JP3592392B2 - 打抜金型のかす上がり防止構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はリードフレームの製造等に使用する打抜金型のかす上がり防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6はプレス打抜加工によりリードフレームを製造する際にリードフレーム材をサイドカットしてリードフレームを所定の幅寸法に形成している様子を示す。同図でA部分が所定長さごとパンチによってサイドカットする部分である。このサイドカットは素材のスリッター歪みを取りのぞくために行われるものである。
【0003】
図7はリードフレームのサイドカットで用いられている打抜金型の従来例を示す。図7(a) は打抜金型の平面図、図7(b) は断面図である。10は被加工品たるリードフレーム材、12はパンチによって打ち抜かれる被加工品の打抜部分、14は金型ダイ、16は抜きカスである。この例では抜きカス16は金型ダイ14の抜き孔18内に落下するが、打ち抜き時に抜きかす16がパンチに付いて浮き上がるかす上がりを防止するため金型ダイ14の抜き孔18からエアで吸引するといったことがなされる。
【0004】
図8は打抜金型の他の従来例で抜き孔18内に突部14aを突設した金型ダイ14を使用する例である。図8(b) に示すように突部14aは抜きカス16が突部14aの端面と抜き孔18の壁面とにくい付くように設け、これによってかす上がりを防止する。図8に示すように一方が開いた形状で打抜加工する場合はリードフレームを製造する場合に限らず形状的に抜きかすが金型ダイにくい付かないため強制的にエアで吸引したり金型ダイの構造によって抜きかすをくい付きやすくして加工している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エアで抜きかすを吸引して加工する場合はエアの吸引量が大きいと被加工品をも吸引してしまって被加工品の送りミスが生じる原因になり、また、金型ダイに上記のような突部14aを設けて抜きかすをくい付きやすくする方法による場合は被加工品の幅寸法が異なったり被加工品の搬送コースを調整すると抜きかすのくい付き量が変動し確実に抜きかすをくい付かせることができない等の問題点があった。
【0006】
本発明はこれら問題点を解消すべくなされたものであり、その目的とするところは被加工品の幅寸法に変動があったり被加工品を加工装置にかけた際の調整等で変動があったりした場合でも確実にかす上がりを防止でき、安定した打抜加工を行うことができる打抜金型のかす上がり防止構造を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、金型ダイとパンチガイドにより被加工品を挟圧し、パンチにより被加工品を打抜加工する打抜金型において、前記被加工品の打抜部分の側縁部と前端部を略平行にしつつ前記パンチガイドの移動方向に対し直交する方向に進退動可能に支持されるとともに、打抜時に前記パンチガイドが被加工品を金型ダイに向け押し下げた際に前端部に前記側縁部が当接して後退し、パンチにより打ち抜きされた抜きかすが下面よりも下側に押し出された後に抜きかすの上面を押さえるべく前進するカム板を設けたことを特徴とする。
また、前記カム板を前記被加工品の側縁部に向けて常時付勢して設けたことを特徴とする。
また、カム板の前端部にテーパ面を設け、被加工品を打ち抜き開始時に前記被加工品の打抜部分の側縁部が前記テーパ面の平面範囲内にあるようカム板をセットすることを特徴とする。
【0008】
【作用】
パンチガイドにより被加工品が金型ダイに向けて押し下げられる際に、被加工品の打抜部分の側縁部がカム板の前端部に当接し、パンチガイドの押し下げ力によりカム板が後退する。被加工品はパンチにより打抜加工され抜きかすはカム板の下面よりも下方に移動する。抜きかすがカム板の下面を通過するとカム板は前進し抜きかすの上面を押さえ、パンチが上昇する際に抜きかすが浮き上がることを防止する。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1および図2は本発明に係る打抜金型のかす上がり防止構造の一実施例の構成を示す平面図および断面図である。図1で打抜部分12、金型ダイ14、抜き孔18の構成は図7に示す従来例と同様である。20は金型ダイ14上で抜き孔18に面して設置したガイドプレートである。20aはガイドプレート20を厚さ方向に貫設した貫通孔である。貫通孔20aは平面形状が矩形状に形成される。
【0010】
24は金型ダイ14上でスライド自在に支持されるとともに後部側を前記貫通孔20aに係合して装着したカム板である。カム板24は板状に形成した部材であり、図2に示すように、ガイドプレート20の抜き孔18に面する側面部の下部に貫通孔20aに連通して貫設したガイド孔20bに挿通して装着する。カム板24の後部上面にはカム板24の移動位置を規制するための係合突部24aを突設する。26はカム板24の後端面と貫通孔20aの内側面との間を弾発するスプリングである。
【0011】
図1、2はスプリング26の付勢力によって係合突部24aの前端面が貫通孔20aの内側面に当接した状態でカム板24がもっとも前進した位置にある状態である。カム板24はスプリング26の付勢力に抗して進退動するものであるが、このカム板24の進退動は打抜金型で被加工品を打抜加工する際の押圧力を利用してなされる。
すなわち、図1に示すようにカム板24はもっとも前進した状態で打抜部分12の側縁部とカム板24の前端が一部重複するように設定し、図2に示すようにカム板24の前端部に設けたテーパ面24bの平面範囲内に打抜部分12の側縁部すなわち、被加工品10の側縁部が位置するように設定する。
【0012】
このようにカム板24を構成することによってかす上がりを防止した打抜加工が可能になる。
図3は打抜加工時のカム板24等の動作の様子を示す。図3(a) はパンチ28が上死点にある状態で被加工品10が打抜位置まで送り込まれ打抜動作が開始される直前の状態である。カム板24の係合突部24aはスプリング26の付勢力によって貫通孔20aの内側面に当接している。30はパンチがイドである。
【0013】
図3(b) はパンチガイド30が下降し、金型ダイ14とパンチガイド30との間で被加工品10をクランプした状態である。パンチガイド30が下降し被加工品10を金型ダイ14との間で押さえる際に抜き孔18側に延出する被加工品10の側縁部がカム板24のテーパ面24bに当接し、被加工品10が下動することによりスプリング26の付勢力に抗してカム板24が押され後方に移動する。図3(b) はカム板24が移動して係合突部24aの前端面と貫通孔20aの内側面とが若干離間した状態である。
【0014】
図3(c) はパンチ28がさらに下動し被加工品10を打ち抜きした状態である。抜きかす16がカム板24のテーパ面24bを通過してカム板24の下面側に押し下げられ、パンチ28の側面にテーパ面24bの突端が当接する。抜きかす16とパンチ28との間の段差によりカム板24が若干前進する。
図3(d) は打ち抜き後にパンチ28が上動し、カム板24とパンチ28との当接が解除された状態である。パンチ28が上昇する際にはカム板24はスプリング26の付勢力によって前進し抜きかす16をカム板24の下面に係止した状態を維持するからかす上がりが確実に防止される。
【0015】
こうして、実施例の打抜金型ではパンチガイド30およびパンチ28が上下に押動されるごとにカム板24が進退動し、抜きかす16がカム板24の下側に排出されることによって、かす上がりを完全に防止して打抜加工がなされる。
【0016】
図4、5は上記実施例と同様にカム板24を用いてかす上がりを防止した打抜金型の他の実施例を示す。この実施例はパンチ28によって被加工品10を打ち抜く際に打抜部分の両側縁部がともにアウトカットとなる場合の例である。図4に示すようにこの実施例の打抜金型では打抜部分12の両側縁部に合わせて各々前端面をテーパ面としたカム板24、24を設け、カム板24、24のテーパ面の平面範囲内に打抜部分12の側縁部すなわち被加工品の側縁部が位置するように配置する。
【0017】
金型ダイ上にガイドプレート20を設けてカム板24、24をスライド自在に支持し、カム板24、24が抜き孔18方向へ突出する向きにスプリング26で付勢すること、カム板24、24に係合突部を設けて前進位置を規制する等の構成は上記実施例と同様である。
なお、本実施例では抜き孔18内にカム板24、24を突出させ抜きかす16の両側縁部をカム板24、24で係止できるようにするためパンチ28の側面にカム板24、24を収容できる凹部28a、28aを設けている。
【0018】
本実施例の打抜金型を用いて打抜加工する場合も、パンチ28で被加工品10を打ち抜く際にまず、パンチガイドで被加工品を押し下げることによって被加工品10によりカム板24、24が後方に押し下げられ、パンチ28で打ち抜くことによって抜きかす16がカム板24、24の下方に押し出され、パンチ28が上昇する際にはカム板24、24が抜きかす16の上面を係止することによって完全にかす上がりを防止する。
【0019】
なお、上記各実施例で説明したカム板を用いる構成とともに、抜きかすを金型ダイの抜き孔内に吸引するエア吸引機構や上型からエアブローすることにより、さらに確実にかす上がりを防止することができる。
また、上記実施例に示すように、本発明に係る打抜金型のかす上がり防止構造は打抜部分の一方の側縁をアウトカットする場合にも両側縁をアウトカットする場合にもともに適用することができる。また、加工対象物としてはリードフレームに限らず、種々の打抜加工に用いる金型構造として適用することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明に係る打抜金型のかす上がり防止構造によれば、上述したように、打ち抜き加工の際に抜きかすがパンチ側に浮き上がることを確実に防止することができ、より安定した打抜加工を行うことが可能になる。また、これによって加工装置のトラブルの発生を好適に抑えることができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】打抜金型のかす上がり防止構造の一実施例の構成を示す平面図である。
【図2】打抜金型のかす上がり防止構造の一実施例の構成を示す断面図である。
【図3】かす上がり防止構造を有する打抜金型の動作を示す説明図である。
【図4】打抜金型のかす上がり防止構造の他の実施例の構成を示す平面図である。
【図5】打抜金型のかす上がり防止構造の他の実施例の構成を示す断面図である。
【図6】リードフレーム材をサイドカットする様子を示す説明図である。
【図7】打抜金型の従来例の構成を示す説明図である。
【図8】打抜金型の従来例の他の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 被加工品
12 打抜部分
14 金型ダイ
16 抜きかす
18 抜き孔
20 ガイドプレート
20a 貫通孔
20b ガイド孔
24 カム板
24a 係合突部
24b テーパ面
26 スプリング
28 パンチ
28a 凹部
30 パンチガイド

Claims (3)

  1. 金型ダイとパンチガイドにより被加工品を挟圧し、パンチにより被加工品を打抜加工する打抜金型において、
    前記被加工品の打抜部分の側縁部と前端部を略平行にしつつ前記パンチガイドの移動方向に対し直交する方向に進退動可能に支持されるとともに、打抜時に前記パンチガイドが被加工品を金型ダイに向け押し下げた際に前端部に前記側縁部が当接して後退し、パンチにより打ち抜きされた抜きかすが下面よりも下側に押し出された後に抜きかすの上面を押さえるべく前進するカム板を設けたことを特徴とする打抜金型のかす上がり防止構造。
  2. カム板を前記被加工品の側縁部に向けて常時付勢して設けたことを特徴とする請求項1記載の打抜金型のかす上がり防止構造。
  3. カム板の前端部にテーパ面を設け、被加工品を打ち抜き開始時に前記被加工品の打抜部分の側縁部が前記テーパ面の平面範囲内にあるようカム板をセットすることを特徴とする請求項1または2記載の打抜金型のかす上がり防止構造。
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