JPH11300245A - 塗装用ロボット - Google Patents

塗装用ロボット

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JPH11300245A
JPH11300245A JP11553098A JP11553098A JPH11300245A JP H11300245 A JPH11300245 A JP H11300245A JP 11553098 A JP11553098 A JP 11553098A JP 11553098 A JP11553098 A JP 11553098A JP H11300245 A JPH11300245 A JP H11300245A
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JP
Japan
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paint
coating
color
color change
pump
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Application number
JP11553098A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Takahashi
真義 高橋
Noriaki Saisaka
則明 齋坂
Yoshiko Iriyama
佳子 入山
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11300245A publication Critical patent/JPH11300245A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は色替時の塗装機器の洗浄効率を高め
ることを課題とする。 【解決手段】 塗装用ロボット11は、第2アーム16
の上面に色替バルブユニット21と、塗料ポンプ22と
が配設されている。色替えプログラムが実行されると、
洗浄液供給ポンプ38の電熱ヒータ40から供給された
湯により色替バルブユニット21のマニホールド部21
a及び塗料チューブ24、塗料ポンプ22のバイパス流
路46、塗料チューブ25、塗装ガン18の内部に残留
する前回使用された水性塗料を洗浄する。そして、エア
供給装置39からのエアにより色替バルブユニット21
のマニホールド部21a及び塗料チューブ24、塗料ポ
ンプ22のバイパス流路46、塗料チューブ25、塗装
ガン18の内部に残留する洗浄液をパージする。この湯
による洗浄工程とエアによるパージとを数回繰り返す
と、前回の塗料が少ない回数で除去され、洗浄回数を減
らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色替時に塗料供給機
器及び塗料供給系路を洗浄するよう構成された塗装用ロ
ボットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば塗装用ロボットによりワーク表面
を塗装する塗装工程では、ワークがコンベヤにより搬送
されると、塗装用ロボットが予めティーチングされた塗
装プログラムにしたがって所定の塗装作業を行う。即
ち、塗装用ロボットは、ワークが作業エリアに到着する
と、自動的に塗装作業を開始し、ワークが作業エリアを
通過するまでに所定の塗装作業を終了させる。そして、
所定の塗装作業が終了すると、塗装用ロボットは、アー
ムを旋回させて塗装開始位置に戻す。
【0003】このように塗装用ロボットを使用して自動
的に塗装作業を行う塗装システムでは、ワークによって
塗料の色が指定されており、ワークの塗装色が切り替わ
る場合、ワークの搬送に連動して所謂色替えを行ってい
る。そのため、塗装用ロボットには、アーム上に色替バ
ルブユニット及び塗料ポンプ等の塗料機器が設けられて
いる。塗料供給装置から供給された各色の塗料は、色替
バルブユニットに設けられた各色替弁の夫々に供給され
る。そして、制御装置からの指令により色替バルブユニ
ットの一のバルブが開弁されると、当該バルブから吐出
された塗料は塗料チューブを介して塗料ポンプに供給さ
れ、この塗料ポンプで加圧されてアーム先端の手首部に
装着された塗装ガンに供給される。
【0004】また、上記塗料ポンプとしては、フラッシ
ャブルギヤポンプが用いられている。このフラッシャブ
ルギヤポンプは、色替バルブユニットと塗装ガンとの間
に配設されているので、色替え時には内部に残留する前
回の塗料を洗浄して除去する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の塗装用ロボ
ットでは、色替え時に色替バルブユニットのマニホール
ド及び色替バルブユニットから引き出された塗料チュー
ブ、上記塗料ポンプ、塗装ガンの内部通路のそれぞれを
シンナ等の洗浄液で洗浄してから次の塗料を吐出させる
ようにバルブを切り替えるため、多量の洗浄液を使用す
ることになり無駄が多かった。
【0006】さらに、各チューブや塗料機器内部の流路
内壁に付着した塗料を除去するには、洗浄液とエアとを
交互に供給して洗浄作業を繰り返す必要があり、塗料の
種類によっては10数回も洗浄しなければならない。そ
のため、色替バルブユニットから塗装ガンまでの間の塗
料供給系路を洗浄するには、かなりの洗浄時間を要する
といった問題がある。
【0007】また、従来は、色替え時に使用される洗浄
液の使用量が多いので、洗浄後の廃液処理に手間がかか
るばかりか、色替えに要する時間が長くなって塗装工程
の作業効率が低下するといった問題もある。また、近
年、いままで使用されていた油性塗料から水性塗料に切
り替わりつつある。油性塗料の場合、揮発性の高い溶剤
が混合されているので、塗装後の乾燥が速い反面上記の
ような問題が生じる。これに対し、水性塗料の場合、色
替時に前回の塗料を水で洗浄することができるので、洗
浄コストが安価に抑えられるといった利点がある。
【0008】しかしながら、水性塗料を使用する場合で
も塗料ポンプや色替バルブユニットや塗料チューブ等の
狭い流路を水で洗浄するには、かなりの時間を要するこ
とになり、特に冬場等のように塗料の粘度が高い場合に
は洗浄効率を高めることが難しかった。そこで、本発明
は上記課題を解決した塗装用ロボットを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、アーム先端の手首部に装着された塗装ガ
ンと、該塗装ガンに水性塗料を供給する塗料供給系路
と、該塗料供給系路に配設され、前記塗装ガンに任意の
塗装色の水性塗料を選択的に供給する塗料供給機器と、
色替時に前記塗料供給機器及び前記塗料供給系路を洗浄
する洗浄手段と、を有する塗装用ロボットにおいて、前
記洗浄手段は、色替時に前記塗料供給機器及び塗料供給
系路に湯を供給して洗浄することを特徴とするものであ
る。
【0010】従って、請求項1記載の発明によれば、洗
浄手段が色替時に塗料供給機器及び塗料供給系路に湯を
供給して洗浄するため、通常の洗浄液を使用する場合よ
りも洗浄効率が高く、短時間で塗料供給機器及び塗料供
給系路に残っている前回の塗料を洗浄して除去すること
ができる。また、請求項2記載の発明は、アーム先端の
手首部に装着された塗装ガンと、該塗装ガンに水性塗料
を供給する塗料供給系路と、該塗料供給系路に配設さ
れ、前記塗装ガンに任意の塗装色の水性塗料を選択的に
供給する塗料供給機器と、色替時に前記塗料供給機器及
び前記塗料供給系路を洗浄する洗浄手段と、を有する塗
装用ロボットにおいて、前記洗浄手段は、色替時に前記
塗料供給機器及び塗料供給系路に蒸気を供給して洗浄す
ることを特徴とするものである。
【0011】従って、請求項2記載の発明によれば、洗
浄手段が色替時に塗料供給機器及び塗料供給系路に蒸気
を供給して洗浄するため、通常の洗浄液を使用する場合
よりも洗浄効率が高く、より短時間で塗料供給機器及び
塗料供給系路に残っている前回の塗料を洗浄して除去す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる塗装用ロボ
ットの一実施例の構成を示す側面図である。図1に示さ
れるように、塗装用ロボット11は、塗装作業を行う塗
装エリア内に設置されており、塗装エリアには、ワーク
(被塗装物)がコンベヤ(共に図示せず)により一定の
速度で供給される。
【0013】塗装用ロボット11は、ワークが搬送され
ると、予めティーチングされた塗装動作を行うプレイバ
ック形の多関節ロボットである。塗装用ロボット11
は、大略、基台13と、基台13上でA軸回りに旋回す
る旋回ベース14と、旋回ベース14上で起立しB軸回
りに揺動する第1アーム15と、第1アーム15の上端
から水平方向に延在しC軸回りに揺動する第2アーム1
6と、第2アーム16の先端に設けられD,E,F軸回
りに回動する手首部17とよりなる。
【0014】手首部17の先端には、塗装ガン18が取
り付けられている。塗装ガン18は、第1アーム15及
び第2アーム16の揺動により所定の塗装高さ位置に移
動し、手首部17の動作により塗料噴射方向が変更され
る。上記のように構成された塗装用ロボット11は、各
可動部がモータ(図示せず)により駆動されて塗装ガン
18の位置や塗装方向を調整するようになっており、各
モータは制御装置としてのロボットコントローラ20か
らの制御信号により旋回ベース14、第1アーム15、
第2アーム16、手首部17を駆動するように制御され
る。また、塗装用ロボット1の各関節部分には、各可動
部の角度を検出するためのエンコーダ(図示せず)が組
み込まれており、各可動部の回動位置検出信号がロボッ
トコントローラ20にフィードバックされる。
【0015】第2アーム16の上面には、上記色替バル
ブユニット21と、フラシャブルギヤポンプからなる塗
料ポンプ22とが配設されている。色替バルブユニット
21は、後述するようにのマニホールド部21aに複数
の色替バルブが設けられ、各色替バルブには、夫々異な
る色の塗料が個別に供給される塗料チューブ23が接続
されている。そして、色替バルブユニット21の吐出口
と塗料ポンプ22の吸い込み口との間は、共通塗料チュ
ーブ24により接続され、塗料ポンプ22の吐出口と塗
装ガン18との間は共通塗料チューブ25により接続さ
れている。
【0016】色替バルブユニット21には、後述するよ
うに塗料供給チューブ23を介して各塗装色毎に設けら
れた塗料供給装置(図示せず)から各色の塗料が供給さ
れており、色替バルブユニット21は各色替バルブの切
替え動作により指定された塗装色の塗料を選択的に塗料
ポンプ22へ供給する。そして、塗料ポンプ22は、色
替バルブユニット21から吐出された塗料を加圧して塗
装ガン18に供給する。
【0017】従って、塗装用ロボット11の手首部17
に取り付けられた塗装ガン18には、第2アーム6の上
面に設けられた色替バルブユニット21及び塗料ポンプ
22から吐出された色の塗料が供給される。図2は色替
バルブユニット21及び各チューブの接続を示す系統図
である。図2に示されるように、色替バルブユニット2
1は、2色の塗料を選択的に供給する2色仕様であり、
二方弁33,34と三方弁35,36とから構成され
る。各弁33〜36は、信号線37a〜37dを介して
コントローラ20と接続されている。また、二方弁3
3,34は、流入ポートaと流出ポートbとを有するオ
ン・オフ弁である。また、三方弁35,36は、流入ポ
ートaと還流ポートbと流出ポートcとを有する切替弁
である。
【0018】38は洗浄液供給ポンプで、塗装用ロボッ
ト11の近傍又は第2アーム16の上面等に設けられて
いる。この洗浄液供給ポンプ38は、洗浄液を加熱する
電熱ヒータ40を有する。そのため、洗浄液供給ポンプ
30から吐出された洗浄液は、電熱ヒータ40により所
定温度(例えば45〜50°C)に加熱された湯となっ
て洗浄チューブ41を介して二方弁33へ供給される。
そして、本実施の形態では、塗料に水性塗料が用いられ
るため、水を洗浄液として使用する。
【0019】尚、本実施の形態では、洗浄液供給ポンプ
38が電熱ヒータ40を有する構成としたが、これに限
らず、例えばアーム駆動モータ等で発生する熱により洗
浄液を加熱させる構成とすることもできる。その場合、
上記電熱ヒータ40を設ける必要がなくなり、部品点数
を削減すると共に消費電力を削減できる。あるいはアー
ム駆動モータ等で発生する回生電力を用いて電熱ヒータ
40を加熱させることも可能であり、この場合も消費電
力を削減できる。
【0020】また、塗装作業を行う工場等には、ボイラ
あるいはガス湯沸器が設置されている場合が多い。この
ように、ボイラあるいはガス湯沸器等からなる給湯設備
が工場内に設けられている場合には、給湯配管からの湯
を使用して色替時の洗浄作業を行っても良い。39はエ
ア供給装置で、エアチューブ42a,42bを介して二
方弁34及び塗料ポンプ22に接続されている。
【0021】三方弁35,36は、夫々塗料供給装置内
のポンプ43,44と塗料チューブ23(23a〜23
d)を介して接続される流入ポートaと、還流ポート2
3bと、塗料チューブ24を介して塗料ポンプ22に接
続される吐出ポートcとを有する。尚、塗料チューブ2
3a、23cは、供給側チューブであり、塗料チューブ
23b、23dは、還流側チューブである。
【0022】塗料ポンプ22は、フラッシャブル機能を
実現するギヤポンプ45と、ギヤポンプ45の上下流側
間をバイバスするバイパス流路46と、バイパス流路4
6に配設された二方弁47と、ギヤポンプ45の内部を
エアパージするためのエアパージ流路48と、エアパー
ジ流路48の両端に配設された二方弁49,50により
構成される。
【0023】上記各二方弁47,49,50は、信号線
51a〜51cを介してロボットコントローラ20と接
続されている。上記エアパージ流路48は上流側端部が
エアチューブ42a,42cを介してエア供給装置39
に接続されている。また、エアパージ流路48は下流側
端部がエアチューブ52を介して回収容器53に連通さ
れている。ギヤポンプ45の内部は、色替時にエア供給
装置39から供給されたエアの空気圧によりギヤ間に残
留する塗料がエアパージされる。そして、パージされた
ギヤポンプ45の内部の塗料は、回収容器53に回収さ
れる。
【0024】通常、各二方弁47,49,50は、閉弁
状態に保持されている。そのため、塗料は、色替バルブ
ユニット21の三方弁35,36から塗料チューブ24
を介してギヤポンプ45に供給され、ギヤポンプ45に
より加圧されて塗料チューブ24を介して塗装ガン18
へ供給される。次に、ロボットコントローラ20の制御
回路が実行するメイン処理について図3に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0025】図3に示されるように、コントローラ12
の制御回路は、ステップS1(以下ステップを省略す
る)において、上位コンピュータより情報を取り込む。
次にS2で塗装作業終了の信号の荷無を確認する。S2
において、終了信号がある場合には、ロボットの制御を
終了する。しかし、上記S2で終了信号がない場合に
は、S3に進み、ワーク(被塗装物)変更の有無を確認
する。
【0026】S3においてワーク変更の指示がある場合
には、S4で変更されるワークのティーチングデータを
読み出す。尚、S3において、ワーク変更の指示がない
場合には、S4の処理を省略してS5に進む。次のS5
では、色替えを行うか否かを判定する。このS5におい
て色替え作業がある場合には、S6に進み、色替えプロ
グラムを実行する。
【0027】S6で色替えプログラムが実行され、洗浄
液供給ポンプ38の電熱ヒータ40から供給された湯に
より色替バルブユニット21のマニホールド部21a及
び塗料チューブ24、塗料ポンプ22のバイパス流路4
6、塗料チューブ25、塗装ガン18の内部に残留する
前回使用されたA色の水性塗料を洗浄する。そして、エ
ア供給装置39からのエアにより色替バルブユニット2
1のマニホールド部21a及び塗料チューブ24、塗料
ポンプ22のバイパス流路46、塗料チューブ25、塗
装ガン18の内部に残留する洗浄液をパージする。この
湯による洗浄工程とエアによるパージとを数回繰り返す
と、前回のA色の塗料が除去される。
【0028】また、エア供給装置39からのエアにより
ギヤポンプ45内に残留する前回使用されたA色の水性
塗料をパージして回収容器53へ排出する。上記のよう
な色替えプログラムが終了すると、S7に進み、ロボッ
トを塗装作業開始前の待機姿勢に復帰させる。S8で
は、B色の水性塗料を塗装ガン18へ供給開始すると共
に、あらかじめティーチングされたワークの塗装プログ
ラムを実行する。
【0029】次に、上記色替時に湯を用いて洗浄する場
合の洗浄処理を図4及び図5を用いて説明する。図4及
び図5は色替時に実行される洗浄処理のフローチャート
である。上記S6で色替え処理を実行する場合、図4の
S11でロボットを色替え原点に移動させる。次のS1
2では、色替バルブユニット21の現在供給している塗
料Aの三方弁35を閉弁させる。
【0030】続いて、S13で塗料ポンプ22のバイパ
ス流路46に配設されたバイパスバルブとしての2方弁
47を開弁させる。これと同時に、S14でギヤポンプ
45の洗浄用バルブとしての2方弁49,50を開弁さ
せる。これで、ギヤポンプ45の内部が洗浄可能な状態
となる。この作業を実行した後、S15で塗装ガン18
をオンにする。そして、S16で湯で洗浄作業するため
に洗浄液供給ポンプ38の電熱ヒータ40に通電して加
熱を開始させる。
【0031】続いて、S17で色替バルブユニット21
のエアバルブとしての二方弁34を開弁させてエア供給
装置39から供給されたエアの空気圧により色替バルブ
ユニット21と塗装ガン18との間の塗料供給系路に残
留する塗料Aをエアパージする。そして、パージされた
塗料Aは、回収容器53に回収される。そして、S18
で予め設定された所定時間が経過すると、S19に進
み、色替バルブユニット21の二方弁34を閉弁させ
る。
【0032】このように塗料供給系路のエアパージが終
了すると、S20に進み、色替バルブユニット21の洗
浄バルブとしての三方弁33を切替えてポートaとcと
を連通させる。これにより、洗浄液供給ポンプ38の電
熱ヒータ40から供給された湯により色替バルブユニッ
ト21のマニホールド部21a及び塗料チューブ24、
塗料ポンプ22のバイパス流路46、塗料チューブ2
5、塗装ガン18の内部に残留する前回使用されたA色
の水性塗料を洗浄する。
【0033】そして、S21で予め設定された所定時間
が経過すると、S22に進み、色替バルブユニット21
の三方弁33を復帰させてポートaとbとを連通させる
ことにより洗浄液としての湯の供給を停止させる。次の
S23では、上記洗浄作業が目標回数To 繰り返された
かどうかをチェックする。そして、洗浄回数T>To で
あるときは、上記S17に戻り、S17〜S23の処理
を繰り返す。
【0034】このように、エアパージと湯による洗浄と
が交互に繰り返されることにより、塗料供給系路に残留
している塗料は、次第に除去される。特に粘度の高い塗
料や塗料にアルミ粉等が混入されたメタリック塗料等の
場合でも、湯が洗浄液として塗料供給系路に供給される
と、単に塗料を洗い流すだけでなく、塗料の粘度が湯の
温度により徐々に低くなり、流路内壁に付着している塗
料を効果的に除去することができる。
【0035】また、上記目標回数To は、任意の回数を
設定することができ、例えば洗浄する塗料供給系路の長
さや廃液量、洗浄時間等の各条件に応じた洗浄回数に設
定される。上記S23において、洗浄回数T=To であ
るときは、洗浄作業が目標回数To だけ実行されたた
め、S24に進み、色替バルブユニット21の二方弁3
4を開弁させて塗料供給系路に残留する洗浄液をパージ
する。そして、S25で予め設定された所定時間が経過
すると、S26に進み、色替バルブユニット21の二方
弁34を閉弁させる。
【0036】次のS27では、塗料ポンプ22のバイパ
ス流路46に配設されたバイパスバルブとしての2方弁
47を閉弁させる。続いて、S28でギヤポンプ45の
洗浄用バルブとしての2方弁49,50を閉弁させる。
次のS29では、色替バルブユニット21の洗浄バルブ
としての二方弁33を開弁させる。この場合、バイパス
流路46に配設された2方弁47が閉弁されているの
で、二方弁33が開弁されると、ギヤポンプ45の内部
にも洗浄液としての湯が供給される。これで、ギヤポン
プ45の内部も湯により洗浄される。そして、S30で
予め設定された所定時間が経過すると、S31に進み、
色替バルブユニット21の二方弁33を閉弁させる。
【0037】次のS32では、上記S29〜S31まで
の処理をNo回繰り返したかどうかを確認する。そし
て、S32において、上記S29〜S31までの処理が
No回繰り返されると、S33に進み、洗浄液供給ポン
プ38の電熱ヒータ40への通電を停止させる。続い
て、S34では、次に塗装されるB色塗料の色替バルブ
としての三方弁36を切替えさせてポートaとcとを連
通させる。これでB色塗料が色替バルブユニット21か
ら塗料ポンプ22及び塗装ガン18へ充填され、次のB
色塗料を使用する塗装作業に備える。そして、S35で
予め設定された所定時間が経過すると、S36に進み、
色替バルブユニット21の三方弁36を元に復帰させて
ポートaとbとを連通させる。これにより、B色塗料の
供給が停止される。
【0038】S37では、塗装ガン18をオフにして色
替えプログラムを終了する。この後、ロボットコントロ
ーラ20の制御回路は、上記色替処理を終了してメイン
プログラムに戻る。そして、塗装ガン18からワークへ
B色塗料を吹き付けて塗装作業を再開する。このよう
に、色替時には、湯を洗浄液として供給して塗料供給系
路を洗浄した後、エアパージを行い、湯による洗浄とエ
アパージとを繰り返すことにより塗料供給系路を効率良
く洗浄することができ、塗料供給系路の残留塗料を短時
間で除去することができる。これにより、前回の塗料が
少ない回数で除去され、洗浄回数を減らすことができ
る。
【0039】さらに、塗料供給系路を洗浄した廃液は、
湯と洗浄された水性塗料とが混ざったものであるため、
廃液処理工程において廃液を加熱する際の工程が不要と
なり、廃液処理が容易となる。また、上記のように湯を
洗浄液として塗料供給系路を洗浄する場合、例えば塗料
の種類あるいは季節や気温の変化等の条件に応じて湯の
温度、すなわちヒータ40の加熱温度を調整することに
より、洗浄効率をより高めると共に洗浄時間を短縮する
ことができる。
【0040】図6は本発明の変形例の系統図である。
尚、図6において、上記実施例と同一部分には、同一符
号を付してその説明を省略する。図6に示されるよう
に、アーム16上に上記色替バルブユニット21と通常
のギヤポンプ等からなる塗料ポンプ55とが設けられて
いる。色替バルブユニット21の二方弁23は、洗浄チ
ューブ41を介して蒸気発生装置56に接続されてい
る。尚、色替バルブユニット21の各弁33〜36は、
蒸気に耐えるようにメタルシールの弁構造となってい
る。
【0041】蒸気発生装置56で生成された蒸気は、色
替時に二方弁23が開弁されると共に、マニホールド2
1a、塗料チューブ24、塗料ポンプ55、塗料チュー
ブ25、塗装ガン18に供給される。そのため、上記色
替バルブユニット21と塗装ガン18との間に形成され
た塗料供給系路は、蒸気発生装置56から供給された蒸
気により短時間で洗浄される。
【0042】よって、塗料供給系路の内壁に付着した塗
料は、蒸気の高温と圧力により効果的に除去される。こ
れにより、前回の塗料が少ない回数で除去され、洗浄回
数を減らすことができる。尚、塗料チューブ24,25
は、蒸気の圧力及び高温に耐えうる構造となっている。
また、上記蒸気発生装置56の代わりに工場内の蒸気配
管からボイラによって生成された蒸気を色替バルブユニ
ット21へ供給する構成とすることもできる。
【0043】尚、上記実施の形態では、塗装用ロボット
11の第2アーム16の上面に色替バルブユニット21
及び塗料ポンプ22,55等の塗装機器が配置された構
成を一例として挙げたが、これに限らず、例えば色替バ
ルブユニット21及び塗料ポンプ22,55等の塗装機
器を塗装用ロボット11の基台13あるいは塗装用ロボ
ット11の周囲に配置する構成にも適用できるのは勿論
である。
【0044】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、洗浄手段が色替時に塗料供給機器及び塗料供給系路
に湯を供給して洗浄するため、通常の洗浄液を使用する
場合よりも洗浄効率を高かめることができ、前回の塗料
が少ない回数で除去され、洗浄回数を減らすことができ
る。これにより、従来より短時間で塗料供給機器及び塗
料供給系路に残っている前回の塗料を洗浄することがで
きる。そのため、色替時の洗浄工程にかかるロスタイム
を短くして次回塗料の塗装開始を早めることにより塗装
工程全体の塗装効率を向上させることができる。
【0045】また、請求項2記載の発明によれば、洗浄
手段が色替時に塗料供給機器及び塗料供給系路に蒸気を
供給して洗浄するため、通常の洗浄液を使用する場合よ
りも洗浄効率を高かめることができ、前回の塗料が少な
い回数で除去され、洗浄回数を減らすことができる。こ
れにより、従来より短時間で塗料供給機器及び塗料供給
系路に残っている前回の塗料を洗浄することができる。
そのため、色替時の洗浄工程にかかるロスタイムを短く
して次回塗料の塗装開始を早めることにより塗装工程全
体の塗装効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる塗装用ロボットの一実施例の構成
を示す側面図である。
【図2】色替バルブユニット21及び各チューブの接続
を示す系統図である。
【図3】ロボットコントローラ20の制御回路が実行す
るメイン処理のフローチャートである。
【図4】色替時に実行される洗浄処理のフローチャート
である。
【図5】図4の処理に続いて実行される洗浄処理のフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の変形例の系統図である。
【符号の説明】
11 塗装用ロボット 14 旋回ベース 15 第1アーム 16 第2アーム 17 手首部 18 塗装ガン 20 制御装置 21 色替バルブユニット 22 塗料ポンプ 23〜25 塗料チューブ 33,34 二方弁 35,36 三方弁 38 洗浄液供給ポンプ 39 エア供給装置 40 電熱ヒータ 45 ギヤポンプ 46 バイパス流路 48 エアパージ流路 55 塗料ポンプ 56 蒸気発生装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム先端の手首部に装着された塗装ガ
    ンと、 該塗装ガンに水性塗料を供給する塗料供給系路と、 該塗料供給系路に配設され、前記塗装ガンに任意の塗装
    色の水性塗料を選択的に供給する塗料供給機器と、 色替時に前記塗料供給機器及び前記塗料供給系路を洗浄
    する洗浄手段と、 を有する塗装用ロボットにおいて、 前記洗浄手段は、色替時に前記塗料供給機器及び塗料供
    給系路に湯を供給して洗浄することを特徴とする塗装用
    ロボット。
  2. 【請求項2】 アーム先端の手首部に装着された塗装ガ
    ンと、 該塗装ガンに水性塗料を供給する塗料供給系路と、 該塗料供給系路に配設され、前記塗装ガンに任意の塗装
    色の水性塗料を選択的に供給する塗料供給機器と、 色替時に前記塗料供給機器及び前記塗料供給系路を洗浄
    する洗浄手段と、 を有する塗装用ロボットにおいて、 前記洗浄手段は、色替時に前記塗料供給機器及び塗料供
    給系路に蒸気を供給して洗浄することを特徴とする塗装
    用ロボット。
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