JP3514288B2 - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

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JP3514288B2 JP04379498A JP4379498A JP3514288B2 JP 3514288 B2 JP3514288 B2 JP 3514288B2 JP 04379498 A JP04379498 A JP 04379498A JP 4379498 A JP4379498 A JP 4379498A JP 3514288 B2 JP3514288 B2 JP 3514288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーチェンジバル
ブを備えた塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークを塗装する塗装装置として、例え
ば特開平8−103704号公報「塗装装置」が提案さ
れており、この技術は、同公報の図1及び図9に示され
るとおり、塗装ロボットのロボットアームの先端部に塗
装ガンを取付け、このロボットアームの中間部にカラー
チェンジバルブを取付け、このカラーチェンジバルブに
備えた吐出ラインを塗料ホースにつなぎ、この塗料ホー
スの先端を塗装ガンにつないだものである。
【0003】同公報の塗装装置によれば、前記カラーチ
ェンジバルブの吐出ラインで塗料と硬化剤とを合流さ
せ、吐出ラインで合流させた塗料及び硬化剤を前記塗料
ホースを通して塗装ガンまで導き、塗装ガンから吹出し
てワークを塗装する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記カラー
チェンジバルブは、硬化剤用オンオフ弁や複数の色替用
オンオフ弁を備えているので比較的大型になる。一方、
前記ロボットアームの先端部は細い形状なので、比較的
大型のカラーチェンジバルブをロボットアームの先端部
に取付けることが困難であった。このため、前記カラー
チェンジバルブをロボットアームの先端部より太い形状
のロボットアームの中間部に取付けざるを得ない。この
結果、前記カラーチェンジバルブを塗装ガンから離して
取付ける必要があるので、カラーチェンジバルブと塗装
ガンとをつなぐ前記塗料ホースが比較的長くなる。
【0005】ところで、ワークの塗装色を色替えする時
に、前記塗料ホースに残留した塗料を洗浄して、色替前
の塗料と色替後の塗料とを混合させないようにする必要
がある。しかし、この比較的長い塗料ホースには、塗料
に硬化剤を加えることにより粘性が高くなった塗料が残
留しているので洗浄に時間がかかる。
【0006】そこで、本発明の目的は、硬化剤を加えた
塗料を塗装ガンまで導く流路を短くして、色替え時の洗
浄時間を短くすることができる技術を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、塗装ガンをワークに向けて移動
させるガン移動機構と、このガン移動機構に塗装ガンと
共に搭載したカラーチェンジバルブ並びにこのカラーチ
ェンジバルブと塗装ガンとをつなぐ第1流路と、この第
1流路に硬化剤を加える為に第1流路の塗装ガン寄り位
置に合流させた第2流路とから塗装装置を構成した。
【0008】第1流路の塗装ガン寄り位置に第2流路を
合流させて、第1流路の塗料に硬化剤を加えるようにし
たので、「塗料に硬化剤を加えた位置から塗装ガンまで
の流路」を、従来の「カラーチェンジバルブから塗装ガ
ンまでの流路」と比較して短くすることができる。「塗
料に硬化剤を加えた位置から塗装ガンまでの流路」に残
留する塗料の量が少なくなるので、この流路に残留した
塗料を短い時間で洗浄することができる。
【0009】また、請求項は、ガン移動機構にワーク
に向けて移動可能なアームを備え、このアームの先端に
塗装ガンを取付け、この塗装ガン近傍のアーム先端に、
第1流路に第2流路を合流させるための混合部を取付
け、アームの基部にカラーチェンジバルブを取付けたこ
とを特徴とする。従来カラーチェンジバルブで塗料に硬
化剤を加えていたが、塗料に硬化剤を加える混合部をカ
ラーチェンジバルブから離して個別に配置することによ
り、混合部をコンパクトにして比較的細い形状のアーム
先端部に取付けることができる。
【0010】さらに、請求項は、第1流路に第2流路
を合流させる位置に洗浄液を導くために、混合部に洗浄
液流路をつないだことを特徴とする。混合部を介して第
2流路の合流位置に洗浄液を導くことができるので、硬
化剤を加えて粘度の高い塗料を効率よく洗浄することが
できる。
【0011】加えて、請求項は、混合部から塗装ガン
までの流路の途中に、塗料と硬化剤とを混合する混合チ
ャンバを設け、この混合チャンバの内径を前記流路の内
径より大きくしたことを特徴とする混合部から塗装ガン
までの流路の途中に混合チャンバを設けたので、塗料と
硬化剤をむらのない状態に十分に混合することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る塗装装置の側面図であ
る。塗装装置1は、塗装室2に配置した状態で塗装ガン
5をワーク(バンパ6及びスポイラ7)に向けて移動さ
せるガン移動機構(塗装ロボット)10と、この塗装ロ
ボット10のアーム基部14aに搭載し且つ供給流路1
7でタンクユニット18に接続した塗料供給部20と、
塗装ロボット10のアーム先端部14bに搭載した混合
部40と、塗料供給部20から混合部40まで塗料を導
く塗料用流路(第1流路の一部の流路)50と、塗料供
給部20から混合部40まで硬化剤を導く硬化剤用流路
(第2流路)52と、塗料に硬化剤を加えた状態で混合
部40から塗装ガン5まで導く合流流路(第1流路の残
りの流路)54と、この合流流路54の途中に設けた混
合チャンバ55とからなる。各構成については図2で詳
しく説明する。塗料に硬化剤を加える理由は、ワークに
塗布した塗料の硬化を早めて塗装効率を高めるためであ
る。なお、8は搬送コンベア、9はワーク掛具、9aは
ワーク吊具である。
【0013】塗装ロボット10は、載台4に取り付けた
ベース11と、このベース11に旋回自在に取付けた旋
回部12と、この旋回部12に回転自在に取付けた支柱
13と、この支柱13の上端に回転可能に連結したアー
ム14と、旋回部12及びアーム14を連結したリンク
15とからなる。塗装ガン5は、塗装ロボット10のア
ーム先端部14bに取付け且つ合流流路54の先端を接
続したものであって、硬化剤を加えた塗料をワーク(バ
ンパ6及びスポイラ7)に吹付けるものである。
【0014】タンクユニット18は、例えば、塗料を蓄
える塗料タンク18aと、硬化剤を蓄える硬化剤タンク
18bと、洗浄液を蓄える洗浄液タンク18cと、エア
を供給するコンプレサ18dとを備える。供給流路17
は、例えば、塗料タンク18aから塗料を取り出して塗
料供給部20まで導く流路や、硬化剤タンク18bから
硬化剤を取り出して塗料供給部20まで導く流路と、洗
浄液タンク18cから洗浄液を取り出して塗料供給部2
0まで導く流路と、コンプレサ18dからエアを塗料供
給部20まで導く流路とを束ねたものである。
【0015】図2は本発明に係る塗装装置の平面図であ
る。塗料供給部20は、塗装色を替えるためのカラーチ
ェンジバルブ21と、カラーチェンジバルブ21に接続
した塗料用流路50の途中に設けた第1ギヤポンプ28
と、硬化剤を替えるための硬化剤チェンジバルブ30
と、硬化剤チェンジバルブ30に接続した硬化剤用流路
52の途中に設けた第2ギヤポンプ38とからなる。硬
化剤チェンジバルブ30を備える理由は、ソリッド系塗
料(一般的な塗料)に加える硬化剤と、メタリック系塗
料(例えば光輝材として金属粉を含有させた塗料)に加
える硬化剤とは異なるからである。
【0016】カラーチェンジバルブ21は、バルブの出
側に塗料用流路50を接続したものであって、例えばソ
リッド系塗料を供給するための色替用オンオフ弁22
と、メタリック系塗料を供給するための色替用オンオフ
弁23と、洗浄液の供給を制御するための洗浄用オンオ
フ弁24と、エアを供給するためのエア用オンオフ弁2
5とからなる。
【0017】硬化剤チェンジバルブ30は、バルブの出
側に硬化剤用流路52を接続したものであって、ソリッ
ド系塗料の硬化剤を供給するための硬化剤用オンオフ弁
31と、メタリック系塗料の硬化剤を供給するための硬
化剤用オンオフ弁32と、洗浄液を供給するための洗浄
用オンオフ弁33と、エアを供給するためのエア用オン
オフ弁34とからなる。
【0018】混合部40は、塗料用流路50の出側に設
けた塗料用オンオフ弁41と、硬化剤用流路52の出側
に設けた硬化剤用オンオフ弁42と、洗浄液を供給する
ための洗浄液用オンオフ弁43と、エアを供給するため
のエア用オンオフ弁44とからなる。混合部40を塗料
供給部20から離して個別に配置することにより、混合
部40をコンパクトにして比較的細い形状のアーム先端
部14bに取付けることができる。このため、混合部4
0を塗装ガン5の近傍に取付けることが可能になる。
【0019】洗浄液用オンオフ弁43は、洗浄液流路4
5を介してタンクユニット18内の洗浄液タンク18c
(図1に示す)に接続したものである。46は洗浄液流
路45の途中に設けた洗浄液用ギヤポンプである。エア
用オンオフ弁44は、エア流路47を介してタンクユニ
ット18内のコンプレッサ18d(図1に示す)に接続
したものである。このため、合流流路54に洗浄液流路
45及びエア流路47から洗浄液及びエアを供給するこ
とができるので、合流流路54の硬化剤を加えて粘度の
高い塗料を効率よく洗浄することができる。
【0020】合流流路54は、硬化剤を加えた粘性の高
い塗料を円滑に導くために流路径を塗料用流路50や硬
化剤用流路52より大きく設定したものであって、途中
に混合チャンバ55を設けたものである。混合チャンバ
55は、合流流路54より内径を大きく設定し、且つ塗
料と硬化剤とを混合するためにブレード55aを内周壁
に取付けたものである。混合チャンバ55を設けたの
で、塗料と硬化剤とをむらのない状態に十分に混合する
ことができる。このため、ワークを綺麗に塗装すること
ができる。
【0021】なお、混合チャンバ55の内径を、合流流
路54の内径より大きく設定したので、硬化剤を加えた
塗料を合流流路54から大径の混合チャンバ55に流込
むことにより、流れに乱れが発生して塗料と硬化剤とを
攪拌することができる。このため、例えば、混合チャン
バ55の内周壁にブレード55aを取付けなくても、塗
料と硬化剤とをむらのない状態に混合することが可能で
ある。56は合流流路54の先端に接続した回収流路、
57は回収流路56の途中に設けた回収用オンオフ弁、
58は回収流路56の先端に接続した回収タンクであ
る。
【0022】塗装装置1によれば、塗料を導く塗料用流
路50と硬化剤を導く硬化剤用流路52との2系統を用
意したので、塗料と硬化剤とを混合させないで塗装ガン
5の近傍まで導くことができる。このため、塗料用流路
50の塗料や硬化剤用流路52の硬化剤を比較的粘性の
低い状態に保つことができるので、塗料用流路50や硬
化剤用流路52を細くしても塗料や硬化剤を円滑に導く
ことができる。
【0023】また、塗料用流路50及び硬化剤用流路5
2を塗装ガン5寄りの位置で合流させたので、合流流路
54を短くすることができる。したがって、合流流路5
4には、塗料に硬化剤を加えて粘性が高くなった塗料が
比較的少量留量することになるので、合流流路54を短
い時間で洗浄することができる。
【0024】以上に述べた塗装装置の作用を次に説明す
る。図3は本発明に係る塗装装置の第1作用説明図であ
って、塗装状態を示したものである。先ず、ソリッド系
塗料の色替用オンオフ弁22、ソリッド系硬化剤の硬化
剤用オンオフ弁31、塗料用オンオフ弁41及び硬化剤
用オンオフ弁42をそれぞれオンに切換える。次に、第
1・第2ギヤポンプ28,38を駆動する。
【0025】この結果、ソリッド系の塗料タンク18a
の塗料を、色替用オンオフ弁22→塗料用流路50→第
1ギヤポンプ28→塗料用流路50→塗料用オンオフ弁
41→合流流路54→混合チャンバ55→合流流路54
の順に導き、同時にソリッド系の硬化剤タンク18bの
硬化剤を、オンオフ弁31→硬化剤用流路52→第2ギ
ヤポンプ38→硬化剤用流路52→硬化剤用オンオフ弁
42→合流流路54→混合チャンバ55→合流流路54
の順に導く。混合チャンバ55を設けたので、塗料と硬
化剤をむらのない状態に十分に混合することができる。
このため、ワークを綺麗に塗装することができる。
【0026】次に、色替時の洗浄について説明する。な
お、理解を容易にするために塗料用流路50、硬化剤用
流路52、合流流路54の洗浄をそれぞれ分けて説明す
る。図4(a),(b)は本発明に係る塗装装置の第2
作用説明図であり、(a)は合流流路54の洗浄状態を
示し、(b)は硬化剤用流路52の洗浄状態を示す。
(a)において、塗料用オンオフ弁41及び硬化剤用オ
ンオフ弁42をオフに切換え、洗浄液用オンオフ弁43
及びエア用オンオフ弁44をオンに切換え、ギヤポンプ
46を駆動する。
【0027】洗浄液タンク18cの洗浄液を、洗浄液流
路45→ギヤポンプ46→洗浄液流路45→洗浄液用オ
ンオフ弁43→合流流路54→混合チャンバ55→合流
流路54の順に導く。同時に、コンプレッサ18dのエ
アを、エア流路47→エア用オンオフ弁44→合流流路
54→混合チャンバ55→合流流路54の順に導く。洗
浄液及びエアで合流流路54及び混合チャンバ55を洗
浄して、廃棄塗料を回収流路56→回収オンオフ弁57
→回収タンク58に回収する。混合部40を塗装ロボッ
ト10のアーム先端部14bに搭載したので合流流路5
4が短くなる。このため、合流流路54の塗料を短い時
間で洗浄することができる。
【0028】(b)において、洗浄液用オンオフ弁43
及びエア用オンオフ弁44を各々オフに切換え、洗浄液
用オンオフ弁33及びエア用オンオフ弁34を各々オン
に切換える。次に、硬化剤用オンオフ弁42をオンに切
換えて、第2ギヤポンプ38を駆動することにより、洗
浄液タンク18c及びコンプレッサ18dから硬化剤用
流路52に洗浄液及びエアを導いて硬化剤用流路52を
洗浄する。廃棄硬化剤を、回収流路56→回収オンオフ
弁57→回収タンク58に回収する。合流流路54及び
混合チャンバ55内の高粘性塗料を予め洗浄した後なの
で、硬化剤用流路52を容易に洗浄することができる。
【0029】図5は本発明に係る塗装装置の第3作用説
明図であり、塗料用流路50の洗浄状態を示す洗浄液用
オンオフ弁33、エア用のオンオフ弁34及び硬化剤用
オンオフ弁42をオフに切換え、洗浄液用オンオフ弁2
4及びエア用オンオフ弁25を各々オンに切換える。次
に、塗料用オンオフ弁41をオンに切換えて、第1ギヤ
ポンプ28を駆動する。洗浄液タンク18c及びコンプ
レッサ18dから塗料用流路50に洗浄液とエアとを導
いて塗料用流路50を洗浄する。廃棄塗料を、回収流路
56→回収オンオフ弁57→回収タンク58に回収す
る。合流流路54及び混合チャンバ55内の高粘性塗料
を予め洗浄した後なので、塗料用流路50を容易に洗浄
することができる。
【0030】図6本発明に係る塗装装置の塗装状態を示
す断面図である。搬送コンベア8のワーク掛具9にバン
パ6を掛け、ワーク吊具9aでスポイラ7を吊った状態
で、バンパ6及びスポイラ7を塗装位置まで搬送する。
塗装ガン5から吹出した塗料のうちの上側「///」部
分S1でバンパ6を塗装し、スポイラ7を下側部分S2
の塗料で塗装する。塗装ガン5から吹出した塗料を有効
にワーク(バンパ6及びスポイラ7)に吹付けることが
できるので、塗料の無駄を少なくすることができる。
【0031】また、複数のワーク(バンパ6及びスポイ
ラ7)を同時に塗装することができるので、生産効率を
高めることができる。さらに、バンパ6及びスポイラ7
を同時に塗装することにより、バンパ6及びスポイラ7
の色合せが十分になり、且つ塗装肌を合せることができ
るので外観性がよくなる。
【0032】前記実施例では、カラーチェンジバルブに
ソリッド系の色替用オンオフ弁を1個、メタリック系の
色替用オンオフ弁を1個備えた内容について説明した
が、色替用オンオフ弁の数は、必要な塗料色に合せて増
やすことができる。
【0033】前記実施例では、カラーチェンジバルブに
ソリッド系とメタリック系との2系の色替用オンオフ弁
を備えた内容について説明したが、カラーチェンジバル
ブにソリッド系のみの色替用オンオフ弁のみを備えても
よく、またメタリック系のみの色替用オンオフ弁のみを
備えてもよい。
【0034】前記実施例では、塗料用流路50、硬化剤
用流路52、合流流路54をそれぞれ分けて洗浄する内
容について説明したが、洗浄方法はこれに限らず、例え
ば塗料用流路50、硬化剤用流路52及び合流流路54
を同時に洗浄することも可能である。
【0035】前記実施例では、塗装ガン5でバンパ6及
びスポイラ7を塗装する内容について説明したが、被塗
装用のワークはバンパ6やスポイラ7に限らない。
【0036】前記実施例では、ガン移動機構を塗装ロボ
ット10として説明したが、これに限らず、その他の移
動機構で塗装ガンを移動させてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、第1流路の塗装ガン寄り位置に第2
流路を合流させて、第1流路の塗料に硬化剤を加えるよ
うにしたので、「塗料に硬化剤を加えた位置から塗装ガ
ンまでの流路」を、従来の「カラーチェンジバルブから
塗装ガンまでの流路」と比較して短くすることができ
る。したがって、「塗料に硬化剤を加えた位置から塗装
ガンまでの流路」に残留する塗料の量が少なくなるの
で、この流路に残留した塗料を短い時間で洗浄すること
ができる。このため、塗装装置が可動していない時間を
短くすることができるので、塗装効率を高めることがで
きる。
【0038】また、請求項は、従来カラーチェンジバ
ルブで塗料に硬化剤を加えていたが、塗料に硬化剤を加
える混合部をカラーチェンジバルブから離して個別に配
置することにより、混合部をコンパクトにして比較的細
い形状のアーム先端部に取付けることができる。このた
め、混合部を塗装ガンの近傍に取付けることができる。
【0039】さらに、請求項は、混合部を介して第2
流路の合流位置に洗浄液を導くことができるので、硬化
剤を加えて粘度の高い塗料を効率よく洗浄することがで
きる。このため、色替え時の洗浄時間を短くすることが
できる。
【0040】加えて、請求項は、混合部から塗装ガン
までの流路の途中に混合チャンバを設けたので、塗料と
硬化剤をむらのない状態に十分に混合することができ
る。このため、ワークを綺麗に塗装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装装置の側面図
【図2】本発明に係る塗装装置の平面図
【図3】本発明に係る塗装装置の第1作用説明図
【図4】本発明に係る塗装装置の第2作用説明図
【図5】本発明に係る塗装装置の第3作用説明図
【図6】本発明に係る塗装装置の塗装状態を示す断面図
【符号の説明】
1…塗装装置、5…塗装ガン、6…ワーク(バンパ)、
7…ワーク(スポイラ)、10…ガン移動機構(塗装ロ
ボット)、14…アーム、14a…アーム基部、14b
…アーム先端部、20…塗料供給部、21…カラーチェ
ンジバルブ、40…混合部、45…洗浄液流路、50…
第1流路の一部の流路(塗料用流路)、52…第2流路
(硬化剤用流路)、54…第1流路の残りの流路(合流
流路)、55…混合チャンバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 12/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに向けて移動可能なアームを備え
    たガン移動機構に、色替えのためのカラーチェンジバル
    ブを搭載し、前記アームの先端に塗装ガンを取付け、前
    記カラーチェンジバルブと塗装ガンとを塗料を導く第1
    流路でつなぎ、この第1流路の途中に、第1流路に硬化
    剤を加える第2流路を合流させる混合部を取付け、この
    混合部に、第1流路へ洗浄液を導く洗浄液流路をつない
    だ塗装装置であって、 前記カラーチェンジバルブを前記アームの基部に配設
    し、このアーム先端に前記混合部を設け、この混合部よ
    りアーム先端の位置で塗装ガンまでの流路の途中に、前
    記塗料と前記硬化剤とを混合する混合チャンバを設ける
    とともに、混合チャンバの内径を前記流路の内径より大
    きくしたことを特徴とする 塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記混合チャンバは、前記塗料と硬化剤
    とを混合するために内周壁にブレードを取付けたことを
    特徴とする請求項1記載の塗装装置。
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