打抜き屑を除去する局部打抜き屑
    除去装置において、 打抜き屑除去用上型に付設の突き押し片と対向するよう
    に、打抜き屑除去用下型側に取付けられる打抜き屑受支
    機構は、先端が前記突き押し片端と対向するように配さ
    れる抜き屑受け片と、この抜き屑受け片を上下方向に案
    内する案内手段によって移動自在に支持するようにして
    前記下型の下面に装着する支持フレーム、および前記抜
    き屑受け片を復帰させる戻しばねを備え、前記抜き屑受
    け片の先端と前記突き押し片端とによって打抜き屑を挟
    んで下降する間に、その抜き屑受け片先端に振動を付加
    する振動付与手段を備えていることを特徴とする局部打
    抜き屑の除去装置。
  2. 【請求項2】 前記抜き屑受け片の案内手段は、前記支
    持フレームの下部に抜き屑受け片の下部案内支持部を設
    けるとともに、その支持フレームの上部側面に案内長孔
    を設けられ、前記抜き屑受け片にはその中間部に設けた
    支持孔に嵌まる鋼球を前記支持フレームの案内長孔に係
    合させるとともに、下端部を前記支持フレームの下部案
    内支持部に挿入して案内支持される構成である請求項1
    に記載の局部打抜き屑の除去装置。
  3. 【請求項3】 前記抜き屑受け片先端に振動を付加する
    振動付与手段としては、その抜き屑受け片における前後
    方向側面の一部に凹凸面を形成し、この凹凸面形成部に
    対向する支持フレーム側の内部に背後から弾性体により
    推力を与えられる可振体を配設して、その可振体を前記
    抜き屑受け片の凹凸面に押し付けるように構成されてい
    る請求項1に記載の局部打抜き屑の除去装置。
  4. 【請求項4】 前記振動付与手段における可振体は、背
    後から弾性体による推力を付与される鋼球である請求項
    1または3に記載の局部打抜き屑の除去装置。
  5. 【請求項5】 前記振動付与手段としては、前記抜き屑
    受け片が定常位置から突き押し片による押し下げ後退時
    に、その突き押し片の軸芯線延長線上から先端を側方に
    変位するように、支持フレームに傾斜する案内長孔を設
    けられて、この案内長孔の一方の孔縁を凹凸にして、前
    記抜き屑受け片に組み込まれる鋼球が前記案内長孔の凹
    凸縁に接して振動を付与されるように構成される請求項
    1または2に記載の局部打抜き屑の除去装置。
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