JP2005177769A - スクラップ落下装置およびスクラップ落下方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スクラップを製品部に飛散させず、製品の品質を損なわないようにして確実にスクラップを落下させることのできるスクラップ落下装置を提供する。
【解決手段】 ワークWのうち製品とならないスクラップSを強制的に下型下方へ落下させるスクラップ落下装置において、上型4に固定されるステー部材8に設けられた回動軸9と、この回動軸9を中心として回動自在に設けられ、スクラップSをアームの先端で下型下方へ叩き落とすスクラップ落下用アーム10と、回動軸9を中心として回動自在に設けられ、ワーク切断後の上型4の上昇動作に伴ってスクラップ落下用アーム10を、前記スクラップSを落下させる方向へ回動させるフック部材11と、下型7に設けられ、ワーク切断後の上型4の上昇時にフック部材11の一部に接触して該フック部材11を、前記回動軸9を中心として回動させる突起部12とを備えた。
【選択図】 図15
【解決手段】 ワークWのうち製品とならないスクラップSを強制的に下型下方へ落下させるスクラップ落下装置において、上型4に固定されるステー部材8に設けられた回動軸9と、この回動軸9を中心として回動自在に設けられ、スクラップSをアームの先端で下型下方へ叩き落とすスクラップ落下用アーム10と、回動軸9を中心として回動自在に設けられ、ワーク切断後の上型4の上昇動作に伴ってスクラップ落下用アーム10を、前記スクラップSを落下させる方向へ回動させるフック部材11と、下型7に設けられ、ワーク切断後の上型4の上昇時にフック部材11の一部に接触して該フック部材11を、前記回動軸9を中心として回動させる突起部12とを備えた。
【選択図】 図15
Description
本発明は、スクラップ落下装置およびスクラップ落下方法に関し、詳細には、ワーク切断時に切刃に食い付くスクラップを落下させるスクラップ処理技術に関する。
例えば、ワークを金型によって所定形状に打ち抜く場合、製品とならないスクラップの処理が問題となる。特に、打ち抜く形状が複雑な形状の場合には、下型の切刃にスクラップが食い付いて落下させることができないことがある。
このスクラップを処理する一つの方法として、筒状の上型切刃の中央に先行割りエッジを設け、上型切刃より先に先行割りエッジを下降させて素板の穴板部を押し切り的に分断してから上型切刃と下型エッジで穴板部を素板から打ち抜き、分断されて打ち抜かれた複数の打ち抜き板を下型エッジ内の障害物の無い空間を通して自由落下させる方法が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
特開平11−207417号公報(第2頁および第3頁、第1図から第3図)
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、筒状の上型切刃の中央に設けた先行割りエッジがこの上型切刃に先行してワークを分断することから、ワークを中央部に引っ張る力が生じ、その力で製品部に歪みが生じたり変形が生じたりする恐れがある。また、切断によって生じた切粉は、製品表面への傷付きの原因となり、品質に悪影響を及ぼす可能性もある。
そこで、本発明は、スクラップを製品部に飛散させず、製品の品質を損なわないようにして確実にスクラップを落下させることのできるスクラップ落下装置およびスクラップ落下方法を提供することを目的とする。
本発明のスクラップ落下方法は、上型に設けられた上切刃と下型に設けられた下切刃との協働により切断されたワークのうち製品とならないスクラップを強制的に下型下方へ落下させるに際して、ワーク切断後の前記上型の上昇時に、スクラップ落下用アームによりスクラップを下型下方へ叩き落とすようにする。
本発明のスクラップ落下方法によれば、ワーク切断後の上型の上昇時に、スクラップ落下用アームによってスクラップを下型下方へ叩き落とすようにしているので、スクラップを確実に落下させることができると共に、スクラップが製品上に残るようなことがなく、スクラップの飛散を防止できる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[スクラップ落下装置の構成]
先ず、本発明を適用したスクラップ落下装置について説明する。図1はスクラップ落下装置を打抜き金型に取り付けた例を示す断面図、図2は下型の下切刃部分を示す要部拡大斜視図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図、図5はスクラップ落下装置の斜視図、図6はスクラップ落下装置の側面図、図7(a)はスクラップ落下装置の平面図、図7(b)はスクラップ落下装置の正面図、図8はスクラップ落下装置のスクラップ落下用アームの側面図、図9はフック部材の側面図である。
先ず、本発明を適用したスクラップ落下装置について説明する。図1はスクラップ落下装置を打抜き金型に取り付けた例を示す断面図、図2は下型の下切刃部分を示す要部拡大斜視図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図、図5はスクラップ落下装置の斜視図、図6はスクラップ落下装置の側面図、図7(a)はスクラップ落下装置の平面図、図7(b)はスクラップ落下装置の正面図、図8はスクラップ落下装置のスクラップ落下用アームの側面図、図9はフック部材の側面図である。
スクラップ落下装置1は、図1に示すように、上切刃2およびパッド3を有した上型4と、下切刃5,6を有した下型7とからなる打抜き金型に設けられ、これら上切刃2と下切刃5,6との協働により切断したワークWのうち製品とならないスクラップSを強制的に下型下方へ落下させる装置である。
打抜き金型は、例えば、所定形状に絞り加工されたワークWの外周囲をトリミングする外形打ち抜き金型である。この打抜き金型では、上切刃2に先行してパッド3が下降し、このパッド3で下型7にセットされたワークWを押さえ、その後下降する上切刃2によってワークWが切断される。この打抜き金型によって切断されたスクラップSは、上型4が下死点となったときに下型下方に落下するが、そのトリミング形状によっては落下せずに下切刃5,6に食い付いて残ってしまうことがある。
例えば、図2に示すような形状の下切刃5,6の場合、図3または図4に示すように、向かい合った下切刃5,6の間でスクラップSが突っ張り合って当該下切刃5,6に食い付く。これは、ワークWを切断することで、スクラップSが剛性を失い、同図中矢印で示すような上型4方向へ向かう力がスクラップSに作用するためである。この下切刃5,6に食い付いたスクラップSが複数溜まってしまうと、トリミングできないことから、本発明を適用したスクラップ落下装置1によって、スクラップSを強制的に下型下方へ落下させる必要がある。
スクラップ落下装置1は、図1、図2および図5に示すように、上型4に取り付けられたステー部材8と、このステー部材8に設けられた回動軸9と、この回動軸9を中心として回動自在に設けられ、スクラップSをアームの先端で下型下方へ叩き落とすスクラップ落下用アーム10と、回動軸9を中心として回動自在に設けられ、ワーク切断後の上型4の上昇動作に伴ってスクラップ落下用アーム10を、スクラップSを落下させる方向へ回動させるフック部材11と、下型7に設けられ、ワーク切断後の上型4の上昇時にフック部材11の一部に接触してフック部材11を、回動軸9を中心として回動させる突起部12とを備えている。
ステー部材8は、図5〜図7に示すように、上型4に固定される天板8aと、この天板8aの両端からそれぞれ下型7に向かって垂下する側板8b,8bとにより構成され、その断面形状を略コ字状としている。なお、この実施の形態のステー部材8は、天板8a及び側板8b,8bを溶接することにより断面形状を略コ字状としているが、金属材料などを削り出すことにより一体的に形成されていても良い。そして、このステー部材8の両側板8b,8bの空間部には、後述するスクラップ落下用アーム10とフック部材11をそれぞれ回動軸9を中心として回動自在とさせる。
回動軸9は、図5〜図7に示すように、フック部材11の両側板8b,8b間に亘って設けられている。この回動軸9は、両側板8b,8bに形成された孔部に挿入されることにより回動不可能とされている。本実施の形態では、フランジ部13を有したピンを回動軸9としている。
スクラップ落下用アーム10は、図5および図8に示すように、アーム部10aと、このアーム部10aの基端部に設けられたアーム保持部材10bとからなる。アーム部10aは、丸棒を略L字形状に折り曲げることにより形成され、そのアーム先端で下切刃5,6に食い付いたスクラップSを叩き落とす。アーム保持部材10bは、略L字状とされた板状体として形成され、回動軸9を中心としてこのスクラップ落下用アーム10を回動自在とする回動孔14を有している。このアーム保持部材10bには、ワーク切断後の上型4の上昇時にフック部材11が当接するフック当接面15が形成されている。
フック部材11は、図5、図6および図9に示すように、ワーク切断後の上型4の上昇動作に伴ってスクラップ落下用アーム10を、スクラップSを落下させる方向へ回動させる役目をする。このフック部材11は、下型7に設けられた突起部12と接触する突起接触面16,17を有した突起接触部11aと、スクラップ落下用アーム10のフック当接面15に接触するアーム接触面18を有したアーム接触部11bとを有している。
突起接触部11aは、略台形状とされた板状板として形成され、回動軸9を中心としてこのフック部材11を回動自在とする回動孔19を有している。この突起接触部11aに形成された突起接触面16,17のうち下端側の平坦な突起接触面16は、上型4が下降するときに下型7に設けた突起部12と接触する。他方の突起接触面17は、傾斜面とされ、上型4が上昇するときに前記突起部12と接触する。アーム接触部11bに形成されたアーム接触面18は、上型4が上昇するときに前記フック当接面15と接触する。
また、本実施の形態のスクラップ落下装置1には、図5および図6に示すように、スクラップ落下用アーム10によりスクラップSを落下させたときの回動状態から元の位置にこのスクラップ落下用アーム10を復帰させるアーム復帰手段であるアーム復帰用コイルバネ(弾性部材)20と、上型4の下降時にフック部材11が突起部12と接触して回動した後、該フック部材11が突起部12と非接触状態となったときに当該フック部材11を元の位置に復帰させるフック部材復帰手段であるフック復帰用コイルバネ(弾性部材)21とが設けられている。
アーム復帰用コイルバネ20は、スクラップ落下用アーム10のアーム保持部材10bとステー部材8の天板8aとの間に掛けられている。このアーム復帰用コイルバネ20は、図6に示す状態のときには、スクラップ落下用アーム10が側板8b,8bと接触して該スクラップ落下用アーム10の上方向への回動が阻止された状態にあるため、アーム部10aを水平に保つように前記スクラップ落下用アーム10を若干引っ張り気味に保持する。フック復帰用コイルバネ21は、スクラップ落下用アーム10のアーム保持部材10b後端部とフック部材11のアーム接触部11b後端部との間に掛けられている。このフック復帰用コイルバネ21は、同様に、図6に示す状態のときにはフック部材11を水平に保つように該フック部材11を若干引っ張り気味に保持する。
なお、これらアーム復帰用コイルバネ20及びフック復帰用コイルバネ21である弾性部材は、弾性を有する部材であればコイルバネに制限されることはない。
突起部12は、下型7の上に設けられた支柱22の先端近傍部に固定されている。かかる突起部12は、円柱形状をなす丸ピンとして形成され、支柱22に圧入されることにより固定されている。この他、突起部12は、支柱22に溶接又は接着固定させてもよい。または、下型プレート7にフック部材11と当接するプレートを取り付け、このプレートを突起部12として使用するようにしてもよい。
以上のように構成されたスクラップ落下装置1においては、ワークWを切断した後、上型4が上昇するときに下切刃5,6に食い付いたスクラップSをスクラップ落下用アーム10によって下型下方へ叩き落とすように構成してある。このため、スクラップSが飛散して下型7上に載ってしまうようなことが生じず、確実にスクラップSを強制に落下させることができる。また、本実施の形態のスクラップ落下装置1では、スクラップ落下用アーム10を機械的な機構で動かすため、プレス機の力をそのままスクラップ落下用アーム10に伝達し得ることからスクラップSの落下を確実なものとすることができる。
また、本実施の形態のスクラップ落下装置1では、従来の方法とは異なり、ワークWを切断した後にスクラップ落下用アーム10をスクラップSに接触させるため、製品の品質に影響を及ぼすことがない。
また、本実施の形態のスクラップ落下装置1では、上型4の下降時にはスクラップ落下用アーム10を動かさず、上型4の上昇時にのみスクラップ落下用アーム10を動かすため、アーム部10aの回動範囲における上切刃2および上型4の逃げを最小限にすることができる。したがって、上切刃2の機械的強度を充分に確保することが可能となる。
[スクラップ落下方法]
次に、上述のように構成したスクラップ落下装置1を使用した本実施の形態のスクラッ
プ落下方法について説明する。
次に、上述のように構成したスクラップ落下装置1を使用した本実施の形態のスクラッ
プ落下方法について説明する。
図10は上型下降前の状態を示す工程図、図11は上型を下降し始めたときの状態を示す工程図、図12はワークをパッドで押さえた状態を示す工程図、図13はワーク切断時の状態を示す工程図、図14は上型上昇時の状態を示す工程図、図15はスクラップ落下用アームでスクラップを叩き落とす直前の状態を示す工程図、図16はスクラップ落下用アームでスクラップを叩き落とした状態を示す工程図、図17はスクラップ落下用アームが回動後元の位置に復帰した状態を示す工程図である。なお、図10〜図17では、一方の下切刃6は図示を省略してある。
ワークWを切断する前の状態は、図10に示すように、スクラップ落下用アーム10とフック部材11は共に水平を保った状態とされている。この状態から上型4を下降させて行くと、図11に示すように、フック部材11の突起接触面16が下型7に設けられた突起部12に接触する。そしてさらに、上型4が下降すると、図12に示すように、フック部材11は、突起接触面16を突起部12に接触させた状態で前記回動軸9を中心として回動する。このとき、フック部材11のみが回動軸9を中心に回動する。
そして、上型4がさらに下降して下死点位置まで下降すると、図13に示すように、上切刃2と下切刃5,6とによりワークWが切断される。切断されたワークWのうち製品とならないスクラップSは、下型下方へ落下するものもあるが、下切刃5,6に食い付いて落下しない場合もある。また、上型4が下死点位置まで下降すると、下型7に設けた突起部12からフック部材11の引っかかりが解除され、フック復帰用コイルバネ21によって元の水平位置にフック部材11が戻る。
ワーク切断後の下死点位置から上型4が上昇し始めると、図14に示すように、フック部材11の傾斜面とされた突起接触面17が前記突起部12に接触する。そして、この状態からさらに上型4が上昇すると、図15に示すように、突起部12に突起接触面17が接触した状態でフック部材11が回動軸9を中心として回動する。このとき、フック部材11のアーム接触面18がスクラップ落下用アーム10のフック当接面15に当接するため、このフック部材11の回動に伴ってスクラップ落下用アーム10も一緒に回動する。
そしてさらに、上型4が上昇すると、スクラップ落下用アーム10は、図16に示すように、フック部材11に押されて回動軸9を中心にそのアーム部10aをスクラップSに当接させ、該スクラップSを下型下方に叩き落とす。スクラップSを叩き落とす力は、プレス機の力がそのままスクラップ落下用アーム10に掛かることから何トンもの大きな力になる。このため、下切刃5,6に食い付いてしまったスクラップSを、このスクラップ落下用アーム10によって確実に落下させることができる。また、ワークWを切断した後にスクラップ落下用アーム10をスクラップSに接触させるため、製品に応力などを加えることがなく、製品品質を損なうことがない。
スクラップ落下用アーム10によってスクラップSを下型下方へ落下させた後は、図17に示すように、フック部材11の突起接触面17が突起部12から外れ、回動状態からスクラップ落下用アーム10をアーム復帰用コイルバネ20によって元の水平位置に復帰させる。これで上型4は、ワークWを切断した後、上死点位置に戻る。
以上のような工程を経てワークWを切断した後、上型4が上昇するときに、スクラップ落下用アーム10によって下切刃5,6に食い付いたスクラップSを強制的に落下させれば、製品に影響を与えることなく確実にスクラップSを下型下方へ落下させることができる。また、この方法によれば、ワークWを切断した後にスクラップSをスクラップ落下用アーム10で叩き落として下型下方へ落下させることからスクラップSの飛散を防止することができる。
[その他の実施の形態]
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
例えば、上述の実施の形態では、回動したスクラップ落下用アーム10を元の水平位置に戻すためにアーム復帰用コイルバネ20を使用したが、図18に示すように、このアーム復帰用コイルバネ20を取り外し、その代わりにアーム保持部材10bの後端側に重り23を設けるようにしても同様の効果が得られる。
図19はスクラップ落下装置の他の例を一方の面側から見たときの斜視図、図20はスクラップ落下装置の他の例を他方の面側から見たときの斜視図である。
このスクラップ落下装置は、一片24aを上型4に固定し他片24bに回動軸25を取り付ける逆L字状をなすステー部材24と、この他片24bに挿入された回動軸25を中心として回動自在とされるボックス構造を構成する回転ボックス26とを有している。
回転ボックス26は、ステー部材24の他片24bをその両側から挟み込む長方形状の側板27,27と、この側板27,27の長辺方向上端位置に取り付けられた第1の連結片28と、その反対側の略中央位置に取り付けられた第2の連結片29と、側板27,27の下端側短辺間に取り付けられた第3の連結片30とによりボックス構造を構成する。
この回転ボックス26の中には、両側板27,27間を貫通するフック回転軸31が設けられ、そのフック回転軸31を中心としてフック部材32が、図19中矢印で示す方向に回動自在とされている。このフック部材32は、第2の連結片29および第3の連結片30にそれぞれ当接することで、その前後方向の回動位置が規制される。
また、この回転ボックス26の一方の側板27には、略L字形状をなすスクラップ落下用アーム33が固定されている。このスクラップ落下用アーム33は、ワーク切断加工後、下型7に設けられた突起部12にフック部材32の先端部32aを接触させると共に後端部32bを第2の連結片29に当接させることで、回転ボックス26を回動軸25を中心として回動させてスクラップ落下用アーム10を、スクラップSを落下させる方向に回動させる。なお、スクラップ落下用アーム33は、第1の連結片28がステー部材24と当接することで、スクラップSを落下させる方向とは反対の上方向へはそれ以上回動しないようになされている。
このように構成されたスクラップ落下装置では、前記した実施の形態と同様、上型4が下降すると、初めに下型7に設けられた突起部12にフック部材32の先端部32aが接触し、このフック部材32のみがフック回転軸31を中心として回動する。そして、このフック部材32と突起部12との係合が外れると、自重又はコイルバネによってフック部材32が元の位置に戻り、ワークWが上切刃2と下切刃5,6とによって切断される。
その後、上型4が上昇すると、前記突起部12にフック部材32が当接する。また、フック部材32の後端部32bが第2の連結片29に当接し、このフック部材32と共に回転ボックス26が回動軸25を中心として回動することによりスクラップ落下用アーム33が回動する。そしてさらに、上型4が上昇すると、このスクラップ落下用アーム33がスクラップSを叩き落とし、当該スクラップSを下型下方へ強制的に落下させる。スクラップSを落下させると、前記突起部12とフック部材32との係合が外れ、回転ボックス26の自重により元の位置にスクラップ落下用アーム33が戻る。
1…スクラップ落下装置
2…上切刃
4…上型
5,6…下切刃
7…下型
9…回動軸
10…スクラップ落下用アーム
11…フック部材
12…突起部
20…アーム復帰用コイルバネ(アーム復帰手段)
21…フック復帰用コイルバネ(フック部材復帰手段)
W…ワーク
S…スクラップ
2…上切刃
4…上型
5,6…下切刃
7…下型
9…回動軸
10…スクラップ落下用アーム
11…フック部材
12…突起部
20…アーム復帰用コイルバネ(アーム復帰手段)
21…フック復帰用コイルバネ(フック部材復帰手段)
W…ワーク
S…スクラップ
Claims (7)
- 上型に設けられた上切刃と下型に設けられた下切刃との協働により切断されたワークのうち製品とならないスクラップを強制的に下型下方へ落下させるスクラップ落下装置において、
前記上型に取り付けられたステー部材と、
前記ステー部材に設けられた回動軸と、
前記回動軸を中心として回動自在に設けられ、前記スクラップをアームの先端で下型下方へ叩き落とすスクラップ落下用アームと、
前記回動軸を中心として回動自在に設けられ、前記ワーク切断後の前記上型の上昇動作に伴って前記スクラップ落下用アームを、前記スクラップを落下させる方向へ回動させるフック部材と、
前記下型に設けられ、前記ワーク切断後の前記上型の上昇時に前記フック部材の一部に接触して該フック部材を、前記回動軸を中心として回動させる突起部とを備えた
ことを特徴とするスクラップ落下装置。 - 請求項1に記載のスクラップ落下装置であって、
前記スクラップ落下用アームにより前記スクラップを落下させたときの回動状態から元の位置にこのスクラップ落下用アームを復帰させるアーム復帰手段を備えた
ことを特徴とするスクラップ落下装置。 - 請求項1または請求項2に記載のスクラップ落下装置であって、
前記ワークを切断する前記上型の下降時に前記フック部材が前記突起部と接触して回動した後、該フック部材が該突起部と非接触状態となったときに、当該フック部材を元の位置に復帰させるフック部材復帰手段を備えた
ことを特徴とするスクラップ落下装置。 - 請求項2に記載のスクラップ落下装置であって、
前記アーム復帰手段は、前記スクラップ落下用アームと前記ステー部材との間に掛けられた弾性部材からなる
ことを特徴とするスクラップ落下装置。 - 請求項2に記載のスクラップ落下装置であって、
前記アーム復帰手段は、前記スクラップを叩き落とすアーム先端とは反対側の前記スクラップ落下用アームの後端部に設けられた重りからなる
ことを特徴とするスクラップ落下装置。 - 請求項3に記載のスクラップ落下装置であって、
前記フック部材復帰手段は、前記スクラップ落下用アームと前記フック部材との間に掛けられた弾性部材からなる
ことを特徴とするスクラップ落下装置。 - 上型に設けられた上切刃と下型に設けられた下切刃との協働により切断されたワークのうち製品とならないスクラップを強制的に下型下方へ落下させるスクラップ落下方法において、
前記ワーク切断後の前記上型の上昇時に、スクラップ落下用アームによりスクラップを下型下方へ叩き落とす
ことを特徴とするスクラップ落下方法。
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- 2003-12-16 JP JP2003418604A patent/JP2005177769A/ja active Pending
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