JPH09308847A - 色替え装置及び塗装用ロボット - Google Patents

色替え装置及び塗装用ロボット

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JPH09308847A
JPH09308847A JP12487796A JP12487796A JPH09308847A JP H09308847 A JPH09308847 A JP H09308847A JP 12487796 A JP12487796 A JP 12487796A JP 12487796 A JP12487796 A JP 12487796A JP H09308847 A JPH09308847 A JP H09308847A
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JP
Japan
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color change
paint
valve
coating
painting
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JP12487796A
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English (en)
Inventor
Yusuke Akami
裕介 赤見
Tatsuya Renbutsu
達也 蓮仏
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は塗装ガンに供給される塗料を別の塗
料に切り替える際の洗浄時間を短縮することを課題とす
る。 【解決手段】 塗装用ロボット1は、基台3上の旋回ベ
ース4で起立する第1アーム5と、第1アーム5の上端
から水平方向に延在して塗装ガン8を有する第2アーム
6とを有し、基台3には色替バルブユニット10が取り
付けられている。第2アーム6の先端に固定された塗料
供給管切替弁13は、塗料供給チューブ11と12との
間に配設され、且つ塗料排出チューブ14が接続されて
いる。塗料供給管切替弁13は、色替え要求信号が出力
されると、塗料供給チューブ11に残留する塗料を塗料
排出チューブ14へ排出させる。よって、色替え動作時
には、既に上流側の塗料供給チューブ11が洗浄済みの
ため、その分洗浄時間を短縮することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色替え装置及び塗装
用ロボットに係り、特に塗料の色替え時間を短縮するよ
う構成した色替え装置及び塗装用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば塗装用ロボットによりワーク表面
を塗装する塗装工程では、ワークがコンベヤにより搬送
されると、塗装用ロボットが予めティーチングされた塗
装プログラムにしたがって所定の塗装作業を行う。即
ち、塗装用ロボットは、ワークが作業エリアに到着する
と、自動的に塗装作業を開始し、ワークが作業エリアを
通過するまでに所定の塗装作業を終了させる。
【0003】そして、所定の塗装作業が終了すると、塗
装用ロボットは、アームを旋回させて待機位置に戻す。
このように塗装用ロボットを使用して自動的に塗装作業
を行う塗装システムでは、ワークによって塗料の色が指
定されており、ワークの塗装色が切り替わる場合、ワー
クの搬送に連動して所謂色替えを行っている。
【0004】すなわち、A色が指定されたワークへの塗
装が終了してから、B色が指定されたワークへの塗装が
開始されるまでの間に塗装ガン、及び塗装ガンまでの塗
料供給経路内に残留している前回のA色塗料を洗浄しな
ければならない。また、塗装用ロボットにおいては、ロ
ボットの近傍又はロボットのアーム上に色替バルブユニ
ットが設けられており、アーム先端の手首部の先端には
塗装ガンが装着されている。色替バルブユニットは、マ
ニホールドに複数の塗料供給弁と、空気供給弁と、シン
ナ供給弁とを接続してなる。塗料供給弁は圧縮空気で駆
動するエアオペレート式の3ポート2位置弁を用い、塗
料供給ポート、塗料還流ポート、塗料吐出ポートの3ポ
ートが設けられている。そして、各ポートには塗料供給
チューブが接続されている。
【0005】空気供給弁及びシンナ供給弁は、圧縮空気
で駆動するエアオペレート式の2ポート2位置弁を用い
ており、空気供給弁にはエアチューブが接続され、シン
ナ供給弁にはシンナ供給チューブが接続されている。
尚、塗料供給弁に3ポート2位置弁が使用されるのは、
塗装する場合のみ塗料を塗装ガンに供給し、塗装しない
場合には塗料を循環させて塗料の凝固を防止するためで
ある。
【0006】また、空気供給弁及びシンナ供給弁に2ポ
ート2位置弁を用いたのは、圧縮空気及びシンナを循環
させる必要がないからであり、各弁をエアオペレート式
としたのは、防爆上有利であるためである。ここで、塗
装用ロボットの色替え手順を説明する。尚、色替えは、
塗装プログラムが終了した後、又は塗装プログラムが終
了し塗装用ロボットが待機状態になった後、実行され
る。 (1)色替え要求の有無を判断する。 (2)色替え要求がある場合、塗装用ロボットを塗装ガ
ンから排塗料、排洗浄液を排出することの可能な色替え
位置とする。 (3)塗料供給弁を閉とし、塗料供給管への塗料の供給
を停止する。 (4)塗料供給管の最も上流側に配置した圧縮空気供給
弁を一定時間開とし、洗浄用の圧縮空気で塗料供給管、
塗装ガン内の残留塗料を塗装ガンから排出する。 (5)同様に、塗料供給管の最も上流側に設置した洗浄
液供給弁を一定時間開とし、洗浄液で塗料供給管、塗装
ガン内を洗浄し、排洗浄液を塗装ガンから排出する。 (6)圧縮空気供給弁を一定時間開とし、圧縮空気で塗
料供給管、塗装ガン内の残留洗浄液を塗装ガンから排出
する。 (7)確実に洗浄を行う場合には、(5)(6)を数回
繰り返す。 (8)色替えを行う塗料の塗料供給弁を開とし、塗料で
残留洗浄液を完全に排出するために捨て吹きを行う。
【0007】以上の手順(1)〜(8)で色替えが終了
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の色替え装置で
は、塗装ガンや色替バルブユニットから塗装ガンに塗料
を供給する共通チューブに前回の塗料が残留しているた
め、色替えを行う際には、塗装ガンや共通チューブを十
分に洗浄する必要がある。そのため、エアパージとシン
ナ洗浄とを数回繰り返さなければならず、アームの重量
増加を軽減するために色替え装置を塗装用ロボットから
離間した場所に設置した場合、その分共通チューブが長
くなって洗浄時間が長くかかるため、塗装ラインの稼働
率が低下するという問題があった。
【0009】また、塗装ガン及び共通チューブ等の塗料
供給経路を洗浄時間を短縮するには、塗料供給経路を短
くするのが有効である。そのため、塗装用ロボットのア
ーム先端に塗装ガンが取り付けられた構成の場合、アー
ムに色替え装置を搭載することにより共通チューブを短
くすることができる。ところが、色替え装置がアームに
搭載されることにより、アーム重量が増大するため、ア
ームを駆動するのにより大きな駆動力が必要となり、ア
ーム駆動モータが大型化するといった問題がある。
【0010】また、アーム重量が増大すると、塗装用ロ
ボットの動作精度や耐久性等の面で不利であり、しかも
塗装色の数が増えるほど色替え弁の数が増加して色替え
装置がより大型化すると共に重量増大によりアームに搭
載することが困難になる。そこで、本発明は上記課題を
解決した色替え装置及び塗装用ロボットを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、色の異なる塗料が個別に供給される複数の色
替え弁と塗装ガンとを共通管路で接続し、該複数の色替
え弁のうち一の色替え弁を切り替えて任意の塗料を該塗
装ガンに供給する色替え装置において、前記共通管路の
塗料を外部に排出する排出管路と、前記共通管路に設け
られ、前記共通管路と前記塗装ガン又は前記共通管路と
前記排出管路とを連通するように切り替わる切替弁と、
色替え時に前記切替弁を切り替えて前記共通管路に残留
する塗料を前記排出管路へ排出させた後、前記切替弁を
切り替えて前記塗装ガンに残留する塗料を洗浄する色替
え制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0012】従って、請求項1によれば、色替え時に切
替弁を切り替えて共通管路に残留する塗料を排出管路へ
排出させた後、切替弁を切り替えて塗装ガンに残留する
塗料を洗浄することができるので、色替え時に共通管路
と塗装ガンとを同時に洗浄するよりも洗浄時間を短縮で
き、塗装ラインの稼働率の低下を防止できる。
【0013】また、請求項2の発明は、アーム先端に装
着された塗装ガンと、色の異なる塗料が個別に供給され
る複数の色替え弁と、該塗装ガンと該複数の色替え弁と
を連通する共通管路とを有し、該複数の色替え弁のうち
一の色替え弁を切り替えて任意の塗料を該塗装ガンから
噴霧させる塗装用ロボットにおいて、前記共通管路の塗
料を外部に排出する排出管路と、前記共通管路に設けら
れ、前記共通管路と前記塗装ガン又は前記共通管路と前
記排出管路とを連通するように切り替わる切替弁と、色
替え時に前記切替弁を切り替えて前記共通管路に残留す
る塗料を前記排出管路へ排出させた後、前記切替弁を切
り替えて前記塗装ガンに残留する塗料を洗浄する色替え
制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0014】従って、請求項2によれば、色替え時に切
替弁を切り替えて共通管路に残留する塗料を排出管路へ
排出させた後、切替弁を切り替えて塗装ガンに残留する
塗料を洗浄することができるので、塗装ガン及びアーム
が色替え動作位置に至る前に共通管路に残留する塗料を
排出させておくことにより色替え時に共通管路と塗装ガ
ンとを同時に洗浄するよりも洗浄時間を短縮でき、塗装
ラインの稼働率の低下を防止できる。
【0015】また、請求項3の発明の前記色替え制御手
段は、前記アームが色替え動作位置に至る前に前記色替
バルブユニットの色替え弁を切り替える色替要求信号に
基づいて前記切替弁を切り替えて前記共通管路に残留す
る塗料を前記排出管路へ排出させることを特徴とするも
のである。
【0016】従って、請求項3によれば、色替要求信号
に基づいて切替弁を切り替えて共通管路に残留する塗料
を排出管路へ排出させるため、色替え動作に移る前に共
通管路を洗浄しておくことができ、その分洗浄時間を短
縮できる。また、請求項4の発明の前記色替え制御手段
は、前記塗装ガンが予めティーチングされた塗装オン・
オフポイントの最終ポイントを通過した後、予めティー
チングされた塗装ガンの動作ポイントの最終ポイントに
至ると前記色替要求信号を出力させ、前記色替バルブユ
ニットの色替え弁を切り替える色替要求信号に基づいて
前記切替弁を切り替えて前記共通管路に残留する塗料を
前記排出管路へ排出させることを特徴とするものであ
る。
【0017】従って、請求項4によれば、塗装ガンが予
めティーチングされた塗装オン・オフポイントの最終ポ
イントを通過した後、予めティーチングされた塗装ガン
の動作ポイントの最終ポイントに至ると色替要求信号を
出力させて共通管路に残留する塗料を排出管路へ排出さ
せるため、色替え動作に移る前に共通管路を洗浄してお
くことができ、その分洗浄時間を短縮できる。
【0018】また、請求項5の発明の前記色替え制御手
段は、前記塗装ガンが予めティーチングされた塗装オン
・オフポイントの最終ポイントに至ると前記色替要求信
号を出力させ、前記色替バルブユニットの色替え弁を切
り替える色替要求信号に基づいて前記切替弁を切り替え
て前記共通管路に残留する塗料を前記排出管路へ排出さ
せることを特徴とするものである。
【0019】従って、請求項5によれば、塗装ガンが予
めティーチングされた塗装オン・オフポイントの最終ポ
イントに至ると色替要求信号を出力させ、色替バルブユ
ニットの色替え弁を切り替える色替要求信号に基づいて
切替弁を切り替えて共通管路に残留する塗料を排出管路
へ排出させるため、色替え動作に移る前に共通管路を洗
浄しておくことができ、その分洗浄時間を短縮できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例を説明する。図1は本発明になる色替え装置及び塗装
用ロボットの一実施例を示す。塗装用ロボット1は、塗
装作業を行う塗装エリア内に設置されており、塗装エリ
ア2には、被塗装物がコンベヤにより一定の速度で供給
される。
【0021】塗装用ロボット1は、PTP(Point to P
oint)教示方法により予めティーチングされた塗装動作
を行うプレイバック形の垂直多関節ロボットである。塗
装用ロボット1は、大略、基台3と、基台3上で旋回す
る旋回ベース4と、旋回ベース4上で起立する第1アー
ム5と、第1アーム5の上端から水平方向に延在する第
2アーム6と、第2アーム6の先端に設けられた手首部
7とよりなる。手首部7の先端には塗装ガン8が取り付
けられている。塗装ガン8は、第1アーム5及び第2ア
ーム6の揺動により所定の塗装高さ位置に移動し、手首
部7により塗料噴射方向が変更される。
【0022】ロボットコントローラ9には、ティーチン
グ操作時に操作される手元操作装置9aが接続されてい
る。そして、ロボットコントローラ9のメモリには、手
元操作装置9aによりティーチング操作された際のティ
ーチングデータが記憶されている。このティーチングデ
ータは、塗装ガン8をコンベヤにより搬送された被塗装
物に追従させるように移動させ、且つ被塗装物に対する
塗装位置を一定速度で変化させる際の動作ポイントを記
憶する動作ティーチングデータと、被塗装物に対する塗
装位置の変化に応じて塗装ガン8の塗装オン・オフを指
示するための塗装オン・オフポイントを記憶する塗装テ
ィーチングデータとがある。
【0023】塗装ガン8の塗装オン・オフポイントは、
被塗装物に対する塗装ガン8の塗装位置が左右方向に移
動して下方へ変位する場合、塗装ガン8の移動軌跡がジ
グザク状になる。その場合、塗装ガン8は、左右方向の
被塗装物に対向する範囲を移動している間は塗装オンと
され、被塗装物に対向する範囲を通過した時点で塗装オ
フとされる。一方、動作ポイントは、色替え処理を行う
待機位置から被塗装物を塗装するための動作を行い、そ
の後待機位置に戻るように設定される。
【0024】よって、塗装オン・オフポイントは、被塗
装物に対向する範囲で動作ポイントと重複しており、塗
装ガン8は塗装オン・オフポイントの最終ポイントを通
過した後に動作ポイントの最終ポイントに至り、その後
待機位置に移動する。塗装用ロボット1は、各可動部が
モータ(図示せず)により駆動されて塗装ガン8の位置
や塗装方向を調整するようになっており、各モータはテ
ィーチングデータに基づいたロボットコントローラ9か
らの制御信号により旋回ベース4、第1アーム5、第2
アーム6、手首部7を駆動するように制御される。ま
た、塗装用ロボット1の各関節部分には、各可動部の角
度を検出するためのエンコーダ(図示せず)が組み込ま
れており、ロボットコントローラ9はエンコーダから出
力された検出信号がフィードバックされることにより、
各モータを制御して旋回ベース4、第1アーム5、第2
アーム6、手首部7を正確に駆動する。
【0025】基台3上には、色替え装置としての色替バ
ルブユニット10が取り付けられている。この色替バル
ブユニット10では、色の異なる複数の塗料(例えば塗
料A〜C)の中から一の塗料を選択的に供給することが
できるように構成されている。そして、塗装ガン8は、
塗料を供給する塗料供給チューブ(共通管路)11,1
2を介して色替バルブユニット10に接続されている。
【0026】塗装用ロボット1においては、色替バルブ
ユニット10が第2アーム6上ではなく基台3上に設け
られているため、第2アーム6の負担が軽減されてい
る。そのため、第2アーム6を駆動するモータの駆動力
が小さくて済み、モータの容量を小さくすることも可能
になるばかりか、塗装動作時の第2アーム6を高速動作
させたり、塗装ガン8の動作位置の精度及び塗装用ロボ
ット1の耐久性を高めるのに有利である。
【0027】13は塗料供給管切替弁で、塗料供給チュ
ーブ11と12との間に配設され、且つ第2アーム6の
先端に固定されている。塗料供給管切替弁13は、オペ
レートエアの供給により駆動されて切り替わるエアオペ
レート型の3ポート2位置弁よりなる三方弁である。
【0028】また、塗料供給管切替弁13には、塗料供
給チューブ11,12より分岐するように塗料排出チュ
ーブ(排出管路)14が接続されている。そして、塗料
排出チューブ14の端部は、塗装用ロボット1の近傍に
設置された排塗料回収装置15に接続されている。
【0029】通常、塗料供給管切替弁13は、塗料供給
チューブ11と12とを連通させており、色替バルブユ
ニット10で選択された塗料は塗料供給チューブ11,
12を通過して塗装ガン8に供給される。また、塗装動
作が終了して色替え姿勢に移る前、あるいは塗装ガン8
が塗装オン・オフポイントの最終ポイントを通過したと
き、あるいは塗装ガン8が塗装オン・オフポイントの最
終ポイントを通過した後に動作ポイントの最終ポイント
に到着したときに色替え要求信号が出力されると、後述
するように塗料供給管切替弁13が上流側の塗料供給チ
ューブ11と塗料排出チューブ14とを連通するように
切り替わり、塗料供給チューブ11に残留する塗料が塗
料排出チューブ14へ排出される。そして、塗料供給管
切替弁13から塗料排出チューブ14へ排出された塗料
は、塗料排出チューブ14を介して排塗料回収装置15
に回収される。
【0030】このように塗装用ロボット1では、塗装ガ
ン8が塗装オン・オフポイント(ティーチングデータ)
の最終ポイントを通過してから色替え姿勢に移るまでの
間に色替え要求信号が出力されると、これに基づいて塗
料供給管切替弁13が上流側の塗料供給チューブ11と
塗料排出チューブ14とを連通するように切り替わる。
そのため、塗装用ロボット1は、色替え動作状態になる
前に上流側の塗料供給チューブ11に残留する塗料を塗
料供給管切替弁13から塗料排出チューブ14へ排出さ
せる。
【0031】すなわち、色替え動作を行う際には、塗料
供給管切替弁13より下流側の塗料供給チューブ12及
び塗装ガン8に残留する塗料を塗装ガン8から噴射すれ
ば良い。よって、色替え動作時には、既に上流側の塗料
供給チューブ11が洗浄済みのため、その分洗浄時間を
短縮することが可能になり、その結果、色替え動作時間
が短縮されて塗装ラインの稼働率を高めることができ
る。しかも、色替バルブユニット10が塗装ガン8から
離間した位置に設置されているにも拘わらず、洗浄時間
を短縮することができる。
【0032】また、色替えに伴う廃液(残留塗料、シン
ナ等)を全て塗装ガン8から排出させるのではなく、色
替え動作前に塗料排出チューブ14から塗料供給チュー
ブ11等に残留する塗料を排出することができるので、
廃液の回収が容易となり、塗装エリアに排出される塗
料、シンナを減らすことができる。
【0033】図2は色替バルブユニット10の構成を示
す系統図である。尚、図2に示す塗装システムでは、塗
料A〜Cに3色の塗料を選択的に塗装ガン8に供給する
構成を一例として示してある。色替バルブユニット10
では、塗装ガン8に塗料供給チューブ11,12を介し
て連通された全色共通の塗料供給管(共通管路)16を
有し、塗料供給管16には塗料Aを供給するための塗料
供給弁17と、塗料Bを供給するための塗料供給弁18
と、塗料Cを供給するための塗料供給弁19とが配設さ
れている。
【0034】塗料供給弁17には、塗料供給装置(図示
せず)からの塗料Aを供給する塗料供給管路17aと、
塗料供給装置へ塗料Aを還流させる塗料供給管路17b
とが接続されている。また、塗料供給弁18には、塗料
供給装置(図示せず)からの塗料Bを供給する塗料供給
管路18aと、塗料供給装置へ塗料Bを還流させる塗料
供給管路18bとが接続されている。また、塗料供給弁
19には、塗料供給装置(図示せず)からの塗料Cを供
給する塗料供給管路19aと、塗料供給装置へ塗料Cを
還流させる塗料供給管路19bとが接続されている。
【0035】さらに、塗料供給管16には、塗装ガン8
及び塗料供給管16及び塗料供給チューブ11,12を
洗浄するシンナを供給するシンナ供給弁20と、塗装ガ
ン8及び塗料供給管16及び塗料供給チューブ11,1
2をエアパージする洗浄用エア供給弁21とが配設され
ている。そして、シンナ供給弁20には、シンナ供給装
置(図示せず)からのシンナ供給管路20aが接続され
ており、シンナ供給管路20aには逆流防止弁20bが
配設されている。また、洗浄用エア供給弁21には、エ
ア供給装置(図示せず)からのエア供給管路21aが接
続されており、エア供給管路21aには逆流防止弁21
bが配設されている。
【0036】尚、塗料供給弁17〜19は、夫々オペレ
ートエアの供給により駆動されて切り替わるエアオペレ
ート型の3ポート2位置弁よりなり、シンナ供給弁2
0、洗浄用エア供給弁21は夫々オペレートエアの供給
により駆動されて切り替わるエアオペレート型の2ポー
ト2位置弁よりなる。
【0037】このようにエアオペレート型の弁を使用す
るのは、塗装エリアが可燃性の雰囲気であり、防爆上有
利であるからである。また、塗料供給弁17〜19が3
ポート2位置弁で構成されているのは、塗装ガン8に塗
料を供給しない場合、塗料供給装置に塗料を還流させて
塗料が固まるのを防止するためである。また、シンナ供
給弁20、洗浄用エア供給弁21は、通常閉弁している
が、色替え時にオペレートエアが供給されると開弁する
オン・オフ弁である。
【0038】塗料供給弁17〜19及びシンナ供給弁2
0、洗浄用エア供給弁21には、オペレートエア管路2
8a〜28eが接続されており、各オペレートエア管路
28a〜28eからのエア(空気信号)により各弁が切
り替わる。そして、色替バルブユニット10の各弁は、
塗装時には常に1色のみを供給するように連携して切替
制御される。
【0039】エア供給ユニット29のエア出力管路30
には、オペレートエア供給管路31と、塗装ガン8にパ
ターンエアを供給するパターンエア供給管路32と、霧
化エアを供給する霧化エア供給管路33と、洗浄用エア
供給弁21に洗浄用エアを供給する洗浄用エア供給管路
34とが接続されている。
【0040】そして、オペレートエア供給管路31には
オペレートエア供給用のソレノイドバルブSV1〜SV
11が配設され、パターンエア供給管路32にはパター
ンエア供給弁35,36が配設され、霧化エア供給管路
33には霧化エア供給弁37,38が配設されている。
【0041】ソレノイドバルブSV1〜SV11は、通
常閉弁しており、ロボットコントローラ9から出力され
た制御信号により開弁する。ソレノイドバルブSV1〜
SV5はオペレートエア管路28a〜28eを介して色
替バルブユニット10の塗料供給弁17〜19,シンナ
供給弁20,洗浄用エア供給弁21にオペレートエアを
供給する電磁弁である。
【0042】また、ソレノイドバルブSV6はオペレー
トエア管路28fを介して塗料供給管切替弁13に塗料
供給・塗料排出用のオペレートエアを供給する電磁弁で
ある。ソレノイドバルブSV7はオペレートエア管路2
8gを介して塗装ガン8に塗装オン・オフ用のオペレー
トエアを供給する電磁弁である。
【0043】また、ソレノイドバルブSV8,9はオペ
レートエア管路28h,28iを介して霧化エア供給弁
37,38にオペレートエアを供給する電磁弁である。
ソレノイドバルブSV10,11はオペレートエア管路
28j,28kを介して、パターンエア供給弁35,3
6にオペレートエアを供給する電磁弁である。
【0044】色替えを行う際は、まず塗料の共通管路で
ある塗料供給管16及び塗料供給チューブ11,12や
塗装ガン8の内部を洗浄液(シンナ)により洗浄する必
要がある。そこで、塗料供給管16の上流側端部にはシ
ンナ供給弁20,洗浄用エア供給弁21が配設されてい
る。そのため、洗浄時には、シンナ及び洗浄用の圧縮空
気を塗料供給管16及び塗料供給チューブ11,12や
塗装ガン8に供給して洗浄する。
【0045】シンナ供給弁20及び洗浄用エア供給弁2
1は、エアオペレート型の2ポート2位置弁が使用され
ているので、シンナ供給弁20にはソレノイドバルブS
V4からの空気信号がオペレートエアとして供給され
る。また、洗浄用エア供給弁21には、ソレノイドバル
ブSV5からの空気信号がオペレートエアとして供給さ
れる。
【0046】塗装ガン8には、塗料オン・オフ制御用の
オペレートエアがソレノイドバルブSV7から供給さ
れ、霧化エア供給弁37,38からの霧化エア及びパタ
ーンエア供給弁35,36からのパターンエアが供給さ
れる。霧化エアは霧化エア供給弁37,38によって2
種類の塗料の霧化圧を選択し、塗装ガン8に供給するこ
とができる。また、パターンエアも同様にパターンエア
供給弁35,36によって2種類の塗装パターンを選択
することができる。
【0047】オペレートエアは、後述するロボットコン
トローラ9から出力された制御信号によりソレノイドバ
ルブSV1〜SV11が開弁又は閉弁することにより制
御され、ソレノイドバルブをオンにすると開弁してオペ
レートエアが各弁に供給される。
【0048】図3は色替バルブユニット10を制御する
色替え制御装置のブロック図である。色替え制御装置3
9は、ロボットコントローラ9内に設けられており、演
算手順などを示すプログラムを記憶するROM40と、
演算結果などを一時的に記憶するRAM41と、サンプ
リング時間やソレノイドバルブ制御時間を生成するタイ
マ42と、各ソレノイドバルブへ信号を出力するi/o
制御部43と、制御演算装置44とからなる。
【0049】この色替え制御装置39は、ロボットコン
トローラ9から出力される次塗料信号、色替えのタイミ
ングを知らせる色替え要求信号、塗装用ロボット1の姿
勢を検出するロボット位置信号によってソレノイドバル
ブSV1〜SV11を開閉制御することにより色替バル
ブユニット10及びエア供給ユニット29の各弁を切替
えるものである。
【0050】色替え制御装置39からの出力は、オペレ
ートエア用の圧縮空気をオン・オフするソレノイドバル
ブSV1〜SV7へ送られ、色替バルブユニット10及
び塗装ガン8のオン・オフを制御する。また、色替え制
御装置39は、色替バルブユニット10が色替えシーケ
ンス中、色替え完了、エラー状態等であることを示すス
テータス信号をロボットコントローラ9へ出力する。
【0051】次に、塗料Aから塗料Bへの色替えのシー
ケンスについて図4乃至図6のフローチャートを参照し
て説明する。尚、図4はロボットコントローラ9が実行
する処理のフローチャート、図5は色替え制御装置39
が実行する処理のフローチャート、図6は塗装ガンのオ
フポイントを設定する処理のフローチャートである。
【0052】今、色替え制御装置39は、ロボットコン
トローラ9からの信号によって塗装ガン8へ塗料Aを供
給するように色替バルブユニット10を制御し、塗料A
でワーク(図示せず)を塗装する。この状態での色替バ
ルブユニット10へのオペレートエアの供給は、ソレノ
イドバルブSV1からだけである。
【0053】そのため、ソレノイドバルブSV1からオ
ペレートエアが供給された色替バルブユニット10の塗
料供給弁17はオン状態となり、塗料供給管16を介し
て塗装ガン8へ塗料Aを供給する。また、他の塗料B〜
Eは、塗料供給管16へ吐出されずに塗料供給装置へ循
環している。
【0054】ロボットコントローラ9は、図4のステッ
プS1(以下「ステップ」を省略する)で塗装プログラ
ムを再生して塗装用ロボット1を塗装作業させる。この
塗装プログラム再生中に例えば1秒毎に塗装の有無を判
定する(S2)。そして、塗装有りの場合には、S3に
進み、次塗装プログラムでの色替え要求の有無を判定す
る。
【0055】S3において、色替え要求がある場合はS
4に進み、ロボットコントローラ9は色替え要求信号、
及び塗料B信号を色替え制御装置39に出力する。尚、
色替え制御装置39では、後述するようにこの色替え要
求信号、及び塗料B信号により色替え制御を開始する。
【0056】その後、所定の塗装プログラムが完了する
と(S5)、塗装用ロボット1を待機位置へ移動させた
後(S6)、塗装用ロボット1の各アームが待機位置へ
移動したかどうかを確認する(S7)。尚、塗装用ロボ
ット1の各アームを待機位置へ移動させたのは、塗装用
ロボット1の各アームを色替え姿勢へ動作する際にワー
クとの干渉を避けるためである。
【0057】次に、塗装用ロボット1の各アームを色替
えのための色替え位置に動作させ(S8)、塗装用ロボ
ット1の各アームが色替え位置に到達したことを確認す
る(S9)。そして、S9において、塗装用ロボット1
の各アームが色替え位置に到達したときは、色替え位置
到達信号を出力する(S10)。
【0058】続いて、S11で色替えが完了した否かを
判定する。すなわち、S11において、色替え完了のス
テータス信号が入力されていないときは、色替えが完了
していないものと判断して、S12に移行し、エラーの
有無を判定する。そして、エラーがないときは再度S1
1に戻り、エラーが有るときはS13に移行してエラー
処理を実行する。
【0059】また、S11において、色替え完了のステ
ータス信号が入力されたときは、S14に進み、塗装用
ロボット1の各アームを塗装開始のための待機位置へ移
動させる。そして、塗装用ロボット1の各アームが待機
位置へ移動したかどうかを確認する(S15)。
【0060】その後、S16で次塗装プログラムの再生
シーケンスを実行する。また、上記S3において、色替
え要求がない場合は、S17で塗装プログラムが完了し
たものと判断して、S4〜S13の処理を実行せずにS
14に移行する。このように、ロボットコントローラ9
は、予めティーチングされた塗装プログラムに基づいて
塗装用ロボット1を塗装作業させると共に色替え動作さ
せるように制御を行っている。
【0061】しかし、塗装プログラムの再生中、塗装用
ロボット1は常時塗装しているわけではない。そのた
め、実際には塗装プログラム終了前に塗装が終了してい
る場合が多い。そこで、塗装プログラム中にある塗装プ
ログラム単位の共通情報であるヘッダデータに塗装プロ
グラム中塗装ガン8が最後のオフとなるポイントを示す
塗装ガンオフポイントデータを追加する。
【0062】そして、塗装プログラムの再生中、ロボッ
トコントローラ9が塗装ガンオフポイントデータより塗
装ガン8を最後にオフする塗装オンオフの最終ポイント
を認識することができれば塗装プログラムの再生中であ
ってもロボットコントローラ9が色替え要求の有無を判
断し、色替え要求がある場合は色替え要求信号及び塗料
B信号を色替え制御装置39に出力することができる。
【0063】すなわち、塗装用ロボット1では、後述す
るように塗装ガン8がティーチングデータの最終ポイン
ト(塗装ガンオフポイント)に至ると、色替え要求信号
が出力され、これに基づいて塗料供給管切替弁13が上
流側の塗料供給チューブ11と塗料排出チューブ14と
を連通するように切り替わる。そのため、塗装用ロボッ
ト1は、色替え動作状態になる前に共通管路としての塗
料供給チューブ11に残留する塗料を排塗料回収装置1
5へ排出させることが可能になる。その結果、通常より
も早く色替え動作を開始することができ、色替え姿勢に
おける共通管路の洗浄時間を短縮することができ、色替
え時間の短縮が可能となると共に塗装ラインの稼働率の
低下を防止できる。
【0064】また、塗装ガン8がティーチングデータの
最終ポイント(塗装ガンオフポイント)から塗装動作の
最終ポイントを通過して色替え姿勢に移る前までに色替
え要求信号に基づいて塗料供給管切替弁13が上流側の
塗料供給チューブ11と塗料排出チューブ14とを連通
するように切り替えるようにしても良い。
【0065】以下、色替え動作の具体例について説明す
る。一方、図4のS3で色替え要求信号、及び塗料B信
号を受け取った色替え制御装置39の制御演算装置44
は、図5に示す以下の色替え制御を実行する。色替え制
御装置39は、ロボットコントローラ9から色替え要求
信号、及び塗料信号が入力されると、ソレノイドバルブ
SV1をオフにして塗料Aの塗料供給弁17を循環状態
に切り替えて塗料供給弁17から塗料供給管16への塗
料供給を停止する。(S21)。
【0066】次に、ソレノイドバルブSV6をオンにし
て塗料供給管切替弁13を上流側の塗料供給チューブ1
1と塗料排出チューブ14とを連通するように切り替え
る(S22)。続いて、ソレノイドバルブSV5を一定
時間(タイマ42により設定)オンとし、洗浄用エアで
塗料供給管16及び塗料供給チューブ11内の残留塗料
を一定時間塗料排出チューブ14へ排出させて排塗料回
収装置15で回収させる(S23)。
【0067】さらに、ソレノイドバルブSV4を一定時
間オンとし、シンナで塗料供給管16及び塗料供給チュ
ーブ11内を一定時間洗浄して、廃液としてのシンナを
塗料排出チューブ14を介して排塗料回収装置15へ排
出させる(S24)。S25では、洗浄を確実に行うた
め、S23,S24の洗浄回数をカウントし、予め設定
された回数だけ上記洗浄工程を繰り返す。尚、上記洗浄
工程の回数は、塗料の種類や要求されている塗装品質に
よって異なるものであり、適宜設定される。そして、所
定の設定回数だけ洗浄工程を繰り返すと、S26でソレ
ノイドバルブSV5を一定時間(タイマ42により設
定)オンにして洗浄用エア供給弁21を開弁させて、洗
浄用エアにより塗料供給管16及び塗料供給チューブ1
1内の残留シンナを塗料排出チューブ14へ排出させ
る。このようにして塗装用ロボット1が色替え姿勢に到
達する前に塗料供給管16及び塗料供給チューブ11を
洗浄することができる。
【0068】次のS27では、塗装用ロボット1が色替
え姿勢に到達したか否かを判定する。そして、S27に
おいて、塗装用ロボット1が色替え姿勢に到達したとき
は、S28に進み、ソレノイドバルブSV6をオフと
し、塗料供給管切替弁13を上流側の塗料供給チューブ
11と下流側の塗料供給チューブ12とを連通するよう
に切り替える。
【0069】この後、S29でソレノイドバルブSV5
を一定時間(タイマ42により設定)オンにして洗浄用
エア供給弁21を開弁させて、洗浄用エアにより塗料供
給管16及び塗料供給チューブ11,12、塗装ガン8
内を洗浄する。続いて、ソレノイドバルブSV4を一定
時間オンとし、シンナで塗料供給管16及び塗料供給チ
ューブ11,12、塗装ガン8内を一定時間洗浄して、
廃液としてのシンナを塗料排出チューブ14を介して排
塗料回収装置15へ排出させる(S30)。
【0070】S31では、洗浄を確実に行うため、S2
9,S30の洗浄回数をカウントし、予め設定された回
数だけ上記洗浄工程を繰り返す。次のS32では、ソレ
ノイドバルブSV5を一定時間(タイマ42により設
定)オンにして洗浄用エア供給弁21を開弁させて、洗
浄用エアにより塗料供給管16及び塗料供給チューブ1
1,12、塗装ガン8内のシンナを排出させる。
【0071】そして、S33では、ソレノイドバルブS
V2をオンとし、塗料Bの塗料供給弁18を塗料供給側
に切り替えて塗料供給管16及び塗料供給チューブ1
1,12を介して塗装ガン8へ塗料Bを供給させる。次
のS34では、塗料Bにより塗装ガン8から残留シンナ
を完全に排出するため、ソレノイドバルブSV7を一定
時間(タイマ42により設定)オンにして塗装ガン8か
ら残留シンナ及び塗料Bを噴射させて、塗装ガン8で捨
て吹きを行う。
【0072】その後、S35に進み、ロボットコントロ
ーラ9に色替え完了信号を出力する。これで、塗料Aか
ら塗料Bに色替えする場合の一連の制御処理が終了す
る。また、塗料Bから塗料Cへの色替え、あるいは塗料
Cから塗料Aへの色替えの場合も上記と同様に色替え処
理が実行される。
【0073】ここで、PTP(Point to Point)教示方
法について説明する。例えば、塗装用ロボット1におけ
るPTP教示方法は、作業者が手元操作装置9aを操作
して各ポイントに塗装用ロボット1の姿勢、動作速度、
ポイント間の軌道補間情報、塗装ガン8のオン・オフ情
報等をポイント単位で設定するものである。
【0074】このPTP教示方法により設定された制御
プログラムは、これらポイントデータの集まりであるた
め、ロボットコントローラ9はティーチングされたポイ
ントデータを順次、あるいは一括して読み込む。そし
て、ロボットコントローラ9は、PTP教示方法により
設定されたロボット制御プログラムに基づいて塗装用ロ
ボット1及び塗装ガン8等を制御する。
【0075】塗装ポイントデータの最終ポイントである
塗装ガンオフポイントデータの設定方法は、PTP教示
終了時、あるいは教示プログラムの修正終了時に図6に
示す処理を実行すれば良い。すなわち、ヘッドデータに
塗装ガン8がオフするポイントを記憶する塗装ガンオフ
ポイントデータを設定し、さらにロボットコントローラ
9内の教示制御部に塗装ガン8が最後にオンするポイン
トを記憶する塗装ガンオンポイントデータ及びポイント
No. カウンタを設定する。
【0076】図6のS41において、ロボットコントロ
ーラ9は、塗装ガンオフポイントデータをイニシャライ
ズする。次のS42では、塗装ガンオンポイントデータ
をイニシャライズし、続いてS43でポイントNo. カウ
ンタをイニシャライズする。次のS44では、教示プロ
グラムのポイントデータが塗装ガン8をオンするか否か
を判断する。このS44において、教示プログラムのポ
イントデータが塗装ガン8をオフする場合、S45に移
行して既に塗装ガンオンポイントデータを記憶している
か否かを判定する。そして、S45で塗装ガンオンポイ
ントデータを記憶している場合には、S46に進み、塗
装ガンオフポイントデータにポイントNo. を記憶する。
この後、後述するS50へ移行してポイントNo. カウン
タをインクリメントする。
【0077】また、S44において、教示プログラムの
ポイントデータが塗装ガン8をオンする場合、S47に
移行して塗装ガンオンポイントデータにポイントNo. を
記憶する。その後、S48で現在の塗装ガンオフポイン
トデータが今記憶した塗装ガンオンポイントデータより
も前のポイントであるか否かを判定する。
【0078】S48において、現在の塗装ガンオフポイ
ントデータが今記憶した塗装ガンオンポイントデータよ
りも前のポイントであるときは、S49に進み、塗装ガ
ンオフポイントデータをクリアする。続いて、S50で
ポイントNo. カウンタをインクリメントする。
【0079】次のS51では、次の塗装ポイントが登録
されているか否かを判定しており、次の塗装ポイントが
登録されているときは上記S44に戻り、S44以降の
処理を繰り返す。また、上記S51において、次の塗装
ポイントが登録されていないときは、塗装ガンオフポイ
ントデータの設定処理を終了する。このようにしてPT
P教示終了時、あるいは教示プログラムの修正終了時に
塗装ポイントの最終ポイントである塗装ガンオフポイン
トデータの設定が行われる。
【0080】そして、塗装用ロボット1では、塗装ガン
8が上記のように設定された塗装ガンオフポイントに至
ると、色替え要求信号が出力され、これに基づいて塗料
供給管切替弁13が上流側の塗料供給チューブ11と塗
料排出チューブ14とを連通するように切り替わって共
通管路としての塗料供給チューブ11に残留する塗料を
排塗料回収装置15へ排出させることができる。
【0081】尚、上記実施例では、3色の塗料A〜Cの
中から任意の塗料を選択的に供給する色替え装置を一例
として説明したが、3色以上の塗料を供給する構成とさ
れた装置にも適用することができるのは勿論である。ま
た、上記実施例では、塗装用ロボット1の旋回ベース4
に色替バルブユニット10が設置された構成を一例とし
て説明したが、これに限らず、例えば色替バルブユニッ
ト10を第1アーム5や第2アーム6に搭載することも
可能である。
【0082】また、上記実施例では、ロボットコントロ
ーラ9の中に色替え制御装置39が設けられているもの
として説明したが、これに限らず、色替え制御装置39
をロボットコントローラ9と別体に設ける構成としても
良いのは勿論である。また、上記実施例では、シンナを
洗浄液として使用するものとして説明したが、洗浄液と
してはシンナ以外のものを使用することが可能であり、
例えば水溶性の塗料の場合には水を洗浄液として使用で
きる。
【0083】
【発明の効果】上述の如く、請求項1によれば、色替え
時に切替弁を切り替えて共通管路に残留する塗料を排出
管路へ排出させた後、切替弁を切り替えて塗装ガンに残
留する塗料を洗浄することができるので、色替え時に共
通管路と塗装ガンとを同時に洗浄するよりも洗浄時間を
短縮できる。よって、通常よりも早く色替え動作を開始
することができ、色替え姿勢における共通管路の洗浄時
間を短縮することができ、色替え時間の短縮が可能とな
ると共に塗装ラインの稼働率を向上させることができ
る。また、色替えに伴う廃液(残留塗料、シンナ等)を
全て塗装ガンから排出させるのではなく、色替え動作前
に排出管路から共通管路に残留する塗料を排出すること
ができるので、廃液の回収が容易となり、塗装エリアに
排出される塗料、シンナを減らすことができる。
【0084】また、請求項2によれば、色替え時に切替
弁を切り替えて共通管路に残留する塗料を排出管路へ排
出させた後、切替弁を切り替えて塗装ガンに残留する塗
料を洗浄することができるので、塗装ガン及びアームが
色替え動作位置に至る前に共通管路に残留する塗料を排
出させておくことにより色替え時に共通管路と塗装ガン
とを同時に洗浄するよりも洗浄時間を短縮できる。よっ
て、請求項1と同様に、通常よりも早く色替え動作を開
始することができ、色替え姿勢における共通管路の洗浄
時間を短縮することができ、色替え時間の短縮が可能と
なると共に塗装ラインの稼働率を向上させることができ
る。
【0085】また、請求項3によれば、色替要求信号に
基づいて切替弁を切り替えて共通管路に残留する塗料を
排出管路へ排出させるため、色替え動作に移る前に共通
管路を洗浄しておくことができ、その分洗浄時間を短縮
できる。また、請求項4によれば、塗装ガンが予めティ
ーチングされた塗装オン・オフポイントの最終ポイント
を通過した後、予めティーチングされた塗装ガンの動作
ポイントの最終ポイントに至ると色替要求信号を出力さ
せて共通管路に残留する塗料を排出管路へ排出させるた
め、色替え動作に移る前に共通管路を洗浄しておくこと
ができ、その分洗浄時間を短縮できる。
【0086】また、請求項5によれば、塗装ガンが予め
ティーチングされた塗装オン・オフポイントの最終ポイ
ントに至ると色替要求信号を出力させ、色替バルブユニ
ットの色替え弁を切り替える色替要求信号に基づいて切
替弁を切り替えて共通管路に残留する塗料を排出管路へ
排出させるため、色替え動作に移る前に共通管路を洗浄
しておくことができ、その分洗浄時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる色替え装置及び塗装用ロボットの
一実施例の構成図である。
【図2】塗装システムの構成図である。
【図3】色替え制御装置のブロック図である。
【図4】ロボットコントローラが実行するフローチャー
トである。
【図5】色替え制御装置が実行するフローチャートであ
る。
【図6】塗装ガンオフポイントデータの設定を行うフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 塗装用ロボット 3 基台 4 旋回ベース 5 第1アーム 6 第2アーム 7 手首部 8 塗装ガン 9 ロボットコントローラ 10 色替バルブユニット 11,12 塗料供給チューブ 13 塗料供給管切替弁 14 塗料排出チューブ 15 排塗料回収装置 16 塗料供給管 17〜19 塗料供給弁 20 シンナ供給弁 21 洗浄用エア供給弁 29 エア供給ユニット 35,36 パターンエア供給弁 37,38 霧化エア供給弁 39 色替え制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色の異なる塗料が個別に供給される複数
    の色替え弁と塗装ガンとを共通管路で接続し、該複数の
    色替え弁のうち一の色替え弁を切り替えて任意の塗料を
    該塗装ガンに供給する色替え装置において、 前記共通管路の塗料を外部に排出する排出管路と、 前記共通管路に設けられ、前記共通管路と前記塗装ガン
    又は前記共通管路と前記排出管路とを連通するように切
    り替わる切替弁と、 色替え時に前記切替弁を切り替えて前記共通管路に残留
    する塗料を前記排出管路へ排出させた後、前記切替弁を
    切り替えて前記塗装ガンに残留する塗料を洗浄する色替
    え制御手段と、 を備えたことを特徴とする色替え装置。
  2. 【請求項2】 アーム先端に装着された塗装ガンと、色
    の異なる塗料が個別に供給される複数の色替え弁と、該
    塗装ガンと該複数の色替え弁とを連通する共通管路とを
    有し、該複数の色替え弁のうち一の色替え弁を切り替え
    て任意の塗料を該塗装ガンから噴霧させる塗装用ロボッ
    トにおいて、 前記共通管路の塗料を外部に排出する排出管路と、 前記共通管路に設けられ、前記共通管路と前記塗装ガン
    又は前記共通管路と前記排出管路とを連通するように切
    り替わる切替弁と、 色替え時に前記切替弁を切り替えて前記共通管路に残留
    する塗料を前記排出管路へ排出させた後、前記切替弁を
    切り替えて前記塗装ガンに残留する塗料を洗浄する色替
    え制御手段と、 を備えたことを特徴とする塗装用ロボット。
  3. 【請求項3】 前記色替え制御手段は、前記アームが色
    替え動作位置に至る前に前記色替バルブユニットの色替
    え弁を切り替える色替要求信号に基づいて前記切替弁を
    切り替えて前記共通管路に残留する塗料を前記排出管路
    へ排出させることを特徴とする請求項2記載の塗装用ロ
    ボット。
  4. 【請求項4】 前記色替え制御手段は、前記塗装ガンが
    予めティーチングされた塗装オン・オフポイントの最終
    ポイントを通過した後、予めティーチングされた塗装ガ
    ンの動作ポイントの最終ポイントに至ると前記色替要求
    信号を出力させ、前記色替バルブユニットの色替え弁を
    切り替える色替要求信号に基づいて前記切替弁を切り替
    えて前記共通管路に残留する塗料を前記排出管路へ排出
    させることを特徴とする請求項2記載の塗装用ロボッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記色替え制御手段は、前記塗装ガンが
    予めティーチングされた塗装オン・オフポイントの最終
    ポイントに至ると前記色替要求信号を出力させ、前記色
    替バルブユニットの色替え弁を切り替える色替要求信号
    に基づいて前記切替弁を切り替えて前記共通管路に残留
    する塗料を前記排出管路へ排出させることを特徴とする
    請求項2記載の塗装用ロボット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105944864A (zh) * 2016-07-14 2016-09-21 青岛金光鸿智能机械电子有限公司 数码迷彩喷涂装置及方法
CN105944885A (zh) * 2016-07-14 2016-09-21 青岛金光鸿智能机械电子有限公司 迷彩自动喷涂装置及方法
CN108435455A (zh) * 2018-04-02 2018-08-24 厦门市晨达伟业工贸有限公司 一种基于数字总线的智能自动喷涂单元及其喷涂方法
CN108773187A (zh) * 2018-04-02 2018-11-09 厦门市晨达伟业工贸有限公司 一种数码迷彩喷涂装置及其喷涂方法

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