JPH10230200A - 塗装用ロボット - Google Patents

塗装用ロボット

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JPH10230200A
JPH10230200A JP3661397A JP3661397A JPH10230200A JP H10230200 A JPH10230200 A JP H10230200A JP 3661397 A JP3661397 A JP 3661397A JP 3661397 A JP3661397 A JP 3661397A JP H10230200 A JPH10230200 A JP H10230200A
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JP
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paint
coating
gun
painting
tube
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JP3661397A
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Inventor
Takuya Matsumoto
拓也 松本
Masayoshi Takahashi
真義 高橋
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は手首部での発熱を低減することを課
題とする。 【解決手段】 塗装用ロボットは、アーム先端の手首部
7に塗装ガン8が取り付けられている。手首部7にはア
ーム側スイベル機構7a、塗装ガン側スイベル機構7b
が設けられている。塗装ガン8と塗装ガン側スイベル機
構7bとの間を連通する塗料供給チューブ25には、ダ
ンプバルブ13が配設されている。非塗装時は、ダンプ
バルブ13が還流状態となる。そのため、色替バルブユ
ニット11からダンプバルブ13に供給された塗料は、
塗料還流系路を形成する還流チューブ14、塗装ガン側
スイベル機構7b内の通路、還流チューブ15、アーム
側スイベル機構7a内の通路を通過して塗料供給源に還
流される。そのため、塗料の移動によりスイベル機構7
a,7bの温度上昇が抑制され、シール部材の劣化を防
止できると共に、塗料の品質低下が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手首部の内部に形成
された環状通路を介して手首部に装着された塗装ガンに
塗料を供給するよう構成された塗装用ロボットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば塗装用ロボットによりワーク表面
を塗装する塗装工程では、ワークがコンベヤにより搬送
されると、塗装用ロボットが予めティーチングされた塗
装プログラムにしたがって所定の塗装作業を行う。即
ち、塗装用ロボットは、ワークが作業エリアに到着する
と、自動的に塗装作業を開始し、ワークが作業エリアを
通過するまでに所定の塗装作業を終了させる。そして、
所定の塗装作業が終了すると、塗装用ロボットは、アー
ムを旋回させて塗装開始位置に戻す。
【0003】このように塗装用ロボットを使用して自動
的に塗装作業を行う塗装システムでは、ワークによって
塗料の色が指定されており、ワークの塗装色が切り替わ
る場合、ワークの搬送に連動して所謂色替えを行ってい
る。また、塗装用ロボットにおいては、アーム上に色替
バルブユニットが設けられており、アーム先端の手首部
には塗装ガンが装着されている。色替バルブユニットか
ら引き出された塗料チューブ、エアチューブ、シンナチ
ューブは、手首部のスイベル機構により構成されたアー
ム側チューブ接続部に接続される。さらに、アーム側端
部から引き出された各チューブは、手首部の外周に螺旋
状に巻付けられており、手首部の動作を邪魔しないよう
に取り付けられている。
【0004】そして、アーム側チューブ接続部から引き
出された各チューブの端部は、手首部の先端に設けられ
た手首部側チューブ接続部に接続される。さらに、手首
部側チューブ接続部から引き出された各チューブは、塗
装ガンに接続される。このように、各チューブが接続さ
れるチューブ接続部は、手首部の回動動作を妨げないよ
うにスイベル機構により回動可能に取り付けられてお
り、スイベル機構の内部には、チューブ接続部に連通す
る環状の通路が形成されている。そのため、各チューブ
から供給された塗料、エア、シンナは、スイベル機構内
に形成された通路を介して供給されるため、手首部の回
動位置に拘わらず塗装ガンに安定供給される。
【0005】そして、各スイベル機構に形成された回動
部分は、手首部の回動動作により相対的に回転できるよ
うに構成されており、この回動部分にはスイベル機構内
を流れる塗料、シンナ、エアが外部に漏れないようにO
リング又はリップシール等よりなるシール部材が取り付
けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成とされた従来
の塗装用ロボットでは、非塗装時になると塗料供給装置
から供給された塗料を塗料供給装置に還流させて塗料が
チューブ内で固化しないようにしている。しかしなが
ら、色替バルブユニットがアーム上に設けられているの
で、塗料は塗料供給装置と色替バルブユニットとの間で
循環しているだけであり、アーム先端の手首部に装着さ
れた塗装ガンと色替バルブユニットとの間を接続する塗
料チューブ内に充填された塗料は循環できない構成とな
っていた。
【0007】そのため、従来の塗装用ロボットにおいて
は、非塗装時間が長くなると、塗装ガンと色替バルブユ
ニットとの間を接続する塗料チューブ内で塗料が固化し
て塗料ガンに塗料が供給されにくくなるといった問題が
ある。また、上記塗装用ロボットでは、スイベル機構の
回動部分にシール部材が取り付けられているため、手首
部を駆動させる際にシール部材が相対回転するシール部
分に密着した状態で摺接することになり、シール部分に
おいて摩擦熱が発生するといった問題がある。特に、ワ
ークの形状が複雑である場合には、塗装ガンの向きを頻
繁に変える必要があるので、手首部の回動動作が多くな
り、その分摩擦熱が高温になりやすい。
【0008】また、スイベル機構の内部に形成された通
路内に塗料、エア、シンナ等の流体が流れているとき
は、シール部分で発生した熱が通路内を流れる流体によ
って冷却されるが、塗装時あるいは色替時以外のときは
塗料、エア、シンナ等の流体が流れないため、スイベル
機構で発生した熱を下げることができなかった。そのた
め、塗装ガンから塗料を噴射させないまま手首部を駆動
させて塗装ガンの向きを著しく変化させるときは、スイ
ベル機構の通路内で塗料が停止した状態であるので塗料
の温度が上昇してしまう。
【0009】また、塗料にメタリック系塗料が使用され
ている場合、塗料中に混入された金属片による研磨性が
高いので、摩擦係数が大きくなり、摩擦による回動部分
での温度上昇がより高くなる。このようなスイベル機構
の回動部分における温度上昇は、シール部材の劣化によ
りシール性の低下を招くばかりか、スイベル機構の通路
を流れる塗料の品質も低下させてしまうおそれがあっ
た。
【0010】そこで、本発明は上記課題を解決した塗装
用ロボットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、塗料供給源からの塗料を手首部先端に装着さ
れた塗装ガンに供給して塗装を行う塗装用ロボットにお
いて、前記手首部先端と前記塗装ガンとの間に、塗装時
に前記塗料供給源からの塗料を前記塗装ガンに供給し、
非塗装時に前記塗料供給源からの塗料を前記塗料供給源
に還流させるように塗料の流れ方向を切り替える切替手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0012】従って、請求項1の発明によれば、非塗装
時に塗料供給源からの塗料を塗料供給源に還流させるよ
うに塗料の流れ方向を切り替えるため、非塗装時間が長
くなっても塗装ガンと色替バルブユニットとの間を接続
する塗料チューブ内で塗料が固化することを防止でき、
塗料ガンへの塗料供給量が絞られることを防止できる。
【0013】また、請求項2の発明は、アーム先端の手
首部に装着された塗装ガンと、該手首部の両端の夫々を
回動可能に支持する回動継手と、該回動継手の内部に形
成された通路と、該通路に任意の塗装色の塗料を選択的
に供給する塗料供給源とを有し、該塗料供給源から供給
された塗料を前記通路を介して前記塗装ガンに供給して
塗装を行う塗装用ロボットにおいて、前記回動継手の通
路と前記塗装ガンとの間を連通する管路に切替弁を設
け、該切替弁と前記塗料供給源との間を連通する還流管
路を設けてなり、前記切替弁は、塗装時に前記塗料供給
源からの塗料を前記塗装ガンに供給し、非塗装時に前記
塗料供給源からの塗料を前記還流管路を介して前記塗料
供給源に還流させることを特徴とするものである。
【0014】従って、請求項2の発明によれば、回動継
手に形成された通路と塗装ガンとの間を連通する管路に
切替弁を設けると共に、塗装時に塗料供給源からの塗料
を塗装ガンに供給し、非塗装時に塗料供給源からの塗料
を還流管路を介して塗料供給源に還流させるように切替
弁を切り替えるため、非塗装時においても還流管路内の
塗料を移動させて回動継手の回動部分で発生した熱を低
下させてシール部材の劣化防止及び塗料の品質低下を防
止することができる。
【0015】また、請求項3の発明は、前記請求項2記
載の塗装用ロボットにおいて、前記切替弁は前記手首部
先端から前記塗装ガンまでの間に設けられていることを
特徴とするものである。従って、請求項3の発明によれ
ば、切替弁が手首部先端から塗装ガンまでの間に設けら
れているので、塗装ガンの近傍で塗料の流れ方向を切り
替えることができ、非塗装時に流れの止まっている塗料
を減らして塗料の停滞による影響を最小に抑えることが
できると共に、切替弁が手首部の動作を妨げない位置に
装着できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例を説明する。図1は本発明になる塗装用ロボットの構
成を示す斜視図、図2は塗料供給系路及び色替バルブユ
ニットの構成を示す系統図である。塗装用ロボット1
は、塗装作業を行う塗装エリア内に設置されており、塗
装エリア2には、被塗装物がコンベヤ(共に図示せず)
により一定の速度で供給される。
【0017】塗装用ロボット1は、被塗装物が搬送され
ると、予めティーチングされた塗装動作を行うプレイバ
ック形の多関節ロボットである。塗装用ロボット1は、
大略、基台3と、基台3上で旋回する旋回ベース4と、
旋回ベース4上で起立する第1アーム5と、第1アーム
5の上端から水平方向に延在する第2アーム6と、第2
アーム6の先端に設けられた手首部7とよりなる。
【0018】手首部7は、アーム側スイベル機構(回動
継手)7aと塗装ガン側スイベル機構7bとの間に回動
部材7cが回動自在に連結されており、塗装ガン側スイ
ベル機構(回動継手)7bの先端にはブラケット9を介
して塗装ガン8が取り付けられている。塗装ガン8は、
第1アーム5及び第2アーム6の揺動により所定の塗装
高さ位置に移動し、手首部7により塗料噴射方向が変更
される。
【0019】塗装用ロボット1は、各可動部がモータ
(図示せず)により駆動されて塗装ガン8の位置や塗装
方向を調整するようになっており、各モータは制御装置
10からの制御信号により旋回ベース4、第1アーム
5、第2アーム6、手首部7を駆動するように制御され
る。また、塗装用ロボット1の各関節部分には、各可動
部の角度を検出するためのエンコーダ(図示せず)が組
み込まれており、各可動部の回動位置検出信号が制御装
置10にフィードバックされる。
【0020】塗装用ロボット1の手首部7に取り付けら
れた塗装ガン8には、第2アーム6の上面に設けられた
色替バルブユニット11から送出された塗料が供給され
る。尚、色替バルブユニット11には、後述するように
塗料供給チューブ12a〜12dを介して各塗装色毎に
設けられた塗料供給ユニット(図示せず)から各色の塗
料が供給されており、色替バルブユニット11は各電磁
弁の切替え動作により被塗装物の種類に応じた一の塗装
色の塗料を選択的に供給する。
【0021】色替バルブユニット11から引き出された
供給側共通チューブ19、及びエア供給チューブ20、
シンナ供給チューブ21は、手首部7のアーム側スイベ
ル機構7aに接続されている。また、アーム側スイベル
機構7aから引き出された塗料供給チューブ22、エア
供給チューブ23、シンナ供給チューブ24は、塗装ガ
ン側スイベル機構7bに接続されている。塗装ガン側ス
イベル機構7bから引き出された塗料供給チューブ2
5、エア供給チューブ26、シンナ供給チューブ27が
塗装ガン8に接続されている。
【0022】塗装用ロボット1の近傍には、塗装動作の
邪魔にならないように廃液回収容器28が設置されてい
る。この廃液回収容器28は、塗装用ロボット1が塗装
ガン8を挿入しやすい高さ位置に支持されており、その
前面に塗装ガン8が挿入される塗装ガン挿入口28aが
設けられている。尚、廃液回収容器28で回収された塗
料及び洗浄液は、ドレンチューブ29を介して廃液回収
槽(図示せず)等に送液される。
【0023】図2は本発明の要部及び色替バルブユニッ
ト11及び各チューブの接続を示す系統図、図3は色替
バルブユニット11の平面図である。塗装ガン8と塗装
ガン側スイベル機構7bとの間を連通する塗料供給チュ
ーブ25には、ダンプバルブ(切替弁)13が配設され
ている。ダンプバルブ13は、塗装用ロボット1の手首
部7の先端と塗装ガン8との間に設けられており、塗装
ガン8に近接した位置に設けられている。そのため、後
述するように非塗装時にダンプバルブ13を切り替える
際、塗装ガン8の近傍まで塗料を循環させることが可能
になり、非塗装時間が長くなっても塗料が固化して流れ
にくくなることを防止できる。
【0024】そのため、非塗装時に流れの止まっている
塗料を減らして塗料の停滞による影響を最小に抑えるこ
とができると共に、ダンプバルブ13が手首部7の動作
を妨げない位置に装着されている。塗料供給チューブ2
5の上流側チューブ25aは、塗装ガン側スイベル機構
7bに接続されており、塗装ガン側スイベル機構7b及
びアーム側スイベル機構7a内の通路7a1,7b1 を介
して色替バルブユニット11に連通されている。
【0025】ダンプバルブ13は、シンナ等の可燃性雰
囲気での使用を考慮して空気駆動式の三方弁であり、具
体的にはエア駆動部13aへの空気圧信号の供給あるい
は供給停止により切り替わる3ポート2位置弁よりな
る。ダンプバルブ13は、塗料供給チューブ25の上流
側チューブ25aが接続されたポートaと、塗料供給チ
ューブ25の下流側チューブ25bが接続されたポート
bと、還流チューブ(還流管路)14が接続されたポー
トcとを有する。
【0026】尚、還流チューブ14の下流側端部は、塗
装ガン側スイベル機構7bに接続されており、塗装ガン
側スイベル機構7bの通路7b2 とアーム側スイベル機
構7aの通路7a2 との間は還流チューブ15を介して
連通されている。よって、ダンプバルブ13のポートc
は、塗料還流系路を形成する還流チューブ14、塗装ガ
ン側スイベル機構7bの通路7b2 、還流チューブ1
5、アーム側スイベル機構7a内の通路7a2 、還流側
共通チューブ39を介して色替バルブユニット11に連
通されている。
【0027】そして、塗装時は、ダンプバルブ13のエ
ア駆動部13aに空気圧信号が供給されて弁体13bが
駆動されており、ポートaとポートbとが連通されてい
る。よって、色替バルブユニット11から供給された塗
料は、塗料供給系路を形成する供給側共通チューブ1
9、アーム側スイベル機構7a及び塗装ガン側スイベル
機構7b内の通路7a1,7b1 を通過した後、ダンプバ
ルブ13を介して塗装ガン8に供給されて被塗装物に吹
き付けられる。
【0028】そのため、塗装時、塗料はアーム側スイベ
ル機構7a及び塗装ガン側スイベル機構7b内の通路7
2,7a2 を流れているため、アーム側スイベル機構7
a及び塗装ガン側スイベル機構7bの発熱を低下させる
冷却液としても作用することになり手首部7の回動動作
により発生した熱を除去することができる。また、非塗
装時は、ダンプバルブ13のエア駆動部13aへの空気
圧信号が停止されて弁体13bがバネ13cによりポー
トaとポートcとが連通する還流状態に復帰する。その
ため、色替バルブユニット11から塗料供給系路を介し
てダンプバルブ13に供給された塗料は、塗料還流系路
を形成する還流チューブ14、塗装ガン側スイベル機構
7b内の通路7b2 、還流チューブ15、アーム側スイ
ベル機構7a内の通路7a2 を通過し、色替バルブユニ
ット11を介して塗料供給ユニット(図示せず)に還流
される。
【0029】そのため、非塗装時も上記塗装時と同様に
塗料がアーム側スイベル機構7a及び塗装ガン側スイベ
ル機構7b内の通路7a1,7b1 及び7b2,7a2 を流
れているため、アーム側スイベル機構7a及び塗装ガン
側スイベル機構7bは塗料の移動により発熱が抑制され
て手首部7の回動動作により発生した熱が除去される。
これにより、スイベル機構7a,7bの温度上昇が抑制
され、シール部材の劣化を防止できると共に、塗料の品
質低下も防止できる。
【0030】ここで、色替バルブユニット11の構成に
ついて説明する。色替バルブユニット11は、塗料用切
替弁31〜34と、廃液用切替弁35と、エア用切替弁
36と、シンナ用切替弁37とを有する。各切替弁31
〜37は、可燃性雰囲気での使用を考慮して空気駆動式
の切替弁よりなり、夫々信号用エアチューブ18a〜1
8gが接続されている。尚、信号用チューブ18a〜1
8gには、制御装置10からの制御信号に対応した空気
信号が供給される。
【0031】塗料用切替弁31〜34は、夫々4ポート
2位置弁であり、信号用チューブ18a〜18dを介し
て空気圧信号が供給されて駆動されるエア駆動部31a
〜34aと、エア駆動部31a〜34aに駆動される弁
体31b〜34bと、エア駆動部31a〜34aに空気
圧信号が供給されていないとき弁体31b〜34bを復
帰させるコイルバネ31c〜34cとよりなる。
【0032】そして、塗料用切替弁31〜34は、塗料
が供給されるポートaと、ポートaに流入した塗料を吐
出するポートbと、塗装ガン8から還流された塗料が供
給されるポートcと、ポートcに流入した塗料を塗料供
給ユニット側(図示せず)に還流させるポートdとを有
する。尚、塗料用切替弁31〜34は、夫々色の異なる
塗料A〜Dが供給されており、塗料A〜Dのうち非塗装
物の塗装色に応じた任意の色が選択されると、その選択
された色の切替弁に空気圧信号が供給される。
【0033】そのため、指定された色の切替弁は、空気
圧信号の供給によりポートaとポートbとを連通させる
と共に、ポートcとポートdとを連通させる開弁状態と
なる。また、指定された色以外の切替弁は、空気圧信号
の供給が停止されているので、各ポートを遮断した閉弁
状態となっている。各塗料用切替弁31〜34は、ポー
トaに塗料供給装置(図示せず)から各色の塗料を供給
する塗料供給チューブ12a〜12dが接続され、ポー
トbに供給側共通チューブ19が接続され、ポートcに
アーム側スイベル機構7a内の通路7a2 に連通された
還流側共通チューブ39が接続され、ポートdに塗料を
塗料供給装置に還流させる塗料還流チューブ12e〜1
2hが接続されている。
【0034】また、切替弁35〜37は、夫々2ポート
2位置弁であり、信号用チューブ18e〜18gを介し
て空気圧信号が供給されて駆動されるエア駆動部35a
〜37aと、エア駆動部35a〜37aに駆動される弁
体35b〜37bと、エア駆動部35a〜37aに空気
圧信号が供給されていないとき弁体35b〜37bを復
帰させるコイルバネ35c〜37cとよりなる。
【0035】そして、切替弁35〜37は、エア駆動部
35a〜37aに空気圧信号が供給されると、ポートa
とポートbとを連通させて開弁状態となり、空気圧信号
の供給が停止されると、ポートaとポートbとを遮断し
た閉弁状態となる。エア用切替弁36は、aポートに圧
縮空気を供給するエア供給チューブ16が接続され、b
ポートに供給側共通チューブ19が接続されている。
尚、エア供給チューブ16には、エアの逆流を防止する
逆止弁16aが配設されている。
【0036】また、シンナ用切替弁37は、aポートに
洗浄液としてのシンナを供給するシンナ供給チューブ1
7が接続され、bポートに供給側共通チューブ19が接
続されている。尚、シンナ供給チューブ17には、シン
ナの逆流を防止する逆止弁17aが配設されている。ま
た、廃液用切替弁35は、aポートに還流側共通チュー
ブ39が接続され、bポートに排出チューブ40が接続
されている。
【0037】ここで、手首部7の内部構造について説明
する。図4は手首部7の内部構造を示す縦断面図であ
る。手首部7は、アーム6の基端部に取り付けられたモ
ータ(図示せず)の回転駆動力が伝達されてA,B,C
の各方向に回動する。そのため、アーム6の内部には、
第1〜第3の回転軸41〜43が同心円状に配設されて
いる。第1の回転軸41は、A方向駆動用であり、筒状
の第2の回転軸42内に挿通され、回転軸42内の軸受
44により軸承されている。
【0038】第2の回転軸42は、C方向駆動用であ
り、筒状の第3の回転軸43内に挿通され、軸受44と
回転軸43内の軸受45により軸承されている。第3の
回転軸43は、B方向駆動用であり、アーム6内に挿通
され、軸受45とアーム6内の軸受46により軸承され
ている。第3の回転軸43外周とアーム6先端との間に
は、アーム側スイベル機構7aが嵌合している。このア
ーム側スイベル機構7aは、第3の回転軸43の外周に
嵌合する筒状の回動体48と、アーム6先端にボルト4
9により固定されたチューブ接続部50とよりなる。回
動体48は、内部に塗料が流れる通路48aと、エアが
流れる通路48bと、シンナが流れる通路48cとが軸
方向に延在して設けられている。但し、通路48b,4
8cは、図4中通路48aに隠れて見えない。
【0039】また、チューブ接続部50は、回動体48
の外周に回動自在に嵌合しており、回動体48の通路4
8a〜48cに連通する環状通路50a〜50cが設け
られている。そして、チューブ接続部50の外周には、
各環状通路50a〜50cに連通するように色替バルブ
ユニット11からの塗料供給チューブ19、エア供給チ
ューブ20、シンナ供給チューブ21が接続されてい
る。また、環状通路50a〜50cの内周には、回動体
48の外周との間をシールするシール部材51a〜51
cが配設されている。
【0040】アーム6先端と塗装ガン8との間には、中
空状のケース52,53,54が介在している。ケース
52は、第3の回転軸43の端部に固着され、第3の回
転軸43と一体に回動する。ケース52の傾斜部52a
は、軸受55によりケース53の一方の傾斜部53aを
回動自在に支持し、ケース53の他方の傾斜部53bに
は軸受56によりケース54の傾斜部54aが回動自在
に支持されている。
【0041】各ケース52,53,54の傾斜部52
a,53a,53b,54aは、それぞれアーム6の軸
線に対して45度の角度で傾斜している。そのため、各
ケース52,53,54の回動の組合せにより塗装ガン
8の向きを自在に変更することができる。ケース52,
53の連結部内には、軸受57に軸承された軸58が挿
通され、ケース53,54の連結部内には、軸受59に
軸承された軸60が挿通されている。そして、ケース5
4の内部には、ブラケット9に連結された軸61が軸承
されている。
【0042】第1の回転軸41の端部に設けられたベベ
ルギヤ41aは、軸58のベベルギヤ58aに噛合して
おり、軸58のベベルギヤ58bは軸60のベベルギヤ
60aに噛合している。また、軸60のベベルギヤ60
bは軸61のベベルギヤ61aに噛合している。そのた
め、第1の回転軸41の回転は、各軸58,60,61
を介してブラケット9に伝達され、塗装ガン8をA方向
に回動させる。
【0043】また、第2の回転軸42の端部に設けられ
たベベルギヤ42aは、ケース53の傾斜部53aに設
けられたベベルギヤ53aに噛合している。従って、第
2の回転軸42の回転は、ケース53に伝達され、塗装
ガン8をC方向に回動させる。また、第3の回転軸43
の端部に結合されたケース52の端部には、ベベルギヤ
52aが設けられている。このベベルギヤ52aは、ケ
ース54の端部に設けられたベベルギヤ54aに噛合し
ている。従って、第3の回転軸43の回転は、ケース5
4に伝達され、塗装ガン8をB方向に回動させる。
【0044】ケース54の端部には、軸61とブラケッ
ト9との間を結合するための軸62が介在している。こ
の軸62外周とケース54との間には、塗装ガン側スイ
ベル機構7bが嵌合している。この塗装ガン側スイベル
機構7bは、軸62の外周に嵌合する筒状の回動体63
と、ケース54先端にボルト64により固定されたチュ
ーブ接続部65とよりなる。回動体63は、内部に塗料
が流れる通路63aと、エアが流れる通路63bと、シ
ンナが流れる通路63cとが軸方向に延在して設けられ
ている。但し、通路63b,63cは、図4中通路63
aに隠れて見えない。
【0045】また、チューブ接続部65は、回動体63
の外周に回動自在に嵌合しており、回動体63の通路6
3a〜63cに連通する環状通路65a〜65cが設け
られている。そして、チューブ接続部65の外周には、
各環状通路65a〜65cに連通するようにアーム側ス
イベル機構7aから引き出された塗料供給チューブ2
2、エア供給チューブ23、シンナ供給チューブ24が
接続されている。また、環状通路65a〜65cの内周
には、回動体63の外周との間をシールするシール部材
66a〜66cが配設されている。
【0046】尚、図4には図示していないが、前述した
ダンプバルブ13は、手首部先端と塗装ガン8との間に
位置する回動体63又はブラケット9に取り付けられて
いる。図5は図4中V−V線に沿った縦断面図である。
シンナ供給チューブ21は、アーム6先端に設けられた
チューブ接続部50の環状通路50cに連通されてお
り、シンナ供給チューブ21により供給されたシンナは
環状通路50cを介して回動体48の通路48cに流入
する。
【0047】図6は図4中VI −VI 線に沿った縦断面
図である。回動体48から引き出されたシンナ供給チュ
ーブ24は、手首部7先端に設けられたチューブ接続部
64の環状通路65cに連通されており、シンナ供給チ
ューブ24により供給されたシンナは、環状通路50c
を介して回動体48の通路48cに流入する。
【0048】図7は色替時の動作を示す斜視図である。
塗装用ロボット1は、旋回ベース4、アーム5,6を動
作させて塗装ガン8を水平状態にして廃液回収容器28
の塗装ガン挿入口28aに挿入させる。そして、塗装ガ
ン8から前回の塗料を廃液回収容器28内に噴射させ、
さらにシンナにより残留塗料を洗浄する。その後、次回
の塗料を塗装ガン8に供給して廃液回収容器28内に噴
射させる。
【0049】ここで、制御装置10が実行するメイン処
理につき説明する。図8は制御装置10が実行するメイ
ン処理のフローチャートである。制御装置10は、ステ
ップS1(以下「ステップ」を省略する)において、上
位コンピュータより情報を取り込む。次に、S2で終了
信号の有無を確認する。そのため、終了信号がある場合
は塗装用ロボット1の制御を終了する。しかし、S2で
終了信号が無い場合は、S3に進み、ワーク(被塗装
物)の変更の有無を確認する。
【0050】S3において、ワークの変更の指示がある
場合は、S4で変更されるワークのティーチングデータ
を読み出す。尚、S3において、ワークの変更の指示が
ない場合は、S4の処理を省略してS5に進む。S5で
は、色替えを行うか否かを判定する。S5において、色
替えの指示が有る場合は、S6に進み、塗装用ロボット
1を図7に示すように塗装ガン8を廃液回収容器28の
塗装ガン挿入口28aに挿入させた後、後述する色替プ
ログラムの処理を実行する。
【0051】また、前回と同じ塗装色の塗料Aで塗装す
る場合は、S5において、色替えの指示がないので、S
7に移行する。すなわち、色替えを行なわない場合は、
S7でダンプバルブ13への空気圧信号の供給を停止し
てダンプバルブ13を図9に示すようにポートaとポー
トcとを連通させた還流状態とする。このとき、塗料用
切替弁31〜34のうち、例えば前回と同じ塗料Aの塗
料用切替弁31のエア駆動部31aに空気圧信号が供給
されて塗料用切替弁31が開弁状態となっているものと
する。
【0052】そのため、色替バルブユニット11から塗
料供給系路を介してダンプバルブ14に供給された塗料
は、還流チューブ14へ送出された後、塗装ガン側スイ
ベル機構7b内の通路7b2 、還流チューブ15、アー
ム側スイベル機構7a内の通路7a2 を通過し、色替バ
ルブユニット11の塗料用切替弁31を介して塗料供給
ユニット70に還流される。
【0053】よって、アーム側スイベル機構7a及び塗
装ガン側スイベル機構7bは、非塗装時も塗料の移動に
より発熱が抑制されて手首部7の回動動作により発生し
た熱が除去される。これにより、スイベル機構7a,7
bの温度上昇が抑制され、シール部材の劣化を防止でき
ると共に、塗料の品質低下も防止できる。また、ダンプ
バルブ13で塗料が循環するため、非塗装時間が長くな
っても塗装ガン8に供給される塗料が固化することを防
止でき、塗料ガン8に接続された塗料供給チューブ25
の上流側チューブ25aで塗料ガン8への塗料供給量が
絞られることを防止できる。
【0054】そして、S6の色替プログラムの処理が終
了したとき、あるいは上記S7の処理を終了したとき
は、、S8に進み、塗装用ロボット1を塗装作業開始前
の待機姿勢に動作させる。次のS9では、ワークが塗装
エリアに到着したことが検出されたか否かを判定する。
そして、S9でワークが塗装エリアに到着したことが検
出されると、S10に進み、ダンプバルブ13へ空気圧
信号を供給してダンプバルブ13を図10に示すように
ポートaとポートbとを連通させた噴射状態とする。
【0055】尚、ダンプバルブ13はS10でオンされ
るまで、オフ状態、すなわち還流状態を維持しており、
色替バルブユニット11から供給された塗料は塗装開始
まで循環している。次のS11では、予めティーチング
された当該ワークの塗装プログラムの処理を実行する。
そして、塗装時は、ダンプバルブ13のポートaとポー
トbとが連通されているため、色替バルブユニット11
から供給された塗料は、アーム側スイベル機構7a及び
塗装ガン側スイベル機構7b内の通路7a1,7b1 を通
過した後、ダンプバルブ13を介して塗装ガン8に供給
されて被塗装物に吹き付けられる。
【0056】よって、塗装時の塗料は、塗装ガン8に供
給される過程でアーム側スイベル機構7a及び塗装ガン
側スイベル機構7bの発熱を低下させることができる。
S12では、S11で所定の塗装作業が終了したか否か
を判定しており、塗装作業が終了すると、S13に進
み、ダンプバルブ13への空気圧信号の供給を停止して
ダンプバルブ13をポートaとポートcとを連通させた
還流状態に切り替える。そのため、非塗装時、アーム側
スイベル機構7a及び塗装ガン側スイベル機構7bは塗
料の移動により発熱が抑制されて手首部7の回動動作に
より発生した熱が除去される。この後、再びS1の処理
に戻る。
【0057】次に、上記S6で色替プログラムで実行す
る処理につき説明する。尚、図10は上記S6で実行さ
れる色替プログラムのフローチャートである。制御装置
10は、S21において、塗装用ロボット1の旋回ベー
ス4、アーム5,6、手首部7を色替原点位置に動作さ
せる。すなわち、図7に示すように塗装ガン8を水平状
態にして廃液回収容器28の塗装ガン挿入口28aに挿
入させる。
【0058】次にS22で、塗料用切替弁31〜34の
うち現行の切替弁を閉弁状態に切り替える。そして、S
23でダンプバルブ13に空気圧信号を供給してポート
aとポートbとを連通させた循環状態に切り替える。次
のS24では、エア用切替弁36に空気圧信号を供給し
てエア用切替弁36を開弁させる。これで、エア供給チ
ューブ16から供給された圧縮空気は、供給側共通チュ
ーブ19、アーム側スイベル機構7a及び塗装ガン側ス
イベル機構7b内の通路7a1,7b1 を通過した後、ダ
ンプバルブ13を介して還流チューブ14へ送出された
後、塗装ガン側スイベル機構7b内の通路7b2 、還流
チューブ15、アーム側スイベル機構7a内の通路7a
2 、還流側共通チューブ39に至る。
【0059】次のS25では、廃液用切替弁35に空気
圧信号を供給して廃液用切替弁35を開弁させる。これ
で、エア供給チューブ16から供給された供給による空
気圧により供給側及び還流側の系路に残留する塗料がパ
ージされて排出チューブ40へ排出される。次のS26
では、エア用切替弁36への空気圧信号の供給を停止し
てエア用切替弁36を閉弁させる。続いて、S27に進
み、シンナ用切替弁37に空気圧信号を供給してシンナ
用切替弁37を開弁させる。これで、シンナ供給チュー
ブ17を介して供給されたシンナは、供給側共通チュー
ブ19、アーム側スイベル機構7a及び塗装ガン側スイ
ベル機構7b内の通路7a1,7b1 を通過した後、ダン
プバルブ13を介して還流チューブ14へ送出される。
その後、シンナは、塗装ガン側スイベル機構7b内の通
路7b2 、還流チューブ15、アーム側スイベル機構7
a内の通路7a2 、還流側共通チューブ39を通過して
排出チューブ40へ排出される。すなわち、シンナ供給
チューブ17から供給されたインナにより供給側及び還
流側の系路を洗浄する。
【0060】次のS28では、洗浄時間Tが予め設定さ
れた所定時間TO に達したか否かを判定しており、T<
O のときは、S29では排出チューブ40に排出され
た液の色が無色になったか否かを判定する。尚、本実施
例では、排出チューブ40が透明管により形成されてお
り、排出チューブ40の透明部分において、廃液の色を
検出するセンサ(図示せず)が設けられている。そのた
め、排出チューブ40に排出された廃液の色変化を監視
することにより洗浄が終了した否かを判定できる。
【0061】従って、S29において、排出チューブ4
0に排出された廃液に色があるときは、上記S27に戻
り、S27〜S29の処理を繰り返す。そして、S28
で洗浄時間Tが予め設定された所定時間TO に達したと
きは(T>TO )、塗料流出等の異常が発生しているも
のと判断してS30に移行し、警報を発して異常処理を
実行する。
【0062】また、S29において、排出チューブ40
に排出された廃液が無色になったときは、S31に進
み、シンナ用切替弁37を閉弁させる。続いて、S32
でエア用切替弁36に空気圧信号を供給してエア用切替
弁36を開弁させる。これで、エア供給チューブ16か
ら供給された圧縮空気は、塗料供給系路及び塗料還流系
路に供給され、各系路に残留するシンナをパージする。
【0063】次のS33では、エアパージ時間をチェッ
クしており、エア用切替弁36が開弁されてから所定時
間が経過すると、エアパージが終了したものと判断して
S34に進み、エア用切替弁36への空気圧信号の供給
を停止してエア用切替弁36を閉弁させる。次のS35
では、廃液用切替弁35への空気圧信号を停止して廃液
用切替弁35を閉弁させる。これで、前回塗料の洗浄工
程が終了する。
【0064】続いて、S36において、ダンプバルブ1
3への空気圧信号を停止してポートaとポートcとを連
通させた噴射状態に切り替える。そして、S37に進
み、エア用切替弁36に空気圧信号を供給してエア用切
替弁36を開弁させる。これで、エア供給チューブ16
から供給された圧縮空気は、塗料供給系路である供給側
共通チューブ19、アーム側スイベル機構7a及び塗装
ガン側スイベル機構7b内の通路7a1,7b1 を通過し
た後、ダンプバルブ13を介して塗装ガン8へ供給され
る。そのため、塗装ガン8内に残留する塗料が廃液回収
容器28に噴射される。
【0065】次のS38では、エアパージ時間をチェッ
クしており、エア用切替弁36が開弁されてから所定時
間が経過すると、塗装ガン8内のエアパージが終了した
ものと判断してS39に進み、エア用切替弁36への空
気圧信号の供給を停止してエア用切替弁36を閉弁させ
る。続いて、S40において、シンナ用切替弁37に空
気圧信号を供給してシンナ用切替弁37を開弁させる。
これで、シンナ供給チューブ17を介して供給されたシ
ンナは、供給側共通チューブ19、アーム側スイベル機
構7a及び塗装ガン側スイベル機構7b内の通路7a1,
7b1 を通過した後、ダンプバルブ13を介して塗装ガ
ン8から噴射される。そのため、塗装ガン8の内部流路
がインナにより洗浄される。
【0066】次のS41では、シンナ洗浄時間をチェッ
クしており、シンナ用切替弁37が開弁されてから所定
時間が経過すると、S42に進み、シンナ用切替弁37
を閉弁させる。その後、S43で塗料用切替弁31〜3
4のうち次回塗装色の塗料に対応する切替弁を開弁状態
に切り替える。続いて、S44において、色替えが完了
したことを確認する。尚、本実施例では、廃液回収容器
28内に塗装ガン8から噴射された液の色を検出するセ
ンサ(図示せず)が設けられている。そのため、塗装ガ
ン8から噴射された液の色変化を監視することにより洗
浄が終了した否かを判定できる。
【0067】そのため、上記S44において、塗装ガン
8から次回の塗料が噴射されて色替えが完了したとき
は、S45に進み、ダンプバルブ13への空気圧信号を
停止してダンプバルブ13をポートaとポートcとを連
通させた循環状態に切り替える。これで、色替バルブユ
ニット11から供給された塗料は、塗料供給系路側のア
ーム側スイベル機構7a及び塗装ガン側スイベル機構7
b内の通路7a1,7b1を通過してダンプバルブ13に
供給され、ダンプバルブ13を介して塗料還流系路側の
還流チューブ14へ送出された後、塗装ガン側スイベル
機構7b内の通路7b2 、還流チューブ15、アーム側
スイベル機構7a内の通路7a2 を通過し、色替バルブ
ユニット11の塗料用切替弁31を介して塗料供給ユニ
ット70に還流される。
【0068】そのため、色替完了後は、塗料がダンプバ
ルブ13を折り返し点として塗料供給系路側及び塗料還
流系路側を循環するため、アーム側スイベル機構7a及
び塗装ガン側スイベル機構7bの発熱が抑制されて手首
部7の回動動作により発生した熱が除去される。これに
より、スイベル機構7a,7bの温度上昇が抑制され、
シール部材の劣化を防止できると共に、塗料の品質低下
が防止される。
【0069】尚、上記実施例では、廃液回収容器28に
塗装ガン8を挿入して塗料をパージ、洗浄するようにし
たが、これに限らず、例えば塗装エリアに隣接して設け
られた色替エリアに向けて塗装ガン8に残留する塗料を
パージ、洗浄するようにしても良い。
【0070】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
非塗装時に塗料供給源からの塗料を塗料供給源に還流さ
せるように塗料の流れ方向を切り替えるため、非塗装時
間が長くなっても塗装ガンと色替バルブユニットとの間
を接続する塗料チューブ内で塗料が固化することを防止
でき、塗料ガンへの塗料供給量が絞られることを防止で
きる。
【0071】また、請求項2の発明によれば、回動継手
に形成された通路と塗装ガンとの間を連通する管路に切
替弁を設けると共に、塗装時に塗料供給源からの塗料を
塗装ガンに供給し、非塗装時に塗料供給源からの塗料を
還流管路を介して塗料供給源に還流させるように切替弁
を切り替えるため、非塗装時においても還流管路内の塗
料を移動させて回動継手の回動部分で発生した熱を低下
させてシール部材の劣化防止及び塗料の品質低下を防止
することができる。
【0072】また、請求項3の発明によれば、切替弁が
手首部先端から塗装ガンまでの間に設けられているの
で、塗装ガンの近傍で塗料の流れ方向を切り替えること
ができ、非塗装時に流れの止まっている塗料を減らして
塗料の停滞による影響を最小に抑えることができると共
に、切替弁が手首部の動作を妨げない位置に装着でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる塗装用ロボット一実施例を説明す
るための斜視図である。
【図2】塗料供給系路及び色替バルブユニットの構成を
示す系統図である。
【図3】色替バルブユニットの平面図である。
【図4】手首部の構成を示す縦断面図である。
【図5】図4中V−V線に沿った縦断面図である。
【図6】図4中VI −VI 線に沿った縦断面図である。
【図7】色替時の動作を示す斜視図である。
【図8】制御装置が実行するメイン処理のフローチャー
トである。
【図9】非塗装時の塗料の循環を説明するための系統図
である。
【図10】塗装時の塗料の流れを説明するための系統図
である。
【図11】色替プログラムの制御処理のフローチャート
である。
【符号の説明】
1 塗装用ロボット 4 旋回ベース 5 第1アーム 6 第2アーム 7 手首部 7a アーム側スイベル機構 7b 塗装ガン側スイベル機構 8 塗装ガン 10 制御装置 11 色替バルブユニット 12a〜12e,22,25 塗料供給チューブ 12f〜12h 塗料還流チューブ 13 ダンプバルブ 14,15 還流チューブ 16,20,26 エア供給チューブ 17,21,27 シンナ供給チューブ 18a〜18g 信号用チューブ 19 供給側共通チューブ 28 廃液回収容器 31〜34 塗料用切替弁 35 廃液用切替弁 36 エア用切替弁 37 シンナ用切替弁 39 還流側共通チューブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料供給源からの塗料を手首部先端に装
    着された塗装ガンに供給して塗装を行う塗装用ロボット
    において、 前記手首部先端と前記塗装ガンとの間に、塗装時に前記
    塗料供給源からの塗料を前記塗装ガンに供給し、非塗装
    時に前記塗料供給源からの塗料を前記塗料供給源に還流
    させるように塗料の流れ方向を切り替える切替手段を設
    けたことを特徴とする塗装用ロボット。
  2. 【請求項2】 アーム先端の手首部に装着された塗装ガ
    ンと、該手首部の両端の夫々を回動可能に支持する回動
    継手と、該回動継手の内部に形成された通路と、該通路
    に任意の塗装色の塗料を選択的に供給する塗料供給源と
    を有し、該塗料供給源から供給された塗料を前記通路を
    介して前記塗装ガンに供給して塗装を行う塗装用ロボッ
    トにおいて、 前記回動継手の通路と前記塗装ガンとの間を連通する管
    路に切替弁を設け、 該切替弁と前記塗料供給源との間を連通する還流管路を
    設けてなり、 前記切替弁は、塗装時に前記塗料供給源からの塗料を前
    記塗装ガンに供給し、非塗装時に前記塗料供給源からの
    塗料を前記還流管路を介して前記塗料供給源に還流させ
    ることを特徴とする塗装用ロボット。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載の塗装用ロボットにお
    いて、 前記切替弁は前記手首部先端から前記塗装ガンまでの間
    に設けられていることを特徴とする塗装用ロボット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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