JP2000140720A - 塗料供給装置および塗料の色替え方法 - Google Patents

塗料供給装置および塗料の色替え方法

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JP2000140720A
JP2000140720A JP10323762A JP32376298A JP2000140720A JP 2000140720 A JP2000140720 A JP 2000140720A JP 10323762 A JP10323762 A JP 10323762A JP 32376298 A JP32376298 A JP 32376298A JP 2000140720 A JP2000140720 A JP 2000140720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗装目的以外の塗料のポテンシャル量を極力少
量とすることができる塗料供給装置を提供する。 【解決手段】塗装ブースに設置された塗装ロボット2に
供給される塗料を色替えするにあたり、目的とする塗料
が収容された塗料タンク11を、塗装ロボット自体の動
作により当該塗装ロボット2に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車車体や自動
車部品の塗装ラインに設けられる、中塗り塗料や上塗り
塗料その他の塗料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体の塗装ラインでは、中塗り塗
装工程や上塗り塗装工程において所定の粘度に調製され
た塗料が車体に吹き付けられる。こうした吹き付け塗料
は、塗装ラインとは別設された塗料調合室にて、温度条
件などに応じて定められた溶剤にて希釈され、所定の粘
度に調合されたのち、塗料配管を介して塗装ブースの各
種塗装機へ圧送される。
【0003】図8は従来の塗料供給装置を示す平面図で
あり、塗料調合室(塗料貯蔵室)3には塗料タンク11
や塗料ポンプ112などが設けられ、塗料タンク11の
塗料は、塗料調合室3と塗装ブース4との間に引き渡さ
れた塗料配管5によってこれらの間を循環する。そし
て、塗装ブース4の近傍において塗料配管5からの分岐
管を設け、ここから塗装ロボット2などの塗装機へ塗料
を供給する。
【0004】図示する例では、一つの塗装ブース4に対
してそれぞれ一つずつの塗料供給系を示しているが、実
際には、各塗装ブース4にて塗装される塗料種(たとえ
ば塗色種)の数だけ、こうした塗料供給装置が設けられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車がモ
デルチェンジやマイナチェンジを行うと、これにともな
って新規な塗色が導入されることが少なくない。こうし
た場合は、上述した塗料供給装置を新設するか、あるい
は近似色の場合には旧塗色の塗料供給装置を洗浄して塗
料を入れ替えることが行われる。
【0006】しかしながら、従来のような塗料供給装置
を新設するとそれにかかる設備費がきわめて高額とな
り、なかでも塗料調合室から塗装ブースまではかなりの
距離があるため塗料配管の材料費および施工費が嵩むと
いった問題があった。
【0007】また、塗料配管長が長いと、塗料供給装置
を新設した場合には塗料の初期仕込量が必要となりポテ
ンシャルコスト(塗料のイニシャルコスト)がかかる。
また、塗料供給装置を洗浄して色替えした場合にも、塗
料配管内に入っている多量の旧塗料を廃棄する必要があ
るため、旧塗料の塗料コストが嵩むことになる。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、塗装目的以外の塗料のポテ
ンシャル量を極力少量とすることができる塗料供給装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明の第1の観点による請求項1記載の塗
料供給装置は、塗装ブースに設けられた塗装機に複数種
の塗料を供給する塗料供給装置において、前記塗料が収
容され、当該塗料を圧送するポンプを有する塗料タンク
と、前記塗装機に設けられた色替え弁機構と、前記色替
え弁機構の上流側に設けられ、当該色替え弁機構の少な
くとも一つの塗料流入口と前記ポンプの塗料流出口とを
着脱可能とする継手機構と、色替え信号に応じて目的と
する塗料タンクを前記塗装機に着脱させる塗料タンク着
脱手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の塗料供給装置では、目的とする塗
料が収容された塗料タンクを塗料タンク着脱手段によっ
て継手機構を介して色替え弁機構に接続する。これによ
り、塗料タンクと色替え弁機構との距離を最小とするこ
とができ、初期仕込量および塗色切替時の廃棄量を最小
限にすることができる。
【0011】また塗料タンクから色替え弁機構までの距
離を最小にすることで、塗料配管長も短くでき、しかも
塗料を圧送するポンプも小型かつ安価なものを使用する
ことができる。その結果、塗料供給装置を新設したとし
ても設備費が従来に比べ格段に安くなる。
【0012】請求項1記載の塗料供給装置において、継
手機構に接続する塗料タンクは一種のみでっても、複数
種の塗料タンクを交換して装着しても良い。ただし、複
数種の塗料タンクを交換して装着する場合には、継手機
構から色替え弁機構までの塗料配管を洗浄する手段を設
けておくことが望ましい。
【0013】(2)上記請求項1記載の塗料供給装置に
おいて、塗装ブースに設けられる塗装機には専用自動塗
装機および塗装ロボットの両者が含まれる。また、塗料
タンク着脱手段としては、特に限定されないが、塗料タ
ンクを塗装機に自動着脱させる専用の着脱装置を用いる
ことができる。
【0014】ただし、請求項2記載の塗料供給装置は、
前記塗装機が塗装ロボットであり、前記塗料タンク着脱
手段が塗装ロボットであることを特徴とする。
【0015】塗装機として塗装ロボットを用い、この塗
装ロボットに対して塗料タンクを自動着脱させる動作を
教示すれば、専用の着脱装置を設けることなく塗装ロボ
ット自体の動作で塗料タンクの装着および離脱を行うこ
とができる。
【0016】(3)上記請求項1または2記載の塗料供
給装置において、前記色替え弁機構は、塗料タンクから
供給される塗料と、他の塗料との間で色替えを行う場合
に用いられる切替弁(いわゆるカラーチェンジバルブ)
であり、塗装ガンおよびその近傍の塗料配管の洗浄を行
う機能を有することが望ましい。
【0017】特に、請求項3記載の塗料供給装置は、前
記色替え弁機構は、前記塗料流入口と前記ポンプの塗料
流出口との間に設けられ、洗浄用流体が供給される第2
の色替え弁機構を含むことを特徴とする。
【0018】この請求項3記載の塗料供給装置では、第
2の色替え弁機構を有しているので、継手機構を介して
複数種の塗料タンクを取り替えても、継手機構から上記
色替え弁機構までの塗料配管を洗浄することができ、塗
料混じりを防止することができる。
【0019】(4)請求項4記載の塗料供給装置は、前
記第2の色替え弁機構および前記継手機構は、前記ポン
プの流出口から供給された塗料を前記塗料タンクへ戻す
帰還路を含むことを特徴とする。
【0020】この請求項4記載の塗料供給装置では、塗
装時以外には帰還路を用いてポンプの流出口から供給さ
れた塗料を塗料タンクへ戻すことができ、塗料を循環さ
せることができるので、別途の撹拌装置を設けなくても
塗料を好適に攪拌することができる。特にアルミ顔料や
マイカ顔料を含む塗料に適用すると効果的である。
【0021】(5)請求項5記載の塗料供給装置は、前
記塗料タンクが、塗料荷姿汎用缶であることを特徴とす
る。
【0022】この請求項5記載の塗料供給装置では、塗
料タンクとして塗料が納入される荷姿の汎用缶をそのま
ま用いるので、専用の塗料タンクを用いる場合に比べ、
塗料の移し替え作業および塗料タンクの洗浄作業が省略
できる。
【0023】(6)請求項6記載の塗料供給装置は、前
記塗料タンクが、前記塗料が収容される伸縮可能な容器
が内設された二重構造であることを特徴とする。
【0024】この請求項6記載の塗料供給装置では、塗
料が伸縮可能な容器に収容されているので、塗料が消費
されるにつれて当該容器も収縮し、これにより塗料タン
クがどのような姿勢になっても容器内にエアーが混入し
たり、塗料が漏れたりすることが防止される。
【0025】(7)上記目的を達成するために、本発明
の第2の観点による請求項7記載の塗料の色替え方法
は、塗装ブースに設置された塗装ロボットに供給される
塗料を交換する塗料の色替え方法において、目的とする
塗料が収容された塗料タンクを、前記塗装ロボット自体
の動作により当該塗装ロボットに装着することを特徴と
する。
【0026】本発明の第2の観点による請求項7記載の
塗料の色替え方法では、目的とする塗料が収容された塗
料タンクを塗装ロボット自体の動作により当該塗装ロボ
ットに装着するので、塗料タンクから塗装ガンまでの距
離を最小とすることができ、初期仕込量および塗色切替
時の廃棄量を最小限にすることができる。
【0027】また塗料タンクから塗装ガンまでの距離を
最小にすることで、塗料配管長も短くでき、しかも塗料
を圧送するポンプも小型かつ安価なものを使用すること
ができる。その結果、塗料供給装置を新設したとしても
設備費が従来に比べ格段に安くなる。
【0028】これに加えて、塗料タンクの装着を塗装ロ
ボット自体の動作により実行するので、作業者が塗料タ
ンクを装着したり、専用の装着装置を設ける必要もな
い。
【0029】(8)上記請求項7記載の塗料供給装置に
おいては、少なくとも塗装ロボット自体の動作によって
塗料タンクの装着を行うが、これに加えて請求項8記載
の塗料の色替え方法は、前記塗装ロボット自体の動作に
より、現在装着されている塗料タンクを取り外したの
ち、前記目的とする塗料が収容された塗料タンクを装着
することを特徴とする。
【0030】この請求項8記載の塗料供給装置では、塗
料タンクの装着および離脱といった交換作業をすべて塗
装ロボット自体の動作により実行するので、専用装置を
設けることなく色替え操作を完全自動化することができ
る。
【0031】(9)上記請求項1〜8記載の塗料供給装
置は、特に限定されないが、自動車車体あるいは自動車
部品の中塗り工程、上塗り工程などに好適に用いられ
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1、2および7記載の発明によれ
ば、塗料タンクから色替え弁機構または塗装ガンまでの
距離を最小とすることができるので、初期仕込量および
塗色切替時の廃棄量を最小限にすることができる。また
これに応じて塗料配管の長さも短くでき、しかも塗料を
圧送するポンプも小型かつ安価なものを使用することが
できるので、塗料供給装置を新設したとしても設備費が
従来に比べ格段に安くなる。さらに、塗料タンクの装着
および離脱を塗装ロボット自体の動作により実行するの
で、作業者が塗料タンクを着脱したり、専用の着脱装置
を設ける必要もなくなる。
【0033】これに加えて、請求項3記載の発明によれ
ば、複数種の塗料タンクを取り替えても、継手機構から
色替え弁機構までの塗料配管を洗浄することができ、塗
料混じりを防止することができる。
【0034】また、請求項4記載の発明によれば、塗料
を循環させることができるので、別途の撹拌装置を設け
なくても塗料を好適に攪拌することができる。特にアル
ミ顔料やマイカ顔料を含む塗料に適用するとこれらの顔
料沈降が防止され、さらに効果的である。
【0035】また、請求項5記載の発明によれば、塗料
タンクとして塗料が納入される荷姿の汎用缶をそのまま
用いるので、専用の塗料タンクを用いる場合に比べ、塗
料の移し替え作業および塗料タンクの洗浄作業が省略で
きる。
【0036】請求項6記載の発明によれば、塗料が消費
されるにつれて当該容器も収縮するので、塗料タンクが
どのような姿勢になっても容器内にエアーが混入した
り、塗料が漏れたりすることが防止される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の塗料供給装置の実施
形態を示す全体正面図、図2は同実施形態に係る塗料タ
ンクと第2のCCV(カラーチェンジバルブ)との接続
部分を示す正面図、図3は同じく斜視図、図4は同実施
形態に係る塗料タンクと第2のCCVとの接続部分にお
ける塗料の流れを示す塗料回路図、図5は同実施形態に
係る塗料タンクの一例を示す正面図および斜視図、図6
は図5の塗料タンクを示す断面図、図7は同実施形態に
おける塗料タンクの着脱方法を説明するための正面図で
ある。
【0038】なお、以下の実施形態では、本発明の塗料
供給装置を上塗り工程で塗装される上塗り塗料(たとえ
ばソリッド塗料やメタリックベース塗料)に適用した例
を説明するが、本発明の塗料供給装置は、これ以外にも
たとえば中塗り工程の中塗り塗料(内板色塗料を含む)
その他の塗装工程に適用することができる。
【0039】図1に示す多関節塗装ロボット2は、上塗
り塗装ブース内に設置され、ソリッド塗料やメタリック
ベース塗料(あるいは何れか一方)を被塗物である自動
車車体に吹き付ける。このための塗装ガン21が塗装ロ
ボット2のアーム先端に取り付けられている。図示する
例では回転霧化式静電塗装ガンを示したが、エアースプ
レー式静電塗装ガンその他の塗装ガンであっても良い。
【0040】この塗装ロボット2の中間のアームには、
カラーチェンジバルブ14(以下、第1のカラーチェン
ジバルブとも言う)が搭載されている。第1のカラーチ
ェンジバルブ14とは、塗料出口142を有するバルブ
ベース141に、これと連通する複数(ここでは12
個)のバルブ143が設けられ、各バルブ143に複数
の塗料配管が接続されてなる。また塗料出口143は塗
料配管(塗料ホースを含む。以下同じ。)144を介し
て塗装ガン21に接続されている。
【0041】この各バルブ143へ接続される塗料は、
本例で言えばソリッド塗料やメタリックベース塗料であ
り、塗色別にそれぞれ接続される。また、色替え洗浄の
ための洗浄用シンナーと、同じく色替え洗浄のための押
出用エアーもこのバルブ143の何れかに接続される
が、本例では後述する第2のカラーチェンジバルブ13
からこれらの洗浄用シンナーと押出用エアーとが供給さ
れるので、これを省略することができる。なお、各バル
ブ143の開閉制御は、図示しないエアー配管から供給
されるエアー信号によって実行される。
【0042】そして、次に塗装される被塗物の塗色が前
色と異なる塗色である場合は、まず第1のカラーチェン
ジバルブ14へ押出用エアーを供給して前色の塗料を塗
装ガンから押し出すことにより廃棄し、次に洗浄用シン
ナーを第1のカラーチェンジバルブ14へ供給して第1
のカラーチェンジバルブ14の流路内を洗浄したのち、
再び押出用エアーを供給して洗浄用シンナーを塗装ガン
から押し出すことで廃棄し、最後に次色の塗料を第1の
カラーチェンジバルブ14へ供給する。これが色替え手
順である。
【0043】本例では、後述する塗料タンク11が接続
される第2のカラーチェンジバルブ13と、第1のカラ
ーチェンジバルブ14の一つのバルブ143とが塗料配
管(塗料ホースを含む。以下同じ。)134で接続され
ており、これ以外のバルブ143には、それぞれ図示し
ない塗料供給装置から送られる他の塗料が供給される。
特に限定されないが、塗料の使用量が比較的多い塗料種
(塗色塗料)については、後述する塗料タンク11を使
用するよりも、従来例で述べたように別設された塗料調
合室から直接的または間接的に塗装ブースへ供給し、こ
こから各塗装ロボット2の第1のカラーチェンジバルブ
14へ供給することが望ましい。
【0044】本実施形態では、塗装ロボット2のアーム
22の後端に、第2のカラーチェンジバルブ13が装着
されている。この第2のカラーチェンジバルブ13は、
上述した第1のカラーチェンジバルブ14と基本的な構
造は同じであるが、継手機構12を介して接続される塗
料タンク11の塗料の循環と洗浄を主たる機能としてい
る。その意味で塗料供給用バルブユニットである。
【0045】この第2のカラーチェンジバルブ13は、
塗料出口132を有するバルブベース131に、これと
連通する複数(ここでは3個)のバルブ133が設けら
れ、一つのバルブ133(図1の上左)には塗料タンク
11からの塗料または洗浄用シンナー、他のバルブ13
3(図1の上右)には洗浄用シンナー、さらに他のバル
ブ133(図1の下右)には洗浄用エアーがそれぞれ供
給される。これらの各バルブ133も、図示しないエア
ー信号によって開閉制御されるようになっている。
【0046】図2に示すように、第2のカラーチェンジ
バルブ13に接続された塗料配管(塗料ホースを含む。
以下同じ。)135,136の一端には、継手機構12
を構成する第2のブロック122が取り付けられてお
り、この第2のブロック122は、後述する塗料タンク
11側に取り付けられた第1のブロック121と嵌合す
る。
【0047】この継手機構12の一例を図3に詳示する
が、第1のブロック121に形成された2つの通孔と、
第2のブロック122に形成された2つの通孔とがOリ
ング123などのシール部材を介して接合することによ
り、これらそれぞれの通孔が水密的に接続される。ま
た、第1のブロック121と第2のブロック122との
着脱は、同図(A)(B)に示すようなクランプ機構1
24を流体圧シリンダ125で動作させることで行うこ
とができる。
【0048】本実施形態の塗料タンク11は、図5
(A)に示すように、タンク本体11と、これに装着さ
れたポンプ112と、上述した継手機構12の第1のブ
ロック121とを有し、タンク本体111内には、ポン
プ112の吸込配管113と第1ブロック121の一方
の通孔に接続された戻り配管114とが垂下されてい
る。また、ポンプ112の塗料出口と第1のブロック1
21の他方の通孔との間には塗料配管115が接続され
ている。なお、第2のカラーチェンジバルブ13の特に
塗料配管136を洗浄するための塗料タンク11a(図
4(C)参照,タンク本体111内には洗浄用シンナー
が収容されている。)については、戻り配管114がタ
ンク本体111に垂下されるのではなく、たとえば塗装
ブースのピットなどの系外に廃棄されるようになってい
る。
【0049】特に限定はされないが、本実施形態の塗料
タンク11では、タンク本体111内に伸縮性を有する
樹脂製チューブ(本発明の容器に相当する)116が収
容され、このチューブ116に設けられた2つの開口部
にはゴム製パッキン116aが設けられている。そし
て、上述した塗料配管113および114をこのゴム製
パッキン116aを介してチューブ116内に挿入固定
する。これにより、塗料配管113,114とチューブ
116との水密性が確保されることになる。
【0050】目的とする塗料は、樹脂製チューブ116
内に収容されるので、図6に二点鎖線で示すように塗装
を行って塗料が消費されると、これにともなって伸縮性
を有するチューブ116も収縮する。したがって塗装ロ
ボット2の動作によって塗料タンクがどのような姿勢に
なっても、チューブ116内にエアーが混入することが
なくなり、これによる塗装欠陥が防止される。また、エ
アーの混入がないことやゴム製パッキンによって水密性
が確保されており、しかもタンク本体111との二重構
造となっていることから、塗料の漏洩も防止される。
【0051】ちなみに、本発明の塗料タンク11は上述
した二重構造とするほかにも、たとえば塗料メーカから
納入される塗料缶(本発明の塗料荷姿汎用缶に相当す
る)そのままを使用することもできる。すなわち、納入
荷姿の汎用缶をタンク本体111としてこれにポンプ1
12および第1のブロック121を取り付ければ、別途
専用のタンク本体111を省略してそのまま使用するこ
とができる。これにより、タンク本体111への塗料の
移し替え作業やタンク本体111の洗浄作業等が不要と
なる。
【0052】なお、こうした塗料タンク11は、図7に
示すように塗装ロボット2の動作範囲内にある塗装ブー
スの壁面などに設置される。図中、112aはポンプ1
12を駆動するために供給されるエアーのホースであ
る。
【0053】次に作用を説明する。本実施形態の塗料供
給装置は、たとえば使用量が少量である塗色に適用して
好ましい。本例ではこうした使用量が少ない塗色が複数
色あり、これらの塗料をそれぞれ別の塗料タンク11,
11…に収容するものとする。また、洗浄用シンナーを
収容した塗料タンク11aも少なくとも一つ用意されて
いる。これに対して、使用量が比較的多い塗色について
は、別設された塗料調合室から塗料配管を用いて塗装ブ
ースまで供給し、ここからギヤポンプなどを介して各塗
装ロボット2の第1のカラーチェンジバルブ14の各バ
ルブ143に供給されるものとする。
【0054】まず、前色の塗装が終了すると次色が何色
かを検証し、異なる塗色である場合には上述した色替え
洗浄を実行する。このときの次色が、少量塗色である場
合には、図7に示すようにその塗料が収容された塗料タ
ンク11を装着すべく、塗装ロボット2が動作し、アー
ム22の後端に設けられた第2のブロック122に、そ
の塗料タンク11の第1のブロック121を嵌合させ、
クランプ機構124で固定する。これにより目的とする
塗料タンク11が塗装ロボット2に装着される。
【0055】次にポンプ112を作動して塗料タンク1
1内の塗料を圧送するが、たとえば次の被塗物が到着す
るまでに時間があるときや、連続して同色を塗装する場
合の待機時間中においては、塗料の沈降を防止するため
に塗料タンク11と第2のカラーチェンジバルブ13と
の間で塗料を循環させる。この様子を図4(A)に示す
が、同図の上左のバルブ133を切り替えることで、同
バルブ133に供給された塗料を塗料配管136、継手
機構12および塗料配管114を介して塗料タンク11
へ戻す。この塗料回路が本発明の帰還路に相当する。
【0056】塗装を開始する場合には、図4(B)に示
すように、上左のバルブ133を切り替えて、同バルブ
133に供給された塗料を、バルブベース131の塗料
出口132および塗料配管134を介して、第1のカラ
ーチェンジバルブ14へ圧送する(図1参照)。そし
て、この第1のカラーチェンジバルブ14から塗装ガン
21へ塗料を供給し、被塗物に対して当該塗料を吹き付
ける。
【0057】こうした塗装が終了して色替え洗浄を行う
場合には、まず第2のカラーチェンジバルブ13をそれ
までの塗料供給から押出用エアーの供給に切り替え、当
該第2のカラーチェンジバルブ13から塗料配管13
4、第1のカラーチェンジバルブ14および塗料配管1
44内に残存する前色塗料を塗装ガン21から押し出し
て廃棄する。
【0058】次に、第2のカラーチェンジバルブ13を
それまでの押出用エアーから洗浄用シンナーの供給に切
り替え、当該洗浄用シンナーを第2のカラーチェンジバ
ルブ13から第1のカラーチェンジバルブ14へ供給し
て、これら第2のカラーチェンジバルブ13、塗料配管
134、第1のカラーチェンジバルブ14、塗料配管1
44および塗装ガン21を洗浄する。
【0059】最後に、第2のカラーチェンジバルブ13
をそれまでの洗浄用シンナーから押出用エアーの供給に
切り替えて再び押出用エアーを供給し、第2のカラーチ
ェンジバルブ13、塗料配管134、第1のカラーチェ
ンジバルブ14、塗料配管144および塗装ガン21に
残存する洗浄用シンナーを塗装ガン21から押し出すこ
とで廃棄する。
【0060】以上の色替え操作を行う前、操作中または
操作後に、主として第2のカラーチェンジバルブ13の
戻り配管136を洗浄するために、塗装ロボット2を動
作させてそれまでの塗料タンク11を洗浄用シンナーが
収容された塗料タンク11aに交換する。この様子を図
4(C)に示す。これにより、第2のカラーチェンジバ
ルブ13の戻り配管136に残留した前色塗料を廃棄お
よび洗浄することができる。こうしたのち、次色の塗料
を供給する。
【0061】ちなみに、塗料タンク11による塗装を終
了して他の塗料タンク11に収容された塗料を塗装する
場合には、図7に示すようにまずそれまで装着されてい
た塗料タンク11を離脱すべく塗装ロボット2がブース
壁面方向に動作し、この塗料タンク11をブース壁面に
返却したのち、次の目的とする塗料タンク11を上述し
た手順で装着する。
【0062】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗料供給装置の実施形態を示す全体正
面図である。
【図2】本発明に係る塗料タンクと第2のCCVとの接
続部分を示す正面図である。
【図3】本発明に係る塗料タンクと第2のCCVとの接
続部分を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る塗料タンクと第2のCCVとの接
続部分における塗料の流れを示す塗料回路図である。
【図5】本発明に係る塗料タンクの実施形態を示す正面
図および斜視図である。
【図6】図5の塗料タンクを示す断面図である。
【図7】本発明の塗料タンクの着脱方法を説明するため
の正面図である。
【図8】従来の塗料供給装置を示す塗料回路図である。
【符号の説明】
1…塗料供給装置 11…塗料タンク 111…タンク本体 112…ポンプ 116…伸縮性容器 12…継手機構 13…第2のカラーチェンジバルブ(第2の色替え弁機
構) 14…第1のカラーチェンジバルブ(色替え弁機構) 2…塗装ロボット(塗装機、塗料タンク着脱手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 5/06 B05D 5/06 G Fターム(参考) 4D073 AA01 BB03 CA11 CA13 CC03 4D075 AA04 AA34 AA40 AA76 BB99X DA23 DB02 DC12 EA07 4F033 QA01 QB05 QB16Y QF08Y QF12Y QF14Y QF15Y 4F035 AA03 BA15 BC02 BC06 4F042 AA09 AB03 CB02 DA01 DE01 ED04 ED05 ED10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装ブースに設けられた塗装機に複数種の
    塗料を供給する塗料供給装置において、 前記塗料が収容され、当該塗料を圧送するポンプを有す
    る塗料タンクと、 前記塗装機に設けられた色替え弁機構と、 前記色替え弁機構の上流側に設けられ、当該色替え弁機
    構の少なくとも一つの塗料流入口と前記ポンプの塗料流
    出口とを着脱可能とする継手機構と、 色替え信号に応じて目的とする塗料タンクを前記塗装機
    に着脱させる塗料タンク着脱手段と、を備えたことを特
    徴とする塗料供給装置。
  2. 【請求項2】前記塗装機が塗装ロボットであり、前記塗
    料タンク着脱手段が塗装ロボットであることを特徴とす
    る請求項1記載の塗料供給装置。
  3. 【請求項3】前記色替え弁機構は、前記塗料流入口と前
    記ポンプの塗料流出口との間に設けられるとともに洗浄
    用流体が供給される第2の色替え弁機構を含むことを特
    徴とする請求項1または2記載の塗料供給装置。
  4. 【請求項4】前記第2の色替え弁機構および前記継手機
    構は、前記ポンプの流出口から供給された塗料を前記塗
    料タンクへ戻す帰還路を含むことを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載の塗料供給装置。
  5. 【請求項5】前記塗料タンクが、塗料荷姿汎用缶である
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の塗料供
    給装置。
  6. 【請求項6】前記塗料タンクが、前記塗料が収容される
    伸縮可能な容器が内設された二重構造であることを特徴
    とする請求項1〜5の何れかに記載の塗料供給装置。
  7. 【請求項7】塗装ブースに設置された塗装ロボットに供
    給される塗料を交換する塗料の色替え方法において、目
    的とする塗料が収容された塗料タンクを、前記塗装ロボ
    ット自体の動作により当該塗装ロボットに装着すること
    を特徴とする塗料の色替え方法。
  8. 【請求項8】前記塗装ロボット自体の動作により、現在
    装着されている塗料タンクを取り外したのち、前記目的
    とする塗料が収容された塗料タンクを装着することを特
    徴とする請求項7記載の塗料の色替え方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001087699A (ja) * 1999-09-27 2001-04-03 Takubo Engineering Kk 塗装装置用塗料供給システム
JP2007319856A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Abb Patent Gmbh 要求される塗料の量を決定するための方法
CN102861702A (zh) * 2011-07-05 2013-01-09 本田技研工业株式会社 涂料供给系统及涂料供给方法
JP2017154096A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 トリニティ工業株式会社 塗装ブース

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