JP3385563B2 - 塗料供給装置および塗料供給方法 - Google Patents

塗料供給装置および塗料供給方法

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JP3385563B2 JP17902595A JP17902595A JP3385563B2 JP 3385563 B2 JP3385563 B2 JP 3385563B2 JP 17902595 A JP17902595 A JP 17902595A JP 17902595 A JP17902595 A JP 17902595A JP 3385563 B2 JP3385563 B2 JP 3385563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、1つの塗装用ガンに多
色の塗料を色別に供給する装置および方法に関し、例え
ば、自動車の製造における塗装工程で用いられる塗料供
給装置および塗料供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の塗料供給装置としては、例え
ば、特開昭63−91162号公報に開示されているも
のがある。
【0003】同公報に開示された装置は、色替えバルブ
に、各色の塗料タンクから塗料を供給する塗料配管と、
圧縮空気を供給する第1の空気配管と、洗浄用のシンナ
ーを供給するシンナー配管を接続すると共に、各塗料配
管には、切替バルブを介して塗料タンクに通じる戻り配
管が接続してある。また、塗装用ガンには、色替えバル
ブからの主配管と、エアコンプレッサーからの第2の空
気配管が接続してあって、第2の空気配管は同空気配管
を開閉する空気用バルブを介して主配管の先端部近傍に
接続してあり、主配管の先端部には同主配管を開閉する
塗料用バルブが設けてある。
【0004】上記の塗料供給装置は、塗料タンクから、
塗料配管と切替バルブ、色替えバルブ、主配管、および
塗料用バルブを経て塗装用ガンに塗料を供給する。そし
て、塗料の色替えを行う場合には、塗装用ガンの塗料用
バルブを閉塞すると共に、空気用バルブを開放して第2
の空気配管と主配管とを連通させ、さらに、切替バルブ
を戻り配管側に切り替えてエアコンプレッサーから圧縮
空気を供給する。これにより、主配管内の塗料を色替え
バルブの近傍まで押し戻し、且つ戻り配管を通して塗料
を塗料タンクに戻す。
【0005】次に、塗装用ガンの塗料用バルブを開放す
るとともに第2の空気用バルブを閉塞し、色替えバルブ
を第1の空気配管に切り替え、第1の空気配管からの圧
縮空気により配管内に残存する塗料を塗装用ガンから排
出する。こののち、色替えバルブをシンナー配管に切り
替えて配管内をシンナーにより洗浄し、次いで、色替え
バルブを選択された色の塗料配管に切り替えて、先に述
べた経路によりその色の塗料を塗装用ガンに供給するよ
うにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の塗料供給装置にあっては、塗料の色替え
を行う場合、塗料の供給停止後、圧縮空気による塗料の
押し戻しを行い、次に、別経路の圧縮空気による配管内
の残存塗料の排出を行い、さらに、シンナーによる配管
内の洗浄を行った後、選択された色の塗料の供給を開始
することから、色替えに時間がかかるという問題があ
り、このような問題を解決することが課題であった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、塗料の色替えに要する時間の短縮などを
実現することができる塗料供給装置および塗料供給方法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる塗料供給
装置は、請求項1として、1つの塗装用ガンに多色の塗
料を色別に供給する装置であって、各色別に、塗料タン
クに接続した加圧ポンプと塗装用ガンの間に設けた供給
流路と、供給流路から分岐して塗料タンクに至る戻り流
路を備え、加圧ポンプから供給流路と戻り流路の分岐点
に至る間に、レギュレータと、塗装用ガン側へ塗料を圧
送する吐出ポンプを備えると共に、戻り流路に、塗装用
ガンから供給流路と戻り流路の分岐点に至る間および戻
り流路で形成される経路内の塗料を塗料タンク側に流す
吸引手段を備えた構成とし、請求項2として、1つの塗
装用ガンに多色の塗料を色別に供給する装置であって、
各色別に、塗料タンクに接続した加圧ポンプと塗装用ガ
ンの間に設けた供給流路と、供給流路から分岐して塗料
タンクに至る戻り流路を備え、加圧ポンプから供給流路
と戻り流路の分岐点に至る間に、レギュレータを備える
と共に、戻り流路に、塗料タンク側へ流通可能な一方向
弁を備え、供給流路と戻り流路の分岐点から塗装用ガン
に至る間に、塗装用ガン側への塗料の圧送と塗料を塗料
タンク側に流す吸引手段とを兼ねる正逆駆動可能な制御
ポンプを備えた構成としており、上記の構成を課題を解
決するための手段としている。
【0009】さらに、本発明に係わる塗料供給装置は、
請求項3として、制御ポンプがギアポンプである構成と
し、請求項4として、塗装用ガンに対して独立した洗浄
用シンナーの供給系を備えた構成とし、請求項5とし
て、塗装用ガンの近傍に供給流路を開閉する流路開閉弁
を備えた構成とし、請求項6として、吸引手段よりも塗
装用ガン側となる供給流路に、その内径を小さくした小
径部を設けた構成とし、請求項7として、各色の塗料供
給系と洗浄用シンナーの供給系を備え、これらの供給系
と塗装用ガンの間に、各供給系が接続されるカラーチェ
ンジバルブを備えると共に、カラーチェンジバルブと塗
装用ガンの間に、第1および第2の供給路を並列に備
え、第1および第2の供給路の流入側に、カラーチェン
ジバルブからの流路とシンナー供給系からの流路を第1
および第2の供給路に対して相対的に切り替える第1切
替弁を備えると共に、第1および第2の供給路の流出側
に、第1供給路と第2供給路を塗装用ガンおよび廃棄流
路に対して相対的に切り替える第2切替弁を備えた構成
としており、上記の構成を課題を解決するための手段と
している。
【0010】また、本発明に係わる塗料供給方法は、1
つの塗装用ガンに多色の塗料を色別に供給するに際し、
第1色の塗料の供給を停止したのち、第1色の塗料の供
給系において同塗料の供給源側への吸引を行い、この吸
引工程中に、洗浄液の供給系により塗装用ガンの洗浄を
行うとともに第2色の塗料の供給系において第2色の塗
料の供給を開始する構成としており、上記の構成を課題
を解決するための手段としている。
【0011】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる塗料供給装置
では、1つの塗装用ガンに対して各色の塗料の供給系が
夫々独立した状態にあり、塗料の色替えを行うに際し、
吐出ポンプの運転を休止して塗装用ガンに供給していた
塗料の供給停止後、吸引手段により塗装用ガン側の塗料
を吸引するとともに同塗料を戻り流路を介して塗料タン
クに戻し、この吸引工程中あるいは吸引工程後に、塗装
用ガンの洗浄を行って次の色の塗料を塗装用ガンに供給
する。
【0012】このように、上記の塗料供給装置では、塗
料の排出を行わず、1つの塗装用ガンに対して各色の塗
料の供給系が夫々独立した状態にあるので、塗料のロス
が少なくなると共に、塗料の色替えの時間が短縮される
こととなる。
【0013】本発明の請求項2に係わる塗料供給装置で
は、1つの塗装用ガンに対して各色の塗料の供給系が夫
々独立した状態にあり、塗料の色替えを行うに際し、制
御ポンプの正駆動により塗装用ガンに供給していた塗料
の供給停止後、制御ポンプを逆駆動することによって、
塗装用ガン側の塗料を吸引するとともに同塗料を戻り流
路および一方向弁を介して塗料タンクに戻すこととな
り、このとき、本発明の請求項3に係わる塗料供給装置
のように制御ポンプとしてギアポンプを採用することに
より、簡単な駆動系によって確実な作動が行われる。
【0014】本発明の請求項4に係わる塗料供給装置で
は、独立した洗浄用シンナーの供給系を備えたことによ
り、吸引手段による塗料の吸引工程中に塗装用ガンの洗
浄が行われることとなり、また、本発明の請求項5に係
わる塗料供給装置では、塗装用ガンの使用中においては
全ての流路開閉弁を開放状態とし、塗装用ガンを使用し
ないときに全ての流路開閉弁を閉塞状態とすることによ
り、供給流路内における塗料の乾燥を防止することとな
り、さらに、本発明の請求項6に係わる塗料供給装置で
は、吸引手段で塗装用ガン側の塗料を吸引する際に、小
径部の上流側まで塗料を吸引することにより、塗料の表
面張力によって同塗料の位置を保ち、同塗料が小径部よ
りも下流側に流れるのを防止することとなる。
【0015】本発明の請求項7に係わる塗料供給装置で
は、第1の供給路を介して塗装用ガンに塗料を供給して
おり、塗料の色替えを行うに際しては、吸引手段により
塗装用ガン側の塗料を例えばカラーチェンジバルブの付
近まで吸引し、この吸引工程中において、第1および第
2の切替弁を切替えながら、第2の供給路を介してシン
ナーで塗装用ガンを洗浄し、さらに、シンナーによりカ
ラーチェンジバルブおよび第1の供給路を洗浄し、その
カラーチェンジバルブおよび第1の供給路を介して次の
色の塗料を塗装用ガンに供給する。
【0016】本発明の請求項8に係わる塗料供給方法で
は、第1色の塗料の供給系において同塗料の供給源側へ
の吸引を行う工程中に、洗浄液の供給系により塗装用ガ
ンの洗浄を行うとともに第2色の塗料の供給系において
第2色の塗料の供給を開始することにより、塗料の排出
を行わないので塗料のロスが少なくなると共に、塗料の
色替えの時間が短縮されることとなる。
【0017】
【実施例】図1および図2は、本発明に係わる塗料供給
装置の一実施例を説明する図である。
【0018】図1に示す塗料供給装置は、1つの塗装用
ガン1に多色の塗料を色別に供給するものであって、塗
料タンク2に接続した加圧ポンプP1と塗装用ガン1の
間に設けた供給流路3と、供給流路3から分岐して塗料
タンク2に至る戻り流路4を備えると共に、塗装用ガン
1から供給流路3と戻り流路4の分岐点Aに至る間およ
び戻り流路4で形成される経路中に、同経路内の塗料を
塗料タンク2側に流す吸引手段を備えている。
【0019】塗装用ガン1は、例えば、回転するカップ
状の噴霧頭を備えた回転霧化方式の静電塗装用ガン(ベ
ルガン)である。また、図1に示す塗料の供給系は各色
毎に設けられ、各供給系の供給流路3が塗装用ガン1に
接続してある。
【0020】加圧ポンプP1は、塗料タンク2から出て
再び同塗料タンク2に戻る循環流路5に設けてあって、
その循環流路5内における塗料の圧力を例えば3kgf
/cm程度に維持している。なお、供給流路3および
戻り流路4は、上記の循環流路5に接続してあり、戻り
流路4は、循環流路5における供給流路3の接続部分よ
りも下流側に接続してある。
【0021】供給流路3には、循環流路5から戻り流路
4との分岐点Aに至る間に、塗料の圧力を例えば2kg
f/cm程度にするレギュレータ6と、塗料を塗装用
ガン1側へ送る吐出ポンプP2が設けてある。他方、戻
り流路4には、吸引手段として、塗料を塗料タンク2側
へ送る吸引ポンプP3が設けてある。この吸引ポンプP
3は、例えば4kgf/cm程度の圧力で塗料を塗料
タンク2側へ送る。
【0022】上記の吐出ポンプP2および吸引ポンプP
3には、ギアポンプが用いられており、これらのポンプ
P2,P3は、中央処理装置7からの指令信号によって
運転・休止するようになっている。
【0023】上記構成を備えた塗料供給装置は、図2に
示すように、吐出ポンプP2を運転し、且つ吸引ポンプ
P3を休止することにより、塗料タンク2内の塗料を塗
装用ガン1に供給し、塗料の充填および塗装が行われる
こととなる。そして、塗料の色替えを行う場合には、吐
出ポンプP2の運転を休止して塗装用ガン1に対する塗
料の供給停止後、吸引ポンプP3を運転することによ
り、塗装用ガン1側の塗料を吸引するとともに同塗料を
戻り流路4を介して塗料タンク2に戻す。このとき、塗
料の吸引量は、塗装用ガン1における供給流路3の先端
より約10cmの位置から吸引ポンプP3の近傍までの
間とする。
【0024】さらに、上記の吸引工程中あるいは吸引工
程後に、図示しないシンナーの供給系により塗装用ガン
の洗浄を行い、選択された次の色の塗料をその供給系か
ら塗装用ガンに供給する。なお、各色の塗料の供給系が
夫々独立した状態にあることから、吸引工程中に洗浄お
よび次の塗料の供給開始を行うことができ、これにより
色替えの時間が短縮される。また、色替えの際に塗装用
ガンから塗料の排出を行わないので、塗料のロスが少な
くなる。
【0025】図3および図4は、本発明に係わる塗料供
給装置の他の実施例を説明する図である。なお、先の実
施例と同一の構成部位は、同一の符号を付して詳細な説
明を省略する。
【0026】図3に示す塗料供給装置は、供給流路3に
おいて、塗装用ガン1から戻り流路4との分岐点Aまで
の間に、塗装用ガン1側への塗料の圧送と吸引手段とを
兼ねる正逆駆動可能な制御ポンプP4を備えると共に、
戻り流路4に、塗料タンク2側へ流通可能な一方向弁V
1を備えている。
【0027】制御ポンプP4は、中央処理装置7からの
指令信号によって正逆回転駆動されるギアポンプであ
る。なお、図3に示す塗料の供給系は各色毎に設けら
れ、各供給系の供給流路3が塗装用ガン1に接続してあ
る。
【0028】上記の塗料供給装置では、塗料の色替えを
行うに際し、図4に示すように、制御ポンプP4の正転
により塗装用ガン1に供給していた塗料の供給停止後、
制御ポンプP4を逆転させることによって、塗装用ガン
1側の塗料を吸引するとともに同塗料を戻り流路4およ
び一方向弁V1を介して塗料タンク2に戻すこととな
る。そして、吸引工程中あるいは吸引工程後に、塗装用
ガン1の洗浄を行って、次の色の塗料を塗装用ガン1に
供給する。
【0029】この塗料供給装置にあっても、色替え時間
の短縮や塗料のロスの軽減を実現することができ、さら
に、制御ポンプP4としてギアポンプを採用しているの
で、簡単な駆動系によって正逆回転駆動が可能であり、
確実な塗料供給および吸引が行われる。
【0030】図5および図6は、本発明に係わる塗料供
給装置のさらに他の一実施例および本発明に係わる塗料
供給方法を説明する図である。なお、先の実施例と同一
の構成部位は、同一の符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0031】図5に示す塗料供給装置は、図3に示す先
の実施例において説明した塗料の供給系を各色毎に備え
ると共に、各供給系(2つの供給系を示す)の供給流路
3が塗装用ガン1に接続してあり、さらに、塗装用ガン
1に対して独立した洗浄液の供給系としてのシンナーの
供給系を備えている。
【0032】シンナーの供給系は、タンクや加圧ポンプ
等で構成されるシンナー供給源11と、シンナー供給源
11から塗装用ガン1に至るシンナー供給路12と、シ
ンナー供給路12の途中を開閉する電磁バルブV2を備
えている。電磁バルブV2は、各塗料の供給系の制御ポ
ンプP4に指令信号を送る中央処理装置7からの指令信
号によって開閉動作を行う。
【0033】上記の塗料供給装置では、例えば、図6に
示すように、一方の塗料の供給系L1において、制御ポ
ンプP4を正転させることによって一方の塗料を塗装用
ガン1に供給しており、色替えに際しては、先の制御ポ
ンプP4を休止させたのち、同制御ポンプP4を逆転さ
せることにより塗装用ガン1側の塗料を吸引し且つ同塗
料を塗料タンク2に戻し、この吸引工程中に、電磁バル
ブV2を開放してシンナーによる塗装用ガン1の洗浄を
行うと共に、他方の塗料の供給系L2における制御ポン
プP4を正転させて他方の塗料の供給を開始する。ま
た、吸引の終了とともに電磁バルブV2を閉塞して洗浄
を休止する。
【0034】このように、上記の塗料供給装置および同
装置を用いた塗料供給方法では、独立した各塗料の供給
系を備えると共に、同じく独立した洗浄用シンナーの供
給系を備えており、塗料の色替え時においては、それま
で供給していた塗料を吸引するとともにその吸引工程中
に、塗装用ガン1の洗浄および次の色の塗料の供給開始
を行うので、塗料の色替えの時間が大幅に短縮されるこ
ととなり、しかも、塗料の排出を行わないので塗料のロ
スがきわめて少なくなる。
【0035】図7および図8は、本発明に係わる塗料供
給装置のさらに他の実施例を説明する図である。なお、
先の実施例と同一の構成部位は、同一の符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0036】図7に示す塗料供給装置は、1つの塗装用
ガン1に対して、複数(図示の場合は2つ)の塗料の供
給系L1,L2を備えると共に、独立した洗浄用シンナ
ーの供給系を備えており、さらに、圧縮空気の供給系を
備えている。
【0037】圧縮空気の供給系は、塗装用ガン1の近傍
において塗料供給系L1,L2の各供給流路3およびシ
ンナー供給路12を開閉する流路開閉弁V3〜V5と、
空気供給源13と、空気供給源13から各流路開閉弁V
3〜V5に至るエア供給路14と、エア供給路14を開
閉する電磁バルブV6で構成してある。この電磁バルブ
V6は、各塗料の供給系L1,L2の制御ポンプP4お
よびシンナー供給系の電磁バルブV2に指令信号を送る
中央処理装置7からの指令信号によって開閉動作を行
う。
【0038】また、塗料供給系L1,L2の各供給流路
3には、吸引手段である制御ポンプP4よりも塗装用ガ
ン1側となる位置に、図8(b)に示すように、供給流
路3の内径を小さくした小径部3aが設けてある。この
小径部3aは、供給流路の内径や塗料の粘性などによっ
て内径寸法が選択されるが、例えば、内径3〜4mmの
供給流路3である場合には、当該小径部3の内径を1〜
2mmとする。
【0039】上記の塗料供給装置では、先の各実施例と
同様の作用および効果が得られると共に、塗装用ガン1
の使用中においては全ての流路開閉弁V3〜V5を開放
状態とし、塗装用ガンを使用しないときに全ての流路開
閉弁V3〜V5を閉塞状態とすることにより、供給流路
3内における塗料の乾燥を防止すると共に、シンナー供
給路12内に残るシンナーの流出を防止する。
【0040】したがって、制御ポンプP4を塗装用ガン
1から離れた位置、例えば、塗装ブース外に配置するよ
うな場合にも容易に対処し得る。なお、各塗料の供給系
毎に圧縮空気の供給系を設けることがより望ましいが、
上記実施例のように複数の流路開閉弁V3〜V5を1つ
の圧縮空気供給系で作動させるようにすれば、塗装用ガ
ン1に複数のエア配管を接続する必要がなくなり、これ
により塗装用ガン1の取扱いが容易になる。
【0041】さらに、上記の塗料供給装置では、塗料の
色替えを行う場合、吸引手段である制御ポンプP4によ
り、供給流路3における小径部3aの上流側まで塗料を
吸引する。つまり、供給流路3の内径が一定である場合
には、図8(a)に示す如く吸引された塗料10が流れ
出してしまう恐れがあるが、小径部3aを設けることに
より、図8(b)に示す如く塗料10の表面張力によっ
て同塗料10の位置を保ち、同塗料10が小径部3aよ
りも下流側に流れるのを防止する。
【0042】図9〜図11は、本発明に係わる塗料供給
装置のさらに他の実施例を説明する図である。なお、先
の実施例と同一の構成部位は、同一の符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0043】図9に示す塗料供給装置は、先の実施例と
同様に、吸引手段である制御ポンプP4を備えた複数の
塗料供給系と、シンナー供給系を備えており、これらの
供給系と塗装用ガン1との間に、各供給系が接続される
カラーチェンジバルブCVを備えると共に、カラーチェ
ンジバルブCVと塗装用ガン1の間に、第1および第2
の供給路Q1,Q2を並列に備えている。
【0044】また、第1および第2の供給路Q1,Q2
の流入側には、カラーチェンジバルブCVからの流路1
5とシンナー供給系から分岐した電磁バルブV2付の流
路16を、第1および第2の供給路Q1,Q2に対して
相対的に切り替える第1切替弁(四方向弁)V11を備
えており、第1および第2の供給路Q1,Q2の流出側
には、第1供給路Q1と第2供給路Q2を塗装用ガン1
および廃棄流路17に対して相対的に切り替える第2切
替弁(四方向弁)V12を備えている。
【0045】なお、カラーチェンジバルブCVは、各塗
料の供給系の制御ポンプP4およびシンナー供給系の電
磁バルブV2に指令信号を送る中央処理装置7からの指
令信号により、各塗料の供給流路3およびシンナー供給
路12の開閉動作を行う。
【0046】上記の塗料供給装置では、図11(a)に
も示すように、カラーチェンジバルブCVから、第1切
替弁V11、第1供給路Q1および第2切替弁V12を
介して塗装用ガン1に塗料を供給している。
【0047】そして、塗料の色替えを行う場合には、図
10(b)に示すように、第2切替弁V12を切り替え
て、第1供給路Q1と廃棄流路17を連通させると共
に、第2供給路Q2と塗装用ガン1を連通させ、それま
で塗料を供給していた塗料供給系における吸引手段であ
る制御ポンプP4の逆転により、第1供給路Q1内に残
存する塗料をカラーチェンジバルブCVの近傍まで吸引
する。なお、塗料供給源側では、塗料タンク2に塗料を
戻している。
【0048】また、上記の吸引工程中には、シンナー供
給系の供給路16を通して供給されるシンナーを第1切
替弁V11から第2供給路Q2に送り、これにより塗装
用ガン1を洗浄する。
【0049】次に、図10(c)に示すように、第1切
替弁V11を切り替えて、シンナー供給系の流路16と
第1供給路Q1を連通させると共に、カラーチェンジバ
ルブCVからの流路15と第2供給路Q2を連通させ、
シンナー供給系の流路16およびカラーチェンジバルブ
CVからの流路15を通して供給されるシンナーによ
り、第1および第2の供給路Q1,Q2内やカラーチェ
ンジバルブCV内を洗浄する。
【0050】こののち、図11(a)に示すように、第
2切替弁V12を切り替えて、カラーチェンジバルブC
Vから送り出されたシンナーを第2供給路Q2から廃棄
流路17に流し、最後に、図11(b)に示すように、
第1切替弁V11およびカラーチェンジバルブCVを切
り替えて、次に選択された色の塗料をその供給系からカ
ラーチェンジバルブCVを経て送り出し、第1切替弁V
11、第1供給路Q1および第2切替弁V12を介して
塗装用ガン1に供給する。
【0051】このように、上記実施例の塗料供給装置で
は、カラーチェンジバルブCVを使用したうえで、塗料
の色替えの際、それまで供給していた塗料の吸引工程中
に各経路内のすべての洗浄を行うことができ、色替えの
時間を短縮することができ、また、洗浄時間を充分にと
ることができ、塗料の混色などの事態をより確実に防止
する。
【0052】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1に係わる塗料供給装置によれば、1つの塗装用ガン
に対して各色の塗料の供給系が夫々独立した状態にあ
り、塗料の色替えを行うに際して、それまで供給してい
た塗料を供給系内に吸引するようにしたことから、色替
えに要する時間を短縮することがきわめて容易であり、
吸引工程中に塗装用ガンの洗浄や次の色の塗料の供給を
開始することができるので、色替えに要する時間を大幅
に短縮することができる。
【0053】また、色替えの際に塗料を塗料タンクに戻
すと共に、塗装用ガンからの塗料の排出を行わないの
で、塗料のロスをより一層少なくすることができ、しか
も、塗装用ガンの洗浄を行うだけで、塗料の混色なども
防止することができる。
【0054】本発明の請求項2に係わる塗料供給装置に
よれば、上記請求項1と同様の効果を得ることができる
と共に、1つの制御ポンプだけを用いるので、構造およ
び制御を容易にすることができ、さらに、本発明の請求
項3に係わる塗料供給装置によれば、請求項2と同様の
効果を得ることができるうえに、制御ポンプとしてギア
ポンプを採用することにより、より簡単な駆動系で確実
な作動を行うことができ、例えばギアポンプの回転数な
どによって塗料の吐出量および吸引量を決めることがで
きるので、塗料の特性などに応じて吐出量や吸引量を調
整することもきわめて容易にできる。
【0055】本発明の請求項4に係わる塗料供給装置に
よれば、請求項1〜3と同様の効果を得ることができる
うえに、独立した洗浄用シンナーの供給系を備えたこと
により、吸引手段による塗料の吸引工程中に塗装用ガン
の洗浄を行うことができるので、塗料の色替えに要する
時間の短縮に貢献することができる。
【0056】本発明の請求項5に係わる塗料供給装置に
よれば、請求項1〜4と同様の効果を得ることができる
うえに、塗装用ガンを使用しないときに全ての流路開閉
弁を閉塞状態とすることにより、供給流路内における塗
料の乾燥を防止することができ、塗装作業の再開にも速
やかに対処することができると共に、塗料およびシンナ
ーの供給系を例えば塗装ブース外などのように塗装位置
から離れた所に設置することが可能になり、また、本発
明の請求項6に係わる塗料供給装置によれば、請求項1
〜5と同様の効果を得ることができるうえに、塗料の色
替えの際に、吸引手段で塗装用ガン側の塗料を小径部の
上流側まで吸引することにより、小径部内に面する塗料
の表面張力によって同塗料の位置を保つことができ、同
塗料が小径部よりも下流側に流れるのを防止することが
できる。
【0057】本発明の請求項7に係わる塗料供給装置に
よれば、請求項1および2と同様の効果を得ることがで
きるうえに、カラーチェンジバルブを使用したうえで、
塗料の色替えの際、それまで供給していた塗料の吸引工
程中に各経路内のすべての洗浄を行うことができ、色替
えに要する時間を短縮することができる。また、洗浄時
間を充分にとることができるので、塗料の混色などの事
態をより確実に防止することができる。
【0058】本発明の請求項8に係わる塗料供給方法に
よれば、第1色の塗料の供給系において同塗料の供給源
側への吸引を行う工程中に、洗浄液の供給系により塗装
用ガンの洗浄を行うとともに第2色の塗料の供給系にお
いて第2色の塗料の供給を開始することから、色替え時
における塗料のロスをより少なくすることができると共
に、塗料の色替えに要する時間を大幅に短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる塗料供給装置の一実施例を説明
する図である。
【図2】図1に示す塗料供給装置における吐出ポンプお
よび吸引ポンプの作動を説明するタイムチャートであ
る。
【図3】本発明に係わる塗料供給装置の他の実施例を説
明する図である。
【図4】図3に示す塗料供給装置における制御ポンプの
作動を説明するタイムチャートである。
【図5】本発明に係わる塗料供給装置のさらに他の実施
例を説明する図である。
【図6】本発明に係わる塗料供給方法と共に、図5に示
す塗料供給装置における各制御ポンプの作動およびシン
ナーの供給による洗浄を説明するタイムチャートであ
る。
【図7】本発明に係わる塗料供給装置のさらに他の実施
例を説明する図である。
【図8】一定の内径を有する塗料の供給流路の断面図
(a)と、小径部を有する塗料の供給流路の断面図
(b)である。
【図9】本発明に係わる塗料供給装置のさらに他の実施
例を説明する図である。
【図10】図9に示す塗料供給装置の第1および第2の
供給路部分を拡大した図(a)、前図aの状態から第2
切替弁を切り替えた状態を説明する図(b)、および前
図bの状態から第1切替弁を切り替えた状態を説明する
図(c)である。
【図11】図10(c)の状態から第2切替弁を切り替
えた状態を説明する図(a)と、前図aの状態から第1
切替弁を切り替えた状態を説明する図(b)である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 12/00 - 13/06 B05D 1/02 - 1/04 B05D 3/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの塗装用ガンに多色の塗料を色別に
    供給する装置であって、各色別に、塗料タンクに接続し
    た加圧ポンプと塗装用ガンの間に設けた供給流路と、供
    給流路から分岐して塗料タンクに至る戻り流路を備え、
    加圧ポンプから供給流路と戻り流路の分岐点に至る間
    に、レギュレータと、塗装用ガン側へ塗料を圧送する吐
    出ポンプを備えると共に、戻り流路に、塗装用ガンから
    供給流路と戻り流路の分岐点に至る間および戻り流路で
    形成される経路内の塗料を塗料タンク側に流す吸引手段
    を備えたことを特徴とする塗料供給装置。
  2. 【請求項2】 1つの塗装用ガンに多色の塗料を色別に
    供給する装置であって、各色別に、塗料タンクに接続し
    た加圧ポンプと塗装用ガンの間に設けた供給流路と、供
    給流路から分岐して塗料タンクに至る戻り流路を備え、
    加圧ポンプから供給流路と戻り流路の分岐点に至る間
    に、レギュレータを備えると共に、戻り流路に、塗料タ
    ンク側へ流通可能な一方向弁を備え、供給流路と戻り流
    路の分岐点から塗装用ガンに至る間に、塗装用ガン側へ
    の塗料の圧送と塗料を塗料タンク側に流す吸引手段とを
    兼ねる正逆駆動可能な制御ポンプを備えたことを特徴と
    する塗料供給装置。
  3. 【請求項3】 制御ポンプがギアポンプであることを特
    徴とする請求項2に記載の塗料供給装置。
  4. 【請求項4】 塗装用ガンに対して独立した洗浄用シン
    ナーの供給系を備えたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の塗料供給装置。
  5. 【請求項5】 塗装用ガンの近傍に供給流路を開閉する
    流路開閉弁を備えたことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の塗料供給装置。
  6. 【請求項6】 吸引手段よりも塗装用ガン側となる供給
    流路に、その内径を小さくした小径部を設けたことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の塗料供給装
    置。
  7. 【請求項7】 各色の塗料供給系と洗浄用シンナーの供
    給系を備え、これらの供給系と塗装用ガンの間に、各供
    給系が接続されるカラーチェンジバルブを備えると共
    に、カラーチェンジバルブと塗装用ガンの間に、第1お
    よび第2の供給路を並列に備え、第1および第2の供給
    路の流入側に、カラーチェンジバルブからの流路とシン
    ナー供給系からの流路を第1および第2の供給路に対し
    て相対的に切り替える第1切替弁を備えると共に、第1
    および第2の供給路の流出側に、第1供給路と第2供給
    路を塗装用ガンおよび廃棄流路に対して相対的に切り替
    える第2切替弁を備えたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の塗料供給装置。
  8. 【請求項8】 1つの塗装用ガンに多色の塗料を色別に
    供給するに際し、第1色の塗料の供給を停止したのち、
    第1色の塗料の供給系において同塗料の供給源側への吸
    引を行い、この吸引工程中に、洗浄液の供給系により塗
    装用ガンの洗浄を行うとともに第2色の塗料の供給系に
    おいて第2色の塗料の供給を開始することを特徴とする
    塗料供給方法。
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