JP3490337B2 - 打抜き屑除去装置 - Google Patents

打抜き屑除去装置

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JP3490337B2
JP3490337B2 JP12883999A JP12883999A JP3490337B2 JP 3490337 B2 JP3490337 B2 JP 3490337B2 JP 12883999 A JP12883999 A JP 12883999A JP 12883999 A JP12883999 A JP 12883999A JP 3490337 B2 JP3490337 B2 JP 3490337B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原板からブランク
を打抜くことによって生じる打抜き屑を除去する打抜き
屑除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】組み立て箱等の紙器を製作する工程にお
いて、原板を所定の紙器に応じた形状のブランクに加工
する工程は、通常、原板からブランクを打抜く工程と、
この打抜きによって生じる打抜き屑を除去する工程とに
分業して行われている。
【0003】打抜き屑を除去する打抜き屑除去装置は、
打抜き屑を落とす型孔を設けた型板と、打抜き屑を型孔
の下方へ突き押す突片を設けた上型と、突片で突き押さ
れた打抜き屑を受支する受支機構とで構成されている。
【0004】受支機構は、突片で型孔の下方へ突き押さ
れた打抜き屑を受支し、突片との間に打抜き屑を一旦挟
むことによって、打抜き処理された原板から打抜き屑を
確実に分離するためのものである。
【0005】このような構成は、例えば特開平3−26
4295号に記載された局部打抜き屑除去装置にも採用
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した打抜き屑除去
装置において、型板は、処理するブランクの形状を変更
するのに伴って、そのブランクに対応する型孔が設けら
れたものに交換される。また、上型も、交換した型板の
型孔に対応するように、突片が改めて設定される。
【0007】ところでこの際、従来の打抜き屑除去装置
の受支機構にあっては、前述したように、突片に受け片
を対向させる構成であることから、上型の突片の設定に
追従して、改めて受け片を設定する必要があった。
【0008】このため従来では、突片と受け片の細身の
先端同志を対向させるようにそれらを取り付ける精密な
設定作業が、原板の処理数量の大小に拘らず、ブランク
の形状を変更する都度時間をかけて行われており、これ
が装置の稼動の効率を低下させる原因となっている。
【0009】そこで本発明は、このような問題を考慮し
つつ、打抜き屑を効率よく除去できる打抜き屑除去装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に記載し
た発明は、原板からブランクを打抜くことによって生じ
る打抜き屑を除去する装置であって、具体例で用いた符
号を付して記すと、前記打抜き屑を落とす型孔210a
を設けた型板210と、前記打抜き屑を前記型孔の下方
へ突き押す突片220aを設けた上型220と、前記突
片で突き押された打抜き屑を受支する受支機構230
を備えた打抜き屑除去装置において、前記受支機構23
は、回動可能に設けられた複数のプレート231,2
31と、これら複数のプレート231,231を上下移
動させる昇降装置Sと、前記複数のプレート231,2
31が上昇した際にこれら複数のプレート231,23
1が連繋して平面を形成するべく該複数のプレート23
1,231を拘引するワイヤ235と、を備え、 前記複
数のプレート231,231は、前記昇降装置Sによっ
て上昇すると、前記平面を形成するとともに該平面が前
記型板210の下面と当接する一方、前記昇降装置Sに
よって下降すると、当該複数のプレート231,231
は傾斜して、前記打抜き屑は前記複数のプレート23
1,231の間から落下するように構成されている打抜
き屑除去装置である。
【0011】このように、本請求項の打抜き屑除去装置
によると、受支機構は、複数のプレートを連繋してなる
平面を前記型板の下部に支持するものであって、打抜き
屑は、プレートをそれぞれ傾斜して落下するので、打抜
き屑が効率よく除去される。
【0012】すなわち、突片で型孔の下方に突き押され
た打抜き屑は、複数のプレートを連繋してなる平面にて
受支することにより、原板から確実に分離され、更に、
分離した打抜き屑は、プレートをそれぞれ傾斜すること
によって落下される。特に、従来の受支機構は、突片と
対向するように受け片を設定する必要があったが、本発
明の受支機構は、そのような受け片を設定する必要がな
いので、こうした設定に費やす手間と時間とが削減さ
れ、その結果、装置の稼動の効率が向上される。
【0013】本願第2請求項に記載した発明は、請求項
1において、前記受支機構230のプレート231は、
長方形状のものであって軸受け233に枢支され、前記
ワイヤ235に拘引されていないときには自重により所
定の方向へ回転付勢される構成の打抜き屑除去装置であ
る。
【0014】このように、本発明の打抜き屑除去装置に
よると、受支機構のプレートは、上下移動及び回動して
傾斜するので、傾斜及び復帰の動作を素速く行うことが
可能であり、連続して行われる打抜き屑の除去処理に、
効率よく対応することが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の具体例を図面に
基いて詳細に説明する。
【0016】図1は、本例の自動打抜き機1を示す概要
図である。同図に示す自動打抜き機1は、原板Aからブ
ランクA′を打抜く打抜き装置100と、この打抜きに
よって生じる打抜き屑を除去する打抜き屑除去装置20
0とを備えており、原板Aは、間欠的に移動する循環チ
エン300に設けられたクランプで挟持されて所定の搬
送ラインを移動し、前記打抜き装置100及び前記打抜
き屑除去装置200にて順次に処理されて、所定のブラ
ンクA′に加工される。
【0017】打抜き装置100は、搬送ラインの上側に
設けられた打抜き板110と、搬送ラインの下側に設け
られた面板120と、前記打抜き板110又は前記面板
120を搬送ラインに同調した適宜間隔で昇降する昇降
装置Sとで構成されている。
【0018】すなわち、打抜き板110には、ブランク
A′に対応する所定の打抜き刃110aが設けられてお
り、原板Aは、打抜き板110と面板120との間に位
置する状態で、打抜き板110が下降することによっ
て、又は面板120が上昇することによって打抜き刃1
10aに押し付けられ、打抜かれる。
【0019】尚ここでは、原板Aにおいて不要となる部
位に生じる打抜き屑が、形成されるブランクA′より分
離しないように、幅0.1〜1mm程度のつなぎを残
す。但し、原板Aが厚手であったり、打抜き屑が小型で
あると、切断面の摩擦で打抜き屑は離脱しないので、つ
なぎは残さない場合もある。いずれにしても、原板A
は、打抜き屑を保持したまま打抜き屑除去装置200へ
と移行する。
【0020】打抜き屑除去装置200は、図1乃至5に
示すように、型孔210aが設けられた型板210と、
突片220aが突設された上型220と、突片220a
で突き押された打抜き屑を受支する受支機構230と、
上型220及び受支機構230を搬送ラインに同調した
適宜間隔で昇降する昇降装置Sとで構成されている。
【0021】すなわち、型板210は、原板Aに対応す
る型孔210aが設けられた板状の部材であり、型孔2
10aの個数及び形状は、処理する打抜き屑に応じて設
定されている。
【0022】上型220は、型板210の型穴210a
に対応する所定の部位に、ピン状の突片220aが突設
されたものであって、昇降装置Sによって搬送ラインに
同調した上下移動をして、前記突片220aの先端で原
板Aが保持する打抜き屑を型孔210aの下方へ突き押
すものである。本例の場合、上型220は、昇降装置S
に着脱可能に設けられる板状の部材であって、突片22
0aは、前記板状の部材に打ち付けて設けられている。
或いは、突片220aは、所定の止着具を用いて取り付
けるように構成してもよい。
【0023】受支機構230は、複数のプレート231
を連繋してなる平面を型板210の下部に支持するもの
であって、打抜き屑は、各プレート231をそれぞれ傾
斜して落下するように構成されている。
【0024】すなわち、受支機構230は、突片220
aで型孔210aの下方に付き押された打抜き屑を受支
することによって、この打抜き屑を突片220aとの間
に挟んで原板Aから分離し、そして分離した打抜き屑を
落下処理するものであり、複数のプレート231を連繋
してなる平面を型板210の下面に密接するように支持
し、また、これらの複数のプレート231を上下移動及
び回動して傾斜するように構成されている。
【0025】プレート231は、それぞれ、適宜幅の長
方形状のものであって、軸受け233に端部を枢支され
た軸232に固定されており、上下移動するとともに軸
232を中心に回動することによって、互いに連繋して
平面を形成し、また、傾斜するように設けられている。
これらのプレート231が連繋する際は、プレート23
1の長手方向の側部同士は、当接した状態となる。ま
た、このようなプレート231の長手方向の側部同士
は、プレート231が回動する際、互いに引っ掛かるこ
とがないように、それぞれ斜にカットされている。
【0026】また、プレート231は、それぞれ、固定
した軸232に対して、その重さが不均衡に分配されて
おり、自重によって所定の方向へ回転付勢されている。
【0027】前記軸受け233は、軸232の端部を枢
支するとともに、支柱を介してフレーム234に支持さ
れている。
【0028】前記フレーム234は、昇降装置Sに設置
された枠状の部材であり、プレート231は、フレーム
234とともに昇降装置Sによって上下移動する。
【0029】図中の235は、プレート231が自重に
よって所定の方向に回転付勢されているのに対して、プ
レート231をその反対方向へ拘引するワイヤである。
このワイヤ235は、スプリング236を介在した状態
で、一端をプレート231の要所に固定されるととも
に、他端を打抜き屑除去装置200の外部に支持した支
持体237に固定されいる。
【0030】すなわちプレート231は、ワイヤ235
で拘引されつつ上下移動することによって、その傾斜角
度が変化する。尚、スプリング236は、所要のばね定
数を備えた弾性体であり、その機能については後に詳述
する。
【0031】図中の238は、ワイヤ235によるプレ
ート231の拘引を、プレート231が水平となる状態
で規制するストッパである。ストッパ238は、その基
端をフレーム234に固定された柱状のものであり、プ
レート231に対してそれぞれ設けられている。
【0032】フレーム234が上昇してストッパ238
の先端がプレート231の下部に当接すると、プレート
231は連繋して単一の平面を形成する。
【0033】また、プレート231及びフレーム234
の上下移動は、プレート231にストッパ238が当接
した状態においても、スプリング236が伸縮する範囲
で可能とされている。
【0034】すなわち、この受支機構230にあって
は、プレート231と支持体237とを連結するワイヤ
235にスプリング236を介在し、ワイヤ235によ
る拘引の間隔を伸縮可能とすることによって、プレート
231の上下移動に対して、プレート231を連繋して
なる平面がある程度維持されるように構成している。
【0035】図中の239は、プレート231の上下移
動において、プレート231を連繋してなる平面を所定
の位置に位置決めするサイド板である。すなわち、この
サイド板239は、打抜き屑除去装置200の外部に支
持されるとともに型板210の両脇に位置する部材であ
って、プレート231を連繋してなる平面を、型板21
0の下面と密接する位置に位置決めするためのものであ
る。
【0036】このような打抜き屑除去装置200によれ
ば、打抜き屑の処理は、図6乃至図10に示すように行
われる。
【0037】まず、打抜き装置100で打抜き処理がな
された原板Aは、打抜き屑を保持した状態で、型板21
0の上面へともたらされる(図6参照)。
【0038】原板Aの移動は、打抜き屑と型孔210a
とが重なる状態で一旦停止される(図7参照)。
【0039】受支機構230は、プレートが所定の角度
に傾斜した状態から上昇される。プレート231は、そ
れぞれ、ワイヤ235及びスプリング236で支持体2
37と連結されているため、ワイヤ235で拘引されつ
つ上昇し、上昇するに連れて軸4を中心に回動して傾斜
角度が漸次減少し、サイド板239に当接する前にスト
ッパ238と当接するとともに連繋して平面を形成する
(図8参照)。
【0040】尚、この間スプリング236は、およそ自
然長を保っている。
【0041】そして、更に受支機構230が上昇するこ
とによって、スプリング236は伸張され、プレートは
231はサイド板239に当接し、プレート231を連
繋してなる平面は、型板210の下面と密接する。
【0042】原板Aの打抜き屑は、上型220が下降す
ことによって、突片220aで型孔210aの下方に突
き押される。突片220aで型孔210aの下方に付き
押された打抜き屑は、プレート231を連繋してなる平
面上にて受支され、プレート231と突片220aとの
間に挟まれた状態となり、つなぎが剪断されて原板Aよ
り分離する。原板Aから分離した打抜き屑は、プレート
231の上面に置かれた状態となる(図9参照)。
【0043】これより、上型220は下降から上昇に転
じ、受支機構230は上昇から下降に転じて元の位置へ
復帰する。すなわち、前述したのとは逆に、プレート
3,3は、平面を形成した状態でサイド板239から離
反し、更に受支機構230下降することによって、所定
の角度に傾斜する。プレート231の上面の打抜き屑
は、プレート231が傾斜することによって落下され
る。また、打抜き屑が処理された原板Aは、ブランク
A′となって機外に送り出される(図10参照)。
【0044】そして、型板210の上面には、次の原板
がおくられてくるこのように、受支機構230は、複数
のプレート231を連繋してなる平面を型板210の下
部に支持し、そしてプレート231を傾斜させるように
構成されている。また、本例では、複数のプレート23
1を連繋してなる平面を上下移動に対してある程度維持
することによって、型板210の下面と複数のプレート
231を連繋してなる平面との当接及び離反が、安定し
た状態で行われるようにしている。
【0045】尚、プレート231の傾斜角度は、フレー
ム234に別途ストッパを設ける等して、打抜き屑を速
やかに落下させるべく適宜規制するようにしてもよい。
【0046】また、打抜き屑の幅がプレート231の幅
より長くなる等、とりわけ打抜き屑の大きさが落下させ
るのに適当でない場合は、打抜きの段階で、予めその打
抜き屑を適宜幅に切断したりする。
【0047】更に、型板210としては、従来では専ら
木板が用いられていたのに対し、本例ではスチレン製の
ボードを用いている。すなわち、本例の型板210は、
突片220aにて打抜き屑を突き押す際、その下面に複
数のプレート231を連繋してなる平面が密接するの
で、上方からの突き押しに対抗する応力をあまり必要と
せず、材質的に、型孔40aの加工が木板よりも容易な
ものを使用することができる。
【0048】また、本例の場合、プレート231は、自
重による回転付勢及びプレート231の昇降移動からな
るリンク機構によって回動するように構成したが、或い
は、プレート231を固定した軸232にモータを連結
し、このモータのトルクで回動よるするように構成して
もよい。
【0049】以上説明したように、本例の打抜き屑除去
装置によると、受支機構は、複数のプレートを連繋して
なる平面を前記型板の下部に支持するものであって、打
抜き屑は、プレートをそれぞれ傾斜して落下するので、
打抜き屑を効率よく除去することができる。
【0050】すなわち、突片で型孔の下方に突き押され
た打抜き屑は、複数のプレートを連繋してなる平面にて
受支することにより、原板から確実に分離することがで
き、更に、分離した打抜き屑は、プレートをそれぞれ傾
斜することによって落下することができる。特に、従来
の受支機構は、突片と対向するように受け片を設定する
必要があったが、本例の受支機構は、そのような受け片
を設定する必要がないので、こうした設定に費やす手間
と時間とを削減することができ、その結果、装置の稼動
の効率を向上することができる。
【0051】また、本例の打抜き屑除去装置によると、
受支機構のプレートは、上下移動及び回動して傾斜する
ので、傾斜及び復帰の動作を素速く行うことができ、連
続して行われる打抜き屑の除去処理に、効率よく対応す
ることができる。
【0052】次に、本発明の他の具体例を図11乃至図
12に基いて説明する。
【0053】前述した具体例では、スプリング236
を、プレート231と支持体237とを連結するワイヤ
235に介装しているのに対し、本例では、サイド板2
39の下部に支持したシリンダ239a及びロッド23
7の内部に内装している。また、ワイヤ235の他端を
固定する支持体237は、前記ロッドに支持している。
【0054】すなわち本例は、スプリング236を圧縮
使用とすることによって、その耐久性を向上したもので
ある。尚、その他の構成については、前述した具体例と
同様であるので、説明を省略する。
【0055】本例の受支機構2によると、プレート23
1は、サイド板239に当接する前にストッパ238と
当接するとともに互いに連繋して平面を形成し、フレー
ム234は、ロッド239bの先端と当接する。この
間、スプリング236はおよそ自然長を保っている。
【0056】そして、更に受支機構230が上昇するこ
とによって、ロッド239bはシリンダ239aに収納
されつつ押し上げられ、スプリング236は圧縮され
る。
【0057】その結果、プレート231を連繋してなる
平面は、型板40の下面と密接する位置にまで上昇され
る。
【0058】また、受支機構230が上昇から下降に転
じると、前述したのとは逆に、プレート231は、平面
を形成したままサイド板12から離れ、更に受支機構2
30が下降することによって、所定の角度に傾斜する。
【0059】以上説明した本例の打抜き屑除去装置によ
ると、打抜き屑の除去処理に伴って伸縮を繰り返すスプ
リングは、圧縮使用のために伸び緩むことがなく、その
耐久性の向上が可能となる。
【0060】次に、本発明の別具体例を図13乃至図1
4に基いて説明する。
【0061】本例の受支機構230は、プレート231
と支持体237とを円柱状の連結杆235′にて連結し
たものである。連結杆235′の両端部には、球体軸受
235′aを設けている。尚、その他の構成について
は、前述した具体例と同様であるので、説明を省略す
る。
【0062】このような構成によれば、受支機構の機械
的強度を更に向上することができる。すなわち、プレー
トと支持体とをワイヤのように変形可能な部材で連結す
ると、機械的ストレスが蓄積しやすくなるという虞があ
るが、本例によれば、そのような不都合を確実に回避す
ることができる。
【0063】
【発明の効果】本願第1請求項に記載した発明は、原板
からブランクを打抜くことによって生じる打抜き屑を除
去する装置であって、前記打抜き屑を落とす型孔210
を設けた型板210と、前記打抜き屑を前記型孔の下
方へ突き押す突片220aを設けた上型220と、前記
突片で突き押された打抜き屑を受支する受支機構230
とを備えた打抜き屑除去装置において、前記受支機構
30は、回動可能に設けられた複数のプレート231,
231と、これら複数のプレート231,231を上下
移動させる昇降装置Sと、前記複数のプレート231,
231が上昇した際にこれら複数のプレート231,2
31が連繋して平面を形成するべく該複数のプレート2
31,231を拘引するワイヤ235と、を備え、 前記
複数のプレート231,231は、前記昇降装置Sによ
って上昇すると、前記平面を形成するとともに該平面が
前記型板210の下面と当接する一方、前記昇降装置S
によって下降すると、当該複数のプレート231,23
1は傾斜して、前記打抜き屑は前記複数のプレート23
1,231の間から落下するように構成されている打抜
き屑除去装置である。
【0064】このように、本請求項の打抜き屑除去装置
によると、受支機構は、複数のプレートを連繋してなる
平面を前記型板の下部に支持するものであって、打抜き
屑は、プレートをそれぞれ傾斜して落下するので、打抜
き屑を効率よく除去することができる。
【0065】すなわち、突片で型孔の下方に突き押され
た打抜き屑は、複数のプレートを連繋してなる平面にて
受支することにより、原板から確実に分離することがで
き、更に、分離した打抜き屑は、プレートをそれぞれ傾
斜することによって落下することができる。特に、従来
の受支機構は、突片と対向するように受け片を設定する
必要があったが、本発明の受支機構は、そのような受け
片を設定する必要がないので、こうした設定に費やす手
間と時間とを削減することができ、その結果、装置の稼
動の効率を向上することができる。
【0066】本願第2請求項に記載した発明は、請求項
1において、前記受支機構230のプレート231は、
長方形状のものであって軸受け233に枢支され、前記
ワイヤ235に拘引されていないときには自重により所
定の方向へ回転付勢される構成の打抜き屑除去装置であ
る。
【0067】このように、本発明の打抜き屑除去装置に
よると、受支機構のプレートは、上下移動及び回動して
傾斜するので、傾斜及び復帰の動作を素速く行うことが
でき、連続して行われる打抜き屑の除去処理に、効率よ
く対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体例に係り、自動打抜き機を示す
概要図である。
【図2】 本発明の具体例に係り、打抜き屑除去装置を
示す斜視図である。
【図3】 本発明の具体例に係り、打抜き屑除去装置を
示す斜視図である。
【図4】 本発明の具体例に係り、受支機構の要部を示
す斜視図である。
【図5】 本発明の具体例に係り、受支機構の要部を示
す斜視図である。
【図6】 本発明の具体例に係り、打抜き屑除去装置の
受支機構の作動態様を示す概要図である。
【図7】 本発明の具体例に係り、打抜き屑除去装置の
作動態様を示す概要図である。
【図8】 本発明の具体例に係り、打抜き屑除去装置の
作動態様を示す概要図である。
【図9】 本発明の具体例に係り、打抜き屑除去装置の
作動態様を示す概要図である。
【図10】 本発明の具体例に係り、打抜き屑除去装置
の作動態様を示す概要図である。
【図11】 本発明の具体例に係り、受支機構の要部を
示す正面図である。
【図12】 本発明の具体例に係り、受支機構の要部を
示す正面図である。
【図13】 本発明の具体例に係り、受支機構の要部を
示す正面図である。
【図14】 本発明の具体例に係り、球体軸受を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 自動打抜き機 100 打抜き装置 110 抜型 110a 打抜き刃 120 面板 200 打抜き屑除去装置 210 型板 220 上型 220a 突片 230 受支機構 231 プレート 232 軸 233 軸受 234 フレーム 235 ワイヤ 235′ 連結杆 235′a 球体軸受 236 コイルばね 237 支持体 238 ストッパ 239 サイド板 239a シリンダ 239b ロッド A 原板 A′ ブランク S 昇降装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原板からブランクを打抜くことによって
    生じる打抜き屑を除去する装置であって、前記打抜き屑
    を落とす型孔210aを設けた型板210と、前記打抜
    き屑を前記型孔の下方へ突き押す突片220aを設けた
    上型220と、前記突片で突き押された打抜き屑を受支
    する受支機構230とを備えた打抜き屑除去装置におい
    て、 前記受支機構230は、回動可能に設けられた複数のプ
    レート231,231と、これら複数のプレート23
    1,231を上下移動させる昇降装置Sと、前記複数の
    プレート231,231が上昇した際にこれら複数のプ
    レート231,231が連繋して平面を形成するべく該
    複数のプレート231,231を拘引するワイヤ235
    と、を備え、 前記複数のプレート231,231は、前記昇降装置S
    によって上昇すると、前記平面を形成するとともに該平
    面が前記型板210の下面と当接する一方、前記昇降装
    置Sによって下降すると、当該複数のプレート231,
    231は傾斜して、前記打抜き屑は前記複数のプレート
    231,231の間から落下するように構成されている
    こと を特徴とする打抜き屑除去装置。
  2. 【請求項2】 前記受支機構230のプレート231
    は、長方形状のものであって軸受け233に枢支され、
    前記ワイヤ235に拘引されていないときには自重によ
    り所定の方向へ回転付勢されるものであることを特徴と
    する前記請求項1記載の打抜き屑除去装置。
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