JPH11292221A - 物流システム - Google Patents

物流システム

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JPH11292221A
JPH11292221A JP10270198A JP10270198A JPH11292221A JP H11292221 A JPH11292221 A JP H11292221A JP 10270198 A JP10270198 A JP 10270198A JP 10270198 A JP10270198 A JP 10270198A JP H11292221 A JPH11292221 A JP H11292221A
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load
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conveyor
reading device
transport
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Masahiro Yamaguchi
賢宏 山口
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物流システムにおいて、読取装置が故障して
荷データの読取りができなくなっても、荷を詰まらせる
ことなく搬送を継続できるように対処する。 【解決手段】 在庫管理コンピュータ11は、作業コン
ベア7のバーコードリーダ16が荷Wから読取った荷デ
ータに基づいて荷の入庫登録処理をする。また、アイル
コンベア8のバーコードリーダ17が荷Wから読取った
荷データに基づいて荷Wが自動倉庫3に入庫すべき正し
いものであるかを照合処理する。さらに搬送コンベア6
のバーコードリーダ18が荷Wから読取った荷データに
基づいて直ぐ下流の分岐箇所で荷をどのように仕分けす
るかを決める仕分処理をする。バーコードリーダ16〜
18が故障したときは、処理ができないために荷の搬送
が止められるが、端末15を操作して処理からバーコー
ドリーダ16〜18を切り離すことにより、荷データの
手入力が可能となったり、処理が省略される設定がなさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送コンベアなど
の搬送経路上の荷から荷情報を読取って、荷の搬送先の
引当て、荷の照合、荷の仕分けなど、荷を下流側へ送る
ために必要な処理が行われる物流システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、工場内には、荷を運搬する有軌道
台車や、荷を保管する自動倉庫などが備えられている。
作業場での作業に使用する荷を自動倉庫から出庫した
り、作業場での作業を終えた荷を自動倉庫に入庫できる
ように、作業場と自動倉庫との間を、有軌道台車や搬送
コンベアで繋いだ物流システムが構築されている。図1
2は、この種の物流システムの一例を示す。
【0003】物流システム81は、複数の作業ステーシ
ョン82(一つのみ図示)と、複数の自動倉庫83(一
台のみ図示)と、各作業ステーション82と各自動倉庫
83との間において軌道84上を走行して荷Wの運搬作
業をする複数台(三台のみ図示)の有軌道台車85と、
各自動倉庫83に入庫される荷Wが搬送される搬送コン
ベア86とを備える。
【0004】各作業ステーション82で必要になった荷
Wは自動倉庫83から出庫されて作業コンベア87まで
搬送され、各作業ステーション82で作業を終えた荷W
は作業コンベア87から自動倉庫83へ入庫される。例
えば各作業ステーション82から荷Wを入庫するとき
は、作業コンベア87で荷Wを受取った有軌道台車85
が、入庫を指令された自動倉庫83に対応するアイルコ
ンベア88まで走行し、アイルコンベア88に荷を降ろ
す。アイルコンベア88に降ろされた荷Wは自動倉庫8
3の作業口90aまで搬送される。作業口90aの荷W
はスタッカクレーン89によりすくい取られて枠組棚9
0の所定の収納棚に入庫される。また、搬送コンベア8
6から分岐する複数の分岐コンベア91は各自動倉庫8
3の作業口90bに繋がっており、搬送コンベア86と
各分岐コンベア91との各分岐箇所において、荷は搬送
コンベア86と分岐コンベア91とのどちらかに仕分け
される。
【0005】荷Wは、パレットと物品とからなり、パレ
ットにはこれを特定するための荷データを記録したバー
コードが設けられている。作業コンベア87と、アイル
コンベア88と、搬送コンベア86には、荷W(パレッ
ト)からバーコードを読取るためのバーコードリーダ9
2,93,94が設けられている。物流システム81の
制御を司る在庫管理コンピュータ95は、バーコードリ
ーダ92,93,94により荷から読取った荷データに
基づいて、入庫先の引当て、荷の照合、荷の仕分けのた
めの判別をする。
【0006】すなわち、作業コンベア87のバーコード
リーダ92から読取られた荷データに基づいて、在庫管
理コンピュータ95は荷の入庫先(空棚)を引当てて荷
を入庫するまでの作業データを作成し、有軌道台車85
およびスタッカクレーン89に運行のための指示をだ
す。また、アイルコンベア88のバーコードリーダ93
から読取られた荷データに基づいて、在庫管理コンピュ
ータ95は、入庫すべき正しい荷であるか否かを照合す
る。さらに搬送コンベア86のバーコードリーダ94か
ら読取られた荷データに基づいて、在庫管理コンピュー
タ95は、分岐コンベア91へ送るべき荷であるか否か
を判定して仕分作業内容を決定する。在庫管理コンピュ
ータ95は荷の引当て、荷の照合、荷の仕分など、荷を
下流に搬送するために必要な処理を終えると、その荷の
搬送を継続するために次の指示をだす。一方、作業ステ
ーション82への荷の出庫は、作業ステーション82に
設置された端末96を用い、出庫データを入力すること
により行われる。なお、荷の照合処理において、入庫す
べき荷でないと判定されたときは、荷はそのまま止めら
れ、その異常が作業者に報知される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バーコード
リーダ92,93,94が故障して荷Wから荷データを
読取ることができなくなると、在庫管理コンピュータ9
5がその荷を下流に送るために必要な処理ができなくな
るため、処理をいつまで経っても終えることができなく
なっていた。その結果、荷の搬送を継続するための次の
指示がいつまで経ってもなされないので、コンベア86
〜88上で荷の搬送が止められたままになるという問題
があった。
【0008】つまり、作業コンベア87のバーコードリ
ーダ92が故障したときは、荷データを取得できないた
めに作業データを作成することができず、入庫登録がで
きないため、作業コンベア87で荷の搬出が止められた
ままとなる。また、アイルコンベア88のバーコードリ
ーダ93が故障したときは、荷データを取得できないた
めに荷の照合処理ができず、作業口90aで荷が止めら
れたままとなる。さらに搬送コンベア86のバーコード
リーダ94が故障したときは、荷データを取得できない
ために荷の仕分先を決める判定処理ができず、搬送コン
ベア86の分岐箇所で荷が止められたままとなる。この
ように荷が止められたままであると、後続の荷の搬送が
全て不可能になって、物流システム81が事実上機能し
得なくなるという問題があった。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、その第1の目的は、読取装置が故障
して荷データの読取りができなくなっても、荷を詰まら
せることなく搬送を継続させるように対処することがで
きる物流システムを提供することにある。第2の目的
は、読取装置が故障して荷データの読取りができなくな
っても、荷の搬送先を引当てるのに必要な荷データの手
入力を可能にして、荷が流れるように対処できるように
することにある。第3の目的は、読取装置が故障して荷
の照合ができなくなっても、荷が流れるように対処でき
るようにすることにある。第4の目的は、読取装置が故
障して荷データの読取りができなくなって荷の仕分先を
決める判定ができなくなっても、荷が流れるように対処
できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、搬送経路上の荷から
荷データを読取るための読取装置と、前記読取装置によ
り読取られた前記荷データに基づいて荷を下流に流すの
に必要な処理をする処理手段と、前記処理手段による前
記処理を終えられない異常時に荷の搬送を止める阻止手
段と、前記処理手段の処理から前記読取装置を切り離し
て、前記処理手段に前記処理を省略する指示をだすため
の操作か、前記処理手段の処理から前記読取装置を切り
離して、前記処理に必要な荷データを入力する操作をす
るための操作手段とを備えている。
【0011】第2の目的を達成するため請求項2に記載
の発明では、請求項1に記載の発明において、自動倉庫
を備える物流システムであって、前記処理手段は、前記
読取装置により読取られた前記荷データに基づいて前記
自動倉庫への荷の入庫先を引き当てて当該入庫先に荷を
入庫するまでの搬送作業を指示することを前記処理とし
て行なう搬送指令手段であり、前記操作手段は、前記処
理手段の処理から前記読取装置を切り離すための操作
と、前記搬送指令手段が前記処理をするのに必要な前記
荷データを手入力する操作とをするためのものである。
【0012】第3の目的を達成するため請求項3に記載
の発明では、請求項1に記載の発明において、自動倉庫
を備える物流システムであって、前記処理手段は、前記
読取装置により読取られた前記荷データに基づき荷が前
記自動倉庫に入庫すべき正しいものであるか否かを照合
する照合手段であり、前記操作手段は、前記照合手段の
処理から前記読取装置を切り離し、前記照合手段に対し
て照合処理の省略を指示する操作をするためのものであ
る。
【0013】第4の目的を達成するため請求項4に記載
の発明では、請求項1に記載の発明において、自動倉庫
を備える物流システムであって、前記自動倉庫の入庫口
に繋がる分岐経路に前記搬送経路が分岐する分岐箇所に
おいて荷の仕分作業をする仕分手段を備え、前記処理手
段は、前記分岐箇所の上流に位置する前記読取装置によ
り読取られた前記荷データに基づいて、当該荷が前記分
岐箇所で分岐経路へ送るべきものであるか否かを判定し
て、前記仕分手段に仕分作業内容を指示することを前記
処理とする仕分制御手段であり、前記操作手段は、前記
読取装置を前記仕分制御手段の処理から切り離し、前記
仕分制御手段に対して前記判定処理を省き、前記仕分作
業内容として前記荷を前記分岐経路へ送らず全て払出す
指示をするように設定の変更を操作するためのものであ
る。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記処理手段は、請求項2〜請求項
4に記載の前記搬送制御手段、前記照合手段および前記
仕分制御手段のうち少なくとも二つと、該二つの手段の
それぞれに対応する請求項2〜請求項4に記載の少なく
とも二つの前記操作手段を備えている。
【0015】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記処理手段は、請求項2〜請求項
4に記載の前記搬送制御手段、前記照合手段および前記
仕分制御手段の全てと、該三つの手段のそれぞれに対応
する請求項2〜請求項4に記載の前記操作手段の全てを
備えている。
【0016】請求項7に記載の発明では、請求項5又は
請求項6に記載の発明において、荷が入庫のときに搬出
される搬出コンベアと、該搬出コンベアから前記自動倉
庫まで荷を運搬するための有軌道台車と、該有軌道台車
から降ろされた前記荷を自動倉庫の入庫口まで搬送する
ための入庫コンベアとを備えた物流システムであって、
請求項2に記載の前記読取装置及び前記搬送制御手段
と、請求項3に記載の前記読取装置及び前記照合手段と
を備え、請求項2に記載の前記読取装置が前記搬出コン
ベアに設けられ、請求項3に記載の前記読取装置が前記
入庫コンベアに設けられている。
【0017】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、処理手段は、搬送経路上の荷から読取装置によ
り読取られた荷データをに基づいて荷を下流に流すのに
必要な処理をする。処理手段による処理が終わらないと
きは荷の搬送が阻止手段により止められる。読取装置が
故障して荷データの読取りができないときは、操作手段
が操作される。すなわち、操作手段が操作されることに
より、読取装置が処理手段の処理から切り離され、処理
手段に処理を省略する指示がだされるか、あるいは読取
装置が処理手段の処理から切り離されて荷データの手入
力が可能になり、荷データが操作手段を操作して手入力
される。荷データが手入力された場合は、その荷データ
に基づいて処理手段は処理を行なう。従って、読取装置
が故障しても、処理手段による処理が省略されるか、処
理に必要な荷データが手入力によって得られて処理がな
され、いずれの場合も処理を終えられることになるの
で、阻止手段により荷の搬送が止められる不具合が解消
される。つまり、読取装置の故障に起因する荷詰まりが
解消される。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、搬送指令
手段は、読取装置により読取られた荷データに基づいて
自動倉庫への荷の入庫先を引き当ててその入庫先に荷を
入庫するまでの搬送作業を指示する処理を行なう。読取
装置が故障して荷データの読取りができないとき、操作
手段が操作されることにより搬送指令手段の処理から読
取装置が切り離され、搬送指令手段に対する荷データの
手入力が可能になる。そして、操作手段を用いて手入力
された荷データに基づいて処理手段による処理は終えら
れ、荷の搬送が阻止手段により止められることが解消さ
れる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、照合手段
は、読取装置により読取られた荷データに基づき荷が自
動倉庫に入庫すべき正しいものであるか否かを照合す
る。読取装置が故障して荷データの読取りができないと
き、操作手段が操作されることにより、照合手段の処理
から読取装置が切り離され、照合手段に照合処理の省略
が指示される。その結果、照合手段による処理が終えら
れ、荷の搬送が阻止手段により止められることが解消さ
れる。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、仕分制御
手段は、搬送経路上における分岐箇所の上流位置におい
て読取装置により荷から読取られた荷データに基づい
て、荷を分岐経路へ送るべきか否かを判定し、仕分手段
にその仕分作業内容を指示する。読取装置が故障して荷
データの読取りができないとき、操作手段が操作される
ことにより、読取装置が処理から切り離され、仕分制御
手段に対して判定処理を省いて荷の払出しを指示する設
定の変更がなされる。この結果、荷は分岐箇所において
仕分けされず払出されれるので、荷の搬送が阻止手段に
より止められることが解消される。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4に記載の搬送制御手段、照合手段および仕分
制御手段のうち少なくとも二つを備える物流システムに
おいて、読取装置が故障した箇所において荷の搬送が止
められる不具合が解消される。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4に記載の搬送制御手段、照合手段および仕分
制御手段の全てを備えた物流システムにおいて、読取装
置が故障した箇所において荷の搬送が止められる不具合
が解消される。
【0023】請求項7に記載の発明によれば、入庫すべ
き荷が搬出される搬出コンベアに設けられた読取装置に
より読取られた荷データに基づいて作業データが作成さ
れる。作業データに基づいて有軌道台車および自動倉庫
の作業指令がなされる。自動倉庫まで有軌道台車により
運搬されて降ろされた荷は入庫コンベアを通って自動倉
庫まで搬送される。入庫コンベアに設けられた読取装置
により読取られた荷データに基づき荷の照合が行われ
る。搬出コンベアと入庫コンベアのどちらの読取装置が
故障しても、荷の搬送が止められる不具合が解消され
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図11に基づいて説明する。図5は、物流
システム1の摸式平面図である。物流システム1は、複
数の作業ステーション2と、複数台の自動倉庫3と、作
業ステーション2と自動倉庫3との間において軌道4上
を走行して荷Wの運搬作業をする複数台の有軌道台車5
と、各自動倉庫3に接続される搬送経路としての搬送コ
ンベア6とを備える。各作業ステーション2は、搬送経
路及び搬出コンベアとしてのコ字状の作業コンベア7を
備える。自動倉庫3には有軌道台車5との荷Wの受渡し
場所まで延びる搬送経路及び入庫コンベアとしてのアイ
ルコンベア8が設けられている。また、搬送コンベア6
は各自動倉庫3に荷Wを搬送するために分岐する分岐経
路としての複数の分岐コンベア9と、最も下流域に設け
られた払出しコンベア10とを備えている。物流システ
ム1は、その制御が司る在庫管理コンピュータ11を備
えている。なお、在庫管理コンピュータ11により、処
理手段、搬送指令手段、照合手段、仕分制御手段及び阻
止手段が構成される。
【0025】図1に示すように、自動倉庫3は、左右一
対の枠組棚12と、枠組棚12の間をレール13に沿っ
て走行するスタッカクレーン14とを有する。スタッカ
クレーン14は、各コンベア8,9により枠組棚12の
作業口(入出庫口)12a,12bに搬入された荷W
を、枠組棚12の所定の収納棚12cに入庫する入庫作
業と、枠組棚12の指定された収納棚12cから指定さ
れた作業口12a,12bに荷Wを出庫させる出庫作業
とを行なう。なお、作業口12aにより入庫口が構成さ
れる。
【0026】有軌道台車5により作業コンベア7に搬入
された荷Wは、作業コンベア7上を図1における矢印の
方向に搬送される。作業ステーション2での作業(例え
ば荷Wから必要な部品等を抜取るピッキング作業)を終
えた荷Wは、搬入口との反対側端部の搬出口から有軌道
台車5に受け渡される。
【0027】各作業ステーション2には端末(本例では
パーソナルコンピュータ)15が設けられている。端末
15は在庫管理コンピュータ11に接続されており、荷
Wを作業コンベア7上に出庫させるために必要な出庫デ
ータを入力するための入力操作をするためと、後述する
読取装置としてのバーコードリーダ16,17,18の
故障時に設定を切換えるための操作をするために使用さ
れる。
【0028】図2に示すように、本実施形態では、荷W
は、パレット19と、その上面に載置される物品(例え
ば部品箱等)20とからなる。パレット19の側面には
それを特定するための荷データがコード化されたバーコ
ード21が設けられている。本実施形態では、バーコー
ド21を読取って荷Wを下流側へ送るのに必要な処理を
するために、図1,図5に示すように、作業コンベア7
と、アイルコンベア8と、搬送コンベア6とのそれぞれ
に、バーコード21を読取るための3種類のバーコード
リーダ16,17,18が取付けられている。各バーコ
ードリーダ16,17,18は、図2に示すようにコン
ベア7(6,8)の側部において、そのローラ22上を
搬送されるパレット19の側面に設けられたバーコード
21を読取可能な高さに取付けられている。
【0029】各コンベア6〜8を構成するローラ22
は、全てあるいは数本に1本の割合でモータを内蔵する
駆動ローラ22aとなっている。各バーコードリーダ1
6〜18の近傍にはパレット19を検知してバーコード
21の読取りタイミングを図るためのセンサSが設けら
れ、センサSの検知信号に基づきバーコードリーダ16
〜18は読取りのための作動を開始する。バーコードリ
ーダ16〜18の故障、読取エラー、あるいは読取った
荷データから不適切な荷Wであると判定されたときは、
ローラ22aの駆動が停止される。なお、駆動ローラ2
2aにより阻止手段が構成される。
【0030】バーコードリーダ16は、各作業コンベア
7の搬出口近くに取付けられ、作業コンベア7から搬出
される荷Wからその入庫登録に必要な荷データを得るた
めの入庫登録用のものである。在庫管理コンピュータ1
1は、バーコードリーダ16により読取られた荷データ
に基づいて、その荷Wの入庫先となる自動倉庫3および
収納棚12cを引当て、その入庫作業を有軌道台車5と
スタッカクレーン14に指示するための作業データを作
成し、それを登録しておく後述する入庫登録処理を実行
する。在庫管理コンピュータ11は入庫登録された順
に、最も早く作業を開始できることを条件に引当てた有
軌道台車5と、入庫先に指定された自動倉庫3のスタッ
カクレーン14に入庫登録された作業データを送信す
る。なお、在庫管理コンピュータ11は、端末15で出
庫データの入力があると、その出庫データに基づいて出
庫作業のための作業データを作成して出庫登録をする。
【0031】バーコードリーダ17は、有軌道台車5か
らアイルコンベア8上に搬入された荷Wがその自動倉庫
3に次に入庫すべき正しいものであるか否かを照合する
ために必要な荷データを得るための照合用のものであ
る。在庫管理コンピュータ11は、バーコードリーダ1
7により読取られた荷データに基づいて、荷Wがその自
動倉庫3に次に搬入されるべき正しいものである否かを
照合する後述する照合処理を実行する。
【0032】バーコードリーダ18は、搬送コンベア6
における各分岐コンベア9との各分岐箇所より少し上流
位置に取付けられ、次の分岐箇所において搬送コンベア
6と分岐コンベア9とのどちらに荷Wを仕分けすべきか
否かを判定するために必要な荷データを得るための仕分
判別用のものである。在庫管理コンピュータ11は、バ
ーコードリーダ18によりを読取られた荷データに基づ
いて、荷Wが次の分岐箇所において分岐コンベア9側へ
仕分けすべきものである否かを判定する後述する仕分処
理を実行する。
【0033】搬送コンベア6における各分岐箇所には、
図3,図4に示すように、エアシリンダ23によりロー
ラ22の間隙から出没可能に設けられたストッパ24
と、一対のエアシリンダ25によりローラ22の間隙か
ら出没可能に設けられた一組のローラチェーン26とが
配設されている。図4に示すように、一組のローラチェ
ーン26は、一対のエアシリンダ25のピストンロッド
に固定された支持部材27に回転可能に支持された二組
のスプロケット28に掛装され、モータ29により回転
駆動される。なお、 エアシリンダ23及びストッパ2
4により阻止手段が構成される。また、エアシリンダ2
3,25、ストッパ24及びローラチェーン26等によ
り仕分手段が構成される。
【0034】バーコードリーダ18により読取られた荷
データから、分岐コンベア9へ送るべき荷Wであると判
定されたときは、予め上昇させておいたストッパ24に
当てて荷Wを分岐箇所に堰き止めた状態で、一対のロー
ラチェーン26を上昇させるとともに回転させることに
より、荷Wは分岐箇所から分岐コンベア9へ送られる。
一方、荷Wが分岐コンベア9に送るべきものでないとき
は、ストッパ24およびローラチェーン26が共に下降
状態に配置され、荷Wは分岐箇所を通過してそのまま真
っ直ぐ搬送コンベア6上を運ばれる。
【0035】次に、物流システム1の電気構成を図6を
用いて説明する。在庫管理コンピュータ11には、各バ
ーコードリーダ16〜18およびセンサSが接続されて
いる。また、在庫管理コンピュータ11には、各有軌道
台車5に内蔵されたコントローラ30、各自動倉庫3の
地上側のコントローラ31、作業コンベア7のコントロ
ーラ32、アイルコンベア8のコントローラ33、搬送
コンベア6のコントローラ34および警告ランプ用のコ
ントローラ35が接続されている。地上側のコントロー
ラ31は、スタッカクレーン14に備えられたクレーン
コントローラ36と光通信によるデータの送受信を行な
う。コントローラ32〜34には、荷Wを検知するため
のセンサ(図示せず)が接続され、センサからの信号に
基づいてコンベア6〜8を構成するローラ22aの駆動
・停止の制御が行われる。また、コントローラ34によ
りエアシリンダ23,25が駆動制御される。また、在
庫管理コンピュータ11は各端末15に接続されてい
る。各端末15は、表示装置37(例えばCRT,液晶
表示装置等)、および操作手段としての入力装置38
(例えばキーボード,マウス等)を備える。
【0036】在庫管理コンピュータ11は、マイクロプ
ロセッサ39およびメモリ40を内蔵する。本実施形態
では、在庫管理コンピュータ11が荷データに基づいて
実行する前述の各処理においてバーコードリーダ16〜
18を切り離す選択をすることができるようになってい
る。メモリ40には、図7に示すようなコンベア種類別
に、処理にバーコードリーダ16〜18を使用するか、
処理からバーコードリーダ16〜18を切り離すかの選
択結果が設定されるデータD1,D2,D3が記憶され
ている。例えば「使用」が選択されているバーコードリ
ーダ16〜18については「0」が設定され、「切離
し」が選択されているバーコードリーダ16〜18につ
いては「1」が設定される。なお、作業コンベアのST
1,ST2…,STnは作業ステーション番号に対応
し、アイルコンベアのAC1,AC2…,ACmと分岐
コンベアのBC1,BC2…,BCmは例えば図5にお
いて左側からの順に対応しているコンベア番号である。
【0037】このデータの内容は、各端末15の表示装
置37の画面37a上で見られるようになっている。図
8に示すように、画面37aには、コンベア種類別に、
コンベア番号で特定される各バーコードリーダ16〜1
8の設定が「使用可能」・「切り離し」で文字表示され
た設定画面が表示される。入力装置38を例えばキー操
作することによって、所望するコンベア番号のバーコー
ドリーダ16〜18の設定を「使用可能」と「切り離
し」のいずれかに変更可能となっている。
【0038】メモリ40には、図9〜図11に示す入庫
登録処理ルーチン、照合処理ルーチン、仕分処理ルーチ
ンの各プログラムデータが記憶されている。マイクロプ
ロセッサ39は、これらの各ルーチンを各コンベア番号
順に所定時間間隔毎に順次実行する。以下、各ルーチン
の処理内容について説明する。
【0039】図9に示す入庫登録処理ルーチンは、作業
コンベア7から搬出される荷Wの入庫登録をその荷デー
タに基づいて行なう処理である。まずステップ110で
は、センサSが荷を検知したか否かを判断する。荷検知
が確認されなければ、当該ルーチンを終了する。一方、
荷検知が確認されれば、次のステップ120において、
データD1を参照してそのコンベア番号の設定が「切り
離し」であるか否かを判断する。「使用可能」であれ
ば、ステップ130において、バーコードリーダ16に
読取指示をし、荷データを取得する。そして、ステップ
140において、荷データに基づいて入庫先を引当てて
作業データを作成し、入庫登録をする。入庫登録後、次
のステップ150において、荷Wを搬出口へ送り出すた
めに作業コンベア7のその読取位置より搬出口側に位置
する搬出域のローラ22aを駆動する搬出駆動を指示す
る。
【0040】一方、ステップ120において、「切り離
し」が設定されているときは、ステップ160におい
て、荷データが登録済みであるか否かを判断する。すな
わち、端末15の入力装置38を操作することによる手
入力により荷データが既に登録されているか否かを判断
する。荷データが未登録であれば、当該ルーチンを終了
する。このため、未登録のときは、作業コンベア7の搬
出域のローラ22aが駆動されないので、荷Wは搬出口
へ至る手前で停止する。また、荷データが登録済みであ
れば、ステップ140に進み、作業者が手入力した荷デ
ータに基づいて入庫先を引当てて作業データを作成し、
入庫登録をする。そして、入庫登録後、ステップ150
において、作業コンベア7の搬出駆動を指示する。
【0041】次に図10に示す照合処理ルーチンについ
て説明する。このルーチンは、アイルコンベア8に搬入
された荷Wの荷データを用いてその荷Wが次に入庫され
るべき正しいものでるかどうかを照合するための処理で
ある。
【0042】まずステップ210では、センサSが荷を
検知したか否かを判断する。荷検知が確認されなけれ
ば、当該ルーチンを終了する。一方、荷検知が確認され
れば、次のステップ220において、データD2を参照
してそのコンベア番号の設定が「切り離し」であるか否
かを判断する。「使用可能」であれば、ステップ230
において、バーコードリーダ17に読取指示をし、荷デ
ータを取得する。そして、ステップ240において、バ
ーコードリーダ17により読取られた荷データと入庫登
録された荷データとを照合する照合処理をする。次のス
テップ250では、照合処理の結果、荷Wが次に入庫さ
れるべき正しいものであるかを判断する。荷Wが正しけ
れば、ステップ260において、スタッカクレーン14
に入庫を指示する。すなわち、地上側のコントローラ3
1に作業データを送信する。一方、荷Wが正しくなけれ
ば、ステップ270において、異常表示を指示する。つ
まり、コントローラ35に警告灯の点灯を指示し、作業
者に異常の発生を報知する。
【0043】一方、テップ220において、「切り離
し」が設定されているときは、ステップ220からステ
ップ260に移行する。つまり、照合処理を省略し、ス
タッカクレーン14に入庫を指示する。アイルコンベア
8に搬入される途中で作業者が荷Wを抜き取るなど順番
を狂わせる行為をしなければ、入庫登録通りの順番でア
イルコンベア8に荷Wが搬入されるので、照合処理を省
いても、特に問題はない。
【0044】次に図11に示す仕分処理ルーチンについ
て説明する。このルーチンは、搬送コンベア6上の荷W
が分岐箇所に近づいたときにその荷データを用いて分岐
コンベア9と搬送コンベア6とのどちらにその荷Wを仕
分けすべきかを判定し、分岐箇所で荷Wを仕分けをする
ための処理である。
【0045】まずステップ310では、センサSが荷を
検知したか否かを判断する。荷検知が確認されなけれ
ば、当該ルーチンを終了する。一方、荷検知が確認され
れば、次のステップ320において、データD3を参照
してそのコンベア番号の設定が「切り離し」であるか否
かを判断する。「使用可能」であれば、ステップ330
において、バーコードリーダ18に読取指示をし、荷デ
ータを取得する。そして、ステップ340において、荷
データに基づいて直進・分岐を判別する。すなわち、荷
データがその分岐箇所での分岐コンベア9の搬送先であ
る自動倉庫3に入庫登録された荷データの中のどれかに
一致するかどうかを判定し、一致するものがあれば分岐
と判定し、一致するものが無ければ直進と判定する。
【0046】次のステップ350において、判定結果が
直進・分岐のどちらであったかを判断する。判定結果が
分岐であれば、ステップ360において、分岐指令をす
る。すなわち、予めエアシリンダ23を伸長方向へ駆動
して突出させてあったストッパ24をそのまま突出状態
に保持して荷Wを堰き止めるとともに、荷Wが堰き止め
られた状態が検知されると、エアシリンダ25およびモ
ータ29を駆動させてローラチェーン26を突出させる
とともに回転させ、荷Wを分岐箇所から分岐コンベア9
に送り込む。一方、判定結果が直進であれば、ステップ
370において、直進指令をする。すなわち、予めエア
シリンダ23を伸長方向へ駆動して突出させてあったス
トッパ24を退避させ、ストッパ24およびローラチェ
ーン26を共に下降状態に配置し、荷Wを分岐箇所を通
過させてそのまま払出しコンベア10側へ直進させる。
【0047】一方、ステップ320において、「切り離
し」が設定されているときは、ステップ370に移行す
る。すなわち、ステップ370において直進指令をし、
そのコンベア番号の分岐箇所では全て荷Wを直進方向へ
そのまま流す。
【0048】次に、バーコードリーダ16〜18が故障
したときの物流システム1の作用について説明する。特
にバーコードリーダ16〜18が故障していないとき
は、データD1,D2,D3中の各コンベア番号の設定
は全て「0」、すなわち「使用可能」に設定されてい
る。
【0049】バーコードリーダ16〜18のどれかが故
障し、バーコード21の読取りができない状態になる
と、マイクロプロセッサ39は荷データを取得できない
ため、そのバーコードリーダ16〜18からの荷データ
を使用するルーチンの実行中に途中から処理を進めるこ
とができなくなる。その結果、荷Wは搬送途中で停止し
たままとなる。
【0050】すなわち、バーコードリーダ16が故障し
たときは、図9に示す入庫登録処理ルーチンにおいて、
作業コンベア7の搬出駆動がなされない(S150)の
で、荷Wが搬出口に至る手前で停止したままとなる。ま
た、バーコードリーダ17が故障したときは、図10に
示す照合処理ルーチンにおいて、スタッカクレーン14
に入庫指示が送信されない(S260)ので、荷Wが作
業口12aに放置されたままとなる。さらにバーコード
リーダ18が故障したときは、図11に示す仕分け入庫
登録処理ルーチンにおいて、作業コンベア7の搬出駆動
がなされない(S150)ので、荷Wが搬出口に至る手
前で停止したままとなる。
【0051】バーコードリーダ16〜18のどれかが故
障して荷データの読取りができないために荷Wが流れず
溜まったところを見つけると、作業者は、端末15の表
示装置37の画面37aに図8に示す設定画面を表示さ
せ、入力装置38を操作してその故障したバーコードリ
ーダ16〜18の属するコンベア番号の設定を「使用可
能」から「切り離し」に切換える。
【0052】例えばバーコードリーダ16が故障で、そ
のコンベア番号(例えばST2)の設定を「切り離し」
に切換えたときは(図7,図8を参照)、端末15の入
力装置38を操作して荷データを手入力できるようにな
る。荷データを手入力するとそれが津録されるので、図
9に示すルーチン中のステップ160において、荷デー
タが登録済みであると判断される。そのため、手入力さ
れた荷データに基づいて入庫登録がなされるとともに
(S140)、入庫登録後に、作業コンベア7に搬出駆
動の指示がなされるので(S150)、荷Wは搬出口に
搬出される。その後、その荷Wは搬出口から有軌道台車
5に受取られる。このようにバーコードリーダ16が故
障しても荷データを手入力できるように切換えができる
ので、作業コンベア7に荷Wが溜まったままになる事態
が回避される。
【0053】また、例えばバーコードリーダ17が故障
で、そのコンベア番号(例えばAC2)の設定を「切り
離し」に切換えたときは(図7,図8を参照)、図10
に示すルーチンの実行中においてステップ220からス
テップ260に移行することになる。つまり、S230
〜S250,S270の荷Wを照合するための処理が省
略され、スタッカクレーン14に対して作業口12aに
搬入された荷Wの入庫が指示される。このようにバーコ
ードリーダ17が故障しても、設定を切換えることによ
って、荷Wが作業口12aに放置されたままになる事態
となることが回避される。
【0054】さらに例えばバーコードリーダ18が故障
で、そのコンベア番号(例えばBC2)の設定を「切り
離し」に切換えたときは(図7,図8を参照)、図11
に示すルーチンの実行中においてステップ320からス
テップ370に移行することになる。つまり、直進か分
岐かを判定する仕分けのための処理が省略され、荷Wが
分岐箇所に搬送されてきたときは常に直進指令がなされ
る。このようにバーコードリーダ18が故障しても、設
定を切換えることによって、その分岐箇所では荷Wは全
て直進で搬送されるので、荷Wが分岐箇所でストッパ2
4に堰き止められたままになる事態が回避される。
【0055】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下の効果が得られる。 (1)バーコードリーダ16〜18を処理から切り離し
できるようにしたので、バーコードリーダ16〜18が
故障しても、荷Wが物流システム1の搬送経路上の途中
で流れずに詰まる事態を回避することができる。
【0056】(2)バーコードリーダ16が故障したと
きに、設定の切換えによって荷データを手入力できるよ
うにしたので、バーコードリーダ16の故障が原因で作
業コンベア7の搬出口付近で荷Wが搬出できなくなって
詰まる事態を回避することができる。従って、作業コン
ベア7上に荷Wが溜まって、次に作業をするために出庫
させたい荷Wを搬入できないために、作業コンベア7で
の作業が事実上できなくなる事態を回避できる。
【0057】(3)バーコードリーダ17が故障したと
きに、設定の切換えによって照合処理を省略するように
したので、バーコードリーダ17の故障が原因で作業口
12aにおいて荷Wが詰まる事態を回避することができ
る。従って、バーコードリーダ17の故障が原因で自動
倉庫3のうちの1台が事実上使用できなくなる事態を回
避することができる。
【0058】(4)バーコードリーダ18が故障したと
きに、設定の切換えによって仕分けのための処理を省略
するとともに荷Wを全て直進させるようにしたので、バ
ーコードリーダ18の故障が原因で搬送コンベア6の分
岐箇所に荷Wが詰まる事態を回避することができる。こ
の場合、故障したバーコードリーダ18と対応する分岐
箇所で分岐コンベア9へ送られるはずであった荷Wだけ
が払出しコンベア10に払出されるのみで、その他の荷
Wについては仕分けすることができる。よって、搬送コ
ンベア6上で1つの荷Wがバーコードリーダ18の故障
のために詰まったために、後続の荷Wの入庫までもがで
きなくなる事態は回避することができる。
【0059】(5)作業ステーション2に出庫データを
入力するために元々設置されていた端末15を利用し、
データD1,D2,D3の設定を切換えのための操作を
するようにしたので、専用の端末を増設する必要がな
い。
【0060】(6)画面37a上で故障したバーコード
リーダ16〜18の属するコンベア番号の設定を切換え
るだけの簡単な操作で済むので、バーコードリーダ16
〜18が故障したときに簡単に対処できる。
【0061】なお、実施形態は、上記に限定はされず次
のように変更してよい。 ○ 物流システムのシステム構成は、自動倉庫、有軌道
台車および搬送コンベアの全てを備える構成に限定され
ない。例えば自動倉庫を備えていなくてもよい。有軌道
台車と搬送コンベアを備え、自動倉庫を備えない物流シ
ステムであってもよい。また、自動倉庫と搬送コンベア
を備え、有軌道台車を備えない物流システムであっても
よい。さらに自動倉庫と有軌道台車を備え、搬送コンベ
アを備えない物流システムであってもよい。
【0062】○ バーコードリーダの使用目的は、入庫
登録用、照合用および仕分用に限定されない。物流シス
テム1における搬送作業の効率性および正確性を得るた
めの他の使用目的でバーコードリーダを備え、そのバー
コードリーダを故障のときにその処理から切り離して荷
詰まりに対処できるようにした実施とすることもでき
る。例えば出庫する荷の照合処理や仕分処理のためにバ
ーコードリーダを設けることができる。
【0063】○ バーコードリーダの取付位置は前記実
施形態に限定されない。例えば分岐コンベアに照合用の
バーコードリーダを設けてもよい。また、搬送コンベア
の搬入口に入庫登録用のバーコードリーダを設けても構
わない。
【0064】○ 入庫登録用、照合用および仕分用の三
種類のバーコードリーダの全てを物流システムに備えら
れていることに限定されない。入庫登録用、照合用およ
び仕分用の三種類のうち少なくとも一種類のバーコード
リーダを備えた物流システムであれば、図9〜図11に
示すルーチンのうち少なくとも一つを採用することによ
り、バーコードリーダの故障が原因となる荷詰まりを解
消することはできる。
【0065】○ 搬送コンベアやアイルコンベアにある
バーコードリーダが故障しているときは、荷が直進され
る分岐箇所で分岐する分岐コンベアが繋がる自動倉庫
や、照合の行われないアイルコンベアが繋がる自動倉庫
を、なるべく入庫先に使わない制御をしてもよい。この
構成によれば、このような自動倉庫が入庫先に割り当て
られることが極力避けられるので、荷の照合をしないた
めに入庫先を間違えたり、荷が他の自動倉庫の収納棚が
空いているにもかかわらずその自動倉庫を入庫先として
選ばれたために払出されてしまう不具合を極力回避でき
る。
【0066】○ 操作手段はパーソナルコンピュータに
限定されない。在庫管理コンピュータ11に接続されて
単にデータを入力するだけのキーボード等の入力装置で
あってもよい。また、表示装置37の代わりにデータD
1,D2,D3の設定状況を確認できるように表示盤を
備えた構成とすることもできる。また、各バーコードリ
ーダ16〜18の取付位置近くに設定を切換えるための
入力装置を設置し、荷詰まりの発生した箇所で直ぐに対
処できるようにしてもよい。
【0067】○ 読取装置はバーコードリーダに限定さ
れない。荷を特定するための荷データを読取できるもの
であればバーコードリーダ以外の読取装置を採用するこ
とができる。例えばバイナリコードを読取る読取装置を
使用することができる。また、数字を読取る文字認識機
能を備えた読取装置を使用してもよい。また、バーコー
ド等の読取装置により読取られる読取対象を設ける位置
はパレットに限定されず、例えばパレット上に載置され
た物品に記されていても構わない。
【0068】前記実施形態から把握できる請求項以外の
技術的思想(発明)を、以下にその効果とともに記載す
る。 (1)物流システムにおいて、搬送経路を流れる荷から
荷データを読取るための読取装置と、前記読取装置によ
り読取られた前記荷データに基づいて荷を下流に流すの
に必要な処理をする処理手段と、前記読取装置の故障時
に、前記処理手段の処理を前記読取装置から切り離して
荷が下流に流れるようにするための操作をする操作手段
とを備えている。この構成によれば、請求項1と同様の
効果が得られる。
【0069】(2)請求項2〜請求項7のいずれか一項
において、前記操作手段は自動倉庫から荷を出庫するた
めの出庫データを入力するためのものを兼用している。
この構成によれば、操作手段を専用に設けなくて済む。
【0070】(3)請求項1〜請求項7のいずれか一項
において、前記荷は物品とパレットからなり、該パレッ
トに前記読取装置が読取るためのバーコードが記されて
いる。この構成によれば、物品の大きさにかかわらずバ
ーコードが常に読取装置に対して読取可能な距離を通る
ので、物品の大きさによらず正確に荷データを読取りで
きる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、読取装置が故障したときに、操作手段を
操作することにより、処理手段の処理から読取装置を切
離して処理を省略させるか、処理手段の処理から読取装
置を切離して、必要な荷データを手入力することが可能
になるので、読取装置の故障したときに、処理を終えら
れないために荷が詰まる不具合を解消することができ
る。
【0072】請求項2に記載の発明によれば、操作手段
を操作することにより、自動倉庫に荷を入庫する搬送作
業を指示するための処理から読取装置を切離し、処理に
必要な荷データの手入力が可能になるので、読取装置の
故障が原因で荷が詰まる不具合を解消することができ
る。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、操作手段
を操作することにより、照合手段の処理から読取装置が
切離されるとともに照合処理が省略されるので、読取装
置の故障が原因で荷が詰まる不具合を解消することがで
きる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、操作手段
を操作することにより、仕分作業を指示する処理から読
取装置を切離して、荷を分岐経路へ送るべきか否かの判
定処理を省いて荷を全て分岐させずに払出す指示をだす
ので、読取装置の故障が原因で荷が詰まる不具合を解消
することができる。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4に記載の搬送制御手段、照合手段および仕分
制御手段のうち少なくとも二つを備えた物流システムに
おいて、読取装置が故障した箇所で荷が詰まる不具合を
解消することができる。
【0076】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4に記載の搬送制御手段、照合手段および仕分
制御手段の全てを備えた物流システムにおいて、読取装
置が故障した箇所で荷が詰まる不具合を解消することが
できる。
【0077】請求項7に記載の発明によれば、搬出コン
ベアで読取った荷データに基づいて荷の搬送作業を指示
するとともに、入庫コンベアで読取った荷データに基づ
いて荷の照合をする物流システムにおいて、読取装置の
故障した箇所で荷が詰まる不具合を解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における物流システムを示す部分摸
式平面図。
【図2】バーコードリーダが取付けられたコンベア部分
を示す斜視図。
【図3】搬送コンベアの分岐箇所周辺を示す摸式平面
図。
【図4】同じく摸式側面図。
【図5】物流システムの摸式平面図。
【図6】物流システムの電気構成を示すブロック図。
【図7】データを示す図。
【図8】設定画面を示す摸式正面図。
【図9】入庫登録処理ルーチンを示すフローチャート。
【図10】照合処理ルーチンを示すフローチャート。
【図11】仕分処理ルーチンを示すフローチャート。
【図12】従来技術における物流システムを示す部分模
式平面図。
【符号の説明】
1…物流システム、3…自動倉庫、5…有軌道台車、6
…搬送経路としての搬送コンベア、7…搬送経路及び搬
出コンベアとしての作業コンベア、8…搬送経路及び入
庫コンベアとしてのアイルコンベア、9…分岐経路とし
ての分岐コンベア、11…処理手段、搬送指令手段、照
合手段、仕分制御手段及び阻止手段としての在庫管理コ
ンピュータ、12a…入庫口としての作業口、16〜1
8…読取装置としてのバーコードリーダ、15…端末、
22a…阻止手段を構成する駆動ローラ、23…阻止手
段及び仕分手段を構成するエアシリンダ、24…阻止手
段及び仕分手段を構成するストッパ、25…仕分手段を
構成するエアシリンダ、26…仕分手段を構成するロー
ラチェーン、38…操作手段としての入力装置、W…
荷。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送経路上の荷から荷データを読取るた
    めの読取装置と、 前記読取装置により読取られた前記荷データに基づいて
    荷を下流に流すのに必要な処理をする処理手段と、 前記処理手段による前記処理を終えられない異常時に荷
    の搬送を止める阻止手段と、 前記処理手段の処理から前記読取装置を切り離して、前
    記処理手段に前記処理を省略する指示をだすための操作
    か、前記処理手段の処理から前記読取装置を切り離し
    て、前記処理に必要な荷データを入力する操作をするた
    めの操作手段とを備えている物流システム。
  2. 【請求項2】 自動倉庫を備える物流システムであっ
    て、 前記処理手段は、前記読取装置により読取られた前記荷
    データに基づいて前記自動倉庫への荷の入庫先を引き当
    てて当該入庫先に荷を入庫するまでの搬送作業を指示す
    ることを前記処理として行なう搬送指令手段であり、 前記操作手段は、前記搬送指令手段の処理から前記読取
    装置を切り離すための操作と、前記搬送指令手段が前記
    処理をするのに必要な前記荷データを手入力する操作と
    をするためのものである請求項1に記載の物流システ
    ム。
  3. 【請求項3】 自動倉庫を備える物流システムであっ
    て、 前記処理手段は、前記読取装置により読取られた前記荷
    データに基づき荷が前記自動倉庫に入庫すべき正しいも
    のであるか否かを照合する照合手段であり、 前記操作手段は、前記照合手段の処理から前記読取装置
    を切り離し、前記照合手段に対して照合処理の省略を指
    示する操作をするためのものである請求項1に記載の物
    流システム。
  4. 【請求項4】 自動倉庫を備える物流システムであっ
    て、 前記自動倉庫の入庫口に繋がる分岐経路に前記搬送経路
    が分岐する分岐箇所において荷の仕分作業をする仕分手
    段を備え、 前記処理手段は、前記分岐箇所の上流に位置する前記読
    取装置により読取られた前記荷データに基づいて、当該
    荷が前記分岐箇所で分岐経路へ送るべきものであるか否
    かを判定して、前記仕分手段に仕分作業内容を指示する
    ことを前記処理とする仕分制御手段であり、 前記操作手段は、前記読取装置を前記仕分制御手段の処
    理から切り離し、前記仕分制御手段に対して前記判定処
    理を省き、前記仕分作業内容として前記荷を前記分岐経
    路へ送らず全て払出す指示をするように設定の変更を操
    作するためのものである請求項1に記載の物流システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記処理手段は、請求項2〜請求項4に
    記載の前記搬送制御手段、前記照合手段および前記仕分
    制御手段のうち少なくとも二つと、該二つの手段のそれ
    ぞれに対応する請求項2〜請求項4に記載の少なくとも
    二つの前記操作手段を備えている請求項1に記載の物流
    システム。
  6. 【請求項6】 前記処理手段は、請求項2〜請求項4に
    記載の前記搬送制御手段、前記照合手段および前記仕分
    制御手段の全てと、該三つの手段のそれぞれに対応する
    請求項2〜請求項4に記載の前記操作手段の全てを備え
    ている請求項5に記載の物流システム。
  7. 【請求項7】 荷が入庫のときに搬出される搬出コンベ
    アと、該搬出コンベアから前記自動倉庫まで荷を運搬す
    るための有軌道台車と、該有軌道台車から降ろされた前
    記荷を自動倉庫の入庫口まで搬送するための入庫コンベ
    アとを備えた物流システムであって、 請求項2に記載の前記読取装置及び前記搬送制御手段
    と、請求項3に記載の前記読取装置及び前記照合手段と
    を備え、 請求項2に記載の前記読取装置が前記搬出コンベアに設
    けられ、請求項3に記載の前記読取装置が前記入庫コン
    ベアに設けられている請求項5又は請求項6に記載の物
    流システム。
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