JP2017047345A - 自動液体塗布装置 - Google Patents

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真志 和田
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Abstract

【課題】吹付待機時にスプレーガンの洗浄ができ、アーム動作の自由度が高く、アームに対する供給ラインの追従性の良い塗布装置を提供する。【解決手段】本発明の自動液体塗布装置は、液体供給ラインが接続された2つ以上のスプレーガンユニットと、作業を行うスプレーガンユニットに接続される作業用アームと、作業を行っていないスプレーガンユニットを待機させるスプレーガンユニット待機部と、スプレーガンユニット待機部で待機するスプレーガンユニットに接続される待機用アームと、を備え、スプレーガンユニットは吹付を行うための気体を受け入れる気体流入部を有し、作業用アーム及び待機用アームは気体流入部に気体を供給する気体流出部を有し、待機用アームの気体流出部からスプレーガンユニットの気体流入部に気体が供給でき、待機中のスプレーガンユニットに接続されている液体供給ライン及びスプレーガンユニット内部液体通路の洗浄が可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、自動液体塗布装置に関する。
従来、一のスプレーガンと複数の塗料タンクとこれらの間に設けられ前記複数の塗料タンクの塗料を選択的に前記一のスプレーガンへ供給する切換弁とを有する第1の塗料系と、他のスプレーガンと塗料タンクとを有する第2の塗装系と、上記スプレーガンが所定の位置に配列されて載置される架台と、上記スプレーガンの内の一つを把持する把持機構を有するロボット本体と、該ロボット本体に上記スプレーガンが把持されたことを検知して確認信号を発信する検知センサと、前記ロボット本体及び前記切換弁を制御する制御盤とから構成されてなり、該制御盤は前記検知センサからの信号に基づいて、前記架台の使用済みの一のスプレーガンの洗浄を実行させるべく前記切換弁へ制御信号を発信してなることを特徴とする塗装用ロボットが知られている(特許文献1参照)。
より具体的には、各スプレーガンには、それぞれスプレーガンとしての吹付を行うための気体を供給する気体供給ライン(ニードル弁などの作動用気体ラインや塗料を霧化する霧化用気体ラインなど)、及び、塗料を供給するための塗料供給ラインが接続されている。
つまり、各スプレーガンは、それぞれ、それ自体として塗装動作ができる状態となっており、そのスプレーガンをロボットが使い分けしている構成になっている。
そして、そのように各スプレーガンが個別に塗装動作が行える構成になっていることから、塗装作業済みの一のスプレーガンの塗料供給ラインに塗料の代わりに洗浄液を供給するようにして、塗装動作と同様の動作を行わせるようにすることで、塗料供給ラインの洗浄が行えることが開示されている。
特公平04−038459号公報
ところで、ロボットを用いるような自動塗装では、広い範囲に対してロボットの作業用アームが大きく動作して塗装を行うことになるため、その分だけスプレーガン毎に設けられる各種供給ライン(気体供給ライン及び、塗料供給ラインなど)が長くなる。
そして、そのような多数の長い供給ラインがあるとアーム動作の邪魔になり、供給ラインが干渉しないようなアームの動きにする必要があるため、アーム動作の自由度が低下する。
そこで、各スプレーガンに設けられる各種供給ラインを束ねるようにして供給ライン束として取り扱う、つまり、1つのスプレーガンに1つの供給ライン束を設けるようにすれば、干渉を考慮しなければならないライン数は供給ライン束の数にまで減らすことができるのでアーム動作の自由度を高めることができるものと考えられる。
しかしながら、個別の供給ラインが柔軟であっても、それを束ねてしまうと剛性が高くなってしまうため、供給ライン束として取り扱うようにすると、今度は、柔軟性が損なわれ、アームの動きに対する追従性が低下することになり、アームの動作速度を抑えなければならなくなる恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、吹付待機時に少なくともスプレーガンの洗浄が可能でありながらアーム動作の自由度が高く、アームの動きに対する供給ラインの追従性の良い塗布装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の自動液体塗布装置は、液体を供給する液体供給ラインが直接接続された2つ以上のスプレーガンユニットと、前記スプレーガンユニットのうちの被塗物に前記液体を塗布する作業を行う前記スプレーガンユニットに着脱可能に接続される作業用アームと、前記スプレーガンユニットのうち前記被塗物に前記液体を塗布する作業を行っていない前記スプレーガンユニットを待機させる前記スプレーガンユニットと同数のスプレーガンユニット待機部と、前記スプレーガンユニット待機部毎に設けられ、前記スプレーガンユニット待機部で待機する前記スプレーガンユニットに着脱可能に接続される待機用アームと、を備え、前記スプレーガンユニットは、前記液体を噴霧するための気体を受け入れる気体流入部を有し、前記作業用アーム及び前記待機用アームは、前記気体流入部に前記気体を供給する気体流出部を有し、前記スプレーガンユニット待機部は、待機している前記スプレーガンユニットからの液体の噴霧を阻害しないように前記スプレーガンユニットが待機できるようになっており、前記スプレーガンユニット待機部で前記スプレーガンユニットが待機しているときに、待機している前記スプレーガンユニットに接続された前記待機用アームの前記気体流出部から待機中の前記スプレーガンユニットの前記気体流入部に前記気体が供給でき、待機中の前記スプレーガンユニットに接続されている前記液体供給ライン及びスプレーガンユニットの内部液体通路の洗浄が可能である。
(2)上記(1)の構成において、前記被塗物に塗布する次塗布液体を、洗浄後の前記液体供給ラインへ充填することが可能である。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記スプレーガンユニット待機部に待機する前記スプレーガンユニットのスプレーガンの先端側に向けて洗浄液を吹付ける洗浄部を備え、前記スプレーガンの先端側が待機中に洗浄できるようになっている。
(4)上記(3)の構成において、前記スプレーガンユニット待機部に待機する前記スプレーガンユニットのスプレーガンの先端側に向けて気体を吹付ける気体吹付部を備え、前記スプレーガンの先端側に気体を吹付けて、前記スプレーガンの先端側の洗浄後に前記スプレーガンの先端側の乾燥が行えるようにした。
本発明によれば、吹付待機時に少なくともスプレーガンの洗浄が可能でありながらアーム動作の自由度が高く、アームの動きに対する供給ラインの追従性の良い塗布装置を提供することができる。
本発明に係る実施形態の自動液体塗布装置の各部の配置を模式的に示す上面図である。 本発明に係る実施形態のスプレーガンユニット待機部周辺を示した拡大側面図であり、スプレーガンユニットに待機用アームが接続される前の状態を示す図である。 本発明に係る実施形態の液体供給部の構成を示す図である。 本発明に係る実施形態のスプレーガンユニット待機部周辺を示した拡大側面図であり、スプレーガンユニットに作業用アームが接続される前の状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
図1は、本発明に係る実施形態の自動液体塗布装置の各部の配置を模式的に示す上面図である。
図1に示すように、自動液体塗布装置1は、作業用アーム10と、2つの待機用アーム20と、これら作業用アーム10及び待機用アーム20とが取付けられている装置台30と、を備えている。
また、装置台30には、液体の塗布作業を行うためのスプレーガンユニット40を待機させるスプレーガンユニット待機部31がスプレーガンユニット40と同数設けられている。
スプレーガンユニット待機部31には、装置台30の内部側に開口する開口部32(図2参照)が形成されており、この開口部32にスプレーガンユニット40の液体を噴霧する先端側が挿入された状態で図示しない支持部によってスプレーガンユニット40が支持されることで、スプレーガンユニット40はスプレーガンユニット待機部31で待機させられる。
図1に示すように、待機用アーム20は、スプレーガンユニット待機部31毎に設けられており、後ほど説明するが、このスプレーガンユニット待機部31で待機するスプレーガンユニット40に着脱可能に接続できるようになっている。
一方、作業用アーム10は、スプレーガンユニット40のうちの被塗物に液体を塗布する作業を行う方のスプレーガンユニット40に着脱可能に接続されるアームであり、図1では、2つのスプレーガンユニット40の両方が、スプレーガンユニット待機部31で待機している状態を示しているが、この2つのスプレーガンユニット40のうち被塗物に液体を塗布する作業を行う方のスプレーガンユニット40が作業用アーム10の先端に点線部40’で示すように接続されることになる。
なお、待機用アーム20は、作業用アーム10がスプレーガンユニット40を受け取りに来るときには、スプレーガンユニット40との接続を解除し、作業用アーム10と干渉しない位置に退避するようになっている。
図2は、スプレーガンユニット待機部31周辺を示した拡大側面図であり、スプレーガンユニット40に待機用アーム20が接続される前の状態を示す図である。
なお、スプレーガンユニット40に待機用アーム20が接続される前の状態の図示としているのは、スプレーガンユニット40及び待機用アーム20がわかり易いようにするためである。
また、スプレーガンユニット40を支持する支持部の図示を省略している。
(スプレーガンユニット)
図2に示すように、スプレーガンユニット40は、スプレーガン41とスプレーガン41に取付けられた接続ジョイント42を備えている。
接続ジョイント42は、待機用アーム20との間で着脱可能に接続を行うための接続部42aと、液体を噴霧するための気体を受け入れる気体流入部(42b、42c、42d、42e)を有している。
また、スプレーガンユニット40には、後ほど説明する液体供給部(図示せず)からの液体供給ライン50が直接接続されるようになっている。
より具体的には、スプレーガンユニット40に設けられるスプレーガン41から噴出する液体の噴出量の変動を無くすためのフローコントロールバルブ43の液体供給口に液体供給ライン50が接続され、フローコントロールバルブ43を介して、スプレーガン41に液体が供給されるようになっている。
一方、吹付を行うための気体に関しては、気体供給部(図示せず)からの気体供給ラインが直接接続されるようにはなっておらず、待機用アーム20側から接続ジョイント42に設けられる気体流入部(42b、42c、42d、42e)を通じて受け入れるようになっている。
本実施形態では、気体流入部として、接続ジョイント42には、スプレーガン41が噴出する液体を霧化するための霧化気体を受け入れる気体流入部42b、スプレーガン41が噴霧する液体の噴霧パターンを調整するパターン調整気体を受け入れる気体流入部42c、スプレーガン41の液体噴出口の開閉を行うニードル弁の開閉動作を制御するニードル弁制御気体を受け入れる気体流入部42d、及び、スプレーガン41から噴出する液体の噴出量の変動を無くすためのフローコントロールバルブ43用の気体を受け入れる気体流入部42eの4つの気体流入部を設けるようにしている。
なお、接続ジョイント42の気体流入部(42b、42c、42d)は、図2に示されるように、それぞれ対応するスプレーガン41の気体供給口(霧化気体供給口45b、パターン調整気体供給口45c、ニードル弁制御気体供給口45d)に配管で接続されており、気体流入部42eはフローコントロールバルブ43の気体供給口に配管で接続されている。
しかしながら、気体流入部の数は、スプレーガン41の構成に合わせて変更して良いものである。
例えば、スプレーガンユニット40の構成にフローコントロールバルブ43を含まない場合には、フローコントロールバルブ用の気体を受け入れる気体流入部42eを省略しても良い。
また、噴出する液体を霧化するための霧化気体と噴霧パターンを調整するパターン調整気体とが同じラインで統合されているようなスプレーガン41の場合には、1つの気体流入口で霧化気体とパターン調整気体を受け入れるようにすれば良い。
(待機用アーム)
待機用アーム20は、アーム部21と、アーム部21に取付けられた接続ジョイント22を備えている。
接続ジョイント22は、スプレーガンユニット40との間で着脱可能に接続を行うための接続部22aと、スプレーガンユニット40の気体流入部(42b、42c、42d、42e)に吹付を行うための気体を供給するために気体を流出する気体流出部(22b、22c、22d、22e)を有しており、この気体流出部(22b、22c、22d、22e)から気体が流出するように、図示しない気体供給部からの気体供給ラインが接続ジョイント22に接続されている。
本実施形態では、上述したスプレーガン41の構成に合わせるように、気体流出部として、接続ジョイント22には、噴出する液体を霧化するための霧化気体を受け入れる気体流入部42bに対して気体を流出する気体流出部22b、噴霧する液体の噴霧パターンを調整するパターン調整気体を受け入れる気体流入部42cに対して気体を流出する気体流出部22c、ニードル弁の開閉動作を制御するニードル弁制御気体を受け入れる気体流入部42dに対して気体を流出する気体流出部22d、及び、フローコントロールバルブ43用の気体を受け入れる気体流入部42eに対して気体を流出する気体流出部22eの4つの気体流出部を設けるようにしている。
そして、スプレーガンユニット40の接続ジョイント42の接続部42aと待機用アーム20の接続ジョイント22の接続部22aとが着脱可能に嵌合接続され、接続ジョイント42の気体流入部(42b、42c、42d、42e)と接続ジョイント22の気体流出部(22b、22c、22d、22e)との間が面接触によって接続されると、待機用アーム20の気体流出部(22b、22c、22d、22e)からスプレーガンユニット40の気体流入部(42b、42c、42d、42e)に吹付を行うための気体を供給できるようになり、スプレーガンユニット待機部31に待機した状態のスプレーガンユニット40の液体噴霧が可能になる。
図3は、液体供給部55の構成を示す図である。
図3に示すように、液体供給部55は、マニホールド部52と、マニホールド部52にバルブ54を介して接続される複数の液体導入ライン51と、マニホールド部52にバルブ54を介して接続される洗浄用の液体を導入する1つの液体導入ライン53と、を備えている。
そして、このように構成される液体供給部55からスプレーガンユニット40に液体を供給するためにマニホールド部52からは、バルブ54を介して液体供給ライン50が導出されるようになっている。
図3では、液体導入ライン51は、被塗物に噴霧する塗料などをマニホールド部52に導入する噴霧液体導入ラインであり、ここでは、4種類の塗料などの液体がマニホールド部52に選択的に導入できるように、4つの液体導入ライン51(噴霧液体導入ライン)を設けた場合について示しているが、4つに限定される必要はなく、必要に応じて3つにしたり、5つにしたり変更して良い。
このように、複数の液体導入ライン51がマニホールド部52に接続されているため、同じスプレーガンユニット40で複数種類の液体の噴霧が可能になる。
しかしながら、マニホールド部52に液体を供給している液体導入ライン51を切替えて、他の液体を噴霧するためには、一度、マニホールド部52からスプレーガンユニット40のスプレーガン41の液体吐出口までの下流側に残留している液体を取り除くように洗浄を行う必要がある。
このために、マニホールド部52には、バルブ54を介して洗浄用の液体を導入する液体導入ライン53が接続されている。
そして、上述したように、スプレーガンユニット待機部31に待機した状態のスプレーガンユニット40には、吹付を行うための気体が待機用アーム20側から供給されることで、液体噴霧が可能になっている。
このため、スプレーガンユニット40がスプレーガンユニット待機部31に待機している間に、供給する液体を洗浄液に切替えて噴霧動作を行うようにすることで待機中のスプレーガンユニット40に接続されている液体供給ライン50及びスプレーガンユニット40の内部液体通路の洗浄ができるようになっている。
なお、洗浄が終わると、次に被塗物に液体を噴霧するまでの間に、この洗浄したスプレーガンユニット40には、次に噴霧することになる液体の充填が行われる。
より具体的に説明すると、洗浄が終わった直後は、マニホールド部52からスプレーガン41の液体吐出口までの間には洗浄液が残留しているため、この溜まっている洗浄液を噴霧する予定の液体に置換しないで、このスプレーガンユニット40のスプレーガン41から液体を噴霧すると、しばらくの間、スプレーガン41からは洗浄液が噴霧されることになる。
そこで、マニホールド部52から下流側の領域に、次に使用する液体が充填され、洗浄液が残っていないようにするために、マニホールド部52に次に使用する予定の液体を供給して、スプレーガンユニット待機部31に待機しているスプレーガンユニット40に噴霧動作(以下、プレ噴霧ともいう)を行わせ、マニホールド部52からスプレーガンユニット40のスプレーガン41の液体吐出口までの下流側の領域に、次に噴霧する予定の液体が充填された状態とする。
このプレ噴霧は、液体が塗料の場合、色替え作業に相当し、プレ噴霧は洗浄後直ぐに実施しても良いが、塗料などの乾燥すると固着しやすい液体の場合、次の液体の噴霧開始のタイミングに合わせて、その次の液体の噴霧の直前に実施することが好ましい。
一方、図2に示すように、装置台30の内部側には、スプレーガンユニット待機部31に待機するスプレーガンユニット40の先端側を装置台30の内部側に導入する開口部32に対応して洗浄ポッド37が設けられており、洗浄時に噴霧される液体が外部に漏れることがないようになっている。
ところで、液体を噴霧する動作を行うと、スプレーガンユニット40のスプレーガン41の先端側の表面に噴霧した液体が付着する場合があるが、上述のように、洗浄液をスプレーガンユニット40から噴霧する動作では、この表面に付着した液体に向けて洗浄液が吹付けられないため、効率よく表面に付着した塗料などの液体を洗浄することができない。
そこで、図2に示すように、装置台30の内部には、スプレーガンユニット40のスプレーガン41の先端側に向けて洗浄液を吹付ける洗浄部35が配置されている。
したがって、洗浄部35から洗浄液をスプレーガン41の先端側に向けて吹付けるようにすることで、スプレーガン41の先端側の表面に付着している塗料などの液体を効率よく洗い流すことが可能になっている。
この洗浄部35から洗浄液をスプレーガンユニット40のスプレーガン41の先端側に向けて吹付ける動作を行うときには、少なくともスプレーガンユニット40へ噴出する液体を霧化するための霧化気体と噴霧パターンを調整するパターン調整気体を供給するようにして、スプレーガン41から霧化気体とパターン調節気体が噴出している状態とすることが好適である。
このように、スプレーガン41から霧化気体とパターン調節気体が噴出している状態にしておくと、その気体が噴出する噴出口内に洗浄部35から吹付けられる洗浄液が入り込むことを防止することが可能である。
また、本実施形態の自動液体塗布装置1では、スプレーガンユニット待機部31に待機するスプレーガンユニット40のスプレーガン41の先端側に向けて気体を吹付ける気体吹付部36を備えるようにしている。
したがって、スプレーガン41の先端側を洗浄した後に、スプレーガン41の先端側に気体を吹付けて、スプレーガン41の先端側の乾燥が行えるので、スプレーガンユニット40の状態を、直ぐに、使用できる状態にすることができる。
(作業用アーム)
作業用アーム10は、被塗物に塗料などの液体を噴霧する動作を行うためのアームであり、スプレーガンユニット40のうちの被塗物に液体を塗布する作業を行う方のスプレーガンユニット40が着脱可能に接続されるアームである。
以下、作業用アーム10の構成について、図4を参照しながら説明する。
図4は、図2と同様に、スプレーガンユニット待機部31周辺を示した拡大側面図であり、スプレーガンユニット40に作業用アーム10が接続される前の状態を示す図である。
図4に示すように、作業用アーム10は、アーム部11と、アーム部11に取付けられた接続ジョイント12を備えている。
接続ジョイント12は、スプレーガンユニット40との間で着脱可能に接続を行うための接続部12aと、スプレーガンユニット40の気体流入部(42b、42c、42d、42e)に吹付を行うための気体を供給するために気体を流出する気体流出部(12b、12c、12d、12e)を有しており、この気体流出部(12b、12c、12d、12e)から気体が流出するように、図示しない気体供給部からの気体供給ラインが接続ジョイント12に接続されている。
本実施形態では、上述したスプレーガン41の構成に合わせるように、気体流出部として、接続ジョイント12には、噴出する液体を霧化するための霧化気体を受け入れる気体流入部42bに対して気体を流出する気体流出部12b、噴霧する液体の噴霧パターンを調整するパターン調整気体を受け入れる気体流入部42cに対して気体を流出する気体流出部12c、ニードル弁の開閉動作を制御するニードル弁制御気体を受け入れる気体流入部42dに対して気体を流出する気体流出部12d、及び、フローコントロールバルブ43用の気体を受け入れる気体流入部42eに対して気体を流出する気体流出部12eの4つの気体流出部を設けるようにしている。
つまり、作業用アーム10に設けられる接続ジョイント12は、待機用アーム20に設けられる接続ジョイント22と同様の構成を有するようになっている。
そして、スプレーガンユニット40の接続ジョイント42の接続部42aと作業用アーム10の接続ジョイント12の接続部12aとが着脱可能に嵌合接続され、接続ジョイント42の気体流入部(42b、42c、42d、42e)と接続ジョイント12の気体流出部(12b、12c、12d、12e)との間が面接触によって接続されると、作業用アーム10の気体流出部(12b、12c、12d、12e)からスプレーガンユニット40の気体流入部(42b、42c、42d、42e)に吹付を行うための気体を供給できるようになり、被塗物への液体噴霧が可能になる。
以上のような構成からなる本実施形態の自動液体塗布装置1の作用効果について以下説明する。
上述したように、本実施形態の自動液体塗布装置1では、液体の噴霧を行うための気体を供給する気体供給部からの気体供給ラインがスプレーガンユニット40に直接接続されるのではなく、作業用アーム10及び待機用アーム20に接続されるようになっている。
待機用アーム20は、作業用アーム10の動きの邪魔にならない位置に配置でき、そして、作業用アーム10の動きの邪魔にならない位置に配置される待機用アーム20に対して接続される気体供給ラインも、作業用アーム10との干渉が起きないように引き回すことが可能である。
一方、作業用アーム10に対して接続される気体供給ラインも、作業用アーム10に対してだけ専用に設けることができるので、作業用アーム10の動作の邪魔にならないように設けることが可能である。
したがって、作業用アーム10の動作に対して干渉する恐れのある配管を大幅に減らすことが可能である。
また、スプレーガンユニット40には、唯一、液体供給ライン50だけが接続されることになるので、複数のラインを束ねるときのようにラインの剛性が高くなり、作業用アーム10の動作に対して追従性が悪くなることもない。
このために、スプレーガンユニット40には、直接、吹付を行うための気体の気体供給ラインが接続されておらず、スプレーガンユニット40は、それだけでは洗浄のための液体噴霧ができないものであるが、待機用アーム20に吹付を行うための気体の気体供給ラインが接続されていることによって、スプレーガンユニット40はスプレーガンユニット待機部31に待機している時に洗浄作業を行うことが可能になっている。
したがって、作業用アーム10がスプレーガンユニット40で塗布作業を行っている間に、次の液体塗布作業に向けて、スプレーガンユニット待機部31に待機しているスプレーガンユニット40を準備することが可能である。
この結果、次の塗布作業を行うときには、作業用アーム10は、今まで吹付で使用していたスプレーガンユニット40をそのスプレーガンユニット40に対応するスプレーガンユニット待機部31に待機させるとともに、次の塗布作業の準備(液体が塗料の場合の塗料の色替えを含む準備)が終わっているスプレーガンユニット待機部31で待機しているスプレーガンユニット40を接続するようにするだけで良いため、タイムラグの少ない連続的な液体塗布作業を実現することが可能である。
しかも、本実施形態では、スプレーガンユニット待機部31で待機している間のスプレーガンユニット40の洗浄は、液体供給ライン50及びスプレーガンユニット40の内部液体通路のみならず、スプレーガンユニット40の先端側の表面までもが洗浄できるようになっているので、極めて清浄な状態での連続的な液体塗布作業を実現することが可能になっている。
以上、具体的な実施形態に基づいて、本発明に係る自動液体塗布装置の説明を行ってきたが、本発明は、その具体的な実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、同じ装置台30上に作業用アーム10及び待機用アーム20が設けられている場合について示したが、作業用アーム10及び待機用アーム20は、それぞれ分離するように個別の装置台上に配置されるようになっていても良い。
また、作業用アーム10及び待機用アーム20が直接室内に設置され、洗浄作業等が可能であり、スプレーガンユニット40を載置できる構成を有するブースのような形態のスプレーガンユニット待機部31を待機用アーム20に隣接して設けるようにしても良い。
さらに、作業用アーム10のアーム部11及び待機用アーム20のアーム部21は、必要なアーム動作が可能であれば、一般に市販されているもので良く、その構成自体は任意である。
加えて、本実施形態では、作業用アーム10が1つで、スプレーガンユニット待機部31及び待機用アーム20が2つの場合について示したが、作業用アーム10が複数であっても良く、スプレーガンユニット待機部31及び待機用アーム20は、2つに限定される必要はなく、さらに、多くのスプレーガンユニット待機部31及び待機用アーム20を設けるようにしても良い。
なお、スプレーガンユニット待機部31及び待機用アーム20は、作業効率の観点で作業用アーム10の数より多いことが好適である。
さらに、加えて、本実施形態では、スプレーガンユニット40をスプレーガン41と接続ジョイント42を備える構成としたが、スプレーガン41自体に接続ジョイント42の構成を持たせるようにしたものとしても良い。
しかしながら、そのようにするとスプレーガン41自体を一般的な市販のものと異なる設計として作製する必要がある。
一方、本実施形態のように、スプレーガン41に対して接続ジョイント42を取付けるように構成することで市販のスプレーガンをそのまま用いることが可能であるため好適である。
また、スプレーガンが、噴霧した粒子に電荷を与えて被塗物に高効率で塗着させる静電スプレーガンとした場合は、静電スプレーガンに電源を供給する電圧ケーブルが各スプレーガンに接続され、液体供給ライン50と共に束ねられる構成となる。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかであり、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 自動液体塗布装置
10 作業用アーム
11 アーム部
12 接続ジョイント
12a 接続部
12b、12c、12d、12e 気体流出部
20 待機用アーム
21 アーム部
22 接続ジョイント
22a 接続部
22b、22c、22d、22e 気体流出部
30 装置台
31 スプレーガンユニット待機部
32 開口部
35 洗浄部
36 気体吹付部
37 洗浄ポッド
40 スプレーガンユニット
41 スプレーガン
42 接続ジョイント
42a 接続部
42b、42c、42d、42e 気体流入部
43 フローコントロールバルブ
45b、45c、45d、45e 気体供給口
50 液体供給ライン
51、53 液体導入ライン
52 マニホールド部
54 バルブ
55 液体供給部

Claims (4)

  1. 液体を供給する液体供給ラインが直接接続された2つ以上のスプレーガンユニットと、
    前記スプレーガンユニットのうちの被塗物に前記液体を塗布する作業を行う前記スプレーガンユニットに着脱可能に接続される作業用アームと、
    前記スプレーガンユニットのうち前記被塗物に前記液体を塗布する作業を行っていない前記スプレーガンユニットを待機させる前記スプレーガンユニットと同数のスプレーガンユニット待機部と、
    前記スプレーガンユニット待機部毎に設けられ、前記スプレーガンユニット待機部で待機する前記スプレーガンユニットに着脱可能に接続される待機用アームと、を備え、
    前記スプレーガンユニットは、前記液体を噴霧するための気体を受け入れる気体流入部を有し、
    前記作業用アーム及び前記待機用アームは、前記気体流入部に前記気体を供給する気体流出部を有し、
    前記スプレーガンユニット待機部は、待機している前記スプレーガンユニットからの液体の噴霧を阻害しないように前記スプレーガンユニットが待機できるようになっており、
    前記スプレーガンユニット待機部で前記スプレーガンユニットが待機しているときに、待機している前記スプレーガンユニットに接続された前記待機用アームの前記気体流出部から待機中の前記スプレーガンユニットの前記気体流入部に前記気体が供給でき、待機中の前記スプレーガンユニットに接続されている前記液体供給ライン及びスプレーガンユニットの内部液体通路の洗浄が可能であることを特徴とする自動液体塗布装置。
  2. 前記被塗物に塗布する次塗布液体を、洗浄後の前記液体供給ラインへ充填することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の自動液体塗布装置。
  3. 前記スプレーガンユニット待機部に待機する前記スプレーガンユニットのスプレーガンの先端側に向けて洗浄液を吹付ける洗浄部を備え、
    前記スプレーガンの先端側が待機中に洗浄できるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動液体塗布装置。
  4. 前記スプレーガンユニット待機部に待機する前記スプレーガンユニットのスプレーガンの先端側に向けて気体を吹付ける気体吹付部を備え、
    前記スプレーガンの先端側に気体を吹付けて、前記スプレーガンの先端側の洗浄後に前記スプレーガンの先端側の乾燥が行えるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の自動液体塗布装置。
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