JPS63166462A - 塗装装置における塗料洗浄方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は塗布ガンからある色彩の塗料を吐出させていた
状態から、他の色彩の塗料の吐出に切換える際に、前の
色彩の塗料を短時間で洗浄し得るようにした塗装装置に
おける塗料洗浄方法に関する。

（従来の技術） 自動車車体等を被塗物としてこれに上塗り塗装を行なう
ために従来用いられている塗装装置としては、第５図に
示すようなものがある。

自動車車体に上塗り塗装を行なう場合には、通常１０敗
色から２０数色に塗り分けて塗装を行なう必要があるた
め、塗装ブースの回りには、塗装を行なう塗料の色彩の
数に対応した数の複数本の塗料供給管用と、シンナー等
の洗浄液を供給する液管用と、洗浄液を排除するための
空気を供給する空気管用とのメインパイプ１が第５図に
示すように設けられている。

上述したように塗装に必要な塗料の数つまりＮ色分に対
応した数の本数の塗料供給管から所定の色彩の塗料を被
塗物に塗布するために、先端に塗布ガン２を有する吐出
流路３と、メインパイプ１を構成するそれぞれの管に接
続された供給パイプ４との間には、カラーチェンジバル
ブ５が接続されている。塗装作業は塗布ガン２をレシプ
ロケータや塗装ロボットによって操作することにより、
被塗物に対して行なわれる。尚、供給パイプ４には、圧
力調整弁や定量吐出装置等が組込まれている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来の塗装装置にあっては、
ある色彩の塗料を用いて塗装作業を行なっていた状態か
ら次の被塗物に対して他の色彩の塗料を用いて塗装作業
を行なう場合には、カラーチェンジバルブ５から塗布ガ
ン２までを洗浄する必要があるが、従来では前の塗料に
よる塗装作業が終了した後に、カラーチェンジバルブ５
から塗゛　布ガン２までを洗浄しているので、洗浄作業
が終了しなければ、次の塗料による塗装作業を行なうこ
とができない。この洗浄作業には、従来１０数秒から２
０数秒を要していたために、この洗浄工程の間は、次の
塗料による塗装作業を行なうことができない。

そして、自動車車体のような量産品を被塗物とする場合
には、被塗物をコンベア等の搬送手段によって搬送しつ
つ塗装作業を行なっているために、洗浄作業の間は塗装
作業を行なうことができないと、洗浄時間を考慮して搬
送手段に載置される被塗物のピッチを開けなければなら
ない。したがって、従来では塗装処理能力を低下させな
ければならなかった。

塗装作業が終了した後には、塗布された塗料の塗膜を乾
燥硬化させるために、被塗物を焼付はブース内に搬送し
ているが、この焼付はブース内では被塗物を一定の時間
内で通過させることが、焼付は品質の観点から必要とな
る。このために、焼付はブース内での被塗物の搬送を一
定の速度で行なうことが要求されるが、塗装ブース内を
搬送する搬送手段の速度と焼付はブース内を搬送する搬
送手段の速度とが同期しなくなると、塗装ブース内から
焼付はブース内に簡単に被塗物を乗り移らせることがで
きず、搬送手段つまりコンベアを改造しなければならな
い。

本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
あり、ある色彩による塗装作業が終了してから他の色彩
の塗料により塗装に変更する際に、迅速に塗料の洗浄を
行ない得るようにすることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するための本発明は、相互に色彩が相違
する塗料、洗浄液、及び空気をそれぞれ供給する複数本
のメインパイプがそれぞれ接続された２組のカラーチェ
ンジバルブの各々と、単一の塗布ガンが接続された切換
弁とを２本の供給路により接続し、一方の前記カラーチ
ェンジバルブから一方の前記供給路を介して前記塗布ガ
ンへ塗料を供給して被塗物への塗装を行なっているとき
に、他方の前記カラーチェンジバルブから他方の前記供
給路を介して当該他方の供給路内へ洗浄液を供給しかつ
洗浄液を切換弁に設けられた排出口から排出して前記他
方の供給路内を洗浄し、色彩が相違した塗料を塗布する
際に前記洗浄済みの他方の供給路を介して塗料を供給し
得るようにしたことを特徴とする塗装装置における塗料
洗浄方法である。

（作用） メインパイプからは２つのカラーチェンジバルブに至る
２系統の流路が形成されており、一方のカラーチェンジ
バルブを通って塗料を塗布ガンに供給している状態の下
で、他方のカラーチェンジバルブを通る系統の流路を洗
浄することができる。

したがって、被塗物に対する塗料が変更される場合には
、切換弁から塗布ガンまでの部分を洗浄するだけで、次
の塗装作業を行なうことができ、短時間で迅速に次の塗
装作業を行なうことが可能となる。

（実施例） 以下、図示する本発明の一実施例について説明す。

第１図は本発明の一実施例に係る塗装装置における塗料
洗浄方法を具体化した場合を示す回路図であり、メイン
パイプ１０はそれぞれ相互に色彩が相違した塗料を供給
し、塗色の数に相当する本数から成る塗料管用と、シン
ナー等の洗浄液を供給する液管用と、洗浄液を外部（排
出するための空気を供給する空気管用との複数本からな
る。このメインパイプ１０は従来と同様に、図示しない
塗装ブースの回りに設けられており、それぞれ図示しな
い塗料缶ヤ液缶及び空圧源に接続されている。

メインパイプ１０には、２組のカラーチェンジバルブ１
１、］２がそれぞれメインパイプ１０から分岐した連結
パイプ１３．１４によって接続されている。それぞれの
カラーチェンジバルブプ１１．１２は前述した塗料管と
液管と空気管の流路を開閉するために、それぞれの管の
数に相当する数の弁を有している。また、それぞれのカ
ラーチェンジバルブ］］、１２には、これらの吐出部に
供給路１５．１６が接続されている。

塗料を塗布する塗布ガン１７は吐出流路１８の先端に設
けられ、この吐出流路１８と２本の前記供給路１５．１
６との間＆：は、切換弁１９が接続されている。つまり
各々のカラーチェンジバルブ１１．１２と、切換弁１９
とが２本の供給路１５．１６により接続されている。こ
の切換弁１９には、供給流路１５．１６内の流体を外部
に排出するための排出口２０が形成され、この排出口２
０にはここからの流体を容器２１に案内する排出ホース
２２が接続されている。前述した２つのカラーチェンジ
バルブ１１．１２と切換弁１９の作動制罪は、制御手段
２３からの信号によって行なわれるようになっている。

第２図は第１図における切換弁１９の詳細を示す図であ
り、切換弁１９は第１切換弁本体１９ａと第２切換弁本
体１９ｂとからなり、第１と第２の２つの切換弁本体１
９ａ、１９ｂは、゛それぞればね部材４０の弾発力によ
って定まる吐出位置へと、この弾発力に抗して空気供給
路４１からのエアー圧力によって作動する排出位置Ｂと
にそれぞれ作動する。

上述したＭ１切換弁本体１９ａには供給路１５が入口側
に接続されると共に、出口側には吐出流路１８と排出口
２０とに、それぞれ流路４２．４３によって接続されて
いる。同様に、第２切換弁本体１９ｂには、供給路１６
が入口側に接続されると共に、出口側には吐出流路１８
と排出口２０とに、それぞれ流路４４．４５によって接
続されている。

次に、上述した本発明の塗料洗浄方法により塗料の洗浄
作業を行なう場合の手順について、第３図に示すフロー
チャートを参照しつつ説明する。

メインパイプ１０からの塗料と洗浄液とｈ０圧空気は、
連結パイプ１３．１４によってこれと切換弁１９までの
間が第１と第２ないしＡとＢの二系統に分岐されている
。今第１図において上側をＡ系統とし、下側を８系統と
する。

塗装ブース内に被塗物が搬入されている状態の下で塗装
開始信号が送られてくると、切換弁１９が供給路１５側
つまりＡ系統側を塗布ガン１７と導通状態とするように
作動する。このとき、第２図（おいては、第１切換弁本
体１９ａがＢ位置となり、第２切換弁本体１９ｂはＡ位
置となっている。次に、Ａ系統側のカラーチェンジバル
ブ１１のうち所定の色彩の塗料を供給する弁を開く。こ
れ（より、Ａ系統からの所定の色彩の塗料が被塗物（対
して塗布される。これと同時に第３図に示すように、カ
ラーチェンジバルブ１２内に設けられた洗浄液供給用の
弁と空気供給用の弁とを交互に開閉し、これらの流体を
供給路１６を介して切換弁１９の排出口２０、及び排出
ホース２２を通して容器２１内に排出させる。このとき
は、第２図においては、爪位置の第２切換弁本体１９ｂ
を通って洗浄液と洗浄エアーは排出ホース２２を流れる
。

この排出操作を制御手段２３からの信号によって所定の
時間を行なうと、Ｂ系統の洗浄作業が完了し、Ｂ系統の
カラーチェンジバルブ１２内における洗浄液及び空気を
供給するための管を閉じる。

このＢ系統の洗浄に要する時間は、Ａ系統における塗料
を被塗物に対して塗装している間の時間内で充分に間に
合う。

上述したＡ系統による前記塗料の塗装が完了したら、Ａ
系統のカラーチェンジバルブ１１内の所定の弁を閉じる
。次に塗装する被塗物に対しても上述した場合の塗料と
同一の色彩のものを塗装する場合には、最初のステップ
に戻り、Ｂ系統の洗浄を行なわない。

しかし、次に塗装する被塗物に対して上述した場合とは
別の色彩の塗料を塗布するには、塗布ガン１７を洗浄す
るために塗布ガン１７を洗浄Ｖ＆回収装置の位置に移動
させた後に、切換弁１９を作動させて、Ｂ系統側の供給
路１６と塗布ガン１７とを連通状態にする。つまり、第
２図において、第２切換弁本体１９ｂをＢ位置とする。

これと同時に、Ｂ系統のカラーチェンジバルブ１２内の
洗浄液供給管を開閉する弁と、空気を供給する管を開閉
する弁とを交互に開閉して、既に洗浄済みの供給路１６
の部分よりも先の吐出流路１８と塗布ガン１７の部分を
洗浄する。この洗浄作業は前記！ＩＩ＠手段２３からの
信号によって設定された時間だけ行なうが、この場合の
洗浄時間は、既に供給路１６の部分が洗浄されており、
塗布ガン１７の部分のみの洗浄であるから、上述した洗
浄よりも比較的短時間で終了する。

したがって、カラーチェンジのために要する時間が短い
ので、塗装ブース内での被塗物の搬送ピッチを焼付はブ
ース内の搬送速度と相違させることな（、同一ピッチで
送っても時局的に対応することができる。また、り換弁
１９の部分で色彩の切換えができるために、カラーチェ
ンジバルブ１１．１２から切換弁１９の間では必要とす
る塗色の数、つまりＮ色分のホースないしパイプや弁が
不要となり、切換弁１９を塗布ガン１７に近付けること
ができ、色彩を変更する際には比較的短い吐出流路１８
を洗浄することから、洗浄時間も短くなる。

そして、吐出流路１８と塗布ガン１７０部分の洗浄が終
了した後に、第２切換弁本体１９ｂを通して所定の色彩
の塗料を塗布する。この塗布作業に中に、第１切換弁本
体１９ａをＡ位置として、前述した洗浄作業を行なグ。

第４図は本発明の他の実施例に係る塗装装置を示す図で
あり、この場合には吐出流路１８とこれの先端に設けら
れた塗布ガン１７とを洗浄する際に、前記実施例におけ
るようにカラーチェンジバルブ１１．１２かの洗浄液や
加圧空気を用いることなく、切換弁１９に直接洗浄液と
加圧空気を供給するようにしたものである。尚、切換弁
１９の詳細構造は、第２図に示す場合と同様である。

このために、Ａ系統の供給路１５には弁３０が設けられ
、Ｂ系統の供給路１６には弁３１が設けられている。こ
れらの弁３０．３１に接続された流路３２にはこれから
分岐した分岐流路３３．３４が接続され、それぞれの分
岐流路３３．３４には弁３５．３６が取付けられている
。これらの分岐流路の一方３３は洗浄液を供給するため
であり、他方３４は加圧空気を供給するためのである。

第４図に示す塗装装置を用いて塗装作業を行なうには、
例えばＡ系統の塗料によって塗装作業を行なっている最
中に、弁３１を作動させて供給路１６内から切換弁１９
までを洗浄しておく。次いで、その色彩とは相違した色
彩のＢ系統からの塗料を、カラーチェンジバルブ１２内
の所定の弁を開いて、弁３１の位置まで供給する。これ
は制御手段２３から設定された時間だけ、カワ−チェン
ジバルブ１２を開くことによりなされる。この所定の時
間がカウントされたら弁３１を閉じる。これにより、Ｂ
系統は供給路１６まで、洗浄が完了すると共に、ここま
で次の塗料が供給されたことになる。

上述したＡ系統の塗料により塗装が完了したら、塗布ガ
ン１７を洗浄液回収装置に移動させた後に、弁３０を作
動して供給路１５と切換弁１９との連通を閉じ、弁３３
と弁３４とを交互に作動することによって、切換弁１９
内と吐出流路１８と塗布ガン１７内が洗浄される。した
がって、吐出流路１８や塗布ガン１７が比較的短時間に
洗浄され、しかも次の塗装作業には、その塗料が弁３１
の前まで供給されているので、迅速に塗装作業を開始す
ることができる。

（発明の効果） 以上のように、本発明によれば、塗布ガンに吐出流路に
よって接続された切換弁に対して、２つのカラーチェン
ジバルブからの２本の供給路を接続し、一方の供給路を
介して塗料を吐出している状態の下で、他方の供給路内
を洗浄することができるので、塗布する塗料の色彩が変
化する場合には、切換弁から先端の部分を洗浄するだけ
で、次の色彩の塗料を塗布することが可能となる。これ
により、カラーチェンジを行なう場合（要する時間が短
縮され、迅速に次の塗装を行なうことがで。

きる。したがって、塗装ブース内で被塗物を搬送する時
局と焼付はブース内で被塗物を搬送する時間を同一に保
つことができ、塗装作業灯必要な被塗物の搬送手段も簡
単なもので良くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実１／１例に係る塗装装置における
塗料洗浄方法を具体化した装置を示す回路図、第２図は
切換弁の詳細を示す回路図、第３図は第１図に示す塗装
装置の作動状態を示すフローチャート、第４図は本発明
の他の実施例に係る塗装装置を示す回路図、第５図は従
来の塗装装置を示す回路図である。 １０・・・メインパイプ、１１．１２・・・カラーチェ
ンジバルブ、１５．１６・・・供給路、１７・・・塗布
ガン、１８・・・吐出流路、１９・・・切換弁２０・・
・排出口、２２・・・排出ホース。 特許出願人　　　　　日産自動車株式会社第１図 第２図 ヒー′４４ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 相互に色彩が相違する塗料、洗浄液、及び空気をそれぞ
   れ供給する複数本のメインパイプがそれぞれ接続された
   ２組のカラーチェンジバルブの各々と、単一の塗布ガン
   が接続された切換弁とを２本の供給路により接続し、一
   方の前記カラーチェンジバルブから一方の前記供給路を
   介して前記塗布ガンへ塗料を供給して被塗物への塗装を
   行なっているときに、他方の前記カラーチェンジバルブ
   から他方の前記供給路を介して当該他方の供給路内へ洗
   浄液を供給しかつ洗浄液を切換弁に設けられた排出口か
   ら排出して前記他方の供給路内を洗浄し、色彩が相違し
   た塗料を塗布する際に前記洗浄済みの他方の供給路を介
   して塗料を供給し得るようにしたことを特徴とする塗装
   装置における塗料洗浄方法。