JP3028459B2 - 多工程加工装置 - Google Patents

多工程加工装置

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JP3028459B2
JP3028459B2 JP6312304A JP31230494A JP3028459B2 JP 3028459 B2 JP3028459 B2 JP 3028459B2 JP 6312304 A JP6312304 A JP 6312304A JP 31230494 A JP31230494 A JP 31230494A JP 3028459 B2 JP3028459 B2 JP 3028459B2
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保 林
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日伸工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定量づつ送り込まれ
たフープ材から端縁にテーパを有する金属板の加工を順
次行う多工程加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、一辺が約15mm程度の略四角
形状で厚さ約0.7mm程度の金具でその一辺の端縁に
テーパを有する金属板を製造する場合、従来は例えば特
開平6−55326号公報に示されているように、下金
型の表面に、加工対象の金属板の2枚分を載せ、その周
囲を、一対の可動ガイドと固定ガイドにより固定し、先
端がV形をした刃により加工金属板の長さ方向に沿う中
央部を分断し、分断の際の金属板の変形を避けるなどの
ため可動ガイドを用いた加工装置により加工を行ってい
た。このような加工装置は、金属板のテーパ加工を容易
に行うことが可能であるが、加工対象の金属板の入替え
や各ガイドの操作など手間を要するものであつた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の手間
に鑑みなされたもので、長尺状の材料から連続的に端縁
にテーパを有する金属板が得られ、金属板の製造能率を
高めるとともに、歩留まりの高い製品を得ることができ
る多工程加工装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的は、上金型と前
記上金型と対向して配置される下金型とを有し、前記上
金型には複数の加工工程を実行するための各工程に対応
した工具がフープ材の送り方向に配列取着され、前記複
数の加工工程には少なくとも金属の一辺の端縁にテー
パを形成するためのV押し工程と前記V押し工程に隣
接する前段に金属板の相対向する二辺を形成する第1の
スリットおよび前記第1のスリットに隣接しV押し時の
材料の逃げを吸収する第2のスリットを形成する工程と
後段に、V押し後の前記第1のスリットと前記第2のス
リット間の連接残部を切り落とす工程とを備えるととも
に、前記下金型には前記スリットおよびV押し後の連接
残部切り落とし工程を実行するための各工具のそれぞれ
と対向する位置に前記工具の先端と係合するとともに、
切り落とし屑を嵌通する孔を設けたことを特徴とする多
工程加工装置とすることにより達成される。
【0005】
【作用】V押しにより金属板の端縁にテーパを形成する
と、このV押しによってフープ材が長手方向に作用力を
受け金属板が変形するが、この変形はV押し工程の前段
に材料の逃げを吸収するスリットを形成する工程を設け
ることにより金属板の変形を避けることができ、また、
V押し後必要でなくなった残部を、次工程で直ちに切り
落し、この切り落しによる屑を切り落し用工具と対向す
る位置にある下金型に形成された孔を通じて落下させ
る。これによりV押し後の反作用で生じる金属板のテー
パ部とV押し後の残部との重畳により、その後の加工で
生じるのテーパ部の歪曲および屑による加工精度の低下
を防止することができ、金属板の連続加工が可能にな
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例の多工程加工装置の縦
断面図で、1は上金型のバックプレートで、このバック
プレート1には一端部から他端部の方向すなわち加工さ
れる細長い帯状の金属からなるフープ材(以下「フープ
材」という)22が送られる方向に順次にフープ材22
の長手方向両側部にパイロット孔を形成するパイロット
用パンチ6、フープ材22のパイロット孔よりも両側内
側に位置し、フープ材22の長手方向に所定長さのスリ
ットを形成する第1スリット用パンチ7、第1スリット
間よりも僅かに長いフープ材の幅方向にスリットを形成
する第2スリット用パンチ8、分断縁部にテーパを形成
するV押しパンチ9、異形穴パンチ10、V押し後の残
部落し用パンチ11、面押しパンチ12、金属板切り落
しパンチ13が配列して固定され、また、パンチホルダ
ープレート2が固定されている。パンチホルダープレー
ト2は各パンチの基部のそれぞれが嵌合する孔が形成さ
れ、この孔に各パンチの基部のそれぞれを嵌合させ、こ
れにより各パンチの位置が保持される。
【0007】3はストリッパでバネ体(図示なし)を介
してバックプレート1に連結保持され、各パンチの先端
部分のそれぞれが挿通する孔が形成されていて、バネ力
に抗してストリッパ3がバックプレート1方向に移動し
たとき、各パンチの先端部分が外部に突出するように構
成されている。
【0008】4は下金型のダイであり、上金型と対向し
て配置され、上金型と対向する側の表面の両側側部には
所定の位置に溝23を形成したリフターピン14が所定
の間隔で配列装着されていて、フープ材22の両側側辺
端部はこのリフターピン14の溝23に係合されてその
位置を保持して移動する。また、ダイ4にはパイロット
用パンチ6と対向する位置にパンチ6の先端と係合し、
パンチ6により切り落された屑が嵌通する孔15、第1
スリット用パンチ7と対向する位置にパンチ7の先端と
係合し、パンチ7により切り落された屑が嵌通する孔1
6、第2スリット用パンチ8と対向する位置にパンチ8
の先端と係合し、パンチ8により切り落された屑が嵌通
する孔17、異形穴パンチ10と対向する位置にパンチ
10の先端と係合し、パンチ10により切り落された屑
が嵌通する孔18、V押し後の残部落し用パンチ11と
対向する位置にパンチ11の先端と係合し、パンチ11
により切り落された屑が嵌通する孔19、、面押しパン
チ12と対向する位置にパンチ12の先端と係合する面
押しダイ20、金属板切り落しパンチ13と対向する位
置にパンチ13により切り落された屑が嵌通する孔21
がそれぞれ形成されている。5はバックプレートでダイ
が固定されており、ダイの各嵌通孔と対向して貫通孔が
形成されていて、切り落された屑がこの貫通孔を通じて
落下するようにしている。
【0009】図2は、このように構成された多工程加工
装置により、例えば一辺の端縁にテーパを形成し、一辺
が約15mm程度の四角形状で厚さ0.7mm程度の金
属板を製造する過程を示すもので、前記金属板を製造す
るとき、まず上金型および下金型をプレス機などに設置
し、フープ材22をその先端部分からリフターピン14
の溝23に係合させて送り込み、フープ材22の先端部
分が所定位置に達すると上金型を駆動する。上金型のス
トリッパ3はフープ材22に当接しバネ力に抵抗してバ
ックプレート1方向へ移動し、パイロット用パンチ6が
突出しこれとほぼ動じにフープ材22にパイロット孔
1が形成され、フープ材22は次の工程に移動する。
【0010】次の工程では、パイロット孔31を目印に
してフープ材22の位置が決められ、この位置で上金型
が駆動されてパイロット用パンチ6による孔明けと同様
にして第1スリット用パンチ7によりフープ材22の両
側に長手方向の第1スリット32が形成され、フープ材
22は次の工程に移動する。第1スリット32は金属板
39の相対向する二辺部を形成する。この第1スリット
32が形成されるとき、ほぼ同時にフープ材22の後続
部分にパイロット用パンチ6によるパイロット孔31が
形成される。
【0011】次の工程では、上金型の駆動により同様に
して第2スリット用パンチ8によりフープ材22に幅方
向の第2スリット33が形成される。この第2スリット
33の位置は第1スリット32の先端方向の端部と僅か
に離れて形成される。第2スリット33の形成後フープ
材22は次の工程に移動する。この第2スリット33の
形成とほぼ同時に後続部分に第1スリット32が形成さ
れ、この後続部分に続く部分にパイロット孔31が形成
れる。
【0012】以下同様にしてフープ材22を、V押しパ
ンチ9によりテーパ面34を形成するV押し工程、異形
穴パンチ10により異形穴35を形成する孔明けおよび
屑落とし用パンチ11による屑落し工程、面押しパンチ
12により面押し部37を形成する面押し工と順に送
り、その後、金属板39を切り落しパンチ13によりフ
ープ材22から切り放し、同様にフープ材22の先端部
分に続く部分も各工程を経て順次金属板39がフープ材
22から切り落されて金属板39が連続的に加工され
る。V押し工程では、V押しパンチ9によりフープ材2
2に形成された第1スリット32の先端部分で両側の
1スリット32間に跨って行なわれる。
【0013】したがってV押し前には加工される金属
板部分39、その前後の第1スリット32と第2スリ
ット33間両者でフープ材22と連接されているが
V押し後は第1スリット32と後の第2スリット33間
でフープ材22と連接され第1スリット32と前の第
2スリット33間の連接部分36(以下「V押し後の
残部」という)とは分断される。そしてこのV押しに
より金属板39の一辺にテーパ面(傾斜面)34が形成
され、連接残部36は次ぎの孔明けおよび屑落し工程で
切り落される。V押し時、分断箇所に分断線に直交する
方向(フープ材22の長手方向)に作用力が働くが、V
押し当初は金属板部分39はその前後の第1スリット3
2と第2スリット33間の両者でフープ材22と連接さ
れていてV押し位置が固定され、V押しが進行するに連
れ前の第2スリット33と第1スリット32間の連接部
分36が作用力の方向に弾性変形し、第2スリット33
はその変形を吸収、つまり第2スリット33はV押し時
の材料の逃げを吸収する。これにより金属板39の一辺
の端面を傾斜させたテーパ面34を確実に形成すること
ができる。
【0014】この金属板39を加工する各工程でフープ
材22から抜き取りあるいは切り落された部分すなわち
屑はダイセットのダイ4及びバックプレート5に形成さ
れた孔15、16、17、18及び19を通して除去さ
れ、ダイの表面上に屑が残ることがない。特にV押し工
程で金属板39の端縁にテーパを形成することからV押
しと同時に切り落とすことができなかったV押し後の
接残部36を次工程の異形穴35の形成と同時に、V押
し後の残部落し用パンチ11で切り落し、その切り落し
屑を下金型のダイ4に形成された孔19を通して除去す
るようにしているので、ダイ表面に残る屑による加工精
度の弊害は除去されるとともに、図3に示すようなV押
しの反作用によって生じる金属板39のテーパ部とV押
し後の連接残部との重なり部がなくなり、後の工程の圧
力により金属板39のテーパ部が歪曲される弊害も避け
ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば端縁にテ
ーパを有する金属板がフープ材から連続して得られ、金
属板の製造能率を高めるとともに、歩留まりの高い金属
板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の多工程加工装置の断面図。
【図2】図1の実施例の多工程加工装置の金属板の製造
過程を示す図。
【図3】V押しの反作用によりテーパ部が歪曲される様
子を示す図。
【符号の説明】
1 上金型のバックプレート 2 パンチホルダー 3 ストリッパー 4 下金型のダイ 5 下金型のバックプレート 7 第1スリット用パンチ 8 第2スリット用パンチ 9 V押しパンチ 10 異形穴パンチ 11 V押し後の残部落し用パンチ 14 リフタピン 15、16、17、18、19、21 屑嵌通孔 20 面押しダイ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上金型と前記上金型と対向して配置され
    る下金型とを有し、前記上金型には複数の加工工程を実
    行するための各工程に対応した工具がフープ材の送り方
    向に配列取着され、前記複数の加工工程には少なくとも
    金属の一辺の端縁にテーパを形成するためのV押し工
    程と前記V押し工程に隣接する前段に金属板の相対向
    する二辺を形成する第1スリットおよび前記第1スリッ
    トに隣接しV押し時の材料の逃げを吸収する第2スリッ
    トを形成する工程と後段に、V押し後の前記第1スリッ
    トと前記第2スリット間の連接残部を切り落とす工程と
    を備えるとともに、前記下金型には前記スリットおよび
    V押し後の連接残部切り落とし工程を実行するための各
    工具のそれぞれと対向する位置に前記工具の先端と係合
    するとともに、切り落とし屑を嵌通する孔を設けたこと
    を特徴とする多工程加工装置。
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