JPH054197A - 局部打抜き屑除去装置 - Google Patents

局部打抜き屑除去装置

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JPH054197A
JPH054197A JP3364491A JP3364491A JPH054197A JP H054197 A JPH054197 A JP H054197A JP 3364491 A JP3364491 A JP 3364491A JP 3364491 A JP3364491 A JP 3364491A JP H054197 A JPH054197 A JP H054197A
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local
punch scrap
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JP3364491A
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Inventor
Jiyouji Ootsuka
攘治 大塚
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Daisou Kk
Original Assignee
Daisou Kk
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26DCUTTING; DETAILS COMMON TO MACHINES FOR PERFORATING, PUNCHING, CUTTING-OUT, STAMPING-OUT OR SEVERING
    • B26D7/00Details of apparatus for cutting, cutting-out, stamping-out, punching, perforating, or severing by means other than cutting
    • B26D7/18Means for removing cut-out material or waste
    • B26D2007/1881Means for removing cut-out material or waste using countertools

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  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、紙器用板材の打抜き工程で、紙器
のブランクを形成する際に生じる中間孔部や切込み溝部
等の局部から、打抜き屑を効率よく除去できる局部打ち
抜き屑除去装置を目的とする。 【構成】 打抜き除去用型の一方の型に付設される打抜
き屑除去機構は、その打抜き屑除去用型の打ち抜き孔
に、先端部を他方の打抜き屑除去用型に付設される突き
押し片と対向するように臨ませた抜き屑受け片が配さ
れ、その抜き屑受け片先端が後退時、前記の突き押し片
対向位置から側方へ押し戻し力に抗して変位するように
戻しばねとカム機構とによって操作される支持片に付設
されて、型に取り付けられる支持ブラケツトに組み込ま
れている。 【効果】 紙器用ブランクから局部打抜き屑を取り除く
際、突き押し片と抜き屑受け片とで抜き屑を正しく挟ん
で、打ち抜き切り残し部を破断させた後は、抜き屑受け
片の位置を変位させて確実に打抜き屑が除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙器用板材の打抜き工程
で、折込み組立函、または打ち上げ函用のブランクを形
成する際に生じる、中間独立孔部や切込み溝部等の局部
から、打抜き屑を効率よく除去することができる改良さ
れた局部打抜き屑除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙器の製作工程で、原板シートから所望
形状の函等のブランクを打ち抜く作業は、通常原板シー
トを横移動させて、先ず所要形状に分離させることなく
打ち抜き、次いでその打抜き屑となる部分と共に函体ブ
ランク形成部を打抜き屑処理工程に移動させて、打抜き
屑落し型によつて除去する操作を連続的に処理する自動
打抜き装置によつて行われている。この自動打抜き装置
としては、例えば自動平盤打抜機「カートンマスター」
AP-1030-TSG 型、AP-128L-BS型、AP-145L-TSG 型、AP-1
600-P.C.C.型(旭マシナリー社製)、 「高速オートプラ
テン」 SP-102 型、SP-130/ER 型(日本ボブスト社
製)、JF-1030 型、JF-1270 型、EF-1600 型(飯島製作
所製)などが知られている。
【0003】このような自動打抜き装置の一例を図11に
て概要図で示す。この自動打抜き装置50では、所要ピッ
チで間欠的に移動する循環駆動チエン51によつて横行す
るシート搬送バーに付設のクランプで、原板シートA が
幅方向の両端部で挟持されて、まず打抜き工程Iに送ら
れる。
【0004】この打抜き工程Iでは、通常、打抜き型の
刃53を所要形状に植え付けられた型板52が、刃53を下向
きにして原板シートA の搬送ラインより上側に固定され
ており、この型板52に対向して下側に配された面板54
が、たとえばクランク機構55によつて操作されるリンク
機構56(これに限定されない)で間欠的に上下動して、
原板シートA が型板52と面板54との間に位置した状態
で、面板54を上昇させて原板シートA を型板52の打抜き
型の刃53に押し付け、抜き屑となる部分を完全に打抜き
分離することがないようにつなぎ(通常0.1 〜2mm程度
の幅でブランク形成部と抜き屑部とをつないでいる。小
さな抜き孔の場合には全体を一旦打抜いて、そのまま外
脱しないように切断面の摩擦抵抗で保持させることもあ
る)を残して打ち抜くように処理される。
【0005】この打抜き工程Iで処理されたシートA'は
切り線を付されたままで次の打抜き屑除去工程IIに移行
する。この打抜き屑除去工程IIでは、例えば打抜き屑除
去下型41及び打抜き屑除去工程上型40を例えばリンク機
構44により(但し一方のみ表示)共に上下動させて(上
型40を固定して下型41を上下動させるようにしてもよ
い)、前工程でつなぎ部分(もしくは摩擦抵抗で)によ
りブランクの周縁部屑A"や中間独立孔部分、あるいは切
込み溝部分に残されていた打抜き屑a"を、そのつなぎ部
分を剪断して除去落下させ、所要形状のブランクB にし
て機外に送り出すように処理されている。
【0006】このような自動打抜き装置における打抜き
屑の除去工程において、ブランクの周縁部や中間独立孔
部分、あるいは狭い切込み溝部分等の局部に生じる打抜
き屑を能率よく除去処理するための手段については、実
公昭61−28720号公報によつて知られている。
【0007】また、このような先行技術での問題点を解
決するために、打抜き屑受け片の上下動操作が単純な作
動でなく、復帰時には突き押し片の移動よりもやや遅れ
て作動させたり、打抜き屑受け片が後退する際に突き押
し片の移動線上からずれを起こさせるようにするなどし
て効果的に打抜き屑を除去処理する装置が先願発明(特
願平2−59280号、特願平2−128451号)に
よって既に提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の先行技術におい
ては、実公昭61−28720号で開示のものでは、例
えば図8で示されているように、打抜き屑除去の上型40
に設けた突き押し片45Aに対して、打抜き屑除去の下型4
1に設けた抜き落し孔42に臨む弾性受け片48が、打抜き
屑除去の下型41の上昇によつてシートA'から局部打抜き
屑を切り落としても、突き押し片45A 端と該弾性受け片
48とによつて打抜き屑を挟んだ状態で下側へ変位するこ
とになるので、下型41が後退するにつれて弾性受け片48
の復元追従により、打抜き屑を挟んだまま持ち上げる現
象を呈し、打抜き屑が下型41の抜き落し孔42から速やか
に落下せず、次の作業に支障を来すことがある。特に、
打抜き部の形状が細幅で屈曲したり、小形の孔であるよ
うな場合に問題が生じる。
【0009】また、先出願の特願平2−128451号
では、例えば図9にて示すように、打抜き屑除去の上型
40付設の突き押し片45B に対し下型41が上昇して、打抜
き屑除去の下型41側に設けられた打抜き屑受支機構は、
抜き屑受け片20A が打抜き屑a"を挟んだ状態で前進する
につれて突き押し片45B の移動線より側方へ退避して打
抜き屑a"が跳ね飛ばされるようになる。下型41が後退
時、突き押し片45B に対して抜き屑受け片20A が即応前
進しないようにすると共に、抜き屑受け片20A が支持リ
ンク51に付されている引きばね52力で戻されるようにし
て、その戻り動作にずれを生じさせるようにするため、
図10に例示するようなボールクラッチ機構54を付設し
て支持リンク51に抵抗を与える構成にされている。
【0010】さらに、先出願の特願平2−59280号
の装置では、前記の抜き屑受け片を前記のものと同様に
移動変位させる支持リンクの復元力に、磁石による磁力
を用いた構成にされている。
【0011】しかしながら、これら先願の方式では抜き
屑受け片20A の退避姿勢が上型側の突き押し片45B の軸
線に平行した状態で退避するようになっているので、従
前のものに比べて効果的ではあるが、作業速度を高めよ
うとすると、抜き屑a"から抜き屑受け片20A 端が離れる
タイミングが遅れがちになり、十分であるとは言えない
状況にある。
【0012】本発明では、上記のような問題点を解決し
て、局部打抜き屑が、打抜き屑除去操作時、突き押し片
とこれに対向する抜き屑受け片とによって打抜き操作の
初期では挟持されて、シートからの切り残し部を一斉に
破断して確実な離脱ができ、しかる後は抜き屑受け片が
後退する程に急速に側方へ変位して、打抜き屑が確実に
除去できるようにした、簡単な構成の局部打抜き屑除去
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙器用板材に
よる紙器ブランクの打抜き工程で、局部打抜き屑を除去
する装置において、打抜き屑除去用型に取り付けられる
打抜き屑受支機構は、打抜き屑除去用型の一方の型の抜
き落し孔に、先端側が打抜き屑除去用型の他方の型に付
設の突き押し片端と対向するように臨ませて配した抜き
屑受け片を、その抜き屑受け片先端側が後方への後退時
前記突き押し片対向位置から側方へ押し戻し力に抗して
変位するように、戻しばねとカム機構とによつて操作さ
れる支持片にて、前記抜き落し孔を備えた一方の型に取
り付けられる支持ブラケツトに組み込まれて支持された
構成であることを特徴とするものである。
【0014】本発明における抜き屑受け片を支持する支
持片は、逆L字形状にされて、その縦部分の背後をカム
面に形成し、前記抜き屑受け片が後退と共に支持ブラケ
ツト側へ傾動退避するように支持片基幹部に設けたガイ
ドを、支持ブラケツトに設けられている案内溝に係合さ
せた構成とすることが好ましい。
【0015】また、抜き屑受け片は支持片の先端部上に
取り付けられ、その取付部下側と支持ブラケツトの前下
部との間に復帰用ばねを介在させておくことが好まし
い。あるいは、抜き屑受け片は、その茎部に緩衝弾性体
を備えて、支持片の先端部に上下可動的に突設されてい
ることが好ましい。
【0016】さらにまた、前記支持ブラケツトに設けら
れた案内溝には、復帰用ばねが嵌め込まれて、前記支持
片の基幹部から突入されるガイドに、その復帰用ばね推
力が付勢させてある構成であることが好ましい。なお、
抜き屑受け片の支持片は、支持ブラケツトに設けられた
溝部に滑合され、当該溝部には支持片のカム面と接する
カムフォロアーを付設しておくことが望ましい。
【0017】
【作用】本発明の局部打抜き屑除去装置は、紙器の自動
打抜き装置において、原材シートから所要の形状に紙器
のブランクを打抜く工程を経て、打抜き屑を除去する工
程で用いられる打抜き屑除去用の型に、所定の位置で取
り付けて使用される。
【0018】打抜き屑除去用型の例えば上型には局部打
抜き位置に突き押し片が突設され、これに対向する打抜
き屑除去用型の下型には抜き屑受け片を、その支持ブラ
ケツトによつて、前記突き押し片と対向する位置に配設
される。この状態で抜き屑受け片は、先端部を打抜き屑
除去用下型に設けてある抜き落し孔に臨ませて、上端が
被処理シートの下面に近接するようにして配されてい
る。
【0019】打抜き屑除去操作が行われると、下型の前
進で打抜き屑除去用上型によつてブランク形成のための
不要部分がシートから切り落とされる際、該上型に取り
付く突き押し片が局部打抜き部分を突き下げる。この突
き押し片によつて突き下げられる抜き屑部は、下側を抜
き屑受け片に接し、該抜き屑部は突き押し片と抜き屑受
け片とによつて挟まれた状態で押し下げられる。したが
つて、前工程での切り残り部は一斉に切断されて抜き屑
が落し孔に移行する。
【0020】抜き屑受け片は、その支持片が復帰用ばね
によつて通常は所定の位置に保たれており、押し下げら
れると、支持ブラケツトに設けられた案内溝とカムフオ
ロアーと支持片に設けられたカム面とで構成されるカム
機構によつて、当初位置よりも次第に支持ブラケツト側
へ傾動させられる。したがつて、抜き屑を介して抜き屑
受け片は突き押し片により押し下げられると、定位置に
保持している復帰用ばねによる押し戻し力に打ち勝っ
て、支持ブラケツト側へ傾動変位することになる。突き
押し片端による抜き屑に対しての押し下げ力作用点に対
し、抜き屑受け片による受支点が次第にずれ、そのため
打抜き屑除去用下型が前進して、突き押し片により打抜
き屑が押し下げられて繋がりが断たれると、その局部打
抜き屑は、突き押し片と抜き屑受け片とによる挟まれた
状態から脱して弾き落とされる。
【0021】抜き屑受け片に対する押し戻し力が除かれ
ると、該抜き屑受け片は支持片を介して付勢されている
復帰用ばねの復元力で押し戻され、抜き屑受け片が待機
位置に復帰する。この際抜き屑受け片の支持片は前記カ
ム機構によって案内移動することになり、円弧運動して
復帰することになるので、突き押し片の復帰に対して同
時に復帰動作しても、抜き屑を挟んだ状態で復帰するこ
とはなく、抜き屑は確実に処理することができる。その
結果、局部打抜き部分では、次の作業シートの打抜き屑
除去操作時に支障を来すことなく、順次作業を行うこと
ができるようになった。
【0022】
【実施例】以下、本発明の局部打抜き屑除去装置を一実
施例について図面により説明すれば、次の通りである。
【0023】図1に示すのは、本発明局部打抜き屑除去
装置の主体となる打抜き屑受支機構10の正面図であつ
て、11は支持ブラケツトであり、20は抜き屑受け片、25
は支持片、30は復帰用ばねである。なお、以下の説明で
は位置関係について図面を基準にして説明する。
【0024】支持ブラケツト11は、図1乃至図3で示す
ように、前側(図上左側)に支持片25の受け入れ溝12が
下部孔12' に連通して設けられ、前下部にばね受け座15
が突設されている。取付座13は、取付時の安定性が得ら
れる大きさにして、後端部に切込みの取付孔14が設けて
ある。この支持ブラケツト11は、特に限定しないが合成
樹脂またはアルミニウムもしくはその合金など軽量で機
械的強度が高い材料で形成されている。
【0025】抜き屑受け片20は、金属もしくは合成樹脂
製のピンで、前記支持ブラケツト11の支持片受け入れ溝
12に挿入される逆L字形をした支持片25の突出先端上
に、上下方向に可動状態で取り付けられ、直立状態に支
持されている(なお、必要に応じてこの抜き屑受け片20
は支持片25に対し固定支持されることもある)。
【0026】前記支持片25は、図3で示されたように逆
L字形をして、その縦部片25' の背後は凸円弧面に形成
されたカム面26になっており、基幹部には両側部にガイ
ドピン27が突出するように設けられ、前記支持ブラケツ
ト11の支持片受け入れ溝12に挿入して、その支持片受け
入れ溝12の両側に対称に設けてある案内溝16,16 に、前
記ガイドピン27をそれぞれ係合させて、支持片25が下向
きに移動すると、カム面26と支持片受け入れ溝12の底面
12' との滑動により、横部片25" 先端上に取り付けられ
た抜き屑受け片20が支持ブラケツト11側に傾動するよう
にされている。また、縦部片25' の前面は、中間から下
向きに凸曲面に形成されて補助ガイド面29にされてい
る。
【0027】なお、支持ブラケツト11の支持片受け入れ
溝12は、上端部に係止部17が、下端部に窪所17' がそれ
ぞれ設けられ、係止部17には前記支持片25の基幹部上端
の係止段部25a が係合して、その支持片25を介し抜き屑
受け片20が常態に保たれるようにし、窪所17' にはカム
フォロアー28が配設されている。復帰用ばね30は支持ブ
ラケツト11のばね受け座15と支持片25の抜き屑受け片20
取付部(横部片25" )下面との間に介在させてあり、座
金を介して抜き屑受け片20に押し上げ力を付勢する作用
も兼ねている。
【0028】このように構成した本発明装置の打抜き屑
受支機構10は、例えば図4で示すように打抜き屑除去用
型の下型41基板に、支持ブラケツト11を、局部打抜き屑
の落し孔42に抜き屑受け片20上部が挿入されて、その先
端21が下型41上面よりやや下がった状態となるようにし
て取り付けられる。この取り付けに際しては、予め所定
位置に皿頭ボルト44を基板に表面からねじ込み定着して
おき、このボルト44に沿わせて取付孔14を外嵌させて、
支持ブラケツト11の取付座13を、ナツト46にて締着固定
される。。
【0029】打抜き屑除去操作時には、打抜き屑除去用
型の下型41上に被処理シートA'を載せ、上型40に対して
下型41を前進(例えば上昇)させると、該上型40付設の
突き押し片45がシートA'の目的とする局部打抜き部a"に
接してこれを押し下げる。該突き押し片45に対向して配
設してある抜き屑受け片20に、局部打抜き屑a"が当接す
ると、突き押し片45と抜き屑受け片20とによつて、該打
抜き屑a"が挟まれた状態で、そのまま後退する。したが
つて、打抜き屑a"は正しく押し下げられて切り残し部分
が一斉に切断される。
【0030】下型41の前進移動が進行すると、図5で示
されるように、抜き屑受け片20は、その取り付けられて
いる支持片25が突き押し片45によって後退させられるに
従い、ガイドピン27が支持ブラケツト11の案内溝16に沿
って移動の際、支持片25のカム面26が支持片受け入れ溝
12底面12' と滑動して、かつカムフォロアー28にて移動
を受け継がれ、併せて補助ガイド面29が支持ブラケツト
11の支持片受け入れ溝12の前側面に案内されて、抜き屑
受け片20が支持ブラケツト11側に傾動させられる。その
結果、突き押し片45と抜き屑受け片20先端21とで挟持さ
れていた打抜き屑a"は、抜き屑受け片20が突き押し片45
の作用点直下から急速に側方へずれることになるので、
平衡が崩れて弾かれた状態で落し孔42から外部に落され
る。
【0031】抜き屑受け片20は、下位まで押し戻された
状態になると復帰用ばね30により緩衝され、図5にて示
されように、その先端21が上型40の突き押し片45の軸線
上から片側へ大きくずれる。この状態で支持片25は、図
示したように支持ブラケツト11下部のばね受け座15と抜
き屑受け片20直下の支持片横部片25" 下面との間に介在
させた復帰用ばね30を圧縮すると共に、その縦部片25'
の下端部が下方に突き出される。この状態で抜き屑受け
片20は無負荷状態であるから、圧縮された復帰用ばね30
力によって直ちに復帰する。この際、突き押し片45の復
帰に同調して抜き屑受け片20が追従しても、既に打抜き
屑a"が排除されているので、次回の操作に支障を来すこ
とはない。
【0032】上記した具体例では抜き屑受け片20がピン
にてなるものであるから、局部打抜き部分が細長い場合
には、適当な間隔で複数個配置しておくようにすること
で、円滑に処理できる。なお、下型41に対してはボルト
44締結されているので、ナツト46を外すことにより、全
体を容易に取り外して別の型に交換装着して使用するこ
とができる。
【0033】次に本発明の別途実施例のものについて図
面に基づき説明する。この実施例の打抜き屑受支機構10
A は、図6にて示されるように、支持ブラケツト11A 及
び支持片25A は、前記実施例のものとほぼ同じ構造であ
り、支持片25A の横部片25"a先端に設けられた孔25a に
抜き屑受け片20A が外脱不能に遊挿されて、その頭部22
下面と支持片の横部片25"aの上面との間にて茎部22' に
緩衝用巻ばね23を被嵌介在させてある。なお、支持ブラ
ケツト11A は幅方向(図上奥行き方向)の中央で二分割
され、ボルト24にて綴じ合わせるようにされている。
【0034】この打抜き屑受支機構10A においては、支
持ブラケツト11A の内側にて、支持片受け入れ溝12a の
両側に、外側面まで貫通しない案内溝16a が対称に設け
られている。この案内溝16a にはそれぞれ支持片25A の
基幹部から両側へ突出させたピン25c に、それぞれ遊支
されるローラ25d が挿入されて、各案内溝16aに各々嵌
め込まれた復帰用ばね32の自由端が前記ローラ25d に接
して推力が付勢されている。
【0035】また、支持ブラケツト11A の支持片受け入
れ溝12a の上端部は、取付座13A が延長されて覆われて
いる。この支持片受け入れ溝12a の内上部には、図6で
示されているように支持片25A の基幹部上部を受け止め
て正常に保持させる逆L字状の係止片34が、その基幹部
分でピン34' にて支持片25A に枢支されている。
【0036】なお、上記の構成に付随する各部は前記実
施例とほぼ同様であるから、同一部分については同一の
符号を付して表してある。また、取付座13の後端部には
取付ボルト44による締着だけでは使用中に全体が振れる
こともあるので、振れ止め用の釘47挿入孔48を設けてお
くことが好ましい。
【0037】このような別実施例の打抜き屑受支機構10
A の場合は、これを前記実施例の場合と同様にして、例
えば図6で示されるように、打ち抜き屑除去用型の下型
41基板に支持ブラケツト11A を、局部打抜き屑の落し孔
42に抜き屑受け片20A の上部が挿入され、その頭部22端
が下型41上面よりやや下がった状態となるように取り付
けられる。
【0038】打抜き屑除去操作時には、図7で示される
ように、上型40に対して下型41を前進(例えば上昇)さ
せると、その上型40に付設の突き押し片45がシートA'の
目的とする局部打抜き部a"に接してこれを押し下げる
際、当該突き押し片45と対向配設されている抜き屑受け
片20A の頭部22とによって打抜き屑a"が挟まれて後退す
る。
【0039】この際下型41の前進移動が進行して抜き屑
受け片20A は、突き押し片45とで挟んだ打抜き屑a"を受
支しつつ後退するとき、その茎部22' に被嵌介在されて
いる緩衝用巻ばね23による推力で、突き押し片45と抜き
屑受け片20A 頭部22との打抜き屑a"の挟持力がほぼ一定
移動区間維持されることになる。そのために打抜き屑a"
と紙器ブランクとを繋いでいる部分での繊維が完全に破
断されるまで、突き押し片45による、いわゆる打ち抜き
力が確実に作用し、打抜き屑a"が繋ぎ部分で千切れずに
次工程に送られることなく除去操作が正確に行える。
【0040】抜き屑受け片20A は、所要距離後退する
と、支持片25A に付設のピン25c 係合のローラ25d と案
内溝16a とのガイド作用と、カム面26のカムフオロアー
28との摺動とによる変位操作で、支持ブラケツト11A 側
に傾動して、挟持していた打抜き屑a"を弾き飛ばして復
帰動作時の突き押し片45との接触を避け、復帰動作に移
行する。なお、支持片25A の復帰は、案内溝16a に嵌め
込まれている復帰用ばね32の蓄勢力によって、確実に行
われる。
【0041】本発明において、打抜き屑受け片の取付支
持片に付勢する戻し手段については、前記した巻ばねに
限定されるものではなく、その他の形式のばねを使用す
ることもできる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、局部の打抜き屑を取り
除く際、その初期では突き押し片と抜き屑受け片とで打
抜き屑部を正しく挟んで、打抜き切り残し部を破断で
き、その後は抜き屑受け片を急速に変位させることによ
り、打抜き屑が弾き飛ばされるようにして確実に除去す
ることができて、作業に支障を来すことがない。また、
打抜き屑除去用型に対しての着脱が簡便に行えるように
なつているので、型が変われば付け替えて使用でき、経
済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明局部打抜き屑除去装置の一実施例正面図
である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】本発明局部打抜き屑除去装置の作動態様を示す
図であって、打抜き屑を取り除く前の態様を示してい
る。
【図5】本発明局部打抜き屑除去装置の作動態様を示す
図であって、打抜き屑が取り除かれる態様を示してい
る。
【図6】本発明局部打抜き屑除去装置の別実施例の縦断
面図である。
【図7】別例局部打抜き屑除去装置の作動態様を示す図
である。
【図8】従来装置の一例を示す断面図である。
【図9】従来装置のさらに別例を示す作動態様図であ
る。
【図10】図9における装置の要部拡大断面図である。
【図11】本発明の局部打抜き屑除去装置が使用される
自動打抜き装置の概要図である。
【符号の説明】 10,10A 打抜き屑受支機構 11,11A 支持ブラケツト 12 支持片受け入れ溝 12' 支持片受け入れ溝の底面 13 取付座 14 取付孔 16 案内溝 17 係止部 17' 窪所 20,20A 抜き屑受け片 21 抜き屑受け片の先端 22 抜き屑受け片の頭部 22' 茎部 23 緩衝用巻ばね 25,25A 支持片 25' 支持片の縦部片 25" 支持片の横部片 26 カム面 27 ガイドピン 28 カムフォロアー 30,32 復帰用ばね 40 打抜き屑除去用型の上型 41 打抜き屑除去用型の下型 42 打抜き屑落し孔 45 突き押し片 a" 打抜き屑

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙器用板材による紙器ブランクの打抜き
    工程で、局部打抜き屑を除去する装置において、打抜き
    屑除去用型に取り付けられる打抜き屑受支機構は、打抜
    き屑除去用型の一方の型の抜き落し孔に、先端側が打抜
    き屑除去用型の他方の型に付設の突き押し片端と対向す
    るように臨ませて配した抜き屑受け片を、その抜き屑受
    け片先端側が後方への後退時前記突き押し片対向位置か
    ら側方へ押し戻し力に抗して変位させるように、戻しば
    ねとカム機構とによつて操作される支持片にて、前記抜
    き落し孔を備えた一方の型に取り付けられる支持ブラケ
    ツトに組み込まれて支持された構成であることを特徴と
    する局部打抜き屑除去装置。
  2. 【請求項2】 抜き屑受け片を支持する支持片は、逆L
    字形状にされて、その縦部分の背後がカム面に形成さ
    れ、前記抜き屑受け片が後退と共に支持ブラケツト側へ
    傾動退避するように支持片基幹部に設けられたガイド
    を、支持ブラケツトに設けられている案内溝に係合させ
    た構成である請求項1に記載の局部打抜き屑除去装置。
  3. 【請求項3】 抜き屑受け片は、支持片の先端部上に取
    り付けられ、その取付部下側と支持ブラケツトの前下部
    との間に復帰用ばねを介在させてある請求項1に記載の
    局部打抜き屑除去装置。
  4. 【請求項4】 抜き屑受け片は、その茎部に緩衝弾性体
    を備えて、支持片の先端部に上下可動的に突設されてい
    る請求項1に記載の局部打抜き屑除去装置。
  5. 【請求項5】 前記支持ブラケツトに設けられた案内溝
    には、復帰用ばねが嵌め込まれて、前記支持片の基幹部
    から突入されるガイドに、その復帰用ばね推力が付勢さ
    せてある請求項1,2または4のいずれかに記載の局部
    打抜き屑除去装置。
  6. 【請求項6】 前記抜き屑受け片の支持片は、支持ブラ
    ケツトに設けられた溝部に滑合され、当該溝部には支持
    片のカム面と接するカムフォロアーが付設されている請
    求項1〜5のいずれかに記載の局部打ち抜き屑除去装
    置。
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