JPH11309392A - 多色塗料供給システム及びそれに用いる多色塗料供給装置 - Google Patents
多色塗料供給システム及びそれに用いる多色塗料供給装置Info
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- JPH11309392A JPH11309392A JP10119264A JP11926498A JPH11309392A JP H11309392 A JPH11309392 A JP H11309392A JP 10119264 A JP10119264 A JP 10119264A JP 11926498 A JP11926498 A JP 11926498A JP H11309392 A JPH11309392 A JP H11309392A
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Landscapes
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
- Spray Control Apparatus (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 塗色の数が増加しても、切替弁やチューブの
増設を必要としない多色塗料供給システムと多色塗料供
給装置を提供する。 【解決手段】 塗料タンク13と、塗料払出配管14
と、塗料戻配管15と、接続継手11、12とからなる
複数の循環系で前記それぞれの接続継手を直線を形成す
るよう配置した第1セクション10と、可撓性配管2
8、28’につながる接続継手21、22が、接続継手
が形成する直線と平行な直線上を移動可能とし、かつ、
位置決め装置26を備えた第2セクション20と、複数
の塗装用ロボットをつないでロボットに塗料を供給する
1本の塗料供給配管35とからなる第3セクション30
とからなり、第2セクションの可撓性配管の他端はそれ
ぞれ前記塗料供給配管のそれぞれの端部31a、31b
につながり、第1セクションの任意の1つの循環系に属
する接続継手と第2セクションの接続継手とを着脱自在
とした。
増設を必要としない多色塗料供給システムと多色塗料供
給装置を提供する。 【解決手段】 塗料タンク13と、塗料払出配管14
と、塗料戻配管15と、接続継手11、12とからなる
複数の循環系で前記それぞれの接続継手を直線を形成す
るよう配置した第1セクション10と、可撓性配管2
8、28’につながる接続継手21、22が、接続継手
が形成する直線と平行な直線上を移動可能とし、かつ、
位置決め装置26を備えた第2セクション20と、複数
の塗装用ロボットをつないでロボットに塗料を供給する
1本の塗料供給配管35とからなる第3セクション30
とからなり、第2セクションの可撓性配管の他端はそれ
ぞれ前記塗料供給配管のそれぞれの端部31a、31b
につながり、第1セクションの任意の1つの循環系に属
する接続継手と第2セクションの接続継手とを着脱自在
とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車車体などの
被塗装物に対して、複数の塗料のうちから選択された所
望の塗色による塗装を行うのに利用される多色塗料供給
システムとそれに用いる装置に関する。
被塗装物に対して、複数の塗料のうちから選択された所
望の塗色による塗装を行うのに利用される多色塗料供給
システムとそれに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体については、塗装工程におい
て、複数の種類の塗料のうちから選択された塗料による
塗装が塗装ロボットを用いて行われている。図4は、こ
のような塗装を行うための従来の塗料供給システムを示
すものである。この供給システムは次の(1)〜(4)
の構成要素からなっている。 (1)塗料タンク、(2)塗料供給循環経路、(3)塗
料戻り循環経路、(4)複数のCCVが取り付く色替え
マニホールド 図4を参照して、この従来の塗料供給システムを説明す
る。まず、塗料を入れた塗料タンク100群は色毎また
はアルミフレークやマイカなどの有無、含有量などの違
いにより分けられている。各塗料タンク100には、塗
料の循環を行うためのポンプ110がタンク毎に設けら
れている。各塗料タンクに付属する塗料供給循環経路1
30は、通常4−6台の塗装ロボットが設置される塗装
ブースに沿って設けられる。この塗料供給循環経路13
0には、塗装ロボットの設置される位置ごとに、塗料分
岐部135が設けられている。分岐部の一端は塗料供給
循環経路に接続されており、他端は塗色切替弁(以下、
CCVという)150の循環入口側152に繋がってい
る。また塗料供給循環経路130に沿って、塗料戻り循
環経路140が設けられている。この戻り循環経路14
0には、供給循環経路130と同様に塗装ロボットの設
置される位置ごとに、塗料分岐部145が設けられてい
る。分岐部145の一端は塗料戻り循環経路140に接
続されており、他端はCCV150の循環出口側154
に繋がっている。
て、複数の種類の塗料のうちから選択された塗料による
塗装が塗装ロボットを用いて行われている。図4は、こ
のような塗装を行うための従来の塗料供給システムを示
すものである。この供給システムは次の(1)〜(4)
の構成要素からなっている。 (1)塗料タンク、(2)塗料供給循環経路、(3)塗
料戻り循環経路、(4)複数のCCVが取り付く色替え
マニホールド 図4を参照して、この従来の塗料供給システムを説明す
る。まず、塗料を入れた塗料タンク100群は色毎また
はアルミフレークやマイカなどの有無、含有量などの違
いにより分けられている。各塗料タンク100には、塗
料の循環を行うためのポンプ110がタンク毎に設けら
れている。各塗料タンクに付属する塗料供給循環経路1
30は、通常4−6台の塗装ロボットが設置される塗装
ブースに沿って設けられる。この塗料供給循環経路13
0には、塗装ロボットの設置される位置ごとに、塗料分
岐部135が設けられている。分岐部の一端は塗料供給
循環経路に接続されており、他端は塗色切替弁(以下、
CCVという)150の循環入口側152に繋がってい
る。また塗料供給循環経路130に沿って、塗料戻り循
環経路140が設けられている。この戻り循環経路14
0には、供給循環経路130と同様に塗装ロボットの設
置される位置ごとに、塗料分岐部145が設けられてい
る。分岐部145の一端は塗料戻り循環経路140に接
続されており、他端はCCV150の循環出口側154
に繋がっている。
【0003】CCV150は、1つの塗料タンクに対し
て個別に設けられており、色替えマニホールド160に
取り付けられている。このように構成されているので、
色替えマニホールド160の周囲には他の塗料タンクの
循環経路に属する複数のCCV150が設置されている
のが通常である。結局、多数のCCV150が取り付け
られていることになる。これを図5に示す。同図は4つ
の塗料タンクを有するために、色替えマニホールド16
0に4個のCCV150を設けた従来の塗料供給装置の
例である。図5において図4と同符号は同じものを示
す。この色替えマニホールド160の先端はさらに塗料
ホースを介して、ギアポンプ170につながり、さらに
先端に設けられている回転塗装機などの塗装機180に
接続されている。図4に示すように、CCV150は、
循環を可能とする3方向弁の構造となっており、循環入
口、循環出口、塗料供給口を有している。塗料供給口は
色替えマニホールド160に穿かれた管路に開放されて
通じている。このCCV150がとりつけられた色替え
マニホールド160は塗装ロボットの腕に取り付けられ
ている。従って、ロボットの先端部位には、塗装機18
0、ギアポンプ170、色替えマニホールド160が存
在し、その色替えマニホールド160には複数のCCV
150が取り付けられている。このため、特に、塗料タ
ンクが多数ある場合には塗料タンクの数に応じたCCV
が色替えマニホールド160に設けられ、各CCV毎に
塗料分岐部135、145につながるチューブがとりつ
けられるため、ロボットの先端部位は極めて錯綜した状
態とならざるを得ない。
て個別に設けられており、色替えマニホールド160に
取り付けられている。このように構成されているので、
色替えマニホールド160の周囲には他の塗料タンクの
循環経路に属する複数のCCV150が設置されている
のが通常である。結局、多数のCCV150が取り付け
られていることになる。これを図5に示す。同図は4つ
の塗料タンクを有するために、色替えマニホールド16
0に4個のCCV150を設けた従来の塗料供給装置の
例である。図5において図4と同符号は同じものを示
す。この色替えマニホールド160の先端はさらに塗料
ホースを介して、ギアポンプ170につながり、さらに
先端に設けられている回転塗装機などの塗装機180に
接続されている。図4に示すように、CCV150は、
循環を可能とする3方向弁の構造となっており、循環入
口、循環出口、塗料供給口を有している。塗料供給口は
色替えマニホールド160に穿かれた管路に開放されて
通じている。このCCV150がとりつけられた色替え
マニホールド160は塗装ロボットの腕に取り付けられ
ている。従って、ロボットの先端部位には、塗装機18
0、ギアポンプ170、色替えマニホールド160が存
在し、その色替えマニホールド160には複数のCCV
150が取り付けられている。このため、特に、塗料タ
ンクが多数ある場合には塗料タンクの数に応じたCCV
が色替えマニホールド160に設けられ、各CCV毎に
塗料分岐部135、145につながるチューブがとりつ
けられるため、ロボットの先端部位は極めて錯綜した状
態とならざるを得ない。
【0004】このような従来の塗料供給システムの作動
について以下に述べる。塗料タンク100には塗料循環
ポンプ110が付属されており、塗料供給循環経路13
0に塗料を送り常時循環させている。これは、循環を停
止することによる塗料中の顔料やアルミフレーク、マイ
カなどの沈降・分離を防止するためである。この塗料供
給循環経路130は塗色切替弁150へ分岐部135で
分岐し塗色切替弁150に接続し、これを介して塗料戻
り循環経路140と接続している。ここでは、滞留を防
止するために最小限必要な流速で流れるようにレギュレ
ータ120で調節させられて塗料が流される。こうし
て、塗料はポンプで塗料供給循環経路130に供給さ
れ、分岐部135、CCV150を通って、分岐部14
5、塗料戻り循環経路140に流れ、塗料は塗料タンク
に戻ってくることができる。被塗装物が塗装ブースに到
着すると、信号により塗装機180が塗装を開始する。
所望の色が選択されると、それに応じたCCV150の
供給口が開となり、塗料が色替えマニホールド160内
管路を経由してギアポンプ170、塗装機180へと送
られて塗装が行われる。この作業が終了した後に、色替
えマニホールド160内の洗浄、ギアポンプ170から
塗装機180までの洗浄が行われる。
について以下に述べる。塗料タンク100には塗料循環
ポンプ110が付属されており、塗料供給循環経路13
0に塗料を送り常時循環させている。これは、循環を停
止することによる塗料中の顔料やアルミフレーク、マイ
カなどの沈降・分離を防止するためである。この塗料供
給循環経路130は塗色切替弁150へ分岐部135で
分岐し塗色切替弁150に接続し、これを介して塗料戻
り循環経路140と接続している。ここでは、滞留を防
止するために最小限必要な流速で流れるようにレギュレ
ータ120で調節させられて塗料が流される。こうし
て、塗料はポンプで塗料供給循環経路130に供給さ
れ、分岐部135、CCV150を通って、分岐部14
5、塗料戻り循環経路140に流れ、塗料は塗料タンク
に戻ってくることができる。被塗装物が塗装ブースに到
着すると、信号により塗装機180が塗装を開始する。
所望の色が選択されると、それに応じたCCV150の
供給口が開となり、塗料が色替えマニホールド160内
管路を経由してギアポンプ170、塗装機180へと送
られて塗装が行われる。この作業が終了した後に、色替
えマニホールド160内の洗浄、ギアポンプ170から
塗装機180までの洗浄が行われる。
【0005】さて一方、消費者のニーズの多様化によ
り、塗色の選択がより自由にかつ容易にできることが望
まれている。また、選択できる色の数を増やしたいとい
う希望がある。さらには、最近では、さらに高級感をだ
すために、アルミフレーク、マイカなどを含有する塗料
を使うことも多い。これらの要望に対応すると、多種類
の塗料タンクを設備することとなり、塗料循環経路、C
CVが多数必要になることは避けられない。また、上記
の従来の塗料供給システムでは、このような要望に応え
ようとすると、ロボット先端における負荷が増加する傾
向がある。即ち、CCVの数も増え、それに従って色替
えマニホールドも長大化し、また、塗料供給及び戻りの
チューブも多数に及ぶからである。
り、塗色の選択がより自由にかつ容易にできることが望
まれている。また、選択できる色の数を増やしたいとい
う希望がある。さらには、最近では、さらに高級感をだ
すために、アルミフレーク、マイカなどを含有する塗料
を使うことも多い。これらの要望に対応すると、多種類
の塗料タンクを設備することとなり、塗料循環経路、C
CVが多数必要になることは避けられない。また、上記
の従来の塗料供給システムでは、このような要望に応え
ようとすると、ロボット先端における負荷が増加する傾
向がある。即ち、CCVの数も増え、それに従って色替
えマニホールドも長大化し、また、塗料供給及び戻りの
チューブも多数に及ぶからである。
【0006】すなわち、上記の従来の塗料供給システム
による塗装では次のような問題がある。 (1)塗料タンクを増やすと、塗装ブースの回りに設置
する塗料循環経路を増やす必要があり、複雑な配管経路
となるだけではなく、設備費用の増大を招くことにな
る。 (2)塗料タンクを増やすと、CCVの数を増す必要が
あり、取り付けるための色替えマニホールドも長くな
る。さらに、色替えマニホールドの回りには多数のチュ
ーブが配置されることとなる。 (3)色替えマニホールドの寸法が大きくなり、色替え
マニホールド内の液保有ボリュームが増すので、色替え
マニホールドヘの塗料供給量が増すことになる。これ
は、洗浄の際の塗料廃棄量が増えていくことにつなが
る。さらにまた、色替えマニホールドの寸法が大きくな
ると、色替えマニホールド内を十分洗浄することが難し
くなり、洗浄時間が長くなり、洗浄溶剤の使用量も増加
する。 (4)塗装ブースに沿った供給循環経路及び戻り循環経
路に塗料を張り込むことから、張り込み量が多くなり、
塗料タンクの容量を大きくしておく必要がある。また、
このような多量の塗料を経路中に沈殿させないように常
時循環させているため塗料中に含まれる顔料などの劣化
が起こりやすい。また、配管内壁に顔料などが堆積して
いく傾向が見られ、長期に使用すると汚れがたまる傾向
があり、適時塗料タンク中の塗料を廃棄するなり、補充
することが必要となる。廃棄の場合は塗料タンクの容量
が大きいこともあり、大きな塗料ロスをまねいていた。 (5)色替えマニホールドには、複数のCCVが設けら
れるが、弁のリークが1個でもあると、その色替えマニ
ホールドは使うことができない。多数の切替弁を取り付
けることは、メンテナンスの頻度が高くなることにもつ
ながる可能性がある。しかも、メンテナンスの際には、
多数のチュービングがあるので、作業自体が大変であ
る。 (6)このような状況はロボットヘの負荷を大きくして
いくことになり、ロボットの仕様が大きくなる傾向を招
き、ついては塗装設備のコストを引き上げてしまうこと
につながる。
による塗装では次のような問題がある。 (1)塗料タンクを増やすと、塗装ブースの回りに設置
する塗料循環経路を増やす必要があり、複雑な配管経路
となるだけではなく、設備費用の増大を招くことにな
る。 (2)塗料タンクを増やすと、CCVの数を増す必要が
あり、取り付けるための色替えマニホールドも長くな
る。さらに、色替えマニホールドの回りには多数のチュ
ーブが配置されることとなる。 (3)色替えマニホールドの寸法が大きくなり、色替え
マニホールド内の液保有ボリュームが増すので、色替え
マニホールドヘの塗料供給量が増すことになる。これ
は、洗浄の際の塗料廃棄量が増えていくことにつなが
る。さらにまた、色替えマニホールドの寸法が大きくな
ると、色替えマニホールド内を十分洗浄することが難し
くなり、洗浄時間が長くなり、洗浄溶剤の使用量も増加
する。 (4)塗装ブースに沿った供給循環経路及び戻り循環経
路に塗料を張り込むことから、張り込み量が多くなり、
塗料タンクの容量を大きくしておく必要がある。また、
このような多量の塗料を経路中に沈殿させないように常
時循環させているため塗料中に含まれる顔料などの劣化
が起こりやすい。また、配管内壁に顔料などが堆積して
いく傾向が見られ、長期に使用すると汚れがたまる傾向
があり、適時塗料タンク中の塗料を廃棄するなり、補充
することが必要となる。廃棄の場合は塗料タンクの容量
が大きいこともあり、大きな塗料ロスをまねいていた。 (5)色替えマニホールドには、複数のCCVが設けら
れるが、弁のリークが1個でもあると、その色替えマニ
ホールドは使うことができない。多数の切替弁を取り付
けることは、メンテナンスの頻度が高くなることにもつ
ながる可能性がある。しかも、メンテナンスの際には、
多数のチュービングがあるので、作業自体が大変であ
る。 (6)このような状況はロボットヘの負荷を大きくして
いくことになり、ロボットの仕様が大きくなる傾向を招
き、ついては塗装設備のコストを引き上げてしまうこと
につながる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の塗料供給システムによる塗装の問題点に鑑みてな
されたものであり、(1)塗色の数が増加しても、切替
弁やチューブの増設をすることなく、(2)さらに色替
えマニホールド内の塗料保有量を少なくして塗料の使用
効率を向上させることを可能とし、(3)ロボットへの
負荷を大きくすることなく、(4)またさらにロボット
回りのメンテナンスを容易にすることができ、上記の従
来の装置及びシステムの欠点を克服した多色塗料供給装
置及び多色塗料供給システムを提供することを目的とす
る。
従来の塗料供給システムによる塗装の問題点に鑑みてな
されたものであり、(1)塗色の数が増加しても、切替
弁やチューブの増設をすることなく、(2)さらに色替
えマニホールド内の塗料保有量を少なくして塗料の使用
効率を向上させることを可能とし、(3)ロボットへの
負荷を大きくすることなく、(4)またさらにロボット
回りのメンテナンスを容易にすることができ、上記の従
来の装置及びシステムの欠点を克服した多色塗料供給装
置及び多色塗料供給システムを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の発明
によって達成できた。 (1)塗料タンクと、該タンクから塗料を払い出すため
の払い出し配管と、該タンクに塗料を戻す戻し配管と、
払い出し配管と戻し配管との間に相互に流通可能とされ
た2つの接続継手とからなる循環系を複数設け、各循環
系の前記それぞれの接続継手を横並びに配置した塗料供
給第1セクションと、2つの接続継手を設け、該接続継
手にそれぞれ一端をつなげた2本の可撓性配管を設けて
なり、前記2つの接続継手は、横方向に移動して前記第
1セクションのいずれかの循環系の2つの接続継手と相
対しうるようにし、かつ、位置決め装置を備えた、塗色
を選択する第2セクションと複数の塗装用ロボットと、
該ロボットをつないでロボットに塗料を供給する一本の
塗料供給配管とを有し、塗料供給配管の両端を前記第2
セクションの2本の可撓性配管の他端にそれぞれ接続し
てなる塗料循環塗装部としての第3セクションとからな
り、第1セクションの任意の1つの循環系に属する接続
継手と第2セクションの接続継手とを接続して、塗料タ
ンクからの塗料を、第3セクションの塗装用ロボットま
で供給して塗装を行い、塗装後は、前記塗料供給配管中
に残留する塗料を再び塗料タンクに戻すことを可能と
し、第1セクションの接続継手と第2セクションの接続
継手との接続を解除することを特徴とする多色塗料供給
システム。
によって達成できた。 (1)塗料タンクと、該タンクから塗料を払い出すため
の払い出し配管と、該タンクに塗料を戻す戻し配管と、
払い出し配管と戻し配管との間に相互に流通可能とされ
た2つの接続継手とからなる循環系を複数設け、各循環
系の前記それぞれの接続継手を横並びに配置した塗料供
給第1セクションと、2つの接続継手を設け、該接続継
手にそれぞれ一端をつなげた2本の可撓性配管を設けて
なり、前記2つの接続継手は、横方向に移動して前記第
1セクションのいずれかの循環系の2つの接続継手と相
対しうるようにし、かつ、位置決め装置を備えた、塗色
を選択する第2セクションと複数の塗装用ロボットと、
該ロボットをつないでロボットに塗料を供給する一本の
塗料供給配管とを有し、塗料供給配管の両端を前記第2
セクションの2本の可撓性配管の他端にそれぞれ接続し
てなる塗料循環塗装部としての第3セクションとからな
り、第1セクションの任意の1つの循環系に属する接続
継手と第2セクションの接続継手とを接続して、塗料タ
ンクからの塗料を、第3セクションの塗装用ロボットま
で供給して塗装を行い、塗装後は、前記塗料供給配管中
に残留する塗料を再び塗料タンクに戻すことを可能と
し、第1セクションの接続継手と第2セクションの接続
継手との接続を解除することを特徴とする多色塗料供給
システム。
【0009】(2)2つの接続継手と、該接続継手の1
つがつながる洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継手が
つながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2つの
接続継手は第1セクションの接続継手と横並びで配置さ
れ、当該2つの接続継手が第2セクションの接続継手と
接続して、洗浄用溶剤を第2セクション経由第3セクシ
ョンに供給して第2、第3セクションの接続継手及び配
管を洗浄し、廃溶剤を第2セクション経由洗浄済み溶剤
戻り配管から排出可能とする洗浄用溶剤供給部としての
第4セクションを有し、2つの接続継手と、4本の可撓
性配管からなり、当該2つの接続継手はそれぞれが2本
の可撓性配管につながり、各接続継手につながる2本の
うちの各1本の可撓性配管の他端は合流しあるいは単独
に洗浄用溶剤供給配管につながり、他の各1本の可撓性
配管の他端は合流しあるいは単独にドレーンヘッダーに
つながり、前記2つの接続継手は第2セクションの接続
継手が横方向に移動して第1セクションのいずれかの接
続継手と相対でき、かつ、位置決め装置を備え、当該2
つの接続継手が第lセクションの接続継手と接続して、
洗浄用溶剤供給配管から洗浄用溶剤の供給を受け第1セ
クションの接続継手の接続面を洗浄し、その洗浄廃液を
ドレーンヘッダーから排出可能とする接続部洗浄部とし
ての第5セクションを有することのあることを特徴とす
る(1)項記載の多色塗料供給システム。
つがつながる洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継手が
つながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2つの
接続継手は第1セクションの接続継手と横並びで配置さ
れ、当該2つの接続継手が第2セクションの接続継手と
接続して、洗浄用溶剤を第2セクション経由第3セクシ
ョンに供給して第2、第3セクションの接続継手及び配
管を洗浄し、廃溶剤を第2セクション経由洗浄済み溶剤
戻り配管から排出可能とする洗浄用溶剤供給部としての
第4セクションを有し、2つの接続継手と、4本の可撓
性配管からなり、当該2つの接続継手はそれぞれが2本
の可撓性配管につながり、各接続継手につながる2本の
うちの各1本の可撓性配管の他端は合流しあるいは単独
に洗浄用溶剤供給配管につながり、他の各1本の可撓性
配管の他端は合流しあるいは単独にドレーンヘッダーに
つながり、前記2つの接続継手は第2セクションの接続
継手が横方向に移動して第1セクションのいずれかの接
続継手と相対でき、かつ、位置決め装置を備え、当該2
つの接続継手が第lセクションの接続継手と接続して、
洗浄用溶剤供給配管から洗浄用溶剤の供給を受け第1セ
クションの接続継手の接続面を洗浄し、その洗浄廃液を
ドレーンヘッダーから排出可能とする接続部洗浄部とし
ての第5セクションを有することのあることを特徴とす
る(1)項記載の多色塗料供給システム。
【0010】(3)(2)項記載の第4セクションを以
下の第6セクションに置き換えた多色塗料供給システ
ム。2つの接続継手と、該接続継手の1つがつながる洗
浄用溶剤供給配管及び粗洗浄用溶剤供給配管と、該他の
接続継手がつながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、
前記2つの接続継手は第1セクションの接続継手と横並
びに配置され、当該2つの接続継手を第2セクションの
接続継手と接続して、洗浄用溶剤を第2セクションを経
由し第3セクションに供給して第2、第3セクションの
接続継手及び配管を洗浄し、廃液を第2セクションを経
由して洗浄済み溶剤戻り配管から排出可能とした洗浄用
溶剤供給部としての第6セクション。
下の第6セクションに置き換えた多色塗料供給システ
ム。2つの接続継手と、該接続継手の1つがつながる洗
浄用溶剤供給配管及び粗洗浄用溶剤供給配管と、該他の
接続継手がつながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、
前記2つの接続継手は第1セクションの接続継手と横並
びに配置され、当該2つの接続継手を第2セクションの
接続継手と接続して、洗浄用溶剤を第2セクションを経
由し第3セクションに供給して第2、第3セクションの
接続継手及び配管を洗浄し、廃液を第2セクションを経
由して洗浄済み溶剤戻り配管から排出可能とした洗浄用
溶剤供給部としての第6セクション。
【0011】(4)塗料タンクと、該タンクから塗料を
払い出すための払い出し配管と、該タンクに塗料を戻す
戻し配管と、払い出し配管と戻し配管との間に相互に流
通可能とされた2つの接続継手とからなる循環系を複数
設け、前記それぞれの接続継手を同一直線上に配置した
第1セクションと、2つの接続継手と、該接続継手にそ
れぞれ一端をつなげた2本の可撓性配管とからなり、前
記2つの接続継手は、前記第1セクションの接続継手が
形成する直線と平行な直線上を移動可能とし、かつ、位
置決め装置を備えた第2セクションと、複数の塗装用ロ
ボットと、該ロボットをつないでロボットに塗料を供給
する1本の塗料供給配管とを有し、塗料供給配管の両端
を前記第2セクションの2本の可撓性配管の他端にそれ
ぞれ接続してなる第3セクションとからなり、第1セク
ションの任意の1つの循環系に属する接続継手と第2セ
クションの接続継手とを着脱自在とし、両セクションの
接続継手を接続して、塗料タンクからの塗料を、塗装用
ロボットまで供給し、第1セクションの接続継手間との
接続を解除し、前記塗料供給配管中に残留する塗料を再
び塗料タンクに戻すことを可能としたことを特徴とする
多色塗料供給装置。
払い出すための払い出し配管と、該タンクに塗料を戻す
戻し配管と、払い出し配管と戻し配管との間に相互に流
通可能とされた2つの接続継手とからなる循環系を複数
設け、前記それぞれの接続継手を同一直線上に配置した
第1セクションと、2つの接続継手と、該接続継手にそ
れぞれ一端をつなげた2本の可撓性配管とからなり、前
記2つの接続継手は、前記第1セクションの接続継手が
形成する直線と平行な直線上を移動可能とし、かつ、位
置決め装置を備えた第2セクションと、複数の塗装用ロ
ボットと、該ロボットをつないでロボットに塗料を供給
する1本の塗料供給配管とを有し、塗料供給配管の両端
を前記第2セクションの2本の可撓性配管の他端にそれ
ぞれ接続してなる第3セクションとからなり、第1セク
ションの任意の1つの循環系に属する接続継手と第2セ
クションの接続継手とを着脱自在とし、両セクションの
接続継手を接続して、塗料タンクからの塗料を、塗装用
ロボットまで供給し、第1セクションの接続継手間との
接続を解除し、前記塗料供給配管中に残留する塗料を再
び塗料タンクに戻すことを可能としたことを特徴とする
多色塗料供給装置。
【0012】(5)2つの接続継手と、該接続継手の1
つがつながる洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継手が
つながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2つの
接続継手は第1セクションの接続継手が形成する同一直
線上に配置され、当該2つの接続継手が第2セクション
の接続継手と着脱自在とし、洗浄用溶剤を第2セクショ
ン経由第3セクションに供給して第2、第3セクション
を洗浄し、廃溶剤を第2セクション経由洗浄済み溶剤戻
り配管から排出可能とする第4セクションを有し、2つ
の接続継手と、4本の可撓性配管からなり、当該2つの
接続継手はそれぞれが2本の可撓性配管につながり、各
接続継手につながる2本のうちの各一本の可撓性配管の
他端は合流しあるいは単独に洗浄用溶剤供給配管につな
がり、他の各一本の可撓性配管の他端は合流しあるいは
単独にドレーンヘッダーにつながり、前記2つの接続継
手は第2セクションの接続継手が形成する同一直線上を
移動可能とし、かつ、位置決め装置を備え、当該2つの
接続継手が第lセクションの接続継手と着脱自在とし、
洗浄用溶剤供給配管から洗浄用溶剤の供給を受け、第1
セクションの接続継手の接続面を洗浄した洗浄廃液をド
レーンヘッダーから排出可能とする第5セクションを有
することのあることを特徴とする(4)項記載の多色塗
料供給装置。
つがつながる洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継手が
つながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2つの
接続継手は第1セクションの接続継手が形成する同一直
線上に配置され、当該2つの接続継手が第2セクション
の接続継手と着脱自在とし、洗浄用溶剤を第2セクショ
ン経由第3セクションに供給して第2、第3セクション
を洗浄し、廃溶剤を第2セクション経由洗浄済み溶剤戻
り配管から排出可能とする第4セクションを有し、2つ
の接続継手と、4本の可撓性配管からなり、当該2つの
接続継手はそれぞれが2本の可撓性配管につながり、各
接続継手につながる2本のうちの各一本の可撓性配管の
他端は合流しあるいは単独に洗浄用溶剤供給配管につな
がり、他の各一本の可撓性配管の他端は合流しあるいは
単独にドレーンヘッダーにつながり、前記2つの接続継
手は第2セクションの接続継手が形成する同一直線上を
移動可能とし、かつ、位置決め装置を備え、当該2つの
接続継手が第lセクションの接続継手と着脱自在とし、
洗浄用溶剤供給配管から洗浄用溶剤の供給を受け、第1
セクションの接続継手の接続面を洗浄した洗浄廃液をド
レーンヘッダーから排出可能とする第5セクションを有
することのあることを特徴とする(4)項記載の多色塗
料供給装置。
【0013】(6)(5)項記載の第4セクションを以
下の第6セクションに置き換えた多色塗料供給装置、2
つの接続継手と、該接続継手の1つがつながる洗浄用溶
剤供給配管及び粗洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継
手がつながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2
つの接続継手は第1セクションの接続継手が形成する同
一直線上に配置され、当該2つの接続継手を第2セクシ
ョンの接続継手と着脱自在とし、洗浄用溶剤を第2セク
ションを経由し第3セクションに供給して第2、第3セ
クションの接続継手及び配管を洗浄し、廃液を第2セク
ションを経由して洗浄済み溶剤戻り配管から排出可能と
した第6セクション。
下の第6セクションに置き換えた多色塗料供給装置、2
つの接続継手と、該接続継手の1つがつながる洗浄用溶
剤供給配管及び粗洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継
手がつながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2
つの接続継手は第1セクションの接続継手が形成する同
一直線上に配置され、当該2つの接続継手を第2セクシ
ョンの接続継手と着脱自在とし、洗浄用溶剤を第2セク
ションを経由し第3セクションに供給して第2、第3セ
クションの接続継手及び配管を洗浄し、廃液を第2セク
ションを経由して洗浄済み溶剤戻り配管から排出可能と
した第6セクション。
【0014】(7)上記第1セクションの接続継手及び
第4セクションを含む場合の当該接続継手又は第6セク
ションを含む場合の当該接続継手の対となる接続継手の
それぞれ一つを異なる2本の直線上に配列し、該2本の
直線は平行とし、且つ、前記対となる接続継手間の距離
を同一とし、第2セクションに属する対となる接続継手
及び第5セクションを含む場合の当該セクションに属す
る対となる接続継手をそれぞれ上記直線と平行な直線上
を移動可能としたことを特徴とする(4)、(5)又は
(6)項記載の多色塗料供給装置。 (8)上記第1セクションの接続継手及び第4セクショ
ンを含む場合の当該接続継手又は第6セクションを含む
場合の当該接続継手の対となる接続継手を同一円弧上に
配列し、第2セクションに属する対となる接続継手及び
第5セクションを含む場合の当該セクションに属する対
となる接続継手を前記円弧と平行で同一半径を有する円
弧上を移動可能とし、かつ位置決装置を備えたことを特
徴とする(4)、(5)又は(6)項記載の多色塗料供
給装置。 (9)上記第1セクションの接続継手及び第4セクショ
ンを含む場合の当該接続継手又は第6セクションを含む
場合の当該接続継手の対となる接続継手のそれぞれ一つ
を中心を共通とする異なる2本の円弧上に配列し、且
つ、前記対となる接続継手間の距離を同一とし、第2セ
クションに属する対となる接続継手及び第5セクション
を含む場合の当該セクションに属する対となる接続継手
のそれぞれを上記2本の円弧と平行で、且つ、それぞれ
同一の半径を有する円弧上を移動可能としたことを特徴
とする(4)、(5)又は(6)項記載の多色塗料供給
装置。 (10)上記第2セクション、及び第5セクションを含
む場合のそれぞれ対となる2つの接続継手の間隔を第1
セクションのそれぞれ対となる接続継手の間隔と同一と
なるよう一体化したことを特徴とする(4)、(5)、
(6)又は(7)項記載の多色塗料供給装置。
第4セクションを含む場合の当該接続継手又は第6セク
ションを含む場合の当該接続継手の対となる接続継手の
それぞれ一つを異なる2本の直線上に配列し、該2本の
直線は平行とし、且つ、前記対となる接続継手間の距離
を同一とし、第2セクションに属する対となる接続継手
及び第5セクションを含む場合の当該セクションに属す
る対となる接続継手をそれぞれ上記直線と平行な直線上
を移動可能としたことを特徴とする(4)、(5)又は
(6)項記載の多色塗料供給装置。 (8)上記第1セクションの接続継手及び第4セクショ
ンを含む場合の当該接続継手又は第6セクションを含む
場合の当該接続継手の対となる接続継手を同一円弧上に
配列し、第2セクションに属する対となる接続継手及び
第5セクションを含む場合の当該セクションに属する対
となる接続継手を前記円弧と平行で同一半径を有する円
弧上を移動可能とし、かつ位置決装置を備えたことを特
徴とする(4)、(5)又は(6)項記載の多色塗料供
給装置。 (9)上記第1セクションの接続継手及び第4セクショ
ンを含む場合の当該接続継手又は第6セクションを含む
場合の当該接続継手の対となる接続継手のそれぞれ一つ
を中心を共通とする異なる2本の円弧上に配列し、且
つ、前記対となる接続継手間の距離を同一とし、第2セ
クションに属する対となる接続継手及び第5セクション
を含む場合の当該セクションに属する対となる接続継手
のそれぞれを上記2本の円弧と平行で、且つ、それぞれ
同一の半径を有する円弧上を移動可能としたことを特徴
とする(4)、(5)又は(6)項記載の多色塗料供給
装置。 (10)上記第2セクション、及び第5セクションを含
む場合のそれぞれ対となる2つの接続継手の間隔を第1
セクションのそれぞれ対となる接続継手の間隔と同一と
なるよう一体化したことを特徴とする(4)、(5)、
(6)又は(7)項記載の多色塗料供給装置。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
従って詳細に説明する。なお各図において同符号は同じ
ものを示す。図1は、本発明の多色塗料供給システムを
実施するために用いられる多色塗料供給装置の代表的な
実施態様を示す説明図である。図1に示すように、本発
明の多色塗料供給装置は、好ましくは以下の第1〜第6
セクションからなる、塗料選択供給セクション及び洗浄
セクションを組み合わせた構成を有する。
従って詳細に説明する。なお各図において同符号は同じ
ものを示す。図1は、本発明の多色塗料供給システムを
実施するために用いられる多色塗料供給装置の代表的な
実施態様を示す説明図である。図1に示すように、本発
明の多色塗料供給装置は、好ましくは以下の第1〜第6
セクションからなる、塗料選択供給セクション及び洗浄
セクションを組み合わせた構成を有する。
【0016】(塗料選択供給セクション) (1)第1セクション10 塗料供給部である。 (2)第2セクション20 塗色を選択して循環経路に
塗料を供給する塗色選択部である。 (3)第3セクション30 塗装ロボットに塗料を供給
し、塗装を行わせる塗料循環塗装部である。 (洗浄セクション) (4)第4セクション40 洗浄用溶剤供給部である。 (5)第5セクション50 接続面洗浄部である。 (6)第6セクション60 第4セクションを洗浄用溶
剤供給と粗洗浄用溶剤供給とに分け洗浄溶剤の効率利用
を図る洗浄用溶剤供給部である。
塗料を供給する塗色選択部である。 (3)第3セクション30 塗装ロボットに塗料を供給
し、塗装を行わせる塗料循環塗装部である。 (洗浄セクション) (4)第4セクション40 洗浄用溶剤供給部である。 (5)第5セクション50 接続面洗浄部である。 (6)第6セクション60 第4セクションを洗浄用溶
剤供給と粗洗浄用溶剤供給とに分け洗浄溶剤の効率利用
を図る洗浄用溶剤供給部である。
【0017】まず塗料選択供給セクションについて詳細
に説明する。 <第1セクション>第1セクション10は、塗料タンク
13群を有し、複数の塗料タンク13と、各タンクに塗
料を供給するための塗料供給配管14と塗料を塗料タン
クに戻す塗料戻り配管15と、供給配管14の他端に設
けた接続継手11と塗料戻り配管15の他端に設けた接
続継手12とからなる。接続継手11と12の間にはO
N−OFF弁18が設置され流通可能とされ各塗料タン
ク13毎に1つの循環ループを形成可能としている。接
続継手11と12の詳細は後述する。塗料タンク13か
らの塗料供給配管14の分岐上にはブロー配管113に
つながる空気ブロー用弁115を設けることが可能であ
る。さらに、各塗料タンクにつながる接続継手11及び
12が同一直線上に配置されている。それらの接続面は
同一平面上に配置されるのが設計・製作上好ましい。図
1では接続継手11が1次側塗料供給口となり接続継手
12が1次側塗料戻り口となっている。図1中では塗料
タンク13群の塗料タンク13の数は3個であるが、こ
れに限定されず、所望の数のタンクを設置することがで
きる。付帯設備として各供給配管14には塗料を供給す
るための供給ポンプ16、また塗料戻り配管15上には
圧力レギュレーター17が設けられている。
に説明する。 <第1セクション>第1セクション10は、塗料タンク
13群を有し、複数の塗料タンク13と、各タンクに塗
料を供給するための塗料供給配管14と塗料を塗料タン
クに戻す塗料戻り配管15と、供給配管14の他端に設
けた接続継手11と塗料戻り配管15の他端に設けた接
続継手12とからなる。接続継手11と12の間にはO
N−OFF弁18が設置され流通可能とされ各塗料タン
ク13毎に1つの循環ループを形成可能としている。接
続継手11と12の詳細は後述する。塗料タンク13か
らの塗料供給配管14の分岐上にはブロー配管113に
つながる空気ブロー用弁115を設けることが可能であ
る。さらに、各塗料タンクにつながる接続継手11及び
12が同一直線上に配置されている。それらの接続面は
同一平面上に配置されるのが設計・製作上好ましい。図
1では接続継手11が1次側塗料供給口となり接続継手
12が1次側塗料戻り口となっている。図1中では塗料
タンク13群の塗料タンク13の数は3個であるが、こ
れに限定されず、所望の数のタンクを設置することがで
きる。付帯設備として各供給配管14には塗料を供給す
るための供給ポンプ16、また塗料戻り配管15上には
圧力レギュレーター17が設けられている。
【0018】<第2セクション>第2セクション20
は、塗色の切り替えあるいは選択装置であり、2つの接
続継手21、22と2本の可撓性配管28、28’と、
移動位置決め装置25から構成される。2本の可撓性配
管28、28’のそれぞれの一端は、2つの接続継手2
1、22とつながり、他端28a、28bは後述する第
3セクションの塗料供給配管35の各端部31a、31
bとそれぞれつながっている。なお本発明でいう可撓性
配管とは、配管の材料が屈曲可能な材料からできてお
り、かつ、配管が伸縮可能であり、接続継手の移動に追
随しうるものをいう。当該2つの接続継手21、22は
前記第1セクションの接続継手が形成する直線と平行に
移動可能とされ、かつ、位置決め装置25を備えてお
り、第1セクションの任意の1つの循環系に属する接続
継手11、12と着脱自在とされている。そのために
は、第2セクションの接続継手21、22の接続面が接
続しようとする第1セクションの接続継手11、12の
接続面とそれぞれ平行であればよい。しかし、設計・製
作上の観点から接続継手11、12の接続面が形成する
平面と接続継手21、22の接続面が形成する平面とを
平行とするのが好ましい。接続継手21が2次側塗料供
給口となり、接続継手22が2次側塗料戻り口となって
いる。第1セクションの任意の塗料タンク13につなが
る接続継手11、12と接続継手21、22とを接続す
ることで、塗料タンク13、接続継手11、接続継手2
1、可撓性配管28、塗料供給配管35、CCV32、
可撓性配管28’、接続継手22、接続継手12、塗装
タンクまでの循環ラインが完成する。
は、塗色の切り替えあるいは選択装置であり、2つの接
続継手21、22と2本の可撓性配管28、28’と、
移動位置決め装置25から構成される。2本の可撓性配
管28、28’のそれぞれの一端は、2つの接続継手2
1、22とつながり、他端28a、28bは後述する第
3セクションの塗料供給配管35の各端部31a、31
bとそれぞれつながっている。なお本発明でいう可撓性
配管とは、配管の材料が屈曲可能な材料からできてお
り、かつ、配管が伸縮可能であり、接続継手の移動に追
随しうるものをいう。当該2つの接続継手21、22は
前記第1セクションの接続継手が形成する直線と平行に
移動可能とされ、かつ、位置決め装置25を備えてお
り、第1セクションの任意の1つの循環系に属する接続
継手11、12と着脱自在とされている。そのために
は、第2セクションの接続継手21、22の接続面が接
続しようとする第1セクションの接続継手11、12の
接続面とそれぞれ平行であればよい。しかし、設計・製
作上の観点から接続継手11、12の接続面が形成する
平面と接続継手21、22の接続面が形成する平面とを
平行とするのが好ましい。接続継手21が2次側塗料供
給口となり、接続継手22が2次側塗料戻り口となって
いる。第1セクションの任意の塗料タンク13につなが
る接続継手11、12と接続継手21、22とを接続す
ることで、塗料タンク13、接続継手11、接続継手2
1、可撓性配管28、塗料供給配管35、CCV32、
可撓性配管28’、接続継手22、接続継手12、塗装
タンクまでの循環ラインが完成する。
【0019】<第3セクション>第3セクション30
は、複数の塗装ロボットと塗料供給循環経路35とから
なる。循環経路35は、複数台の塗装ロボットに塗料を
供給するCCV32を鎖状につなげて構成される。CC
V32は循環流通が可能なタイプが用いられる。CCV
32は、極く短いマニホールド34に取り付けられてお
り、マニホールド34の先端はギアポンプ36を介し
て、塗装機38へつながっている。マニホールド34の
後端には洗浄用のラインが設けられている(図示せ
ず)。循環経路35の一端31aは固定端であり、第2
セクションの塗料供給用可撓性配管28と、循環経路3
5の一端31bは固定端であり、塗料戻り用可撓性配管
28’とつながっている。各ロボットの塗装機38への
塗料供給は、CCV32を開とすることにより、循環経
路から供給することになる。用いられる塗色の数に拘わ
らず、1個のCCV32があればよい。このため、図4
及び5に示す従来の塗料供給装置のように色毎に供給ラ
インと切り替え弁を必要とされる方法に比べロボットに
おける負荷が少なくできる。説明の都合上第2、第3セ
クションを別々に説明したが両者は塗料循環系として一
体として機能する。
は、複数の塗装ロボットと塗料供給循環経路35とから
なる。循環経路35は、複数台の塗装ロボットに塗料を
供給するCCV32を鎖状につなげて構成される。CC
V32は循環流通が可能なタイプが用いられる。CCV
32は、極く短いマニホールド34に取り付けられてお
り、マニホールド34の先端はギアポンプ36を介し
て、塗装機38へつながっている。マニホールド34の
後端には洗浄用のラインが設けられている(図示せ
ず)。循環経路35の一端31aは固定端であり、第2
セクションの塗料供給用可撓性配管28と、循環経路3
5の一端31bは固定端であり、塗料戻り用可撓性配管
28’とつながっている。各ロボットの塗装機38への
塗料供給は、CCV32を開とすることにより、循環経
路から供給することになる。用いられる塗色の数に拘わ
らず、1個のCCV32があればよい。このため、図4
及び5に示す従来の塗料供給装置のように色毎に供給ラ
インと切り替え弁を必要とされる方法に比べロボットに
おける負荷が少なくできる。説明の都合上第2、第3セ
クションを別々に説明したが両者は塗料循環系として一
体として機能する。
【0020】次に洗浄セクションを説明する。第1、第
2、第3セクションを結合することで任意の塗料を塗装
機へ供給することが可能となるが、実際の自動車の車体
の塗装は車種、車毎に多種多様の塗装が施されることか
ら塗料が替わる度に系内に残留する塗料を除去洗浄し、
システム全体を清浄な状態に戻してから異なる塗料を供
給し塗装することとなる。そのため、有機溶剤系の洗浄
用溶剤を用いて本塗料供給装置を洗浄する。粗洗い、仕
上げ洗いを区別することなく1種の洗浄用溶剤で洗浄す
ることも可能であるが、洗浄用溶剤の使用量を削減して
有効利用を図るためには、仕上げ洗いのための洗浄用溶
剤と粗洗いのための洗浄用溶剤とを区別する必要があ
る。すなわち、洗浄の最後の工程に仕上げとして、清浄
な溶剤を用いるのが通常であり、また、仕上げ溶剤の戻
り溶剤は、十分清浄で粗洗いに使えることができる。上
記を含めた洗浄用セクションが第4セクションまたは第
6セクション、第5セクションである。
2、第3セクションを結合することで任意の塗料を塗装
機へ供給することが可能となるが、実際の自動車の車体
の塗装は車種、車毎に多種多様の塗装が施されることか
ら塗料が替わる度に系内に残留する塗料を除去洗浄し、
システム全体を清浄な状態に戻してから異なる塗料を供
給し塗装することとなる。そのため、有機溶剤系の洗浄
用溶剤を用いて本塗料供給装置を洗浄する。粗洗い、仕
上げ洗いを区別することなく1種の洗浄用溶剤で洗浄す
ることも可能であるが、洗浄用溶剤の使用量を削減して
有効利用を図るためには、仕上げ洗いのための洗浄用溶
剤と粗洗いのための洗浄用溶剤とを区別する必要があ
る。すなわち、洗浄の最後の工程に仕上げとして、清浄
な溶剤を用いるのが通常であり、また、仕上げ溶剤の戻
り溶剤は、十分清浄で粗洗いに使えることができる。上
記を含めた洗浄用セクションが第4セクションまたは第
6セクション、第5セクションである。
【0021】<第4セクション/第6セクション>第4
セクション40は洗浄用溶剤供給部であり、2つの接続
継手41、42と清浄溶剤タンク45、洗浄溶剤供給配
管43と洗浄済み溶剤戻り配管44とからなり、供給配
管43は接続継手41とつながり、戻り配管44は他の
接続継手42とつながっている。図1では洗浄溶剤供給
配管43は43aとして途中分岐して、後述する第5セ
クションの接続継手の接続面洗浄のため、洗浄溶剤を接
続継手51、52のスプレーノズル54へ供給してい
る。洗浄溶剤供給配管43を分岐させることなく、清浄
溶剤タンク45から直接別系統の配管でスブレーノズル
54へ供給することも可能である。接続継手41、42
は第1セクションの接続継手11、12が形成する同一
直線上に配置されており、洗浄溶剤が接続継手41を介
し第2セクションの接続継手21に供給される。接続継
手41、42の接続面は第1セクションの接続継手の接
続面が形成する同一平面上に配置するのが設計・製作上
好ましい。接続継手41、42の接続側端面にはOリン
グを設け、第2セクションの接続継手2l、22が押し
つけられて接続された際接続部が密封となるようにする
のが好ましい。また接続継手41、42の接続下面は逆
凹状とし、塗料循環系の接続継手21、22と接続する
ときのガイド機能をかねるようにしておくのが好まし
い。洗浄溶剤供給配管43には溶剤排出のための空気あ
るいは不活性ガスを供給する配管を弁46を介してつな
げておくのが好ましい。
セクション40は洗浄用溶剤供給部であり、2つの接続
継手41、42と清浄溶剤タンク45、洗浄溶剤供給配
管43と洗浄済み溶剤戻り配管44とからなり、供給配
管43は接続継手41とつながり、戻り配管44は他の
接続継手42とつながっている。図1では洗浄溶剤供給
配管43は43aとして途中分岐して、後述する第5セ
クションの接続継手の接続面洗浄のため、洗浄溶剤を接
続継手51、52のスプレーノズル54へ供給してい
る。洗浄溶剤供給配管43を分岐させることなく、清浄
溶剤タンク45から直接別系統の配管でスブレーノズル
54へ供給することも可能である。接続継手41、42
は第1セクションの接続継手11、12が形成する同一
直線上に配置されており、洗浄溶剤が接続継手41を介
し第2セクションの接続継手21に供給される。接続継
手41、42の接続面は第1セクションの接続継手の接
続面が形成する同一平面上に配置するのが設計・製作上
好ましい。接続継手41、42の接続側端面にはOリン
グを設け、第2セクションの接続継手2l、22が押し
つけられて接続された際接続部が密封となるようにする
のが好ましい。また接続継手41、42の接続下面は逆
凹状とし、塗料循環系の接続継手21、22と接続する
ときのガイド機能をかねるようにしておくのが好まし
い。洗浄溶剤供給配管43には溶剤排出のための空気あ
るいは不活性ガスを供給する配管を弁46を介してつな
げておくのが好ましい。
【0022】第6セクション60は前述した洗浄溶剤の
効率利用のため、仕上げ用の清浄な溶剤と、粗洗いのた
めの溶剤とを分け、第4セクションに粗洗いのための洗
浄溶剤を供給するための設備を追加したものである。そ
のため、洗浄済み溶剤戻り配管44を分岐し、使用済み
洗浄溶剤を弁63を介して必要に応じて粗洗い溶剤タン
ク61と廃液タンク62へ切替えて戻せるようになって
いる。粗洗い溶剤タンク61からの洗浄溶剤は粗洗浄溶
剤供給配管64及び弁65を経由して接続継手41から
第2セクションの接続継手21に供給される。
効率利用のため、仕上げ用の清浄な溶剤と、粗洗いのた
めの溶剤とを分け、第4セクションに粗洗いのための洗
浄溶剤を供給するための設備を追加したものである。そ
のため、洗浄済み溶剤戻り配管44を分岐し、使用済み
洗浄溶剤を弁63を介して必要に応じて粗洗い溶剤タン
ク61と廃液タンク62へ切替えて戻せるようになって
いる。粗洗い溶剤タンク61からの洗浄溶剤は粗洗浄溶
剤供給配管64及び弁65を経由して接続継手41から
第2セクションの接続継手21に供給される。
【0023】第5セクション50は、第1、第2、第3
セクションからなる塗料循環系に塗料を供給した後、接
続継手を切り放し、1次側塗料供給口である接続継手1
1、12の接続端面を洗浄するためのものである。接続
継手51、52と、該接続継手51につながる可撓性配
管57、58’、接続継手52につながる可撓性配管5
7’、58とからなり、可撓性配管58、58’は併せ
てあるいは別々に第4セクションの供給配管43につな
がっている(図1中の記号*につながっている。)。可
撓性配管57、57’は併せてあるいは別々にドレーン
ヘツダー59につながっている。前記2つの接続継手は
第2セクションの接続継手が形成する直線と同一直線上
を移動可能とし、かつ、位置決め装置を備え、当該2つ
の継手が第1セクションの接続継手11、12と着脱自
在とされる。接続継手51、52は内部にシャワーノズ
ル54を有して筒状であり、その先端にOリングを取り
付けるのが好ましい。接続継手51、52を接続継手1
1、12に押しつけたときに両者の接合部が密封構造を
つくることができ、洗浄溶剤が外部空問に飛散すること
を防止できる。すなわち、各接続継手51、52の内部
の中央底部には、シャワーノズル54が設けられ洗浄溶
剤が噴出し接続継手11、12の接続面を洗浄するよう
になっている。筒状になった接続継手51、52の底部
には開口が設けられており前述の可撓性配管57、5
7’がつなげられている。シャワーノズル54からの洗
浄溶剤の使用済み廃液をドレーンヘッダー59に排出す
るためのものである。第4セクションは塗色を替える必
要がある場合には、第2セクション及び第3セクション
を洗浄して塗料の混ざることを防止するためには必須で
ある。しかし、第5セクションは、塗料タンク毎の循環
ループを形成している接続継手11、12の接続面を洗
浄するために設けられており、塗料タンクの塗料を替え
ない場合は常に同一の塗料にさらされているため、必ず
しも設ける必要はない。
セクションからなる塗料循環系に塗料を供給した後、接
続継手を切り放し、1次側塗料供給口である接続継手1
1、12の接続端面を洗浄するためのものである。接続
継手51、52と、該接続継手51につながる可撓性配
管57、58’、接続継手52につながる可撓性配管5
7’、58とからなり、可撓性配管58、58’は併せ
てあるいは別々に第4セクションの供給配管43につな
がっている(図1中の記号*につながっている。)。可
撓性配管57、57’は併せてあるいは別々にドレーン
ヘツダー59につながっている。前記2つの接続継手は
第2セクションの接続継手が形成する直線と同一直線上
を移動可能とし、かつ、位置決め装置を備え、当該2つ
の継手が第1セクションの接続継手11、12と着脱自
在とされる。接続継手51、52は内部にシャワーノズ
ル54を有して筒状であり、その先端にOリングを取り
付けるのが好ましい。接続継手51、52を接続継手1
1、12に押しつけたときに両者の接合部が密封構造を
つくることができ、洗浄溶剤が外部空問に飛散すること
を防止できる。すなわち、各接続継手51、52の内部
の中央底部には、シャワーノズル54が設けられ洗浄溶
剤が噴出し接続継手11、12の接続面を洗浄するよう
になっている。筒状になった接続継手51、52の底部
には開口が設けられており前述の可撓性配管57、5
7’がつなげられている。シャワーノズル54からの洗
浄溶剤の使用済み廃液をドレーンヘッダー59に排出す
るためのものである。第4セクションは塗色を替える必
要がある場合には、第2セクション及び第3セクション
を洗浄して塗料の混ざることを防止するためには必須で
ある。しかし、第5セクションは、塗料タンク毎の循環
ループを形成している接続継手11、12の接続面を洗
浄するために設けられており、塗料タンクの塗料を替え
ない場合は常に同一の塗料にさらされているため、必ず
しも設ける必要はない。
【0024】第1セクションの接続継手11、12ある
いは第4セクションの接続継手41、42と第2セクシ
ョンの接続継手21、22あるいは第5セクションの接
続継手51、52とをそれぞれ接続するための接続装置
として、たとえば空気シリンダーなど23、53が設け
られる。これらは位置決め装置25、55上に設けるこ
とが可能である。
いは第4セクションの接続継手41、42と第2セクシ
ョンの接続継手21、22あるいは第5セクションの接
続継手51、52とをそれぞれ接続するための接続装置
として、たとえば空気シリンダーなど23、53が設け
られる。これらは位置決め装置25、55上に設けるこ
とが可能である。
【0025】この位置決め装置25、55は、固定側の
接続継手11、12の列に沿って移動、位置決めされ
る。この位置決め装置25、55の移動位置決めのため
には、自動機械で周知の駆動方式が用いられる。たとえ
ば、サーボモータ26、56とポールネジ軸及び共通の
ガイドレール27による駆動方式であり、エンコーダ、
センサーなどの組み合わせにより正確に位置合わせが可
能である。なお、接続継手21、22および51、52
が第1セクションの接続継手11、12及び第4セクシ
ョンの接続継手41、42と接続動作をする際、芯ずれ
を吸収する機構が用いられることは周知である。
接続継手11、12の列に沿って移動、位置決めされ
る。この位置決め装置25、55の移動位置決めのため
には、自動機械で周知の駆動方式が用いられる。たとえ
ば、サーボモータ26、56とポールネジ軸及び共通の
ガイドレール27による駆動方式であり、エンコーダ、
センサーなどの組み合わせにより正確に位置合わせが可
能である。なお、接続継手21、22および51、52
が第1セクションの接続継手11、12及び第4セクシ
ョンの接続継手41、42と接続動作をする際、芯ずれ
を吸収する機構が用いられることは周知である。
【0026】可撓性配管28、28’、57、57’、
58、58’は、耐有機溶剤性を有するフレキシブルホ
ースが一般的に使用され、U字状に設けられ、上述の通
り、その一端は接続継手21、22、51、52につな
がっており、他端は第2セクションにおいては第3セク
ションの循環ラインの入り口31aまたは戻り口31b
につながっている。第5セクションにおいて他端は前述
したように第4セクションの洗浄用溶剤供給配管43ま
たはドレーンヘッダー59につながっている。
58、58’は、耐有機溶剤性を有するフレキシブルホ
ースが一般的に使用され、U字状に設けられ、上述の通
り、その一端は接続継手21、22、51、52につな
がっており、他端は第2セクションにおいては第3セク
ションの循環ラインの入り口31aまたは戻り口31b
につながっている。第5セクションにおいて他端は前述
したように第4セクションの洗浄用溶剤供給配管43ま
たはドレーンヘッダー59につながっている。
【0027】第1セクションの接続継手11、12及び
第4セクションの接続継手41、42を同一直線上に配
列し、その直線と平行な直線上を第2セクションの接続
継手21、22及び第5セクションの接続継手51、5
2が移動し、位置決めする方法につき説明した。しか
し、この配列以外に、第1セクション及び第4セクショ
ンの対となる接続継手のそれぞれ1つを異なる2本の直
線となるように配列し、該2本の直線を平行とし前記対
となる接続継手間の距離を同一とし、第2セクション及
び第5セクションに属する対となる接続継手をそれぞれ
上記直線と平行な直線上を移動可能とすることも可能で
ある。
第4セクションの接続継手41、42を同一直線上に配
列し、その直線と平行な直線上を第2セクションの接続
継手21、22及び第5セクションの接続継手51、5
2が移動し、位置決めする方法につき説明した。しか
し、この配列以外に、第1セクション及び第4セクショ
ンの対となる接続継手のそれぞれ1つを異なる2本の直
線となるように配列し、該2本の直線を平行とし前記対
となる接続継手間の距離を同一とし、第2セクション及
び第5セクションに属する対となる接続継手をそれぞれ
上記直線と平行な直線上を移動可能とすることも可能で
ある。
【0028】すなわち、複数存在する対となる接続継手
11、12と接続継手41、42のそれぞれからいずれ
か1つの接続継手を選択し、それらの接続継手を同一直
線A上に配列し、残りの接続継手は直線Aと平行な直線
B上に配列する。このとき、各対となる接続継手11、
12及び41、42の距離が等しくなるように配列す
る。同時に、接続継手21、22と接続継手51、52
をそれぞれむすぶ直線が平行となるよう配置する。通常
は平行線上、直方形が複数連なるように配列するのが好
ましいが、平行四辺形が複数連なるよう配列されてもさ
しつかえない。
11、12と接続継手41、42のそれぞれからいずれ
か1つの接続継手を選択し、それらの接続継手を同一直
線A上に配列し、残りの接続継手は直線Aと平行な直線
B上に配列する。このとき、各対となる接続継手11、
12及び41、42の距離が等しくなるように配列す
る。同時に、接続継手21、22と接続継手51、52
をそれぞれむすぶ直線が平行となるよう配置する。通常
は平行線上、直方形が複数連なるように配列するのが好
ましいが、平行四辺形が複数連なるよう配列されてもさ
しつかえない。
【0029】接続継手21、22と接続継手51、52
は、例えば接続継手21、51が直線Aと平行な直線C
上を移動し、接続継手22、52が直線Bと平行な直線
D上を移動する。平行線AとB及び平行線C、Dは同一
間隔となる。このとき、互いに接続すべき接続継手の接
続面が平行であればよい。しかし、設計・製作上、直線
A上の接続継手の接続面が形成する平面Mと直線C上の
接続継手の接続面が形成する平面Pを平行とし、直線B
上の接続継手の接続面が形成する平面Nと直線D上の接
続継手の接続面が形成する平面Qを平行とするのが好ま
しく、より好ましくは平面Mと平面Nとを同一平面と
し、平面Pと平面Qとを同一平面とする。
は、例えば接続継手21、51が直線Aと平行な直線C
上を移動し、接続継手22、52が直線Bと平行な直線
D上を移動する。平行線AとB及び平行線C、Dは同一
間隔となる。このとき、互いに接続すべき接続継手の接
続面が平行であればよい。しかし、設計・製作上、直線
A上の接続継手の接続面が形成する平面Mと直線C上の
接続継手の接続面が形成する平面Pを平行とし、直線B
上の接続継手の接続面が形成する平面Nと直線D上の接
続継手の接続面が形成する平面Qを平行とするのが好ま
しく、より好ましくは平面Mと平面Nとを同一平面と
し、平面Pと平面Qとを同一平面とする。
【0030】接続継手11、12と接続継手21、22
との接続、接続継手11、12と接続継手51、52ま
たは接続継手41、42と接続継手21、22との接続
に当たり、接続継手51、52、接続継手21、22を
それぞれ個別に駆動することも可能であるが、接続継手
51、52および接続継手21、22を一体化し、か
つ、これら接続継手の間隔を接続継手11、12の間隔
と同一として、接続継手51、52および接続継手2
1、22を一体として移動かつ接続させることも可能で
ある。他の第1セクションの接続継手11、12及び第
4セクションの接続継手41、42の配列方法としては
同一円弧A上あるいは同一中心を有する2つの異なる円
弧B、C上に配列することも可能である。対応する接続
継手21、22及び接続継手51、52は、接続継手1
1、12、及び接続継手41、42が円弧A上に配置さ
れている場合は、円弧Aと平行で同一半径を有する円弧
A’上を移動させればよい。また、接続継手11、1
2、及び接続継手41、42が円弧B、C上に配置され
ている場合は、円弧B、Cと平行で同一中心を有し、円
弧B、Cとそれぞれ等しい半径を有する円弧B’、C’
上を移動させればよい。設計製作の観点から円弧Aと円
弧A’の中心を結ぶ直線は鉛直であることが好ましい。
また、同様に円弧B、Cと円弧B’、C’の中心を結ぶ
直線は鉛直であることが望ましい。さらに、接続継手5
1、52、21、22の4つの接続継手を接続継手5
1、52及び接続継手21、22間の距離を接続継手1
1、12間の距離に保って一体化して一つの駆動装置で
もって移動させることも可能である。
との接続、接続継手11、12と接続継手51、52ま
たは接続継手41、42と接続継手21、22との接続
に当たり、接続継手51、52、接続継手21、22を
それぞれ個別に駆動することも可能であるが、接続継手
51、52および接続継手21、22を一体化し、か
つ、これら接続継手の間隔を接続継手11、12の間隔
と同一として、接続継手51、52および接続継手2
1、22を一体として移動かつ接続させることも可能で
ある。他の第1セクションの接続継手11、12及び第
4セクションの接続継手41、42の配列方法としては
同一円弧A上あるいは同一中心を有する2つの異なる円
弧B、C上に配列することも可能である。対応する接続
継手21、22及び接続継手51、52は、接続継手1
1、12、及び接続継手41、42が円弧A上に配置さ
れている場合は、円弧Aと平行で同一半径を有する円弧
A’上を移動させればよい。また、接続継手11、1
2、及び接続継手41、42が円弧B、C上に配置され
ている場合は、円弧B、Cと平行で同一中心を有し、円
弧B、Cとそれぞれ等しい半径を有する円弧B’、C’
上を移動させればよい。設計製作の観点から円弧Aと円
弧A’の中心を結ぶ直線は鉛直であることが好ましい。
また、同様に円弧B、Cと円弧B’、C’の中心を結ぶ
直線は鉛直であることが望ましい。さらに、接続継手5
1、52、21、22の4つの接続継手を接続継手5
1、52及び接続継手21、22間の距離を接続継手1
1、12間の距離に保って一体化して一つの駆動装置で
もって移動させることも可能である。
【0031】以下本発明の多色塗料供給装置で用いられ
る接続継手に要求される作用、機能につき説明する。本
装置は色を選択し、塗料を供給し塗装終了後、洗浄を行
って、次の塗料による塗装を行う目的に使われるので、
接続継手は洗浄性能の高いものであることが必要であ
る。接続継手には塗料供給用の第1セクションの接続継
手11、12と第2セクションの接続継手21、22及
び洗浄用の第4セクション、第5セクションに使用され
る接続継手とがあり、それぞれその要求される詳細な作
用、機能に差がある。以下にこれを説明する。
る接続継手に要求される作用、機能につき説明する。本
装置は色を選択し、塗料を供給し塗装終了後、洗浄を行
って、次の塗料による塗装を行う目的に使われるので、
接続継手は洗浄性能の高いものであることが必要であ
る。接続継手には塗料供給用の第1セクションの接続継
手11、12と第2セクションの接続継手21、22及
び洗浄用の第4セクション、第5セクションに使用され
る接続継手とがあり、それぞれその要求される詳細な作
用、機能に差がある。以下にこれを説明する。
【0032】<第1セクションの接続継手>第1セクシ
ョンの接続継手11、12は、塗料タンクにつながって
おり、本多色塗料供給装置内に固定的に設けられてい
る。この接続継手11、12の胴部は、塗料タンク側循
環経路での塗料の循環を可能とするための入口、出口を
有する構造となっている。入口、出口の配置は代表的に
は対向する配置である。接続継手11、12の内面は洗
浄作業の際に洗浄が容易に行われるように内部構造が円
滑な輪郭を有することと循環の際に淀み部ができないよ
うな形状にすることが望ましい。
ョンの接続継手11、12は、塗料タンクにつながって
おり、本多色塗料供給装置内に固定的に設けられてい
る。この接続継手11、12の胴部は、塗料タンク側循
環経路での塗料の循環を可能とするための入口、出口を
有する構造となっている。入口、出口の配置は代表的に
は対向する配置である。接続継手11、12の内面は洗
浄作業の際に洗浄が容易に行われるように内部構造が円
滑な輪郭を有することと循環の際に淀み部ができないよ
うな形状にすることが望ましい。
【0033】また、第2セクションの接続継手21、2
2と接続したときに、塗料を塗料循環系に送るための第
三の口がある。この口には、液が漏れない構造になる内
弁19が取り付けられている。この弁体を上下させて開
閉するためのアクチュエータ111、112が接続継手
11、12の外部に設けられている。アクチュエータの
軸と接続継手11、12の内弁の軸とは連結されてい
て、アクチュエータの駆動により内弁を上下させること
ができる。アクチュエータの軸と接続継手本体とは密封
となっている。
2と接続したときに、塗料を塗料循環系に送るための第
三の口がある。この口には、液が漏れない構造になる内
弁19が取り付けられている。この弁体を上下させて開
閉するためのアクチュエータ111、112が接続継手
11、12の外部に設けられている。アクチュエータの
軸と接続継手11、12の内弁の軸とは連結されてい
て、アクチュエータの駆動により内弁を上下させること
ができる。アクチュエータの軸と接続継手本体とは密封
となっている。
【0034】なお、内弁にはOリングが設けられ接続継
手本体の弁座でシールをして、循環時の漏洩を防止して
いる。また、接続継手11、12の下部面の周縁は逆凹
状になっており、接続継手21、22あるいは接続継手
51、52が接続する際に、位置あわせのためのガイド
コーンとして利用される。
手本体の弁座でシールをして、循環時の漏洩を防止して
いる。また、接続継手11、12の下部面の周縁は逆凹
状になっており、接続継手21、22あるいは接続継手
51、52が接続する際に、位置あわせのためのガイド
コーンとして利用される。
【0035】<第2セクションの接続継手>第2セクシ
ョンの接続継手21、22は、内弁を必要とせず筒状で
よい。もちろん、固定側の継手と同様に、洗浄が容易に
なるように内部構造が円滑な輪郭になっていることが望
ましい。筒状の接続継手21、22の一端は固定側接続
継手11、12との接続側にあり、その上面にはOリン
グが設けられ、接続継手11、12に押しつけられた際
に接合部を密封する。接続継手21、22の他端は可撓
性配管(一般にはホースが用いられる)との接続口であ
り、接続のための口金24が設けられている。口金とし
ては、例えば鍔状のヘルールなどが設けられている。こ
のホース接続口には塗料供給循環配管35への往路、循
環配管35からの復路を形成するホース28、28’が
接続されている。
ョンの接続継手21、22は、内弁を必要とせず筒状で
よい。もちろん、固定側の継手と同様に、洗浄が容易に
なるように内部構造が円滑な輪郭になっていることが望
ましい。筒状の接続継手21、22の一端は固定側接続
継手11、12との接続側にあり、その上面にはOリン
グが設けられ、接続継手11、12に押しつけられた際
に接合部を密封する。接続継手21、22の他端は可撓
性配管(一般にはホースが用いられる)との接続口であ
り、接続のための口金24が設けられている。口金とし
ては、例えば鍔状のヘルールなどが設けられている。こ
のホース接続口には塗料供給循環配管35への往路、循
環配管35からの復路を形成するホース28、28’が
接続されている。
【0036】<第4セクションの接続継手>接続継手4
1、42には、筒状で内弁は設ける必要がない。接続継
手21、22との接続時に接合面が外部に対し密閉状態
とするためのOリングを取り付けるのが好ましい。その
Oリングは、両者の接合時に接続継手21、22に設け
られているOリングよりも外側に位置するようにする。
前述したように、接続継手41は洗浄溶剤供給配管4
3、粗洗浄溶剤供給配管64に接続し、接続継手42は
洗浄済み溶剤戻り配管44につながっている。
1、42には、筒状で内弁は設ける必要がない。接続継
手21、22との接続時に接合面が外部に対し密閉状態
とするためのOリングを取り付けるのが好ましい。その
Oリングは、両者の接合時に接続継手21、22に設け
られているOリングよりも外側に位置するようにする。
前述したように、接続継手41は洗浄溶剤供給配管4
3、粗洗浄溶剤供給配管64に接続し、接続継手42は
洗浄済み溶剤戻り配管44につながっている。
【0037】<第5セクションの接続継手>前述のよう
に接続継手51、52の内部にはスプレーノズル54が
設けられており、そこから噴射される仕上げ洗浄溶剤に
より接続継手11、12の接続面の洗浄がなされる。ス
プレーノズル54への洗浄溶剤の供給は、可撓性配管5
8、58’を経由してなされる。可撓性配管58、5
8’は清浄溶剤タンク45からの洗浄溶剤供給配管43
につながっている。接続継手51、52の底部には、ス
プレーノズル54から噴射された洗浄廃液を排出するた
めの排出口が設けられている。排出口には排出のための
可撓性配管57、57’がそれぞれ設けられている。
に接続継手51、52の内部にはスプレーノズル54が
設けられており、そこから噴射される仕上げ洗浄溶剤に
より接続継手11、12の接続面の洗浄がなされる。ス
プレーノズル54への洗浄溶剤の供給は、可撓性配管5
8、58’を経由してなされる。可撓性配管58、5
8’は清浄溶剤タンク45からの洗浄溶剤供給配管43
につながっている。接続継手51、52の底部には、ス
プレーノズル54から噴射された洗浄廃液を排出するた
めの排出口が設けられている。排出口には排出のための
可撓性配管57、57’がそれぞれ設けられている。
【0038】本発明の多色塗料供給システムでの機能は
大きく分けて2つになる。即ち、塗料選択供給機能およ
び循環経路の洗浄機能である。
大きく分けて2つになる。即ち、塗料選択供給機能およ
び循環経路の洗浄機能である。
【0039】まず塗料選択供給機能を説明する。塗装ブ
ースよりも上流側で搬送されている被塗装物(例えば、
自動車車体)に関する信号により、所望の塗料選択がな
される。この信号により、塗料の入った塗料タンク13
のポンプ16は起動される。または、塗料タンク13群
と接続継手11、12との間が、前述の通り循環可能な
配管経路となっている(以下、小循環経路と称する)た
め常時起動し、循環させておくことも可能である。例え
ば、往復ポンプ、ダイアフラムポンプなどで塗料は小循
環経路に供給される。小循環経路に供給される塗料は、
塗料タンク13からポンプ16、塗料供給配管14、接
続継手11、弁18、接続継手22、塗料戻り配管15
を経由して塗料タンク13側へ環流する。この小循環経
路は、塗装ブースを回るよりもはるかに短いために、配
管経路を充填することに要する時間は短い。
ースよりも上流側で搬送されている被塗装物(例えば、
自動車車体)に関する信号により、所望の塗料選択がな
される。この信号により、塗料の入った塗料タンク13
のポンプ16は起動される。または、塗料タンク13群
と接続継手11、12との間が、前述の通り循環可能な
配管経路となっている(以下、小循環経路と称する)た
め常時起動し、循環させておくことも可能である。例え
ば、往復ポンプ、ダイアフラムポンプなどで塗料は小循
環経路に供給される。小循環経路に供給される塗料は、
塗料タンク13からポンプ16、塗料供給配管14、接
続継手11、弁18、接続継手22、塗料戻り配管15
を経由して塗料タンク13側へ環流する。この小循環経
路は、塗装ブースを回るよりもはるかに短いために、配
管経路を充填することに要する時間は短い。
【0040】小循環経路の構成は上述した通りなので、
ポンプで吸い上げられた塗料は常時小循環経路内を循環
させられ、顔料などの沈降を防止することができる。ま
た、被塗装物の塗装ブースヘの入来が近くなってから別
途な信号により循環を開始することもできる。次いで、
接続継手11、12と接続継手21、22とが接続さ
れ、所望の塗料を塗装機38に供給することができる。
この塗料供給の作動を図2を用いて説明する。同図は図
1の多色塗料供給装置において接続継手11、12と接
続継手21、22が接続された状態を示す説明図であ
る。
ポンプで吸い上げられた塗料は常時小循環経路内を循環
させられ、顔料などの沈降を防止することができる。ま
た、被塗装物の塗装ブースヘの入来が近くなってから別
途な信号により循環を開始することもできる。次いで、
接続継手11、12と接続継手21、22とが接続さ
れ、所望の塗料を塗装機38に供給することができる。
この塗料供給の作動を図2を用いて説明する。同図は図
1の多色塗料供給装置において接続継手11、12と接
続継手21、22が接続された状態を示す説明図であ
る。
【0041】第2セクションの接続継手21、22は、
起動する前の時点では、ホームポジションに待機してい
る。ホームポジションは何れの位置でも構わないが、共
通的に用いる、例えば第4セクションの接続継手41、
42のある位置などに設定すると便利である。上位の制
御システムからの所望の接続先の指示を受けて、移動側
の接続継手は移動し前述のようにして所定の位置に位置
決めされる。所定の位置に移動した接続継手21、22
は、その位置で、所望の塗料タンクにつながる接続継手
11、12と相対することになる。位置決め装置25に
設けられた空気シリンダー23によって接続継手21、
22を上下に駆動する。
起動する前の時点では、ホームポジションに待機してい
る。ホームポジションは何れの位置でも構わないが、共
通的に用いる、例えば第4セクションの接続継手41、
42のある位置などに設定すると便利である。上位の制
御システムからの所望の接続先の指示を受けて、移動側
の接続継手は移動し前述のようにして所定の位置に位置
決めされる。所定の位置に移動した接続継手21、22
は、その位置で、所望の塗料タンクにつながる接続継手
11、12と相対することになる。位置決め装置25に
設けられた空気シリンダー23によって接続継手21、
22を上下に駆動する。
【0042】図2に示すようにこの空気シリンダー23
により接続継手21、22は接続継手11、12に押し
つけられて、接続動作を行うことができる。接続動作の
際の芯ずれを許容できるように芯ズレ吸収機構が取り付
けられており、また、固定側カプラの下面が逆凹状にな
っておりガイド機能を果たすことができることにより、
自動的に接続が可能となることは前述の通りである。接
続継手21、22の上面にはOリングが設けられてお
り、接続継手11、12との間でシールをする。この接
続動作により、小循環経路と塗料供給循環配管35(以
下、接続継手21から循環配管35を経て接続継手22
までを大循環経路と称する)がつながる。この動作の間
小循環経路内での循環動作はそのままである。
により接続継手21、22は接続継手11、12に押し
つけられて、接続動作を行うことができる。接続動作の
際の芯ずれを許容できるように芯ズレ吸収機構が取り付
けられており、また、固定側カプラの下面が逆凹状にな
っておりガイド機能を果たすことができることにより、
自動的に接続が可能となることは前述の通りである。接
続継手21、22の上面にはOリングが設けられてお
り、接続継手11、12との間でシールをする。この接
続動作により、小循環経路と塗料供給循環配管35(以
下、接続継手21から循環配管35を経て接続継手22
までを大循環経路と称する)がつながる。この動作の間
小循環経路内での循環動作はそのままである。
【0043】次に、接続継手11、12の上部にある内
弁開閉用のアクチュエータ111、112が作動され内
弁が開く。次いで、接続継手11、12の間にある弁1
8が閉とされる。これにより、小循環経路に流れている
塗料は大循環経路に流入する。なお、この時、弁114
は開であり、空気ブローのための弁115は閉である。
大循環経路に流入した塗料は、塗装ロボットの先端に設
けられているCCV32を経由して環流する。つまり、
大循環経路に入った塗料は、塗料供給循環配管35を経
由してCCV32入口に達し、CCV32内部の経路を
通過してCCV32の出口から出て、さらに塗料供給循
環配管35に戻り、接続継手22、接続継手12を経由
して、再び塗料タンク13に戻る。塗料は、このように
して4個ないし6個のCCV32に供給される。
弁開閉用のアクチュエータ111、112が作動され内
弁が開く。次いで、接続継手11、12の間にある弁1
8が閉とされる。これにより、小循環経路に流れている
塗料は大循環経路に流入する。なお、この時、弁114
は開であり、空気ブローのための弁115は閉である。
大循環経路に流入した塗料は、塗装ロボットの先端に設
けられているCCV32を経由して環流する。つまり、
大循環経路に入った塗料は、塗料供給循環配管35を経
由してCCV32入口に達し、CCV32内部の経路を
通過してCCV32の出口から出て、さらに塗料供給循
環配管35に戻り、接続継手22、接続継手12を経由
して、再び塗料タンク13に戻る。塗料は、このように
して4個ないし6個のCCV32に供給される。
【0044】所定の塗装プログラムにより、上記のよう
に、大循環経路に塗料が供給されるので、所望のCCV
が開とされ、塗料は塗料供給循環配管35からの塗料が
各マニホールド34に流入し、ギアポンプ36を経由し
て、塗装機38に供給される。
に、大循環経路に塗料が供給されるので、所望のCCV
が開とされ、塗料は塗料供給循環配管35からの塗料が
各マニホールド34に流入し、ギアポンプ36を経由し
て、塗装機38に供給される。
【0045】所定の塗装工程が終了すると、CCVは閉
とされる。この時、大循環経路内には塗料が循環されて
残存している。このままの状態で切り離して洗浄工程に
移行すると、配管内部に残存する多量の塗料を廃棄する
ことになるので好ましくなく、これらの塗料を塗料タン
クに回収することが望まれる。このため、弁114を閉
とし、次いでブロー配管113につながっている弁11
5を開として空気を導入する。この空気により大循環経
路内の塗料は塗料タンク内へ回収される。この際に、空
気ブローは連続的又は必要により断続的に行われる。空
気ブローが終わると、弁115が閉とされ、接続継手1
1、12のアクチュエータ111、112が作動させら
れ、内弁を閉の状態とし、弁18、114が開とされ、
小循環路内だけの循環が再開される。
とされる。この時、大循環経路内には塗料が循環されて
残存している。このままの状態で切り離して洗浄工程に
移行すると、配管内部に残存する多量の塗料を廃棄する
ことになるので好ましくなく、これらの塗料を塗料タン
クに回収することが望まれる。このため、弁114を閉
とし、次いでブロー配管113につながっている弁11
5を開として空気を導入する。この空気により大循環経
路内の塗料は塗料タンク内へ回収される。この際に、空
気ブローは連続的又は必要により断続的に行われる。空
気ブローが終わると、弁115が閉とされ、接続継手1
1、12のアクチュエータ111、112が作動させら
れ、内弁を閉の状態とし、弁18、114が開とされ、
小循環路内だけの循環が再開される。
【0046】塗料の回収が終了すれば、次いで接続継手
同士の接続を切り離す。切り離しは、空気シリンダー2
3により、接続継手21、22が接続継手11、12か
ら離されるように駆動され切り離しがなされる。
同士の接続を切り離す。切り離しは、空気シリンダー2
3により、接続継手21、22が接続継手11、12か
ら離されるように駆動され切り離しがなされる。
【0047】<洗浄機能>図3を参照しながら塗料の供
給が終了した後の本装置の洗浄について説明する。塗装
機38への塗料供給循環配管35が共通であるために、
色の切替えに際しては洗浄が必要となる。洗浄は次の工
程からなる。
給が終了した後の本装置の洗浄について説明する。塗装
機38への塗料供給循環配管35が共通であるために、
色の切替えに際しては洗浄が必要となる。洗浄は次の工
程からなる。
【0048】1)固定側接続接続面の洗浄 切り離し直後の接続継手11、12の接続面と接続継手
21、22の接続面には、Oリングに沿って環状に塗料
が残存する。この面に残存する塗料を洗浄除去する必要
がある。このために、まず、接続継手11、12の面を
洗浄する。この洗浄を行うために、第5セクション50
の接続継手51、52を、切り離した直後の接続継手1
1、12の位置に移動させて結合させる。移動は、移動
位置決め機構56による。接続継手51、52は、空気
シリンダー53により上方に駆動され、押しつけられ
る。接続継手51、52は筒状となっており、その先に
はOリングを取り付け、密封状態での面洗浄を可能とす
る。この洗浄工程では、有機溶剤を使用しているので昨
今の環境問題対策として揮発性物質の大気への飛散を防
止するために密閉状態で行うことが望ましい。もちろ
ん、Oリングは、有機溶剤に耐え得る材質のもので例え
ば、フッ素樹脂[テフロン(商品名)]被覆のOリング
などが使用できる。排出された廃液はドレーンヘッダー
59経由で系外の廃液処理施設に送られる。
21、22の接続面には、Oリングに沿って環状に塗料
が残存する。この面に残存する塗料を洗浄除去する必要
がある。このために、まず、接続継手11、12の面を
洗浄する。この洗浄を行うために、第5セクション50
の接続継手51、52を、切り離した直後の接続継手1
1、12の位置に移動させて結合させる。移動は、移動
位置決め機構56による。接続継手51、52は、空気
シリンダー53により上方に駆動され、押しつけられ
る。接続継手51、52は筒状となっており、その先に
はOリングを取り付け、密封状態での面洗浄を可能とす
る。この洗浄工程では、有機溶剤を使用しているので昨
今の環境問題対策として揮発性物質の大気への飛散を防
止するために密閉状態で行うことが望ましい。もちろ
ん、Oリングは、有機溶剤に耐え得る材質のもので例え
ば、フッ素樹脂[テフロン(商品名)]被覆のOリング
などが使用できる。排出された廃液はドレーンヘッダー
59経由で系外の廃液処理施設に送られる。
【0049】2)大循環経路の洗浄 次に、大循環経路の洗浄を行う。このため、切り離され
た接続継手21、22は、第4セクションの接続継手4
1、42のある位置までに移動し、接続され、そこで洗
浄される。この動作そのものは、前述の接続継手51、
52の場合の動作と同じである。接続継手41、42に
は、接続継手21、22との間での接続の密閉状態を実
現するためのOリングが取り付けられている。そのOリ
ングは、移動側カプラ面に設けられているOリングより
も大径で外側になるように設計されている。このため、
塗料供給循環経路35の洗浄と同時に、移動側接続継手
21、22の面に残った環状の塗料残りの洗浄も可能と
なる。
た接続継手21、22は、第4セクションの接続継手4
1、42のある位置までに移動し、接続され、そこで洗
浄される。この動作そのものは、前述の接続継手51、
52の場合の動作と同じである。接続継手41、42に
は、接続継手21、22との間での接続の密閉状態を実
現するためのOリングが取り付けられている。そのOリ
ングは、移動側カプラ面に設けられているOリングより
も大径で外側になるように設計されている。このため、
塗料供給循環経路35の洗浄と同時に、移動側接続継手
21、22の面に残った環状の塗料残りの洗浄も可能と
なる。
【0050】この洗浄は以下のようにして行われる。こ
の洗浄工程には、従来より塗装機38まわりで行われた
洗浄溶剤と空気ブローによる方法が採用される。その場
合、溶剤、空気ブローを繰り返して行うことにより、効
果的に洗浄することができる。もちろん、用いる塗料の
種類に応じて、溶剤の流通時間、空気ブローの流通時間
などを適宜組み合わせて最適な設定をえることができ
る。接続継手41の上部には、溶剤を供給するための弁
47、65と、空気を供給するための弁46が設けられ
ている。また、接続継手42は、洗浄済み溶剤戻り配管
44につながっている。
の洗浄工程には、従来より塗装機38まわりで行われた
洗浄溶剤と空気ブローによる方法が採用される。その場
合、溶剤、空気ブローを繰り返して行うことにより、効
果的に洗浄することができる。もちろん、用いる塗料の
種類に応じて、溶剤の流通時間、空気ブローの流通時間
などを適宜組み合わせて最適な設定をえることができ
る。接続継手41の上部には、溶剤を供給するための弁
47、65と、空気を供給するための弁46が設けられ
ている。また、接続継手42は、洗浄済み溶剤戻り配管
44につながっている。
【0051】実際の洗浄は、まず、粗洗浄が行われる。
配管経路の内面に付着した塗料の量が大きいのでまず粗
洗浄を行う。その場合の洗浄溶剤としては、例えば前回
の洗浄工程での仕上げ洗浄に用いた洗浄溶剤を粗洗浄用
溶剤タンク61に溜めておき、これを粗洗浄に用いるこ
とができる。このために、弁65が開とされ、弁46、
47が閉とされて、粗洗浄用溶剤タンク61のポンプが
起動させられて、比較的にきれいな溶剤が循環配管35
に供給される。接続継手42を経て、この洗浄廃液は廃
液タンク62に排出される。所望によりこれを適宜繰り
返して行う。
配管経路の内面に付着した塗料の量が大きいのでまず粗
洗浄を行う。その場合の洗浄溶剤としては、例えば前回
の洗浄工程での仕上げ洗浄に用いた洗浄溶剤を粗洗浄用
溶剤タンク61に溜めておき、これを粗洗浄に用いるこ
とができる。このために、弁65が開とされ、弁46、
47が閉とされて、粗洗浄用溶剤タンク61のポンプが
起動させられて、比較的にきれいな溶剤が循環配管35
に供給される。接続継手42を経て、この洗浄廃液は廃
液タンク62に排出される。所望によりこれを適宜繰り
返して行う。
【0052】ついで、仕上げ洗浄を行う。このための溶
剤は、仕上げ洗浄のために清浄な溶剤が用いられる。こ
のため、弁47が開とされ、弁46、65が閉とされ
て、次いで清浄溶剤タンク45のポンプ48が起動させ
られる。この場合の洗浄廃液は、循環配管35、接続継
手42を経て、弁63によりラインを切替えられ、粗洗
い溶剤タンク61側に排出されて、次回の粗洗浄に用い
られる。これらの洗浄は、通常溶剤供給と空気ブローの
交互の動作を数回行うことで構成される。個々の流通時
間をどの位の長さにするか、またブローをどのくらいの
長さにするかは、塗料の性状などにより異なる。また、
間欠動作の際のインターバルなども個々の条件に応じて
決めることができる。
剤は、仕上げ洗浄のために清浄な溶剤が用いられる。こ
のため、弁47が開とされ、弁46、65が閉とされ
て、次いで清浄溶剤タンク45のポンプ48が起動させ
られる。この場合の洗浄廃液は、循環配管35、接続継
手42を経て、弁63によりラインを切替えられ、粗洗
い溶剤タンク61側に排出されて、次回の粗洗浄に用い
られる。これらの洗浄は、通常溶剤供給と空気ブローの
交互の動作を数回行うことで構成される。個々の流通時
間をどの位の長さにするか、またブローをどのくらいの
長さにするかは、塗料の性状などにより異なる。また、
間欠動作の際のインターバルなども個々の条件に応じて
決めることができる。
【0053】この洗浄工程で出る廃液は2段階で棄却さ
れる。まず、工程の一番初めに行われる粗洗浄で出る廃
溶剤にはかなりの塗料(顔料)が含まれたものとなり、
次回の洗浄には適さないことが多い。このため、廃液タ
ンク62に送られた後、ポンブにより系外に送られる。
2番目以降については、どの清浄レベルの溶剤を用いる
かは使用者の判断による。数回の洗浄工程の最後には、
仕上げ洗浄と称して清浄な溶剤で仕上げ洗浄を行うが、
この段階の廃溶剤は次回の洗浄の粗洗浄に使うのに十分
な清浄度であるので、仕上げ洗浄の終わりに際しては、
ラインを切り替えて、溶剤を粗洗い溶剤タンク61に溜
めることは前述の通りである。
れる。まず、工程の一番初めに行われる粗洗浄で出る廃
溶剤にはかなりの塗料(顔料)が含まれたものとなり、
次回の洗浄には適さないことが多い。このため、廃液タ
ンク62に送られた後、ポンブにより系外に送られる。
2番目以降については、どの清浄レベルの溶剤を用いる
かは使用者の判断による。数回の洗浄工程の最後には、
仕上げ洗浄と称して清浄な溶剤で仕上げ洗浄を行うが、
この段階の廃溶剤は次回の洗浄の粗洗浄に使うのに十分
な清浄度であるので、仕上げ洗浄の終わりに際しては、
ラインを切り替えて、溶剤を粗洗い溶剤タンク61に溜
めることは前述の通りである。
【0054】なお、上記の洗浄機能を利用すれば、タン
クの塗色を変える事が、簡単にできる。これは、塗料タ
ンクの小循環側の洗浄を行うことで可能となる。この方
法としては、塗料タンクに洗浄溶剤を入れ、ポンプによ
る溶剤循環を行い、これを数回繰り返すことにより小循
環経路の洗浄を行うことができる。このように簡単に洗
浄を行うことが出来るので、タンク内の塗色を容易にか
えることができる。これも消費者のニーズの多様化に応
えることにつながる。
クの塗色を変える事が、簡単にできる。これは、塗料タ
ンクの小循環側の洗浄を行うことで可能となる。この方
法としては、塗料タンクに洗浄溶剤を入れ、ポンプによ
る溶剤循環を行い、これを数回繰り返すことにより小循
環経路の洗浄を行うことができる。このように簡単に洗
浄を行うことが出来るので、タンク内の塗色を容易にか
えることができる。これも消費者のニーズの多様化に応
えることにつながる。
【0055】
【発明の効果】本発明に係わる多色塗料供給装置は、大
循環経路につながる接続継手が任意の塗料タンクにつな
がる接続継手と着脱自在に構成されているため、 1)塗装ブースに沿って循環経路を塗装色の分だけ設け
る必要もなく、塗装ロボット回りの循環系路が簡素化さ
れる。このため、ロボットハンドに取り付くチューブ本
数、CCVの数が少なくなり、ロボットの負荷が少なく
て済み、大がかりなロボットを必要としない。また、メ
ンテナンスも容易になる。 2)マニホールドに取り付くCCVの数を減らすことが
できる。これにより、マニホールドの長さを最小にする
ことが可能となる。これにより、マニホールド内の洗浄
の効果を増すことができるだけではなく、廃棄される塗
料及び洗浄溶剤の量を少なくできる。 3)循環配管の長さを短くできるので塗料の張り込み量
を少なくでき、塗料タンクの容量も小さくできる。 4)塗料の循環による劣化が生じても、塗料タンクの容
量が小さいので廃棄する割合を少なくすることができ、
塗料使用量を少なくできる。 5)塗料タンクの数を適宜に増加することが容易である
ので、消費者のいろいろなニーズに応えることができ
る。 6)洗浄溶剤を供給、回収するための接続継手と大循環
経路につながる接続継手あるいは小循環路の接続継手と
着脱自在に構成されているため、塗装色の切替と洗浄を
客易に行える。という優れた作用効果がある。
循環経路につながる接続継手が任意の塗料タンクにつな
がる接続継手と着脱自在に構成されているため、 1)塗装ブースに沿って循環経路を塗装色の分だけ設け
る必要もなく、塗装ロボット回りの循環系路が簡素化さ
れる。このため、ロボットハンドに取り付くチューブ本
数、CCVの数が少なくなり、ロボットの負荷が少なく
て済み、大がかりなロボットを必要としない。また、メ
ンテナンスも容易になる。 2)マニホールドに取り付くCCVの数を減らすことが
できる。これにより、マニホールドの長さを最小にする
ことが可能となる。これにより、マニホールド内の洗浄
の効果を増すことができるだけではなく、廃棄される塗
料及び洗浄溶剤の量を少なくできる。 3)循環配管の長さを短くできるので塗料の張り込み量
を少なくでき、塗料タンクの容量も小さくできる。 4)塗料の循環による劣化が生じても、塗料タンクの容
量が小さいので廃棄する割合を少なくすることができ、
塗料使用量を少なくできる。 5)塗料タンクの数を適宜に増加することが容易である
ので、消費者のいろいろなニーズに応えることができ
る。 6)洗浄溶剤を供給、回収するための接続継手と大循環
経路につながる接続継手あるいは小循環路の接続継手と
着脱自在に構成されているため、塗装色の切替と洗浄を
客易に行える。という優れた作用効果がある。
【図1】本発明の多色塗料供給装置の概念図である。
【図2】本発明における塗料供給時の状態を説明する図
である。
である。
【図3】本発明における洗浄工程の状態を説明する図で
ある。
ある。
【図4】従来の塗料供給システムの概念図である。
【図5】従来の塗料供給システムの概念図である。
10 第1セクション 11、12 接続継手 13 塗料タンク 14 塗料供給配管 15 塗料戻り配管 16 ポンプ 17 レギュレーター 18 弁 19 内弁 111、112 アクチュエーター 114、115 弁 113 ブロー配管 20 第2セクション 21、22 接続継手 23 シリンダー 24 接続継手ホース接続口 25 位置決め装置 26 サーボモーター 27 ガイドレール 28、28’ 可撓性配管 30 第3セクション 31a、31b 循環系端部 32 塗色切替弁(CCV) 34 マニホールド 35 塗料供給循環配管 36 ギヤーポンプ 38 塗装機 40 第4セクション 41、42 接続継手 43 洗浄溶剤供給配管 44 洗浄済み溶剤戻り配管 45 清浄溶剤タンク 46、47、65 弁 60 第6セクション 61 粗洗い溶剤タンク 62 廃液タンク 63 弁 64 粗洗浄溶剤供給配管 50 第5セクション 51、52 接続継手 53 シリンダー 54 スプレーノズル 55 位置決め装置 56 サーボモーター 57、57’、58、58’ 可撓性配管 59 ドレンヘッダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島 一己 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号 東 洋エンジニアリング株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 塗料タンクと、該タンクから塗料を払い
出すための払い出し配管と、該タンクに塗料を戻す戻し
配管と、払い出し配管と戻し配管との間に相互に流通可
能とされた2つの接続継手とからなる循環系を複数設
け、各循環系の前記それぞれの接続継手を横並びに配置
した塗料供給第1セクションと、2つの接続継手を設
け、該接続継手にそれぞれ一端をつなげた2本の可撓性
配管を設けてなり、前記2つの接続継手は、横方向に移
動して前記第1セクションのいずれかの循環系の2つの
接続継手と相対しうるようにし、かつ、位置決め装置を
備えた、塗色を選択する第2セクションと複数の塗装用
ロボットと、該ロボットをつないでロボットに塗料を供
給する一本の塗料供給配管とを有し、塗料供給配管の両
端を前記第2セクションの2本の可撓性配管の他端にそ
れぞれ接続してなる塗料循環塗装部としての第3セクシ
ョンとからなり、第1セクションの任意の1つの循環系
に属する接続継手と第2セクションの接続継手とを接続
して、塗料タンクからの塗料を、第3セクションの塗装
用ロボットまで供給して塗装を行い、塗装後は、前記塗
料供給配管中に残留する塗料を再び塗料タンクに戻すこ
とを可能とし、第1セクションの接続継手と第2セクシ
ョンの接続継手との接続を解除することを特徴とする多
色塗料供給システム。 - 【請求項2】 2つの接続継手と、該接続継手の1つが
つながる洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継手がつな
がる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2つの接続
継手は第1セクションの接続継手と横並びで配置され、
当該2つの接続継手が第2セクションの接続継手と接続
して、洗浄用溶剤を第2セクション経由第3セクション
に供給して第2、第3セクションの接続継手及び配管を
洗浄し、廃溶剤を第2セクション経由洗浄済み溶剤戻り
配管から排出可能とする洗浄用溶剤供給部としての第4
セクションを有し、2つの接続継手と、4本の可撓性配
管からなり、当該2つの接続継手はそれぞれが2本の可
撓性配管につながり、各接続継手につながる2本のうち
の各1本の可撓性配管の他端は合流しあるいは単独に洗
浄用溶剤供給配管につながり、他の各1本の可撓性配管
の他端は合流しあるいは単独にドレーンヘッダーにつな
がり、前記2つの接続継手は第2セクションの接続継手
が横方向に移動して第1セクションのいずれかの接続継
手と相対でき、かつ、位置決め装置を備え、当該2つの
接続継手が第lセクションの接続継手と接続して、洗浄
用溶剤供給配管から洗浄用溶剤の供給を受け第1セクシ
ョンの接続継手の接続面を洗浄し、その洗浄廃液をドレ
ーンヘッダーから排出可能とする接続部洗浄部としての
第5セクションを有することのあることを特徴とする請
求項1記載の多色塗料供給システム。 - 【請求項3】 請求項2記載の第4セクションを以下の
第6セクションに置き換えた多色塗料供給システム。2
つの接続継手と、該接続継手の1つがつながる洗浄用溶
剤供給配管及び粗洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継
手がつながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2
つの接続継手は第1セクションの接続継手と横並びに配
置され、当該2つの接続継手を第2セクションの接続継
手と接続して、洗浄用溶剤を第2セクションを経由し第
3セクションに供給して第2、第3セクションの接続継
手及び配管を洗浄し、廃液を第2セクションを経由して
洗浄済み溶剤戻り配管から排出可能とした洗浄用溶剤供
給部としての第6セクション。 - 【請求項4】 塗料タンクと、該タンクから塗料を払い
出すための払い出し配管と、該タンクに塗料を戻す戻し
配管と、払い出し配管と戻し配管との間に相互に流通可
能とされた2つの接続継手とからなる循環系を複数設
け、前記それぞれの接続継手を同一直線上に配置した第
1セクションと、2つの接続継手と、該接続継手にそれ
ぞれ一端をつなげた2本の可撓性配管とからなり、前記
2つの接続継手は、前記第1セクションの接続継手が形
成する直線と平行な直線上を移動可能とし、かつ、位置
決め装置を備えた第2セクションと、 複数の塗装用ロボットと、該ロボットをつないでロボッ
トに塗料を供給する1本の塗料供給配管とを有し、塗料
供給配管の両端を前記第2セクションの2本の可撓性配
管の他端にそれぞれ接続してなる第3セクションとから
なり、第1セクションの任意の1つの循環系に属する接
続継手と第2セクションの接続継手とを着脱自在とし、
両セクションの接続継手を接続して、塗料タンクからの
塗料を、塗装用ロボットまで供給し、第1セクションの
接続継手間との接続を解除し、前記塗料供給配管中に残
留する塗料を再び塗料タンクに戻すことを可能としたこ
とを特徴とする多色塗料供給装置。 - 【請求項5】 2つの接続継手と、該接続継手の1つが
つながる洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継手がつな
がる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2つの接続
継手は第1セクションの接続継手が形成する同一直線上
に配置され、当該2つの接続継手が第2セクションの接
続継手と着脱自在とし、洗浄用溶剤を第2セクション経
由第3セクションに供給して第2、第3セクションを洗
浄し、廃溶剤を第2セクション経由洗浄済み溶剤戻り配
管から排出可能とする第4セクションを有し、2つの接
続継手と、4本の可撓性配管からなり、当該2つの接続
継手はそれぞれが2本の可撓性配管につながり、各接続
継手につながる2本のうちの各一本の可撓性配管の他端
は合流しあるいは単独に洗浄用溶剤供給配管につなが
り、他の各一本の可撓性配管の他端は合流しあるいは単
独にドレーンヘッダーにつながり、前記2つの接続継手
は第2セクションの接続継手が形成する同一直線上を移
動可能とし、かつ、位置決め装置を備え、当該2つの接
続継手が第lセクションの接続継手と着脱自在とし、洗
浄用溶剤供給配管から洗浄用溶剤の供給を受け、第1セ
クションの接続継手の接続面を洗浄した洗浄廃液をドレ
ーンヘッダーから排出可能とする第5セクションを有す
ることのあることを特徴とする請求項4記載の多色塗料
供給装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の第4セクションを以下の
第6セクションに置き換えた多色塗料供給装置。2つの
接続継手と、該接続継手の1つがつながる洗浄用溶剤供
給配管及び粗洗浄用溶剤供給配管と、該他の接続継手が
つながる洗浄済み溶剤戻り配管とからなり、前記2つの
接続継手は第1セクションの接続継手が形成する同一直
線上に配置され、当該2つの接続継手を第2セクション
の接続継手と着脱自在とし、洗浄用溶剤を第2セクショ
ンを経由し第3セクションに供給して第2、第3セクシ
ョンの接続継手及び配管を洗浄し、廃液を第2セクショ
ンを経由して洗浄済み溶剤戻り配管から排出可能とした
第6セクション。 - 【請求項7】 上記第1セクションの接続継手及び第4
セクションを含む場合の当該接続継手又は第6セクショ
ンを含む場合の当該接続継手の対となる接続継手のそれ
ぞれ一つを異なる2本の直線上に配列し、該2本の直線
は平行とし、且つ、前記対となる接続継手間の距離を同
一とし、第2セクションに属する対となる接続継手及び
第5セクションを含む場合の当該セクションに属する対
となる接続継手をそれぞれ上記直線と平行な直線上を移
動可能としたことを特徴とする請求項4、5又は6記載
の多色塗料供給装置。 - 【請求項8】 上記第1セクションの接続継手及び第4
セクションを含む場合の当該接続継手又は第6セクショ
ンを含む場合の当該接続継手の対となる接続継手を同一
円弧上に配列し、第2セクションに属する対となる接続
継手及び第5セクションを含む場合の当該セクションに
属する対となる接続継手を前記円弧と平行で同一半径を
有する円弧上を移動可能とし、かつ位置決装置を備えた
ことを特徴とする請求項4、5又は6記載の多色塗料供
給装置。 - 【請求項9】 上記第1セクションの接続継手及び第4
セクションを含む場合の当該接続継手又は第6セクショ
ンを含む場合の当該接続継手の対となる接続継手のそれ
ぞれ一つを中心を共通とする異なる2本の円弧上に配列
し、且つ、前記対となる接続継手間の距離を同一とし、
第2セクションに属する対となる接続継手及び第5セク
ションを含む場合の当該セクションに属する対となる接
続継手のそれぞれを上記2本の円弧と平行で、且つ、そ
れぞれ同一の半径を有する円弧上を移動可能としたこと
を特徴とする請求項4、5又は6記載の多色塗料供給装
置。 - 【請求項10】 上記第2セクション、及び第5セクシ
ョンを含む場合のそれぞれ対となる2つの接続継手の間
隔を第1セクションのそれぞれ対となる接続継手の間隔
と同一となるよう一体化したことを特徴とする請求項
4、5、6又は7記載の多色塗料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10119264A JPH11309392A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 多色塗料供給システム及びそれに用いる多色塗料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10119264A JPH11309392A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 多色塗料供給システム及びそれに用いる多色塗料供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11309392A true JPH11309392A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=14757045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10119264A Pending JPH11309392A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 多色塗料供給システム及びそれに用いる多色塗料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11309392A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007175631A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Taikisha Ltd | 塗料供給設備 |
JP6979546B1 (ja) * | 2021-10-08 | 2021-12-15 | アーベーベー・シュバイツ・アーゲーABB Schweiz AG | 塗装装置 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP10119264A patent/JPH11309392A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007175631A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Taikisha Ltd | 塗料供給設備 |
JP6979546B1 (ja) * | 2021-10-08 | 2021-12-15 | アーベーベー・シュバイツ・アーゲーABB Schweiz AG | 塗装装置 |
JP2023056828A (ja) * | 2021-10-08 | 2023-04-20 | アーベーベー・シュバイツ・アーゲー | 塗装装置 |
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